JP2003303743A - 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents
窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体基板の製造方法Info
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Abstract
物半導体層を形成すると共に、形成された窒化物半導体
層を下地層又は基板として利用できるようにする。 【解決手段】 まず、母材基板11の上に窒化物半導体
層12を形成し、続いて窒化物半導体層12の上にネガ
型レジスト材料をスピンコート法により塗布した後、約
100℃の温度でベーキングを行うことにより保持層1
3を形成する。次に、レーザ光14を照射して母材基板
11の裏面から窒化物半導体層12の母材基板11との
界面を分解することにより分解領域12aを形成する。
その後、レーザ光14を走査して窒化物半導体層12に
おける母材基板11との界面の全領域に分解領域12a
を形成し、保持層13を除去することにより、母材基板
11上の窒化物半導体層12を下地層又は基板として用
いる。
Description
らなる発光ダイオード装置、半導体レーザ装置及び高速
トランジスタ装置等の半導体装置の製造方法並びにIII-
V族窒化物からなる半導体基板の製造方法に関する。
ム(InN)及び窒化アルミニウム(AlN)等のIII-
V族窒化物半導体は、発光ダイオード装置や半導体レー
ザ装置等の発光デバイス及び高温動作可能な高速トラン
ジスタ等の電子デバイスを構成する材料として好適であ
る。
化物半導体装置の製造方法において、窒化物半導体から
なる基板上にホモエピタキシャル成長により窒化物半導
体を成長してデバイス構造を形成することが望ましい
が、良質な窒化物半導体からなる基板を得ることが困難
であるため、近年、サファイア基板の上に窒化物半導体
をヘテロエピタキシャル成長することによりデバイス構
造を形成した後、形成したデバイス構造における母材基
板との界面にレーザ光を照射して窒化物半導体を熱分解
することによりデバイス構造を母材基板から分離する方
法が検討されている。
には、母材基板上に形成された窒化物半導体からなるデ
バイス構造を、レーザ光を照射することにより母材基板
から分離して安価で加工が容易なシリコン等からなる支
持基板に移し換える方法が示されている。
に形成された窒化物半導体層を支持基板に移し換える方
法について図面を参照しながら説明する。
窒化物半導体層の移し換え方法を示している。
方位が(0001)であるサファイア基板101の上に
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Depositio
n)法によりGaNからなる窒化物半導体層102を形成
する。
導体層102の上にエポキシ樹脂等の接着層103を介
してシリコンからなる支持基板104を貼り合わせる。
ア基板101における主面と反対側の面(裏面)側か
ら、例えばNd−YAGレーザの3次以上の高調波光又
はKrF(フッ化クリプトン)−エキシマレーザ光等の
レーザ光105を照射する。これにより、レーザ光10
5はサファイアを透過し、GaNに吸収されるため、窒
化物半導体層102のサファイア基板101との界面に
おいてGaNが分解されることにより、窒素が気体とな
って窒化物半導体層102から分離し、主に金属ガリウ
ムからなる分解領域102aが生じる。これにより、サ
ファイア基板101と窒化物半導体層102との間の結
晶結合が切断される。
105を走査してサファイア基板101の全面に照射す
ることにより、分解領域102aが窒化物半導体層10
2におけるサファイア基板101との界面の全面に形成
される。
酸を用いて分解領域102aの金属ガリウムを除去する
ことにより、窒化物半導体層102をサファイア基板1
01から分離し、窒化物半導体層102を支持基板10
4に移し換えることを可能としている。
01が除去されるため、支持基板104上に接着層10
3を介して窒化物半導体層102を形成することでき
る。なお、ここでは窒化物半導体層102のみを形成し
ているが、図6(a)に示す工程の後に、窒化物半導体
層102の上に他の窒化物半導体層を順次成長して所望
のデバイス構造を形成した後、同様の工程により、サフ
ァイア基板101から支持基板104にデバイス構造を
移し換えて窒化物半導体装置とすることが可能である。
工程を用いて窒化物半導体基板を形成する方法も検討さ
れている。第2の従来例として、Japanese Journal of
Applied Phisics 第38巻 L217〜L219 頁に記載された論
文には、サファイア基板上に厚さが200μm〜300
μmのGaNからなる窒化物半導体層を成長した後、レ
ーザ光をサファイア基板の裏面側から照射することによ
り、窒化物半導体層をサファイア基板から分離してGa
Nからなる窒化物半導体基板を得る方法が示されてい
る。
1の従来例によると、図6(a)に示す工程の後、結晶
成長時の温度から室温にまで冷却される過程において、
サファイア基板101との熱膨張係数の違いから窒化物
半導体層102に応力が発生して反りやひずみの原因と
