JP2003308744A - 高精度発泡同軸ケーブルの製造方法 - Google Patents

高精度発泡同軸ケーブルの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質テープ体を適用した高発泡絶縁体(発
泡度60%以上)を有する同軸ケーブルの高発泡絶縁体
と外部導体とを二次成形し、それらの厚さと外径を均一
化すると共に外形を真円状にして、内部導体と外部導体
間の特性インピーダンス値の精度向上を図ることがで
き、二次成形工程を安定化させることができる高精度発
泡同軸ケーブルの製造方法を提供する。 【解決手段】 内部導体1の外周に発泡絶縁体2を形成
し、発泡絶縁体2の外周に外部導体3を形成する高精度
発泡同軸ケーブルを製造する際に、内部導体1に気孔率
60%以上の多孔質テープ体を巻回して発泡絶縁体2を
形成する。この発泡絶縁体2を、所定内径を有する成形
ダイスに挿通して所定外径と真円状に成形し、この発泡
絶縁体2の外周に、複数の導電細線を編組して外部導体
3を形成する。この外部導体3を、所定内径を有する外
部導体成形ダイスに挿通して所定外径と真円状に成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部導体外周の絶
縁体を多孔質テープ体により形成し、外部導体を導電細
線の編組体により構成した高精度発泡同軸ケーブルの製
造方法に関し、特に発泡率を60%以上にして、特性イ
ンピーダンス値を±1Ωにするために、絶縁体及び外部
導体の厚さと、外径の変動とを少なくして、これらを真
円状に形成する高精度発泡同軸ケーブルの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の進展により、情
報通信機器及び、その機器に適用される半導体素子の試
験・検査装置等の伝送速度の高速化及び、伝送精度向上
の要請が高まっている。この為、その機器及び装置等に
適用される同軸ケーブル及び同軸コードにあっても、伝
送速度の高速化及び伝送精度の向上が求められる。
【0003】ここで、同軸ケーブルに要求される代表的
な電気的特性を記述すると、以下のようになる。
【0004】 伝搬遅延時間(Td)=√ε/0.3(nS/m) 相対伝送速度(V)=100/√ε(%) 特性インピーダンス(Zo)=60/√ε・LnD/d
(Ω) 静電容量(C)=55.63ε/LnD/d(PF/
m) 但し、ε:絶縁体の比誘電率、D:絶縁体の外径(外部
導体の内径)、d:導体外径(内部導体の外径)とす
る。
【0005】このことから同軸ケーブルの伝送特性に
は、絶縁体の比誘電率、内部導体及び絶縁体の外径が関
与し、比誘電率に関しては、その値が小さい程、伝送特
性が向上し、内部導体及び絶縁体の外径に関しては、そ
の比率とバラツキが大きく関与することが理解できる。
特に、特性インピーダンスと静電容量については、絶縁
体の比誘電率が小さく、且つそのバラツキが少ないこと
と、内部導体と絶縁体の外径(シールド層の内径)等の
バラツキが少なく、且つそれらの形状がより真円円筒体
状に形成されることが理想であることが理解できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の同軸ケ
ーブルにおいては、次の〜に記述するような問題が
あった。
【0007】同軸ケーブルに適用される内部導体は、
AWG20〜30の銀メッキ軟銅線又は、それらを撚り
合わせした撚り合わせ導体であるが、銀メッキ軟銅線の
外径公差は、±3/1000mmであり、撚り合わせ導
体においては、例えば、それらの7本の撚り合わせにす
ると、それらの撚り合わせ外径の公差は±3×3/10
00mmとなる。この為、それらの外径の±公差内でケ
ーブル化を図ると、前述した特性インピーダンス、静電
容量等において大きな変動要因となる。この影響は、内
部導体が細くなるほど大きくなる。
【0008】同軸ケーブルに適用される発泡絶縁体
は、ケーブルの伝搬遅延時間をできるだけ小さくして、
伝送速度を速めることを目的として、現在では、その気
孔率(発泡率)を60%以上として、空隙を多く設ける
ことで、絶縁体の比誘電率(ε)を1.4以下とするこ
とによって、伝送時間の短縮、減衰量の減少等を図って
いる。気孔率を60%以上とし、比誘電率を1.4以下
とした絶縁体材質として、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)の多孔質テープ体(特公昭42−1356
0号公報、特公昭51−18991号公報などに記載)
を内部導体外周に巻回し、巻回時又は巻回後に焼成処理
してなるものが適用され、この他の多孔質テープ体とし
