JP2003305106A - アンプル保持器 - Google Patents

アンプル保持器

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JP2003305106A
JP2003305106A JP2002112920A JP2002112920A JP2003305106A JP 2003305106 A JP2003305106 A JP 2003305106A JP 2002112920 A JP2002112920 A JP 2002112920A JP 2002112920 A JP2002112920 A JP 2002112920A JP 2003305106 A JP2003305106 A JP 2003305106A
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Application number
JP2002112920A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Nakanishi
弘和 中西
Hironori Iwane
裕紀 岩根
Hideo Otani
秀夫 大谷
Masahiro Nomura
昌広 野村
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アンプルに封入された注射液の調製に際し、
複数のアンプルを同時に保持し、保持した状態でアンプ
ルカットを行うことができ、置いた状態でも手に持った
状態でも薬液吸引作業を効率的に安全に行うことができ
るアンプル保持器の提供。 【解決手段】 下記(a)、(b)及び(c)を備えた
アンプル保持器:(a)アンプル又はアンプル保持補助
器を保持する保持部を有し、アンプル又はアンプル保持
補助器を保持したときにアンプルのワンポイントカット
マーク11を超えない高さの背もたれ板1、(b)アン
プル又はアンプル保持補助器を載置可能な底板3、
(c)背もたれ板背面において突設された支え板2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンプルカットを
効率よく行うことができるアンプル保持器及びそれを内
在する包装体に関する。さらに詳しくは、複数のアンプ
ルを使用する患者ごとにセットして安全に搬送する機
能、アンプルに封入された注射液の調製に際し、複数の
アンプルを同時に保持し、アンプルを保持した状態で薬
品名を一度に確認でき、次いでアンプルカットを行う機
能、さらに、該容器を置いた状態でも手に持った状態で
も薬液吸引作業を効率的に安全に行うことができる機能
を有するアンプル保持器、並びに開封時に前記アンプル
保持器として使用できる搬送可能なアンプル保持器包装
体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】医療機
関において注射に用いられるアンプルは、取扱量が多
く、通常、ガラス製であり不安定な形状であることか
ら、落下等による破瓶やアンプルカット後の転倒による
内容液の流出等の自己が頻繁に発生し、これらの事故に
より作業能率の低下や薬剤の損失が大きな問題となって
いる。特に、がん疼痛治療に用いられるモルヒネ等の麻
薬性鎮痛薬は、疾患の進行に伴い大量に使用されること
も稀ではなく、この場合は取り扱うアンプルの量も尋常
でないこと、また、これらの製品は高価であるため事故
による損失が非常に大きいこと、さらに、製品の特性上
厳重な管理が要求されるため、アンプルの転倒又は落下
による破瓶などにより内容液が流出した場合に、極めて
煩雑な諸手続きが必要となり、処置が面倒であることな
ど、麻薬性鎮痛薬を取り扱う医療関係者においては特に
大きな負担となっている。また、麻薬性鎮痛薬に限ら
ず、医療現場においては、通常、注射薬の払い出しを患
者ごとに用意されたトレー等の収納器を設けて1セット
にして行っているが、注射液の調製の際には、薬物誤用
を防ぐために、アンプルに記載された薬品名と指示書の
内容を照合しており、これに時間がかかることが多い。
また、1セットにするための収納器のスペースも必要で
ある。
【0003】図10に、従来の一般的なアンプルからの
吸引の方法を示す。
【0004】注射液を調製する者(以下、「調製者」と
いう)は、トレー等の収納容器から指示書に記載された
薬品名のアンプルを探し、アンプルの枝部を軽く叩くこ
とによりその枝部に溜まっている薬液を胴部に落し込ん
でから、ワンポイントカットマーク(又はイージーカッ
トマークということもある)を目視してアンプルカット
を行う。
【0005】調製者は、予め調製に使用するアンプルの
カットを全て行い、アンプルカット後のアンプルを通常
作業台上に並べて置き、注射器への吸引作業を行うか、
あるいは1本ずつアンプルカットしては注射器へ吸引す
るという操作を繰り返し行う。取り扱うアンプルが大量
となった場合には、作業台上のアンプルを倒さないよう
にするなどさらに注意が必要であり、調製者に多大な精
神的負担が掛かっている。
【0006】また、アンプルはその胴部に薬品名や成分
名などが表示された貼付ラベルによりアンプルカット後
もその確認ができるので、調製者はアンプルカットした
アンプルの薬品名を目視して確認しながら片手に持ち、
反対側の手に持った注射用シリンジの注射針をアンプル
内に入れて吸引操作し内容液を吸引する。この際、注射
針はアンプルの底まで届かないことが多いので、残液が
残らないように吸引するためにはアンプルを寝かせて吸
引する作業が必要となる。そして、この操作を1本ずつ
繰り返し所定量の薬液を吸引するのである。
【0007】従って、従来行なわれていたアンプルから
の注射液の調製においては、主に次のような問題点があ
った。
【0008】アンプルカットにかかる操作を1本ずつ繰
り返し行わなくてはならず、アンプルに記載の薬品名と
