JP2003307060A - 錠装置 - Google Patents

錠装置

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JP2003307060A
JP2003307060A JP2002112804A JP2002112804A JP2003307060A JP 2003307060 A JP2003307060 A JP 2003307060A JP 2002112804 A JP2002112804 A JP 2002112804A JP 2002112804 A JP2002112804 A JP 2002112804A JP 2003307060 A JP2003307060 A JP 2003307060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錠本体側に駆動源を所有することなく、外部
からの駆動源によって錠本体を操作して開錠・施錠を行
うことができる機能を備えるコントロールキーと組合わ
せてなる錠装置を提供する。 【解決手段】 扉2とその扉2が取付けられる開口部の
縁とに組み込まれて外部からの動力によってロック片1
3が進退いずれかに操作されると施錠または開錠が行え
る施錠機構11と、前記施錠機構11に動力を外部から
供給できる機構と開錠または施錠の操作信号を付与する
操作部および前記操作信号の可否を判断する制御部を備
えた携帯自在なコントロールキーとで構成され、前記施
錠機構11に設けられた動力受入部に前記コントロール
キーの動力供給部を接触させて前記操作部での信号入力
が前記制御部で認証されると通電して開錠または施錠で
きる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの入力信
号と記憶されているデータとが合致する場合のみ開錠す
ることができる電気信号を用いた開錠手段を備える錠装
置に関わり、詳しくは外部からの開錠器具に電源を備え
る構成とされた電気式の錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、出入口などに取付けられる施錠装
置としては、すでに多くの形式のものが提案されてい
る。そのうち電気信号によって施錠・開錠を行う電気式
錠は、その主となる錠装置の作動部に電源が附帯する構
成となっている。すなわち、建物のドアの施錠に使用さ
れる電気式の錠では、建物に受入れられている電力の一
部を錠装置に導いて、その錠を施錠したり開錠するため
の動力として使用される方式が一般的である。
【0003】また、電気式の錠装置では、その多くが扉
側にある錠装置の本体もしくは別設位置に記憶手段を備
えて、ドアの表もしくはその近傍に配設された開錠のた
めのテンキーなどで所定のデータを入力させて、前記記
憶手段に記憶させてある特定のデータと開錠のための入
力データとを照合させ、両者が合致した場合に施錠部が
係止を解いて開錠できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
式の錠装置においては、錠の開閉に際して必要な電源を
建物側に求めなければならないので、どうしても錠装置
の個所まで電気配線する必要がある。したがって、この
電気配線を伴うことから、錠装置を設ける個所によって
は自由に電気配線を行うことが困難であるという場合が
ある。例えば、既設建物の出入口などに電気式の錠装置
を付設するような場合、電気配線を必要とすると建物の
構造上自由に配線できず不都合であるという問題点があ
る。また、配線などで工事費が嵩むという問題点もあ
る。
【0005】また、錠装置の本体に供給する電源として
電池を使用すれば、電気配線を省略できて商用電源を使
用する場合の問題点を解消することができる利点があ
る。しかしながら、この電池を電源として用いる電気式
の錠装置では、電池の消耗によって使用不能となるの
で、その電池の寿命に合わせて新しいものと交換しなけ
ればならず、事前に電池の寿命を察知して新しい電池と
交換しないと錠装置が使用不能になるという問題点があ
る。
【0006】本発明は、前述のような問題点に鑑みてな
されたもので、錠本体側に駆動源を所有することなく、
外部からの駆動源によって錠本体を操作して開錠・施錠
を行うことができる機能を備えるコントロールキーと組
合わせてなる錠装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による錠装置は、扉
とその扉が取付けられる開口部の縁とに組み込まれて外
部からの動力によってロック片が進退いずれかに操作さ
れると施錠または開錠が行える施錠機構と、前記施錠機
構に動力を外部から供給できる機構と開錠または施錠の
操作信号を付与する操作部および前記操作信号の可否を
判断する制御部を備えた携帯自在なコントロールキーと
で構成され、前記施錠機構に設けられた動力受入部に前
記コントロールキーの動力供給部を接触させて前記操作
部での信号入力が前記制御部で認証されると通電して開
錠または施錠できることを特徴とするものである(第1
発明)。
【0008】本発明においては、例えば建物の出入口に
設けられた扉とその出入口の扉開放側と対応する内側部
