JP2003305998A - 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法 - Google Patents

水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法

Info

Publication number
JP2003305998A
JP2003305998A JP2002314345A JP2002314345A JP2003305998A JP 2003305998 A JP2003305998 A JP 2003305998A JP 2002314345 A JP2002314345 A JP 2002314345A JP 2002314345 A JP2002314345 A JP 2002314345A JP 2003305998 A JP2003305998 A JP 2003305998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curable resin
resin layer
film
transfer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002314345A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Kawarada
雪彦 川原田
Shinji Kato
真司 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Nippon Decor Inc
Original Assignee
Nippon Decor Inc
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Decor Inc, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Nippon Decor Inc
Priority to JP2002314345A priority Critical patent/JP2003305998A/ja
Publication of JP2003305998A publication Critical patent/JP2003305998A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水圧転写時に被転写体への十分な追従性を有
する硬化性樹脂層を被転写体に水圧転写でき、かつ水圧
転写体に優れた表面特性の硬化樹脂層を形成しうる転写
層を有し、かつブロッキングを起こしにくい水圧転写用
フィルム、及び転写層の転写不良による表面欠陥のない
硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法を提供する。 【解決手段】 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る
支持体フィルムと前記支持体フィルム上に設けた有機溶
剤に溶解可能な疎水性の転写層とから成り、前記転写層
が活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化
可能で透明な硬化性樹脂層から成る水圧転写用フィルム
であって、前記転写層の硬化性樹脂層が活性エネルギー
線照射と加熱の少なくとも一種により予備硬化させたも
のであることを特徴とする水圧転写用フィルム、及び該
水圧転写用フィルムを用いた硬化樹脂層を有する水圧転
写体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化性樹脂層または
装飾層と硬化性樹脂層とを成形品に付与できる水圧転写
フィルム及び該水圧転写フィルムを用いた硬化樹脂層を
有する水圧転写体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水圧転写法は意匠性に富む装飾層を複雑
な三次元形状の成形品に付与できる方法であるが、水圧
転写後にさらに水圧転写した装飾層に硬化性樹脂を保護
層としてスプレー塗装する必要がある。このため、水圧
転写法による成形品の製造は、製造工程が煩雑であると
共に水圧転写設備の他に塗装設備も必要であることから
コスト高であり、水圧転写法で製造される成形品は高級
品に限られていた。
【0003】塗装工程の省略を目的に、あらかじめ親水
性の支持体フィルム上に熱可塑性樹脂から成る保護層を
装飾層とともに設け、熱可塑性樹脂から成る保護層と装
飾層とを同時に被転写体に水圧転写する技術が開示され
ている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、該技術
では保護層が熱可塑性樹脂、詳しくはブチルアクリレー
トとエチルアクリレートの共重合体から成るもので、保
護層として必要とされる十分な耐溶剤性、耐薬品性およ
び表面硬度などの表面特性を被転写体に付与できるもの
ではなかった。
【0004】硬化性樹脂層を被転写体に転写する試み
は、電離放射線の照射又は熱で硬化する樹脂塗工層を有
する水圧転写用シートと該水圧転写用シートを用いて被
転写体に塗工層を転写した後、該塗工層を電離放射線ま
たは熱で硬化させる硬化樹脂層を有する水圧転写体の製
造方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】しかし、該公報に記載の水圧転写用フィル
ムは、硬化性樹脂層に用いる樹脂が限られることに加
え、その硬化性樹脂層が室温で粘着性がないものであっ
ても、製造された水圧転写用フィルムをロール状に巻き
取って保存すると硬化性樹脂層と支持体フィルム間、も
しくは装飾層と支持体フィルム間でブロッキングが発生
する問題点があった。
【0006】
【特許文献1】特開平4−197699号公報
【0007】
【特許文献2】特開昭64−22378号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、水圧転写時に被転写体への十分な追従性を
有して優れた表面特性の硬化樹脂層を形成でき、かつブ
ロッキングを起こしにくい硬化性樹脂層を有する水圧転
写用フィルムを提供することである。本発明のもう1つ
の課題は、転写層の転写不良による表面欠陥のない硬化
樹脂層を有する水圧転写体の製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、水圧転写用フィルムに設けた硬化性樹脂層を
予め硬化させると、水圧転写の際に硬化樹脂層が有機溶
剤により可溶化されず、被転写体への水圧転写が不可能
であるが、完全硬化に要するエネルギー量よりも低いエ
ネルギー量を硬化性樹脂層に与えて、該硬化性樹脂層の
賦形が崩れず、かつベタつかない程度に予備硬化(半硬
化とも言う)させた水圧転写用フィルムを用いることに
より、課題を解決できることを見出した。更に、本発明
者らは、これらの水圧転写用フィルムを用いることによ
り、転写層の転写不良による表面欠陥のない優れた表面
特性の硬化樹脂層を有する水圧転写体を製造できること
を見出し本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、水溶性もしくは水膨
潤性の樹脂から成る支持体フィルムと前記支持体フィル
ム上に設けた有機溶剤に溶解可能な疎水性の転写層とか
ら成り、前記転写層が活性エネルギー線照射と加熱の少
なくとも一種で硬化可能で透明な硬化性樹脂層から成る
水圧転写用フィルムであって、前記転写層の硬化性樹脂
層が活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種によ
り予備硬化させたものであることを特徴とする水圧転写
用フィルムを提供する。
【0011】また、本発明は、水溶性もしくは水膨潤性
の樹脂から成る支持体フィルムと前記支持体フィルム上
に設けた有機溶剤に溶解可能な疎水性の転写層とから成
り、前記転写層が活性エネルギー線照射と加熱の少なく
とも一種で硬化可能な透明な硬化性樹脂層から成り、か
つ前記硬化性樹脂層の硬化性樹脂を活性エネルギー線照
射と加熱の少なくとも一種により予備硬化させた水圧転
写用フィルムから、有機溶媒により活性化させた前記転
写層を被転写体に水圧転写し、前記支持体フィルムを除
去し、次いで転写した前記転写層の硬化性樹脂層を活性
エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種により硬化さ
せることを特徴とする硬化樹脂層を有する水圧転写体の
製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の水圧転写用フィルムの構
成要素について以下に詳述する。 [支持体フィルム]水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から
成る支持体フィルムは、水で膨潤または溶解可能な親水
性樹脂からなる支持体フィルムである。水溶性もしくは
水膨潤性の樹脂から成る支持体フィルムとしては、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ア
セチルセルロース、ポリアクリルアミド、アセチルブチ
ルセルロース、ゼラチン、にかわ、アルギン酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等のフィルムが使用できる。
【0013】なかでも一般に水圧転写用フィルムとして
用いられているポリビニルアルコールのフィルムが水に
溶解し易く、また入手し易く、硬化性樹脂層の印刷にも
適しており、特に好ましい。用いる支持体フィルムの厚
みは10〜200μm程度が好ましい。
【0014】[転写層の硬化性樹脂層]前記支持体フィ
ルム上に設けられる転写層は、有機溶剤に溶解可能な疎
水性の活性エネルギー線照射で硬化可能な透明な硬化性
