JP2003305995A - 抜き取り可能な画鋲 - Google Patents

抜き取り可能な画鋲

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JP2003305995A JP2002327539A JP2002327539A JP2003305995A JP 2003305995 A JP2003305995 A JP 2003305995A JP 2002327539 A JP2002327539 A JP 2002327539A JP 2002327539 A JP2002327539 A JP 2002327539A JP 2003305995 A JP2003305995 A JP 2003305995A
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Tomokichi Kaniyoshi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】画鋲を刺す・抜くためにペンチ等を使いやすく
し、高所にある場合でも抜き易くするとともに、小さな
力で抜くことができ、抜いた画鋲は容器に入れ易く、移
動し易く、かつ小型の抜き取り可能な画鋲を提供する。 【解決手段】抜き取り可能な画鋲は、幅広の円盤状等の
鍔部3の下面に尖端状針部2を、上面側に不定形の線状
体からなる掴み代1を設けてなる抜き取り可能な画鋲
で、1.両端を異なる2点で幅広の円盤状等の鍔部に固
定し、その線状体と画鋲の間に空間を設け線状体による
掴み代を形成する。2.1本の不定形の線状体の両端を
合わせて閉じた形の掴み代を円盤状の鍔部の上面側に作
り画鋲に固定する。3.幅広の円盤状等の鍔部の表側に
線状体を挟める溝を設ける。1.2.3等の画鋲。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】壁面や柱等に紙面等を止着すると
きに用いる画鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】7つの場合に分けて列挙する。 1.頭の形 i.頭を2段にした。公開特許公報 特開平 10−3
5190 頭部の側面をテーパ状にする。公開特許公報
特開 2000−43493 頭部側面の双方に頭部と水平に溝部を設けた。公開特許
公報 特開2000−118193 ii.頭の上または下に粘着材、両面テープ、又はクッ
ション材を付ける。公開特許公報 特開平 8−909
96 iii.磁石を利用して壁面または画鋲の頭に固定す
る。公開特許公報 特開平9−11697 磁石と頭部で紙を挟み固定する。公開実用新案公報 平
4−87290 iv.狭持版(頭のこと)をU字型に二つ折りにし、コ
ードや紐を通しやすくした。 公開特許公報 特開平1
0−138695
【0003】v.平板状の台部の片面にピンや吸盤や磁
石による固定手段を設け、台部の反対面に凸状のピン部
を設け、ピン部と契合する穴を有する止め具により構成
する。 公開特許公報 特開平10−175397 vi.頭部に押え棒や掲示物を押える翼を直結する。公
開特許公報 特開平6−79995 vii.頭部に他の画鋲の針を収容するスリットを有す
る。公開特許公報 特開平10−52997 viii.頭部に紐を通す穴を開ける。公開実用新案公
報 昭60−134698 ix.頭部に紐を掛けられるフックを固着する。公開特
許公報 特開平6−79995
【0004】x.バインダーが頭になっている。頭をク
リップ状のものとする。公開特許公報 特開平8−90
996 xi.頭の下に溝を設けて、そこに爪やスプーンの柄を
挿入して抜くこともできる。 公開特許公報 特開20
01−18589 xii.一枚の板バネから2本の固定針を作り、さらに
紙を押える部分も作ってなる画鋲で、針の部分は90°
にひねることにより抜けにくい構造の針にすることもで
きる。公開特許公報 平3−99896 xiii.頭部にテコ用レバーを装着する。公開特許公
報 平4−112099
【0005】2.画鋲で他の部品を留めて使う。 i.コーナー止め具を留める画鋲の針の貫通位置をコー
ナーから離れた外側配設した掲示物無傷着脱式画鋲。公
開特許公報 特開2000−238496 ii.画鋲の頭部と壁面との間に挟んだシートの頭部の
外にはみだした部分をつまんで画鋲を抜く画鋲つまみシ
ート。公開特許公報 特開平8−300895 iii.長い板の中央に弾性体を付け、両端に押しピン
を挿せるように穴を設けた押しピンセット。公開特許公
報 特開平9−216497 iv.1本の針を持つ頭が2段である画鋲の頭と頭の間
に、広告表示部を有する少なくとも1本の紐ないしはテ
ープを係止し、紐またはテープの末端部に夫々固定され
た画鋲を持つ紐付き画鋲。公開実用新案公報 昭63−
9000 v.頭に弾力性のあるレンズ状の円盤体の画鋲補助具を
装着し、その中央に画鋲の針を収容し、その周りに数個
の小突起を環状に設け中心部を押すことにより凹部を凸
部とする画鋲補助具。公開実用新案公報 昭63−11
3699
【0006】3.壁面への固着の方法について i.針を使用する。 ii.磁石を使用する。 iii.針状のものや磁石を穴にはめ込む。
【0007】4.収納の方法について。 i.ケースの内側のマグネットプレートに画鋲の押圧部
が付着することを利用して、整列させかつ収納する。公
開特許公報 特開平10−16493 ii.容器に整列しないで収納する。公開特許公報 昭
59−42281 iii.針を画鋲の頭の穴に入れ安全と収納を図る。公
開実用新案公報 実開平5−35390 iv.頭部の側面の両側に頭部と水平に溝部を設け、画
鋲の側面の溝に箱の凸部をはめ込むことにより整列して
収納する。公開特許公報 特開2000−118193 v.欠切した長溝に画鋲の針を入れて収納する。公開特
許公報 昭59−42281
【0008】5.抜き方に付いて。 i.欠切した長溝に画鋲の針を入れるとともに画鋲の頭
の下にくさび状の板を差し込んで画鋲を壁から離して抜
く。公開特許公報 昭59−42281 ii.つまみとなっている頭やつまみのように使える頭
を指でつまんで引き抜く。 iii.天部の一部で上部方向に折り曲げてある部分を
ねじ回し(ドライバー)のように回して抜く。 iv.頭に装着したテコ用レバーの先端段部を押えて画
鋲を壁面より離す。 v.画鋲の頭の下に挟んだシートのつまみを引くか、ま
たは画鋲の頭に直結している器具を引くか、または頭と
壁面の間にある器具を引く。 vi.頭と壁面の間に挟んだ円盤状の画鋲補助具を上か
ら押す事によりつまみ部を浮かせその部分を指でつまん
で引く。 vii.粘着材または磁石で固定されている場合は粘着
力や磁力より強い力で引き離す。
【0009】6.紐等の使用に付いて (ア)上部に摘み部を設け、本体側面に翼の先端がピン
の方向に傾斜させ翼を設け、翼に付けたフックに紐を引
っ掛けることができる。 (イ)狭持版(頭部になる。)を二つ折りにし、その一
方の外面にピンを突出させ、U字形狭持版の他方の一端
を外に曲げ、その下方部を内側に曲げ、狭持版の一方に
接するようにしコードや紐を通しやすくした。公開特許
公報 特開平10−138695 (ウ)1本の針を持つ頭が2段である画鋲の頭と頭の間
に、広告表示部を有する少なくとも1本の紐ないしはテ
ープを係止し、紐またはテープの末端部に夫々固定され
た画鋲を持つ紐付き画鋲。公開実用新案公報 昭63−
9000 (エ)環状の一部を切欠した略環状の磁石とそれを包む
環状の合成樹脂シートから形成され、切欠部を糸で巻き
クリップを装着できる紙葉押止子。公開実用新案公報
平3−10066 (オ)合成樹脂又はプラスチック等による本体(画ビョ
ウの頭のこと)の中央に穴を開けそこに糸を通してなる
装飾用止めピン兼画ビョウ。公開実用新案公報 昭60
−134698
【0010】7.頭に開けた穴等について (ア) 頭に押しピンの針を収容する穴を開け、押しピ
ンを収納する。 (イ) 合成樹脂又はプラスチック等による本体(画ビ
ョウの頭のこと)の中央に穴を開けそこに糸を通してな
る装飾用止めピン兼画ビョウ。公開実用新案公報 昭6
0−134698 (ウ) 頭の針側に1.押し台下部(画鋲の頭の部
分)、2.伸縮自在部分 3.磁石 をこの順で接着接
合し2.3.は貫通孔を有し円筒状態を形成しかつ画鋲
の針がこの内部を針の長さの範囲内で摺動可能である。
