JP2003305517A - フレキシブルロール成形装置 - Google Patents

フレキシブルロール成形装置

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JP2003305517A
JP2003305517A JP2002107904A JP2002107904A JP2003305517A JP 2003305517 A JP2003305517 A JP 2003305517A JP 2002107904 A JP2002107904 A JP 2002107904A JP 2002107904 A JP2002107904 A JP 2002107904A JP 2003305517 A JP2003305517 A JP 2003305517A
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JP
Japan
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roll group
flexible roll
lower rolls
rolls
side flexible
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Application number
JP2002107904A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ota
高裕 太田
Hiroaki Sato
広明 佐藤
Isamu Yamashita
勇 山下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被加工材の加工後のスプリングバックを抑制
するがことが可能なフレキシブルロール成形装置を提供
する。 【解決手段】 被加工材を複屈曲させるための複数のロ
ールを有する入口側フレキシブルロール群10と、入口
側フレキシブルロール群の後段に配置され、被加工材を
その幅方向に複屈曲させるための複数の上下ロールを有
する中央フレキシブルロール群30と、中央フレキシブ
ルロール群の後段に配置され、被加工材その幅方向に複
屈曲させる複数のロールを有する出口側フレキシブルロ
ール群50とを具備し、入口側フレキシブルロール群は
従動されるとともに、被加工材をその複数のロールと一
緒に挟持するためのブレーキ機構を有し、中央フレキシ
ブルロール群は駆動機構によりその複数の上下ロールが
回転駆動され、かつ前記出口側フレキシブルロール群の
複数のロールは、従動されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルロー
ル成形装置に関し、特に高力アルミニウム合金からなる
被加工材を三次元方向にから複屈曲させて航空機部品等
の製品を製造するためのフレキシブルロール成形装置に
係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、被加工材を三次元的に成形するに
は図27および図28に示す基台201上に入口側ロー
ル202、被加工材の進行方向と直行する方向に上下か
ら屈曲自在な複数のフレキシブルロール203および出
口側ロール204を有する成形装置を用いて行われてい
た。すなわち、被加工材205を入口側ロール202を
通して前記複数のフレキシブルロール203で挟み込
み、これらフレキシブルロール203を駆動軸206で
回転することにより前記被加工材205を前記出口側ロ
ール204に向けて前進させる。このとき、前記入口側
ロール202および出口側ロール204の上下位置を調
整し、前記被加工材を三次元的に成形する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の被加工材の成形においては次のような問題があ
った。航空機部品当に用いられる高力アルミニウム合金
では、高い降伏応力と低ヤング率を有することから、こ
の材料からなる被加工材を前述した図27および図28
に示す成形装置により三次元の成形を施すと、加工後の
スプリングバックが非常に大きくなる。このため、成形
時の局率半径は非常に小さくなる。具体的に、高力アル
ミニウム合金からなる被加工材(板材)を成形したとき
のフレキシブルロールの輪郭半径と成形後の加工材の曲
率半径の関係を図29に示す。この図29から高力アル
ミニウム合金からなる板材の幅が広いと、成形が困難に
なる。
【0004】例えば、幅が2mの板材を曲率Rが4mに
屈曲させるには成形時の曲率Rを0.5mに設定する必
要がある。この曲率Rに設定するには、半円以上の輪郭
を持つフレキシブルロールを使用するになり、外部のモ
ータからトルク伝達することが実質的に困難になる。ま
た、加工時の曲率半径の減少は複数のフレキシブルロー
ルを連結しているユニバーサルジョイントの屈曲角度を
増加させるため、強度が低下する。この対策として、ユ
ニバーサルジョイントの強度増加(径の増加)を図る
と、フレキシブルロールの間隔が広くなって、滑らかな
局面を持つ成形物を得ることが困難になる。
【0005】本発明は、被加工材を三次元方向に複屈曲
させて加工する際、加工後のスプリングバックを抑制す
るがことができ、高力アルミニウム合金からなる被加工
材を加工しても加工率半径を製品半径に近似させること
が可能で、かつ滑らかな複屈曲面を有する複雑形状の成
形品を加工することが可能なフレキシブルロール成形装
置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ルロール成形装置は、被加工材をその幅方向に複屈曲さ
せるための複数の上下ロールを有する入口側フレキシブ
ルロール群と、前記入口側フレキシブルロール群の後段
に配置され、前記入口側フレキシブルロール群を通して
搬送される前記被加工材をその幅方向に複屈曲させるた
めの複数の上下ロールを有する中央フレキシブルロール
群と、前記中央フレキシブルロール群の後段に配置さ
れ、前記中央フレキシブルロール群を通して搬送される
前記被加工材その幅方向に複屈曲させる複数のロールを
有する出口側フレキシブルロール群とを具備し、前記入
口側フレキシブルロール群は、前記中央フレキシブルロ
ール群における複数の上下ロールの回転駆動により従動
されるとともに、前記被加工材をその複数のロールと一
緒に挟持するためのブレーキ機構を有し、前記中央フレ
キシブルロール群は、駆動機構によりその複数の上下ロ
ールが回転駆動され、かつ前記出口側フレキシブルロー
ル群の複数のロールは、前記中央フレキシブルロール群
における複数の上下ロールの回転駆動により従動される
ことを特徴とするものである。
【0007】本発明に係る別のフレキシブルロール成形
装置は、被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複
数のロールを有する入口側フレキシブルロール群と、前
記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記被
加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下ロ
ールを有する中央フレキシブルロール群と、前記中央フ
レキシブルロール群の後段に配置され、前記中央フレキ
シブルロール群を通して搬送される前記被加工材その幅
方向に複屈曲させる複数の上下ロールを有する出口側フ
レキシブルロール群とを具備し、前記入口側フレキシブ
ルロール群は、前記中央フレキシブルロール群における
複数の上下ロールの回転駆動により従動され、前記中央
フレキシブルロール群は、駆動機構によりその複数の上
