JP2000132618A - 顧客選好推定支援方法およびシステム - Google Patents
顧客選好推定支援方法およびシステムInfo
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Abstract
歴情報を収集して、顧客の選好を推定するのに好適な方
法を提供する。 【解決手段】電子取引のサービスを利用するクライアン
トと、電子取引のサービスを提供するサーバとを通信ネ
ットワークで接続した電子取引システムにおいて、サー
バは、クライアントからの、ある期間の問い合わせ要
求、または注文要求のあった商品の種類と要求内容と
を、商品選択履歴情報として収集し、収集した商品選択
履歴情報に基づき、商品の物理的あるいは機能的特徴で
ある商品属性と、商品属性に対する顧客の好みの度合い
を示す選好度、との関係式を推定し、推定した商品属性
と選好度との関係式に基づき、商品属性からなる商品に
対する選好度を推定する。
Description
において収集した製品の選択履歴情報を用いた、顧客選
好推定支援方法およびシステムに関わる。
に反応するかは、その市場を構成している顧客がどのよ
うな行動をとるかという問題を抜きに議論することはで
きない。そのため顧客のニーズを分析して、ニーズに応
じた商品戦略をとることが重要とされている。
機を用いて、商品の情報を画面で確認したり、注文情報
を計算機に入力して注文する、電子取引システムが普及
してきている。この電子取引システムの双方向性を活用
して、顧客の嗜好などに関わる情報を収集分析し、顧客
に応じたマーケティング活動を実施するためのサービス
が提供されている。例えば、Firefly Network社の提供
する「Fireflyツール」は、インターネット上で収集し
た顧客の商品に対する評価情報から、顧客が好むと予想
される商品の情報を提供するソフトウェアである。
よれば、顧客の嗜好を把握するために、顧客に対してア
ンケート形式で商品に対する評価情報を入力させ、これ
を他の顧客分と比較し、同じ評価傾向をもつ他の顧客で
評価の高い商品を推奨している。
力する作業が必要である。また、顧客が商品の各特徴に
対してどの程度評価しているかについての関係が明らか
にならないため、別の特徴をもつ商品に対する嗜好を推
定することはできない。つまり商品設計や価格設計に活
用することは難しい。
子取引システムにおける、顧客の商品問い合わせ要求ま
たは注文要求に関する商品選択履歴情報を収集して、顧
客の選好を推定する、顧客選好推定支援方法およびシス
テムを提供することにある。
に、本発明の顧客選好推定支援方法は、電子取引のサー
ビスを利用するクライアントと、電子取引のサービスを
提供するサーバとを通信ネットワークで接続した電子取
引システムにおいて、サーバは、クライアントからの、
ある期間の問い合わせ要求、または注文要求のあった商
品の種類と要求内容とを、商品選択履歴情報として収集
し、収集した商品選択履歴情報に基づき、商品の物理的
あるいは機能的特徴である商品属性と、商品属性に対す
る顧客の好みの度合いを示す選好度、との関係式を推定
し、推定した商品属性と選好度との関係式に基づき、商
品属性からなる商品に対する選好度を推定する。
に基づいて詳細に説明する。
は、本実施形態のシステムの全体構成図を表している。
構成図について説明する。本実施形態の電子取引システ
ムは、サーバ210とクライアント230と、が通信ネ
ットワーク220で接続されたシステムである。
力装置203、記憶装置204を接続したものである。
本発明を実施する装置構成は、一般に計算機システムと
呼ばれるものであればよいが、サーバ210は、同時に
多数のクライアントに対して電子取引サービスを提供す
るため、高速かつ大容量の計算機システムであるほうが
よい。
通信、そのほかの有線又は無線を使ったネットワークで
構成される。
などと呼ばれ、入出力装置をもつ計算機システムであれ
ばよい。
図1を用いて説明する。
ソナルコンピュータ(以下、PCと記す)の電子取引サ
ービスに関わるもので、商品属性として、CPUやハー
ドディスク容量などの仕様を持つPCの価格問い合わせ
や注文のサービスを提供するものである。
集 サーバ210は、通信ネットワーク220を介して、ク
ライアント230からの問い合わせまたは注文要求のあ
った商品の種類と要求内容とを、顧客別に商品選択履歴
情報600として収集する。
ーを用いて以下説明する。
サービスの提供 サーバ210が、クライアント220へ商品の問い合わ
せ、または注文のサービスに関する情報を送信する。図
4に、サーバ210から送信された情報に基づき、クラ
イアント220で表示される電子取引サービス画面例4