なる。特に窒化物半導体層102の厚さが100μmよ
りも大きいと窒化物半導体層102にクラックが発生す
る。
体装置を形成する場合、積層されたデバイス構造の厚さ
が100μmよりも大きいとデバイス構造にクラックが
発生し、窒化物半導体装置の歩留まりが著しく低下す
る。このため、第1の従来例の方法では形成される窒化
物半導体層の厚さに制限があるので、例えば半導体レー
ザではクラッド層として窒化物半導体層を厚く積層する
必要があるが、クラッド層として光閉じ込めに十分な効
果を得られない等の問題が生じる。また、デバイス構造
の厚さが100μmよりも小さい場合であっても、例え
ば他の半導体層を形成した後に生じる反りやエッチング
された部分の凹凸の影響により、支持基板104が均一
に貼り合わされない場合も多く、窒化物半導体装置の歩
留まりが悪い。
体層102を5μm程度に薄く形成し、該窒化物半導体
層102を下地層として利用することが望ましい。しか
し、前記第1の従来例の方法により形成された窒化物半
導体層102は、以下の理由で下地層として用いること
ができない。
により形成された窒化物半導体層102は、サファイア
基板101の面方位と一致するように(0001)面を
主面として形成されるが、このとき、サファイア基板1
01側の界面側がV族原子の配列した面となり、主面側
にIII 族原子が配列する。ここで、窒化物半導体層10
2を下地層として他の窒化物半導体層を結晶成長しよう
とする場合、III 族原子の配列した面の上に成長するこ
とが好ましく、V族原子の配列した面の上では結晶性が
悪化しやすい傾向がある。従って、第1の従来例によっ
て得られた支持基板104上の窒化物半導体層102に
おいて、露出した面はV族原子の配列した面であるた
め、結晶性良く窒化物半導体層を成長することはできな
い。また、窒化物半導体層102の主面であるIII 族原
子の配列した面の上は、接着層103と支持基板104
とによって覆われているため、他の半導体層を結晶成長
するための下地として用いることができない。
して利用可能な窒化物半導体層を得ることができないと
いう課題を有している。
半導体層の貫通欠陥密度が1×10 8 cm-2以下である
と、サファイア基板との熱膨張係数差や格子定数差によ
る歪みが緩和できず、窒化物半導体層の厚さを100μ
m以上にするとクラックが生じてしまう。そこで、窒化
物半導体層の厚さを100μm以上にする場合には、バ
ッファ層等を用いて貫通欠陥密度が1×109 cm-2以
上とする必要があり、結晶性が良くない。また、厚さが
100μm以下であれば、選択成長等の手法を用いて貫
通欠陥密度を1×108 cm-2以下とすることができる
が、この場合には機械的強度が不十分であり、基板とし
ての実用性に乏しい。このように、第2の従来例による
と、低欠陥で結晶性の良い窒化物半導体基板を得ること
ができないという問題を有している。
基板上にクラック等の欠陥が少なく窒化物半導体層を形
成すると共に、形成された窒化物半導体層を下地層又は
基板として利用できるようにすること目的とする。
め、本発明は、母材基板上の窒化物半導体層に保持層を
形成する構成とする。
の製造方法は、母材基板の上に窒化物半導体層を形成す
る第1の工程と、窒化物半導体層の上に該窒化物半導体
層を保持する保持層を形成する第2の工程と、窒化物半
導体層における母材基板との界面に照射光を照射する第
3の工程と、保持層を除去する第4の工程とを備えてい
る。
ると、保持層を形成した後に照射光を照射するため、ク
ラックを生じさせることなく母材基板と窒化物半導体層
との結晶結合を切断することできる。さらに、保持層を
除去することにより、窒化物半導体層におけるIII 族原
子の配列する面を露出することができる。これにより、
窒化物半導体層の上に結晶欠陥の少ない半導体層をさら
に結晶成長することができ、窒化物半導体層をデバイス
構造を形成するための下地層として用いることが可能と
なる。
第4の工程よりも後に、窒化物半導体層の上に所定のデ
バイス構造を形成する第5の工程をさらに備えているこ
とが好ましい。このようにすると、第3の工程によって
母材基板と窒化物半導体層との結晶結合を切断した後に
デバイス構造を形成するため、熱膨張係数差によって生
じる応力を小することができ、デバイス構造の厚さ寸法
を大きくしても温度変化に伴ってデバイス構造にクラッ
クが発生することがなく、また反りやひずみ等の欠陥も
生じにくい。
第5の工程よりも後に、デバイス構造の上に支持基板を
貼り合わせた後、窒化物半導体層から母材基板を分離す
る工程をさらに備えていることが好ましい。このように
すると、デバイス構造に反りやひずみが生じていないた
め、母材基板とほぼ同面積の領域において、母材基板か
ら分離され且つ支持基板上にデバイス構造が形成された
窒化物半導体装置を得ることができ、クラック等の欠陥
が少ない窒化物半導体装置を歩留まり良く得ることがで
きる。
いて、第3の工程における照射光のエネルギーは、母材
基板のバンドギャップよりも小さく且つ窒化物半導体層
のバンドギャップよりも大きいことが好ましい。このよ
うにすると、母材基板と窒化物半導体層との結晶結合を
確実に切断することができる。
いて、第2の工程は、窒化物半導体層の上に流動性を有
する保持層形成材料を塗布する工程と、塗布された保持