て、500万以上の重量平均分子量のポリエチレンテー
プ体を適用したものがある(特願2000−11064
3号)。
【0009】しかし、これらの絶縁体層は、多孔質テー
プ体の性質上、その厚さ、気孔率のバラツキが大きく、
同軸ケーブルの伝送特性の安定度においては、その改善
が強く要望されている。特に内部導体サイズをAWG2
4以上の細径導体とし、特性インピーダンス値を50Ω
とした同軸ケーブルでは、厚さ、外径、気孔率、そして
焼成等のバラツキにより伝送特性のバラツキを無くして
安定化を図る上で大きな障害となっている。
【0010】また、前記絶縁体層は、内部導体外周に多
孔質テープ体を重ねて巻回して構成するので、導体外周
のテープ体の重ね部で、空隙部と重ねによる外形の凸凹
が生じ、比誘電率及び外径のバラツキが極めて大きくな
る。
【0011】また、この絶縁体層は、機械的強度が極め
て小さい多孔質テープ体の巻回で構成するので、テープ
体自体の巻回時の伸び、切れをなくす為と、極細内部導
体の伸び、断線を無くす為に、テープ体の張力は極めて
小さくする必要が有る。このため、巻回後の絶縁体は、
外形の凸凹、外径のバラツキが更に大きくなると共に、
内部導体との密着度が極めて弱く、比誘電率と外径のバ
ラツキが更に拡大する。
【0012】更に、この絶縁体層は、ケーブルの伝搬遅
延時間をできるだけ小さくして、伝送速度を速めること
を主目的として比誘電率を小さくしているので、機械的
強度、即ち同軸ケーブルが受ける曲げ、捻り、押圧、摺
動等の機械的ストレスにより、同軸ケーブルとしての構
造寸法を維持することができにくいといった欠点を含有
したままである。最大の欠点は、絶縁体外径を所定外径
に維持して、そのバラツキを無くし、更に絶縁体形状を
円筒体状に形成することができにくいことである。
【0013】同軸ケーブルの伝送特性に大きく関与す
る外部導体は、従来のこの種の同軸ケーブルにおいて、
片面に銅等の金属層を有するプラスチックテープ体を絶
縁体外周に巻回するか又は縦添えして構成したもの、又
は、外径公差をJIS規格で±3/1000mmの銀メ
ッキ軟銅線又は錫メッキ軟銅線で編組した編組体で構成
したもの、更には、上記のテープ体と上記の編組体との
組み合わせによるもの等が適用されてきた。
【0014】しかし、上記のテープ体を巻回するか縦添
えしたものは、ケーブルの柔軟性が不足して、ケーブル
に加わる曲げ、捻り等の機械的ストレスにより容易に外
部導体が破壊してしまい外部導体の機能が果たせなくな
る。銀メッキ軟銅線の編組体では、銀の滑り性が小さい
ために、銀メッキ軟銅線同志の接触による摩擦力が大き
くなり、ケーブルに加わる曲げ、捻り等の機械的ストレ
スにより編組体を構成する各素線の動きが無くなり、ケ
ーブルの柔軟性が欠如し、絶縁層を変形させて、特性イ
ンピーダンス値が変動すると共に、機械的ストレスよる
影響を低減することができずケーブル寿命が短くなる等
の間題点を内蔵している。
【0015】錫メッキ軟銅線の編組体では、高温下(8
0℃以上)で使用した場合、銅が錫メッキ層に拡散し、
拡散応力により、錫ウィスカの発生・成長を促進する。
このウィスカが大きく成長すると、極薄絶縁体を突き破
り内部導体とのショートを起こすことも有った。更に、
上記の各外部導体は、上記の絶縁体の説明で記述した
ように、絶縁体外形の凸凹と、外径のバラツキを有した
ままの絶縁体外周に形成されるので、外部導体の内外部
は凸凹で、外径のバラツキが大きいままで、外部導体と
絶縁体層間に多くの空隙部を有して比誘電率の変動要因
を残したままで有った。
【0016】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、多孔質テープ体を適用した高発泡絶縁体(発泡
度60%以上)を有する同軸ケーブルの高発泡絶縁体と
外部導体とを二次成形し、それらの厚さと外径を均一化
すると共に外形を真円状にして、内部導体と外部導体間
の特性インピーダンス値の精度向上を図ることができ、
二次成形工程を安定化させることができる高精度発泡同
軸ケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の高精度発泡同軸ケーブルの製造方法は、内
部導体と、この内部導体の外周に形成された発泡絶縁体
と、この発泡絶縁体の外周に形成された外部導体とを有
する高精度発泡同軸ケーブルの製造方法において、供給
部より供給される前記内部導体に、気孔率60%以上の
多孔質テープ体を巻回して前記発泡絶縁体を形成する巻
回工程と、前記巻回工程で形成された発泡絶縁体を、所
定内径を有する成形ダイスに挿通して所定外径と真円状
に成形する絶縁体成形工程と、前記絶縁体成形工程で形
成された発泡絶縁体の外周に、複数の導電細線を編組し
