JPH11323560A - 成膜処理方法及び成膜処理装置 - Google Patents

成膜処理方法及び成膜処理装置

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JPH11323560A
JPH11323560A JP14834398A JP14834398A JPH11323560A JP H11323560 A JPH11323560 A JP H11323560A JP 14834398 A JP14834398 A JP 14834398A JP 14834398 A JP14834398 A JP 14834398A JP H11323560 A JPH11323560 A JP H11323560A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体の表面に複合材料薄膜を成膜する際
に、膜厚と膜組成の均一性を向上させることができる成
膜方法を提供する。 【解決手段】 活性化エネルギーが異なる金属元素を含
む複数の処理ガスを、シャワーヘッド部32のガス噴射
孔102A,102Bから処理容器2内へ噴出して供給
し、載置台4上に載置された被処理体Wの表面に所定の
成膜を施すようにした成膜処理方法において、前記処理
ガスの内、活性化エネルギーが高くて反応性が弱い金属
元素を含む処理ガスの噴出量を、前記シャワーヘッド部
の中心部から周辺部に向けて次第に減少させると共に前
記活性化エネルギーが低くて反応性が強い金属元素を含
む処理ガスの噴出量を、前記シャワーヘッド部の面内に
おいて均一にし、前記被処理体の表面上における前記各
処理ガスの金属元素の組成が略同一となるようにする。
これにより、被処理体の表面に複合材料薄膜を成膜する
際に、膜厚と膜組成の均一性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜方法及び成膜
処理装置に係り、特に3つ以上の元素を含む処理ガスで
高・強誘電体複合材料薄膜を成膜するに適する成膜処理
方法及び成膜処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスを製造するに
は、半導体ウエハに成膜処理やパターンエッチング処理
を繰り返し行なって所望のデバイスを製造するが、中で
も成膜技術は半導体デバイスが高密度化及び高集積化す
るに伴ってその仕様が年々厳しくなっており、例えばデ
バイス中のキャパシタの絶縁膜やゲート絶縁膜のように
非常に薄い酸化膜などに対しても更なる薄膜化が要求さ
れ、これと同時に更に高い絶縁性が要求されている。
【0003】これらの絶縁膜としては、シリコン酸化膜
やシリコンナイトライド膜等を用いることができるが、
最近にあっては、より絶縁特性の良好な材料として、2
種以上の金属元素を含む複合材料により、高・強誘電体
薄膜を形成することが提案されている。この高・強誘電
体薄膜を形成するには、金属元素を含む複数の有機化合
物をガス化し、これを同時に処理容器内へ供給して例え
ばCVD(Chemical Vapor Depos
ition)成膜することにより複合材料薄膜を形成す
る。
【0004】図8は複合材料薄膜を形成するための従来
の成膜処理装置を示す概略構成図である。図中、2は内
部に半導体ウエハWを載置する載置台4を収容する処理
容器であり、この天井部には処理ガスを内部へ導入する
シャワーヘッド部6が設けられ、底部には処理済みガス
を排気する排気口8が設けられる。この排気口8には、
途中に処理済み排ガスから副生成物を除去するトラップ
10、容器内圧力を調整する圧力調整弁12を介設した
排気通路14が接続され、この排気通路14を介して処
理容器2内は真空ポンプ(図示せず)により真空引きさ
れる。
【0005】ここでは複合材料薄膜として(Ba、S
r)TiO3 薄膜(これをBST薄膜と称す)を形成す
る場合を例にとって説明するが、上記Ba、Sr及びT
iのソースとしてBa(thd)2 [Bis(tetr
amethylheptanedionato)bar
ium,Ba(C111922 ]と、Sr(thd)
2 [Bis(tetramethylheptaned
ionato)strontium,Sr(C1119
22 ]と、Ti(O−iPr)2 (thd)2[Bi
s(isoproppoxy)bis((tetram
ethylheptanedionato)titan
ium,Ti(C37 O)2 (C111922 ]或
いはTiO(thd)2 [Bis(tetrameth
ylheptanedionato)oxotitan
ium]をそれぞれブチル酢酸或いはTHF(Tetr
ahydrofuran)溶液に溶かして使う。上記の
原料を液状態で混合させ、これを気化器で気化させてか
ら処理容器内へ供給する。また、酸化ガスとして酸素
(O2 )を、キャリアガスとしてアルゴン(Ar)も供
給する。
【0006】そのため、それぞれ液状のBa(thd)
2 とSr(thd)2 とTi(O−iPr)2 (th
d)2 或いはTiO(thd)2 とを貯留するタンク1
6、18、20を有し、内部の液体をArガスで圧送で
きるようになっている。圧送された各液体は、液体ポン
プ22で混合されてこれを更に圧送し、気化器24にキ
ャリアガスとしてArガスで気化させて上記シャワーヘ
ッド部6へ供給し、これより処理容器2内へ噴射するよ
うになっている。シャワーヘッド部6には別途、酸化ガ
スとして酸素を、Arガスに随伴させて供給できるよう
になっている。尚、気化後のガスが通る通路には、気化
ガスの再液化を防止するために、加熱手段としてテープ
ヒータ26が巻回されている。
【0007】上記各タンク16、18、20から圧送さ
れた液状の各原料は液体ポンプ22で混合されて気化器