層形成材料を硬化する工程とを含むことが好ましい。こ
のようにすると、保持層形成材料が流動性の材料である
ため、窒化物半導体層上の全面に均一に形成することが
できる。しかも、保持層の形成にスピンコート法を用い
ることができるため、特別な装置を必要とせずコストの
上昇を招くことがない。
いて、保持層形成材料は光の照射により硬化することが
好ましい。このようにすると、第3の工程における照射
光の照射によって保持層がさらに硬化されるため、第3
の工程において窒化物半導体層にクラックが発生するこ
とを確実に防止することができる。
いて、保持層形成材料はレジスト材料であることが好ま
しい。このようにすると、窒化物半導体層の特性に影響
を与えることなく第2の工程における保持層の形成と第
4の工程における保持層の除去とを実施することができ
る。
いて、保持層はネガ型レジストであることが好ましい。
このようにすると、第3の工程において窒化物半導体層
にクラックが発生することを確実に防止することができ
るのに加えて、窒化物半導体層の特性に影響を与えるこ
となく第2の工程における保持層の形成と第4の工程に
おける保持層の除去とを実施することができる。
いて、窒化物半導体層は、厚さが100μm以下である
ことが好ましい。このようにすると、窒化物半導体層を
クラックなく形成することが確実となる。
は、母材基板上に第1の窒化物半導体層を形成する第1
の工程と、第1の窒化物半導体層の上に該第1の窒化物
半導体層を保持する保持層を形成する第2の工程と、第
1の窒化物半導体層における母材基板との界面に照射光
を照射する第3の工程と、保持層を除去する第4の工程
とを備えている。
ると、保持層を形成した後に照射光を照射するため、ク
ラックを生じさせることなく母材基板と窒化物半導体層
との結晶結合を切断することできる。さらに、保持層を
除去することにより窒化物半導体層の結晶成長面を露出
することができるため、母材基板上に形成された窒化物
半導体層を窒化物半導体基板として用いることができ
る。これらにより、クラック等の欠陥が少ない窒化物半
導体基板を大面積に得ることができる。
第4の工程よりも後に、第1の窒化物半導体層の上に第
2の窒化物半導体層を形成する工程をさらに備えている
ことが好ましい。このようにすると、窒化物半導体層に
おける第4の工程の後に露出した面はIII 族原子の配列
した面であるため、結晶欠陥を少なく半導体層を形成す
ることができる。これにより、窒化物半導体層と半導体
層とによって窒化物半導体基板を形成されるため、半導
体層を厚くすることにより十分な強度を有する窒化物半
導体基板を形成することができる。
いて、第2の工程は、第1の窒化物半導体層の上に流動
性を有する保持層形成材料を塗布する工程と、塗布され
た保持層形成材料を硬化する工程とを含むことが好まし
い。このようにすると、保持層形成材料を第1の窒化物
半導体層上の全面に均一に形成することができると共
に、保持層の形成にスピンコート法を用いることにより
コストの上昇を招くことがない。
いて、保持層形成材料は光の照射により硬化することが
好ましい。このようにすると、第3の工程における照射
光の照射によって保持層がさらに硬化され、第1の窒化
物半導体層にクラックが発生することを確実に防止する
ことができる。
いて、保持層形成材料はレジスト材料であることが好ま
しい。第1の窒化物半導体層の特性に影響を与えること
なく保持層の形成と除去とを実施することができる。
いて、保持層形成材料はネガ型レジスト材料であること
が好ましい。このようにすると、第3の工程において第
1の窒化物半導体層にクラックが発生することを確実に
防止することができるのに加えて、窒化物半導体層の特
性に影響を与えることなく保持層の形成と除去とを実施
することができる。
いて、第1の窒化物半導体層は、100μm以下である
ことが好ましい。このようにすると、第1の窒化物半導
体層をクラックを生じることなく確実に形成することが
できる。
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
装置の製造方法についての工程順の断面構成を示してい
る。
アからなる母材基板11の上に、有機金属気相成長(M
OCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)
法により、III 族源であるトリメチルガリウム(TM
G)と、V族源であるアンモニアとを供給し、基板温度
が約1000℃の条件で窒化ガリウム(GaN)からな
る厚さが約5μmの窒化物半導体層12を形成する。
インチ)で厚さが約330μm、主面の面方位を(00
01)面として鏡面に仕上げられ、主面の反対側の面で
ある裏面は粗面に仕上げられている。このとき、窒化物
半導体層12は、母材基板11と面方位が一致するよう
に、主面の面方位を(0001)面として形成される。
ここで、MOCVD法において、まず母材基板11の主
面には窒素原子が配列し、その上にガリウム原子が配列
されるため、形成された窒化物半導体層12は裏面側が
窒素原子の配列したV族面となり、主面側がガリウム原
子の配列したIII 族面となる。
の核(成長核)の形成密度を増加するために、基板温度
を約500℃として結晶成長することによりGaNから
