JP2003303865A - 位置決め装置及びプローバ装置 - Google Patents

位置決め装置及びプローバ装置

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JP2003303865A
JP2003303865A JP2002105264A JP2002105264A JP2003303865A JP 2003303865 A JP2003303865 A JP 2003303865A JP 2002105264 A JP2002105264 A JP 2002105264A JP 2002105264 A JP2002105264 A JP 2002105264A JP 2003303865 A JP2003303865 A JP 2003303865A
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camera
probe
test point
spot light
support
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Tsutomu Mizumura
勉 水村
Giichi Ozawa
義一 小澤
Takekiyo Ichikawa
武清 市川
Akira Yamaguchi
晃 山口
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理的な目標体を用いず、支持台及びステー
ジに設けられた各カメラの基準位置を定めることが可能
なプローバ装置を提供する。 【解決手段】 プローバ装置10は、電気的導通を検査
するためのプローブ12を保持する支持台14と、支持
台14と対向して配置されており、ウエハ16が載置さ
れるステージ18と、ウエハ18上に予め定められた試
験点20を認識するために支持台14に設けられた試験
点用カメラ22と、プローブ12を認識するためにステ
ージ18に設けられたプローブ用カメラ24とを備え
る。このプローバ装置10にさらに光源26を設け、光
源26から発せられたスポット光28を試験点用カメラ
22の光軸30に沿って進ませ、プローブ用カメラ24
でスポット光28を認識することにより、試験点用カメ
ラ22及びプローブ用カメラ24の基準位置を定めるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラを用いて2
つの物体を認識し、それぞれに対して位置決めを行うプ
ローバ装置などの位置決め装置に関し、詳細には、位置
決め装置の位置決め精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】位置決め装置には、対向する2つの支持
体に保持された物体をそれぞれカメラで認識し、認識さ
れた物体の位置に基づいてそれぞれの支持体を相対移動
させることにより、2つの物体をそれぞれに対して位置
決めするものがある。このようなタイプの位置決め装置
の例として、プローバ装置が挙げられる。
【0003】プローバ装置では、電気的導通を検査する
ためのプローブを保持した支持台と、支持台と対向して
配置されており、ウエハが載置されたステージとを相対
移動させることにより、ウエハ上に予め定められた試験
点にプローブを位置決めし、試験点にプローブを接触さ
せる。この際、支持台に設けられた試験点用カメラでウ
エハ上の試験点を認識すると共に、ステージに設けられ
たプローブ用カメラでプローブを認識し、認識された試
験点及びプローブの位置に基づいて試験点とプローブと
の位置決めが行われる。そして、このようにしてプロー
ブがウエハ上の試験点に位置決めされた後、別個の装置
であるテスタがプローブに接続され、通電試験が行われ
る。なお、プローブはプローブカードの形態をとること
が一般的であり、プローブカードは、特定の配列に配置
された複数のプローブを有し、該プローブをウエハ上に
形成されたパターンの試験点とを対応させるためのイン
ターフェイスとして機能するものである。
【0004】ところで、上述したプローバ装置では、プ
ローブ及びウエハ上の試験点の認識に使用される2つの
カメラが、相対移動可能な異なる支持体、すなわち支持
台及びステージにそれぞれ設けられているので、位置決
めを正確に行うためには、2つのカメラの基準位置を定
める必要がある。このために、従来のプローバ装置など
の位置決め装置では、一方のカメラにその光軸と予め定
められた位置関係で取り付けられた目標体を他方のカメ
ラで認識し、認識された目標体の位置から予め定められ
た座標だけ離れた位置にカメラの光軸が存在するものと
して、2つのカメラの基準位置を定めていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体は高集積
化が進んで、半導体の作成に利用されるウエハ上に形成
されるパターンも細密化しており、このパターンの検査
のために必要とされる試験点も小型化且つ密集化してき
ている。これに伴って、プローバ装置に対してウエハ上
の試験点にプローブをより正確に位置決めすることが要
求されるようになってきた。こうした傾向は、他の分野
で利用される位置決め装置にもあてはまる。
【0006】しかしながら、カメラの光軸とカメラに取
り付けられた目標体との位置関係は、温度変化や外力の
作用などの外的要因により影響を受けて経時的に変化す
ることから、基準位置の決定に悪影響を与え、位置決め
に誤差を生じさせる一因となっている。
【0007】よって、本発明の目的は、上記従来技術に
存する問題を解消して、位置決め装置、特にプローバ装
置において、物理的な目標体を用いず、異なる2つの支
持体にそれぞれ設けられたカメラの基準位置を定めるこ
とにある。また、本発明の他の目的は、カメラの基準位
置を定める際に、温度変化などの外的要因の影響を受け
ないようにして、位置決め精度の向上を可能とさせるこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、2つのカメラの一方の光軸に沿ってスポ
