JP2003306345A - ガラス繊維およびそれを含有する熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

ガラス繊維およびそれを含有する熱可塑性樹脂組成物

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JP2003306345A
JP2003306345A JP2003029852A JP2003029852A JP2003306345A JP 2003306345 A JP2003306345 A JP 2003306345A JP 2003029852 A JP2003029852 A JP 2003029852A JP 2003029852 A JP2003029852 A JP 2003029852A JP 2003306345 A JP2003306345 A JP 2003306345A
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glass
thermoplastic resin
resin composition
glass fiber
fiber
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Hideki Nakagawa
秀樹 中川
Yoshiro Shinno
義朗 新野
Yoshinao Kobayashi
義直 小林
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
AGC Inc
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱可塑性樹脂に難燃性を付与し燃焼時の発煙を
抑止する効果を有するガラス繊維およびそのガラス繊維
を含有する熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】モル百分率表示で、LiO+NaO+
O 5〜35%、P 20〜27%、SO
3〜20%、ZnO 10〜55%、MgO0〜20
%、ZnO+MgO 10〜55%、Al 1〜
5%、B8〜20%の組成を実質的に有するとと
もに、300℃より高く400℃より低いガラス転移点
を有するガラス繊維を得る。前記ガラス繊維と熱可塑性
樹脂とを複合することにより、難燃性や発煙抑止の効果
を有する樹脂組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性付与機能を
有するガラス繊維およびそれを含有する熱可塑性樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂に難燃性を付与したり、樹脂
の加熱燃焼時に発煙を抑止したりすることを目的に配合
するガラスとして、特開平8−183632号公報、特
開平9−3335号公報、特開平10−101364号
公報には、主としてZnO、P およびSOを含
むガラスが開示されている。また、同様の目的で、特開
昭49−57074号公報には、Pを主成分とす
るガラス転移点が300℃以下、好ましくは250℃以
下であるガラスを含んだ熱硬化性樹脂の繊維強化複合材
料が開示されている。
【0003】上記の各公報では、ガラスの形態を粉体ま
たは繊維状にできることについて言及されてはいるが、
上記の各公報に記載されたガラスは、それらの実施例に
よれば、実際にはガラスをミルで粉砕した粉体の形態で
用いられているものである。このようなガラスの粉体
は、一般的に篩を用いて分級したとしても細粒と粗粒と
が混ざっていて粒子の大きさが不揃いであり、かつ、個
々の粒子の形が不揃いである。樹脂、特に熱可塑性樹脂
とガラスとを加熱混練して熱可塑性樹脂組成物を得る場
合、または、この熱可塑性樹脂組成物を射出成形法等に
よって成形品に成形する場合においては、ガラスが上記
のような大きさや形状が不揃いな粉体であると、樹脂の
中に均一に分散し難く、その結果、樹脂に難燃性を付与
し発煙を抑止する効果が充分に発揮できないという問題
を有している。
【0004】また、上記の各公報のガラスにおいては、
具体的に繊維化に好適な組成について考慮されておら
ず、特に、特開昭49−57074号公報に開示された
ガラスはガラス転移点が300℃以下と低いために、繊
維化の際には厳密な温度制御が必要なため、ある程度の
温度分布が避けられない大型の繊維化装置を用いて安定
的に量産することが難しいという問題を有している。
【0005】さらに、ガラス転移点が低い、すなわちガ
ラス転移点が300℃以下のガラスの粉体を熱可塑性樹
脂へ配合して加熱混練すると、熱および混練での外力に
よってガラス粉体の個々の粒子の大きさや形状がより不
揃いとなり、その結果、熱可塑性樹脂組成物やそれを成
形して得られる成形品におけるガラスの分散状態が益々
不均一になる場合がある。
【0006】他方、樹脂を補強することを目的に配合す
るガラスとして、特開昭46−5091号公報には、P
およびPbOを主成分とするガラス転移点が10
0〜400℃であるガラスと熱可塑性樹脂との複合材料
が開示されており、その実施例において具体的に示され
ているガラスのガラス転移点は300℃以下である。ま
た、特開平6−56472号公報には、ガラス繊維を連
続的に製造するのに適したリン酸亜鉛系のガラス組成物
が開示されている。
【0007】しかしながら、特開昭46−5091号公
報に開示されたガラスもガラス転移点が低く、上記と同
様な二つの問題点を有している。また、特開平6−56
472号公報に開示されたガラスは繊維化に適してはい
るが、Pの含有量が28モル%以上であるため
に、得られるガラス繊維の耐水性が低いという問題点を
有しており、さらに、同公報のガラス繊維では、樹脂に
難燃性を付与したり、樹脂の加熱燃焼時に発煙を抑止し
たり、樹脂組成物の色調に関することについては全く考
慮されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の前
記欠点を解消し、安定的に量産が可能であり、かつ、熱
可塑性樹脂の中へ均一に分散することによって、難燃性
付与や発煙抑止の効果を充分に発揮することができるガ
ラス繊維を提供することを目的としている。また、前記
ガラス繊維を熱可塑性樹脂と複合することによって、難
燃性を有する成形品を得ることができる熱可塑性樹脂組
成物を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、モル百分率表
示でLiO+NaO+KO 5〜35%、P
20〜27%、SO 3〜20%、ZnO 10
〜55%、MgO 0〜20%、ZnO+MgO 10
〜55%、Al 1〜5%、B8〜20%
の組成を実質的に有するとともに、300℃より高く4
00℃より低いガラス転移点を有するガラスの繊維を提
供する。
【0010】また、モル百分率表示でMoO が0.
