JP2003302705A6 - フレネルレンズシート - Google Patents
フレネルレンズシート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2003302705A6 JP2003302705A6 JP2002110561A JP2002110561A JP2003302705A6 JP 2003302705 A6 JP2003302705 A6 JP 2003302705A6 JP 2002110561 A JP2002110561 A JP 2002110561A JP 2002110561 A JP2002110561 A JP 2002110561A JP 2003302705 A6 JP2003302705 A6 JP 2003302705A6
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fresnel lens
- lens
- height
- lens sheet
- fresnel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【課題】中心部に発生する迷光を低減させ、ヘソ,カラーコーン、レインボーの発生を防止することを可能とする。
【解決手段】フレネルレンズシート10は、隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、任意の位置Dから中心Cまで、光学設計上のレンズ高さよりも高くするようにしてもよいし、隣り合ったn個のレンズ高さhを、通常のレンズ高さよりも連続的に高くなるようにしてもよい。そして、隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、2個のフレネルレンズ部群で構成することが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】フレネルレンズシート10は、隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、任意の位置Dから中心Cまで、光学設計上のレンズ高さよりも高くするようにしてもよいし、隣り合ったn個のレンズ高さhを、通常のレンズ高さよりも連続的に高くなるようにしてもよい。そして、隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、2個のフレネルレンズ部群で構成することが好ましい。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背面投射型映像表示装置などに用いられるフレネルレンズシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来のフレネルレンズシートの製造方法を説明する図である。従来のフレネルレンズシートは、図8(A)に示すように、金属板を旋盤などの切削工具70によって切削した金型81を使用して製造していた。また、金型81は、図8(B)に示すように、2P(photo−polymer)法やプレス法、鍍金法などにより複製82を作製して使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術では、金型81を切削する場合には、切削工具70の磨耗や金属板の切削性から、レンズ各部の形状が微小領域で変形する場合がある。例えば、図8(A)に示すように、新品の切削工具70を用いて、金型81の外周部を切削した切削開始時には、正確なレンズ型形状を作製できたとしても、金型81の中心部を切削する切削終了時には、切削工具70が摩耗して、レンズ型形状が変形してしまうことがあった。
【0004】
また、図8(B)に示すように、金型81から複製82を作製して使用する場合に、金型形状を正確に転写できないことがあった。
【0005】
従って、従来のフレネルレンズシートは、上記いずれの場合であっても、製作されたレンズ形状が設計値通りの形状とは微妙に異なった形状となることがあった。このようなフレネルレンズシートは、レンズ形状の微妙な変化によって設計とは異なる方向へ出射する迷光と呼ばれる光線が発生してしまう。さらに、フレネルレンズシートは、凸レンズを同心円状に輪切りにした形状であるためにレンズ面81aと非レンズ面81bが存在するので、フレネルレンズシート内部で乱反射した光線が、非レンズ面81bを通過して、設計とは異なる方向へ出射する迷光が発生してしまう。この迷光は、フレネルレンズシートの中心部で発生すると、観察者に不快な明るさムラとなって見えることとなり、外周部で発生すると、色ムラになって見えることとなる。
【0006】
図9は、従来のフレネルレンズシートを組み込んだ透過型プロジェクションテレビ(PTV)とその課題を示す図である。透過型PTV90は、上述したフレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートを組み合わせたスクリーン91に、光源からの映像を投射するが背面投射型映像表示装置である。この透過型PTV90は、例えば、図9(A)に示すように、全白色信号を入力した状態で画面中央に対して、30°〜40°上方からスクリーン中心部を観察した場合に、0〜300mmの位置に、図9(B)に示すような扇状の色付部(カラーコーン)Bが観察される。特に、その中心(0〜20mm)の位置には、貝殻状の白濁部(ヘソ)Aが強く観察されることがあった。さらに、下方の300〜400mm付近にも、扇状の色付部(レインボー)Cが観察されることがあった。
【0007】
