JP2003308074A - 多孔質吸音・遮音性成形体及びその製造方法 - Google Patents

多孔質吸音・遮音性成形体及びその製造方法

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JP2003308074A
JP2003308074A JP2002114034A JP2002114034A JP2003308074A JP 2003308074 A JP2003308074 A JP 2003308074A JP 2002114034 A JP2002114034 A JP 2002114034A JP 2002114034 A JP2002114034 A JP 2002114034A JP 2003308074 A JP2003308074 A JP 2003308074A
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absorbing
molded article
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Kazuo Oda
和生 小田
Michio Oda
倫穂 小田
Nobuaki Miyao
信昭 宮尾
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ODA KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成及び製法により、優れた吸音・遮音
性を備えた多孔質吸音性成形体を提供する。 【解決手段】多孔質吸音・遮音性成形体は、連通気孔の
多孔質成形体よりなる多孔質吸音性成形体の裏面(受音
側)に、コーティング層が被着されてなるものであり、
連通気孔の多孔質成形体としては、多孔質セラミック成
形体、多孔質セメント水和物系成形体、多孔質石膏系成
形体、多孔質樹脂系成形体、多孔質金属系成形体又は繊
維系成形体等が挙げられる。コーティング層としては、
ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、又はクロロプレンゴムから選択される1種又
は2種以上の組合せからなるものが好ましい。製造方法
としては、a.連通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面
(受音側)に、コーティング材を被着させること、b.
連通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面に、コーティング
レジンを塗着させた後、重合処理を行うことなどにより
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた吸音・遮音性を備
えた多孔質吸音性成形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら珪酸塩鉱物を原料とし、焼成しセラミック化したタイ
ルやレンガは建築材料や炉材等として使用されている。
そして、都市環境や工場環境においては激しい騒音が多
く、その対策が重要となっていて、各種セラミック材料
の開発が進んでいる。しかし、安価で優れた特性の吸音
性軽量セラミック成形体の提供がなされておらず工費の
低減が達成されていない。
【0003】上記のような従来の防音パネルは、有孔板
の開口率や吸音層の層厚の設定により、高周波成分の多
くを熱エネルギに変換して効率よく吸収することができ
るものの、低周波帯域の成分を遮音するには有効でな
い。つまり、遮音性能を向上させるには、質量則から面
密度の高い材料が有効であるのに対し、グラスウールな
ど多孔質吸音材料は音波を材料内で熱エネルギに変換さ
せて減衰させるにすぎず、低周波成分の多くを透過させ
てしまうなど遮音性能は低い。そこで、グラスウールな
どで成る吸音層の裏面側に鉛板など面密度が高い板材を
設けて遮音層を形成する場合もあるが、その層厚が小さ
いと十分な遮音性能は得られず、大きくするとパネルの
重量が増して防音壁の構築に支障を来すばかりでなくコ
スト高になるという難点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を下記
構成の発明によって解決しようとするものである。 (1)連通気孔の多孔質成形体よりなる多孔質吸音性成
形体の裏面(受音側)に、コーティング層が被着されて
なることを特徴とする多孔質吸音・遮音性成形体。 (2)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セラミック成
形体であることを特徴とする前記(1)記載の多孔質吸
音・遮音性成形体。 (3)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セメント水和
物系成形体であることを特徴とする前記(1)記載の多
孔質吸音・遮音性成形体。 (4)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質石膏系成形体
であることを特徴とする前記(1)記載の多孔質吸音・
遮音性成形体。 (5)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質樹脂系成形体
であることを特徴とする前記(1)記載の多孔質吸音・
遮音性成形体。 (6)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質金属系成形体
であることを特徴とする前記(1)記載の多孔質吸音・
遮音性成形体。 (7)連通気孔の多孔質成形体が、繊維系成形体である
ことを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか1項に
記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
【0005】(8)連通気孔の多孔質成形体が、連通気
孔の気孔率が20〜80容積%のものであることを特徴
とする前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の多孔
質吸音・遮音性成形体。 (9)コーティング層が、ニトロセルロース塗料被膜、
アルキド樹脂塗料被膜、アミノアルキド塗料被膜、ビニ
ル樹脂塗料被膜、ウレタン樹脂塗料被膜、ポリエステル
樹脂塗料被膜、ゴム系樹脂塗料被膜、アクリル樹脂塗料
被膜、エポキシ樹脂塗料被膜、又はフッ素樹脂塗料被膜
から選択される樹脂塗料被膜の1種又は2種以上の組合
せからなる樹脂塗料被膜のコーティングレジン層である
ことを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか1項に
記載の多孔質吸音・遮音性成形体。 (10)コーティング層の被膜材料が、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、又
はクロロプレンゴムから選択される1種又は2種以上の
組合せからなるものであることを特徴とする前記(1)
〜(8)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成
形体。
【0006】(11)コーティング層が、チタン酸バリ
ウム、チタン酸鉛、チタンジルコン酸鉛、フェライト、
グラファイト等の電磁波吸収性材料を含むものであるこ
とを特徴とする前記(1)〜(10)のいずれか1項に
記載の多孔質吸音・遮音性成形体。 (12)コーティング層が、溶射被膜であることを特徴
とする前記(1)〜(4),(6)〜(8),(10)
又は(11)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音
性成形体。 (13)連通気孔の多孔質成形体裏面へのコーティング
