JP2003302786A - 二成分現像用正帯電性トナー - Google Patents
二成分現像用正帯電性トナーInfo
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Abstract
を生じることなく安定して高品質の画像が得られる二成
分現像用正帯電性トナー、該トナーを含有した正帯電性
二成分現像剤及び該トナーの製造方法を提供すること。 【解決手段】結着樹脂、着色剤、離型剤及び外添剤を含
有してなるトナーであって、前記離型剤が融点50〜1
20℃のワックスを含有してなり、前記外添剤が、ケイ
素原子と炭素原子との付着状態を表す近似直線に対する
誤差の絶対偏差が0.1以下、遊離率が5%以下である
正帯電性シリカを含有してなり、飽和磁化が40〜10
0kA/mのフェライトキャリアとともに使用される、
二成分現像用正帯電性トナー。
Description
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる二成分現像用正帯電性トナー、該トナー
を含有した正帯電性二成分現像剤及び該トナーの製造方
法に関する。
て、高画質化と高速化を備えた正帯電性二成分現像剤が
要求されている。特に高画質対応のために、鉄粉やマグ
ネタイトに比べて飽和磁化の低いフェライトキャリアが
使用されてきている(特開昭59−104663号公
報、特開2000−330342号公報、特開平10−
104884号公報等)。しかし、飽和磁化が低くなる
と、磁気ブラシが弱くなり感光体上に付着したトナーを
掻き取る能力が弱くなり、フィルミングが発生する。
電性や流動性確保の観点から添加されている場合は、摩
擦帯電時等の攪拌時に遊離し、あるいは元々遊離してい
た外添剤が感光体に付着し、それが核となりトナーの被
膜が形成されてフィルミング発生の原因となる。
カがトナー表面に埋没したトナーとトナー表面に埋没し
ていないシリカとを混在させ、ランニング後も流動性の
変化の少ないトナーを提案しているが、長期かつ高速印
字では、トナーや感光体等に対するストレスが強くなり
感光体上のシリカが核となりフィルミングが発生しやす
い。特に、正帯電性二成分現像剤では、正帯電性シリカ
がキャリアに移行しやすいためこの傾向が顕著となる。
ではトナーに未付着の遊離無機微粒子を完全に除去する
ことにより、また特開2000−267357号公報で
は付着状態を示す近似曲線の相関係数が特定の値の酸化
チタンを使用することによりフィルミングの軽減が提案
されている。しかし、前者では長期ランニングをした場
合、トナーに付着している無機微粒子がトナー中に埋没
するためにトナーの流動性が低下して、画像濃度低下、
かぶりなどの画像上の問題が生じ、後者では、酸化チタ
ンが非常に硬いため、感光体を傷つける恐れがある。
複写機/プリンタにおいても、感光体汚染を生じること
なく安定して高品質の画像が得られる二成分現像用正帯
電性トナー、該トナーを含有した正帯電性二成分現像剤
及び該トナーの製造方法を提供することにある。
樹脂、着色剤、離型剤及び外添剤を含有してなるトナー
であって、前記離型剤が融点50〜120℃のワックス
を含有してなり、前記外添剤が、ケイ素原子と炭素原子
との付着状態を表す近似直線に対する誤差の絶対偏差が
0.1以下、遊離率が5%以下である正帯電性シリカを
含有してなり、飽和磁化が40〜100kA/mのフェ
ライトキャリアとともに使用される、二成分現像用正帯
電性トナー、(2) 前記(1)記載のトナーと、飽和
磁化が40〜100Am2 /kgのフェライトキャリア
とを含有してなる正帯電性二成分現像剤、並びに(3)
結着樹脂、着色剤及び融点50〜120℃のワックス
を含有した離型剤を含有してなる未処理トナーと、正帯
電性シリカ又は正帯電性シリカと負帯電性シリカを含有
した外添剤とを混合する表面処理工程を有する正帯電性
二成分現像用トナーの製造方法であって、前記表面処理
工程の後、篩工程を行うことを特徴とする、外添された
全シリカのケイ素原子と炭素原子との付着状態を表す近
似直線に対する誤差の絶対偏差が0.1以下、遊離率が
5%以下である、二成分現像用正帯電性トナーの製造方
法に関する。
としては、アミノ基を有する処理剤により、表面が被覆
されたシリカであり、鉄粉等との攪拌により、帯電性が
正帯電を示すものが用いられる。一般に、アミノ基を有
する処理剤で処理された正帯電性シリカが外添されたト
ナーは、高い正帯電性を有するために、負帯電性のキャ
リアと電気的に結びつく傾向がある。従って、攪拌力に
加え、強いクーロン力が加わると、トナーに弱く付着し
た正帯電性シリカやトナーから遊離した正帯電性シリカ
はキャリアに引き寄せられる。そして、キャリアと電気
的に結合した正帯電性シリカは、磁気ブラシが感光体接
