JP2003306989A - 天井吊持具、及び天井構造、並びに天井工法 - Google Patents

天井吊持具、及び天井構造、並びに天井工法

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JP2003306989A
JP2003306989A JP2002112851A JP2002112851A JP2003306989A JP 2003306989 A JP2003306989 A JP 2003306989A JP 2002112851 A JP2002112851 A JP 2002112851A JP 2002112851 A JP2002112851 A JP 2002112851A JP 2003306989 A JP2003306989 A JP 2003306989A
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Yoshiaki Kanogawa
快明 加納川
Eiichi Hiura
栄一 樋浦
Kazuichi Tanaka
和一 田中
Yukio Yamada
幸雄 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井吊持具の天井スラブへの連結点と天井吊
枠への連結点とのズレや両連結点間に障害物がある場合
に部品を追加する必要がなく、しかも、天井構造の耐震
性や安全性が高められるようにした天井吊持具、及び天
井構造、並びに天井工法の提供を目的とする。 【構成】 天井スラブ1に条体5で天井吊枠4を吊持さ
せる。条体5の下端部に下端からの位置と大きさを調整
できる乳輪16を設け、天井スラブ側への条体5の連結
点から天井吊枠側への連結点までの有効長を調整する。
又、条体5を天井吊枠4に連結する連結金具6に条体5
への連結点から天井吊枠4への連結点までの連結長を調
整できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井吊持具及び天
井構造並びに天井工法に係り、特に、天井吊持具の天井
スラブへの連結点と天井吊枠への連結点のずれや両連結
点間に障害物がある場合に部品を追加する必要がなく、
しかも、天井構造の耐震性や安全性が高められるように
した天井吊持具、及び天井構造、並びに天井工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11の構成図に示すように、従来の天
井工法では、天井スラブ101に全ネジボルト102の
上端部をねじ込み、この全ネジボルト102の下端部に
押えナット103を螺合してから、天井吊枠104又は
天井吊枠104に連結した連結金具105に挿通し、こ
の後、連結金具105を挟んで全ネジボルト102に受
けナット106を締め込んで天井板107を天井吊枠1
04にセットする工法が採用されている。
【0003】又、図12の構成図に示すように、天井ス
ラブ101に全ネジボルト102を螺合する位置と、連
結金具105の位置とがずれている場合には、全ネジボ
ルト102に位置調整板108を介して補長ボルト10
9を継ぎ足し、この補長ボルト109の下端部に1対の
押えナット103と受けナット106とを用いて連結金
具105を固定する。
【0004】更に、図13の構成図に示すように、天井
スラブ101に全ネジボルト102を螺合する位置と連
結金具105との間に障害物110がある場合には、全
ネジボルト102を適当な長さで切断し、位置調整板1
08を介して中間ボルト111を継ぎ足し、中間ボルト
111の下端部に別の位置調整板108を介して補長ボ
ルト109を継ぎ足し、この補長ボルト109の下端部
に押えナット103と受けナット106とを用いて連結
金具105を固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の天井工法に
よれば、天井スラブ101に形成する全ネジボルト10
2を螺合するネジ孔の位置が正確に割出されていること
が必要であるが、建築現場において構造部材に固定され
た天井スラブにこのネジ孔の位置を正確に割出すことは
困難であり、かなりの熟練と時間とが必要になる。又、
予めこのネジ孔の位置が割出されている天井スラブ10
1の底板を建物の構造部材に固定する場合には、底板の
位置が正確に割出されることはほとんどなく、従って、
全部のネジ孔が誤った位置に位置することが多い。
【0006】更に、建築現場で前記ネジ孔の位置を割出
す場合には、室内に設けた組立足場や脚立に乗って、上
向きで作業をすることになり、足下がおろそかになり足
場や脚立から転落するおそれがある。
【0007】天井スラブ101に全ネジボルト102を
ねじ込む作業も同様に室内に設けた組立足場や脚立に乗
って上向きになってする作業となり、足下がおろそかに
なって転落するおそれがある。
【0008】加えて、天井スラブ101と連結金具10
5とが全ネジシボルト102で前者に対して後者が上下
移動できないように連結されているので、地震時などに
天井吊枠104の慣性により全ネジボルト102が座屈
して曲がったり、連結金具105が天井吊枠104から
分解して天井吊枠104及び天井板107が床に落ちた
り、連結金具105や天井吊枠104が変形したりする
おそれがある。
【0009】本発明は、これら従来技術の課題を解消
し、天井吊持具の天井スラブへの連結点と天井吊枠とに
ずれがある場合や、天井吊持具の天井スラブへの連結点
と天井吊枠への連結点の間に障害物がある場合でも部品
を追加する必要がなく、又、天井構造の耐震性や安全性
を高められるようにした天井吊持具、及び天井構造、並
びに天井工法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る天井吊持具
においては、前記目的を達成するため、天井スラブに天
井吊枠を吊り下げる柔軟な条体を備えることを特徴とす
るものである。
【0011】これによれば、天井吊持具の天井スラブへ
の連結点と天井吊枠とにずれがある場合は、条体が天井
スラブ側と天井吊枠側との間で傾斜することにより両連
結点のずれを吸収することができるので、位置調整板や
補長ボルトなどの別部品を追加する必要がなくなる。
【0012】又、天井吊持具の天井スラブへの連結点と
天井吊枠への連結点の間に障害物がある場合には、天井
スラブ側と天井吊枠との間で条材が障害物の片側に接し
て「く」字形に湾曲又は屈曲することによりその障害物
を回避することができるので、位置調整板、中間ボル
ト、補長ボルトなどの別部品を追加する必要がなくなる
のである。
【0013】更に、天井スラブに対して天井吊枠が上昇
する方向の天井吊枠の慣性力は条体が弛緩することによ
り吸収され、天井スラブに対して天井吊枠が下降する方
向の天井吊枠の慣性力は条体の線弾性により緩衝され
る。そして、この条体の弛緩による慣性力吸収作用と、
条体の線弾性による緩衝作用によって、天井スラブと天
井吊持具との連結構造の破損や変形、天井スラブからの
天井吊持具の離脱、天井吊持具の破損や変形、天井吊枠
と天井吊持具との連結構造の破損や変形、天井吊持具か
らの天井吊枠の離脱などが生じ難くなり、地震などに際
