JP2003303277A - 製品の調達支援情報の提供方法およびシステム - Google Patents

製品の調達支援情報の提供方法およびシステム

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JP2003303277A
JP2003303277A JP2002109899A JP2002109899A JP2003303277A JP 2003303277 A JP2003303277 A JP 2003303277A JP 2002109899 A JP2002109899 A JP 2002109899A JP 2002109899 A JP2002109899 A JP 2002109899A JP 2003303277 A JP2003303277 A JP 2003303277A
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Tatsuya Suzuki
辰哉 鈴木
Yumiko Sawada
裕美子 澤田
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Hitachi Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】現状の電子商取引市場では、バイヤが調達しよ
うとする製品のライフサイクルのフェーズに応じた、比
較選定支援情報の提供はなされていない。また、バイヤ
が独自にそのような情報を広く入手し評価することは困
難なため、迅速・的確な調達先選定ができないという課
題があった。 【解決手段】本発明の方法では、需要と供給の情報をネ
ットワークを介して入手して、その情報を基に製品分野
別に、需給バランス、需要および供給の増減傾向、参入
サプライヤの数の増減傾向を評価し、調達対象製品のラ
イフサイクルのフェーズを判定できるようにした。ま
た、バイヤへ提供するサプライヤ推奨度指標の計算にお
いて使用する、評価要素の重み係数データセットをライ
フサイクルのフェーズに応じて複数用意し、調達対象製
品のライフサイクルのフェーズに応じて係数データセッ
トを切り替えて計算できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】電子商取引市場の運営業者が
電子商取引市場への参加者に対して行うサービス提供方
法に関し、特に電子商取引市場での調達者に対する調達
先選定支援情報の提供方法に係る。
【0002】
【従来の技術】現在の電子商取引では、主として量産品
である汎用製品や汎用部品を取り扱い、その個数や価格
や納期について供給側と調達側との間で合意ができれば
売買が成立する仕組みとなっている。調達側の要求に応
じて生産をする受注生産品についての電子商取引では、
調達側は、価格や納期の情報の他に、供給側企業がもつ
品質管理能力、供給側企業が生産する受注品の品質の高
さに関する品質情報を、発注決定前に必要としている。
この受注品の品質を評価する方法としては、実際の納入
実績から品質を定める方法や、特開平10-334151号公報
に記載されるような技術があり、供給側企業がもつ品質
管理能力を評価する方法としては、特開2001-042926号
公報に記載されるような技術がある。また、量産品の電
子商取引においても、製品、部品の品質情報が取引時に
要求される傾向にあり、上記の特開平10-334151号公報
に記載される評価方法により製品品質や部品品質を定量
的に評価することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、電子商
取引市場での取引では、汎用品・受注品を問わず、売買
する時点で品質に関する情報が求められるが、これらの
定量的な品質情報の提供は、現在の電子商取引市場では
行われていない。品質表示がされるとしても、ISO9000
シリーズの取得を表示する程度でしか実施されていな
い。また、品質に関する情報は、数量確保の可否や価格
や納期といった他の情報と比較してどのくらいの重要性
があるのかについては考慮されていないため、バイヤが
調達を希望する時点で、どの程度品質を重視してサプラ
イヤを選択、または製品・部品を選択すればよいのかが
不明瞭である、という課題があった。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めに為されたものであり、電子商取引市場の運営者のコ
ンピュータにおいて、ネットワークを介してバイヤ(調
達者)およびサプライヤ(供給者)から、評価指標の算
定に必要な情報の収集を行い、該収集した情報をバイヤ
(調達者)の要求する物品またはサービスのライフサイ
クルのフェーズに応じて、当該バイヤが調達先の比較選
定が可能となる情報に加工して、該加工した情報をネッ
トワークを介して電子商取引市場の参加者へ提供すると
いった製品ライフサイクルに応じた調達支援情報の提供
方法およびシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、電子商取引業者が、自分の運営する電子
商取引市場で物品またはサービスの調達を行った複数の
バイヤ(調達者)より、それらバイヤ(調達者)が調達
した物品またはサービスの品質実績の情報を、ある期間
に亘って、ネットワークを介して入手し、前記入手した
品質実績の情報を記憶手段に蓄積し、前記蓄積した情報
に加工を行った上で、電子商取引市場の参加者へネット
ワークを介して提供できるようにした。
【0006】そして、上記した調達支援情報の提供方法
において、特に、取引対象の物品またはサービスのライ
フサイクルを、電子商取引市場でのバイヤ(調達者)か
ら得た需要量情報と、電子商取引市場でのサプライヤ
(供給者)から得た供給量情報とを基に、電子商取引業
者が判定し、前記判定した取引対象の物品またはサービ
スのライフサイクルに応じて、調達先比較選定の目安と
なる情報の内容を変えて提供できるようにした。
【0007】そして、上記した調達先比較選定の目安と
なる情報は、調達先の推奨度を示す指標の情報であっ
て、調達先を選定する際に考慮する評価要素の重み付け
係数を、取引対象の物品またはサービスのライフサイク
ルに応じて変化させて、調達先の推奨度を示す指標を算
出するようにした。そして、上記した調達先を選定する
際に考慮する評価要素には、調達者が調達したい物品ま
たはサービスの品質水準、納期の早さ、価格水準、要求
量の確保可能性を含んで調達先の推奨度を示す指標を算
出し提供できるようにした。
【0008】上記した手段により、 電子市場運営業者
は、バイヤ(調達者)の要求に応じた木目細かい調達支
援情報の提供が行えるようになり、また、バイヤ(調達
者)は、迅速に的確な調達先選定を行うことが可能とな
る。
【0009】上記したように、本発明は、高品質な製品
の効率良い調達、流通に寄与するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る製品ライフサイクル
に応じた調達支援情報の提供方法およびシステムの実施
形態について、図面を用いて具体的に説明する。
【0011】まず、ここで、市場における製品又は部品
には、一般に次のような3つの時期からなるライフサイ
クルがあり、以下に説明する本発明の実施の形態では、
それらの3つのライフサイクルフェーズを例に説明す
る。 (1)市場に投入されて間が無く、市場が立ち上がり、
成長する時期。ここでは、「立ち上がり期」と称す。 (2)部品が多くの製品に採用され、競合する部品メー
カ(サプライヤ)も多くなり、部品市場が発展し、そし
て安定する時期。ここでは、「成熟期」と称す。 (3)部品の需要が減少する、即ち市場希望が縮小する
時期。ここでは「衰退期」と称す。
【0012】このように、部品ライフサイクルには「立
ち上がり期」、「成熟期」、「衰退期」という大きく3
つのフェーズがある。