触する時に感光体に付着していく。なお、磁気ブラシが
感光体に接触する時の力は、速度の二乗に比例する遠心
力によるため、特に、線速370mm/sec を超える高速印字
の場合は無視できないものとなり、感光体汚染が生じ
る。
電性トナーには、特定の絶対偏差及び遊離率を有する正
帯電性シリカを含有した外添剤が含有されていることか
ら、感光体汚染を効果的に抑制することができる。
態、例えば付着の強度と均一性を示し、その値が小さい
ほど、強くかつ均一に付着していることを表す。シリカ
が不均一で弱くトナーに付着していると、摩擦帯電時等
の攪拌時に遊離して、キャリアを経由して感光体に付着
し、感光体汚染を生じることから、シリカの絶対偏差
は、0.1以下、好ましくは0.09以下、より好まし
くは0.08以下であり、トナーへの埋没による帯電性
及び流動性の悪化を防止するために、0.02以上が好
ましく、0.05以上がより好ましい。
なくとも結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有し、正帯電
性シリカを含む外添剤で処理されたトナーをヘリウム大
気圧マイクロ波誘導プラズマに導入し、(2)ケイ素原
子及び炭素原子を励起・発光させ、(3)その発光の強
さを経時測定して得られる現像剤中のケイ素原子と炭素
原子との発光スペクトルに基づいて求められるケイ素原
子と炭素原子との付着状態を表す近似直線に対する誤差
の絶対偏差をいう。具体的な分析方法は、後述する実施
例に記載の方法のとおりであるが、本分析方法の詳細
は、電子写真学会年次大会(通算79回)、“Japa
n Hardcopy '97”論文集、「新しい外添評
価方法−パーティクルアナライザーによるトナー分析
−」、鈴木俊之、高原寿雄、電子写真学会主催(199
7年7月9日〜11日)に記載されている。
在割合を示す。シリカの遊離率は、感光体汚染抑制の観
点から、5%以下、好ましくは4%以下、より好ましく
は3%以下であり、流動性の観点から、0.1%以上が
好ましく、0.5%以上がより好ましい。
設備、スケール等により変わるため、一概には決定でき
ないが、たとえば、表面処理工程でミキサーの周速を高
める、攪拌時間を長くする、篩工程で細かいメッシュの
篩を使用する等の方法により行うことができる。
有されていてもよいが、全外添剤中、60〜100重量
%、好ましくは90〜100重量%使用されているのが
好ましい。
に窒素原子を有するオルガノポリシロキサンにより疎水
化処理されたシリカが好ましい。
キサンは、例えば、オルガノポリシロキサンが有する側
鎖の1種以上をアミノ基を有する基に置換することによ
り得られる。アミノ基を有する基としては、−R1 −N
H−R2 −N(R3 )2 、−R1 −N(R3 )2 〔式
中、R1 及びR2 はアルキレン基(好ましくは炭素数が
1〜10、より好ましくは1〜5のアルキレン基)又は
アリーレン基(好ましくは総炭素数6〜18のアリーレ
ン基、より好ましくはフェニレン基)、R3 は水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基、好ましくは水素原子を
示す〕等が挙げられる。
キサンのアミノ当量は、正帯電性の付与効果を高めるた
めに、200以上、正帯電性シリカのキャリアへの転移
付着を防止するために、22500以下が好ましく、よ
り好ましくは300〜10000である。
は、10〜10000mPa・sが好ましく、20〜3
500mPa・sがより好ましい。
水化処理の方法としては、オルガノポリシロキサンがシ
リカ表面に吸着する方法であれば特に限定されず、例え
ばシリカを混合槽で攪拌しつつ、オルガノポリシロキサ
ンを溶媒にて希釈した溶液を噴霧し、攪拌を続けながら
槽内で一定時間加熱乾燥するなどの方法が挙げられる。
キサンの添加量は、該シリカの表面積当たり、1〜7m
g/m2 が好ましい。添加量は、かぶりを低減させる効
果を高めるために、1mg/m2 以上が好ましく、シリ
カの凝集を防止して、シリカを未処理トナーの表面に均
一に付着させるために、7mg/m2 以下が好ましい。
このような添加量は、BET比表面積が50m2 /gの
シリカの場合、シリカ100重量部当たり、5〜35重
量部に相当する。
粒子径は、5〜100nmが好ましく、10〜70nm
がより好ましい。
キサンにより疎水化処理された正帯電性シリカの市販品
としては、「HVK−2150」、「HDK H305
0VP」(以上、クラリアント社製)等が挙げられる。
は、5〜100nmが好ましく、10〜70nmがより
好ましい。
性の観点から、外添剤により処理する前のトナー(未処
理トナー)100重量部に対して、0.05重量部以上
が好ましく、シリカの過剰な遊離防止の観点から、3重
量部以下が好ましい。従って、正帯電性シリカの含有量