層の面密度が、0.5〜20kg/m2であることを特
徴とする前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の
多孔質吸音・遮音性軽量成形体。 (14)連通気孔の多孔質成形体の表面(音源側)を除
く他の全ての面に、コーティング層が被着されてなるこ
とを特徴とする前記(1)〜(13)のいずれか1項に
記載の多孔質吸音・遮音性成形体。 (15)連通気孔の多孔質成形体が、嵩比重0.3〜
1.5である多孔質吸音性軽量セラミック成形体である
ことを特徴とする前記(1)、(2)、(8)〜(1
4)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形
体。
【0007】(16)連通気孔の多孔質吸音性成形体
が、多数の中空ガラス粒又は中空セラミック粒あるいは
多数の中空ガラス粒及び中空セラミック粒の周囲が連通
気孔の多孔質セラミックマトリックスで充填されて成
り、嵩比重が0.3〜1.2である多孔質吸音・遮音性
セラミック成形体であることを特徴とする前記(1)、
(2)、(9)〜(15)のいずれか1項に記載の多孔
質吸音・遮音性成形体。 (17)連通気孔の多孔質吸音性成形体が、多孔質セラ
ミック成形体より成り、嵩比重が0.3〜1.2である
多孔質吸音性セラミック成形体であって、粒径0.10
〜3.5mmのパーライト100重量部の各粒子が、多
孔質セラミックマトリックスとしてのスラグ、シリカ、
火山噴出物、岩石、又は粘土鉱物から選択される1種以
上の焼結物80〜250重量部と、無機系結合材5〜3
0重量部からなる混合体の焼成物からなる多孔質マトリ
ックスで囲繞焼結され、かつ前記パーライト粒子が部分
的に開口し、それらの開口部同士で相互に連通してなる
連通気孔の多孔質吸音性セラミック成形体であることを
特徴とする前記(15)又は(16)に記載の多孔質吸
音・遮音性成形体。 (18)連通気孔の多孔質吸音性成形体が、さらに金属
繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、鉱物繊
維又はウィスカーから選択される1種以上の短繊維を1
〜10重量部含むものであることを特徴とする前記
(1)〜(17)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・
遮音性成形体。 (19)多孔質吸音・遮音性成形体が、パネル状のもの
であることを特徴とする前記(1)〜(18)のいずれ
か1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。 (20)多孔質吸音・遮音性成形体が、レンガ状のもの
であることを特徴とする前記(1)〜(18)のいずれ
か1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
【0008】(21)連通気孔の多孔質吸音性成形体の
裏面(受音側)に、コーティング材を被着させることを
特徴と多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。 (22)連通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面に、コー
ティングレジンを塗着させた後、重合処理を行うことを
特徴とする多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。 (23)コーティング材の被着方法が、連通気孔の多孔
質吸音性成形体の裏面にコーティング材を吹き付けるこ
とによるものであることを特徴とする前記(21)に記
載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。 (24)コーティング材の被着方法が、連通気孔の多孔
質吸音性成形体の裏面をコーティング材を溶射すること
によるものであることを特徴とする前記(21)に記載
の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。 (25)コーティング材の被着方法が、連通気孔の多孔
質吸音性成形体の裏面にコーティング材を溶射した後、
同溶射面の開孔部を封孔処理することを特徴とする前記
(21)に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
法。 (26)コーティング材の被着方法が、連通気孔の多孔
質吸音性成形体の底面をコーティング材浴に浸漬するこ
とによるものであることを特徴とする前記(21)又は
(22)に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
法。 (27)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セラミック
成形体であることを特徴とする前記(21)〜(26)
のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製
造方法。 (28)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セメント水
和物系成形体であることを特徴とする前記(21)〜
(26)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成
形体の製造方法。 (29)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質石膏系成形
体であることを特徴とする前記(21)〜(26)のい
ずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
法。 (30)連通気孔の多孔質成形体が、多孔質樹脂系成形
体であることを特徴とする前記(21)〜(26)のい
ずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
法。
【0009】(31)連通気孔の多孔質成形体が、多孔
質金属系成形体であることを特徴とする前記(21)〜
(26)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成
形体の製造方法。 (32)連通気孔の多孔質成形体が、繊維集合物成形体
であることを特徴とする前記(21)〜(26)のいず
れか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
法。 (33)連通気孔の多孔質成形体が、連通気孔の気孔率
が20〜80容積%のものであることを特徴とする前記
(21)〜(32)のいずれか1項に記載の多孔質吸音
・遮音性成形体の製造方法。 (34)連通気孔の多孔質吸音性成形体の表面(音源
側)を除く他の全ての面に、コーティング材を被着する
ことを特徴とする前記(21)〜(33)のいずれか1
項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。 (35)連通気孔の多孔質吸音性成形体の表面(音源
側)を除く他の全ての面に、重合後にゴム弾性を備える
プラスチック膜を形成する合成樹脂プレポリマを付着さ
せた後、重合処理を行うことを特徴とする前記(21)
〜(23)、(26),(27)又は(32)〜(3
4)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体
の製造方法。 (36)合成樹脂の付着方法が、連通気孔の多孔質吸音
性成形体の表面(音源側)を除く他の全ての面に、液状
の合成樹脂プレポリマを吹き付け又は塗布することによ
るものであることを特徴とする前記(35)に記載の多
孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
【0010】(37)多孔質吸音性成形体が、粒径0.