指示書の内容の照合をしながらの作業のため能率が非常
に悪い。また、作業台上のアンプルを倒さないようにす
るための注意が必要である。さらに、アンプル内溶液を
吸引する際、残液が残らないように吸引するためにはア
ンプルを寝かせて吸引する作業が必要であり手間が増大
する。また、注射に用いられるアンプルは、通常、ガラ
ス製であることから、落下等による破瓶やアンプルカッ
ト後の転倒による内容液の流出等により作業能率の低下
や薬剤の損失が起こる。
【0009】本発明は、アンプルに係る一連の操作上の
諸問題を解決したアンプル保持器及びアンプル保持器包
装体、すなわち、複数のアンプルを使用する患者ごとに
セットして安全に搬送できる機能、アンプルに封入され
た注射液の調製に際し、複数のアンプルについて薬品名
の照合を一度に実施できる機能、さらに複数のアンプル
を同時に保持し、保持した状態でアンプルカットを行う
機能、及び該保持器を置いた状態でも手に持った状態で
も薬液吸引作業を効率的に安全に行うことができる機能
を有するアンプル保持器、及びそのアンプル保持器を搬
送可能なように保護手段が施されたアンプル保持器、並
びに開封時に前記アンプル保持器として使用できる搬送
可能なアンプル保持器包装体を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記
(a)、(b)及び(c)を備えたアンプル保持器(以
下「タイプA保持器」と称することもある): (a)アンプル又はアンプル保持補助器を保持する保持
部を有し、アンプル又はアンプル保持補助器を保持した
ときにアンプルのワンポイントカットマークを超えない
高さの背もたれ板、(b)アンプル又はアンプル保持補
助器を載置可能な底板、(c)背もたれ板背面において
突設された支え板、
【0011】より具体的には、下記(a′)、(b′)
及び(c′)を備えたアンプル保持器(以下「タイプ
A′保持器」と称することもある) (a′)複数のアンプル又はアンプル保持補助器を保持
するための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、ア
ンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカット
マークを超えない高さの傾斜した背もたれ板、(b′)
背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成された底板、
(c′)背もたれ板の上部から後方下部方向にかけて形
成された支え板、及び、
【0012】上記(a)、(b)及び(c)に加え、さ
らに(d)を備えたアンプル保持器(以下「タイプB保
持器」と称することもある): (a)アンプル又はアンプル保持補助器を保持する保持
部を有し、アンプル又はアンプル保持補助器を保持した
ときにアンプルのワンポイントカットマークを超えない
高さの背もたれ板、(b)アンプル又はアンプル保持補
助器を載置可能な底板、(c)背もたれ板背面において
突設された支え板、(d)底板と一体又は連結されてな
る傾動可能な押さえ板、
【0013】より具体的には、下記(a′)、
(b′)、(c′)及び(d′)を備えたアンプル保持
器(以下「タイプB′保持器」と称することもある) (a′)複数のアンプル又はアンプル保持補助器を保持
するための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、ア
ンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカット
マークを超えない高さの傾斜した背もたれ板、(b′)
背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成された底板、
(c′)背もたれ板の上部から後方下部方向にかけて形
成された支え板、(d′)底板の前方に、底板との接線
において一体又は連結によって自由に動く押さえ板、並
びに
【0014】箱型の包装体であり、開封後に、上記記載
のタイプA′保持器及びタイプB′保持器として機能す
るアンプル保持器包装体(以下、それぞれに対応したア
ンプル保持器包装体を「タイプA′包装体」及び「タイ
プB′包装体」と称することもある)が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】更に詳細には、下記に示す項目1
〜19のアンプル保持器及びアンプル保持器包装体並び
にこれらに用いられるアンプル保持補助器が提供され
る。
【0016】項目1: 下記(a)、(b)及び(c)
を備えたアンプル保持器: (a)アンプル又はアンプル保持補助器を保持する保持
部を有し、アンプル又はアンプル保持補助器を保持した
ときにアンプルのワンポイントカットマークを超えない
高さの背もたれ板、(b)アンプル又はアンプル保持補
助器を載置可能な底板、(c)背もたれ板背面において
突設された支え板。
【0017】項目2: 下記(a′)、(b′)及び
(c′)を備えたアンプル保持器: (a′)複数のアンプル又はアンプル保持補助器を保持
するための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、ア
ンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカット
マークを超えない高さの傾斜した背もたれ板、(b′)
背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成された底板、
(c′)背もたれ板の上部から後方下部方向にかけて形
成された支え板。
【0018】項目3: 下記(a)、(b)、(c)及
び(d)を備えたアンプル保持器: (a)アンプル又はアンプル保持補助器を保持する保持
部を有し、アンプル又はアンプル保持補助器を保持した
