JP2003310517A - 厨房装置 - Google Patents

厨房装置

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JP2003310517A
JP2003310517A JP2002119576A JP2002119576A JP2003310517A JP 2003310517 A JP2003310517 A JP 2003310517A JP 2002119576 A JP2002119576 A JP 2002119576A JP 2002119576 A JP2002119576 A JP 2002119576A JP 2003310517 A JP2003310517 A JP 2003310517A
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kitchen
dishwasher
equipment
container
facing
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JP2002119576A
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English (en)
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Tsutomu Sakida
勉 崎田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークトップが開放されている前後両側に臨
めるように厨房機器を組込むことにより、前後両側での
上方からの器物出し入れ作業の使い勝手を向上した厨房
装置を提供する。 【解決手段】 前後両側1a、1bが開放されたワーク
トップ1を持ち、かつ器物収容部15に器物を上方から
出し入れして作業を施す厨房機器3を組込んだ厨房装置
において、厨房機器3を組込んだ組込み部16は、少な
くとも器物収容部15を、前側1aに臨む状態と後側1
bに臨む状態とがとれるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後両側が開放さ
れたワークトップを持った厨房装置、特に食器洗い乾燥
機等の厨房機器を組み込んだ厨房装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】厨房装置として、いわゆる対面キッチン
の流し台で代表される、前後両側が開放されたワークト
ップを持ったものがある。
【0003】対面かどうかにかかわらず、ワークトップ
は言葉通り作業台であると同時に、載置型の食器洗い機
や食器乾燥機、炊飯器等の厨房機器を載置して使用する
置き台でもある。流し台は水回りであることから、載置
型の食器洗い機や食器乾燥機はシンクに隣接させて常時
使えるように置かれている。
【0004】ところが、流し台の上に厨房機器を常設す
るのはまわりから目立つので流し台まわりがすっきりし
ないし、他の作業時に引っ掛かったり、当たったりして
邪魔になりやすく作業スペースが狭くなり使用勝手が悪
いという問題がある。
【0005】そこで、器物を上方から出し入れして作業
する厨房機器にあっては、厨房装置のワークトップ設置
域に組込むことによって、ワークトップとほぼ同じ高さ
程度に収まり使用できるようにすることで上記のような
問題を解消できるようにした厨房装置が既に実用化され
ている。このような厨房装置に組込まれる厨房機器とし
て代表的な食器洗い乾燥機では、食器カゴに収容された
食器を洗浄する洗浄槽を前側に引き出し、上方から食器
を出し入れできるようにしたプルオープンタイプ、洗浄
槽の前面壁を開放することにより食器カゴを前側に引き
出し、上方から食器を出し入れできるようにしたフロン
トオープンタイプがある。また別に、組込み部の上面を
ワークトップで開口し、その上蓋を後部上方に開くこと
により、前部上方から食器を出し入れできるようにした
落とし込みタイプもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の厨
房機器組込み型の厨房装置はいずれも、既述したように
ワークトップの前側からしか使用できるようになってい
ない。これは、キッチン側だけからの作業を考えてきた
ことに由来するもので、ワークトップがキッチンとダイ
ニングに開放された対面キッチンにおいてもこれが踏襲
されている。このため、食器洗い乾燥機を例にとれば、