10〜3.5mmのパーライト100重量部に対して、
フライアッシュ、シャモット、ウォラストナイト、スラ
グ、シリカ、火山噴出物、岩石、汚泥又は粘土鉱物から
選択される1種以上の粉末100〜250重量部と、結
合材5〜30重量部と水10〜50重量部を添加混合
し、得られた混合物を一定形状に成形した後、乾燥し、
その後900〜1200℃で焼成することにより製造さ
れる多孔質吸音性セラミック成形体であることを特徴と
する前記(27)、(33)〜(36)のいずれか1項
に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。 (38)多孔質吸音性成形体が、粒径0.50〜2.0
mmのパーライト100重量部に対して、フライアッシ
ュ、シャモット、ウォラストナイト、スラグ、シリカ、
火山噴出物、岩石、汚泥又は粘土鉱物から選択される1
種以上の粉末35〜60重量部と、結合材10〜25重
量部と水20〜45重量部を添加混合し、得られた混合
物を型枠内で5〜20kgf/cm2の加圧力でプレス
成形した後、乾燥し、その後950〜1150℃で焼成
することにより製造される多孔質吸音性セラミック成形
体であることを特徴とする前記(27)、(33)〜
(36)のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成
形体の製造方法。
【0011】(39)多孔質吸音性軽量セラミック成形
体を製造するために使用される結合材が水ガラスを含む
ものであることを特徴とする前記(37)〜(38)の
いずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造
法。 (40)多孔質吸音性軽量セラミックの素地が、金属繊
維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、鉱物繊
維、ウィスカー又は有機物繊維のうちの一種又は2種以
上を5〜10重量部添加してなるものであることを特徴
とする前記(37)〜(39)のいずれか1項に記載の
多孔質吸音・遮音性成形体の製造法。 (41)コーティング材が、ポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂又は
アクリル樹脂から選ばれる1種又は2種以上であること
を特徴とする前記(21)〜(40)のいずれか1項に
記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造法。 (42)コーティング層の面密度が、0.5〜20kg
/m2であることを特徴とする前記(21)〜(41)
のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製
造法。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下に本発明の実施の形態につ
いて説明する。本発明の多孔質吸音・遮音性成形体は、
連通気孔の多孔質成形体よりなる多孔質吸音性成形体の
裏面(受音側)に、コーティング層が被着されてなるも
のであるが、連通気孔の多孔質成形体としては、多孔質
セラミック成形体、多孔質セメント水和物系成形体、多
孔質石膏系成形体、多孔質樹脂系成形体、多孔質金属系
成形体又は繊維系成形体等が挙げられる。また、連通気
孔の多孔質成形体の連通気孔の気孔率は20〜80容積
%のものが好ましい。コーティング層としては、ニトロ
セルロース塗料被膜、アルキド樹脂塗料被膜、アミノア
ルキド塗料被膜、ビニル樹脂塗料被膜、ウレタン樹脂塗
料被膜、ポリエステル樹脂塗料被膜、ゴム系樹脂塗料被
膜、アクリル樹脂塗料被膜、エポキシ樹脂塗料被膜、又
はフッ素樹脂塗料被膜から選択される樹脂塗料被膜の1
種又は2種以上の組合せからなる樹脂塗料被膜のコーテ
ィングレジン層であることが好ましい。
【0013】また、コーティング層の被膜材料として
は、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、又はクロロプレンゴムから選択される1
種又は2種以上の組合せからなるものが特に好ましい。
さらに、コーティング層には、チタン酸バリウム、チタ
ン酸鉛、チタンジルコン酸鉛、フェライト、グラファイ
ト等の電磁波吸収性材料を含むものであることも好まし
い。また、コーティング層として、溶射被膜を採用する
ことも好ましい。連通気孔の多孔質成形体裏面へのコー
ティング層の面密度は、0.5〜20kg/m2である
ことが好ましい。
【0014】コーティング層は、連通気孔の多孔質成形
体の表面(音源側)を除く他の全ての面に被着されるこ
とがより好ましい。さらに、連通気孔の多孔質成形体
は、嵩比重0.3〜1.5である多孔質吸音性軽量セラ
ミック成形体が好ましい。連通気孔の多孔質吸音性成形
体として好ましいものは、多数の中空ガラス粒又は中空
セラミック粒あるいは多数の中空ガラス粒及び中空セラ
ミック粒の周囲が連通気孔の多孔質セラミックマトリッ
クスで充填されて成り、嵩比重が0.3〜1.2である
多孔質吸音・遮音性セラミック成形体であり、特に好ま
しくは、連通気孔の多孔質吸音性成形体が、多孔質セラ
ミック成形体より成り、嵩比重が0.3〜1.2である
多孔質吸音性セラミック成形体であって、粒径0.10
〜3.5mmのパーライト100重量部の各粒子が、多
孔質セラミックマトリックスとしてのスラグ、シリカ、
火山噴出物、岩石、又は粘土鉱物から選択される1種以
上の焼結物80〜250重量部と、無機系結合材5〜3
0重量部からなる混合体の焼成物からなる多孔質マトリ
ックスで囲繞焼結され、かつ前記パーライト粒子が部分
的に開口し、それらの開口部同士で相互に連通してなる
連通気孔の多孔質吸音性セラミック成形体である。
【0015】連通気孔の多孔質吸音性成形体は、さらに
金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、鉱
物繊維又はウィスカーから選択される1種以上の短繊維
を1〜10重量部含むものも好ましい。多孔質吸音・遮
音性成形体の形状としては、パネル状のもの、レンガ状
のもの等が挙げられる。
【0016】多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法とし
ては、a.連通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面(受音
側)に、コーティング材を被着させること、b.連通気
孔の多孔質吸音性成形体の裏面に、コーティングレジン
を塗着させた後、重合処理を行うこと、c.連通気孔の
多孔質吸音性成形体の裏面にコーティング材を吹き付け
ること、d.通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面をコー
ティング材を溶射すること、e.連通気孔の多孔質吸音
性成形体の裏面にコーティング材を溶射した後、同溶射
面の開孔部を封孔処理すること、f.連通気孔の多孔質
吸音性成形体の底面をコーティング材浴に浸漬すること
によるものであることが挙げられる。
【0017】連通気孔の多孔質吸音性成形体へのコーテ
ィング材の被着は、その表面(音源側)を除く他の全て
の面に実施することがより好ましい。特に、連通気孔の
多孔質吸音性成形体の表面(音源側)を除く他の全ての
面に、重合後にゴム弾性を備えるプラスチック膜を形成
する合成樹脂プレポリマを付着させた後、重合処理を行
うことが好ましい。また、連通気孔の多孔質吸音性成形
体の表面(音源側)を除く他の全ての面に、液状の合成
樹脂プレポリマを吹き付け又は塗布することが好まし
い。コーティング層の面密度は、0.5〜20kg/m
であることが好ましい。
【0018】コーティング層として好ましい、ゴム弾性
を備えるプラスチック膜を形成する塗料としては、例え
ば常温タイプアクリル−スチレン系エマルジョンに、分
散剤、消泡剤、造膜助剤、増粘剤、さらに粘度調整剤と
しての少量の水を添加し、混合したものが挙げられる。
連通気孔の多孔質成形体として好ましい、多孔質吸音性
軽量セラミック成形体としては、例えば粒径0.10〜
3.5mmのパーライト100重量部に対して、フライ
アッシュ、シャモット、ウォラストナイト、スラグ、シ
リカ、火山噴出物、岩石、汚泥又は粘土鉱物から選択さ
れる1種以上の粉末100〜250重量部と、結合材5
〜30重量部と水10〜50重量部を添加混合し、得ら
れた混合物を一定形状に成形した後、乾燥し、その後9
00〜1200℃で焼成することにより製造されるも
の、すなわち連通気孔の多孔質吸音性成形体が、多孔質
セラミック成形体より成り、嵩比重が0.3〜1.2で
ある多孔質吸音性セラミック成形体であって、粒径0.