しての天井構造の耐震性や安全性が著しく高められるの
である。
【0014】以下、本発明に係る天井吊持具を更に詳細
に説明する。本発明に係る天井吊持具において、先ず、
前記柔軟な条体とは、即ち、繊維を撚り合わせた単糸
(ヤーン)を含む単線材、単線材を撚り合わせた索条
(ロープ)、鎖などを含む細長く延びた柔軟なものであ
り、これらの中では、張力に対しての線弾性ないし緩衝
機能が優れている索条(ロープ)からなるものが最も好
ましい。
【0015】即ち、条体として索条を採用すると、天井
スラブに対して天井吊枠が下降する方向に作用する天井
吊枠の慣性力が衝撃的に増大する時に、条体の線弾性に
よりこの衝撃が大きく緩衝されるという作用が得られる
ので、天井スラブと天井吊持具との連結構造、天井吊枠
と天井吊持具との連結構造、及び天井吊持具などが破損
したり、変形したり、天井吊持具が天井スラブから離脱
したり、天井吊持具から天井吊枠が離脱したりすること
を一層確実に防止できる上、天井構造の耐震性及び安全
性を一層高めることができるのである。
【0016】なお、この索条としては、断面形状が扁平
なフラットロープを用いてもよいが、安価で入手が容易
な上、取扱いが容易な丸綱を用いることが好ましい。
【0017】又、前記条体を構成する素材は、特に限定
されず、例えばピアノ線、ステンレス鋼線又はめっき鋼
線などを含む鋼線、鉄線、繊維補強プラスチックを含む
プラスチック、動物繊維、植物繊維など従来の条体素材
を用いればよく、更にこれらのうちの1種又は2種以上
を撚り合わせたものなどが挙げられるが、これらの中で
は、特に価格的に安価であり、引張り強度及び線弾性率
の高い鋼線を用いることが好ましい。
【0018】ところで、前記条体は、所定の長さを有す
る有端形状と、無端形状とに大別される。
【0019】このうち有端形状には、その一端又は両端
に天井スラブ側又は天井吊枠側に繋ぐための目を備える
ものと、その一端又は両端に天井スラブ側又は天井吊枠
側に繋ぐためのフックや環体が連結されているものと、
その一端又は両端に天井スラブ側又は天井吊枠側に繋ぐ
ための係止具(部)を備えるものと、所定の長さに裁断
しただけで、両端に目、フック、係止具(部)などを備
えない素条体とが含まれる。
【0020】一端又は両端に目を備える条体には、条材
の端部にアイホールを有するアイプレートが連結されて
いるもの、条材の端部を180°曲げ返し、重複する部
分を結束することにより形成される乳輪を備えるもの、
条材の端部を360°曲げ回して重複する部分を結束す
ることにより形成されたループを備えるものなどが挙げ
られる。
【0021】乳輪又はループを備えるものには乳輪又は
ループの大きさが予め固定されているものと、大きさを
調整できる乳輪又はループを形成しておき、現場合わせ
で決定された大きさに固定されるものとが含まれる。
【0022】条材の端部に乳輪又はループを形成する場
合、曲げ返し又は曲げまわしにより重複する部分が結束
されるが、この結束の方法は特に限定されず、重複する
部分を撚り合わせる方法、重複する部分を編み合わせる
方法、重複する部分を溶接、融着、接着などにより結束
する方法、重複する部分を結束具で結束する方法などが
挙げられる。
【0023】これらの方法の中では、重複する部分を結
束具で結束する方法が安定した結束強度が得られ、しか
も、短時間で結束することができるので好ましい。
【0024】重複する部分を結束する結束具としては、
例えば針金、バンドなどからなり重複する部分に巻付け
て締め上げるものと、U字ボルト、これの両脚に挿通さ
れる押え板及び押え板を締め込むナットを供えるもの、
例えばO形、B形、C形、E形、S形などに形成され、
重複する部分に外側からかしめ付けるものなどが挙げら
れるが、これらの中では、重複する部分にかしめ付ける
ものが短時間で条体を結束できるので好ましい。
【0025】なお、条材の重複する部分の一方にこの結
束具をかしめ、溶接、溶着、融着、接着などにより固定
し、他方を軸方向に移動可能にこの結束具に挿通させる
と、条材の先端部に形成された乳輪又はループの大きさ
を簡単に調整することができ、現場合わせで条材の重複
する部分の他方にかしめ付けることにより前記乳輪又は
ループの大きさを固定できる。又、結束具に重複する部
分の両方又は先端から遠い部分を軸方向に移動可能に挿
通させると、条体の先端から乳輪又はループを形成する
位置を調整できると共に、乳輪又はループの大きさを調
整することができる。
【0026】ところで、前記結束具としては、上述した
ものの他に、条材の重複する部分の一方が固定され、他
方が軸方向に移動可能に挿通されるボディと、軸方向に
移動可能に挿通された条材の引抜き方向と差込み方向と
の一方向への移動を許容し、反対方向への移動を阻止す
る1つの逆止機構と、この逆止機構の逆止機能を解除す
る解除操作具とを備えるものがある。
【0027】この結束具によれば、結束具を片手で押
え、もう一方の手で条材を引っ張ることにより乳輪又は
ループの大きさを調整することができ、調整したところ
で条材を手放すと乳輪又はループの大きさが固定される
ので、乳輪又はループの大きさを調整した後、重複する
部分を結束する間に乳輪又はループの大きさが変わるお
それがない上、作業性を高めることができるのであり、
しかも、工具が不要になるなどの利点を得ることができ
る。
【0028】又、条材の重複する部分の両方が軸方向に
移動可能に挿通されるボディと、軸方向に挿通された条
材をそれぞれ引抜き方向と差込み方向との一方向への移
動を許容し、反対方向への移動を阻止する2つの逆止機
構と、各逆止機構の逆止機能を解除する2つの解除操作
具とを備えるものがある。
【0029】この結束具によれば、重複させた部分のう
ち条材の先端から遠い側の部分を軸方向に移動させるこ
とにより乳輪又はループが形成される条材の先端からの
位置を調整することができるのであり、又、重複させた
部分のうち条材の先端に近い部分を軸方向に移動させる
ことにより乳輪又はループの大きさを調整することがで
きるのである。
【0030】なお、一端又は両端に目を備える条体を用
いる場合、天井スラブ側及び/又は天井吊枠側にはフッ
ク或いは環体等からなる繋止部が設けられ、この繋止部
の鉤に条体の端部に設けた目を掛け込んで係合すること
により条体が天井スラブ側及び/又は天井吊枠側に簡単
に、かつ短時間で連結し得るのである。
【0031】ここで、天井スラブ側とは、天井スラブ又
は必要に応じて天井スラブに支持させる連結金具を言
い、天井吊枠側とは天井吊枠又は必要に応じて天井吊枠
に支持させる連結金具を言う。この天井スラブ又は天井
吊枠に支持させる連結金具は条体と共に本発明の天井吊
持具を構成する。
【0032】即ち、本発明の天井吊持具は、条体のみで
構成される場合と、条体とこれを天井スラブに連結する
連結金具とで構成される場合と、条体と、これを天井ス
ラブに連結する連結金具及び条体を天井吊枠に連結する
連結金具とで構成される場合と、条体とこれを天井吊枠
に連結する連結金具とで構成される場合とが含まれるの
である。
【0033】なお、この天井スラブ側又は天井吊枠側の
繋止部を構成するフック或いは環体は本発明の天井吊持