て前記外部導体を形成する編組工程と、前記編組工程で
形成された外部導体を、所定内径を有する外部導体成形
ダイスに挿通して所定外径と真円状に成形する外部導体
成形工程とからなることを特徴としている。
【0018】この構成によれば、内部導体外周に多孔質
テープ体を巻回して構成した発泡絶縁体と、発泡絶縁体
外周に編組体で構成した外部導体等の厚さ、外径を均一
化して真円状に形成して、内部導体と発泡絶縁体、発泡
絶縁体と外部導体との密着一体化を向上させることがで
きる。
【0019】また、前記絶縁体成形工程は、所定内径を
有する一次成形ダイスに挿通して成形する一次成形工程
と、所定内径を有する二次成形ダイスに挿通して成形す
る二次成形工程とからなることを特徴としている。
【0020】この構成によれば、発泡絶縁体を成形ダイ
スにて成形する際、発泡絶縁線心を傷つけず、伸ばさ
ず、断線させずに安定した成形を行うことができる。
【0021】また、前記絶縁体成形工程により所定外形
と真円状に成形された前記発泡絶縁体の外周に、極薄の
外形保持層を巻回にて形成する外形保持層工程を有する
ことを特徴としている。
【0022】この構成によれば、所定外径と真円状に成
形された発泡絶縁体の外径及び外形を継続して維持する
ことができる。
【0023】また、前記外部導体成形工程は、所定内径
を有する一次成形ダイスに前記外部導体を挿通して成形
する一次成形工程と、所定内径を有する二次成形ダイス
に挿通して成形する二次成形工程とからなることを特徴
としている。
【0024】この構成によれば、外部導体を発泡絶縁体
に密着させ、その厚さ、外径を均一化し、外形を真円状
にする外部導体成形工程での断線、変形、伸び、外傷等
を無くして安定化させ、これによって生産性を向上させ
ることができる。
【0025】また、前記外部導体成形工程は、前記外部
導体成形ダイスを所定の回転数で回転させて前記外部導
体を成形することを特徴としている。
【0026】この構成によれば、外部導体成形工程での
外部導体成形を安定化せしめ、断線、変形、伸び、外傷
等を無くすことができる。
【0027】また、前記外部導体成形工程は、前記外部
導体成形ダイスに超音波振動を印加して所定振動を前記
外部導体の外径方向に与えて成形することを特徴として
いる。
【0028】この構成によれば、外部導体成形工程での
外部導体成形を安定化せしめ、断線、変形、伸び、外傷
等を無くすことができる。
【0029】また、前記外部導体成形工程は、前記編組
工程後に設けられるか、前記外部導体外周に形成される
外被の外被形成工程の直前に単独で設けられるか、前記
編組工程後と前記外被形成工程直前の両方に設けられる
かの何れかであることを特徴としている。
【0030】この構成によれば、外部導体成形の成形精
度をより向上させることができる。
【0031】また、前記外部導体成形工程において、前
記一次成形ダイスに挿通される前記外部導体と前記一次
成形ダイスとの摩擦力が所定値以上の場合に、前記二次
成形ダイスを所定回転数で回転させることを特徴として
いる。
【0032】この構成によれば、外部導体成形工程での
外部導体の成形をより安定的に行い、更に成形精度を向
上させることができる。
【0033】また、前記外部導体成形工程において、前
記一次成形ダイスに挿通される前記外部導体と前記一次
成形ダイスとの摩擦力が所定値以上の場合に、前記二次
成形ダイスに超音波振動を印加することを特徴としてい
る。
【0034】この構成によれば、外部導体成形工程での
外部導体の成形をより安定的に行い、更に成形精度を向
上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0036】(実施の形態)図1は、本発明の実施の形
態に係る高精度発泡同軸ケーブルの製造方法を説明する
ための工程図である。
【0037】また、この図1の製造工程で形成される高
精度発泡同軸ケーブルの構成を図2に示す。この高精度
発泡同軸ケーブルは、複数の素線を有する内部導体1
に、発泡絶縁体2と、編組体による外部導体3と、外被
4とを、この順で被覆して構成されている。但し、外部
導体3は、以下の説明において編組体3ともいう。
【0038】また、図1に示す高精度発泡同軸ケーブル
の製造工程は、絶縁体形成工程P1と、外部導体(編組
体)形成工程P11と、外被形成工程P21との3つの
工程から成る。絶縁体形成工程P1は、内部導体供給工
程P2と、テープ巻回工程P3と、絶縁体成形工程P4
と、巻取工程P5とから成る。外部導体(編組体)形成
工程P11は、絶縁線心供給工程P12と、絶縁体成形
工程P13と、編組工程P14と、編組体成形工程P1
5と、巻取工程P16とから成る。外被形成工程P21