ときにアンプルのワンポイントカットマークを超えない
高さの背もたれ板、(b)アンプル又はアンプル保持補
助器を載置可能な底板、(c)背もたれ板背面において
突設された支え板、(d)底板と一体又は連結されてな
る傾動可能な押さえ板。
【0019】項目4: 下記(a′)、(b′)、
(c′)及び(d′)を備えたアンプル保持器: (a′)複数のアンプル又はアンプル保持補助器を保持
するための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、ア
ンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカット
マークを超えない高さの傾斜した背もたれ板、(b′)
背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成された底板、
(c′)背もたれ板の上部から後方下部方向にかけて形
成された支え板、(d′)底板の前方に、底板との接線
において一体又は連結によって自由に動く押さえ板。
【0020】項目5: 少なくとも押さえ板が透視可能
な材質のものである項目3又は4に記載のアンプル保持
器。
【0021】項目6: 押さえ板におけるアンプルとの
接面部に緩衝材が施されてなる項目3〜5のいずれか一
項に記載のアンプル保持器。
【0022】項目7: 押さえ板の高さがアンプルのカ
ット部分を超えない高さで、アンプル胴部の1/4以上
の高さ又はアンプル保持補助器の1/4以上の高さであ
る項目3〜6のいずれか一項に記載のアンプル保持器。
【0023】項目8: 押さえ板及び背もたれ板の少な
くともいずれかに、アンプル又はアンプル保持補助器を
押さえた状態において固定可能な留め手段を設けてなる
項目3〜7のいずれか一項に記載のアンプル保持器。
【0024】項目9: 背もたれ板、支え板、底板及び
押さえ板が同材質で一体として形成された項目3〜8の
いずれか一項に記載のアンプル保持器。
【0025】項目10: 背もたれ板に保持されるもの
がアンプルである項目1〜9のいずれか一項に記載のア
ンプル保持器。
【0026】項目11: アンプル保持補助器が、大き
さの異なるアンプルを装入可能な内径及び深さを備えた
容器である項目1〜9のいずれか一項に記載のアンプル
保持器。
【0027】項目12: 搬送時の各種衝撃に対する保
護手段を備えた項目1〜11のいずれか一項に記載のア
ンプル保持器。
【0028】項目13: 輸液ボトル又は輸液バッグに
固定する手段が支え板又は保護手段に施された項目1〜
12のいずれか一項に記載のアンプル保持器。
【0029】項目14: 開封後に、項目2又は4に記
載のアンプル保持器として機能するアンプル保持器包装
体。
【0030】項目15: 包装体の底部の中央部分が切
り込み線により折れ曲がり、底部の一部が上部蓋部分と
共に支え板となり項目2記載のアンプル保持器として機
能する項目14記載のアンプル保持器包装体。
【0031】項目16: 包装体の上部蓋部分の中央部
分が切り込み線によりはずれ、残部が押さえ板となり、
包装体の底部の中央部分が切り込み線により折れ曲が
り、底部の一部が支え板となり項目4記載のアンプル保
持器として機能する項目12記載のアンプル保持器包装
体。
【0032】項目17: 紙材質である項目14〜16
のいずれか一項に記載のアンプル保持器包装体。
【0033】項目18: 大きさの異なるアンプルを装
入可能な内径及び深さを備えたアンプル保持補助器。
【0034】項目19: アンプル保持補助器の高さが
アンプル装入時にアンプル胴部の1/4以上であり、ア
ンプルカット部を超えない項18に記載のアンプル保持
補助器。
【0035】
【作用】本発明のタイプA保持器によれば、アンプル又
はアンプル保持補助器を保持するための保持部を有し、
アンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカッ
トマークを超えない高さの傾斜した背もたれ板でアンプ
ルを保持するので、アンプルが転倒しない。
【0036】本発明のタイプA′保持器によれば、複数
のアンプル又はアンプル保持補助器を安定して保持する
ための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、アンプ
ルを保持したときにアンプルのワンポイントカットマー
クを超えない高さの傾斜した背もたれ板でアンプルを保
持するのでアンプルが転倒しない。
【0037】さらに、本発明のタイプA保持器又は本発
明のタイプA′保持器によれば、支え板、背もたれ板及
び底板が間接又は直接的に一体となることにより、複数
のアンプルを同時に保持し、保持した状態でアンプルカ
ットを行うことができ、アンプルカットに係る力が少な
くて済み、アンプルカットの際、アンプル枝部に溜まっ
た薬液を複数本同時に落すことができ、置いた状態でも
手に持った状態でも薬液吸引作業を効率的に安全に行う
ことができる。
【0038】また、本発明のタイプB保持器によれば、
さらに、底板と一体又は連結されてなる、アンプルの胴
部を押さえるための傾動可能な押さえ板を有しているの
で、確実にアンプルを保持することができ、アンプルの
転倒を確実に防ぐことができる。
【0039】本発明のタイプB′保持器によれば、底板
の前方の端で上部方向に形成されたアンプルの胴部を押
さえるための押さえ板が、底面との接線において自由に
動く構造となっているので、アンプル保持器へのアンプ
ルの設置がさらに容易であり確実にアンプルを保持する
ことができ、アンプルの転倒を確実に防ぐことができ
る。
【0040】さらに、本発明のタイプB保持器又は本発
明のタイプB′保持器によれば、支え板、背もたれ板、
底板及び押さえ板が間接又は直接的に一体となり、背も
たれ板と支え板との間に指を入れる空間があることか
ら、押さえ板と共に複数のアンプルを同時に保持し、保
