JP2003307268A - オイルストレイナ - Google Patents
オイルストレイナInfo
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- JP2003307268A JP2003307268A JP2002113130A JP2002113130A JP2003307268A JP 2003307268 A JP2003307268 A JP 2003307268A JP 2002113130 A JP2002113130 A JP 2002113130A JP 2002113130 A JP2002113130 A JP 2002113130A JP 2003307268 A JP2003307268 A JP 2003307268A
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- Japan
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- resin filter
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- pin
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0469—Bearings or seals
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0402—Cleaning of lubricants, e.g. filters or magnets
- F16H57/0404—Lubricant filters
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 織布製の樹脂フィルターを支持枠を介してア
ッパーケースとロアケース間に挟み込むオイルストレイ
ナの提供。 【解決手段】 アッパーケース1と、ロアケース2と、
織布製の樹脂フィルター3と、支持枠4とから成るオイ
ルストレイナであって、上記支持枠の全周縁側にピン1
0を間欠的に形成すると共に、該ピンの内側に撓み片1
1を連続して形成し、アッパーケース又はロアケースの
いずれか一方の周縁に上記ピンを嵌入する凹孔7と撓み
片を嵌入する凹溝8を形成し、且つ、樹脂フィルターの
上記ピンに対応する個所9を部分的に巾広となすことに
より、樹脂フィルターの抜けに関しては、ピンと凹孔の
挾圧作用で、樹脂フィルターの抜けを有効に防止し、樹
脂フィルターの切れに関しては、撓み片が凹溝内で撓む
ことにより、ピンに掛かる力を減少させて、樹脂フィル
ターの切れを有効に防止できる。
ッパーケースとロアケース間に挟み込むオイルストレイ
ナの提供。 【解決手段】 アッパーケース1と、ロアケース2と、
織布製の樹脂フィルター3と、支持枠4とから成るオイ
ルストレイナであって、上記支持枠の全周縁側にピン1
0を間欠的に形成すると共に、該ピンの内側に撓み片1
1を連続して形成し、アッパーケース又はロアケースの
いずれか一方の周縁に上記ピンを嵌入する凹孔7と撓み
片を嵌入する凹溝8を形成し、且つ、樹脂フィルターの
上記ピンに対応する個所9を部分的に巾広となすことに
より、樹脂フィルターの抜けに関しては、ピンと凹孔の
挾圧作用で、樹脂フィルターの抜けを有効に防止し、樹
脂フィルターの切れに関しては、撓み片が凹溝内で撓む
ことにより、ピンに掛かる力を減少させて、樹脂フィル
ターの切れを有効に防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のオートマ
チックトランスミッション等に使用されるオイルストレ
イナの改良に関するものである。
チックトランスミッション等に使用されるオイルストレ
イナの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種オイルストレイナの濾材として
は、金属フィルターや樹脂フィルターが一般に使用され
ているが、前者の金属フィルターは、その支持枠にイン
サート成形する場合でも、アッパーケースとロアケース
間に挟み込む場合でも、金属フィルター自体が高価であ
るために、オイルストレイナの価格が自ずと高騰し、特
に、インサート成形する場合には、更に、成形工賃が上
乗せされるので、剛性や強度に優れながらも、経済的な
面で問題視されている。
は、金属フィルターや樹脂フィルターが一般に使用され
