JP2003307927A - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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JP2003307927A
JP2003307927A JP2002113025A JP2002113025A JP2003307927A JP 2003307927 A JP2003307927 A JP 2003307927A JP 2002113025 A JP2002113025 A JP 2002113025A JP 2002113025 A JP2002113025 A JP 2002113025A JP 2003307927 A JP2003307927 A JP 2003307927A
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Keiji Okano
啓司 岡野
Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
Takeshi Kawamura
武志 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導電性粒子を用いた接触帯電を用い、非接触現
像で導電性粒子の供給と残トナーの回収を行う現像装置
とを備える画像形成装置、および該画像形成装置本体に
対して着脱自在のプロセカートリッジについて、転写残
トナーの回収性を向上し、カブリを低減することを目的
とする。 【解決手段】像担持体1との対向位置における現像剤担
持体3上の現像剤層の厚さをa、像担持体1との対向位
置における現像剤担持体表面と像担持体表面との距離を
dとしたとき、 0.6≦a/d<1.0 であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
採用する複写機・プリンタ等の画像形成装置、および該
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに
関するものである。
【0002】より詳しくは、a)像担持体の帯電を導電
性粒子を用いた接触帯電で行い、b)クリーナをなくし
て、転写後の像担持体上の転写残現像剤(トナー)は現
像装置によって「現像同時クリーニング」で像担持体上
から除去して現像装置に回収・再利用するクリーナレス
システムにし、c)帯電部材に対する導電性粒子の補給
は現像装置の現像剤に導電性粒子を含ませておくことで
現像装置により行なわせるようにした、画像形成装置、
および該画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカート
リッジに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一つとして、像担
持体としての感光ドラム面に形成担持させた現像剤像と
してのトナー画像を被記録媒体に転写した後の感光ドラ
ム面上の転写残トナーを除去するための専用のクリーナ
をなくし、転写後の感光ドラム上の転写残トナーを現像
装置によって「現像同時クリーニング」で感光ドラム上
から除去し現像装置に回収、再利用する装置構成にした
クリーナレスの画像形成装置がある。
【0004】さらに、導電性粒子を用いた直接注入帯電
を利用したクリーナレスの画像形成装置として、次の提
案がなされている。
【0005】特開平10−307455号公報には、導
電性粒子を現像装置の現像剤(以下、トナーと記す)に
混合し、現像部位で導電性粒子をトナーと共に現像装置
から像担持体表面に供給し、転写部位では、おもにトナ
ーのみを被記録媒体としての転写材に転写し、導電性粒
子を接触帯電部材と像担持体との接触部に供給すること
で、クリーナレスの画像形成装置において注入帯電によ
り感光体の均一帯電が可能である。
【0006】このように接触帯電部材と像担持体との接
触部に対する帯電用の導電性粒子の供給を現像手段から
行う。また転写残トナーは引き続く像担持体の回転にと
もない接触帯電部材と像担持体との接触部を経由して現
像部位に至り、現像装置において像担持体面から現像同
時クリーニング(回収)される(トナーリサイクルプロ
セス)。
【0007】現像同時クリーニングは、転写後に像担持
体上に残留したトナーを引き続く画像形成工程の現像
時、即ち引き続き像担持体を帯電し、露光して潜像を形
成し、その潜像の現像時において、現像のかぶり取りバ
イアス、即ち現像装置に印加する直流電圧と像担持体の
表面電位電位差であるかぶり取り電位差Vbackによって
回収するものが知られている 特開平10−307456号公報には、現像手段を像担
持体と非接触にすることにより、導電性粒子をトナーに
混入させても現像バイアスが像担持体に注入することに
よる現像カブリが発生しないことが開示されている。
【0008】さらに、特開2002−023495号公
報には、像担持体と現像剤担持体との間隔を150〜2
50μmとすることにより、導電性粒子の安定供給を図
り、帯電不良を防止する提案も行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
提案を用いた画像形成装置においても、転写残トナーが
多い場合などにおいては、現像部での転写残トナーの回
収能力が十分でなくなる場合があり、画像カブリが生じ
る場合があった。
【0010】本発明は、上述したような、導電性粒子を
用いた接触帯電を用い、非接触現像で導電性粒子の供給
と残トナーの回収を行う現像装置とを備える画像形成装
置、および該画像形成装置本体に対して着脱自在のプロ
セカートリッジの更なる改善に係り、転写残トナーの回
収性を向上し、カブリを低減することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする画像形成装置およびプロセカートリッジであ
る。
【0012】(1)像担持体と、導電性粒子を担持して
像担持体に当接して像担持体を帯電する帯電部材と、像
