JP2003308840A - 電極およびそれを用いた電池 - Google Patents

電極およびそれを用いた電池

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JP2003308840A JP2002301189A JP2002301189A JP2003308840A JP 2003308840 A JP2003308840 A JP 2003308840A JP 2002301189 A JP2002301189 A JP 2002301189A JP 2002301189 A JP2002301189 A JP 2002301189A JP 2003308840 A JP2003308840 A JP 2003308840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活物質の充填密度が高く、安定した品質を有
し、生産性が優れた電極を提供し、また、その電極を正
極として用いて高容量でかつサイクル特性が優れた電池
を提供する。 【解決手段】 活物質としての金属酸化物または金属水
酸化物と、グルコース、グルクロン酸、ラムノース、マ
ンノース、ガラクトースまたはその塩を含む1種以上
で、少なくともその一部に2位置換体、3位置換体また
は5位置換体を含む糖類の共重合体と、マレイン酸また
はその無水物またはその塩と少なくとも1種の不飽和モ
ノマーとの共重合体とを含有する合剤を用いて電極を構
成し、また、上記電極を正極として用い、その正極と、
負極と、電解質とを用いて電池を構成する。上記糖類の
共重合体としては、キサンタンガム、ウェランガムなど
が好ましく、上記マレイン酸またはその無水物またはそ
の塩と共重合体を構成するための不飽和モノマーとして
は、スチレンまたはオレフィンが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタや電池
などの電気化学素子に利用可能な電極と、それを正極と
して用いた電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャパシタや電池などの電気化学素子に
おいては、それらの応用機器の小型化や高出力化などに
伴い高容量化のための検討が種々行われている。例え
ば、水酸化ニッケルなどのニッケル酸化物を正極活物質
とするアルカリ蓄電池では、正極活物質の充填密度の向
上を目的として、従来の焼結式正極に代わり、ニッケル
酸化物粉末をバインダーや増粘剤などとともに溶剤中に
分散させて正極合剤含有ぺーストを調製し、その正極合
剤含有ぺーストをニッケル発泡体などからなる導電性基
材に塗布し乾燥する工程を経由して作製したぺースト式
正極が広く用いられるようになってきた。また、アルカ
リ電池においても、オキシ水酸化ニッケルを活物質とす
る正極合剤含有ぺーストを用いてぺースト式正極を作製
することが検討されている。
【0003】このぺースト式正極を工業的に量産するに
は、正極合剤含有ぺーストを塗布工程に連続的に供給
し、導電性基材に連続塗布し、乾燥および加圧成形する
方法が採用される。この場合、正極合剤含有ぺーストの
調製時から塗布完了時までに長時間を要しているのが実
情であり、そのため、正極合剤含有ぺーストには、成
分、組成、粘度などの経時変化の少ないことが求められ
る。特に、上記ぺースト式正極の量産化方法では、塗布
速度の問題から塗布工程が律速段階となり、正極合剤含
有ぺーストの調製時から塗布完了時までに数日間かかる
こともあり、長時間にわたる正極合剤含有ぺーストの品
質安定性が要求される。
【0004】しかるに、従来の正極合剤含有ぺースト
は、調製後、経時的に粘度が低下する傾向があり、その
ため、得られる正極は、連続塗布における塗布開始時と
塗布終了時とで、正極の重量などの品質面で均一性が損
なわれるという問題を抱えていた。特に、高容量化、高
導電性のために、表面をコバルト化合物で被覆したニッ
ケル酸化物粉末を用いた場合には、その活物質粉末のp
Hや、表面の酸化度などにより、正極合剤含有ぺースト
の品質安定性、ひいては、得られる正極の品質安定性に
大きな影響を与えるため、このような正極を用いて組み
立てられた電池は、容量のバラツキが生じやすくなり、
歩留りの低下を招くという問題があった。
【0005】また、正極の高容量化のためにはバインダ
ーや増粘剤の含有量を低減することが必要となるが、そ
れらを低減した場合には、正極合剤含有ぺーストの調製
後、活物質などの固形物が沈降し、バインダーや増粘剤
などと分離されるので、正極合剤含有ぺーストが不均一
となり、後の塗布工程でバラツキを生じるという、新た
な問題が発生することになる。
【0006】それに対し、正極合剤含有ぺーストの安定
性を高めるため、増粘剤およびバインダーの含有量を増
大させた系では、それに伴う活物質量の減少によって容
量が低下したり、導電性の低下によって電池反応が阻害
されるという問題があった。
【0007】そこで、バインダーや増粘剤の含有量を減
らした場合でも、経時変化の少ない正極合剤含有ぺース
トを得るため、バインダー作用を兼ねた増粘剤としてキ
サンタンガムを用いることが提案されている(特許文献
1参照)。
【0008】
【特許文献1】特公平7−66806号公報(第1頁)
【0009】しかしながら、キサンタンガムを増粘剤と
して用いた場合には、その高粘性から添加量を0.5質
量%まで減少させることができるものの、それを用いた
だけでは、酸化性の強い正極活物質を用いた場合には、
キサンタンガムの分解が生じて電池性能を低下させ、ま
た、それを避けるため、さらなる添加量の低減を試みる
と、正極活物質の基材からの脱落が生じるという問題が
あった。
【0010】また、ニッケル−水素吸蔵合金蓄電池の負
極として有用性を持つ電極の作製にあたり、その結合剤
として無水マレイン酸から成る第一モノマーとビニルモ
ノマー類から選択された第二モノマーとエチレンオキシ
ドポリマー(PEO)などの架橋剤とから成る非フッ素
化架橋ポリマーを用い、増粘剤としてセルロース系化合
物を用いることが提案されている(特許文献2参照)。
【0011】
【特許文献2】特開平10−64545号公報(第1頁
および第5頁)
【0012】しかしながら、それを酸化性の強い正極活
物質を用いた電池に適用すると、増粘剤としてのセルロ