は、編組線心供給工程P22と、編組体成形工程P23
と、外被被覆工程P24と、巻取工程P25とから成
る。
【0039】本実施の形態の特徴は、絶縁体形成工程P
1と外部導体(編組体)形成工程P11とにある。
【0040】また、絶縁体形成工程P1の絶縁体成形工
程P4と、外部導体(編組体)形成工程P11の絶縁体
成形工程P13とは同一の内容であり、又、外部導体
(編組体)形成工程P11の編組体成形工程P15と、
外被形成工程P21の編組体成形工程P23とは同一内
容である。従って、絶縁体成形工程P4とP13、編組
体成形工程P15とP23は、いずれか一方の工程にて
単独で行うか、又は、両工程中で重複して実施しても良
いが、両工程で重複して実施すると、絶縁体及び編組体
の外径の凸凹、外径の変動精度、真円化の精度は向上
し、成形作業も安定する。
【0041】次に、絶縁体形成工程P1について図3を
参照して説明する。
【0042】まず、内部導体供給工程P2において、図
3に示すように、撚り合わせ導体(内部導体)1を、テ
ープ巻き装置の第1、第2、第3のガイドダイス30
a,30b,30cと、成形ダイス31a,31bに図
示せぬ供給部から供給する。
【0043】この供給された導体1は、テープ巻回工程
P3において、矢印Y1の方向に所定の回転数で回転さ
せられる。この回転する導体1は、所定速度で矢印Y2
の方向に送られることにより、第1のガイドダイス30
aを通過した後、第2ダイス30bの手前で、テープ体
供給部15から供給される気孔率60%以上の多孔質テ
ープ体21が巻回される。これは、多孔質テープ体21
を導体1に対して、角度80°、テープ張力300gに
して、導体1自体の矢印Y1方向の回転により、導体1
の外周に1/2重ねで巻回し、更に、その外周にもう一
度テープ体を巻回するものである。
【0044】このように巻回された多孔質テープ体21
は、絶縁体成形工程P4において、第2ダイス30bを
通過し、この通過により形成されたテープ巻体10は、
第2と第3のガイドダイス30b,30c間に配置され
た第1と第2の成形ダイス31a,31bに挿通され
る。この挿通時に、各成形ダイス31a,31bの内径
による絞り力によって発泡絶縁体2が形成される。但
し、第1の成形ダイス31aは、内径1.13mm、ダ
イス長3.0mm、第2の成形ダイス31bは、内径
1.12mm、ダイス長3.0mmであり、テープ巻体
10の通過速度は、10m/minとした。
【0045】このように形成された発泡絶縁体2の外径
は真円円筒体状になり、導体1との密着が良くなり、厚
さの不均一、外径の凸凹、外径のバラツキ等が減少され
る。成形ダイス31a,31bにより成形される多孔質
テープ体21によるテープ巻体10の成形をよりスムー
スに行う場合は、成形ダイス31a,31b等を所定の
回転数を持って回転させながら行うこともできる。更に
テープ巻きと、テープ体の焼成とを同時に行う場合は、
成形ダイス31a,31bを焼成温度に加熱しても良
い。また、発泡絶縁体2は巻取工程P5において巻き取
られる。
【0046】次に、外部導体(編組体)形成工程P11
について図4を参照して説明する。
【0047】まず、絶縁線心供給工程P12において、
上記の絶縁体形成工程P1にて導体1の外周に多孔質テ
ープ体21を巻回して、所定外径と、所定外径精度に成
形されたテープ巻体絶縁線心10は、編組装置40に供
給され、編組装置40の第1、第2のガイドダイス4
1,42と、成形ダイス43に挿通される。
【0048】絶縁体成形工程P13において、絶縁線心
10のガイドを行うと共に、成形ダイスの役割も果たす
第1ガイドダイス41により、編組する前の絶縁線心1
0が所定外径と所定外径精度に成形される。
【0049】第1ガイドダイス41を通過した絶縁線心
10は、編組工程P14において、複数の編組用素線4
4を有して交互に反対方向に回転する編組装置40の回
転により、編組用素線44が編み込まれて第2ガイドダ
イス42の直前で編組される。
【0050】この編組後、編組体成形工程P15におい
て、成形ダイスの役割も果たす第2ガイドダイス42を
挿通されることによって外周の成形が行われ、さらに成
形ダイス43に挿通されることにより編組体3が形成さ
れる。但し、成形ダイス43は、内径1.5mm、ダイ
ス長3.0mmであり、編組装置40の稼動時のみ、図
示せぬモータで編組速度の略10倍の回転数で回転さ
せ、編組体3を成形するものとする。
【0051】また、成形ダイス43による編組体3の成
形時には、編組体3がその長さ方向に引っ張られて絞ら
れる為に、編組体3自体の空隙部がなくなり編組体3が
発泡絶縁体2に、より密着して編組体3と発泡絶縁体2
