JP2003309174A - 配線構造及びその形成方法 - Google Patents

配線構造及びその形成方法

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JP2003309174A
JP2003309174A JP2003037311A JP2003037311A JP2003309174A JP 2003309174 A JP2003309174 A JP 2003309174A JP 2003037311 A JP2003037311 A JP 2003037311A JP 2003037311 A JP2003037311 A JP 2003037311A JP 2003309174 A JP2003309174 A JP 2003309174A
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film
wiring
forming
opening
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JP2003037311A
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Katsuyuki Karakawa
勝行 唐川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Cuを含有する材料に代表されるような層間
絶縁膜に対する易拡散性の材料を用いて配線を構成した
場合に、前記易拡散性の材料の層間絶縁膜への拡散や材
料の剥離を確実に防止するとともに、層間容量を低減さ
せ、しかも高い耐酸化性を保持する。 【解決手段】 Cu配線に対応した保護膜として、当該
Cuの拡散防止及びビア孔23形成時のエッチングスト
ッパーとしての機能を有し、しかも低誘電率を示す構造
の保護膜16を提案する。この保護膜16は、水素化シ
リコンカーバイド膜(SiC:H膜)21上にシリコン
窒化膜(SiN膜)22が積層されてなる2層構成のも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に半導体装置に
用いられる配線構造及びその形成方法に関し、特に配線
が少なくとも銅(Cu)を含有する材料からなる配線構
造に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】近年では、半導体素子の高集積化とチッ
プサイズの縮小化に伴い、配線の微細化及び多層配線化
が加速的に進められている。こうした多層配線を有する
ロジックデバイスにおいては、配線遅延がデバイス信号
遅延の支配的要因の1つになりつつある。デバイスの信
号遅延は配線抵抗値と配線容量の積に比例しており、従
って配線遅延の改善のためには、配線抵抗値や配線容量
を軽減することが重要である。
【0003】そこで、配線抵抗を低減するため、Cu配
線を形成することが検討されている。Cuは加工が困難
であり、従ってこれを配線に適用する場合の好適な構造
として、絶縁膜に形成した配線溝をCuで充填してな
る、いわゆるダマシン構造が注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Cu配線を形成した場
合、Cuは酸化膜等の層間絶縁膜中へ拡散し易い性質を
有することから、Cu配線とその上層の層間絶縁膜との
間に拡散防止を主目的とする保護膜を形成する必要があ
る。この保護膜として、従来では耐酸化性に優れたシリ
コン窒化膜が用いられてきた。しかしながら、シリコン
窒化膜は比較的エッチング速度が低くエッチングストッ
パーとして機能する反面、誘電率が高く、これを形成す
ることにより層間容量の増大を招くという問題がある。
【0005】そこで本発明は、前記課題を解決すべく成
されたものであり、Cuを含有する材料に代表されるよ
うな層間絶縁膜に対する易拡散性の材料を用いて配線を
構成した場合に、前記易拡散性の材料の層間絶縁膜への
拡散や材料の剥離を確実に防止するとともに、層間容量
を低減させ、しかも高い耐酸化性を保持して信頼性の高
い配線構造及びその形成方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
【0007】本発明の配線構造の形成方法は、基板の上
方に下層配線を形成する工程と、前記下層配線の一表面
を覆うように、シリコンカーバイドからなる第1の保護
膜を形成する工程と、前記第1の保護膜上に、絶縁材料
からなる第2の保護膜を形成する工程と、前記第2の保
護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の保護
膜をストッパーとして、前記層間絶縁膜に開孔を形成す
る工程と、前記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合
する部位で加工する工程と、前記開孔に整合するように
前記第2の保護膜及び前記第1の保護膜を加工し、前記
開孔から前記下層配線の一表面を露出させる工程と、少
なくとも前記開孔内を導電材料により埋め込む工程とを
含む。
【0008】本発明の配線構造の形成方法の他の態様
は、基板の上方に下層配線を形成する工程と、前記下層
配線の一表面を覆うように、シリコンカーバイドからな
る第1の保護膜を形成する工程と、前記第1の保護膜上
に、絶縁材料からなる第2の保護膜を形成する工程と、
前記第2の保護膜上に、シリコンカーバイドからなる第
3の保護膜を形成する工程と、前記第3の保護膜上に層