とに、その一方にロック片とその操作駆動部を備えた施
錠機構の本体が組み込まれ、他方には前記ロック片を受
け入れて係止する受金を組付けて施錠機構を設置してお
く。これに対して携帯自在なコントロールキーには、駆
動源となる電池を備え、かつ操作信号を入力する操作部
と、その入力信号が予め設定記憶されている値と合致す
るか否かを判断する制御部が設けられ、かつ電池から施
錠機構側への動力供給並びに信号付与部が設けられてい
る。開錠または施錠するには、コントロールキーの前記
動力供給部を施錠機構の外部に露出して設けられる動力
受入部にあてがって、操作部での入力信号が制御部で認
証されると電池から施錠機構内の操作駆動部に通電さ
れ、その状態でコントロールキーを回動操作させるとロ
ック片がスライドして開錠または施錠できる。要する
に、コントロールキーにおいて操作部での入力が予め設
定されているデータと合致したときのみ開錠・施錠する
ことができる。言換えると、設定された条件に合致した
ときのみ開錠・施錠ができ、それ以外では錠を作動させ
ることを不能にする。
【0009】本発明によれば、建物など扉を備える側に
は錠を作動させるための動力源を所有しないで、携帯で
きるコントロールキー側に錠の駆動源を備える構成とさ
れるので、錠装置を設けるに際して錠の駆動のために電
気配線をしたり、電池を組付けるという問題点を解消し
て、開錠または施錠するときにのみキー側に備える電源
を使用するようにされ、合理的に錠装置を構成できると
いう効果を奏するものである。また、扉を備える側には
駆動源を有しないので、不正行為での開錠を防止できて
防犯効果を高めることができるという効果も併せ得られ
る。
【0010】前記施錠機構は、スライドするロック片
と、このロック片をスライドして進退させるギアと、そ
のギアを回動させるための回転操作部材と、その回転操
作部材と前記ギアとを一時的に連結させる電磁石および
前記ロック片の作動を加勢するアクセレレータと、これ
らを支持して扉または扉を支持する構造物の開口部に組
付ける支持フレームとおよび前記ロック片のスライドに
対応して受入れる係止口を備える受金具とで構成されて
いる(第2発明)。施錠機構は、このような構成によっ
てロック片を進退スライド操作するギアを、外部から前
記コントロールキーにおける入力データが設定値に合致
する場合のみ電磁石に通電すると、その電磁石によって
回転操作部材とギアとが係合して回動できるようにする
ことで、ロック片をスライドさせて施錠機能を発揮で
き、常態では前記ギアの回動を不能になるようにして簡
単に不正行為では開錠できない機能を所有させることが
できて、防犯効果を高め得るのである。なお、ギアによ
るロック片のスライド操作に際しては、付属するアクセ
レレータによって移動量を拡大させて確実に開錠または
施錠させることができる。
【0011】前記ギアと回動操作部材とは、両者の中間
に介在配置される電磁石の励磁によってのみ相互に連結
されて支持フレーム内で回動できる構成であるのが好ま
しい(第3発明)。こうすると、外部から電磁石のコイ
ル部に通電されることにより、その電磁石の励磁によっ
て回転操作部材とギアとが電磁石によって一体的に繋が
れ、回転操作部材に加えられる回動力がギアに伝達され
て、そのギアと関連するロック片を動かせて施錠もしく
は開錠させることができる。前記電磁石を含む施錠機構
には、電源を有しないので外部から動力を付与しない限
り開錠・施錠できず、施錠装置としての機構を効果的に
発揮できる。
【0012】前記回転操作部材は、前面部の少なくとも
二箇所に回転操作穴が設けられ、内部に凹所が形成され
て、その凹所に電磁石が励磁片を軸線方向に作動可能に
嵌設されて電気絶縁材で形成されており、前記回転操作
穴の内部に電気接触子が配置されて前記電磁石のコイル
に配線され、前記電磁石の励磁片をこの回転操作部材の
背後位置に配される前記ロック片操作用のギアと連結・
離脱するように設けられている構成であるのがよい(第
4発明)。また、前記ギアは前記回転操作部材の背後位
置で同一軸線上にて回転可能に設けられ、前記電磁石の
励磁片との係合孔を備えて、その電磁石が作動したとき
のみ励磁片と係合して回転操作部材と連結されるように
して、一方の開放面にロック片と係合する突片を備えて
いる構成であるのがよい(第5発明)。
【0013】このように構成することにより、回転操作
部材の外側からコントロールキーの通電部を回転操作部
材の回転操作穴に係合させて通電状態にすれば、電気接
触子から電磁石のコイルに通電して励磁され、励磁片が
隣接位置のギアと係合することによりそのギアと回転操
作部材とが一体化され、この状態で回転操作部材を回転
させるとギアがともに回転され、そのギアの開放面(電
磁石と反対側の面)に設けられている突片が変位してロ
ック片をスライドさせることができる。
【0014】前記電磁石とギアとの関係は、回転操作部
材の凹所に嵌合固設される電磁石に対して、励磁片がギ
ア側に進退可能に配置されるとともに、電磁石のコアを
貫通してギア側に突出す複数の係合ピンを軸線に平行し
て突設され、これに対してギアは前記電磁石のコア側に
引き付け可能に適宜間隔をおいて軸線方向移動可能に配