ース系化合物や結合剤中の架橋剤が酸化を受けて電池性
能が低下するという問題があった。
【0013】また、水酸化ニッケルを活物質とするぺー
スト式水酸化ニッケル正極では、これを蓄電池に用いる
と、サイクル数の増加に伴って水酸化ニッケルがアルカ
リ電解液を吸収するため、正極が膨潤してセパレータを
圧縮し、セパレータに保持されるべき電解液を枯渇させ
てサイクル特性を低下させ、これがぺースト式水酸化ニ
ッケル正極を用いるアルカリ蓄電池においてサイクル劣
化を引き起こす主たる要因となっている。
【0014】さらに、正極の高容量化を図るため、バイ
ンダーや増粘剤の含有量を低減し、また、導電性基材の
体積を低減するため、導電性基材として、ニッケル発泡
体に代えて、パンチングメタルやニッケル箔などの金属
板やエキスパンドメタルなどの金属網を用いることも考
え得るが、そのような基材を用いた場合、正極合剤中の
バインダーの含有率を低減すると、正極合剤と基材との
接着力が大幅に低下してしまうため、基材からの正極活
物質の脱落という新たな問題が発生することになる。
【0015】また、導電性基材として、細孔径が100
μm以下の発泡基材(金属発泡体からなる基材)や金属
繊維基材(金属繊維の集合体からなる基材)を用いた場
合には、毛細管現象が強く発現し、合剤含有ぺーストを
充填する際に、溶剤が優先的に吸収されるため、活物質
などの固形分の充填量が低下し、また、残った合剤含有
ぺーストの乾燥が進み、容量のバラツキが生じる原因と
なるといった問題もあった。
【0016】さらに、電極の作製にあたって、導電性基
材上に合剤層を形成したのち、合剤層の密度を高めるな
どの目的で、通常、ロールプレス機などで加圧成形する
ことにより合剤層を圧延しているが、その際、合剤部分
に伸びが発生する。そして、その伸びが大きい場合に
は、電極の湾曲や基材の断絶などを引き起こすことにな
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来技術の問題点を解決し、活物質としての金属酸化
物または金属水酸化物の充填密度が高く、安定した品質
を有し、生産性が優れた電極を提供し、また、その電極
を正極として用いて高容量でかつサイクル特性が優れた
電池を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、活物質としての金属
酸化物または金属水酸化物と、グルコース、グルクロン
酸、ラムノース、マンノース、ガラクトースまたはその
塩を含む1種以上で、少なくともその一部に2位置換
体、3位置換体または5位置換体を含む糖類の共重合体
と、マレイン酸またはその無水物またはその塩と少なく
とも1種の不飽和モノマーとの共重合体とを含有する合
剤を用いて電極を構成することにより、活物質としての
金属酸化物または金属水酸化物の充填密度が高く、安定
した品質を有し、かつ生産性が優れた電極を提供したも
のである。また、本発明は、上記電極を正極として用
い、その正極と、負極と、電解質とを用いて、高容量で
かつサイクル特性が優れた電池を提供したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明においては、電極を構成す
るための合剤の構成成分として、活物質としての金属酸
化物または金属水酸化物以外に、グルコース、グルクロ
ン酸、ラムノース、マンノース、ガラクトースまたはそ
の塩を含む1種以上で、少なくともその一部に2位置換
体、3位置換体または5位置換体を含む糖類の共重合体
と、マレイン酸またはその無水物またはその塩と少なく
とも1種の不飽和モノマーとの共重合体とを用いる。活
物質として用いる金属酸化物や金属水酸化物は、表面が
活性なために、合剤含有ぺースト中のバインダーや増粘
剤などの有機物の加水分解や酸化分解などを促進する触
媒として作用し、通常の条件下では、上記有機物の分子
量を低下させて粘度を低下させ、さらにその機能をも低
下させる。また、上記分解物が金属酸化物や金属水酸化
物の表面に不可逆的に吸着して粘度低下を助長するとと
もに、その分解物が充放電反応を阻害する原因ともな
る。
【0020】しかしながら、本発明において用いるグル
コース、グルクロン酸、ラムノース、マンノース、ガラ
クトースまたはその塩を含む1種以上で、少なくともそ
の一部に2位置換体、3位置換体または5位置換体を含
む糖類の共重合体(以下、「含置換体多糖類」という)
では、糖類の2位、3位または5位を置換していること
により、立体障害が生じ、主鎖を保護しているので、加
水分解や酸化分解を受けるのが抑制され、合剤含有ぺー
ストの安定性を大幅に向上させることができる。
【0021】また、上記含置換体多糖類は、耐アルカリ
性が優れているので、アルカリ電解液を用いた電池内で
も安定で、活物質、導電性基材および添加剤などの電極
構成要素に接着し、活物質同士および活物質と基材など
とを相互に強固に結び付けることができるので、特に蓄
電池において充放電サイクルでの電極の膨潤を低減する
ことができる。
【0022】また、水酸化ニッケルを活物質とするアル
カリ性の合剤含有ぺーストでは、静止状態でゲル化を生
じるので、高容量化のためにバインダーや増粘剤の含有
量を低減した場合においても、水酸化ニッケルなどの固
形物が沈降することなく、非常に安定で、経時変化の少
ない合剤含有ぺーストとすることができる。
【0023】上記含置換体多糖類は、本来、天然高分子
の一種であるが、現在では、例えば、ザントモナスキャ
ベトリスやアルカリジェネス菌種の発酵などにより製造
されるバイオガムを上記含置換体多糖類として用いるこ
とができ、その含置換体多糖類の具体例としては、例え
ば、ウェランガム、キサンタンガム(ザンサンガム)、
カラギーナン、グアーガム、ジェランガム、ローカスト
ビーンガムなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独で用
いることができるし、また2種以上併用することができ
る。この含置換体多糖類のうち、例えば、ウェランガム
について、その化学構造単位を示すと、図1に図示され
るように、グルコース、グルクロン酸、ラムノース、マ
ンノースのいずれか一つまたは2以上を含んでポリマー
化することによって構成され、カリウム塩、ナトリウム
塩、カルシウム塩などを含み、その3位の位置が置換さ
れている。
【0024】上記含置換体多糖類を構成するための糖類