間絶縁膜を形成する工程と、前記第3の保護膜をストッ
パーとして、前記層間絶縁膜に開孔を形成する工程と、
前記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で
加工する工程と、前記開孔に整合するように前記第2の
保護膜及び前記第1の保護膜を加工し、前記開孔から前
記下層配線の一表面を露出させる工程と、少なくとも前
記開孔内を導電材料により埋め込む工程とを含む。
【0009】本発明の配線構造の形成方法の他の態様
は、下層配線の一表面を覆うようにシリコンカーバイド
からなる第1の保護膜、絶縁材料からなる第2の保護
膜、及び層間絶縁膜を順次形成する工程と、前記第2の
保護膜をストッパーとして前記層間絶縁膜に開孔を形成
する工程と、前記開孔から前記第2の保護膜の表面が露
出した状態で前記開孔形成に用いたマスクを除去する工
程とを含む。
【0010】本発明の配線構造の形成方法の他の態様
は、下層配線の一表面を覆うようにシリコンカーバイド
からなる第1の保護膜、絶縁材料からなる第2の保護
膜、シリコンカーバイドからなる第3の保護膜及び層間
絶縁膜を順次形成する工程と、前記第3の保護膜をスト
ッパーとして前記層間絶縁膜に開孔を形成する工程と、
前記開孔から前記第3の保護膜又は前記第2の保護膜の
表面が露出した状態で前記開孔形成に用いたマスクを除
去する工程とを含む。
【0011】本発明の配線構造は、基板の上方に形成さ
れた下層配線と、前記下層配線を覆うように形成され、
シリコンカーバイドからなる第1の保護膜と、前記第1
の保護膜上に形成され、絶縁材料からなる第2の保護膜
と、前記第2の保護膜上に形成された層間絶縁膜と、前
記層間絶縁膜、前記第2の保護膜及び前記前記第1の保
護膜に形成された開孔を介して前記下層配線と導通する
上層配線とを含む。
【0012】本発明の配線構造の他の態様は、基板の上
方に形成された下層配線と、前記下層配線を覆うように
形成され、シリコンカーバイドからなる第1の保護膜
と、前記第1の保護膜上に形成され、絶縁材料からなる
第2の保護膜と、前記第2の保護膜上に形成され、シリ
コンカーバイドからなる第3の保護膜と、前記第3の保
護膜上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜、前
記第3の保護膜、前記第2の保護膜及び前記前記第1の
保護膜に形成された開孔を介して前記下層配線と導通す
る上層配線とを含む。
【0013】
【発明の実施の形態】−本発明の主要構成− 先ず、本発明の主要構成について、その作用原理と共に
説明する。Cuを含有する材料に代表されるような層間
絶縁膜に対する易拡散性の配線材料を用いて配線を構成
した場合に、シリコン窒化膜に替わって低誘電率の保護
膜として有望視されているものに、シリコンカーバイド
(SiC)膜(より具体的には水素化シリコンカーバイ
ド(SiC:H)膜であり、以下このように記載す
る。)がある。
【0014】しかしながら、SiC:Hからなる保護膜
をCuの拡散防止及び上層の層間絶縁膜の開孔時におけ
るエッチングストッパーに用いる場合、SiC:Hの耐
酸化性が問題となる。即ち、開孔を形成した後、当該開
孔から保護膜の表面の一部が露出した状態で開孔形成に
用いたレジストマスクを酸素プラズマによる灰化(アッ
シング)処理で除去することになるが、このアッシング
処理により保護膜の表面、場合によっては膜中まで酸化
されてしまう。これに起因して、保護膜のエッチング速
度が高くなり、本来ならばエッチングされない保護膜が
エッチングされ、開孔形状の異常や下層構造における不
測のエッチングを惹起することにある。
【0015】本発明では、易拡散性材料からなる配線に
対応した保護膜として、当該材料の拡散防止及びエッチ
ングストッパーとしての機能を有し、しかも低誘電率を
示す構造の保護膜を提案する。この保護膜は、SiC:
H膜上にシリコン窒化膜(SiN膜)が積層されてなる
2層構成のものが典型的形態となる。
【0016】ここで、SiC:H膜のキャップ膜となる
SiN膜の膜厚の最適値は、以下のように決定される。
図1は、SiC:H膜上にSiN膜を形成して灰化(ア
ッシング)処理を行った時のSiC:H膜の膜減り量を
表す特性図である。この特性図において、SiC:H膜
の膜減り量はアッシングによるSiC:H膜の酸化量に
比例する値である。この特性図から、SiC:H膜上の
SiN膜の膜厚が20nm以下の場合には、アッシング
によりSiC:H膜が酸化されてSiC:H膜の膜厚が
減少しているが、20nm以上の場合ではSiC:H膜
の膜減り量が見られないことが判る。従って、SiN膜
を20nm以上の膜厚に形成することが必須となる。
【0017】更に、このSiN膜のエッチングストッパ
ーとしての機能を考慮し、エッチングによる膜減り量を
30nm程度と見積もれば、SiN膜を50nm以上に
形成すれば良いことが判る。
【0018】例えば、ダマシン法により形成されたCu
配線を覆うように、前記2層構成の保護膜を形成した場
合、この保護膜上に層間絶縁膜を形成し、前記Cu配線
に対する開孔を形成する際に、先ず保護膜を構成する上
層膜であるSiN膜をストッパーとして開孔形成する。
このとき、開孔形成後にSiN膜の表面の一部が開孔底
部から露出した状態で開孔形成に用いたレジストパター
ンを灰化除去することになるが、SiN膜は耐酸化性に
優れているためにその下のSiC:H膜や前記Cu配線
の酸化が抑止される。
【0019】そして、例えば前記Cu配線を下層配線と
して、層間絶縁膜に更にダマシン法によりCu配線を上
