JP2003306604A - 摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物及びこれを用いた摺動部材 - Google Patents
摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物及びこれを用いた摺動部材Info
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Abstract
付与しその効果が長期間持続するような摺動部材用組成
物及びこれを用いた摺動部材を提供する。 【解決手段】 o−トリジン構造を含有するポリアミド
イミド樹脂と固体潤滑剤を含む摺動部材用ポリアミドイ
ミド樹脂組成物に関する。好ましくはポリアミドイミド
樹脂が、対数粘度0.3dl/g以上であり、引っ張り
強度100MPa以上、引っ張り弾性率3500MPa
以上、引っ張り伸度10%以上である摺動部材用ポリア
ミドイミド樹脂組成物に関する。
Description
脂をバインダーにした摺動部材用ポリアミドイミド樹脂
組成物およびそれを用いた摺動部材に関する。この摺動
部材用組成物をコーティングして得られる摺動部材は自
動車のエンジンのピストンやエアコンのコンプレッサー
用摺動部材などに好適である。
アミドイミド樹脂に固体潤滑剤を配合した組成物をコー
ティングした摺動部材は知られており、例えば特開昭5
4−162014号公報には固体潤滑剤を含むフッ素樹
脂をコーティングしたピストンスカートが開示されてい
る。また特開平8−92528にはシリコーン変成ポリ
アミドイミド樹脂をバインダーにした摺動部材用樹脂組
成物も開示されている。このように摺動部材用組成物は
摺動部材の表面にコーティングすることで潤滑膜を形成
させ、摺動部のなじみやスカッフィングを防止し、摩擦
係数を低減させるために用いられてきた。
うとすると潤滑剤の配合比率を低くしなければならず、
潤滑膜のなじみを良くしようとすると潤滑剤の配合比率
を多くしなければならないなど両立が困難な問題があっ
た。
燃費化を図る観点から潤滑膜の耐摩耗性の向上、摩擦係
数の低下、及びこれらの効果の長期持続性が一層求めら
れるようになってきた。
た耐摩耗性、摩擦特性、耐焼き付け性を付与しその効果
が長期間持続するような摺動部材用組成物及びこれを用
いた摺動部材を提供することにある。
解決すべく鋭意研究した結果、バインダーとしてのポリ
アミドイミド樹脂の物性とこれに組み合わせる固体潤滑
剤の配合の適性化によって上記課題を達成できることを
見いだし、本発明に至った。即ち本発明は以下のポリア
ミドイミド樹脂組成物及びこれを用いた摺動部材であ
る。
ミドイミド樹脂と固体潤滑剤を含む摺動部材用ポリアミ
ドイミド樹脂組成物。
0.3dl/g以上である(1)に記載の摺動部材用ポ
リアミドイミド樹脂組成物。
度100MPa以上、引っ張り弾性率3500MPa以
上、引っ張り伸度10%以上であることを特徴とする
(1)または(2)に記載の摺動部材用ポリアミドイミ
ド樹脂組成物。
ルテトラカルボン酸無水物及び/又はベンゾフェノンテ
トラカルボン酸無水物を共重合していることを特徴とす
る(1)〜(3)に記載の摺動部材用ポリアミドイミド
樹脂組成物。
物及びグラファイトから選ばれる少なくとも1種以上の
化合物であり、かつポリアミドイミド樹脂100重量部
に対して5〜500重量部含むことを特徴とする(1)
〜(4)に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成
物。
又は二硫化タングステンであることを特徴とする(5)
に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物。
エチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオラ
イド及びトリクロロトリフルオロエチレンの群から選ば
れる少なくとも1種以上であることを特徴とする(5)
に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物。
に対して、さらに粒子径が0.1μm〜10μmの窒化
珪素、アルミナ、炭化珪素、窒化ホウ素、ダイヤモン
ド、およびシリカからなる群から選ばれる少なくとも1
種以上を、5〜500重量部含有することを特徴とする
(1)〜(7)に記載の摺動部材用ポリアミドミド樹脂
組成物。
に対して、さらに多官能のエポキシ化合物、イソシアネ
ート化合物及びメラミン化合物の群から選ばれる少なく
とも1種以上を1〜30重量含有することを特徴とする
(1)〜(8)に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹
脂組成物。
イミド樹脂組成物を用いた摺動部材。
る。本発明に用いるポリアミドイミド樹脂は酸クロリド
法やイソシアネート法等通常の溶液重合法によって合成
されるがコスト等の点からイソシアネート法が好まし
い。通常はトリメリット酸無水物とジアミンまたはジイ
ソシアネートから溶液重合によって合成され、目的に応