具を構成するものではなく、又、その形状は、特に限定
されないが、条体端部の目を簡単に掛け込むことがで
き、しかも、掛け込んだ条体端部の目が簡単には離脱で
きない形状であることが好ましい。
【0034】例えば、フックのちもと(根本)に支持さ
れて鉤先の内側に接離する爪と、この爪を鉤先の内側に
押圧する付勢手段とを備えるフックを用いることも可能
であるが、構成を簡単にすると共に、部品点数が少なく
安価になる例えばC形、螺旋形などに形成した鉤先を備
えるフックを採用することが好ましい。
【0035】又、天井スラブ側又は天井吊枠側のフック
からなる繋止部は、耐久性を高めるために、めっき、塗
装、樹脂コーティングなどにより防錆処理されることが
好ましい。例えば前記C形に形成されたフックからなる
繋止部を例えば粉体塗装法や樹脂モールドなどにより厚
膜防錆塗装をすると、耐久性が高められる他に、この塗
装膜が繋止部に掛け込んだ条体の目が繋止部から離脱す
ることを妨げるので天井構造の安全性が高められるとい
う極めて優れた利点を得ることもできる。
【0036】一端又は両端にフックを備える条体が用い
られる場合に、この条体側のフックは、天井スラブ側に
設けた繋止部に簡単に係合できるのであり、しかも、繋
止部から簡単には離脱しない形状であることが好まし
い。
【0037】例えば、フックのちもとに支持されて鉤先
の内側に接離する爪と、この爪を鉤先の内側に押圧する
付勢手段とを備えるフックを用いることも可能である
が、構成を簡単にすると共に、部品点数が少なく安価に
なる例えばC形、螺旋形などに形成した鉤先を備えるフ
ックを採用することが好ましい。
【0038】又、この条体側のフックは、耐久性を高め
るために、めっき、塗装などにより防錆処理されること
が好ましく、例えば前記C形に形成されたフックに例え
ば粉体塗装法や樹脂モールドなどにより厚膜防錆塗装を
すると、耐久性が高められる他に、この塗装膜がフック
を掛け込んだ天井スラブ側又は天井吊枠側の繋止部から
離脱することを妨げるので天井構造の安全性が高められ
るという極めて優れた利点を得ることもできる。
【0039】なお、天井スラブ側及び/又は天井吊枠側
にはこのフックを係合する繋止部が設けられるが、この
場合の天井スラブ側又は天井吊枠側に設けた繋止部は条
体に設けたフックを係合できるように構成されていれば
よく、例えばアイプレート、乳輪、ループなどの目を備
えるものや、フックなどで構成すればよい。
【0040】目を備える繋止部の中で特筆に値するもの
として、少なくとも上下2段の結束具でひょうたん形な
いし8文字形に結束された無端条体と、これの結束部を
鋳包んだ鍔付きの栓体とで構成される挿入型吊持具によ
り形成される繋止部がある。
【0041】この挿入型吊持具は、溶接などにより建物
の構造部材に固定された天井スラブの底板の上に作業者
が乗り、この底板に形成された貫通孔に上から栓体の下
側の乳輪と栓体とを鍔が底板に下側から受止められるま
で差込むという極めて安全な作業で、しかも、短時間で
簡単に天井スラブに装着することができる。
【0042】この挿入型吊持具を用いる場合、底板に装
着された吊持具の底板下側に露出する乳輪又はループで
繋止部が構成される。又、この挿入型吊持具を用いる
と、少なくとも上下2段の結束具が無端条材に作用する
張力の衝撃的な増加を緩衝する作用があるので、無端条
体が破断され難くなり、天井構造の安全性を高めること
ができるという効果を得ることができる。
【0043】ところで、前記挿入型吊持具を用いる場
合、底板に装着された吊持具の底板下側に露出する乳輪
又はループで繋止部が構成されるが、所要により、底板
下側に露出する乳輪又はループからなる繋止部以外をコ
ンクリートやモルタルに埋設、固定しても良いのであ
る。
【0044】天井スラブ側及び/又は天井吊枠側の繋止
部がフックである場合、この繋止部の詳細な説明は、目
を備える条体の端部が係合されるフックからなる繋止部
のそれと重複するので省略する。
【0045】ところで、一端又は両端に係止具(部)を
備える条体において、係止具(部)は条材の径よりも大
きく形成されたものであればよく、例えば条材の端部を
ひとえ結び、8字結びなどの結節法により結ぶことによ
って形成された瘤(こぶ)で構成したり、条材の端部に
形成された乳輪やループで構成したり、球形、円柱形、
棒形、板形などに形成され、条材の端部に固定される他
部材で構成したりする。
【0046】他部材からなる係止具(部)を条材の端部
に固定する方法としては、係止具(部)に穿孔された貫
通孔又は非貫通孔に条材の端部を挿通又は挿入し、条材
と係止具(部)とをかしめ、溶接、溶着、融着、接着な
どの手法で固定する方法、条材の端部を係止具(部)内
にモールド(鋳包み)する方法、係止具(部)に条材を
繋ぎ止める繋止部が形成され、この繋止部に条材の端部
を結着する方法などがある。
【0047】ここで、係止具(部)に設けられる繋止部
としては、目を備えるものやフックなどがその例として
挙げられるのであり、又、この繋止部に条材の端部を繋
ぎとめる方法としては、ひと結び、もやい結び、こしか
け結び、すごき結び、かこ結び、おおいかり結びなどの
結着方法、繋止部に通した条材の端部を180°曲げ返
して重複する部分を結束する方法、繋止部に通した条材
の端部を360°曲げ回して重複する部分を結束する方
法などが挙げられる。
【0048】一端又は両端に係止具(部)を備える条体
を用いる場合、天井スラブ側又は天井吊枠側にはこの係
止具(部)を係合させる係合具(部)が設けられる。
【0049】この係合具(部)は、条体を挿通すること
ができるのであり、しかも係止具(部)は通過すること
ができない挿通孔又は挿通溝を備える。
【0050】例えば天井スラブの底板に形成された貫通
孔でこの挿通孔を構成し、天井吊持具の条体をこの貫通
孔の上から差し込み、係止具(部)をこの貫通孔の周縁
部に下側から受止めさせることにより条体を天井スラブ
に支持させる。即ち、この場合には天井スラブの底板、
特に前記貫通孔及びその周縁部が係合具(部)の機能を
備える。
【0051】この場合、係止具(部)を直接に天井スラ
ブの底板に受止めさせてもよいが、例えばゴムなどの弾
性体からなる栓体を前記貫通孔に挿入し、この栓体に設
けた鍔を前記貫通孔の周縁部に下から受止めさせ、この
鍔が底板に受止められている栓体に挿通した条体の上端
に形成した係止具(部)を栓体に受止めさせ、この栓体
の緩衝機能により耐震性を高めると共に、条体と底板と
の接触による貫通孔周縁部及び条体の摩耗を防止するよ
うにすることが好ましい。
【0052】なお、予め条体を挿通した栓体を前記貫通
孔に挿入するという方法を採用すれば、一層短時間で施
工することができる。
【0053】又、例えば前記天井吊枠に条体を連結する
連結金具に逆溝形に形成され、その上面から片側の側面
の全高にわたって摺割り溝状の挿通溝を形成した係合具
(部)を設け、この係合具(部)の逆溝に下側から係止
具(部)を挿入すると共に、この係止具(部)を備える
条材を挿通溝から上方に引き出して緊張させることによ
り条材に連結金具を介して天井吊枠を支持させることが
できる。
【0054】更に、例えば前記天井吊枠に条体を連結す