近年、透過型PTV90は、ハイビジョン映像等の高画質の映像に対応するために、スクリーン91をファインピッチとすることが主流となってきており、フレネルレンズシートにおける同心円状のレンズピッチの微細化を行うと、単位長さ当たりのレンズ本数が増加するために、上述したヘソA,カラーコーンB,レインボーCの原因となる迷光を発生させる原因が増えることとなった。従って、フレネルレンズシートのファインピッチ化が進むにつれて、ヘソA,カラーコーンB,レインボーCの問題がますます重要となってきた。
【0008】
また、特開2000−171613号は、中心部(20mm未満の領域)でフレネルレンズのピッチを大きくすることによって、上記ヘソ(特開2000−171613号内では、ホワイトスポットと称している)の問題への対応を行っているが、その他の問題であるカラーコーンやレインボーの解消は、されていない状況である。
【0009】
本発明の課題は、フレネルレンズ部内で発生する迷光を低滅させ、ヘソ,カラーコーン及びレインボーの発生を解消させることができるフレネルレンズシートを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、背面投射型映像表示装置のスクリーンに用いられ、複数のフレネルレンズ部を有するフレネルレンズシートであって、隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のフレネルレンズ部の高さを、光学設計上のレンズ高さよりも高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、一定に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、連続的に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、一定に高くする部分と連続的に高くする部分とを組み合わせていることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、2個のフレネルレンズ部群で構成されることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0015】
請求項6の発明は、請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合った2個のフレネルレンズ部群は、中心部に近いレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高に対して、1.1倍〜1.9倍の範囲で一定に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0016】
請求項7の発明は、請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合った2個のフレネルレンズ部群は、中心部に近いレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高に対して、1.1倍〜1.9倍の範囲で連続的に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0017】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記フレネルレンズ部は、同心円状に配置されていることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、実施の形態をあげ、本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図4は、本発明によるフレネルレンズシートの一実施形態を示す図である。この実施形態のフレネルレンズシート10は、透過型PTV90のスクリーン91(図9参照)に用いられる複数のフレネルレンズ部11が同心円状に形成されたサーキュラーフレネルレンズシートであって、そのフレネルレンズ部11は、フレネルレンズとしての光学特性を示すフレネルレンズ面12と、光学特性に関係ない非レンズ面13とから構成されている。このフレネルレンズシート10は、図1に示すように、外周部10Aでは、フレネルレンズ部11のレンズ高さhが、ピッチPと投射系の設計から与えられるレンズ角θとから一義的に決定されている。
【0019】
本実施形態では、図2(A)に示すように、位置Dから中心Cまでの部分10Bで、レンズ高さhを通常の高さよりも高く設定するようにしたものである。例えば、隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、位置Dから中心Cまで、通常の(光学設計上の)レンズ高さh1よりも高い高さh2とするようにしてもよいし、また、隣り合ったn個のレンズ高さhを、通常のレンズ高さh1よりも連続的に高くなるようにしてもよい。さらに、上記レンズ高さhの設定を、適宜組み合わせて使用してもよい。
【0020】
特に、フレネルレンズシート10は、図4(A)に示すように、隣あった2個のフレネルレンズ部群で構成されることが効果的である。この理由は、図4(B)に示すように、フレネルレンズ部群が2個以上であると、レンチキュラーレンズ50との接触箇所が減少し、スクリーンとしてセッティングした場合に、レンチキュラーレンズ50の荷重をうけるフレネルレンズ部11が少なくなり、レンズ山頂部14への荷重が大きくなるため、図4(B)のGで示す位置のレンチキュラーレンズがつぶれやすくなる。そして、レンズ山頂部での荷重が大きいことから、大きな力でこすれられるために、コスレやすい。このため、フレネルレンズ部群の数は、2個が望ましい。
【0021】