じてトリメリット酸の一部をテトラカルボン酸又はそれ
らの無水物やジカルボン酸で置き換えることができる。
ット酸無水物、ジフェニルエーテルテトラカルボン酸無
水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、ビフェ
ニルテトラカルボン酸無水物等が挙げられるが溶解性、
耐摩耗性の点からベンゾフェノンテトラカルボン酸無水
物、ビフェニルテトラカルボン酸無水物が好ましく、酸
成分全体を100モル%としたときに、トリメリット酸
無水物の1〜30モル%を置き換えるのが好ましい。前
記テトラカルボン酸無水物の量が1モル%以下では耐摩
耗性の向上効果が不十分な場合があり、30モル%を越
えると溶解性が低下する虞がある。
酸、セバチン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂環族ジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸が挙げられるがこれらの中
では価格と耐摩耗性の点からテレフタル酸、イソフタル
酸が好ましい。
てはエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン等の脂肪族ジアミン又はこれらのジイソ
シアネート化合物、1,4−シクロヘキサンジアミン、
1,3−シクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミ
ン、4,4’−ジシクロヘキシルジアミン等の脂環族ジ
アミン又はこれらのジイソシアネート化合物、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、ベンジジン、o−トリジン、2,4−トリレンジア
ミン、2,6―トリレンジアミン、キシリレンジアミン
等の芳香族ジアミン又はこれらのジイソシアネート化合
物が挙げられ、これらの中では引っ張り強度や引っ張り
弾性率が高い芳香族ジアミン(ジイソシアネート)、と
りわけo−トリジン(ジイソシアネート)が好ましく、
またその量は、全ジアミン成分を100モル%としたと
き、ジアミン(ジイソシアネート)中10モル%以上、
好ましくは30モル%以上、最も好ましくは50モル%
以上である。
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド,N−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶
剤やγ−ブチロラクトン等の極性溶剤中、60〜200
℃、好ましくは80℃〜180℃に加熱しながら攪拌す
ることで製造できる。
応を円滑に進めるため又は重合度を調節するために必要
に応じて触媒を添加することができる。触媒としてはト
リエチルアミン、トリエチレンジアミン、ジアザビシク
ロウンデセン等のアミン類、フッ化カリウム、ナトリウ
ムメトキサイド、カリウムメトキサイド等のアルカリ金
属化合物等が挙げられる。
数粘度は、優れた摺動特性を付与するために0.3dl
/g以上、好ましくは0.5dl/g以上のものが良
い。対数粘度が0.3dl/g未満では摺動部材用組成
物としての皮膜が脆く、使用中に剥離又は皮膜が破壊さ
れるおそれがある。対数粘度の上限は特にはないが、あ
まり高すぎると塗料としての粘度が高くなり塗装作業が
困難になるため2.0dl/g以下、好ましくは1.5
dl/g以下がよい。対数粘度の調節は原料の反応性、
酸成分とジアミン(ジイソシアネート)成分のモル比、
重合温度や重合時間、触媒の添加などによって制御され
るので原料の選択と重合条件の適正化によって目的を達
成することができる。
張り強度と引っ張り弾性率、引っ張り伸度は耐摩耗性、
摺動特性の点からできるだけ高いほうが好ましい。引っ
張り強度は100MPa以上必要のものが良く、100
MPa未満では摺動部材とした時に脆くなり使用中に塗
膜が破壊されるおそれがある。引っ張り強度の上限は特
にはなくできるだけ高い方が良い。引っ張り強度はポリ
アミドイミド樹脂の構造と対数粘度に依存するため、引
っ張り強度を大きくするには芳香族成分を多くして前記
対数粘度を大きくするように重合条件を選択すればよ
い。
ましい。引っ張り弾性率が3500MPa未満では摺動
部材としたときに荷重によって塗膜が塑性変形を起こし
やすくなり、使用中に塗膜が破壊されるおそれがあるか
らである。引っ張り弾性率も上限は特にはなく、できる
だけ高い方が良い。引っ張り弾性率は主としてポリアミ
ドイミド樹脂の構造に依存するところが大きいので芳香
族成分を多くするような原料の選択、とりわけo−トリ
ジン構造の導入が有効である。
向上させて耐摩耗性ひいては摺動特性の向上に寄与す
る。本発明に用いるポリアミドイミド樹脂の伸度は10
%以上が好ましく、10%未満では摺動材として使用中
に塗膜が破壊されるおそれがある。引っ張り伸度も上限
は特になくできるだけ高い方が好ましい。引っ張り伸度
はポリアミドイミド樹脂の構造と対数粘度に影響され、
引っ張り伸度を大きくするには芳香族成分の一部を脂肪
族成分に置き換えることや対数粘度を大きくすることで