下ロールが回転駆動され、前記出口側フレキシブルロー
ル群は、駆動機構によりその複数の上下ロールが前記中
央フレキシブルロール群の上下ロールに比べて速い周速
度でトルク制御されて回転駆動され、かつ前記出口側フ
レキシブルロール群の上ロールは、前記被加工材を挟ん
でその下ロールに対し荷重制御がなされていることを特
徴とするものである。
【0008】本発明に係る別のフレキシブルロール成形
装置は、被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複
数のロールを有する入口側フレキシブルロール群と、前
記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記被
加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下ロ
ールを有する中央フレキシブルロール群と、前記中央フ
レキシブルロール群の後段に配置され、前記中央フレキ
シブルロール群を通して搬送される前記被加工材その幅
方向に複屈曲させる複数の上下ロールを有する出口側フ
レキシブルロール群とを具備し、前記入口側フレキシブ
ルロール群および前記中央フレキシブルロール群は、前
記出口側フレキシブルロール群における複数の上下ロー
ルの回転駆動によりそれぞれ従動され、前記中央フレキ
シブルロール群の上ロールは、前記被加工材を挟んでそ
の下ロールに対し荷重制御がなされ、前記出口側フレキ
シブルロール群は、駆動機構によりその複数の上下ロー
ルが回転駆動され、かつ前記出口側フレキシブルロール
群の上ロールは、前記被加工材を挟んでその下ロールに
対し荷重が加えられていることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明に係る別のフレキシブルロール成形
装置は、被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複
数のロールを有する入口側フレキシブルロール群と、前
記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記被
加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下ロ
ールを有する中央フレキシブルロール群と、前記中央フ
レキシブルロール群の後段に配置され、前記中央フレキ
シブルロール群を通して搬送される前記被加工材その幅
方向に複屈曲させる複数の上下ロールを有する出口側フ
レキシブルロール群とを具備し、前記入口側フレキシブ
ルロール群は、前記中央フレキシブルロール群における
複数の上下ロールの回転駆動により従動されるととも
に、前記被加工材をその複数のロールと一緒に挟持する
ためのブレーキ機構を有し、前記入口側フレキシブルロ
ール群は、前記中央フレキシブルロール群における複数
の上下ロールの回転駆動により従動され、前記中央フレ
キシブルロール群は、駆動機構によりその複数の上下ロ
ールが回転駆動され、前記出口側フレキシブルロール群
は、駆動機構によりその複数の上下ロールが前記中央フ
レキシブルロール群の上下ロールに比べて速い周速度で
トルク制御されて回転駆動され、かつ前記出口側フレキ
シブルロール群の上ロールは、前記被加工材を挟んでそ
の下ロールに対し荷重制御がなされていることを特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0011】(第1実施形態)図1は、この第1実施形
態に係るフレキシブルロール成形装置を示す概略図、図
2は図1の成形装置に組み込まれる入口側フレキシブル
ロール群の一部を示す正面図、図3は図2の入口側フレ
キシブルロール群の上ロール群側を示す断面図、図4は
図1の成形装置に組み込まれる中央フレキシブルロール
群の一部を示す正面図、図5は図4の中央フレキシブル
ロール群の上ロール群側を示す断面図、図6は図1の成
形装置に組み込まれる出口側フレキシブルロール群の一
部を示す正面図、図7は図6の出口側フレキシブルロー
ル群の上ロール群側を示す断面図である。
【0012】基台1上には、入口側フレキシブルロール
群10、中央フレキシブルロール群30および出口側フ
レキシブルロール群50がこの順序で配設されている。
【0013】前記入口側フレキシブルロール群10は、
図2、図3に示すように被加工材である例えば高力アル
ミニウム合金からなる板材aを挟んで配置され、前記中
央フレキシブルロール群30の回転駆動に従動する複数
の上下ロール11,12を有する。これら上下ロール1
1、12の両端付近は、対をなすケーシング13内にそ
れぞれ収納され、これら対をなすケーシング13内に保
持された軸受14により回転可能に軸支されるととも
に、それらの隣接方向への移動を規制している。前記各
上下ロール11,12は、軸方向に伸縮可能なユニバー
サルジョント15にそれぞれ結合されている。複数の前
記対をなすケーシング13は、ロールスライド16の対
向する側面に図示しないねじによりそれぞれ固定されて
いる。これらロールスライド16は、スライド受け台1
7の曲面に摺動可能に配置され、かつ図示しなすガイド
レールにより係合されて前記スライド受け台17から外
れるのを防止している。前記下部側のスライド受け台1
7の下面には下端にねじ18を有するロールスタンド1
9が当接されている。前記上部側のスライド受け台17
の上面には、ブレーキ機構である油圧シリンダ20のシ
リンダ軸21が連結されている。
【0014】このような構成の入口側フレキシブルロー
ル群10において、前記ロールスタンド19のねじ18
を回動させ、かつ前記油圧シリンダ20を駆動すること
によって、前記スライド受け台17、ロールスライド1
6、ケーシング13および上下ロール11、12を一体
的に上下移動させることが可能になる。これら上下ロー
ル11、12を上下動作させると、ロールスライド16
は隣接する両側の上下ロール11、12に対して所定の
位置関係を保持してスライド受け台17との当接面で首
振り移動し、常に対向する上下ロール11、12が互い
に向き合うように制御される。また、前記油圧シリンダ
20の駆動により前記上下ロール11、12間に位置す
る板材aがこれら上下ロール11、12にて所望の荷重
で挟持される。
【0015】前記中央フレキシブルロール群30は、図
4、図5に示すように前記高力アルミニウム合金からな
る板材aを挟んで複数の上下ロール31,32を有す
る。これら上下ロール31、32の両端付近は、対をな
すケーシング33内にそれぞれ収納され、これら対をな
すケーシング33内に保持された軸受34により回転可
能に軸支されるとともに、それらの隣接方向への移動を
規制している。前記各上下ロール31,32は、軸方向
に伸縮可能なユニバーサルジョント35にそれぞれ結合
され、かつこれら一端側(例えば左端)に位置するユニ
バーサルジョンイント35にトルクを伝達するための駆
動軸36が連結されている。複数の前記対をなすケーシ
ング33は、ロールスライド37の対向する側面に図示
しないねじによりそれぞれ固定されている。これらロー
ルスライド37は、スライド受け台38の曲面に摺動可
能に配置され、かつ図示しなすガイドレールにより係合
されて前記スライド受け台38から外れるのを防止して
いる。前記上下側のスライド受け台38の上面および下
面には、上端および下端にねじ39を有するロールスタ
ンド40がそれぞれ当接されている。
【0016】このような構成の中央フレキシブルロール
群30において、前記上下のロールスタンド40のねじ
39を回動させることによって、前記スライド受け台3
8、ロールスライド37、ケーシング33および上下ロ