【0013】調達する部品がライフサイクルのどのフェ
ーズに属するかによって、バイヤの部品またはサプライ
ヤへの要求事項の優先度は異なっている。多くの場合、
バイヤが優先する項目はフェーズ毎に以下のようであ
る。 (1)立ち上がり期:品質水準が最優先、第二に納期の
早さ、第三に要求量の確保の可能性、および価格の低
さ、である。 (2)成熟期:価格の低さが最優先、第二に品質水準
(特に品質の安定度)、第三に要求量の確保の可能性、
および納期の早さ、である。 (3)衰退期:要求量の確保が最優先、第二に価格の低
さ、第三に品質水準(品質ばらつきの少なさ(複数サプ
ライヤからの調達となる場合が多いため))、および納
期の早さ、である。
【0014】上記したように、部品ライフサイクルが進
むに従って、品質に対する重みが相対的に低くなってい
く。例えば、立ち上がり期の部品の調達時には、バイヤ
は、特に品質水準の情報をより多く欲しいし、また、品
質水準の重み付けを高くしてサプライヤを比較したい、
という要求がある。一方、成熟期の部品の調達時には、
バイヤは、特に価格の情報をより多く欲しいし、また、
価格の重み付けを高くしてサプライヤを比較したい、と
いう要求がある。このように、バイヤの部品調達先選定
に対して木目細かく支援するためには、バイヤが調達し
ようとする部品のライフサイクルのフェーズに応じて、
それに適した指標(尺度)で調達先を比較できるような
調達先の評価指標情報を提供することが望ましい。調達
先比較選定の際に必須な指標は、少なくとも、品質水
準、納期の早さ、要求量の確保の可能性、価格の指標で
ある。そして、バイヤが調達しようとする部品のライフ
サイクルのフェーズに応じて、前記各評価指標の評価の
重み付けを変えて、総合的な推奨度を算出することで、
部品のライフサイクルのフェーズに応じての比較選定が
可能となる。
【0015】上記のサプライヤ選定に用いる総合的な推
奨度を算出する本発明の実施の形態を以下に詳述する。
【0016】まず、本実施の形態においてこれより以下
使用する語句の定義をする。 ・電子商取引市場を、「eMP」と称す(eMP;e-マーケ
ットプレース)。 ・電子商取引市場の運営業者は、「eMP運営業者」と称
す。 ・eMP運営業者によって、インターネット上に設けられ
た電子商取引市場サイトをeMPサイトと称す。 ・電子商取引市場で取引される、物品(製品、部品、材
料など)やサービスは、「製品」と称す。 ・eMPに参加し(登録し)、製品を調達する調達者は
「バイヤ」と称す。 ・eMPに参加し(登録し)、製品を供給する供給者は
「サプライヤ」と称す。 ・バイヤがeMPで調達したい製品の取引を希望する場合
にeMP運営業者に対して送信する該製品の取引に関する
希望情報、即ち、希望する製品名称、製品ID、数量、納
期、サプライヤ名称、サプライヤ品質水準などの情報を
「取引案件情報」と称す。 ・サプライヤが、製品をeMPで供給したい場合にeMP運
営業者に対して送信する、供給できる製品に関する情報
やサプライヤの情報を「供給情報」と称す。
【0017】また、本実施の形態の中では、ある一つの
eMP内における事例で説明するが、該eMP運営業者が運
営するeMPを「自社eMP」称し、その運営業者から見て
他社の運営するeMPは、「他社eMP」と称す。
【0018】次に、本実施の形態の形態であるeMPシス
テムとその入出力情報について説明する。
【0019】図1は、本発明の、製品ライフサイクルに
応じた調達支援情報の提供方法の全体概要を示すもので
ある。
【0020】本発明の方法では、eMP運営業者のeMPシ
ステム11が、eMPに参加するバイヤから、そのバイヤ
が調達した製品の品質実績に関する情報(品質実績情
報)、取引案件情報、調達支援情報提供を希望すること
を示す情報(調達支援情報希望)をネットワークを通じ
て入手する。また、eMPシステム11は、サプライヤか
らは供給情報をネットワークを通じて入手する。
【0021】そして、eMPシステム11は、前記入手し
た各種情報を、計算部3の入手情報記憶処理部によっ
て、記憶部4へ記憶する処理を行う。
【0022】次に、eMPシステム11は、バイヤからの
調達支援情報の提供希望に対して、計算部3の調達支援
情報計算部によって、部品のライフサイクルを判定する
ための計算プログラムと調達支援情報を生成するための
計算プログラムを用いて調達支援情報を生成する。具体
的には、まず、ライフサイクル判定部によって、前記蓄
積した情報を基にバイヤの取引希望対象製品のライフサ
イクルを判定し、そして、調達支援情報生成部によっ
て、前記判定した製品ライフサイクルに応じた調達支援
情報として、調達先候補の各種評価カテゴリ毎の水準値
情報(カテゴリは、品質、価格、納期、希望量の確保可
能性)と、調達先候補の推奨度指標(総合評価指標)を
含む情報を生成する。
【0023】そして、eMPシステム11は、前記生成し
た調達支援情報を、前記した調達支援情報提供を希望す
るバイヤへ、ネットワークを通じて送信する、というも
のである。
【0024】次に、本実施の形態における電子商取引市
場全体の構成を説明する。
【0025】図2に、本発明の、製品ライフサイクルに
応じた調達支援情報の提供方法に係るeMPの全体構成を
示す。図に示すように、eMP とは、eMP運営業者によ
って、インターネット上に設けられたeMPサイトのこと
であり、図1に示すeMPシステム11を有している。e
MPサイトは、製品を調達したいバイヤからの取引案件情
報をネットワークを介して受け付け、一方、製品を供給
したいサプライヤからは、供給できる製品に関する情報
(供給情報)やサプライヤ自身に関する情報(サプライ
ヤのプロセス品質自主評価情報)をネットワークを介し
て受け付け、取引案件情報をサプライヤへ提供し、取引
先であるサプライヤの候補をバイヤへ紹介するなどの、
バイヤとサプライヤの間の取引を支援するサービスを提
供するビジネスを主としている。eMPサイトは、具体的
には、バイヤ側には後述する製品サイクルに応じた調達
支援情報を提供し、サプライヤ側には、(a)取引案件
の要求品質情報や、(b)サプライヤのプロセス品質自
主評価結果をベンチマークするためのeMP取り扱い部品
(当該サプライヤ製品)の品質実績データや、(c)品
質向上のアドバイス情報の提供をする。また、eMPに
は、商取引の主体であるバイヤ、サプライヤ以外にも、
取引を支援するサービスを提供する第三者業者(サービ
スプロバイダ)や、一般のユーザも参加している場合も
ある。またインターネットを介して、他社eMPとも接続
しており、複数のeMPを横断する取引も可能となってい
る。
【0026】以下に述べる本実施の形態の製品ライフサ
イクルに応じた調達支援情報の提供サービスは、eMP運
営業者によって提供される場合と、上記したサービスプ
ロバイダによって提供される場合とがある。ここでは、
eMP運営業者によって提供される場合を例にして説明す
る。
【0027】次に、製品ライフサイクルに応じた調達支
援情報の提供方法の処理フローを説明する。
【0028】図3に、本発明に係る製品ライフサイクル
に応じた調達支援情報の提供方法を構成するステップ
(過程)を示す。図に示すように、本発明に係る製品ラ
イフサイクルに応じた調達支援情報の提供方法は、以下
の過程から構成される。 (1)ステップ1000:eMP運営業者が、ある期間に亘っ
て、自社eMPで製品調達を行った複数のバイヤより、納
入不良率値の情報などの調達製品の品質実績の情報(製
品品質実績情報と称す)をネットワークを通じて入手す
る過程(品質実績情報入手過程)。 (2)ステップ2000:該eMP運営業者が、前記入手した
製品品質実績情報を該eMP運営業者のコンピュータに接
続された記憶手段に蓄積する過程(品質実績情報蓄積過
程)。 (3)ステップ3000:該eMP運営業者が、自社eMPのバ
イヤから、取引案件情報をネットワークを通じて入手す