ているが、前者の金属フィルターは、その支持枠にイン
サート成形する場合でも、アッパーケースとロアケース
間に挟み込む場合でも、金属フィルター自体が高価であ
るために、オイルストレイナの価格が自ずと高騰し、特
に、インサート成形する場合には、更に、成形工賃が上
乗せされるので、剛性や強度に優れながらも、経済的な
面で問題視されている。
【0003】又、後者の樹脂フィルターは、不織布製と
織布製の2種類があり、不織布製のものの下では、その
支持枠にインサート成形する場合には、やはり、成形工
賃が上乗せされて高価となり、アッパーケースとロアケ
ース間で挟み込む場合には、全体が嵩張ったり通油抵抗
が大きくなって、オイルストレイナ自体が大型化する嫌
いがあり、織布製のものの下では、その支持枠にインサ
ート成形される関係で、同様に、成形工賃が上乗せされ
て高価となる嫌いがあった。
織布製の2種類があり、不織布製のものの下では、その
支持枠にインサート成形する場合には、やはり、成形工
賃が上乗せされて高価となり、アッパーケースとロアケ
ース間で挟み込む場合には、全体が嵩張ったり通油抵抗
が大きくなって、オイルストレイナ自体が大型化する嫌
いがあり、織布製のものの下では、その支持枠にインサ
ート成形される関係で、同様に、成形工賃が上乗せされ
て高価となる嫌いがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この樹脂フィ
ルターの内、織布製のものをアッパーケースとロアケー
ス間に挟み込む構造を採用すれば、一応、上記問題点が
解消されて、安価で軽量で加工性が向上する利点を有す
ることとなるが、今度は、自動車の急発進などに、フィ
ルターに急激な負圧がかかったような場合には、金属フ
ィルターではこれに耐え得ることができても、織布製の
ものは、特に、剛性と強度が低いので、その挟み込み部
から抜けたり切れたりする恐れが十分に考えられる。
ルターの内、織布製のものをアッパーケースとロアケー
ス間に挟み込む構造を採用すれば、一応、上記問題点が
解消されて、安価で軽量で加工性が向上する利点を有す
ることとなるが、今度は、自動車の急発進などに、フィ
ルターに急激な負圧がかかったような場合には、金属フ
ィルターではこれに耐え得ることができても、織布製の
ものは、特に、剛性と強度が低いので、その挟み込み部
から抜けたり切れたりする恐れが十分に考えられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯かる実情に
鑑み開発されたもので、請求項1記載の発明は、アッパ
ーケースと、ロアケースと、織布製の樹脂フィルター
と、格子状の支持枠とから成り、織布製の樹脂フィルタ
ーを支持枠を介してアッパーケースとロアケース間に挟
み込むオイルストレイナであって、上記支持枠の全周縁
側にピンを間欠的に形成すると共に、該ピンの内側に撓
み片を連続して形成し、アッパーケース又はロアケース
のいずれか一方の周縁に上記ピンを嵌入する凹孔と撓み
片を嵌入する凹溝を形成し、且つ、織布製の樹脂フィル
ターの上記ピンに対応する個所を部分的に巾広となす構
成を採用した。
鑑み開発されたもので、請求項1記載の発明は、アッパ
ーケースと、ロアケースと、織布製の樹脂フィルター
と、格子状の支持枠とから成り、織布製の樹脂フィルタ
ーを支持枠を介してアッパーケースとロアケース間に挟
み込むオイルストレイナであって、上記支持枠の全周縁
側にピンを間欠的に形成すると共に、該ピンの内側に撓
み片を連続して形成し、アッパーケース又はロアケース
のいずれか一方の周縁に上記ピンを嵌入する凹孔と撓み
片を嵌入する凹溝を形成し、且つ、織布製の樹脂フィル
ターの上記ピンに対応する個所を部分的に巾広となす構
成を採用した。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、支持枠の格子形状を画成する各桟の樹脂フィルタ
ーが接する側の角部を曲面形状となす構成を採用した。
して、支持枠の格子形状を画成する各桟の樹脂フィルタ
ーが接する側の角部を曲面形状となす構成を採用した。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2を前提と
して、支持枠の各桟が自動車の低温始動時の負圧に対し
て撓み可能である構成を採用した。
して、支持枠の各桟が自動車の低温始動時の負圧に対し
て撓み可能である構成を採用した。
【0008】依って、請求項1記載の発明にあっては、