作業対象となる器物である食器や鍋等を食器カゴ(器物
収容部)に収容し、洗浄・乾燥し、収納するにあたっ
て、キッチン側およびダイニング側の両方に同時にまた
は相前後して次のような問題が発生する。
【0007】キッチン側では、引き出しあるいは上蓋を
開くことで開放された食器カゴに、調理後の鍋等を収容
する。ダイニング側では、食事後の食器等をいったんカ
ウンターの上に置いたり、キッチン側に回り込んでワー
クトップに置いてからまとめて前記食器カゴに収容す
る。鍋や食器等が全部収容されると洗浄・乾燥する。洗
浄・乾燥された鍋や食器等はキッチン側で食器棚や流し
台下の収納キャビネット等に収納されたり、ダイニング
側で次の食卓用として出されたりする。
【0008】このように、調理、食事、後片づけのそれ
ぞれの場面において、それぞれ必要な時間に鍋や食器等
がキッチン側とダイニング側の両側から出されて食器カ
ゴに収容され、洗浄・乾燥後も、必要に応じてキッチン
側の食器棚に収納されるものもあれば、よく使うお茶碗
や皿等はダイニング側に出されるものもある。従って、
厨房装置の前側であるキッチン側にだけ使用可能であっ
た従来の食器洗い乾燥機に代表される厨房機器組込み型
の厨房装置は、対面キッチンでは非常に使い勝手が悪い
ものであった。
【0009】そこで本発明は、ワークトップが開放され
ている前後両側に臨めるように厨房機器を組込むことに
より、前後両側での上方からの器物出し入れ作業の使い
勝手を向上した厨房装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、前後両側が開放されたワークトップを持ち、
かつ器物収容部に器物を上方から出し入れして作業を施
す厨房機器を組込んだ厨房装置において、前記厨房機器
を組込んだ組込み部は、少なくとも前記器物収容部が、
前側に臨む状態と後側に臨む状態とがとれるように構成
したことを特徴とするものである。
【0011】上記発明によれば、器物収容部に器物を上
方から出し入れして作業するのに、少なくともその器物
収容部が、前後両側に臨む状態がとれるので、この状態
の切換えによって、使用者の調理、食事、後片付け等の
場面において必要に応じた側へ器物収容部を自由に臨ま
せることによって、上方からの器物出し入れ作業の時間
的問題と場所移動の問題を解決し、使い勝手が良くな
る。例えば、厨房機器が食器洗い乾燥機であり、対面キ
ッチンで使用された場合には、作業対象となる食器や鍋
等を器物収容部に収容し、洗浄・乾燥し、収納するにあ
たって、キッチン側(後側)では従来通りに、ダイニン
グ側(前側)ではキッチン側に回り込んだり、カウンタ
ーの上にいったん置いたりする手間なく直接にその都度
器物収容部に収容でき、洗浄・乾燥の作業を終えた鍋や
食器等は、キッチン側では従来通りに食器棚や収納キャ
ビネット等に収納し、ダイニング側では器物収容部に残
しておいた食器を次の食卓用として、キッチン側に回り
込まずに準備できるようになり、対面キッチンにおいて
前後両側(ダイニング側、キッチン側)の必要に応じて
非常に使い勝手よく使用することができる。
【0012】上記発明において、器物収容部を有した厨
房機器自体を前後に引き出して、器物収容部が前側に臨
む状態と後側に臨む状態とをとれるようにすれば、厨房
機器を厨房装置とは独立した引き出し型にすることで、
コンパクト設計が容易になると共に、1回の引き出し操
作で作業を行うことができ扱い易いものとなるので好適
である。
【0013】上記発明において、器物収容部が、組込み
部の前後への開放を伴う前後への引き出しにて、前側に
臨む状態と後側に臨む状態とをとれるようにし、前後の
開放を、組込み部または厨房機器自体の扉にて行うよう
にすれば、厨房機器の一部分を厨房装置の組込み部と共
通部分とし、かつ厨房機器の付属部材も引き出しに伴っ
て移動しないので構造も簡単で、大容量の機器に好適に
採用できる。
【0014】また上記発明において、器物収容部を有し
た厨房機器自体または組込み部の上蓋を前後両側に開
き、器物収容部が前側に臨む状態と後側に臨む状態とを
とれるようにすれば、厨房機器、器物収容部の引き出し
機構や、厨房装置の前後両面を開放させるための造作が
不要となるので、構造が簡単で外観もシンプルになり好
適に使用できる。
【0015】また上記各発明において、厨房機器を、ワ
ークトップのほぼ同じ高さ以下に組込むようにすれば、
上方から出し入れする厨房機器では小柄な人でも取り扱
いやすくなるとともに、厨房機器がワークトップの表面
から埋没してまわりから目立たないようになるので、ワ