層配線として形成する場合には、層間絶縁膜に配線溝を
形成するとともに、開孔に整合するように下層Cu配線
の表面の一部が露出するまで保護膜を加工した後、配線
溝及び開孔を充填するように上層Cu配線を形成する。
【0020】このように本発明では、Cu配線の保護膜
を前記2層構造に形成することにより、上層のSiN膜
では開孔形成時のエッチングストッパー及び下部構造の
酸化防止を確実に行い、下層のSiC:H膜では低誘電
率であるために層間容量を抑えることが可能となる。即
ちこの保護膜を適用することにより、その本来の目的で
あるCuの拡散を確実に防止するとともに、層間容量の
低減を図り、更にはエッチングストッパーとして機能す
るのみならずこれを発揮する際の耐酸化効果を確実に奏
し、信頼性の高い配線構造が実現することになる。
【0021】以上説明したように本発明では、保護膜
を、エッチングストップ機能と耐酸化機能とを併有する
材料(以下、SiN膜として説明する。)と、層間容量
の低い材料(SiC:H)との2種類で構成するのであ
るが、層間容量の抑制を図るという見地からは、保護膜
におけるSiN膜の割合を可及的に小さく抑えることが
必要となる。
【0022】そこで本発明者は、SiN膜に対するエッ
チングストッパーの要請を最小限満たすのみに留め、そ
の耐酸化機能を最重要視できるような構成の保護膜を考
察し、SiN膜をSiC:H膜で挟持した3重構造の保
護膜を採用して、層間絶縁膜への開孔形成時には最上層
のSiC:H膜をエッチングストッパーと見なしてエッ
チングする構成に想到した。この場合、SiC:H膜も
SiN膜には劣るもののエッチングストップ機能を有し
ており、更にその下層にはSiN膜が存する。従って、
このシリコン酸化膜を耐酸化機能の発現に専念すべく単
独ではエッチングストップ機能には不十分なほど薄く形
成しても、シリコン酸化膜とその上のSiC:H膜との
2層膜全体として見れば、十分なエッチングストップ効
果を奏する。
【0023】このように本発明では、Cu配線の保護膜
を前記3層構造に形成することにより、上層のSiC:
H膜及びSiN膜では開孔形成時のエッチングストッパ
ーを、SiN膜では下部構造の酸化防止を確実に行い、
上下層のSiC:H膜では低誘電率であるために層間容
量を抑えることが可能となる。即ちこの保護膜を適用す
ることにより、Cuの拡散を確実に防止するとともに、
SiN膜を可及的に薄く形成して層間容量の大幅な低減
を図り、更にはエッチングストッパーとして機能するの
みならずこれを発揮する際の耐酸化効果を確実に奏し、
信頼性の高い配線構造が実現することになる。
【0024】−具体的な実施形態− 上述した主要構成を踏まえ、本発明を適用した具体的な
諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。これらの実施形態では、半導体装置として一般的な
MOSトランジスタを例に採り、その配線構造に本発明
を適用する。なお便宜上、配線構造の構成をその形成方
法とともに説明する。
【0025】(第1の実施形態)図2〜図4は、第1の
実施形態による配線構造の形成方法を工程順に示す概略
断面図である。この配線構造を形成するにあたり、シリ
コンウェーハ上にゲート電極、ソース/ドレインを備え
たMOSトランジスタ構造を形成する。そして、このM
OSトランジスタの例えばソース/ドレインと電気的に
接続される配線構造に本発明が適用される。
【0026】先ず、図2(a)に示すように、シリコン
半導体基板上のMOSトランジスタ(共に不図示)を覆
うようにCVD法によりシリコン酸化膜からなる層間絶
縁膜11を堆積した後、いわゆるダマシン法により下層
Cu配線を形成する。なお、シリコン酸化膜の替わりに
フッ化シリコン酸化膜、有機絶縁膜を形成するようにし
ても良い。具体的には、先ず、層間絶縁膜11上にフォ
トレジスト(不図示)を塗布し、フォトリソグラフィー
によりフォトレジストを配線形状に加工する。次に、こ
のフォトレジストをマスクとして層間絶縁膜11をドラ
イエッチングし、層間絶縁膜11にフォトレジストの形
状に倣った配線溝12を形成する。
【0027】続いて、図2(b)に示すように、配線溝
12の内壁面を覆うように、層間絶縁膜11上にTaN
からなるバリアメタル膜13を膜厚25nm程度に、更
にシード金属膜としてCu膜(不図示)をスパッタ装置
により真空中で連続的に堆積形成する。ここで、RF処
理とバリアメタル膜13及びシード金属膜の形成は真空
中で連続的に行なうことが望ましい。
【0028】続いて、シード金属膜を電極として、メッ
キ法により配線溝12内を埋め込む膜厚、ここでは1μ
m程度にCu膜14を形成する。
【0029】そして、図2(c)に示すように、ダマシ
ン法によるCu膜14の分離のため、CMP(Chemical
Mechanical Polishing)法によりCu膜14及びバリ
アメタル膜13を研磨して配線溝12内のみにCu膜1
4及びバリアメタル膜13を残し、下層Cu配線15を
形成する。
【0030】続いて、下層Cu配線15とビア孔を介し
て電気的に接続される上層Cu配線を形成する。
【0031】具体的には、先ず図2(d)に示すよう
に、下層Cu配線15の表面を覆うように本発明の2層
構造の保護膜を形成する。初めに、プラズマCVD法に
より、下層Cu配線15上にSiC:H膜21を膜厚2
0nm程度に形成する。続いて、プラズマCVD法によ
り、SiC:H膜21上にSiN膜22を膜厚50nm
程度に形成する。このSiN膜22の膜厚は上述の考察
