JP4475302B2 - プロジェクタ及び投射装置 - Google Patents
プロジェクタ及び投射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4475302B2 JP4475302B2 JP2007205429A JP2007205429A JP4475302B2 JP 4475302 B2 JP4475302 B2 JP 4475302B2 JP 2007205429 A JP2007205429 A JP 2007205429A JP 2007205429 A JP2007205429 A JP 2007205429A JP 4475302 B2 JP4475302 B2 JP 4475302B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- diffusion
- diffuser
- image forming
- diffusing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 110
- 238000009826 distribution Methods 0.000 claims description 104
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 claims description 96
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 16
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 16
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 15
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 13
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 13
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 6
- 230000004313 glare Effects 0.000 description 6
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
- 206010047571 Visual impairment Diseases 0.000 description 1
- 230000004075 alteration Effects 0.000 description 1
- 230000001427 coherent effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 229910052736 halogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002367 halogens Chemical class 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 229910001507 metal halide Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000005309 metal halides Chemical class 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/48—Laser speckle optics
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B21/00—Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
- G03B21/14—Details
- G03B21/20—Lamp housings
- G03B21/208—Homogenising, shaping of the illumination light
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Description
そのプロジェクタの照明装置として、従来はメタルハライドランプやハロゲンランプ等が利用されていたが、近時では照明装置およびプロジェクタの小型化を図るため、半導体レーザ(LD)の利用が提案されている。レーザ光源の利点として、小型化以外にも、色再現性がよいことや、輝度およびコントラストの高い映像表示が可能であること、瞬時点灯が可能であることなどが挙げられる。
また、特許文献2に記載の表示光学系は、光を発する光源と、光源から射出された光を走査する走査手段と、走査手段により走査される光を表示面に表示させる第1光学系及び第2光学系とを備えている。この第1光学系は、走査手段により走査された光に中間像を形成させる光学系であり、第2光学系は、中間像からの光を表示面上に結像させる光学系である。また、第1光学系と第2光学系との間には、入射したレーザビームの拡がり角を拡大して第2光学系に入射させる光拡散角変換素子が設けられている。この光拡散角変換素子により、観察者が観察する走査面上への光束の入射角(拡がり角)を大きくすることで、第2光学系に入射する光の入射角が異なる複数の光成分を生成することができる。これにより、スペックルノイズを低減することが可能である。
本発明のプロジェクタは、光を射出する光源と、該光源からの光を利用して、所望の大きさの画像を形成する画像形成部と、該画像形成部により形成された画像を被投射面に投射する投射装置とを備え、前記投射装置が、前記画像形成部から射出された光により中間像が形成される位置に配置され、前記光を形成された中間像を拡散する光拡散部材と、該光拡散部材により拡散された光を前記被投射面に投射する投射光学系とを有し、前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布を備えることを特徴とする。
このとき、光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布である。すなわち、光の中心軸に対して一方側の光線と、他方側の光線との光学的距離は長くなるため、スペックルノイズの低減に寄与する光学的距離の差の長い光線の光強度を強くすることができる。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。これにより、被投射面と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