置され、電磁石が励磁されると前記励磁片とギアがとも
に電磁石のコア側に引き付けられ、同時に励磁片の係合
ピンがギアに設けられた係合孔に挿入されてギアと回転
操作部材が一体化するように構成されている(第6発
明)。こうすることで、電磁石のコアに対して励磁片と
ギアとを両側から引き寄せ、小さな励磁力で励磁片とギ
アとの係合を確実なものにして、狭いスペースで効果的
にギアを介してロック片のスライド操作が行えるように
することができる。
【0015】前記電磁石における励磁片とコアおよびそ
のコアとギアとの間には、それぞれ復帰用弾性部材を介
在させておくのがよい(第7発明)。こうすると、電磁
石の励磁時には弾性部材が圧縮されて励磁片並びにギア
がコア側に吸引され、電磁石のコアが消磁すると、復帰
用弾性部材の復元力で励磁片並びにギアが押し戻され
て、ギアをフリーにしてロック片をスライドできないよ
うにすることができる。なお、この弾性部材は扁平なも
のにして弾性変形率の大きい材料を用いるのが好まし
い。
【0016】前記コントロールキーは、電池の収容部
と、信号発信用の集積チップとを内蔵し、表面に信号入
力用のテンキーを備え、端部に前記施錠機構の回転操作
部材に設けられる回転操作穴と係合して通電と回転力を
伝達する回転操作部が突設されており、前記施錠機構側
に設けられる演算手段とで錠の開閉を照合して後に開錠
・施錠操作ができる構成であることを特徴とするもので
ある(第8発明)。こうすると、携帯自在にされたコン
トロールキーにより、予め設定されている錠の開閉に必
要な数値(データ)とテンキーから入力された数値(デ
ータ)とを演算手段によって照合し、両者が一致した場
合のみ電源から回転操作部を通じて施錠機構の回転操作
部材内の電磁石に通電して励磁させ、一体化された前記
ギアをこのコントロールキーで回転操作部を介して直接
的に回転させることによりロック片をスライドさせて開
錠または施錠することができる。したがって、このコン
トロールキーを施錠機構から離せば、施錠機構側に動力
源を有しないので開閉操作が行えない。また、施錠機構
側に設けた予め錠開閉のための数値が記憶(信号発信用
メモリー)されていて、コントロールキーのテンキーに
よる入力値と演算手段で照合して合致しないと通電でき
ない構成であるから、より安全性を高め得ることができ
る。
【0017】前記通電と回転力を伝達する回転操作部
は、施錠機構における回転操作部材に設けられる二本の
回転操作穴と合致する間隔でコントロールキー本体から
突出する軸体で、その一方の軸体の先端部外面には前記
制御部からの通電用電気接触片が設けられ、他方の軸体
の先端部には前記制御部からの信号用電気接触片と通電
用電気接触片とが設けられ、これら両軸体を前記回転操
作部材の回転操作穴に挿入して、先に前記信号用電気接
触片が受け側の信号用電気接触片に接して後に両通電用
電気接触片が接して通電可能にするとともに、開錠・施
錠のための回転力が伝達されるようにされている(第9
発明)。こうすると、開錠・施錠に際して、まず信号の
授受で開錠条件の照合を行なわせ、照合後に電磁石を励
磁させるとともに、直接的に施錠機構のギアを回動させ
ることになり、錠の開閉に要する動力源が小さくて済
む。また、コントロールキーを使用しないときには電極
が短絡しないので、無駄な放電を防止できる。
【0018】前記施錠機構における回転操作部材に設け
られる二本の回転操作穴は、いずれも信号線に繋がる極
と通電用の極とを備える段付き穴に形成されているのが
よい(第10発明)。こうすると、コントロールキーに
設けられる信号伝達並びに電力伝導用の軸体が施錠機構
側の回転操作部材の回転操作穴に向きを間違って挿入す
ることがあっても、何等支障を来すことなく目的を達成
することができるという利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明による錠装置の具体
的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0020】図1に本実施形態の錠装置の錠本体が扉内
蔵タイプの概要を表す断面図が示され、図2に図1で表
わす錠本体構成部と出入口に付される受け金具とを分解
して表わす斜視図が、図3に施錠要部の拡大断面図が、
図4に図3で表わされる施錠要部の分解図が、図5にロ
ック片をスライドさせる際のアクセレレータとそのロッ
ク片との関係を表わす正面図(a)とA−A視断面図
(b)とが、図6にコントロールキーの斜視図が、図7
にコントロールキー側の回転操作ピンと施錠機構側の回
転操作穴との通電接続関係を表わす図が、図8に電気制
御回路の一例を表わす図が、それぞれ示されている。
【0021】この第1実施形態の錠装置1は、建物の出
入口扉2(以下、単に扉2という)の施錠に用いられる
ものであって、扉側に取付けられる施錠機構11が組込
まれた錠本体3と、建物の出入口の内縁部5に取付けら
れて前記施錠機構11のロック片13(デッドボルト)
を受入れ施錠できるようにする受け金具4と、前記錠本
体2における施錠機構11のロック片13をスライドさ
れて施錠・開錠を行わせるために、施錠機構11の要部
への選択指示を行わせる操作部,信号送信部並びに電源
を内蔵してなる携帯型のコントロールキー40と、前記
