JP2003310115A - 魚釣用両軸リール - Google Patents

魚釣用両軸リール

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JP2003310115A
JP2003310115A JP2002122203A JP2002122203A JP2003310115A JP 2003310115 A JP2003310115 A JP 2003310115A JP 2002122203 A JP2002122203 A JP 2002122203A JP 2002122203 A JP2002122203 A JP 2002122203A JP 2003310115 A JP2003310115 A JP 2003310115A
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fishing
reel
spool
cam shaft
fishing line
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JP2002122203A
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Takashi Terauchi
孝 寺内
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は魚釣用両軸リールに関し、釣場の状
況に応じレベルワインド機構の選択使用を可能として、
安全に大物釣りが行え、小,中物釣りから大物釣りに亘
って幅広い対応が可能な魚釣用両軸リールを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 リール本体の側板間に回転自在に支持さ
れたスプールと、スプール前方の側板間に装着され、リ
ール本体に装着した釣糸巻取り駆動機構の動力で駆動し
てスプールに釣糸を均一に巻回するレベルワインド機構
とを備えた両軸リールに於て、リール本体に、上記釣糸
巻取り駆動機構からレベルワインド機構への動力伝達経
路を断/接する切換機構と、当該切換機構の外部操作体
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レベルワインド機
構に改良を加えた魚釣用両軸リールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知のように、キャスティングリー
ルやトローリングリール等の魚釣用両軸リール(以下、
「両軸リール」という)には、スプールに釣糸を均一に
巻回させるレベルワインド機構がスプール前方の側板間
に装着されている。
【0003】このレベルワインド機構は、スプールの回
転に同期して回転するトラバースカム軸と、当該トラバ
ースカム軸のカム溝に係合してスプールの軸方向へ往復
動する釣糸案内体(以下、「摺動体」という)と、当該
摺動体に設けた釣糸案内部(以下、「ラインガイド」と
いう)とで構成されており、トラバースカム軸は、歯車
からなる動力伝達機構を介して手動巻取り駆動機構やス
プールモータによる自動巻取り駆動機構に連結されてい
る。
【0004】そして、両軸リールの形態が大型化する
と、釣糸を巻回するスプールも軸方向に大型化し、レベ
ルワインド機構もスプールの軸方向に往復動する摺動体
のストロークが長くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、このような大
型リールを用いて釣りを行う場合、巻取り操作時に釣糸
に余り張力が作用しない小,中物釣りや、側板間の略中
央にレベルワインド機構の摺動体が位置する場合、釣糸
の張力による負荷が摺動体に作用して不具合が発生する
ことは殆どない。
【0006】しかし、大物釣りでは、急激に魚の強い引
きが釣糸を介して摺動体やラインガイドに作用すること
があり、このとき、トラバースカム軸のカム溝に係合す
る摺動体の係合爪が変形,破損して、摺動体が作動しな
くなる虞があった。本発明は斯かる実情に鑑み案出され
たもので、上述の如き従来の不具合を解消し、釣場の状
況に応じレベルワインド機構の選択使用を可能として、
安全に大物釣りが行え、小,中物釣りから大物釣りに亘
って幅広い対応が可能な両軸リールを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体の側板間に回転
自在に支持されたスプールと、スプール前方の側板間に
装着され、リール本体に装着した釣糸巻取り駆動機構の
動力で駆動してスプールに釣糸を均一に巻回するレベル
ワインド機構とを備えた両軸リールに於て、リール本体