公開特許公報 特開2001−213093
【0011】(エ) 画鋲の頭部に針部を引き抜くとき
に使用する表裏両面に貫通するレバー用の穴を有する画
鋲。公開特許公報 平4−112099 (オ) 頭の下に溝を設けて、そこに爪やスプーンの柄
を挿入して抜くこともできる。公開特許公報 特開20
01−18589 (カ) 平板状の台部の片面にピンや吸盤や磁石による
固定手段を設け、台部の反対面に凸状のピン部を設け、
ピン部と契合する穴を有する止め具により構成する。公
開特許公報 特開平10−175397
【0012】(キ) 頭部側面の双方に頭部と水平に溝
部を設けた。公開特許公報 特開2000−11819
3 (ク) 1本の針を持つ頭が2段である画鋲の頭と頭の
間に、広告表示部を有する少なくとも1本の紐ないしは
テープを係止し、紐またはテープの末端部に夫々固定さ
れた画鋲を持つ紐付き画鋲。公開実用新案公報 昭63
−9000 (ケ) 長い板の中央に弾性体を付け、両端を押しピン
を挿せるように穴を設けてある。公開特許公報 特開平
9−216497 (コ) 画鋲の頭部に針部を引き抜くときに使用する
操作部の収容溝、その表裏両面に貫通するレバー用
の穴、 針固定体を固定するための固定溝、 テコ
用レバーの先端段部を係止溝に係止させるための先端段
部収容溝を有する画鋲。公開特許公報 平4−1120
99
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】本発明はこれらの
ことを改善した画鋲を提供することにある。画鋲を扱い
易くするため、幅広の円盤状鍔部の部分に摘み部を付け
たり幅広の円盤状鍔部の部分を大きくすると、画鋲が大
きくなるという欠点があった。また、その他の画鋲を抜
くための付属の器具を画鋲に連結して画鋲を抜き易くす
る場合も同様に画鋲が大きくなるか、または複雑な構造
になるという欠点があった。
【0014】すなわち、2本の指で楽々と画鋲を抜く・
刺すの動作をする場合は画鋲の幅広の円盤状鍔部を大き
くする必要があり、従来のように平板な幅広の円盤状等
の鍔部の画鋲は抜くことがやや困難であった。また、抜
いた画鋲は容器に入れればよいのだが、落としたり紛失
したりするために多くの時間を無駄にすることもあつ
た。従来の幅広の円盤状等の鍔部の平らな画鋲は抜くと
きや壁面に刺し込むときにペンチ等で挟んで作業をする
ことがやや困難であった。また、抜いた画鋲を簡単に収
納できるようなものがあれば便利であった。
【0015】画鋲を指でつまんで抜くことが多かった
が、持ち手が長くつかんで抜くことができれば子供でも
老人でも抜くことができる。また、画鋲に軽いものを吊
るそうと思っても従来の円盤状画鋲に糸をつけにくかっ
た。
【0016】紙等を壁等に固着させる力は従来のものと
同じでも、小型で、抜きやすく、持ち運びしやすく、小
さな物を吊るすこともでき、かつ収納を楽にする必要が
あつた。なお、画鋲を壁等に刺し込むときに指先で押し
込むことは、大変手軽であるためできるだけ、そのよう
にできることが望ましい。本発明は上記に鑑み、壁等に
係止された画鋲をニッパー等の道具を用いて、容易に引
き抜くことができ、収納が容易である抜き取り可能な画
鋲を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】これらの課題を達成する
ために、画鋲(10)の上面側に不定形の線状体よりな
る摘み代(1)を配設する。 図1〜図7の場合のように伸ばした不定形の線状体
からなる摘み代(1)と画鋲(10)の幅広の円盤状等
の鍔部(3)の上面側との間に不定形の隙間、又は不定
形の広い空間を作り、線状体の両端を画鋲(10)の幅
広の円盤状等の鍔部(3)の(i)上面側の異なる2点
で接着する、(ii)幅広の円盤状等の鍔部(3)の縁
の異なる点で接着する、(iii)幅広の円盤状等の鍔
部(3)に2つの穴をあけてそれぞれ上面側から通し下
面側で接着する、又は(iv)幅広の円盤状等の鍔部
(3)に2つの穴をあけて上面側から通し下面側で結ぶ
等の方法により、固定し線状体すなわち掴み代(1)を
引いても画鋲(10)から取れて離れることのないよう
にする。
【0018】 図8〜図11の場合のように画鋲(1
0)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に不定形の
線状体自身による略輪の形、または閉じた不定形の空間
を作り、その部分の線状体で掴み代(1)を形成し、そ
の線状体の両端をの場合と同様上面側、または1つの
穴を開けて下面側で固定し、線状体からなる掴み代
(1)を画鋲(10)の上面側に引いても画鋲(10)
から取れて離れないように固定する。
【0019】 また、図12〜図14の場合のよう
に、幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に、不定形の
紐、糸、針金、またはワイヤロープ等の線状体の、幅広
の円盤状等の鍔部(3)に於ける上面側の部分である掴
み代(1)を、嵌め込む溝を彫り、これら画鋲(10)
の上面側に延びている線状体がかなり太くても柔らかい
場合、その溝にはめ込むことにより、画鋲(10)を指
(11)先で画鋲を刺し込むことができるようにする。
この場合、溝の一部の縁を削り取っておけば、溝にはま
った紐等を取り出しやすい。
【0020】 図1、図2の場合は糸等の線状体を幅
広の円盤状等の鍔部(3)の外側にまで寄せることがで
きるように、幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側の不
定形である線状体からなる掴み代(1)を長く設定する
と共に、簡単に曲げられるような柔らかい材料を使用す
る。
【0021】幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に設
定する不定形の糸、紐、針金、ワイヤロープ等の内、針
金、ワイヤロープの直径は0.05mm〜0.5mmの
細い線状体の場合、その上からなら画鋲(10)の幅広
の円盤状等の鍔部(3)を押した場合でも指(11)
が、余り痛くないのでそのような太さで柔らかい線状体
を使用するのも良い。
【0022】
【作用】画鋲の針の部分を壁面等に刺し込むとき、線状
体で形成されている掴み代(1)は柔らかく、細く、か
つ丈夫な糸や紐等を使ってあるとき、とくにワイヤロー
プ、又は針金の場合は直径が0.5mm以下のものを使
用してある場合それらの線状体が幅広の円盤状等の鍔部
(3)の上面側にある場合でも針金等の上から指(1
1)で押したとき指(11)があまり痛くなることもな
く刺し込む事ができる。それより太い場合でも曲げ易い
線状体の場合は図12〜図14の場合のように画鋲の上
面側に線状体をはめ込まれる深さの溝がある場合、その
溝に線状体をはめ込むことにより,痛くないため、指先
で押し込むことができる。
【0023】図1・図2の摘み代(1)は円盤状等の鍔
部(3)に開けた2つの穴が、両端に達した場合になる
が、摘み代(1)が、ニッパーで挟むことができること
や挿通部(7)に棒を挿し込んで画鋲を抜ける点では、
その,働きは同じである。画鋲のスリムさも同様であ
る。また、画病そのものを、他の道具を使用できるよう
に加工してある点でも同様である。図1・図2では、線
状体からなる摘み代(1)が柔らかい場合には、壁面に
刺し込むために幅広の円盤状等の鍔部(3)を指(1
1)で押し込むと画鋲の幅広の円盤状等の鍔部(3)に
於ける上面側の表面にある線状体から成る摘み代(1)
が盛り上がっているため指先が痛くなるので、摘み代
(1)を幅広の円盤状等の鍔部(3)の外側に寄せるこ
とにより、幅広の円盤状等の鍔部(3)の上に摘み代
(1)をなくして指で刺し込むことができる。
【0024】図1〜図11までの場合のように糸、紐、
ワイヤロープ、又は針金等の線状体から成る摘み代
(1)の両端を幅広の円盤状等の鍔部(3)の針等のな
い上面側に接着するか又は幅広の円盤状等の鍔部(3)
に開けた穴を通して針等のある面で幅広の円盤状等の鍔
部(3)に接着するか、または針や線状体と線状体を縛
り付けてあり、線状体から成る摘み代(1)を挽いた場
合でも画鋲と離れないため、幅広の円盤状等の鍔部
(3)と線状体の間や線状体の閉じた部分の挿通孔
(7)に棒や鉤を差し込んで図16のように画鋲を抜く