は、0.05〜3重量部が好ましく、0.1〜2重量部
がより好ましく、0.2〜0.9重量部が特に好まし
い。
性向上及び過帯電防止の観点から、負帯電性シリカが併
用されているのが好ましい。
ル、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン
等の処理剤、好ましくはシリコーンオイルにより疎水化
処理されたシリカが好ましい。
販品としては、「R972」(日本アエロジル社製、平
均粒子径:16nm、疎水化処理剤:ジメチルジクロロ
シラン)、「TS720」(キャボット社製、平均粒子
径:8nm、疎水化処理剤:シリコーンオイル)、「N
AX50」(日本アエロジル社製、平均粒子径:30n
m、疎水化処理剤:ヘキサメチルジシラザン)等が挙げ
られる。
は、5〜100nmが好ましく、10〜70nmがより
好ましく、10〜30nmが特に好ましい。
(正帯電性シリカ/負帯電性シリカ)は、90/10〜
50/50が好ましい。
併用されている場合、全シリカの絶対偏差は、感光体汚
染抑制の観点から、0.1以下、好ましくは0.09以
下であり、トナーへの埋没による帯電性及び流動性の悪
化を防止するために、0.02以上が好ましく、0.0
5以上がより好ましい。また、全シリカの遊離率は、感
光体汚染抑制の観点から、5%以下、好ましくは4%以
下であり、流動性の観点から、0.1%以上が好まし
く、0.5%以上がより好ましい。
離型剤を含有している。
ン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、
ポリウレタン、ハイブリッド樹脂等が挙げられるが、本
発明では、低温定着性、耐久性及び離型剤の分散性の観
点から、ポリエステル及びハイブリッド樹脂が好まし
く、ポリエステルがより好ましい。ポリエステルは末端
基に強い極性基を有するために、スチレン−アクリル樹
脂に比べ、トナー表面に離型剤がしみだしやすく、感光
体との摩擦力の低減により感光体汚染の防止に効果的で
ある。ポリエステル又はハイブリッド樹脂の含有量は、
結着樹脂中、好ましくは50〜100重量%、より好ま
しくは90〜100重量%、特に好ましくは100重量
%である。
ル等の縮重合系樹脂成分とビニル系樹脂等の付加重合系
樹脂成分とが部分的に化学結合した樹脂をいい、2種以
上の樹脂を原料として得られたものであっても、1種の
樹脂と他種の樹脂の原料モノマーから得られたものであ
っても、さらに2種以上の樹脂の原料モノマーの混合物
から得られたものであってもよいが、効率よくハイブリ
ッド樹脂を得るためには、2種以上の樹脂の原料モノマ
ーの混合物から得られたものが好ましい。
は耐久性や定着性に優れているものの、正帯電性荷電制
御剤の分散性の調整が困難で、帯電性やスペント、感光
体汚染等の問題を生じやすい。しかし、本発明では、低
飽和磁化のフェライトキャリアとの併用により、磁気ブ
ラシの穂立ちが柔らかく適度なため、前記ポリエステル
とハイブリッド樹脂の欠点が改善される。
ーとしては、特に制限がなく、公知のアルコール成分
と、カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステ
ル等の公知のカルボン酸成分が用いられる。
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、
好ましくは1.5〜5.0である)で表される化合物が
含有されていることが好ましい。
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒド
ロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)
オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げ
られる。また、他のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加
ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキ
レン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜
16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有す
ることが好ましい。
分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%
以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン
酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコ
ハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜
20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれら
の酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げら
れ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すれ
ばエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で
縮重合することにより製造することができる。
十分な帯電量を得るために、1〜20mgKOH/gが
好ましく、2〜15mgKOH/gがより好ましく、3
〜10mgKOH/gが特に好ましい。また、ポリエス
テルの水酸基価は20〜40mgKOH/g、軟化点は
110〜160℃、ガラス転移点は50〜70℃である
ことが、それぞれ好ましい。
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロ
ー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いることができ、本発明において、トナーは黒トナ
ー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであって
もよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がよ
り好ましい。
性向上の観点から、融点が50〜120℃、好ましくは
60〜100℃のワックス(以下、低融点ワックスとい
う)が含有されている。低融点ワックスとしては、結着
樹脂への分散性(分散径)及び低温定着性の観点から、
カルナウバワックス、ライスワックス及びキャンデリラ
ワックスが好ましく、カルナウバワックスがより好まし
い。
リカを強固に付着させると流動性が悪化する。しかし、
本発明ではトナー表面上に離型剤が存在し、シリカを強
固に付着させても、流動性を悪化させることがない。特
に低融点ワックスは、低粘度であるためにトナー製造時
に混練シェアがかかりにくく、結着樹脂中の分散径が大
きくなり、効率的にトナー間の摩擦抵抗が低下し流動性
の低下を防止することができる。
点ワックスが適宜併用されていてもよいが、低融点ワッ
クスの含有量は、トナーの耐久性の観点から、結着樹脂
100重量部に対して、0.1〜15重量部が好まし
く、0.5〜10重量部がより好ましく、1〜5重量部
が特に好ましい。
顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防
止剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤等の添加剤
が適宜含有されていてもよい。
型剤を含有した未処理トナーと、正帯電性シリカ又は正
帯電性シリカと負帯電性シリカを含有した外添剤とを混
合する表面処理工程を経て得られる。未処理トナーは、
粉砕トナー、重合トナー、乳化転相トナー等のいずれで
もよいが、粉砕トナーが好ましく、例えば、結着樹脂、
着色剤、離型剤等をヘンシェルミキサー、スーパーミキ
サー等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又
は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却後、
ハンマーミルを用いて粗粉砕し、さらにジェット気流を
用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉砕し、旋回気
流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた分級機により
所定の粒度に分級して得られる。トナーの体積平均粒子
径は3〜15μmが好ましい。
ェルミキサー(三井三池社製)、スーパーミキサー(カ
ワタ社製)、メカノフュージュンシステム(ホソカワミ
クロン社製)等の攪拌装置を用いることができるが、こ
れらの中では攪拌力の点でヘンシェルミキサーが好まし
い。また、攪拌装置を用いる際には、外添剤を十分にト
ナーに付着させるために、ミキサーの周速を上げたり、
周速時間を長くしたりすることが好ましい。
め、そのまま未処理トナーと混合すると、凝集シリカが
不均一にトナー表面に付着し、感光体汚染の原因となり
易く、正帯電性シリカと負帯電性シリカの少なくとも一
方、より好ましくは両方が予めミキサー等で解砕処理を
施した解砕シリカであるのが好ましい。
処理トナーに注意深く篩工程を施して本発明のトナーを
得るのが好ましく、篩工程の後、さらにトナーのみをミ
キサーで攪拌する攪拌工程を施すのがより好ましい。そ