なる低温バッファ層を形成した後に基板温度を約100
0℃として窒化物半導体層12を形成してもよい。ま
た、母材基板11をアンモニア等を用いて窒化処理する
ことにより核の形成密度を増加することもできる。勿
論、これら2つの方法を組み合わせて行うことも可能で
ある。
mに限られず、100μm以下であればクラックを発生
させることなく窒化物半導体層12を形成することがで
きる。窒化物半導体層12の厚さが100μmより大き
いと、結晶成長時の温度から室温にまで冷却される過程
において、母材基板11との熱膨張係数差によって生じ
る応力が大きくなり、クラックや割れ等の欠陥が生じや
すくなる。
導体層12の上に、スピンコート法により、保持層形成
材料として粘度が約1000cPのネガ型レジスト材料
を用い、回転速度が約600rpmの条件で塗布した
後、約100℃でベーキングを行ってネガ型レジスト材
料を硬化することにより、厚さが約30μmの保持層1
3を形成する。ここで、保持層13を形成するための保
持層形成材料として通常のフォトリソグラフィ工程に用
いられるネガ型レジスト材料を用いている。
あると、後の工程において窒化物半導体層12を十分に
保持することができず、窒化物半導体層12にクラック
や割れ等の欠陥が生じやすくなる。このためのスピンコ
ートの条件は、回転速度を100rpm以上とし、保持
層13の形成に用いるネガ型レジスト材料の粘度を15
0cP以上とする。回転速度が100rpm以下である
と、保持層13を均一に塗布することができず、また、
ネガ型レジスト材料の粘度が150cP以下であると保
持層13の厚さを十分に確保できない。
ガ型レジスト材料とすることにより、通常のフォトリソ
グラフ工程におけるスピンコート法を用いて塗布するこ
とができるため、窒化物半導体層12に反りや凹凸が生
じている場合であっても保持層13を密着性よく均一に
形成することができると共に、保持層13を形成するた
めに特別な装置を必要とせず、コストの上昇を招くこと
がない。また、レジスト材料は、例えばナトリウム等の
窒化物半導体層12を汚染する物質の含有量が少ないた
め、窒化物半導体層12の特性を損なうことなく保持層
13を形成することができる。
する保持層形成材料をネガ型レジスト材料とすることに
より、後の工程においてレーザ光を照射して窒化物半導
体層12を分解する過程において、レーザ光によって保
持層13がさらに硬化されるため、窒化物半導体層12
は保持層13によってより強固に保持されるので、分解
領域12a形成時におけるクラックの発生を確実に防止
することができる。勿論、保持層形成材料を、ネガ型レ
ジスト材料に変えて、光を照射することによって硬化す
る感光性樹脂等の材料を用いて同様の効果を得られる。
型レジスト材料に限られず、流動性の材料であって硬化
させることが可能な材料であればよい。また、例えばナ
トリウム等の窒化物半導体層12を汚染する物質の含有
量が少ない材料であることがより好ましい。
型レジスト材料とした場合には、熱処理の時間を長くす
るなどにより十分に保持層13を硬化することにより、
後の工程においてレーザ光を照射しても保持層13が分
解されて窒化物半導体層12を保持する機能がなくなる
ことがない。
脂、空気と接することで硬化する樹脂又は2つの薬剤を
混合した後に所定時間で硬化する樹脂等を用いることも
可能であり、この場合には、感光性材料に換えてこれら
の樹脂をそれぞれスピンコート法により塗布した後、加
熱、紫外線照射、所定時間空気中で保持する等それぞれ
の樹脂に適した硬化を行うことにより保持層13を形成
することができる。
る材料、例えばインジウム及び錫等の金属、並びにイン
ジウム及び錫等の金属を含む合金等を用いることも可能
であり、この場合にはこれらの材料の融点以上の温度と
することにより液化し、窒化物半導体層12を加熱した
状態で塗布を実施し、室温にまで低下させることにより
固化して保持層13を形成してもよい。
11の主面と反対側の面(裏面)側からレーザ光14を
照射する。レーザ光14には、波長が約355nmのN
d(ネオジウム)−YAG(イットリウム、アルミニウ
ム、ガーネット)レーザの3次以上の高調波光を用い、
窒化物半導体層12の位置において、光密度が0.2J
/cm2〜2J/cm2の間の値となるように直径が約2
mmの円形状に集光し、パルス幅を5ns、パルス周期
を10Hzとして照射する。ここで、レーザ光14のエ
ネルギーは、サファイアのバンドギャップである8.7
eVよりも小さく、且つGaNのバンドギャップである
3.4eVよりも大きいため、母材基板11を透過して
窒化物半導体層12における母材基板11との界面に到
達して窒化物半導体層12に吸収される。
層12における母材基板11との界面が加熱され、窒化
物半導体層12の窒化ガリウムが窒素分子と金属ガリウ
ムとに分解される。これにより、窒素分子は気体となっ
て窒化物半導体層12から分離されるため、窒化物半導
体層12におけるレーザ光14の照射された領域は主に
金属ガリウムからなる分解領域12aとなる。
/cm2 より小さい値であると窒化物半導体層12は分
解されず、また2J/cm2 より大きい値であると母材
基板11までもが分解又は融解して母材基板11と窒化
物半導体層12とを分離することが困難となる。