織布製の樹脂フィルターを支持枠を介してアッパーケー
スとロアケース間に挟み込む場合には、支持枠側のピン
が樹脂フィルターを伴って対応する凹孔に嵌入すると同
時に、撓み片が同じく樹脂フィルターを伴って対応する
凹溝に嵌入するので、樹脂フィルターの抜けに関して
は、ピンと凹孔の挾圧作用で、樹脂フィルターの抜けを
有効に防止し、樹脂フィルターの切れに関しては、撓み
片が凹溝内で撓むことにより、ピンに掛かる力を減少さ
せて、樹脂フィルターの切れを有効に防止できる。又、
特に、樹脂フィルターのピンに対応する個所は部分的に
巾広となっているので、この点からも、樹脂フィルター
の切れを一層効果的に防止できる。
織布製の樹脂フィルターを支持枠を介してアッパーケー
スとロアケース間に挟み込む場合には、支持枠側のピン
が樹脂フィルターを伴って対応する凹孔に嵌入すると同
時に、撓み片が同じく樹脂フィルターを伴って対応する
凹溝に嵌入するので、樹脂フィルターの抜けに関して
は、ピンと凹孔の挾圧作用で、樹脂フィルターの抜けを
有効に防止し、樹脂フィルターの切れに関しては、撓み
片が凹溝内で撓むことにより、ピンに掛かる力を減少さ
せて、樹脂フィルターの切れを有効に防止できる。又、
特に、樹脂フィルターのピンに対応する個所は部分的に
巾広となっているので、この点からも、樹脂フィルター
の切れを一層効果的に防止できる。
【0009】請求項2記載の発明にあっては、これに加
えて、樹脂フィルターが負圧に引かれて支持枠の各桟に
接触しても、該各桟の角部が曲面形状を呈しているの
で、樹脂フィルターが各桟に擦れて切れる心配がない。
請求項3記載の発明にあっては、これに加えて、支持枠
の各桟が自動車の低温始動時の負圧に対して撓み可能で
あるので、各桟の剛性を維持しつつ、樹脂フィルターに
掛かる力を軽減できる。
えて、樹脂フィルターが負圧に引かれて支持枠の各桟に
接触しても、該各桟の角部が曲面形状を呈しているの
で、樹脂フィルターが各桟に擦れて切れる心配がない。
請求項3記載の発明にあっては、これに加えて、支持枠
の各桟が自動車の低温始動時の負圧に対して撓み可能で
あるので、各桟の剛性を維持しつつ、樹脂フィルターに
掛かる力を軽減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るオ
イルストレイナは、図1に示す如く、オイルの流入口5
と流出口6を一体に有するアッパーケース1と、単なる
箱状を呈するロアケース2と、織布製の樹脂フィルター
3と、該樹脂フィルター3を上記アッパーケース1の周
縁側に押し付けながら支持する格子状の支持枠4とから
成り、上記織布製の樹脂フィルター3を支持枠4を介し
てアッパーケース1とロアケース2間に挟み込むもので
あるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した点
にある。尚、上記アッパーケース1とロアケース2は、
その周縁同士が溶着により一体化されるものである。
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るオ
イルストレイナは、図1に示す如く、オイルの流入口5
と流出口6を一体に有するアッパーケース1と、単なる
箱状を呈するロアケース2と、織布製の樹脂フィルター
3と、該樹脂フィルター3を上記アッパーケース1の周
縁側に押し付けながら支持する格子状の支持枠4とから
成り、上記織布製の樹脂フィルター3を支持枠4を介し
てアッパーケース1とロアケース2間に挟み込むもので
あるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した点
にある。尚、上記アッパーケース1とロアケース2は、
その周縁同士が溶着により一体化されるものである。
【0011】まず、アッパーケース1に対しては、図2
に示す如く、その周縁の内面に後述する支持枠4のピン
10を嵌入する凹孔7を間欠的に形成すると共に、該各
凹孔7の内側に後述する支持枠4の撓み片11を嵌入す
る凹溝8を連続して形成する構成となっている。織布製
の樹脂フィルター3に対しては、図示する如く、上記支
持枠4のピン10に対応する個所9を部分的に巾広とな
して、各部に挟み代を十分に取る構成となっている。
に示す如く、その周縁の内面に後述する支持枠4のピン
10を嵌入する凹孔7を間欠的に形成すると共に、該各
凹孔7の内側に後述する支持枠4の撓み片11を嵌入す
る凹溝8を連続して形成する構成となっている。織布製
の樹脂フィルター3に対しては、図示する如く、上記支