る連結金具が逆溝形に形成され、その片側の側面に係止
具(部)を通過させることができる係止具(部)挿抜孔
が形成されると共に、この係止具(部)挿抜孔に連続し
て該側面から上面に延びる挿通溝が形成された係合具
(部)を設け、この係止具(部)挿抜孔から逆溝に係止
具(部)を挿入した後、この係止具(部)を備える条材
を挿通溝から上方に引き出して緊張させることにより条
材に連結金具を介して天井吊枠を支持させることができ
る。
【0055】ところで、前記条体が所定の寸法に裁断さ
れたままの素条材からなる場合には、条体の両端部が天
井スラブ側に設けられた繋止部と、天井吊枠側に設けら
れた繋止部とに繋ぎ止められる。
【0056】条体の端部を繋止部に繋ぎとめる方法とし
ては、ひと結び、もやい結び、こしかけ結び、すごき結
び、かこ結び、おおいかり結びなどの結着方法、繋止部
に通した条材の端部を180°曲げ返して重複する部分
を撚り合わせる方法、繋止部に通した条材の端部を18
0°曲げ返して重複する部分を編み合わせる方法、繋止
部に通した条材の端部を180°曲げ返して重複する部
分を結束する方法、繋止部に通した条材の端部を360
°曲げ返して重複する部分を撚り合わせる方法、繋止部
に通した条材の端部を360°曲げ返して重複する部分
を編み合わせる方法、繋止部に通した条材の端部を36
0°曲げ回して重複する部分を結束する方法などがあ
る。
【0057】なお、天井スラブ側及び天井吊枠側に設け
られる繋止部としては、アイプレート、乳輪、ループな
どの目を備えるもの、フック或いは環体などが挙げられ
る。
【0058】ところで、本発明の天井吊持具において
は、上述したように、天井スラブへの天井吊持具の連結
点と天井吊枠への天井吊持具の連結点とがずれている場
合には条体が傾斜することによりそのずれを解消できる
が、この場合には、天井吊持具の連結点と天井吊枠への
天井吊持具の連結点との垂直高さが条体の傾斜により短
くなり、天井吊枠を所定に高さに吊持できないという新
たな問題が生じる。
【0059】又、天井スラブへの天井吊持具の連結点と
天井吊枠への天井吊持具の連結点との間に障害物がある
場合には、この障害物を迂回することにより天井吊枠へ
の連結点が高くなり、天井吊枠を所定の高さに吊持でき
ないという新たな問題が生じる。
【0060】そこで、本発明の天井吊持具においては、
部品を追加することなく、天井スラブへの天井吊持具の
連結点と天井吊枠への天井吊持具の連結点のずれによる
前記有効長さの増大や、天井スラブと天井吊枠との間に
ある障害物を迂回するために増大する前記有効長さの増
大に対応して、天井スラブへの天井吊持具の連結点から
天井吊枠への天井吊持具の連結点までの有効長を調節で
きるようにした天井吊持具を提供することが目的とされ
る。
【0061】そして、本発明の天井吊持具においては、
この目的を達成するため、天井スラブ又は天井吊枠に条
体を連結する連結金具を備え、この連結金具の天井スラ
ブ又は天井吊枠への連結点から条体への連結点までの連
結長さを調整する連結長さ調整手段が設けられるという
技術的手段、及び/又は条体の天井スラブ側への連結点
から天井吊枠側への連結点までの条体実効長さが調整可
能に構成されるという技術手段が採用される。
【0062】なお、条体実効長さとは、条体の天井スラ
ブ側への連結点から天井吊枠側への連結点までの条体の
長さをいい、両連結点間に障害物がない場合には両連結
点間の直線距離と等しくなり、両連結点間に障害物があ
る場合にはその障害物を回避して両連結点間に張設され
る条体の経路の長さと等しくなる。
【0063】さて、天井スラブ又は天井吊枠に条体を連
結する連結金具を備え、この連結金具の天井スラブ又は
天井吊枠への連結点から条体への連結点までの連結長を
調整する連結長さ調整手段が設けられるという技術的手
段によれば、天井スラブへの天井吊持具の連結点と天井
吊枠への天井吊持具の連結点とのずれにより長くなる両
連結点間の距離(有効長さ)に合わせて端末長さ調整手
段の天井スラブ又は天井吊枠への連結点と条体への連結
点との間隔(連結長さ)を長くすることにより、別部品
を追加することなく天井吊枠を所定の高さに吊持するこ
とができる。
【0064】又、天井スラブへの天井吊持具の連結点と
天井吊枠への天井吊持具の連結点の間に介在する障害物
の片側に接して曲がる「く」字形経路の長さ(有効長
さ)の増大に合わせて連結長さ調整手段の天井スラブ又
は天井吊枠への連結点と条体への連結点との間隔(連結
長さ)を長くすることにより、別部品を用いずに天井吊
枠を所定の高さに吊持することができる。
【0065】ここで、前記連結長さ調整手段は天井スラ
ブ又は天井吊枠への連結点と条体への連結点との間隔を
段階的に調整できるものであっても、無段階的に調整で
きるものであってもよい。
【0066】天井スラブ又は天井吊枠への連結点と条体
への連結点との間隔を段階的に調整できる連結長さ調整
手段としては、例えば連続的に複数のC形係合溝が形成
され、天井スラブ又は天井吊枠に連結される連結金具で
構成し、この係合溝の中の1つに、例えばループ状に形
成された条体の端部を係合させることにより、条体との
連結点と天井スラブ又は天井吊枠との連結点との間隔を
段階的に調整できるものを挙げることができる。
【0067】又、天井スラブ又は天井吊枠への連結点と
条体への連結点との間隔を無段階的に調整できる連結長
さ調整手段としては、天井スラブ又は天井枠と条体との
一方に連結される連結金具と、その他方に連結され前記
連結金具に螺進退可能に連結される調整ネジとを備え、
天井スラブ又は天井吊枠への連結点と条体への連結点と
の間隔を無段階的に調整できるものを挙げることができ
る。
【0068】天井スラブ又は天井吊枠への連結点と条体
への連結点との間隔を段階的に調整できる上述の連結長
さ調整手段は短時間で調整作業ができるという長所があ
るが、微妙な調整ができないという短所があり、一方、
天井スラブ又は天井吊枠への連結点と条体への連結点と
の間隔を調整ネジにより無段階的に調整できる上述の連
結長さ調整手段は微妙な調整ができるという長所がある
反面、調整作業に時間が掛ることがあるという欠点があ
るので、いずれを採用するかは自由である。
【0069】条体の天井スラブ側への連結点から天井吊
枠側への連結点までの条体実効長さが調整可能に構成さ
れる技術的手段には、条体の端部で条体実効長を調整で
きるように構成する技術的手段と、条体の中間部で条体
の実効長さを調整できるように構成される技術的手段と
が含まれる。
【0070】本発明の天井吊持具において、条体の端部
で条体実効長さを調整可能に構成する構造としては、上
述したように、条体の一端部又は両端部に位置及び/又
は大きさが調整可能な目が設けられた構造があるが、こ
の他に、裁断したままで目、フック、係止具(部)、環
体などが設けられていない条体における端部の天井スラ
ブ側又は天井吊具側に繋ぎとめる位置を調整することに
よっても条体の端部で条体実効長さを調整することがで
きる。
【0071】なお、位置及び/又は大きさを調整できる
目とは、条体の端部に設けられた乳輪又はループであ
り、上端の端部にアイプレートが設けられる場合にはこ
のアイプレートが固定される位置により条体の端部から
