JP2003312058A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2003312058A
JP2003312058A JP2002125684A JP2002125684A JP2003312058A JP 2003312058 A JP2003312058 A JP 2003312058A JP 2002125684 A JP2002125684 A JP 2002125684A JP 2002125684 A JP2002125684 A JP 2002125684A JP 2003312058 A JP2003312058 A JP 2003312058A
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color
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camera
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JP2002125684A
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Hiroyuki Uchiyama
浩行 内山
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる色感度特性を有する複数種類の写真感
光体に対し、色ストロークの発生を抑制することのでき
る露光装置を提供する。 【解決手段】 露光対象である写真感光体の色感度特性
に応じた、R、G、B各色光を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に所定の方
向に移動する写真感光体上に、画像データに応じて変調
されたR、G、Bそれぞれの色光を照射することによ
り、写真感体上に画像を露光する露出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体をCCDなどの固体撮
像素子上に結像させて得られた画像データに応じて変調
されたR、G、Bそれぞれの色光を、相対的に所定の方
向に移動するインスタント写真フィルム上に照射するこ
とにより、そのインスタント写真フィルムを露光する露
光ヘッドを備えたカメラが知られている。
【0003】このようなカメラは、被写体を画像データ
で記憶できるとともに、その被写体を写したプリント写
真をその場で見ることもできるので、通常のデジタルカ
メラあるいはインスタントカメラに比べ便利である。
【0004】特開2000−28057号公報には、こ
の画像データに応じて変調されたR、G、Bそれぞれの
色光をインスタント写真フィルムなどの写真感光体に照
射して露光を行なう露光装置が提案されている。
【0005】この露光装置では、R、G、Bそれぞれの
色光が画像データを忠実に反映したものとなるような工
夫がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真感光体
のR、G、B色感度特性は、写真感光体の種類によって
異なる場合があり、例えば、ある種類の写真感光体で
は、その写真感光体の1つの色感度のみを刺激する波長
の光が、別の種類の写真感光体に対しては2つの色感度
を刺激することもあり、これにより、不要な発色が引き
起こされてプリント写真の色が濁ってしまう、いわゆる
色クロストークと呼ばれる現象が起るおそれがある。
【0007】したがって、露光される写真感光体が異な
ることで色クロストークが発生したのでは、上記露光装
置で行なわれているように、写真感光体を露光する、
R、G、B各色光を画像データを忠実に反映したものと
することができても無意味となる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、異なる色感度
特性を有する複数種類の写真感光体に対し、色クロスト
ークの発生を抑制することのできる露光装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の露光装置は、相対的に所定の方向に移動する
写真感光体上に、画像データに応じて変調されたR、
G、Bそれぞれの色光を照射することにより、上記写真
感光体上に画像を露光する露出装置において、R、G、