10〜3.5mmのパーライト100重量部の各粒子
が、多孔質セラミックマトリックスとしてのスラグ、シ
リカ、火山噴出物、岩石、又は粘土鉱物から選択される
1種以上の焼結物80〜250重量部と、無機系結合材
5〜30重量部からなる混合体の焼成物からなる多孔質
マトリックスで囲繞焼結され、かつ前記パーライト粒子
が部分的に開口し、それらの開口部同士で相互に連通し
てなる連通気孔の多孔質吸音性セラミック成形体が挙げ
られる。
【0019】一般に通気性を有しない(非通気性)すな
わち気密な材料の音響透過は、材料両面の音圧差を駆動
力とする板振動によって生じるものであり、その質量が
支配的影響を示すこと(質量側に従うこと)が知られて
いる。これに対して、多孔質材料の音響透過について
は、従来の研究により次の二つの現象によって生じるこ
とが指摘されている。 (1)材料の振動によるもの。(これは上記の非通気性
材料と同じもの) (2)材料の通気性に起因するもの。すなわち、伝搬媒
質として透過するもの。これは、通気性材料に特有のも
のであり、材料中の細孔を通して空気音が材料中を伝搬
し、透過波として裏側へ達するもの。
【0020】このうち、前記(1)は材料の面密度、
(2)は流れ抵抗によって大きく左右される。その結
果、多孔質材の音響透過損失は、流れ抵抗にもよるが非
通気性材料に比べて一般に低く、遮音上は不利である。
また、その音響透過損失の周波数特性は、低域では材料
の音響抵抗の影響もあって若干上昇あるいは平坦となる
が、高域ほど上記(2)による寄与が著しくなり、透過
損失は流れ抵抗によって決まる一定値に収束する傾向を
示すことが知られている。しかしながら、(2)の寄与
を何らかの方法で除去できれば、(1)によって支配さ
れる質量則による特性となり、非通気性材料と同等の音
響透過損失となる可能性をもつと考えられる。さらに、
入射側の表面(音源側)は多孔質材料そのままとして、
透過側表面の加工によって材料全体の通気性を減じ、上
記(2)の寄与を除去できれば、材料内部における音響
エネルギーの吸収を活かして、効果的な遮音構造にでき
る可能性がある。
【0021】本発明者らは各種試験を行って、上記の効
果を検討し、各種材料を利用した有効な吸音・遮音構造
の可能性を見いだすことを目的として、以下のケースに
ついて音響透過損失測定を行い、その結果を考察した。
【0022】[吸音・遮音試験及び試験対象材] ケース1:後記実施例1で得られたフライアッシュ主体
のセラミック多孔質板単体。 ケース2:ケース1のセラミック多孔質板単体の裏面側
(受音側=透過側)を弾性アクリルゴム系塗料で、塗装
処理して材料の通気性を低下させたもの。 ケース3:ケース1の裏面側(受音側)に鉄板を貼付し
て、材料の通気性を除去したもの。 ケース4:ケース1のセラミック多孔質板単体の裏面側
に珪酸カルシウム板を貼り合わせた積層構造板。 なお、ケース4と類似の材料としては、フリントストー
ンの破砕粒をバインダーで固めたクーストーン(Cou
stone)と呼ばれるものに、プラスターボードを合
わせたものが市販されており、その遮音性能の実測値が
公表されている。しかし、それ以外については、これま
でに考察されていないものである。
【0023】[測定の概要]測定は、環境音響学研究室の
第1及び第2残響室(いずれも、容積130m3、表面
積153m2)において実施した。測定の手順は、JI
S A 1416に準拠して行った。また、両残響室間の
開口は、2930mm(幅)×2430mm(高さ)で
ある。したがって、以下の実験における試験体の寸法も
これと同じである。
【0024】[試験体]今回測定した試験体は、以下の4
種類である。 ・ケース1:厚さ50mm、長さ300mm、幅300
mmの後記実施例で得られたフライアッシュ主体のセラ
ミック多孔質板。同300mm角の板を4枚を、各端面
を接着剤で貼り合わせて600mm角のパネルとしたも
のを、開口部に施工したスチール製枠に設置した。端部
以外にも、アングルを用いてランナーを施工した。開口
端部と試料間に生じる若干の隙間には砂をつめた。ま
た、パネル間の目地、ランナーや枠との支持部、及び板
を貼り合わせた目地には、十分な接着剤を充填した後、
さらに遮音コーキング剤を施工して、隙間や空洞が生じ
ないように配慮した。
【0025】・ケース2:上記ケース1の試験体の裏面
側(受音室則)面に、弾性アクリルゴム系塗料の水性塗
料を十分厚く塗布し、表面の目をふさぐことによって通
気性を低下させたもの。
【0026】・ケース3:上記ケース1の試験体の裏面
側(受音室則)面に、鉄板(厚さ0.8mm)を接着剤
で貼付することによって、通気性を除去することを図っ
たもの。隙間や継ぎ目には、すべて遮音コーキング材を
充填して処置した。
【0027】・ケース4:これまでと同じ厚さ50mm
のセラミック板の受音室側に、厚さ6mmの珪酸カルシ
ウム板を接着剤で貼付した積層板。施工法及びその他の
処置は、すべて上記ケース1〜3と同様である。
【0028】[測定方法]上記ケース1〜3についての測
定システムのブロックダイヤグラムを図1に示す。図1
において、測定システムのブロックダイヤグラム、受音
側残響室の残響時間を測定するときは、スピーカを受音
側残響室へ設置し、音源側残響室の音圧レベルを測定す
る際は、マイクロホンを受音側残響室へ設置した。JI
S A 1416による透過損失測定では、まず受音側
残響室の吸音力を求めておき、次に音源側残響室から音
源信号を発生して、両残響室間の音圧レベル差を測定
し、次式(1)によって透過損失Rを得る。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、L1、L2はそれぞれ音源側残響室
および受音室側残響室の音圧レベル、Sは試料面積、A
1は受音側残響室の全吸音力である。なお、測定周波数
については、JISに基づいて、125〜4kHzの各