持した状態でアンプルカットを行うことができ、アンプ
ルカットに係る力が少なくて済み、アンプルカットの
際、アンプル枝部に溜まった薬液を複数本同時に落すこ
とができ、置いた状態でも手に持った状態でも薬液吸引
作業を効率的に安全に行うことができる。
【0041】また、本発明の保持器によれば、必要に応
じて押さえ板と背もたれ板に固定する手段が施されてい
ること及び各種衝撃からアンプルを保護する保護手段が
施されていることから、安全に搬送することができる。
【0042】さらに、本発明のアンプル保持器包装体に
よれば、搬送が可能であり、薬液吸引作業時に包装体を
開封後、底部の中央部分を折り曲げることにより、底部
の一部が上部蓋部分と共に支え板となり、タイプA′保
持器とすることができ、また、包装体の上部蓋部分の中
央部分が切り込み線によりはずれ、残部が押さえ板とな
り、包装体の底部の中央部分が切り込み線により折れ曲
がり、底部の一部が支え板となり、タイプB′保持器と
することができる。従って、これらのアンプル保持器包
装体も、アンプルを確実に保持することができ、アンプ
ルが転倒しない。
【0043】以下に、本発明で用いられるいくつかの用
語を説明する。
【0044】「背もたれ板」とは、保持されるものをそ
の側面で支える機能を有するものを意味する。「保持さ
れるもの」とは、1個又は複数個のアンプル、アンプル
保持補助器、アンプルが装着されたアンプル保持補助
器、或いはこれらを複数個組み合わせたものを意味す
る。
【0045】「底板」とは、保持されるものをその底面
で支える機能を有するものを意味する。
【0046】「支え板」とは、アンプル保持器が安定し
て自立するために保持器全体を支える機能を有するもの
を意味する。
【0047】「押さえ板」とは、背もたれ板と共に作用
し保持されるものを押さえて固定する機能を有するもの
を意味する。
【0048】
【実施例】図1に、本発明による実施例1のアンプル保
持器の概略斜視図を示す。この容器は、背もたれ板1、
支え板2及び底板3を備えている。アンプル保持器10
の底面において、背もたれ板1と底板3が一体となって
おり、これらの接線で折れ曲がり可能な構造となってい
る。背もたれ板の後面において、背もたれ板1と支え板
2が一体となっており、これらの接線で折れ曲がり可能
な構造となっている。支え板2は背もたれ板1の境界か
ら曲面的に下方に形成され、支え板2がしっかりと背も
たれ板1を支えることにより、アンプル保持器が安定し
て保持される。丸みを帯びた突起5がアンプルを保持す
るように背もたれ板1の前面に5個並び、この突起5に
よりアンプルが転倒しないように保持される。突起5が
背もたれ板1の底面の少し上部から上に形成されること
により、アンプルの残液を確認のためにアンプルの底付
近が目視できるようなっている。背もたれ板1と底板3
との角度は約90度で、支え板2と床面との角度は、通
常、約45度から約90度であるが、好ましくは約60
度〜80度で、さらに好ましくは約70度である。底板
3と床面との間に隙間ができる場合は、その隙間を補間
するための底板保持補助具6を設けることでさらに安定
してアンプルを支えることができるので好ましい。背も
たれ板1、支え板2及び底板3は同質の材質からなり、
一体となっているのが好ましい。必要に応じて設けられ
る底板保持補助具6は前述のものと一体となっていても
よいが、独立したものとして固着させて用いてもよい。
【0049】アンプルは丸みを帯びた突起5により保持
され、通常の振動や手で持つことでアンプルが転倒する
ことはない(図2の概略上面図参照)。
【0050】図3に、本発明による実施例2のアンプル
保持器の概略斜視図を示す。この保持器は、背もたれ板
1、支え板2、底板3及び押さえ板4を備えている。ア
ンプル保持器10の底面において、背もたれ板1、底板
3及び押さえ板4が一体となっており、これらの接線で
折れ曲がり可能な構造となっている。背もたれ板1の後
面において、背もたれ板1と支え板2が一体となってお
り、これらの接線で折れ曲がり可能な構造となってい
る。支え板2は背もたれ板1の境界から曲面的に下方に
形成され、支え板2がしっかりと背もたれ板1を支える
ことにより、アンプル保持器が安定して保持される。ま
た、支え板2を背もたれ板1の境界から曲面的に下方に
形成していることで、背もたれ板1と支え板2の間に指
が入れやすくなり、アンプル保持器を手に保持し易くし
ている。突起5がアンプルを保持するように背もたれ板
1の前面に複数個並び、押さえ板4の上部には、アンプ
ルを押さえたときに緩衝的な役割をする緩衝材としてク
ッション7が押え板4においてアンプルとの接面側に備
え付けられ、押さえ板4でアンプルを固定することによ
り、アンプルが転倒しないように保持される。アンプル
の残液を確認のためにアンプルの底付近が目視できるよ
うに、押さえ板は透視可能な材質のプラスチックででき
ている。底板と床面との間に隙間ができるので、その隙
間を補間するための底板保持補助具6を備えている。ま
た、アンプルを更に安定して保持するために、保持器の
両側に留め手段8が背もたれ板1の背部に固着して押さ
え板4を固定することができる。突起5はアンプル胴部
全体を保持してもよいが、アンプル胴部の上部を保持す
るような構造が好ましい。また、突起5は柔らかく成形
しやすい材質であればいずれのものでもよく、例えば、
スポンジ、発泡スチロール材、ウレタン材、紙などが挙
げられる。突起の上下の幅は、好ましくはアンプル胴部
上半分を保持する幅である。緩衝材としてのクッション
7はアンプルを保持したときに衝撃を和らげるものであ
ればどのような材質のものでも良いが、例えば、スポン
ジ、発泡スチロール材、ウレタン材などが挙げられる。
【0051】また、背もたれ板1に複数の穴を有する板
を固着させてアンプルを保持することもできる。穴を有
する板はアンプルを保持できる厚さがあればあればよい
