JP2003311443A - ヘアライン加工方法 - Google Patents
ヘアライン加工方法Info
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Abstract
見栄えのよいヘアラインを得る。 【解決手段】 端部に突部15,16を有する第1の中
空形材10と端部に突部25,26を有する第2の中空
形材20の端部を突き合せて、その接合線に沿って摩擦
攪拌接合を行うのに先立って仮止め溶接を行う。仮止め
溶接の際に、溶接ビードの最深部が、突部15、25を
除く面板11,21の延長線よりも突部側に位置するよ
うに溶接する。次に突き合せ部を摩擦攪拌接合する。次
に、残った突部を切削し、面板11,21の外面と同一
面にする。次に面板11、21、この摩擦攪拌接合部の
外面にヘアライン加工する。これによれば、仮止め溶接
部が残らないので、ヘアライン加工を行っても見栄えよ
くできる。
Description
材や中空形材を摩擦攪拌接合し、ヘアライン加工をする
方法に関する。
に、アルミ合金製の板や中空形材を摩擦攪拌接合し、次
にヘアライ加工して鉄道車両の構造体を構成する技術が
ある。これは、板や中空形材の部材の摩擦攪拌接合に当
たって、部材の端部を突き合せ、この突き合せ部を摩擦
攪拌接合している。部材の端部には部材の厚さ方向に突
出する突部を有する。部材を突き合せた後、突き合せ部
を仮止め溶接する。仮止め溶接は接合線に沿って間欠的
に行う。この溶接は、摩擦攪拌接合時に、突き合せた部
材の間隔が変化しない程度の強度が得られればよい。次
に、突部側から突き合せ部を摩擦攪拌接合し、次に、残
った突部を切削し、次に、仮止め溶接を行った側から、
部材及び摩擦攪拌接合部にヘアライン加工している。
ではなく、金属の表面に多数の小さな線状の傷を設ける
ものである。このため、金属の地肌が見えるものであ
る。
同士の接合を溶接で行っている。溶接は溶加材でもって
接合する。溶加材の材質はアルミニウム系であるが、母
材(すなわち、部材)の材質とは同一ではない。このた
め、溶接部にヘアライン加工を行うと、溶接部は母材に
対して変色して見え、溶接部がはっきりと目視でき、見
栄えが悪いものであった。
で、母材(部材)自身の金属で接合するので、接合部が
変色して見えないものである。
的に、変色が見えることがある。種々検討の結果、これ
は仮付け溶接によるものであることを発見した。
を目的とする。
出する突部を端部に有する第1の部材と、厚さ方向に突
出する突部を端部に有する第2の部材の前記端部とを突
き合せ、次に、前記突き合せ部の前記突部同士を前記突
部の突出方向側から、適宜間隔で溶接により仮付けし、
この仮付け溶接に当たって、仮付け溶接の最深部が前記
突部の突出寸法以内に収まるよう前記溶接を行い、次
に、前記突き合せ部の前記第1の部材と前記第2の部材
とを摩擦攪拌接合し、次に、前記摩擦攪拌接合の後、残
った前記突部を切削し、次に、前記切削側から、前記第
1の部材、前記第2の部材及び前記摩擦攪拌接合した部
分にヘアライン加工を施すこと、を特徴とする。
ビード)の溶接深さが、突部を除く板部にも及んでお
り、摩擦攪拌接合の後、残った突部を切削して除き、接
合部を板部と同一面にしたとき、溶接部が残っていると
考えられる。
接深さ(最深部)を突部内のみで終了するようにしたも
のである。
適用した場合の一実施例を図1から図3により説明す
る。
た両側面の側構体200,200、屋根構体300、台
枠400等からなる。側構体200,200、屋根構体
300の外面にはヘアライン加工が行われている。
長い複数の押出し形材10,20からなる。押出し形材
10,20の長さは約20mである。押出し形材10,
20はその幅方向を車両の周方向に沿って並べている。
中空形材は、2枚の面板11、12(21、22)と、
両者を接続する複数の接続板13,14(23,25)
とからなる。接続板14,24は間欠的に複数ある。面
板11、12(21、22)の端部には中空形材の厚さ
方向の外側に突出する凸部15、16(25,26)が
ある。一方の中空形材10は他方の中空形材20に嵌め
合わせられている。中空形材10の端部の下方に接続材
23がある。端部の中空形材23(13)は面板21,
22に直交している。中空形材10,20の突き合せ
は、面板11,12、突部15、16の端部が面板2
1,22、突部25、26の端部に突き合せられてい
る。面板11,12(21,22)の端部、突部15、
16(25,26)の端部は中空形材10(20)の厚
さ方向に沿っている。
成も同様である。屋根構体300も同様にできる。
0を架台(図示せず)に載せ、図1のように突き合せ、
架台に固定する。中空形材10,20の突き合せ部を中
空形材の外側(上方)から仮止め溶接する。仮止め溶接
は2つの中空形材10,20の接合すべき線に沿って間
欠的に行う。仮止め溶接による溶接ビードWの深さは、
突部15,25(16,26)の突出寸法以内になるよ
うに行う。すなわち、仮止め溶接の溶接ビードWの最深
部が、面板11,21の外面の延長線上よりも外側に位
置するようにする。溶接条件を種々変えて実験を行っ
て、溶接条件の適正値を求める。仮止め溶接Wは例え
ば、MIG溶接である。
を行う。摩擦攪拌接合の際、突き合せ部の2つの中空形
材10,20の間に隙間があるとき、突部15,25の
金属を原資として、隙間は埋められる。摩擦攪拌接合の
際、突部15,25は若干削られる。
止め溶接、摩擦攪拌接合を行う。
になる側の突部(15,25とする。)を面板15,2
1と実質的に同一面となるように切削する。車体の内側
になる側の突部16,26は切削する必要はない。同様
に、車内側の仮止め溶接は、その溶接ビードが突部1
6,26内で終了するようにする必要はない。
5,25があった側を外側にしている。)200、20
0、屋根構体300、台枠400を組み合わせ、溶接
し、車体とする。
ヘアライン加工する。
25の切削によって除かれ、面板11、21に残らない
ので、摩擦攪拌接合された部分にヘアライン加工をして
も変色は生じないものである。
延長線上に近接していた場合は、摩擦攪拌接合によって
溶接ビードWの金属が隙間に移動し、変色になって現れ
ることがあるので、溶接ビードWの最深部と面板11、
21の延長線上との間の隙間は所定以上確保するべきで
ある。溶接ビードWの最深部と面板11、21の延長線
上との間の隙間は、実験によって定める。
に均質な母材のみで構成され、異材である溶接部が残ら