ット光を進ませ、該スポット光を他方のカメラに入射さ
せることにより、2つのカメラの基準位置を定めるよう
にする。
【0009】すなわち、本発明の第1の態様によれば、
電気的導通を検査するためのプローブを保持する支持台
と、前記支持台と対向して配置されており、ウエハが載
置されるステージと、前記ウエハ上に予め定められた試
験点を認識するために前記支持台に設けられた試験点用
カメラと、前記プローブを認識するために前記ステージ
に設けられたプローブ用カメラとを備え、認識された前
記試験点及び前記プローブの位置に基づいて前記支持台
と前記ステージとを相対移動させ、前記ウエハ上の前記
試験点に前記プローブを位置決めして接触させるプロー
バ装置において、光源を設け、該光源から発せられたス
ポット光を前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメ
ラの一方の光軸に沿って進ませ、前記試験点用カメラ及
び前記プローブ用カメラの他方で前記スポット光を認識
することにより、前記試験点用カメラ及び前記プローブ
用カメラの基準位置を定めるようにしたプローバ装置が
提供される。
【0010】上記プローバ装置において、前記光源は前
記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの前記一方
と共に移動することが好ましい。さらに、前記試験点用
カメラ及び前記プローブ用カメラの前記一方の光軸上に
半透鏡が設けられており、該半透鏡は、外部からの光が
前記半透鏡を透過して前記試験点用カメラ及び前記プロ
ーブ用カメラの前記一方に入射することを許容すると共
に、前記光源から発せられたスポット光を反射し、前記
試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの前記他方へ
向わせるようになっていることが好ましい。
【0011】上記プローバ装置は、前記試験点用カメラ
及び前記プローブ用カメラの前記一方の光軸上に位置す
る物体の表面に結像したスポット光を前記試験点用カメ
ラ及び前記プローブ用カメラの前記一方で認識すること
により、前記スポット光と前記試験点用カメラ及び前記
プローブ用カメラの前記一方の光軸との位置関係を補正
することができる。このとき、前記光軸上に位置する物
体が前記支持台又は前記ステージであることが好まし
い。
【0012】また、前記スポット光は収束点で収束する
収束光であることが好ましく、前記収束点は、前記試験
点用カメラ及び前記プローブ用カメラの前記一方から予
め定められた距離に位置することがさらに好ましい。
【0013】このとき、前記支持台と前記ステージとを
予め定められた相対位置に移動して、前記スポット光を
基準位置の表面に結像させ、結像した前記スポット光の
形状又は大きさを確認するようにすることが好ましい。
【0014】このように前記試験点用カメラ及び前記プ
ローブ用カメラの前記一方から予め定められた距離に位
置する収束点で収束する収束光を利用する場合、前記試
験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの前記他方の焦
点の位置が前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメ
ラの前記他方に対して固定となっており、前記支持台及
び前記ステージによって前記試験点用カメラと前記プロ
ーブ用カメラとを相対移動させ、前記試験点用カメラ及
び前記プローブ用カメラの前記他方の前記焦点の位置を
前記スポット光の前記収束点の位置と一致させることに
より、前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの
高さ方向の基準位置を定めることがさらに好ましい。
【0015】このとき、例えば、前記試験点用カメラ及
び前記プローブ用カメラの前記他方の固定された焦点に
おいて認識される前記スポット光の大きさ又はコントラ
ストが極値となったときに、前記試験点用カメラ及び前
記プローブ用カメラの前記他方の前記焦点の位置が前記
スポット光の前記収束点の位置と一致したと判断する。
【0016】さらに、このようにして高さ方向の基準位
置を定めた場合、前記ウエハ又は前記プローブの表面に
結像した前記スポット光を前記試験点用カメラ及び前記
プローブ用カメラの前記一方により認識し、前記スポッ
ト光の大きさ又はコントラストが極値となるように、前
記支持台及び前記ステージによって前記試験点用カメラ
と前記プローブ用カメラとを高さ方向に相対移動させ、
前記相対移動距離に基づいて前記ウエハ又は前記プロー
ブの表面の高さを求めることができる。
【0017】例えば、前記スポット光が前記試験点用カ
メラの光軸に沿って前記ステージへ向かって進み、前記
スポット光の前記収束点が前記ステージの表面に配置さ
れたときと、前記スポット光の前記収束点が前記ステー
ジ上の前記ウエハの表面に配置されたときとの前記支持
台と前記ステージとの間の距離の差に基づいて、前記ウ
エハの厚さを求めることができる。
【0018】本発明の第2の態様によれば、対向する第
1の支持体及び第2の支持体と、前記第1の支持体に設
けられた第1のカメラと、前記第2の支持体に設けられ
たカメラとを備え、前記第1の支持体上の点又は前記第
1の支持体に保持された物体上の点と前記第2の支持体
上の点又は前記第2の支持体に保持された物体上の点と
を前記第2のカメラ及び前記第1のカメラで認識し、認
識された前記点の位置に基づいて前記第1の支持体及び
前記第2の支持体を相対移動させることにより、前記第
1の支持体上の点又は前記第1の支持体に保持されてい
る物体上の点を前記第2の支持体上の点又は前記第2の
支持体に保持されている物体上の点に位置決めする位置
決め装置において、光源を設け、該光源から発せられた
スポット光を第1のカメラの光軸に沿って進ませ、第2
のカメラで前記スポット光を認識することにより、前記
第1のカメラ及び前記第2のカメラの基準位置を定める
ようにした位置決め装置が提供される。
【0019】上記位置決め装置において、前記スポット