樹脂層、または硬化性樹脂層と該硬化性樹脂層上に設け
た印刷インキ皮膜または塗料皮膜から成る装飾層とから
成り、硬化性樹脂層の硬化性樹脂を活性エネルギー線照
射と加熱の少なくとも一種により予備硬化させたもので
ある。
【0015】また硬化性樹脂層は、透明であることが本
発明の効果を発現できることから好ましい。但し、硬化
性樹脂層の透明性は装飾被転写体の要求特性にもよる
が、基本的に装飾層の色や柄が透けて見えれば良く、完
全に透明であることを要せず、透明から半透明なものま
でを含む。また硬化性樹脂層は、水圧転写の際に、親水
性の支持体フィルムから容易に離れて、被転写体である
三次元成形体に転移されねばならない。従って、硬化性
樹脂層を形成する樹脂は全体として疎水性である必要が
ある。
【0016】予備硬化させた硬化性樹脂層は、水圧転写
される前に散布される有機溶剤で活性化され、十分に可
溶化もしくは柔軟化されることが必要である。ここで言
う活性化とは、転写層に有機溶媒を塗布または散布する
ことにより、装飾層と硬化樹脂層から成る転写層を構成
する樹脂を完全には溶解せずに転写層を可溶化させ、水
圧転写に際して親水性の支持体フィルムから疎水性の転
写層の剥離を容易にすると共に、転写層に柔軟性を付与
することにより転写層の被転写体の三次元曲面への追従
性と密着性を向上させることを意味する。
【0017】この可溶化は有機溶剤が硬化性樹脂層と装
飾層とに浸透し、硬化性樹脂層と装飾層とを一体の転写
層として水圧転写用フィルムから被転写体へ転写する際
に、硬化性樹脂層と装飾層とから成る転写層が被転写体
の三次元曲面へ十分に追従できる程度に柔軟化されれば
良い。
【0018】これらの条件を満足するために、活性エネ
ルギー線照射と加熱の少なくとも一種により予備硬化さ
せた硬化性樹脂層の架橋密度は1×10−6〜5×10
−3mol/cmであることが好ましく、かつ支持体
フィルムと予備硬化させた硬化性樹脂層とから成るフィ
ルムの71%伸長時の引張り応力が15N以上40N以
下であることが好ましい。
【0019】本発明でいう、活性エネルギー線とは、可
視光、紫外線、電子線、ガンマ線などが挙げられ、特に
紫外線が好適に用いられる。紫外線源としては、低圧水
銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、
メタルハライドランプ、キセノンランプ等が用いられ
る。
【0020】硬化性樹脂層に用いる活性エネルギー線硬
化性樹脂は、1分子中に活性エネルギー線によって硬化
可能な重合性基を有するものであり、これらは、例え
ば、アクリロイル基、アリル基、スチリル基、ビニルエ
ステル基、ビニルエーテル基などのビニル重合性基やマ
レイミド基、エポキシ基、環状カーボネート基、オキセ
タン基、オキサゾリン基などの開環重合性基が利用可能
であるが、これらに限るものではない。
【0021】硬化性樹脂層に用いる活性エネルギー線硬
化性樹脂は、特にアクリル系樹脂が好ましく、なかでも
2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するアクリレー
トが好ましい。なお、本発明で言う(メタ)アクリロイ
ル基を有するアクリレートとは、メタクリロイル基とア
クリロイル基のいずれかの基を有する樹脂を意味し、以
下は(メタ)アクリレートと略称する。
【0022】本発明に用いられる(メタ)アクリレート
は、塗料用樹脂として一般に使用されている(メタ)ア
クリレートであれば問題なく使用することができ、具体
例を挙げれば、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポ
リエステル(メタ)アクリレート、ポリアクリル(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポ
リエーテル(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)
アクリレート、ポリブタジエン(メタ)アクリレート、
アミノ樹脂(メタ)アクリレート、マレイミド(メタ)
アクリレート等が挙げられる。
【0023】(メタ)アクリレートのなかでも、一般に
ポリオール、ポリイソシアネートおよび水酸基含有(メ
タ)アクリレートの反応生成物として得られるウレタン
(メタ)アクリレートが、得られる塗膜性能が優れるこ
とから好ましい。
【0024】ポリオールの具体例としては、塗料用樹脂
材料やポリエステル原料に用いられる2価アルコール類
であれば特に制限なく用いることができる。例えば、エ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピ
レングリコール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、2−エチルブタン−1,4−ジオール、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ジメチロー
ルシクロヘキサン、2,2−ジエチルプロパン−1,3
−ジオール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、エリスリトール、トリメチロールプ
ロパン、ダイマージオールおよび2−ブテン−1,4−
ジオール、ハイドロキノンレゾルシン、ジヒドロキシジ
フェニルエーテル等、更にはこれらポリオールのダイマ
ーやトリマー、ポリオールの重縮合体である(ポリ)ア
ルキレングリコールなどが挙げられる。
【0025】本発明に用いられるウレタン(メタ)アク
リレートの製造に用いられるポリオールは、ウレタン
(メタ)アクリレートの低粘度化が容易で、かつ経済的
にも安価であることから、特に(ポリ)アルキレングリ
コールを含むことが好ましい。
【0026】(ポリ)アルキレングリコールは、従来公
知のものを使用することができ、具体的には、ビスフェ
ノールAオキシアルキレングリコール付加物、ビスフェ
ノールADオキシアルキレングリコール付加物、ビスフ
ェノールFオキシアルキレングリコール付加物、水添ビ
スフェノールAオキシアルキレングリコール付加物、フ
ェノールノボラックのオキシアルキレングリコール付加
物、クレゾールノボラック型樹脂のオキシアルキレング
リコール付加物、多価フェノールオキシアルキレングリ
コール付加物、芳香族多価アルコールのオキシアルキレ
ングリコール付加物、芳香族性窒素含有複素環化合物の
オキシアルキレングリコール付加物等の芳香族(ポリ)
アルキレングリコールや、エチレングリコール、プロピ
レングリコールポリテトラメチレングリコールなどの脂
肪族(ポリ)アルキレングリコール等が挙げられる。
【0027】なかでも芳香族(ポリ)アルキレングリコ
ールが転写層の密着性や耐擦傷性が良好になることから
好ましく、用いるポリオール中に芳香族(ポリ)アルキ
レングリコールを固形分換算で80%以上含有すること
が好ましく、特にビスフェノール類オキシアルキレング
リコール付加物が好ましく、ビスフェノールAのオキシ
アルキレングリコール付加物が特に好ましい。
【0028】用いる(ポリ)アルキレングリコールの分
子量は、特に限定されるものではないが、数平均分子量
として400〜3000が好ましい。これは、数平均分
子量400以下では、製造されるウレタン(メタ)アク
リレートの柔軟性が不足し、数平均分子量3000以上
では製造されるウレタン(メタ)アクリレートが常温で
固体もしくは固体と液体の共存状態となり、作業性が著
しく低下するためである。
【0029】またウレタン(メタ)アクリレートの製造
に用いられるポリイソシアネートは1分子中にイソシア
ネート基を平均2個以上有し、且つ数平均分子量(ポリ
スチレン換算の値)が10,000以下、好ましくは
5,000以下、特に好ましくは2,000以下のもの
である。これらはジイソシアネートもしくは3価以上の
イソシアネート化合物を必須のイソシアネート化合物成
分として含む。
【0030】ジイソシアネートの具体例としては、例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネ
ート類、水素添加キシリレンジイソシアネート、シクロ
ヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等の環状脂肪族ジイソシアネート類、トリレンジイ
ソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族
ジイソシアネート類が挙げられる。
【0031】さらに3価以上のポリイソシアネートの具
体例は、2価以上のポリイソシアネートの2量体もしく
は3量体;これらの2価または3価以上のポリイソシア
ネートと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂も
しくは水等とをイソシアネート基過剰の条件で反応させ
て得られる付加物;ポリイソシアネート類と水とを反応
せしめて得られるビウレット構造を有するポリイソシア
ネート類などが挙げられる。
【0032】また、2−イソシアナートエチル(メタ)
アクリレート、3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネートもしくは(メタ)アクリロイル
イソシアネートの如きイソシアネート基を有するビニル
モノマーの単独重合体、またはこれらのイソシアネート
基含有ビニルモノマーをこれらと共重合可能な(メタ)
アクリル系、ビニルエステル系、ビニルエーテル系、芳
香族ビニル系もしくはフルオロオレフィン系ビニルモノ
マー類などと共重合せしめて得られる、イソシアネート
基含有ビニル系共重合体と前記水酸基含有(メタ)アク
リレートとを反応させて得られるポリウレタン(メタ)
アクリレートも用いることができる。
【0033】また、ウレタン(メタ)アクリレートの製
造に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレートとして
は、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸ヒドロキシブチル等のアクリル酸またはメタクリ
ル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
ポリエーテルポリオールとアクリル酸またはメタクリル
酸等の不飽和カルボン酸とのモノエステル;
【0034】ポリエチレングリコール等のポリエーテル
ポリオールとアクリル酸2−ヒドロキシエチル等の水酸
基含有不飽和モノマーとのモノエーテル、無水マレイン
酸や無水イタコン酸のような酸無水基含有不飽和化合物
とエチレングリコール、等のグリコール類とのモノエス
テル化物またはジエステル化合物;
【0035】ヒドロキシエチルビニルエーテルのような
ヒドロキシアルキルビニルエーテル類、アリルアルコー
ル、α,β−不飽和カルボン酸とα−オレフィンエポキ
シドのようなモノエポキシ化合物との付加物、アクリル
酸グリシジルまたはメタクリル酸グリシジルと酢酸、プ
ロピオン酸、p−tert−ブチル安息香酸、脂肪酸のよう
な一塩基酸との付加物、上記の水酸基含有モノマーとラ
クトン類(例えばε−カプロラクトン、γ−バレロラク
トン等)との付加物等を挙げることができ、アクリル酸
2−ヒドロキシエチルなどが好ましく、アクリル酸2−
ヒドロキシエチルの水酸基はイソシアネートとの反応性
が大きく、アクリル二重結合の反応性も高いので、アク
リル酸2−ヒドロキシエチルが特に好ましい。
【0036】ウレタン(メタ)アクリレート製造の際の
ポリオール、ポリイソシアネートおよび水酸基含有(メ
タ)アクリレートの配合比は、特に制限はないが、ポリ
オールおよび水酸基含有(メタ)アクリレート中の水酸
基1当量当たりにポリイソシアネート中のイソシアネー
ト基が0.5〜2.0当量の範囲が好ましい。
【0037】本発明の製造方法により得られる硬化樹脂
層を有する水圧転写体の光沢をより一層高めるために
は、用いるウレタン(メタ)アクリレートを構成するモ
ノマーあるいはポリマー成分としてジアリル化合物を含
むことが好ましい。このジアリル化合物としては、アク
リル酸アリル、メタクリル酸アリル、ジアリル酢酸、マ
レイン酸ジアリル、ジアリルカルビノール、ジアリルエ
ーテル、ジアリルクロロシラン等が挙げられるが、共重
合体の安定性や原料化合物の入手しやすさといった観点
から、アクリル酸アリル、メタクリル酸アリルが好まし
い。
【0038】ジアリル化合物のウレタン(メタ)アクリ
レートへの仕込み量は0.5〜30質量%が好ましい。
これは、ジアリル化合物の仕込み量を0.5質量%以上
とすることにより、光沢が充分なものとなり、ジアリル
化合物の仕込み量を30質量%以下とするのは、30質
量%を越えると製造時に反応装置内で反応混合物のゲル
化の危険性が増大するからである。
【0039】本発明で用いるウレタン(メタ)アクリレ
ートには、更に必要に応じて、最終的に得られる物性に
影響しない範囲で、ウレタン(メタ)アクリレートを構
成するモノマーあるいはポリマー成分として共重合可能
な他のビニル系モノマーとして、公知慣用の種々のビニ
ル系モノマーを添加することができる。
【0040】ウレタン(メタ)アクリレートの製造法と
しては、無溶媒もしくは必要に応じて、例えば、キシレ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、イソブタノール、
n−ブタノール等のアルコール類、酢酸ブチル等のエス
テル類、メチルアミルケトン等のケトン類、セロソル
ブ、セロソルブアセテート等のエーテル類等の有機溶剤
中で、無触媒もしくはN,N−アゾビスジイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキサイド等の
有機過酸化物等のラジカル重合開始剤、n−ドデシルメ
ルカプタン等の連鎖移動剤等を用いて、前述のモノマー
成分を、反応温度約40〜120℃で、約1〜30時間
反応させる。
【0041】これら(メタ)アクリレートは、単独で用
いても良いし、混合可能な範囲でブレンドして用いても
良い。なかでもさらに、後述する熱硬化性ポリマーまた
はオリゴマーと混合可能な範囲でブレンドして用いても
良い。
【0042】これらの活性エネルギー線硬化性樹脂を含
む硬化性樹脂層は、必要に応じて、公知慣用の光重合開
始剤、光増感剤が含まれて良い。かかる光重合開始剤の
代表的なものとしては、例えば、ジエトキシアセトフェ
ノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン
の如きアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテルの如きベンゾイン系化合物;
2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィ
ンオキシドの如きアシルホスフィンオキシド系化合物;
ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−
フェニルベンゾフェノンの如きベンゾフェノン系化合
物;2,4−ジメチルチオキサントンの如きチオキサン
トン系化合物;4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノ
ンの如きアミノベンゾフェノン系化合物などの各種の化
合物が挙げられる。かかる光増感剤としては、例えば、
トリエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エ
チルの如きアミン類が挙げられる。
【0043】光重合開始剤は、一般に、紫外線を用いる
場合に必要であり、他の電子線などの活性エネルギー線
を使用する場合には不要である。この光重合開始剤とし
ては特に制限なく、各種公知のものを使用することがで
き、その使用量は用いる活性エネルギー線硬化性樹脂に
対して、通常0.5〜15質量%、好ましくは1〜8質
量%を用いる。
【0044】次に、硬化性樹脂層に用いる熱硬化性樹脂
について述べる。熱硬化性樹脂も活性エネルギー線硬化
性樹脂の場合と同様に、印刷性または塗工性が必要であ
ることから、硬化前の樹脂の分子量は高いほうが好まし
く、具体的には質量平均分子量1000〜100,00
0が好ましく、さらに好ましくは3,000〜30,0
00である。この領域で、かつ分子凝集性の高い樹脂で
あれば印刷または塗工時の十分な乾燥性が得られる。
【0045】熱硬化性樹脂としては、熱により反応しえ
る官能基を1分子中に2つ以上有する化合物であるか、
または主剤となる熱硬化性化合物に架橋剤となる熱硬化
性化合物を配合したものである。熱により反応しえる官
能基としては、例えば、N−メチロール基、N−アルコ
キシメチル基、アミノ基、水酸基、イソシアネート基、
カルボキシル基、エポキシ基、メチロール基、酸無水
物、炭素−炭素二重結合含有化合物等が挙げられる。
【0046】炭素−炭素二重結合を分子内に有し連鎖重
合による架橋反応が可能なものは、エネルギー線硬化性
樹脂と同種の硬化性樹脂であり、これらの硬化性樹脂と
加熱によってラジカルソースを発生する開始剤とを組み
合わせることにより熱硬化性樹脂とすることができる。
この際の開始剤としては、過酸化ベンゾイル、アゾビス
イソブチロニトリルなどの通常のラジカル開始剤が用い
られる。
【0047】主剤と硬化剤の組み合わせは、特に限定さ
れるものではないが、例えば、水酸基やアミノ基を有す
る主剤と硬化剤としてイソシアネート、水酸基やカルボ
キシル基を有する主剤と、硬化剤としてN−メチロール
化またはN−アルコキシメチル化メラミン、ベンゾグア
ナミン等のアミノ樹脂、エポキシ基や水酸基を有する主
剤と、硬化剤として無水フタル酸の如き酸無水物、カル
ボキシル基や炭素−炭素二重結合、ニトリル基、エポキ
シ基を有する主剤と、硬化剤としてフェノール樹脂、カ
ルボキシル基やアミノ基を有する主剤と、硬化剤として
エポキシ基含有化合物などを用いることができる。
【0048】しかしながら、これらの熱硬化性樹脂は加
熱しなくとも保存中に徐々に硬化反応が進行するものが
多く、保存期間中に硬化反応が進むと、活性剤による転
写層の活性化が十分行われず転写不良を起こす原因とな
る。このため、常温硬化型の熱硬化性樹脂は好ましくな
く、熱硬化性樹脂の中でも主剤としてポリオール、硬化
剤としてブロックイソシアネートを用いた系が好まし
い。
【0049】ポリオールとしては、アクリルポリオー
ル、ポリ―p−ヒドロキシスチレン、ポリエーテルポリ
オール、ポリエステルポリオール、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンビニルアルコール共重合体などがあげ
られるが、特にアクリルポリオールが好ましい。
【0050】ブロックイソシアネートとしてはイソシア
ネート基をアルコールなどのブロック基で保護したもの
を用いることができ、これらのブロック基には、フェノ
ール、クレゾール、芳香族第2アミン、第3級アルコー
ル、ラクタム、オキシムなどが挙げられる。これらのブ
ロックイソシアネートは、加熱によってアルコールなど
のブロック基が遊離するため、これらブロック基の遊離
温度以上の加熱によって、始めて架橋反応が開始され
る。
【0051】本発明の硬化性樹脂層に用いる熱硬化性樹
脂は、アクリルポリオールを主剤とし、ブロックイソシ
アネートを硬化剤として用いたものが特に好ましい。本
発明で好ましく用いられるアクリルポリオールの質量平
均分子量は、3,000〜100,000が好ましく、
さらに好ましくは10,000〜70,000である。
本発明で好ましく用いられるブロックイソシアネート
は、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る支持体フィ
ルムの耐熱温度を考慮して、標準的な完全硬化条件が1
30℃×30分以内であるブロックイソシアネートを用
いることが好ましい。