05〜1.5%含まれることを特徴とするガラスの繊維
を提供する。
【0011】また、熱可塑性樹脂100質量部に対し
て、前記ガラス繊維1〜400質量部を含有することを
特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のガラス繊維は、ガラスと
して300℃より高く400℃より低いガラス転移点を
示す。ガラス転移点が300℃以下であると、繊維化時
に厳密な温度制御が必要となるので、量産する際の大型
の繊維化装置において温度のばらつきが生じると、フィ
ラメント切れが多発し、安定してガラス繊維を製造する
ことができない。また、ガラス転移点が400℃以上で
あるものは、熱可塑性樹脂組成物の樹脂成分が燃焼する
際の熱によってガラス繊維が溶融して流動する温度が高
いものであるので、難燃性や発煙抑止の効果が劣る。更
に、340℃より高く400℃より低いガラス転移点を
示すことが好ましい。
【0013】本発明のガラス繊維におけるガラスの組成
は、量産的に安定した繊維化が可能であり、かつ、樹脂
組成物やそれから得られる成形品において難燃性付与や
燃焼時の発煙抑止の効果を発現するものである。
【0014】ガラスの成分のうちLiO、NaOお
よびKOは、含有量の合計が5〜35モル%であるこ
とが必要である。LiO、NaOおよびKOはそ
の中の1種類のみを含有しても、2種類以上を含有して
もよい。さらに、LiO2〜20モル%、Na
2〜30モル%およびKO 2〜20モル%であるこ
とが好ましい。
【0015】Pは熱可塑性樹脂組成物やそれから
得られる成形品に難燃性を付与するための成分であり、
その含有量は、20〜27モル%の範囲であることが繊
維化しやすく、かつ、耐水性を確保する上で必須であ
る。
【0016】SOは、熱可塑性樹脂組成物、特に塩素
を含む熱可塑性樹脂の組成物やそれから得られる成形品
の燃焼時の発煙を抑止するためやガラス転移点を下げる
ための成分である。その含有量は3〜20モル%である
ことが必須であり、3モル%未満では発煙抑止の効果が
充分に発現されず、20モル%超ではガラスの耐水性が
著しく低下するため不適当である。
【0017】ZnOは、熱可塑性樹脂組成物、特に塩素
を含む熱可塑性樹脂の組成物やそれから得られる成形品
の燃焼時の発煙を抑止するための成分である。その含有
量は10〜55モル%であることが必須であり、10モ
ル%未満では発煙を抑止する効果や求められる耐水性が
発現されず、55モル%超ではガラスの失透性が増大す
るため繊維化には不適当である。
【0018】MgOは必須の成分ではないが、繊維化の
容易さや耐水性を向上させる上で20モル%まで含有す
ることができる。
【0019】上記のZnOおよびMgOの合計量は、M
gOをZnOの一部として置き換えて含有させることが
できるため、その含有範囲は10〜55モル%である。
【0020】Alの含有量は1〜5モル%である
ことが必須であり、1モル%未満では耐水性が低下し、
5モル%超ではガラス原料の溶解が困難で均質なガラス
が得られないため不適当である。
【0021】Bの含有量は8〜20モル%である
ことが必須であり、8モル%未満では温度上昇に対する
ガラスの粘性の低下が急激であり繊維化が困難になり、
20モル%超ではガラス転移点が上昇し耐水性も低下す
るため不適当である。
【0022】MoOの含有量は0.05〜1.5モル
%であることが好ましい。0.05モル%未満ではガラ
スの表面張力が小さくなり、紡糸時にブッシングチップ
でのぬれが多くなって連続した繊維化が困難となる場合
がある。1.5モル%超ではガラスの色調の黄色味が強
くなり、この組成から得られるガラス繊維と熱可塑性樹
脂とを混練して熱可塑性樹脂組成物とし、該組成物を成
形した成形品の色調が黄色味を帯びるという外観上の問
題が生じる。更にガラスの黄色味を抑える点から、好ま
しくは0.05〜1.0モル%である。
【0023】また、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、上記以外のCa、Sr、Ba、Ti、Fe、C
o、Ni、Cu、Zr、Snなどの元素の酸化物をガラ
スの成分として含有してもよい。
【0024】上記した本発明におけるガラスの組成は、
以下のような形態のガラス繊維として、量産的かつ安定
的に繊維化が可能である。
【0025】本発明のガラス繊維の形態としては、短繊
維または長繊維の形態で用いることができる。上記長繊
維には、チョップドストランドやロービングなどの形態
がある。一般に、ガラス繊維のストランドとはガラスの
モノフィラメントの2本以上、例えば数十から数千本を