担持体の帯電面に形成された静電潜像を導電性粒子を含
む現像剤により可視化する現像装置と、像担持体面に形
成された現像剤像を記録媒体に転写させる転写装置を有
し、現像装置は、像担持体と間隔を保って対向配設され
た現像剤担持体に導電性粒子を含む現像剤を担持させて
像担持体面の静電潜像を現像するとともに、現像剤像を
記録媒体に転写させた後に像担持体面に残留する転写残
現像剤を回収し、帯電部材は現像剤像を記録媒体に転写
させた後に像担持体面に残留する導電性粒子を捕獲する
ことで現像装置から導電性粒子の供給を受けて帯電を繰
り返し行なう画像形成装置において、像担持体との対向
位置における現像剤担持体上の現像剤層の厚さをa、像
担持体との対向位置における現像剤担持体表面と像担持
体表面との距離をdとしたとき、 0.6≦a/d<1.0 であることを特徴とする画像形成装置。
【0013】(2)像担持体との対向位置における現像
剤担持体表面と像担持体表面との距離dが150[μ
m]以上250[μm]以下であることを特徴とする
(1)に記載の画像形成装置。
【0014】(3)現像剤担持体内にはマグネットが配
設され、現像剤担持体内に配設されるマグネットが像担
持体との対向位置±15°以内に磁極のピークの一つを
有し、現像剤担持体表面での磁束密度が0.6〜1.0
[mT]であることを特徴とする(1)または(2)に
記載の画像形成装置。
【0015】(4)導電性粒子は、粒子抵抗が10
-1[Ω・cm]以上1012[Ω・cm]以下であり、粒
径が0.5[μm]以上10[μm]以下であることを
特徴とする(1)から(3)の何れかに記載の画像形成
装置。
【0016】(5)帯電部材は、像担持体との接触部が
像担持体の周速度と所定の速度差をもって移動可能であ
ることを特徴とする(1)から(4)の何れかに記載の
画像形成装置。
【0017】(6)帯電部材は、像担持体との接触部が
像担持体の周面の移動方向と逆方向に移動可能であるこ
とを特徴とする(1)から(5)の何れかに記載の画像
形成装置。
【0018】(7)像担持体は、表面の抵抗が1×10
9[Ω・cm]以上、1×1014[Ω・cm]以下であ
るとともに、表面エネルギーが85度以上であることを
特徴とする(1)から(6)の何れかに記載の画像形成
装置。
【0019】(8)現像剤担持体に像担持体の電位に対
して現像剤が飛翔する方向の電界と、引き戻す方向の電
界とを交互に形成する交互電圧を印加可能であることを
特徴とする(1)から(6)の何れかに記載の画像形成
装置。
【0020】(9)少なくとも、像担持体と、帯電部材
と、現像装置を包含させて、画像形成装置本体に対し着
脱自在のプロセスカートリッジとしたことを特徴とする
(1)から(8)の何れかに記載の画像形成装置。
【0021】(10)像担持体と、導電性粒子を担持し
て像担持体に当接して像担持体を帯電する帯電部材と、
像担持体の帯電面に形成された静電潜像を導電性粒子を
含む現像剤により可視化する現像装置と、像担持体面に
形成された現像剤像を記録媒体に転写させる転写装置を
有し、現像装置は、像担持体と間隔を保って対向配設さ
れた現像剤担持体に導電性粒子を含む現像剤を担持させ
て像担持体面の静電潜像を現像するとともに、現像剤像
を記録媒体に転写させた後に像担持体面に残留する転写
残現像剤を回収し、帯電部材は現像剤像を記録媒体に転
写させた後に像担持体面に残留する導電性粒子を捕獲す
ることで現像装置から導電性粒子の供給を受けて帯電を
繰り返し行なう画像形成装置の画像形成装置本体に対し
て着脱可能なプロセスカートリッジであり、少なくと
も、像担持体と、帯電部材と、現像装置を包含させ、像
担持体との対向位置における現像剤担持体上の現像剤層
の厚さをa、像担持体との対向位置における現像剤担持
体表面と像担持体表面との距離をdとしたとき、 0.6≦a/d<1.0 であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0022】(11)像担持体との対向位置における現
像剤担持体表面と像担持体表面との距離dが150[μ
m]以上250[μm]以下であることを特徴とする
(10)に記載のプロセスカートリッジ。
【0023】(12)現像剤担持体内にはマグネットが
配設され、現像剤担持体内に配設されるマグネットが像
担持体との対向位置±15°以内に磁極のピークの一つ
を有し、現像剤担持体表面での磁束密度が0.6〜1.
0[mT]であることを特徴とする(10)または(1
1)に記載のプロセスカートリッジ。
【0024】(13)導電性粒子は、粒子抵抗が10-1
[Ω・cm]以上1012[Ω・cm]以下であり、粒径
が0.5[μm]以上10[μm]以下であることを特
徴とする(10)から(12)の何れかに記載のプロセ
スカートリッジ。
【0025】(14)帯電部材は、像担持体との接触部
が像担持体の周速度と所定の速度差をもって移動可能で
あることを特徴とする(10)から(13)の何れかに
記載のプロセスカートリッジ。
【0026】(15)帯電部材は、像担持体との接触部
が像担持体の周面の移動方向と逆方向に移動可能である
ことを特徴とする(10)から(14)の何れかに記載
のプロセスカートリッジ。
【0027】(16)像担持体は、表面の抵抗が1×1
9[Ω・cm]以上、1×1014[Ω・cm]以下で
あるとともに、表面エネルギーが85度以上であること
を特徴とする(10)から(15)の何れかに記載のプ
ロセスカートリッジ。
【0028】(17)現像剤担持体に像担持体の電位に
対して現像剤が飛翔する方向の電界と、引き戻す方向の
電界とを交互に形成する交互電圧を印加可能であること
を特徴とする(10)から(16)の何れかに記載のプ
ロセスカートリッジ。
【0029】(作 用)以上の構成とすることにより、
転写残トナーが多い場合においても、現像部での回収性
を向上し、画像カブリを低減すること。また、接触帯電
部材のトナー汚染を減少し、帯電を安定化することを目
的とする。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態にかか