の目の位置が調整できる。
【0072】本発明の天井吊持具において、条体の中間
部で条体実効長を調整するためには、条体の中間部に目
の大きさが調整できる乳輪又はループが形成される。こ
の乳輪は条体の中間部をΩ形に曲げ、その縊れて重複す
る部分を結束することにより形成される。又、このルー
プは条体の中間部を360°曲げまわし、重複する部分
を結束することにより形成される。
【0073】ここでは、重複する部分の一方にかしめ、
溶接、溶着、融着、接着などにより固定した結束具に他
方を軸方向に移動可能に挿通させて目の大きさを調整で
きる乳輪又はループを形成し、現場合わせで目の大きさ
を調整した後、かしめ、溶接、融着、溶着、接着などに
より他方を結束具に固定するという方法が作業性を高め
る上で好ましく、この中では結束具に軸方向に移動可能
に挿通された部分を「かしめ」により固定することが最
も好ましい。
【0074】次に、本発明の天井構造は、上記目的を達
成するために、天井スラブに上記本発明の天井吊持具で
天井吊枠を吊持させたことを特徴とする天井構造であ
り、その詳細な説明は重複を避けるために省略する。
【0075】又、本発明の天井工法は、上記目的を達成
するため、天井スラブに上記本発明の天井吊持具で天井
吊枠を吊持させることを特徴とする天井工法であり、天
井スラブに本発明の天井吊持具を支持させた後、天井吊
枠を所定の高さに持ち上げて天井吊持具の下端部に支持
させる方法、天井スラブに条体を支持させ、連結金具を
天井吊枠に連結した後、天井吊枠を所定の高さに持ち上
げ、条体の下端部を連結金具に連結する方法、本発明の
天井吊持具を連結した天井吊枠を所定の高さに持ち上げ
て、天井吊持具の上端部を天井スラブに連結する方法な
ど天井スラブに条体を介して天井吊枠を吊持させる天井
工法が全て含まれる。
【0076】なお、その他の本発明の天井工法について
の詳細な説明は重複を避けるために省略する。
【0077】
【作用】以上に説明したように、本発明に係る天井吊持
具は、前記目的を達成するため、天井スラブに天井吊枠
を吊り下げる柔軟な条体を備えることを特徴とするので
あり、これによれば、天井吊持具の天井スラブへの連結
点と天井吊枠とにズレがある場合は、条体が天井スラブ
側と天井吊枠側との間で傾斜することにより両連結点の
ズレを吸収することができるという作用を得ることがで
きる。
【0078】又、本発明に係る天井吊持具において、天
井吊持具の天井スラブへの連結点と天井吊枠への連結点
との間に障害物がある場合には、天井スラブ側と天井吊
枠との間で条材が障害物の片側に接して「く」字形に湾
曲又は屈曲することによりその障害物を回避することが
できるという作用を得ることができる。
【0079】更に、本発明に係る天井吊持具において、
天井スラブに対して天井吊枠が上昇する方向の天井吊枠
の慣性力は条体が弛緩することにより吸収され、天井ス
ラブに対して天井吊枠が下降する方向の天井吊枠の慣性
力は条体の線弾性により緩衝されるという作用を得るこ
とができるのである。
【0080】本発明の天井構造においては、天井スラブ
に本発明の天井吊持具で天井吊枠を吊持させることを特
徴とするので、本発明の天井吊持具により得られる作用
を得ることができる。
【0081】本発明の天井工法においては、天井スラブ
に本発明の天井吊持具で天井吊枠を吊持させることを特
徴とするので、本発明の天井吊持具により得ることがで
きる作用を得ることができる。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る天井吊持具、
及び天井構造並びに天井工法の実施例を図面に基づいて
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0083】図1は、本発明の一実施例に係る天井構造
の構成図であり、この天井構造は、天井スラブ1に挿入
型吊持具2と、本発明の一実施例に係る天井吊持具3と
により天井吊枠4を吊持させたものであり、前記天井吊
持具3は、条体5と連結金具6とを備える。
【0084】前記天井スラブ1は、例えばキーストンプ
レート、デッキプレートなどからなる底板7と、この上
に打設されたスラブコンクリート層27とを備え、前記
底板7には挿入型吊持具2の鍔付き栓体8を挿入する貫
通孔9が形成されている。
【0085】この挿入型吊持具2は、ワイヤロープを無
端条に連続させた条材10を上下2段の結束具で8文字
状に結束し、この結束部分をゴム製の鍔付き栓体8内に
モールドしたものであり、底板7を建物の梁などの構造
部材に溶接して固定した後、予め底板に形成された貫通
孔9に上から挿入され、後述するように、この挿入型吊
持具2の栓体8よりも上側の乳輪13がスラブコンクリ
ート層27に埋設、固定される。
【0086】即ち、この挿入型吊持具2は、作業者が底
板7の上に乗って、下を向いて見付けた貫通孔9に下側
の乳輪11から鍔付き栓体8を鍔12が底板の上面に受
止められるまで差込むという、至極簡単かつ安全な作業
で、しかも短時間に天井スラブ1の底板に装着できるの
である。
【0087】なお、前記貫通孔9は、予め天井吊枠4を
吊持する天井吊持具3の配置に対応させて多数、開口形
成されるが、後述するように、別部品を追加することな
く、天井吊持具3の有効長さを長くすることにより挿入
型吊持具2のかなり大きい位置誤差を吸収することがで
きるので、これら多数個の貫通孔9の配置位置はmmオ
ーダーないし数cmオーダーの比較的ラフな精度で割出
せばよい。
【0088】又、前記スラブコンクリート層27は全て
の挿入型吊持具2を設置した後に打設され、このスラブ
コンクリート層27が凝固することにより、挿入型吊持
具2の栓体8よりも上側の乳輪13の部位が埋設、固定
され、これにより挿入型吊持具2が天井スラブ1の下方
に抜け落ちることが完全に防止される。
【0089】ところで、この実施例に係る天井吊持具3
の条体5は、例えばクロムめっき鋼線を撚り合わせた有
端のワイヤロープからなり、その上端部には大きさが固
定された乳輪14が設けられる。この乳輪14は、条体
5の上端部を180°曲げ返し、曲げ返しにより重複す
る部分に例えばC形に曲げた鋼板からなる結束具15を
かしめ付けることにより形成されている。
【0090】この乳輪14をすぼめて天井スラブ1の下
側に露出する挿入型吊持具2の下側の乳輪11に挿通
し、更に180°曲げ返して、挿入型吊持具2の乳輪1
1の外側で条体5の下端部を条体5の上端の乳輪14に
通してから下に引くことにより、条体5が挿入型吊持具
2の乳輪11に結着される。
【0091】前記条体5の下端部には、当該条体5の上
端からの乳輪14の目の位置及び目の大きさを調整でき
る乳輪16が設けられている。この乳輪16は、連結金
具6に設けた目17に挿通した条体5の下端部を180
°曲げ返し、この曲げ返しにより重複する下端基部18
と下端先部19とを別の結束具20により結束すること
により形成される。
【0092】この結束具20は、市販されているもので
あり、内部に条体5の下端基部18が軸方向に移動可能
に挿通される基部挿通路と、条体5の下端先部が軸方向
に移動可能に挿通されり先部挿通路とが形成されたボデ