ことが容易になる。また、線状体と画鋲の幅広の円盤状
等の鍔部(3)の上面側との間の挿通孔(7)に紐等を
通すことにより図17のように収納が楽になるととも
に、画鋲を抜く作業に続いて画鋲を収納する作業が一連
の作業として実施されるために、非常に能率が上がる。
抜いた画鋲は線状体と画鋲の幅広の円盤状等の鍔部
(3)の隙間である挿通孔(7)に紐や棒を通して図1
7のように数珠繋ぎに収納することができるので画鋲が
壊れない限り抜く作業の際に画鋲が飛び散ることはなく
なる。
【0025】また、その隙間に4本の指が入る大きさに
すれば、小さい子でも、老人でも、体の都合の悪い人で
も抜くことができる。1本の指が入るくらいの大きさで
も良いが、その場合は、指が切れいように、線状体の太
さを工夫する必要がある。なぜならば、線状体は、小さ
な画鋲に固定して形成し、かつ、目立たないように,小
さくするため、細くなることが多いからである。その隙
間である挿通孔(7)が、画鋲を壁面等に刺した場合に
も隙間である挿通孔(7)の部分が壁面の上にあるため
画鋲を抜く作業はいつでも滞りなくできる。従って、離
れていても、その作業ができるため、天井の画鋲など高
い場所でも簡単に抜くことができる。作業中に画鋲を入
れる容器を持って歩かなくても抜いた画鋲をその隙間で
ある挿通孔(7)に通した紐等を長く伸ばして図18の
ように床の画鋲容器の中まで誘導できる。高所の作業の
ときは特にその誘導が楽である。
【0026】また、その、線状体からなる摘み代(1)
を図15のようにペンチやしっかりした先端部の平らな
洗濯挟みで挟むと、抜く作業も刺し込む作業も簡単にで
きる。この場合は画鋲に大きな力を加えることができる
ため画鋲を大型にすることも可能である。
【0027】その不定形の隙間や空間である挿通孔
(7)に紐等を通して物を吊り下げたり、その線状体か
ら成る摘み代(1)をクリップ等で挟むことによって掲
示物を止めることもできる。また、摘み代(1)は細く
ても十分に丈夫な素材があるため、画鋲を小型にできる
し、その摘み代(1)そのものを目立たなくすることも
可能である。従って画鋲を壁面等に使った場合に、邪魔
にならない。
【0028】画鋲を抜く際に画鋲と掲示物の間に刃物を
入れるようなことはしないで、挿通孔(7)や挿通孔
(7)を利用するため掲示物や壁面が比較的傷まない。
画鋲を大きな力で抜くことができるため、画鋲と針をし
っかりと固着することも可能である。図8〜図11の場
合には、不定形の輪の摘み代(1)が幅広の円盤状等の
鍔部(3)から立ち上がった形でしっかりとした輪の形
を保っている場合にはその輪から成る挿通孔(7)の中
に棒を差し込みやすい。また、線状体を伝わせて収納、
移動させることも容易である。画鋲を抜き取る場合次の
4通りの方法が考えられる。掴み代(1)を挟む。
挿通孔(7)を利用する。指で抜く、抜き取り具を
利用する。とは同じ場所を利用するのだが、1つの
画鋲でも抜く方法が増えることになる。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係る抜き取り可能な画鋲の実
施の態様につき、添付図面に基づいて説明する。
【0030】本発明に係る抜き取り可能な画鋲は、図1
に示されるように、幅広の円盤状等の鍔部(3)におけ
る下面側に尖端状の針部(2)を、その上面側の平滑面
(5)に不定形の線状体より成る掴み代(1)を前記幅
広の円盤状等の鍔部(3)に於ける平滑面(5)を残し
て一体的に形成される。
【0031】前記掴み代(1)については(a),
(b)の順に、溝部を設けた画鋲に付いては(c)で,
図1・図2に付いては再度(d)で説明すると次のよう
になる。 (a) 図1〜図7の場合 幅広の円盤状等の鍔部(3)の片面に針(2)による固
定手段を設けた画鋲において、紐、糸、ワイヤロープ、
又は針金等からなる不定形の線状体の両端をその線状体
を引いてもこれらが画鋲(10)からはずれないように
画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側
の異なる2点で接着する、2つの異なる縁に接着す
る、幅広の円盤状等の鍔部(3)に穴をあけて通し鍔
部の下面側に接着する、又は幅広の円盤状等の鍔部
(3)に穴をあけて通し線状体と線状体、または線状体
を針に下面側で結ぶことにより、固定し、それによって
画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の針による
固定手段がない側に、その線状体と画鋲(10)の上面
側との間に隙間、又は広い空間すなわち挿通孔(7)を
持つ摘み代(1)を設けて成る、画鋲(10)と線状体
からなる掴み代(1)とを一体化してなる画鋲(1
0)。
【0032】幅広の円盤状等の鍔部(3)の針(2)等
のない部分の側にある不定形の線状体と幅広の円盤状等
の鍔部(3)の上面側は略弓形又は略輪形を呈する場合
もあり、その線状体から成る不定形部分の摘み代(1)
と幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側で形成される略
弓形又は略輪形の部分等の大きさは、通常は直径3mm
程の棒が通れる大きさで十分だが、その間を手の親指を
除く指4本が楽々と通れる大きさとすることもある。掴
み代(1)を形成する不定形な線状体の太さが0.5m
mくらいまでならばその掴み代(1)を形成する線状体
(3)の上から画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部
(3)を押して画鋲(10)を壁面等に刺し込む事がで
きる。ただし、図1・図2の場合は掴み代(1)を形成
する紐等の線状体を柔軟にし、かつ幅広の円盤状等の鍔
部(3)の上面側にある部分の長さを幅広の円盤状等の
鍔部(3)の外側に紐等を寄せて刺し込む事ができるよ
うな長さにする方法もある。
【0033】図1 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔
部(3)の中心点に対称な幅広の円盤状等の鍔部(3)
の縁の2個所を切り欠き、線状体のそれぞれの両端を針
(2)の付いていない上面側からその切り欠き部(8)
で接着し、そのまま伸ばして針の付いている下面側で線
状体の両端どうしを接着して成る画鋲(10)。 図2 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の中
心点から対称な幅広の円盤状等の鍔部(3)の2個所の
縁を切り欠き、線状体のそれぞれの両端を針の付いてい
ない上面側から差し込んでその切り欠き部で接着して成
る画鋲(10)。
【0034】図3 幅広の円盤状等の鍔部(3)の中心
点に対して対称な2点で小さな2つの穴をあけ、幅広の
円盤状等の鍔部(3)の針のない上面側から1本の線状
体の両端をそれぞれ通し、針のある側で線状体どうしを
接合し、針のない側で線状体から成る掴み代(1)と画
鋲(10)の上面側とで不定形の隙間からなる挿通孔
(2)を作ってなる画鋲(10)。 図4 図1と同様であるが、下面側でそれぞれ幅広の円
盤状等の鍔部(3)の裏側のへこんだ場所に線状体の両
端を接合してなる画鋲(10)。 図5 幅広の略盤状の鍔部(3)の中心点に関して対称
な上面側の2点で小さな2つの穴をあけ、針のない上面
側から線状体の両端をそれぞれその穴の中に接着剤をつ
けて埋め込んで接着してなる画鋲(10)。
【0035】図6 幅広の円盤状等の鍔部(3)上面側
の中心点に関して対称な2点で、1本の線状体の両端を
接着してなる画鋲(10)。 図7 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の中
心点に関して対称な2点で小さな穴をあけそこに、線状
体のそれぞれの両端を針の付いていない側から通しその
両端を結んで成る画鋲(10)。
【0036】(b) 図8〜図11の場合。 幅広の円盤状等の鍔部(3)の下面側に針による固定手
段を設けた画鋲(10)において、紐、糸、ワイヤロー
プ、又は針金等からなる不定形の線状体を、その線状体
を引いても画鋲(10)からはずれないように、線状体
のそれぞれの両端のあたりを合わせて、その両端のあ
たりを幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に揃えたま
まかまたは離して両端を接着する、幅広の円盤状等の