に、上記釣糸巻取り駆動機構からレベルワインド機構へ
の動力伝達経路を断/接する切換機構と、当該切換機構
の外部操作体を設けたことを特徴とする。
【0008】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の両軸リールに於て、レベルワインド機構のトラバ
ースカム軸はスプールの軸心に沿って側板間に軸架さ
れ、その一端側に、釣糸巻取り駆動機構側のギヤに噛合
するウォームギヤが軸方向へスライド可能に取り付き、
外部操作体の操作で上記ウォームギヤがトラバースカム
軸の軸方向へスライドして、トラバースカム軸への釣糸
巻取り駆動機構の動力が伝達/遮断されることを特徴と
する。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項1記
載の両軸リールに於て、レベルワインド機構のトラバー
スカム軸はスプールの軸心に沿って側板間にスライド可
能に軸架され、その一端側に、釣糸巻取り駆動機構側の
ギヤに噛合するウォームギヤが取り付き、外部操作体の
操作で上記トラバースカム軸がその軸方向へスライドし
て、トラバースカム軸への釣糸巻取り駆動機構の動力が
伝達/遮断されることを特徴とする。
【0010】(作用)請求項1に係る発明によれば、外
部操作体の操作で、切換機構が釣糸巻取り駆動機構から
レベルワインド機構への動力伝達経路を断/接する。従
って、大物釣り等、レベルワインド機構に大きな強度的
負荷が加わる場合に、外部操作体を操作して釣糸巻取り
駆動機構からレベルワインド機構への動力伝達経路を遮
断しておけば、釣糸巻取り駆動機構の動力がレベルワイ
ンド機構に伝達されず、この結果、レベルワインド機構
を用いない大物釣りが行える。
【0011】そして、請求項2に係る発明によれば、外
部操作体の操作でウォームギヤがトラバースカム軸の軸
方向へスライドして、トラバースカム軸への釣糸巻取り
駆動機構の動力が伝達/遮断され、また、請求項3に係
る発明によれば、外部操作体の操作で上記トラバースカ
ム軸がその軸方向へスライドして、トラバースカム軸へ
の釣糸巻取り駆動機構の動力が伝達/遮断されることと
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1乃至図6は請求項1及び請
求項2に係る両軸リールの一実施形態を示し、図に於
て、1,3はフレーム5の左右に取り付く側板で、当該
側板1,3とフレーム5によって両軸リール7のリール
本体9が構成され、両側板1,3間にスプール軸11を
介してスプール13が回転可能に支持されている。
【0013】そして、側板3側に突出したスプール軸1
1には、当該スプール軸11に設けたクラッチ部15に
係脱可能なピニオンギヤ17が回転可能且つその軸方向
へスライド可能に取り付けられている。また、図2に示
すようにスプール13後方の側板1,3間には、スプー
ル13をスプールフリー状態(クラッチOFF)と釣糸
巻取り状態(クラッチON)とに切り換えるクラッチ機
構19のクラッチレバー21が装着されており、従来と
同様、当該クラッチレバー21を操作すると、ピニオン
ギヤ17の外周に設けた凹部23に係合するクラッチプ
レート25が、クラッチ部15に対するピニオンギヤ1
7のクラッチ結合を解除してクラッチ機構19がクラッ
チOFFに切り換わり、そして、後述するハンドル27
の操作でクラッチ機構19がクラッチONとなって、ス
プール13が釣糸巻取り状態に復帰するようになってい
る。
【0014】而して、図1に示すようにハンドル27
は、挿入先端部が軸受29を介してフレーム5に回転可
能に取り付くハンドル軸31の側板3外突出端に固着さ
れている。そして、ハンドル軸31の挿入先端側にはク
ラッチ復帰ギヤ33が取り付けられており、クラッチO
FF状態でハンドル27を釣糸巻取り方向へ操作する
と、従来と同様、当該クラッチ復帰ギヤ33に係止して
いた図2の係止部材35やクラッチ作動部材37等を介
してクラッチレバー21がクラッチONの位置に復帰す
ると共に、図示しないコイルスプリングのバネ力でクラ
ッチプレート25がピニオンギヤ17をクラッチ部15
にクラッチ結合させて、クラッチ機構19がクラッチO
Nに復帰するようになっている。
【0015】また、ハンドル軸31には、ピニオンギヤ
17に噛合するドライブギヤ39が回転可能に取り付け
られている。そして、ドライブギヤ39とハンドル軸3
1はドラグ装置41によって摩擦結合されており、これ
らハンドル27,ハンドル軸31,ドライブギヤ39,
ドラグ装置41が手動巻取り駆動機構43を構成し、ハ
ンドル27の回転力がドラグ装置41を介してドライブ