ークトップ、厨房装置のまわりがすっきりするし、他の
作業の邪魔になりにくく好適に使用できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図8を
参照して説明し、本発明の理解に供する。以下の説明は
本発明の具体例を示すものであって、特許請求の範囲の
記載を限定するものではない。
【0017】図1〜図4には、キッチン6側を前側1
a、ダイニング7側を後側1bとした両側が開放された
ワークトップ1を持った厨房装置2に、厨房機器である
食器洗い乾燥機3をワークトップ1の下に組込んだ実施
例を示している。図1と図2は食器洗い乾燥機3を閉じ
た状態の厨房装置2を、図3と図4は食器洗い乾燥機3
を開いた状態の厨房装置2をそれぞれ示し、図1と図3
はダイニング7側から厨房装置2を見た斜視図、図2と
図4はキッチン6側から厨房装置2を見た斜視図であ
る。この厨房装置2のワークトップ1は主として調理に
用いる加熱装置4および水栓5a付きのシンク5を持っ
た流し台の天板をなしており、キッチン6側とダイニン
グ7側の両側で流し台での作業を行えるようにしたいわ
ゆる対面式キッチンの流し台であり、全体が平坦で段差
なく形成されている。しかし、水回り部分がダイニング
7側から見えないように、ワークトップ1のダイニング
7側部分を立ち上げて、前記天板よりやや高い位置のカ
ウンターとして構成したものでもよい。
【0018】このような対面式の流し台を有する厨房装
置2は、前後両側1a、1bがキッチン6側とダイニン
グ7側とに開放され、一端側1cがキッチン6側とダイ
ニング7側とを繋ぐ通路部8に開放されている。しか
し、前側1a、後側1bがどこにどのように開放されて
いてもよく、一端側1cが開放されずに他端側が開放さ
れていても、両側が併せ開放されていてもよい。また、
厨房装置2は、ワークトップ1に加熱装置4を備えない
流し台、シンク5を備えない調理台、あるいは他の作業
台等でもよい。
【0019】この厨房装置2は、ワークトップ1に加熱
装置4を備えていることに関連して、その上方にレンジ
フードやダクトを有する換気装置9を備え、換気装置9
の背部に仕切壁10を設けている。この仕切壁10は加
熱装置4での火気、熱気、油煙、煙、臭い等がダイニン
グ7側に及びにくくするほか、熱気、蒸気、油煙、煙、
臭い等が換気装置9によって吸引排気されやすくする。
しかし、換気装置9や仕切壁10は必須ではない。ま
た、ワークトップ1の下方には食器洗い乾燥機3のほ
か、キッチン6側へ引き出し可能な収納キャビネット1
3、14が設けられ、キッチン6の背部には収納棚11
が、ダイニング7にはダイニングテーブル12が設けら
れている。
【0020】厨房装置2に組み込まれる厨房機器として
の食器洗い乾燥機3を、図5〜図7に断面して示してい
る。図5は図1のA−A’線断面図、図6は図4のB−
B’線断面図、図7は図1のC−C’線断面図である。
厨房機器としては、食器洗い乾燥機3に限定されず、器
物収容部(食器洗い乾燥機3では食器カゴ15)に器物
を上方から出し入れして作業を施すものであればその他
のものを採用できる。また、食器洗い乾燥機3の場合
は、ワークトップ1の高さ以下に組込むようにすると好
適であるが、ワークトップ1の設置域であればその組込
み位置は限定されない。この食器洗い乾燥機3のように
ワークトップ1の高さ以下に組込むことによって、上方
から出し入れする厨房機器では小柄な人でも取り扱いや
すくなるとともに、食器洗い乾燥機3がワークトップ1
の表面から埋没してまわりから目立たないようになるの
で、ワークトップ1、厨房装置2のまわりがすっきりす
るし、他の作業の邪魔になりにくく好適に使用できる。
【0021】食器洗い乾燥機3を組込んだ厨房装置2の
組込み部16は、少なくとも食器カゴ15が、ワークト
ップ1の前側1a(キッチン6側)に臨む状態と後側1
b(ダイニング7側)に臨む状態とがとれるように構成
されている。本実施例では、食器洗い乾燥機3自体を前
側1aと後側1bに引き出すことにより、食器カゴ15
を前側1aに臨む状態と後側1bに臨む状態になるよう
にしている。1例として図5に示す状態から図6に示す
キッチン6側に引き出した状態で示している。そのほ
か、図8にて後述するように、食器カゴ15を、組込み
部16の前後への開放を伴う前後への引き出しにて、前
側1aに臨む状態と後側1bに臨む状態とがとれるよう
に構成することもできる。
【0022】図5〜図7に示すように本実施例の食器洗
い乾燥機3は、前後扉を兼用する前後両面板3a、3b