持枠4のピン10に対応する個所9を部分的に巾広とな
して、各部に挟み代を十分に取る構成となっている。
【0012】又、格子状の支持枠4に対しては、図3に
も示す如く、その全周縁の上面に上記各凹孔7内に嵌入
する対の関係を有するピン10を間欠的に形成すると共
に、該ピン10の内側に上記凹溝8内に嵌入する撓み片
11を連続して形成する一方、図4に示す如く、支持枠
4の格子形状を画成する各桟4aの樹脂フィルター3と
接する側の角部を曲面形状12となし、且つ、この各桟
4a自体を自動車の低温始動時の負圧に対して撓み可能
となす構成となっている。
も示す如く、その全周縁の上面に上記各凹孔7内に嵌入
する対の関係を有するピン10を間欠的に形成すると共
に、該ピン10の内側に上記凹溝8内に嵌入する撓み片
11を連続して形成する一方、図4に示す如く、支持枠
4の格子形状を画成する各桟4aの樹脂フィルター3と
接する側の角部を曲面形状12となし、且つ、この各桟
4a自体を自動車の低温始動時の負圧に対して撓み可能
となす構成となっている。
【0013】依って、本実施の形態に係るオイルストレ
イナにあって、織布製の樹脂フィルター3を支持枠4を
介してアッパーケース1とロアケース2間に挟み込む場
合には、まず、図5に示す如く、各巾広個所9をアッパ
ーケース1の凹孔7に対応させて、樹脂フィルター3を
アッパーケース1側に載置する状態を得て、その上から
支持枠4を被せると、支持枠4側のピン10が樹脂フィ
ルター3を伴って対応する凹孔7に嵌入すると同時に、
撓み片11が同じく樹脂フィルター3を伴って対応する
凹溝8に嵌入するので、後は、アッパーケース1とロア
ケース2の周縁同士を溶着すれば、これにより、図6に
示す如く、織布製の樹脂フィルター3が支持枠4を介し
てアッパーケース1とロアケース2間に挟み込まれるこ
ととなる。
イナにあって、織布製の樹脂フィルター3を支持枠4を
介してアッパーケース1とロアケース2間に挟み込む場
合には、まず、図5に示す如く、各巾広個所9をアッパ
ーケース1の凹孔7に対応させて、樹脂フィルター3を
アッパーケース1側に載置する状態を得て、その上から
支持枠4を被せると、支持枠4側のピン10が樹脂フィ
ルター3を伴って対応する凹孔7に嵌入すると同時に、
撓み片11が同じく樹脂フィルター3を伴って対応する
凹溝8に嵌入するので、後は、アッパーケース1とロア
ケース2の周縁同士を溶着すれば、これにより、図6に
示す如く、織布製の樹脂フィルター3が支持枠4を介し
てアッパーケース1とロアケース2間に挟み込まれるこ
ととなる。
【0014】尚、この場合には、支持枠4のピン10と
ピン10の間に間欠的に存する壁13がアッパーケース
1側の対応する溝14内に嵌入することとなるので、こ
れによっても、織布製の樹脂フィルター3が挟み込まれ
ることとなる。
ピン10の間に間欠的に存する壁13がアッパーケース
1側の対応する溝14内に嵌入することとなるので、こ
れによっても、織布製の樹脂フィルター3が挟み込まれ
ることとなる。
【0015】そして、斯かる状態において、樹脂フィル
ター3の抜けに関しては、ピン10と凹孔7の挾圧作用
で、樹脂フィルター3の抜けを有効に防止し、樹脂フィ
ルター3の切れに関しては、撓み片11が凹溝8内で撓
むことにより、ピン10に掛かる力を減少させて、樹脂
フィルター3の切れを有効に防止できる。又、特に、樹
脂フィルター3のピン10に対応する個所9は部分的に
巾広となっているので、この点からも、樹脂フィルター
3の切れを一層効果的に防止できることとなる。尚、こ
の場合において、図示する如く、ピン10の先端を尖鋭
となして、その部分での接触圧を増加させることも可能
である。これにより、ピン10の尖鋭先端が樹脂フィル
ター3に突き刺さったり、樹脂フィルター3の外周を動
き難くするので、樹脂フィルター3の抜けをより一層有
効に防止できる。
ター3の抜けに関しては、ピン10と凹孔7の挾圧作用
で、樹脂フィルター3の抜けを有効に防止し、樹脂フィ
ルター3の切れに関しては、撓み片11が凹溝8内で撓
むことにより、ピン10に掛かる力を減少させて、樹脂
フィルター3の切れを有効に防止できる。又、特に、樹
脂フィルター3のピン10に対応する個所9は部分的に
巾広となっているので、この点からも、樹脂フィルター
3の切れを一層効果的に防止できることとなる。尚、こ
の場合において、図示する如く、ピン10の先端を尖鋭
となして、その部分での接触圧を増加させることも可能