る画像形成装置100の概略構成図である。本例の画像
形成装置は、導電性粒子を用いた直接注入帯電方式、ト
ナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステム)、プ
ロセスカートリッジ着脱式のレーザプリンタ(記録装
置)である。
【0031】(1)プリンタの全体的概略構成 1は像担持体であり、回転ドラム型の負極性OPC感光
体(ネガ感光体、以下感光ドラムと記す)である。この
感光ドラム1は矢印Aの時計方向に回転駆動される。
【0032】2は感光ドラム1に所定の侵入量をもって
当接させた接触帯電部材としての導電性弾性ローラ(以
下、帯電ローラと記す)である。この帯電ローラ2はそ
の外周面に導電性粒子m(帯電を目的とした導電粒子、
帯電促進粒子)を保持(担持)しており、感光ドラム1
と帯電ローラ2との帯電接触部nに該導電性粒子mが介
在している。
【0033】帯電ローラ2はこの帯電接触部nにおいて
感光ドラム1表面の移動方向Aと逆方向(カウンター)
となるよう矢印Bの時計方向に回転駆動され、感光ドラ
ム1面に対して速度差を持って接触する。またプリンタ
の画像記録時には該帯電ローラ2に帯電バイアス印加電
源21から所定の帯電バイアスが印加される。これによ
り感光ドラム1の周面が直接注入帯電方式で所定の極性
・電位に一様に帯電される。本実施例では印加電源21
による印加バイアスをDC電圧−700Vとした。
【0034】7はレーザダイオード・ポリゴンミラー等
を含むレーザビームスキャナ(露光装置)であり、帯電
された感光ドラム1の面に画像情報に応じて露光Lを行
う。これにより感光ドラム1面に静電潜像が形成され
る。ベタ黒画像の電位(明電位)VLは−100Vに設
定した。71はレーザビームスキャナ7から出力された
レーザビームを感光ドラム1の露光部Cに偏向する反射
部材である。
【0035】6は現像装置である。回転感光ドラム1面
の静電潜像はこの現像装置6により現像部Dにてトナー
画像として現像される。本例の現像装置6は反転現像装
置であり、現像剤としてネガトナーTを収容させてあ
る。またこの現像装置6内のトナーTに導電性粒子mを
添加してある。
【0036】8は接触転写手段としての中抵抗の転写ロ
ーラであり、感光ドラム1に所定に圧接させて転写ニッ
プ部Fを形成させてある。この転写ニップ部Fに給紙部
11から所定のタイミングで被記録体としての転写材P
が給紙され、かつ転写ローラ8に転写バイアス印加電源
81から所定の転写バイアス電圧が印加されることで、
感光ドラム1側のトナー像が転写ニップ部Fに給紙され
た転写材Pの面に順次に転写されていく。
【0037】9は熱定着方式等の定着装置である。転写
ニップ部Fに給紙されて感光ドラム1側のトナー画像の
転写を受けた転写材Pは回転感光ドラム1の面から分離
されてこの定着装置9に導入され、トナ一画像の定着を
受けて画像形成物(プリント・コピー)として装置外へ
排出される。
【0038】本実施例のプリンタはクリーナレスであ
り、転写材Pに対するトナー画像転写後の回転感光ドラ
ム1面に残留した転写残トナーは専用のクリーナ(クリ
ーニング装置)で除去されることなく感光ドラム1の回
転にともない帯電接触部nに持ち運ばれて、カウンター
回転する帯電ローラ2に一時的に転移され、帯電ローラ
とともに周回するにつれて、反転したトナー電荷が正規
化され順次感光ドラム1に吐き出されて現像部Dに至
り、現像装置6において現像同時クリーニングにて回収
・再利用される。
【0039】10はプリンタ本体に対して着脱自在のプ
ロセスカートリッジである。本例においては、感光ドラ
ム1、帯電ローラ2、現像装置6の3つのプロセス機器
を、プリンタを構成するほかの部品とは独立した枠体内
にまとめられてプロセスカートリッジ10を構成させて
おり、一括してプリンタ本体に対して着脱自在としてあ
る。
【0040】プロセスカートリッジ10はプリンタ本体
に対して所定に装着されることでプリンタ本体に対して
機械的・電気的に結合状態になる。
【0041】図2はプリンタ本体から抜き外した状態の
プロセスカートリッジ10を示している。この状態にお
いて、ドラムカバー10aが閉じ位置に移動してドラム
露呈部を隠蔽保護している。また、プロセスカートリッ
ジ10の露光開口部シャッタ板10bが閉じ位置に移動
して露光開口部を隠蔽している。ドラムカバー10aと
シャッタ板10bはプロセスカートリッジ10がプリン
タ本体に対して装着されていく過程において開き動作す
る。
【0042】ここで、プロセスカートリッジとは、帯電
手段、現像手段またはクリーニング手段と像担持体とを
一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形
成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び帯
電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つ
と像担持体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装
置本体に対して着脱可能とするものである。更に、少な
くとも現像手段と像担持体とを一体的にカートリッジ化
して画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであ
る。
【0043】(2)感光ドラム1 感光ドラム1の表面には電荷注入層を設けて感光体表面
の抵抗と表面エネルギーを調節している。
【0044】感光ドラム1は、アルミドラム基体上に、
下引き層、電荷発生層、電荷輪送層の順に重ねて塗工さ
れた一般的な有機感光体ドラムに、電荷注入層を塗布す
ることにより帯電性能を向上したものである。
【0045】電荷注入層は、バインダーとしての光硬化
型のアクリル樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)とし
てのSnO2超微粒子(径が約0.03μm)、重合開
