JP2003303819A - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体装置の製造方法

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JP2003303819A
JP2003303819A JP2002106477A JP2002106477A JP2003303819A JP 2003303819 A JP2003303819 A JP 2003303819A JP 2002106477 A JP2002106477 A JP 2002106477A JP 2002106477 A JP2002106477 A JP 2002106477A JP 2003303819 A JP2003303819 A JP 2003303819A
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film forming
film
wafer
forming step
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Hideji Itaya
秀治 板谷
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の成膜条件に対応してガスを均一に供給
する。 【解決手段】 ウエハ1を処理する処理室11と、処理
室11にガスを供給するガス供給管41と、ガス供給管
41から供給されたガスを水平方向に拡散させて流す拡
散板25と、拡散板25の下流側に配されてガスをウエ
ハ1に対してシャワー状に供給するシャワーヘッド35
とを具備するMOCVD装置において、拡散板25には
ガスを水平方向に流通させる第一ガス流路23と第二ガ
ス流路24とが形成されており、第一ガス流路23には
大口径のガス噴出口29が、第二ガス流路24には小口
径のガス噴出口30がそれぞれ開設されている。 【効果】 第一ガス流路にガスを供給してウエハに第一
成膜条件で初期膜を形成した後、第二ガス流路にガスを
供給して第二成膜条件で本体膜を形成できるため、同一
の処理室で同一のウエハに成膜条件の異なる複数の膜を
形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置およ
び半導体装置の製造方法に関し、特に、MOCVD(Me
tal Organic Chemical Vapor Deposition )による薄膜
形成技術に関し、例えば、MOCVD装置を使用してD
RAM(Dynamic Random Access Memorry )のキャパシ
タ(Capacitor )の静電容量部(絶縁膜)の材料として
の高誘電体薄膜やキャパシタ電極等を形成するのに利用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、DRAMのキャパシタの静電容量
部を形成するのに、酸化タンタル(Ta 25 )が使用
されて来ており、キャパシタ電極を形成するのにルテニ
ウム(Ru)または酸化ルテニウム(以下、ルテニウム
という。)が使用されて来ている。ルテニウム電極上に
形成された酸化タンタルは高い誘電率を持つため、微小
面積で大きな静電容量を得るのに適している。そして、
生産性や段差被覆性(ステップカバレージ)等の観点か
らDRAMの製造方法においては、ルテニウムはMOC
VD装置によって成膜することが要望されている。
【0003】ルテニウムの成膜に使用されるMOCVD
装置は、半導体集積回路装置の一例であるDRAMが作
り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)を処
理する処理室と、この処理室に一端が接続されたガス供
給配管と、このガス供給配管の他端に接続されて液体原
料を気化させる気化器と、この気化器に液体原料を供給
する液体原料供給配管とを備えており、液体原料供給配
管を介して気化器に液体原料を供給し、この液体原料を
気化器において気化させ、気化させたガスを処理室にキ
ャリアガスによって供給することにより処理室内のウエ
ハにルテニウム膜を形成するように構成されている。
【0004】このようなMOCVD装置においてはウエ