束ねたものであり、チョップドストランドとは前記スト
ランドを所定の長さに切断したものであり、ロービング
とはガラスのモノフィラメントまたは前記ストランドを
所定の番手になるように引き揃えて束にしたものであ
る。また、上記チョップドストランドの長さは1〜20
mmであることが好ましい。
【0026】本発明のガラス繊維は、公知の方法および
装置を用いて製造することができる。長繊維タイプのガ
ラス繊維は、一般に樹脂等の補強繊維として用いられる
Eガラスの繊維と同様に、まずブッシングと呼ばれる繊
維化装置によって紡糸したガラスのモノフィラメントに
集束剤を付与しつつ集束してストランドとした後、この
ストランドを巻き取ったものあるいは直接所定の長さに
切断したものである。
【0027】本発明のガラス繊維におけるモノフィラメ
ントの平均直径は、好ましくは1〜30μmであり、1
μmより細いと繊維の生産性が悪くなり、30μmより
太いと熱可塑性樹脂と混練したときの分散性が悪くなる
場合があるためである。より好ましくは6〜23μmで
ある。
【0028】本発明のガラス繊維には、集束剤を付与す
ることが好ましい。その理由は、ガラス繊維と熱可塑性
樹脂とを混練して熱可塑性樹脂組成物とする際や、この
熱可塑性樹脂組成物を成形する際に外力などからガラス
繊維を保護するとともに、ガラス繊維と熱可塑性樹脂と
の接着性を向上させ、かつ、ガラス繊維の使用時の毛羽
や静電気の発生を抑えてハンドリング性を改善すること
ができるからである。特に、本発明のガラス繊維と熱可
塑性樹脂との接着性が不充分であると、それらの界面に
空間ができ、この空間が燃焼時にガラスが溶融してガラ
スの皮膜の形成することの妨げとなり、結果として難燃
性付与効果が不充分となるので、この欠点を防止するこ
とが重要であるからである。
【0029】集束剤としては、樹脂補強用繊維として一
般的なEガラス繊維に通常使用されている、カップリン
グ剤、フィルムフォーマー、潤滑剤および帯電防止剤な
どの成分から構成される集束剤を用いることができる。
本発明においても、集束剤に含まれる上記成分は、配合
する熱可塑性樹脂の種類に応じて適宜選択すればよい。
集束剤のガラス繊維への付与量は、付与後のガラス繊維
の質量を基準にして固形分として0.1〜5.0質量%
であることが好ましい。付与量が0.1質量%より少な
いと前記のハンドリング性および接着性を充分に改善す
ることやガラス繊維を保護することが難しい。また、付
与量が5.0質量%より多いと集束剤が熱可塑性樹脂へ
のガラス繊維の分散を妨げることになる。また、ガラス
繊維の形態を連続したガラス繊維で用いて熱可塑性樹脂
を含浸させる場合の集束剤の付与量は、0.1〜3.0
質量%であることが好ましい。これは、付与量が3.0
質量%より多いと集束剤が熱可塑性樹脂のガラス繊維の
中への含浸を妨げることになるためである。
【0030】上記集束剤を構成する成分中のカップリン
グ剤としては、シラン系カップリング剤、ボラン系カッ
プリング剤またはチタネート系カップリング剤などを使
用することができる。上記シラン系カップリング剤とし
ては、アミノシラン系カップリング剤、エポキシシラン
系カップリング剤またはアクリルシラン系カップリング
剤などを使用することができる。フィルムフォーマーと
しては、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノキシ
樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂もしくはポリオレ
フィン樹脂などのポリマーまたはそれらの変性物を使用
することができる。潤滑剤としては、脂肪族エステル
系、脂肪族エーテル系、芳香族エステル系または芳香族
エーテル系の界面活性剤を使用することができる。帯電
防止剤としては、塩化リチウムもしくはヨウ化カリウム
などの無機塩またはアンモニウムクロライド型もしくは
アンモニウムエトサルフェート型などの4級アンモニウ
ム塩を使用することができる。
【0031】本発明の熱可塑性樹脂組成物とは、熱可塑
性樹脂100質量部に対して、本発明のガラス繊維1〜
400質量部を配合した熱可塑性樹脂組成物であり、ガ
ラス繊維の量比が1質量部未満であると、熱可塑性樹脂
組成物やそれから得られる成形品に難燃性を付与したり
燃焼時の発煙を抑止したりする効果が発揮されず、量比
が400質量部を超えると、ガラス繊維を熱可塑性樹脂
の中へ均一に分散させることが困難になる。
【0032】本発明で用いる熱可塑性樹脂としては、特
に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリスチレン、シンジオタク
チックポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重
合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、熱
可塑性ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、ポリエピ
クロロヒドリン、ポリ塩化ビニリデン等を挙げることが
できる。特に、本発明のガラス繊維は、塩素を含む熱可
塑性樹脂に対して燃焼時の発煙を抑止する機能を付与す
ることができる。
【0033】本発明では上記のような樹脂を単独で用い
てもよく、また、2種以上の混合物、または予め2種以
上を共重合させた共重合体を用いてもよい。
【0034】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、本発明
のガラス繊維と熱可塑性樹脂以外に、用途や成形条件に
応じて、着色剤、樹脂改質剤、安定剤、滴下防止剤、該
ガラス繊維以外の充填剤など公知の添加剤を適宜配合さ
せることができる。これら添加剤は常法に従い熱可塑性
樹脂と混合して、使用することができる。特に熱可塑性
樹脂がポリカーボネート樹脂である場合には、本発明の
ガラスの繊維と有機リン系の難燃剤とを配合することに
より、得られる樹脂組成物の難燃性をさらに向上させる
ことができる。
【0035】本発明のガラス繊維は単独でも熱可塑性樹
脂を補強する効果を有し、特にモノフィラメントの直径
が比較的細い場合には、熱可塑性樹脂組成物を成形して
得られる成形品の曲げ弾性率を高める効果を有する。し
かしながら、該成形品がより高い機械的強度を要求され
る用途に供される場合においては、本発明の熱可塑性樹
脂組成物には、さらに本発明のガラス繊維とあわせて公
知の補強繊維を適宜配合することもできる。この場合に
おいては、補強繊維と本発明のガラス繊維とが繊維とし
て形態が同一であるために、熱可塑性樹脂と混練して熱
可塑性樹脂組成物を得る際やこれを成形して成形品とす
る際に、両者を偏らせずに同じように分散させることが
できる。上記補強繊維としては、ガラス繊維、セラミッ
ク繊維、カーボン繊維、ウィスカ、芳香族ポリアミド繊
維等を使用することができる。上記補強用のガラス繊維
のガラス組成としては、Aガラス、Dガラス、Eガラ
ス、ECRガラス、Sガラス、ARガラス等を例示する
ことができる。また、上記セラミック繊維としては、ア
ルミナ繊維、珪素−アルミナ繊維、窒化珪素繊維等を例
示することができる。上記ウィスカとしてはホウ酸アル
ミニウムウィスカを例示することができる。
【0036】上記補強繊維は、短繊維および長繊維(連
続繊維をも含む)のいずれかの形態でも使用することが
できる。なお、補強繊維としては、コストが安く汎用さ
れている点からEガラス繊維を用いることが特に好まし
い。
【0037】また、本発明のガラス繊維と補強繊維とを
混紡、すなわちモノフィラメントのレベルで混合しつつ
引き揃えてコミングルヤーンとし、連続した繊維あるい
は所定の長さに切断したチョップドストランドとして用
いることもできる。また、本発明のガラス繊維と補強繊
維とを一緒に引き揃えて、連続した繊維の束として用い
ることもできる。
【0038】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、従来のガ
ラス繊維補強熱可塑性樹脂組成物と同様の方法によって
製造することができる。例えば、本発明のガラス繊維の
チョプドストランドと熱可塑性樹脂と必要に応じて用い
られる補強繊維のチョップドストランドとをあらかじめ
押出し機を用いて溶融混練して、ペレット状の熱可塑性
樹脂組成物とする方法、本発明のガラス繊維のストラン
ドもしくはロービングまたは本発明のガラス繊維と補強
繊維とを引き揃えたコミングルヤーンもしくは繊維の束
に溶融した熱可塑性樹脂を含浸させた後、所定長さに切
断してペレット状の熱可塑性樹脂組成物とする方法、本
発明のガラス繊維を熱可塑性樹脂によってあらかじめ濃
厚に被覆した後、所定の長さに切断してペレット状の熱
可塑性樹脂組成物とする方法などを挙げることができ
る。
【0039】また、上記の方法によって得た本発明の熱
可塑性樹脂組成物は、従来の熱可塑性樹脂と同様に各種
の方法によって成形して成形品とすることができる。そ
の成形方法としては、押出し成形、射出成形、引き抜き
成形などが挙げられる。
【0040】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0041】実施例で用いたガラス転移点、色調(黄色