始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法により膜形成し
たものである。また、加えて4フッ化エチレン樹脂など
の滑剤も内包させることにより、感光ドラム表面の表面
エネルギーを抑えて、導電性粒子の付着を全般的に抑え
る効果がある。
【0046】その表面エネルギーは水の接触角で表わす
と、好ましくは85度以上、更に好ましくは90度以上
であることが好ましい。離型性を良くすることで、トナ
ーの回収を効率良くすることができる。
【0047】また、帯電性能の観点から表面の表層の抵
抗は重要なファクターとなる。電荷の直接注入による帯
電方式においては、被帯電体側の抵抗を下げることでよ
り効率良く電荷の授受が行えるようになる。一方、感光
体として用いる場合には静電潜像を一定時間保持する必
要があるため、電荷注入層の体積抵抗値としては1×1
9〜1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0048】(3)帯電ローラ2 本実施例における接触帯電部材としての帯電ローラ2は
芯金上にゴムあるいは発泡体の中抵抗層を形成すること
により作成される。
【0049】中抵抗層は樹脂(例えばウレタン)、導電
性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等
により処方され、芯金の上にローラ状に形成して、表面
を研磨したものである。
【0050】ここで、接触帯電部材である帯電ローラ2
は電極として機能することが重要である。つまり、弾性
を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得ると同時
に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵抗を有す
る必要がある。一方では被帯電体にピンホールなどの耐
圧欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを防止する必
要がある。被帯電体として電子写真用感光体を用いた場
合、十分な帯電性と対リ一ク性を得るには104〜107
Ωの抵抗が望ましい。帯電ローラ2の表面は導電粒子m
を保持できるようミクロな凹凸があるものが望ましい。
【0051】なお、印字初期においては帯電ローラ2表
面に導電性粒子mが供給されず帯電が行えないので、帯
電ローラ2表面にはあらかじめ導電性粒子mを塗布して
おくのが良い。
【0052】(4)現像装置6 本実施形態の現像装置6は現像剤Tとして一成分磁性ト
ナー(ネガトナー)を用いた反転現像装置である。現像
装置6内には現像剤(トナー)Tと導電粒子mの混合剤
T+mを備えている。
【0053】3はマグネットロール4を内包させた、現
像剤担持搬送部材としての非磁性現像スリーブであり、
図3のように、感光ドラム1と所定の間隔(S−Dギャ
ップ)dを保って対向配設する。現像容器内に備える現
像剤混合剤t+m内のトナーtは現像スリーブ3上を搬
送される過程において、規制ブレード5で層厚規制及び
電荷付与を受ける。S−Dギャップdは、図4に示すよ
うに、スリーブ3の両端部にスペーサコロ部材32を配
して感光ドラム1ととの当接を保持させて得るものであ
る。G1はドラムギア、G3はスリーブギアであり、該
スリーブギアG3はドラムギアG1に噛合している。不
図示の駆動系からドラムギアG1に駆動力が伝達されて
感光ドラム1が図1において矢印Aの時計方向に所定の
周速度で回転駆動され、これに連動して現像スリーブ3
も図1において矢印Eの反時計方向に所定の周速度で回
転駆動される。
【0054】現像スリーブ3にコートされた現像剤混合
剤t+mは現像スリーブ3の回転により、感光ドラム1
と現像スリーブ3の対向部である現像部位(現像領域
部)Dに搬送される。現像スリーブ3の周速は感光ドラ
ム1の周速の100%〜150%が好ましい。
【0055】また現像スリーブ3には現像バイアス印加
電源31より現像バイアス電圧が印加される。本実施例
において、S−Dギャップd=200μmの場合には、
現像バイアス電圧はDC電圧−400VにAC電圧=ピ
ーク間電圧1200Vpp、周波数1.8kHz、矩形
波の重畳電圧とした。
【0056】これにより、感光ドラム1側の静電潜像が
トナーTにより反転現像される。
【0057】a)トナーT:現像剤である一成分磁性ト
ナーTは、結着樹脂、磁性体粒子、電荷制御剤を混合し
混練、粉砕、分級の各行程を経て作成し、さらに導電性
粒子mや流動化剤などを外添剤として添加して作成され
たものである。
【0058】b)導電性粒子m:本実施例では、導電性
粒子として、比抵抗が106Ω・cm、平均粒径3μm
の導電性酸化亜鉛を用いた、そして、導電性粒子mとし
ての酸化亜鉛分を、分級後のトナーT100重量部に対
して2重量部添加し混合機により均一に分散させて現像
装置5内に収容させた。
【0059】導電性粒子mの材料としては他の金属酸化
物などの導電性無機粒子や有機物との混合物、あるい
は、これらに表面処理を施したものなど各種導電性粒子
が使用可能である。
【0060】粒子抵抗は粒子を介した電荷の授受を行う
ため比抵抗としては10-1Ω・cm1012Ω・cm以下
が必要であり、好ましくは1010Ω・cm以下が望まし
い。
【0061】粒径は、画像露光時に粒子による光散乱を
防止するためにもその粒径は構成画素サイズ以下、さら
にはトナー粒径以下であることが望ましい。粒径の下限
値としては粒子として安定にえられるものとして10n
mが限界と考えられる。好ましくは、0.5μm以上1
0μm以下が望ましい。
【0062】(5)注入帯電とクリーナレスシステム 現像装置6に収容されたトナーTと導電性粒子mの混合
剤T+mの導電性粒子mは感光ドラム1の静電潜像のト
ナー現像時にトナーTとともに感光ドラム1に移行す
る。
【0063】図5に現像スリーブ3から感光ドラム1に
導電性粒子mを供給する電位の関係を示す。例えば現像
スリーブ3に現像バイアスとして直流電圧Vdc=−4