る過程(取引案件情報入手過程)。 (4)ステップ4000:該eMP運営業者が、該バイヤより
入手した取引案件情報を集計してeMP全体の需要量を製
品毎又は製品種別毎に集計する過程(需要量集計過
程)。 (5)ステップ5000:該eMP運営業者が、該バイヤよ
り、調達支援情報の提供を受けることを希望する情報
(調達支援情報の提供希望)をネットワークを通じて入
手する過程(調達支援情報の提供希望受付け過程)。 (6)ステップ6000:該eMP運営業者が、自社eMPのサ
プライヤから、サプライヤの供給情報をネットワークを
通じて入手する過程(供給情報入手過程)。 (7)ステップ7000:該eMP運営業者が、該サプライヤ
より入手した供給情報を集計してeMP全体の供給量を製
品毎又は製品種別毎に集計する過程(供給量集計過
程)。 (8)ステップ8000:該eMP運営業者が、該需要量情報
と該供給量情報とを基に、取引対象製品のライフサイク
ルを判定する過程(ライフサイクル判定過程)。 (9)ステップ9000:該eMP運営業者が、前記判定した
取引対象製品のライフサイクルに応じて、バイヤが調達
先比較選定の際の目安となる評価情報を、前記入手した
品質実績情報や供給情報を基に生成する過程(調達支援
情報生成過程)。 (10)ステップ10000:該eMP運営業者が、該生成し
た調達支援情報を、前記取引を希望するバイヤ(取引案
件情報をeMP運営業者に送信したバイヤ)へネットワー
クを通じて送信する過程(調達支援情報送信過程)。 (11)ステップ11000:該eMP運営業者が、該バイヤ
より、該提供した調達支援情報を受け取った事を通知を
受ける過程(受理通知受信過程)。 (12)ステップ12000:該eMP運営業者が、該バイヤ
へ該提供した調達支援情報の対価の請求をネットワーク
を通じて行う過程。
【0029】尚、上記過程において、ステップ1000、20
00からなる「品質実績情報の入手および蓄積の過程」
と、ステップ3000、4000からなる「取引案件情報入手過
程および需要情報集計過程」は特に図3に示した順序で
ある必要は無い。
【0030】次に、本発明に係る製品ライフサイクルに
応じた調達支援情報の提供方法を実現するためのeMPシ
ステム11の構成について説明する。
【0031】図4に、本発明において、製品ライフサイ
クルに応じた調達支援情報の提供サービスを実施するた
めのeMPシステム11のシステム構成を示す。図に示す
ように、キーボード、マウス、ペン入力タブレット、記
憶媒体を介しての入力手段等で構成された入力手段1、
ディスプレイモニター等の表示手段、印刷手段を介して
の出力手段等で構成された出力手段2、サプライヤ品質
水準評価プログラムなどの計算プログラムを実行する計
算手段3を有する。また、この計算手段3を構成するの
は、CPU32、所定のプログラムを格納したROM3
1、各種データを一次格納するRAM33、入出力イン
ターフェース部34、バスライン35である。またeMP
システム11は、バイヤからの需要情報(取引案件情
報)を記憶する記憶手段DB4a、サプライヤのプロセ
ス品質情報を記憶する記憶手段DB4b、サプライヤ品
質水準評価プログラムなど計算プログラム、計算プログ
ラムで用いる評価計算用係数・定数データを記憶する記
憶手段DB4c、eMPサイトのWebページの表示情報を
記憶する記憶手段DB4d、サプライヤからの供給情報
を記憶する記憶手段DB4e、他システムとインターネ
ット等のネットワークを通じて情報の入出力を行う通信
手段5、などから構成される。
【0032】次に、図3に示した本発明の方法を構成す
るステップに沿って、各ステップの詳細を説明する。 [ステップ1000:品質実績情報入手過程]eMP運営業者
が、ある期間に亘って、自社eMPで製品調達を行った複
数のバイヤより、納入不良率値の情報などの調達製品の
品質実績の情報(製品品質実績情報と称す)をネットワ
ークを通じて入手する過程である。図5に、eMP運営業
者が、バイヤから品質実績情報を入手するまでの流れを
示す。以下にその流れに沿って説明する。
【0033】ステップ100: バイヤはより良いサプラ
イヤの紹介を受けるために、電子商取引市場に参加して
いる。eMPサイトからサービスをうけるためには、多く
の場合、まず初めにeMPにメンバ登録をする必要があ
る。そのためには、まず、インターネットを通じてeMP
サイトへアクセスする。eMPサイトはeMP運営業者が、
eMPシステム11により、インターネット上にeMPサイト
を開設し運営しているもので、サイトで表示する情報
は、eMPシステム11の記憶手段4dに記憶されているWe
b表示情報に記憶されており、eMP参加者は、自分のコ
ンピュータシステムからインターネットを通じて、この
記憶部にアクセスし、ブラウザソフトなどを用いて、e
MPサイトの提供する情報を閲覧したり、自分から情報を
eMPサイトへ送信することができる。
【0034】ステップ110: そして、バイヤは自分の
コンピュータの画面上に、メンバ登録の画面を表示し、
そこでメンバ登録を行う。具体的には、メンバ登録画面
で、企業情報として、企業名、連絡先、業種、従業員数
などを入力し、eMPへの送信処理を行う。 尚、サプラ
イヤも上記バイヤの場合と同様に、予めeMPにメンバ登
録をする必要がある。
【0035】ステップ120: バイヤからの登録情報を
受付、記憶装置に保存し、前記バイヤに対して、ユーザ
ID、パスワードを発行し、ネットワークを介して連絡
する。
【0036】ステップ130: バイヤはeMPへ品質実績
情報をeMPサイトへ送信するために、まず、eMPサイト
にアクセスする。そして、前記発行されたユーザID、
パスワードを用いて、会員用ページにログインする。
【0037】ステップ145: バイヤはログイン後、品
質実績情報登録ページにアクセスする。
【0038】ステップ155: バイヤは品質実績情報登
録ページにて、ある納入案件に関し、その納入ロットに
おける納入不良率の実績値を入力し、eMPサイトへ送信
する。図13に、納入品質実績を入力する場合の、バイ
ヤ側の入力端末に表示される入力画面の表示例を示す。
図13では、バイヤID:000001であってバイヤ名:日
立のバイヤが、バイヤの過去に納品した部品(注文番
号:RCP0000206)についての納入品質実績を入力してい
る。まず、バイヤは、図13(1)に示すように注文番
号を入力することで、その注文内容の詳細を表示画面に
表示させる。そして、その注文の詳細を確認した後、バ
イヤは当該納入部品(液晶パネル)の納入不良数や納入
不良率を入力する(図13(2))。そして、登録ボタ
ンを押すことで、当該注文番号に基づく内容および納入
不良数または納入不良率の品質実績情報をバイヤ側の入
力端末からネットワークを介してeMPシステム11に送
信する。
【0039】ステップ165: eMPサイトは、eMPシス
テム11の通信手段5を介してバイヤより品質実績情報を
受け取る。
【0040】ステップ175: eMPサイトは、品質実績
情報をeMPシステム11の記憶部4bに記録し保存す
る。
【0041】ステップ185: eMPサイトは、品質実績
情報をeMPシステムの記憶部4bに登録したことを通信
手段5により、バイヤへネットワークを介して通知す
る。
【0042】ステップ195: バイヤが品質実績情報を
登録したという、eMPサイトからの通知を受け取る。受
け取る方法は、電子メールによる方法、eMPサイトのペ
ージを通じての通知などの方法がある。
【0043】尚、バイヤより、品質実績情報を受け取
り、登録した後、当該品質実績情報が該当する部品のサ
プライヤへも、品質実績情報が届いたことをネットワー
クを介して通知し、品質実績情報を送信することが、サ
プライヤの自主的な品質維持・向上に有効である。 [ステップ2000:品質実績情報蓄積過程]本ステップは、
eMP運営業者が、前記入手した製品品質実績情報を該e
MP運営業者のコンピュータに接続された記憶手段4b