ィとを備える。
【0093】又、この結束具20は、このボディ内に設
けられ、条体5の下端基部18の差し込み方向(矢印A
で示す。)への移動を許容し、引抜き方向への移動を阻
止する基部逆止機構と、条体5の下端先部の差込み方向
への移動を許容し、引抜き方向への移動を阻止する先部
逆止機構と、各逆止機構の逆止機能を解除する基部解除
具及び先部解除具とを備えている。
【0094】この結束具20を用いる場合には、条体5
の下端部は、この結束具20の基部挿通路に挿通された
後、連結金具6の目17に挿通され、180°曲げ返し
て前記結束具20の先部挿通路に挿通される。
【0095】これにより、基部逆止機構の逆止機能によ
り結束具20は条体5に沿って上方、即ち、乳輪16の
位置が高くなり、条体実効長さが短くなる方向には自由
に移動できるが、下方には移動できないようになる。こ
の逆方向に結束具20を移動させるには、基部解除操作
具を操作して、基部逆止機構の逆止機能を解除すればよ
い。即ち、乳輪16の条体下端からの位置は結束具20
を条体5の沿って上下させることにより調整される。
【0096】又、先部逆止機構の逆止機能により、条体
5の下端先部19は、これを結束具20に差込む上方
(矢印Bで示す。)、即ち、乳輪16の大きさを大きく
する方向には自由に移動させることはできるが、その反
対方向には移動させることができない。条体5の下端先
部19を乳輪16が大きくなる方向に移動させるには、
先部解除具を操作して、先部逆止機構の逆止機能を解除
すればよい。即ち、乳輪16の大きさは結束具20への
下端先部19の抜き差しを加減することにより調整され
るのである。
【0097】ところで、前記連結金具6は、条体5の上
端部を挿入型吊持具2に結着する前に条体5の下端部に
連結しておいてもよい。この場合、条体5の上端部をい
わゆる乳輪通しという結着方法で挿入型吊持具2の乳輪
11に結着されるので、天井吊持具3は先に天井スラブ
1の挿入型吊持具2に連結し、この後、連結金具6に天
井吊枠4を掛け込むという天井工法を採用することにな
るが、条体5の上端部を挿入型吊持具2に繋ぎ止める構
造として採用する結着方法によっては、連結金具6を天
井吊枠4に連結した後に条体5を挿入型吊持具2に連結
するという天井工法を採用することが可能である。
【0098】又、前記連結金具6は、条体5の上端部を
挿入型吊持具2に結着した後に、条体5の下端部に連結
してもよい。この場合、連結金具6を条体5に連結する
前に天井吊枠4に支持させておいてもよく、又、連結金
具6を条体5に連結してから連結金具6に天井吊枠4を
掛け込んでもよい。
【0099】ところで、前記連結金具6は、例えば亜鉛
・クロームめっき鋼板、亜鉛めっき鋼板、ボンデライト
塗装鋼板、粉体塗装鋼板などの防錆処理をした鋼板から
なる本体21と、この本体21の上端部に固定した固定
ナット22と、この固定ナット22に上下方向に螺進退
可能に螺合されたアイボルトからなる調整ボルト23
と、この調整ボルト23に螺合される緩み止めナット2
4とを備える。
【0100】又、この連結金具6の本体21の下端部2
5は上向きに折返され、天井吊枠4に形成された係合孔
26に掛け込んで天井吊枠4を吊り下げることにより、
簡単に、かつ短時間で天井吊持具3と天井吊枠4とが連
結される。
【0101】前記調整ボルト23の固定ナット22への
ねじ込み加減を調整すると、連結金具6の下端部と目1
7との距離、即ち、連結金具6の天井吊枠4への連結点
から条体5への連結点までの連結長さが調整され、その
結果、挿入型吊持具2の連結点と天井吊持具3の連結点
までの有効長さが調節されることになる。
【0102】この調整ボルト23による有効長さの調整
は、条体下端の乳輪16の位置や大きさの調整による有
効長さの調整に比べて微細な調整が可能であり、従っ
て、条体下端の乳輪16の調整によって天井吊枠4の設
置高さを短時間で大まかに調整した後、この調整ボルト
23のねじ込み加減を調整することにより、天井吊枠4
を所定高さに正確に吊り下げることができるようにな
る。
【0103】これらの調整作業を、天井工事のどの段階
でするかは、施工方法に対応して適宜選択すればよい。
例えば後述するように挿入型吊持具2と天井吊枠4との
位置ずれがある場合や、挿入型吊持具2と天井吊枠4と
の間に障害物がある場合には、条体5を天井スラブ1側
と天井吊枠4側とに連結する段階で条体実効長さのラフ
な調整作業が必要とされる。
【0104】なお、この実施例では固定ナット22を本
体21に固定しているが、この固定ナット22を本体2
1に固定することは本発明の必須の構成要件ではない。
【0105】ところで、図2の構成図に示すように、天
井吊持具3の挿入型吊持具2への連結点と天井吊枠4へ
の連結点との位置にズレがある場合には、条体端の乳輪
16の位置及び/又は大きさを調整したり、連結金具6
の連結長を調整したりすることにより、該天井吊持具3
の有効長を調整して、天井吊枠4を所定の水平位置で、
所定高さに吊持することができる。
【0106】即ち、従来技術のような位置調整板や補長
ボルトなどの別部品を用いずに、条体5の実効長さ及び
/又は連結金具6の連結長さの調整という簡単な作業
で、短時間に天井スラブ1への連結点と天井吊枠4への
連結点とのズレを解消して、当該天井吊枠4を、所定の
水平位置及び所定高さに吊持することができるのであ
る。
【0107】この場合には、天井吊枠4の水平位置及び
高さを保持するために、天井スラブ1に適当な平面距離
を置いて支持させた2個の挿入型吊持具2にそれぞれ天
井吊持具3の条体5を支持させ、この2本の条体5の下
端に形成した乳輪16を共通の連結金具6の目17に繋
ぎ止めているが、更に多数の天井吊持具3の条体5を共
通の連結金具6に繋ぎ止めるようにしてもよい。
【0108】即ち、本発明の天井吊持具3が条体5と連
結金具6とで構成される場合は、少なくとも1本の条体
5と1個の連結金具6とを備えていればよいのである。
【0109】又、図3の構成図に示すように、天井スラ
ブ1に支持させた挿入型吊持具2とその下方に配置され
る天井吊枠4との間に障害物Dがある場合には、この障
害物Dを迂回するように条材5を「く」字形に湾曲させ
て当該天井吊枠4を吊持させても良いのである。
【0110】そして、天井吊枠4を所定の高さに吊持す
るために、天井スラブ1への連結点から天井吊枠4への
連結点までの条材5の条材実効長さ及び/又は連結金具
6の連結長を増大させる。
【0111】この場合も、従来の位置調整板、中間ボル
ト、補長ボルトの別部品は不要であり、簡単に、かつ確
実に、しかも短時間で施工できるのである。
【0112】そして、図1ないし図3に示すように、条
体5を用いて天井スラブ1に天井吊枠4を吊持させる
と、地震などにより天井吊枠4が慣性で天井スラブ1に
接近すると、条体5が弛緩して慣性力を吸収する。又、
天井吊枠4が慣性で天井スラブ1から離隔する時には、
条体5の線弾性によりその衝撃が緩衝される。
【0113】これら条体5の弛緩による慣性力吸収作用
と、条体5の線弾性による緩衝作用とによって、天井ス
ラブ1と天井吊持具3との連結構造の破損や変形、天井
スラブ1からの天井吊持具3の離脱、条体5の破断、本