である。これにより、ピン10の尖鋭先端が樹脂フィル
ター3に突き刺さったり、樹脂フィルター3の外周を動
き難くするので、樹脂フィルター3の抜けをより一層有
効に防止できる。
【0016】又、この場合において、支持枠4の全周縁
にピン10のみを形成すると、負圧に引かれて、樹脂フ
ィルター3が切れ易くなり、逆に、全周縁に撓み片11
のみを形成すると、樹脂フィルター3がずれて抜け易く
なるが、本実施の形態にあっては、斯かるピン10と撓
み片11とを有機的に使い分けることにより、支持枠4
を介してアッパーケース1とロアケース2間に挟み込ま
れる織布製の樹脂フィルター3の切れと抜けを有効に防
止した訳である。
にピン10のみを形成すると、負圧に引かれて、樹脂フ
ィルター3が切れ易くなり、逆に、全周縁に撓み片11
のみを形成すると、樹脂フィルター3がずれて抜け易く
なるが、本実施の形態にあっては、斯かるピン10と撓
み片11とを有機的に使い分けることにより、支持枠4
を介してアッパーケース1とロアケース2間に挟み込ま
れる織布製の樹脂フィルター3の切れと抜けを有効に防
止した訳である。
【0017】又、樹脂フィルター3が負圧に引かれて支
持枠4の各桟4aに接触しても、該各桟4aの角部が曲
面形状12を呈しているので、樹脂フィルター3が各桟
4aに擦れて切れる心配がないと共に、支持枠4の各桟
4aが自動車の低温始動時の負圧に対して撓み可能であ
るので、各桟4aの剛性を維持しつつ、樹脂フィルター
3に掛かる力を軽減できる。
持枠4の各桟4aに接触しても、該各桟4aの角部が曲
面形状12を呈しているので、樹脂フィルター3が各桟
4aに擦れて切れる心配がないと共に、支持枠4の各桟
4aが自動車の低温始動時の負圧に対して撓み可能であ
るので、各桟4aの剛性を維持しつつ、樹脂フィルター
3に掛かる力を軽減できる。
【0018】尚、上記実施の形態にあっては、オイルの
流入口5と流出口6を一体に有するアッパーケース1を
対象としている関係で、支持枠4の全周縁上面側にピン
10と撓み片11を形成し、アッパーケース1の周縁内
面側に対応する凹孔7と凹溝8を形成したものである
が、アッパーケース1はオイルの流出口6しか有さず、
ロアケース2がオイルの流入口5を有する場合には、今
度は、支持枠4の全周縁下面にピン10と撓み片11を
形成し、ロアケース2の周縁内面側に凹孔7と凹溝8を
形成することとなるが、いずれの場合にあっても、負圧
方向に支持枠4が位置して、アッパーケース1の周縁と
ロアケース2の周縁同士が溶着されることとなる。
流入口5と流出口6を一体に有するアッパーケース1を
対象としている関係で、支持枠4の全周縁上面側にピン
10と撓み片11を形成し、アッパーケース1の周縁内
面側に対応する凹孔7と凹溝8を形成したものである
が、アッパーケース1はオイルの流出口6しか有さず、
ロアケース2がオイルの流入口5を有する場合には、今
度は、支持枠4の全周縁下面にピン10と撓み片11を
形成し、ロアケース2の周縁内面側に凹孔7と凹溝8を
形成することとなるが、いずれの場合にあっても、負圧
方向に支持枠4が位置して、アッパーケース1の周縁と
ロアケース2の周縁同士が溶着されることとなる。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、織布製の樹脂フィルターを支持枠を介してアッ
パーケースとロアケース間に挟み込む場合には、支持枠
側のピンが樹脂フィルターを伴って対応する凹孔に嵌入
すると同時に、撓み片が同じく樹脂フィルターを伴って
対応する凹溝に嵌入するので、樹脂フィルターの抜けに
関しては、ピンと凹孔の挾圧作用で、樹脂フィルターの
抜けを有効に防止し、樹脂フィルターの切れに関して
は、撓み片が凹溝内で撓むことにより、ピンに掛かる力
を減少させて、樹脂フィルターの切れを有効に防止でき
る。又、特に、樹脂フィルターのピンに対応する個所は
部分的に巾広となっているので、この点からも、樹脂フ
ィルターの切れを一層効果的に防止できる。
により、織布製の樹脂フィルターを支持枠を介してアッ
パーケースとロアケース間に挟み込む場合には、支持枠
側のピンが樹脂フィルターを伴って対応する凹孔に嵌入
すると同時に、撓み片が同じく樹脂フィルターを伴って
対応する凹溝に嵌入するので、樹脂フィルターの抜けに
関しては、ピンと凹孔の挾圧作用で、樹脂フィルターの
抜けを有効に防止し、樹脂フィルターの切れに関して
は、撓み片が凹溝内で撓むことにより、ピンに掛かる力
を減少させて、樹脂フィルターの切れを有効に防止でき