(サプライヤ品質情報DB)に蓄積する過程である。
【0044】eMPシステム11は、バイヤより製品品質
実績情報をネットワークを介して受け取ると、図1に示
したように、計算部3の入力情報記憶処理部によって、
記憶部4bへの登録処理を行う。記憶部4bの品質情報
データベースへ保存する際の、品質実績情報の保存形式
の例を図6に示す。 [ステップ3000:取引案件情報入手過程]本ステップは、
eMP運営業者が、自社eMPのバイヤから、取引案件情報
をネットワークを通じて入手する過程である。
【0045】図7に、eMP運営業者が、バイヤから取引
案件情報を入手する過程の流れを示す。以下にその流れ
に沿って説明する。
【0046】ステップ100〜120: バイヤがeMPサイト
へ自分のコンピュータを用いてアクセスする。eMPサイ
トへの参加登録が済んでいない場合は、まず初めにeMP
にメンバ登録をする。その場合は、まず、インターネッ
トを通じてeMPサイトへアクセスする。eMPサイトへの
参加登録の過程については、上記ステップ1000で説明し
たのでここでは省略する。
【0047】ステップ130: バイヤはeMPへ取引案件
情報をeMPサイトへ送信するために、まず、eMPサイト
にアクセスする。そして、前もってeMPサイトより発行
されたユーザID、パスワードを用いて、会員用ページ
にログインする。
【0048】ステップ140: バイヤはeMPサイトの取
引案件情報登録ページにアクセスする。
【0049】ステップ150: バイヤは取引案件情報登
録ページにて、希望する取引案件に関し、その希望情報
を入力し、eMPサイトへ送信する。送信する取引案件情
報は、調達希望製品の名称やID、他サプライヤの同等品
での購入可能か否かの情報、要求数量、要求納期、希望
価格、製品の希望品質水準(製品に要求される納入不良
率や、サプライヤの製造プロセス評価指標値)などであ
る。図14に、取引案件情報を入力する場合の、バイヤ
側の入力端末に表示される入力画面の表示例を示す。図
14では、バイヤID:000001のバイヤが、調達希望品カ
テゴリが「液晶パネル」で、調達希望品が「15インチXG
Aパネル」の取引案件の詳細を入力している。具体的に
は、月取引量や総取引量の希望情報と、希望単価と、希
望サプライヤと、希望サプライヤ品質水準と、希望する
初回品納期等の情報(取引案件情報)を入力する。ここ
では、全ての項目が必須ではなく、希望サプライヤは特
に希望がなければ入力する必要は無く、また品質水準に
ついても本実施の形態では無記入としている。希望サプ
ライヤ品質水準としては、例えば10ppmと入力するこ
とができるが、この場合は、10ppm以内の品質水準で
サプライヤ選定処理をeMPシステム11では実行するこ
ととなる。そして、図14では、後述する調達先選定支
援情報を希望するか否かの旨を回答する項目があり、
「希望する」を選択した場合には、図16に示すような
調達先選定支援情報がバイヤ側の端末システムに送信さ
れることとなる。
【0050】ステップ160: eMPサイトは、eMPシス
テム11の通信手段5を介してバイヤより取引案件情報を
受け取り、eMPシステム11の記憶手段4aに記録し保
存する。バイヤ需要情報DBである記憶手段4aへ保存
する際の、取引案件情報(需要情報)の保存形式の例を
図8に示す。
【0051】この後、eMPサイトは、取引案件情報(需
要情報)をeMPシステムの記憶部4aに登録したことを
通信手段5により、バイヤへネットワークを介して通知
する。 [ステップ4000:需要量集計過程]本ステップは、該eMP
運営業者が、該バイヤより入手した取引案件情報を集計
してeMP全体の需要量を製品毎又は製品種別毎に集計す
る過程である。 [ステップ5000:調達支援情報の提供希望受付け過程]本
ステップは、該eMP運営業者が、該バイヤより、調達支
援情報の提供を受けることを希望する情報(調達支援情
報の提供希望)をネットワークを通じて入手する過程で
ある。
【0052】このステップは、多くの場合、バイヤが取
引案件情報を送信する際に、一緒に行われる。上記ステ
ップ3000の中で言えば、取引案件情報をeMPサイトへ送
信するステップにて、一緒に調達支援情報の提供希望受
付けの情報を送信する(図7ステップ150参照)。 [ステップ6000:供給情報入手過程]本ステップは、該e
MP運営業者が、自社eMPのサプライヤから、サプライヤ
の供給情報をネットワークを通じて入手する過程であ
る。図9に、eMP運営業者が、サプライヤから供給情報
を入手するまでの流れの詳細を示す。以下にその流れに
沿って説明する。
【0053】ステップ6100: サプライヤはより良い取
引案件の紹介を受けるために、電子商取引市場に参加し
ている。EMPサイトからサービスをうけるためには、多
くの場合、まず初めにeMPにメンバ登録をする必要があ
る。そのためには、まず、インターネットを通じてeMP
サイトへアクセスする。eMPサイトはeMP運営業者が、
eMPシステム11により、インターネット上にeMPサイト
を開設し運営しているもので、サイトで表示する情報
は、eMPシステム11の記憶手段4dに記憶されているWe
b表示情報に記憶されており、eMP参加者は、自分のコ
ンピュータシステムからインターネットを通じて、この
記憶部にアクセスし、ブラウザソフトなどを用いて、e
MPサイトの提供する情報を閲覧したり、自分から情報を
eMPサイトへ送信することができる。
【0054】ステップ6110: そして、サプライヤは自
分のコンピュータの画面上に、メンバ登録の画面を表示
し、そこでメンバ登録を行う。具体的には、メンバ登録
画面で、企業情報として、企業名、連絡先、業種、従業
員数などを入力し、eMPへの送信処理を行う。
【0055】ステップ6120: サプライヤからの登録情
報を受付、記憶装置に保存し、前記サプライヤに対し
て、ユーザID、パスワードを発行し、ネットワークを
介して連絡する。
【0056】ステップ6130: サプライヤはeMPへ供給
情報をeMPサイトへ送信するために、まず、eMPサイト
にアクセスする。そして、前記発行されたユーザID、
パスワードを用いて、会員用ページにログインする。
【0057】ステップ6140: サプライヤは、供給情報
登録ページにアクセスする。
【0058】ステップ6150: サプライヤは、供給情報
登録ページにて、自分の供給したい製品の情報(製品名
称、価格、対応できる納期、対応できる納入量など)や
サプライヤの品質水準情報などを入力し、eMPサイトへ
送信する。図15に、供給情報の登録をする場合の、サ
プライヤの入力端末に表示される入力画面の表示例を示
す。図15では、サプライヤID:100001でサプライヤ名:
ABC(株)のサプライヤが、供給希望品カテゴリが「液晶
パネル」で、供給希望品が「15インチXGAパネル」の取
引案件の詳細を入力している。具体的には、月供給可能
量と、希望単価と、請負可能納期と、サプライヤ品質水
準を入力する。ここで、サプライヤ品質水準は、製造プ
ロセス評価プログラム等による自己評価結果がある場合
は入力し、特に製品が「立ち上がり期」であれば品質実
績情報が乏しいため、重要な情報となる。図15では、
サプライヤ品質水準を10ppmと入力している。
【0059】ステップ6160: eMPサイトは、eMPシス
テム11の通信手段5を介してサプライヤより供給情報を
受け取る。
【0060】ステップ6170: eMPサイトは、供給情報
をeMPシステム11の記憶部4eに記録し保存する。
【0061】ステップ6180: eMPサイトは、供給情報
をeMPシステムの記憶部に登録したことを通信手段5に
より、サプライヤへネットワークを介して通知する。
【0062】ステップ6190: サプライヤが供給情報を
登録したという、eMPサイトからの通知を受け取る。受
け取る方法は、電子メールによる方法、eMPサイトのペ
