JP2003311691A - Wjによる切削及び表面処理と付帯する廃棄物自動回収装置。 - Google Patents

Wjによる切削及び表面処理と付帯する廃棄物自動回収装置。

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JP2003311691A JP2002154707A JP2002154707A JP2003311691A JP 2003311691 A JP2003311691 A JP 2003311691A JP 2002154707 A JP2002154707 A JP 2002154707A JP 2002154707 A JP2002154707 A JP 2002154707A JP 2003311691 A JP2003311691 A JP 2003311691A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】コンクリート構造物や高機能アスファルトのウ
オータージェットによる切削または表面処理及び機能回
復洗浄にWJ・エアー・バキュームの組合せをコントロ
ールする装置を具備する、WJによる切削または表面処
理と同時に、その研掃廃棄物及び使用水の自動回収装
置。 【解決手段】WJの強い直進性を持つ2つ以上の水流を
対峙させて対向直進してくる水流を互いにぶつけて、そ
の衝撃で水流を浮き上がらせる角度及び方向と間隔を意
図とし、WJノズル1を互いに内向きに装着し、中心を
軸に回転しながら、切削または表面処理と同時に、研掃
廃棄物及び使用水を自動回収する。WJにより遊離した
廃棄物をバキューム17で吸引するとき、WJの流れ・
空気の流れを、圧縮空気を噴射して制御し、また容器に
ロードセル16を複数台具備し、構造物との接触圧を検
出し、構造物との接触部材の保護と安全制御を可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】コンクリート構造物や高機能
アスファルトのウオータージェットによる切削または表
面処理及び機能回復洗浄に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの表面処理は、主に耐震補
強工事として、橋脚の補強や落橋防止や剥落防止など既
設コンクリート表面の付着力の増加を目的として、サン
ドブラストやスチールショットやバキュームブラスト処
理が採用されている。
【0003】ブレーカーによるハツリはコンクリート構
造物にマイクロクラックが発生して構造物の脆弱化を惹
起し、重要構造物では禁止の方向にあり、ウオータージ
ェットによるコンクリート構造物のハツリ作業や表面処
理が注目されている。
【0004】コンクリートの表面処理として、サンドブ
ラストやスチールショットやバキュームブラスト処理が
採用されているが、コンクリートの多孔質の間隙に、研
掃材が浸入付着して、劣化の原因になったり、付着強度
不足になったり、WJの表面処理より性能が劣る。ウオ
ータージェットは表面処理と劣化部除去を同時に解決
し、検査員の主観で実施のコンクリートのたたき検査を
必要としないなど優れた特徴を持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ウオータージェット
は、対象物にぶつかって尚かつ強い直進性を有し、ウオ
ータージェット(WJ)による表面処理の研掃廃棄物及
び使用水の自動回収が困難な理由である。WJの使用水
の真空吸引処理が一般に上手くいかない最も大きな理由
が、ジェット水流が構造物にぶつかって尚かつ強い直進
性を有しているため、そのエネルギーを容器の中でコン
トロールして、真空吸引処理(バキューム)することが
技術的に困難であることにある。
【0006】この発明は、このような点に鑑みなされた
ものであり、ウオータージェットのはつりや表面処理の
研掃廃棄物及び使用水の真空吸引処理による自動回収を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、水流が構造物に
ぶつかって尚かつ強い直進性を持つ2つ以上の水流を対