ギヤ39,ピニオンギヤ17からスプール軸11に伝達
されてスプール13が回転し、そして、クラッチレバー
21によるクラッチOFFの操作で、スプール軸11へ
のハンドル27の回転力が遮断されるようになってい
る。
【0016】尚、ドラグ装置41のドラグ力の調節は、
ハンドル軸31に装着したドラグレバー45で行う。そ
して、ハンドル軸31には、一方向クラッチを用いた従
来周知の逆転防止装置46が装着されており、当該逆転
防止装置46によって、釣糸繰出し時に於けるハンドル
軸31(ハンドル27)の逆転防止が図られている。そ
して、本実施形態に係る両軸リール7にも、スプール1
3に釣糸を均一に巻回させるレベルワインド機構47が
スプール13前方の側板1,3側板間に装着されている
が、本実施形態は、釣場の状況に応じレベルワインド機
構47の選択使用を可能として安全に大物釣りが行え、
小,中物釣りから大物釣りに亘って幅広い対応を可能と
するため、既述した手動巻取り駆動機構43からレベル
ワインド機構47への動力伝達経路を断/接する切換機
構とその外部操作体を設けたことを特徴とする。
【0017】即ち、図1に於て、49はスプール13前
方の側板1,3間に装着されたレベルワインド機構47
のトラバースカム軸で、当該トラバースカム軸49は、
スプール軸11に沿って側板1,3間に軸架されてお
り、その外周面に、右ネジ及び左ネジからなるカム溝5
1が設けられている。そして、トラバースカム軸49と
中心軸を同じくしてこれを覆う案内筒53がフレーム5
間に装着され、更に当該案内筒53に、釣糸案内体(以
下、「摺動体」という)55がスプール13の軸方向へ
スライド可能に取り付けられている。
【0018】而して、摺動体55は、案内筒53にその
長手方向に沿って形成した長孔を挿通して上記カム溝5
1に係合する係合爪(図示せず)を備えると共に、竿先
側からの釣糸をスプール13に案内する図示しないライ
ンガイドが設けられている。そして、図1及び図4に示
すようにトラバースカム軸49の側板3側突出端には、
当該トラバースカム軸49と軸心を同じくして小径な断
面略小判形状のギヤ取付部57が延設され、当該ギヤ取
付部57に、1枚のウォームギヤ59がその軸方向へス
ライド自在に回止め嵌合されている。
【0019】一方、既述したドライブギヤ39の側面に
は、ウォームギヤ59に噛合する連動ギヤ61が、ハン
ドル軸31を回転中心にドライブギヤ39と一体回転可
能に係合しており、ハンドル操作で釣糸をスプール13
に巻回する際に、その回転力が連動ギヤ61からウォー
ムギヤ59に伝達されてトラバースカム軸49が一方向
に回転し、この結果、トラバースカム軸49のカム溝5
1に係合する係合爪を備えた摺動体55が、トラバース
カム軸49に沿ってスプール13の軸方向へ往復動す
る。
【0020】そして、ウォームギヤ59は、リール本体
9に装着した切換レバー(外部操作体)63の操作で連
動ギヤ61に係脱可能となっている。即ち、図4に示す
ようにウォームギヤ59の後端側外周に係止溝65が形
成され、当該係止溝65に図3に示す作動プレート67
が係止している。作動プレート67はウォームギヤ59
と連動ギヤ61とを係脱させて、トラバースカム軸49
へのハンドル27の回転力を伝達,遮断させるもので、
図3に示すようにその左右方向に延設したアーム部6
9,71を支持する支持ステー73にコイルスプリング
75が環装され、作動プレート67は、当該コイルスプ
リング75のバネ力でトラバースカム軸49方向へ付勢
されている。
【0021】そして、図3及び図4に示すように作動プ
レート67に隣接してウォームギヤ59の後端側に、作
動プレート67をスライド操作する平面視リング形状の
切換部材77が、フレーム5に挿着された筒状のウォー
ムギヤ支持部材79の外周に回転可能に環装されてお
り、当該切換部材77に、フレーム5に設けたレバー挿
通孔81から外方へ突出する切換レバー63が固着され
ている。
【0022】而して、上記切換部材77には、ギヤ取付
部57を挟んで一対のカム83が作動プレート67側に
突設されている。そして、切換レバー63を介して切換
部材77を図3の位置から図5の位置に操作すると、図
5及び図6に示すようにコイルスプリング75のばね力
に抗してカム83が、作動プレート67を介してウォー
ムギヤ59を矢印A方向へ移動させてウォームギヤ59
と連動ギヤ61との噛合状態を解除し、また、切換レバ
ー63を図5の位置から図3の位置に復帰操作すると、
コイルスプリング75の復元力で作動プレート67がウ
ォームギヤ59を矢印B方向へ移動させて連動ギヤ61
に噛合させるようになっており、このように上記作動プ