としては、少なくとも、一部に2位置換体、3位置換体
または5位置換体を含む、グルコース、グルクロン酸、
ラムノース、マンノース、ガラクトースのいずれか一つ
または2以上で構成され、カリウム塩、ナトリウム塩、
カルシウム塩を含んでいてもよく、それらを共重合して
得られる共重合体は、その融点や分解温度などの熱的性
質、弾性などの力学的性質、溶剤への溶解度や他のバイ
ンダーまたは増粘剤との相溶性などの化学的性質を目的
に応じたものにすることができる。そして、その分子量
は約200,000前後と考えられるが、高分子間の会
合現象を生じるため、その数値は定かではない。この含
置換体多糖類は、冷水、温水に容易に溶解し、ぺースト
調製時の混合による温度上昇、剪断力にも耐えることが
できる。
【0025】さらに、本発明では、合剤含有ぺースト中
にマレイン酸またはその無水物またはその塩と少なくと
も1種の不飽和モノマーとの共重合体(以下、「マレイ
ン酸系共重合体」という)を含有させているので、該マ
レイン酸系共重合体が活物質の表面に優先的に吸着し、
耐酸化性の優れた薄い有機層(表面被覆層)を形成する
ので、合剤含有ぺースト中のバインダーや増粘剤などの
有機物の酸化分解が抑制され、合剤含有ぺーストの安定
性を大幅に向上させることができる。
【0026】しかも、上記マレイン酸系共重合体のマレ
イン酸ユニット中に存在する2個のカルボキシル基が良
好な接着作用を有するので、活物質、導電性基材および
添加剤などの電極構成要素に接着し、活物質同士および
活物質と導電性基材などとを相互に強固に結び付けるこ
とができるので、充放電サイクルの増加に伴う電極の膨
潤を低減することができる。
【0027】また、マレイン酸ユニットの極性が強いの
で、導電性基材への濡れ性が高く、合剤含有ぺーストを
高密度で充填することができる。その結果、導電性基材
の厚みを薄く設定でき、加圧成形時の圧縮率を軽減する
ことができるので、加圧成形時の不良発生率を低減する
ことができる。同様の理由から、細孔径が100μm以
下の発泡基材や金属繊維基材を用いた場合でも、溶剤の
みが基材にとられることなく、均一な状態の合剤含有ぺ
ーストを高密度に充填することができる。
【0028】上記マレイン酸系共重合体を得るためのマ
レイン酸成分としては、マレイン酸またはその無水物ま
たはその塩が用いられるが、そのマレイン酸の塩として
は、例えば、マレイン酸のナトリウム塩、カリウム塩、
カルシウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。
【0029】上記マレイン酸系共重合体を得るための他
方の成分である不飽和モノマーとしては、得られる共重
合体を、その融点や分解温度などの熱的性質、弾性など
の力学的性質、溶剤への溶解度や他のバインダーや増粘
剤との相溶性などの化学的性質などに関して、目的に応
じたものとするために、スチレン、オレフィン、エチレ
ン性不飽和モノマーなどを適宜選択採用することが好ま
しい。
【0030】上記オレフィンとしては、例えば、プロピ
レン、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチ
ル−1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペ
ンテン、1−オクテンなどが挙げられる。
【0031】また、エチレン性不飽和モノマーとして
は、例えば、メタクリル酸、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリ
レート、オクチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル
アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N
−イソプロピルアクリルアミド、ビニルピロリドン、イ
タコン酸、2−アクリルアミド−2−メチル−プロパン
スルホン酸、2−アクリルアミドエタンスルホン酸、2
−メタクリルアミドエタンスルホン酸、3−メタクリル
アミドプロパンスルホン酸、アクリル酸メチルスルホン
酸、メタクリル酸メチルスルホン酸、アクリル酸−2−
エチルスルホン酸、メタクリル酸−2−エチルスルホン
酸、アクリル酸−3−プロピルスルホン酸、メタクリル
酸−3−プロパンスルホン酸、アクリル酸−2−メチル
−3−プロピルスルホン酸、メタクリル酸−2−メチル
−3−プロピルスルホン酸、アクリル酸−1,1′−ジ
メチル−2−エチルスルホン酸、メタクリル酸−1,
1′−ジメチル−2−エチルスルホン酸またはそれらの
塩、メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、含フッ素エチ
レン、スチレンまたはその誘導体、ビニルアニルベンゼ
ン、N−ビニルアセトアミドなどを用いることができ
る。
【0032】特に、不飽和モノマーとしてスチレンやオ
レフィンなどを用いた場合には、それらが耐酸化性、耐
アルカリ性、耐腐食性に優れていて、合剤含有ぺースト
中、電極中および電池内で非常に安定であることから、
優れたぺースト性状、電池特性を得ることができる。そ
れらの中でも、オレフィンを用いた場合には、オレフィ
ンの自由度が高く、柔軟性があることから、電極を巻回
した時の電極の割れが比較的少なく、基材の折れ、破断
などの損傷が少なくなるので、基材の導電性を損なうこ
とがない。
【0033】マレイン酸ユニットと不飽和モノマーユニ
ットとの共重合比は、等モル比が理想であるが、不飽和
モノマーユニットの比率がマレイン酸ユニットの比率よ
り多くてもよい。例えば、モル比でマレイン酸ユニット
に対して不飽和モノマーユニットが1:20程度まで不
飽和モノマーユニットが過剰であってもよい。要は、マ
レイン酸ユニットの両端に、不飽和モノマーユニットが
結合した状態で共重合していればよい。そうすること
で、良好な接着作用による電極膨潤抑制作用が得られ、
安定したぺースト粘度およびぺースト性状による塗布ム
ラの少ない塗布が可能になる。
【0034】本発明において用いるマレイン酸系共重合
体は、質量平均分子量が10,000〜10,000,
000であることが好ましく、50,000〜10,0
00,000であることがより好ましく、500,00
0〜10,000,000であることがさらに好まし
い。マレイン酸系共重合体の質量平均分子量が10,0