Bそれぞれの光を発する複数の発光素子を具備し、この
発光素子は、R、G、Bのうちの少なくとも一色につい
て、R、G又はBという同一の名称で表現される波長域
内であって、かつ波長域が相互に異なる光を発する、相
互に切替使用される複数の発光素子を含むものであり、
上記写真感光体の種類に応じて、同一の名称で表現され
る色光を発する複数の発光素子を切替える発光素子切替
手段を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の露光装置では、上記構成により、
R、G、B各色感度のうち少なくとも一色の感度特性が
互いに異なる複数種類の写真感光体それぞれに応じて、
これらを露光するR、G、B各色光のうち少なくとも一
色の波長域が変更される。したがって、本発明の露光装
置によれば、露光する写真感光体それぞれのR、G、B
各感度を独立的に刺激することができるので、色クロス
トークの発生を抑制することができる。
【0011】ここで、上記発光素子は、R、G、Bの3
色全てについて、それぞれR、G、又はBという同一の
名称で表現される波長域内であって、かつ波長域が相互
に異なる光を発する、相互に切替使用される複数の発光
素子からなるものであって、上記発光素子切替手段は、
上記写真感光体の種類に応じて、R、G、Bの3色全て
について発光素子を切替えるものであることが好まし
い。
【0012】このようにすると、R、G、Bの各色感度
特性が互いに異なる複数種類の写真感光体それぞれの
R、G、B各感度それぞれに対する独立的な刺激付与を
行なうことができる。
【0013】あるいは、上記写真感光体の種類を認識す
る種類認識部を備え、上記発光素子切替手段は、この種
類認識部で認識された上記写真感光体の種類に応じて発
光素子を切替えるものであることも好ましい態様であ
る。
【0014】このようにすると、感度特性が互いに異な
る複数種類の写真感光体のR、G、B各感度それぞれに
対する独立的な刺激付与を簡単に行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置の実施形
態について説明する。
【0016】図1は、本発明の露光装置の第1実施形態
を内蔵するカメラの、斜め前方からの外観斜視図であ
る。
【0017】図1に示すカメラ1は、被写体をCCD撮
像素子上に結像させて画像データを得るズームレンズ付
カメラであり、このカメラ1に内蔵される本実施形態の
露光装置100は、R、G、Bの各色LEDを備えたも
のであって、これらからのR、G、B各色光をCCD撮
像素子から得られた画像データに応じて制御してインス
タント写真用フィルムの露光を行なう。
【0018】図1に示すカメラ1の前面には、中央付近
に撮影レンズ11、撮影レンズ11の右斜め上にフラッ
シュ調光窓12、フラッシュ調光窓12の左斜め上にフ
ラッシュ発光窓14、フラッシュ調光窓12の右斜め上
にファインダ対物窓13が示されている。
【0019】図1に示すカメラ1の上面には、露光済み
のインスタント写真フィルムが排出される排出口19、
および、右端にレリーズボタン18が示されている。
【0020】図2は、図1に示すカメラの、右斜め後方
からの外観斜視図である。
【0021】図2に示すカメラ1の背面には、裏蓋20
が、図示しない軸を中心に左開きで取り付けられてお
り、この裏蓋の表面の下方には画像が表示される液晶パ
ネル31、この液晶パネル31の右上には液晶パネル3
1の起動をオンオフするための液晶パネル起動ボタン3
0が備えられている。また、この裏蓋20の表面の中段
左側には、このカメラ1に備えられている撮影記録機能
および再生プリント機能のいずれかを選択する際に操作
される機能選択レバー26、その機能選択レバー26の
軸部分にはメインスイッチ27、その機能選択レバー2
6の右側には液晶パネル31に画像表示される様々なメ
ニューの決定などに使用されるメニュー/OKボタン2
5、メニュー/OKボタン25の右側には決定されたメ
ニューのバリエーションを見る際に使用される十字キー
24が備えられている。さらに、この裏蓋20の表面の
上方左側には、写真撮影によって得られた画像データを
基にインスタント写真フィルムの露光を開始させるため
に操作されるプリントボタン28が備えられている。
【0022】また、図2に示すカメラ1の背面には、上
段右側にファインダ接眼窓29、中段右側にスピーカカ