が、上記突起の幅に対応した厚さであることが好まし
い。穴を有する板は、2枚以上使用することにより板と
板の空間を利用して必要な厚みを形成させてもよい。そ
の材質は、スポンジ、発泡スチロール剤、ウレタン材、
プラスチック、木材、紙が挙げられるが、プラスチック
又は紙材質が好ましい。
【0052】図4に、本発明による実施例2によるアン
プル保持器において押さえ板4をアンプルに接したとき
の概略斜視図を示す。背もたれ板1の高さは、アンプル
を保持したときにその高さがワンポイントカットマーク
9を超えない高さであり、好ましくはアンプルのくびれ
部11を超えない高さであり、さらに好ましくは、アン
プルの肩部12と胴部13の境界付近の高さである。押
さえ板4の高さLはアンプルの大きさによりアンプルの
枝部の長さが異なることがあり、それによって異なる
が、通常アンプルの全長の2/3以下の長さで好ましく
は1/2以下の長さである。背もたれ板1と底板3との
角度は、通常、約90度、底板3と押さえ板4の角度
は、押さえ板4がアンプルと接した状態で、通常、約9
0度、背もたれ板1と床面との角度は、通常、約45度
から約90度であるが、好ましくは約60度〜約80度
であり、さらに好ましくは約70度である。
【0053】アンプルは背もたれ板1上の突起5及び押
さえ板4により保持され、通常の振動や手で持つことで
アンプルが転倒することはない(図4の概略斜視図及び
図5の概略上面図参照)。保持されるアンプルの数は、
その大きさやその用途に応じて適宜選択されるべきであ
り1本以上あればよく特に限定されるものではないが、
複数のアンプルとして、通常、2〜10本が適当であ
り、好ましくは3〜6本で、特に好ましくは5本であ
る。
【0054】本発明による実施例3のアンプル保持器
は、背もたれ板1、支え板2、底板3及び押さえ板4を
備えている。アンプル保持器10の底面において、背も
たれ板1と底板3と押さえ板4が一体となっており、こ
れらの接線で折れ曲がり可能な構造となっている。背も
たれ板1の後面において、背もたれ板1と支え板2が一
体となっており、これらの接線で折れ曲がり可能な構造
となっている。支え板2は背もたれ板1の境界から曲面
的に下方に形成され、支え板がしっかりと背もたれ板1
を支えることにより、アンプル保持器が安定して保持さ
れる。突起5が隣の突起ともにアンプル保持補助器を保
持するように背もたれ板1の前面に複数個並び、押さえ
板4の先端部には、アンプル保持補助容器を押さえたと
きに緩衝的な役割をするクッション7が備え付けられ、
押さえ板でアンプル保持補助器を固定することにより、
アンプルが転倒しないように保持される。アンプルの残
液を確認のためにアンプルの底付近が目視できるよう
に、押さえ板4は透視可能なプラスチックでできている
が、透視可能な材質又は押さえ板の一部を除去すること
によりアンプルの残量が確認できる材質のものであれば
よく、例えば、紙、木材、ウレタン材であってもよい。
また、突起5と隣の突起の空間が溝としてアンプルを保
持する機能を有するとみなすこともできる。突起又は溝
の上下の幅は、好ましくはアンプル胴部上半分を保持す
る幅である。
【0055】上記で説明した背もたれ板1、底板2、押
さえ板4及び支え板3は、通常、板状の構造であるが、
ステンレスなどの金属からなる針金状のもので格子状又
は網目状に組み合わせることで平面を形成することによ
り、それぞれアンプル等の背もたれ機能、受け機能又は
押さえ機能及び保持器の支持機能を発揮させることがで
きるので、これらのものも本発明における背もたれ板
1、底板2、押さえ板4及び支え板3にそれぞれ含まれ
る。
【0056】実施例3のアンプル保持器に使用されるア
ンプル保持補助器は、図11〜図13の概略図に示すご
とく、種々の大きさのアンプルを入れることができるよ
うに、内径及び深さがアンプルの大きさに合わせてそれ
ぞれ用意される。アンプル保持補助器自体の大きさは、
アンプル保持器に保持可能な大きさでれば使用可能であ
るが、アンプルの大きさとして通常1ml用から20m
l用のものが汎用されることから、外寸が一定の大きさ
で、内径及び深さを調節することにより、最小1mlか
ら最大20ml用のアンプルが収納できるものが好まし
い。アンプル保持補助器は溝、突起又は穴によりで保持
できる形であればいずれの形でもよいが、通常、上部が
空いた直方体型又は円筒型であり、アンプルの残液を確
認するために、透視可能なものが好ましいが、前面の一
部がカットされていてもよい。材質はプラスチック、紙
が挙げられるがプラスチックが好ましい。アンプル保持
補助器の高さは、通常、アンプル装着時にアンプルカッ
ト部を超えない高さであり、アンプル胴部の1/4以上
の高さである。
【0057】図6に、本発明による実施例4のアンプル
保持器包装体を開封して保持器としたときの概略斜視図
を示す。この容器は、実施例1の容器と開封後の形態は
ほぼ同じであるが、搬送が可能なようにアンプルを入れ
た包装体を開封し、包装体の底部を折り曲げることによ
り背もたれ板1と支え板2を同時に形成させてタイプ
A′保持器とするものである。実施例1のアンプル保持
器と異なる点は、包装体の蓋部が支え板2を補強する役
割をしている点である。
【0058】実施例5のアンプル保持器包装体は、それ
を開封してタイプB′保持器となる。この容器は、実施
例2の容器と開封後の形態はほぼ同じであるが、搬送が
可能なようにアンプルを入れた包装体を開封し、同時に
押さえ板4と支え板2を形成させてアンプル保持器とす
るものである。
【0059】実施例4及び実施例5のアンプル保持器包
装体の材質は、紙、プラスチックなど挙げられるが、紙
が好ましい。
【0060】本発明のアンプル保持器には、輸液ボトル
又は輸液バッグに固定する手段が支え板に施されていて
もよく、その場合輸液ボトル又は輸液バッグへの固定は
搬送作業を含む場合には、保護カバー15に施されるこ