施錠機構11側に付属させる電気制御部と、によって構
成されている。
【0022】まず、錠本体3となる施錠機構11は、扉
2のヒンジ取付部(図示せず)と反対の扉側面(かまち
部)2aの要所に設けられた嵌め込み穴2bに挿入して
座繰り部2cに取り付けられる取付座12bを備えた角
筒状の支持フレーム12と、この支持フレーム12内で
スライド自在に設けられるロック片13(デッドボル
ト)と、そのロック片13を扉外部から操作する回転構
造機構15(シリンダーとも称される)と、その回転構
造機構15によって前記ロック片13に関与して移動を
加勢するアクセレレータ32とで構成されている。
【0023】前記支持フレーム12は、角筒状のフレー
ム本体部分12aにおける軸線方向の一端に取付座片1
2bが一体に設けられ、扉2のかまち部2aに形成され
た嵌め込み穴2bにフレーム本体部分12aを挿入し
て、前記取付座片12bによって前記かまち部2aに固
着されるようになされており、少なくとも前記取付座片
12bの設けられている側には開口部12cが形成され
ている。
【0024】前記ロック片13は、角型中空断面で所要
長さを有して前記支持フレーム12の内部に、摺動自在
に配されており、その一側面には後述する前記回転構造
機構15によって軸線方向に移動操作されるための長方
形の操作凹部13aが設けられている(図5参照)。ま
た、このロック片13の他方の側面には、扉2の内面側
に設けられる手動開閉操作片55(サムターン)との接
続部13b(図1参照)を備えており、施錠時に扉かま
ち部2aから所要寸法突出できるようにされている。
【0025】前記回転構造機構15は、図3によって示
されるように、扉2の外面側から取付穴に装着するため
の外套16と、この外套16の内部に同心円で形成され
る支持孔17内で回転可能に嵌挿支持される回転操作部
材18と、その回転操作部材18の背後面(扉2の表面
と反対の側)にて同心円で形成される凹所18aに嵌合
保持される扁平な電磁石20と、その励磁片22および
前記支持孔17における背後位置にて同心円で配される
円板状のギア24とで構成され、前記励磁片22と電磁
石20およびその電磁石20と前記ギア24との間には
復元用の扁平な弾性体26,26'(例えば、ゴム,独
立気泡のスポンジなど)が介在されている。
【0026】前記外套16は、扉2の表面に一部を臨ま
せるように外周部を段付き形状16aにされ、その内部
に形成される支持孔17には、図3で示されるように、
軸芯に向かって突出する環状の鍔部16bを備え、かつ
内端部16cをやや小径にして、少なくとも二分割でき
る構造とされている。そして、前記段付き部分16aに
は、その段付面から分割される部分の適所にそれぞれネ
ジ穴16dが軸線方向に平行して設けられている。
【0027】前記回転操作部材18は、所要長さの円柱
形にして、その外周面の前寄り位置に前記外套16の支
持孔17に挿入した状態で、その支持孔17部の鍔部1
6bと係合して回動自在・軸線方向抜け出し不能にされ
る環状溝18cが形成され、かつ背後面から所要長さ寸
法で設けられる同心円上の凹所18aと、前面に所定の
間隔で設けられた少なくとも二個の回動操作穴19,1
9'とを備えている。なお、この回転操作部材18は、
電気絶縁材料(例えばプラスチック,陶磁器など)で形
成されている。
【0028】前記回転操作部材18の前面に設けられる
二個の回転操作穴19,19'は、その一方の回転操作
穴19を通常の有底穴にされ、他方の回転操作穴19'
を段付穴とされ、回転操作穴19には内底部に電気接触
片28が、回転操作穴19'には段部に電気接触片28'
が、かつ内底部に電気接触片28"が、それぞれ付設さ
れている。これら電気接触片28,28'と前記電磁石
20のコイル21とは、回転操作部材18に埋設した導
電線29,29'によって電気的に接続されるようにさ
れている。また、前記回転操作穴19'の内底部に配さ
れる電気接触片29"は、信号線として後述する施錠機
構11側に付設の電気制御回路に接続されている。な
お、前記回転操作穴19,19'は、後述するコントロ
ールキー40に設けられた回転操作ピン45,46が必
ず対応した穴に挿入されて通電できるようにされてい
る。
【0029】前記電磁石20は、所要厚さで前記回転操
作部材18の凹所18a内径に嵌合する寸法のコア外周
部の溝にコイル21が巻き付けられたものであり、この
電磁石20のコアには少なくともの二個の連結ピンが貫
通できるピン孔20aが、所要の間隔で軸線方向に穿設
されている。また、前記励磁片22は、前記凹所18a
の最内部に位置し、前記コアに設けられるピン孔20
a,20aを貫通してギア24側に突出す係合ピン22
aを二本備えている。
【0030】このような電磁石20に対して前記励磁片
22と反対側に位置するギア24には、前記励磁片22
に突設される係合ピン22aの先端部が嵌入し得る係合
穴24aを偶数箇所にて軸線方向に穿設されており、前
記電磁石20のコアと反対側の面に前記ロック片13に
設けられた操作凹部13aに挿入してそのロック片13
をスライドさせる操作ピン30(本発明の突片に対応す
る)が、軸線方向に所要長さ突き出して設けられてい