00以上であることによって、活物質の表面への高い吸
着作用が得られ、また質量平均分子量が10,000,
000以下であることによって、溶剤への好適な溶解度
を維持し、合剤含有ぺーストの極端な増粘を抑制し、高
出力化のために合剤層を薄層化する場合でも、連続塗布
性が優れた合剤含有ぺーストを得ることができる。ま
た、100μm以下の小さな細孔径を持った導電性基材
に対しても、充填性高く塗布することが可能になる。
【0035】上記のような、含置換体多糖類およびマレ
イン酸系共重合体の合剤中での含有量としては、それぞ
れ、活物質100質量部に対して、0.03〜1.2質
量部が好ましく、0.05〜0.6質量部がより好まし
く、0.07〜0.3質量部がさらに好ましい。さらに
このとき、含置換体多糖類とマレイン酸系共重合体の比
率は、質量比で、1:1〜1:3が好ましい。含置換体
多糖類やマレイン酸系共重合体の合剤中の含有量をそれ
ぞれ活物質100質量部に対して0.03質量部以上と
することにより、前記含置換体多糖類が静止状態でのゲ
ル化を促して、活物質などの固形分が沈降することな
く、非常に安定で経時変化の少ない合剤含有ぺーストが
得られ、マイレン酸系共重合体の吸着層が活物質の粒子
表面を充分に被覆することができるので、バインダーや
増粘剤などの酸化分解を充分に抑制することができる。
さらに、この両者は、アルカリ電解液を用いた電池内で
も安定であることから、活物質同士や活物質と導電性基
材などとを強固に結び付け、電極の膨潤を抑制する効果
を良好なものとすることができる。また、含置換体多糖
類およびマレイン酸系共重合体の合剤中の含有量をそれ
ぞれ活物質100質量部に対して1.2質量部以下とす
ることにより、活物質の充填率の低下を抑制することが
でき、さらには活物質の粒子表面の被覆層量を充放電に
支障がない範囲に抑制することができ、活物質の高い充
填率と優れたサイクル特性を確保することができる。
【0036】本発明において、電極は、上記活物質とし
ての金属酸化物または金属水酸化物と含置換体多糖類と
マレイン酸系共重合体とを含有する合剤を用い、例えば
以下のようにして作製することができる。
【0037】活物質としての金属酸化物または金属水酸
化物の粉末を含置換体多糖類とマレイン酸系共重合体と
を混合した水溶液に分散させて合剤含有ぺーストを調製
し、これを導電性基材に塗布し、乾燥した後、加圧成形
することにより、導電性基材の内部および表面に、活物
質と含置換体多糖類とマレイン酸系共重合体とを含有す
る合剤を有する電極を得ることができる。ただし、電極
の作製方法は、上記例示の方法に限られることなく、他
の方法によってもよい。
【0038】本発明において、活物質としては金属酸化
物または金属水酸化物が用いられるが、その金属酸化物
としては、例えば、ニッケル酸化物、コバルト酸リチウ
ム、コバルト酸マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウ
ム、チタン酸リチウム、酸化バナジウムなどが挙げられ
る。上記ニッケル酸化物としては、酸化ニッケルなどの
ほか、ニッケルの一部がコバルト、マンガン、亜鉛、ス
ズ、インジウム、ビスマス、銀などの他の元素で置換さ
れた複合酸化物を用いることができる。また、金属水酸
化物としては、例えば、水酸化ニッケル、水酸化コバル
ト、水酸化銀、水酸化鉄などが挙げられる。上記水酸化
ニッケルとしては、水酸化ニッケルそのものののほか、
オキシ水酸化ニッケル、ニッケルの一部がコバルト、マ
ンガン、亜鉛、スズ、インジウム、ビスマス、銀などの
他の元素で置換されたニッケル含有複合水酸化物を用い
ることができる。
【0039】活物質として水酸化ニッケルを用いる場合
は、高出力化が可能であるという理由から、その粒子表
面をコバルト化合物で被覆した水酸化ニッケルが好適に
用いられる。そのような水酸化ニッケルは、その粒子表
面が活性でバインダーや増粘剤などを酸化分解させやす
いが、含置換体多糖類はそのような酸化分解作用に耐性
を有し、また、マレイン酸系共重合体が存在することに
よって、そのような酸化分解作用がより効率よく抑制さ
れる。特に、上記水酸化ニッケルに対して、良好なコバ
ルト酸化物の導電性ネットワークの形成を目的として、
マイクロ波などによるアルカリ性雰囲気での加温処理を
行った場合は、残留するアルカリにより合剤含有ぺース
トのpHが11〜14程度と強アルカリ性になるため、
従来のバインダーや増粘剤などでは分解が促進される
が、含置換体多糖類はそのような条件下でも分解を受け
ることが少なく、また、マレイン酸系共重合体が存在す
ることにより、分解を受けることがさらに少なくなる。
【0040】また、上記水酸化ニッケルとともに二酸化
マンガン、酸化銀などを混合して用いてもよい。そし
て、合剤含有ぺーストの調製にあたって用いる溶剤とし
ては、水だけでなく、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなどで代表されるアルコールなど
の有機溶媒も用いることができる。それらの溶剤は、そ
れぞれ単独で用いてもよいし、また2種以上を併用して
もよい。
【0041】上記合剤含有ぺースト中には、必要によ
り、従来から用いられているバインダーや増粘剤などを
含有させてもよい。そのようなバインダーや増粘剤とし
ては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン系共重合体などのフッ素樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体な
どのスチレンユニットを有する共重合体、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースなど
のセルロース類、ポリエチレン、ポリアクリルアミド、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリN
−ビニルアセトアミド、ポリアクリル酸などが挙げられ
る。これらのバインダーや増粘剤は、前述した問題の発
生防止や活物質の充填率の確保を考えると、活物質10
0質量部に対して0.01〜1質量部とすることが好ま
しい。
【0042】また、電極の性能を向上させるために、上
記の合剤中に従来から用いられている導電助剤を含有さ
せてもよい。そのような導電助剤としては、例えば、ニ