峙させて、ぶつけてその衝撃で水流を浮き上がらせるこ
とを意図し、WJが対象物に当たった後、構造物との間
に空気層が出来るように圧宿空気を沿わせることで、対
向直進してくる水流とぶつかり、浮き上がる方向へと水
流が変化させ、遊離した研掃廃棄物及び使用水をバキュ
ームで吸引し自動回収装置を提供するものである。
【0008】直進性を持つ2つ以上の水流を対峙させ
て、対向直進してくる水流を互いにぶつけて、その衝撃
で水流を浮き上がらせる角度及び方向と間隔を意図と
し、WJノズルを互いに内向きに装着し、中心を軸に回
転しながら、コンクリート構造物やアスファルト切削ま
たは表面処理の効率的な施工を行う。
【0009】圧縮空気をノズルより噴射し自然吸気を誘
引する、WJは、周辺の空気を強く渦巻き状に引っ張る
特徴があり、そのWJ水流に沿わせるように圧縮空気を
ノズルより噴射し、周辺の空気を強く渦巻き状に引っ張
る特徴で、自然吸気を誘引させ、バキュームにより容器
が構造物に密着するのを防ぎ、また遊離した研掃廃棄物
及び使用水の真空吸引処理に相乗効果を生む流体の流れ
を作り出す。その為の容器の形状・WJノズルの配置・
空気の取込口の配置及び大きさを制御する。
【0010】圧縮空気を噴射し自然吸気を誘引する他、
ベンチューを設けて圧縮空気を噴射して、水流を加速・
撹乱し真空吸引処理を補助するノズル装置を具備する。
加速・撹乱された水流は、さらに周辺の空気を強く渦巻
き状に引っ張る力になり、バキューム能力は相乗効果で
強くなる。
【0011】ウオータージェットは、対象物にぶつか
り、加圧された液体の一部は一瞬にコロイド状に拡散し
大きく体積変化し、また一瞬の内に消滅するそのエネル
ギーを容器の中でバキューム効果として、コントロール
する。
【0012】構造物との接触部材の保護と安全を確保で
きるし、容器外側に3台のロードセルを等間隔で設備
し、構造物との接触圧を検出し、3台のロードセルを演
算処理し、不等な接触圧力や管理基準内の自動制御を行
う。
【0013】ウオータジェット(WJ)による切削や表
面処理技術は目的に応じて、吐出圧力や吐出流量やスタ
ンドオフをコントロールする技術が異なる。切断と切削
どちらかをイメージするかで、取り扱う技術が違ってく
る。一軸圧縮強度400kg/cmのコンクリートを切
断ならば2000〜2500kg/cmの圧力必要で
あるし、切削ならば800〜1200kg/cmの圧
力が必要であり、また表面処理ならば600〜700k
g/cmの圧力が適している。また吐出量もそれぞれ
切断は20〜40リツトルまた切削が80〜150リツ
トルそして表面処理は20〜40リツトルとさまざまで
ある。WJで切断ならば高圧が必要とされ、WJでコン
クリート切削ならば、比較的低圧でセメントと砂を削り
とると、骨材は破壊しないで切削施工できる。コンクリ
ートのような複合構造体は、その構成物質の材質によっ
て、たとえば骨材の種別や大きさによって、コントロー
ル技術が異なる。
【0014】コンクリートの劣化度合や構造物の経過年
数等により、WJコントロール技術が異なるのは当然で
ある。コンクリートの切断で使用する2000〜250
0kg/cmの高圧が、WJの切削及び表面処理の一
部に使用されているが、これは水撃圧がコンクリートに
は大き過ぎて構造物にマイクロクラックを惹起してい
る。また吐出速度の大き過ぎる高圧のWJは、キャビテ
ーシヨンの過剰効果により、コンクリート表面が痘痕に
なり、付着強度が不足するという結果になっている。
【0015】これは目的と標的物体の種類によってコン
トロールしながら使い分けるWJ技術を間違って利用し
ている例であるが、吐出流量が少ない為に、使用水量は
少なく研掃廃棄物及び使用水の自動回収は、比較的に容
易である。しかし目的と標的の種類によって正しくWJ
を使い分けることを前提とする。
【0016】WJのコントロール技術は吐出圧、吐出
量、スタンドオフ、オリフイス径、オリフイス種別、時
間当りノズルシャフトの往復揺動数、円周の時間当りノ
ズルの回転数、ノズルの吹付け角度をコントロールする
技述であるが、これを目的別に材質等を考慮しながら、
条件に合せて、WJの吹付け時間又は吹付けの繰返し回