レート67と切換部材77とカム83が、手動巻取り駆
動機構43からレベルワインド機構47への動力伝達経
路を断/接する切換機構として機能する。
【0023】本実施形態はこのように構成されているか
ら、対象魚が小・中物魚の場合、実釣に当たり、釣糸を
摺動体55のラインガイドに挿通し、そして、図3の位
置に切換レバー63を操作して図4の如くウォームギヤ
59を連動ギヤ61に噛合させておけば、ハンドル操作
による釣糸の巻取りに連動して、ハンドル27の回転力
が連動ギヤ61からウォームギヤ59に伝達されてトラ
バースカム軸49が一方向に回転するため、トラバース
カム軸49のカム溝51に係合する係合爪を備えた摺動
体55が、トラバースカム軸49に沿ってスプール13
の軸方向へ往復動して、釣糸がスプール13に均一に巻
回されることとなる。
【0024】一方、大物釣りを行う場合、釣糸を摺動体
55のラインガイドから外して、切換レバー63を図3
の位置から図5の位置に操作すれば、コイルスプリング
75のばね力に抗してカム83が、作動プレート67を
介してウォームギヤ59を矢印A方向へ移動させて連動
ギヤ61との噛合状態を解除するため、ハンドル27の
回転力がウォームギヤ59を介してトラバースカム軸4
9に伝達されず、この結果、レベルワインド機構47を
使用しない釣りが可能となる。
【0025】以上述べたように本実施形態は、切換レバ
ー63の操作でウォームギヤ59をギヤ取付部57に沿
って矢印A,B方向へスライドさせることで、連動ギヤ
61との噛合状態を断/接させて手動巻取り駆動機構4
3からレベルワインド機構47への動力伝達経路を断/
接するように構成したので、大物釣り等、レベルワイン
ド機構47に大きな強度的負荷が加わる場合に当該レベ
ルワインド機構47を使用しない状態が選択でき、この
結果、安全に大物釣りが行え、釣場の状況に応じた幅広
い対応が可能となった。
【0026】尚、上記実施形態では、図6に示すように
ウォームギヤ59を矢印A方向へ移動させて連動ギヤ6
1との噛合状態を解除することで、レベルワインド機構
47への手動巻取り駆動機構43の動力を遮断したが、
ウォームギヤ56とトラバースカム軸49のギヤ取付部
57とを係脱可能に構成し、そして、スライド後もウォ
ームギヤ59と連動ギヤ61との噛合状態を維持し乍
ら、ウォームギヤ56とギヤ取付部57との係合状態を
解除させてレベルワインド機構47への動力を遮断させ
るように構成してもよい。
【0027】図7乃至図9は請求項1及び請求項3の一
実施形態に係る両軸リールの要部断面図を示し、以下、
本実施形態を図面に基づき説明するが、図1の実施形態
と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略
する。図7に於て、85はフレーム5を挿通して両側板
1,3間に軸架されたトラバースカム軸で、その外周面
にカム溝51が設けられている。そして、当該トラバー
スカム軸85と中心軸を同じくして案内筒53がフレー
ム5間に装着され、当該案内筒53に、摺動体55がス
プール13の軸方向へスライド可能に取り付けられてい
る。
【0028】そして、トラバースカム軸85の側板3側
突出端には、当該トラバースカム軸85と軸心を同じく
して小径な断面略小判形状のギヤ取付部87が延設さ
れ、当該ギヤ取付部87に、連動ギヤ61に噛合する1
枚のウォームギヤ89が固着されている。一方、トラバ
ースカム軸85の他端側はフレーム5,側板1を挿通し
てリール本体91の外方に突出しているが、図8に示す
ようにその突出端側は中空に成形されて、その断面円形
状の中空部93に、コイルスプリング95で外方にバネ
付勢されたロック解除ボタン97が挿入されている。
【0029】ロック解除ボタン97は断面略T字状に成
形された軸部99と、その挿入先端側に成形されたロッ
ク/ロック解除部101とからなり、ロック/ロック解
除部101は、後述するロックボール103を規制する
規制部105とテーパ部107,そして、中空部93の
内周形状に沿って成形された筒状部109とで構成され
ている。
【0030】また、トラバースカム軸85の突出端外周
には、互いに連結された2枚の切換部材111,113
からなる切換操作体(外部操作体)115が固着されて
おり、外方に配置された切換部材111には、指先で摘
み易くするためのフランジ117が外方に向かって成形
され、他方の切換部材113の内面は側板1の外形形状
に沿って成形されている。
【0031】そして、上記切換部材111,113間
に、ロック解除ボタン97の軸部99が挿通する断面略
T字状のストッパ119のフランジ部121が挟着さ
れ、ストッパ117の筒状部123は中空部93内に挿