【0052】また、硬化性樹脂層に非粘着性の熱可塑性
樹脂を添加することは、硬化性樹脂層の乾燥性向上に効
果的である。しかし、熱可塑性樹脂の添加は硬化性樹脂
の硬化反応を阻害する懸念があることや、水圧転写され
る前に散布される有機溶剤量の増量につながる問題点が
あるので、硬化性樹脂層の樹脂量100質量部に対して
非粘着性の熱可塑性樹脂は70質量部を超えない範囲で
添加することが好ましい。
【0053】非粘着性の熱可塑性樹脂の具体例として
は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
エステルなどが挙げられる。なかでも、ポリアクリレー
ト、ポリスチレン、およびポリ塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体がTgが高く、乾燥性向上に好ましい。さらに透
明性、耐溶剤性および耐擦傷性に優れるポリメチルメタ
クリレートを主成分としたポリ(メタ)アクリレートが
特に好ましく、質量平均分子量30,000以上30
0,000以下のポリメチルメタクリレートが好まし
く、150,000以上300,000以下のものが更
に好ましく用いられる。
【0054】本発明の水圧転写用フィルムの硬化性樹脂
層は、活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種に
より硬化性樹脂層を予備硬化させたものであり、べたつ
きのない硬化塗膜を有するものである。本発明の硬化性
樹脂層の予備硬化の状態をさらに詳細に定めれば、硬化
性樹脂の架橋密度が1×10−6〜5×10−3mol
/cmで、かつ支持体フィルムと硬化性樹脂層とから
成るフィルムの71%伸長時の引張り応力が15N以上
40N以下であることが好ましい。
【0055】本発明で言う架橋密度は、以下のようにし
て求めることができる。 架橋密度=硬化樹脂層の密度/架橋間分子量 であり、 架橋間分子量=3×硬化樹脂層の密度×R×T×107
/貯蔵弾性率 なので、 架橋密度=貯蔵弾性率/3×R×T×107となる。な
お、ここで言う架橋間分子量とは、架橋点間の高分子セ
グメントの数平均分子量である。
【0056】ここで、貯蔵弾性率は、硬化樹脂層のガラ
ス転移温度より50℃高い温度における貯蔵弾性率であ
り、硬化樹脂層の動的粘弾性を測定することにより求め
ることができる。Rは気体定数であり、Tは硬化樹脂層
のガラス転移温度より50℃高い温度(絶対温度:単位
K)である。
【0057】本発明の水圧転写用フィルムの予備硬化さ
れた硬化性樹脂層を構成する硬化性樹脂の架橋密度は1
×10−6〜5×10−3であることが好ましく、1×
10 -5mol/cm〜1×10-3mol/cm であ
ることがより好ましい。硬化性樹脂層の架橋密度が1×
10-6mol/cmより小さいと、硬化性樹脂層は延
伸性に優れたものとなるが、水圧転写時に装飾層との境
界が不明確となり易い。逆に、架橋密度が5×10-3
ol/cmを超えて大きいと、水圧転写に際しての有
機溶媒による活性化が十分行われず、転写層の延伸性が
劣り、被転写体である成形品への追従性が低下する。
【0058】また本発明における71%伸長時の引張り
応力は、以下のようにして求めることができる。厚さ3
5μmの支持体フィルム上に厚さ10μmの硬化性樹脂
層を設けて予備硬化処理を施した後に、該フィルムを2
5mm×90mmのサイズで切り出し、この切り出した
サンプルを測定分が長さ35mmとなるように挟み、測
定スピード3mm/sで80mmまで伸長させて、60
mm伸長時の引張り応力を測定する。
【0059】この測定を測定値の標準偏差が0.8N未
満になるまで、通常10回以上繰り返し、測定値の標準
偏差が0.8N未満となったときの測定値の平均値を7
1%伸長時の引張り応力とする。なお71%とは、下式
で表されるサンプル長さに対する伸び長さの割合を意味
する。 [(60mm−35mm)/35mm]×100=71
【0060】71%伸長時の引張り応力を基準とするの
は、60%以下の伸長では引張り応力がまだ小さいため
に測定値の振れが大きく、測定データを一定基準内の標
準偏差内に収めることが困難であること、80%以上の
伸長時では硬化樹脂が破断した場合でも支持体フィルム
はまだ破断しないために、支持体フィルムの引張り応力
の寄与と硬化樹脂の引張り応力との寄与とを正確に分離
することが困難であるためである。
【0061】水圧転写用フィルムの硬化樹脂層を予備硬
化させた状態での71%伸長時の引張り応力は、上記し
たように15N以上40N以下であり、20N〜30N
であることが好ましく、21N〜28Nであることが特
に好ましい。71%伸長時の引張り応力が15N未満で
あると、水圧転写用フィルムの強度が低すぎて、水圧転
写時に膜切れなどの問題が生じる。一方、71%伸長時
の引張り応力が40Nを超えて大きいと、水圧転写時の
延伸性が低く被転写体への追従性が低下する。
【0062】水圧転写用フィルムの硬化樹脂層を所望の
予備硬化状態とするには、用いる硬化性樹脂層を完全硬
化させるに必要なエネルギー量よりも低いエネルギー量
を与えることにより実現できる。活性エネルギー線硬化
性樹脂を用いる場合には、例えば完全硬化させるに必要
な活性エネルギー線照射量の0.001%〜1%量の活
性エネルギー線を照射することにより予備硬化を達成で
きる。
【0063】この活性エネルギー線の照射量の制御は照
射時間の制御等によって容易に行うことができる。例え
ば、硬化性樹脂層を一定の厚さで設けた水圧転写フィル
ムの一部を切り取って照射量測定用試料とし、この試料
を活性エネルギー線の光源から一定の距離に置いて、活
性エネルギー線を照射し、照射開始時から該硬化性樹脂
層が完全硬化した時点までの時間を測定して完全硬化さ
せるのに必要な照射時間(以後、「完全硬化照射時間」
という)を求める。
【0064】次いで、上記の硬化性樹脂層を有する水圧
転写フィルムの樹脂層面に、上記と同様の活性エネルギ
ー線照射装置を用い、その光源までの距離を前記と等し
い距離に設定し、その硬化性樹脂層面に活性エネルギー
線を先に求めた完全硬化時間の0.001%以上1%以
下に相当する時間照射することにより、該樹脂層を予備
硬化させることができる。
【0065】硬化性樹脂層を完全硬化させるに必要な活
性エネルギー線照射量の0.001%未満の照射では、
硬化性樹脂層の乾燥が不十分なため、該硬化性樹脂層の
上に装飾層を印刷することが困難である。また、完全硬
化させるに必要な活性エネルギー線照射量の1%を超え
て照射すると、硬化性樹脂層の乾燥は十分なものの、水
圧転写工程における硬化性樹脂層の柔軟性が大幅に低下
し被転写物への追従性が悪化する。
【0066】熱硬化性樹脂を用いる場合には、完全硬化
せしめる温度と加熱時間の2つの条件が熱硬化性樹脂の
樹脂組成と複雑に関連するため、前述の活性エネルギー
線硬化性樹脂を用いた場合のように特定することは困難
であるが、目安として完全硬化せしめる温度と、同温度
において加熱硬化時間を完全硬化せしめる硬化時間の4
0%以下に設定することで所望の予備硬化状態を実現で
きる。
【0067】[転写層の装飾層]次に、装飾層について
説明する。装飾層に用いる印刷インキまたは塗料は、硬
化性樹脂層に対して印刷または塗工が可能な印刷インキ
または塗料であり、さらに硬化性樹脂層と同様に有機溶
媒によって活性化され、被転写体に水圧転写される際に
十分な柔軟性が得られることが必要である。グラビア印
刷インキとして用いられる印刷インキが好ましく用いら
れる。
【0068】これらの印刷インキまたは塗料に用いるワ
ニス用樹脂は、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、ビニル樹脂(塩ビ、酢ビ共重合樹脂)、ビニリデ
ン樹脂(ビニリデンクロライド、ビニリデンフルオネー
ト)、エチレン−ビニルアセテート樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、塩素化オレフィン樹脂、エチレン−アクリル樹
脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂などの熱可塑性
樹脂が好ましく用いられ、中でも、アルキッド樹脂、ア
クリル樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース誘導体樹脂
およびエチレンビニルアセテート樹脂が特に好ましく用
いられる。
【0069】装飾層中の印刷インキまたは塗料の着色剤
は、顔料が好ましく、無機系顔料、有機系顔料のいずれ
も使用が可能である。さらに、金属切削粒子のペースト
や蒸着金属膜から得られる金属細片を顔料として含んだ
金属光沢インキの使用も可能である。これらの金属とし
ては、アルミニウム、金、銀、真鍮、チタン、クロム、
ニッケル、ニッケルクロームおよびステンレス等が好ま
しく用いられる。これらの金属細片は、分散性、酸化防
止やインキ層の強度向上のためにエポキシ樹脂、ポリウ
レタン、アクリル樹脂、ニトロセルロース等のセルロー
ス誘導体などで表面処理を行っていても良い。
【0070】なお、意匠性、展延性を阻害しない限り、
硬化性樹脂層および装飾層中に消泡剤、沈降防止剤、顔
料分散剤、流動性改質剤、ブロッキング防止剤、帯電防
止剤、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、内部硬
化剤、耐擦傷性の向上等を目的とする各種添加剤等を加
えても構わない。
【0071】[水圧転写用フィルムの層構成]次に本発
明の水圧転写用フィルムの層構成について述べる。硬化
性樹脂層の乾燥膜厚は、保護層として十分な表面特性を
示し、かつ硬化性樹脂の乾燥性や水圧転写時の活性化が
良好であるために、3〜100μmであることが好まし
く、さらに好ましくは、5〜70μmである。印刷イン
キ被膜または塗膜からなる装飾層の乾燥膜厚は、良好な
装飾性と水圧転写時の活性化が可能であるために、0.