る。
【0031】このような回転操作部材18と電磁石20
の励磁により作動するギア24付設の操作ピン30にて
スライド操作されるロック片13には、図5に示される
ように、そのロック片13のスライド部分下側位置に基
端を支持されてなるアクセレレータ32(例えば、金属
線を複数回リング状に巻回して両端部を接線方向に所要
長さ延長して固定できる構造のバネ体(以下、捻りコイ
ルバネ32という))が配設され、その捻りコイルバネ
32の一端32aは支持フレーム12側に固定され、他
端部32bを前記ロック片13の長手方向におけるほぼ
中央で結合固定させて、前記回転操作部材18とともに
回転駆動されるギア24の操作ピン30によるロック片
13のスライド量を補って、ロック片13が大きく移動
して施錠・開錠できるようになされている。
【0032】次に、前述の施錠機構11を開閉させるた
めのコントロールキー40について、図6乃至図8を参
照しつつ説明する。
【0033】このコントロールキー4は、図6に一実施
形態の外観図が示されており、この図で示すように、携
帯容易な外形寸法にされたケース41の上面に、テンキ
ー42と、開操作ボタン43および閉操作ボタン44が
設けられ、内部に電源となる電池の収容部(図示せず)
および制御手段の一部である基盤(図示せず)が収容さ
れ、前端面に前記錠本体1側の回転操作部材18前面に
設けられる回転操作穴19,19'に嵌め合わせること
により錠の開閉操作ができる操作ピン45,46が平行
して突設されている。
【0034】なお、前記錠の開閉操作ができる操作ピン
45,46は、図7に示されるように、その一方の操作
ピン45には先端部を円錐状にして、その先端部に導電
体45aが取付けられ、他方の操作ピン46にはその軸
芯に信号用導電体46bが弾性体(例えばコイルバネ)
を背後に配して進退可能な芯部材46cの先端に固着さ
れ、かつ筒状の部分の端面に導電体46aが取付けられ
ていて、その他の部分を電気絶縁材にて形成されてい
る。
【0035】前記ケース41の内部には、例えば図8に
て示される電気制御回路を形成する基盤のコントロール
キー40側の一部が装着されている。なお、この電気制
御回路はコントロールキー40側と前述の施錠機構11
側とを接続して制御が行える構成とされている。
【0036】この電気制御回路は、コントローラキー4
0側にテンキー42とこれらテンキー42からの入力信
号を受け入れる集積チップICと、開錠用のスイッチ4
3および施錠用(閉錠)のスイッチ44が電源48(電
池)に接続され、電源スイッチ49によって電源の入り
切りができるようになっている。
【0037】一方、施錠機構11側にはマイコンICa
およびトランジスタTが組込まれた基盤が取付けられ
る。その記憶素子ROMには施錠機構11を作動させる
ための複数桁の登録データが予め記憶させてある。ま
た、前記マイコンICは、コントローラキー40側の集
積チップICに受入れた入力データと前記記憶素子RO
Mからの登録データとを演算照合して前記トランジスタ
Tを作動させて電磁石20のコイル21に通電させ、そ
の電磁石20が励磁されるようにされている。なお、前
記集積チップICからのデータ信号は前記操作ピン46
に設けられた信号用導電線を通じて施錠機構11側のマ
イコンICaに送信されるようになっている。図中符号
D1,D2は発光ダイオードであって、錠の開または閉
の操作時に発光して識別できるようにされている。
【0038】また、前記電気制御回路の施錠機構11側
は、纏めてチップ化され、支持フレーム12の一部に設
けた凹部(図示せず)組み付けられるようにされる。
【0039】このようにされた本実施形態の錠装置1
は、錠本体3を前述のように外部から取外し不能な状態
で扉2に装着され、扉取付の出入り口におけるかまち部
5に付された受け金具4に対して施錠機構11のロック
片13先端部が挿入係合させた状態で、施錠される。な
お、錠本体3における外套16の段部16aに設けられ
たネジ穴16dに対して、扉2の後面側で窓付きの取付
座金50を介して扉2を貫通させて取付ボルト51によ
り締結固着される。前記取付座金50の窓部50aに
は、前記手動開閉操作片55がスライド可能に配置さ
れ、その手動開閉操作片55には前述の接続部13bを
介してロック片13と接続されている。
【0040】本実施形態の錠装置1を開錠するには、ま
ずコントロールキー40の電源スイッチ49をオンにす
るとともに開ボタンスイッチ43を押して、その前端部
に突設される回転操作ピン45を錠本体3の前面に位置
する回転構造機構15の回転操作部材18に設けられた
回転操作穴19に、また回転操作ピン46を他方の回転
操作穴19'にそれぞれ挿入させる。
【0041】この状態にしてコントロールキー40上の
テンキー42を予め設定されている複数桁の数(暗証番
号に相当する)を押して入力する。あるいは、先にコン
トロールキー40上のテンキー42で暗証番号を入力し
てから回転操作ピン45,46を回転操作穴19,1
9'に挿入して押し付ける。すると、それらのテンキー
42から入力されたデータ信号がコントロールキー40
内の集積チップICに受け入れられ、先に係合されてい
る操作ピン45,46と回転操作穴19,19'との間