ール31、32を一体的に上下移動させることが可能に
なる。これら上下ロール31、32を上下動作させる
と、ロールスライド37は隣接する両側の上下ロール3
1、32に対して所定の位置関係を保持してスライド受
け台38との当接面で首振り移動し、常に対向する上下
ロール31、32が互いに向き合うように制御される。
【0017】前記出口側フレキシブルロール群50は、
図6に示すように前記高力アルミニウム合金からなる板
材aを挟んで配置され、前記中央フレキシブルロール群
30の回転駆動に従動する複数の上下ロール51,52
を有する。これら上下ロール51、52の両端付近は、
対をなすケーシング53内にそれぞれ収納され、これら
対をなすケーシング53内に保持された軸受(図示せ
ず)により回転可能に軸支されるとともに、それらの隣
接方向への移動を規制している。前記各上下ロール5
1,52は、それらの中心に貫通された柔軟な連結軸5
4によりそれぞれ連結されている。複数の前記対をなす
ケーシング53は、ロールスライド55の対向する側面
に図示しないねじによりそれぞれ固定されている。これ
らロールスライド55は、スライド受け台56の曲面に
摺動可能に配置され、かつ図示しなすガイドレールによ
り係合されて前記スライド受け台56から外れるのを防
止している。前記上下側のスライド受け台56の上面お
よび下面には、上端および下端にねじ57を有するロー
ルスタンド58がそれぞれ当接されている。
【0018】このような構成の出口側フレキシブルロー
ル群50において、前記上下のロールスタンド58のね
じ57を回転させることによって、前記スライド受け台
56、ロールスライド55、ケーシング53および上下
ロール51、52を一体的に上下移動させることが可能
になる。これら上下ロール51、52を上下動作させる
と、ロールスライド55は隣接する両側の上下ロール5
1、52に対して所定の位置関係を保持してスライド受
け台56との当接面で首振り移動し、常に対向する上下
ロール51、52が互いに向き合うように制御される。
【0019】次に、前述した第1実施形態のフレキシブ
ルロール成形装置の作用を説明する。
【0020】まず、前記入口側フレキシブルロール群1
0において、ロールスタンド19のねじ18を回動さ
せ、かつ油圧シリンダ20を駆動することによって、ス
ライド受け台17、ロールスライド16、ケーシング1
3および上下ロール11、12を一体的に上下移動さ
せ、各上下ロール11、12を下側に湾曲した軌跡上に
配列する。また、前記中央フレキシブルロール群30に
おいて上下のロールスタンド40のねじ39を回動させ
ることによって、スライド受け台38、ロールスライド
37、ケーシング33および上下ロール31、32を一
体的に上下移動させ、各上下ロール31、32を下側に
湾曲した軌跡上に配列する。さらに、前記出口側フレキ
シブルロール群50において上下のロールスタンド58
のねじ57を回転させることによって、スライド受け台
56、ロールスライド55、ケーシング53および上下
ロール51、52を一体的に上下移動させ、各上下ロー
ル51、52を下側に湾曲した軌跡上に配列する。
【0021】前記各フレキシブルロール群10,30,
50を所定位置にセッティングした後、高力アルミニウ
ム合金からなる板材aを入口側フレキシブルロール群1
0、中央フレキシブルロール群30および出口側フレキ
シブルロール群50の上下ロール10,11,31,3
2,51,52の間を通過させる。このとき、前記油圧
シリンダ20の駆動により前記上下ロール11、12間
に位置する板材aをこれら上下ロール11、12で所望
の荷重にて挟持する。つづいて、前記中央フレキシブル
ロール群30駆動軸36に所定のトルクを伝達させて回
転させて、その各上下ロール31、32を回転させるこ
とにより、前記板材aを前記出口側フレキシブルロール
群50に向けて前進させる。このとき、前記中央フレキ
シブルロール群30がフレキシブル化された複数の上下
ロール31、32を有するのみならず、その前後段にも
フレキシブル化された複数の上下ロール11、12を有
する入口側フレキシブルロール群10およびフレキシブ
ル化された複数の上下ロール51、52を有する出口側
フレキシブルロール群50が配置されているため、前記
板材aを広範囲の複屈曲形状に成形することが可能にな
る。
【0022】また、前記中央フレキシブルロール群30
の各上下ロール31、32を回転駆動させ、前記入口側
フレキシブルロール群10にブレーキ機構である油圧シ
リンダ20で前記板材aを所定の荷重で挟持することに
より前記板材aに対してブレーキを加えることができ
る。その結果、前記入口側フレキシブルロール群10と
前記中央フレキシブルロール群30の間に位置する前記
板材aに張力が付加される。しかも、前記油圧シリンダ
20による前記上下ロール11,12間に位置する板材
aへの挟持力を調節することにより前記板材aに付加さ
れる張力を調整することが可能になる。このように前記
板材aに張力を付加することにより前記入口側フレキシ
ブルロール群10で複屈曲させた後の板材aのスプリン
グバックを抑制することが可能になる。
【0023】具体的には、前記板材を複屈曲加工した際
の板材材料の耐力に対する加工時の引張応力(加工時の
引張応力/板材材料の耐力)と、板材の加工半径に対す
る成形後の板材曲率半径(成形後の板材曲率半径/板材
の加工半径;この値が1に近似するほどスプリングバッ
クが抑制されることを意味する)との関係を図7に示
す。この図7から加工時の引張応力(張力)を大きくす
ることにより、(成形後の板材曲率半径/板材の加工半
径)が1に近似し、スプリングバックを抑制できること
がわかる。
【0024】以上、前述した第1実施形態によれば中央
フレキシブルロール群30がフレキシブル化された複数
の上下ロール31、32を有するのみならず、その前後
段にもフレキシブル化された複数の上下ロール11、1
2を有する入口側フレキシブルロール群10およびフレ
キシブル化された複数の上下ロール51、52を有する
出口側フレキシブルロール群50を配置することによっ
て、板材aを広範囲の複屈曲形状に成形することが可能
になる。
【0025】また、前記入口側フレキシブルロール群1
0に油圧シリンダ20のようなブレーキ機構を設けるこ
とによって、曲げ部に張力を付加してスプリングバック
を抑制できるため、高い降伏応力と低ヤング率を有する
高力アルミニウム合金からなる板材を加工しても加工率
半径を製品半径に近似させることが可能になる。
【0026】その結果次のような効果を奏する。
【0027】1)広範囲の板材の加工に適用することが
できる。
【0028】2)曲率半径の小さい製品にも適用するこ
とができる。
【0029】3)スプリングバックを抑制できることか
ら、中央フレキシブルロール群の複数の上下ロールを結
合するユニバーサルジョイントの小型化が可能で、上下
ロール間隔を狭くできるため、成形品の曲面を滑らかに
することができる。
【0030】4)出口側フレキシブルロール群を従動と
して駆動系を設けない構造にすることによって、成形装
置の低コスト化を図ることが可能になる。
【0031】なお、前述した第1実施形態において出口
側フレキシブルロール群50は複数の上下ロール51,
52を有する構成にしたが、板材を上方向に屈曲させる
場合には複数の下ロールを有する構造にしてもよい。
【0032】(第2実施形態)図8は、この第2実施形
態に係るフレキシブルロール成形装置を示す概略図、図
9は図8の成形装置に組み込まれる入口側フレキシブル
ロール群の一部を示す正面図、図10は図8の成形装置
に組み込まれる中央フレキシブルロール群の一部を示す
正面図、図11は図10の中央フレキシブルロール群の