5〜15μmであることが好ましく、さらに好ましく
は、1〜7μmである。尚、本発明で言う装飾層には、
顔料や絵柄模様を含まないクリヤーニス層をも含んでい
る。
【0072】これらの硬化性樹脂層や装飾層は、それぞ
れ1回の印刷や塗工だけでなく、2回以上の複数の印刷
や塗工によって形成されてよく、例えば、多色刷り印刷
機などで可能な範囲で多層印刷すればよい。グラビア印
刷においては、印刷インキの粘度が低いため、1回に積
層できる膜厚が限られ、多色刷り機による重ね印刷が必
要となる。特に硬化性樹脂層は、3μm以上の厚みが好
ましいため、複数の重ね印刷によって所望の膜厚に積層
される。
【0073】一方、コンマコーターのように厚塗りが可
能なコーターにおいては、1回の塗工だけでも所望膜厚
とすることができる。重ね刷りする装飾層においてもベ
タ層と柄模様層を重ね刷りされて積層されることが一般
的である。
【0074】水圧転写用フィルムの装飾層および硬化性
樹脂層の塗工方法は、グラビアコーター、グラビアリバ
ースコーター、フレキソコーター、ブランケットコータ
ー、ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコー
ター、キスタッチコーターおよびコンマコーターを用い
ることが出来る。また、スプレー塗装によっても塗工可
能である。しかし、柄模様を印刷する場合は、グラビア
印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、シルク印刷等が
好ましい。
【0075】[水圧転写用フィルムの製造方法]次に水
圧転写用フィルムの製造方法の概略を示す。 (1)水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る支持体フ
ィルム上に、塗工または印刷により硬化性樹脂層を形成
する。 (2)上記の硬化性樹脂層を下記の(a)と(b)の少
なくとも1種で予備硬化させる。 (a)完全硬化に必要な活性エネルギー線照射量の0.
001%〜1%の照射量の活性エネルギー線を照射し、
硬化性樹脂層を予備硬化させる。 (b)完全硬化に必要な加熱硬化条件よりも穏和な条
件、例えば、硬化温度で完全硬化時間の40%以下の加
熱で硬化性樹脂層を予備硬化させる。 (3)必要に応じて、予備硬化した硬化性樹脂層上に塗
工または印刷により装飾層を形成する。
【0076】かくして得られる本発明の水圧転写用フィ
ルムは、ロールとして巻き取って、遮光紙で覆い、倉庫
等の暗所に保管すれば硬化反応が不必要に進行すること
はなく、ブロッキングが発生せず、水圧転写の際に有機
溶媒により硬化性樹脂層が活性化されて水圧転写可能な
ものであり、積極的に紫外線や太陽光に曝さない限り十
分な流通性を有するものである。
【0077】[水圧転写体の製造方法]次に、本発明の
水圧転写用フィルムを用いた水圧転写体の製造方法につ
いて説明する。本発明の水圧転写用フィルムは、従来の
水圧転写用フィルムを用いた水圧転写方法と同様な方法
での水圧転写が可能である。本発明の水圧転写用フィル
ムを用いた水圧転写体の製造方法の概略は以下に示す通
りである。
【0078】(1)本発明の水圧転写用フィルムを水溶
性もしくは水膨潤性の樹脂から成る支持体フィルムを下
にし、転写層を上にして水槽中の水に浮かべ、前記支持
体フィルムを水で溶解もしくは膨潤させる。 (2)水圧転写用フィルムの転写層に有機溶媒を塗布ま
たは噴霧することにより硬化性樹脂層、または装飾層と
硬化性樹脂層とから成る転写層を活性化させる。なお、
転写層の有機溶媒による活性化は水圧転写用フィルムを
水に浮かべる前に行っても良い。 (3)前記水圧転写用フィルムの硬化性樹脂層面または
装飾層面に被転写体を押しつけながら、前記被転写体と
前記水圧転写用フィルムを水中に沈めて行き、水圧によ
って転写層を前記被転写体に密着させて転写する。 (4)得られた水圧転写体から支持体フィルムを除去し
水圧転写体の転写層の硬化性樹脂層を活性エネルギー線
照射と加熱の少なくとも一種により硬化させる。
【0079】水圧転写に使用する水槽中の水は、装飾層
および硬化性樹脂層を転写する際に水圧転写用フィル
ム、装飾層並びに硬化性樹脂層を被転写体に密着させる
為の水圧媒体として働く他、被転写体に密着可能な柔軟
性にまで十分に水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る
支持体フィルムを膨潤または溶解させるものであり、具
体的には、水道水、蒸留水、イオン交換水などの水で良
く、また用いる支持体フィルムによっては、水にホウ酸
等の無機塩類やアルコール類を10%以内の範囲で溶解
させたものでもよい。
【0080】転写層の活性化に用いる有機溶剤は、水圧
転写工程が終了するまで蒸発しないことが重要である。
本発明の硬化性樹脂層を有する水圧転写用フィルムに用
いる有機溶剤は、従来の水圧転写法に用いるものと同様
なものを用いることができ、具体的には、トルエン、キ
シレン、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトールアセテ
ート、カルビトール、カルビトールアセテート、セロソ
ルブアセテート、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、酢酸イソブチル、イソブチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブタノールおよびそれらの混合物
が挙げられる。
【0081】この有機溶剤中に印刷インキまたは塗料と
被転写体との密着性を高めるために、若干の樹脂成分を
含ませてもよい。例えば、ポリウレタン、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂といった、インキのバインダーに類似
の構造のものを1〜10%含ませることによって密着性
が高まることがある。
【0082】被転写体に転写層を転写後、支持体フィル
ムを水で溶解するか、洗浄や物理・化学的手段により剥
離する。洗浄、溶解方法は、従来の水圧転写方法と同様
に、水流、好ましくはウォータージェットで支持体フィ
ルムを溶解、剥離させる。
【0083】水圧転写後の水圧転写体の乾燥工程では、
熱硬化性樹脂からなる硬化性樹脂層ならば、乾燥ととも
に硬化性樹脂層の硬化を行うことができる。硬化時間
は、組成、硬化剤の種類にもよるが、数分から1時間以
内に硬化が進むものが工程上好ましい。一方、活性エネ
ルギー線硬化性樹脂からなる硬化性樹脂層の場合は、乾
燥後に活性エネルギー線照射を行い、硬化性樹脂層の硬
化を行う。この際、遠赤外線を同時に照射し乾燥しなが
ら硬化を進めるような紫外線または電子線照射機であれ
ば、硬化工程を短縮できる。
【0084】転写対象となる被転写体は、装飾層と被転
写体表面が十分に密着する組み合わせが好ましく、この
ためには被転写体表面は必要に応じてプライマー塗工さ
れているものが好ましい。用いることができるプライマ
ー樹脂は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂
などがあるが、これらに限られるものではない。また、
密着性の良好な被転写体と装飾層との組み合わせの場合
は特にプライマー層を必要としない。例えば、ABS樹
脂からなる被転写体にはプライマー処理は不要である。
【0085】被転写体の材質は、必要に応じてプライマ
ー処理が施されており、水中に沈めても形状が崩れたり
せず品質上問題を起こさないレベルの防水性があれば、
特に限定されず、金属、各種のプラスチック、木材、パ
ルプモールド、ガラスなどが挙げられる。
【0086】本発明が適用できる水圧転写体の具体例と
しては、テレビ、ビデオ、エアコン、ラジオカセット、
携帯電話、冷蔵庫等の家庭電化製品;パーソナルコンピ
ューター、ファックスやプリンター等のOA機器;ファ
ンヒーターやカメラなどの家庭製品のハウジング部分;
テーブル、タンス、柱などの家具部材;バスタブ、シス
テムキッチン、扉、窓枠などの建築部材;電卓、電子手
帳などの雑貨;自動車内装パネル、自動車やオートバイ
の外板、ホイールキャップ、スキーキャリヤ、自動車用
キャリアバッグなどの車内外装品;ゴルフクラブ、スキ
ー板、スノーボード、ヘルメット、ゴーグルなどのスポ
ーツ用品;広告用立体像、看板、モニュメントなどが挙
げられ、曲面を有しかつ意匠性を必要とする成形品に特
に有用に用いられ、極めて広い分野で使用可能である。
【0087】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。特に
断わりのない限り「部」、「%」は質量基準である。
【0088】(硬化性樹脂層の架橋密度の測定方法)1
00mm×200mm×3mm厚のポリプロピレン板上
に各実施例に記載されている組成の硬化性樹脂組成物を
同様の乾燥膜厚となるようにバーコーターにて塗工し、
それぞれ同様の条件にて硬化せしめた。硬化後、直ちに
硬化樹脂をポリプロピレン板から剥離し、剥離した硬化
樹脂の動的粘弾性を粘弾性測定装置(Rheometrics社製
RDS−II)にて、まずガラス転移温度を求めた。この
ガラス転移温度より50℃高い温度における貯蔵弾性率
から、下式に従って架橋密度を求めた。
【0089】 架橋密度=貯蔵弾性率/3×R×T×107 ここで、Rは気体定数であり、Tは硬化した樹脂組成物
のガラス転移温度より50℃高い温度(絶対温度:単位
K)である。
【0090】<水圧転写後の成形体の試験方法> (転写性)水圧転写したサンプルの3次元立体成形物での
インキ転写性について、模様再現面積率により以下のよ
うに目視評価した。 ○:模様再現面積率95%以上 (インキ転写性良好) △:模様再現面積率80%以上95%以下(インキ転写
性やや良好) ×:模様再現面積率80%未満(インキ転写性不良)