1/1オクターブバンドで行った。 (a)受音側残響室の吸音力 受音側残響室において、JIS A 1409に準拠し
て残響時間を測定し、Sabineの残響公式によって
全吸音力A1を算出した。その際、測定点の数および測
定回数については、JISの規定を考慮して、受音点を
5点とって、各点ごとに低域(125〜200Hz)は
5回、中域(250〜800Hz)は3回、高域(1k
Hz以上)は2回以上測定した。したがって、低域では
25、中域では15、高域では10以上の測定値を得
て、その平均値を残響時間の測定結果とした。なお、音
源信号はピンクノイズとし、残響時間の計測にはリオン
社製リアルタイム分析器SAー27の残響時間計測機能
を使用して、全帯域を残響時間を同時に測定した。
【0031】(b)両残響室の平均音圧レベル JISの規定に基づき、各室で5点の受音点をとった。
音源側残響室でピンクノイズを発生し、リアルタイム分
析器SAー27を用いて各受音点における1/3オクタ
ーブバンド音圧レベルを10秒間エネルギ平均して求め
た。各点でこれを5回測定し、その平均値を平均音圧レ
ベルとした。
【0032】[測定結果]ケース1〜4の透過損失測定結
果をまとめて、グラフとして図2に示す。比較のため、
面密度35および40kg/m2に対する質量則を、そ
れぞれ太実線および細実線で示してある。ケース1の結
果は、質量則より10dB前後低い値を示し、質量にし
て1/10程度の遮音性能しかないことを示している。
これは通気性を持つ多孔質であることから、材料を伝搬
して透過するエネルギが大きいことを意味している。な
お、低域および高域で変化が少なく平坦な特性を示すの
は、従来の研究で見られた通気性膜など通気性材料の特
徴と一致している。
【0033】これに対し、ケース2では大幅に透過損失
が改善され、中音域ではほぼ35kg/m2の質量則に
匹敵する値を示している。低域では、それを上回る周波
数もあり、また周波数が低くなるとともに質量則を上回
る傾向が著しくなるようである。これは音源側が吸音面
となっていることから生じたものと見られる。一方、高
域では質量則よりも大きく下回るようになる。
【0034】ケース3では、最大で3dB弱の増加が見
られるものの、数値、傾向ともにケース2と大差ない結
果となっている。ケース2に比べて通気性をより除いて
おり、さらに重量も増加していると考えられるが、高域
での透過損失の低下は同程度である。
【0035】ケース4の結果は、珪酸カルシウム板が加
わったため面密度が若干増加した効果が加わっており、
この場合は面密度40kg/m2に対する質量則を参考
として併記した(珪酸カルシウム板の密度は、550〜
900kg/m3)。この場合は、全体に40kg/m2
の質量則に沿って変化しており、高域ではほぼ完全に一
致している。このことは、通気性の影響が完全に除去さ
れ、質量則に従う一般の気密な材料と同じ性質を持つに
至ったことを示している。また、隙間等の影響について
も、この場合は多量の接着剤を使用し、さらにケース2
と3の結果を参考に特に厳重にコーキング処理したた
め、隙間が生じにくい状況であった。
【0036】なお、ケース3および4では、800Hz
付近に若干の低下が生じている。これについては、コイ
ンシデンス効果の可能性が考えられる。厚さ5cm程度
で800Hz付近にコインシデンス効果が生じる材料と
して考えられるのは、石膏ボードあるいはプラスターボ
ードなどが挙げられるが、セラミック板の物性値が不明
であるので、確認できない。これがコインシデンス効果
であるとすると、ケース1に見られないのは、ケース1
ではもともと材料中の伝搬による透過が相当大きいた
め、コインシデンス効果のような材料振動による影響は
寄与が小さいためと推論できる。また、これがケース2
に見られないのは、多孔質であるため、振動の損失が大
きいなどの原因が考えられる。
【0037】なお、図2はケース1〜4の透過損失測定
結果であるが、比較のため、35及び40kg/m2
質量側を、それぞれ太実線および細実線で示してある。 ○:ケース1、●:ケース2、□:ケース3、■:ケー
ス4、を各々示す。
【0038】[総括]以上の測定結果から得られた主な知
見は以下の通りである。 (1)セラミック多孔質板は、それ自体は通気性を持つ
ため、単体での透過損失は低い。面密度35kg/m2
程度であるにもかかわらず、その透過損失は3.5kg
/m2の質量則のほぼ同等のレベルであり、重量にして
1/10程度の効果しかないことがわかった。 (2)しかし、受音側側面を塗装することによって通気
性を低下させた場合は、大幅に透過損失が向上し、質量
則にほぼ匹敵する値を示す。 (3)受音側表面に鉄板を貼った場合、透過損失はさら
に若干改善される。しかし、塗装の場合との差は、高々
3dB前後であり、それほど著しくはない。 (4)珪酸カルシウム板を貼った積層構造では、ほぼ質
量則に一致する特性が得られており、同じ質量を持った
一般の気密な遮音材料に匹敵する遮音性能が期待でき
る。
【0039】以上のように、今回試験したセラミック板
は、多孔質であるため高い吸音性を有するだけでなく、
質量が大きいことから、裏面に塗装処理を行う等により
受音側面の通気性を減じるよう適当な処理を施すことに
よって、遮音材料としても同じ質量を持つ気密な材料に
匹敵するものとして利用できることが解った。
【0040】
【実施例】次に本発明実施例に係るコーティング層を被
着するための、フライアッシュ主体のセラミック多孔質
板(前記ケース1〜4で使用したセラミック多項質板)
の製造の実施例を説明する。 実施例1: [使用原料] A.パーライト(黒曜石焼成発泡粒体:平均粒径1.0
mm)100重量部、 B.フライアッシュ(平均粒径20μm)167重量
部、 C.水ガラス(36°ボーメ、比重1.333)67重
量部
【0041】[製造工程]本発明の多孔質セラミック板の
製造は、上記原料で(1)成形素地を造り、(2)次い