ないので、美感の良好な表面を形成することができるも
のである。
空形材の車内側と車外側の2面を車内側から接合するも
のである。中空形材30,40の車外側の面板31,4
1の端部は車内側の面板32,42よりも他方の中空形
材側に突出している。面板31,41の端部は突き合せ
ている。2枚の面板31,32(41,42)の間は接
続材で33(43)接続している。
0,40を載せ、面板31,41の突出片31b,41
bを突き合せ、架台に固定する。
側)から、前記実施例と同様に、間欠的に仮止め溶接す
る。次に、突出片同士を摩擦攪拌接合する。
材50を配置し、接続材50の両端を面板32,42に
接合する、この接合は、溶接または摩擦攪拌接合によっ
て行う。
次に、面板31,42の外面にヘアライン加工を行う。
片31b(41b)の端部までの板厚は他の部分の面板
31(41)の板厚よりも厚い。突出片31b(41
b)の板厚は面板31(41)の板厚に前記実施例の突
部16(26)の厚さを加えたものである。
て説明する。突き合せ部に隙間があるときは、隙間は凸
部の金属を原資として埋められる。このため、溶接ビー
ドが隙間に移動する可能性がある。この場合、隙間が変
色によって目視できる。したがって、溶接ビードWの最
深部と面板31、41の延長線上との間の隙間は所定以
上確保して、溶接ビードが隙間に移動する確立を少なく
する。するべきである。溶接ビードWの最深部と面板3
1、41の延長線上との間の隙間は、実験によって定め
る。
その先端の小径部とからなる。上記各実施例ではこの回
点工具を上方から突き合せ部に挿入して摩擦攪拌接合し
ている。しかし、公知のように、小径部の軸方向の両端
に大径部を有する回転工具を用い、突き合せ部を2つの
大径部で挟んで摩擦攪拌接合を行うことができる。
いるが、TIG溶接等でもよい。
攪拌接合、ヘアライン加工行っても、美観の良い表面を
得ることができるものである。
を施した断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 厚さ方向に突出する突部を端部に有する
第1の部材と、厚さ方向に突出する突部を端部に有する
第2の部材の前記端部とを突き合せ、 次に、前記突き合せ部の前記突部同士を前記突部の突出
方向側から、適宜間隔で溶接により仮付けし、 この仮付け溶接に当たって、仮付け溶接の最深部が前記
突部の突出寸法以内に収まるよう前記溶接を行い、 次に、前記突き合せ部の前記第1の部材と前記第2の部
材とを摩擦攪拌接合し、 次に、前記摩擦攪拌接合の後、残った前記突部を切削
し、 次に、前記切削側から、前記第1の部材、前記第2の部
材及び前記摩擦攪拌接合した部分にヘアライン加工を施
すこと、 を特徴とするヘアライン加工方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のヘアライン加工方法にお
いて、前記摩擦攪拌接合は前記突部側から行うこと、を
特徴とするヘアライン加工方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のヘアライン加工方法にお
いて、前記摩擦攪拌接合は前記突部側と反対側から摩擦
攪拌接合用回転工具の大径部で挟んで行うこと、を特徴
とするヘアライン加工方法。 - 【請求項4】 厚さ方向に突出する突部を端部に有する
第1の部材と、厚さ方向に突出する突部を端部に有する
第2の部材の前記端部とを突き合せ、 次に、前記突き合せ部の前記突部同士を前記突部の突出
方向側から、適宜間隔で溶接により仮付けし、 この仮付け溶接に当たって、仮付け溶接の最深部が前記
突部の突出寸法以内に収まるよう前記溶接を行い、 次に、前記突き合せ部の前記第1の部材と前記第2の部
材とを摩擦攪拌接合し、 次に、前記突部とは反対側から、前記第1の部材、前記
第2の部材及び前記摩擦攪拌接合した部分にヘアライン
加工を施すこと、 を特徴とするヘアライン加工方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のヘアライン加工方法にお
いて、前記摩擦攪拌接合は前記突部側から行うこと、を
特徴とするヘアライン加工方法。 - 【請求項6】 請求項4記載のヘアライン加工方法にお
いて、前記摩擦攪拌接合は前記突部側と反対側から摩擦
攪拌接合用回転工具の大径部で挟んで行うこと、を特徴
とするヘアライン加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113229A JP3929816B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | ヘアライン加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003311443A true JP2003311443A (ja) | 2003-11-05 |
JP3929816B2 JP3929816B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=29533463
Family Applications (1)
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JP2002113229A Expired - Lifetime JP3929816B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | ヘアライン加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3929816B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002113229A patent/JP3929816B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2014083270A1 (fr) * | 2012-11-27 | 2014-06-05 | Hispano-Suiza | Procede de realisation d'un carter de transmission de puissance utilisant le soudage par friction malaxage |
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