成するための照射光として、エネルギーが大きく且つ集
光や光軸制御が容易なレーザ光14を用いているが、母
材基板11を透過し且つ窒化物半導体層12を分解する
エネルギーを有する光であればよい。
14を円形状の母材基板11における円周方向に沿って
外周部から内側に走査して窒化物半導体層12の全面に
照射することにより、窒化物半導体層12における母材
基板11との界面の全領域に分解領域12aを形成す
る。レーザ光14の走査は、パルス波として照射される
レーザ光14の隣り合うスポット同士が互いに約1.5
mm幅の重なりを持つように行う。
窒化物半導体層12が加熱されることにより、母材基板
11と窒化物半導体層12との間の熱膨張係数差によっ
て応力が発生するが、窒化物半導体層12は保持層13
によって均一に且つ密着して保持されているため、全面
にレーザ光14を照射しても窒化物半導体層12にクラ
ックが生じることはない。
1と窒化物半導体層12との間の結晶結合が切断され、
窒化物半導体層12は分解領域12aを介して母材基板
11の上に付着された状態となる。
合されている場合の結合力と比べ、窒化物半導体層12
と分解領域12aとの結合力は弱いため、窒化物半導体
層12において下層である分解領域12aとの間に温度
変化に伴って生じる応力は小さくなる。特に、金属ガリ
ウムは融点が約25℃であり室温では液体であるか又は
固体であっても非常に軟らかい金属であるため、窒化物
半導体層12は熱による寸法変化によって応力はほとん
ど生じない。
を用いて保持層13を除去する。ここで、金属ガリウム
は有機溶剤によって溶解されないので、窒化物半導体層
12は分解領域12aを介して母材基板11に付着され
た状態を維持することができる。ここで、保持層13は
レジスト材料かならるため除去工程において、窒化物半
導体層を汚染することがない。
12の表面を酸やアルカリなどによって洗浄しても良
い。ただし、塩酸は金属ガリウムを溶解するため、窒化
物半導体層12が母材基板11から剥離することがある
ので、硫酸若しくはリン酸等を主成分とし塩酸を含まな
い酸、又はアンモニア若しくは水酸化カリウムを主成分
とするアルカリを洗浄液として用いることが好ましい。
解領域12aを介して形成された窒化物半導体層12を
得ることができる。この窒化物半導体層12は、III 族
原子の配列した主面が表面に露出されているため、窒化
物半導体層12を窒化物半導体装置を形成するための下
地層として用いることができる。以下の説明では、窒化
物半導体層12の上に面発光型のレーザ素子となるデバ
イス構造を形成する例について説明する。
D法により、窒化物半導体層12の上にn型のAlNと
n型のAlGaNの多層構造からなる第1の多層膜ミラ
ー層15と、n型AlGaNからなる第1の光ガイド層
16と、InGaNからなる量子井戸活性層17と、p
型AlGaNからなる第2の光ガイド層18と、p型の
AlNとp型のAlGaNの多層構造からなる第2の多
層膜ミラー層19とが順次結晶成長されたデバイス構造
を形成する。
冷却される過程において、母材基板11と窒化物半導体
層12上のデバイス構造とは、それぞれの熱膨張係数の
違いによりそれぞれ異なる程度に寸法が変化するが、分
解領域12aによって母材基板11と窒化物半導体層1
2との結晶結合が切断されることにより、熱膨張係数差
によって生じる応力を小さくされているため、デバイス
構造を100μm以上に厚く形成してもクラックが発生
することはなく、また反りやひずみ等の欠陥も生じにく
い。
ソグラフィ法により、第2の多層膜ミラー層19の上に
直径が約30μmの円形状にパターニングされたレジス
トマスク(図示せず)した後、塩素を含むエッチングガ
スを用いた反応性イオンエッチング法により、レジスト
マスクを用いて第1の光ガイド層16が露出するまで第
2の多層膜ミラー層19、第2の光ガイド層18及び量
子井戸活性層17を順次エッチング除去し、その後レジ
ストマスクを除去する。これにより、量子井戸活性層1
7の平面形状がほぼ円形に形成される。
性層17が露出するまで行えばよく、必ずしも第1の光
ガイド層16までエッチングされる必要はない。また、
量子井戸活性層17の形状も円形状に限定されず、四角
形状又は多角形状等であっても良い。
法及びフォトリソグラフィ法により、第2の多層膜ミラ
ー層19の上には金及びニッケルからなる円形のp側電
極20を、第1の多層膜ミラー層15上における量子井
戸活性層17の周囲には、量子井戸活性層17と間隔を
置いて金及びチタンからなるリング形状のn側電極21
をそれぞれ形成する。
20及びn側電極21を、金錫合金からなる半田材22
を介して、例えばシリコンからなる支持基板23と接着
する。ここで、半田材22は、あらかじめ支持基板23
の下面にp側電極20及びn側電極21と同様の形状に
パターニングしたものを用いており、p側電極20及び
n側電極21と半田材22との位置合わせを行った後、
半田材22の融点以上に加熱することにより、p側電極
20、n側電極21及び半田材22を介してデバイス構
造を支持基板23と貼り合わせる。なお、この張り合わ
せの工程においてデバイス構造と支持基板23とが均一
に接するように、p側電極20、n側電極21及び半田
材22のそれぞれの厚さが設定される。
2との間には分解領域12aが形成されているため、窒