ハ面内の膜厚の均一性を向上することが重要になる。そ
こで、従来のMOCVD装置においては、気化させた原
料ガスを処理室に供給するガス供給管に多数個のガス噴
出口を有するシャワーヘッドを設置することにより、コ
ンダクタンスを小さくしてシャワーヘッドのバッファ空
間を高圧化しガスの衝突頻度を高めて混合することが実
施されている。さらに、シャワーヘッドの内部に原料ガ
スを水平方向に拡散させる拡散板を設置することによ
り、原料ガスをシャワーヘッドの内部において拡散板に
よって水平方向に拡散させてシャワーヘッドから処理室
にシャワー状に噴出させ、もって、原料ガスをウエハの
全面により一層均一に接触させることも、実施されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したMOCVD装
置による成膜方法には、二段階成膜法という方法があ
る。これは、成膜工程のうちウエハとの界面に成膜する
初期成膜工程(以下、第一成膜工程という。)の成膜条
件と、その後の膜本体を成膜する膜本体成膜工程(以
下、第二成膜工程という。)の成膜条件とが相違する方
法である。一般に、第一成膜工程においては核形成を実
施する場合が多く、高圧力および大流量の成膜条件にな
る。他方、第二成膜工程においては、第一成膜工程の成
膜条件に比べて低圧力および小流量の成膜条件になる傾
向がある。このように成膜条件が異なる場合には、一方
の成膜条件に対応して拡散板の噴出口を設定すると、他
方の成膜条件においてはその噴出口からは原料ガスが均
一に噴出されないため、ウエハ面内に均一にガスが供給
されず、ウエハ面内の膜厚の均一性が劣化してしまう。
【0006】本発明の目的は、複数の成膜条件に対応し
てガスを均一に供給することができる基板処理装置およ
び半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、基板を処理する処理室と、この処理室にガスを供
給する複数のガス供給管と、この複数のガス供給管から
供給された前記ガスを水平方向に拡散させて流下させる
拡散板と、この拡散板の下流側に配されて前記ガスを前
記基板に対してシャワー状に供給するシャワーヘッドと
を具備する基板処理装置において、前記拡散板には前記
ガスを水平方向に流通させる複数のガス流路が前記複数
のガス供給管のそれぞれに対応するように形成されてお
り、それぞれのガス流路には互いに開口面積または数が
異なる複数のガス噴出口がそれぞれ開設されていること
を特徴とする。
【0008】本発明に係る半導体装置の製造方法は、ガ
スを水平方向に拡散させて流下させる拡散板を介してガ
スを処理室に供給して基板に膜を形成する半導体装置の
製造方法であって、前記基板に膜を第一の成膜条件で形
成する第一成膜工程と、この第一成膜工程で形成した膜
の上に膜を第二の成膜条件で形成する第二成膜工程とを
具備しており、前記第一成膜工程と前記第二成膜工程と
においては前記ガスを前記拡散板に形成された異なる流
路のガス噴出口によってそれぞれ供給することを特徴と
する。
【0009】前記した手段によれば、第一成膜工程にお
いては、拡散板に形成された第一の成膜条件に対応した
開口面積(口径)または数のガス噴出口を有する流路に
ガスを供給することにより、基板の上に第一の成膜条件
をもって膜を形成することができる。第二成膜工程にお
いては、拡散板に形成された第二の成膜条件に対応した
開口面積(口径)または数のガス噴出口を有する流路に
ガスを供給することにより、第一の成膜条件をもって形
成された第一の膜の上に第二の成膜条件をもって第二の
膜を形成することができる。つまり、同一の処理室にお
いて、互いに成膜条件の異なる複数の膜を基板の面内に
おいて均一な膜厚をもって形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0011】本実施の形態において、本発明に係る基板
処理装置はMOCVD装置として構成されており、この
MOCVD装置は本発明に係る半導体装置の製造方法で
あるDRAMの製造方法におけるキャパシタ電極として
のルテニウム膜を成膜する工程(以下、キャパシタ電極
形成工程という。)に使用されている。
【0012】図1に示されているように、本実施の形態
に係るMOCVD装置10は、枚葉式コールドウオール