また、レンズ高さを2倍としない理由は以下の通りである。図5(A),(B)に示すように、レンズ高さを2倍にすると、ピッチも2倍のフレネルレンズができてしまう。しかし、図5(C)に示すように、モアレを回避するためにファインピッチとしているのに、(D)に示すように、倍ピッチとなってしまうので、モアレに対して有効ではなくなる。このために、図5(E)に示すように、非レンズ面を若干残して、明暗稿を存在させる必要があるからである。
【0022】
この実施形態では、フレネルレンズシート10の中心部10Bとは、レンズ中心Cから20mm未満の位置Dまでの領域をいい、外周部10Aは、中心部10Bよりも外側の領域をいう。
【0023】
フレネルレンズシート10において、レンズ形状の微妙な変化と非レンズ面によって出射される迷光が発生すると、観察者に不快な明るさムラとなって見える原因は、以下の通りである。フレネルレンズシート10の外周部10Aに入射した光線の経路を図3(A)に、フレネルレンズシート10の中心部10Bに入射した光線の経路を図2(A)にそれぞれ示す。なお、従来のフレネルレンズシート10’の外周部10Aに入射した光線の経路を図3(B)に、中心部10Bに入射した光線の経路を図2(B)にそれぞれ示してある。
【0024】
図3(B)に示す通り、フレネルレンズシート10の外周部10Aでは、フレネルレンズ部11への入射角度が大きく、レンズ山頂部14への光線の経路は存在しないし、内部反射した光線は、非レンズ面13で全反射して、光源方向へ通過し(光線H)、観察者方向には出射しない。しかし、フレネルレンズシート10の中心部10Bでは、フレネルレンズ部11への入射角度は、ほぼ0°であり、従来のフレネルレンズシート10’は、図2(B)に示す通り、非レンズ面13と呼ばれる光学設計には関係のない面に光線が入射して全反射し、フレネルレンズ面12を透過して、観察者側へ出光する。このときに、切削工具の磨耗、金型形状の変化などによるレンズ山頂部14の変形部分を通過することによって、予期しない方向へ不要光線Lが出光してしまうため、ヘソの原因となる。
【0025】
また、図3(B)に示すように、フレネルレンズシート10の外周部においては、非レンズ面13が存在していることにより、フレネルレンズ面12での内部反射光がフレネルレンズシート10内で全反射を繰り返し、非レンズ面13やフレネルレンズ面12から出射する光が存在する。そして、フレネルレンズ面12から出射する迷光がカラーコーン、非レンズ面13から出射する迷光がレインボーの原因となる。
【0026】
この現象は、従来のフレネルレンズシート10’においても、考えられる現象であったが、レンズピッチP=0.1mm以上であれば問題のないレベルであった。しかし、本実施形態のフレネルレンズシート10などのように、ファインピッチ化によりレンズピッチP=0.1mm未満となることによって、不要光線Lの光線密度が大きくなり、顕著に認識されるようになってきた。
【0027】
以上説明したように、本実施形態では、フレネルレンズシート10の中心部10Bにおける同心円状のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを高く設定したので、例えば、図2(A)に示すように、中心部10Bで中心に向かうに従って、隣合ったフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、同心円半径方向の位置Dから中心Cまでに通常のレンズ高さh1よりも高い高さh2とすることによって、不要光線Lの発生の基である非レンズ面13の間隔を広くすることにより、中心部10B(=0〜20mm)の領域に発生するヘソの発生を防止することが可能となる。同様に、図3(A)に示すように、外周部に発生するカラーコーン,レインボーの発生を低減することが可能となる。本実施形態のフレネルレンズシート10は、レンズピッチP=0.1mm以下である場合に、特に有効である。
【0028】
【実施例】
以下、具体的な実施例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。図6は、本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3及び比較例を示す図である。なお、以下に示す各実施例では、同様な機能を果たす部分には、末尾に共通した符号を付して説明する。
【0029】
(実施例1)実施例1のフレネルレンズシート10は、中心部10Bの隣合ったn個(n=3)のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、通常(破線F参照)のレンズ高さよりも、連続的に高くなるように設定したものである。具体的には、このフレネルレンズシート50は、図6(A)に示すように、外周部D(中心Cからの距離が400mmの位置Dから最外周部Eまで)では、レンズ高さhは、光学設計によって算出したレンズ高さとした。そして、中心Cからの距離が400mm未満の位置Dで隣合った3個のフレネルレンズ部11(i),11(i+1),11(i+2)のレンズ高さを、通常(破線F参照)のレンズ高さよりも連続的に高くし、中心Cから20mmの位置D1から中心Cに向かい隣合ったレンズ高さhを、通常のレンズ高さの約2倍、約3倍とした、ピッチ0.05mmのレンズシートである。
【0030】
(実施例2)実施例2のフレネルレンズシート20は、隣合ったフレネルレンズ部21のレンズ高さhを、通常(破線F参照)のレンズ高さよりも高くなるように設定したものである。具体的には、このフレネルレンズシート20は、図6(B)に示すように、フレネルレンズ最外周部Eから隣合うフレネルレンズ部21(i)に対して、フレネルレンズ部21(i+1)のレンズ高さhを、0.5μm高くした、ピッチ0.05mmのレンズシートである。