から決定したものである。これらSiC:H膜21及び
SiN膜22から保護膜16が構成される。
【0032】SiN膜22の形成条件としては、SiH
4ガスを流量500sccm、NH3ガスを流量3800
sccm、N2ガスを流量3800sccmでチャンバ
ー内にそれぞれ供給し、チャンバー圧力を220Pa、
13.56MHzの高周波を500W、250kHzの
低周波を350W、基板(基板ステージ)温度を400
℃とした。
【0033】続いて、図2(e)に示すように、CVD
法によりシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を保護
膜16上に膜厚1200nm程度に形成する。なお、シ
リコン酸化膜の替わりにフッ化シリコン酸化膜、有機絶
縁膜を形成するようにしても良い。
【0034】続いて、図3(a)に示すように、層間絶
縁膜17上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラ
フィーによりこれを加工して、開孔パターンを有するレ
ジストパターン18を形成する。そして、このレジスト
パターン18をマスクとし、C48/O2系のエッチン
グガスを用い、保護膜16のSiN膜22をエッチング
ストッパーとして層間絶縁膜17をエッチングし、ビア
孔23を形成する。
【0035】続いて、図3(b)に示すように、CF4
/O2系のエッチングガスを用い、不要となったレジス
トパターン18をRIE(Reactive Ion Etching)法に
よるアッシング処理により灰化除去する。このとき、保
護膜16はそのキャップ膜であるSiN膜22の一部が
ビア孔23の底部から露出した状態とされているが、S
iN膜22が耐酸化性を有するために下層のSiC:H
膜21及び下層Cu配線15等の酸素ラジカルによる酸
化が防止される。SiC:H膜21はエッチングによる
損傷や酸化による変質を受けないため、Cuの拡散防止
膜として十分に機能することになる。
【0036】続いて、図3(c)に示すように、ビア孔
23内を樹脂24で充填する。この状態で層間絶縁膜1
7上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィー
によりこれを加工して、配線溝パターンを有するレジス
トパターン(不図示)を形成し、このレジストパターン
をマスクとして層間絶縁膜17(及び樹脂24の一部)
をエッチングして、配線溝25を形成する。
【0037】続いて、CF4/O2系のエッチングガスを
用い、不要となったレジストパターン及びビア孔23内
の樹脂24をRIE法によるアッシング処理により灰化
除去する。
【0038】続いて、図4(a)に示すように、C48
/O2系のエッチングガスを用い、保護膜16をビア孔
23に対して自己整合的にエッチングし、ビア孔23の
底部に下層Cu配線15の表面の一部が露出するよう
に、当該ビア孔23を拡張する。
【0039】続いて、図4(b)に示すように、配線溝
25及びビア孔23の内壁面を覆うように、層間絶縁膜
17上にTaNからなるバリアメタル膜26を膜厚25
nm程度に、更にシード金属膜としてCu膜(不図示)
をスパッタ装置により真空中で連続的に堆積形成する。
ここで、RF処理とバリアメタル膜26及びシード金属
膜の形成は真空中で連続的に行なうことが望ましい。
【0040】続いて、シード金属膜を電極として、メッ
キ法により配線溝25内及びビア孔23内を埋め込む膜
厚、ここでは1300nm程度にCu膜27を形成す
る。
【0041】そして、図4(c)に示すように、ダマシ
ン法によるCu膜27の分離のため、CMP(Chemical
Mechanical Polishing)法によりCu膜27及びバリ
アメタル膜26を研磨して、配線溝25内及びビア孔2
3内のみにCu膜27及びバリアメタル膜26を残し、
上層Cu配線28を形成する。以上により、ビア孔23
を介して下層Cu配線15と上層Cu配線28とが電気
的に接続されてなる配線構造が完成する。
【0042】しかる後、更なる層間絶縁膜やビア孔、配
線等の形成を経て、前記配線構造を備えてなるMOSト
ランジスタを完成させる。
【0043】以上説明したように、本実施形態の配線構
造によれば、下層Cu配線15の層間絶縁膜17へのC
u拡散やCu膜14の剥離を確実に防止するとともに、
層間容量を低減させ、しかも高い耐酸化性を保持し、エ
ッチングストッパーとしての機能も十分に発揮すること
ができる。これにより、当該配線構造を備えた高集積・
微細な信頼性の高い半導体装置が実現する。
【0044】(第2の実施形態)図5〜図7は、第2の
実施形態による配線構造の形成方法を工程順に示す概略
断面図である。この配線構造を形成するにあたり、先ず
第1の実施形態と同様に図2(a)〜(c)の各工程を
経て、ダマシン法により、層間絶縁膜11の配線溝12
をバリアメタル膜13を介してCu膜14で埋め込んで
なる下層Cu配線15を形成する。
【0045】続いて、下層Cu配線15とビア孔を介し
て電気的に接続される上層Cu配線を形成する。
【0046】具体的には、先ず図5(a)に示すよう
に、下層Cu配線15の表面を覆うように本発明の3層
構造の保護膜を形成する。初めに、プラズマCVD法に
より、下層Cu配線15上に下層SiC:H膜31を膜
厚20nm程度に形成する。続いて、プラズマCVD法
により、SiC:H膜31上に膜厚20nm〜25nm
程度に薄く、ここでは20nmにSiN膜32を形成す
る。ここで、SiC:H膜31の膜厚を20nmより薄
くすると耐酸化効果を奏することができず、他方で保護