バー21、下段右側に裏蓋20をオープンするためのリ
リースボタン22が備えられている。
【0023】図3は、図2に示されるカメラの背面に取
り付けられている裏蓋がオープンされている様子を示す
図である。
【0024】図3には、裏蓋20がオープンされ、イン
スタント写真フィルム50が積層されたインスタントフ
ィルムパック40の背面が示されている。このインスタ
ントフィルムパック40の背面には、このインスタント
フィルムパック40内に積層されているインスタント写
真フィルム50の種類を表わすバーコードシール42が
所定の位置に貼付されている。
【0025】図3に示されるインスタントフィルムパッ
ク40の背面には、バーコードシール42のほかに、上
下に窓41が設けられており、これは、このフィルムパ
ック内に積層されているインスタント写真フィルムが常
にこのパックの前面側に密着するようにするためのアー
ムが挿通されるためのものである。
【0026】図3に示される裏蓋20の内面側、すなわ
ちインスタントフィルムパック40と対面する側には、
フィルムパックの背面に貼付されたバーコードシール4
2を読み取るフォトリフレクタ32が備えられている。
尚、本来であれば、上記アームがフィルムパックの背面
に備えられているが、ここでは、このアームの図示は省
略されている。
【0027】図4は、図3に示されるインスタントフィ
ルムパックの、右斜め後方からの外観斜視図である。
【0028】図4に示されるインスタントフィルムパッ
ク40には、図3において説明したものの他、右側面に
2つのローラ駆動ギア43、2つのローラ軸43a、上
面に露光済みのインスタント写真フィルムが排出される
パック排出口44が示されている。これらのローラ駆動
ギア43は、ローラ軸43aにそれぞれ取り付けられて
おり、インスタントフィルムパックの内部には、2本の
ローラ軸43aそれぞれによって軸支された2本のロー
ラが備えられている。
【0029】このカメラ1では、詳しくは後述するが、
図2に示されるプリントボタン28を押下することによ
り、図示しないモータの駆動が開始されると共に、この
カメラ1に内蔵される本実施形態の露光装置100によ
るインスタント写真フィルムの露光が行われる。露光済
みインスタント写真フィルムは、図示しないモータの駆
動開始により、パック排出口近くまで鉤によって引っ掛
け上げられ、図示しない減速系ギア列および図4に示さ
れるローラ駆動ギア43を介して回転される2本のロー
ラにはさまれて排出口19からカメラ外部へと搬送され
る。
【0030】図5は、図4に示すインスタントフィルム
パックの、左斜め前方からの外観斜視図である。
【0031】図5には、上述した鉤がインスタント写真
フィルムを引っ掛け上げるために設けられた切欠46、
および、本実施形態の露光装置100がRGBの各色光
をインスタント写真フィルムに対し照射するための照射
窓45が示されている。
【0032】図6は、本実施形態の露光装置の概略構成
図である。
【0033】図6には、説明の便宜の為に示されている
インスタント写真フィルム50に近いほうから順に、集
光レンズアレイ101、液晶シャッタ102、および、
ライトガイド103がフィルム面に対し垂直に重なるよ
うに示されている。尚、この写真フィルムは、前述した
鉤によって図6に示すA方向に搬送される途中で、この
露光装置100によって露光されながらカメラ上面に相
当する図6の左側に搬送される。
【0034】図6に示されるライトガイド103の端部
には、インスタント写真フィルムと並行にプレート10
5が配置されており、このプレート105には、6つの
LED104a、104b、104c、104d、10
4e、104fが、これらのLEDからの光がA方向に
対し垂直方向であるB方向、すなわちライトガイド10
3に向かうように固定されている。
【0035】図7は、図6に示す露光装置の一部を、図
6に示されるインスタント写真フィルムの上方から見た
場合、すなわちカメラ前面側から見た場合を示す図であ
る。
【0036】図7には、ライトガイド103、プランジ
ャー107、6つのLED104a、104b、104
c、104d、104e、104f、これら6つのLE
Dを固定するプレート105、プレート105の位置を
検出する検出スイッチ108が示されている。
【0037】図8は、図6に示す露光装置の一部をカメ
ラの右側面から見た場合の図である。