と、後記スライドレール31が取付けられる程度の低い
高さの側面板3c、3d(図7)とからなる変形箱型の
外装ケース17内に、食器カゴ15を有した洗浄槽18
が設置されている。図示する食器カゴ15は1つである
が、上下に2段式に設けても良い。洗浄槽18の前後に
位置する最底面には排水パイプ19が接続され、その排
水パイプ19は、可撓性を有する排水ホース20と給水
ホース21に接続されている。洗浄槽18の中央で上方
に突出した底面と外装ケース17との間に形成されるモ
ータ収容空間22には駆動モータ23が設置され、水噴
流ファン24を駆動する。水噴流ファン24は、食器カ
ゴ15に収容された鍋や食器等に対し、洗浄時には噴流
口から洗浄水を噴射して洗浄し、乾燥時にはファンを回
転させて乾燥させる。この洗浄・乾燥動作のための駆動
電源25には電源コード26が接続され、駆動モータ2
3に電力を供給する。給水ホース20は、水噴流ファン
24へ洗浄水用の水を供給し、排水ホース20は、排水
時に洗浄槽18の底部に溜まった洗浄排水を厨房装置2
外部へ排出する。
【0023】外装ケース17の前後両面板3a、3b
は、その上部にそれぞれ操作・表示部27が設けられて
いる。操作・表示部27は、洗浄・乾燥のスタートや水
量調節や時間設定等の操作を行うと共に、その状態を外
部表示するものである。この操作・表示部27はその各
種の操作や状態表示が連動するように構成されており、
同時操作の場合の優先順位を選択可能としたり、一方側
から他方側への食器洗い乾燥機3の移動による飛び出し
(開閉)阻止、操作制限を行うように制御することもで
きる。キッチン6側とダイニング7側で同時操作された
場合、その優先順位を選択可能にすることにより、例え
ば、キッチン6側にいてダイニング7側にいる幼児のい
たずら等を防ぐためには、ダイニング7側の使用を不可
能にすることによって使用安全性を確保することができ
る。また、何れか一方の食器洗い乾燥機3が引き出され
ていると、電源がオフされるようなスイッチ機構を設け
ることによっても使用安全性を図っている。さらに、操
作側で相手側の食器洗い乾燥機3の飛び出しを阻止した
り操作制限を行うようにすれば、操作側にいて相手側へ
のスライド動による危険(相手側に人がいる場合等)を
回避し、使用安全性を図ることができる。
【0024】尚、操作・表示部27は食器洗い乾燥機3
側に設けているが、組込み部16側に設けてもよいし、
ワークトップ1の上面の前後両側にそれぞれ設けてもよ
い。また、操作・表示部27を前後両側に別々に設けず
に、共通のものを1つワークトップ1の上面に設けても
よい。このことによれば、操作・表示部27への電気的
な接続部品の共通化、配線等の簡単化を図ることができ
ると共に、操作・表示部27がそれぞれある場合の連動
機構が不要になるので、その分コスト低下を図ることが
できる。
【0025】このような操作・表示部27が設けられた
外装ケース17の前後両面板3a、3bの背面には、洗
浄駆動を制御するための各種の電気部品を内蔵した制御
基板29が設けられている。また前後両面板3a、3b
の上部中央は凹設され、把手28(図1〜図4)が形成
されている。さらに前後両面板3a、3bの上縁部に
は、凹部17aが設けられる一方、ワークトップ1の前
後1a、1b両側下面には食器洗い乾燥機3を組込み部
16内の空間に密閉し、かつその引き出し位置を固定す
るためのパッキン30が設けられている。
【0026】外装ケース17は、組込み部16として厨
房装置2内で食器洗い乾燥機3の左右両側に位置する収
納キャビネット13、14の各側面板13a、14a間
に形成された空間から、食器洗い乾燥機3の外部へのス
ライド動が可能になるように、側面板13aと側面板1
3bおよび外装ケース17にスライドレール31が取付
けられている。
【0027】上記のように構成された厨房装置2は、キ
ッチン6側で食器等を食器カゴ15に収容したいときに
は、図5に示す状態から図6に示す状態まで把手28に
手を掛けて食器洗い乾燥機3を引き出すことにより、そ
の上面が開放されて食器カゴ15の中に食器等を収容可
能になる。尚、食器洗い乾燥機3の引き出し動作に伴
い、排水ホース20、給水ホース21、電源コード26
は伸長するが、それらの収容と伸長も含めて、食器洗い
乾燥機3のスライド動を妨げないように、外装ケース1
7とフロア32との間には充分な下方空間33が確保さ
れている。このために厨房装置2の前後両側には、フロ
ア32から立ち上がるケコミ板34と開閉扉35が、開