とで代用できる。固定する手段としては、クリップ、ば
ね式はさみ具などが挙げられる。また、搬送時に、アン
プル、特に衝撃に弱いアンプル枝部14が各種衝撃に耐
えうるようにその衝撃に対する保護手段が施されている
ことが好ましい。衝撃に対する保護手段としては、図7
の概略斜視図に示すようなアンプル保持器全体を保護す
る保護カバー15及びアンプル枝部部分を主に保護する
ように設計されたカバーが挙げられる。実施例2のアン
プル保持器に保護カバーを施した状態を図8に概略斜視
図として示す。この保護カバーの材質は弾力性のあるも
のであればどのような材質でもよく、具体例として紙、
プラスチックなどが挙げられるが、プラスチックが好ま
しい。保護カバーの幅Wは、図9の概略側面図に示すよ
うに、アンプル保持器を確実に保持するために、アンプ
ル保持器の幅W1よりも少し狭い幅とし、保護カバーの
弾力により保持できるようにすることが好ましい。
【0061】
【発明の効果】項目1のアンプル保持器は、アンプル又
はアンプル保持補助器を保持する保持部を有し、アンプ
ル又はアンプル保持補助器を保持したときにアンプルの
ワンポイントカットマークを超えない高さの背もたれ
板、アンプル又はアンプル保持補助器を載置可能な底
板、及び保持器全体を自立可能とする背もたれ板背面に
おいて突設された支え板を有するので、アンプルが安定
して保持され、アンプルが転倒しない。さらに、支え
板、背もたれ板及び底板が間接又は直接的に一体となる
ことにより、1個又は複数のアンプルを同時に保持し、
保持した状態でアンプルカットを行うことができ、アン
プルカットに係る力が少なくて済み、アンプルカットの
際、必要に応じてアンプル枝部に溜まった薬液を複数本
同時に落すこともでき、置いた状態でも手に持った状態
でも薬液吸引作業を効率的に安全に行うことができる。
【0062】項目2のアンプル保持器は、複数のアンプ
ル又はアンプル保持補助器を安定して保持するための溝
又は突起、或いは穴を有する板を有し、アンプルを保持
したときにアンプルのワンポイントカットマークを超え
ない高さの傾斜した背もたれ板と、背もたれ板の下端か
ら前方に屈曲して形成された底板と、背もたれ板の上部
から後方下部方向にかけて形成された容器全体が安定し
て自立できる機能を有する支え板を備えているので、ア
ンプルが安定して保持され、アンプルが転倒しない。さ
らに、支え板、背もたれ板及び底板が間接又は直接的に
一体となり、複数のアンプルを同時に保持し、保持した
状態でアンプルカットを行うことができ、アンプルカッ
トに係る力が少なくて済み、アンプルカットの際、アン
プル枝部に溜まった薬液を複数本同時に落すことがで
き、背もたれ板が傾斜していることから置いた状態でも
手に持った状態でも薬液吸引作業を効率的に安全に行う
ことができる。
【0063】項目3のアンプル保持器は、アンプル又は
アンプル保持補助器を保持する保持部を有し、アンプル
又はアンプル保持補助器を保持したときにアンプルのワ
ンポイントカットマークを超えない高さの背もたれ板、
アンプル又はアンプル保持補助器を載置可能な底板、保
持器全体を自立可能とする背もたれ板背面において突設
された支え板及び底板と一体又は連結されてなる、アン
プルの胴部を押さえるための傾動可能な押さえ板を有す
るので、アンプルが安定して保持され、アンプルが転倒
しない。さらに、支え板、背もたれ板、底板及び押さえ
板が間接又は直接的に一体となることにより、背もたれ
板と支え板との間に指を入れる空間があることから、押
さえ板と共に1個又は複数のアンプルを同時に保持し、
保持した状態でアンプルカットを行うことができ、アン
プルカットに係る力が少なくて済み、アンプルカットの
際、必要に応じてアンプル枝部に溜まった薬液を複数本
同時に落すこともでき、置いた状態でも手に持った状態
でも薬液吸引作業を効率的に安全に行うことができる。
【0064】項目4のアンプル保持器は、複数のアンプ
ルを安定して保持するための溝又は突起、或いは穴を有
する板を有し、アンプルを保持したときにアンプルのワ
ンポイントカットマークを超えない高さの傾斜した背も
たれ板と、背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成さ
れた底板と、この底板の前方の端で上部方向に形成され
た、アンプルの胴部を押さえるための押さえ板が底板と
の接線において一体又は連結によって自由に動く構造を
有するので、アンプルが安定して保持され、アンプルが
転倒しない。さらに、支え板、背もたれ板、底板及び押
さえ板が間接又は直接的に一体となることにより、背も
たれ板と支え板との間に指を入れる空間があることか
ら、押さえ板と共に複数のアンプルを同時に保持し、保
持した状態でアンプルカットを行うことができ、アンプ
ルカットに係る力が少なくて済み、アンプルカットの
際、アンプル枝部に溜まった薬液を複数本同時に落すこ
とができ、背もたれ板が傾斜していることから置いた状
態でも手に持った状態でも薬液吸引作業を効率的に安全
に行うことができ、残液が残らないように吸引する作業
も複数のアンプルを手に持った状態で連続して行うこと
ができる。
【0065】項目5のアンプル保持器は、さらに、押さ
え板が透視可能な材質のためアンプルに封入された注射
液の調製に際し、複数のアンプルについて薬品名の照合
が一度に実施できる。
【0066】項目6のアンプル保持器は、さらに、アン
プルに接する押さえ板に緩衝材が施されていることか
ら、アンプルカット時の破瓶や搬送時の衝撃による破瓶
を防ぐことができる。
【0067】項目7のアンプル保持器は、さらに、押さ
え板の高さがアンプルのカット部分を越えない高さで、
アンプル胴部の1/4以上の高さ又はアンプル保持補助
器の1/4以上の高さであることから、アンプルを安定
して保持でき、アンプルカットの際にアンプル胴部を固
定することができるので、アンプルカットがさらに容易