数をその都度に、計画し適用している。
【0017】WJ技術施工能力は目的と標的物対の材質
に対しての、水撃圧できまり、水撃圧は水の密度と水中
の音速と吐出速度で決まる。前記したように目的と標的
物対して、大きすぎる水撃圧は構造物にダメージを与え
ている。
【0018】次に本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
【本発明の実施の形態】前記のようなWJを容器の中で
コントロールしながら、切削または表面処理の真空吸引
側に導く及び使用水を真空吸引処理(バキューム)で自
動回収する。図1は手軽で軽量で操作性に重点を置いて
開発された参考図である。減速気<4,4‘>は形状を
変えても良いし、WJスイベル<3>は容器<15>の
外に配置しても良い。
【0020】コンクリートの切削又は表面処理を目的と
したWJ<1‘>は、直進性が強く、標的にぶつかった
後、V字に跳ね返ることは無い、標的にぶつかった後、
L字<1“>に強い直進性を示す、構造物に這うように
へばりつくように直進する。ここが自然落下の水や洗浄
ポンプから送り出される水流と全く異なる点である。
【0021】この直進する水流をお互いにぶつけて、相
殺し、水流を浮き上がらせる。ここに最初の着眼点があ
る。ノズルホルダー<2>に回転軸より等間隔で取り付
けたノズル<1>の角度を内向きに対峙させ、つまりL
字<1“>に水流を対峙させる。
【0022】水流をL字<1“>に対峙させ、ぶつかり
浮き上がった水流に対して、WJ水流に沿わせた圧宿空
気<5‘>で、浮き上がりを大きくして、真空吸引側に
導く、圧縮空気<5’>は自然吸気<6‘>の空気の流
れを引っ張り込むように大きな流れを形成し、大きな空
気の流れで、水流の真空吸引側<17>に導く流れに相
乗効果を齎す。
【0023】真空吸引<17>に導く水流には、遊離し
た研掃廃棄物が多く含まれているので、容器<15>の
テーパー絞りの最後の部分(バキュームホースの取付け
部位付近)にベンチュリーを設けて、圧縮空気<10
‘>をノズル<10>より噴射して、水流を加速させる
と同時に撹乱させることで、バキューム能力は高まり、
研掃廃棄物で、コンクリートの構成物である、骨材や砂
やセメントなどのバキューム処理がスムーズにできるよ
うになる。
【0024】コンクリートでは、ノズルシャフトの揺動
振幅又は回転ノズルホルダー<2>のノズル位置の円周
長は、1分当り3000cm〜4000cm進捗で切削
や表面処理の効率良い作業ができる。
【0025】回転ノズルホルダー<2>に30cm間隔
でノズル<1>を対峙させた場合、たとえば進捗360
0cmとすると3600cm/94=38となり、約1
分当り38回の回転が効率良い施工スピードとなる。1
分間1500回転のモーターならば1500を38で割
ると約40分の1まで減速しなければならないことにな
る。
【0026】ギヤ比を40:1まで落とすことは、現実
的でないのでインバーターや油圧調整で回転数を落とし
ても、10:1くらいまではギヤ比<4,4‘>で落と
さなければならない。図3は手軽で軽量なギヤ比10:
1を設定を採用し、ノズルホルダーと合わせた参考図で
ある。
【0027】バキューム吸引<17>しているので、W
J<1‘>が目標物にぶつかり、加圧された液体の一部
は、一瞬にコロイド状に拡散し大きく体積変化するが、
また一瞬の内に消滅するので、容器<15>に作用する
反力は係数掛ける流量掛ける圧力の平方根で求められ
る。 その反力に一定の荷重を加えた、構造物への接触
圧力を管理し、管理基準範囲外の接触圧を検出した時に
自動制御で停止することで、構造物との接触部材の保護
(部材の消耗品の磨耗対策)、運転中の安全を確保でき
る。
【0028】容器外側に3台のロードセル<16>を等
間隔で設備し、構造物との接触圧を検出し、3台のロー
ドセル<16>を演算処理し、運転中の不等な接触圧力
や管理基準内の自動制御を行い、容器の傾き時には自動
修正し、不等接触による高圧水の飛散防止や、接触圧が
ゼロの時には、作動しないことや運転中止とすること
で、安全を確保できる。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、3台