【0091】(密着性)プライマー処理済亜鉛メッキ鋼板
(平板:100mm×100mm×0.5mm)あるい
はABS樹脂板(平板:100mm×100mm×3m
m)に水圧転写したサンプルについて、碁盤目テープ法
(JIS K5400) に準じてインキ密着性を評価
(10点満点)した。
【0092】(耐引掻き傷性)JIS-K5401「塗
膜用鉛筆引き掻き試験機」を用いて塗膜強度を測定し
た。芯の長さは3mm塗膜綿との角度45度、荷重1k
g、引き掻き速度0.5mm/分、引き掻き長さ3m
m、使用鉛筆は三菱ユニとした。
【0093】(表面光沢)60度鏡面光沢度(JIS
K5400)を測定した。
【0094】(耐擦傷性)プライマー処理済亜鉛メッキ
鋼板(平板:100mm×100mm×0.5mm)あ
るいはABS樹脂板(平板:100mm×100mm×
3mm)に水圧転写したサンプルについて、ラビング試
験機(荷重800g)により、乾拭き100回後の表面
光沢保持率を評価した。
【0095】(耐洗剤性)プライマー処理済亜鉛メッキ
鋼板(平板:100mm×100mm×0.5mm)あ
るいはABS樹脂板(平板:100mm×100mm×
3mm)に水圧転写したサンプルについて、マジックリ
ン原液(花王株式会社、住居用洗剤)を含ませた脱脂綿
を用いてラビング試験(荷重800g、往復100回)
を実施し、試験後の表面光沢保持率を測定した。
【0096】(熱水処理後の密着性)水圧転写したサン
プルを熱水(水温98℃)中で30分間加熱処理し、次
いで塗膜にカッターで1×1mmの碁盤目を100個つ
くり、その部分に粘着テープを貼った後、この粘着テー
プを急速に剥離し、塗膜の剥離状態を目視により観察し
て、次に示す3段階にて評価した。
【0097】 ○:剥離が全く認められなかった。 △:全体の1〜30%が剥離した。 ×:全体の31〜100%が剥離した。
【0098】(熱水処理後の光沢保持率)水圧転写した
サンプルを熱水(水温98℃)中で30分間の熱処理
し、次いで光沢計で60度グロスを測定して熱水処理前
後での光沢保持率を算出した。
【0099】〔合成例1〕ウレタン(メタ)アクリレー
ト(UA−1)の合成 ビスフェノールA−EO付加物(数平均分子量150
0、日本油脂株式会社製DA−15)300部、イソホ
ロンジイソシアネート133部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート93部を、窒素雰囲気下60℃で12時間
反応させウレタン(メタ)アクリレート(UA−1)を
得た。
【0100】〔合成例2〕ウレタン(メタ)アクリレー
ト(UA−2)の合成 ビスフェノールA−EO付加物(数平均分子量100
0、日本乳化剤株式会社製BA−17)400部、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(住化バイエルウレタン株
式会社製、デスモジュールW)786部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート464部を、窒素雰囲気下60℃
で12時間反応させウレタン(メタ)アクリレート(U
A−2)を得た。
【0101】〔合成例3〕ウレタン(メタ)アクリレー
ト(UA−3)の合成 ポリエチレングリコール(数平均分子量1000、日本
油脂株式会社製PEG#1000)400部、イソホロ
ンジイソシアネート666部、2−ヒドロキシエチルア
クリレート464部を、窒素雰囲気下60℃で12時間
反応させウレタン(メタ)アクリレート(UA−3)を
得た。
【0102】(実施例1)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記組成の硬化性樹脂組成物Aをコンマコー
ターにより塗工し、40g(固形分)/mの硬化性樹
脂層を塗工した後、紫外線を照射して予備硬化させ、水
圧転写用フィルムを作成した。
【0103】<硬化性樹脂組成物Aの組成>硬化性樹脂
(東亞合成株式会社製、M−7100、3官能ポリエス
テルアクリレート):80部、イルガキュア184:1
部、および酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤
(混合比1/1):19部。
【0104】得られた水圧転写用フィルムを30℃の水
浴に塗工面が上になるようにして1分間放置後、活性剤
(キシレン/メチルイソブチルケトン/3−メチル3−
メトキシブチルアセテート/酢酸ブチル=50/25/
15/10)35g/mをフィルム上に散布した。更
に10秒放置後、垂直方向からABS製成形物(自動車
内装パネル)を押し当て、予備硬化させた硬化性樹脂層
を転写した。転写後、水圧転写体を水洗し、90℃で1
分乾燥した。次にUV照射装置(出力240W/cm、
11m/分のコンベア速度)に2回サンプルを通すこと
により、硬化性樹脂層を完全硬化させ、光沢のある硬化
皮膜を有する水圧転写体を得た。
【0105】(実施例2)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に、下記組成の硬化性樹脂組成物Bをコンマコ
ーターにより塗工し、40g(固形分)/mの硬化性
樹脂層を塗工した後、紫外線を照射し予備硬化させ、水
圧転写用フィルムを作成した。
【0106】<硬化性樹脂組成物Bの組成>硬化性樹脂
(東亞合成株式会社製、M−7100):77.5部、
硬化性樹脂(東亞合成株式会社製、M−8530、3官
能ポリエステルアクリレート):2.5部、イルガキュ
ア184:1部、および酢酸エチル/メチルエチルケト
ン混合溶剤(混合比1/1):19部。
【0107】実施例1と同様に処理して、ABS製成形
物に硬化性樹脂層を転写し、UV照射して硬化させ、光
沢のある硬化皮膜を有する水圧転写体を得た。
【0108】(実施例3)厚さ35μmのPVAフィル
ムを用い、その表面に下記組成の硬化性樹脂組成物Cを
コンマコーターにより40g(固形分)/mの硬化性
樹脂層(完全硬化に要する紫外線照射量:200mJ/
cm2)を塗工した後、紫外線を21μJ/cm照射
(完全硬化に要する紫外線照射量の0.011%に相
当)して、予備硬化させた水圧転写用フィルムを作成し
た。
【0109】<硬化性樹脂組成物Cの組成>硬化性樹脂
1(UA−1):77部、メタクリル酸アリル:3部、
イルガキュア184:1部、酢酸エチル/メチルエチル
ケトン混合溶剤(混合比1/1):19部
【0110】活性剤をキシレン15g/mに変えた以
外は、実施例1と同様に処理して、ABS製成形物に硬
化性樹脂層を転写し、UV照射して硬化させ、光沢のあ
る硬化皮膜を有する水圧転写体を得た。
【0111】(実施例4)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記組成の硬化性樹脂組成物Dをコンマコー
ターにより塗工し、40g(固形分)/mの硬化性樹
脂層を塗工した後、紫外線を照射し予備硬化させた。予
備硬化させた硬化性樹脂層の上に下記の処方の印刷イン
キDをグラビア印刷にて4g(固形分)/mの厚みで
柄模様及びベタを3版で印刷し、水圧転写用フィルムを
作成した。
【0112】<硬化性樹脂組成物Dの組成>日本化薬株
式会社製、カラヤッドR−712(EO変性ビスフェノ
ールFジアクリレート):50部、東亞合成株式会社製
M−8530:30部、イルガキュア184:1部、
および酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤(混合
比1/1):19部。
【0113】<印刷インキDの組成(赤、青)>ポリウ
レタン(荒川化学社製ポリウレタン2569):20
部、顔料(赤、青):10部、酢酸エチル・トルエン
(1/1):60部、およびワックス等添加剤:10
部。
【0114】得られた水圧転写用フィルムを30℃の水
浴に、塗工面が上になるようにして1分間放置後、活性
剤(実施例1と同じ)35g/mをフィルム上に散布
した。更に10秒放置後、垂直方向からプライマー処理
済みの亜鉛メッキ鋼板製成形物(石油ファンヒーターハ
ウジング)を押し当て、転写層を該亜鉛メッキ鋼板製成
形物に転写した。転写後、水圧転写体を水洗し、110
℃で15分乾燥した。次にUV照射装置(出力240W
/cm、11m/分のコンベア速度)に2回サンプルを
通すことにより、硬化性樹脂層を完全硬化させ、光沢の
ある柄付き硬化皮膜を有する水圧転写体を得た。
【0115】(実施例5)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記の硬化性樹脂組成物Eをコンマコーター
により塗工し、35g(固形分)/mの硬化性樹脂層
を形成した後、加熱炉(80℃)を通して予備硬化させ
た。次に下記の処方の印刷インキEをグラビア印刷にて
4g(固形分)/mの厚みで柄模様及びベタを3版で
印刷し、水圧転写用フィルムを作成した。
【0116】<硬化性樹脂組成物Eの調整方法と組成>
トルイレンジイソシアネートをトリメチロールプロパン
に対して1分子あたり3個反応させたポリイソシアネー
トに、ヒドロキシエチルメタクリレートを1分子あたり
3個エステル化させた3官能ウレタンアクリレート:7
0部、イルガキュア184:1部、および酢酸エチル/
メチルエチルケトン混合溶剤(混合比1/1):29
部。
【0117】<印刷インキEの組成(銀、黒)>ポリウ
レタン(荒川化学社製、ポリウレタン2569):20
部、顔料(銀、黒):10部、酢酸エチル・トルエン
(1/1):60部、およびワックス等添加剤:10
部。
【0118】得られた水圧転写用フィルムを実施例4と
同様に処理して、光沢のある柄付き硬化皮膜を有する水
圧転写体を得た。
【0119】(実施例6)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に、下記組成の硬化性樹脂組成物Fをコンマコ