ージを通じての通知などの方法がある。 [ステップ7000:供給量集計過程]本ステップは、該eMP
運営業者が、該サプライヤより入手した供給情報を集計
してeMP全体の供給量を製品毎又は製品種別毎に集計す
る過程である。 [ステップ8000:ライフサイクル判定過程]本ステップ
は、該eMP運営業者が、該需要量情報と該供給量情報と
を基に、取引対象製品のライフサイクルを判定する過程
である。
【0063】この過程は、ステップ3000におけるバイヤ
からの取引案件情報の受け付けに続いて行われる。即
ち、図7に示したステップ160に続いて、ステップ170に
てライフサイクル判定処理が行われる。このステップで
は、eMPシステム11は、記憶部4(記憶手段4c)よ
り、製品のライフサイクルを判定する計算プログラムを
計算部3へ呼び出し、ライフサイクル判定部を起動し、
上記受け取った取引案件情報を基に、即ちバイヤが調達
を希望している製品のライフサイクルを判定する。
【0064】以下に、本実施の形態におけるライフサイ
クルの判定方法について詳細に説明する。
【0065】本発明においては、バイヤからの需要量情
報とサプライヤからの供給量情報を基に計算される「需
要」と「供給」の比率で示される需給バランス指数の大
きさ、および変化傾向を基に、ライフサイクルを判定す
ることとした。ライフサイクルの各フェーズにおける、
需要、供給のバランスと変化傾向、および、参入サプラ
イヤ数の状況は一般に以下の様になる。 (T1)立ち上がり期: (a)需要/供給>1 で (b)需要量、供給量ともに増加傾向であり、取引量は
増加傾向である (c)参入しているサプライヤ数がある一定数以下だ
が、増加傾向である(T2)安定期: (a)需要/供給=1前後で安定状態が続いている (b)需要、供給とも横ばいであり、取引量は横ばいで
ある(変化は少ない) (c)参入しているサプライヤ数がある一定数以上で、
横ばい傾向である (T3)衰退期: (a)需要/供給<1の状態が続いた後、1を境に上下す
る。変化範囲は安定期に比べ大きい (b)需要量、供給量ともに減少傾向 (c)参入しているサプライヤ数がある一定数以下にな
り、減少傾向である。
【0066】上記のことを利用して、本発明の方法にお
けるライフサイクル判定部では、入力情報として、以下
の3種類の情報を用いる。 (D1)製品カテゴリ毎の需要量の情報:製品カテゴリ
毎の需要量の情報とは、ステップ3000にて入手したバイ
ヤからの需要情報を基にステップ4000で集計した、予め
eMP運営業者が定める製品カテゴリ毎の需要量の情報
(図3参照)である。具体的には、現在の需要量の情報
と、これまでの需要変化の情報(需要量推移情報)を含
む。 (D2)製品カテゴリ毎の供給量の情報:製品カテゴリ
毎の供給量の情報とは、ステップ6000にて入手したサプ
ライヤからの供給情報を基にステップ7000で集計した予
めeMP運営業者が定める製品カテゴリ毎の供給量の情報
(図3参照)である。具体的には、現在の供給量の情報
と、これまでの供給変化の情報(供給量推移情報)を含
む。 (D3)製品カテゴリ毎の参入サプライヤ数の情報:製
品カテゴリ毎の参入サプライヤ数の情報は、ステップ60
00にて入手したeMPに参加する全サプライヤの供給情報
を基に、予めeMP運営業者が定める製品カテゴリ毎に参
入サプライヤの数を集計して算出する。製品カテゴリ毎
の参入サプライヤ数の情報には、現在の参入サプライヤ
の数と、これまでの変化の情報(参入サプライヤ数推移
情報)が含まれる。
【0067】上記入力情報から、下記の数値を計算す
る。 (I1)需要量の変化傾向:毎月の需要量データを、移
動平均法を用いて平滑化し、例えば移動平均法により求
めた、6か月前の需要量と現在の需要量を比べ、一定の
比率内での変化ならば「安定」、一定の比率を超えての
減少なら「減少」、一定の比率を超えての増加なら「増
加」であると判定する。 (I2)供給量の変化傾向:上記した需要量の変化傾向
の算出と同様の方法で行う。毎月の供給量データを、移
動平均法を用いて平滑化し、例えば移動平均法により求
めた、6か月前の供給量と現在の供給量を比べ、一定の
比率内での変化ならば「安定」、一定の比率を超えての
減少なら「減少」、一定の比率を超えての増加なら「増
加」であると判定する。 (I3)需給バランス指標: 需要/供給 …(数1) 需給バランス指標は、(数1)により算出し、定点での
需給バランス指標を算出することができる。 (I4)需給バランス指標の変化傾向:(数1)につい
て、上記した需要量の変化傾向の算出と同様の方法で行
う。 (I5)参入サプライヤ数:ステップ6000にて入手した
eMPに参加する全サプライヤの供給情報を蓄えたデータ
ベースの情報から、これからライフサイクルを判定する
製品の該当する製品カテゴリにおける参入サプライヤの
数を集計し、算出する。 (I6)参入サプライヤの変化傾向:参入サプライヤ数
について、上記した需要量の変化傾向の算出と同様の方
法で行う。
【0068】本ステップ8000における製品のライフサイ
クル判定は、本実施の形態では、上記(I1)〜(I
6)の指標値又は指標傾向に基づいて、上記(T1)
(T2)(T3)のパラメータ(a)(b)(c)のい
ずれに該当するのかを計算部3によって演算処理する。
ここで、(a)需給バランス、(b)需要量・供給量の
傾向、(c)参入サプライヤ数の傾向、についての各々
の判定基準は、eMP運営業者が具体的に定めることがで
きる。判断方法は、例えば、(a)(b)(c)のいず
れもが(T1)に適合すれば、当該製品は「(T1)の
立ち上がり期」のフェーズであると判定できる。また、
(a)(b)は(T1)であり、(c)は(T2)に該
当する場合もある。この場合は、当該製品のライフサイ
クルフェーズは、2つのパラメータが適合している(T
1)の立ち上がり期であると判定することができる。
(a)(b)(c)のいずれもが(T1)(T2)(T
3)に分散した場合には、(a)(b)(c)の中でど
のパラメータを最優先するかを予め設定しておけば、そ
の最優先パラメータによって定まる時期をライフサイク
ルのフェーズと判定することができる。
【0069】尚、需要量の実際値のかわりに、バイヤが
(調達製品に関する情報収集をするために)eMPサイト
の製品情報画面にアクセスする頻度情報を基に推定した
需要量を使っても良い。 [ステップ9000:調達支援情報生成過程]本ステップは、
該eMP運営業者が、前記判定した取引対象製品のライフ
サイクルに応じて、バイヤが調達先比較選定の際の目安
となる評価情報を、前記入手した品質実績情報や供給情
報を基に生成する過程である。
【0070】バイヤが調達先比較選定の際の目安となる
評価情報の例として、ここでは、サプライヤ推奨度指標
の例を説明する。本発明の「サプライヤ推奨度指標」と
は、一般にバイヤがサプライヤを選定する際に重要視す
る要素である、価格水準、品質水準、納期水準、要求量
の確保の可能性水準の4つの要素をそれぞれ定量評価
し、それら4つの評価結果を総合してサプライヤ推奨度
指数を計算する、というものである。
【0071】4つの評価要素の定量評価方法の例を説明
する。まず、各評価カテゴリ毎の評価方法を説明する。 (1)価格水準:価格は、参入している各サプライヤの
提示している価格の情報を収集し、最安値と最高値を判
定する。最高値と最安値の比率(最高値/最安値)に応
じて、価格水準ランク数を決める。例えば、最高値/最
安値の値が、2以上の場合は3段階(ランクA:1.1>サ
プライヤの提示価格/最安値、ランクB:1.1≦サプラ
イヤの提示価格/最安値<2、ランクC:サプライヤの
提示価格/最安値≧2)に分け、2未満1.1以上の場合は
2段階(ランクA:1.1>サプライヤの提示価格/最安
値、ランクB:1.1≦サプライヤの提示価格/最安値<
2、)に分け、1.1未満の場合は、全て同一ランク(ラ
ンクA:1.1>サプライヤの提示価格/最安値)とす