間の空隙部がなくなり編組体3内径が、より発泡絶縁体
2外径の値に近くなり、編組体3厚さの不均一、外径の
凸凹、外径のバラツキ等を減少させて、真円円筒体状に
近づき、特性インピーダンス値の一定化とその変動が少
なくなる。編組体(編組体線心)3は巻取工程P16に
おいて巻き取られる。
【0052】この他、編組体成形工程P15において、
図5に示すように、編組体3の成形ダイス43に超音波
振動を印加して所定振動を編組体3の外径方向に与えて
成形してもよい。
【0053】即ち、絶縁線心10を導電細線である編組
用素線44をもって編組した編組体10aを成形ダイス
43に挿通して編組体3を形成する際に、成形ダイス4
3に、超音波発振装置51によって、周波数20〜45
KHz、振幅数5μm、出力200〜700Wの超音波振
動を印加して外部導体を成形する。この成形により編組
体3は発泡絶縁体2と密着一体化して、編組体3の厚さ
は均一化し、外径の凸凹は無くなり真円状に成形され
る。
【0054】ここで、成形ダイス43の出口径52は
1.50mm、ダイス43の入口径53は1.7mm、
ダイス43の出口径52部分の長さは3.0mmをもっ
てステンレス鋼材等で構成されている。成形ダイス43
の外面には、ダイス43に径方向の振動を与える共振円
板55が設けられており、さらに、共振円板55の外面
には、共振円板55を振動させる振動子56が設けられ
ている。
【0055】振動子56は、超音波発振装置51により
振動して、編組装置40の稼動時のみ発信するよう構成
されている。編組装置の回転検知装置57による編組装
置40の稼動時のみ発振する超音波発振装置51は、電
気振動を振動子56を介して機械的振動に変換すること
で成形ダイス43を振動させる。
【0056】成形ダイス43は、上記の振動条件をもっ
て、ダイス43に当接した編組体3を振動とダイス孔径
により成形する。編組体3の外径の凸凹、外径変動の大
きい所は、編組体3とダイス43の摩擦力を振動により
減少させるか、無くす事により編組体3の断線、こすり
傷を無くし、更に発泡絶縁体2、内部導体1の断線、伸
び、損傷等を無くして成形する。
【0057】また、編組体成形工程P15は、上記では
編組工程P14の後に設けられていたが、この他、外被
形成工程P21の直前に単独で設けるか、又は、編組工
程P14の後と外被形成工程P21の直前の両方に設け
てもよい。
【0058】また、編組体成形工程P15において、図
6に示す制御構成によって編組体3の成形を、より安定
的に行っても良い。
【0059】まず、編組体線心を、成形ダイスの役割も
果たす第2ガイドダイス42に挿通し、この挿通により
生じる当該ダイス42と編組体線心との接触摩擦力(接
触圧力)を摩擦力検知部61で検知する。この検知した
接触摩擦力と、予め設定した編組体線心の抗張力(伸
び)とを摩擦力比較部62で比較する。この結果、接触
摩擦力が大きい場合はモータ制御部63によって、成形
ダイス43の回転用のモータ64を回転させる。これに
よって成形ダイス43が回転すると、成形ダイス43で
編組体線心を成形する際の編組体線心に加わる摩擦力
(圧力)が減少して、安定した外部導体成形を行うこと
ができる。
【0060】実際の実施では、第2ガイドダイス42の
径を1.60mm、成形ダイス43の径を1.50mm
とし、成形ダイス43は、編組速度の約10倍の回転数
で回転させ、当該回転は一次成形ダイスと編組体線心の
接触摩擦力が、編組体の変形が生じる値である100g
f/mm2以上になった場合に回転させた。
【0061】更に、編組体成形工程P15において、図
7に示す制御構成によって編組体3の成形を、より安定
的に行っても良い。
【0062】上記図6を参照して説明したと同様に接触
摩擦力と抗張力とを摩擦力比較部62で比較した結果、
接触摩擦力が大きい場合は、超音波発振制御部71を介
して超音波発振装置51を発信させ、その振動を共振円
板55及び振動子56を介して成形ダイス43に伝動さ
せ、成形ダイス43の振動により編組体線心を成形す
る。成形ダイス43の超音波振動により、編組体線心に
かかる接触摩擦力は減少して小さくなり、成形ダイス4
3で編組体線心を成形する際の編組体線心に加わる摩擦
力(圧力)が減少して、安定した外部導体成形を行うこ
とができる。
【0063】実際の実施では、第2ガイドダイス42の
径を1.60mm、成形ダイス43の径を1.50mm
とし、成形ダイス43の振動は前述と同様に行い、第2
ガイドダイス42と編組体線心の接触摩擦力が編組体3
の変形が生じる値である100gf/mm2以上になっ
た場合に振動させた。
【0064】このような絶縁体形成工程P1並びに外部
導体(編組体)形成工程P11を実施した後に、外被形