のロードセルを演算処理し、構造物への接触圧力を管理
し、管理基準の範囲外の接触圧を検出した時に自動制御
で停止することで、構造物との接触部材の保護と安全を
確保し、切削または表面処理の研掃廃棄物及び使用水を
真空吸引処理(バキューム)で自動回収する。前記のよ
うなWJを容器の中でコントロールしながら、切削また
は表面処理の研掃廃棄物及び使用水を真空吸引処理(バ
キューム)で自動回収する技術を提供し、自動化の遅れ
ている、WJ技術の自動化を推進し、多量の使用水を飛
散させている作業環境を改善する。またセメントは石灰
石を主な原料とし、成分としは生石灰・粘土鉱物・二酸
化珪素などであるが、六価クロムをはじめ有害物質も含
んでいる。その有害物質を飛散させない為にも、バキュ
ームによる自動回集方式が良く、一連の流れとして曝気
や電気分解や酸化還元材の添加やPH調整剤など安全な
無害化処理方法を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図
【図2】 本発明ノズル配置図
【図3】 本発明のノズルホルダーとゲンソクギアーの
組合せ図
【図4】 本発明のエアーノズルの配置図
【図5】 本発明のベンチュリーの配置図
【図6】 本発明の減速気・スイベルの配置を変えた実
施例
【符号の説明】
1 WJノズル 1‘ WJ 1“ 水流 2 WJノズルホルダー 3 WJスイベル 4 減速ギャー 4‘ ギャー比 5 エアーノズル 5‘ 圧縮空気 6 スリット 7 ブラシ 8 ブラシ 9 テーパー板 10 エアーノズル 10‘ 圧縮空気 11 ベンチュリー 12 モーター 13 キャプタイヤー又は油圧ホース 14 WJホース 15 外形容器 16 ロードセル 17 真空吸引(バキューム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04G 23/08 E04G 23/08 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物や高機能アスファル
    トのウオータージェット(WJ)による切削または表面
    処理及び機能回復洗浄にWJ・エアー・バキュームの組
    合せをコントロールする装置を具備する、WJにより切
    削や表面処理または機能回復洗浄と同時に、その研掃廃
    棄物及び使用水の自動回収装置。
  2. 【請求項2】 ウオータージェット(WJ)は、ジェッ
    ト水流が構造物にぶつかって尚かつ強い直進性を有して
    いる。その強い直進性を持つ2つ以上の水流を対峙させ
    て対向直進してくる水流を互いにぶつけて、その衝撃で
    水流を浮き上がらせる角度及び方向と間隔を意図とし、
    WJノズルを互いに内向きに装着し、中心を軸に回転し
    ながら、切削または表面処理と機能回復洗浄と同時に、
    研掃廃棄物及び使用水を自動回収する装置。
  3. 【請求項3】 ウオータージェット(WJ)により遊離
    した廃棄物をバキュームで吸引するとき、圧縮空気を噴
    射し自然吸気を誘引し、ベンチューを設けて圧縮空気を
    噴射し、水流を加速・撹乱し真空吸引処理を補助するノ
    ズル装置を具備し、WJの流れ・自然吸気の流れを、圧
    縮空気で制御する為のノズルの配置と自然吸気の取込口
    の大きさ調節することを特徴とする。WJによる切削及
    び表面処理と機能回復洗浄と同時に研掃廃棄物及び使用
    水の自動回収装置。
  4. 【請求項4】 ウオータージェット(WJ)により遊離
    した廃棄物をバキュームで吸引するとき、WJの流れ・
    空気の流れをコントロールする為の容器にロードセルを
    1台または複数台具備し、構造物との接触圧を検出し、
    構造物との接触部材の保護と安全制御を可能とした、W
    Jによる切削及び表面処理と機能回復洗浄と同時に研掃
    廃棄物及び使用水の自動回収装置。
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