る、というようにランク数を決める。この例は相対的な
定量評価方法の例である。本実施の形態では、最高3ラ
ンクの区分としたが、他のランク分けの方法でも、本発
明の範囲内である。 (2)納期水準納期水準も、価格水準の場合と同様に、
参入している各サプライヤの提示している納期日数の情
報を収集し、最長と最短を判定する。最長と最短の比率
(最長/最短)に応じて、納期水準ランク数を決める。
例えば、価格水準の場合と同様に、最長/最短の値が、
2以上の場合は3段階に分け、2未満1.1以上の場合は2段
階に分け、1.1未満の場合は、全て同一ランクとする、
というようにランク数を決める。この例は相対的な定量
評価方法の例である。 (3)要求量の確保の可能性水準要求量の確保の可能性
水準も、価格水準の場合と同様に、参入している各サプ
ライヤの提示している1ロットでの納入可能数量の情報
を収集し、最大と最小を判定する。最大と最小の比率
(最大/最小)に応じて、要求量の確保の可能性水準の
ランク数を決める。例えば、価格水準の場合と同様に、
最大/最小の値が、2以上の場合は3段階に分け、2未満
1.1以上の場合は2段階に分け、1.1未満の場合は、全て
同一ランクとする、というようにランク数を決める。こ
の例は相対的な定量評価方法の例である。 (4)品質水準 品質水準の定量評価方法としては、大別すると次の2つ
方法がある。 (a)実際に調達する製品の市場での品質実績情報を基
に評価する方法 市場実績に基づく品質水準の評価方法は、バイヤから納
入不良率情報を提供してもらい、それをeMP運営業者の
システムにおいて蓄積・集計することで、製品の納入不
良率の高低や傾向(増加傾向か、安定傾向か、減少傾向
か)を判定し、それに基づき、品質水準のランク分けを
行う。まず、納入不良率の高低については、上記した価
格水準のランク分けと同様の方法をとる。それに加え
て、納入不良率の傾向を組み合わせることで、同じラン
クの品質水準でも、その中でさらに3段階に評価ができ
る。例えばランクがBの製品でも、納入不良率が減少傾
向ならB+、安定傾向ならB、増加傾向ならB−、というよ
うに木目細かい評価が可能となる。 (b)サプライヤの製造プロセスの良否を評価する方法 この方法は、製品そのものに基づく実績評価ではなく、
その製品が製造されるプロセス水準に基づいてサプライ
ヤの製品の品質水準を推定する評価方法である。調達す
る製品によっては、サプライヤの開発・設計プロセスも
評価する場合がある。その場合に対応するために本発明
では、類似製品の過去の市場投入実績から評価する方法
をとる。これについては、後述する。製造プロセスの評
価方法には、サプライヤの自主評価と、第三者による評
価(審査)と、バイヤによる評価(審査)の3つの方法
がある。どれか一つを採用する場合と、複数を組み合わ
せる場合がある。
【0072】上記の二つの方法を組み合わせて評価する
ことが最も理想的であるが、製品のライフサイクルのフ
ェーズによっては、それが困難である場合がある。それ
は、立ち上がり期の製品の場合である。この場合、まだ
市場規模が小さいため、市場に出回っている数量が少な
いため、市場データによる品質評価を行うのは困難であ
る。そのため、立ち上がり期の製品は(b)の方法で品質
水準を評価することとする。
【0073】次に立ち上がり期の製品の品質水準評価の
方法について、詳細を説明する。
【0074】立ち上がり期の製品の品質水準評価の方法
は、上記したように、従来は立ち上がり期の製品を調達
する際、調達先の選定に重要な製品品質水準を評価する
ことが困難であるという問題があった。立ち上がり時期
の製品は、一般に歩留まりが低い(歩留まり向上途中で
ある)が、下式からもわかるように、歩留まりが低いほ
ど(即ち工程内不良率が高いほど)、また製造工程にお
ける不良検出力が低いほど、納入不良率が高くなる。
【0075】 納入不良率=工程内不良率 ×(1−不良検出率) …(数1) =(1−歩留まり)×(1−不良検出率) …(数2) このため、品質確保、納期遵守のためには、以下の点を
考慮してサプライヤを選定することが必要である。 (1)現時点で、できるだけ歩留まりの高いサプライヤ
(即ち工程内不良率のできるだけ低いサプライヤ)を選
ぶこと。 (2)また、歩留まりが低い時期であるので、不良品は
製造工程において確実に摘出し、市場流出させない力
(工程の不良摘出力)が高いサプライヤを選ぶこと。 (3)中・長期の取引となる場合は、歩留まり向上スピ
ードが重要な評価要素となる。歩留まり向上スピードに
特に効くのは、特に不良発生時の対処力の高さ(不良発
生内容のフィードバックの迅速さ)である。不良発生時
の対処力の高いサプライヤを選ぶこと。
【0076】そこで上記の課題を解決するため、本発明
の方法では、 (1)現状の歩留まりの高さ(工程内不良率の低さ) (2)歩留まり向上スピード (3)サプライヤの工程内における不良検出力 から納入不良発生頻度を評価することとした。
【0077】以下、上記の3つの製造プロセスの評価項
目について詳述する。 (1)量産初期の歩留まりの高さ 量産初期歩留まりの高さは、開発技術力と開発経験との
相関が高い。そこで、本発明の方法では、サプライヤの
部品開発プロセスの品質評価点(事前評価)と、開発経
験:同類部品の開発経験数(サプライヤが同類部品を市
場投入した数を履歴情報より入手)とから評価すること
とした。
【0078】ここで、開発技術力の評価方法は、本実施
の形態では、事前にサプライヤの開発プロセス品質評価
を行っておき、開発時での品質作りこみの度合いを、設
計不良を作らない力/設計不良摘出力/設計不良発生時
の対処力で評価することとした。また、開発経験の評価
方法は、同類部品の開発経験数(市場投入履歴情報より
把握)に応じて評価をすることとした。その他、サプラ
イヤが過去に投入した部品の市場投入初期の不良率推移
データから、量産初期歩留まりの高さを推定する方法で
も良い。 (2)歩留まり向上スピード(歩留まり向上カーブの上
昇角度) 一般に、サプライヤにおける開発経験が多いほど、歩留
まり向上スピードが速い。また、サプライヤの製造経験
が多いほど、習熟しており、歩留まり向上スピードが早
い。このことを利用し、本発明の実施の形態では、歩留
まり向上スピードは同一製品分野における開発経験数
(市場投入数)の多さと比例するとして評価することと
した。その他、サプライヤが過去に投入した部品の市場
投入初期の不良率推移データから、歩留まり向上スピー
ドの速さを推定する方法もある。
【0079】上記(1)(2)と累計生産台数の情報とから、
評価する現時点では、歩留まり向上カーブのどこに位置
するかを推定することができる。 (3)サプライヤの工程内における不良検出力 サプライヤの製造プロセス品質評価(事前評価)によ
る。自主評価またはeMP運営業者または第三者による評
価の方法があるが、自主評価の場合、評価結果の信頼性
が低いことも考えられるので、過去の実績評価結果を合
わせて評価することが望ましい。具体的には、サプライ
ヤが電子商取引市場にて過去に供給した製品の品質実績
データを蓄積しておき、その蓄積した実績データも用い
て、サプライヤの製造品質水準を評価し、その評価結果
を提供するのが望ましい。
【0080】尚、サプライヤの製造品質水準の定量評価
方法に関しては、上述の特開2001-042926号公報に詳し
く述べられているので、ここでは省略する。
【0081】上記したように、蓄積したサプライヤの市
場投入実績情報(品質や投入数など)によりサプライヤ
の技術力、製造能力を評価し、その評価結果から、立ち
上がり期製品の品質水準を推定し、その情報を提供する
ことが本発明の方法の特徴である。
【0082】次に、サプライヤ推奨度指標の算出方法の
説明をする。本発明のシステムでは、各ライフサイクル
に毎に、製品調達先選定時の評価要素の重要度を示す係
数テーブルを予め記憶手段に記憶しておき、サプライヤ
推奨度指標を計算する際に用いる。