で、特に操作ピン46に埋め込まれている信号線29'
から回転操作部材18側に埋め込まれている信号線2
9"によって集積チップICからの入力信号が施錠機構
11側のマイコンICaに送信される。すると、そのマ
イコンICaでは記憶素子ROMに予め記憶されている
開錠のためのデータを呼び出して演算照合され、入力デ
ータが記憶データと合致したなれば、トランジスタTに
動作信号が与えられ、導電線によってコイル21に通電
して電磁石20が励磁される。
【0042】電磁石20が励磁されると、励磁片22お
よびギア24が吸引されてコア側に引き付けられるの
で、その励磁片22と一体の連結ピン22a,22aが
ギア24の係合穴24a,24a内に進入係合されて、
電磁石20と一体的にされる。
【0043】こうなると、電磁石20は回転操作部材1
8の凹部18a内において一体状に設けられているか
ら、コントロールキー40のケース41をそのまま手で
握って、たとえば右方向に回転操作すれば、コントロー
ルキー40の回転操作ピン45,46を介して回転操作
部材18に回転力が伝達され、その回転操作部材18と
一体状になっているギア24の操作ピン30が回動変位
して、ロック片13の側面に設けられている操作凹部1
3a内においてその長手方向端を回動に伴い図上右方向
に押し付け、図5において位置aから位置b,位置cと
変位する。
【0044】要するに、コントロールキー40によって
回転操作部材18をほぼ90°回転させると、ロック片
13が、前記操作ピン30(ギア24)の所定回転角の
範囲でスライドされることになるが、このスライド量で
は受け金具4から外すことができない。しかしながら、
このロック片13の下側には捻りコイルバネ32が配さ
れて、その一端がロック片13に連結されているので、
前記位置bを過ぎると捻りコイルバネ32の捻り反力が
作用して一挙に反転動作して、連結部32bが位置fに
移動され、その結果、ロック片13を受け金具4から外
脱させることができる。言換えると施錠を解くことがで
きるのである。
【0045】開錠されたならば、コントロールキー40
を錠本体3から離すことにより、電気制御回路が遮断さ
れ、電磁石20の励磁が消去されるので、その電磁石2
0のコアと励磁片22およびギア24との間に介在する
弾性体26,26'の弾性復元力によって元に戻され、
ギア24が遊離状態に戻される。その結果、施錠機能が
停止して扉2を自由に動かすことができる。
【0046】次に、施錠操作を行うには、前記開錠時の
操作と同様にしてコントロールキー40の電源スイッチ
49をオンにして、回転操作ピン45,46を錠本体3
側の回転操作穴19,19'に嵌め合わせて、テンキー
42にて所要の数を入力すれば、前述と同様に制御部で
照合され、入力データが正しければ電磁石20が励磁さ
れて、前記操作と逆の方向に回動させることにより、ロ
ック片13をスライドさせて受け金具4側に挿入させて
施錠することができる。
【0047】なお、扉2の内側から手動によって施錠ま
たは開錠する場合は、手動開閉操作片55を指で開また
は閉の方向にスライドさせることにより、その手動開閉
操作片55とロック片13とが接続部材13bによって
直接繋がれているので、自由に操作できるのである。
【0048】次に、第2の実施形態としてロック片とそ
の支持部を扉の内面側に取付けられたものを、図9およ
び図10によって説明する。
【0049】この実施形態の錠装置1Aは、ロック片と
その支持部の取付構造が前記実施形態のものと一部相違
するほかは前記実施形態のものとほぼ同様であるので、
それらに付いては図中符号を同一のもので示し、詳細な
説明を省略する。
【0050】前記実施形態のものと同様の回転構造機構
15における外套16が扉2の表面側へあまり突出さな
い形状にされ、回転操作部材18の内部には電磁石20
と励磁片22が内蔵される構造で、ギア24に設けられ
る操作ピン30を、扉2の後面側に突出すように継ぎ足
し片30'が付されている。したがって、施錠機構11
としては、殆ど扉2の内部に収まる構造とされている。
【0051】ロック片13Aは、基本的に前述のものと
同様にされ、ギア24付設の操作ピン30とも、その継
ぎ足し片30'によって前記同様に操作されるものであ
る。ただし、そのロック片支持部材56が扉2の後面に
沿わせて取付けられる形状にされ、その内面側にロック
片13Aを受入れてスライド自在に支持するようにされ
ている。そして、そのロック片支持部材56には、長手
方向にロック片13Aの高さ寸法よりも小さい寸法で長
方形の窓57が設けられ、この窓57内でロック片13
Aと直結された手動開閉操作片55Aが設けられてい
る。
【0052】したがって、扉2に対するこの錠装置1A
の取り付けは、取付孔2b'に錠本体3Aを装着して前
記ロック片支持部材56側から取付ボルト52で外套1
6に設けられたネジ穴16dに螺合締結することにより
取付けることができる。なお、図示省略するが、出入口
の縦かまち部に設ける受け金具は前記ロック片13Aの
先端部が受入れられる構造のものを取付けるようにされ
る。
【0053】この実施形態の錠装置1Aでは、施錠・開
錠については前述の場合と同様にして操作できる。した