【0031】
(実施例3)実施例3のフレネルレンズシート30は、中心部30Bの隣合ったフレネルレンズ部のレンズ高さhを、通常の(光学設計上の)レンズ高さFよりも連続的に高くなるように設定したものである。具体的には、このフレネルレンズシート30は、図6(C)に示すように、外周部30A(中心Cからの距離が400mmまでの位置Dから最外周部Eまで)では、レンズ高さhは、光学設計によって算出したレンズ高さとした。そして、中心部30Cでは、中心Cからの距離が400mm未満の位置Dまでを、隣合ったレンズ高さhを通常のレンズ高さ(破線F参照)よりも連続的に高くし、中心Cから20mmの位置D3から中心Cに向かい隣合ったレンズ高さhを通常(破線F参照)の約2倍とした、ピッチ0.05mmのレンズシートである。
【0032】
(比較例)比較例のフレネルレンズシート40は、図6(D)に示すように、フレネルレンズシート全面で、レンズ高さhは、光学設計によって算出したレンズ高さとした、ピッチ0.05mmのレンズシートを用いた。
【0033】
図4は、本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3及び比較例の評価結果を示す図である。図4に示すように、比較例では、フレネルレンズシートの中心部(8mm程度の領域)で、ヘソが観察されたが、実施例1〜3では、ヘソが観察されなかった。また、カラーコーン,レインボーも比較例に対して、良化することが確認された。
【0034】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、フレネルレンズ部の隣合うn個のフレネルレンズ部群のレンズ高さを高く設定するようにしたので、不要光線の発生の基である非レンズ面の間隔を広くすることにより、中心部に発生するヘソの発生を防止することができると共に、カラーコーン,レインボーの発生を低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレネルレンズシートの実施形態を示す図である。
【図2】本発明によるフレネルレンズシートの実施形態を示す図である。
【図3】本発明によるフレネルレンズシートの実施形態を示す図である。
【図4】本実施形態のフレネルレンズシートのフレネルレンズ部群の好適な数を説明する図である。
【図5】本実施形態のフレネルレンズシートのフレネルレンズ部群の好適なピッチを説明する図である。
【図6】本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3、及び、比較例を示す図である。
【図7】本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3、及び、比較例の評価結果を示す図である。
【図8】従来のフレネルレンズシートの製造方法を説明する図である。
【図9】従来のフレネルレンズシートを組み込んだ透過型プロジェクションテレビ(PTV)とその課題を示す図である。
【符号の説明】
10〜30 フレネルレンズシート
11 フレネルレンズ部
12 フレネルレンズ面
13 非レンズ面
14 山頂部
【発明の属する技術分野】
本発明は、背面投射型映像表示装置などに用いられるフレネルレンズシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来のフレネルレンズシートの製造方法を説明する図である。従来のフレネルレンズシートは、図8(A)に示すように、金属板を旋盤などの切削工具70によって切削した金型81を使用して製造していた。また、金型81は、図8(B)に示すように、2P(photo−polymer)法やプレス法、鍍金法などにより複製82を作製して使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術では、金型81を切削する場合には、切削工具70の磨耗や金属板の切削性から、レンズ各部の形状が微小領域で変形する場合がある。例えば、図8(A)に示すように、新品の切削工具70を用いて、金型81の外周部を切削した切削開始時には、正確なレンズ型形状を作製できたとしても、金型81の中心部を切削する切削終了時には、切削工具70が摩耗して、レンズ型形状が変形してしまうことがあった。
【0004】
また、図8(B)に示すように、金型81から複製82を作製して使用する場合に、金型形状を正確に転写できないことがあった。
【0005】
従って、従来のフレネルレンズシートは、上記いずれの場合であっても、製作されたレンズ形状が設計値通りの形状とは微妙に異なった形状となることがあった。このようなフレネルレンズシートは、レンズ形状の微妙な変化によって設計とは異なる方向へ出射する迷光と呼ばれる光線が発生してしまう。さらに、フレネルレンズシートは、凸レンズを同心円状に輪切りにした形状であるためにレンズ面81aと非レンズ面81bが存在するので、フレネルレンズシート内部で乱反射した光線が、非レンズ面81bを通過して、設計とは異なる方向へ出射する迷光が発生してしまう。この迷光は、フレネルレンズシートの中心部で発生すると、観察者に不快な明るさムラとなって見えることとなり、外周部で発生すると、色ムラになって見えることとなる。
【0006】