00Vに交流電圧1.2kVを重畳印加した場合、トナ
ーTから離脱した導電性粒子mでポジ性のものは、非画
像部(露光暗部)電位VD(−700V)に対し、交流
電圧のVminにより900V(|Vmin−VD|=
|200−(−700)|)のコントラストをもって現
像スリーブ3から感光ドラム1へ飛翔する。
【0064】又、導電性粒子mでトナーTに付着してい
るものもあり、感光ドラム1上の画像部(露光明部)電
位VLに対し、交流電圧のVmaxにより900V(|
VL−Vmax|=|−100−(−1000)|)の
コントラストをもって現像スリーブ3から感光ドラム1
へ飛翔する。このようにして、現像スリーブ3上から感
光ドラム1へ導電性粒子mの供給を行う。
【0065】感光ドラム1上のトナー画像は転写ニップ
部Fにおいて転写バイアスにより転写材P側に引かれて
積極的に移行するが、感光ドラム1上の導電性粒子mは
導電性であることで、感光ドラム1上に実質的に付着保
持されて残留する。また感光ドラム1面に実質的に付着
保持される導電性粒子mの存在によりトナー画像の感光
ドラム1側から転写材P側への転写効率が向上する効果
が得られる。
【0066】そして、クリーナを用いないため、転写後
の感光ドラム1面に残存する転写残トナー及び上記の残
存導電性粒子は感光ドラム1と接触帯電部材である帯電
ローラ2の帯電接触部nに感光ドラム1の回転でそのま
ま持ち運ばれて帯電ローラ2に付着混入する。
【0067】また、帯電ローラ2に付着・混入した転写
残トナーは帯電ローラ2とともに周回するにつれて極性
が正規化されて、徐々に感光ドラム1上に吐き出されて
感光ドラム1面の移動とともに現像部位Dに至り、現像
装置6において現像同時クリーニング(回収)される
(トナーリサイクルプロセス)。
【0068】即ち、現像部位Dにおいて現像スリーブ3
に印加する現像バイアスと感光ドラム表面電位の電位差
によって回収するものである。
【0069】本実施形態におけるプリンタのように反転
現像の場合では、この現像同時クリーニングは、感光ド
ラムの暗部電位から現像スリーブにトナーを回収する電
界と、現像スリーブから感光ドラムの明部電位ヘトナー
を付着させる電界の作用でなされる。
【0070】次に、本実施形態の特徴である現像装置6
のトナー回収性について、更に詳しく説明する。
【0071】本実施形態では、図3・図4に示す感光ド
ラム1と現像スリーブ3とのS−Dギャップdと、現像
スリーブ3上の感光ドラム対向位置でのトナー層厚a
(現像剤混合剤t+mの層厚)との関係を最適化した構
成にすることにより、現像スリーブ3からの導電性粒子
mの供給の安定化を図るのはもちろん、現像でのトナー
回収性を向上することによって、転写残トナーが多い場
合であっても、画像カブリを低減するのが大きな特徴で
ある。
【0072】残トナー回収の作用として、非接触現像で
は、電界のみで回収する作用よりも、現像スリーブ3上
のトナーTを感光ドラム1の非画像電位部に一旦転移さ
せて残トナーも一緒に回収する(紛圧回収)作用の効果
が非常に大きいことがわかった。
【0073】トナーは、現像部で現像電界Eにより、q
Eの力を受ける。
【0074】加速度はa=(q/m)×E (トナーの電荷量q、質量mとする。q/mはトリボで
ある) 非接触で、交互電界がかかる場合、トナーの飛翔する距
離L(以後、単に飛翔量Lと呼称する)は、電界強度E
がかかっている時間をtとすると、 L=(1/2)×at2 となる。つまり、トナーの飛翔量Lは、トナーのトリボ
と電界に比例する。
【0075】図6を用いて現像部位Dでのトナー回収の
電位の関係を説明する。残トナーは感光ドラム1上の非
画像部電位VD部に付着して現像部Dに来る。この残ト
ナーは転写部Fで逆極性になるものが多く、帯電ローラ
部で正規化するものの転写残が多い場合には、トリボの
小さいトナーが吐き出されるものも多くなる。トリボの
小さいトナーは引き戻し電界|Vmin−VD|/dで
はドラムに戻ってこられず、カブリとなる。
【0076】本発明では、現像スリーブ3上の正規トナ
ーを感光ドラム1の非画像部VD部に|Vmax−VD
|/dの電界で飛翔させて一旦転移させて低トリボの残
トナーも一緒に引き戻して回収するものである。
【0077】図6は現像スリーブ3上のトナーが多い時
を模式的に表したも、図7は現像スリーブ3上のトナー
が少ない時を模式的に表したものである。現像スリーブ
3上のトナーが多い場合には、現像スリーブ3上のトナ
ーが感光ドラム1の非画像電位部VDに到達する頻度が
多くなり、回収性が向上する。さらに、感光ドラム1と
現像スリーブ3とのS−Dギャップdと現像スリーブ3
上のドラム対向位置でのトナー層厚aとの比a/dを大
きくするとトナーの飛翔量Lが小さいものでも感光ドラ
ムに到達できるようになる。
【0078】以下に、実験結果を説明する。S−Dギャ
ップdと現像スリーブ3上の感光ドラム対向位置でのト
ナー層厚aとは、独立のパラメータであり、ギャップd
は、スペーサコロ部材32の厚さ(径)を変更して調整
した。
【0079】尚、ここで、S−Dギャップdは、現像ス
リーブ3と感光ドラム1を共に回転させながら測定を行
うが、現像スリーブ3、感光ドラム1共に素管の振れ等
で値が振れてしまうため、振れも含んだ平均値をS−D
ギャップとして扱うことにした。
【0080】又、S−Dギャップdが変わると前述した
ように感光ドラム1と現像スリーブ3との間に生じる電
界強度Eが変わってしまうため、本例では正規トナーが
非画像部に飛翔する方向の 電界強度|VD−Vmax|/d=|−700−(−1
000)|/200=1.5(V/μm) が同じになるよう随時変更した。
【0081】つまり、S−Dギャップdが変わった分、
正規トナー飛翔バイアスを変更することで同等の電界強
度|VD−Vmax|/dが得られるようにした。画像
の濃度はレーザ光量で画像部電位VLを変えて調整し
た。
【0082】現像スリーブ3上の感光ドラム対向位置で
のトナー層厚aを変更するのには、現像スリーブ3の粗
さを変えてトナーコート量M/Sを変えることで調整し