度:YI値)、耐水性、難燃性、発煙抑止性、曲げ弾性
率、DTULの評価方法を以下に示す。
【0042】ガラス転移点は、ガラスカレットを粉砕し
て篩(JIS呼び寸法44μm)を通過した粉末を測定
に供し、示差熱分析装置(DTA)を用いて、加熱速度
10℃/分、窒素雰囲気下で測定を行った。DTA曲線
において第一吸熱部の肩の温度をガラス転移点として読
み取った。色調(YI値)は、15mm角で厚さ6mm
にガラスカレットを鏡面研磨して、色差計(日本電色工
業(株)製 Σ90)を用いて、測定ビーム口径10m
m、ガラスカレットの背面を標準白板で押さえて測定
し、YI値を求めた。耐水性は、15mm角で厚さ6m
mのガラスカレットを試料として秤量後、熱湯浴に浸漬
し、6時間後に浴から取り出し、常温で乾燥後、浸漬後
の試料の質量損失を測定した。浸漬前の質量に対する質
量損失の割合を百分率とした。難燃性は、UL94規格
に従い、幅12.7mm、長さ127mm、厚み1.6
mmの試験片を用いて垂直燃焼試験を行い、前記規格の
判定基準に従って、V−0:1試験片の1回の燃焼時間
10秒以下で綿を発火させる滴下物が無い、V−1:1
試験片の1回の燃焼時間30秒以下で綿を発火させる滴
下物が無い、V−2:1試験片の1回の燃焼時間30秒
以下で綿を発火させる滴下物が有る、V−OUT:V−
0、V−1およびV−2に該当しない、の4つのランク
で評価した。発煙抑止性は、ASTM E662の試験
法に準拠して、NBS発煙性試験装置によって、幅76
mm、長さ76mm、厚み3.2mmの試験片を用いて
試験を行い、◎:最大発煙量(Dmax)が200未
満、○:最大発煙量が200以上250未満、△:最大
発煙量が250以上300未満、×:最大発煙量300
以上、と評価した。曲げ弾性率の試験は、ASTM−D
790に従って行い、厚み3.2mm、幅12.7m
m、長さ127mmの試験片を測定に供した。荷重たわ
み温度(以下DTULとする)の試験は、ASTM−D
790に従って行い、厚み3.2mm、幅12.7m
m、長さ127mmの試験片を測定に供した。
【0043】[実施例1〜4および比較例1〜3]表1
に示す実施例1〜4および比較例1〜3のガラス組成と
なるように、ガラス原料を混合し溶融させてから固化さ
せてガラスカレットを作製した。繊維化装置としてチッ
プ数100の白金−ロジウム合金製ブッシングを用い
て、上記ガラスカレットを再溶融させてガラスの繊維化
の試験を行い、繊維化の難易を評価した。実施例1、2
のガラス組成では、繊維化を行うことができ、糸切れは
あるものの連続生産には支障はなかった。比較例1のガ
ラス組成では、モノフィラメント切れが頻繁に発生し、
連続して繊維化を行うことができなかった。
【0044】
【表1】
【0045】また、実施例2および比較例2を比べる
と、繊維化を行うことができるものの、P量の多
い比較例2の耐水性が劣ることがわかる。実施例3、4
および比較例3のガラス組成では、実施例1、2のガラ
ス組成よりも糸切れが少なく、安定に繊維化を行うこと
ができた。この実施例1〜4および比較例1〜3のガラ
スのガラス転移点(Tg)の測定結果を表1に併せて示
した。比較例3のガラス組成では、ガラスの黄色味が強
いために、この組成から得られるガラス繊維と熱可塑性
樹脂とを混練して熱可塑性樹脂組成物とし、該組成物を
成形した成形品の色調が黄色味を帯びるという外観上の
問題が生じる場合がある。この実施例3、4および比較
例3それぞれのガラス転移点、色調の測定結果を表1に
併せて示した。
【0046】[ガラス繊維試料の作製]実施例1のガラ
ス組成のガラスカレットを用いて、上記の繊維化装置を
用いて繊維化し、集束剤を付与してから巻き取り、モノ
フィラメントの平均径10μm、モノフィラメントの集
束本数100本のガラス繊維を得た。このガラス繊維を
3mmに切断してチョップドストランド1(以下CS1
とする)を得た。このときの集束剤としては、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン1質量部(固形分量とし
て)とウレタン樹脂エマルジョン5質量部(固形分量と
して)と水94質量部とからなる水溶液を用いた。また
集束剤の付与量は、付与後のガラス繊維の質量を基準に
して固形分として0.6質量%とした。
【0047】また、集束剤としてγ−アミノプロピルト
リエトキシシラン2質量部(固形分量として)と水98
質量部とからなる水溶液を用いて、該集束剤の付与量が
固形分として0.2質量%である以外は、CS1を得た
製法と同様にチョップドストランド2(以下CS2とす
る)を得た。