体21の変形などの天井吊持具3の破損や変形、天井吊
枠4と天井吊持具3との連結構造の破損や変形、天井吊
持具3からの天井吊枠4の離脱等の事故や弊害がそれぞ
れ生じなくなり、しかも地震などに際しての天井構造の
耐震性や安全性が著しく高められるのである。
【0114】図4は、本発明の他の実施例に係る天井構
造の構成図であり、この実施例では、条体5の上端部に
乳輪からなる係止具(部)28が設けられ、又条体5は
例えばゴムなどの弾性体からなる鍔付き栓体29に挿
通、固定され、天井スラブ1の底板7に形成された貫通
孔9に、当該条体5の下端から栓体29の鍔30が底板
7に受止められるまで差込むことにより条体5が天井ス
ラブ1に装着される。
【0115】この後、連結金具6の目17に条体5の下
端部を挿通し、乳輪16を形成するが、この連結金具6
はこの乳輪16を作る前に天井吊枠4に連結しても、乳
輪16を作ってから天井吊枠4に連結してもよい。
【0116】なお、条体5はモールド、接着などにより
栓体29に固定してもよいが、この実施例では、栓体2
9を貫通孔9に挿入する前に、条体5をその軸方向に移
動可能に栓体29に挿通し、前記ストップ28を栓体2
9の上面に受止めさせるように構成している。
【0117】この実施例に係る天井吊持具、及び天井構
造並びに天井工法の構成、作用ないし効果は前例と同様
であるので、重複説明を避けるため省略する。
【0118】図5は、図4に示す実施例の変形例の構成
図であり、この変形例は、乳輪に代えて金属製の球形係
止具(部)28が条体5の上端部にかしめ、溶接、溶
着、融着、接着などの手法により固定されていることを
除けば前例と同様に構成され、これにより、前例と同様
の作用ないし効果を得ることができるようにしている。
【0119】図6は、本発明の又他の実施例に係る天井
構造の構成図であり、この実施例では、条体5の下端部
に金属、合成樹脂からなる球形係止具(部)31がかし
め、溶接、溶着、融着、接着などの手法により固定され
る。
【0120】連結金具6には、この係止具(部)31を
係合させる係合具(部)32が設けられ、この係合具
(部)32は図7の斜視図に示すように、調節ボルト2
3の上端に例えば鍛造により一体的に形成された逆L字
形のストッパ33を備え、その縦面と上面とにわたって
鍵穴形の目34を透設されてる。
【0121】この目34は、縦面に形成され、前記球形
係止具(部)31が通過できる係止具(部)挿抜孔35
と、これに連続して上面に延びる条体挿通溝36とから
なり、この条体挿通溝36は条体5の径と同等又はこれ
よりもわずかに広幅に形成され、係止具(部)挿抜孔3
5から上面の下側に係止具(部)31を挿入し、この係
止具(部)31に連結された条体5を条体挿通溝36を
通して上方に引出し、緊張させることにより天井吊枠4
を条体5で吊持する。
【0122】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は、図4に示す本発明の他の実施例と同様である。
【0123】図8の斜視図は、図6及び図7に示す本発
明の又他の実施例の変形例の要部を示すものであり、こ
こでは、係合具(部)32が逆溝形に形成されたストッ
パ33を備え、このストッパ33の側面の一方を調整ボ
ルト23に連続させ、他方を適当に調整ボルト23から
離隔させることにより、サイコロ形の係止具(部)31
を下側からストッパ33に挿入できるように構成されて
いる。
【0124】離隔された側面の下縁から上面にわたって
条体5が挿通でき、係止具(部)31を通過させること
ができない条体挿通溝36が形成され、この条体挿通溝
36を通してストッパ33に挿入された係止具(部)3
1に連結された条体5を上方に引出して緊張させること
により、天井吊枠4を条体5に吊持させる。
【0125】もちろん、この変形例のその他の構成、作
用ないし効果は、図6及び図7に示す本発明の又他の実
施例と同様である。
【0126】図9は、本発明の更に他の実施例に係る天
井構造の構成図であり、この実施例では、条体5の下端
部の一方、例えば下端先端部19を固定し、他方、例え
ば下端基部18を軸方向に移動可能に支持する結束具3
7が用いられている。
【0127】又、調整ボルト23は、上端にC形フック
38を固定したフックボルトで構成されている。
【0128】このC形フック38は、鉤先の間隔を条体
5の径と同等に又はわずかに大きくすることによって、
条体5の下端部に形成された乳輪16を引っ掛けて反対
方向に引っ張るという簡単な作業で、短時間で条体5を
掛け込むことができるのであり、条体5が鉤先の高さに
位置した状態で、条体5を引抜く横方向の相当な力が作
用するという極めて希な場合を除けば、条体5が鉤先を
通ってC形フック38から抜け出ることはない。
【0129】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は図4に示す本発明の他の実施例と同様である。
【0130】図10は、本発明のもう1つの実施例に係
る天井構造の構成図であり、この実施例では、予め、条
体5の下端部を連結金具6の目17に通し、180°曲
げ返して重複する部分を結束具39により結束し、この
結束具39を例えばかしめることにより条体下端部の乳
輪16の位置及び大きさを予め固定している。
【0131】従って、この実施例では、調節ボルト23
の締め加減により天井吊持具3の有効長さを調整できる
が、条体下端部の乳輪15の位置や大きさを調整するこ
とにより天井吊持具3の有効長さを調整することができ
ない。
【0132】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は図4に示す本発明の他の実施例と同様である。
【0133】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る天
井吊持具においては、前記目的を達成するため、天井ス
ラブに天井吊枠を吊り下げる柔軟な条体を備えることを
特徴とするので、これによれば、天井吊持具の天井スラ
ブへの連結点と天井吊枠とにズレがある場合は、条体が
天井スラブ側と天井吊枠側との間で傾斜することにより
両連結点のずれを吸収することができるという作用を得
ることができる。
【0134】そして、この作用により、天井吊持具の天
井スラブへの連結点と天井吊枠とにズレがある場合に、
位置調整板、補長ボルトなどの特別の部品が不要にな
り、部品コスト、組立作業コストなどを大幅に削減でき
ると共に、施工が簡単で、短時間で施工できるなどの効
果を得ることができる。
【0135】又、本発明に係る天井吊持具によれば、天
井吊持具の天井スラブへの連結点と天井吊枠への連結点
との間に障害物がある場合には、天井スラブ側と天井吊
枠との間で条材が障害物の片側に接して「く」字形に湾
曲又は屈曲することによりその障害物を回避することが
できるという作用を得ることができる。
【0136】そして、この作用により、又、天井吊持具
の天井スラブへの連結点と天井吊枠への連結点の間に障
害物がある場合に、位置調整板、中間ボルト、補長ボル
トなどの別部品が不要になり、部品コスト、組立作業コ
ストなどを大幅に削減できると共に、施工が簡単で、短