ーターにより塗工し、40g(固形分)/mの硬化性
樹脂層を形成した後、紫外線を照射し予備硬化させた。
予備硬化させた硬化性樹脂層の上に下記の処方の印刷イ
ンキFをグラビア印刷にて4g(固形分)/mの厚み
で柄模様及びベタを3版で印刷し、水圧転写用フィルム
を作成した。
【0120】<硬化性樹脂組成物Fの組成>日本化薬株
式会社製 カラヤッドR−712:50部、東亞合成株
式会社製M−8530:22.5部、東亞合成株式会社
製 M−7100:4.5部、三菱レイヨン株式会社製
アクリル酸アリル:3部、イルガキュア184:1
部、および酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤
(混合比1/1):19部。
【0121】<印刷インキFの組成(赤、青)>ポリウ
レタン(荒川化学社製、ポリウレタン2569):20
部、顔料(赤、青、緑):10部、酢酸エチル・トルエ
ン(1/1):60部、およびワックス等添加剤:10
部。
【0122】得られた水圧転写用フィルムを実施例4と
同様に処理して、光沢のある柄付き硬化皮膜を有する水
圧転写体を得た。
【0123】(実施例7)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記の硬化性樹脂組成物Gをコンマコーター
により塗工し、29g(固形分)/mの硬化性樹脂層
を形成した後、加熱炉(80℃)を通して予備硬化させ
た。次に下記の処方の印刷インキGをグラビア印刷にて
4g(固形分)/mの厚みで柄模様及びベタを3版で
印刷し、水圧転写用フィルムを作成した。
【0124】<硬化性樹脂組成物Gの調整方法と組成>
トルエン/酢酸エチル(1/1)混合溶媒100部にヒ
ドロキシエチルメタクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、スチレ
ンをモル比で20/30/15/15/20の比で共重
合したアクリルオリゴマー(質量平均分子量3,00
0)85部を加え、更にアクリルオリゴマーの水酸基価
とほぼ当量のイソシアネート価のキシリレンジイソシア
ネートフェノール付加物とキシリレンジイソシアネート
の3量体のフェノール付加物との混合物15部を加え
た。
【0125】<印刷インキG組成、黒、茶、白>ポリウ
レタン(大日本インキ社製、バーノックEZL67
6):20質量部、顔料(黒、茶、白):10質量部、
酢酸エチル・トルエン(1/1):60質量部、および
ワックス等添加剤:10質量部。
【0126】得られた水圧転写用フィルムを30℃の水
浴に塗工面が上になるようにして、1分間放置後、活性
剤(実施例1と同じ)35g/mをフィルム上に散布
した。更に10秒放置後、垂直方向からプライマー処理
済みの亜鉛メッキ鋼板製成形物(石油ファンヒーターハ
ウジング)を押し当て、転写層を該亜鉛メッキ鋼板製成
形物に転写した。転写後、水圧転写体を水洗し、110
℃で15分乾燥した。次に加熱処理(150℃、30
分)を行い、硬化性樹脂層を完全硬化させ、光沢のある
柄付き硬化皮膜を有する水圧転写体を得た。
【0127】(実施例8)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記組成の硬化性樹脂組成物Hをコンマコー
ターにより40g(固形分)/mの硬化性樹脂層(完
全硬化に要する紫外線照射量:180mJ/cm2)を
塗工し、紫外線を1.6mJ/cm照射(完全硬化に
要する紫外線照射量の0.89%に相当)して予備硬化
させた。予備硬化させた硬化性樹脂層の上に下記処方の
印刷インキHをグラビア印刷にて4g(固形分)/m
の厚みの柄模様およびベタを3版で印刷し、水圧転写用
フィルムを作成した。
【0128】<硬化性樹脂組成物Hの組成>硬化性樹脂
(UA−1):62部、硬化性樹脂(UA−3):15
部、メタクリル酸アリル:3部、イルガキュア184:
1部、酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤(混合
比1/1):19部
【0129】<印刷インキHの組成(赤、青)>ポリウ
レタン(荒川化学社製ポリウレタン2569):20
部、顔料(赤、青):10部、酢酸エチル・トルエン
(1/1):60部、ワックス等添加剤:10部
【0130】活性剤をキシレン15g/mとした以外
は実施例4と同様にして、光沢のある柄付き硬化皮膜を
有する水圧転写体を得た。
【0131】(実施例9)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記の硬化性樹脂組成物Iを使用し、コンマ
コーターにより35g(固形分)/mの硬化性樹脂層
(完全硬化に要する紫外線照射量:210J/cm2
を塗工した後、紫外線を150μJ/cm 照射(完全
硬化に要する紫外線照射量の0.071%に相当)し
て、予備硬化させた。次に下記処方の印刷インキIをグ
ラビア印刷にて4g(固形分)/mの厚みの柄模様お
よびベタを3版で印刷し、水圧転写用フィルムを作成し
た。
【0132】<硬化性樹脂組成物Iの調整方法と組成>
硬化性樹脂(UA−1):7部、硬化性樹脂(UA−
2):70部、メタクリル酸アリル:3部、イルガキュ
ア184:1部、酢酸エチル/メチルエチルケトン混合
溶剤(混合比1/1):19部
【0133】<印刷インキIの組成(銀、黒)>ポリウ
レタン(荒川化学社製ポリウレタン2569):20
部、顔料(銀、黒):10部、酢酸エチル・トルエン
(1/1):60部、ワックス等添加剤:10部
【0134】活性剤をキシレン15g/mとした以外
は実施例4と同様にして、光沢のある柄付き硬化皮膜を
有する水圧転写体を得た。
【0135】(実施例10)厚さ35μmのPVAフィ
ルムの表面に下記の硬化性樹脂組成物Jを使用し、コン
マコーターにより29g(固形分)/mの硬化性樹脂
層(完全硬化に要する紫外線照射量:240mJ/cm
2)を塗工した後、紫外線を720μJ/cm照射
(完全硬化に要する紫外線照射量の0.3%に相当)し
て、予備硬化させた。次に下記処方の印刷インキをグラ
ビア印刷にて4g(固形分)/mの厚みの柄模様およ
びベタを3版で印刷し水圧転写用フィルムを作成した。
【0136】<硬化性樹脂組成物Jの調整方法と組成>
硬化性樹(UA−2):60部、硬化性樹脂(UA−
3):17部、メタクリル酸アリル:3部、イルガキュ
ア184:1.5部、酢酸エチル/メチルエチルケトン
混合溶剤(混合比1/1):18.5部
【0137】<印刷インキJの組成、黒、茶、白>ポリ
ウレタン(大日本インキ社製バーノックEZL67
6):20質量部、顔料(黒、茶、白):10質量部、
酢酸エチル・トルエン(1/1):60質量部、ワック
ス等添加剤:10質量部
【0138】活性剤をキシレン15g/mとした以外
は実施例4と同様にして、光沢のある柄付き硬化皮膜を
有する水圧転写体を得た。
【0139】(比較例1)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に下記の硬化性樹脂組成物Kをコンマコーター
により塗工し、29g(固形分)/mの硬化性樹脂層
を形成した。これを60℃で2分間乾燥した後、次に下
記の処方の印刷インキKをグラビア印刷にて4g(固形
分)/mの厚みで柄模様及びベタを3版で印刷し、水
圧転写用フィルムを作成し巻き取った。1週間後にはフ
ィルムがブロッキングしていて水圧転写を行うことがで
きなかった。
【0140】<硬化性樹脂組成物Kの組成>ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート及びスチレンをモル
比20:30:15:15:20で共重合させたアクリ
ルポリオール(質量平均分子量25,000):81部 アクリルポリオールの水酸基価に対して1.1倍当量の
イソシアネート価のヘキサメチレンジイソシアネートフ
ェノール付加物とヘキサメチレンジイソシアネートの3
量体のフェノール付加物との混合物:19部 酢酸エチル/トルエン混合溶剤(混合比1/1):60
【0141】<印刷インキKの組成、黒、茶、白>ポリ
ウレタン(大日本インキ社製ハ゛ーノックEZL676):2
0質量部、顔料(黒、茶、白):10質量部、酢酸エチ
ル・トルエン(1/1):60質量部、およびワックス
等添加剤:10質量部。
【0142】(比較例2)厚さ35μmのPVAフィル
ムの表面に比較例1と同じ硬化性樹脂組成物Kを使用
し、コンマコーターにより29g(固形分)/mの硬
化性樹脂層を形成した後、紫外線を照射して完全硬化さ
せ、水圧転写用フィルムを作成した。
【0143】得られた水圧転写用フィルムを30℃の水
浴に、塗工面が上になるようにして1分間放置後、活性
剤(実施例1と同じ)35g/mをフィルム上に散布
した。更に10秒放置後、垂直方向からプライマー処理
済みの亜鉛メッキ鋼板製成形物(石油ファンヒーターハ
ウジング)を押し当て、転写層を該亜鉛メッキ鋼板製成
形物に転写することを試みたが、転写層が十分に活性化
しなかったため、被転写物の3次元形状への追従が不足
し転写できなかった。
【0144】
【表1】
【0145】
【表2】
【0146】実施例1〜10で得られた水圧転写体の評
価結果を表1と2に示す。実施例1〜10で得られた水
圧転写体はいずれも光沢があり、密着性に優れ、かつ耐
擦傷性、耐薬品性などの保護層として十分な表面特性を
有する水圧転写体が得られたが、比較例1および2で
は、満足な水圧転写体が得られなかった。
【0147】
【発明の効果】本発明の水圧転写用フィルムは、水圧転
写時に十分な被転写体への追従性を有し、耐擦傷性や耐
薬品性などの保護層として十分な表面特性を被転写体に
付与でき、かつブロッキングを起こしにくい硬化性樹脂
層または該硬化性樹脂層と装飾層とを被転写体に水圧転