る。又、特に、樹脂フィルターのピンに対応する個所は
部分的に巾広となっているので、この点からも、樹脂フ
ィルターの切れを一層効果的に防止できる。
【図1】本発明の実施の形態に係るオイルストレイナを
分解して示す斜視図である。
分解して示す斜視図である。
【図2】アッパーケースを内側から示す要部拡大斜視図
である。
である。
【図3】支持枠を上面側から示す要部拡大斜視図であ
る。
る。
【図4】支持枠の桟の断面図である。
【図5】アッパーケース側に織布製の樹脂フィルターを
載置した状態を示す斜視図である。
載置した状態を示す斜視図である。
【図6】織布製の樹脂フィルターを支持枠を介してアッ
パーケースとロアケース間で挟み込んだ状態を示す要部
断面図である。
パーケースとロアケース間で挟み込んだ状態を示す要部
断面図である。
1 アッパーケース
2 ロアケース
3 織布製の樹脂フィルター
4 支持枠
4a 支持枠の桟
5 流入口
6 流出口
7 凹孔
8 凹溝
9 巾広個所
10 ピン
11 撓み片
12 曲面形状
13 壁
14 溝
Claims (3)
- 【請求項1】 アッパーケースと、ロアケースと、織布
製の樹脂フィルターと、格子状の支持枠とから成り、織
布製の樹脂フィルターを支持枠を介してアッパーケース
とロアケース間に挟み込むオイルストレイナであって、
上記支持枠の全周縁側にピンを間欠的に形成すると共
に、該ピンの内側に撓み片を連続して形成し、アッパー
ケース又はロアケースのいずれか一方の周縁に上記ピン
を嵌入する凹孔と撓み片を嵌入する凹溝を形成し、且
つ、織布製の樹脂フィルターの上記ピンに対応する個所
を部分的に巾広となしたことを特徴とするオイルストレ
イナ。 - 【請求項2】 支持枠の格子形状を画成する各桟の樹脂
フィルターが接する側の角部を曲面形状となしたことを
特徴とする請求項1記載のオイルストレイナ。 - 【請求項3】 支持枠の各桟が自動車の低温始動時の負
圧に対して撓み可能であることを特徴とする請求項2記
載のオイルストレイナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113130A JP2003307268A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | オイルストレイナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113130A JP2003307268A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | オイルストレイナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003307268A true JP2003307268A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29395399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002113130A Pending JP2003307268A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | オイルストレイナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003307268A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005248945A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-09-15 | Spx Corp | エンジンフィルタ又はトランスミッションフィルタにおけるフィルタ媒体の支持装置又は方法 |
JP2007054687A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Daikyoo Nishikawa Kk | オイルストレーナ |
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2002
- 2002-04-16 JP JP2002113130A patent/JP2003307268A/ja active Pending
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