上ロール群側を示す断面図、図12は図8の成形装置に
組み込まれる出口側フレキシブルロール群の一部を示す
正面図、図13は図12の出口側フレキシブルロール群
の上ロール群側を示す断面図である。
【0033】基台61上には、入口側フレキシブルロー
ル群70、中央フレキシブルロール群80および出口側
フレキシブルロール群100がこの順序で配設されてい
る。
【0034】前記入口側フレキシブルロール群70は、
図9に示すように被加工材である例えば高力アルミニウ
ム合金からなる板材aを挟んで配置され、前記中央フレ
キシブルロール群80の回転駆動に従動する複数の上下
ロール71,72を有する。これら上下ロール71、7
2の両端付近は、対をなすケーシング73内にそれぞれ
収納され、これら対をなすケーシング73内に保持され
た軸受(図示せず)により回転可能に軸支されるととも
に、それらの隣接方向への移動を規制している。前記各
上下ロール71,72は、それらの中心に貫通された柔
軟な連結軸74によりそれぞれ連結されている。複数の
前記対をなすケーシング73は、ロールスライド75の
対向する側面に図示しないねじによりそれぞれ固定され
ている。これらロールスライド75は、スライド受け台
76の曲面に摺動可能に配置され、かつ図示しなすガイ
ドレールにより係合されて前記スライド受け台76から
外れるのを防止している。前記上下側のスライド受け台
76の上面および下面には、上端および下端にねじ77
を有するロールスタンド78がそれぞれ当接されてい
る。
【0035】このような構成の入口側フレキシブルロー
ル群70において、前記上下のロールスタンド78のね
じ77を回転させることによって、前記スライド受け台
76、ロールスライド75、ケーシング73および上下
ロール71、72を一体的に上下移動させることが可能
になる。これら上下ロール71、72を上下動作させる
と、ロールスライド75は隣接する両側の上下ロール7
1、72に対して所定の位置関係を保持してスライド受
け台76との当接面で首振り移動し、常に対向する上下
ロール71、72が互いに向き合うように制御される。
【0036】前記中央フレキシブルロール群80は、図
10、図11に示すように前記板材aを挟んで複数の上
下ロール81,82を有する。これら上下ロール81、
82の両端付近は、対をなすケーシング83内にそれぞ
れ収納され、これら対をなすケーシング83内に保持さ
れた軸受84により回転可能に軸支されるとともに、そ
れらの隣接方向への移動を規制している。前記各上下ロ
ール81,82は、軸方向に伸縮可能なユニバーサルジ
ョント85にそれぞれ結合され、かつこれら一端側(例
えば左端)に位置するユニバーサルジョンイント85に
トルクを伝達するための駆動軸86が連結されている。
この駆動軸86には、駆動系(図示せず)が連結されて
いる。複数の前記対をなすケーシング83は、ロールス
ライド87の対向する側面に図示しないねじによりそれ
ぞれ固定されている。これらロールスライド87は、ス
ライド受け台88の曲面に摺動可能に配置され、かつ図
示しなすガイドレールにより係合されて前記スライド受
け台88から外れるのを防止している。前記上下側のス
ライド受け台88の上面および下面には、上端および下
端にねじ89を有するロールスタンド90がそれぞれ当
接されている。
【0037】このような構成の中央フレキシブルロール
群80において、前記上下のロールスタンド90のねじ
89を回動させることによって、前記スライド受け台8
8、ロールスライド87、ケーシング83および上下ロ
ール81、82を一体的に上下移動させることが可能に
なる。これら上下ロール81、82を上下動作させる
と、ロールスライド87は隣接する両側の上下ロール8
1、82に対して所定の位置関係を保持してスライド受
け台88との当接面で首振り移動し、常に対向する上下
ロール81、82が互いに向き合うように制御される。
【0038】前記出口側フレキシブルロール群100
は、図12、図13に示すように前記板材aを挟んで配
置された複数の上下ロール101,102を有する。こ
れら上下ロール101、102の両端付近は、対をなす
ケーシング103内にそれぞれ収納され、これら対をな
すケーシング103内に保持された軸受104により回
転可能に軸支されるとともに、それらの隣接方向への移
動を規制している。前記各上下ロール101,102
は、軸方向に伸縮可能なユニバーサルジョント105に
それぞれ結合され、かつこれら一端側(例えば左端)に
位置するユニバーサルジョンイント105にトルクを伝
達するための駆動軸106が連結されている。この駆動
軸106には、トルクコートロールが可能な駆動系(図
示せず)が連結されている。なお、トルクコートロール
が可能な駆動系による前記複数の上下ロール101,1
02の周速度は、前記駆動系による中央フレキシブルロ
ール群80の上下ロール81、82の周速度より速く設
定される。複数の前記対をなすケーシング103は、ロ
ールスライド107の対向する側面に図示しないねじに
よりそれぞれ固定されている。これらロールスライド1
07は、スライド受け台108の曲面に摺動可能に配置
され、かつ図示しなすガイドレールにより係合されて前
記スライド受け台108から外れるのを防止している。
前記下部側のスライド受け台108の下面には下端にね
じ109を有するロールスタンド110が当接されてい
る。前記上部側のスライド受け台108の上面には、油
圧シリンダ111のシリンダ軸112が連結されてい
る。
【0039】このような構成の出口側フレキシブルロー
ル群100において、前記ロールスタンド110のねじ
109を回動させ、かつ前記油圧シリンダ111を駆動
することによって、前記スライド受け台108、ロール
スライド107、ケーシング103および上下ロール1
01、102を一体的に上下移動させることが可能にな
る。これら上下ロール101、102を上下動作させる
と、ロールスライド107は隣接する両側の上下ロール
101、102に対して所定の位置関係を保持してスラ
イド受け台108との当接面で首振り移動し、常に対向
する上下ロール101、102が互いに向き合うように
制御される。また、前記油圧シリンダ111の駆動によ
り前記上下ロール101、102間に位置する板材aに
対してこれら上下ロール101、102にて所望の荷重
が付加される。
【0040】次に、前述した第2実施形態のフレキシブ
ルロール成形装置の作用を説明する。
【0041】まず、前記入口側フレキシブルロール群7
0において、上下のロールスタンド78のねじ77を回
動させることによって、スライド受け台75、ロールス
ライド76、ケーシング73および上下ロール71、7
2を一体的に上下移動させ、各上下ロール71、72を
下側に湾曲した軌跡上に配列する。また、前記中央フレ
キシブルロール群80において上下のロールスタンド9
0のねじ89を回動させることによって、スライド受け
台88、ロールスライド87、ケーシング83および上
下ロール81、82を一体的に上下移動させ、各上下ロ
ール81、82を下側に湾曲した軌跡上に配列する。さ
らに、前記出口側フレキシブルロール群100において
下部ロールスタンド110のねじ109を回転させ、か
つ油圧シリンダ111を駆動することによって、スライ
ド受け台108、ロールスライド107、ケーシング1
03および上下ロール101、102を一体的に上下移
動させ、各上下ロール101、102を下側に湾曲した
軌跡上に配列する。
【0042】前記各フレキシブルロール群70,80,
100を所定位置にセッティングした後、例えば高力ア
ルミニウム合金からなる板材aを入口側フレキシブルロ
ール群70、中央フレキシブルロール群80および出口