光は、前記第1のカメラから予め定められた距離に位置
する収束点で収束する収束光であることが好ましい。こ
のような収束光を用いる場合、前記第2のカメラの焦点
の位置が前記第2のカメラに対して固定となっており、
前記第1の支持体及び前記第2の支持体によって前記第
1のカメラと前記第2のカメラとを相対移動させ、前記
第2のカメラの前記焦点の位置を前記スポット光の前記
収束点の位置と一致させることにより、前記第1のカメ
ラ及び前記第2のカメラの高さ方向の基準位置を定める
ことがさら好ましい。
【0020】なお、本願において使用される「スポット
光」とは、光線の任意の位置において限定された領域の
みを照らすピンスポット状光束を有した光線を意味する
ものとする。
【0021】本発明によれば、異なる支持体、例えばプ
ローバ装置の支持台及びステージにそれぞれカメラを設
け、一方のカメラの光軸に沿って進むスポット光を他方
のカメラで認識するので、このスポット光を基準として
2つのカメラの基準位置を定めることが可能となり、物
理的な目標体を一方のカメラに設ける必要がなくなる。
したがって、本発明にしたがって定められた2つのカメ
ラの基準位置は、温度変化による熱伸縮など周囲環境等
の影響を受けにくく、結果として位置決め装置又はプロ
ーバ装置の位置決め精度を向上させる。
【0022】さらに、光源がカメラと共に移動すれば、
光源はカメラと一定の位置関係を保つ。したがって、カ
メラが設けられている支持体が移動しても、光源から発
するスポット光とカメラの光軸の位置関係が変化するこ
とがなくなる。
【0023】また、半透鏡をカメラの光軸上に設けれ
ば、カメラの光軸から離れた位置に配置された光源から
発せられたスポット光を半透鏡で反射させることによ
り、光源をカメラの光軸上に配置することなく、スポッ
ト光をカメラの光軸に沿って進めさせることが可能とな
り、物体から反射される光が光源及び半透鏡により妨げ
られてカメラに入射しなくなることもない。
【0024】加えて、スポット光が進む経路であるカメ
ラの光軸上に例えば支持台又はステージのような物体が
位置するとき、物体上にはスポット光が結像するので、
このスポット光を同カメラで認識することにより、スポ
ット光とカメラの光軸とのずれが容易に検出される。し
たがって、カメラの受光部に対する光源の位置が変化し
た場合でも、検出されたずれを補正して、常にスポット
光が一方のカメラの光軸に沿って進んでいることを保証
することができ、2つのカメラの基準位置を定める精度
を向上させることが可能となる。
【0025】さらに、本発明によるプローバ装置又は位
置決め装置において使用されるスポット光が収束点で収
束する収束光であれば、カメラの光軸上を進むスポット
光は、光軸上の位置に応じて、大きさ又はコントラスト
などが変化するので、光軸に沿った方向の位置を特定す
ることができるようになる。
【0026】また、収束点が光軸に沿ってスポット光が
進むカメラから予め定められた距離に位置するとき、光
軸に沿ってスポット光が進むカメラと収束点との間の距
離は一定となる。このことを利用すれば、スポット光が
入射する側のカメラの固定された焦点の位置をスポット
光の収束点の位置と一致させることにより、2つのカメ
ラを光軸に沿った方向に常に一定の距離に配置させるこ
とができる。したがって、このときの2つのカメラの位
置や一致した収束点及び焦点自体の位置をそれぞれの高
さ方向の基準位置とすれば、2つのカメラにより認識さ
れる高さ方向の位置の間には常に一定関係が維持される
ので、プローバ装置又は位置決め装置は、2つのカメラ
に基づいて、より正確に高さ方向の位置決めを行うこと
が可能となる。
【0027】このとき、支持台とステージとを予め定め
られた相対位置に移動して、基準位置の表面に結像した
スポット光の形状又は大きさを確認すれば、支持台又は
ステージとカメラから発せられるスポット光の収束点と
の間の距離が熱や振動などにより変化していないかを自
己診断することができる。
【0028】また、スポット光の収束点では、スポット
光の大きさが最小となり、コントラストが最大となるの
で、スポット光の収束点はスポット光の大きさ又はコン
トラストが極値となる位置として容易に特定できる。
【0029】また、同様に、2つの支持体(プローバ装
置の場合、支持台及びステージ)の表面又は2つの支持
体に保持される物体の表面に結像したスポット光の大き
さ又はコントラストが極値となるように、2つの支持体
によりカメラを相対移動させれば、2つの支持体の表面
又は物体の表面はスポット光の収束点の位置に配置され
る。したがって、上記のように2つのカメラが基準位置
にあるときに高さ方向に一定の距離に配置されているこ
とが保証されれば、カメラの相対移動距離に基づいて、
支持体の表面又は支持体に保持される物体の高さを正確
に求めることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施態様を説明する。
【0031】図1は本発明による位置決め装置の一例で
あるプローバ装置の全体構成図、図2〜図5は図1のプ
ローバ装置においてプローブをウエハ上の試験点に位置
決めする手順を示した説明図である。
【0032】最初に、図1を参照して、本発明による位
置決め装置の一例であるプローバ装置10の全体構成を
説明する。
【0033】プローバ装置10は、電気的導通を検査す
るためのプローブ12を保持する支持台14と、支持台
14と対向して配置されており、表面にパターンと呼称
される回路が形成されているウエハ16が載置されるス
テージ18と、ウエハ16のパターン上に予め定められ
ている試験点20の位置を認識するために支持台14に
設けられた試験点用カメラ22と、プローブ12の位置
を認識するためにステージ18に設けられたプローブ用
カメラ24とを備えている。
【0034】パターン上の試験点は予め定められた複数
の位置(図中には一個所のみが示されている)に設けら
れており、この試験点20に通電を行うことにより回路
が正常に機能するかの試験を行うことができる。
【0035】プローブ12は、これらの試験点20に通