なお、本発明は、拡散部材の一部における所定の位置から射出された光の拡散強度分布が、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布を備えていれば良い。すなわち、ここで言う拡散強度分布とは、光拡散部材の射出端面に対して垂直な面内の分布であり、いずれの面内においても上述した拡散強度分布を有する円環状の凸部であっても良い。また、任意の面内においては凸部はなく、3次元的に見て2つの凸部を有する拡散強度分布であっても良い。
このとき、光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸にまたがって平坦部を有する分布である。すなわち、光の中心軸に対して一方側の光線と、他方側の光線との光学的距離は長くなるため、スペックルノイズの低減に寄与する光学的距離の差の長い光線の光強度を強くすることができる。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。これにより、被投射面と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
なお、ここで言う拡散強度分布とは、光拡散部材の射出端面に対して垂直な面内の分布である。
このように、画像形成部と光拡散部材との間の光路上に中間像形成光学系を設けることにより、光拡散部材に均一な光を入射させることができるため、光拡散部材により射出されるスペックルノイズをより効果的に低減させることが可能となる。
また、一般に用いられる体積型の光拡散板は、CGHに比べて光軸方向の厚みが厚いため、光拡散版により拡散され投射光学系により被投射面に投射された画像は像ボケが発生してしまう。しかしながら、CGHは、光拡散板に比べて厚みが薄いため、像ボケが発生しないので、鮮明な画像を表示することが可能となる。
さらに、投射光学系が取り込めるように光の拡散度合いが制御されたCGHを作製することも可能となる。これにより、CGHにより拡散された光が、投射光学系から外れることがないため、光の損失を抑えることが可能となる。
本発明のプロジェクタの一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
本実施形態においては、プロジェクタとして空間光変調装置で生成された画像情報を含む色光を投射系を介してスクリーン(被投射面)上に投射する投射型のプロジェクタを例に挙げて説明する。
プロジェクタ1は、図1に示すように、光源装置10と、光変調装置(画像形成部)20と、ダイクロイックプリズム(色合成手段)30と、投射装置40とを備えている。また、以下の説明においては、光変調装置を液晶ライトバルブと称する。
光源装置10は、赤色光を射出する赤色光源装置(光源)10Rと、緑色光を射出する緑色光源装置(光源)10Gと、青色光を射出する青色光源装置(光源)10Bとからなる。
また、液晶ライトバルブ20は、赤色光源装置10Rから射出された光を画像情報に応じて光変調する2次元の赤色用光変調装置20Rと、緑色光源装置10Gから射出された光を画像情報に応じて光変調する2次元の緑色用光変調装置20Gと、青色光源装置10Bから射出された光を画像情報に応じて光変調する2次元の青色用光変調装置20Bとからなる。さらに、ダイクロイックプリズム30は、各光変調装置20R,20G,20Bにより変調された各色光を合成するものである。
また、投射装置40は、ダイクロイックプリズム30で合成された光をスクリーン50上に投射するものである。
投射装置40は、図2に示すように、光路上に第1レンズ群41と、ディフューザ43と、第2レンズ群45とをこの順に備えている。また、液晶ライトバルブ20R,20G,20Bの射出端面20bから第2レンズ群45までの光学的距離をd1とし、第2レンズ群45からスクリーン50の入射端面50aまでの光学的距離をd2とすると、d1<d2の関係が成り立つ。
また、例えば、図3に示すディフューザ43の深さt1は、約100nmであり、光軸O方向の厚みは1μm〜10μm程度であることが好ましい。
第1レンズ群41から射出された光は、図2に示すように、ディフューザ43の入射端面43aに対して垂直な方向から入射し、ディフューザ43の射出端面43bから散乱角θで射出され、第2レンズ群45によりスクリーン50に投射される。
ここで、ディフューザ43の点Q(中間像の端部側の点)において拡散される光について説明する。ここで、ディフューザ43において拡散された光は所定の幅を有する光となり、平面視したときの上端側の光線をL1とし、光の中心軸の光線をL2とし、下端側の光線をL3とする。また、ディフューザ43により拡散された光は、第2レンズ群45により、スクリーン50の上端側に集光する。このとき、光線L1,光線L2,光線L3のディフューザ43からスクリーン50までの光路長(光学的距離)はL1<L2<L3となっている。
ここで、入射端面43aの点Qに対して垂直に入射した光のディフューザ43による光拡散強度分布を図5に示す。図5の横軸は、図2に示すディフューザ43における散乱角θであり、縦軸は光強度を示す。
図5に示すように、ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布が、相対的に光路差が長くなる光、すなわち、散乱角θ1における光線L1の光強度A1及び散乱角θ3における光線L3の光強度A3が最も強くなるように形成されている。すなわち、ディフューザ43は、当該ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布が、中心軸に対して対称に1つずつの凸部を有する拡散強度分布となるように形成されている。具体的には、拡散強度分布は、ディフューザ43の射出端面43bから見て円環状の分布である。なお、ここで言う拡散強度分布とは、ディフューザ43の射出端面43bに対して垂直な面内の分布である。
また、ディフューザ43の同心円上(中間像の端部側の点)から射出される光の拡散強度分布が、図5に示すような分布となっている。
なお、図5で示す角度θ1より左側、角度θ3より右側に凸部を有する拡散強度分布となると、光を損失する可能性がある。これにより、図6に示す一点鎖線のガウス分布の半値幅の角度(±2.5°)に凸部を有する拡散強度分布であっても良い(図6に示す実線)。このような拡散強度分布では、角度θ1,θ3に凸部を有する拡散強度分布に比べると光路長は短くなるが、光損失を低減しつつ、スペックルノイズを低減することが可能となる。
本実施形態では、ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布は、図5に示す拡散強度分布及び図6に示す拡散強度分布のいずれも適用することができるが、図5に示す拡散強度分布を例に挙げて説明する。