側フレキシブルロール群100の上下ロール70,7
1,81,82,101,102の間を通過させる。こ
のとき、出口側フレキシブルロール群100の油圧シリ
ンダ111の駆動により前記上下ロール101、102
間に位置する板材aをこれら上下ロール101、102
で荷重制御する。つづいて、前記中央フレキシブルロー
ル群80および出口側フレキシブルロール群100の駆
動軸86,106に所定のトルクを伝達させて回転させ
て、その各上下ロール81、82,101,102を回
転させることにより、前記板材aを前記出口側フレキシ
ブルロール群50に向けて前進させる。このとき、前記
中央フレキシブルロール群80がフレキシブル化された
複数の上下ロール81、82を有するのみならず、その
前後段にもフレキシブル化された複数の上下ロール7
1、72を有する入口側フレキシブルロール群70およ
びフレキシブル化された複数の上下ロール101、10
2を有する出口側フレキシブルロール群100が配置さ
れているため、前記板材aを広範囲の複屈曲形状に成形
することが可能になる。
【0043】また、前記中央フレキシブルロール群80
および出口側フレキシブルロール群100の各上下ロー
ル81、82,101,102を駆動軸86,106に
連結した駆動系により回転駆動させるとともに、前記駆
動軸106をトルクコートロールが可能な駆動系により
前記複数の上下ロール101,102の周速度を前記中
央フレキシブルロール群80の上下ロール81、82の
周速度より速く設定することによって、前記中央フレキ
シブルロール群80と前記出口側フレキシブルロール群
100の間に位置する前記板材aに張力が付加される。
このとき、前記出口側フレキシブルロール群100の前
記油圧シリンダ111の駆動により前記上下ロール10
1、102間に位置する板材aに対してこれら上下ロー
ル101、102にて所望の荷重を加えることにより、
前記板材aを保持してその板材aに前記張力を安定的に
付加することが可能になる。しかも、前記駆動軸106
へのトルクを制御することにより前記板材aに付加され
る張力を調整することが可能になる。このように前記板
材aに張力を付加することにより、前述した図7の特性
図に示したのと同様、前記中央フレキシブルロール群8
0で複屈曲させた後の板材aのスプリングバックを抑制
することが可能になる。
【0044】以上、前述した第2実施形態によれば中央
フレキシブルロール群30がフレキシブル化された複数
の上下ロール31、32を有するのみならず、その前後
段にもフレキシブル化された複数の上下ロール11、1
2を有する入口側フレキシブルロール群10およびフレ
キシブル化された複数の上下ロール101、102を有
する出口側フレキシブルロール群100を配置すること
によって、板材aを広範囲の複屈曲形状に成形すること
が可能になる。
【0045】また、前記中央フレキシブルロール群80
および出口側フレキシブルロール群100を回転駆動さ
せるとともに、前記駆動軸106をトルクコートロール
が可能な駆動系により複数の上下ロール101,102
の周速度を前記中央フレキシブルロール群80の上下ロ
ール81、82の周速度より速く設定することによっ
て、曲げ部に張力を付加してスプリングバックを抑制で
きるため、高い降伏応力と低ヤング率を有する高力アル
ミニウム合金からなる板材を加工しても加工率半径を製
品半径に近似させることが可能になる。
【0046】その結果、次のような効果を奏する。
【0047】1)広範囲の板材の加工に適用することが
できる。
【0048】2)曲率半径の小さい製品にも適用するこ
とができる。
【0049】3)出口側フレキシブルロール群により加
工トルクを付加できるため、中央フレキシブルロール群
の駆動トルクを低減できる。その結果、中央フレキシブ
ルロール群の複数の上下ロールを結合するユニバーサル
ジョイントの小型化が可能で、上下ロール間隔を狭くで
きるため、成形品の曲面を滑らかにすることができる。
【0050】なお、前述した第2実施形態において入口
側フレキシブルロール群70は複数の上下ロール71,
72を有する構成にしたが、板材を上方向に屈曲させる
場合には複数の下ロールを有する構造にしてもよい。
【0051】(第3実施形態)図14は、この第3実施
形態に係るフレキシブルロール成形装置を示す概略図、
図15は図14の成形装置に組み込まれる入口側フレキ
シブルロール群の一部を示す正面図、図16は図14の
成形装置に組み込まれる中央フレキシブルロール群の一
部を示す正面図、図17は図16の中央フレキシブルロ
ール群の上ロール群側を示す断面図、図18は図14の
成形装置に組み込まれる出口側フレキシブルロール群の
一部を示す正面図、図19は図18の出口側フレキシブ
ルロール群の上ロール群側を示す断面図である。なお、
この第3実施形態において前述した実施形態2で参照し
た図面と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
【0052】基台61上には、図15に示す構造の入口
側フレキシブルロール群70、中央フレキシブルロール
群120および図18、図19に示す構造の出口側フレ
キシブルロール群100がこの順序で配設されている。
【0053】前記中央フレキシブルロール群120は、
図16、図17に示すように例えば高力アルミニウム合
金からなる板材aを挟んで複数の上下ロール121,1
22を有する。これら上下ロール121、122の両端
付近は、対をなすケーシング123内にそれぞれ収納さ
れ、これら対をなすケーシング123内に保持された軸
受124により回転可能に軸支されるとともに、それら
の隣接方向への移動を規制している。前記各上下ロール
121,122は、軸方向に伸縮可能なユニバーサルジ
ョント125にそれぞれ結合されている。複数の前記対
をなすケーシング123は、ロールスライド126の対
向する側面に図示しないねじによりそれぞれ固定されて
いる。これらロールスライド126は、スライド受け台
127の曲面に摺動可能に配置され、かつ図示しなすガ
イドレールにより係合されて前記スライド受け台127
から外れるのを防止している。前記下側のスライド受け
台127の下面には、下端にねじ128を有するロール
スタンド129がそれぞれ当接されている。前記上部側
のスライド受け台127の上面には、油圧シリンダ13
0のシリンダ軸131が連結されている。
【0054】このような構成の中央フレキシブルロール
群120において、前記下部のロールスタンド129の
ねじ128を回動させ回動させ、かつ前記油圧シリンダ
130を駆動することによって、前記スライド受け台1
27、ロールスライド126、ケーシング123および
上下ロール121、122を一体的に上下移動させるこ
とが可能になる。これら上下ロール121、122を上
下動作させると、ロールスライド126は隣接する両側
の上下ロール121、122に対して所定の位置関係を
保持してスライド受け台127との当接面で首振り移動
し、常に対向する上下ロール121、122が互いに向
き合うように制御される。また、前記油圧シリンダ13
0の駆動により前記上下ロール121、122間に位置
する板材aに対してこれら上下ロール121、122に
て所望の荷重が付加される。
【0055】次に、前述した第3実施形態のフレキシブ
ルロール成形装置の作用を説明する。
【0056】まず、前記入口側フレキシブルロール群7
0において、上下のロールスタンド78のねじ77を回
動させることによって、スライド受け台75、ロールス
ライド76、ケーシング73および上下ロール71、7
2を一体的に上下移動させ、各上下ロール71、72を
下側に湾曲した軌跡上に配列する。また、前記中央フレ