た。アルミ素管のスリーブにカーボンと樹脂粒子を分散
した樹脂層をコートしてスリーブを形成し、樹脂粒子の
粒径、含有量等を変えて表面平均粗さRa=0.5〜
2.5μm程度のスリーブを作成した。
【0083】さらには、トナーの平均粒径5〜9μm、
マグ量(磁性体量)を80〜120部の範囲で調整して
磁性トナーの穂の形成状態を変えた。粒径が大きい方
向、磁性体量が多い方向でトナーの穂の長さが大きくす
ることができる。
【0084】また、磁性トナーの場合は、トナー層厚
は、現像スリーブ3内のマグネット4の磁極ピーク上が
最もトナー穂の高さが大きくなること、磁束密度が大き
い方が大きくなる方向であることもわかっているので、
本実施例では、現像スリーブ表面での磁束密度を0.8
mT、角度は像担持体との対向位置とした。適正範囲
は、像担持体との対向位置±15°以内に磁極のピーク
の一つを有し、現像スリーブ表面での磁束密度が0.6
〜1.0mTの範囲内で適正に設定すればよい。
【0085】次に、実験のパラメータを表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】トナー層厚(穂の高さ)aの測定方法は、
現像スリーブ3上の感光ドラム対向位置でレーザ顕微鏡
を用いてスリーブ表面と、トナー層の上部とでピントを
合わせて、その焦点距離の差を求める方法で求められ
る。あるいは、測定部の長手両端部のトナーを拭き取
り、スペーサーを置いて、その上にガラス板を置く方法
を、スペーサーの厚さを10μmごとに変えてガラス面
にトナーが付着しなくなる高さで求めることもできる。
【0088】カブリの評価方法としては、ハーフトーン
パターン600dpiの1dot1space横線画像
を10枚プリントして、その後、ベタ白画像を出力しベ
タ白のカブリ反射率を求めた。反射率の測定には東京電
飾社製反射濃度計TC−6DSを用い紙自体の反射率か
ら印字サンプルの反射率を差し引いてトナーによる正味
のカブリ分を算出した。
【0089】本実験の結果を図8に示す。図8は、横軸
にS−Dギャップd(μm)、縦軸に現像スリーブ3上
の感光ドラム対向位置でのトナー層厚aをとって、カブ
リの結果をプロットしたものである。
【0090】各プロットした点の横の括弧内に判定結果
を記した。○は、カブリがほとんどわからない(反射濃
度1.5%以下)を示している。○△は、実用上は問題
ないレベル(反射濃度1.5〜2.5%)、×は、実用
に耐えられないことを示している。
【0091】上記結果より、カブリは、感光ドラム1と
現像スリーブ3とのS−Dギャップdと現像スリーブ3
上の感光ドラム対向位置でのトナー層厚aとの比a/d
と相関関係があることがわかった。
【0092】0.6≦a/d<1.0 の範囲に設定することによって、残トナーの回収性を向
上し、カブリを低減できることがわかった。
【0093】a/dが6割以上が良いという意味は、 .現像スリーブ3上の上層のトナーに感光ドラム方向
に強い電界がかかる点、距離が近いので飛翔量Lが小さ
いものも感光ドラム1に到達するということに関して
は、dが小さく、aが大きい方が有利であること .現像スリーブ3上のトナーの量という点ではdが大
きい方が(aを大きくできるので)有利であること これらの二つの方向のバランスから、a/dと回収性と
が相関があり、0.6以上が良いと考えられる。
【0094】なお、a/dが1.0以上の場合、現像ス
リーブ3上のコートされているトナーが直接感光ドラム
1上に接触する場合には、カブリが増大してしまう。こ
れは、現像バイアスが導電性粒子mを通って感光ドラム
1に注入する場合が生じるためであると考えられる。
【0095】以上の点から、0.6≦a/d<1.0が
良いと考えられる。また、dについては、150〜25
0μmがバランスの点から、より適している。
【0096】この結果は、現像スリーブ3のトナー層の
トナーが感光ドラム1の非画像電位VD部に到達する頻
度が大きくなることによって、感光ドラム1上にある残
トナーを低トリボのものも一緒に引き戻して回収してい
ることによる効果であると考えられる。現像スリーブ3
上のトナーの量が多いこと、トナーの高さが高いこと、
現像スリーブ3のトナー層の上部のトナーと感光ドラム
1との距離が近いこと、等いくつかの要因が絡み合って
得られる効果だと考えられる。
【0097】(6)他の実施形態 1)実施形態では画像形成録装置としてレーザプリンタ
を例示したが、これに限られず、電子写真複写機、ファ
クシミリ装置、ワードプロセッサ等他の画像形成装置等
でもよいことは勿論である。
【0098】2)静電潜像形成のための露光手段として
は、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレー
ザ走査露光手段7に限定されるものではなく、通常のア
ナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構
わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組
み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像
を形成できるものであるなら構わない。
【0099】像担持体は静電記録装置の場合には静電記
録誘電体である。静電記録誘電体の場合はこれを帯電装
置で所定の極性・電位に一様に帯電し、その帯電処理面
を除電針アレイや電子銃等の除電手段で選択的に除電処
理して静電潜像を書き込み形成する。
【0100】3)像担持体はドラム型に限られず、エン
ドレス状或いは有端のベルト型、シート状等であっても
よい。
【0101】4)接触帯電部材はローラ型に限られず、
エンドレス状或いは有端のベルト型などのものにするこ
ともできる。
【0102】5)現像装置は実施例は一成分磁性トナー
による反転現像装置であるが、現像装置の構成について
特に限定するものではない。正規現像装置であってもよ
い。
【0103】6)転写手段はローラ転写に限られず、ベ