形減圧CVD装置として構成されており、処理室11を
形成した筐体12を備えている。筐体12の下部には処
理室11を排気する排気口13が開設されており、筐体
12の底壁の中央には軸挿通孔14が開設されている。
排気口13には排気配管61が連通しており、排気配管
61には反応室内の圧力を制御する圧力制御装置62が
設けられている。軸挿通孔14には支持軸15が処理室
11に回転自在かつ昇降自在に挿通されており、支持軸
15は図示しない駆動装置によって回転かつ昇降される
ように構成されている。支持軸15の処理室11におけ
る上端には被処理基板であるウエハ1を保持するための
保持台16が水平に支持されており、保持台16の内部
にはヒータ17が保持台16に保持されたウエハ1を均
一に加熱するように装備されている。ヒータ17にはヒ
ータの温度を制御する温度制御装置60が接続されてい
る。筐体12の側壁の一部にはウエハ1を出し入れする
ためのウエハ搬入搬出口18が開設されており、ウエハ
搬入搬出口18はゲート19によって開閉されるように
なっている。処理室11の底面の上にはウエハ1の搬入
搬出時にウエハ1を保持台16の上面から浮かせるため
のエジェクタピン20が突設されている。
【0013】筐体12の天井壁の中央部には第一ガス導
入口21と第二ガス導入口22とが並べて上下方向に貫
通するように開設されており、その下側には第一ガス導
入口21に接続される第一ガス流路23と、第二ガス導
入口22に接続される第二ガス流路24とが二重の螺旋
形状に敷設された円盤形状の拡散板25が同心的に設置
されている。すなわち、拡散板25は図2に示された円
盤形状の本体26と、本体26の上面に被せ付けられた
蓋体31とを備えている。本体26の上面には第一ガス
流路23を形成するための第一螺旋溝27と、第二ガス
流路24を形成するための第二螺旋溝28とが互いに平
行な螺旋形状にそれぞれ没設されている。第一螺旋溝2
7の溝底には大口径の第一ガス噴出口29が複数個、螺
旋に沿って適当な間隔に並べられて溝内外を連通させる
ように上下方向に開設されている。第二螺旋溝28の溝
底には小口径の第二ガス噴出口30が複数個、螺旋に沿
って適当な間隔に並べられて溝内外を連通させるように
上下方向に開設されている。蓋体31は本体26の上面
に第一螺旋溝27の上面開口および第二螺旋溝28の上
面開口を閉塞するように被せ付けられており、蓋体31
の第一螺旋溝27の内側端部に対応する位置および第二
螺旋溝28の内側端部に対応する位置には、第一螺旋溝
27が形成する第一ガス流路23と第一ガス導入口21
とを連通させる第一連通孔32と、第二螺旋溝28が形
成する第二ガス流路24と第二ガス導入口22とを連通
させる第二連通孔33とがそれぞれ開設されている。
【0014】拡散板25の下側にはバッファ部34を介
してシャワーヘッド35が水平に設置されており、シャ
ワーヘッド35にはバッファ部34に供給されたガスを
流通して処理室11にシャワー状に噴出させる複数個の
ガス噴出口36が全面にわたって開設されている。
【0015】MOCVD装置10は原料ガスを処理室1
1へ供給するガス供給装置40を備えており、ガス供給
装置40のガス供給管41には上流側第一分岐管42、
上流側第二分岐管43、下流側第一分岐管44および下
流側第二分岐管45が設定されている。上流側第一分岐
管42には酸素ガス供給源46が接続されており、上流
側第二分岐管43には気化ガス供給装置47が接続され
ている。気化ガス供給装置47は液体原料としてのRu
(EtCp)2 [ビス・エチル・シクロ・ペンタ・ジエ
ニル・ルテニウム]を気化器によって気化させた気化ガ
スを上流側第二分岐管43に供給するように構成されて
いる。上流側第一分岐管42の途中には酸素ガスの流量
を制御する第一流量制御弁48が介設されており、上流
側第二分岐管43の途中には気化ガスの流量を制御する
第二流量制御弁49が介設されている。下流側第一分岐
管44の下流側端は第一ガス導入口21に接続されてお
り、下流側第二分岐管45の下流側端は第二ガス導入口
22に接続されている。ガス供給管41は上流側第一分
岐管42と上流側第二分岐管43との下流側で合流され
ており、ガス供給管41の合流端と下流側第一分岐管4
4および下流側第二分岐管45との間には、3ポート・