化物半導体層12には熱膨張係数に基づく応力がほとん
ど生じないため、窒化物半導体層12をクラックなく形
成することができ、反りもほとんど生じないので、窒化
物半導体層12上の全面においてp側電極20及びn側
電極21を支持基板23と均一に接着することができ
る。
ず、用途に合わせて材料を選択してもよい。例えば、砒
化ガリウム(GaAs)、燐化ガリウム(GaP)及び
燐化インジウム(InP)等を用いると素子の劈開が容
易になるという利点がある。また高放熱が要求される用
途では、炭化シリコン(SiC)、窒化アルミニウム
(AlN)及びダイヤモンド等を用いることができる。
ウムの融点よりも高い温度に保持することにより金属ガ
リウムを融解し、真空吸着等によりデバイス構造と母材
基板11とを分解領域12aの位置で分離する。このと
き、母材基板11の上面及び窒化物半導体層12の下面
には融解された分解領域12aの残渣が付着している。
材22の融点を超えると、デバイス構造と支持基板23
との接着が剥離する可能性があるため、半田材22の融
点以下で行われる必要がある。
ウムの融解後に窒化物半導体層12の下面に付着した金
属ガリウムを塩酸等の酸によって除去する。また、母材
基板11は、同様に金属ガリウムを除去した後、窒化物
半導体成長用の母材基板として再び使用できる。
6、量子井戸活性層17及び第2の光ガイド層18を挟
む第1の多層膜ミラー層15と第2の多層膜ミラー層1
9とを反射面とする共振器構造が支持基板23上に形成
され、窒化物半導体層12側の面から紫外域〜紫色域の
光を放射する面発光レーザ素子を得ることができる。
層12の上に形成されたデバイス構造は、母材基板11
と窒化物半導体層と12の結晶結合が切断された状態で
形成されることにより、クラックや反り等の欠陥を少な
く形成されているため、母材基板11上のほぼ全面にお
いてデバイス構造と支持基板23とを均一に接着できる
ようになる。これにより、母材基板11のほぼ全面から
面発光レーザ素子を得ることができる。
る窒化物半導体装置の製造方法によると、保持層13を
形成することにより、レーザ光14によって母材基板1
1と窒化物半導体層12とを分離する工程において、熱
膨張係数差に伴う変形から窒化物半導体層12を保護す
ることができるため、窒化物半導体層12をクラック等
の欠陥を少なく得ることができる。また、レーザ光14
を照射した後に保持層13を除去することが可能である
ため、窒化物半導体層12の主面が露出されるので、窒
化物半導体層12を下地層として用いることが可能とな
り、半導体デバイス構造体の厚さ寸法を大きくしても欠
陥の少ない窒化物半導体装置を歩留まり良く形成するこ
とができる。
ーザ素子としてデバイス構造を形成したが、その他の発
光素子や高速トランジスタ等を構成するように、窒化物
半導体層12の上に適切な半導体層及び電極を形成する
ことにより所望のデバイス構造を形成してもよい。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
窒化物半導体基板の製造方法についての工程順の断面構
成を示している。なお、図5(a)〜図5(c)におい
て、第1の実施形態と同一の部材については同一の符号
を付すことにより説明を省略する。また、本実施形態の
窒化物半導体基板の製造方法において、図5(a)に示
す工程よりも前の工程は第1の実施形態に係る半導体装
置の製造方法における図1(a)〜図1(d)に示す工
程と同様に実施可能であるため、図面を参照することに
より詳細な説明を省略する。
ファイアからなる母材基板11の上に、MOCVD法に
より、GaNからなる厚さが約5μmの窒化物半導体層
12を形成する。ここで、第1の実施形態と同様に、窒
化物半導体層12は100μm以下とすることによりク
ラックが生じないようにしている。
ピンコート法によりネガ型レジスト材料を塗布した後、
加熱して硬化させることにより厚さが約30μmの保持
層13を形成する。
材基板11の下面側からレーザ光14を照射して窒化物
半導体層12を分解することにより、主に金属ガリウム
からなる分解領域12aを形成する。
ーザ光14を走査して窒化物半導体層12の全面に照射
することにより、窒化物半導体層12における母材基板
11との界面の全領域に分解領域12aを形成する。こ
こで、分解領域12aにより母材基板11と窒化物半導
体層12とは結晶結合が切断され、窒化物半導体層12
は分解領域12aと弱く結合した状態であるため、窒化
物半導体層12に生じる応力は小さくなる。
を用いて保持層13を除去することにより、母材基板1
1の上に分解領域12aを介して付着した窒化物半導体
層12を得ることができる。
ガリウムの融点よりも高い温度に保持することにより、
母材基板11と窒化物半導体層12とを分解領域12a
の位置で分離し、窒化物半導体層12を窒化物半導体基
板として用いることが可能である。しかし、このように
して得られた窒化物半導体基板は、厚さ寸法が小さく、
支持や搬送に十分な強度を確保できない。そこで、本実
施形態においては、以下の工程により窒化ガリウムから
なる窒化物半導体基板する。
イド気相成長(HVPE:HydrideVapor Phase Epitax
y)法により、III 族源には金属ガリウムとHClガスと