24にて気化され、この原料ガスはシャワーヘッド部6
にて酸素及びアルゴンガスと混合された後に、内径が1
〜2mm程度の細いガス噴射孔を通って、ウエハ上部の
20〜50mmのところから、ウエハ面にシャワー状に
噴射される。原料ガスである処理ガスは、ウエハの表面
に吹き付けられてから、載置台4の下方にある排気口8
を通って、排気される。酸素とアルゴンガスの流量はそ
れぞれ1〜5SLM、Ba、SrとTiソースの供給量
はそれぞれ0.1〜0.2ml/minである。また、
CVD成膜のプロセス圧力は0.1〜1torr下で行
なわれ、プロセス温度は、400〜600℃の範囲内で
あり、例えば載置台4に内蔵したセラミックヒータで加
熱する。このようにして、BST複合材料薄膜をウエハ
上に成膜する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の基
板加熱型のCVD成膜を行なう場合、膜厚の面内均一性
を得ることは歩留り向上等の上から非常に重要であり、
一般に、膜厚の面内均一性を得るため、シャワーヘッド
部6のガス噴射孔は均一になされており、ウエハ表面に
処理ガスを均等に供給するようになっている。この場
合、成膜材料がSiO2 やTiNなどに代表される2元
素材料CVDプロセスの場合には、組成を問題とするこ
となく高い膜厚の均一性を確保することができる。しか
しながら、前述のように複数の金属材料を用いて複合材
料成膜を行なう場合には、膜厚の面内均一性のみなら
ず、各金属元素の組成の面内均一性も歩留り向上及び電
気的特性の維持の上から重要となってくる。
【0009】複合材料薄膜をCVDプロセスで合成する
場合には、多種類の処理ガスをCVD処理容器内に供給
し、ウエハ表面で同時に成膜反応を生じさせるのが必要
であるが、これらの原料ガスの反応性が必ずしも同程度
であるとは言えない。反応性が弱いものと強い物を混合
状態で均一な内径分布を持つガス噴射孔から噴射してウ
エハの表面に供給すると、膜組成の均一性が低下すると
いう問題が発生した。特に、BST複合材料薄膜をウエ
ハ上に合成させる場合には、薄膜の膜組成の均一性は、
成膜温度を低くすると共に悪くなり、ウエハの中心部か
らエッジに向かってTiリッチとなる。実際、プロセス
を実用する場合には、良好な段差被覆性を得るために、
成膜は低温領域で行なわれる傾向にあるので、結局、膜
組成の不均一により、膜物性の均一性も悪くなってしま
うという問題がある。
【0010】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、被処理体の表面に複合材料薄膜を成膜する際
に、膜厚と膜組成の均一性を向上させることができる成
膜方法と成膜処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この膜組成
不均一の原因を解明するために、BST−CVD成膜メ
カニズムの解析を行なった。その結果、Ba、SrとT
iソースの成膜反応の活性化エネルギーがかなり違い、
Tiソースの活性化エネルギーがBaとSrの活性化エ
ネルギーよりも遥かに高いことが分かった。そのため、
Tiの低温での成長速度も遅くなる。一方、(Ba、S
r)TiO3 はBaTiO3 とSrTiO3 の固溶体で
あり、その化学量論比は(Ba+Sr):Ti=1:1
にならなければならない。つまり、CVDプロセスによ
り合成する場合には、Tiの成長速度をBaとSrの成
長速度より高くさせ、BaとSrの成長速度の和と等し
くする必要がある。そのためには、Tiソースを大過剰
に供給する必要がある。
【0012】まず、SiO2 やTiNなどに代表される
2次元材料CVDプロセスの場合のシャワーヘッド部と
基板表面の間における、ガスの流れと濃度分布の推測を
行なった。処理ガスとしての原料ガスを処理容器内に導
入させる時、シャワーヘッド部のガス噴射孔の径は等し
いから、各ガスの噴射孔から出てくるガスの流量が同じ
である。シャワーヘッド部から基板表面に垂直に向かう
方向には、処理ガスは流れと拡散により基板表面に送ら
れ、基板表面で成膜反応を行なう。また、載置台の周囲
にある排気口8から内部雰囲気は排気されているため、
ガスの横方向への流れもある。結局、処理容器2内のガ
ス全体の流線は図9に示しているようになっている。た
だし、排気による横方向への流れの流量は、シャワーヘ
ッド部のエッジ部分より、センタ部分から供給されたガ
スのほうが小さい。
【0013】一方、高い成膜速度を得るためには、処理
容器内に大量の原料ガスを供給し、基板表面のガス濃度
を高くする必要がある。その結果、図10に示している
ように、基板表面に供給された処理ガスが全部消費され
ることがなく、一部残された未反応処理ガスが、基板表
面に平行する方向で基板の外周に流れながら、シャワー
ヘッド部6から流下してくるガスと合流して、また成膜
反応を行なう。尚、図中、28はガス噴射孔であり、ま
た矢印の太さはガス流量に対応し、太いほど流量も多
い。シャワーヘッド部6の外周部分のガス噴射孔28か
ら供給されたガスは、排気による横方向への流れが大き
いことから、その位置に対応する基板の外周部の表面に
到達するガス量も小さくなる。本来なら、そこの基板外
周部の成長速度が、基板の中心部より遅くなってしまう
が、中心部から流れてきた未反応の処理ガスと合流する
のでガス濃度が補充され、成膜速度が落ちることがな
い。
【0014】SiO2 やTiNなどの2次元材料の場合
には、基板の表面に均一な原料ガス濃度と均一な温度を
保持できれば、膜厚の均一性も得られるが、BSTに代
表されるような複合材料薄膜の場合には、膜厚の面内均
一性以外に、原料ガスの組成の均一性も同時に維持しな
ければならない。この点について、以上に述べたことが
複合材料薄膜の場合にも通用するか否かについて考察す