目的を達成することができる。但し、脂肪族成分を多く
すると前記引っ張り弾性率が低下するので、全成分中の
脂肪族成分の量は50モル%以下、好ましくは20モル
%以下である。
っ張り強度、引っ張り弾性率、引っ張り伸度はポリアミ
ドイミド樹脂のフィルムにより測定する。本発明に用い
るポリアミドイミド樹脂は上述の通り溶液重合で作るこ
とが望ましいので、その溶液を二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に、乾燥後の厚みが20μmに
なるよう流延して、150℃で20時間乾燥する。次に
ポリエチレンテレフタレートフィルムからポリアミドイ
ミドフィルムを剥がし取り、幅10mm、測定長40m
mに調整して引っ張り試験機にて引っ張り試験を行う。
このときの引っ張り速度は20mm/min、測定温度
は25℃である。
二硫化モリブデンや二硫化タングステンなどの硫化物、
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルキルブニルエーテル、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリブニリデ
ンフルオライド、トリクロロトリフルオロエチレン等の
フッ化物及びグラファイトであり、その配合量はポリア
ミドイミド樹脂100重量部に対して5〜500重量
部、好ましくは10〜200重量部である。固体潤滑剤
が5重量部未満では摩擦係数の低減効果及び耐焼き付け
特性が十分発揮されないことがある。一方、500重量
部を越えると耐摩耗性が不十分になる場合がある。
素、窒化ホウ素、ダイヤモンド、シリカ等の1種又は2
種以上であるが、その粒子径は0.1μm〜10μmで
その配合量は5〜500重量部が好ましい。粒子径が
0.1μm以下では耐摩耗性の向上効果が小さく、10
μm以上では潤滑皮膜から固体潤滑剤が脱落しやすくな
る。配合量が5重量部以下では耐摩耗剤の効果が十分発
揮されず、500重量部を越えると摺動相手へのダメー
ジが大きくなり、摩擦係数も大きくなる。
を更に改良するためにポリアミドイミド樹脂を架橋、硬
化させることができる。この硬化剤としては多官能エポ
キシ化合物、イソシアネート化合物、メラミン化合物等
が挙げられ、これらの中では特に硬化性、得られた塗膜
の摺動特性から多官能エポキシ化合物が好ましく具体的
には油化シェル社のエピコート152、エピコート82
8等液状エポキシ化合物が好ましい。これらの硬化剤の
配合量は硬化剤にもよるが、ポリアミドイミド樹脂固形
物100部に対して1〜30部、好ましくは3〜20部
である。硬化剤の量が1部以下では効果が発揮されず、
30部以上では塗膜が脆くなり逆に耐摩耗性が低下する
ことがあるからである。
について説明する。本発明の摺動部材用組成物を調整す
るために用いられる溶剤は前記ポリアミドイミド樹脂の
合成に用いられるアミド系溶剤の他、概アミド系溶剤の
40%以下をトルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等で置き換えることができる。
体潤滑剤及び耐摩耗剤を加え、ボールミルや3本ロール
ミル、サンドミル等を用いて分散させ、硬化剤を用いる
場合は最後に配合、攪拌する事で摺動部材用組成物を調
整することができる。
潤滑膜を形成させる方法について説明する。本発明の組
成物を摺動部材に塗布する方法としてはスプレー法、ロ
ールコート法デイップ法、スクリーン印刷法等が挙げら
れ、摺動部材の形状や潤滑皮膜の厚みによって選択する
ことができる。塗布された摺動部材は乾燥及び硬化のた
め熱処理される。この熱処理は180〜200℃で20
分〜100分の範囲が好ましい。熱処理が180℃で2
0分以下では塗膜に溶剤が残って摺動特性を発揮させな
いことがあり、200℃で100分以上ではそれ以上の
効果が期待できないし、場合によっては固体潤滑剤の劣
化を招きむしろ摺動特性を低下させることがある。
実施例によって本発明は何ら制限されるものではない。
実施例で示される評価は以下の方法で測定した。
張り伸度 ポリアミドイミド樹脂溶液をポリエステルフィルムに流
延して乾燥して得た20μmのフィルムを幅10mm、
測定長40mmに調整して東洋ボールドウイン社製テン
シロンを用いて引っ張り速度20mm/分、25℃にお
いて測定した。
殿、濾別、乾燥したポリアミドイミド樹脂0.5gを1
00mlのN−メチルー2−ピロリドンに溶解した溶液
を用いて、ウベローデ粘度管で25℃において測定し
た。
動部材用組成物を塗布したブロックに粗さ約1μmRZ
の焼き入れ鋼からなる直径35mmの円筒を98Nの荷
重で押しつけ、油浴下室温で30rpm、10分間摺動
させた後皮膜の表面粗さを測定した結果から摩耗量を求
めた。
れ鋼からなる平板状に粗さ約1μmRZの焼き入れ鋼か
らなる円筒材(外径25mm、内径20mm)の下端面
を押し当て、油浴条件で平板を荷重98N、1000r
pmで回転させながら測定した。
導入管と冷却装置の付いた4ツ口フラスコに無水トリメ
リット酸76.8g、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト30g、o−トリジンジイソシアネート72.8gと