ルト転写、コロナ転写などにすることもできる。転写ド
ラムや転写ベルト等の中間転写体(中間被転写部材)な
どを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等により
多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であって
もよい。
【0104】7)直接注入帯電は接触帯電部材から被帯
電体部分に電荷が直接移動することをその帯電機構とす
るから、接触帯電部材が十分に被帯電体表面に接触する
必要があり、被帯電体に対して接触帯電部材を周速差を
持たせて回転させることが望ましい。接触帯電部材と被
帯電体との速度差は、具体的には接触帯電部材面を移動
駆動して被帯電体との間に速度差を設けることになる。
好ましくは接触帯電部材を回転駆動し、さらにその回転
方向は被帯電体表面の移動方向とは逆方向に回転するよ
うに構成するのがよい。接触帯電部材面を被帯電体表面
の移動方向と同じ方向に移動させて速度差をもたせるこ
とも可能であるが、直接注入帯電の帯電性は被帯電体の
周速と接触帯電部材の周速の比に依存するため、逆方向
と同じ周速比を得るには順方向では接触帯電部材の回転
数が逆方向の時に比べて大きくなるので、接触帯電部材
を逆方向に移動させる方が回転数の点で有利である。こ
こで記述した周速比は 周速比(%)=(接触帯電部材周速−被帯電体周速)/
被帯電体周速×100 である(接触帯電部材周速は接触部において接触帯電部
材表面が被帯電体表面と同じ方向に移動するとき正の値
である)。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
電性粒子を用いた接触帯電を用い、非接触現像で導電性
粒子の供給と転写残トナーの回収を行う現像装置とを備
える画像形成装置、および該画像形成装置本体に対して
着脱自在のプロセカートリッジについて、現像部でのト
ナーの回収性を向上して、転写残トナーが多くなった場
合においても画像カブリを低減して、良好な画像形成を
行うこと、また、転写残トナーの回収性が良くなるの
で、接触帯電部材のトナー汚染を減少し、帯電を安定化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う画像形成装置例の概略構成図
【図2】 画像形成装置本体から抜き外した状態のプロ
セスカートリッジの概略構成図
【図3】 S−Dギャップdと該ギャップ部での現像剤
層厚aの説明図
【図4】 スペーサコロによるS−Dギャップdの形成
説明図
【図5】 現像スリーブ側から感光ドラム側への導電性
粒子の供給の電位関係説明図
【図6】 現像部位でのトナー回収の電位の関係を説明
する図(その1)
【図7】 現像部位でのトナー回収の電位の関係を説明
する図(その2)
【図8】 実験結果のグラフ(横軸にS−Dギャップ、
縦軸に現像スリーブ上の感光ドラム対向位置でのトナー
層厚をとって、カブリの結果をプロットしたもの)
【符号の説明】
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電ローラ(帯
電部材)、3・・現像スリーブ(現像剤担持体)、T・
・トナー(現像剤)、m・・導電性粒子、6・・現像装
置、10・・プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/02 101 G03G 15/02 102 102 15/06 101 15/06 101 15/09 Z 15/09 15/08 507B 507L (72)発明者 川村 武志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H031 AC08 AC14 AC15 AC19 AC20 AC30 AC34 AD05 AD09 BA01 CA11 EA01 FA05 2H068 AA03 AA05 AA06 BB06 BB31 BB59 CA37 2H073 AA05 BA04 BA09 BA13 CA02 CA14 2H077 AA37 AC16 AD02 AD06 AD13 AD18 AD23 AD36 BA03 BA07 BA09 EA16 GA17 2H200 GA23 GA34 GA46 GA54 GA57 GA59 GB37 HA02 HA28 HB12 HB17 HB23 JA02 LA19 LA29 LA38

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、導電性粒子を担持して像担持
    体に当接して像担持体を帯電する帯電部材と、像担持体
    の帯電面に形成された静電潜像を導電性粒子を含む現像
    剤により可視化する現像装置と、像担持体面に形成され
    た現像剤像を記録媒体に転写させる転写装置を有し、現
    像装置は、像担持体と間隔を保って対向配設された現像
    剤担持体に導電性粒子を含む現像剤を担持させて像担持
    体面の静電潜像を現像するとともに、現像剤像を記録媒
    体に転写させた後に像担持体面に残留する転写残現像剤
    を回収し、帯電部材は現像剤像を記録媒体に転写させた
    後に像担持体面に残留する導電性粒子を捕獲することで
    現像装置から導電性粒子の供給を受けて帯電を繰り返し
    行なう画像形成装置において、 像担持体との対向位置における現像剤担持体上の現像剤
    層の厚さをa、像担持体との対向位置における現像剤担
    持体表面と像担持体表面との距離をdとしたとき、 0.6≦a/d<1.0 であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体との対向位置における現像剤担持
    体表面と像担持体表面との距離dが150[μm]以上
    250[μm]以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】現像剤担持体内にはマグネットが配設さ
    れ、現像剤担持体内に配設されるマグネットが像担持体