で各種サイズのセラミック板形状に成形し、(3)乾燥
後、(4)焼成して多孔質セラミック板を製造した。
【0042】(1)成形素地造りは、まず、パーライト
100重量部(A、全量)にフライアッシュ(B)5
5.7重量部を加え、コンクリートミキサに入れて、2
分間混合し、(a)次いでその上から前記混合を続け
(2分間)ながら水ガラス(C)22.3重量部をスプ
レー(噴霧)して加え、パーライトの表面にフライアッ
シュが付着した(表面がフライアッシュと水ガラスで被
覆された)状態の平均粒径1.1mmの造粒体とし、
(b)更に混合を続け(2分間)ながらその上にフライ
アッシュ(B)55.7重量部を加え、その上から水ガ
ラス(C)22.3重量部をスプレーして加えて、前記
(a)で得られた造粒体の表面に更にフライアッシュが
付着した状態の平均粒径1.3mmの造粒体とし、
(c)そして更に混合を続け(2分間)ながらその上に
フライアッシュ(B)55.7重量部を加え、その上か
ら水ガラス(C)22.3重量部をスプレーして加え
て、前記(b)で得られたパーライト造粒体の表面にフ
ライアッシュが付着した状態の平均粒径1.5mmの造
粒体とした。ここで得られた造粒体の水分は13%で、
半乾式成形用素地として使用できるものであった。
【0043】(2)成形は、前記により得られた造粒体
素地を金型に投入し、10〜15kgf/cm2でプレ
ス成形し、セラミック板形状の成形体を得た。
【0044】(3)乾燥は、前記成形体を乾燥炉内に入
れ、55℃で3時間加熱乾燥した。前記乾燥物はその縁
を荒切りした後、 (4)焼成のため、焼成炉に入れ、昇温速度2.1〜
2.3℃/min.で加熱し、750℃で2.5時間保
持した後、1100℃まで昇温して3時間保持し、しか
る後、降温速度4℃/min.で600℃まで、さらに
3℃/min.で400℃まで徐冷してから室温まで放
冷した。
【0045】[製品の特性]放冷により得られた焼成体の
圧縮強度は42.0kgf/cm2、曲げ強度14.6
kgf/cm2、かさ比重は0.7の軽量で、独立孔が
殆どない連続細孔の多孔質なものであった。その製品の
粒組織及び連通気孔の状態の拡大説明図を図3に示し
た。図中、符号1はパーライト粒子、2はフライアッシ
ュ焼結物、3は連通開口部である。その諸特性を表1に
示す。
【0046】
【表1】
【0047】そして、上記の方法で製造された多孔質セ
ラミック板の吸音特性を測定したところ、図4に示すご
とく、1/3オクターブバンド中心周波数125〜40
00Hzにおいて、背面空気層を設けなくても、残響室
法吸音率が125〜250Hzの低周波数側で特に高い
値を示すとともに、125〜4000Hzの広い周波数
範囲でも高い数値であった。なお、従来背面空気層を大
きくとることによって、吸音率を大きくすることが行わ
れていたが、この多孔質セラミック板によれば、背面空
気層が無くても低音領域から高温領域まで優れた吸音材
として使用できることが解る。
【0048】他の例として、「ポアセル」(商品名:大
同コンクリート工業株式会社製の珪酸カルシウム系水和
物を基材として形成された剛体多孔質吸音材であり、直
径0.1mm〜10mm程度の小さな気孔が全体の85%
以上を占めており、しかもそれらが相互に連通している
超軽量の気泡コンクリート(比重0.27〜0.3
5))を使用して、遮音性能を測定した結果を図5に示
す。図からみて、ポアセル(厚さ50mm)に押出成形
板(厚さ65mm)を貼り合わせた板(総厚さ115m
m)に比較して、本発明に係るポアセル(厚さ50m
m)裏面にレジンコーテイング(弾性アクリルゴム系塗
料)を塗布(塗布厚さ2mm)したものは音響透過損失
(dB)が若干低いものの、ほぼ同等の性能が得られる
ことが判った。
【0049】
【発明の効果】上記の通り本願発明によれば、簡単な構
成及び製法により、優れた吸音・遮音性を備えた多孔質
吸音性成形体を提供することができる。また、得られた
連通気孔の多孔質吸音・遮音性成形体は軽量で取り扱い
も容易であるため、施工性に優れ、施工期間も短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験体ケース1〜4についての測定システムの
ブロックダイヤグラム。
【図2】ケース1〜4の透過損失測定結果のグラフ図。
【図3】試験に使用したセラミック多孔質板の粒組織及
び連通気孔の状態の拡大説明図。
【図4】セラミック多孔質板(多孔質セラミック板)の
吸音特性を示すグラフ図。
【図5】珪酸カルシウム系水和物を基材として形成され
た剛体多孔質吸音材を使用した遮音性能の測定図。
【符号の説明】
1:パーライト粒子、 2:フライアッシュ焼結物、 3:連通開口部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 38/00 304 C04B 38/08 B 4K031 38/08 41/63 5D061 41/63 41/65 41/65 41/83 A 41/83 41/87 A 41/87 J C23C 4/04 C23C 4/04 4/10 4/10 E04B 1/84 A E04B 1/84 1/86 C 1/86 G10K 11/16 A Fターム(参考) 2E001 DF02 DF04 GA06 GA83 HA01 HA03 HA14 HA31 HB01 HD11 HE01 JA06 JA12 4F100 AA00A AA33B AA34B AA37A AA37B AA40A AB00A AB01A AB01D AC00A AD00A AD00D AD01A AD11D AD20A AE00A AG00A AG00D AJ04B AK01A AK01C AK10C AK15C AK17A AK21B AK22B AK25A AK25B AK27C AK29C AK33B AK41A AK51A AK51B AK53A AK73C AL01C AN00A