【0083】下記に、各ライフサイクルフェーズにおけ
る各評価カテゴリの重要度係数の一例を示す。
【0084】尚、重要度は4段階で示しており、「非常
に重要」は◎(重要度係数の値は3)、「中程度に重
要」は○(重要度係数の値は2)、「重要度が小さい」
は△(重要度係数の値は1)、「重要でない」は×(重
要度係数の値は0)とした。 (1)立ち上がり期:品質については、直接、製品の品
質を評価する情報が少ないので、サプライヤの品質水準
評価情報を提供する。上述したように、最も一般的な例
として、品質の重み係数を大きくして、次いで納期の重
みを中間に、価格の重み係数を小さくし、総合指数を算
出し、推奨の順列をつけ、提示する。
【0085】 品質水準指数: ◎ 納期早さ指数: ○ 要求量の確保可能性指数: ○ 価格指数: △ (2)安定期 品質については、製品の品質実績情報を提供する。価格
優先で、かつ品質のバランスの取れたものを選択したい
という要求に応えることが必要となる。そのため、価格
の重み係数を大きくし、品質の重み係数を小さくして、
総合指数を算出し、推奨の順列をつけ、提示する。
【0086】 品質水準指数: ○ 納期早さ指数: ○ 要求量の確保可能性指数: △ 価格指数: ◎ (3)衰退期 品質については、製品の品質実績情報だが、特にサプラ
イヤ間のバラツキの大小を比較できる情報を提供する。
それは、複数のサプライヤから品質が同程度のものを確
保する必要があるためである。このフェーズは、上述し
たように、量の確保が第一優先であり、供給可能量の重
みを最も大きくし、次いで価格の重みを中間に、品質の
重み係数を小さくして、総合指数を算出し、推奨の順列
をつけ、提示する。また、この衰退期の場合は、必要需
要量を満たすための最適な組み合わせ(複数サプライヤ
の製品の組み合わせ)を提示することが必要である。で
きるだけ、推奨順位の上位のもので纏めることが好まし
い。衰退期の製品の調達の場合、量が確保できることが
前提なので、まず、量を賄えるサプライヤ組み合わせ候
補案を、価格の総合計、品質バラツキ度の総合指標の良
い順に提示することが特徴である。
【0087】 品質水準指数: △ 納期早さ指数: △ 要求量の確保可能性指数: ◎ 価格指数: 〇 上述の、種々の指数の重要度係数の設定は、eMP運営業
者が、そのeMPで取引する製品全般を対象としてデフォ
ルト値を設定することができ、またeMPで取引される製
品毎のデフォルト値として設定することもできる。ま
た、デフォルトの重要度係数については、バイヤがバイ
ヤ側のシステム端末からバイヤ自身の優先度に合致させ
るべく任意に調整することができる。よって上記設定で
は使われていない“×”(重要度係数0)を用いた設定
もでき、また4つの評価項目の比率によって設定するこ
ともできる。
【0088】図16に、本発明のシステムにおける調達先
選定支援情報の提供画面(出力画面)の一例を示す。こ
の例は、15インチXGAタイプの液晶パネルのサプライヤ
の評価結果である。この製品は、上述した需給関係によ
る判定処理により「成熟期製品」と判定され、各評価カ
テゴリ毎に水準が評価(ランクA,B,C等)され、そし
て、それら各々の評価水準を成熟期製品用又は当該製品
の成熟期用の重要度係数セットを用いて、サプライヤ推
奨度指標を算出し、その結果、ベスト3社をバイヤ側の
表示システムに提示した例である。この例では、以下の
ようにサプライヤ推奨度指標を算出した。
【0089】まず、この例の製品は成熟期であるので、
各評価カテゴリの重み係数は、上記のeMP運営業者の設
定した重要度係数のデフォルト値(バイヤは無調整)を
用いて下記となる。 ・価格水準:3(◎) ・品質水準:2(〇) ・要求量の確保可能性水準:1(△) ・納期水準:2(○) また、各評価カテゴリの評価水準点として、本実施の形
態ではランク毎に下記の数値を設定する。そして、当該
液晶パネル製品をeMPに供給するサプライヤ毎に、価格
水準の評価計算、品質水準の評価計算、要求量の確保可
能性水準の評価計算、納期水準の評価計算をeMPシステ
ム11の計算部3で実行する。 ・A:評価水準点3 ・B:評価水準点2 ・C:評価水準点1 そして、上記の重み係数と、先に算出した種々の評価水
準点を用いて、サプライヤ毎の総合得点を下記の式で算
出する。
【0090】 サプライヤの総合得点=(価格水準点×同重み係数)+(品質水準点×同重み 係数)+(要求量の確保可能性水準点×同重み係数)+(納期水準点×同重み係数 ) …(数3) また、理想のサプライヤ、即ち4つのカテゴリが全てAの
場合の総合得点(最高得点)も同様に計算する。
【0091】 最高得点=(価格水準点×同重み係数)+(品質水準点×同重み係数)+(要求 量の確保可能性水準点×同重み係数)+(納期水準点×同重み係数) …(数4 ) =3×3 + 3×2 + 3×1 + 3×2 =24点 上記を基に、サプライヤ推奨度指標を以下の式で算出す
る。
【0092】 サプライヤ推奨度指標=[(数3)/(数4)]×100 =[(評価サプライヤの得点)/(最高得点)]×100 … (数5) サプライヤの総合得点が24点ならサプライヤ推奨度指標
は100点(満点)となり、0点ならば、サプライヤ推奨度
指標は0点となる。
【0093】これにより、バイヤが調達希望する製品の
適切な調達先(サプライヤ)を定量的に評価算出するこ
とができる。また、本実施の形態における定量評価は、
価格、納期、要求量の確保可能性の他、製品品質(また
は製造プロセス)の評価も定量的に評価した上で適切な
総合評価を実行している。よって、バイヤは定量的な総
合評価(サプライヤ推奨度指標)を利用して適切なサプ
ライヤを選定することができる。
【0094】
【発明の効果】本発明では、上記したように、電子市場
運営業者は、バイヤ(調達者)の要求に応じた木目細か
い調達支援情報の提供が行えるようになり、また、バイ
ヤ(調達者)は、迅速に的確な調達先選定を行うことが
可能となる。このように、本発明は、高品質な製品の効
率良い調達、流通に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施例の構成を示す図
【図2】本発明のシステムの一実施例の構成を示す図
【図3】本発明の方法における処理の流れの一例を示す
【図4】本発明のシステムの一実施例の構成を示す図
【図5】本発明の方法における処理の流れの一例を示す
【図6】本発明のシステムにおける情報の保存形式の一
例を示す図
【図7】本発明の方法における処理の流れの一例を示す
【図8】本発明のシステムにおける情報の保存形式の一
例を示す図
【図9】本発明の方法における処理の流れの一例を示す
【図10】本発明のシステムにおける情報の保存形式の
一例を示す図
【図11】本発明のシステムにおける処理手順を示す図
(ライフサイクル判定処理)
【図12】本発明のシステムにおける処理手順を示す図
(調達支援情報生成処理)
【図13】本発明の品質評価システムの入力画面の一例
を示す図
【図14】本発明の品質評価システムの入力画面の一例
を示す図
【図15】本発明の品質評価システムの入力画面の一例
を示す図
【図16】本発明の品質評価システムの出力画面の一例
を示す図
【符号の説明】
1…入力手段、2…表示手段、3…計算手段、4…記憶
手段、5…通信手段、11…電子商取引サイト、15…
インターネット、31…ROM、32…CPU、プログ
ラム実行部、33…RAM、34…入出力インターフェ
ース部、35…バスライン

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品の調達支援情報提供システムであっ
    て、 電子商取引市場において取引される製品のライフサイク
    ルのフェーズを判定するライフサイクル判定手段と、 前記判定されたライフサイクルのフェーズに応じて、調
    達支援情報を算出する調達支援情報作成手段と、 前記算出された調達支援情報を調達側の端末システムに