写することができる。また本発明の水圧転写体の製造方
法は、前記水圧転写用フィルムを用いることにより、転
写層の転写不良による表面欠陥のない硬化樹脂層を有す
る水圧転写体を製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B005 EB01 EC14 EC21 FA04 FA17 FB13 FC08Y FC09Y FE04 FG02X GA28 GC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る
    支持体フィルムと前記支持体フィルム上に設けた有機溶
    剤に溶解可能な疎水性の転写層とから成り、前記転写層
    が活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化
    可能で透明な硬化性樹脂層から成る水圧転写用フィルム
    であって、前記転写層の硬化性樹脂層が活性エネルギー
    線照射と加熱の少なくとも一種により予備硬化させたも
    のであることを特徴とする水圧転写用フィルム。
  2. 【請求項2】 前記転写層が支持体フィルム上に設けた
    活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種により予
    備硬化させた硬化性樹脂層と、前記硬化性樹脂層上に設
    けた印刷インキ皮膜または塗料皮膜から成る装飾層から
    構成される請求項1に記載の水圧転写用フィルム。
  3. 【請求項3】 前記予備硬化させた硬化性樹脂層の架橋
    密度が1×10−6〜5×10−3mol/cmであ
    り、かつ前記支持体フィルムと前記予備硬化させた硬化
    性樹脂層とから成るフィルムの71%伸長時の引張り応
    力が15N以上40N以下である請求項1または2に記
    載の水圧転写用フィルム。
  4. 【請求項4】 前記予備硬化させた硬化性樹脂層がその
    完全硬化に必要な活性エネルギー線照射量の0.001
    %〜1%量の活性エネルギー線を照射して予備硬化させ
    たものである請求項3に記載の水圧転写用フィルム。
  5. 【請求項5】 前記硬化性樹脂層がウレタン(メタ)ア
    クリレートを含む硬化性樹脂組成物から成る請求項1ま
    たは2に記載の水圧転写用フィルム。
  6. 【請求項6】 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る
    支持体フィルムと前記支持体フィルム上に設けた有機溶
    剤に溶解可能な疎水性の転写層から成り、前記転写層が
    活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化可
    能な透明な硬化性樹脂層から成り、かつ前記硬化性樹脂
    層の硬化性樹脂を活性エネルギー線照射と加熱の少なく
    とも一種により予備硬化させた水圧転写用フィルムか
    ら、有機溶媒により活性化させた前記転写層を被転写体
    に水圧転写し、前記支持体フィルムを除去し、次いで転
    写した前記転写層の硬化性樹脂層を活性エネルギー線照
    射と加熱の少なくとも一種により硬化させることを特徴
    とする硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記転写層が前記支持体フィルム上に設
    けた活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種によ
    り予備硬化させた硬化性樹脂層と、前記硬化性樹脂層上
    に設けた印刷インキ皮膜または塗料皮膜から成る装飾層
    から構成される請求項6に記載の硬化樹脂層を有する水
    圧転写体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記予備硬化させた硬化性樹脂層の架橋
    密度が1×10−6〜5×10−3mol/cmで、
    かつ前記支持体フィルムと前記予備硬化させた硬化性樹
    脂層とから成るフィルムの71%伸長時の引張り応力が
    15N以上40N以下である請求項6または7に記載の
    硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記予備硬化させた硬化性樹脂層がその
    完全硬化に必要な活性エネルギー線照射量の0.001
    %〜1%量の活性エネルギー線を照射して予備硬化させ
    たものである請求項8に記載の硬化樹脂層を有する水圧
    転写体の製造方法。
JP2002314345A 2001-10-30 2002-10-29 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法 Pending JP2003305998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002314345A JP2003305998A (ja) 2001-10-30 2002-10-29 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-332071 2001-10-30
JP2001332072 2001-10-30
JP2001332071 2001-10-30
JP2001-332072 2001-10-30
JP2002039966 2002-02-18
JP2002-39966 2002-02-18
JP2002314345A JP2003305998A (ja) 2001-10-30 2002-10-29 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003305998A true JP2003305998A (ja) 2003-10-28

Family

ID=29407961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002314345A Pending JP2003305998A (ja) 2001-10-30 2002-10-29 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003305998A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005077676A1 (ja) 2004-02-18 2005-08-25 Taica Corporation 水圧転写品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005077676A1 (ja) 2004-02-18 2005-08-25 Taica Corporation 水圧転写品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3691030B2 (ja) 水圧転写用フィルム及びそれを用いた水圧転写体の製造方法
US6902642B2 (en) Hydraulic transfer method
JP4437245B2 (ja) 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体
JP2003200698A (ja) 水圧転写用フィルム及び装飾成形品の製造方法
KR100698813B1 (ko) 적층체, 접착 방법 및 활성 에너지선-경화성 조성물
JP4164597B2 (ja) 水圧転写用フィルム、その製造方法及び水圧転写体の製造方法
JP4101075B2 (ja) 水圧転写用フィルム及び水圧転写体の製造方法
JP2003305998A (ja) 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体の製造方法
JP4277650B2 (ja) 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体
JPH07103245B2 (ja) 被覆物の製造方法
JP4013787B2 (ja) 水圧転写用フィルム及び水圧転写体
JP4710570B2 (ja) 水圧転写フィルム及び水圧転写体
JP4020113B2 (ja) 水圧転写用フィルム及び水圧転写体
JP2006264126A (ja) 水圧転写フィルム及び水圧転写体
JP2003246195A (ja) 水圧転写方法
JP2004160932A (ja) 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体
JP2006346884A (ja) 水圧転写フィルム及び水圧転写体
JP2007062320A (ja) 水圧転写フィルム及び水圧転写体
JP2005297429A (ja) 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体
JP2004330431A (ja) 水圧転写用フィルム及び硬化性樹脂層を有する水圧転写体
JP2004130778A (ja) 硬化樹脂層を有する成形品の製造方法及び水圧転写装置
JPH04139227A (ja) 光硬化性被覆用シート
JP2003191695A (ja) 装飾成形物の製造方法
JP2004284020A (ja) 水圧転写用フィルム及びそれを用いた水圧転写体の製造方法
JP2006231605A (ja) 水圧転写用フィルム及び水圧転写体

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20050706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421