着されている。また、フレーム5と側板1との間には、
2本の環状溝125,127が筒状部129の内周に設
けられた断面略T字状のロック部材131が装着されて
おり、当該ロック部材131にトラバースカム軸85が
挿通している。
【0032】更にまた、トラバースカム軸85の中空部
93の周壁には、ロックボール103が突出自在な一対
の小孔133が180°の間隔を開けて設けられてお
り、図7の位置にロック解除ボタン97が操作されてい
るとき、ロックボール103は、ロック解除ボタン97
の筒状部109で小孔133から径方向外方に押圧され
て環状溝125に係合するようになっており、斯様にロ
ックボール103が環状溝125に係合することで、ト
ラバースカム軸85がロック部材131に回転可能にロ
ックされ、このとき、他端側に固着されたウォームギヤ
89が連動ギヤ61に噛合する。
【0033】そして、図7の状態から、コイルスプリン
グ95のバネ力に抗してロック解除ボタン97を押圧操
作して小孔133の位置にテーパ部107が移動する
と、筒状部109によるロックボール103の押圧状態
が解除され、この状態で切換操作体115を介してトラ
バースカム軸85を側板3側に押し込んで、図9の如く
切換部材113の内面側を側板1の外周に当接させる
と、ウォームギヤ89と連動ギヤ61との噛合状態が解
除されると共に、ロックボール103がロック解除ボタ
ン97の筒状部109で小孔133から径方向外方に押
圧されて環状溝127に係合するようになっており、斯
様にロックボール103が環状溝127に係合すること
で、トラバースカム軸85が再びロック部材131に回
転可能にロックされる。
【0034】そして、図9の状態で、コイルスプリング
95のバネ力に抗してロック解除ボタン97を押圧操作
し乍ら、切換操作体115を引き上げると、ロック状態
が解除されたトラバースカム軸85は図7の状態に復帰
して再びロック部材131に回転可能にロックされ、ウ
ォームギヤ89が連動ギヤ61に噛合するようになって
いる。
【0035】本実施形態に係る両軸リールのレベルワイ
ンド機構135はこのように構成されているから、対象
魚が小・中物魚の場合、実釣に当たり、図7の如くウォ
ームギヤ89を連動ギヤ61に噛合させておけば、ハン
ドル操作による釣糸の巻取りに連動して、ハンドル27
の回転力が連動ギヤ61からウォームギヤ89に伝達さ
れてトラバースカム軸85が一方向に回転するため、ト
ラバースカム軸85のカム溝51に係合する係合爪を備
えた摺動体55が、トラバースカム軸85に沿ってスプ
ール13の軸方向へ往復動して、釣糸がスプール13に
均一に巻回されることとなる。
【0036】尚、このとき、ロック解除ボタン97はロ
ックボール103を介してトラバースカム軸85に連結
されているため、ロック解除ボタン97はトラバースカ
ム軸85と共に回転し、また、切換操作体115もトラ
バースカム軸85と共に回転する。そして、このとき、
ロックボール103は環状溝125を移動する。
【0037】一方、大物釣りを行う場合、釣糸を摺動体
55のラインガイドから外して、図7の状態から、コイ
ルスプリング95のバネ力に抗してロック解除ボタン9
7を押圧操作すれば、小孔133の位置にテーパ部10
7が移動して筒状部109によるロックボール103の
押圧状態が解除されるので、この状態で切換操作体11
5を介してトラバースカム軸85を側板3側に押し込ん
で、図9の如く切換部材113の内面側を側板1の外周
に当接させれば、ウォームギヤ89と連動ギヤ61との
噛合状態が解除されると共に、ロックボール103が環
状溝127に係合して、トラバースカム軸85が再びロ
ック部材131に回転可能にロックされる。
【0038】従って、このとき、ハンドル27の回転力
がウォームギヤ89を介してトラバースカム軸85に伝
達されず、この結果、レベルワインド機構135を使用
しない釣りが可能となる。以上述べたように本実施形態
は、切換操作体115とロック解除ボタン97の操作で
トラバースカム軸85とこれに取り付くウォームギヤ8
9をスライドさせることで、ウォームギヤ89と連動ギ
ヤ61との噛合状態を断/接させて、手動巻取り駆動機
構43からレベルワインド機構135への動力伝達経路
を断/接するようにしたので、本実施形態によっても、
大物釣り等、レベルワインド機構135に大きな強度的
負荷が加わる場合に当該レベルワインド機構135を使
用しない状態が選択でき、この結果、安全に大物釣りが
行え、釣場の状況に応じた幅広い対応が可能である。
【0039】尚、上記実施形態は、トラバースカム軸8
5のギヤ取付部87にウォームギヤ89を固着し、そし