鍔部(3)に穴をあけて下面側の鍔部(3)に接着する
か又は裏側で結ぶ。いずれの場合も、画鋲(10)の幅
広の円盤状等の鍔部(3)の針による固定手段がない方
の上面側にその線状体(3)自体による閉じた不定形部
分からなる掴み代(1)を作って成る線状体と画鋲(1
0)を一体化してなる画鋲(10)。
【0037】前記不定形部分の掴み代(1)は略輪形の
場合もあり、通常は直径3mm程の棒が通れる大きさで
十分だが、その隙間に親指を除く指4本が楽々と通れる
大きさとすることもある。不定形な線状体の太さは直径
が0.05mm〜0.5mm位ならばその線状体の上か
ら画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)を指で押
して画鋲(10)を刺し込む事ができる。
【0038】図8 幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面
側に1つの穴を開け、その穴に糸等の線状体の両端を合
わせて入れて接着剤で接着し、両端以外の部分を上面側
に不定形に伸ばして掴み代(1)を形成してなる画鋲
(10)で図では接合場所が針の真上にきている。 図9 幅広の円盤状等の鍔部(3)に1つの穴を開け、
その穴に糸等の線状体の両端を合わせて上面側から通
し、幅広の円盤状等の鍔部(3)の下面側に接着し、上
面側の部分は不定形に伸ばして掴み代(1)を形成して
いる画鋲(10)。 図10 図9と同様であるが上面側から下面側へ通した
線状体を、針等のある下面側で針に縛り付けて成る画鋲
(10)。 図11 糸等の線状体の両端を幅広の円盤状等の鍔部
(3)の針のない上面側に接着する。開始部分は合わせ
るがその先は離して接着し、両端以外の部分を上面側に
不定形に伸ばして掴み代(1)を形成して成る画鋲(1
0)。
【0039】(c) 図12〜図14の場合 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に
線状体がはまり込むような溝を付け、画鋲(10)を壁
等に手で刺し込むときに、線状体をその溝にはめ込み、
その上から画鋲(10)を押して、壁面等に刺し込める
ようにして成る画鋲(10)。紐等が長い場合は、幅広
の円盤状等の鍔部(3)にかかる分だけが溝に入り込め
ば十分である。溝の途中に溝の縁を削りとった部分があ
れば、溝にはまった線状体を取り出しやすい。
【0040】(d) 実施例図1・図2に対する説明の
とおり、画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の
中心点に対して対称な幅広の円盤状等の鍔部(3)の縁
の2点で幅広の円盤状等の鍔部(3)を切り欠き、線状
体のそれぞれの両端を針の付いていない側から差し込ん
でその切り欠き部で接着して成る画鋲(10)である
が、上面側の不定形の線状体を横に寄せて伸ばしたとき
幅広の円盤状等の鍔部(3)の外側に全てがはみ出るよ
うな長さに形成してなる画鋲(10)。
【0041】
【発明の効果】画鋲を被固定面に固定した状態で、画鋲
に於ける幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側から、不
定形の弓形状の糸等、糸等の不定形の輪、または不定形
の線状体の掴み代(1)が伸びていて常にいちばん上側
に出ているために、図15のように第一にそれらをペン
チ、ニッパー(14)、又はしっかりした先端の平らな
洗濯挟みなどで挟むことができるため、それらの道具を
使って壁面等に差し込んだりはずしたりできる。第2に
つまみになる部分が付いているため画鋲を抜くための道
具を画鋲以外の道具にできるため、画鋲を小型にでき
る。
【0042】図1〜図11では画鋲(10)を壁などに
突き刺した後で幅広の掴み代(1)円盤状の鍔部(3)
と線状体の間及び不定形線状体の閉じた部分の挿通孔
(7)にありあわせの糸、紐、又は針金等をその挿通孔
(7)に通してその紐等を引くことより爪を傷めたりし
ないで大きな力を加え抜くことができる。また、そこに
棒を通して、図16のようにてこの原理を使って画鋲を
抜くこともできる。
【0043】本画鋲を使って壁面に掲示物を貼り付けた
とき、線状体から成る掴み代(1)画鋲の幅広の円盤状
等の鍔部(3)の上側にあるため、その線状体に紙挟み
を縛ることにより、軽い物例えば請求書や領収書等を吊
り下げることもできる。軽い紙等を紐でつるすことがで
きる。画鋲を使うときや、はずすとき箱に入れて持ち歩
くのは面倒だが、幅広の円盤状等の鍔部(3)の穴に針
金や紐等を通すことにより図17のようにたくさんの画
鋲を簡単に持ち歩くことができる。たくさんの本発明の
画鋲に付いた糸を束ねて箱等に入れた場合、取り出すの
も数を数えるのも便利である。線状体を長くし、透明、
または細い材質のものを使い、天井に刺した画鋲を下か
ら引き抜くようにすることもできる。ただし、画鋲が目
に当たらないように注意する必要がある。
【0044】掴み代(1)に造花などを縛れば造花を簡
単に壁に固定できる。細い糸等はあまり目立たない。画
鋲は小型で便利である。どの場合も線状体をしっかりと
幅広の円盤状等の鍔部(3)に固着することにより大型
にして利用することもできる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抜き取り可能な画鋲を示すもの
で、(a)は側面図、(b)は下方からの斜視図であ
る。
【図2】抜き取り可能な画鋲の他の例を示すもので、
(a)は側面図、(b)は下方からの斜視図である。
【図3】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図4】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で(a)は斜視図、(b)は下方からの斜視図である。
【図5】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図6】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で斜視図である。
【図7】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で側面図である。
【図8】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で、(a)は斜視図で、(b)は側面図である。
【図9】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で、(a)は斜視図で、(b)は下方からの斜視図であ
る。
【図10】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すも
ので、(a)は斜視図で、(b)は下方からの斜視図で
ある。
【図11】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すも
ので、(a)は斜視図で、(b)は側面図である。
【図12】画鋲の上面側に紐等線状体の両端が固着して
ある場合に、表側にある不定形の線状体を、入れられる
ような溝を彫って成る画鋲の斜視図である。
【図13】溝を彫って成る画鋲の他の例を示す斜視図で
ある。
【図14】溝を彫って成る画鋲の、さらに他の例を示す
斜視図である。
【図15】ニッパーを用いた引き抜き状況を示す略示図
である。
【図16】棒を用いた引き抜き状態を示す略示図で、
(a)は棒の差し込み状態を(b)はその引き抜く状態
を示すものである。
【図17】抜き取り可能な画鋲の収納状態を示す略示図
である。
【図18】壁面に差し込んだ画鋲を紐を伝わせて容器に
導いている状態の略示図である。
【0046】
【符号の説明】
1 線状体から成る掴み代 2 針 3 円盤状等の鍔 4 結び目 5 上面側の平滑面 6 接合部分 7 挿通孔 8 切り欠き部分 9 紐等を入れる溝 10 画鋲 11 指 12 壁 13 細い棒 14 ニッパー 15 容器 16 ストッパー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月28日(2003.1.2
8)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】さらに、このみ代(1)は、ピース状本