【0048】また、集束剤を付与しない以外は、CS1
を得た製法と同様にチョップドストランド3(以下CS
3とする)を得た。
【0049】また、実施例3のガラス組成のガラスカレ
ットを用いる以外は、CS1を得た製法と同様にチョッ
プドストランド4(以下CS4とする)を得た。
【0050】また、実施例1のガラス組成の上記カレッ
トをボールミルで15分粉砕後、篩にかけ、平均粒径1
00μmの粉体状ガラス(以下PW1とする)を得た。
【0051】[実施例5]ビスフェノールA型ポリカー
ボネート樹脂(粘度平均分子量:約22,000)90
質量部と、燐系安定剤0.1質量部と、フェノール系安
定剤0.1質量部と、滴下防止剤としてフルオロポリマ
ー0.2質量部と、ガラス繊維としてのCS1の10質
量部とをあらかじめ混合した後、シリンダーの設定温度
が280℃でスクリュー外径が35mmの2軸押出し機
で溶融混練してペレット状の熱可塑性樹脂組成物を得
た。この熱可塑性樹脂組成物を120℃で5時間乾燥
後、射出成形機を用い、シリンダー温度280℃、金型
温度120℃にて、実施例5の熱可塑性樹脂組成物の試
験片を得た。
【0052】[実施例6]ガラス繊維としてCS3を1
0質量部用いる以外は、実施例5と同様の方法により、
実施例6の熱可塑性樹脂組成物の試験片を得た。
【0053】[実施例7]ガラス繊維としてCS4を1
0質量部用いる以外は、実施例5と同様の方法により、
実施例7の熱可塑性樹脂組成物の試験片を得た。
【0054】[比較例4]ガラス粉体としてPW1を1
0質量部用いる以外は、実施例5と同様の方法により、
比較例4の熱可塑性樹脂組成物の試験片を得た。
【0055】[比較例5]ガラス繊維およびガラス粉体
を添加しないこと以外は、実施例5と同様の方法によ
り、比較例5の熱可塑性樹脂組成物の試験片を得た。
【0056】実施例5〜7および比較例4、5の試験片
を用いて難燃性、曲げ弾性率、DTULの評価を行っ
た。結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】表2の結果から、ガラスが粉体状である比
較例よりも繊維状である実施例の方が、難燃性が改良さ
れていて、熱可塑性樹脂へのガラスの分散が良好である
ことがわかる。これはガラス組成の持つ難燃性の発現
が、そのガラスの形態に起因する分散性によって異なる
ことを示している。また、粉体状より繊維状のガラスの
方が曲げ弾性率、DTULの物性が向上したことがわか
る。さらに、ガラス繊維に集束剤を付与することで、難
燃性、曲げ弾性率およびDTULがより向上したことが
わかる。
【0059】[実施例8]ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
800)100質量部と、錫系安定剤3質量部と、ステ
アリン酸カルシウム1質量部と、ガラス繊維としてのC
S2の30質量部とを、設定温度180℃でロール回転
数20rpmのダブルニーディングロール装置に投入
し、溶融混練して熱可塑性樹脂組成物を得た。この熱可
塑性樹脂組成物を80℃で5時間乾燥後、プレス成形機
を用いて、金型温度180℃、成形圧力10MPa、成
形時間5分で成形し、実施例8の熱可塑性樹脂組成物の
成形品を得た。
【0060】[実施例9]ガラス繊維としてCS3を3
0質量部用いる以外は、実施例8と同様の方法により、
実施例9の熱可塑性樹脂組成物の成形品を得た。
【0061】[比較例6]ガラス粉体としてPW1を3
0質量部用いる以外は、実施例8と同様の方法により、
比較例6の熱可塑性樹脂組成物の成形品を得た。
【0062】[比較例7]ガラス繊維およびガラス粉体
を添加しないこと以外は、実施例8と同様の方法によ
り、比較例7の熱可塑性樹脂組成物の成形品を得た。
【0063】実施例8、9および比較例6、7の成形品
から、発煙抑止性、曲げ弾性率の評価に用いる試験片を
得て、前記の評価を行った。結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】表3の結果から、ガラスが粉体状である比
較例よりも繊維状である実施例の方が発煙抑止の効果が
向上して、熱可塑性樹脂へのガラスの分散が良好である
ことがわかる。これはガラス組成の持つ発煙抑止性の発
現が、そのガラスの形態に起因する分散性によって異な
ることを示している。また、粉体状より繊維状のガラス
の方が曲げ弾性率が向上したことがわかる。さらに、ガ
ラス繊維に集束剤を付与することで、曲げ弾性率がより
向上することがわかる。
【0066】
【発明の効果】本発明により、安定的に量産が可能であ
り、かつ、熱可塑性樹脂の中への分散性を改良し、より