    との対向位置±15°以内に磁極のピークの一つを有
    し、現像剤担持体表面での磁束密度が0.6〜1.0
    [mT]であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】導電性粒子は、粒子抵抗が10-1[Ω・c
    m]以上1012[Ω・cm]以下であり、粒径が0.5
    [μm]以上10[μm]以下であることを特徴とする
    請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】帯電部材は、像担持体との接触部が像担持
    体の周速度と所定の速度差をもって移動可能であること
    を特徴とする請求項1から4の何れかに記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】帯電部材は、像担持体との接触部が像担持
    体の周面の移動方向と逆方向に移動可能であることを特
    徴とする請求項1から5の何れかに記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】像担持体は、表面の抵抗が1×109[Ω
    ・cm]以上、1×1014[Ω・cm]以下であるとと
    もに、表面エネルギーが85度以上であることを特徴と
    する請求項1から6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】現像剤担持体に像担持体の電位に対して現
    像剤が飛翔する方向の電界と、引き戻す方向の電界とを
    交互に形成する交互電圧を印加可能であることを特徴と
    する請求項1から6の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】少なくとも、像担持体と、帯電部材と、現
    像装置を包含させて、画像形成装置本体に対し着脱自在
    のプロセスカートリッジとしたことを特徴とする請求項
    1から8の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】像担持体と、導電性粒子を担持して像担
    持体に当接して像担持体を帯電する帯電部材と、像担持
    体の帯電面に形成された静電潜像を導電性粒子を含む現
    像剤により可視化する現像装置と、像担持体面に形成さ
    れた現像剤像を記録媒体に転写させる転写装置を有し、
    現像装置は、像担持体と間隔を保って対向配設された現
    像剤担持体に導電性粒子を含む現像剤を担持させて像担
    持体面の静電潜像を現像するとともに、現像剤像を記録
    媒体に転写させた後に像担持体面に残留する転写残現像
    剤を回収し、帯電部材は現像剤像を記録媒体に転写させ
    た後に像担持体面に残留する導電性粒子を捕獲すること
    で現像装置から導電性粒子の供給を受けて帯電を繰り返
    し行なう画像形成装置の画像形成装置本体に対して着脱
    可能なプロセスカートリッジであり、 少なくとも、像担持体と、帯電部材と、現像装置を包含
    させ、像担持体との対向位置における現像剤担持体上の
    現像剤層の厚さをa、像担持体との対向位置における現
    像剤担持体表面と像担持体表面との距離をdとしたと
    き、 0.6≦a/d<1.0 であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】像担持体との対向位置における現像剤担
    持体表面と像担持体表面との距離dが150[μm]以
    上250[μm]以下であることを特徴とする請求項1
    0に記載のプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】現像剤担持体内にはマグネットが配設さ
    れ、現像剤担持体内に配設されるマグネットが像担持体
    との対向位置±15°以内に磁極のピークの一つを有
    し、現像剤担持体表面での磁束密度が0.6〜1.0
    [mT]であることを特徴とする請求項10または11
    に記載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】導電性粒子は、粒子抵抗が10-1[Ω・
    cm]以上1012[Ω・cm]以下であり、粒径が0.
    5[μm]以上10[μm]以下であることを特徴とす
    る請求項10から12の何れかに記載のプロセスカート
    リッジ。
  14. 【請求項14】帯電部材は、像担持体との接触部が像担
    持体の周速度と所定の速度差をもって移動可能であるこ
    とを特徴とする請求項10から13の何れかに記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】帯電部材は、像担持体との接触部が像担
    持体の周面の移動方向と逆方向に移動可能であることを
    特徴とする請求項10から14の何れかに記載のプロセ
    スカートリッジ。
  16. 【請求項16】像担持体は、表面の抵抗が1×10
    9[Ω・cm]以上、1×1014[Ω・cm]以下であ
    るとともに、表面エネルギーが85度以上であることを
    特徴とする請求項10から15の何れかに記載のプロセ
    スカートリッジ。
  17. 【請求項17】現像剤担持体に像担持体の電位に対して
    現像剤が飛翔する方向の電界と、引き戻す方向の電界と
    を交互に形成する交互電圧を印加可能であることを特徴
    とする請求項10から16の何れかに記載のプロセスカ
    ートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015537337A (ja) * 2013-01-16 2015-12-24 エルジー・ケム・リミテッド 電極組立体の製造装置

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