となる。
【0068】項目8のアンプル保持器は、さらに、留め
手段が押さえ板及び背もたれ板の少なくともいずれかに
施されていることにより、押さえ板が固定できることか
ら、アンプルをアンプル保持器に確実に固定することが
できる。従って、搬送時にアンプル保持器からアンプル
が脱落することを防ぐことができるので、複数のアンプ
ルの搬送がさらに容易となる。また、注射液の調製の際
にも、アンプルをさらに安定して保持することができ
る。
【0069】項目9のアンプル保持器は、支え板、背も
たれ板、底板及び押さえ板が同材質で一体として形成さ
れているので、切断工程、折り曲げ工程を一連化させる
ことができ、製造面で効率的である。
【0070】項目10のアンプル保持器は、保持される
ものを単にアンプルに限定したものであり、上記のアン
プル保持器と同様の効果を有する。
【0071】項目11のアンプル保持器は、外寸が一定
で各種大きさのアンプルを適切に装入できる内径及び深
さを備えたアンプル保持補助器を保持しているので、ア
ンプル保持補助器を介して各種の大きさのアンプルを一
つのアンプル保持器に安定して保持できる。特に、注射
薬を患者ごとに1セットずつ調製する場合に利便性が高
い。
【0072】項目12のアンプル保持器は、さらに、ア
ンプル枝部を各種衝撃から保護するための保護手段を備
えていることから、アンプル保持器搬送時の破瓶事故を
さらに確実に防止することができる。
【0073】項目13のアンプル保持器は、さらに、輸
液ボトル又は輸液バッグへの固定手段が支え板又は保護
カバーなどの保護手段に施されていることから、複数の
アンプルを患者ごとの輸液ボトル又は輸液バッグにセッ
トしてさらに安全に搬送することができ、患者ごとにワ
ンセットにできるなど薬物誤用の防止に役立つ。
【0074】項目14のアンプル保持器包装体は、包装
そのものを利用して簡便に項目2又は4のアンプル保持
器と同機能のアンプル保持器とすることができることか
ら、医療機関が別途アンプル保持器を用意しなくても項
目2又は4のアンプル保持器の作用を利用でき、利便性
が高い。
【0075】項目15のアンプル保持器包装体は、開封
後、包装体底部の中央部分の切り込み線を折れ曲げるこ
とにより、底部の一部が上部蓋部分と共に支え板となっ
てタイプA′保持器となるので、簡便にタイプA′保持
器を作製することができる。
【0076】項目16のアンプル保持器包装体は、開封
後、包装体の上部蓋部分の中央部分を切り込み線からは
ずし、残部を押さえ板とし、包装体底部の中央部分の切
り込み線を折れ曲げることにより、底部の一部が支え板
となりタイプB′保持器となるので、簡便にタイプB′
保持器を作製することができる。
【0077】項目17のアンプル保持器包装体は、紙材
質であり、簡便にかつ経済的にタイプA′保持器又はタ
イプB′保持器を作製することができる。
【0078】項目18のアンプル保持補助器は、種々の
大きさのアンプルを装入可能とするので、種々の大きさ
のアンプル保持器を用意する必要がなく、利便性が高
い。
【0079】項目19のアンプル保持補助器は、異なる
大きさのアンプルのアンプルカット操作をより確実にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるアンプル保持器の概略
斜視図を示す図である。
【図2】本発明の実施例1によるアンプル保持器の概略
上面図を示す図である。
【図3】本発明の実施例2によるアンプル保持器の概略
斜視図を示す図である。
【図4】本発明の実施例2によるアンプル保持器の押さ
え板をアンプルに接したときの概略斜視図を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施例2によるアンプル保持器の概略
上面図を示す図である。
【図6】本発明の実施例4によるアンプル保持器包装体
を開封しタイプA′保持器としたときの概略斜視図を示
す図である。
【図7】本発明に使用される保護手段の一例である保護
カバーの概略斜視図を示す図である。
【図8】実施例2のアンプル保持器にアンプル及び保護
カバーを施した概略斜視図を示す図である。
【図9】左から保護カバーの側面図及び実施例2のアン
プル保持器を保護カバーに入れた状態の側面図を示す図
である。
【図10】従来の薬液吸引操作を示す図である。
【図11】左から10ml、5ml及び1mlのアンプ
ルに使用される円筒型アンプル保持補助器の概略正面立
体図及び5mlのアンプルに使用される円筒型アンプル
保持補助器の概略斜視図を示す図である。
【図12】10mlのアンプルに使用される3種類の直
方型アンプル保持補助器(Aタイプ、Bタイプ及びCタ
イプ)の概略正面図を示す図である。
【図13】3種類の直方型アンプル保持補助器(Aタイ
プ、Bタイプ及びCタイプ)にアンプルを嵌め込んだ状
態の正面図及び側面図である。
【符号の説明】
1 背もたれ板 2 支え板 3 底板 4 押さえ板 5 突起 6 底板保持補助具 7 クッション 8 留め手段 9 ワンポイントカットマーク又はイージーカットマー
ク 10 アンプル保持器 11 アンプルくびれ部又はアンプルのカット部 12 アンプル肩部 13 アンプル胴部 14 アンプル枝部 15 保護カバー L 押さえ板の長さ W 保護カバーの幅 W1 アンプル保持器の幅
フロントページの続き (72)発明者 野村 昌広 東京都国立市東2丁目21番12号

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)、(b)及び(c)を備えた
    アンプル保持器: (a)アンプル又はアンプル保持補助器を保持する保持
    部を有し、アンプル又はアンプル保持補助器を保持した
    ときにアンプルのワンポイントカットマークを超えない
    高さの背もたれ板、(b)アンプル又はアンプル保持補