AN00C BA04 BA07 BA10A BA10D CB00A CC00B DD40A DE01A DG01A DG01D DG03A DG20A DJ00A DJ10A EH56B EH61B EJ01A EJ171 EJ421 EJ48A EJ481 EJ81B EJ81C EJ82B GB07 JA13A JA13B JB09A JD08B JD14B JH01 JH01A JK07C YY00A YY00B YY00D 4G019 FA01 FA15 GA01 LA03 LB02 LC02 LD02 4G028 CA01 CB04 CB05 CB06 CC03 CD03 CD04 DA01 DB03 4G054 AA01 AA02 AA15 AB08 AC04 BA00 4K031 AA05 AA08 AB02 AB11 CB42 CB50 CB51 5D061 AA04 AA06 AA11 AA13 AA16 AA22 AA25 AA27 BB21 BB24 CC01

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連通気孔の多孔質成形体よりなる多孔質吸
    音性成形体の裏面(受音側)に、コーティング層が被着
    されてなることを特徴とする多孔質吸音・遮音性成形
    体。
  2. 【請求項2】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セラミ
    ック成形体であることを特徴とする請求項1記載の多孔
    質吸音・遮音性成形体。
  3. 【請求項3】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セメン
    ト水和物系成形体であることを特徴とする請求項1記載
    の多孔質吸音・遮音性成形体。
  4. 【請求項4】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質石膏系
    成形体であることを特徴とする請求項1記載の多孔質吸
    音・遮音性成形体。
  5. 【請求項5】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質樹脂系
    成形体であることを特徴とする請求項1記載の多孔質吸
    音・遮音性成形体。
  6. 【請求項6】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質金属系
    成形体であることを特徴とする請求項1記載の多孔質吸
    音・遮音性成形体。
  7. 【請求項7】連通気孔の多孔質成形体が、繊維系成形体
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  8. 【請求項8】連通気孔の多孔質成形体が、連通気孔の気
    孔率が20〜80容積%のものであることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音
    性成形体。
  9. 【請求項9】コーティング層が、ニトロセルロース塗料
    被膜、アルキド樹脂塗料被膜、アミノアルキド塗料被
    膜、ビニル樹脂塗料被膜、ウレタン樹脂塗料被膜、ポリ
    エステル樹脂塗料被膜、ゴム系樹脂塗料被膜、アクリル
    樹脂塗料被膜、エポキシ樹脂塗料被膜、又はフッ素樹脂
    塗料被膜から選択される樹脂塗料被膜の1種又は2種以
    上の組合せからなる樹脂塗料被膜のコーティングレジン
    層であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項
    に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  10. 【請求項10】コーティング層の被膜材料が、ポリ塩化
    ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、アクリロ
    ニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
    ム、又はクロロプレンゴムから選択される1種又は2種
    以上の組合せからなるものであることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成
    形体。
  11. 【請求項11】コーティング層が、チタン酸バリウム、
    チタン酸鉛、チタンジルコン酸鉛、フェライト、グラフ
    ァイト等の電磁波吸収性材料を含むものであることを特
    徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の多孔質
    吸音・遮音性成形体。
  12. 【請求項12】コーティング層が、溶射被膜であること
    を特徴とする請求項1〜4,6〜8,10又は11のい
    ずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  13. 【請求項13】連通気孔の多孔質成形体裏面へのコーテ
    ィング層の面密度が、0.5〜20kg/m2であるこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    多孔質吸音・遮音性軽量成形体。
  14. 【請求項14】連通気孔の多孔質成形体の表面(音源
    側)を除く他の全ての面に、コーティング層が被着され
    てなることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項
    に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  15. 【請求項15】連通気孔の多孔質成形体が、嵩比重0.