高い難燃性や燃焼時の発煙抑止の効果を有するガラス繊
維を得ることができる。また、本発明のガラス繊維と熱
可塑性樹脂とを複合化することにより、熱可塑性樹脂組
成物やそれを成形して得た成形品の難燃性や燃焼時の発
煙抑制の効果を向上させるとともに、物性を向上させる
ことができる。
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月25日(2003.4.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂に難燃性を付与したり、樹脂
の加熱燃焼時に発煙を抑止したりすることを目的に配合
するガラスとして、特許文献1、特許文献2、特許文献
には、主としてZnO、PおよびSOを含む
ガラスが開示されている。また、同様の目的で、特許文
献4には、Pを主成分とするガラス転移点が30
0℃以下、好ましくは250℃以下であるガラスを含ん
だ熱硬化性樹脂の繊維強化複合材料が開示されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、上記の各公報のガラスにおいては、
具体的に繊維化に好適な組成について考慮されておら
ず、特に、特許文献5に開示されたガラスはガラス転移
点が300℃以下と低いために、繊維化の際には厳密な
温度制御が必要なため、ある程度の温度分布が避けられ
ない大型の繊維化装置を用いて安定的に量産することが
難しいという問題を有している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】他方、樹脂を補強することを目的に配合す
るガラスとして、特許文献6には、PおよびPb
Oを主成分とするガラス転移点が100〜400℃であ
るガラスと熱可塑性樹脂との複合材料が開示されてお
り、その実施例において具体的に示されているガラスの
ガラス転移点は300℃以下である。また、特許文献7
には、ガラス繊維を連続的に製造するのに適したリン酸
亜鉛系のガラス組成物が開示されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】しかしながら、特許文献8に開示されたガ
ラスもガラス転移点が低く、上記と同様な二つの問題点
を有している。また、特許文献9に開示されたガラスは
繊維化に適してはいるが、Pの含有量が28モル
%以上であるために、得られるガラス繊維の耐水性が低
いという問題点を有しており、さらに、同公報のガラス
繊維では、樹脂に難燃性を付与したり、樹脂の加熱燃焼
時に発煙を抑止したり、樹脂組成物の色調に関すること
については全く考慮されていない。
特許文献1特開平8−183632号公報
特許文献2特開平9−3335号公報
特許文献3特開平10−101364号公報
特許文献4特開昭49−57074号公報
特許文献5特開昭49−57074号公報
特許文献6特開昭46−5091号公報
特許文献7特開平6−56472号公報
特許文献8特開昭46−5091号公報
特許文献9特開平6−56472号公報
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】ガラス転移点は、ガラスカレットを粉砕し
て篩(JIS呼び寸法44μm)を通過した粉末を測定
に供し、示差熱分析装置(DTA)を用いて、加熱速度
10℃/分、窒素雰囲気下で測定を行った。DTA曲線
において第一吸熱部の肩の温度をガラス転移点として読
み取った。色調(YI値)は、15mm角で厚さ6mm
にガラスカレットを鏡面研磨して、色差計(日本電色工
業(株)製 Σ90)を用いて、測定ビーム口径10m
m、ガラスカレットの背面を標準白板で押さえて測定
し、YI値を求めた。耐水性は、15mm角で厚さ6m
mのガラスカレットを試料として秤量後、熱湯浴に浸漬
し、6時間後に浴から取り出し、常温で乾燥後、浸漬後
の試料の質量損失を測定した。浸漬前の質量に対する質
量損失の割合を百分率とした。難燃性は、UL94規格
に従い、幅12.7mm、長さ127mm、厚み1.6
mmの試験片を用いて垂直燃焼試験を行い、前記規格の
判定基準に従って、V−0:1試験片の1回の燃焼時間
10秒以下で綿を発火させる滴下物が無い、V−1:1
試験片の1回の燃焼時間30秒以下で綿を発火させる滴
下物が無い、V−2:1試験片の1回の燃焼時間30秒
以下で綿を発火させる滴下物が有る、V−OUT:V−
0、V−1およびV−2に該当しない、の4つのランク
で評価した。発煙抑止性は、ASTM E662の試験
法に準拠して、NBS発煙性試験装置によって、幅76
mm、長さ76mm、厚み3.2mmの試験片を用いて