図9は、従来のフレネルレンズシートを組み込んだ透過型プロジェクションテレビ(PTV)とその課題を示す図である。透過型PTV90は、上述したフレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートを組み合わせたスクリーン91に、光源からの映像を投射するが背面投射型映像表示装置である。この透過型PTV90は、例えば、図9(A)に示すように、全白色信号を入力した状態で画面中央に対して、30°〜40°上方からスクリーン中心部を観察した場合に、0〜300mmの位置に、図9(B)に示すような扇状の色付部(カラーコーン)Bが観察される。特に、その中心(0〜20mm)の位置には、貝殻状の白濁部(ヘソ)Aが強く観察されることがあった。さらに、下方の300〜400mm付近にも、扇状の色付部(レインボー)Cが観察されることがあった。
【0007】
近年、透過型PTV90は、ハイビジョン映像等の高画質の映像に対応するために、スクリーン91をファインピッチとすることが主流となってきており、フレネルレンズシートにおける同心円状のレンズピッチの微細化を行うと、単位長さ当たりのレンズ本数が増加するために、上述したヘソA,カラーコーンB,レインボーCの原因となる迷光を発生させる原因が増えることとなった。従って、フレネルレンズシートのファインピッチ化が進むにつれて、ヘソA,カラーコーンB,レインボーCの問題がますます重要となってきた。
【0008】
また、特開2000−171613号は、中心部(20mm未満の領域)でフレネルレンズのピッチを大きくすることによって、上記ヘソ(特開2000−171613号内では、ホワイトスポットと称している)の問題への対応を行っているが、その他の問題であるカラーコーンやレインボーの解消は、されていない状況である。
【0009】
本発明の課題は、フレネルレンズ部内で発生する迷光を低滅させ、ヘソ,カラーコーン及びレインボーの発生を解消させることができるフレネルレンズシートを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、背面投射型映像表示装置のスクリーンに用いられ、複数のフレネルレンズ部を有するフレネルレンズシートであって、隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のフレネルレンズ部の高さを、光学設計上のレンズ高さよりも高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、一定に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、連続的に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、一定に高くする部分と連続的に高くする部分とを組み合わせていることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、2個のフレネルレンズ部群で構成されることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0015】
請求項6の発明は、請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合った2個のフレネルレンズ部群は、中心部に近いレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高に対して、1.1倍〜1.9倍の範囲で一定に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0016】
請求項7の発明は、請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記隣り合った2個のフレネルレンズ部群は、中心部に近いレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高に対して、1.1倍〜1.9倍の範囲で連続的に高くすることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0017】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記フレネルレンズ部は、同心円状に配置されていることを特徴とするフレネルレンズシートである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、実施の形態をあげ、本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図4は、本発明によるフレネルレンズシートの一実施形態を示す図である。この実施形態のフレネルレンズシート10は、透過型PTV90のスクリーン91(図9参照)に用いられる複数のフレネルレンズ部11が同心円状に形成されたサーキュラーフレネルレンズシートであって、そのフレネルレンズ部11は、フレネルレンズとしての光学特性を示すフレネルレンズ面12と、光学特性に関係ない非レンズ面13とから構成されている。このフレネルレンズシート10は、図1に示すように、外周部10Aでは、フレネルレンズ部11のレンズ高さhが、ピッチPと投射系の設計から与えられるレンズ角θとから一義的に決定されている。
【0019】
本実施形態では、図2(A)に示すように、位置Dから中心Cまでの部分10Bで、レンズ高さhを通常の高さよりも高く設定するようにしたものである。例えば、隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、位置Dから中心Cまで、通常の(光学設計上の)レンズ高さh1よりも高い高さh2とするようにしてもよいし、また、隣り合ったn個のレンズ高さhを、通常のレンズ高さh1よりも連続的に高くなるようにしてもよい。さらに、上記レンズ高さhの設定を、適宜組み合わせて使用してもよい。