る。例えば、BST材料の場合、Ba、SrとTiのソ
ースガスを一定な割合で処理容器内に供給すると、図1
1に示しているように、基板の中央での原料ガスの組成
は供給時と同様に維持される。しかし、各金属ソースの
成膜反応活性化エネルギーが違うため、成膜速度と反応
転化率が違い、残された未反応ガスの組成が変わってし
まう。結局、それらのガスが基板の表面に沿ってエッジ
方向へ流れる途中で、シャワーヘッド部6から流下して
くるガスと合流すると、合流後のガスの組成も変わって
しまい、そこで生成した膜の組成も基板中央の膜組成と
違ってくる。
【0015】この点について、実際に数値を用いて説明
する。カッコ内の数値は流量比を示す。Tiソースの活
性化エネルギーは、BaとSrのエネルギーより遥かに
高く、従って成膜反応速度が遅いから、その成長速度を
BaとSrの倍にさせるために、供給ガスの割合に関し
てはTiソースを過剰に供給する。しかも、低温になる
ほど、Tiの成膜反応速度がより遅くなりTiソースの
過剰量が大きくなる。例えば、処理ガスをBa:Sr:
Ti=10:10:50(1:1:5)の量と割合でシ
ャワーヘッド部6から基板に供給すると仮定した場合に
おいて、横方向の物質移動(流れと拡散により)を考慮
すると、仮に基板中央の表面に到達するガスの量と組成
はBa:Sr:Ti=5:5:25(1:1:5)とな
り、ガス濃度が落ちるがその組成は変わらない。尚、こ
こでは基板表面付近以外は、温度が低いから、分解反応
が起きていると考え難く、物質移動を行なっているのが
Ba、SrとTiソースそのものであると仮定し、ま
た、Ba、SrとTiソースの分子量が略同じであり、
分子構造も似ているため、それらの拡散係数は同程度で
あり、横方向へのそれぞれの拡散と流れ速度も同じであ
ると仮定する。
【0016】基板中央で生成した膜の組成がBa:S
r:Ti=1:1:2となるため、基板中央で起きる成
膜反応に消費されたガス量が仮に2:2:4とすると、
残された未反応のガスの組成はBa:Sr:Ti=3:
3:21(1:1:7)となってしまう。これらの未反
応ガスが基板の表面に平行して外周部へ流れていく。ま
た、シャワーヘッド部6の中央とエッジの間にあるガス
噴射孔28から流れてくるガスは、横方向への流れがヘ
ッド部中央より強いから、基板表面に到達するガスの組
成が変わらないが、その量が少なくなる。基板に到達す
るガス量と組成を仮にBa:Sr:Ti=3:3:15
(1:1:5)とすると、合流したガスの量と組成がB
a:Sr:Ti=6:6:36(1:1:6)となり、
この結果、基板表面の中央から流れてくるガスの補充
で、ガスの濃度がそれ程変わらないが、その組成が変わ
ってしまう。ガスの組成が供給された時の状態よりTi
リッチとなっているので、この部分における膜組成もT
iの割合が増えてしまう。しかも、低温にするほどTi
ソースの過剰量が大きくなり、その成長速度が遅くなる
ため、Tiの割合の増加が大きくなる。このようなこと
が基板中央からエッジに向けて繰り返して生ずることか
ら、生成した膜の組成が基板の外周部になるほど、Ti
組成が増えてしまうことになる。
【0017】上述した課題を解決するために、請求項1
に規定する方法発明は、活性化エネルギーが異なる金属
元素を含む複数の処理ガスを、シャワーヘッド部のガス
噴射孔から処理容器内へ噴出して供給し、載置台上に載
置された被処理体の表面に所定の成膜を施すようにした
成膜処理方法において、前記処理ガスの内、活性化エネ
ルギーが高くて反応性が弱い金属元素を含む処理ガスの
噴出量を、前記シャワーヘッド部の中心部から周辺部に
向けて次第に減少させると共に前記活性化エネルギーが
低くて反応性が強い金属元素を含む処理ガスの噴出量
を、前記シャワーヘッド部の面内において均一にし、前
記被処理体の表面上における前記各処理ガスの金属元素
の組成が略同一となるようにしたものである。
【0018】このように、活性化エネルギーが高くて反
応性が弱い金属元素を含む処理ガスの噴出量を、シャワ
ーヘッド部の中心部から周辺部に向けて次第に減少させ
るようにしているので、被処理体の周辺部に行く程、被
処理体中央部から供給される未反応処理ガスが多くな
り、結果的に、被処理体の表面上における処理ガス全体
中の金属組成は略同一に維持されることになり、膜厚の
面内均一性を高く維持できるのみならず、膜組成の面内
均一性も大幅に向上させることが可能となる。この場
合、活性化エネルギーが異なる金属元素を含む処理ガス
同士は、シャワーヘッド部から独立して個別に処理容器
内へ供給され、また、活性化エネルギーが同一または類
似の金属元素を含む処理ガス同士は、予め混合された状
態でシャワーヘッド部から処理容器内へ供給すればよ
い。
【0019】このような処理ガスとしては、少なくとも
Ba(thd)2 とSr(thd)2 とTi(O−iP
r)(thd)2 或いはTiO(thd)2 とを用いる
ことができる。また、請求項5に規定する装置発明は、
活性化エネルギーが異なる金属元素を含む複数の処理ガ
スを、シャワーヘッド部のガス噴射孔から処理容器内へ
噴出して供給し、載置台上に載置された被処理体の表面
に所定の成膜を施すようにした成膜処理装置において、
前記処理ガスの内、活性化エネルギーが高くて反応性が
弱い金属元素を含む処理ガスのガス噴射孔は、ガス噴射
量が前記シャワーヘッド部の中心部から周辺部に向けて
次第に減少するように設定されると共に、活性化エネル
ギーが低くて反応性が強い金属元素を含む処理ガスのガ
ス噴射孔は、ガス噴射量が前記シャワーヘッド部の面内
において均一になるように設定される。
【0020】これにより、前述した方法発明のように、
被処理体の周辺部に行く程、被処理体中央部から供給さ
れる未反応処理ガスが多くなり、結果的に、被処理体の
表面上における処理ガス全体中の金属組成は略同一に維