膜全体の層間容量を十分に低減するには25nmより薄
いことを要する。続いて、プラズマCVD法により、S
iN膜32上に上層SiC:H膜33を膜厚30nm程
度に形成する。このように、SiN膜32を上層Si
C:H膜33よりも薄く形成することが好適である。こ
れらSiN膜31,33の膜厚は上述の考察から決定し
たものである。これら下層SiC:H膜31、SiN膜
32及び上層SiC:H膜33から保護膜41が構成さ
れる。
【0047】SiN膜32の形成条件としては、SiH
4ガスを流量500sccm、NH3ガスを流量3800
sccm、N2ガスを流量3800sccmでチャンバ
ー内にそれぞれ供給し、チャンバー圧力を220Pa、
13.56MHzの高周波を500W、250kHzの
低周波を350W、基板(基板ステージ)温度を400
℃とした。
【0048】続いて、図5(b)に示すように、CVD
法によりシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を保護
膜16上に膜厚1200nm程度に形成する。なお、シ
リコン酸化膜の替わりにフッ化シリコン酸化膜、有機絶
縁膜を形成するようにしても良い。
【0049】続いて、図6(a)に示すように、層間絶
縁膜17上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラ
フィーによりこれを加工して、開孔パターンを有するレ
ジストパターン18を形成する。そして、このレジスト
パターン18をマスクとし、C48/O2系のエッチン
グガスを用い、保護膜41の上層SiC:H膜33をエ
ッチングストッパーとして層間絶縁膜17をエッチング
し、ビア孔23を形成する。このとき、上層SiC:H
膜33をエッチングストッパーとしても若干のエッチン
グ又は貫通によるSiN層32の露出が発生する。しか
しながら、上層SiC:H膜33をエッチングストッパ
ーとしておけば、少なくともSiN層32の表面でエッ
チングが終了し、上層SiC:H膜33及びSiN層3
2の2層構造全体でみれば、十分エッチングストッパー
として機能する。なお、図示の例では、SiN層32の
一部が露出した様子を示す。
【0050】続いて、図6(b)に示すように、CF4
/O2系のエッチングガスを用い、不要となったレジス
トパターン18をRIE(Reactive Ion Etching)法に
よるアッシング処理により灰化除去する。このとき、保
護膜41では、上層SiC:H膜33の一部又はキャッ
プ膜であるSiN膜32の一部がビア孔23の底部から
露出した状態とされているが、SiN膜32が耐酸化性
を有するために下層SiC:H膜31及び下層Cu配線
15等の酸素ラジカルによる酸化が防止される。下層S
iC:H膜31はエッチングによる損傷や酸化による変
質を受けないため、Cuの拡散防止膜として十分に機能
することになる。
【0051】続いて、図6(c)に示すように、ビア孔
23内を樹脂24で充填する。この状態で層間絶縁膜1
7上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィー
によりこれを加工して、配線溝パターンを有するレジス
トパターン(不図示)を形成し、このレジストパターン
をマスクとして層間絶縁膜17(及び樹脂24の一部)
をエッチングして、配線溝25を形成する。
【0052】続いて、CF4/O2系のエッチングガスを
用い、不要となったレジストパターン及びビア孔23内
の樹脂24をRIE法によるアッシング処理により灰化
除去する。
【0053】続いて、図7(a)に示すように、C48
/O2系のエッチングガスを用い、保護膜16をビア孔
23に対して自己整合的にエッチングし、ビア孔23の
底部に下層Cu配線15の表面の一部が露出するよう
に、当該ビア孔23を拡張する。
【0054】続いて、図4(b)に示すように、配線溝
25及びビア孔23の内壁面を覆うように、層間絶縁膜
17上にTaNからなるバリアメタル膜26を膜厚25
nm程度に、更にシード金属膜としてCu膜(不図示)
をスパッタ装置により真空中で連続的に堆積形成する。
ここで、RF処理とバリアメタル膜26及びシード金属
膜の形成は真空中で連続的に行なうことが望ましい。
【0055】続いて、シード金属膜を電極として、メッ
キ法により配線溝25内及びビア孔23内を埋め込む膜
厚、ここでは1300nm程度にCu膜27を形成す
る。
【0056】そして、図4(c)に示すように、ダマシ
ン法によるCu膜27の分離のため、CMP(Chemical
Mechanical Polishing)法によりCu膜27及びバリ
アメタル膜26を研磨して、配線溝25内及びビア孔2
3内のみにCu膜27及びバリアメタル膜26を残し、
上層Cu配線28を形成する。以上により、ビア孔23
を介して下層Cu配線15と上層Cu配線28とが電気
的に接続されてなる配線構造が完成する。
【0057】しかる後、更なる層間絶縁膜やビア孔、配
線等の形成を経て、前記配線構造を備えてなるMOSト
ランジスタを完成させる。
【0058】以上説明したように、本実施形態の配線構
造によれば、下層Cu配線15の層間絶縁膜17へのC
u拡散やCu膜14の剥離を確実に防止するとともに、
層間容量を大幅に低減させ、しかも高い耐酸化性を保持
し、エッチングストッパーとしての機能も十分に発揮す
ることができる。これにより、当該配線構造を備えた高
集積・微細な信頼性の高い半導体装置が実現する。
【0059】なお、本実施形態では半導体装置としてM
OSトランジスタを例示したが、本発明はこれに限定さ