【0020】
特に、フレネルレンズシート10は、図4(A)に示すように、隣あった2個のフレネルレンズ部群で構成されることが効果的である。この理由は、図4(B)に示すように、フレネルレンズ部群が2個以上であると、レンチキュラーレンズ50との接触箇所が減少し、スクリーンとしてセッティングした場合に、レンチキュラーレンズ50の荷重をうけるフレネルレンズ部11が少なくなり、レンズ山頂部14への荷重が大きくなるため、図4(B)のGで示す位置のレンチキュラーレンズがつぶれやすくなる。そして、レンズ山頂部での荷重が大きいことから、大きな力でこすれられるために、コスレやすい。このため、フレネルレンズ部群の数は、2個が望ましい。
【0021】
また、レンズ高さを2倍としない理由は以下の通りである。図5(A),(B)に示すように、レンズ高さを2倍にすると、ピッチも2倍のフレネルレンズができてしまう。しかし、図5(C)に示すように、モアレを回避するためにファインピッチとしているのに、(D)に示すように、倍ピッチとなってしまうので、モアレに対して有効ではなくなる。このために、図5(E)に示すように、非レンズ面を若干残して、明暗稿を存在させる必要があるからである。
【0022】
この実施形態では、フレネルレンズシート10の中心部10Bとは、レンズ中心Cから20mm未満の位置Dまでの領域をいい、外周部10Aは、中心部10Bよりも外側の領域をいう。
【0023】
フレネルレンズシート10において、レンズ形状の微妙な変化と非レンズ面によって出射される迷光が発生すると、観察者に不快な明るさムラとなって見える原因は、以下の通りである。フレネルレンズシート10の外周部10Aに入射した光線の経路を図3(A)に、フレネルレンズシート10の中心部10Bに入射した光線の経路を図2(A)にそれぞれ示す。なお、従来のフレネルレンズシート10’の外周部10Aに入射した光線の経路を図3(B)に、中心部10Bに入射した光線の経路を図2(B)にそれぞれ示してある。
【0024】
図3(B)に示す通り、フレネルレンズシート10の外周部10Aでは、フレネルレンズ部11への入射角度が大きく、レンズ山頂部14への光線の経路は存在しないし、内部反射した光線は、非レンズ面13で全反射して、光源方向へ通過し(光線H)、観察者方向には出射しない。しかし、フレネルレンズシート10の中心部10Bでは、フレネルレンズ部11への入射角度は、ほぼ0°であり、従来のフレネルレンズシート10’は、図2(B)に示す通り、非レンズ面13と呼ばれる光学設計には関係のない面に光線が入射して全反射し、フレネルレンズ面12を透過して、観察者側へ出光する。このときに、切削工具の磨耗、金型形状の変化などによるレンズ山頂部14の変形部分を通過することによって、予期しない方向へ不要光線Lが出光してしまうため、ヘソの原因となる。
【0025】
また、図3(B)に示すように、フレネルレンズシート10の外周部においては、非レンズ面13が存在していることにより、フレネルレンズ面12での内部反射光がフレネルレンズシート10内で全反射を繰り返し、非レンズ面13やフレネルレンズ面12から出射する光が存在する。そして、フレネルレンズ面12から出射する迷光がカラーコーン、非レンズ面13から出射する迷光がレインボーの原因となる。
【0026】
この現象は、従来のフレネルレンズシート10’においても、考えられる現象であったが、レンズピッチP=0.1mm以上であれば問題のないレベルであった。しかし、本実施形態のフレネルレンズシート10などのように、ファインピッチ化によりレンズピッチP=0.1mm未満となることによって、不要光線Lの光線密度が大きくなり、顕著に認識されるようになってきた。
【0027】
以上説明したように、本実施形態では、フレネルレンズシート10の中心部10Bにおける同心円状のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを高く設定したので、例えば、図2(A)に示すように、中心部10Bで中心に向かうに従って、隣合ったフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、同心円半径方向の位置Dから中心Cまでに通常のレンズ高さh1よりも高い高さh2とすることによって、不要光線Lの発生の基である非レンズ面13の間隔を広くすることにより、中心部10B(=0〜20mm)の領域に発生するヘソの発生を防止することが可能となる。同様に、図3(A)に示すように、外周部に発生するカラーコーン,レインボーの発生を低減することが可能となる。本実施形態のフレネルレンズシート10は、レンズピッチP=0.1mm以下である場合に、特に有効である。
【0028】
【実施例】
以下、具体的な実施例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。図6は、本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3及び比較例を示す図である。なお、以下に示す各実施例では、同様な機能を果たす部分には、末尾に共通した符号を付して説明する。
【0029】
(実施例1)実施例1のフレネルレンズシート10は、中心部10Bの隣合ったn個(n=3)のフレネルレンズ部11のレンズ高さhを、通常(破線F参照)のレンズ高さよりも、連続的に高くなるように設定したものである。具体的には、このフレネルレンズシート50は、図6(A)に示すように、外周部D(中心Cからの距離が400mmの位置Dから最外周部Eまで)では、レンズ高さhは、光学設計によって算出したレンズ高さとした。そして、中心Cからの距離が400mm未満の位置Dで隣合った3個のフレネルレンズ部11(i),11(i+1),11(i+2)のレンズ高さを、通常(破線F参照)のレンズ高さよりも連続的に高くし、中心Cから20mmの位置D1から中心Cに向かい隣合ったレンズ高さhを、通常のレンズ高さの約2倍、約3倍とした、ピッチ0.05mmのレンズシートである。