閉ヒンジ36を介して立設され、食器洗い乾燥機3の引
き出し時には、図6に示すように開閉ヒンジ36が18
0°拡開して、開閉扉35を前倒しして、伸長した排水
ホース20、給水ホース21、電源コード26をスムー
ズにキッチン6側に引き出すことができる。
【0028】上記のように本実施例によれば、食器カゴ
15に食器等を上方から出し入れして作業するのに、食
器洗い乾燥機3自体の前後への引き出しにより、食器カ
ゴ15がワークトップ1の前側1aと後側1bに臨む状
態がとれるので、この状態の切換えによって、使用者の
調理、食事、後片付け等の場面において必要に応じた側
へ自由に引き出すことによって、上方からの出し入れ作
業の時間的問題と場所移動の問題を解決し、使い勝手が
良くなる。具体的には、作業対象となる食器や鍋等を食
器カゴ15に収容し、洗浄・乾燥し、収納するにあたっ
て、キッチン6側では従来通りに、ダイニング7側では
キッチン6側に回り込んだり、カウンターの上にいった
ん置いたりする手間なく直接にその都度食器カゴ15に
収容でき、洗浄・乾燥の作業を終えた鍋や食器等は、キ
ッチン6側では従来通りに収納棚11や収納キャビネッ
ト13、14等に収納し、ダイニング7側では食器カゴ
15に残しておいた食器を次の食卓用としてキッチン6
側に回り込まずにダイニングテーブル12に置くことが
できるようになり、前後両側(ダイニング7側、キッチ
ン6側)の必要に応じて非常に使い勝手よく使用するこ
とができる。特に、本実施例では食器洗い乾燥機3を厨
房装置2とは独立した引き出し型にすることで、コンパ
クト設計が容易になり、1回の引き出し操作で作業を行
うことができ扱い易いものとなる。
【0029】上記実施例では、食器洗い乾燥機3自体を
前後に引き出して、食器カゴ15がワークトップ1の前
側1aに臨む状態と後側1bに臨む状態とをとれるよう
に構成したが、図8に概略して示すように、食器カゴ1
5を、扉37a、37bの開放を伴う前後への引き出し
にて、前記状態をとれるように構成しても良い。
【0030】この図8に示す食器洗い乾燥機3Aは、扉
37a、37bが、その下端部を回動支点として前方に
90°回動可能に設けられている。この扉37a、37
bは、外装ケースを兼ねる収納キャビネット14の側面
板(図示せず)の前後両面の開口部を覆うものであり、
組込み部16側または食器洗い乾燥機3A側のいずれか
に設けられ、その上縁部が、ワークトップ1から下垂し
た前板38a、38bにパッキン39を介して密閉され
る。この構成によれば、食器洗い乾燥機3の一部を厨房
装置の組込み部と共通部分とし、かつ食器洗い乾燥機3
の付属部材も引き出し移動しないので構造も簡単で、大
容量の機器に好適に採用できる。尚、図8では食器カゴ
15に収容された食器等を洗浄・乾燥するための洗浄槽
は図示していない。この実施例では、操作・表示部27
を前板38a、38bに設け、それぞれの背面に、制御
基板29を設けている。
【0031】本発明は上記実施例に示すほか種々の態様
に構成することができ、例えば、図示しないが、組込み
部16の上面であるワークトップ1に開口を設けた組込
空間を形成し、その組込空間に食器カゴ15を設け、そ
の上蓋(食器洗い乾燥機3または組込み部16で形成)
を前後両側に開くようにすることにより、食器カゴ15
が前側1aに臨む状態と後側1bに臨む状態とをとれる
ように構成することもできる。いわゆる落とし込み式の
食器洗い乾燥機を厨房装置に組込むものである。この構
成によれば、食器洗い乾燥機、食器カゴの引き出し機構
や、厨房装置の前後両面を開放させるための造作が不要
となるので、構造が簡単で外観もシンプルになる。また
この場合、食器洗い乾燥機3の食器カゴ15は、ワーク
トップ1の奥行きとほぼ同程度のものとなっているの
で、対面キッチンにおいて、ダイニング側とキッチン側
の両方から手を伸ばしたりせずに作業できるので、どち
らかに不便になるということはない。
【0032】
【発明の効果】本発明の厨房装置によれば、器物収容部
に器物を上方から出し入れして作業するのに、少なくと
もその器物収容部が、前後両側に臨む状態がとれるの
で、この状態の切換えによって、使用者の調理、食事、
後片付け等の場面において必要に応じた側へ器物収容部
を自由に臨ませることによって、上方からの器物出し入
れ作業の時間的問題と場所移動の問題を解決し、例えば
対面キッチンにおいてはキッチン側へ回り込まずにダイ
ニング側で器物の出し入れを行うことができ、前後両側
(ダイニング側、キッチン側)の必要に応じて非常に使
い勝手よく使用することができる。