がって、扉側の都合などで、施錠機構を扉に埋め込むよ
うな構成とすることが困難な場合に採用して効果的であ
る。
【0054】上記実施形態では、いずれにおいても、コ
ントロールキー40に設けられる回転操作ピン45,4
6を、施錠機構11側の回転操作部材18に設けられて
いる回転操作穴19,19'に対して適合する向きで、
すなわち、回転操作ピン45は回転操作穴19に、そし
て回転操作ピン46は回転操作穴19'に合わせて挿入
しないと動作できない構造とされている。しかしなが
ら、図11に示されるように、回転操作部材18に段付
きの回転操作穴19',19'を設けるようにしておけ
ば、コントロールキー40における回転操作ピン45,
46の向きが入れ替わっていても、必ず信号線29'と
29"とを接続させることができる。また、この場合動
力は、回転操作ピン45に付設の電気接触片45aが回
転操作穴19'における段部の電気接触片28'と接触し
て通電し、問題なく施錠機構を作動させることができ、
回転操作ピンの向きに関わりなく操作できるという利便
性が得られる。なお、図中符号については、前述の実施
形態において記載したものと同一の部分については同じ
符号を付している。
【0055】上述のように本発明の錠装置においては、
外部からの施錠・開錠の操作を、携帯容易な外形寸法に
形成されたコントロールキーを使用して、かつそのコン
トロールキー側に施錠機構を操作する電源を備える構成
としたので、従来のような商用電源やバッテリーを錠本
体に配線あるいは付属させる必要なく錠の開閉操作がで
きることになり、設置コストを低減できることのみなら
ず、管理面においても有利なものである。もちろん、施
錠を不正に解くことができないので、防犯上の効果は格
段に向上できるものである。
【0056】また、上述の実施形態では開錠・施錠をコ
ントロールキーにより直接手動で回動させて行なう形式
のものについて説明しているが、施錠機構内にモータを
組み込んで、電磁石による作動後にモータで駆動できる
構成(図示省略)とすれば、動力を用いて錠の開閉を行
なわせることができる。この場合、そのモータの動力源
はコントロールキー側に備えているので、開錠・施錠い
ずれの後も、コントロールキーを離すと施錠機構側に電
源を有しないので、開・閉の操作が行えず、言換えると
動力式であっても施錠機能を確実なものとすることがで
きる。
【0057】また、本発明の錠装置は、上記の説明にお
いて、建物の出入口扉の錠装置について説明している
が,これに限定されるものではなく、他の開閉扉を有す
る装置などにおける錠としても使用でき、これらに用い
る場合において本発明の技術的範囲に属することは言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態の錠装置の錠本体が扉内蔵
タイプの概要を表す断面図である。
【図2】図2は、図1で表わす錠本体構成部と出入口に
付される受け金具とを分解して表わす斜視図である。
【図3】図3は、施錠要部の拡大断面図である。
【図4】図4は、図3で表わされる施錠要部の分解図で
ある。
【図5】図5は、ロック片をスライドさせる際のアクセ
レレータとそのロック片との関係を表わす正面図(a)
とA−A視断面図(b)である。
【図6】図6は、コントロールキーの斜視図である。
【図7】図7は、コントロールキー側の回転操作ピンと
施錠機構側の回転操作穴との通電接続関係を表わす図で
ある。
【図8】図8は、電気制御回路の一例を表わす図であ
る。
【図9】図9は、錠装置のロック片支持部が扉側面部に
設けられるタイプの概要を表す断面図である。
【図10】図10は、図9で表わす錠装置の本体側の分
解斜視図である。
【図11】図11は、回転操作ピンと回転操作穴との他
の実施形態の通電接続関係を表わす図である。
【符号の説明】
1,1A 錠装置 2 扉 3,3A 錠本体 4 受け金具 11 施錠機構 12 支持フレーム 13 ロック片 13a 操作凹部 15 回転構造機構 16 外套 17 支持孔 18 回転操作部材 18a 凹所 19,19' 回転操作穴 20 電磁石 21 コイル 22 励磁片 22a 係合ピン 24 ギア 24a 係合孔 26 弾性体 29',29" 信号線 30 操作ピン 32 捻りコイルバネ 40 コントロールキー 42 テンキー 45,46 回転操作ピン 48 電源(電池) 50 取付座金 51,52 取付ボルト 55 手動開閉操作片 56 ロック片支持部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉とその扉が取付けられる開口部の縁と
    に組み込まれて外部からの動力によってロック片が進退
    いずれかに操作されると施錠または開錠が行える施錠機
    構と、前記施錠機構に動力を外部から供給できる機構と
    開錠または施錠の操作信号を付与する操作部および前記
    操作信号の可否を判断する制御部を備えた携帯自在なコ
    ントロールキーとで構成され、前記施錠機構に設けられ
    た動力受入部に前記コントロールキーの動力供給部を接
    触させて前記操作部での信号入力が前記制御部で認証さ
    れると通電して開錠または施錠できることを特徴とする