【0038】図8には、下から順に、インスタント写真
フィルム50、集光レンズアレイ101、液晶シャッタ
102、ライトガイド103が示されている他、ライト
ガイド103内に発光光が向かうように配置された6つ
のLED104a、104b、104c、104d、1
04e、104f、および、これらLEDを固定してい
るプレート105が示されている。
【0039】図7および図8に示される6つのLED
は、LED104a、104b、104cの組と、LE
D104d、104e、104fの組とで別個に使用さ
れるようになっており、LED104aとLED104
dはB色という同一の名称で表現される波長域内であっ
て、かつ波長域が相互に異なるB色光を発し、LED1
04bとLED104eはG色という同一の名称で表現
される波長域内であって、かつ波長域が相互に異なるG
色光を発し、また、LED104cとLED104fは
R色という同一の名称で表現される波長域内であって、
かつ波長域が相互に異なるR色光を発する。これら2組
のR、G、B各色LEDは、それぞれの組の右側のLE
D(LED104aあるいはLED104d)から順に
A方向に向かって点灯および消灯が繰り返されるように
なっており、それぞれ順に発光された各色光は、ライト
ガイド103および液晶シャッタ102などを経て、イ
ンスタント写真フィルム上の1画素を順に露光し、その
露光は、隣の画素へと繰り返し行われていく。その後、
B方向の1ラインのすべての露光が終了すると、インス
タント写真フィルムがA方向に送られて次のラインの露
光が開始される。この1画素1画素に対する露光は、C
CDで得られたその1画素1画素に対応する画像データ
を反映したものとなるように各LEDの光強度、各LE
Dの点灯から消灯までの時間、液晶シャッタの透過から
遮光までの時間を制御して行われる。この露光装置10
0では、露光するインスタント写真フィルムの種類が検
出されており、現在装填されているインスタント写真フ
ィルムの色感度分布に応じたRGB各色光を発するLE
Dの組が選択されるようになっている。
【0040】また、図6には、この露光装置の全体を制
御するCPU112、図7にも示すプランジャー107
およびプランジャードライバ107a、検出スイッチ1
08、CPU112からの指示を受けて液晶シャッタ
(LCS)102の透過および遮光を制御するLCSド
ライバ111、CPU112からの指示を受けて各色L
EDの点灯および消灯を制御するLEDコントローラ1
09、インスタントフィルムパック40の背面に貼付さ
れたバーコードシール42からデータを検出するフォト
リフレクタ32も示されている。尚、プランジャー10
7は、プランジャードライバ107aにより出没が制御
されるシャフト1071を備えており、このシャフト1
071は、6つのLEDが固定されたプレート105の
端部と接合されている。したがって、このプランジャ1
07のシャフト1071の出没により、2組のLED
が、ライトガイド103に対して切替えられる。
【0041】さらに、図6には、撮影レンズ14からの
被写体光が結像される、説明の便宜のために示されるC
CD撮像素子114およびCCDドライバ114aから
得られた画像データの一時記憶などが行なわれるRAM
116、各種プログラムや各種参照テーブルが格納され
ているROM117、フォトリフレクタ32で検出され
たインスタント写真の種類に応じたLEDの選択が行わ
れていない場合にCPU112からの指示によりスピー
カ115からブザー音を放音させるブザー回路115a
も示されている。尚、図6では、電池電源、ズーム機
構、オートフォーカス機構、およびCCDから出力され
た画像信号を画像データに変換するための画像信号処理
回路などの図示は本発明と無関係であるので省略されて
いる。
【0042】ここで、このカメラ1の露光装置100の
露光動作について説明する。
【0043】まず、図2に示すメインスイッチ27がオ
ンされると、CPU112による現在カメラに装填され
ているインスタント写真フィルム50の種類の検出が、
インスタントフィルムパック40の背面の所定の位置に
貼付されているバーコードシール42上のバーコードを
フォトリフレクタ32で読み取ることで行なわれる。こ
のカメラ1は、2種類のインスタント写真フィルムを選
択することができ、今回はその2種類(タイプ1、タイ