そこで、本実施形態のディフューザ43は、光路差が大きい光線L1の光強度A1及び光線L3の光強度A3が最も大きくなるように形成されている。すなわち、ディフューザ43から拡散される光の拡散強度分布は、光線L1及び光線L3の2つがピーク強度となり、光線L2の光強度A2は、光線L1及び光線L3の光強度A1,A3に比べて半分程度となっている。これにより、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線L1及び光線L3を十分に活用することができる。
このように、ディフューザ43により複数の散乱パターンを形成し、スクリーン50上で時間的に重畳させることによりスペックルノイズを低減する。
また、d1<d2なので、光路長が長いd2の区間で、ディフューザ43が図5に示す分布を有することにより、相対的な光路長の差をより大きくすることが可能となる。したがって、より効果的にスペックルを低減させることが可能となる。
つまり、本実施形態のプロジェクタ1は、より確実にスペックルを低減することが可能である。
また、ディフューザ43から拡散される光の拡散強度分布は、図5に示すように、中心軸に対して対称な拡散強度分布でなくても良い。すなわち、光線L1の光強度A1と、光線L3の光強度A3とが必ずしも同じ光強度でなくても良く、光線L2の光強度A2より大きい光強度であれば良い。
また、ディフューザ43としてホログラム素子を用いたがこれに限るものではなく、マイクロレンズアレイであっても良い。
また、図2に示すように、ディフューザ43の中心の点Q0から射出された光線L1aと光線L3aとの光路長が同じになるため、光線L1aと光線L2aとの光路差と、光線L2aと光線L3aとの光路差とが同じになる。したがって、点Q0における光の拡散強度分布は、図7に示すように、散乱角θ1aにおける光線L1aの光強度A1a,光線L2aの光強度A2a,散乱角θ3aにおける光線L3aの光強度A3aの光強度が強くなるように、3つの凸部を有する強度分布であることが好ましい。このように、ディフューザ43の所定の位置から射出される光の拡散強度分布が、当該ディフューザ43の入射端面43aの光の入射位置によって異なる分布であっても良い。この構成により、ディフューザ43のどの位置に入射した光もスペックルノイズの低減に寄与する光線の光強度が強いため、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるので、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
また、ディフューザ43として、図3に示すレリーフ型に限らず、斜面を有する三角形状の凹部を有する、いわゆる、ブレーズ型のものであってもよい。
また、角度θ1及び角度θ3に凸部を有する拡散強度分布としたが、少なくとも角度0°が窪んでいる拡散強度分布であれば良い。
また、本実施形態では、拡散強度分布は、円環状の凸部を有しているディフューザ43を用いたが、任意の面内においては凸部はなく、3次元的に見て2つの凸部を有する拡散強度分布であっても良い。
このような走査型のプロジェクタにおいても、本実施形態と同様に、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるので、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
なお、走査型のプロジェクタの場合、ディフューザ43の入射端面43aに対して光が斜めに入射するが、射出端面43bに沿う方向の拡散強度分布は、スペックルノイズの低減に寄与する光線の光強度が強くなる分布である。
図2に示す一実施形態では、ディフューザ(光拡散部材)43を静止させたままであったが、図9に示すように、ディフューザ43を回転軸Pを中心に回転させても良い。この構成では、ディフューザ43の入射端面43aに入射する光の位置が刻々と変化するため、この変化に伴い、視認されるスペックル(干渉による斑点模様)が移動したり、スペックルのパターンが複雑に変化する。その結果、人間の眼の残像時間内でスペックルのパターンが積分平均化され、スペックルによるシンチレーション(光のぎらつき現象)が視認されなくなる。これにより、スクリーン50と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
なお、回転軸Pはディフューザ43に形成される液晶ライトバルブ20R,20G,20Bの中間像の対角線の中心に限らず、図10に示すように、中間像の形成領域Kから外れた領域に回転軸Pが配置されたディフューザ60であっても良い。この構成では、ディフューザ60の大きさは、ディフューザ43の約2倍の大きさとなっている。このディフューザ60上の中間像が形成されない領域を回転軸Pとして回転させることにより、ディフューザ60に入射した光は死点(動きが一瞬止まる点)が発生しないため、スペックルノイズの発生をより効果的に抑えることが可能となる。
図1に示す一実施形態では、ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布は、図5に示すように、2つのピーク強度を有する分布としたが、これに代えて、光の中心軸にまたがって平坦部を有する矩形状の分布(フラットトップ)であっても良い。
すなわち、本変形例のディフューザの点Qから射出される光の拡散強度分布は、図11に示すように、ディフューザからスクリーン50までの相対的な光路差が長くなる拡散角θ1の光線L1及び拡散角θ3の光線L3における光の強度が強くなる分布である。また、本変形例の光の拡散強度分布は、散乱角θ1の光線L1の光強度から散乱角θ3の光線L3までの光強度A1が一定となっている。
なお、本変形例におけるディフューザの点Qから射出される光の拡散強度分布は、製造誤差によりフラットトップとなるのではなく、意図的にフラットトップの分布となるように(所定の領域にわたって平坦部を有するように)、ディフューザを設計し形成したものである。
また、本変形例は、点Qから射出される光線L2の光強度も光線L1及び光線L3の光強度と同じA1である点において第1実施形態と異なる。
本変形例のディフューザにおける光の拡散強度分布でも、図6に示すように、光の拡散光強度分布がガウス分布である場合に比べて、スペックルノイズの低減に寄与する光路差の長い光線L1及び光線L3の光強度を強くすることができる。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線L1及び光線L3を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