ッケル、コバルト、銅などの金属粉末、黒鉛やアセチレ
ンブラックなどの炭素粉末、酸化スズ、酸化コバルトな
どの化合物を用い得るが、アルカリ電解液と組み合わせ
て用いる場合は、導電性ネットワークの形成が可能なコ
バルト化合物が特に好適に用いられる。また、合剤中の
導電性を高めて活物質の利用率を向上させる目的から、
導電助剤は一般に微粒子状態のものが用いられるが、そ
のような微粒子状態のものは、通常、粒子同士が凝集し
やすく均一なぺーストの調製が困難である。しかし、水
酸化コバルトは、この点を考慮しても、含置換体多糖類
との相互作用により、分散性がよく、均一な合剤含有ぺ
ーストを容易に得ることができる。
【0043】上記電極において、導電性基材としては、
例えば、ニッケル発泡体などの発泡メタルやパンチング
メタル、ニッケル箔などの金属板、あるいはエキスパン
ドメタルなどの金属網が用いられる。金属板または金属
網を用いる場合、従来のバインダーでは合剤の膨潤が進
行しやすいため、発泡メタルを用いた場合に比べてサイ
クル特性が低下しやすいが、含置換体多糖類を合剤中に
含有させた場合には、含置換体多糖類の結着作用により
合剤の膨潤が抑制されてサイクル特性の低下が抑制され
る。しかも、本発明においては、上記含置換体多糖類に
加えて結着力の優れたマレイン酸系共重合体を含有させ
ているので、その効果がさらに顕著になる。
【0044】また、マレイン酸系共重合体中の隣接した
2個のカルボキシル基が、正極と負極との間で酸化還元
シャトルを繰り返して、自己放電の原因となるアンモニ
ウムイオンや負極から溶出して正極にやってきた金属イ
オンを容易にトラップするので、自己放電の抑制を図る
こともできる。
【0045】上記の電極は、例えば、セパレータを介し
て対極と共に積層し、そのままか、あるいは必要に応じ
て渦巻状などに巻回して巻回体とし、アルカリ電解液な
どの電解質と共に金属缶などの密閉容器に封入して電池
とされる。そして、本発明の電極は、例えば、ニッケル
−水素吸蔵合金電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッ
ケル−亜鉛電池などのアルカリ蓄電池の正極として用い
ることができるし、また、それ以外にも、鉄、アルミニ
ウム、亜鉛などを負極活物質とするアルカリ一次電池、
ニッケル電池、リチウム一次電池、リチウム二次電池な
どの正極や、キャパシタなど、電池以外の電気化学素子
などの電極としての適用が可能である。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。なお、以下の実施例などでは、電極をアルカ
リ蓄電池の正極として用いるという前提のもとに説明す
るが、本発明はそれらの実施例のみに限定されるもので
はなく、本発明の思想を逸脱しない範囲内で適宜変更可
能である。
【0047】実施例1 粒子表面をコバルト化合物で被覆した水酸化ニッケル
(コバルト化合物中のコバルトが水酸化ニッケルに対し
て4質量%であり、水酸化ニッケル中に亜鉛が4.5質
量%、コバルトが1質量%固溶したもの)粉末100質
量部と、水酸化コバルト1質量部とを乾式混合し、得ら
れた混合物に濃度が2質量%のキサンタンガム水溶液5
質量部および濃度が5質量%のスチレン−マレイン酸共
重合体(モル基準で、スチレンユニット:50%、マレ
イン酸ユニット:50%、質量平均分子量:700,0
00)水溶液2質量部を添加して混合し、正極合剤含有
ぺーストを調製した。なお、上記キサンタンガムの分子
構造を図2に示す。
【0048】この正極合剤含有ぺースト100gをビー
カーに採取し、20℃で6日間放置し、その間の粘度変
化を粘度計で測定することにより正極合剤含有ぺースト
の安定性を調べた。また、上記正極合剤含有ぺーストを
1日間放置後、沈降度合いを目視にて観察した。
【0049】つぎに、厚さが1.3mm、幅が120m
m、長さが200mのニッケル発泡体からなる導電性基
材に、約5mmの幅の未塗布部を形成しながら、上記正
極合剤含有ぺーストを連続塗布方式により塗布し、85
℃で乾燥して正極合剤層を形成したのち、総厚が約0.
6mmとなるように加圧成形して、シート状物とした。
このシート状物の塗布開始部分と塗布終了部分とを裁断
し、幅36mm、長さ48mmで長手方向の端部に5m
m幅のぺースト未塗布部を有するぺースト式正極を、塗
布開始部分と塗布終了部分とについてそれぞれ1000
枚ずつ作製した。
【0050】比較例1 濃度が2質量%のキサンタンガム水溶液5質量部と濃度
が5質量%のスチレン−マレイン酸共重合体水溶液2質
量部に代えて、濃度が2質量%のカルボキシメチルセル
ロース水溶液10質量部を用いた以外は、実施例1と同
様に正極合剤含有ぺーストを調製し、ぺーストの安定性
および沈降度合いを調べた後、その正極合剤含有ぺース
トを用いた以外は、実施例1と同様にぺースト式正極を
作製した。
【0051】比較例2 濃度が2質量%のカルボキシメチルセルロース水溶液1
0質量部に代えて、濃度が2質量%のキサンタンガム水
溶液10質量部を用いた以外は、比較例1と同様に正極
合剤含有ぺーストを調製し、ぺーストの安定性および沈
降度合いを調べた後、その正極合剤含有ぺーストを用い
た以外は、実施例1と同様にぺースト式正極を作製し
た。
【0052】上記実施例1および比較例1〜2の正極合
剤含有ぺーストの粘度変化の測定結果を図3に示す。
【0053】図3に示すように、キサンタンガムとスチ
レン−マレイン酸共重合体とを併用した実施例1の正極
合剤含有ぺーストは、正極活物質として粒子表面にコバ
ルト化合物を被覆した活性の高い水酸化ニッケルを用い
ているにもかかわらず、長時間放置後でも粘度変化がほ
とんどなく、安定性が優れていた。これに対して、カル
ボキシメチルセルロースを用いた比較例1の正極合剤含
有ぺーストは、調製から1日経過後に既に大幅な粘度低
下を引き起こし、安定性が非常に劣っていた。ただし、
キサンタンガムのみを用いた比較例2の正極合剤含有ぺ
ーストも、キサンタンガムの優れた安定化作用により、
粘度の経時変化がほとんどなかった。
【0054】また、正極合剤含有ぺーストの沈降度合い
に関しても、実施例1と比較例2の正極合剤含有ぺース
トは、沈降がまったく認められなかったが、比較例1の
正極合剤含有ぺーストでは、放置後に活物質の沈降が認
められた。
【0055】つぎに、上記実施例1および比較例1〜2