成工程P21を実施することによって、図8(イ)に示
すように、内部導体1と、この導体1の外周に多孔質テ
ープ体を巻回して構成された発泡絶縁体2と、発泡絶縁
体2の外周に設けられた編組体による外部導体3と、外
部導体3の外周に設けられた外被4とから成る高精度発
泡同軸ケーブル80が形成される。
【0065】この他、図8(ロ)に示す高精度発泡同軸
ケーブル85のように、発泡絶縁体2の外周に外径保持
層86を形成してもよい。外径保持層86は、発泡絶縁
体2の外周に、プラスチックテープ体を持って巻回角度
80度で重なりを無くして巻回したものである。この外
径保持層86は、発泡絶縁体2の外径を例えば±1%以
内に成形した後、成形された外径が時間の経過と共に元
に戻るのを阻止する為のものであり、厚さ0.025m
m、幅7.5mmのポリエチレンテレフタレートテープ
等を適用することができる。
【0066】次に、以上説明した絶縁体形成工程P1を
適用して発泡絶縁体を成形した場合の絶縁体外径(m
m)の変動を図9に示し、適用しない場合の絶縁体外径
(mm)の変動を図10に示し、双方の比較を行った。
【0067】この結果、発泡絶縁体を成形ダイスで成形
することにより、その外径が一定化して、真円化して、
その変動も小さい事が明らかになっている。外径の測定
は、長さ方向に100mmの間隔で、レーザ式外径測定
器(タキカワエンジニアリング社製)を使用して測定し
た。
【0068】また、外部導体(編組体)形成工程P11
を適用して外部導体(編組体)を成形した場合の外部導
体(編組体)外径(mm)の変動を図11に示し、適用
しない場合の外部導体(編組体)外径(mm)の変動を
図12に示し、双方の比較を行った。
【0069】この結果、外部導体を成形ダイスで成形す
ることにより、その外径が一定化して、真円化して、そ
の変動も小さくなっていることが示されている。外径の
測定は、発泡絶縁体の外径測定と同じ方法で行った。
【0070】更に、絶縁体形成工程P1及び外部導体
(編組体)形成工程P11を適用して発泡絶縁体及び外
部導体を成形した場合の特性インピーダンス値(Ω)の
実測値を図13に示し、適用しない場合の特性インピー
ダンス値(Ω)の実測値を図14に示し、双方の比較を
行った。
【0071】この結果、発泡絶縁体及び外部導体を成形
した場合は、その特性インピーダンス値が51.0±1
Ωに全て余裕をもって示されている。特性インピーダン
ス値の測定は、TDR法により測定した。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内部導体と、この内部導体の外周に形成された発泡絶縁
体と、この発泡絶縁体の外周に形成された外部導体とを
有する高精度発泡同軸ケーブルの製造方法において、供
給部より供給される内部導体に、気孔率60%以上の多
孔質テープ体を巻回して発泡絶縁体を形成する巻回工程
と、巻回工程で形成された発泡絶縁体を、所定内径を有
する成形ダイスに挿通して所定外径と真円状に成形する
絶縁体成形工程と、絶縁体成形工程で形成された発泡絶
縁体の外周に、複数の導電細線を編組して外部導体を形
成する編組工程と、編組工程で形成された外部導体を、
所定内径を有する外部導体成形ダイスに挿通して所定外
径と真円状に成形する外部導体成形工程とを備えた。従
って、高発泡絶縁体の外径の凸凹、バラツキが無く、真
円状に形成され、更に編組体で構成された外部導体の外
径の凸凹、バラツキが無く、真円状に安定して成形する
事ができ、特性インピーダンス値が±1Ωとなる高精度
発泡同軸ケーブルの製造が可能となる。
【0073】また、絶縁体成形工程は、所定内径を有す
る一次成形ダイスに挿通して成形する一次成形工程と、
所定内径を有する二次成形ダイスに挿通して成形する二
次成形工程とを備えた。従って、厚さと外径の変動が小
さく、内部導体に密着した真円状の絶縁体が安定して得
られ、絶縁体の成形による断線、伸び等がなくなり安定
した高精度発泡同軸ケーブルを得ることができる。
【0074】また、絶縁体成形工程により所定外形と真
円状に成形された発泡絶縁体の外周に、極薄の外形保持
層を巻回にて形成する外形保持層工程を有した。従っ
て、高精度発泡同軸ケーブルの絶縁体外径と、その真円
状外形が成形工程のまま維持できるので、特性インピー
ダンス値の変動を少なくすることができる。
【0075】また、外部導体成形工程は、所定内径を有
する一次成形ダイスに外部導体を挿通して成形する一次
成形工程と、所定内径を有する二次成形ダイスに挿通し
て成形する二次成形工程とを備えた。従って、厚さと外
径の変動が小さく、絶縁体に密着し、厚さが一定化した
真円状の編組体が安定して得られ、編組体の成形による
断線、伸び、外傷、メッキ剥がれ等がなくなり安定した