電を行うために用いられる器具(触針とも呼称される)
であり、ウエハ16が載置されるステージ18とプロー
ブ12を保持する支持台14とを相対移動させることに
より、ウエハ16上の試験点20に位置決めされる。そ
して、別個の装置であるテスタ(不図示)が試験点20
上に配置されたプローブ12に接続され、試験点20の
導通試験を行う。
【0036】プローブカードは、パターン毎に特化され
た配列の複数のプローブ12を有し、ウエハ16上に設
けられた特定の配列の試験点20とを対応させるための
インターフェイスとして機能する。図1〜図5に示され
ているプローバ装置10では、説明を簡明にするため
に、プローブカード内の一つのプローブ12のみが示さ
れていることを了解されたい。しかしながら、本発明の
プローバ装置10では、単一のプローブ12を支持台1
4に保持して、ウエハ16上の試験点20に位置決めす
ることも可能である。
【0037】ステージ18は、ウエハ16が実際に載置
されるチャック部分18aと、残余の本体部分18bと
からなり、チャック部分18aは載置されたウエハ16
に真空などを作用させて固定的に保持することができる
ようになっており、本体部分18bにはプローブ用カメ
ラ24が取り付けられている。なお、チャック部分18
aと本体部分18bとは上下方向に相対移動可能になっ
ており、ウエハ16の着脱を容易にするべく本体部分1
8bに対してチャック部分18aを昇降させることがで
きる。
【0038】試験点用カメラ22及びプローブ用カメラ
24としてはCCD(電荷結合素子)カメラが用いられ
ているが、CMOSカメラやアナログカメラなど他のタ
イプのカメラを使用することも可能である。
【0039】プローバ装置10の支持台14には、試験
点用カメラ22に加えて、光源26が設けられており、
光源26から発せられたスポット光28は試験点用カメ
ラ22又はプローブ用カメラ24の光軸30に沿って進
むようになっている。図1に示されているプローバ装置
10のスポット光28は、試験点用カメラ22の光軸3
0に沿って試験点用カメラ22から離れる方向に進むよ
うになっているが、プローブ用カメラ24の光軸32に
沿ってプローブ用カメラ24から離れる方向に進むよう
にすることも可能である。ここで、本願において使用さ
れる「スポット光」とは、光線の任意の位置において限
定された領域のみを照らすピンスポット状光束を有した
光線を意味するものとする。
【0040】光源26は、ハロゲンランプ、タングステ
ンランプ、レーザ装置、LEDなど任意のタイプの光源
とすることができる。図1に示されているプローバ装置
10では、拡散光線を発する光源26が使用されおり、
光源26の出口にピンホール34を形成して光源26か
ら発せられる光線を絞ってスポット光28とさせてい
る。しかしながら、レーザ光などの平行光線光源を利用
することも可能であり、この場合には、ピンホール34
は必ずしも必要とされないが、光線を絞り光束の断面を
より小さくするためにピンホールを設けることが好まし
い。
【0041】また、光源26とカメラの光軸との位置関
係を一定に維持するために、光源26は、試験点用カメ
ラ22又はプローブ用カメラ24が支持台14又はステ
ージ18により移動させられるときに、試験点用カメラ
22又はプローブ用カメラ24と共に移動するようにな
っていることが好ましい。図1に示されているプローバ
装置10の光源26は、試験点用カメラ22と共通の筐
体36内に設けられており、光源26と試験点用カメラ
22の光軸30との位置関係の変動が発生しにくいよう
になっている。
【0042】なお、上記光源26は、主として試験点用
カメラ22及びプローブ用カメラ24の基準位置を定め
るために使用されるものであり、試験点用カメラ22及
びプローブ用カメラ24が物体を認識するために必要と
される照明のための光源(不図示)とは別個に設けられ
ていることに注意されたい。
【0043】ところで、光源26から発せられるスポッ
ト光28を試験点用カメラ22の光軸30に沿って進ま
せるためには、光源26を試験点用カメラ22の光軸3
0上に設ければよいが、光軸30上に光源26を設ける
と、外部の光が試験点用カメラ22の受光部22aに入
射できなくなってしまう。
【0044】そこで、図1に示されているプローバ装置
10は、試験点用カメラ22の光軸30上に配置された
半透鏡(ハーフミラー)38を筐体36内に備えてい
る。半透鏡38は、外部からの光を透過させて試験点用
カメラ22に入射させると共に、試験点用カメラ22の
光軸30から偏移した位置に配置された光源26から発
せられたスポット光28を反射して、試験点用カメラ2
2の光軸30に沿ってプローブ用カメラ24へ向かわせ
る。
【0045】詳細には、半透鏡38は、その表面(反射
面)を試験点用カメラ22の光軸30に対して45度に
傾けて配置されており、この半透鏡38の表面に光源2
6から発せられたスポット光28を45度の角度で入射
させ、これを半透鏡38の表面で反射して、試験点用カ
メラ22の光軸30に沿って試験点用カメラ22から離
れる方向に進ませるようになっている。
【0046】この構成により、外部からの光が試験点用
カメラ22の受光部22aに入射することを妨げずに、
光源26から発せられるスポット光28を試験点用カメ
ラ22の光軸30に沿って進ませることができるように
なる。
【0047】なお、プローブ用カメラ24の光軸32に
沿ってプローブ用カメラ24から離れる方向にスポット
光28を進ませる場合には、同様にして、半透鏡38を
プローブ用カメラ24の光軸32上に設ければよい。ま
た、他の機構を用いて、試験点用カメラ22の光軸30
から偏移した位置に配置された光源26から発せられた
スポット光28を試験点用カメラ22の光軸30に沿っ
て進めることも可能である。
【0048】プローバ装置10は、さらに、試験点用カ
メラ22の光軸30上に配置された集光レンズ40を筐
体36内に備えており、試験点用カメラ22の光軸30
に沿って進むスポット光28は、集光レンズ40から予
め定められた距離に位置する収束点42で収束する収束