の正極のそれぞれ1000枚ずつについて、その質量を
測定し、平均値とバラツキを調べた。その結果を表1に
示す。
【0056】
【表1】
【0057】表1に示す結果から明らかなように、キサ
ンタンガムとスチレン−マレイン酸共重合体とを併用し
た実施例1の正極と、キサンタンガムを用いた比較例2
の正極は、塗布開始時と塗布終了時とで質量に変化がほ
とんどなく、バラツキもほぼ同程度であり、均質性に優
れていることがわかる。これに対して、カルボキシメチ
ルセルロースを用いた比較例1の正極は、塗布開始時と
塗布終了時とで質量にかなりの差があるとともに、塗布
終了時では質量のバラツキが大きくなっており、塗布工
程での歩留りに問題を生じやすく、安定した連続塗布に
は適さないことがわかる。
【0058】また、実施例1の正極は、比較例2の正極
に比べて、正極質量が大きくなっていた。これは、スチ
レン−マレイン酸共重合体の濡れ性の良さによって、正
極合剤含有ぺーストの基材内部への浸透性が高くなり、
正極合剤の充填量が増えたことによるものと考えられ
る。
【0059】つぎに、上記の方法で作製した実施例1お
よび比較例1〜2の正極を用いてそれぞれニッケル−水
素系アルカリ蓄電池(ニッケル−水素吸蔵合金電池)を
作製した。これらのアルカリ蓄電池をそれぞれ実施例2
および比較例3〜4として示す。また、実施例1の正極
合剤含有ぺーストをベースにし、キサンタンガムに代え
てウェランガムを用いて正極合剤ぺーストを調製し、そ
の正極合剤含有ぺーストを用いて、ぺースト式水酸化ニ
ッケル正極およびニッケル−水素系アルカリ蓄電池を作
製した場合を実施例3として示し、その実施例3で用い
たスチレン−マレイン酸共重合体に代えてエチレン−マ
レイン酸共重合体を用いた場合を実施例4として示す。
【0060】また、比較例2の正極合剤含有ぺーストを
ベースにし、その正極合剤含有ぺースト中にフッ素樹脂
としてポリテトラフルオロエチレンを含有させた正極合
剤含有ぺーストを調製し、その正極合剤含有ぺーストを
用いて、ぺースト式正極およびニッケル−水素系アルカ
リ蓄電池を作製した場合を比較例5として示す。
【0061】実施例2 上記実施例1の正極の対極となる負極を以下に示すよう
に作製した。すなわち、MmNi4.28 Co0.4 Mn
0.37Al0.3 Mg0.05(MmはLaを80質量%含有す
るミッシュメタル)の組成で平均粒径が35μmの水素
吸蔵合金粉末100質量部に、濃度が2質量%のN−ビ
ニルアセトアミド−アクリル酸系共重合体(質量基準
で、N−ビニルアセトアミドユニット:90質量%、ア
クリル酸ユニット:10質量%)の水溶液10質量部
と、濃度が2質量%のカルボキシメチルセルロース水溶
液5質量部と、スチレンと2−エチルヘキシルアクリレ
ートとの共重合体の分散液(共重合体の含率:40質量
%)1.3質量部とを加え、よく混合して負極合剤含有
ぺーストを調製し、得られた負極合剤含有ぺーストをパ
ンチングメタルからなる導電性基材に塗布し、乾燥して
負極合剤層を形成した後、加圧成形し、その後に所定サ
イズに裁断して負極とした。
【0062】正極としては、実施例1の塗布開始部分の
正極および塗布終了部分の正極をそれぞれ別々に用い、
それらのそれぞれの未塗布部分にニッケルリードを取り
付け、それぞれ別々にナイロン不織布製のセパレータを
介して上記負極と共に巻回し、得られた巻回構造の電極
体を単4サイズの電池缶に挿入し、これにアルカリ電解
液(17g/lの水酸化リチウムと33g/lの酸化亜
鉛とを含む濃度28.5質量%の水酸化カリウム水溶
液)を注入した後、密閉して図4に示す構造で塗布開始
部分の正極を用いたニッケル−水素系アルカリ蓄電池1
000個と塗布終了部分の正極を用いたニッケル−水素
系アルカリ蓄電池1000個を作製した。
【0063】ここで、図4に示す電池について説明す
る。まず、符号と部材名称の関係から先に説明すると、
1は正極、2は負極、3はセパレータ、4は巻回構造の
電極体、5は電池缶、6は環状ガスケット、7は電池
蓋、8は端子板、9は封口板、10は金属バネ、11は
弁体、12は正極リード体、13は絶縁体、14は絶縁
体である。
【0064】正極1および負極2はそれぞれ前記の構成
からなるものであるが、この図4ではそれらの作製にあ
たって使用した導電性基材などは示しておらず、単一の
ものとして示している。セパレータ3は前記のようにナ
イロン不織布からなるものであり、正極1と負極2はこ
のセパレータ3を介して重ね合わせられ、渦巻状に巻回
して作製した巻回構造の電極体4として電池缶5に挿入
され、その上部には絶縁体14が配置されている。ま
た、電池缶5の底部には上記巻回構造の電極体4の挿入
に先立って絶縁体13が配設されている。そして、この
図4では、図示していないが、負極2の最外周部では導
電性基材の一部が露出していて、それが電池缶5の内壁
に接触し、それによって、電池缶5は負極端子として作
用する。
【0065】環状ガスケット6はナイロン66で作製さ
れ、電池蓋7は端子板8と封口板9とで構成され、電池
缶5の開口部はこの電池蓋7などで封口されている。つ
まり、電池缶5内に巻回構造の電極体4や絶縁体13、
絶縁体14などを挿入した後、電池缶5の開口端近傍部
分に底部が内周側に突出した環状の溝5aを形成し、そ
の溝5aの内周側突出部で環状ガスケット6の下部を支
えさせて環状ガスケット6と電池蓋7とを電池缶5の開
口部に配置し、電池缶5の溝5aから先の部分を内方に
締め付けて電池缶5の開口部を封口している。前記端子
板8にはガス排出口8aが設けられ、封口板9にはガス
検知口9aが設けられ、端子板8と封口板9との間には
金属バネ10と弁体11とが配置されている。そして、
封口板9の外周部を折り曲げて端子板8の外周部を挟み
込んで端子板8と封口板9とを固定している。
【0066】この電池は、通常の状況下では金属バネ1
0の押圧力により弁体11がガス検知口9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部にガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇した
場合には、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知