【0030】
(実施例2)実施例2のフレネルレンズシート20は、隣合ったフレネルレンズ部21のレンズ高さhを、通常(破線F参照)のレンズ高さよりも高くなるように設定したものである。具体的には、このフレネルレンズシート20は、図6(B)に示すように、フレネルレンズ最外周部Eから隣合うフレネルレンズ部21(i)に対して、フレネルレンズ部21(i+1)のレンズ高さhを、0.5μm高くした、ピッチ0.05mmのレンズシートである。
【0031】
(実施例3)実施例3のフレネルレンズシート30は、中心部30Bの隣合ったフレネルレンズ部のレンズ高さhを、通常の(光学設計上の)レンズ高さFよりも連続的に高くなるように設定したものである。具体的には、このフレネルレンズシート30は、図6(C)に示すように、外周部30A(中心Cからの距離が400mmまでの位置Dから最外周部Eまで)では、レンズ高さhは、光学設計によって算出したレンズ高さとした。そして、中心部30Cでは、中心Cからの距離が400mm未満の位置Dまでを、隣合ったレンズ高さhを通常のレンズ高さ(破線F参照)よりも連続的に高くし、中心Cから20mmの位置D3から中心Cに向かい隣合ったレンズ高さhを通常(破線F参照)の約2倍とした、ピッチ0.05mmのレンズシートである。
【0032】
(比較例)比較例のフレネルレンズシート40は、図6(D)に示すように、フレネルレンズシート全面で、レンズ高さhは、光学設計によって算出したレンズ高さとした、ピッチ0.05mmのレンズシートを用いた。
【0033】
図4は、本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3及び比較例の評価結果を示す図である。図4に示すように、比較例では、フレネルレンズシートの中心部(8mm程度の領域)で、ヘソが観察されたが、実施例1〜3では、ヘソが観察されなかった。また、カラーコーン,レインボーも比較例に対して、良化することが確認された。
【0034】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、フレネルレンズ部の隣合うn個のフレネルレンズ部群のレンズ高さを高く設定するようにしたので、不要光線の発生の基である非レンズ面の間隔を広くすることにより、中心部に発生するヘソの発生を防止することができると共に、カラーコーン,レインボーの発生を低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレネルレンズシートの実施形態を示す図である。
【図2】本発明によるフレネルレンズシートの実施形態を示す図である。
【図3】本発明によるフレネルレンズシートの実施形態を示す図である。
【図4】本実施形態のフレネルレンズシートのフレネルレンズ部群の好適な数を説明する図である。
【図5】本実施形態のフレネルレンズシートのフレネルレンズ部群の好適なピッチを説明する図である。
【図6】本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3、及び、比較例を示す図である。
【図7】本発明によるフレネルレンズシートの実施例1〜3、及び、比較例の評価結果を示す図である。
【図8】従来のフレネルレンズシートの製造方法を説明する図である。
【図9】従来のフレネルレンズシートを組み込んだ透過型プロジェクションテレビ(PTV)とその課題を示す図である。
【符号の説明】
10〜30 フレネルレンズシート
11 フレネルレンズ部
12 フレネルレンズ面
13 非レンズ面
14 山頂部
Claims (8)
- 背面投射型映像表示装置のスクリーンに用いられ、複数のフレネルレンズ部を有するフレネルレンズシートであって、
隣り合ったn個(nは自然数)のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のフレネルレンズ部の高さを、光学設計上のレンズ高さよりも高くすることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、一定に高くすることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、連続的に高くすることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、中心部に近い(n−1)個のうち、少なくとも1個のレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高さに対して、一定に高くする部分と連続的に高くする部分とを組み合わせていることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記隣り合ったn個のフレネルレンズ部群は、2個のフレネルレンズ部群で構成されることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記隣り合った2個のフレネルレンズ部群は、中心部に近いレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高に対して、1.1倍〜1.9倍の範囲で一定に高くすることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記隣り合った2個のフレネルレンズ部群は、中心部に近いレンズ高さを、中心部に向かうに従って、光学設計上のレンズ高に対して、1.1倍〜1.9倍の範囲で連続的に高くすることを特徴とするフレネルレンズシート。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のフレネルレンズシートにおいて、