    助器を載置可能な底板、(c)背もたれ板背面において
    突設された支え板。
  2. 【請求項2】 下記(a′)、(b′)及び(c′)を
    備えたアンプル保持器: (a′)複数のアンプル又はアンプル保持補助器を保持
    するための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、ア
    ンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカット
    マークを超えない高さの傾斜した背もたれ板、(b′)
    背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成された底板、
    (c′)背もたれ板の上部から後方下部方向にかけて形
    成された支え板。
  3. 【請求項3】 下記(a)、(b)、(c)及び(d)
    を備えたアンプル保持器: (a)アンプル又はアンプル保持補助器を保持する保持
    部を有し、アンプル又はアンプル保持補助器を保持した
    ときにアンプルのワンポイントカットマークを超えない
    高さの背もたれ板、(b)アンプル又はアンプル保持補
    助器を載置可能な底板、(c)背もたれ板背面において
    突設された支え板、(d)底板と一体又は連結されてな
    る傾動可能な押さえ板。
  4. 【請求項4】 下記(a′)、(b′)、(c′)及び
    (d′)を備えたアンプル保持器: (a′)複数のアンプル又はアンプル保持補助器を保持
    するための溝又は突起、或いは穴を有する板を有し、ア
    ンプルを保持したときにアンプルのワンポイントカット
    マークを超えない高さの傾斜した背もたれ板、(b′)
    背もたれ板の下端から前方に屈曲して形成された底板、
    (c′)背もたれ板の上部から後方下部方向にかけて形
    成された支え板、(d′)底板の前方に、底板との接線
    において一体又は連結によって自由に動く押さえ板。
  5. 【請求項5】 少なくとも押さえ板が透視可能な材質の
    ものである請求項3又は4に記載のアンプル保持器。
  6. 【請求項6】 押さえ板におけるアンプルとの接面部に
    緩衝材が施されてなる請求項3〜5のいずれか一項に記
    載のアンプル保持器。
  7. 【請求項7】 押さえ板の高さがアンプルのカット部分
    を超えない高さで、アンプル胴部の1/4以上の高さ又
    はアンプル保持補助器の1/4以上の高さである請求項
    3〜6のいずれか一項に記載のアンプル保持器。
  8. 【請求項8】 押さえ板及び背もたれ板の少なくともい
    ずれかに、アンプル又はアンプル保持補助器を押さえた
    状態において固定可能な留め手段を設けてなる請求項3
    〜7のいずれか一項に記載のアンプル保持器。
  9. 【請求項9】 背もたれ板、支え板、底板及び押さえ板
    が同材質で一体として形成された請求項3〜8のいずれ
    か一項に記載のアンプル保持器。
  10. 【請求項10】 背もたれ板に保持されるものがアンプ
    ルである請求項1〜9のいずれか一項に記載のアンプル
    保持器。
  11. 【請求項11】 アンプル保持補助器が、大きさの異な
    るアンプルを装入可能な内径及び深さを備えた容器であ
    る請求項1〜9のいずれか一項に記載のアンプル保持
    器。
  12. 【請求項12】 搬送時の各種衝撃に対する保護手段を
    備えている請求項1〜11のいずれか一項に記載のアン
    プル保持器。
  13. 【請求項13】 輸液ボトル又は輸液バッグに固定する
    手段が支え板又は保護手段に施された請求項1〜12の
    いずれか一項に記載のアンプル保持器。
  14. 【請求項14】 開封後に、請求項2又は4に記載のア
    ンプル保持器として機能するアンプル保持器包装体。
  15. 【請求項15】 包装体の底部の中央部分が切り込み線
    により折れ曲がり、底部の一部が上部蓋部分と共に支え
    板となり請求項2記載のアンプル保持器として機能する
    請求項14記載のアンプル保持器包装体。
  16. 【請求項16】 包装体の上部蓋部分の中央部分が切り
    込み線によりはずれ、残部が押さえ板となり、包装体の
    底部の中央部分が切り込み線により折れ曲がり、底部の
    一部が支え板となり請求項4記載のアンプル保持器とし
    て機能する請求項14記載のアンプル保持器包装体。
  17. 【請求項17】 紙材質である請求項14〜16のいず
    れか一項に記載のアンプル保持器包装体。
  18. 【請求項18】 大きさの異なるアンプルを装入可能な
    内径及び深さを備えたアンプル保持補助器。
  19. 【請求項19】 アンプル保持補助器の高さがアンプル
    装入時にアンプル胴部の1/4以上であり、アンプルカ
    ット部を超えない高さである請求項18に記載のアンプ
    ル保持補助器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015078147A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 大陽日酸株式会社 凍結保存用密封容器の保持具
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KR101908584B1 (ko) 2018-04-24 2018-10-17 주식회사 정우이엔지 앰풀 절단기
CN108972467A (zh) * 2018-07-20 2018-12-11 芜湖康奇制药有限公司 一种可调式安瓿瓶支架
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