口9aとの間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知
口9aおよびガス排出口8aを通過して電池外部に放出
され、高圧での電池破裂が防止できるように構成される
とともに、前記のガス放出により電池内圧が低下した場
合には、金属バネ10が元の状態に復元し、その押圧力
により弁体11が再びガス検知口9aを閉鎖して電池内
部を密閉構造に保つようになっている。
【0067】正極リード体12はニッケルリボンからな
り、その一方の端部は正極1の支持体にスポット溶接さ
れ、他方の端部は封口板9の下端にスポット溶接されて
いて、端子板8は前記封口板9との接触により正極端子
として作用する。
【0068】実施例3 濃度が2質量%のキサンタンガム水溶液5質量部に代え
て、濃度が2質量%のウェランガム水溶液2.5質量部
を用いた以外は、実施例1と同様に正極合剤含有ぺース
トを調製し、その正極合剤含有ぺーストを用いた以外
は、実施例1と同様にぺースト式正極を作製し、そのぺ
ースト式水酸化ニッケル正極を用いた以外は、実施例2
と同様にニッケル−水素系アルカリ蓄電池を作製した。
【0069】実施例4 濃度が5質量%のスチレン−マレイン酸共重合体水溶液
2質量部に代えて、濃度が5質量%のエチレン−マレイ
ン酸共重合体水溶液(モル基準で、エチレンユニット:
50%、マレイン酸ユニット:50%、質量平均分子
量:200,000)2質量部用いた以外は、実施例1
と同様に正極合剤含有ぺーストを調製し、その正極合剤
含有ぺーストを用いた以外は、実施例1と同様にぺース
ト式正極を作製した後、そのぺースト式水酸化ニッケル
正極を用いた以外は、実施例2と同様にニッケル−水素
系アルカリ蓄電池を作製した。
【0070】比較例3 比較例1の正極を用いた以外は、実施例2と同様にニッ
ケル−水素系アルカリ蓄電池を作製した。
【0071】比較例4 比較例2の正極を用いた以外は、実施例2と同様にニッ
ケル−水素系アルカリ蓄電池を作製した。
【0072】比較例5 濃度が60質量%のポリテトラフルオロエチレン分散液
を水酸化ニッケル100質量部に対して0.85質量部
加えた以外は、比較例2と同様に正極合剤含有ぺースト
を調製し、その正極合剤含有ぺーストを用いた以外は、
比較例2と同様にぺースト式正極を作製し、そのペース
ト式正極を用いた以外は、実施例2と同様にニッケル−
水素系アルカリ蓄電池を作製した。
【0073】これら実施例2〜4および比較例3〜5に
おける塗布開始部分の正極を作製した際、それらの10
00枚ずつについて、加圧成形時の伸び率を算出し、そ
の平均値を調べた。その結果を表2に示す。
【0074】
【表2】
【0075】上記表2に示す結果から明らかなように、
比較例3〜5の伸び率に対し、実施例2〜4の伸び率が
低減されていることがわかる。これは、合剤中にマレイ
ン酸系共重合体を含有させることによって、活物質間お
よび活物質と導電性基材との間の接着力が強まり、伸び
を低減させたことによるものと考えられる。
【0076】また、比較例3〜5の中でも、特に比較例
5では、ポリテトラフルオロエチレンがプレス時に繊維
化し、活物質間および活物質と導電性基材との間で、滑
りを発生させるため、伸びが大きくなったものと考えら
れる。このように、合剤中にマレイン酸系共重合体を含
有させることによって、伸びが少なくなり、電極の湾曲
や基材の断裂が少ない、生産性の良好な電極を作製する
ことができる。
【0077】上記実施例2〜4および比較例3〜5のニ
ッケル−水素系アルカリ蓄電池を60℃で7時間保存し
た後、175mAの電流値で5時間充電し、140mA
で電池電圧が1Vに低下するまで放電する充放電サイク
ルを放電容量が一定になるまで繰り返し、さらに140
mAで7.5時間充電し、1時間休止後に140mAで
電池電圧が1Vとなるまで放電させて標準容量を測定し
た。
【0078】上記実施例2〜4および比較例3〜5の電
池の塗布開始部分の正極を用いた電池と塗布終了部分の
正極を用いた電池のそれぞれ1000個ずつについて、
標準容量の平均値とそのバラツキを求めた。その結果を
表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】上記表3に示す結果から明らかなように、
正極合剤に含置換体多糖類とマレイン酸系共重合体を併
用した実施例2〜4の電池および正極合剤中にキサンタ
ンガムを含む比較例4〜5の電池は、連続塗布方式にお
ける塗布開始部分と塗布終了部分とで、正極の品質が均
一であるから、標準容量のバラツキが少なく、電池の生
産を安定して行うことが可能であり、電池の歩留りを大
きく向上できることがわかる。
【0081】これに対して、カルボキシメチルセルロー
スを用いた比較例3の電池は、標準容量の大幅な低下と
バラツキの増大のため、電池の安定した生産が困難であ
ることがわかる。
【0082】また、正極合剤中にキサンタンガムとマレ
イン酸系共重合体を含有させた実施例2の電池では、正
極合剤中の含有させたマレイン酸系共重合体の良好な濡
れ性によって充填量が増加した結果、正極合剤中にマレ
イン酸系共重合体を含有させていない比較例4の電池に
比べて、容量が2〜6mAh多くなっていた。
【0083】さらに、キサンタンガムに代えてウェラン
ガムを用いた実施例3〜4の電池では、ウェランガムの
高い増粘性と、マレイン酸系共重合体の増粘効果とによ
って、ウェランガムの添加量をキサンタンガムの添加量
より半減できたので、正極の質量が大きくなり、水酸化
ニッケルの充填密度が向上しているので、前記表3に示
すように、実施例2の電池より容量が3〜8mAh多く
なっていた。
【0084】つぎに、塗布開始部分の正極を用いて作製
した実施例2〜4および比較例3〜5の電池について、
700mAの電流値で、−△V=5mVの充電カット条
件で充電し、700mAで電池電圧が1Vに低下するま
で放電する充放電サイクルを繰り返し、放電容量が40
0mAhに低下するまでのサイクル試験を行った。その
ときの放電容量とサイクル数の関係を図5に示す。
【0085】図5から明らかなように、正極合剤に含置
換体多糖類とマレイン酸系共重合体とを併用した実施例
2〜4の電池は、正極の均質性が優れ、正極合剤の膨潤
が抑制されていることによって、高容量でサイクル特性
が優れていた。それらの中でも、実施例4の電池のサイ
クル特性が最も優れていたのは、エチレン−マレイン酸