持されることになり、膜厚の面内均一性を高く維持でき
るのみならず、膜組成の面内均一性も大幅に向上させる
ことが可能となる。この場合、処理ガスを個別に独立さ
せて処理容器内へ供給するためには、シャワーヘッド部
内に分離区画された複数のシャワー室を設け、これより
各ガス噴射孔を介して処理ガスを供給するように構成す
ればよい。
【0021】また、シャワーヘッド部から処理ガスの噴
射量に分布を持たせるためには、ガス噴射孔自体の直径
を、例えばヘッド部の中心部から周辺部に行くに従って
次第に小さくしたり、或いは、ガス噴射孔の直径は同一
として、例えばガス噴射孔の設置密度をヘッド部の中心
部から周辺部に行くに従って次第に小さくすればよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る成膜処理法
法及び成膜処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳
述する。図1は本発明に係る熱処理装置の全体を示す概
略構成図、図2は図1に示す熱処理装置の本体を示す構
成図、図3は熱処理装置の本体に設けたシャワーヘッド
部の要部を示す断面図、図4は図3に示すシャワーヘッ
ド部の下面図である。尚、図8に示す従来装置と同一部
分については同一符号を付して説明する。図1に示すよ
うに、この成膜処理装置の本体30は、例えばアルミニ
ウムにより筒体状に成形された処理容器2を有してお
り、この処理容器2内には、被処理体としての半導体ウ
エハWを載置する載置台4が収容されている。この処理
容器2の天井部には処理ガスを内部へ導入する本発明の
特徴とするシャワーヘッド部32が設けられ、底部には
処理済みガスを排気する排気口8が設けられる。この排
気口8には、途中に処理済み排ガスから副生成物を除去
するトラップ10、容器内圧力を調整する圧力調整弁1
2を介設した排気通路14が接続され、この排気通路1
4を介して処理容器2内は真空ポンプ(図示せず)によ
り真空引きされる。
【0023】ここでは複合材料薄膜として(Ba、S
r)TiO3 (BST)薄膜を形成する場合を例にとっ
て説明するが、上記Ba、Sr及びTiのソースとして
Ba(thd)2 [Bis(tetramethylh
eptanedionato)barium,Ba(C
111922 ]と、Sr(thd)2 [Bis(te
tramethylheptanedionato)s
trontium,Sr(C111922 ]と、Ti
(O−iPr)2 (thd)2 [Bis(isopro
ppoxy)bis((tetramethylhep
tanedionato)titanium,Ti(C
37 O)2 (C111922 ]或いはTiO(th
d)2 [Bis(tetramethylheptan
edionato)oxotitanium]とをそれ
ぞれブチル酢酸或いはTHF(Tetrahydrof
uran)溶液に溶かして使う。上記の原料の内、Ba
とSr金属元素は、活性化エネルギーが類似してTi元
素よりも低くて反応性が強いので、混合して供給し、こ
れに対してTiは単独で供給する。また、酸化ガスとし
て酸素(O2 )を、キャリアガスとしてアルゴン(A
r)も供給する。
【0024】そのため、それぞれ液状のBa(thd)
2 とSr(thd)2 とTi(O−iPr)2 (th
d)2 或いはTiO(thd)2 を貯留するタンク1
6、18、20を有し、内部の液体をArガスで圧送で
きるようになっている。尚、ここではTi(O−iP
r)2 (thd)2 が貯留されている場合を例にとって
説明する。Baタンク16とSrタンク18からの通路
34、36は液体ポンプ22に接続されており、両タン
ク16、18からの原料液を混合してシャワーヘッド部
32に接続されるガス通路38内に圧送するようになっ
ている。このガス通路38の途中には、気化器24が介
設されており、これにキャリアガスとしてマスフローコ
ントローラ40により流量制御されたArガスを供給す
ることによって、混合原料液を気化して処理ガスを形成
し得るようになっている。また、このガス通路38に
は、気化ガスが再液化することを防止するために、例え
ばテープヒータ26が巻回されており、通路38内を通
るガスを液化温度以上に暖めるようになっている。
【0025】また、Tiタンク20からの通路42は、
別の液体ポンプ44に接続されており、Tiタンク20
からの液原料をシャワーヘッド部32に接続されるガス
通路46内に圧送するようになっている。このガス通路
46の途中には気化器48が介設されており、これにキ
ャリアガスとしてマスフローコントローラ50により流
量制御されたArガスを供給することによって、Ti原
料液を気化して処理ガスを供給し得るようになってい
る。このTi原料ガスは後述するようにシャワーヘッド
部32内では他の処理ガスと混合されず、処理容器2内
に噴射された時に他の処理ガスと混合される、いわゆる
ポストミックスで供給される。このガス通路46にも、
気化ガスの再液化を防止するためにテープヒータ52が
巻回されている。
【0026】また、シャワーヘッド部32には、別途、
酸化ガスとして酸素をArガスと共に供給するために通
路58が接続されており、この通路58にもマスフロー
コントローラ54、56を介してそれぞれの流量を制御
できるようになっている。気化ガスを流す上記各通路3
8、46からは、排気通路14に延びるバイパス通路6
0、62が接続されており、不要なガスを、処理容器2
を経ることなく排気できるようになっている。尚、各通
路には、必要に応じて通路内を開閉する適当数の開閉弁
64が介設されている。
【0027】次に、この成膜処理装置における原料ガス
(処理ガス)の供給方法について説明する。原料液を貯