光とされている。スポット光28が収束光であるとき、
スポット光28は、スポット光28の収束点42を中心
としてスポット光28の進行方向に沿って変化し、その
収束点42において、大きさ(すなわち、光束が通過す
る面積)が最小となり、それに反してコントラストが最
大となる。すなわち、スポット光28は、収束点42か
ら離れるに従って、スポット光28の大きさが増大し、
コントラストは低下していく。
【0049】本発明のプローバ装置10は、この収束光
の性質を利用して、後述するように、高さ方向(すなわ
ち、試験点用カメラ22の光軸30に沿った方向)の基
準位置を正確に定めると共に、ステージ18に保持され
るウエハ16の表面の高さを正確に求めることができ
る。なお、少なくとも高さ方向の基準位置を定めるとき
及び高さを求めるときには、集光レンズ40の位置を試
験点用カメラ22に対して固定し、スポット光28の収
束点42が試験点用カメラ22から予め定められた距離
に位置するようにする。
【0050】高さ方向の基準位置を他の方法により定め
る場合には、スポット光28を収束光にする必要はな
く、したがって、集光レンズ40は不要となることは言
うまでもない。
【0051】また、本発明によるプローバ装置10で
は、上記のように試験点用カメラ22の光軸30に沿っ
てスポット光28を進ませることにより、スポット光2
8を基準として、試験点用カメラ22の光軸30とプロ
ーブ用カメラ24の光軸32とを整列又は一致させ、試
験点用カメラ22及びプローブ用カメラ24の基準位置
を定めることで、従来のように試験点用カメラ22又は
プローブ用カメラ24に物理的な目標体を設ける必要を
なくしている。したがって、位置決め精度を維持するた
めには、スポット光28が試験点用カメラ22の光軸3
0に沿って進んでいることを保証する必要がある。この
ため、図1に示されているプローバ装置10では、試験
点用カメラ22の光軸30上に物体が配置されたとき
に、物体の表面に結像したスポット光28を試験点用カ
メラ22で認識することにより、スポット光28と試験
点用カメラ22の光軸30との位置ずれを検知し、この
位置ずれの修正又は補正を自動的に行うようになってい
る。ステージ18の表面に結像したスポット光28を認
識することにより、上記補正を行ってもよいことはもち
ろんである。
【0052】次に、図2〜図5を参照して、図1に示さ
れているプローバ装置10において、試験点用カメラ2
2とプローブ用カメラ24の基準位置を定め、ウエハ1
6上の試験点20にプローブ12を位置決めする手順を
説明する。
【0053】最初に、試験点用カメラ22と共通の筐体
36内に設けられている光源26の電源をオンにし、光
源26からスポット光28を発せさせる。すると、スポ
ット光28は、半透鏡38で反射され、試験点用カメラ
22から離れる方向に試験点用カメラ22の光軸30に
沿って進み、プローブ用カメラ24へと向かう。
【0054】次に、試験点用カメラ22の光軸30に沿
って進むスポット光28がプローブ用カメラ24の光軸
32に沿ってプローブ用カメラ24に入射するように、
支持台14とステージ18とをX軸方向及びY軸方向に
相対移動させ、スポット光28がプローブ用カメラ24
の光軸32に沿ってプローブ用カメラ24に入射したと
きの試験点用カメラ22の光軸30及びプローブ用カメ
ラ24の光軸32の位置を試験点用カメラ22及びプロ
ーブ用カメラ24のX軸方向及びY軸方向の基準位置と
して定める。したがって、試験点用カメラ22とプロー
ブ用カメラ24のX軸方向及びY軸方向の基準位置は、
スポット光28を基準として試験点用カメラ22の光軸
30とプローブ用カメラ24の光軸32とを直接的に整
列させる又は関連づけることにより、定められることに
なる。ここで、X軸、Y軸とは、試験点用カメラ22の
光軸30と垂直な平面内において直交する2軸を意味す
る。
【0055】さらに、集光レンズ40を試験点用カメラ
22に対して予め定められた距離に配置して、スポット
光22の収束点42が試験点用カメラ22から予め定め
られた距離に位置するようにすると共に、プローブ用カ
メラ24の焦点を予め定められた位置に固定する。そし
て、スポット光28が収束光となっていることを利用し
て、プローブ用カメラ24の焦点の位置をスポット光2
8の収束点42の位置と一致させるように、支持台14
及びステージ18によって試験点用カメラ22とプロー
ブ用カメラ24とをZ軸方向に相対移動させ、一致した
ときのプローブ用カメラ24の焦点及びスポット光28
の収束点42(これらは同一位置となる)の位置を試験
点用カメラ22及びプローブ用カメラ24の高さ方向の
基準位置として定める。ここで、Z軸方向とは、試験点
用カメラ22の光軸30と平行な方向、すなわち高さ方
向を意味する。
【0056】プローブ用カメラ24の焦点はプローブ用
カメラ24から予め定められた距離だけ離れた位置にあ
り、スポット光28の収束点42も試験点用カメラ22
から予め定められた位置にあることから、プローブ用カ
メラ24の焦点の位置がスポット光28の収束点42の
位置と一致したときの試験点用カメラ22及びプローブ
用カメラ24の位置を試験点用カメラ22及びプローブ
用カメラ24の高さ方向の基準位置として定めることも
可能である。
【0057】プローブ用カメラ24の焦点の位置をスポ
ット光28の収束点42の位置と一致させるためには、
例えば、スポット光28をプローバ用カメラ24により
認識し、予め定められた位置に固定されたプローバ用カ
メラ24の焦点の位置におけるスポット光28の大きさ
(すなわち、光束が通過する面積)又はコントラストが
極値となるように、すなわち、スポット光28の大きさ
が最小となる又はコントラストが最大となるように、支
持台14及びステージ18によって試験点用カメラ22
とプローブ用カメラ24とを相対移動させればよい。
【0058】このようにして、試験点用カメラ22及び
プローブ用カメラ24の基準位置を定めた状態が図2に
示されている。
【0059】次に、試験点用カメラ22によりステージ
18上に載置されたウエハ16の試験点20を認識さ