体6以外、図6のように薄い金属、シート、または布等
のような不定形の面状体の材料を用いることが可能であ
る。すなわち、側面視略ハット型の特殊なものとして、
掴み代(1)を構成する素材にこれらのもののうち薄く
丈夫な平面的な広がりのある素材を使用すると画鋲(1
0)を押し込むとき、指の先が痛くなりにくいのだが、
指先が切れるようなものでなければ好都合である。ま
た、これらの素材が丈夫であればそれらの幅を狭めるこ
ともできる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月28日(2003.3.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】抜き取り可能な画鋲
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】壁面や柱等に紙面等を止着すると
きに用いる画鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】7つの場合に分けて列挙する。 1.頭の形 (ア) 頭を2段にした。公開特許公報 特開平 10
−35190 頭部の側面をテーパ状にする。公開特許公報 特開 2
000−43493 頭部側面の双方に頭部と水平に溝部を設けた。公開特許
公報 特開2000−118193 (イ) 頭の上または下に粘着材、両面テープ、又はク
ッション材を付ける。公開特許公報 特開平 8−90
996 (ウ) 磁石を利用して壁面または画鋲の頭に固定す
る。公開特許公報 特開平9−11697 磁石と頭部で紙を挟み固定する。公開実用新案公報 平
4−87290 (エ) 狭持版(頭のこと)をU字型に二つ折りにし、
コードや紐を通しやすくした。公開特許公報 特開平1
0−138695
【0003】(オ) 平板状の台部の片面にピンや吸盤
や磁石による固定手段を設け、台部の反対面に凸状のピ
ン部を設け、ピン部と契合する穴を有する止め具により
構成する。公開特許公報 特開平10−175397 (カ) 頭部に押え棒や掲示物を押える翼を直結する。
公開特許公報 特開平6−79995 (キ) 頭部に他の画鋲の針を収容するスリットを有す
る。公開特許公報 特開平10−52997 (ク) 頭部に紐を通す穴を開ける。公開実用新案公報
昭60−134698 (ケ) 頭部に紐を掛けられるフックを固着する。公開
特許公報 特開平6−79995
【0004】(コ) バインダーが頭になっている。頭
をクリップ状のものとする。公開特許公報 特開平8−
90996 (サ) 頭の下に溝を設けて、そこに爪やスプーンの柄
を挿入して抜くこともできる。公開特許公報 特開20
01−18589 (シ) 一枚の板バネから2本の固定針を作り、さらに
紙を押える部分も作ってなる画鋲で、針の部分は90°
にひねることにより抜けにくい構造の針にすることもで
きる。公開特許公報 平3−99896 (ス) 頭部にテコ用レバーを装着する。公開特許公報
平4−112099
【0005】2.画鋲で他の部品を留めて使う。 (ア) コーナー止め具を留める画鋲の針の貫通位置を
コーナーから離れた外側配設した掲示物無傷着脱式画
鋲。公開特許公報 特開2000−238496 (イ) 画鋲の頭部と壁面との間に挟んだシートの頭部
の外にはみだした部分をつまんで画鋲を抜く画鋲つまみ
シート。公開特許公報 特開平8−300895 (ウ) 長い板の中央に弾性体を付け、両端に押しピン
を挿せるように穴を設けた押しピンセット。公開特許公
報 特開平9−216497 (エ) 1本の針を持つ頭が2段である画鋲の頭と頭の
間に、広告表示部を有する少なくとも1本の紐ないしは
テープを係止し、紐またはテープの末端部に夫々固定さ
れた画鋲を持つ紐付き画鋲。公開実用新案公報 昭63
−9000 (オ) 頭に弾力性のあるレンズ状の円盤体の画鋲補助
具を装着し、その中央に画鋲の針を収容し、その周りに
数個の小突起を環状に設け中心部を押すことにより凹部
を凸部とする画鋲補助具。公開実用新案公報 昭63−
113699
【0006】3.壁面への固着の方法について (ア) 針を使用する。 (イ) 磁石を使用する。 (ウ) 針状のものや磁石を穴にはめ込む。
【0007】4.収納の方法について。 (ア) ケースの内側のマグネットプレートに画鋲の押
圧部が付着することを利用して、整列させかつ収納す
る。公開特許公報 特開平10−16493 (イ) 容器に整列しないで収納する。公開特許公報
昭59−42281 (ウ) 針を画鋲の頭の穴に入れ安全と収納を図る。公
開実用新案公報 実開平5−35390 (エ) 頭部の側面の両側に頭部と水平に溝部を設け、
画鋲の側面の溝に箱の凸部をはめ込むことにより整列し
て収納する。公開特許公報 特開2000−11819
3 (オ) 欠切した長溝に画鋲の針を入れて収納する。公
開特許公報 昭59−42281
【0008】5.抜き方に付いて。 (ア) 欠切した長溝に画鋲の針を入れるとともに画鋲
の頭の下にくさび状の板を差し込んで画鋲を壁から離し
て抜く。公開特許公報 昭59−42281 (イ) つまみとなっている頭やつまみのように使える
頭を指でつまんで引き抜く。 (ウ) 天部の一部で上部方向に折り曲げてある部分を
ねじ回し(ドライバー)のように回して抜く。 (エ) 頭に装着したテコ用レバーの先端段部を押えて
画鋲を壁面より離す。 (オ) 画鋲の頭の下に挟んだシートのつまみを引く
か、または画鋲の頭に直結している器具を引くか、また
は頭と壁面の間にある器具を引く。 (カ) 頭と壁面の間に挟んだ円盤状の画鋲補助具を上
から押す事によりつまみ部を浮かせその部分を指でつま
んで引く。 (キ) 粘着材または磁石で固定されている場合は粘着
力や磁力より強い力で引き離す。
【0009】6.紐等の使用に付いて (ア) 上部に摘部を設け、本体側面に翼の先端がピン
の方向に傾斜させ翼を設け、翼に付けたフックに紐を引
っ掛けることができる。 (イ) 狭持版(頭部になる。)を二つ折りにし、その
一方の外面にピンを突出させ、U字形狭持版の他方の一
端を外に曲げ、その下方部を内側に曲げ、狭持版の一方
に接するようにしコードや紐を通しやすくした。公開特
許公報 特開平10−138695 (ウ) 1本の針を持つ頭が2段である画鋲の頭と頭の
間に、広告表示部を有する少なくとも1本の紐ないしは
テープを係止し、紐またはテープの末端部に夫々固定さ
れた画鋲を持つ紐付き画鋲。公開実用新案公報 昭63
−9000 (エ) 環状の一部を切欠した略環状の磁石とそれを包
む環状の合成樹脂シートから形成され、切欠部を糸で巻
きクリップを装着できる紙葉押止子。公開実用新案公報
平3−10066 (オ) 合成樹脂又はプラスチック等による本体(画ビ
ョウの頭のこと)の中央に穴を開けそこに糸を通してな
る装飾用止めピン兼画ビョウ。公開実用新案公報 昭6
0−134698
【0010】7.頭に開けた穴等について (ア) 頭に押しピンの針を収容する穴を開け、押しピ
ンを収納する。 (イ) 合成樹脂又はプラスチック等による本体(画ビ
ョウの頭のこと)の中央に穴を開けそこに糸を通してな
る装飾用止めピン兼画ビョウ。公開実用新案公報 昭6
0−134698 (ウ) 頭の針側に1.押し台下部(画鋲の頭の部
分)、2.伸縮自在部分、3.磁石をこの順で接着接合
し、2.3.は貫通孔を有し円筒状態を形成しかつ画鋲
の針がこの内部を針の長さの範囲内で摺動可能である。
公開特許公報 特開2001−213093
【0011】(エ) 画鋲の頭部に針部を引き抜くとき
に使用する表裏両面に貫通するレバー用の穴を有する画
鋲。公開特許公報 平4−112099 (オ) 頭の下に溝を設けて、そこに爪やスプーンの柄
を挿入して抜くこともできる。公開特許公報 特開20
01−18589 (カ) 平板状の台部の片面にピンや吸盤や磁石による
固定手段を設け、台部の反対面に凸状のピン部を設け、
ピン部と契合する穴を有する止め具により構成する。公
開特許公報 特開平10−175397
【0012】(キ) 頭部側面の双方に頭部と水平に溝
部を設けた。公開特許公報 特開2000−11819
3 (ク) 1本の針を持つ頭が2段である画鋲の頭と頭の
間に、広告表示部を有する少なくとも1本の紐ないしは
テープを係止し、紐またはテープの末端部に夫々固定さ
れた画鋲を持つ紐付き画鋲。公開実用新案公報 昭63