て、トラバースカム軸85のスライド操作で当該ウォー
ムギヤ89と連動ギヤ61との噛合状態を係脱させた
が、その他、例えば連動ギヤ61に常時噛合するウォー
ムギヤ89を側板3等に回転可能に支持し、そして、ト
ラバースカム軸85のスライド操作で当該ウォームギヤ
89にギヤ取付部87を係脱させるように構成してもよ
い。
【0040】而して、斯かる実施形態によっても、上記
実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、
安全に大物釣りが行え、釣場の状況に応じた幅広い対応
が可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る発明
は、外部操作体の操作で釣糸巻取り駆動機構からレベル
ワインド機構への動力伝達経路を断/接する切換機構を
設けたので、大物釣り等、レベルワインド機構に大きな
強度的負荷が加わる場合にレベルワインド機構を使用し
ない状態が選択でき、この結果、安全に大物釣りが行
え、小・中物魚から大物釣りに亘って釣場の状況に応じ
た幅広い対応が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の一実施形態に係る両軸
リールの断面図である。
【図2】図1に示す両軸リールの断面図である。
【図3】図1に示す両軸リールに装着したレベルワイン
ド機構への動力伝達経路を断/接する切換機構の要部拡
大断面図である。
【図4】切換機構の要部拡大断面図である。
【図5】切換機構の要部拡大断面図である。
【図6】切換機構の要部拡大断面図である。
【図7】請求項1及び請求項3の一実施形態に係る両軸
リールに装着したレベルワインド機構と、当該レベルワ
インド機構への動力伝達経路を断/接する切換機構の要
部断面図である。
【図8】レベルワインド機構と切換機構の要部拡大断面
図である。
【図9】レベルワインド機構と切換機構の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
7 両軸リール 9,91 リール本体 11 スプール軸 13 スプール 17 ピニオンギヤ 19 クラッチ機構 31 ハンドル軸 39 ドライブギヤ 43 手動巻取り駆動機構 47,135 レベルワインド機構 49,85 トラバースカム軸 51 カム溝 55 摺動体 59,89 ウォームギヤ 61 連動ギヤ 63 切換レバー 67 作動プレート 77 切換部材 83 カム 93 中空部 97 ロック解除ボタン 103 ロックボール 115 切換操作体 125,127 環状溝 131 ロック部材 133 小孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の側板間に回転自在に支持さ
    れたスプールと、 スプール前方の側板間に装着され、リール本体に装着し
    た釣糸巻取り駆動機構の動力で駆動してスプールに釣糸
    を均一に巻回するレベルワインド機構とを備えた魚釣用
    両軸リールに於て、 リール本体に、上記釣糸巻取り駆動機構からレベルワイ
    ンド機構への動力伝達経路を断/接する切換機構と、当
    該切換機構の外部操作体を設けたことを特徴とする魚釣
    用両軸リール。
  2. 【請求項2】 レベルワインド機構のトラバースカム軸
    はスプールの軸心に沿って側板間に軸架され、その一端
    側に、釣糸巻取り駆動機構側のギヤに噛合するウォーム
    ギヤが軸方向へスライド可能に取り付き、 外部操作体の操作で上記ウォームギヤがトラバースカム
    軸の軸方向へスライドして、トラバースカム軸への釣糸
    巻取り駆動機構の動力が伝達/遮断されることを特徴と
    する請求項1記載の魚釣用両軸リール。
  3. 【請求項3】 レベルワインド機構のトラバースカム軸
    はスプールの軸心に沿って側板間にスライド可能に軸架
    され、その一端側に、釣糸巻取り駆動機構側のギヤに噛
    合するウォームギヤが取り付き、 外部操作体の操作で上記トラバースカム軸がその軸方向
    へスライドして、トラバースカム軸への釣糸巻取り駆動
    機構の動力が伝達/遮断されることを特徴とする請求項
    1記載の魚釣用両軸リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016067283A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社シマノ 釣用リールのトルク制限装置

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