溶剤としてのN−メチルー2−ピロリドンを固形分濃度
が30%となるようにを仕込み、150℃で5時間反応
させた後冷却し、固形分濃度が20%となるように更に
N−メチルー2−ピロリドンを加えた。得られたポリア
ミドイミド樹脂の樹脂組成、対数粘度と機械的特性を表
1に示した。
表1に示した原料を用いて、合成例1と同様な手順で合
成した。得られたポリアミドイミド樹脂の樹脂組成、対
数粘度と機械的特性を表1に示した。
ト BTDA:ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物 TODI:o−トリジンジイソシアネート
評価>表1に示したポリアミドイミド樹脂を用いて固体
潤滑剤、耐摩耗材及び硬化剤を表2に示す処方で配合し
3本ロールミルで分散を行った。摩擦、摩耗性を測定す
るテストピースの摺動面を脱脂して表面の汚れ、油分を
除いた後、表2の組成物を約20μmの厚みになるよう
塗布し、熱風オーブン中200℃で100分間焼き付け
を行った。摩耗量と摩擦係数の値も表2に示す。
は、比較例1〜3に比べて、摩耗量や摩耗係数が優れて
いることがわかる。
脂組成物を塗布した摺動部材は耐摩耗性に優れ、摩擦係
数の低減効果もあって、家電製品や自動車エンジンのピ
ストンスカート等に有用である。
Claims (10)
- 【請求項1】 o−トリジン構造を含有するポリアミド
イミド樹脂と固体潤滑剤を含む摺動部材用ポリアミドイ
ミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリアミドイミド樹脂の対数粘度が0.
3dl/g以上である請求項1に記載の摺動部材用ポリ
アミドイミド樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリアミドイミド樹脂の引っ張り強度1
00MPa以上、引っ張り弾性率3500MPa以上、
引っ張り伸度10%以上であることを特徴とする請求項
1または2に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組
成物。 - 【請求項4】 ポリアミドイミド樹脂が、ビフェニルテ
トラカルボン酸無水物及び/又はベンゾフェノンテトラ
カルボン酸無水物を共重合していることを特徴とする請
求項1〜3に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組
成物。 - 【請求項5】 固体潤滑剤が、硫化物、フッ素化合物及
びグラファイトから選ばれる少なくとも1種以上の化合
物であり、かつポリアミドイミド樹脂100重量部に対
して5〜500重量部含むことを特徴とする請求項1〜
4に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物。 - 【請求項6】 硫化物が、二硫化モリブデン及び/又は
二硫化タングステンであることを特徴とする請求項5に
記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物。 - 【請求項7】 フッ素化合物がポリテロラフルオロエチ
レン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチ
レン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド
及びトリクロロトリフルオロエチレンの群から選ばれる
少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項5に
記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物。 - 【請求項8】 ポリアミドイミド樹脂100重量部に対
して、さらに粒子径が0.1μm〜10μmの窒化珪
素、アルミナ、炭化珪素、窒化ホウ素、ダイヤモンド、
およびシリカからなる群から選ばれる少なくとも1種以
上を、5〜500重量部含有することを特徴とする請求
項1〜7に記載の摺動部材用ポリアミドミド樹脂組成
物。 - 【請求項9】 ポリアミドイミド樹脂100重量部に対
して、さらに多官能のエポキシ化合物、イソシアネート
化合物及びメラミン化合物の群から選ばれる少なくとも
1種以上を1〜30重量含有することを特徴とする請求
項1〜8に記載の摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成
物。 - 【請求項10】 請求項1〜9記載のポリアミドイミド
樹脂組成物を用いた摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002112427A JP2003306604A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 摺動部材用ポリアミドイミド樹脂組成物及びこれを用いた摺動部材 |
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