キシブルロール群120において下部のロールスタンド
129のねじ128を回動させ回動させ、かつ前記油圧
シリンダ130を駆動することによって、スライド受け
台127、ロールスライド126、ケーシング123お
よび上下ロール121、122を一体的に上下移動さ
せ、各上下ロール121、122を下側に湾曲した軌跡
上に配列する。さらに、前記出口側フレキシブルロール
群100において下部ロールスタンド110のねじ10
9を回転させ、かつ油圧シリンダ111を駆動すること
によって、スライド受け台108、ロールスライド10
7、ケーシング103および上下ロール101、102
を一体的に上下移動させ、各上下ロール101、102
を下側に湾曲した軌跡上に配列する。
【0057】前記各フレキシブルロール群70,12
0,100を所定位置にセッティングした後、例えば高
力アルミニウム合金からなる板材aを入口側フレキシブ
ルロール群70、中央フレキシブルロール群120およ
び出口側フレキシブルロール群100の上下ロール7
0,71,121,122,101,102の間を通過
させる。このとき、中央フレキシブルロール群120の
油圧シリンダ130の駆動により前記上下ロール12
1、122間に位置する板材aに対してこれら上下ロー
ル121、122にて所望の荷重が付加し、これら上下
ロール121、122の輪郭半径と一致させる。また、
出口側フレキシブルロール群100の油圧シリンダ11
1の駆動により前記上下ロール101、102間に位置
する板材aをこれら上下ロール101、102で荷重制
御する。つづいて、前記出口側フレキシブルロール群1
00の駆動軸106にトルクコントロールが可能な制御
系(図示せず)により所定のトルクを伝達させて回転さ
せて、その各上下ロール101,102を回転させるこ
とにより、前記板材aを前記入口側フレキシブルロール
群70および中央フレキシブルロール群120を通して
前記出口側フレキシブルロール群100側に向けて前進
させる。このとき、前記中央フレキシブルロール群12
0がフレキシブル化された複数の上下ロール121、1
22を有するのみならず、その前後段にもフレキシブル
化された複数の上下ロール71、72を有する入口側フ
レキシブルロール群70およびフレキシブル化された複
数の上下ロール101、102を有する出口側フレキシ
ブルロール群100が配置されているため、前記板材a
を広範囲の複屈曲形状に成形することが可能になる。
【0058】また、前記出口側フレキシブルロール群1
00の各上下ロール101,102に連結した駆動軸1
06をトルクコートロールが可能な駆動系により回転駆
動させると、非駆動(従動)の前記中央フレキシブルロ
ール群120の複数の上下ロール121,122による
前記板材aの塑性加工(複屈曲加工)時の抵抗によっ
て、前記板材aを前記出口側フレキシブルロール群10
0側に引き出す張力が生じる。このとき、前記出口側フ
レキシブルロール群100の前記油圧シリンダ111の
駆動により前記上下ロール101、102間に位置する
板材aに対してこれら上下ロール101、102にて所
望の荷重を加えることにより、前記板材aを保持してそ
の板材aに前記張力を安定的に付加することが可能にな
る。しかも、前記駆動軸106へのトルクを制御するこ
とにより前記板材aに付加される張力を調整することが
可能になる。このように前記板材aに張力を付加するこ
とにより、前述した図7の特性図に示したのと同様、前
記中央フレキシブルロール群120で複屈曲させた後の
板材aのスプリングバックを抑制することが可能にな
る。
【0059】以上、前述した第3実施形態によれば中央
フレキシブルロール群120がフレキシブル化された複
数の上下ロール121、122を有するのみならず、そ
の前後段にもフレキシブル化された複数の上下ロール7
1、72を有する入口側フレキシブルロール群70およ
びフレキシブル化された複数の上下ロール101、10
2を有する出口側フレキシブルロール群100を配置す
ることによって、板材aを広範囲の複屈曲形状に成形す
ることが可能になる。
【0060】また、出口側フレキシブルロール群100
の駆動軸106をトルクコートロールが可能な駆動系に
より複数の上下ロール101,102を回転駆動するこ
とによって、曲げ部に張力を付加してスプリングバック
を抑制できるため、高い降伏応力と低ヤング率を有する
高力アルミニウム合金からなる板材を加工しても加工率
半径を製品半径に近似させることが可能になる。
【0061】その結果、次のような効果を奏する。
【0062】1)広範囲の板材の加工に適用することが
できる。
【0063】2)曲率半径の小さい製品にも適用するこ
とができる。
【0064】3)板材の幅方向の屈曲を決定する中央フ
レキシブルロール群に駆動軸を設けず、従動させること
によって、中央フレキシブルロール群の複数の上下ロー
ルを結合するユニバーサルジョイントの小型化が可能
で、上下ロール間隔を狭くできるため、成形品の曲面を
滑らかにすることができる。
【0065】なお、前述した第3実施形態において入口
側フレキシブルロール群70は複数の上下ロール71,
72を有する構成にしたが、板材を上方向に屈曲させる
場合には複数の下ロールを有する構造にしてもよい。
【0066】(第4実施形態)図20は、この第4実施
形態に係るフレキシブルロール成形装置を示す概略図、
図21は図20の成形装置に組み込まれる入口側フレキ
シブルロール群の一部を示す正面図、図22は図21の
入口側フレキシブルロール群の上ロール群側を示す断面
図、図23は図20の成形装置に組み込まれる中央フレ
キシブルロール群の一部を示す正面図、図24は図23
の中央フレキシブルロール群の上ロール群側を示す断面
図、図25は図20の成形装置に組み込まれる出口側フ
レキシブルロール群の一部を示す正面図、図26は図2
5の出口側フレキシブルロール群の上ロール群側を示す
断面図である。なお、この第4実施例において前述した
第1、第2の実施形態で参照した図面と同様な部材は同
符号を付して説明を省略する。
【0067】基台1上には、図21、図22に示す入口
側フレキシブルロール群10、図23、図24に示す中
央フレキシブルロール群80および図25、図26に示
す出口側フレキシブルロール群100がこの順序で配設
されている。
【0068】次に、前述した第4実施形態のフレキシブ
ルロール成形装置の作用を説明する。
【0069】まず、前記入口側フレキシブルロール群1
0において、ロールスタンド19のねじ18を回動さ
せ、かつ油圧シリンダ20を駆動することによって、ス
ライド受け台17、ロールスライド16、ケーシング1
3および上下ロール11、12を一体的に上下移動さ
せ、各上下ロール11、12を下側に湾曲した軌跡上に
配列する。また、前記中央フレキシブルロール群80に
おいて上下のロールスタンド90のねじ89を回動させ
ることによって、スライド受け台88、ロールスライド
87、ケーシング83および上下ロール81、82を一
体的に上下移動させ、各上下ロール81、82を下側に
湾曲した軌跡上に配列する。さらに、前記出口側フレキ
シブルロール群100において下部ロールスタンド11
0のねじ109を回転させ、かつ油圧シリンダ111を
駆動することによって、スライド受け台108、ロール
スライド107、ケーシング103および上下ロール1
01、102を一体的に上下移動させ、各上下ロール1
01、102を下側に湾曲した軌跡上に配列する。
【0070】前記各フレキシブルロール群10,80,
100を所定位置にセッティングした後、高力アルミニ
ウム合金からなる板材aを入口側フレキシブルロール群
10、中央フレキシブルロール群80および出口側フレ