成形工程となり、品質と生産性が向上する。
【0076】また、外部導体成形工程は、外部導体成形
ダイスを所定の回転数で回転させて外部導体を成形する
ようにした。従って、外部導体の外径の凸凹、変動が大
きい物でも、成形ダイスの回転により成形ダイス孔の通
過圧力を減少させる事ができるので、成形が安定し、生
産性が向上する。
【0077】また、外部導体成形工程は、外部導体成形
ダイスに超音波振動を印加して所定振動を外部導体の外
径方向に与えて成形するようにした。従って、外部導体
の成形が安定化し、成形ダイスとのこすれによる編組体
の外傷、メッキの剥がれ等がなくなる。
【0078】また、外部導体成形工程は、編組工程後に
設けられるか、外部導体外周に形成される外被の外被形
成工程の直前に単独で設けられるか、編組工程後と外被
形成工程直前の両方に設けられるかの何れかであるよう
にした。従って、外部導体外径・形状の維持ができ、特
性インピーダンス値を±1Ωとする高精度発泡同軸ケー
ブルの製造が可能となる。
【0079】また、外部導体成形工程において、一次成
形ダイスに挿通される外部導体と一次成形ダイスとの摩
擦力が所定値以上の場合に、二次成形ダイスを所定回転
数で回転させるようにした。従って、外部導体外径の凸
凹、変動等が大きいものでも成形可能となり、外部導体
の成形を安定化せしめ、成形精度を向上させる事ができ
る。
【0080】また、外部導体成形工程において、一次成
形ダイスに挿通される外部導体と一次成形ダイスとの摩
擦力が所定値以上の場合に、二次成形ダイスに超音波振
動を印加するようにした。従って、外部導体成形工程で
の外部導体のこすれ傷、メッキ層の剥がれ等が無くな
り、成形が安定するとともに外部導体の品質を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る高精度発泡同軸ケー
ブルの製造方法を説明するための工程図である。
【図2】高精度発泡同軸ケーブルの構成を示す斜視図で
ある。
【図3】高精度発泡同軸ケーブルにおける多孔質テープ
体の巻回方法を説明するための図である。
【図4】高精度発泡同軸ケーブルにおける外部導体の製
造方法を説明するための図である。
【図5】高精度発泡同軸ケーブルにおける外部導体の成
形ダイスに超音波振動を与える構成を示す図である。
【図6】高精度発泡同軸ケーブルにおける外部導体の成
形ダイスを摩擦力検知に応じて回転させる構成を示す図
である。
【図7】高精度発泡同軸ケーブルにおける外部導体の成
形ダイスに摩擦力検知に応じて超音波振動を与える構成
を示す図である。
【図8】高精度発泡同軸ケーブルにおける発泡絶縁体の
外周に外径保持層を形成した状態を示す断面図である。
【図9】本実施の形態の絶縁体形成工程を適用して発泡
絶縁体を成形した場合の絶縁体外径の変動を示す図であ
る。
【図10】上記絶縁体形成工程を適用しない場合の絶縁
体外径の変動を示す図である。
【図11】本実施の形態の外部導体(編組体)形成工程
を適用して外部導体(編組体)を成形した場合の外部導
体(編組体)外径の変動を示す図である。
【図12】上記外部導体(編組体)形成工程を適用しな
い場合の外部導体(編組体)外径の変動を示す図であ
る。
【図13】上記絶縁体形成工程及び外部導体(編組体)
形成工程を適用して発泡絶縁体及び外部導体を成形した
場合の特性インピーダンス値の実測値を示す図である。
【図14】上記絶縁体形成工程及び外部導体(編組体)
形成工程を適用しない場合の特性インピーダンス値の実
測値を示す図である。
【符号の説明】
1 内部導体 2 発泡絶縁体 3,10a 外部導体(編組体) 4 外被 10 絶縁線心 15 テープ体供給部 21 多孔質テープ体 30a,30b,30c,41,42 ガイドダイス 31a,31b,43 成形ダイス 40 編組装置 44 編組用素線 51 超音波発振装置 52 成形ダイス43の出口径 53 ダイス43の入口径 55 共振円板 56 振動子 57 編組装置の回転検知装置 61 摩擦力検知部 62 摩擦力比較部 63 モータ制御部 64 モータ 71 超音波発振制御部 80 本実施の形態の高精度発泡同軸ケーブルの断面 85 外径保持層を形成した高精度発泡同軸ケーブルの