    送信する手段と、を有することを特徴とする製品の調達
    支援情報提供システム。
  2. 【請求項2】製品の調達支援情報提供システムであっ
    て、 電子商取引市場において取引される製品のライフサイク
    ルのフェーズを判定するライフサイクル判定手段と、 製品に関する価格、納期、要求量の確保可能性、品質の
    各評価項目について評価値を算出し、各評価値に基づい
    て当該製品を供給するサプライヤの総合指標を算出し、
    調達支援情報を作成する調達支援情報作成手段と、 前記調達支援情報を調達側の端末システムに送信する手
    段と、を有することを特徴とする製品の調達支援情報提
    供システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の製品の調達支援情
    報提供システムにおいて、 前記ライフサイクル判定手段は、電子商取引市場におい
    て取引される前記製品の需給関係データ、需要量の変化
    傾向データ及び供給量の変化傾向データに基づいて、ラ
    イフサイクルのフェーズを決定することを特徴とする製
    品の調達支援情報提供システム。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の製品の調達支援情
    報提供システムにおいて、 前記ライフサイクル判定手段は、電子商取引市場におい
    て取引される前記製品の需給関係データ、需要量の変化
    傾向データ、供給量の変化傾向データ及び電子商取引市
    場の当該製品の参加サプライヤ数データに基づいて、ラ
    イフサイクルのフェーズを決定することを特徴とする製
    品の調達支援情報提供システム。
  5. 【請求項5】請求項3又は4に記載の製品の調達支援情
    報提供システムにおいて、 前記ライフサイクルのフェーズは、立ち上がり期と成熟
    期と衰退期の3つのフェーズを有することを特徴とする
    製品の調達支援情報提供システム。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の製品の調達支援情報提供
    システムにおいて、 前記調達支援情報作成手段は、当該製品に関する価格、
    納期、要求量の確保可能性、品質についての評価値をそ
    れぞれ算出し、当該製品に係るライフサイクルのフェー
    ズに応じた評価の重要度係数と、前記算出した各評価項
    目の評価値に基づいて当該製品に係る調達支援情報を作
    成することを特徴とする製品の調達支援情報提供システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の製品の調達支援情報提供
    システムにおいて、 製品のライフサイクルのフェーズに応じて設定されてな
    る各評価項目の重要度係数は、バイヤ側の端末システム
    からの入力により調整可能であることを特徴とする製品
    の調達支援情報提供システム。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の製品の調達支援情報提供
    システムにおいて、 バイヤ側から提供された納入品質実績情報に基づいて、
    製品の品質評価を実行する第1の品質評価手段と、サプ
    ライヤ側から提供された製造プロセスの評価情報に基づ
    いて、製品の品質評価を推定する第2の品質評価手段を
    有し、 前記第1の品質評価手段と前記第2の品質評価手段のう
    ちいずれか1つの手段により算出された評価値を前記品
    質の評価情報とすることを特徴とする製品の調達支援情
    報提供システム。
  9. 【請求項9】製品の調達支援情報提供方法であって、 バイヤ側の端末システムから受信した取引案件情報に基
    づいて、バイヤが取引を希望する製品の電子商取引市場
    におけるライフサイクルのフェーズを判定するステップ
    と、 前記判定されたライフサイクルのフェーズに応じて、調
    達支援情報を算出するステップと、 前記算出された調達支援情報を調達側の端末システムに
    送信するステップと、を有することを特徴とする製品の
    調達支援情報提供方法。
  10. 【請求項10】製品の調達支援情報提供方法であって、 バイヤ側の端末システムから受信した取引案件情報に基
    づいて、バイヤが取引を希望する製品の電子商取引市場
    におけるライフサイクルのフェーズを判定するステップ
    と、 製品に関する価格、納期、要求量の確保可能性、品質の
    各評価項目について評価値を算出し、各評価値に基づい
    て当該製品を供給するサプライヤの総合指標を算出し、
    調達支援情報を作成するステップと、 前記調達支援情報を調達側の端末システムに送信するス
    テップと、を有することを特徴とする製品の調達支援情
    報提供方法。
  11. 【請求項11】請求項9又は10に記載の製品の調達支
    援情報提供方法において、 前記ライフサイクル判定ステップは、電子商取引市場に
    おいて取引される前記製品の需給関係データ、需要量の
    変化傾向データ及び供給量の変化傾向データに基づい
    て、ライフサイクルのフェーズを決定することを特徴と
    する製品の調達支援情報提供方法。
  12. 【請求項12】請求項9又は10に記載の製品の調達支
    援情報提供方法において、 前記ライフサイクル判定ステップは、電子商取引市場に
    おいて取引される前記製品の需給関係データ、需要量の
    変化傾向データ、供給量の変化傾向データ及び電子商取
    引市場の当該製品に係る参加サプライヤ数データに基づ
    いて、ライフサイクルのフェーズを決定することを特徴
    とする製品の調達支援情報提供方法。
  13. 【請求項13】請求項11又は12に記載の製品の調達
    支援情報提供方法において、 前記ライフサイクルのフェーズは、立ち上がり期と成熟
    期と衰退期の3つのフェーズを有することを特徴とする
    製品の調達支援情報提供方法。
  14. 【請求項14】請求項9に記載の製品の調達支援情報提
    供方法において、 前記調達支援情報作成ステップは、当該製品に関する価
    格、納期、要求量の確保可能性、品質についての評価値
    をそれぞれ算出し、当該製品に係るライフサイクルのフ
    ェーズに応じた評価の重要度係数と、前記算出した各評
    価項目の評価値に基づいて当該製品に係る調達支援情報
    を作成することを特徴とする製品の調達支援情報提供方
    法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の製品の調達支援情報
    提供方法において、 製品のライフサイクルのフェーズに応じて設定されてな
    る各評価項目の重要度係数を、バイヤ側の端末システム
    からの入力により調整するステップを有することを特徴
    とする製品の調達支援情報提供方法。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の製品の調達支援情報
    提供方法において、 バイヤ側から提供された納入品質実績情報に基づいて、
    製品の品質評価を実行する第1の品質評価ステップと、 サプライヤ側から提供された製造プロセスの評価情報に
    基づいて、製品の品質評価を推定する第2の品質評価ス
    テップを有し、 前記第1の品質評価ステップと前記第2の品質評価ステ
    ップのうちいずれか1つのステップにより算出された評
    価値を前記品質の評価情報とすることを特徴とする製品
    の調達支援情報提供方法。
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