【0033】また、器物収容部を有した厨房機器自体を
前後に引き出して、器物収容部が前側に臨む状態と後側
に臨む状態とをとれるようにすれば、厨房機器を厨房装
置とは独立した引き出し型にすることで、コンパクト設
計が容易になると共に、1回の引き出し操作で作業を行
うことができ扱い易いものとなるので好適である。
【0034】また、器物収容部が、組込み部の前後への
開放を伴う前後への引き出しにて、前側に臨む状態と後
側に臨む状態とをとれるようにし、前後の開放を、組込
み部または厨房機器自体の扉にて行うようにすれば、厨
房機器の一部分を厨房装置の組込み部と共通部分とし、
かつ厨房機器の付属部材も引き出しに伴って移動しない
ので構造も簡単で、大容量の機器に好適に採用できる。
【0035】また、器物収容部を有した厨房機器自体ま
たは組込み部の上蓋を前後両側に開き、器物収容部が前
側に臨む状態と後側に臨む状態とをとれるようにすれ
ば、厨房機器、器物収容部の引き出し機構や、厨房装置
の前後両面を開放させるための造作が不要となるので、
構造が簡単で外観もシンプルになり好適に使用できる。
【0036】また、厨房機器をワークトップのほぼ同じ
高さ以下に組込むようにすれば、上方から出し入れする
厨房機器では小柄な人でも取り扱いやすくなるととも
に、厨房機器がワークトップの表面から埋没してまわり
から目立たないようになるので、ワークトップ、厨房装
置のまわりがすっきりするし、他の作業の邪魔になりに
くく好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を、組込まれる厨房機器が食器
洗い乾燥機である例で示し、食器洗い乾燥機が閉じた状
態でダイニング側から見た斜視図。
【図2】同実施例を、組込まれる厨房機器が食器洗い乾
燥機である例で示し、食器洗い乾燥機が閉じた状態でキ
ッチン側から見た斜視図。
【図3】同実施例を、組込まれる厨房機器が食器洗い乾
燥機である例で示し、食器洗い乾燥機が開いた状態でダ
イニング側から見た斜視図。
【図4】本発明の実施例を、組込まれる厨房機器が食器
洗い乾燥機である例で示し、食器洗い乾燥機が開いた状
態でキッチン側から見た斜視図。
【図5】同実施例の厨房装置の要部を示す図1のA−
A’線断面図。
【図6】同実施例の厨房装置の要部を示す図4のB−
B’線断面図。
【図7】同実施例の厨房装置の要部を示す図1のC−
C’線断面図。
【図8】本発明の厨房装置の変形実施例を概略して示す
断面図。
【符号の説明】
1 ワークトップ 1a ワークトップの前側 1b ワークトップの後側 2 厨房装置 3 食器洗い乾燥機(厨房機器) 15 食器カゴ(器物収容部) 16 組込み部 37a、37b 扉

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後両側が開放されたワークトップを持
    ち、かつ器物収容部に器物を上方から出し入れして作業
    を施す厨房機器を組込んだ厨房装置において、 前記厨房機器を組込んだ組込み部は、少なくとも前記器
    物収容部が、前側に臨む状態と後側に臨む状態とがとれ
    るように構成したことを特徴とする厨房装置。
  2. 【請求項2】 器物収容部を有した厨房機器自体を前後
    に引き出して、器物収容部が前側に臨む状態と後側に臨
    む状態とをとれるようにする請求項1記載の厨房装置。
  3. 【請求項3】 器物収容部が、組込み部の前後への開放
    を伴う前後への引き出しにて、前側に臨む状態と後側に
    臨む状態とをとれる請求項1記載の厨房装置。
  4. 【請求項4】 前後の開放は、組込み部または厨房機器
    自体の扉にて行う請求項3記載の厨房装置。
  5. 【請求項5】 器物収容部を有した厨房機器自体または
    組込み部の上蓋が前後両側に開いて、器物収容部が前側
    に臨む状態と後側に臨む状態とをとれるようにした請求
    項1記載の厨房装置。
  6. 【請求項6】 厨房機器は、ワークトップのほぼ同じ高
    さ以下に組込まれている請求項1から5のいずれか1項
    に記載の厨房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016140699A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 三菱電機株式会社 食器洗浄機

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