時間で施工できるなどの効果を得ることができる。
【0137】更に、本発明に係る天井吊持具によれば、
天井スラブに対して天井吊枠が上昇する方向の天井吊枠
の慣性力は条体が弛緩することにより吸収され、天井ス
ラブに対して天井吊枠が下降する方向の天井吊枠の慣性
力は条体の線弾性により緩衝されるという作用を得るこ
とができる。
【0138】そして、これら条体の弛緩による慣性力吸
収作用と、条体の線弾性による緩衝作用によって、天井
スラブと天井吊持具との連結構造の破損や変形、天井ス
ラブからの天井吊持具の離脱、天井吊持具の破損や変
形、天井吊枠と天井吊持具との連結構造の破損や変形、
天井吊持具からの天井吊枠の離脱等の事故や弊害などが
それぞれ生じ無くなり、しかも地震などに際しての天井
構造の耐震性や安全性が著しく高められるなどの効果を
得ることができる。
【0139】又、本発明に係る天井構造においては、天
井スラブに本発明の天井吊持具で天井吊枠を吊持させる
ことを特徴とするので、これによれば、本発明の天井吊
持具により得られる作用を得ることができるのであり、
従って、上述した本発明の天井吊持具により得られる効
果を得ることができるのである。
【0140】更に、本発明に係る天井工法においては、
天井スラブに本発明の天井吊持具で天井吊枠を吊持させ
ることを特徴とするのであり、これによれば、本発明の
天井吊持具により得られる効果を得ることができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の構成図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図3】図3は、本発明の更に他の実施例を示す構成図
である。
【図4】図4は、本発明の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図5】図5は、本発明の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図6】図6は、本発明の更に他の実施例を示す構成図
である。
【図7】図7は、本発明の要部を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明の他例の要部を示す斜視図であ
る。
【図9】図9は、本発明の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図10】図10は、本発明の更に他の実施例を示す構
成図である。
【図11】図11は、従来例を示す構成図である。
【図12】図12は、従来例の他例を示す構成図であ
る。
【図13】図13は、従来例の更に他例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 天井スラブ 3 天井吊持具 4 天井吊枠 5 条体 6 連結金具 14 乳輪 16 乳輪 28 係止具(部) 31 係止具(部) 32 係合具(部) 38 フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 502136643 山田 幸雄 埼玉県入間郡大井町大井707−41 (72)発明者 加納川 快明 大阪府堺市上野芝向ヶ丘町5丁5番8号 (72)発明者 樋浦 栄一 新潟県新潟市松和町13番地8 (72)発明者 田中 和一 東京都板橋区赤塚1−2−3 (72)発明者 山田 幸雄 埼玉県入間郡大井町大井707−41

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井スラブに天井吊枠を吊り下げる柔軟
    な条体を備えることを特徴とする天井吊持具。
  2. 【請求項2】 条体が繊維を撚り合わせた単糸を含む単
    線材、単線材を撚り合わせた索条又は鎖の中から選ばれ
    た少なくとも1種からなるものである請求項1に記載の
    天井吊持具。
  3. 【請求項3】 条体の一端部又は両端部には、天井スラ
    ブ側又は天井吊枠側に設けたフック或いは環体からなる
    繋止部に係合される目が設けられている請求項1又は2
    に記載の天井吊持具。
  4. 【請求項4】 条体の一端部又は両端部には、天井スラ
    ブ側又は天井吊枠側に設けた目又はフックからなる繋止
    部に係合されるフック或いは環体が設けられている請求
    項1又は2に記載の天井吊持具。
  5. 【請求項5】 条体の一端部又は両端部には、天井スラ
    ブ側又は天井吊枠側に設けた係合具(部)に係合される
    係止具(部)が設けられている請求項1又は2に記載の
    天井吊持具。
  6. 【請求項6】 条体が所定の長さに裁断された素条材か
    らなり、その両端部が天井スラブ側と天井吊枠側とに設
    けた繋止部に繋ぎ止められるように構成されている請求
    項1又は2に記載の天井吊持具。
  7. 【請求項7】 条体が無端状に連続する条体環からなる
    請求項1又は2に記載の天井吊持具。
  8. 【請求項8】 天井スラブ又は天井吊枠には条体を連結
    する連結金具を備え、この連結金具の天井スラブ又は天
    井吊枠への連結点から条体への連結点までの連結長さを
    調整する連結長さ調整手段が設けられる請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載の天井吊持具。
  9. 【請求項9】 条体の端部からの目の位置及び/又は該
    目の大きさが調整可能に構成されている請求項3に記載
    の天井吊持具。
  10. 【請求項10】 条体の中間部に大きさが調整可能な乳
    輪又はループが形成される請求項1ないし9のいずれか
    1項に記載の天井吊持具。
  11. 【請求項11】 天井スラブに請求項1ないし10のい
    ずれか1項に記載の天井吊持具で天井吊枠を吊持させる
    ことを特徴とする天井構造。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の天井吊持具で天井スラブに天井吊枠を吊持させる
    ことを特徴とする天井工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4777977B2 (ja) * 2004-05-12 2011-09-21 ソシエテ ドゥ プロスペクティオン エ ディンベンティオン テクニク スピ 天井に固定する吊下げプレート
JP2015183375A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 Jfe建材株式会社 天井用吊りボルト、天井材取付装置及びユニバーサルジョイント
JP2015203185A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 東日本旅客鉄道株式会社 天井構造
CN113622584A (zh) * 2021-08-20 2021-11-09 浙江亚厦装饰股份有限公司 一种装配式挂装吊顶

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