    錠装置。
  2. 【請求項2】 前記施錠機構は、スライドするロック片
    と、このロック片をスライドして進退させるギアと、そ
    のギアを回動させるための回転操作部材と、その回転操
    作部材と前記ギアとを一時的に連結させる電磁石および
    前記ロック片の作動を加勢するアクセレレータと、これ
    らを支持して扉または扉を支持する構造物の開口部に組
    付ける支持フレームおよび前記ロック片のスライドに対
    応して受入れる係止口を備える受金具とで構成されてい
    る請求項1に記載の錠装置。
  3. 【請求項3】 前記ギアと回動操作部材とは、両者の中
    間に介在配置される電磁石の励磁によってのみ相互に連
    結されて支持フレーム内で回動できる構成である請求項
    1または2に記載の錠装置。
  4. 【請求項4】 前記回転操作部材は、前面部の少なくと
    も二箇所に回転操作穴が設けられ、内部に凹所が形成さ
    れて、その凹所に電磁石が励磁片を軸線方向に作動可能
    に嵌設されて電気絶縁材で形成されており、前記回転操
    作穴の内部に電気接触子が配置されて前記電磁石のコイ
    ルに配線され、前記電磁石の励磁片をこの回転操作部材
    の背後位置に配される前記ロック片操作用のギアと連結
    ・離脱するように設けられている構成である請求項1〜
    3のいずれかに記載の錠装置。
  5. 【請求項5】 前記ギアは前記回転操作部材の背後位置
    で同一軸線上にて回転可能に設けられ、前記電磁石の励
    磁片との係合孔を備えて、その電磁石が作動したときの
    み励磁片と係合して回転操作部材と連結されるようにし
    て、一方の開放面にロック片と係合する突片を備えてい
    る構成である請求項1〜3のいずれかに記載の錠装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁石とギアとの関係は、回転操作
    部材の凹所に嵌合固設される電磁石に対して、励磁片が
    ギア側に進退可能に配置されるとともに、電磁石のコア
    を貫通してギア側に突出す複数の係合ピンを軸線に平行
    して突設され、これに対してギアは前記電磁石のコア側
    に引き付け可能に適宜間隔をおいて軸線方向移動可能に
    配置され、電磁石が励磁されると前記励磁片とギアがと
    もに電磁石のコア側に引き付けられ、同時に励磁片の係
    合ピンがギアに設けられた係合孔に挿入されてギアと回
    転操作部材が一体化するように構成されている請求項2
    〜5のいずれかに記載の錠装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁石における励磁片とコアおよび
    そのコアとギアとの間には、それぞれ復帰用弾性部材を
    介在させてある請求項2〜6のいずれかに記載の錠装
    置。
  8. 【請求項8】 前記コントロールキーは、電池の収容部
    と、信号発信用の集積チップとを内蔵し、表面に信号入
    力用のテンキーを備え、端部に前記施錠機構の回転操作
    部材に設けられる回転操作穴と係合して通電と回転力を
    伝達する回転操作部が突設されており、前記施錠機構側
    に設けられる演算手段とで錠の開閉を照合して後に開錠
    ・施錠操作ができる構成であることを特徴とする請求項
    1に記載の錠装置。
  9. 【請求項9】 前記通電と回転力を伝達する回転操作部
    は、施錠機構における回転操作部材に設けられる二本の
    回転操作穴と合致する間隔でコントロールキー本体から
    突出する軸体で、その一方の軸体の先端部外面には前記
    制御部からの通電用電気接触片が設けられ、他方の軸体
    の先端部には前記制御部からの信号用電気接触片と通電
    用電気接触片とが設けられ、これら両軸体を前記回転操
    作部材の回転操作穴に挿入して、先に前記信号用電気接
    触片が受け側の信号用電気接触片に接して後に両通電用
    電気接触片が接して通電可能にするとともに、開錠・施
    錠のための回転力が伝達されるようにされている請求項
    8に記載の錠装置。
  10. 【請求項10】 前記施錠機構における回転操作部材に
    設けられる二本の回転操作穴は、いずれも信号線に繋が
    る電気接触片と通電用電気接触片とを備える段付き穴に
    形成されている請求項2,3,4,6または9のいずれ
    かに記載の錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104254656A (zh) * 2012-09-27 2014-12-31 金范洙 电子式锁定装置用钥匙筒
CN105691015A (zh) * 2016-01-29 2016-06-22 刘华玲 具有电子密码锁的回墨印章
CN113914717A (zh) * 2021-09-15 2022-01-11 浙江达睿斯家居有限公司 一种基于智能家居的安防装置

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