    3〜1.5である多孔質吸音性軽量セラミック成形体で
    あることを特徴とする請求項1、2、8〜14のいずれ
    か1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  16. 【請求項16】連通気孔の多孔質吸音性成形体が、多数
    の中空ガラス粒又は中空セラミック粒あるいは多数の中
    空ガラス粒及び中空セラミック粒の周囲が連通気孔の多
    孔質セラミックマトリックスで充填されて成り、嵩比重
    が0.3〜1.2である多孔質吸音・遮音性セラミック
    成形体であることを特徴とする請求項1、2、9〜15
    のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  17. 【請求項17】連通気孔の多孔質吸音性成形体が、多孔
    質セラミック成形体より成り、嵩比重が0.3〜1.2
    である多孔質吸音性セラミック成形体であって、粒径
    0.10〜3.5mmのパーライト100重量部の各粒
    子が、多孔質セラミックマトリックスとしてのスラグ、
    シリカ、火山噴出物、岩石、又は粘土鉱物から選択され
    る1種以上の焼結物80〜250重量部と、無機系結合
    材5〜30重量部からなる混合体の焼成物からなる多孔
    質マトリックスで囲繞焼結され、かつ前記パーライト粒
    子が部分的に開口し、それらの開口部同士で相互に連通
    してなる連通気孔の多孔質吸音性セラミック成形体であ
    ることを特徴とする請求項15又は16に記載の多孔質
    吸音・遮音性成形体。
  18. 【請求項18】連通気孔の多孔質吸音性成形体が、さら
    に金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、
    鉱物繊維又はウィスカーから選択される1種以上の短繊
    維を1〜10重量部含むものであることを特徴とする請
    求項1〜17のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音
    性成形体。
  19. 【請求項19】多孔質吸音・遮音性成形体が、パネル状
    のものであることを特徴とする請求項1〜18のいずれ
    か1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  20. 【請求項20】多孔質吸音・遮音性成形体が、レンガ状
    のものであることを特徴とする請求項1〜18のいずれ
    か1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体。
  21. 【請求項21】連通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面
    (受音側)に、コーティング材を被着させることを特徴
    と多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
  22. 【請求項22】連通気孔の多孔質吸音性成形体の裏面
    に、コーティングレジンを塗着させた後、重合処理を行
    うことを特徴とする多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
    法。
  23. 【請求項23】コーティング材の被着方法が、連通気孔
    の多孔質吸音性成形体の裏面にコーティング材を吹き付
    けることによるものであることを特徴とする請求項21
    に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
  24. 【請求項24】コーティング材の被着方法が、連通気孔
    の多孔質吸音性成形体の裏面をコーティング材を溶射す
    ることによるものであることを特徴とする請求項21に
    記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
  25. 【請求項25】コーティング材の被着方法が、連通気孔
    の多孔質吸音性成形体の裏面にコーティング材を溶射し
    た後、同溶射面の開孔部を封孔処理することを特徴とす
    る請求項21に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造
    方法。
  26. 【請求項26】コーティング材の被着方法が、連通気孔
    の多孔質吸音性成形体の底面をコーティング材浴に浸漬
    することによるものであることを特徴とする請求項21
    又は22に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
    法。
  27. 【請求項27】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セラ
    ミック成形体であることを特徴とする請求項21〜26
    のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製
    造方法。
  28. 【請求項28】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質セメ
    ント水和物系成形体であることを特徴とする請求項21
    〜26のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形
    体の製造方法。
  29. 【請求項29】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質石膏
    系成形体であることを特徴とする請求項21〜26のい
    ずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
    法。
  30. 【請求項30】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質樹脂
    系成形体であることを特徴とする請求項21〜26のい
    ずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
    法。
  31. 【請求項31】連通気孔の多孔質成形体が、多孔質金属
    系成形体であることを特徴とする請求項21〜26のい
    ずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
    法。
  32. 【請求項32】連通気孔の多孔質成形体が、繊維集合物
    成形体であることを特徴とする請求項21〜26のいず
    れか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方
    法。
  33. 【請求項33】連通気孔の多孔質成形体が、連通気孔の
    気孔率が20〜80容積%のものであることを特徴とす
    る請求項21〜32のいずれか1項に記載の多孔質吸音
    ・遮音性成形体の製造方法。
  34. 【請求項34】連通気孔の多孔質吸音性成形体の表面
    (音源側)を除く他の全ての面に、コーティング材を被
    着することを特徴とする請求項21〜33のいずれか1
    項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
  35. 【請求項35】連通気孔の多孔質吸音性成形体の表面
    (音源側)を除く他の全ての面に、重合後にゴム弾性を
    備えるプラスチック膜を形成する合成樹脂プレポリマを
    付着させた後、重合処理を行うことを特徴とする請求項
    21〜23、226、27又は32〜34のいずれか1
    項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
  36. 【請求項36】合成樹脂の付着方法が、連通気孔の多孔
    質吸音性成形体の表面(音源側)を除く他の全ての面
    に、液状の合成樹脂プレポリマを吹き付け又は塗布する
    ことによるものであることを特徴とする請求項35に記
    載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造方法。
  37. 【請求項37】多孔質吸音性成形体が、粒径0.10〜
    3.5mmのパーライト100重量部に対して、フライ
    アッシュ、シャモット、ウォラストナイト、スラグ、シ
    リカ、火山噴出物、岩石、汚泥又は粘土鉱物から選択さ
    れる1種以上の粉末100〜250重量部と、結合材5
    〜30重量部と水10〜50重量部を添加混合し、得ら
    れた混合物を一定形状に成形した後、乾燥し、その後9
    00〜1200℃で焼成することにより製造される多孔
    質吸音性セラミック成形体であることを特徴とする請求
    項27、33〜36のいずれか1項に記載の多孔質吸音
    ・遮音性成形体の製造方法。
  38. 【請求項38】多孔質吸音性成形体が、粒径0.50〜
    2.0mmのパーライト100重量部に対して、フライ
    アッシュ、シャモット、ウォラストナイト、スラグ、シ
    リカ、火山噴出物、岩石、汚泥又は粘土鉱物から選択さ
    れる1種以上の粉末35〜60重量部と、結合材10〜
    25重量部と水20〜45重量部を添加混合し、得られ
    た混合物を型枠内で5〜20kgf/cm2の加圧力で
    プレス成形した後、乾燥し、その後950〜1150℃
    で焼成することにより製造される多孔質吸音性セラミッ
    ク成形体であることを特徴とする請求項27、33〜3
    6のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の
    製造方法。
  39. 【請求項39】多孔質吸音性軽量セラミック成形体を製
    造するために使用される結合材が水ガラスを含むもので
    あることを特徴とする請求項37〜38のいずれか1項
    に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造法。
  40. 【請求項40】多孔質吸音性軽量セラミックの素地が、
    金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、鉱
    物繊維、ウィスカー又は有機物繊維のうちの一種又は2
    種以上を5〜10重量部添加してなるものであることを
    特徴とする請求項37〜39のいずれか1項に記載の多
    孔質吸音・遮音性成形体の製造法。
  41. 【請求項41】コーティング材が、ポリビニルアルコー
    ル、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン樹脂、フェノール樹
    脂又はアクリル樹脂から選ばれる1種又は2種以上であ
    ることを特徴とする請求項21〜40のいずれか1項に
    記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製造法。
  42. 【請求項42】コーティング層の面密度が、0.5〜2
    0kg/m2であることを特徴とする請求項21〜41
    のいずれか1項に記載の多孔質吸音・遮音性成形体の製
    造法。
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