れず、ダマシン法によるCu配線を備えて高集積化・微
細化を図る全ての半導体装置に当該配線構造を適用して
好適である。
【0060】以下、本発明の諸態様を付記としてまとめ
て記載する。
【0061】(付記1)基板の上方に下層配線を形成す
る工程と、前記下層配線の一表面を覆うように、シリコ
ンカーバイドからなる第1の保護膜を形成する工程と、
前記第1の保護膜上に、絶縁材料からなる第2の保護膜
を形成する工程と、前記第2の保護膜上に層間絶縁膜を
形成する工程と、前記第2の保護膜をストッパーとし
て、前記層間絶縁膜に開孔を形成する工程と、前記層間
絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で加工する
工程と、前記開孔に整合するように前記第2の保護膜及
び前記第1の保護膜を加工し、前記開孔から前記下層配
線の一表面を露出させる工程と、少なくとも前記開孔内
を導電材料により埋め込む工程とを含むことを特徴とす
る配線構造の形成方法。
【0062】(付記2)基板の上方に下層配線を形成す
る工程と、前記下層配線の一表面を覆うように、シリコ
ンカーバイドからなる第1の保護膜を形成する工程と、
前記第1の保護膜上に、絶縁材料からなる第2の保護膜
を形成する工程と、前記第2の保護膜上に、シリコンカ
ーバイドからなる第3の保護膜を形成する工程と、前記
第3の保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記第
3の保護膜をストッパーとして、前記層間絶縁膜に開孔
を形成する工程と、前記層間絶縁膜の上層部位を前記開
孔と整合する部位で加工する工程と、前記開孔に整合す
るように前記第2の保護膜及び前記第1の保護膜を加工
し、前記開孔から前記下層配線の一表面を露出させる工
程と、少なくとも前記開孔内を導電材料により埋め込む
工程とを含むことを特徴とする配線構造の形成方法。
【0063】(付記3)前記第2の保護膜を、前記第3
の保護膜よりも薄く形成することを特徴とする付記2に
記載の配線構造の形成方法。
【0064】(付記4)前記下層配線を形成する工程
は、前記基板の上方に形成された下層絶縁膜に配線形状
の溝を形成する工程と、少なくとも銅を含有する導電材
料を用いて前記溝内を充填し、前記下層配線を形成する
工程とを含むことを特徴とする付記1〜3のいずれか1
項に記載の配線構造の形成方法。
【0065】(付記5)前記第2の保護膜は、前記層間
絶縁膜に比してエッチング速度の低い材料からなるもの
であることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記
載の配線構造の形成方法。
【0066】(付記6)前記第2の保護膜をプラズマC
VD法により形成することを特徴とする付記5に記載の
配線構造の形成方法。
【0067】(付記7)前記層間絶縁膜の上層部位を加
工する工程は、前記層間絶縁膜に前記開孔と整合するよ
うに配線形状の溝を形成する工程と、少なくとも銅を含
有する導電材料を用いて前記開孔内及び前記溝内を充填
し、前記下層配線と導通する上層配線を形成する工程と
を含むことを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記
載の配線構造の形成方法。
【0068】(付記8)前記層間絶縁膜に前記開孔に整
合するように配線形状の溝を形成するに際して、前記前
記開孔を充填材料で埋め込んだ後、前記溝を形成し、前
記充填材料を除去することを特徴とする付記7に記載の
配線構造の形成方法。
【0069】(付記9)下層配線の一表面を覆うように
シリコンカーバイドからなる第1の保護膜、絶縁材料か
らなる第2の保護膜、及び層間絶縁膜を順次形成する工
程と、前記第2の保護膜をストッパーとして前記層間絶
縁膜に開孔を形成する工程と、前記開孔から前記第2の
保護膜の表面が露出した状態で前記開孔形成に用いたマ
スクを除去する工程とを含むことを特徴とする配線構造
の形成方法。
【0070】(付記10)下層配線の一表面を覆うよう
にシリコンカーバイドからなる第1の保護膜、絶縁材料
からなる第2の保護膜、シリコンカーバイドからなる第
3の保護膜及び層間絶縁膜を順次形成する工程と、前記
第3の保護膜をストッパーとして前記層間絶縁膜に開孔
を形成する工程と、前記開孔から前記第3の保護膜又は
前記第2の保護膜の表面が露出した状態で前記開孔形成
に用いたマスクを除去する工程とを含むことを特徴とす
る配線構造の形成方法。
【0071】(付記11)前記第2の保護膜を、前記第
3の保護膜よりも薄く形成することを特徴とする付記1
0に記載の配線構造の形成方法。
【0072】(付記12)前記マスクを除去した後、前
記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で加
工し、前記開孔に整合するように前記第2の保護膜及び
前記第1の保護膜を加工し、前記開孔から前記下層配線
の一表面を露出させ、少なくとも前記開孔内を導電材料
により埋め込むことを特徴とする付記9に記載の配線構
造の形成方法。
【0073】(付記13)前記マスクを除去した後、前
記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で加
工し、前記開孔に整合するように前記第3の保護膜、前
記第2の保護膜及び前記第1の保護膜を加工し、前記開
孔から前記下層配線の一表面を露出させ、少なくとも前
記開孔内を導電材料により埋め込むことを特徴とする付
記10又は11に記載の配線構造の形成方法。