せ、図3に示されているように、試験点用カメラ22の
光軸30に沿って進むスポット光28が試験点20上に
結像するように、支持台14及びステージ18によって
試験点用カメラ22とプローブ用カメラ24とをX軸方
向に相対移動させ、試験点用カメラ22をプローブ用カ
メラ24に対して距離Aだけ相対移動させる。
【0060】光源26をOFFにして、試験点用カメラ
22を通常のカメラとして利用してステージ18上に載
置されたウエハ16の試験点20を認識させることによ
り、試験点用カメラ22の光軸30上に試験点20が配
置されるように、支持台14とステージ18とを相対移
動させ、プローブ用カメラ24に対する試験点用カメラ
22の相対移動距離Aを把握してもよい。
【0061】なお、簡略化するために、相対移動はX軸
方向についてのみ図示されているものとする。Y軸方向
の相対移動が行われるときは、同様の手順によりプロー
ブ用カメラ24に対する試験点用カメラ22のY軸方向
の相対移動距離B(不図示)を把握する。
【0062】これにより、プローブ用カメラ24のX軸
方向及びY軸方向の基準位置であるプローブ用カメラ2
4の光軸32に対するウエハ16上の試験点20のX軸
方向及びY軸方向の相対位置が正確に把握される。
【0063】さらに、このとき、ウエハ16上に結像し
たスポット光28を試験点用カメラ22により認識し、
ウエハ16上に結像したスポット光28の大きさ又はコ
ントラストが極値となるように、支持台14とステージ
18とをZ軸方向(すなわち、高さ方向)に高さHだけ
相対移動させる。このとき、試験点用カメラ22、プロ
ーブ用カメラ24は、それぞれ、支持台14、ステージ
18と共に高さ方向に移動するので、試験点用カメラ2
2はプローブ用カメラ24に対してZ軸方向に高さHだ
け相対移動することになる。これにより、プローブ用カ
メラ24のZ軸方向の基準位置であるプローブ用カメラ
24の焦点の位置に対するウエハ16上の試験点20の
Z方向の相対位置が把握される。
【0064】このようにして、X軸、Y軸、Z軸につい
て、基準位置と試験点20の位置との位置関係が把握さ
れる。すなわち、試験点20の位置は、X軸方向及びY
軸方向の基準位置であるプローブ用カメラ24の光軸3
2からX軸方向に距離A、Y軸方向に距離B、Z軸方向
(高さ方向)の基準位置であるプローブ用カメラ24の
焦点の位置からZ軸方向に高さHだけ離れていると把握
されることになる。
【0065】次に、プローブ用カメラ24により支持台
14に保持されたプローブ12を認識させ、図4に示さ
れているように、プローブ用カメラ24の焦点がプロー
ブ12の先端上に配置されるように、支持台14とステ
ージ18とをX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に相対移
動させる。このとき、プローブ用カメラ24の焦点はプ
ローブ用カメラ24から予め定められた位置に固定され
ており、プローブ用カメラ24の焦点をプローブ12の
先端上に配置する際には、従来技術の方法、例えばオー
トフォーカス機能等が使用される。
【0066】プローブ用カメラ24の基準位置とウエハ
16上の試験点20の位置との関係は上述したように既
に把握されていることから、支持台14とステージ18
とを相対移動させ、図4に示されている状態から、X軸
方向に距離A、Y軸方向に距離B、Z軸方向に高さHだ
けプローブ12を移動させることにより、プローブ12
をウエハ16上の試験点20に位置決めすることができ
る。
【0067】なお、上記プローバ装置10では、試験点
用カメラ22の光軸30上にステージ18や平板などの
物体を配置したときに、物体の表面上に結像したスポッ
ト光28を試験点用カメラ22で認識し、スポット光2
8が試験点用カメラ22の光軸30に沿って進んでいる
か自動的に確認し、スポット光28と試験点用カメラ2
2の光軸30との位置ずれが検知されると、検知された
位置ずれを自動的に補正・修正するようになっている。
例えば、図3に示されている状態のときに、ウエハ16
又はステージ18の表面上に結像したスポット光28を
試験点用カメラ22により認識して、スポット光28と
試験点用カメラ22の光軸30との位置ずれを検知し、
検知された位置ずれの修正又は補正を自動的に行う。
【0068】また、支持台14とステージ18とを予め
定められた相対位置に移動したときに、例えばステージ
18の表面のような基準位置の表面に結像したスポット
光28を試験点用カメラ22で認識し、スポット光28
の収束点42が基準位置の表面に位置するか否かを確認
し、熱や振動などによる支持台14とスポット光28の
収束点42との間の距離の変化を検知し、検知された距
離の変化を自動的に補正・修正するようになっている。
【0069】したがって、温度変化や外力の作用など外
的要因によりスポット光28と試験点用カメラ22の光
軸30との間に位置ずれが生じても、位置ずれは速やか
に解消され、スポット光28が試験点用カメラ22の光
軸30に沿って進んでいることが保証されるようになっ
ている。また、同様に、ステージ14と収束点42との
間の距離の変化も速やかに解消され、ステージ14と収
束点42との距離は一定に維持される。
【0070】従来の方法では、目標体の位置の経時的変
化に起因して、図2の状態のときに、試験点用カメラ2
2及びプローブ用カメラ24の基準位置を正確に定めら
れないことがあり、図3の距離Aや距離Bを正確に求め
ることができず、これが図5における位置決めの際に誤
差を生じさせていた。これに対して、本発明では、図2
において、試験点用カメラ22及びプローブ用カメラ2
4の基準位置を正確に定めることができるので、プロー
ブ12は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向について、
正確に、ウエハ16上の試験点20に位置決めされる。
【0071】また、図4においてプローブ12のZ方向
(高さ方向)の位置を確認するので、使用中に熱収縮な
どによりプローブ12のZ軸方向の変化があった場合で
も、その変化は速やかに考慮され、プローブ12を試験