試験を行い、◎:最大発煙量(Dmax)が200未
満、○:最大発煙量が200以上250未満、△:最大
発煙量が250以上300未満、×:最大発煙量300
以上、と評価した。曲げ弾性率の試験は、ASTM−D
648に従って行い、厚み3.2mm、幅12.7m
m、長さ127mmの試験片を測定に供した。荷重たわ
み温度(以下DTULとする)の試験は、ASTM−D
790に従って行い、厚み3.2mm、幅12.7m
m、長さ127mmの試験片を測定に供した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】
表2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新野 義朗 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目6番地3 旭ファイバーグラス株式会社内 (72)発明者 小林 義直 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目6番地3 旭ファイバーグラス株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA05 BB08 BB09 DA01 DB03 DC03 DC04 DD01 DE04 DE05 DE06 DF01 EA03 EA04 EA05 EB03 EB04 EB05 EC03 EC04 EC05 ED01 ED02 ED03 ED04 EE01 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM16 NN31 4J002 AA011 BB031 BB111 BC031 BC061 BD031 BD101 BD121 BP011 CB001 CF061 CF071 CG001 CK021 CM041 CN021 DL006 FA046

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モル百分率表示で次の組成を実質的に有す
    るとともに、300℃より高く400℃より低いガラス
    転移点を有するガラス繊維。 LiO+NaO+KO:5〜35%、P
    20〜27%、SO:3〜20%、ZnO:10〜5
    5%、MgO:0〜20%、ZnO+MgO:10〜5
    5%、Al:1〜5%、B:8〜20%。
  2. 【請求項2】モル百分率表示でMoO が0.05〜
    1.5%含まれることを特徴とする請求項1に記載のガ
    ラス繊維。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂100質量部に対して、モル
    百分率表示で次の組成を有するガラス繊維1〜400質
    量部を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
    モル百分率表示で次の組成を実質的に有するとともに、
    300℃より高く400℃より低いガラス転移点を有す
    るガラス繊維。 LiO+NaO+KO:5〜35%、P
    20〜27%、SO:3〜20%、ZnO:10〜5
    5%、MgO:0〜20%、ZnO+MgO:10〜5
    5%、Al:1〜5%、B:8〜20%。
  4. 【請求項4】請求項3記載のガラス繊維が、さらにモル
    百分率表示でMoOが0.05〜1.5%含まれるこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の熱可塑性樹脂がポ
    リ塩化ビニルであることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】請求項3または4記載の熱可塑性樹脂がポ
    リカーボネート樹脂であることを特徴とする熱可塑性樹
    脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008117726A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-02 Asahi Fiber Glass Company, Limited ハロゲンを含む有機樹脂の燃焼時の発煙抑止剤
JP2017095648A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 株式会社Adeka 難燃性樹脂組成物

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