【0074】(付記14)前記マスクを除去するに際し
て、酸素プラズマにより前記マスクを灰化することを特
徴とする付記9〜13のいずれか1項に記載の配線構造
の形成方法。
【0075】(付記15)前記第2の保護膜は、前記層
間絶縁膜に比してエッチング速度の低い材料からなるも
のであることを特徴とする付記9〜14のいずれか1項
に記載の配線構造の形成方法。
【0076】(付記16)前記第2の保護膜をプラズマ
CVD法により形成することを特徴とする付記15に記
載の配線構造の形成方法。
【0077】(付記17)前記絶縁膜に形成した第1の
配線溝内に少なくとも銅を含有する導電材料を充填する
ことにより前記下層配線を形成することを特徴とする付
記9〜16のいずれか1項に記載の配線構造の形成方
法。
【0078】(付記18)前記層間絶縁膜に前記開孔と
整合するように形成した第2の配線溝内及び前記開孔内
に少なくとも銅を含有する導電材料を充填し、前記下層
配線と導通する上層配線を形成することを特徴とする付
記17に記載の配線構造の形成方法。
【0079】(付記19)基板の上方に形成された下層
配線と、前記下層配線を覆うように形成され、シリコン
カーバイドからなる第1の保護膜と、前記第1の保護膜
上に形成され、絶縁材料からなる第2の保護膜と、前記
第2の保護膜上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶
縁膜、前記第2の保護膜及び前記前記第1の保護膜に形
成された開孔を介して前記下層配線と導通する上層配線
とを含むことを特徴とする配線構造。
【0080】(付記20)基板の上方に形成された下層
配線と、前記下層配線を覆うように形成され、シリコン
カーバイドからなる第1の保護膜と、前記第1の保護膜
上に形成され、絶縁材料からなる第2の保護膜と、前記
第2の保護膜上に形成され、シリコンカーバイドからな
る第3の保護膜と、前記第3の保護膜上に形成された層
間絶縁膜と、前記層間絶縁膜、前記第3の保護膜、前記
第2の保護膜及び前記前記第1の保護膜に形成された開
孔を介して前記下層配線と導通する上層配線とを含むこ
とを特徴とする配線構造。
【0081】(付記21)前記下層配線は、前記絶縁膜
に形成された第1の配線溝内に少なくとも銅を含有する
導電材料が充填されてなるものであることを特徴とする
付記19又は20に記載の配線構造。
【0082】(付記22)前記上層配線は、前記層間絶
縁膜に前記開孔と整合するように形成された第2の配線
溝内及び前記開孔内に少なくとも銅を含有する導電材料
が充填されてなるものであることを特徴とする付記21
に記載の配線構造。
【0083】(付記23)前記第2の保護膜はシリコン
窒化膜であることを特徴とする付記19〜22のいずれ
か1項に記載の配線構造。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、Cuを含有する材料に
代表されるような層間絶縁膜に対する易拡散性の材料を
用いて配線を構成した場合に、前記易拡散性の材料の層
間絶縁膜への拡散や材料の剥離を確実に防止するととも
に、層間容量を低減させ、しかも高い耐酸化性を保持し
て信頼性の高い配線構造が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】SiC:H膜上にSiN膜を形成してアッシン
グ処理を行った時のSiC:H膜の膜減り量を表す特性
図である。
【図2】第1の実施形態に係る配線構造の形成方法を工
程順に示す概略断面図である。
【図3】図2に引き続き、第1の実施形態に係る配線構
造の形成方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】図3に引き続き、第1の実施形態に係る配線構
造の形成方法を工程順に示す概略断面図である。
【図5】第2の実施形態に係る配線構造の形成方法を工
程順に示す概略断面図である。
【図6】図5に引き続き、第2の実施形態に係る配線構
造の形成方法を工程順に示す概略断面図である。
【図7】図6に引き続き、第2の実施形態に係る配線構
造の形成方法を工程順に示す概略断面図である。
【符号の説明】
11,17 層間絶縁膜 12,25 配線溝 13,26 バリアメタル膜 14,27 Cu膜 15 下層Cu配線 16,41 保護膜 18 レジストパターン 21 SiC:H膜 22,32 SiN膜 23 ビア孔 24 樹脂 28 上層Cu配線 31 下層SiC:H膜 33 上層SiC:H膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 HH32 JJ01 JJ11 JJ32 KK11 KK32 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP27 PP28 PP33 QQ09 QQ10 QQ11 QQ25 QQ37 QQ48 QQ98 RR01 RR04 RR06 RR11 RR21 SS11 SS15 TT02 TT04 XX03 XX13 XX20 XX24 XX28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上方に下層配線を形成する工程
    と、 前記下層配線の一表面を覆うように、シリコンカーバイ
    ドからなる第1の保護膜を形成する工程と、 前記第1の保護膜上に、絶縁材料からなる第2の保護膜
    を形成する工程と、 前記第2の保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の保護膜をストッパーとして、前記層間絶縁膜