プ2)のうちのタイプ2が装填されているとして話を進
める。CPU112は、上記読み取りによって得られた
データと、ROM117に格納されている参照テーブル
に基づき、LED104a、104b、104cからの
色光がライトガイド103内に向かうように、図6およ
び図7に示すプランジャー107のシャフト1071の
没入が指示される。ここで、このカメラ1には、このシ
ャフト1071の出没が指示通り行なわれたか否かを検
出するための検出スイッチ108が、プレート105を
挟みプランジャー107と向き合う位置(図7参照)に
配置されており、シャフトの出没が指示通り行なわれて
いない、すなわち適宜に検出スイッチのオンあるいはオ
フが行なわれていないと、ブザー音を放音することで警
告が行なわれる。尚、ここでは、プランジャー107の
シャフト1071の没入が指示されていることから、検
出スイッチ108はオフとならなければならない。
【0044】次に、図1に示すレリーズボタン18の押
下により、画角内の被写体が図2に示す液晶パネル31
に画像表示されるとともに、CCD114からの画像信
号に基づく画像データがRAM116に一時記憶され
る。ここで、インスタント写真フィルムへのプリントを
指示する図2に示すプリントボタン28が押下される
と、現在装填されているインスタント写真フィルムの種
類に応じたRGB各色光が発せられるようになっている
か否かが、すなわち検出スイッチ108がオフになって
いるかが判定される。 ここで、例えば、検出スイッチ
108がオフになっていない場合、すなわち選択されて
いるR、G、B各色LEDが、現在装填されているイン
スタント写真フィルムに応じたものでない場合には、ブ
ザー音が放音され、ユーザに対する警告が行なわれ、検
出スイッチ108がオフになっている場合、すなわち選
択されているR、G、B各色LEDが、現在装填されて
いるインスタント写真フィルムに応じたものである場合
には、本発明の露光装置の一実施形態である露光装置1
00による露光がインスタント写真フィルムに対して開
始される。
【0045】図9は、インスタント写真フィルムの色感
度分布と、各色LEDの波長分布とを示すグラフ図であ
る。
【0046】図9には、2種類(タイプ1、タイプ2)
のインスタント写真フィルムの色感度分布がそれぞれ1
点鎖線および実線によって示されており、タイプ1のB
色に関してはLED104d(図9では、LED104
dをB1と称呼する)が適した波長特性を有しており、
タイプ1のG色に関してはLED104e(図9では、
LED104eをG1と称呼する)が、タイプ1のR色
に関してはLED104f(図9では、LED104f
をR1と称呼する)が適した波長特性を有している。と
ころが、B1、G1、R1の各LEDを使用している場
合に、インスタント写真フィルムの種類がタイプ1から
タイプ2に交換されたときには、図10の太線Xに示さ
れるように、タイプ2のG発色を刺激する際にB発色も
僅かではあるが刺激される。また、図10の太線Yに示
されるように、タイプ2のR発色を刺激する際にG発色
も僅かではあるが刺激されている。
【0047】しかし、本実施形態の露光装置100で
は、インスタント写真フィルムがタイプ2であることが
検出されると、図9に示されるB2(図7にいうLED
104a)、G2(図7にいうLED104b)、R2
(図7にいうLED104c)へのLEDの変更が行な
われるので、タイプ2のR、G、B各色感度分布に応じ
たR、G、B各色光でタイプ2のR、G、Bそれぞれの
発色を独立的に刺激することができる。これにより、色
クロストークの発生を抑制することができる。
【0048】図10は、図6に示される本実施形態の露
光装置の動作を制御するルーチンのフローチャートであ
る。
【0049】図10に示されるこのルーチンは、この露
光装置を内蔵するカメラ1のメインスイッチがオンされ
ることで起動され、ステップS1では、リセットが行な
われ、その後、ステップS2において、カメラ1に装填
されているインスタント写真フィルムの種類の検出指示
が図6に示されるフォトリフレクタ32に出される。そ
の後、ステップS3に進み、図2に示されるプリントボ
タン28が押下されているか否かが判定される。
【0050】ステップS3において、プリントボタン2
8がオンされていないと判定されると、ステップS2に
戻る。