して、攪拌工程後に、さらに再篩工程を施すのが特に好
ましい。このように、篩工程と攪拌工程を重ねることに
より、より均一で強固に、かつ遊離シリカの少ないトナ
ーを得ることができる。即ち、未処理トナーとシリカと
を攪拌混合する工程(表面処理工程)とトナーのみを攪
拌する工程(攪拌工程)を行うことにより、表面処理工
程で得られるトナー表面に付着したシリカをより強固に
付着させることができる。
ことが好ましく、特に目開きが50μm以下の300メ
ッシュ以上のものが好ましい。篩工程に使用される装置
としては、佐藤式振動篩(晃栄産業社製)、ジャイロシ
フター(徳寿社製)、超音波篩(ラッセル社製)等が挙
げられるが、異物発生が少なく、品質劣化の起こりにく
い超音波篩が好ましい。
波数は10〜200kHzが好ましい。
0Am2 /kg(emu/g)のフェライトキャリアと
ともに使用して、二成分現像剤として用いられる。キャ
リアの飽和磁化が100Am2 /kgを超えると、現像
スリーブ上のキャリアとトナーにより構成される磁気ブ
ラシの穂立ちが固く締まった状態になるため階調性や中
間調の再現が悪化する。一方、飽和磁化が40Am2 /
kg未満であると、感光体へのキャリア飛散やキャリア
付着が生じる。従って、キャリアの飽和磁化は、40〜
100Am2 /kg、好ましくは45〜90Am2 /k
g、より好ましくは50〜80Am2 /kgである。
ア材としては、亜鉛系フェライト、ニッケル系フェライ
ト、銅系フェライト、銅−亜鉛系フェライト、ニッケル
−亜鉛系フェライト、マンガン系フェライト、マグネシ
ウム系フェライト、マンガン−マグネシウム系フェライ
ト、銅−マグネシウム系フェライト、マンガン−亜鉛系
フェライト、マンガン−銅−亜鉛系フェライト等が挙げ
られ、これらの中では環境汚染の観点から、重金属を含
まないマンガン系フェライト、マグネシウム系フェライ
ト及びマンガン−マグネシウム系フェライトが好まし
い。
樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、ウレタン樹脂等の公知の被覆剤で被覆されてい
てもよいが、これらの中では、表面エネルギーの低いフ
ッ素樹脂及びシリコーン樹脂が好ましく、正帯電性トナ
ーと併用するキャリアは負帯電化されることから、電気
陰性度の高いフッ素樹脂がより好ましい。
ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロエチレン、ポ
リトリフルオロクロルエチレン、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリパーフルオロプロピレン等のパーフルオロ
ポリマー;アクリル酸、トリフルオロクロルエチレン、
フッ化ビニル、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオ
ロプロピレン等の少なくとも1種とフッ化ビニリデンと
の共重合体等のフッ化ビニリデン系フッ素樹脂等が挙げ
られる。
合、コア材に対する付着強度を高めて、キャリアの耐久
性を向上させる点から、さらに、アクリル樹脂が含有さ
れているのが好ましい。なお、アクリル樹脂とは(メ
タ)アクリル酸のアルキル(炭素数1〜18)エステル
及びスチレン誘導体から選ばれた1種以上のモノマーを
主成分とする(共)重合体が好ましく、スチレン、メチ
ルメタクリレート及びブチルアクリレートの1種以上を
主成分とする(共)重合体がより好ましく、メチルメタ
クリレートを主成分とする(共)重合体が特に好まし
い。
0重量%以上含有されていることが好ましく、さらにア
クリル樹脂が含有されている場合、アクリル樹脂の含有
量は、フッ素樹脂100重量部に対して、25〜100
重量部が好ましく、40〜90重量部がより好ましく、
50〜80重量部が特に好ましい。
を有機溶剤等に溶解し、浸漬や噴射等でキャリア表面に
塗布した後、乾燥や加熱硬化等を行って皮膜させること
により行うことができる。
0μmが好ましく、60〜150μmがより好ましく、
70〜130μmが特に好ましい。
とキャリアとを混合して得られるが、トナーとキャリア
の重量比(トナー/キャリア)は、0.5/100〜8
/100が好ましく、1/100〜6/100がより好
ましい。
性、スペント防止性及び帯電性に優れているため、感光
体の線速が370mm/sec以上、好ましくは500
〜2400mm/secの高速複写機や高速プリンター
等の高速機にも好適に用いることができる。
より測定する。
の方法により測定する。
(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて20
0℃まで昇温し、その温度で3分間放置した後、降温速
度10℃/min.で室温まで冷却したサンプルを、昇温速
度10℃/min.で測定した際に、吸熱温度以下のベース
ラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの
頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温度
を、樹脂ではガラス転移点とし、ワックスではピーク頂
点の温度を融点とする。
原子を分析対象原子として、微粒子測定装置「パーティ
クルアナライザPT1000」(横河電機株式会社製)
を用い、以下の条件を1サイクルとして5サイクル繰り
返し、外添剤で処理されたトナーの炭素原子とケイ素原
子の発光スペクトルを測定する。また、スペクトルデー
タの解析ソフトとして、「トナー解析ソフト・バージョ
ン2.00」(横河電機株式会社製)を用い、同期発光
スペクトルデータから、炭素原子の電圧とケイ素原子の
電圧の分布図(x軸が炭素原子の3乗根電圧、y軸がケ
イ素原子の3乗根電圧)を得、最小二乗法で近似直線を
得る。近似直線の傾きと近似直線に対する絶対偏差は、
測定点から近似直線に下ろした垂線の長さ(d)と近似
直線と垂線の交点からX軸への垂線の長さ(H)から求
められる誤差値(d/H)の偏差を、同ソフトによって
算出する。また、外添剤の遊離率(表中の単位は「個数
%」)は、ケイ素原子の非同期発光スペクトルデータか
ら得られる電圧と、総ケイ素原子の発光スペクトルデー
タから得られる電圧を元に同ソフトにより、下記の計算
式に従って算出する。
「LV1000」 トナー吸引用チップ:エッペンドルフ社製チップ(グレ
ード「100μl」) トナー吸引用チューブ:ノートン社製タイゴンチューブ
「R−3603」(チューブ内径φ6.35mm×長さ
50mm) フィルタ:コーニング社製フィルタ「ニュークリポア・
メンブレンフィルター」(0.4μm)
スにキャリアをタッピングしながら充填し、プラスティ
ックケースの重量とキャリアを充填したプラスティック
ケースの重量の差から、キャリアの質量を求める。 (2) 理研電子(株)の磁気特性測定装置「BHV−50
H」(V.S.MAGNETOMETER)のサンプル
ホルダーにキャリアを充填したプラスティックケースを
セットし、バイブレーション機能を使用して、プラステ
ィックケースを加振しながら、+79.6kA/m(+
1kOe)の磁場を印加して飽和磁化を測定する。得ら
れた値は充填されたキャリアの質量を考慮し、単位質量
当たりの飽和磁化に換算する。
ヒドロキシフェニル)プロパン735g、ポリオキシエ
チレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェ
ニル) プロパン293g、イソフタル酸280g、イソ
オクテニルコハク酸60g、トリメリット酸72g及び
酸化ジブチル錫(エステル化触媒)2gを、窒素雰囲気
下、真空下で230℃で攪拌しつつ、軟化点が136℃
に達するまで反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aは淡黄
色の固体であり、酸価は3.1mgKOH/g、水酸基
価は35.2mgKOH/g、ガラス転移点は63℃で
あった。
800g及びn−ブチルアクリルレート300g、並び
に重合開始剤としてジクミルパーオキサイド26gの混
合物を1時間かけて滴下し、さらに2時間熟成した。そ
の後、減圧下でキシレンを除去し、樹脂Bを得た。軟化
点は138℃、DSC(示差熱量計)によるガラス転移
点は65℃であった。
(キャボット社製)6重量部、ポリプロピレンワックス
「NP−055」(三井化学社製、融点:142℃)1
重量部、「カルナバワックスNo.1」(加藤洋行社
製、融点:83℃)1.5重量部及び荷電制御剤「ボン
トロンN−01」(オリエント化学工業社製)1.5重
量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押
出機で溶融混練、冷却、粉砕、分級工程を経て体積平均
粒子径10μmの未処理トナーaを得た。
は、未処理トナーaと同様にして、未処理トナーbを得
た。
は、未処理トナーaと同様にして、未処理トナーcを得
た。
重量部とを用いて、未処理トナーと外添剤とを混合する
工程1、外添剤と混合したトナーを篩にかける工程2、
工程2で篩を通過したトナーのみを攪拌する工程3、及
び攪拌したトナーを再度篩にかける工程4を表1に従っ
て行い、トナーを得た。得られたトナーの絶対偏差と遊
離率を表1に示す。なお、トナーD、Eの製造において
は、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)を用い、70
r/minで10分間攪拌し、解砕した外添剤を使用し
た。
本分析において、炭素原子とケイ素原子の同期カウント
数は2909、ケイ素の非同期カウント数は27、炭素