−9000 (ケ) 長い板の中央に弾性体を付け、両端を押しピン
を挿せるように穴を設けてある。公開特許公報 特開平
9−216497 (コ) 画鋲の頭部に針部を引き抜くときに使用する
操作部の収容溝、その表裏両面に貫通するレバー用
の穴、 針固定体を固定するための固定溝、 テコ
用レバーの先端段部を係止溝に係止させるための先端段
部収容溝を有する画鋲。公開特許公報 平4−1120
99
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】本発明はこれらの
ことを改善した画鋲を提供することにある。画鋲を扱い
易くするため、幅広の円盤状鍔部の部分に掴み部を付け
たり幅広の円盤状鍔部の部分を大きくすると、画鋲が大
きくなるという欠点があった。また、その他の画鋲を抜
くための付属の器具を画鋲に連結して画鋲を抜き易くす
る場合も同様に画鋲が大きくなるか、または複雑な構造
になるという欠点があった。
【0014】すなわち、2本の指で楽々と画鋲を抜く・
刺すの動作をする場合は画鋲の幅広の円盤状鍔部を大き
くする必要があり、従来のように平板な幅広の円盤状等
の鍔部の画鋲は抜くことがやや困難であった。また、抜
いた画鋲は容器に入れればよいのだが、落としたり紛失
したりするために多くの時間を無駄にすることもあつ
た。従来の幅広の円盤状等の鍔部の平らな画鋲は抜くと
きや壁面に刺し込むときにペンチ等で挟んで作業をする
ことがやや困難であった。また、抜いた画鋲を簡単に収
納できるようなものがあれば便利であった。
【0015】画鋲を指でつまんで抜くことが多かった
が、持ち手が長くつかんで抜くことができれば子供でも
老人でも抜くことができる。また、画鋲に軽いものを吊
るそうと思っても従来の円盤状画鋲に糸をつけにくかっ
た。
【0016】紙等を壁等に固着させる力は従来のものと
同じでも、小型で、抜きやすく、持ち運びしやすく、小
さな物を吊るすこともでき、かつ収納を楽にする必要が
あつた。なお、画鋲を壁等に刺し込むときに指先で押し
込むことは、大変手軽であるためできるだけ、そのよう
にできることが望ましい。本発明は上記に鑑み、壁等に
係止された画鋲をニッパー等の道具を用いて、容易に引
き抜くことができ、収納が容易である抜き取り可能な画
鋲を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】これらの課題を達成する
ために、画鋲(10)の上面側に不定形の線状体よりな
み代(1)を配設する。 図1〜図7の場合のように伸ばした不定形の線状体
からなる掴み代(1)と画鋲(10)の幅広の円盤状等
の鍔部(3)の上面側との間に不定形の隙間、又は不定
形の広い空間を作り、線状体の両端を画鋲(10)の幅
広の円盤状等の鍔部(3)の(ア)上面側の異なる2点
で接着する、(イ)幅広の円盤状等の鍔部(3)の縁の
異なる点で接着する、(ウ)幅広の円盤状等の鍔部
(3)に2つの穴をあけてそれぞれ上面側から通し下面
側で接着する、又は(エ)幅広の円盤状等の鍔部(3)
に2つの穴をあけて上面側から通し下面側で結ぶ等の方
法により、固定し線状体すなわち掴み代(1)を引いて
も画鋲(10)から取れて離れることのないようにす
る。
【0018】 図8〜図11の場合のように画鋲(1
0)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に不定形の
線状体自身による略輪の形、または閉じた不定形の空間
を作り、その部分の線状体で掴み代(1)を形成し、そ
の線状体の両端をの場合と同様上面側、または1つの
穴を開けて下面側で固定し、線状体からなる掴み代
(1)を画鋲(10)の上面側に引いても画鋲(10)
から取れて離れないように固定する。
【0019】 また、図12〜図14の場合のよう
に、幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に、不定形の
紐、糸、針金、またはワイヤロープ等の線状体の、幅広
の円盤状等の鍔部(3)に於ける上面側の部分である掴
み代(1)を、嵌め込む溝を彫り、これら画鋲(10)
の上面側に延びている線状体がかなり太くても柔らかい
場合、その溝にはめ込むことにより、画鋲(10)を指
(11)先で画鋲を刺し込むことができるようにする。
この場合、溝の一部の縁を削り取っておけば、溝にはま
った紐等を取り出しやすい。
【0020】 図1、図2の場合は糸等の線状体を幅
広の円盤状等の鍔部(3)の外側にまで寄せることがで
きるように、幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側の不
定形である線状体からなる掴み代(1)を長く設定する
と共に、簡単に曲げられるような柔らかい材料を使用す
る。
【0021】幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に設
定する不定形の糸、紐、針金、ワイヤロープ等の内、針
金、ワイヤロープの直径は0.05mm〜0.5mmの
細い線状体の場合、その上からなら画鋲(10)の幅広
の円盤状等の鍔部(3)を押した場合でも指(11)
が、余り痛くないのでそのような太さで柔らかい線状体
を使用するのも良い。
【0022】
【作用】画鋲の針の部分を壁面等に刺し込むとき、線状
体で形成されている掴み代(1)は柔らかく、細く、か
つ丈夫な糸や紐等を使ってあるとき、とくにワイヤロー
プ、又は針金の場合は直径が0.5mm以下のものを使用
してある場合それらの線状体が幅広の円盤状等の鍔部
(3)の上面側にある場合でも針金等の上から指(1
1)で押したとき指(11)があまり痛くなることもな
く刺し込む事ができる。それより太い場合でも曲げ易い
線状体の場合は図12〜図14の場合のように画鋲の上
面側に線状体をはめ込まれる深さの溝がある場合、その
溝に線状体をはめ込むことにより,痛くないため、指先
で押し込むことができる。
【0023】図1・図2の掴み代(1)は円盤状等の鍔
部(3)に開けた2つの穴が、両端に達した場合になる
が、掴み代(1)が、ニッパーで挟むことができること
や挿通部(7)に棒を挿し込んで画鋲を抜ける点では、
その,働きは同じである。画鋲のスリムさも同様であ
る。また、画鋲そのものを、他の道具を使用できるよう
に加工してある点でも同様である。 図1・図2では、線状体からなる掴み代(1)が柔らか
い場合には、壁面に刺し込むために幅広の円盤状等の鍔
部(3)を指(11)で押し込むと画鋲の幅広の円盤状
等の鍔部(3)に於ける上面側の表面にある線状体から
成る掴み代(1)が盛り上がっているため指先が痛くな
るので、掴み代(1)を幅広の円盤状等の鍔部(3)の
外側に寄せることにより、幅広の円盤状等の鍔部(3)
の上に掴み代(1)をなくして指で刺し込むことができ
る。
【0024】図1〜図11までの場合のように糸、紐、
ワイヤロープ、又は針金等の線状体から成る掴み代
(1)の両端を幅広の円盤状等の鍔部(3)の針等のな
い上面側に接着するか又は幅広の円盤状等の鍔部(3)
に開けた穴を通して針等のある面で幅広の円盤状等の鍔
部(3)に接着するか、または針や線状体と線状体を縛
り付けてあり、線状体から成る掴み代(1)を挽いた場
合でも画鋲と離れないため、幅広の円盤状等の鍔部
(3)と線状体の間や線状体の閉じた部分の挿通孔
(7)に棒や鉤を差し込んで図16のように画鋲を抜く
ことが容易になる。また、線状体と画鋲の幅広の円盤状
等の鍔部(3)の上面側との間の挿通孔(7)に紐等を
通すことにより図17のように収納が楽になるととも
に、画鋲を抜く作業に続いて画鋲を収納する作業が一連
の作業として実施されるために、非常に能率が上がる。
抜いた画鋲は線状体と画鋲の幅広の円盤状等の鍔部
(3)の隙間である挿通孔(7)に紐や棒を通して図1
7のように数珠繋ぎに収納することができるので画鋲が
壊れない限り抜く作業の際に画鋲が飛び散ることはなく
なる。
【0025】また、その隙間に4本の指が入る大きさに
すれば、小さい子でも、老人でも、体の都合の悪い人で
も抜くことができる。1本の指が入るくらいの大きさで
も良いが、その場合は、指が切れいように、線状体の太
さを工夫する必要がある。なぜならば、線状体は、小さ
な画鋲に固定して形成し、かつ、目立たないように,小
さくするため、細くなることが多いからである。その隙
間である挿通孔(7)が、画鋲を壁面等に刺した場合に