また、一実施形態の図5で示した光の拡散強度分布を有するディフューザ43に比べて、本変形例の図11で示した光の拡散強度分布を有するディフューザの製造の方が容易となる。ただし、ディフューザとしてホログラム素子を用いる場合は、第1実施形態の図5に示す光の拡散強度分布を有するディフューザ43も本変形例の図11に示す光の拡散強度分布を有するディフューザも容易に製造することが可能となる。
また、本変形例のディフューザから射出される光の拡散強度分布は、図11に示すように、矩形状の分布に限らず、図12に示すように、拡散強度分布の裾の部分が最大光強度A1から0になるまで、なだらかに変化する分布であっても良い。
なお、図11,図12に示すように、角度θ1〜θ3まで平坦な領域を有する必要はなく、わずかでも光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布であれば良い。このように、拡散強度分布がわずかでも光の中心軸にまたがって平坦部を有することにより、スペックルノイズを低減することが可能となる。
例えば、色光合成手段として、クロスダイクロイックプリズムを用いたが、これに限るものではない。色光合成手段としては、例えば、ダイクロイックミラーをクロス配置とし色光を合成するもの、ダイクロイックミラーを平行に配置し色光を合成するものを用いることができる。
また、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いても良いし、反射型のライトバルブを用いても良い。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
さらに、プロジェクタに限らず、レーザ加工機、露光装置のようなレーザ光を用いたすべての投射光学系に適用が可能である。
また、第1光学系の構成としては、両側テレセントリック特性を有する光学系としが、液晶ライトバルブにより形成された画像を拡大する拡大レンズと、拡大された光を平行化するコリメータレンズとを有する構成であっても良い。
また、プロジェクタの構成としては、フロントプロジェクタに限らず、リアプロジェクタであっても良い。
Claims (7)
- 光を射出する光源と、
該光源からの光を利用して、所望の大きさの画像を形成する画像形成部と、
該画像形成部により形成された画像を被投射面に投射する投射装置とを備え、
前記投射装置が、前記画像形成部から射出された光により中間像が形成される位置に配置され、前記光を拡散する光拡散部材と、
該光拡散部材により拡散された光を前記被投射面に投射する投射光学系とを有し、
前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつ、前記光の中心軸上の光強度と比べて同等以上の光強度を示す凸部を有する分布を備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記凸部を示す拡散角は、前記投射光学系が前記拡散された光を取り込むことができる最大許容角度と比べて同等以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成部と前記光拡散部材との間の光路上に、前記画像形成部から射出された光の中間像を形成する中間像形成光学系が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロジェクタ。
- 前記光拡散部材が、ホログラム素子であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
- 前記画像形成部が2次元の空間光変調素子であり、
前記光拡散部材により前記空間光変調素子の2次元の中間像が拡散されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。 - 前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布が、当該光拡散部材の入射端面の光の入射位置によって異なる分布であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
- 入射した光の中間像を形成する中間像形成光学系と、
該中間像形成光学系から射出された光を拡散する光拡散部材と、
該光拡散部材により拡散された光を被投射面に投射する投射光学系とを備え、
前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつ、前記光の中心軸上の光強度と比べて同等以上の光強度を示す凸部を有する分布であることを特徴とする投射装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007205429A JP4475302B2 (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | プロジェクタ及び投射装置 |
US12/170,119 US7972009B2 (en) | 2007-08-07 | 2008-07-09 | Projector and projection unit |
CNA2008101313578A CN101363967A (zh) | 2007-08-07 | 2008-08-06 | 投影机及投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007205429A JP4475302B2 (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | プロジェクタ及び投射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009042372A JP2009042372A (ja) | 2009-02-26 |
JP4475302B2 true JP4475302B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=40346169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007205429A Expired - Fee Related JP4475302B2 (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | プロジェクタ及び投射装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7972009B2 (ja) |
JP (1) | JP4475302B2 (ja) |