00を示す。電子取引サービス画面400は、現在選択
されている商品の仕様を示すとともに、選択可能な商品
仕様一覧を提供する商品仕様部401と、選択されてい
る商品の価格を示す商品価格部402と、選択されてい
る商品仕様を持つ商品の価格問い合わせ要求を入力する
価格問い合わせボタン403と、選択されている商品の
注文要求を入力する注文ボタン404とからなる。商品
の仕様とは、PCの場合、CPUやハードディスク容
量、メモリ容量などのことであり、仕様内容は、CPU
であれば、133MHz、166MHz、200MHz
などを示す。
で所望の商品仕様を選択し、価格問い合わせボタン40
3もしくは、注文ボタン404を選択入力することで、
価格問い合わせまたは、注文の意思を入力する。
求受信 サーバ210は、通信ネットワーク220を介して、ク
ライアント230からの商品の価格問い合わせ要求また
は、注文要求を受信する。
注文要求の分岐処理 ステップ302で受信したクライアント230からの要
求が、問い合わせ要求であった場合には、ステップ30
4へ分岐する。注文要求であった場合にはステップ30
5へ分岐する。
算出 ステップ302で受信したクライアント230からの要
求が、問い合わせ要求であった場合には、問い合わせ要
求された商品の価格情報を、商品価格情報500を用い
て算出する。
成例を示す。商品価格情報500は、該商品の基準価格
情報501と、該製品の仕様名称を格納する仕様フィー
ルド502、各仕様の価格情報を格納する価格フィール
ド503とからなる。ここで価格情報は、基準価格と比
べての価格の増減値を格納するものとし、価格増は、プ
ラスの値で示し、価格減はマイナスの値で示す。
商品の仕様に該当する商品価格情報500の価格情報
を、商品基準価格情報に増減することで算出する。
情報の送信 ステップ304で算出した商品の価格情報を、通信ネッ
トワーク220を介して、クライアント230へ送信す
る。
求情報の商品選択履歴情報としての格納 問い合わせまたは注文要求のあった商品仕様と、問い合
わせまたは注文であることを示す情報とを記憶装置20
4内の顧客別の商品選択履歴情報600に追加格納す
る。
ル構成例を示す。商品選択履歴情報600は、問い合わ
せや注文の要求元顧客の識別子である顧客番号フィール
ド601と、要求のあった日時を示す日時フィールド6
02、要求内容を示す要求フィールド603と、要求さ
れた商品仕様を示す仕様フィールド604とからなる。
ただし、仕様が、複数からなる場合は、604は複数の
フィールドから構成される。本実施例でのPCの仕様と
は、CPU、ハードディスク容量、メモリ容量、価格で
ある。
も商品の仕様の一つとして、商品選択履歴情報600に
格納する。
ント230からの要求が、注文要求であった場合には、
サーバ210は注文処理を実行し、必要に応じて注文処
理に必要な情報を、通信ネットワーク220を介してク
ライアント230へ送信する。注文処理の詳細は、本発
明と直接関連しないため、説明を省略する。
関係式の推定 ステップ101で収集した商品選択履歴情報600に基
づき、前記商品の物理的あるいは機能的特徴である商品
属性に対する、顧客の好みの度合いを示す選好度、との
関係式900をを推定する。
ローを用いて以下説明する。
る注文の有無、問い合わせの有無に応じて、得点設定基
準情報800を用いて、選択した商品の選好度を得点付
けする。
に依存するが、一般的に、注文された商品が最も選好度
が高いため、最も高い得点を設定する。その他は、注文
以外の商品の選好度は、ユーザの設定基準に依存し、例
えば、注文以外の商品の選好度は全く同じ得点としても
よい。あるいは、同一顧客の一連の選択された商品群の
うち、最後に選択された商品が最終的に顧客の興味のあ
る商品に最も近いと見なして、最後に選択された商品に
高い得点を与えてもよい。また、同一顧客で複数回選択
された商品が顧客の最も興味のある商品と見なして複数
回選択された商品に高い得点を与えてもよい。
す得点設定基準情報800のファイル構成例を示す。
た商品の要求内容や選択状況を格納する選択内容フィー
ルド801と、各選択内容に対応し、設定した得点を格
納する基準得点フィールド802とからなる。得点設定
基準ファイル800の基準得点は、ユーザが変更しても
よい。
得点設定基準ファイル800に従い、選択した商品の選
好度を得点付けし、商品選択履歴得点情報900に格納
する。図9に、商品選択履歴得点情報900のファイル
構成例を示す。
履歴情報600と同じ、顧客番号フィールド601と、
要求のあった日時を示す日時フィールド602とからな
り、更に選好度得点を格納する選好度フィールド90
1、商品仕様に関する情報を格納する仕様フィールド9
02とからなる。
ァイル800が、注文された商品の選好度が2点、最後
に選択された商品が1点、その他の選択された商品が0
点であった場合、商品選択履歴情報600の各レコード
を参照し、要求内容フィールド603が「注文」であれ
ば「2点」を、「問い合わせ」であり、なおかつ同一顧
客の最後のレコードであれば「1点」を、それ以外であ
れば、「0点」を選好度フィールド901に格納する。
定 次に、商品選択履歴情報600について、選択した商品
の、商品仕様に関する値を設定し、商品選択履歴得点情
報900の仕様フィールド902に値を設定する。仕様
フィールドは、CPUやハードディスク、メモリ、価格
の各仕様内容のフィールドからなり、CPUの種類など
質的な値をとるものに対しては、該当するか否かを示す
1または0の値を設定し、価格など量的な値をとるもの
に対しては、その値を設定する。
報900を用いて、商品の選好度と、商品仕様との関係
式を推定する。
である数量化1類が利用可能である。数量化1類は、回
帰分析において説明変数が定性的な形で与えられた場合
に相当し、その関係式は(数1)で表わされる。
てはめて、商品の仕様に関わる係数を算出する。係数の
算出の仕方は、いわゆる最小2乗法という手法で算出す
ることが可能である。ここで係数値が、仕様の選好度を
示している。
00の例を示す。
好度の数値をグラフ化したものである。もちろんここ
で、関係式を直接テキストで表示するしてもよい。
情報900を用いて関係式を推定したが、推定に利用す
る情報は、商品選択履歴得点情報900の全てであって
もよいし、その一部であってもよい。
特徴を持つ顧客グループに関する商品選択履歴得点情報
900を利用することが考えられる。このグルーピング
は、商品選択履歴得点情報900をもとに、選択した商
品仕様データを用いることで可能である。
うな好みを持たず、いくつかの好みの傾向にわかれる場
合に、同じ好みを持つ顧客グループの選好度を適切に推
定できる。
商品に対する選好度を推定する。
ローに従い説明する。
力 選好度を推定する対象商品の仕様を入力する。図12
は、サーバ210の出力装置203に表示された、仕様
の入力画面1300の例である。仕様の入力画面130
0は、商品仕様を一覧から選択入力するための商品仕様
表示部1301と、入力した仕様に従い、選好度の推定
処理を実行するための実行ボタン1302とからなる。
また、図12に示す例のように、複数パターンの商品仕
様を入力できるようになっていてもよい。
1301から、推定対象とする商品の仕様を選択入力
し、実行ボタン1302を選択入力する。
象商品の選好度の推定 ステップ1201で入力された商品仕様に従い、ステッ
プ703で推定した商品の選好度と商品属性との関係式
に、対象商品の商品属性の有無に関する値を代入して、
商品の選好度を推定する。
の商品属性の有無に関する値への変換は、ステップ70
2の商品属性に関する値設定におけるそれを同じであ
る。
仕様の組み合わせが複数ある場合には、各組み合わせに
対して関係式に基づき、選好度を算出する。
出力 ステップ1202で算出した選好度を、出力装置203
を用いて出力する。
の例である。本例は、選好度と商品仕様の一つである価
格を、縦軸横軸にとり、選好度の推定結果をマッピング
したものである。
ことで、複数商品間での選好度を比較して推奨商品を決
定したり、あるいは価格を変更した際の選好度を比較し
て商品の価格設定の参考とすることが可能となる。
ビスを例として、顧客選好推定支援方法について述べた
が、当然のことながら、商品はPC以外のものであって
もよい。また、問い合わせ内容は価格としたが、それ以
外の仕様であってもよい。
にアンケート情報の入力などの負荷をかけることなく、
顧客の注文情報や問い合わせ情報などを活用して、商品
に対する選好度を推定することが可能となり、選好度を
参考にして、推奨商品仕様の決定や価格の決定に活用す
ることができる。
て、サーバ210の計算機201上で必要となる機能構
成について図14を用いて説明する。
る機能構成は、クライアント230からサーバ210へ
の商品選択情報の入力に対し、記憶装置204に商品選
択履歴情報600として格納する格納プログラム手段1
501と、格納した商品選択履歴情報600に基づき、
商品仕様と選好度との関係式を推定する推定プログラム
手段1502と、推定した関連に基づき商品の選好度を
推定する推定プログラム手段1503である。
ィスク、半導体メモリのような記憶媒体にアプリケーシ
ョンプログラムとして格納できる。格納されたプログラ
ムは、サーバ210のワークメモリにインストールさ
れ、CPUによって実行することにより上記の構成のも
とに、上述したような顧客選好推定の支援が実現され
る。
ば、商品に対する顧客の選好度を推定でき、これを用い
て商品設計や価格設計を支援することが可能となるとい
う効果を奏する。
法の全体処理フローである。
情報の収集フローである。
ビス画面である。
る。
ファイル構成例である。
の関係式推定処理フローである。
対する得点基準設定画面である。
報のファイル構成例である。
との関係式の出力画面例である。
度の推定処理フローである。
商品の仕様入力画面例である。
度の推定結果の出力画面例である。
システムの全体構成である。
属性と顧客選好との関係式推定処理、103…商品の選
好推定処理、230…クライアント、500…商品選択
履歴情報、900…商品属性と顧客選好との関係式情
報。
Claims (5)
- 【請求項1】電子取引のサービスを利用するクライアン
トと、電子取引のサービスを提供するサーバとを通信ネ
ットワークで接続した電子取引システムにおいて、 前記サーバは、 前記クライアントからの、ある期間の問い合わせ要求、
または注文要求のあった商品の種類と要求内容とを、商
品選択履歴情報として収集し、 前記収集した商品選択履歴情報に基づき、前記商品の物
理的あるいは機能的特徴である商品属性と、前記商品属
性に対する顧客の好みの度合いを示す選好度との、関係
式を推定し、 前記推定した商品属性と選好度との関係式に基づき、前
記商品属性からなる商品に対する選好度を推定する、こ
とを特徴とする顧客選好推定支援方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の顧客選好推定支援方法に
おいて、 前記クライアントからの商品選択履歴情報の収集は、 前記サーバが、前記クライアントに商品の問い合わせ、
または注文のサービス情報を送信し、 前記クライアントからの商品の問い合わせ要求または、
注文要求を受信し、 前記クライアントからの要求が問い合わせ要求であった
場合には、問い合わせのあった商品の種類と問い合わせ
であることを示す識別子とを顧客別の要求履歴情報に追
加格納し、 前記問い合わせ要求された商品に関する情報をクライア
ントへ送信し、 前記クライアントからの要求が商品に関する注文要求で
あった場合には、前記注文のあった商品の属性情報と注
文であることを示す識別子とを顧客別の要求履歴情報に
追加格納することを特徴とする顧客選好推定支援方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の顧客選好推定支援方法に
おいて、 前記商品に関する問い合わせ要求の内容は、商品の価格
情報である、ことを特徴とする顧客選好推定支援方法。 - 【請求項4】請求項1に記載の顧客選好推定支援方法に
おいて、 商品属性と選好度との関係式の推定と前記商品属性から
なる商品に対する選好度の推定は、 前記商品選択履歴情報について、前記選択した商品に対
する注文の有無、問い合わせの有無に応じて、前記選択
した商品の選好度を得点付けし、 前記選択した商品の商品属性の有無に応じて商品属性別
に得点付けし、 前記得点付けした情報を用いて、前記商品の選好度の得
点と、前記商品属性の有無との関係式を回帰的に推定し 前記推定した、前記商品の選好度の得点と前記商品属性
の有無との関係式に、前記対象商品の商品属性の有無に
関する得点を代入して、商品の選好度の得点を算出する
ことを特徴とする顧客選好推定支援方法。 - 【請求項5】請求項1に記載の顧客選好推定支援方法に
おいて、 前記商品属性と選好度との関係式の推定に用いる、前記
商品選択履歴情報は、 前記商品選択履歴情報を似通った商品属性の商品選択グ
ループに分割し、 前記分割したうちの一つのグループに属する商品選択履
歴情報であることを特徴とする顧客選好推定支援方法。
Priority Applications (1)
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JP30199698A JP2000132618A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 顧客選好推定支援方法およびシステム |
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JP30199698A JP2000132618A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 顧客選好推定支援方法およびシステム |
Publications (1)
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