キシブルロール群100の上下ロール10,11,8
1,82,101,102の間を通過させる。このと
き、前記入口側フレキシブルロール群10の油圧シリン
ダ20の駆動により前記上下ロール11、12間に位置
する板材aをこれら上下ロール11、12で所望の荷重
にて挟持する。また、出口側フレキシブルロール群10
0の油圧シリンダ111の駆動により前記上下ロール1
01、102間に位置する板材aをこれら上下ロール1
01、102で荷重制御する。
【0071】次いで、前記中央フレキシブルロール群8
0および出口側フレキシブルロール群100の駆動軸8
6,106に所定のトルクを伝達させて回転させて、そ
の各上下ロール81、82,101,102を回転させ
ることにより、前記板材aを前記出口側フレキシブルロ
ール群50に向けて前進させる。このとき、前記中央フ
レキシブルロール群80がフレキシブル化された複数の
上下ロール81、82を有するのみならず、その前後段
にもフレキシブル化された複数の上下ロール71、72
を有する入口側フレキシブルロール群70およびフレキ
シブル化された複数の上下ロール101、102を有す
る出口側フレキシブルロール群100が配置されている
ため、前記板材aを広範囲の複屈曲形状に成形すること
が可能になる。
【0072】また、前記中央フレキシブルロール群80
および出口側フレキシブルロール群100の各上下ロー
ル81、82,101,102を駆動軸86,106に
連結した駆動系により回転駆動させ、前記入口側フレキ
シブルロール群10にブレーキ機構である油圧シリンダ
20で前記板材aを所定の荷重で挟持することにより前
記板材aに対してブレーキを加えることができる。その
結果、前記入口側フレキシブルロール群10と前記中央
フレキシブルロール群80の間に位置する前記板材aに
張力が付加される。しかも、前記油圧シリンダ20によ
る前記上下ロール11,12間に位置する板材aへの挟
持力を調節することにより前記板材aに付加される張力
を調整することが可能になる。
【0073】さらに、前記出口側フレキシブルロール群
100の駆動軸106をトルクコートロールが可能な駆
動系により前記複数の上下ロール101,102の周速
度を前記中央フレキシブルロール群80の上下ロール8
1、82の周速度より速く設定することによって、前記
中央フレキシブルロール群80と前記出口側フレキシブ
ルロール群100の間に位置する前記板材aに張力が付
加される。このとき、前記出口側フレキシブルロール群
100の前記油圧シリンダ111の駆動により前記上下
ロール101、102間に位置する板材aに対してこれ
ら上下ロール101、102にて所望の荷重を加えるこ
とにより、前記板材aを保持してその板材aに前記張力
を安定的に付加することが可能になる。しかも、前記駆
動軸106へのトルクを制御することにより前記板材a
に付加される張力を調整することが可能になる。
【0074】このように前記板材aに張力を付加するこ
とによって、前述した図7の特性図に示したのと同様、
前記入口側フレキシブルロール群10で複屈曲させた後
の板材aのスプリングバック、前記中央フレキシブルロ
ール群80で複屈曲させた後の板材aのスプリングバッ
ク、それぞれを抑制することが可能になる。すなわち、
曲げ部に張力を付加してスプリングバックを抑制できる
ため、高い降伏応力と低ヤング率を有する高力アルミニ
ウム合金からなる板材を加工しても加工率半径を製品半
径に近似させることが可能になる。その結果、次のよう
な効果を奏する。
【0075】1)広範囲の板材の加工に適用することが
できる。
【0076】2)曲率半径の小さい製品にも適用するこ
とができる。
【0077】3)スプリングバックをより効果的に抑制
できることから、中央フレキシブルロール群の複数の上
下ロールを結合するユニバーサルジョイントの小型化が
可能で、上下ロール間隔を狭くできるため、成形品の曲
面を滑らかにすることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば被
加工材を三次元方向に複屈曲させて加工する際、加工後
のスプリングバックを抑制するがことができ、高力アル
ミニウム合金からなる板材を加工しても加工率半径を製
品半径に近似させることが可能で、かつ滑らかな複屈曲
面を有する航空機部品等の複雑形状の成形品を加工する
ことが可能なフレキシブルロール成形装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフレキシブルロー
ル成形装置を示す概略図。
【図2】図1の成形装置に組み込まれる入口側フレキシ
ブルロール群の一部を示す正面図。
【図3】図2の入口側フレキシブルロール群の上ロール
群側を示す断面図。
【図4】図1の成形装置に組み込まれる中央フレキシブ
ルロール群の一部を示す正面図。
【図5】図4の中央フレキシブルロール群の上ロール群
側を示す断面図。
【図6】図1の成形装置に組み込まれる出口側フレキシ
ブルロール群の一部を示す正面図。
【図7】図6の出口側フレキシブルロール群の上ロール
群側を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施形態に係るフレキシブルロー
ル成形装置を示す概略図。
【図9】図8の成形装置に組み込まれる入口側フレキシ
ブルロール群の一部を示す正面図。
【図10】図8の成形装置に組み込まれる中央フレキシ
ブルロール群の一部を示す正面図。
【図11】図10の中央フレキシブルロール群の上ロー
ル群側を示す断面図。
【図12】図8の成形装置に組み込まれる出口側フレキ
シブルロール群の一部を示す正面図。
【図13】図12の出口側フレキシブルロール群の上ロ
ール群側を示す断面図。
【図14】本発明の第3実施形態に係るフレキシブルロ
ール成形装置を示す概略図。
【図15】図14の成形装置に組み込まれる入口側フレ
キシブルロール群の一部を示す正面図。
【図16】図14の成形装置に組み込まれる中央フレキ
シブルロール群の一部を示す正面図。
【図17】図16の中央フレキシブルロール群の上ロー
ル群側を示す断面図。
【図18】図14の成形装置に組み込まれる出口側フレ
キシブルロール群の一部を示す正面図。
【図19】図18の出口側フレキシブルロール群の上ロ
ール群側を示す断面図。
【図20】本発明の第4実施形態に係るフレキシブルロ
ール成形装置を示す概略図。
【図21】図20の成形装置に組み込まれる入口側フレ
キシブルロール群の一部を示す正面図。
【図22】図21の入口側フレキシブルロール群の上ロ
ール群側を示す断面図。
【図23】図20の成形装置に組み込まれる中央フレキ
シブルロール群の一部を示す正面図。
【図24】図23の中央フレキシブルロール群の上ロー
ル群側を示す断面図。
【図25】図20の成形装置に組み込まれる出口側フレ
キシブルロール群の一部を示す正面図。
【図26】図25の出口側フレキシブルロール群の上ロ
ール群側を示す断面図。
【図27】従来のフレキシブルロール成形装置を示す概
略正面図。
【図28】図27の成形装置の概略側面図。
【図29】板材を成形したときのフレキシブルロールの
輪郭半径と成形後の加工材の曲率半径の関係を示す特性
図。
【符号の説明】
1,61…基台、 10,70…入口側フレキシブルロール群、 11,12,31,32,51,52,71,72,8