    に開孔を形成する工程と、 前記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で
    加工する工程と、 前記開孔に整合するように前記第2の保護膜及び前記第
    1の保護膜を加工し、前記開孔から前記下層配線の一表
    面を露出させる工程と、 少なくとも前記開孔内を導電材料により埋め込む工程と
    を含むことを特徴とする配線構造の形成方法。
  2. 【請求項2】 基板の上方に下層配線を形成する工程
    と、 前記下層配線の一表面を覆うように、シリコンカーバイ
    ドからなる第1の保護膜を形成する工程と、 前記第1の保護膜上に、絶縁材料からなる第2の保護膜
    を形成する工程と、 前記第2の保護膜上に、シリコンカーバイドからなる第
    3の保護膜を形成する工程と、 前記第3の保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の保護膜をストッパーとして、前記層間絶縁膜
    に開孔を形成する工程と、 前記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で
    加工する工程と、 前記開孔に整合するように前記第2の保護膜及び前記第
    1の保護膜を加工し、前記開孔から前記下層配線の一表
    面を露出させる工程と、 少なくとも前記開孔内を導電材料により埋め込む工程と
    を含むことを特徴とする配線構造の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の保護膜を、前記第3の保護膜
    よりも薄く形成することを特徴とする請求項2に記載の
    配線構造の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記下層配線を形成する工程は、 前記基板の上方に形成された下層絶縁膜に配線形状の溝
    を形成する工程と、 少なくとも銅を含有する導電材料を用いて前記溝内を充
    填し、前記下層配線を形成する工程とを含むことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線構造の
    形成方法。
  5. 【請求項5】 下層配線の一表面を覆うようにシリコン
    カーバイドからなる第1の保護膜、絶縁材料からなる第
    2の保護膜、及び層間絶縁膜を順次形成する工程と、 前記第2の保護膜をストッパーとして前記層間絶縁膜に
    開孔を形成する工程と、 前記開孔から前記第2の保護膜の表面が露出した状態で
    前記開孔形成に用いたマスクを除去する工程とを含むこ
    とを特徴とする配線構造の形成方法。
  6. 【請求項6】 下層配線の一表面を覆うようにシリコン
    カーバイドからなる第1の保護膜、絶縁材料からなる第
    2の保護膜、シリコンカーバイドからなる第3の保護膜
    及び層間絶縁膜を順次形成する工程と、 前記第3の保護膜をストッパーとして前記層間絶縁膜に
    開孔を形成する工程と、 前記開孔から前記第3の保護膜又は前記第2の保護膜の
    表面が露出した状態で前記開孔形成に用いたマスクを除
    去する工程とを含むことを特徴とする配線構造の形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第2の保護膜を、前記第3の保護膜
    よりも薄く形成することを特徴とする請求項6に記載の
    配線構造の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記マスクを除去した後、 前記層間絶縁膜の上層部位を前記開孔と整合する部位で
    加工し、前記開孔に整合するように前記第3の保護膜、
    前記第2の保護膜及び前記第1の保護膜を加工し、前記
    開孔から前記下層配線の一表面を露出させ、少なくとも
    前記開孔内を導電材料により埋め込むことを特徴とする
    請求項6又は7に記載の配線構造の形成方法。
  9. 【請求項9】 基板の上方に形成された下層配線と、 前記下層配線を覆うように形成され、シリコンカーバイ
    ドからなる第1の保護膜と、 前記第1の保護膜上に形成され、絶縁材料からなる第2
    の保護膜と、 前記第2の保護膜上に形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜、前記第2の保護膜及び前記前記第1の
    保護膜に形成された開孔を介して前記下層配線と導通す
    る上層配線とを含むことを特徴とする配線構造。
  10. 【請求項10】 基板の上方に形成された下層配線と、 前記下層配線を覆うように形成され、シリコンカーバイ
    ドからなる第1の保護膜と、 前記第1の保護膜上に形成され、絶縁材料からなる第2
    の保護膜と、 前記第2の保護膜上に形成され、シリコンカーバイドか
    らなる第3の保護膜と、 前記第3の保護膜上に形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜、前記第3の保護膜、前記第2の保護膜
    及び前記前記第1の保護膜に形成された開孔を介して前
    記下層配線と導通する上層配線とを含むことを特徴とす
    る配線構造。
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