点20の位置に位置決めする精度に影響を及ぼすことを
回避することができる。
【0072】さらに、上記手順を応用すれば、図3にお
いて、プローブ用カメラ24のZ軸方向(高さ方向)の
基準位置であるプローブ用カメラ24の焦点に対する試
験点20の高さ方向(Z方向)の位置を把握しているこ
とから、プローバ装置10により、試験点20の高さを
把握することが可能となる。例えば、ステージ18の表
面に関してZ方向の基準位置に対するZ軸方向の相対位
置を同様の手順により求めて把握すれば、ステージ18
の表面を基準とした試験点20の高さを求めることがで
きるのである。また、試験点20に代えてウエハ16の
表面の高さを求めればウエハ16の厚さを求めることも
可能となる。
【0073】上記プローバ装置10の構成は、本発明の
プローバ装置の一実施形態例にすぎない。例えば、試験
点用カメラ22及びプローブ用カメラ24のXY軸方向
の基準位置のみを定めるのであれば、光源26は、一方
のカメラの光軸に沿ってスポット光28を進ませること
ができればよく、必ずしも支持台14又はステージ18
と共に移動するようになっている必要はなく、したがっ
て、試験点用カメラ22又はプローブ用カメラ24と一
体的に形成されている必要もない。
【0074】また、以上、プローバ装置10を例として
本発明を説明したが、本発明はプローバ装置10に限定
されるものではなく、組み立て装置など、異なる支持体
にそれぞれ保持された2つのカメラによりそれぞれの支
持体上の点又は支持体に保持された物体上の点を認識
し、一方の支持台上の点又はそれに保持された物体上の
点と他方の支持台上の点又はそれに保持された物体上の
点とを互いに対して位置決めする他の任意のタイプの位
置決め装置に等しく適用することが可能である。
【0075】
【発明の効果】このように、本発明によれば、試験点用
カメラの光軸とプローブ用カメラの光軸とを直接的に一
定の位置関係で関連付けることにより、試験点用カメラ
又はプローブ用カメラの光軸と垂直な方向に関する試験
点用カメラとプローブ用カメラの基準位置を定めること
ができるので、従来のプローバ装置で使用されていた目
標体の位置の経時的な変化等を排除することができ、プ
ローバ装置の位置決め精度を向上させることができる。
【0076】また、スポット光として収束光を利用すれ
ば、スポット光の収束点の位置とプローブ用カメラの焦
点の位置とを一致させ、この位置を高さ方向の基準位置
として定めることができるので、プローバ装置の高さ方
向の位置決め精度も向上させることが可能となる。
【0077】異なる支持台にそれぞれ設けられた2つの
カメラを使用している位置決め装置を本発明にしたがっ
て構成すれば、位置決め装置においても、本発明による
プローバ装置と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置決め装置の一例であるプロー
バ装置の全体構成図である。
【図2】図1のプローバ装置においてプローブをウエハ
上の試験点に位置決めする手順を示している第1の説明
図である。
【図3】図1のプローバ装置においてプローブをウエハ
上の試験点に位置決めする手順を示している第2の説明
図である。
【図4】図1のプローバ装置においてプローブをウエハ
上の試験点に位置決めする手順を示している第3の説明
図である。
【図5】図1のプローバ装置においてプローブをウエハ
上の試験点に位置決めする手順を示している第4の説明
図である。
【符号の説明】
10…プローバ装置 12…プローブ 14…支持台 16…ウエハ 18…ステージ 20…試験点 22…試験点用カメラ 24…プローブ用カメラ 26…光源 28…スポット光 30…光軸 32…光軸 38…半透鏡 40…集光レンズ 42…収束点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 武清 東京都三鷹市下連雀九丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 山口 晃 東京都三鷹市下連雀九丁目7番1号 株式 会社東京精密内 Fターム(参考) 2G014 AA13 AB59 AC10 AC12 2G132 AA00 AD15 AF06 AK01 AL11 4M106 AA01 AD11 BA01 DD05 DD13 DJ03 DJ07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的導通を検査するためのプローブを
    保持する支持台と、前記支持台と対向して配置されてお
    り、ウエハが載置されるステージと、前記ウエハ上に予
    め定められた試験点を認識するために前記支持台に設け
    られた試験点用カメラと、前記プローブを認識するため
    に前記ステージに設けられたプローブ用カメラとを備
    え、認識された前記試験点及び前記プローブの位置に基
    づいて前記支持台と前記ステージとを相対移動させ、前
    記ウエハ上の試験点に前記プローブを位置決めして接触
    させるプローバ装置において、 光源を設け、該光源から発せられたスポット光を前記試
    験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの一方の光軸に
    沿って進ませ、前記試験点用カメラ及び前記プローブ用
    カメラの他方で前記スポット光を認識することにより、
    前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの基準位
    置を定めるようにしたことを特徴とするプローバ装置。
  2. 【請求項2】 前記光源は前記試験点用カメラ及び前記
    プローブ用カメラの前記一方と共に移動する、請求項1
    に記載のプローバ装置。
  3. 【請求項3】 前記試験点用カメラ及び前記プローブ用
    カメラの前記一方の光軸上に半透鏡が設けられており、
    該半透鏡は、外部からの光が前記半透鏡を透過して前記