の非同期カウント数は23、ケイ素の遊離率は0.92
%、炭素の遊離率は0.78%であった。また、3乗根
電圧を元に計算した直線の傾きは0.501、絶対偏差
は0.064であった。
なるよう酸化マグネシウム(MgO)を配合し、得られ
た混合物100重量部に、バインダー(ポリビニルアル
コール)1.5重量部及び分散剤0.5重量部を添加
し、スラリー濃度が50重量%になるよう水を加えた。
これを三井鉱山(株)製のアトライターで1時間湿式粉
砕混合し、スラリーを調製した。
燥し、次に、電気炉で窒素雰囲気下、約1500℃で焼
成し、振動篩で分級を行い、MgO・Fe2 O3 ・Fe
3 O 4 で示されるマグネシウムフェライトをキャリアの
コア材として得た。得られたコア材1000重量部に対
し、フッ化ビニリデン系フッ素樹脂「HYLAR301
F」(アウジモンド社製)6.5重量部、メチルメタク
リレート系樹脂「ダイヤナールBR−80」(三菱レイ
ヨン(株)製)3.5重量部にメチルエチルケトン10
0重量部を加え、コア材を被覆するための樹脂溶液を調
製した。この樹脂溶液を流動コーティング装置を用い
て、前記コア材にスプレーコートした。その後、流動層
にて、100℃で60分間の熱処理を行い、体積平均粒
子径110μmのキャリアAを得た。キャリアAの飽和
磁化は52.5Am2 /kgであった。
マンガンの含有量が20.0重量%になるよう酸化マグ
ネシウム(MgO)と酸化マンガン(MnO)を配合し
た以外は、キャリア製造例1と同様にして、キャリアB
を得た。キャリアBの飽和磁化は60.9Am2 /kg
であった。
同様にして、コア材の表面に樹脂で被覆し、キャリアC
を得た。キャリアCの飽和磁化は165.2Am2 /k
gであった。
含有量が0.5重量%、亜鉛の含有量が0.5重量%に
なるように酸化マンガン(MnO)、酸化銅(CuO)
及び酸化亜鉛(ZnO)を配合し、キャリア製造例1と
同様にして、キャリアのコア材を得た。得られたコア材
1000重量部に対し、シリコン樹脂溶液「KR25
0」(信越シリコーン社製)100重量部及びトルエン
100重量部を加え、コア材を被覆するための樹脂溶液
を調製した。この樹脂溶液を流動コーティング装置を用
いて、前記コア材にスプレーコートした。その後、流動
層にて、200℃で120分間の熱処理を行い、体積平
均粒子径110μmのキャリアDを得た。キャリアDの
飽和磁化は91.1Am2 /kgであった。
とを、ナウターミキサーで混合し各々の現像剤を得た。
00ISl」(日本アイ・ビー・エム株式会社製、線
速:1066mm/sec、解像度:240dpi、現
像システム:3本マグネットロール、セレン感光体、反
転現像)に現像剤を実装し、11×18インチの連続紙
を用いて、100万枚の連続印刷を行った。なお、連続
印刷の際、5万枚までは黒化率が10%のプリントパタ
ーンを、50001枚から50万枚までは黒化率が20
%のプリントパターンを、500001枚から100万
枚までは黒化率が30%のプリントパターンを印刷し
た。以下に示す方法で、5万枚、50万枚、100万枚
印刷時の帯電量及び帯電量の最大変動量を測定し、その
後印刷した中で最初の1000枚の画像をもとにベタ画
像の画質、下地かぶり及び感光体汚染について観察し
た。結果を表2に示す。
製)を用いて測定する。Q/Mメーター付属のセルに規
定量の現像剤を投入し、目開き32μmのふるい(ステ
ンレス製、綾織、線径:0.0035mm)を通してト
ナーのみを90秒間吸引する。そのとき発生するキャリ
ア上の電圧変化をモニターし、〔90秒後の総電気量
(μC)/吸引されたトナー量(g)〕の値を帯電量
(μC/g)として、5万枚、50万枚、100万枚印
刷時の帯電量を算出する。
枚、100万枚印刷時の帯電量と初期帯電量との差の最
大量(最大変動量)求め、以下の評価基準に従って評価
する。 (評価基準) ◎:最大変動量が1.0μC/g未満で優秀 ○:最大変動量が1.0以上2.0μC/g未満で良好 △:最大変動量が2.0以上3.0μC/g以下で実用
上問題なし ×:最大変動量が3.0μC/gより大きく実用上使用
不可
ensitometer 」(X−Rite社、アパチャー;20m
m、測定モード;Yxy、光源;D65、視野角;10de
gree)を用いて、印刷済み用紙の黒ベタ部を測定し、 画像濃度=log(1/Y) の値を求め、濃度ムラや白斑、あるいは黒芯が確認され
た個所を目視で観察する。 (評価基準) ◎:画質が均一で画像濃度も最適(1.18〜1.22)であり
優秀 ○:画質が均一で画像濃度も適正範囲(1.15 〜1.25) で
あり良好 △:濃度ムラが確認されるが実用上問題なし ×:白斑や黒芯が確認され、実使用不可
tometer 」(X−Rite社、アパチャー;20mm、
測定モード;Yxy、光源;D65、視野角;10degre