2位置・電磁操作式切換弁によって構成された方向制御
弁50が介設されている。方向制御弁50は合流された
ガス供給管41の接続を、下流側第一分岐管44と下流
側第二分岐管45との間で自動的に切り換え得るように
構成されている。
【0016】次に、以上の構成に係るMOCVD装置1
0が使用されるDRAMの製造方法におけるキャパシタ
電極形成工程を説明する。
【0017】本実施の形態において、キャパシタ電極は
ルテニウム膜によって形成される。したがって、MOC
VD装置10の処理室11に搬入されるウエハ1には、
キャパシタ電極を形成する前の所定のパターンが形成さ
れている。そして、液体原料としてはRu(EtCp)
2 が使用される。
【0018】所定のパターンが形成されたウエハ1は図
示しないハンドリング装置によって保持されて、ゲート
19が開放されたウエハ搬入搬出口18から処理室11
に搬入されるとともに、保持台16の上に受け渡され
る。
【0019】保持台16に受け渡されたウエハ1はヒー
タ17によって所定の温度(例えば、290〜330
℃)に加熱され、かつ、支持軸15によって回転され
る。なお、このとき、ヒータ17の温度は、温度制御装
置60により制御される。処理室11は排気口13に接
続された真空ポンプ(図示せず)により、所定の圧力
(例えば、50〜4000Pa)に排気される。このと
き、圧力は排気配管61に設けられた圧力制御装置62
により制御される。処理室11が所定の圧力に安定する
と、ガス供給装置40によって酸素ガスと気化ガスとの
混合ガスが原料ガスとして処理室11に供給される。
【0020】ここで、本実施の形態に係るキャパシタ電
極形成工程においては、キャパシタ電極形成工程のうち
ウエハとの界面に成膜する初期成膜工程(以下、第一成
膜工程という。)の成膜条件と、その後の膜本体を成膜
する膜本体成膜工程(以下、第二成膜工程という。)の
成膜条件とが相違する二段階成膜法が、実施される。
【0021】まず、初期の第一成膜工程においては、方
向制御弁50がガス供給管41を下流側第一分岐管44
へ接続する位置に設定され、酸素ガスと気化ガスとの混
合ガスが下流側第一分岐管44を通じて第一ガス導入口
21に導入される。この際、酸素ガスと気化ガスとの混
合ガスの供給条件は、高圧力および大流量となるよう、
酸素ガス供給源46や気化ガス供給装置47、第一流量
制御弁48、第二流量制御弁49および圧力制御装置6
2によって設定される。第一ガス導入口21に導入され
た混合ガスは拡散板25の第一ガス流路23に流れ込
み、第一ガス流路23を螺旋状に流れることによって半
径方向および円周方向に拡散するとともに、各第一ガス
噴出口29からバッファ部34にそれぞれ噴出する。バ
ッファ部34に噴出した混合ガスは拡散かつ混合し、シ
ャワーヘッド35のガス噴出口36群から全面にわたっ
てシャワー状に均一に噴出する。
【0022】シャワーヘッド35のガス噴出口36群か
らシャワー状に噴出した原料ガスとしての混合ガスは、
保持台16に保持されて加熱されたウエハ1に全面にわ
たって均一に接触してウエハ1の表面に熱CVD反応に
よって全面にわたって均一にルテニウム膜が形成され
る。この際、拡散板25における第一ガス流路23の第
一ガス噴出口29の口径は大口径に設定されることによ
り、第一成膜条件に対応するように設定されているた
め、ウエハ1の上にはルテニウム膜が第一成膜条件に対
応して形成されることになる。
【0023】第一成膜工程について予め設定された時間
が経過すると、方向制御弁50がガス供給管41を下流
側第二分岐管45へ接続する位置に切り換えられ、酸素
ガスと気化ガスとの混合ガスが下流側第二分岐管45を
通じて第二ガス導入口22に導入される。この際、酸素
ガスと気化ガスとの混合ガスの供給条件は、低圧力およ
び小流量となるように酸素ガス供給源46や気化ガス供
給装置47、第一流量制御弁48、第二流量制御弁49
および圧力制御装置62によって設定される。第二ガス
導入口22に導入された混合ガスは拡散板25の第二ガ
ス流路24に流れ込み、第二ガス流路24を螺旋状に流
れることによって半径方向および円周方向に拡散すると
ともに、各第二ガス噴出口30からバッファ部34にそ
れぞれ噴出する。バッファ部34に噴出した混合ガスは
拡散かつ混合し、シャワーヘッド35のガス噴出口36