    試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの前記一方に
    入射することを許容すると共に、前記光源から発せられ
    たスポット光を反射し、前記試験点用カメラ及び前記プ
    ローブ用カメラの前記他方へ向かわせる、請求項1又は
    請求項2に記載のプローバ装置。
  4. 【請求項4】 前記試験点用カメラ及び前記プローブ用
    カメラの前記一方の光軸上に位置する物体の表面に結像
    したスポット光を前記試験点用カメラ及び前記プローブ
    用カメラの前記一方で認識することにより、前記スポッ
    ト光と前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの
    前記一方の光軸との位置関係を補正する、請求項1から
    請求項3のいずれか一項に記載のプローバ装置。
  5. 【請求項5】 前記光軸上に位置する物体が前記支持台
    又は前記ステージである、請求項4に記載のプローバ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スポット光は収束点で収束する収束
    光である、請求項1又は請求項2に記載のプローバ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記収束点は、前記試験点用カメラ及び
    前記プローブ用カメラの前記一方から予め定められた距
    離に位置する、請求項6に記載のプローバ装置。
  8. 【請求項8】 前記支持台と前記ステージとを予め定め
    られた相対位置に移動して、前記スポット光を基準位置
    の表面に結像させ、結像した前記スポット光の形状又は
    大きさを確認する、請求項7に記載のプローバ装置。
  9. 【請求項9】 前記試験点用カメラ及び前記プローブ用
    カメラの前記他方の焦点の位置が前記試験点用カメラ及
    び前記プローブ用カメラの前記他方に対して固定となっ
    ており、前記支持台及び前記ステージによって前記試験
    点用カメラと前記プローブ用カメラとを相対移動させ、
    前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カメラの前記他
    方の前記焦点の位置を前記スポット光の前記収束点の位
    置と一致させることにより、前記試験点用カメラ及び前
    記プローブ用カメラの高さ方向の基準位置を定めるよう
    にした、請求項7に記載のプローバ装置。
  10. 【請求項10】 前記試験点用カメラ及び前記プローブ
    用カメラの前記他方の固定された焦点において認識され
    る前記スポット光の大きさ又はコントラストが極値とな
    ったときに、前記試験点用カメラ及び前記プローブ用カ
    メラの前記他方の前記焦点の位置が前記スポット光の前
    記収束点の位置と一致したと判断する、請求項9に記載
    のプローバ装置。
  11. 【請求項11】 前記ウエハ又は前記プローブの表面に
    結像した前記スポット光を前記試験点用カメラ及び前記
    プローブ用カメラの前記一方により認識し、前記スポッ
    ト光の大きさ又はコントラストが極値となるように、前
    記支持台及び前記ステージによって前記試験点用カメラ
    と前記プローブ用カメラとを高さ方向に相対移動させ、
    前記相対移動の距離に基づいて前記ウエハ又は前記プロ
    ーブの表面の高さを求める、請求項10に記載のプロー
    バ装置。
  12. 【請求項12】 前記スポット光が前記試験点用カメラ
    の光軸に沿って前記ステージへ向かって進み、前記スポ
    ット光の前記収束点が前記ステージの表面に配置された
    ときと、前記スポット光の前記収束点が前記ステージ上
    の前記ウエハの表面に配置されたときとの前記支持台と
    前記ステージとの間の距離の差に基づいて、前記ウエハ
    の厚さを求める、請求項11に記載のプローバ装置。
  13. 【請求項13】 対向する第1の支持体及び第2の支持
    体と、前記第1の支持体に設けられた第1のカメラと、
    前記第2の支持体に設けられたカメラとを備え、前記第
    1の支持体上の点又は前記第1の支持体に保持された物
    体上の点と前記第2の支持体上の点又は前記第2の支持
    体に保持された物体上の点とを前記第2のカメラ及び前
    記第1のカメラで認識し、認識された前記点の位置に基
    づいて前記第1の支持体と前記第2の支持体とを相対移
    動させることにより、前記第1の支持体上の点又は前記
    第1の支持体に保持されている物体上の点を前記第2の
    支持体上の点又は前記第2の支持体に保持されている物
    体上の点に位置決めする位置決め装置において、光源を
    設け、該光源から発せられたスポット光を第1のカメラ
    の光軸に沿って進ませ、第2のカメラで前記スポット光
    を認識することにより、前記第1のカメラ及び前記第2
    のカメラの基準位置を定めるようにしたことを特徴とす
    る位置決め装置。
  14. 【請求項14】 前記スポット光は、前記第1のカメラ
    から予め定められた距離に位置する収束点で収束する収
    束光である、請求項13に記載の位置決め装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のカメラの焦点の位置が前記
    第2のカメラに対して固定となっており、前記第1の支
    持体及び前記第2の支持体によって前記第1のカメラと
    前記第2のカメラとを相対移動させ、前記第2のカメラ
    の前記焦点の位置を前記スポット光の前記収束点の位置
    と一致させることにより、前記第1のカメラ及び前記第
    2のカメラの高さ方向の基準位置を定めるようにした、
    請求項14に記載の位置決め装置。
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