e)を用いて、印刷済み用紙の白地部と未印刷紙のY値
を測定し、 下地かぶり=未印刷紙Y値−印刷済み用紙の白地部Y値 の値を求める。 (評価基準) ◎:下地かぶりが0.4未満で優秀 ○:下地かぶりが0.4以上1.0未満で良好 △:下地かぶりが0.8以上1.2未満で実用上問題な
し ×:下地かぶりが1.2以上で実使用不可
って感光体上に傷が生じたり、トナーがフィルミングし
た結果、印刷された黒ベタ部に白斑が生じた枚数を感光
体汚染発生枚数とする。なお、感光体汚染が「フィルミ
ング」によるものか、「傷」によるものかを併記する
が、その判断は、エタノールをしみこませたウエスで感
光体をふき取り、汚れがとれるものをフィルミング、汚
れがとれないものを傷とする。
り、ベタ画像の画質に優れ、感光体汚染、下地かぶり及
びフィルミングのいずれにおいても問題がないことが分
かる。
対偏差の値が大きく、シリカが不均一で弱く付着してお
り、遊離シリカも多いため、耐刷により、シリカの脱離
による帯電量の低下と、脱離シリカによるフィルミング
が発生している。
め、流動性が悪化し、帯電量の低下による画質劣化が生
じている。
トキャリアを使用しているため、画像がフェライトを使
用した場合と比較して劣っている。また、磁気ブラシの
あたりが強いため、フィルミングは発生していないが、
感光体に傷が発生している。
おいても、感光体汚染を生じることなく安定して高品質
の画像が得られる二成分現像用正帯電性トナー、該トナ
ーを含有した正帯電性二成分現像剤及び該トナーの製造
方法を提供することができる。
を示すグラフである。
0)
樹脂、着色剤、離型剤及び外添剤を含有してなるトナー
であって、前記離型剤が融点50〜120℃のワックス
を含有してなり、前記外添剤が、ケイ素原子と炭素原子
との付着状態を表す近似直線に対する誤差の絶対偏差が
0.1以下、遊離率が5%以下である正帯電性シリカを
含有してなり、飽和磁化が40〜100Am2 /kgの
フェライトキャリアとともに使用される、二成分現像用
正帯電性トナー、(2) 前記(1)記載のトナーと、
飽和磁化が40〜100Am2 /kgのフェライトキャ
リアとを含有してなる正帯電性二成分現像剤、並びに
(3) 結着樹脂、着色剤及び融点50〜120℃のワ
ックスを含有した離型剤を含有してなる未処理トナー
と、正帯電性シリカ又は正帯電性シリカと負帯電性シリ
カを含有した外添剤とを混合する表面処理工程を有する
正帯電性二成分現像用トナーの製造方法であって、前記
表面処理工程の後、篩工程を行うことを特徴とする、外
添された全シリカのケイ素原子と炭素原子との付着状態
を表す近似直線に対する誤差の絶対偏差が0.1以下、
遊離率が5%以下である、二成分現像用正帯電性トナー
の製造方法に関する。
Claims (7)
- 【請求項1】 結着樹脂、着色剤、離型剤及び外添剤を
含有してなるトナーであって、前記離型剤が融点50〜
120℃のワックスを含有してなり、前記外添剤が、ケ
イ素原子と炭素原子との付着状態を表す近似直線に対す
る誤差の絶対偏差が0.1以下、遊離率が5%以下であ
る正帯電性シリカを含有してなり、飽和磁化が40〜1
00kA/mのフェライトキャリアとともに使用され
る、二成分現像用正帯電性トナー。 - 【請求項2】 感光体の線速が370mm/sec以上
の高速機に使用される請求項1記載の二成分現像用正帯
電性トナー。 - 【請求項3】 さらに、負帯電性シリカを含有してな
り、全シリカのケイ素原子と炭素原子との付着状態を表
す近似直線に対する誤差の絶対偏差が0.1以下、遊離
率が5%以下である請求項1又は2記載の二成分現像用
正帯電性トナー。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載のトナーと、飽和磁
化が40〜100Am2 /kgのフェライトキャリアと
を含有してなる正帯電性二成分現像剤。 - 【請求項5】 結着樹脂、着色剤及び融点50〜120
℃のワックスを含有した離型剤を含有してなる未処理ト
ナーと、正帯電性シリカ又は正帯電性シリカと負帯電性
シリカを含有した外添剤とを混合する表面処理工程を有
する正帯電性二成分現像用トナーの製造方法であって、
前記表面処理工程の後、篩工程を行うことを特徴とす
る、外添された全シリカのケイ素原子と炭素原子との付
着状態を表す近似直線に対する誤差の絶対偏差が0.1
以下、遊離率が5%以下である、二成分現像用正帯電性
トナーの製造方法。 - 【請求項6】 篩工程の後、さらにトナーの攪拌工程を
行う請求項5記載の製造方法。 - 【請求項7】 正帯電性シリカと負帯電性シリカの少な
くとも一方が、解砕シリカである請求項5又は6記載の
製造方法。
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