1,82,101,102,121,122…ロール、 15,35,85,125…ユニバーサルジョイント、 20,111,130…油圧シリンダ、 30,80,120…中央フレキシブルロール群、 50,100…出口側フレキシブルロール群、 54,74…連結軸、 a…板材(被加工材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 広明 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)発明者 山下 勇 佐賀県鳥栖市宿町807−1 独立行政法人 産業技術総合研究所九州センター内 Fターム(参考) 4E063 AA01 BB05 EA08 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材をその幅方向に複屈曲させるた
    めの複数の上下ロールを有する入口側フレキシブルロー
    ル群と、 前記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前
    記入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記
    被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下
    ロールを有する中央フレキシブルロール群と、 前記中央フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
    中央フレキシブルロール群を通して搬送される前記被加
    工材その幅方向に複屈曲させる複数のロールを有する出
    口側フレキシブルロール群とを具備し、 前記入口側フレキシブルロール群は、前記中央フレキシ
    ブルロール群における複数の上下ロールの回転駆動によ
    り従動されるとともに、前記被加工材をその複数のロー
    ルと一緒に挟持するためのブレーキ機構を有し、 前記中央フレキシブルロール群は、駆動機構によりその
    複数の上下ロールが回転駆動され、かつ前記出口側フレ
    キシブルロール群の複数のロールは、前記中央フレキシ
    ブルロール群における複数の上下ロールの回転駆動によ
    り従動されることを特徴とするフレキシブルロール成形
    装置。
  2. 【請求項2】 前記出口側フレキシブルロール群の複数
    のロールは、前記板材を中心にして上下に配列されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のフレキシブルロール成形
    装置。
  3. 【請求項3】 被加工材をその幅方向に複屈曲させるた
    めの複数のロールを有する入口側フレキシブルロール群
    と、 前記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前
    記入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記
    被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下
    ロールを有する中央フレキシブルロール群と、 前記中央フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
    中央フレキシブルロール群を通して搬送される前記被加
    工材その幅方向に複屈曲させる複数の上下ロールを有す
    る出口側フレキシブルロール群とを具備し、 前記入口側フレキシブルロール群は、前記中央フレキシ
    ブルロール群における複数の上下ロールの回転駆動によ
    り従動され、 前記中央フレキシブルロール群は、駆動機構によりその
    複数の上下ロールが回転駆動され、 前記出口側フレキシブルロール群は、駆動機構によりそ
    の複数の上下ロールが前記中央フレキシブルロール群の
    上下ロールに比べて速い周速度でトルク制御されて回転
    駆動され、かつ前記出口側フレキシブルロール群の上ロ
    ールは、前記被加工材を挟んでその下ロールに対し荷重
    制御がなされていることを特徴とするフレキシブルロー
    ル成形装置。
  4. 【請求項4】 前記入口側フレキシブルロール群の複数
    のロールは、前記被加工材を中心にして上下に配列され
    ることを特徴とする請求項3記載のフレキシブルロール
    成形装置。
  5. 【請求項5】 被加工材をその幅方向に複屈曲させるた
    めの複数のロールを有する入口側フレキシブルロール群
    と、 前記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前
    記入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記
    被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下
    ロールを有する中央フレキシブルロール群と、 前記中央フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
    中央フレキシブルロール群を通して搬送される前記被加
    工材その幅方向に複屈曲させる複数の上下ロールを有す
    る出口側フレキシブルロール群とを具備し、 前記入口側フレキシブルロール群および前記中央フレキ
    シブルロール群は、前記出口側フレキシブルロール群に
    おける複数の上下ロールの回転駆動によりそれぞれ従動
    され、 前記中央フレキシブルロール群の上ロールは、前記被加
    工材を挟んでその下ロールに対し荷重制御がなされ、 前記出口側フレキシブルロール群は、駆動機構によりそ
    の複数の上下ロールが回転駆動され、かつ前記出口側フ
    レキシブルロール群の上ロールは、前記被加工材を挟ん
    でその下ロールに対し荷重が加えられていることを特徴
    とするフレキシブルロール成形装置。
  6. 【請求項6】 前記入口側フレキシブルロール群の複数
    のロールは、前記被加工材を中心にして上下に配列され
    ることを特徴とする請求項5記載のフレキシブルロール
    成形装置。
  7. 【請求項7】 被加工材をその幅方向に複屈曲させるた
    めの複数のロールを有する入口側フレキシブルロール群
    と、 前記入口側フレキシブルロール群の後段に配置され、前
    記入口側フレキシブルロール群を通して搬送される前記
    被加工材をその幅方向に複屈曲させるための複数の上下
    ロールを有する中央フレキシブルロール群と、 前記中央フレキシブルロール群の後段に配置され、前記
    中央フレキシブルロール群を通して搬送される前記被加
    工材その幅方向に複屈曲させる複数の上下ロールを有す
    る出口側フレキシブルロール群とを具備し、 前記入口側フレキシブルロール群は、前記中央フレキシ
    ブルロール群における複数の上下ロールの回転駆動によ
    り従動されるとともに、前記被加工材をその複数のロー
    ルと一緒に挟持するためのブレーキ機構を有し、 前記入口側フレキシブルロール群は、前記中央フレキシ
    ブルロール群における複数の上下ロールの回転駆動によ
    り従動され、 前記中央フレキシブルロール群は、駆動機構によりその
    複数の上下ロールが回転駆動され、 前記出口側フレキシブルロール群は、駆動機構によりそ
    の複数の上下ロールが前記中央フレキシブルロール群の
    上下ロールに比べて速い周速度でトルク制御されて回転
    駆動され、かつ前記出口側フレキシブルロール群の上ロ
    ールは、前記被加工材を挟んでその下ロールに対し荷重
    制御がなされていることを特徴とするフレキシブルロー
    ル成形装置。
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