も隙間である挿通孔(7)の部分が壁面の上にあるため
画鋲を抜く作業はいつでも滞りなくできる。従って、離
れていても、その作業ができるため、天井の画鋲など高
い場所でも簡単に抜くことができる。作業中に画鋲を入
れる容器を持って歩かなくても抜いた画鋲をその隙間で
ある挿通孔(7)に通した紐等を長く伸ばして図18の
ように床の画鋲容器の中まで誘導できる。高所の作業の
ときは特にその誘導が楽である。
【0026】また、その、線状体からなる掴み代(1)
を図15のようにペンチやしっかりした先端部の平らな
洗濯挟みで挟むと、抜く作業も刺し込む作業も簡単にで
きる。この場合は画鋲に大きな力を加えることができる
ため画鋲を大型にすることも可能である。
【0027】その不定形の隙間や空間である挿通孔
(7)に紐等を通して物を吊り下げたり、その線状体か
ら成る掴み代(1)をクリップ等で挟むことによって掲
示物を止めることもできる。また、掴み代(1)は細く
ても十分に丈夫な素材があるため、画鋲を小型にできる
し、その掴み代(1)そのものを目立たなくすることも
可能である。従って画鋲を壁面等に使った場合に、邪魔
にならない。
【0028】画鋲を抜く際に画鋲と掲示物の間に刃物を
入れるようなことはしないで、挿通孔(7)や挿通孔
(7)を利用するため掲示物や壁面が比較的傷まない。
画鋲を大きな力で抜くことができるため、画鋲と針をし
っかりと固着することも可能である。図8〜図11の場
合には、不定形の輪の掴み代(1)が幅広の円盤状等の
鍔部(3)から立ち上がった形でしっかりとした輪の形
を保っている場合にはその輪から成る挿通孔(7)の中
に棒を挿し込み易い。また、線状体を伝わせて収納、移
動させることも容易である。画鋲を抜き取る場合次の4
通りの方法が考えられる。掴み代(1)を挟む。挿
通孔(7)を利用する。指で抜く、抜き取り具を利
用する。とは同じ場所を利用するのだが、1つの画
鋲でも抜く方法が増えることになる。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係る抜き取り可能な画鋲の実
施の態様につき、添付図面に基づいて説明する。
【0030】本発明に係る抜き取り可能な画鋲は、図1
に示されるように、幅広の円盤状等の鍔部(3)におけ
る下面側に尖端状の針部(2)を、その上面側の平滑面
(5)に不定形の線状体より成る掴み代(1)を前記幅
広の円盤状等の鍔部(3)に於ける平滑面(5)を残し
て一体的に形成される。
【0031】前記掴み代(1)については(a),
(b)の順に、溝部を設けた画鋲に付いては(c)で,
図1・図2に付いては再度(d)で説明すると次のよう
になる。 (a) 図1〜図7の場合 幅広の円盤状等の鍔部(3)の片面に針(2)による固
定手段を設けた画鋲において、紐、糸、ワイヤロープ、
又は針金等からなる不定形の線状体の両端をその線状体
を引いてもこれらが画鋲(10)からはずれないように
画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側
の異なる2点で接着する、2つの異なる縁に接着する、
幅広の円盤状等の鍔部(3)に穴をあけて通し鍔部の下
面側に接着する、又は幅広の円盤状等の鍔部(3)に
穴をあけて通し線状体と線状体、または線状体を針に下
面側で結ぶことにより、固定し、それによって画鋲(1
0)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の針による固定手段
がない側に、その線状体と画鋲(10)の上面側との間
に隙間、又は広い空間すなわち挿通孔(7)を持つ
代(1)を設けて成る、画鋲(10)と線状体からなる
掴み代(1)とを一体化してなる画鋲(10)。
【0032】幅広の円盤状等の鍔部(3)の針(2)等
のない部分の側にある不定形の線状体よりなる幅広の円
盤状等の鍔部(3)の上面側は略弓形又は略輪形を呈す
る場合もあり、その線状体から成る不定形部分の掴み代
(1)と幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側で形成さ
れる略弓形又は略輪形の部分等の大きさは、通常は直径
3mm程の棒が通れる大きさで十分だが、その間を手の
親指を除く指4本が楽々と通れる大きさとすることもあ
る。掴み代(1)を形成する不定形な線状体の太さが
0.5mmくらいまでならばその掴み代(1)を形成す
る線状体(3)の上から画鋲(10)の幅広の円盤状等
の鍔部(3)を押して画鋲(10)を壁面等に刺し込む
事ができる。ただし、図1・図2の場合は掴み代(1)
を形成する紐等の線状体を柔軟にし、かつ幅広の円盤状
等の鍔部(3)の上面側にある部分の長さを幅広の円盤
状等の鍔部(3)の外側に紐等を寄せて刺し込む事がで
きるような長さにする方法もある。
【0033】図1 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔
部(3)の中心点に対称な幅広の円盤状等の鍔部(3)
の縁の2個所を切り欠き、線状体のそれぞれの両端を針
(2)の付いていない上面側からその切り欠き部(8)
で接着し、そのまま伸ばして針の付いている下面側で線
状体の両端どうしを接着して成る画鋲(10)。 図2 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の中
心点から対称な幅広の円盤状等の鍔部(3)の2個所の
縁を切り欠き、線状体のそれぞれの両端を針の付いてい
ない上面側から差し込んでその切り欠き部で接着して成
る画鋲(10)。
【0034】図3 幅広の円盤状等の鍔部(3)の中心
点に対して対称な2点で小さな2つの穴をあけ、幅広の
円盤状等の鍔部(3)の針のない上面側から1本の線状
体の両端をそれぞれ通し、針のある側で線状体どうしを
接合し、針のない側で線状体から成る掴み代(1)と画
鋲(10)の上面側とで不定形の隙間からなる挿通孔
(2)を作ってなる画鋲(10)。 図4 図1と同様であるが、下面側でそれぞれ幅広の円
盤状等の鍔部(3)の裏側のへこんだ場所に線状体の両
端を接合してなる画鋲(10)。 図5 幅広の略盤状の鍔部(3)の中心点に関して対称
な上面側の2点で小さな2つの穴をあけ、針のない上面
側から線状体の両端をそれぞれその穴の中に接着剤をつ
けて埋め込んで接着してなる画鋲(10)。
【0035】図6 幅広の円盤状等の鍔部(3)上面側
の中心点に関して対称な2点で、1本の線状体の両端を
接着してなる画鋲(10)。 図7 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の中
心点に関して対称な2点で小さな穴をあけそこに、線状
体のそれぞれの両端を針の付いていない側から通しその
両端を結んで成る画鋲(10)。
【0036】(b) 図8〜図11の場合。 幅広の円盤状等の鍔部(3)の下面側に針による固定手
段を設けた画鋲(10)において、紐、糸、ワイヤロー
プ、又は針金等からなる不定形の線状体を、その線状体
を引いても画鋲(10)からはずれないように、線状体
のそれぞれの両端のあたりを合わせて、その両端のあ
たりを幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に揃えたま
まかまたは離して両端を接着する、幅広の円盤状等の
鍔部(3)に穴をあけて下面側の鍔部(3)に接着する
か又は裏側で結ぶ。いずれの場合も、画鋲(10)の幅
広の円盤状等の鍔部(3)の針による固定手段がない方
の上面側にその線状体(3)自体による閉じた不定形部
分からなる掴み代(1)を作って成る線状体と画鋲(1
0)を一体化してなる画鋲(10)。
【0037】前記不定形部分の掴み代(1)は略輪形の
場合もあり、通常は直径3mm程の棒が通れる大きさで
十分だが、その隙間に親指を除く指4本が楽々と通れる
大きさとすることもある。不定形な線状体の太さは直径
が0.05mm〜0.5mm位ならばその線状体の上か
ら画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)を指で押
して画鋲(10)を刺し込む事ができる。
【0038】図8 幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面
側に1つの穴を開け、その穴に糸等の線状体の両端を合
わせて入れて接着剤で接着し、両端以外の部分を上面側