留する各原料タンク16、18、20には、一定圧のア
ルゴンガスが供給されており、それぞれに貯留されてい
る液状のBa(thd)2 、Sr(thd)2 及びTi
(O−iPr)2 (thd)2 がそれぞれの通路34、
36及び42内を圧送される。Ba原料液とSr原料液
は、流量制御機構を兼ねた液体ポンプ22により混合さ
れつつ気化器24へ供給され、気化された原料ガスがキ
ャリアガスとしてのArガスと混合し、この混合ガスが
ガス通路38を介してシャワーヘッド部32に供給され
る。
【0028】また、Ti原料液は、通路42を介して流
量制御機構を兼ねた液体ポンプ44に供給され、これよ
り気化器48に供給される。このTi原料液は、気化さ
れたTi原料ガスがキャリアガスとしてのArガスと混
合し、そのままガス通路46を介してシャワーヘッド部
32に供給される。また、このシャワーヘッド部32に
は、酸化ガスとして酸素がArガスと共に必要量だけ供
給されている。また、処理容器2内の雰囲気は、排気通
路14を介して真空引きされており、圧力調整弁12に
より容器内部は所定の圧力に維持されている。
【0029】次に、図2乃至図4を参照して成膜処理装
置の本体30について説明する。この成膜処理装置の本
体30は、例えばアルミニウムにより筒体状に成形され
た処理容器2を有している。この処理容器2の底部66
の中心部には、給電線挿通孔70が形成されると共に周
辺部には、排気口8が設けられており、これには真空引
きポンプ(図示せず)、トラップ10及び圧力調整弁1
2を介設した排気通路14が接続されている。
【0030】この処理容器2内には、非導電性材料、例
えばアルミナ製或いはAlN製の円板状の載置台4が設
けられ、この載置台4の下面中央部には下方に延びる中
空円筒状の脚部68が一体的に形成され、この脚部68
の下端は上記容器底部66の給電線挿通孔70の周辺部
にOリング等のシール部材72を介在させてボルト74
等を用いて気密に取り付け固定される。従って、この中
空脚部68内は、外側に開放され、処理容器2内に対し
て気密状態となっている。
【0031】例えば、Al23 或いはAlNよりなる
上記載置台4の上部にはタングステンなどの抵抗発熱体
76が埋め込まれており、この上面側に載置される被処
理体としての半導体ウエハWを所望の温度に加熱し得る
ようになっている。この載置台4の上部は、内部に銅な
どの導電板よりなるチャック用電極78を埋め込んだ薄
いセラミックス製の静電チャック80として構成されて
おり、この静電チャック80が発生するクーロン力によ
り、この上面にウエハWを吸着保持するようになってい
る。尚、この静電チャック80の表面にHeガスなどの
バックサイドガスを流してウエハへの熱伝導性を向上さ
せたり、ウエハ裏面への成膜を防止するようにしてもよ
い。また、この静電チャック80に代えてメカニカルク
ランプを用いるようにしてもよい。
【0032】上記抵抗発熱体76には、絶縁された給電
用のリード線82が接続され、このリード線82は、処
理容器2内に晒すことなく円筒状の脚部68内及び給電
線挿通孔70を通って外へ引き出され、開閉スイッチ8
4を介して給電部86に接続される。また、静電チャッ
ク80のチャック用電極78には、絶縁された給電用の
リード線86が接続され、このリード線86も処理容器
2内に晒すことなく円筒状の脚部68内及び給電線挿通
孔70を通って外へ引き出され、開閉スイッチ88を介
して高圧直流電源90に接続される。尚、ウエハを加熱
する手段として上記抵抗発熱体76に代え、ハロゲンラ
ンプ等の加熱ランプを用いて加熱するようにしてもよ
い。
【0033】載置台4の周辺部の所定の位置には、複数
のリフタ孔92が上下方向に貫通させて設けられてお
り、このリフタ孔92内に上下方向に昇降可能にウエハ
リフタピン94が収容されており、ウエハWの搬入・搬
出時に図示しない昇降機構によりリフタピン94を昇降
させることにより、ウエハWを持ち上げたり、持ち下げ
たりするようになっている。このようなウエハリフタピ
ン94は、一般的にはウエハ周縁部に対応させて3本設
けられる。
【0034】また、処理容器2の天井部には、シャワー
ヘッド部32が一体的に設けられた天井板96がOリン
グ等のシール部材98を介して気密に取り付けられてお
り、上記シャワーヘッド部32は載置台4の上面の略全
面を覆うように対向させて設けられ、載置台4との間に
処理空間Sを形成している。このシャワーヘッド部32
は処理容器2内に成膜用の原料ガス等をシャワー状に導
入するものであり、シャワーヘッド部32の下面の噴射
面100にはガスを噴出するための多数のガス噴射孔1
02A、102Bが形成される。
【0035】このシャワーヘッド部32内は、Ba、S
r用のシャワー室32AとTi用シャワー室32Bとに
2つに分離区画されており、Ba、Sr用のシャワー室
32Aに連通されるガス導入ポート104には前記気化
器24から延びるガス通路38を接続して気化状態のB
aの元素とSrの元素の混合ガスを導入するようになっ
ている。また、Ti用のシャワー室32Bに連通される
ガス導入ポート106には前記気化器48から延びるガ
ス通路46を接続して気化状態のTi元素の原料ガスを
導入するようになっている。尚、酸化ガスとしての酸素
やArガスは、これらシャワー室32A、32Bのいず
れか一方、或いは双方に入れてもよい。そして、上記ガ
ス噴射孔102A、102Bは、Ba、Sr用のシャワ
ー室32Aに連通されるガス噴射孔102AとTi用の
シャワー室32Bに連通されるガス噴射孔102Bの2
つの群に分けられており、両ガス噴射孔102A、10
2Bから噴出された両原料ガスを処理空間Sにて混合し
て、いわゆるポストミックス状態で供給するようになっ
ている。
【0036】ここで重要な点は、活性化エネルギーが低
くて反応性が強い金属元素、ここでは例えばBa、Sr