断面 86 外径保持層 Y1 回転方向 Y2 移動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 光男 茨城県猿島郡総和町大字東牛ヶ谷1144番地 平河ヒューテック株式会社古河工場内 (72)発明者 石戸 隆雄 茨城県猿島郡総和町大字東牛ヶ谷1144番地 平河ヒューテック株式会社古河工場内 (72)発明者 草間 孝秋 茨城県猿島郡総和町大字東牛ヶ谷1144番地 平河ヒューテック株式会社古河工場内 (72)発明者 南城 光夫 茨城県猿島郡総和町大字東牛ヶ谷1144番地 平河ヒューテック株式会社古河工場内 (72)発明者 松村 茂 東京都練馬区旭町1丁目32番1号 株式会 社アドバンテスト内 (72)発明者 村山 茂 東京都練馬区旭町1丁目32番1号 株式会 社アドバンテスト内 Fターム(参考) 5G319 FA02 FC06 FC12 FC15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体と、この内部導体の外周に形成
    された発泡絶縁体と、この発泡絶縁体の外周に形成され
    た外部導体とを有する高精度発泡同軸ケーブルの製造方
    法において、 供給部より供給される前記内部導体に、気孔率60%以
    上の多孔質テープ体を巻回して前記発泡絶縁体を形成す
    る巻回工程と、 前記巻回工程で形成された発泡絶縁体を、所定内径を有
    する成形ダイスに挿通して所定外径と真円状に成形する
    絶縁体成形工程と、 前記絶縁体成形工程で形成された発泡絶縁体の外周に、
    複数の導電細線を編組して前記外部導体を形成する編組
    工程と、 前記編組工程で形成された外部導体を、所定内径を有す
    る外部導体成形ダイスに挿通して所定外径と真円状に成
    形する外部導体成形工程とからなることを特徴とする高
    精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁体成形工程は、所定内径を有す
    る一次成形ダイスに挿通して成形する一次成形工程と、
    所定内径を有する二次成形ダイスに挿通して成形する二
    次成形工程とからなることを特徴とする請求項1に記載
    の高精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体成形工程により所定外形と真
    円状に成形された前記発泡絶縁体の外周に、極薄の外形
    保持層を巻回にて形成する外形保持層工程を有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の高精度発泡同軸
    ケーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記外部導体成形工程は、所定内径を有
    する一次成形ダイスに前記外部導体を挿通して成形する
    一次成形工程と、所定内径を有する二次成形ダイスに挿
    通して成形する二次成形工程とからなることを特徴とす
    る請求項1に記載の高精度発泡同軸ケーブルの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記外部導体成形工程は、前記外部導体
    成形ダイスを所定の回転数で回転させて前記外部導体を
    成形することを特徴とする請求項1または4に記載の高
    精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記外部導体成形工程は、前記外部導体
    成形ダイスに超音波振動を印加して所定振動を前記外部
    導体の外径方向に与えて成形することを特徴とする請求
    項1に記載の高精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記外部導体成形工程は、前記編組工程
    後に設けられるか、前記外部導体外周に形成される外被
    の外被形成工程の直前に単独で設けられるか、前記編組
    工程後と前記外被形成工程直前の両方に設けられるかの
    何れかであることを特徴とする請求項1,4,5,6の
    いずれかに記載の高精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記外部導体成形工程において、前記一
    次成形ダイスに挿通される前記外部導体と前記一次成形
    ダイスとの摩擦力が所定値以上の場合に、前記二次成形
    ダイスを所定回転数で回転させることを特徴とする請求
    項4に記載の高精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記外部導体成形工程において、前記一
    次成形ダイスに挿通される前記外部導体と前記一次成形
    ダイスとの摩擦力が所定値以上の場合に、前記二次成形
    ダイスに超音波振動を印加することを特徴とする請求項
    4に記載の高精度発泡同軸ケーブルの製造方法。
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