に不定形に伸ばして掴み代(1)を形成してなる画鋲
(10)で図では接合場所が針の真上にきている。 図9 幅広の円盤状等の鍔部(3)に1つの穴を開け、
その穴に糸等の線状体の両端を合わせて上面側から通
し、幅広の円盤状等の鍔部(3)の下面側に接着し、上
面側の部分は不定形に伸ばして掴み代(1)を形成して
いる画鋲(10)。 図10 図9と同様であるが上面側から下面側へ通した
線状体を、針等のある下面側で針に縛り付けて成る画鋲
(10)。 図11 糸等の線状体の両端を幅広の円盤状等の鍔部
(3)の針のない上面側に接着する。開始部分は合わせ
るがその先は離して接着し、両端以外の部分を上面側に
不定形に伸ばして掴み代(1)を形成して成る画鋲(1
0)。
【0039】(c) 図12〜図14の場合 画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側に
線状体がはまり込むような溝を付け、画鋲(10)を壁
等に手で刺し込むときに、線状体をその溝にはめ込み、
その上から画鋲(10)を押して、壁面等に刺し込める
ようにして成る画鋲(10)。紐等が長い場合は、幅広
の円盤状等の鍔部(3)にかかる分だけが溝に入り込め
ば十分である。溝の途中に溝の縁を削りとった部分があ
れば、溝にはまった線状体を取り出しやすい。
【0040】(d) 実施例図1・図2に対する説明の
とおり、画鋲(10)の幅広の円盤状等の鍔部(3)の
中心点に対して対称な幅広の円盤状等の鍔部(3)の縁
の2点で幅広の円盤状等の鍔部(3)を切り欠き、線状
体のそれぞれの両端を針の付いていない側から差し込ん
でその切り欠き部で接着して成る画鋲(10)である
が、上面側の不定形の線状体を横に寄せて伸ばしたとき
幅広の円盤状等の鍔部(3)の外側に全てがはみ出るよ
うな長さに形成してなる画鋲(10)。
【0041】
【発明の効果】画鋲を被固定面に固定した状態で、画鋲
に於ける幅広の円盤状等の鍔部(3)の上面側から、不
定形の弓形状の糸等、糸等の不定形の輪、または不定形
の線状体の掴み代(1)が伸びていて常にいちばん上側
に出ているために、図15のように第一にそれらをペン
チ、ニッパー(14)、又はしっかりした先端の平らな
洗濯挟みなどで挟むことができるため、それらの道具を
使って壁面等に差し込んだりはずしたりできる。第2に
つまみになる部分が付いているため画鋲を抜くための道
具を画鋲以外の道具にできるため、画鋲を小型にでき
る。
【0042】図1〜図11では画鋲(10)を壁などに
突き刺した後で幅広の掴み代(1)円盤状の鍔部(3)
と線状体の間及び不定形線状体の閉じた部分の挿通孔
(7)にありあわせの糸、紐、又は針金等をその挿通孔
(7)に通してその紐等を引くことより爪を傷めたりし
ないで大きな力を加え抜くことができる。また、そこに
棒を通して、図16のようにてこの原理を使って画鋲を
抜くこともできる。
【0043】本画鋲を使って壁面に掲示物を貼り付けた
とき、線状体から成る掴み代(1)画鋲の幅広の円盤状
等の鍔部(3)の上側にあるため、その線状体に紙挟み
を縛ることにより、軽い物例えば請求書や領収書等を吊
り下げることもできる。軽い紙等を紐でつるすことがで
きる。画鋲を使うときや、はずすとき箱に入れて持ち歩
くのは面倒だが、幅広の円盤状等の鍔部(3)の穴に針
金や紐等を通すことにより図17のようにたくさんの画
鋲を簡単に持ち歩くことができる。たくさんの本発明の
画鋲に付いた糸を束ねて箱等に入れた場合、取り出すの
も数を数えるのも便利である。線状体を長くし、透明、
または細い材質のものを使い、天井に刺した画鋲を下か
ら引き抜くようにすることもできる。ただし、画鋲が目
に当たらないように注意する必要がある。
【0044】掴み代(1)に造花などを縛れば造花を簡
単に壁に固定できる。細い糸等はあまり目立たない。画
鋲は小型で便利である。どの場合も線状体をしっかりと
幅広の円盤状等の鍔部(3)に固着することにより大型
にして利用することもできる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抜き取り可能な画鋲を示すもの
で、(a)は側面図、(b)は下方からの斜視図であ
る。
【図2】抜き取り可能な画鋲の他の例を示すもので、
(a)は側面図、(b)は下方からの斜視図である。
【図3】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図4】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で(a)は斜視図、(b)は下方からの斜視図である。
【図5】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図6】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で斜視図である。
【図7】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で側面図である。
【図8】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で、(a)は斜視図で、(b)は側面図である。
【図9】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すもの
で、(a)は斜視図で、(b)は下方からの斜視図であ
る。
【図10】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すも
ので、(a)は斜視図で、(b)は下方からの斜視図で
ある。
【図11】抜き取り可能な画鋲のさらに他の例を示すも
ので、(a)は斜視図で、(b)は側面図である。
【図12】画鋲の上面側に紐等線状体の両端が固着して
ある場合に、表側にある不定形の線状体を、入れられる
ような溝を彫って成る画鋲の斜視図である。
【図13】溝を彫って成る画鋲の他の例を示す斜視図で
ある。
【図14】溝を彫って成る画鋲の、さらに他の例を示す
斜視図である。
【図15】ニッパーを用いた引き抜き状況を示す略示図
である。
【図16】棒を用いた引き抜き状態を示す略示図で、
(a)は棒の差し込み状態を(b)はその引き抜く状態
を示すものである。
【図17】抜き取り可能な画鋲の収納状態を示す略示図
である。
【図18】壁面に差し込んだ画鋲を紐を伝わせて容器に
導いている状態の略示図である。
【0046】
【符号の説明】 1 線状体から成る掴み代 2 針 3 円盤状等の鍔 4 結び目 5 上面側の平滑面 6 接合部分 7 挿通孔 8 切り欠き部分 9 紐等を入れる溝 10 画鋲 11 指 12 壁 13 細い棒 14 ニッパー 15 容器 16 ストッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅広の円盤状等の鍔部(1)の下面側に尖
    端の針部(4)を、上面側に横向きの挿通孔(2)を有
    する掴み代(1)を前記円盤状等の鍔部(3)の平滑面
    を残して設け、かつ掴み代(1)を不定形の線状体とし
    てなる抜き取り可能な画鋲。
  2. 【請求項2】 幅広の円盤状等の鍔部(3)の下面側に
    尖端の針部(4)を、上面側に不定形の線状体とする掴
    み代(1)を、前記円盤状等の鍔部(3)の平滑面を残
    して、各1本の線状体の各両端を異なる二点で固定し、
    線状体と上面側との間に閉じた状態で設けてなる抜き取
    り可能な画鋲。
  3. 【請求項3】前記掴み代(1)を前記円盤状等の鍔部
    (3)の平滑面を残して、各1本の線状体の両端を結合
    して掴み代(1)を形成し揃えた両端のあたりの部分を
    画鋲に一点で固定してなる請求項1の抜き取り可能な画
    鋲。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103802569A (zh) * 2012-11-10 2014-05-21 蒙林生 易拨图钉
JP7021422B1 (ja) * 2021-03-22 2022-02-17 株式会社シルクマスター 壁にかけるインテリアのためのスケートボード用フック

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