を含む処理ガス用のガス噴射孔102Aは、その直径が
噴射面100の略全面に亘って均一な値、例えば1〜2
mm程度に設定されており、しかも均一に分散されて、
各ガス噴射孔102Aから略均等量のガスを噴射し得る
ようになっている。これに対して、活性化エネルギーが
高くて反応性が弱い金属元素、ここでは例えばTiを含
む処理ガス用のガス噴射孔102Bは、その直径が噴射
面100の中心部から周辺部に行くに従って、次第に小
さくなるように設定されており、中心部側では多量のT
i含有処理ガスを供給し、周辺部に行く程その供給量
(ガス噴射量)が次第に少なくなるように設定してい
る。
【0037】図3においては同じシャワー室に連通され
るガス噴射孔同士は、便宜上、連続するガスラインによ
って結ぶように記載されている。また、図4において
は、Ba、Sr用のガス噴射孔102Aは斜線の円で示
され、Ti用のガス噴射孔102Bは白抜き円で示され
ている。Ti用のガス噴射孔102Aの直径の変化は、
成膜時のガス種やプロセス条件等に依存しており、プロ
セス時のウエハ表面上における処理ガスの各金属元素の
組成比が、面内に亘って均一性を維持し得るように設定
される。例えばウエハサイズが8インチで成膜温度が5
00℃程度の時には、Ba、Sr用のガス噴射孔102
Aの直径L1は1〜2mm程度で一定となり、Ti用の
ガス噴射孔102Bのヘッド中心部における直径L2は
1.5〜3.0mm程度、ヘッド周辺部における直径L
3は1〜2mm程度であり、径方向に沿って順次変化し
て行く。また、プロセス条件、例えばガス流量、圧力に
よってはL1、L3はそれぞれ1〜2mmの範囲、L2
は1.5〜2.5mmの範囲で変化させる。また、L2
とL3の差は1.0mm以下とする。
【0038】また、図示例では各ガス噴射孔102A、
102Bは、同心円状に配列されているが、これに限定
されず、格子状或いはそれ以外の配列状態で配置しても
よいのは勿論である。また、処理容器2の側壁には、開
閉可能になされたゲートバルブ106を介して、真空引
き可能になされたロードロック室108が連結されてお
り、このロードロック室108を介してウエハWを搬出
入できるようになっている。
【0039】次に、以上のように構成された成膜処理装
置の本体30において行なわれる成膜方法について説明
する。まず、ウエハWは、ロードロック室108から開
放されたゲートバルブ106を介して処理容器2内へ搬
入されて載置台4上に載置され、これを静電チャック8
0より発生するクーロン力により吸着固定する。そし
て、ウエハWを所定のプロセス温度に加熱維持すると共
に、処理容器2内を真空引きしつつ処理ガスを供給し
て、所定のプロセス圧力を維持する。前述のように、そ
れぞれ流量制御されたBaとSrを含む処理ガスは、混
合状態でガス導入ポート104からシャワーヘッド部3
2の一方のシャワー室32Aへ導入され、これを拡散し
た後に、同一径になされたガス噴射孔102Aから処理
空間Sに向けて噴射される。この時、酸化ガス(酸素)
やArガスも同時にシャワー室32Aに供給されて上記
処理ガスと混合状態で処理空間Sにシャワー状に噴射さ
せる。ここでガス噴射孔102Aはその内径が全て同一
径になされて、しかも噴射面100に略均等に配列され
ているので、単位面積当たりの噴射面100からは略同
じガス噴射量でBaとSrの混合処理ガスが噴射される
ことになる。
【0040】これに対して、流量制御されたTiを含む
処理ガスは、ガス導入ポート46から他方のシャワー室
32B内へ導入され、これを拡散した後に、他方の各ガ
ス噴射孔102Bから処理空間Sに向けてTi含有処理
ガスをシャワー状に噴射し、処理空間Sで、Ba、Sr
含有処理ガスとTi含有処理ガスとを混合させて成膜反
応を起こさせる。ここで、ガス噴射孔102Bは、その
内径は、ヘッド中心部は大きく設定され、周辺部に行く
程小さくなされているので、ヘッド中心部のガス噴射孔
102Bからのガス噴射量は、ヘッド周辺部のガス噴射
孔102Bのガス噴射量よりも多くなる。
【0041】このように反応性の弱いTi含有処理ガス
は、ヘッド中心部で過剰に供給されるが、反応性が弱い
ために反応によりそれ程消費されず、横方向に流れてウ
エハ周辺部に徐々に拡散により、或いは流れによって広
がって行くことになる。そして、ヘッド周辺部ではTi
含有処理ガスのガス噴射量は少なくなって不足気味に抑
制されているが、上述のようにしてヘッド中心部から流
れてくるTiリッチの処理ガスが補充される状態とな
り、従って、ウエハ周辺部におけるウエハ表面上の各金
属元素の組成はウエハ中心部におけるウエハ表面上の各
金属元素の組成と略同じとなる。これによって、ウエハ
中心部における成膜とウエハ周辺部における成膜に含ま
れる金属元素の組成を略同一にすることができる。更に
は、各金属元素を含むガス量と、ウエハ表面中心部とウ
エハ表面周辺部とではそれ程変わらないので、成膜の膜
厚均一性も高く維持することができる。ここで、本発明
方法と従来方法の場合の膜組成についての評価を行なっ
たので、それについて説明する。図7はウエハ上の位置
に対するTiと(Ba+Sr)の比の変化を示すグラフ
である。ウエハサイズは8インチであり、成膜条件は図
7に示した通りである。このグラフから明らかなよう
に、従来方法の場合には、ウエハの中心部から周辺部に
行く程、組成の比率が次第に高くなっており、全体的に
膜組成の均一性が劣っている。これに対して、本発明方
法の場合には、ウエハの全面において組成の比率が略一
定しており、膜組成の均一性を大幅に向上できたことが
判明した。
【0042】このように、相対的に反応性が強い金属元
素を含む処理ガスをウエハ面内に均一に供給し、相対的
に反応性が弱い金属元素を含む処理ガスをウエハ中心部
に多く、ウエハ周辺部に少なくなるように供給すること