を約800℃で反応させて得られる気体状の塩化ガリウ
ムを、V族源にはアンモニアを用いて、それぞれを水素
又は窒素等をキャリアガスとして供給すると共に、基板
温度を約1000℃として、窒化物半導体層12の上に
厚さが約300μmの窒化ガリウムからなる厚膜半導体
層24を形成する。この工程により、窒化物半導体層1
2と厚膜半導体層24とによって構成される窒化ガリウ
ムからなる窒化物半導体基板25を得ることができる。
冷却される過程において、母材基板11と厚膜半導体層
24とは、それぞれの熱膨張係数の違いから異なる程度
に寸法が変化するが、分解領域12aによって母材基板
11と窒化物半導体層12との結晶結合が切断されるこ
とにより、熱膨張係数差によって生じる応力を小さくさ
れているため、厚膜半導体層24を100μm以上に厚
く形成してもクラックが発生することはなく、また反り
やひずみ等の欠陥も生じにくい。
24とが同一の材料により構成されている必要はなく、
厚膜半導体層24に、例えばAlN及びInN等の他の
III-V族窒化物を用いて異なる窒化物が積層された窒化
物半導体基板を形成してもよい。
ウムの融点よりも高い温度に保持することにより、母材
基板11と窒化物半導体層12とを分解領域12aの位
置で分離し、塩酸等の酸によって分解領域12aの残渣
を洗浄することにより、厚さが約300μmの窒化物半
導体基板25を得ることができる。また、母材基板11
は窒化物半導体基板の形成に再び使用することが可能で
ある。
ることにより、必要に応じた任意の厚さの窒化物半導体
基板25を得ることができる。
膜半導体層24の形成時において横方向成長による各種
の貫通欠陥低減法を用いることにより、欠陥密度が1×
10 6 cm―2以下となるような結晶性が良好な厚膜半
導体層24を成長することも可能である。
る窒化物半導体基板の製造方法によると、保持層13を
形成することにより、レーザ光14によって母材基板1
1とを分離する工程において、熱膨張係数差に伴う変形
から窒化物半導体層12を保護することができるため、
窒化物半導体層12をクラック等の欠陥を少なく得るこ
とができる。また、レーザ光14を照射した後に保持層
13を除去して窒化物半導体層12の主面を露出するこ
とにより、窒化物半導体層12の上に厚膜半導体層24
を形成することにより厚い窒化物半導体基板25を形成
することができ、クラック等の欠陥が少なく且つ保持及
び搬送に十分な強度を有する窒化物半導体基板25を大
面積に形成することができる。
形態において、母材基板11の直径は5.1cm(2イ
ンチ)に限られず、より大きな直径の母材基板を用いて
も同様の工程により窒化物半導体装置及び窒化物半導体
基板を得ることができる。
母材基板11は、裏面が粗面に仕上げられている必要は
なく、裏面の仕上げ状態が異なる場合には、裏面におけ
るレーザ光14の透過率に合わせてレーザ光14の強度
の調整を行うことにより、同様の工程により窒化物半導
体装置及び窒化物半導体基板を得ることができる。
母材基板11を構成する材料はサファイアに限られず、
レーザ光14を透過する材料であればよい。具体的に、
レーザ光14が、248nmの波長を有するKrFエキ
シマレーザ光や355nmの波長を有するNd:YAG
レーザの3次高調波光である場合には、サファイアに変
えて、スピネルやAlN等を用いることができる。さら
に、レーザ光14を透過する複数の材料が積層又は複合
された基板を用いてもよい。
はGaNに限られず、レーザ光14を吸収する材料であ
ればよい。具体的に、レーザ光14が248nmの波長
を有するKrFエキシマレーザ光や355nmの波長を
有するNd:YAGレーザの3次高調波光である場合に
は、GaNに変えてAlGaNやInGaNなどを用い
ることができる。また、窒化物半導体層12は同一の材
料によって構成されている必要はなく、AlN、Ga
N、InN及びこれらの混晶からなる積層構造を成長し
てもよい。
よると、クラックを生じさせることなく母材基板と窒化
物半導体層との結晶結合を切断すると共に窒化物半導体
層における結晶成長面を露出することができる。これに
より、窒化物半導体層の上に結晶欠陥の少ない半導体層
をさらに結晶成長せさることが可能となり、窒化物半導
体層をデバイス構造を形成するための下地層として用い
ることができる。
法によると、クラックを生じさせることなく母材基板と
窒化物半導体層との結晶結合を切断すると共に窒化物半
導体層の結晶成長面を露出することができる。これによ
り、窒化物半導体層をクラック等の欠陥が少ない窒化物
半導体基板として大面積に得ることができる。
半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図であ
る。
半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図であ
る。
物半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図であ
る。
物半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図であ
る。
半導体基板の製造方法を示す工程順の構成断面図であ
る。
導体層の移し換え方法を示す工程順の構成断面図であ