【0051】ステップS3において、プリントボタン2
8がオンされていると判定されると、ステップS4に進
み、LEDの切替えが正しく行なわれているか否かが判
定される。これは、図6に示される検出スイッチ108
のオンオフの状態を検出することで行なわれる。
【0052】ステップS4において、指定の通りに行な
われていないと判定されると、ステップS5に進み、ブ
ザー音の放音が指示され、その後、それが正しく行なわ
れるか、あるいは電源が落とされるまでステップS4が
繰り返される。
【0053】ステップS4において、指定の通りに行な
われていると判定されると、ステップS6において、ブ
ザーの放音がされていればブザー音の放音を停止させ、
プリントがステップS7で開始される。その後、ステッ
プS2に戻る。
【0054】次に、本発明の露光装置の第2実施形態に
ついて説明する。
【0055】本実施形態の露光装置110は、第1実施
形態である露光装置100が内蔵されているカメラ1と
同じ種類のカメラ10に内蔵されており、このカメラ1
0の、左斜め前方からの外観図は、図1と同じ図となる
ので省略する。
【0056】図11は、本実施形態を内蔵するカメラ
の、右斜め後方からの外観斜視図である。
【0057】図11に示されるカメラ10と、図2に示
されるカメラ1の背面からの外観上の違いは、図11に
示されるカメラ10では、スピーカカバー21が省略さ
れている点である。尚、図11では、図2に示されてい
るものと同じ種類のものには図2において付されている
符号と同じ符号が付されている。
【0058】また、図11に示すカメラ10の右側面に
は、詳しくは後述するが、孔17が設けられ、その孔1
7からはレバー16が立設されている様子が示されてお
り、この孔17の上下には、このカメラ10に装填可能
なインスタント写真フィルムの種類(タイプ1あるいは
タイプ2)をそれぞれ表わす数字‘1’および‘2が示
されている。
【0059】図12は、図11に示されるカメラの背面
に取り付けられている裏蓋がオープンされている様子を
示す図である。
【0060】図12には、裏蓋20がオープンされ、イ
ンスタント写真フィルム50が積層されたインスタント
フィルムパック40の背面が示されている。
【0061】図12に示されるインスタントフィルムパ
ック40の背面には、上段下下段それぞれに窓41が設
けられており、これは、このフィルムパック内に積層さ
れているインスタント写真フィルムが常にこのパックの
前面側に密着するようにするためのアームが挿通される
ためのものである。
【0062】図12に示される裏蓋20の内面側、すな
わちインスタントフィルムパック40と対面する側に
は、図3において示されていたフォトリフレクタ32が
省かれており、また、本来であれば、上記アームがフィ
ルムパックの背面に備えられているが、ここでは、この
アームの図示は省略されている。
【0063】図13は、図12に示されるインスタント
フィルムパックの、右斜め後方からの外観斜視図であ
る。尚、図13に示されるインスタントフィルムパック
400と、図4に示される、第1実施形態のカメラ1に
装填されるインスタントフィルムパック40との違い
は、インスタントフィルムパック40の所定の位置に貼
付されているバーコードシール42が省れている点のみ
であるので、インスタントフィルムパック400につい
ての説明は省略する。
【0064】このカメラ10でも、図11に示されるプ
リントボタン28を押下することにより、図示しないモ
ータの駆動が開始されると共に、このカメラ10に内蔵
される本実施形態の露光装置110によるインスタント
写真フィルムの露光が行われる。露光済みインスタント
写真フィルムは、図示しないモータの駆動開始により、
パック排出口近くまで鉤によって引っ掛け上げられ、図
示しない減速系ギア列および図13に示されるローラ駆
動ギア43を介して回転される2本のローラにはさまれ
てカメラ外部へと搬送される。
【0065】図13に示すインスタントフィルムパック
400の、左斜め前方からの外観斜視図は、図5と同じ
図となるので、図示および説明は省略する。
【0066】図14は、本実施形態の露光装置の概略構
成図である。
【0067】図14に示されているものの説明について
は、図6との相違点についてのみ行なう。
【0068】図14に示される露光装置110では、2
組のLEDの切替えは、プレート105の中央に立設さ