によって、ウエハ周辺部においては反応性の弱い処理ガ
スが中心部から流れてくる同種のガスにより補充される
ようになり、全体として、複合材料薄膜の膜厚の面内均
一性を高く維持できることは勿論のこと、膜組成の面内
均一性も大幅に向上させることができる。以上説明した
ような処理ガス中の金属元素の組成を、具体的数値例を
参照して説明する。図5はシャワーヘッド部から噴射さ
れた処理ガス中の金属元素の組成を示す図である。
【0043】Ti含有ガスに関しては、ヘッド部中央の
口径の大きなガス噴射孔102Bから噴射されるガス量
は外周の口径の小さなガス噴射孔102Bより多くな
る。例えば、中央部のBa+Sr用のガス噴射孔102
AとTi用のガス噴射孔102Bから流れてくるガス量
の組成は10:10:50(1:1:5)として、横方
向への物質移動によるガス流量の損失は50%とする
と、基板中央表面に到達するガスの組成は、Ba:S
r:Ti=5:5:25(1:1:5)となる。その
内、Ba:Sr:Ti=2:2:4(1:1:2)の量
と割合で成膜に寄与して消費されるとすれば、残り未反
応のガスは3:3:21(1:1:7)となり、この未
反応ガスは基板表面に沿って外周部方向に向かって流れ
る。
【0044】一方、シャワーヘッド部32の外周部にあ
るTi用のガス噴射孔102Bの内径が中心部よりも小
さくなっているので、ここでの処理ガスの量と組成はB
a:Sr:Ti=10:10:20(1:1:2)とな
る。尚、ここではTi用のガス噴射孔102Bの開口面
積を、ヘッド中心部に対して周辺部では2/5に絞り込
んだものと仮定している。また、横方向のガス流量損失
は中央部より大きいので、この損失を仮に80%とする
と、それに対応する基板外周部の表面にBa:Sr:T
i=2:2:4(1:1:2)のガスが到達する。この
到達ガスと中央部から流れてくるガスとが合流すると、
Ba:Sr:Ti=5:5:25(1:1:5)とな
り、ガス濃度及びガス組成が基板中央の表面でのガス状
態と同様になる。従って、この周辺部におけるガスの消
費はBa:Sr:Ti=2:2:4(1:1:2)とな
って中央部と同じになり、成膜速度及び膜組成も中央部
と同じになる。このようなことが、基板の中央部から外
周部に向かって繰り返して行なわれることになり、大面
積の基板であっても膜厚及び膜組成を均一にさせて成膜
を行なうことが可能となる。
【0045】ここで使用されるウエハサイズは特に限定
されず、6インチ、8インチ、12インチサイズのどの
ウエハに対しても本発明を適用し得る。また、図示例で
は、ガス噴射孔102A、102Bの数は、それ程多く
記載されていないが、実際には、処理するウエハ基板の
大きさにもよるが、数100個程度設けられる。従っ
て、ガス噴射孔102Bの直径の変化の態様は、ヘッド
部半径方向に沿って連続的に変化させるのではなく、一
定の個数毎のガス噴射孔102Bの直径は同じに設定し
て、ステップ状に直径を徐々に変化させるようにしても
よい。
【0046】また、ここではシャワーヘッド部32の中
心部と周辺部との間でガス噴射量を変えるために、ガス
噴射孔102Bの直径を変えるようにしたが、これに限
定されず、図6に示すように、Ti用のガス噴射孔10
2Bの直径はヘッド部全面において同一とし、ヘッド中
心部におけるガス噴射孔102Bの設置密度を高くし、
周辺部に向かうに従って、次第に設置密度を順次低くす
るようにしてもよい。これによっても、Ti用のガスの
噴射量をヘッド中心部から周辺部に行くに従って次第に
減少させるようにでき、先の実施例の場合と同様な作用
効果を発揮することができる。
【0047】また、ここでは酸化ガスとしての酸素とA
rガスをBa+Sr用ガスに混入したが、これに限定さ
れず、Ba+Sr用ガスに混入せずにTi用ガスに混入
してもよいし、また、Ba+Sr用ガスとTi用ガスの
双方に混入してもよい。更には両ガスに混入せずに、別
個O2 +Arガス専用のシャワー室とこれに対応するガ
ス噴射孔を設け、このガス噴射孔からO2 +Arガスを
処理空間に導入するようにしてもよい。特に、多量のO
2 +Arガスを混入しない場合には、供給ガス量が微量
となってその流量制御を比較的容易に行なうことができ
る。
【0048】また、ここでは金属元素BaとSrの活性
化エネルギーが類似していることから、両金属元素を含
むガスを予め混合した状態で処理室間に供給するように
したが、Ba用のガスとSr用のガスのために別個専用
のシャワー室とガス噴射孔を設け、各金属元素含有ガス
を別個独立に処理空間へシャワー状に供給するようにし
てもよい。そして、ここでは複合材料薄膜としてBST
薄膜を形成する場合を例にとって説明したが、これに限
定されず、Pb、Zr、Ti、Oを含むPZT薄膜、ま
たは、Sr、Bi、Ta、Oを含むSBT薄膜或いはこ
れにNbを含む薄膜等を形成する時にも適用することが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成膜処理
方法及び成膜処理装置によれば、次のように優れた作用
効果を発揮することができる。複数の金属元素を含む複
合材料薄膜を成膜するに際して、活性化エネルギーが低
くて反応性が強い金属元素が含まれた処理ガスはシャワ
ーヘッド部からのガス噴射量を面内均一とし、活性化エ
ネルギーが高くて反応性が低い金属元素が含まれた処理
ガスはヘッド中心部のガス噴射量を多くし、周辺部に行
くに従って順次少なくするようにしたので、ヘッド周辺
部の被処理体表面上において反応性の弱い金属元素の処
理ガスが補充され、この結果、被処理体表面上における
中央部と周辺部のガス濃度とガス組成を略同じにするこ
とができる。
【0050】従って、被処理体の表面に形成される複合
材料薄膜の膜厚の面内均一性を維持することができるの