群から全面にわたってシャワー状に均一に噴出する。
【0024】シャワーヘッド35のガス噴出口36群か
らシャワー状に噴出した原料ガスとしての混合ガスは、
保持台16に保持されて加熱されたウエハ1に全面にわ
たって均一に接触することにより、ウエハ1の第一成膜
工程によって形成された初期のルテニウム膜の表面に熱
CVD反応によって全面にわたって均一にルテニウム膜
が堆積する。この際、拡散板25における第二ガス流路
24の第二ガス噴出口30の口径は小口径に設定される
ことにより、第二成膜条件に対応するように設定されて
いるため、ウエハ1の第一のルテニウム膜の上には膜本
体としての第二のルテニウム膜が第二成膜条件に対応し
て形成されることになる。
【0025】第二成膜工程について予め設定された時間
が経過すると、酸素ガス供給源46および気化ガス供給
装置47による酸素ガスおよび気化ガスの供給が停止さ
れる。
【0026】以上のようにしてルテニウム膜が形成され
たウエハ1はハンドリング装置によって処理室11から
搬出される。以降、前述した作業が繰り返されることに
より、ウエハ1にルテニウム膜が形成されて行く。
【0027】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0028】1) ガスを処理室にシャワー状に噴出する
シャワーヘッドに設置された拡散板に第一ガス流路と第
二ガス流路とを形成するとともに、両ガス流路に互いに
開口面積(口径)が異なるガス噴出口群をそれぞれ開設
することにより、第一成膜条件に対応したガスを第一ガ
ス流路によって供給することができ、また、第二成膜条
件に対応したガスを第二ガス流路によって供給すること
ができるため、初期膜としての第一膜を第一の成膜条件
で形成する第一成膜工程と、この第一成膜工程で形成し
た初期膜である第一膜の上に膜本体である第二膜を第二
の成膜条件で形成する第二成膜工程とを同一の処理室に
おいて実施することができる。
【0029】2) 第一成膜工程と第二成膜工程とを同一
の処理室において実施することにより、MOCVD装置
の性能を向上させることができるとともに、これを使用
した半導体装置の製造方法のスループットを向上させる
ことができる。
【0030】3) 第一成膜条件に対応したガスを第一ガ
ス流路を介して拡散させた後にシャワーヘッドからシャ
ワー状に噴出させ、また、第二成膜条件に対応したガス
を第二ガス流路を介して拡散させた後にシャワーヘッド
からシャワー状に噴出させることにより、いずれの成膜
条件においてもシャワーヘッドからガスを均一に噴出さ
せることができるため、いずれの成膜のウエハ面内の膜
厚均一性を確保することができ、MOCVD装置の性能
を向上させることができるとともに、これを使用した半
導体装置の製造方法の品質および信頼性を向上させるこ
とができる。
【0031】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0032】例えば、拡散板の第一ガス流路と第二ガス
流路とは互いに平行な螺旋形状に敷設するに限らず、図
3に示されているように、互いに同心円に敷設してもよ
い。すなわち、図3においては、第一ガス流路を構成す
る第一環状溝27Aと第二環状溝28Aとが拡散板の本
体26Aに互いに同心円に没設されている。
【0033】拡散板に敷設する複数のガス流路の本数は
二本に限らず、三本以上であってもよい。
【0034】拡散板に敷設した複数のガス流路にそれぞ
れ開設するガス噴出口は、互いに開口面積(口径)を相
違させるに限らず、互いに数を相違させてもよい。
【0035】第一成膜工程と第二成膜工程とで変更する
成膜条件は、ガス流量や圧力だけでなく、温度であって
もよい。温度を変更する場合には温度制御装置60を用
いて、ヒータ17の温度を制御する。
【0036】成膜方法は二段階成膜法に使用するに限ら
ず、種類の異なる膜を重ねて成膜する方法にも適用する
ことができる。
【0037】また、前記実施の形態ではDRAMの製造
方法におけるキャパシタ電極形成工程に適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではなく、例
えば、DRAMの容量絶縁膜として酸化タンタル膜(T
25 膜)を形成する場合にも適用できる。この場合