れたレバー16を矢印A方向、あるいは矢印A方向の反
対方向に移動させることで行なわれる。尚、第2実施形
態の露光装置110では、第1実施形態の露光装置10
0に備えられていた、ブザー回路115a、フォトリフ
レクタ32、プレンジャー107などは省かれている。
【0069】図15は、図14に示す露光装置の一部
を、図14に示されるインスタント写真フィルムの上方
から見た場合、すなわちカメラ前面側から見た場合を示
す図である。
【0070】図15には、図7には示されているプラン
ジャ107、検出スイッチ108が省かれる代わりにレ
バー16が示されている。
【0071】図16は、図14に示す露光装置の一部を
カメラの右側面から見た場合の図である。
【0072】図16には、プレート105の中央にレバ
ー16が示されている。
【0073】図15および図16に示される6つのLE
Dについての説明は、図7および図8においてした説明
と重複するので省略するが、この露光装置110では、
露光するインスタント写真フィルムの種類は検出されて
おらず、撮影者が、装填するインスタントフィルムパッ
ク400の種類を確認して、装填したパックの種類(タ
イプ1あるいはタイプ2)に対応する数字(‘1’ある
いは‘2’)の方に、カメラ10の右側面に立設されて
いるレバー16を移動させることで、装填したパックの
タイプに応じたLEDが選択されるようになっている。
【0074】ここで、このカメラ10の露光装置110
の露光動作の説明については、第1実施形態では自動的
に行なわれていたLEDの切替えが手動で行なわれるこ
と以外に異なる点はないので省略する。
【0075】以上に説明した第1および第2実施形態で
は、インスタント写真フィルムに対する露光をCCD撮
像素子によって得られた画像データを反映したものとす
るために、各LEDの光強度、各LEDの点灯から消灯
までの時間、液晶シャッタの透過から遮光までの時間を
制御した例を挙げて説明したが、これに限らず、これら
のうちの1つのみ、もしくは2つを変化させることで制
御するものであってもよく、また、これら実施形態で
は、2組のR、G、B各色LEDをフィルムの種類によ
って切り替える例を挙げて説明したが、これに限らず、
3種類以上のフイルム種類に対応でき、それに伴い3組
以上のR、G、B各色LEDを切替えるものであっても
よく、さらには、選択可能な複数種類のフィルムが、
R、G、B各色のうちの一色のみの色感度についてのみ
互いに異なるものである場合に、R、G、B各色光が組
で切替えられるのではなく、R、G、Bのうち、フィル
ムに応じた1つの色光のみが切り替えられるものであっ
て、その他は固定されているものであってもよい。
【0076】また、これら実施形態では、ライトガイド
の一端にのみLEDを設けた場合を例に挙げて説明した
が、これに限らず、ライトガイドの両端にそれぞれLE
Dを設けるものであってもよく、また、発光素子にLE
Dを使用した場合を例に挙げて説明したが、これに限ら
ず、EL(Electro Luminescenc
e)を使用するものであってもよい。
【0077】さらに、これら実施形態では、3つの各色
LEDを順に発光させることで、1画素に対するR色
光、G色光、B色光の露光を順に行っているが、これに
限らず、3つの各色光の強度をそれぞれ制御した上で同
時に発光させることにより、R色光、G色光、B色光に
よる1画素の露光を1度に行うものであってもよく、ま
た、液晶シャッタの透過および遮光を各画素ごとに1ラ
イン分制御し、1ラインに対し、R色光、G色光、B色
光の順で露光を行ってもよい。尚、露光がR、G、Bの
順ではなくてもよいことはいうまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の露光装置
によれば、異なる色感度特性を有する複数種類の写真感
光体に対し、色クロストークの発生を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の第1実施形態を内蔵するカ
メラの、斜め前方からの外観斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの、右斜め後方からの外観斜
視図である。
【図3】図2に示されるカメラの背面に取り付けられて
いる裏蓋がオープンされている様子を示す図である。