る。
Claims (17)
- 【請求項1】 母材基板の上に窒化物半導体層を形成す
る第1の工程と、 前記窒化物半導体層の上に該窒化物半導体層を保持する
保持層を形成する第2の工程と、 前記窒化物半導体層における前記母材基板との界面に照
射光を照射する第3の工程と、 前記保持層を除去する第4の工程とを備えていることを
特徴とする窒化物半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第4の工程よりも後に、前記窒化物
半導体層の上に所定のデバイス構造を形成する第5の工
程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載
の窒化物半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記第5の工程よりも後に、前記デバイ
ス構造の上に支持基板を貼り合わせた後、前記窒化物半
導体層から前記母材基板を分離する工程をさらに備えて
いることを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体装
置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第3の工程における前記照射光のエ
ネルギーは、前記母材基板のバンドギャップよりも小さ
く且つ前記窒化物半導体層のバンドギャップよりも大き
いことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項
に記載の窒化物半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記第2の工程は、前記窒化物半導体層
の上に流動性を有する保持層形成材料を塗布する工程
と、塗布された保持層形成材料を硬化する工程とを含む
ことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に
記載の窒化物半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記保持層形成材料は光の照射により硬
化することを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導体
装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記保持層形成材料はレジスト材料であ
ることを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導体装置
の製造方法。 - 【請求項8】 前記保持層形成材料はネガ型レジスト材
料であることを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導
体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記窒化物半導体層は、厚さが100μ
m以下であることを特徴とする請求項1〜8のうちのい
ずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 母材基板上に第1の窒化物半導体層を
形成する第1の工程と、 前記第1の窒化物半導体層の上に該第1の窒化物半導体
層を保持する保持層を形成する第2の工程と、 前記第1の窒化物半導体層における前記母材基板との界
面に照射光を照射する第3の工程と、 前記保持層を除去する第4の工程とを備えていることを
特徴とする窒化物半導体基板の製造方法。 - 【請求項11】 前記第4の工程よりも後に、前記第1
の窒化物半導体層の上に第2の窒化物半導体層を形成す
る工程をさらに備えていることを特徴とする請求項10
に記載の窒化物半導体基板の製造方法。 - 【請求項12】 前記第3の工程における前記照射光の
エネルギーは、前記母材基板のバンドギャップよりも小
さく且つ前記第1の窒化物半導体層のバンドギャップよ
りも大きいことを特徴とする請求項10又は11に記載
の窒化物半導体基板の製造方法。 - 【請求項13】 前記第2の工程は、前記第1の窒化物
半導体層の上に流動性を有する保持層形成材料を塗布す
る工程と、塗布された保持層形成材料を硬化する工程と
を含むことを特徴とする請求項10〜12のうちのいず
れか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法。 - 【請求項14】 前記保持層形成材料は光の照射により
硬化することを特徴とする請求項13に記載の窒化物半
導体基板の製造方法。 - 【請求項15】 前記保持層形成材料はレジスト材料で
あることを特徴とする請求項13に記載の窒化物半導体
基板の製造方法。 - 【請求項16】 前記保持層形成材料はネガ型レジスト
材料であることを特徴とする請求項13に記載の窒化物
半導体基板の製造方法。 - 【請求項17】 前記第1の窒化物半導体層は、厚さが
100μm以下であることを特徴とする請求項10〜1
6のうちのいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製
造方法。
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