JP2003311814A - スクリュ式押出機 - Google Patents
スクリュ式押出機Info
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- JP2003311814A JP2003311814A JP2002119023A JP2002119023A JP2003311814A JP 2003311814 A JP2003311814 A JP 2003311814A JP 2002119023 A JP2002119023 A JP 2002119023A JP 2002119023 A JP2002119023 A JP 2002119023A JP 2003311814 A JP2003311814 A JP 2003311814A
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- screw type
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/505—Screws
- B29C48/64—Screws with two or more threads
- B29C48/645—Screws with two or more threads neighbouring threads and channels having identical configurations
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/395—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
- B29C48/40—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内部圧力によって生じる原料の逆流を抑える
ことができるスクリュ式押出機を提供する。 【解決手段】 スクリュ式押出機は、2つの連通内孔1
aが形成されたシリンダー1と、各連通内孔1a内に互
いに空隙をおいて回転可能に配設された2本のスクリュ
2とを有し、原料の搬送方向に関して上流側から下流側
にかけて、各連通内孔1a内に供給された原料を搬送す
るフィード部5と、フィード部5で搬送されてきた原料
を混練する混練部6と、混練部6で混練された原料を連
通内孔1aの外に排出する排出部7とが順次構成されて
いる。フィード部5の一部には、各スクリュ2同士の間
の空隙を埋める壁部8が形成されている。
ことができるスクリュ式押出機を提供する。 【解決手段】 スクリュ式押出機は、2つの連通内孔1
aが形成されたシリンダー1と、各連通内孔1a内に互
いに空隙をおいて回転可能に配設された2本のスクリュ
2とを有し、原料の搬送方向に関して上流側から下流側
にかけて、各連通内孔1a内に供給された原料を搬送す
るフィード部5と、フィード部5で搬送されてきた原料
を混練する混練部6と、混練部6で混練された原料を連
通内孔1aの外に排出する排出部7とが順次構成されて
いる。フィード部5の一部には、各スクリュ2同士の間
の空隙を埋める壁部8が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にプラスチック
原料を可塑化または混練して押し出すスクリュ式押出機
に関する。
原料を可塑化または混練して押し出すスクリュ式押出機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のスクリュ式押出機の概略的
な全体構成を示す縦方向断面図、図4は図3のZ−Z線
における断面図である。なお、図4では、各スクリュ1
02のフライト102aの相を理解しやすいように、フ
ライト102aは模式的に示している。
な全体構成を示す縦方向断面図、図4は図3のZ−Z線
における断面図である。なお、図4では、各スクリュ1
02のフライト102aの相を理解しやすいように、フ
ライト102aは模式的に示している。
【0003】従来のスクリュ式押出機は、不図示の加熱
冷却手段によって加熱冷却される筒状長尺のシリンダー
101と、このシリンダー101に形成された2つの貫
通内孔101aに回転自在にそれぞれ挿入された2本の
スクリュ102と、2本のスクリュ2を互いに異なる方
向へ回転させる回転駆動手段(不図示)とを有してい
る。シリンダー101の一方の端部側にはプラスチック
原料等を供給する供給口103が設けられ、他方の端部
側にはその原料を排出する排出口104が設けられてい
る。
冷却手段によって加熱冷却される筒状長尺のシリンダー
101と、このシリンダー101に形成された2つの貫
通内孔101aに回転自在にそれぞれ挿入された2本の
スクリュ102と、2本のスクリュ2を互いに異なる方
向へ回転させる回転駆動手段(不図示)とを有してい
る。シリンダー101の一方の端部側にはプラスチック