は、原料としてはTa(OC255 (ペンタエトキ
シタンタル)を気化したガスを用いるとよい。また、こ
の他にFRAM(ferroelectricRAM)のキャパシタ
電極形成のためのPZT(PbZrTiO3 )あるいは
イリジウム、銅等の金属膜およびそれらの金属酸化膜の
成膜技術にも適用することができる。
【0038】基板処理装置は、枚葉式コールドウオール
形CVD装置に構成するに限らず、枚葉式ホットウオー
ル形CVD装置や枚葉式ウオーム(Warm)ウオール形C
VD装置等に構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の成膜条件に対応してガスを均一に供給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるMOCVD装置を
示す縦断面図である。
【図2】拡散板を示す平面断面図である。
【図3】拡散板の他の実施の形態を示す平面断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ウエハ(基板)、10…MOCVD装置(基板処理
装置)、11…処理室、12…筐体、13…排気口、1
4…軸挿通孔、15…支持軸、16…保持台、17…ヒ
ータ、18…ウエハ搬入搬出口、19…ゲート、20…
エジェクタピン、21…第一ガス導入口、22…第二ガ
ス導入口、23…第一ガス流路、24…第二ガス流路、
25…拡散板、26、26A…本体、27…第一螺旋
溝、27A…第一環状溝、28…第二螺旋溝、28A…
第二環状溝、29…第一ガス噴出口、30…第二ガス噴
出口、31…蓋体、32…第一連通孔、33…第二連通
孔、34…バッファ部、35…シャワーヘッド、36…
ガス噴出口、40…ガス供給装置、41…ガス供給管、
42…上流側第一分岐管、43…上流側第二分岐管、4
4…下流側第一分岐管、45…下流側第二分岐管、46
…酸素ガス供給源、47…気化ガス供給装置、48…第
一流量制御弁、49…第二流量制御弁、50…方向制御
弁、60…温度制御装置、61…排気配管、62…圧力
制御装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA11 BA01 BA17 BA42 CA04 EA05 HA01 LA15 4M104 BB04 BB36 DD43 DD44 GG16 GG19 5F045 AA04 AC09 BB02 DQ10 EB02 EE20 EF05 EF13 5F083 AD00 FR00 GA27 JA06 JA15 JA37 JA38 PR21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を処理する処理室と、この処理室に
    ガスを供給する複数のガス供給管と、この複数のガス供
    給管から供給された前記ガスを水平方向に拡散させて流
    下させる拡散板と、この拡散板の下流側に配されて前記
    ガスを前記基板に対してシャワー状に供給するシャワー
    ヘッドとを具備する基板処理装置において、前記拡散板
    には前記ガスを水平方向に流通させる複数のガス流路が
    前記複数のガス供給管のそれぞれに対応するように形成
    されており、それぞれのガス流路には互いに開口面積ま
    たは数が異なる複数のガス噴出口がそれぞれ開設されて
    いることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 ガスを水平方向に拡散させて流下させる
    拡散板を介してガスを処理室に供給して基板に膜を形成
    する半導体装置の製造方法であって、前記基板に膜を第
    一の成膜条件で形成する第一成膜工程と、この第一成膜
    工程で形成した膜の上に膜を第二の成膜条件で形成する
    第二成膜工程とを具備しており、前記第一成膜工程と前
    記第二成膜工程とにおいては前記ガスを前記拡散板に形
    成された異なる流路のガス噴出口によってそれぞれ供給
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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