【図4】図3に示されるインスタントフィルムパック
の、右斜め後方からの外観斜視図である。
【図5】図4に示すインスタントフィルムパックの、左
斜め前方からの外観斜視図である。
【図6】本実施形態の露光装置の概略構成図である。
【図7】図6に示す露光装置の一部を、図6に示される
インスタント写真フィルムの上方から見た場合、すなわ
ちカメラ前面側から見た場合を示す図である。
【図8】図6に示す露光装置の一部をカメラの右側面か
ら見た場合の図である。
【図9】インスタント写真フィルムの色感度分布と、各
色LEDの波長分布とを示すグラフ図である。
【図10】図6に示される本実施形態の露光装置の動作
を制御するルーチンのフローチャートである。
【図11】本実施形態を内蔵するカメラの、右斜め後方
からの外観斜視図である。
【図12】図11に示されるカメラの背面に取り付けら
れている裏蓋がオープンされている様子を示す図であ
る。
【図13】図12に示されるインスタントフィルムパッ
クの、右斜め後方からの外観斜視図である。
【図14】本実施形態の露光装置の概略構成図である。
【図15】図14に示す露光装置の一部を、図14に示
されるインスタント写真フィルムの上方から見た場合、
すなわちカメラ前面側から見た場合を示す図である。
【図16】図14に示す露光装置の一部をカメラの右側
面から見た場合の図である
【符号の説明】
1、10 カメラ 11 撮影レンズ 12 フラッシュ調光窓 13 ファインダ対物窓 14 フラッシュ発光窓 16 レバー 17 孔 18 レリーズボタン 19 排出口 20 裏蓋 21 スピーカカバー 22 リリースボタン 24 十字キー 25 メニュー/OKボタン 26 機能選択レバー 27 メインスイッチ 28 プリントボタン 30 液晶パネル起動ボタン 31 液晶パネル 32 フォトリフレクタ 40、400 インスタントフィルムパック 41 窓 42 バーコードシール 43 ローラ駆動ギア 43a ローラ軸 44 パック排出口 45 照射窓 46 切欠 100、110 露光装置 101 集光レンズアレイ 102 液晶シャッタ 103 ライトガイド 104a、104b、104c、104d、104e、
104f LED 105 プレート 107 プランジャー 107a プランジャドライバ 108 検出スイッチ 109 LEDコントローラ 111 LCSドライバ 114 CCD 115 スピーカ 115a ブザー回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に所定の方向に移動する写真感光
    体上に、画像データに応じて変調されたR、G、Bそれ
    ぞれの色光を照射することにより、前記写真感光体上に
    画像を露光する露出装置において、 R、G、Bそれぞれの光を発する複数の発光素子を具備
    し、 該発光素子は、R、G、Bのうちの少なくとも一色につ
    いて、R、G又はBという同一の名称で表現される波長
    域内であって、かつ波長域が相互に異なる光を発する、
    相互に切替使用される複数の発光素子を含むものであ
    り、 前記写真感光体の種類に応じて、同一の名称で表現され
    る色光を発する複数の発光素子を切替える発光素子切替
    手段を備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子は、R、G、Bの3色全て
    について、それぞれR、G、又はBという同一の名称で
    表現される波長域内であって、かつ波長域が相互に異な
    る光を発する、相互に切替使用される複数の発光素子か
    らなるものであって、 前記発光素子切替手段は、前記写真感光体の種類に応じ
    て、R、G、Bの3色全てについて発光素子を切替える
    ものであることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記写真感光体の種類を認識する種類認
    識部を備え、 前記発光素子切替手段は、該種類認識部で認識された前
    記写真感光体の種類に応じて発光素子を切替えるもので
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の露光装置。
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