前記フレネルレンズ部は、同心円状に配置されていることを特徴とするフレネルレンズシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002110561A JP3936617B2 (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | フレネルレンズシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002110561A JP3936617B2 (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | フレネルレンズシート |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003302705A JP2003302705A (ja) | 2003-10-24 |
JP2003302705A6 true JP2003302705A6 (ja) | 2005-11-04 |
JP3936617B2 JP3936617B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=29393662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002110561A Expired - Fee Related JP3936617B2 (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | フレネルレンズシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3936617B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5581127B2 (ja) * | 2010-06-16 | 2014-08-27 | 株式会社エンプラス | 光束制御部材およびこれを備えた光学装置 |
JP6056604B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-01-11 | 株式会社島津製作所 | 背面投写型表示装置及びそれに用いられるフレネルレンズ |
-
2002
- 2002-04-12 JP JP2002110561A patent/JP3936617B2/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100390328B1 (ko) | 프레넬 렌즈시트 | |
KR100793478B1 (ko) | 투과형 스크린 및 리어형 프로젝터 | |
JP4475302B2 (ja) | プロジェクタ及び投射装置 | |
US7253954B2 (en) | Flat valley fresnel lens | |
JP2004077535A (ja) | フレネルレンズシート | |
JP4981300B2 (ja) | 焦点板及びそれを備える光学ファインダー | |
WO2019202935A1 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2007114401A (ja) | 透過型スクリーン及び背面投射型表示装置 | |
US20090002818A1 (en) | Rear Surface Projection Type Screen and Rear Surface Projection Type Display Device | |
US8274736B2 (en) | Transmission-type screen, projection-type display device, and image displaying method | |
JP5401977B2 (ja) | 画像表示装置および光源装置 | |
JP2004110002A (ja) | 透過型スクリーン用の拡散シート及び透過型スクリーン | |
JP3936617B2 (ja) | フレネルレンズシート | |
JP2003302705A6 (ja) | フレネルレンズシート | |
JP2020013151A (ja) | レンズアレイ及びヘッドアップディスプレイ | |
CN1996140B (zh) | 高清晰度薄膜反射式屏幕 | |
JPWO2007097227A1 (ja) | フレネルレンズシート、背面投射型スクリーン及び背面投射型表示装置 | |
US4921329A (en) | Rear projection screen | |
JP2008145845A (ja) | スクリーン、リアプロジェクタ、プロジェクションシステム | |
CN217846882U (zh) | 背投式投影屏幕 | |
JP2588563B2 (ja) | 透過形スクリーン | |
JP2002196421A (ja) | フレネルレンズ | |
JPH0580421A (ja) | プロジエクシヨンスクリーン | |
JP2002318425A (ja) | 背面投射型スクリーンおよび背面投射型ディスプレイ | |
JP2005140813A (ja) | フレネルレンズシート |