みならず、膜組成の面内均一性も大幅に向上させること
ができる。また、活性化エネルギーが同一または類似の
金属元素を含む処理ガス同士は、予め混合した状態で供
給するようにすれば、その分、液体ポンプや気化器の数
を減少できるのみならず、シャワーヘッド部のシャワー
室の数もその分減少し、装置を簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱処理装置の全体を示す概略構成
図である。
【図2】図1に示す熱処理装置の本体を示す構成図であ
る。
【図3】熱処理装置の本体に設けたシャワーヘッド部の
要部を示す断面図である。
【図4】図3に示すシャワーヘッド部の下面図である。
【図5】シャワーヘッド部から噴射された処理ガス中の
金属元素の組成を示す図である。
【図6】本発明装置の変形例のシャワーヘッド部のガス
噴射孔を示す概略断面図である。
【図7】ウエハ上の位置に対するTiと(Ba+Sr)
の比の変化を示すグラフである。
【図8】複合材料薄膜を形成するための従来の成膜処理
装置を示す概略構成図である。
【図9】処理容器内のガス全体の流れを流線で示す図で
ある。
【図10】単元素材料ガスを用いた時の処理ガスの流れ
を示す図である。
【図11】多元系複合材料ガスにより複合薄膜材料を形
成する時の処理ガスの流れを示す図である。
【符号の説明】
2 処理容器 4 載置台 16,18,20 タンク 22,44 液体ポンプ 24,48 気化器 32 シャワーヘッド部 32A,32B シャワー室 100 噴射面 102A,102B ガス噴射孔 W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性化エネルギーが異なる金属元素を含
    む複数の処理ガスを、シャワーヘッド部のガス噴射孔か
    ら処理容器内へ噴出して供給し、載置台上に載置された
    被処理体の表面に所定の成膜を施すようにした成膜処理
    方法において、前記処理ガスの内、活性化エネルギーが
    高くて反応性が弱い金属元素を含む処理ガスの噴出量
    を、前記シャワーヘッド部の中心部から周辺部に向けて
    次第に減少させると共に前記活性化エネルギーが低くて
    反応性が強い金属元素を含む処理ガスの噴出量を、前記
    シャワーヘッド部の面内において均一にし、前記被処理
    体の表面上における前記各処理ガスの金属元素の組成が
    略同一となるようにしたことを特徴とする成膜処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記各処理ガスのうち、活性化エネルギ
    ーが異なる金属元素を含む処理ガス同士は、前記シャワ
    ーヘッド部から独立して個別に前記処理容器内へ噴射し
    て供給されることを特徴とする請求項1記載の成膜処理
    方法。
  3. 【請求項3】 前記活性化エネルギーが同一または類似
    の金属元素を含む処理ガス同士は、予め混合された状態
    で前記処理容器内へ供給されることを特徴とする請求項
    1または2記載の成膜処理方法。
  4. 【請求項4】 前記処理ガスは、少なくともBa(th
    d)2 とSr(thd)2 とTi(O−iPr)(th
    d)2 或いはTiO(thd)2 とよりなることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の成膜処理方
    法。
  5. 【請求項5】 活性化エネルギーが異なる金属元素を含
    む複数の処理ガスを、シャワーヘッド部のガス噴射孔か
    ら処理容器内へ噴出して供給し、載置台上に載置された
    被処理体の表面に所定の成膜を施すようにした成膜処理
    装置において、前記処理ガスの内、活性化エネルギーが
    高くて反応性が弱い金属元素を含む処理ガスのガス噴射
    孔は、ガス噴射量が前記シャワーヘッド部の中心部から
    周辺部に向けて次第に減少するように設定されると共
    に、活性化エネルギーが低くて反応性が強い金属元素を
    含む処理ガスのガス噴射孔は、ガス噴射量が前記シャワ
    ーヘッド部の面内において均一になるように設定される
    ことを特徴とする成膜処理装置。
  6. 【請求項6】 前記シャワーヘッド部は、処理ガスに含
    まれる金属元素の活性化エネルギーに対応させて内部に
    複数に分離区画されたシャワー室を有しており、各シャ
    ワー室毎に前記ガス噴射孔が連通されていることを特徴
    とする請求項5記載の成膜処理装置。
  7. 【請求項7】 前記活性化エネルギーが高い金属元素を
    含む処理ガスのガス噴射孔の直径は、前記シャワーヘッ
    ド部の中心部から周辺部に向けて次第に小さくなるよう
    に設定されると共に、活性化エネルギーが低い金属元素
    を含む処理ガスのガス噴射孔は、前記シャワーヘッド部
    の面内に均一に分散されていてその直径が同じに設定さ
    れていることを特徴とする請求項5または6記載の成膜
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記全てのガス噴射孔の直径は同一にな
    されており、活性化エネルギーの高い金属元素を含む処
    理ガスのガス噴射孔の密度は、前記シャワーヘッド部の
    中心部から周辺部に向けて次第に小さくなされると共
    に、活性化エネルギーの低い金属元素を含む処理ガスの
    ガス噴射孔の密度は、前記シャワーヘッド部の面内全体
    に均一に設定されていることを特徴とする請求項5また
    は6に記載の成膜処理装置。
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