共重合体の自由度が大きく、柔軟性も高いので、巻回時
の正極の割れが比較的少なく、基材の損傷が少なかった
ので、導電性を損なうことがなかったためであると考え
られる。
【0086】これに対して、正極合剤にカルボキシメチ
ルセルロースを用いた比較例3の電池は、正極中の水酸
化ニッケルの充填密度が低く、また、正極合剤の分解が
生じるため、電池内圧などに悪影響を与え、しかも膨潤
抑制能力も低いため、容量、サイクル特性とも実施例2
〜4の電池より劣っていた。
【0087】また、正極合剤にキサンタンガムを用いた
比較例4〜5の電池も、正極合剤中にマレイン酸系共重
合体を含有していないため、実施例2〜4の電池より、
容量が少なく、また、正極の膨潤抑制能力も多少劣るた
め、サイクル特性が若干低下した。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
活物質の充填密度が高く、安定した品質を有し、生産性
が優れた電極を得ることができ、かつ、その電極を正極
として用いて、高容量でかつサイクル特性が優れた電池
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において合剤の構成にあたって用いる含
置換体多糖類の一種であるウェランガムの化学構造単位
の一例を示す図である。
【図2】本発明において合剤の構成にあたって用いる含
置換体多糖類の一種であるウェランガムの分子構造式の
一例を示す図である。
【図3】実施例1および比較例1〜2の正極合剤含有ぺ
ーストの粘度の経時変化を示す図である。
【図4】本発明に係るニッケル−水素系アルカリ蓄電池
の一例を模式的に示す断面図である。
【図5】実施例2〜4および比較例3〜5のニッケル−
水素系アルカリ蓄電池のサイクル特性を示す図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 浩 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5H028 AA06 BB06 BB07 CC08 CC12 EE05 EE06 EE08 EE10 FF02 FF04 HH01 5H050 AA07 AA08 BA11 CA03 CB17 DA02 DA10 DA11 EA12 EA22 FA05 FA18 GA09 GA10 GA22 GA23 HA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活物質としての金属酸化物または金属水
    酸化物と、グルコース、グルクロン酸、ラムノース、マ
    ンノース、ガラクトースまたはその塩を含む1種以上
    で、少なくともその一部に2位置換体、3位置換体また
    は5位置換体を含む糖類の共重合体と、マレイン酸また
    はその無水物またはその塩と少なくとも1種の不飽和モ
    ノマーとの共重合体とを有する合剤を用いて構成された
    ことを特徴とする電極。
  2. 【請求項2】 前記グルコース、グルクロン酸、ラムノ
    ース、マンノース、ガラクトースまたはその塩を含む1
    種以上で、少なくともその一部に2位置換体、3位置換
    体または5位置換体を含む糖類の共重合体が、キサンタ
    ンガム、ウェランガム、カラギーナン、グアーガム、ジ
    ェランガム、ローカストビーンガムから選ばれる1種以
    上であることを特徴とする請求項1記載の電極。
  3. 【請求項3】 前記マレイン酸またはその無水物または
    その塩と少なくとも1種の不飽和モノマーとの共重合体
    が、マレイン酸またはその無水物またはその塩とスチレ
    ンとの共重合体であることを特徴とする請求項1または
    2記載の電極。
  4. 【請求項4】 マレイン酸またはその無水物またはその
    塩とスチレンとの共重合比がモル比で1:1〜1:20
    であることを特徴とする請求項3記載の電極。
  5. 【請求項5】 前記マレイン酸またはその無水物または
    その塩と少なくとも1種の不飽和モノマーとの共重合体
    が、マレイン酸またはその無水物またはその塩とオレフ
    ィンとの共重合体であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の電極。
  6. 【請求項6】 マレイン酸またはその無水物またはその
    塩とオレフィンとの共重合比がモル比で1:1〜1:2
    0であることを特徴とする請求項5記載の電極。
  7. 【請求項7】 合剤中のグルコース、グルクロン酸、ラ
    ムノース、マンノース、ガラクトースまたはその塩を含
    む1種以上で、少なくともその一部に2位置換体、3位
    置換体または5位置換体を含む糖類の共重合体の含有量
    が、活物質100質量部に対して0.03〜1.2質量
    部であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の電極。
  8. 【請求項8】 合剤中のマレイン酸またはその無水物ま
    たはその塩と少なくとも1種の不飽和モノマーとの共重
    合体の含有量が、活物質100質量部に対して0.03
    〜1.2質量部であることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の電極。
  9. 【請求項9】 活物質としての金属水酸化物が、粒子表
    面がコバルト化合物で被覆された水酸化ニッケルである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電
    極。
  10. 【請求項10】 電極が、前記合剤と導電性基材とを用
    いて作製されていることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかに記載の電極。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
    極からなる正極と、負極と、電解質とを用いて構成した
    ことを特徴とする電池。
  12. 【請求項12】 電解質としてアルカリ電解液を用いた
    ことを特徴とする請求項11記載の電池。
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