CN (1) | CN101363967A (ja) |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW201019032A (en) * | 2008-11-05 | 2010-05-16 | Young Optics Inc | Laser projection system |
US8366281B2 (en) | 2009-05-21 | 2013-02-05 | Eastman Kodak Company | Out-of-plane motion of speckle reduction element |
US8172404B2 (en) | 2009-05-21 | 2012-05-08 | Eastman Kodak Company | Projection with lenslet arrangement on speckle reduction element |
US20100296063A1 (en) * | 2009-05-21 | 2010-11-25 | Bietry Joseph R | Projection with larger intermediate image |
US8172403B2 (en) * | 2009-05-21 | 2012-05-08 | Eastman Kodak Company | Projection with curved speckle reduction element surface |
JP2011048226A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Seiko Epson Corp | プロジェクター |
JP2011128205A (ja) | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Seiko Epson Corp | 画像表示装置 |
JP5505121B2 (ja) * | 2010-06-22 | 2014-05-28 | 株式会社リコー | 集光光学ユニット、光走査装置、投影型画像表示装置及び電子機器 |
JP5601092B2 (ja) | 2010-08-27 | 2014-10-08 | セイコーエプソン株式会社 | 照明装置及びプロジェクター |
EP2615363B1 (en) | 2010-09-07 | 2016-11-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Illumination device using coherent light source |
EP3064895B1 (en) | 2010-09-07 | 2020-04-15 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Linear illumination device |
US8727543B2 (en) * | 2010-09-07 | 2014-05-20 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Projection type image display apparatus |
JP2012113183A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラム再生装置 |
JP5866968B2 (ja) * | 2011-01-13 | 2016-02-24 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
JP2012145804A (ja) * | 2011-01-13 | 2012-08-02 | Seiko Epson Corp | プロジェクター |
JP4816819B1 (ja) * | 2011-02-15 | 2011-11-16 | 大日本印刷株式会社 | 投射型映像表示装置 |
JP5849402B2 (ja) * | 2011-02-15 | 2016-01-27 | 大日本印刷株式会社 | 光学モジュール |
JP4894966B1 (ja) * | 2011-04-18 | 2012-03-14 | 大日本印刷株式会社 | 投射型映像表示装置 |
US8955988B1 (en) | 2011-04-28 | 2015-02-17 | Rawles Llc | Image modification in optical path |
JP5966363B2 (ja) * | 2011-06-20 | 2016-08-10 | 株式会社リコー | 光源装置及び画像投射装置 |
JP5892769B2 (ja) * | 2011-11-07 | 2016-03-23 | 三菱電機株式会社 | 投写型表示装置及び画像表示方法 |
CA2884903C (en) | 2013-10-20 | 2015-09-22 | Gerwin Damberg | Light field projectors and methods |
WO2015172236A1 (en) | 2014-05-15 | 2015-11-19 | Mtt Innovation Incorporated | Optimizing drive schemes for multiple projector systems |
CN105319710B (zh) * | 2014-07-28 | 2018-01-19 | 西安华科光电有限公司 | 一种激光光幕用激光器 |
JP6451388B2 (ja) | 2015-02-17 | 2019-01-16 | セイコーエプソン株式会社 | 照明装置およびプロジェクター |
JP6999418B2 (ja) * | 2015-02-18 | 2022-01-18 | アイマックス シアターズ インターナショナル リミテッド | 投影された光のためのスペックル除去システム |
JP6198151B2 (ja) * | 2015-09-25 | 2017-09-20 | 大日本印刷株式会社 | 照明装置および光偏向装置 |
JP6090415B2 (ja) * | 2015-11-27 | 2017-03-08 | 大日本印刷株式会社 | 光学モジュール |
CN109946907A (zh) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 中强光电股份有限公司 | 投影装置 |
JP7292848B2 (ja) * | 2018-10-16 | 2023-06-19 | キヤノン株式会社 | 光学装置及びそれを備える撮像システム |