原料等を供給する供給口103が設けられ、他方の端部
側にはその原料を排出する排出口104が設けられてい
る。
【0004】スクリュ式押出機は、原料の搬送方向に関
して上流側から下流側である、シリンダー101の供給
口103側から排出口104側にかけて、供給された原
料を搬送するフィード部105と、フィード部105で
搬送されてきた原料を混練する混練部106と、混練部
106で混練された原料を排出口から排出する排出部1
07とが順次構成されている。
して上流側から下流側である、シリンダー101の供給
口103側から排出口104側にかけて、供給された原
料を搬送するフィード部105と、フィード部105で
搬送されてきた原料を混練する混練部106と、混練部
106で混練された原料を排出口から排出する排出部1
07とが順次構成されている。
【0005】各々のスクリュ102は、フィード部10
5と排出部107に位置する部分に螺旋状のフライト1
02aが設けられているとともに、混練部106に位置
する部分にはミキシングエレメントである不図示のロー
タ等が設けられている。各々のスクリュ102は、フラ
イト102aが互いに噛み合っておらず、互いに接触し
ないように間に空隙(図4参照)をおいて配置されてい
る。なお、各々のスクリュ102に設けられたフライト
102aの螺旋方向は、互いに逆になっている。
5と排出部107に位置する部分に螺旋状のフライト1
02aが設けられているとともに、混練部106に位置
する部分にはミキシングエレメントである不図示のロー
タ等が設けられている。各々のスクリュ102は、フラ
イト102aが互いに噛み合っておらず、互いに接触し
ないように間に空隙(図4参照)をおいて配置されてい
る。なお、各々のスクリュ102に設けられたフライト
102aの螺旋方向は、互いに逆になっている。
【0006】次に、上記のように構成された従来のスク
リュ式押出機の動作について説明する。
リュ式押出機の動作について説明する。
【0007】供給される原料がペレットやパウダー状等
の固体のプラスチック原料である場合には、供給口10
3からフィード部105に供給されたプラスチック原料
は、回転駆動手段で回転させられているスクリュ102
によって、下流側の混練部106に搬送される。このと
き、プラスチック原料は加熱冷却手段で加熱されたシリ
ンダー101から与えられる熱によって昇温していく。
の固体のプラスチック原料である場合には、供給口10
3からフィード部105に供給されたプラスチック原料
は、回転駆動手段で回転させられているスクリュ102
によって、下流側の混練部106に搬送される。このと
き、プラスチック原料は加熱冷却手段で加熱されたシリ
ンダー101から与えられる熱によって昇温していく。
【0008】混練部106に送られてきたプラスチック
原料は、この混練部106に一時的に滞留し、シリンダ
ー101とロータ(不図示)との隙間空間に充満する。
混練部106に滞留したプラスチック原料は、回転する
ロータによって混練されて可塑化し、溶融体に変わる。
原料は、この混練部106に一時的に滞留し、シリンダ
ー101とロータ(不図示)との隙間空間に充満する。
混練部106に滞留したプラスチック原料は、回転する
ロータによって混練されて可塑化し、溶融体に変わる。
【0009】溶融体になったプラスチック原料は、排出
部107へ送られ、排出部107のスクリュ102によ
って搬送されて、排出口104から押出機の外部に排出
される。
部107へ送られ、排出部107のスクリュ102によ
って搬送されて、排出口104から押出機の外部に排出
される。
【0010】また、供給される原料が溶融体のプラスチ
ック原料である場合には、供給口103からフィード部
105に供給されたプラスチック原料は、回転駆動手段
で回転させられているスクリュ102によって、下流側
の混練部106に搬送される。このとき、プラスチック
原料は加熱冷却手段で加熱されたシリンダー101から
与えられる熱によって昇温していく。
ック原料である場合には、供給口103からフィード部
105に供給されたプラスチック原料は、回転駆動手段
で回転させられているスクリュ102によって、下流側
の混練部106に搬送される。このとき、プラスチック
原料は加熱冷却手段で加熱されたシリンダー101から
与えられる熱によって昇温していく。
【0011】混練部106に送られてきたプラスチック
原料は、この混練部106に一時的に滞留し、シリンダ
ー101とロータとの隙間空間に充満する。混練部10
6に滞留したプラスチック原料は、回転するロータによ
って混練される。
原料は、この混練部106に一時的に滞留し、シリンダ
ー101とロータとの隙間空間に充満する。混練部10
6に滞留したプラスチック原料は、回転するロータによ
って混練される。
【0012】混練部106で混練されたプラスチック原
料は、排出部107へ送られ、排出部107のスクリュ
102によって搬送されて、排出口104から押出機の
外部に排出される。
料は、排出部107へ送られ、排出部107のスクリュ
102によって搬送されて、排出口104から押出機の
外部に排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のスク
リュ式押出機では、混練部106でプラスチック原料を
混練する際に、内部に供給されたプラスチック原料の圧
力が高くなる。このような内部圧力は、スクリュ102
がプラスチック原料を搬送する方向とは逆の方向にプラ
スチック原料を押し戻す圧力(背圧)として作用する。
リュ式押出機では、混練部106でプラスチック原料を
混練する際に、内部に供給されたプラスチック原料の圧
力が高くなる。このような内部圧力は、スクリュ102
がプラスチック原料を搬送する方向とは逆の方向にプラ
スチック原料を押し戻す圧力(背圧)として作用する。
【0014】上述した従来のスクリュ式押出機では、ス
クリュ102同士の間に空隙(図4参照)が形成されて
いるので、内部圧力が高くなると、プラスチック原料は
その空隙を通ってフィード部105をスクリュ102に
よる搬送方向とは逆の方向に流れてしまう。プラスチッ
ク原料のこのような逆流(「背圧流」あるいは「漏洩
流」ともいう。)が生じると、特にフィード部105に
おけるスクリュ102の本来の搬送能力が阻害され、ス
クリュ式押出機による押出性能が低下してしまう。
クリュ102同士の間に空隙(図4参照)が形成されて
いるので、内部圧力が高くなると、プラスチック原料は
その空隙を通ってフィード部105をスクリュ102に
よる搬送方向とは逆の方向に流れてしまう。プラスチッ
ク原料のこのような逆流(「背圧流」あるいは「漏洩
流」ともいう。)が生じると、特にフィード部105に
おけるスクリュ102の本来の搬送能力が阻害され、ス
クリュ式押出機による押出性能が低下してしまう。
【0015】そこで本発明は、内部圧力によって生じる
原料の逆流を抑えることができるスクリュ式押出機を提
供することを目的とする。
原料の逆流を抑えることができるスクリュ式押出機を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスクリュ式押出機は、原料を搬送する複数
の連通内孔が形成されたシリンダーと、前記各連通内孔
内に互いに空隙をおいて回転可能に配設された複数本の
スクリュとを有し、前記原料の搬送方向に関して上流側
から下流側にかけて、前記各連通内孔内に供給された前
記原料を搬送するフィード部と、該フィード部で搬送さ
れてきた前記原料を混練する混練部と、該混練部で混練
された前記原料を前記連通内孔の外に排出する排出部と
が順次構成されているスクリュ式押出機において、前記
フィード部の少なくとも一部には、前記各スクリュ同士
の間の前記空隙を埋める壁部が形成されていることを特
徴とする。
め、本発明のスクリュ式押出機は、原料を搬送する複数
の連通内孔が形成されたシリンダーと、前記各連通内孔
内に互いに空隙をおいて回転可能に配設された複数本の
スクリュとを有し、前記原料の搬送方向に関して上流側
から下流側にかけて、前記各連通内孔内に供給された前
記原料を搬送するフィード部と、該フィード部で搬送さ
れてきた前記原料を混練する混練部と、該混練部で混練
された前記原料を前記連通内孔の外に排出する排出部と
が順次構成されているスクリュ式押出機において、前記
フィード部の少なくとも一部には、前記各スクリュ同士
の間の前記空隙を埋める壁部が形成されていることを特
徴とする。
【0017】上記本発明のスクリュ式押出機によれば、
混練部で原料を混練する際に生じる内部圧力によって原
料が空隙を逆流しようとしても、その原料の流れは壁部
に堰き止められる。そのため、原料が空隙を逆流するこ
とが妨げられるので、フィード部におけるスクリュの本
来の搬送能力が阻害されることはなく、内部圧力により
押出性能が低下することを防止することが可能になる。
混練部で原料を混練する際に生じる内部圧力によって原
料が空隙を逆流しようとしても、その原料の流れは壁部
に堰き止められる。そのため、原料が空隙を逆流するこ
とが妨げられるので、フィード部におけるスクリュの本
来の搬送能力が阻害されることはなく、内部圧力により
押出性能が低下することを防止することが可能になる。
【0018】また、前記壁部は前記フィード部の全部に
わたって形成されている構成としてもよい。
わたって形成されている構成としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明に係るスクリュ式押出機の一
実施形態の概略的な全体構成を示す縦方向断面図、図2
は図1に示したスクリュ式押出機の断面図である。図2
において、同図(a)は図1のX−X線における断面を
示し、同図(b)は図1のY−Y線における断面を示し
ている。
実施形態の概略的な全体構成を示す縦方向断面図、図2
は図1に示したスクリュ式押出機の断面図である。図2
において、同図(a)は図1のX−X線における断面を
示し、同図(b)は図1のY−Y線における断面を示し
ている。
【0021】本実施形態に係るスクリュ式押出機は、供
給口3から供給された原料を搬送するフィード部5の少
なくとも一部に、スクリュ2同士の空隙を埋める壁部8
が設けられている。すなわち、壁部8はフィード部5の
一部のみに設けられていてもよく、あるいは、フィード
部5の全体にわたって設けられていてもよい。壁部8
は、回転する各スクリュ2に接触しないように構成され
ている。この壁部8は、例えば、シリンダー1の内部を
切削加工して貫通内孔1aを形成する際に、2つの貫通
内孔1a同士の間に互いを仕切る部分を残しておくこと
によって構成することができる。
給口3から供給された原料を搬送するフィード部5の少
なくとも一部に、スクリュ2同士の空隙を埋める壁部8
が設けられている。すなわち、壁部8はフィード部5の
一部のみに設けられていてもよく、あるいは、フィード
部5の全体にわたって設けられていてもよい。壁部8
は、回転する各スクリュ2に接触しないように構成され
ている。この壁部8は、例えば、シリンダー1の内部を
切削加工して貫通内孔1aを形成する際に、2つの貫通
内孔1a同士の間に互いを仕切る部分を残しておくこと
によって構成することができる。
【0022】なお、本実施形態のスクリュ式押出機のシ
リンダー1、スクリュ2、フライト2a、供給口3、排
出口4、混練部6、および排出部7の構成は図3等に示
した従来のスクリュ式押出機と同様であるので、これら
についての詳しい説明は省略する。
リンダー1、スクリュ2、フライト2a、供給口3、排
出口4、混練部6、および排出部7の構成は図3等に示
した従来のスクリュ式押出機と同様であるので、これら
についての詳しい説明は省略する。
【0023】上記のように構成されたスクリュ式押出機
によれば、供給される原料がペレットやパウダー状等の
固体のプラスチック原料である場合には、供給口3から
フィード部5に供給されたプラスチック原料は、回転駆
動手段で回転させられているスクリュ2によって、下流
側の混練部6に搬送される。このとき、プラスチック原
料は加熱冷却手段で加熱されたシリンダー1の熱によっ
て昇温していく。
によれば、供給される原料がペレットやパウダー状等の
固体のプラスチック原料である場合には、供給口3から
フィード部5に供給されたプラスチック原料は、回転駆
動手段で回転させられているスクリュ2によって、下流
側の混練部6に搬送される。このとき、プラスチック原
料は加熱冷却手段で加熱されたシリンダー1の熱によっ
て昇温していく。
【0024】混練部6に送られてきたプラスチック原料
は、この混練部6に一時的に滞留し、シリンダー1とロ
ータ(不図示)との隙間空間に充満する。混練部6に滞
留したプラスチック原料は、回転するロータによって混
練されて可塑化し、溶融体に変わる。
は、この混練部6に一時的に滞留し、シリンダー1とロ
ータ(不図示)との隙間空間に充満する。混練部6に滞
留したプラスチック原料は、回転するロータによって混
練されて可塑化し、溶融体に変わる。
【0025】溶融体になったプラスチック原料は、排出
部7へ送られ、排出部7のスクリュ2によって搬送され
て、排出口4から押出機の外部に排出される。
部7へ送られ、排出部7のスクリュ2によって搬送され
て、排出口4から押出機の外部に排出される。
【0026】また、供給される原料が溶融体のプラスチ
ック原料である場合には、供給口3からフィード部5に
供給されたプラスチック原料は、回転駆動手段で回転さ
せられているスクリュ2によって、下流側の混練部6に
搬送される。
ック原料である場合には、供給口3からフィード部5に
供給されたプラスチック原料は、回転駆動手段で回転さ
せられているスクリュ2によって、下流側の混練部6に
搬送される。
【0027】混練部6に送られてきたプラスチック原料
は、この混練部6に一時的に滞留し、シリンダー1とロ
ータとの隙間空間に充満する。混練部6に滞留したプラ
スチック原料は、回転するロータによって混練される。
は、この混練部6に一時的に滞留し、シリンダー1とロ
ータとの隙間空間に充満する。混練部6に滞留したプラ
スチック原料は、回転するロータによって混練される。
【0028】混練部6で混練されたプラスチック原料
は、排出部7へ送られ、排出部7のスクリュ2によって
搬送されて、排出口4から押出機の外部に排出される。
は、排出部7へ送られ、排出部7のスクリュ2によって
搬送されて、排出口4から押出機の外部に排出される。
【0029】ここで、本実施形態のスクリュ式押出機
は、フィード部5の少なくとも一部にスクリュ2同士の
空隙を埋める壁部8が設けられているので、混練部6で
プラスチック原料を混練する際に生じる内部圧力によっ
てプラスチック原料が空隙を逆流しようとしても、その
プラスチック原料の流れは壁部8に堰き止められる。そ
のため、プラスチック原料が空隙を逆流することが妨げ
られるので、フィード部5におけるスクリュ2の本来の
搬送能力が阻害されることはなく、内部圧力により押出
性能が低下することを防止することができる。
は、フィード部5の少なくとも一部にスクリュ2同士の
空隙を埋める壁部8が設けられているので、混練部6で
プラスチック原料を混練する際に生じる内部圧力によっ
てプラスチック原料が空隙を逆流しようとしても、その
プラスチック原料の流れは壁部8に堰き止められる。そ
のため、プラスチック原料が空隙を逆流することが妨げ
られるので、フィード部5におけるスクリュ2の本来の
搬送能力が阻害されることはなく、内部圧力により押出
性能が低下することを防止することができる。
【0030】また、本実施形態では空隙の少なくとも一
部に壁部8が形成されていることから、スクリュ2間の
空隙の容積が従来に比べて少なくなっている。空隙には
プラスチック原料が滞留しやすく、空隙に滞留したプラ
スチック原料は熱や圧力によって劣化してしまう。しか
し、本実施形態では空隙の容積が少なくなっているの
で、空隙に滞留するプラスチック原料の量もおのずと少
なくなることから、空隙に滞留して劣化するプラスチッ
ク原料の量を抑えることができる。
部に壁部8が形成されていることから、スクリュ2間の
空隙の容積が従来に比べて少なくなっている。空隙には
プラスチック原料が滞留しやすく、空隙に滞留したプラ
スチック原料は熱や圧力によって劣化してしまう。しか
し、本実施形態では空隙の容積が少なくなっているの
で、空隙に滞留するプラスチック原料の量もおのずと少
なくなることから、空隙に滞留して劣化するプラスチッ
ク原料の量を抑えることができる。
【0031】さらに、空隙に滞留するプラスチック原料
の量が上記のように少なくなることから、例えば異なる
グレードの製品を製造するために、それまで供給してい
た原料と異なる原料を続けて供給した場合に、シリンダ
ー1の内部を満たす原料を速やかに置換することができ
る。
の量が上記のように少なくなることから、例えば異なる
グレードの製品を製造するために、それまで供給してい
た原料と異なる原料を続けて供給した場合に、シリンダ
ー1の内部を満たす原料を速やかに置換することができ
る。
【0032】また、本実施形態のシリンダー1も通常の
切削加工等を用いて製作することができるので、シリン
ダー1の製造コストが従来よりも高くなることはない。
むしろ、壁部8の切削加工分の加工時間を減らすことが
できることから、その分だけ製造コストを低くすること
ができる。
切削加工等を用いて製作することができるので、シリン
ダー1の製造コストが従来よりも高くなることはない。
むしろ、壁部8の切削加工分の加工時間を減らすことが
できることから、その分だけ製造コストを低くすること
ができる。
【0033】なお、上記では2本のスクリュ2が異方向
内回りに回転する例を挙げて説明したが、スクリュ2の
回転方向はこれに限られず、各々のスクリュ2を図1に
示した方向とは逆の方向に回転させた「異方向外回り回
転」や、2本のスクリュ2を共に同じ方向に回転させた
「同方向回転」であってもよい。ただし、これらの場合
には、回転方向に応じてフライト2aの螺旋方向を適宜
変更する必要がある。
内回りに回転する例を挙げて説明したが、スクリュ2の
回転方向はこれに限られず、各々のスクリュ2を図1に
示した方向とは逆の方向に回転させた「異方向外回り回
転」や、2本のスクリュ2を共に同じ方向に回転させた
「同方向回転」であってもよい。ただし、これらの場合
には、回転方向に応じてフライト2aの螺旋方向を適宜
変更する必要がある。
【0034】また、シリンダー1内に備えられるスクリ
ュ2の本数は2本に限られず、2本以上備えられていて
もよい。この場合、シリンダー1内には備えるスクリュ
2の本数と同じ数の貫通内孔1aが形成され、上記の壁
部8は、各々のスクリュ2同士の間の適切な箇所にそれ
ぞれ設けられる。
ュ2の本数は2本に限られず、2本以上備えられていて
もよい。この場合、シリンダー1内には備えるスクリュ
2の本数と同じ数の貫通内孔1aが形成され、上記の壁
部8は、各々のスクリュ2同士の間の適切な箇所にそれ
ぞれ設けられる。
【0035】さらに、供給口3から排出口4の間に、プ
ラスチック原料の混練度を調整する装置(不図示)が設
けられていてもよい。さらには、供給口3から排出口4
の間に、プラスチック原料に含まれる揮発成分が揮発し
て発生するガスを排出するベント(不図示)が設けられ
ていてもよい。
ラスチック原料の混練度を調整する装置(不図示)が設
けられていてもよい。さらには、供給口3から排出口4
の間に、プラスチック原料に含まれる揮発成分が揮発し
て発生するガスを排出するベント(不図示)が設けられ
ていてもよい。
【0036】
【実施例】次に、上記に説明したスクリュ式押出機の一
実施例について説明する。
実施例について説明する。
【0037】本実施例では、図1に示した構成のスクリ
ュ式押出機、すなわち2本のスクリュ2が互いに噛み合
っておらず、各スクリュ2が互いに異なる方向に回転す
る、非噛合い異方向回転二軸スクリュ式押出機を用い
た。
ュ式押出機、すなわち2本のスクリュ2が互いに噛み合
っておらず、各スクリュ2が互いに異なる方向に回転す
る、非噛合い異方向回転二軸スクリュ式押出機を用い
た。
【0038】シリンダー1の内径は90mmとし、スク
リュ2は外径(フライト2aの径)を87mm、内径
(スクリュ2の軸径)を50mmとした。スクリュ2は
2条フライトとし、そのフライトリードは1Dとした
(ここで、「D」はスクリュ2の外径を意味する。以下
同じ)。また、フィード部5の軸方向長さLfを5Dと
し、壁部8の軸方向長さLwを2Dとした。
リュ2は外径(フライト2aの径)を87mm、内径
(スクリュ2の軸径)を50mmとした。スクリュ2は
2条フライトとし、そのフライトリードは1Dとした
(ここで、「D」はスクリュ2の外径を意味する。以下
同じ)。また、フィード部5の軸方向長さLfを5Dと
し、壁部8の軸方向長さLwを2Dとした。
【0039】このようなスクリュ式押出機を作動させ、
スクリュ2の回転数を400rpmにして、固体のプラ
スチック原料であるポリプロピレンパウダーを供給口3
から供給して押出しを行ったところ、フィード部5での
原料の限界搬送能力は500kg/hであった。
スクリュ2の回転数を400rpmにして、固体のプラ
スチック原料であるポリプロピレンパウダーを供給口3
から供給して押出しを行ったところ、フィード部5での
原料の限界搬送能力は500kg/hであった。
【0040】これに対し、壁部8が設けられていないこ
とを除いては本実施例と同じ構成の従来型のスクリュ式
押出機を用いて、上記と同様にポリプロピレンパウダー
の押出しを行ったところ、フィード部での原料の限界搬
送能力は440kg/hであった。
とを除いては本実施例と同じ構成の従来型のスクリュ式
押出機を用いて、上記と同様にポリプロピレンパウダー
の押出しを行ったところ、フィード部での原料の限界搬
送能力は440kg/hであった。
【0041】このことから、本実施例のスクリュ式押出
機は、フィード部での原料の限界搬送能力が従来型のス
クリュ式押出機に比べて約1.14倍向上したことがわ
かる。
機は、フィード部での原料の限界搬送能力が従来型のス
クリュ式押出機に比べて約1.14倍向上したことがわ
かる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスクリュ
式押出機は、フィード部の少なくとも一部に各スクリュ
同士の間の空隙を埋める壁部が形成されているので、次
の効果を得ることができる。 (1)混練部で原料を混練する際に生じる内部圧力によ
って原料が空隙を逆流しようとしても、その原料の流れ
は壁部に堰き止められるので、原料が空隙を逆流するこ
とを防止することができる。そのため、フィード部にお
けるスクリュの本来の搬送能力が阻害されることはな
く、内部圧力により押出性能が低下することを防止する
ことができる。 (2)空隙に滞留する原料の量が少なくなることから、
空隙に滞留して劣化する原料の量を少なくすることがで
きる。 (3)空隙に滞留するプラスチック原料の量が上記のよ
うに少なくなることから、それまで供給していた原料と
異なる原料を続けて供給した場合に、シリンダーの内部
を満たす原料を速やかに置換することができる。 (4)本発明に係るシリンダーも通常の切削加工等を用
いて製作することができるので、シリンダーの製造コス
トが従来よりも高くなることはない。むしろ、壁部の切
削加工分の加工時間を減らすことができることから、そ
の分だけ製造コストを低くすることができる。
式押出機は、フィード部の少なくとも一部に各スクリュ
同士の間の空隙を埋める壁部が形成されているので、次
の効果を得ることができる。 (1)混練部で原料を混練する際に生じる内部圧力によ
って原料が空隙を逆流しようとしても、その原料の流れ
は壁部に堰き止められるので、原料が空隙を逆流するこ
とを防止することができる。そのため、フィード部にお
けるスクリュの本来の搬送能力が阻害されることはな
く、内部圧力により押出性能が低下することを防止する
ことができる。 (2)空隙に滞留する原料の量が少なくなることから、
空隙に滞留して劣化する原料の量を少なくすることがで
きる。 (3)空隙に滞留するプラスチック原料の量が上記のよ
うに少なくなることから、それまで供給していた原料と
異なる原料を続けて供給した場合に、シリンダーの内部
を満たす原料を速やかに置換することができる。 (4)本発明に係るシリンダーも通常の切削加工等を用
いて製作することができるので、シリンダーの製造コス
トが従来よりも高くなることはない。むしろ、壁部の切
削加工分の加工時間を減らすことができることから、そ
の分だけ製造コストを低くすることができる。
【図1】本発明に係るスクリュ式押出機の一実施形態の
概略的な全体構成を示す縦方向断面図である。
概略的な全体構成を示す縦方向断面図である。
【図2】図1に示したスクリュ式押出機の断面図であ
る。
る。
【図3】従来のスクリュ式押出機の概略的な全体構成を
示す縦方向断面図である。
示す縦方向断面図である。
【図4】図3に示したスクリュ式押出機の断面図であ
る。
る。
1 シリンダー
1a 貫通内孔
2 スクリュ
2a フライト
3 供給口
4 排出口
5 フィード部
6 混練部
7 排出部
8 壁部
Claims (2)
- 【請求項1】 原料を搬送する複数の連通内孔(1a)
が形成されたシリンダー(1)と、前記各連通内孔(1
a)内に互いに空隙をおいて回転可能に配設された複数
本のスクリュ(2)とを有し、前記原料の搬送方向に関
して上流側から下流側にかけて、前記各連通内孔(1
a)内に供給された前記原料を搬送するフィード部
(5)と、該フィード部(5)で搬送されてきた前記原
料を混練する混練部(6)と、該混練部(6)で混練さ
れた前記原料を前記連通内孔(1a)の外に排出する排
出部(7)とが順次構成されているスクリュ式押出機に
おいて、 前記フィード部(5)の少なくとも一部には、前記各ス
クリュ(2)同士の間の前記空隙を埋める壁部(8)が
形成されていることを特徴とするスクリュ式押出機。 - 【請求項2】 前記壁部(8)は前記フィード部(5)
の全部にわたって形成されている、請求項1に記載のス
クリュ式押出機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119023A JP2003311814A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | スクリュ式押出機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119023A JP2003311814A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | スクリュ式押出機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003311814A true JP2003311814A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29535698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002119023A Pending JP2003311814A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | スクリュ式押出機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003311814A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009521338A (ja) * | 2005-11-16 | 2009-06-04 | ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー | ポリオレフィン製造用の直結型高速回転装置 |
KR101335048B1 (ko) * | 2006-03-10 | 2013-12-05 | 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 | 플라스틱원료의 가소화 혼련압출기 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119023A patent/JP2003311814A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009521338A (ja) * | 2005-11-16 | 2009-06-04 | ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー | ポリオレフィン製造用の直結型高速回転装置 |
US8066423B2 (en) | 2005-11-16 | 2011-11-29 | Univation Technologies, Llc | High speed and direct driven rotating equipment for polyolefin manufacturing |
KR101335048B1 (ko) * | 2006-03-10 | 2013-12-05 | 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 | 플라스틱원료의 가소화 혼련압출기 |
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