WO2020166650A1 (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-20 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯、及び車両用灯具 |
EP3992527A4 (en) * | 2019-06-28 | 2023-08-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | LIGHTING DEVICE AND LIGHTING SYSTEM |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6259561B1 (en) * | 1999-03-26 | 2001-07-10 | The University Of Rochester | Optical system for diffusing light |
US6747781B2 (en) | 2001-06-25 | 2004-06-08 | Silicon Light Machines, Inc. | Method, apparatus, and diffuser for reducing laser speckle |
JP4534453B2 (ja) | 2003-09-04 | 2010-09-01 | ソニー株式会社 | 投射型画像表示装置 |
JP4427737B2 (ja) * | 2004-04-22 | 2010-03-10 | ソニー株式会社 | 照明装置及び画像生成装置 |
JP4290095B2 (ja) | 2004-08-16 | 2009-07-01 | キヤノン株式会社 | 表示光学系および画像表示システム |
JP2006343413A (ja) | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Sony Corp | 画像生成装置 |
US7583875B2 (en) * | 2005-07-22 | 2009-09-01 | Seiko Epson Corporation | Illumination device, image display device, and projector |
JP4407585B2 (ja) | 2005-07-22 | 2010-02-03 | セイコーエプソン株式会社 | 照明装置及び画像表示装置、並びにプロジェクタ |
-
2007
- 2007-08-07 JP JP2007205429A patent/JP4475302B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-07-09 US US12/170,119 patent/US7972009B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2008-08-06 CN CNA2008101313578A patent/CN101363967A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009042372A (ja) | 2009-02-26 |
US7972009B2 (en) | 2011-07-05 |
CN101363967A (zh) | 2009-02-11 |
US20090040467A1 (en) | 2009-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4475302B2 (ja) | プロジェクタ及び投射装置 | |
US10809541B2 (en) | Projection device and projection-type video display device | |
US9829781B2 (en) | Projection apparatus and projection control apparatus | |
US20190056694A1 (en) | Illumination device, projection apparatus and projection-type image display apparatus | |
US10228573B2 (en) | Projection device and projection-type video display device | |
EP3081980B1 (en) | Optical scanning device | |
JP5525042B2 (ja) | 面外運動可能なスペックル低減素子を有するレーザ光投射機 | |
JP5386821B2 (ja) | 光源装置及びプロジェクタ | |
JP5414891B2 (ja) | 曲面付スペックル低減素子を有する光投射機 | |
WO2012153626A1 (ja) | 照明装置、投射型映像表示装置及び光学装置 | |
JP2009151221A (ja) | 照明装置、画像表示装置及び偏光変換拡散部材 | |
US9154756B2 (en) | Projection apparatus and hologram recording medium | |
JP2009042373A (ja) | プロジェクタ | |
EP2645404B1 (en) | Exposure apparatus | |
JP6460182B2 (ja) | 照明装置および光偏向装置 | |
JP5812390B2 (ja) | 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 | |
JP2008145845A (ja) | スクリーン、リアプロジェクタ、プロジェクションシステム | |
JP6198151B2 (ja) | 照明装置および光偏向装置 | |
JP5429343B2 (ja) | 画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090609 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090805 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091013 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20091117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4475302 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |