JP2003301881A - 油圧緩衝器のシール構造 - Google Patents
油圧緩衝器のシール構造Info
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- JP2003301881A JP2003301881A JP2002103177A JP2002103177A JP2003301881A JP 2003301881 A JP2003301881 A JP 2003301881A JP 2002103177 A JP2002103177 A JP 2002103177A JP 2002103177 A JP2002103177 A JP 2002103177A JP 2003301881 A JP2003301881 A JP 2003301881A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスの封入が短時間で効率良くできるととも
に、一旦ガスを封入した後でも再度ガス圧の調整が可能
となる油圧緩衝器のシール構造を提供する。 【解決手段】 シリンダ1の端部とアウターシェル2の
端部内側にピストンロッド10を案内するロッドガイド
3を設け、ロッドガイド3の上端にオイルシール4を配
置し、このオイルシール4をインサートメタル5と、イ
ンサートメタル5の内側に設けられてピストンロッド1
0の外周に摺接する内周リップ11と、前記インサート
メタル5の外周側下面に設けられた外周リップ8とから
構成するとともに、前記ロッドガイド3の上端部外周に
環状のシール収容溝9を設け、このシール収容溝9内に
前記外周リップ8を嵌合させながら前記アウターシェル
2の上端2aを内側に折り曲げることにより、アウター
シェル2,オイルシール4及びロッドガイド3を一体的
に加締め固定した油圧緩衝器において、前記オイルシー
ル4に大気側及び油室側間を連通する連通路20と、こ
の連通路20を開閉するバルブ部材21,31とを設け
た。
に、一旦ガスを封入した後でも再度ガス圧の調整が可能
となる油圧緩衝器のシール構造を提供する。 【解決手段】 シリンダ1の端部とアウターシェル2の
端部内側にピストンロッド10を案内するロッドガイド
3を設け、ロッドガイド3の上端にオイルシール4を配
置し、このオイルシール4をインサートメタル5と、イ
ンサートメタル5の内側に設けられてピストンロッド1
0の外周に摺接する内周リップ11と、前記インサート
メタル5の外周側下面に設けられた外周リップ8とから
構成するとともに、前記ロッドガイド3の上端部外周に
環状のシール収容溝9を設け、このシール収容溝9内に
前記外周リップ8を嵌合させながら前記アウターシェル
2の上端2aを内側に折り曲げることにより、アウター
シェル2,オイルシール4及びロッドガイド3を一体的
に加締め固定した油圧緩衝器において、前記オイルシー
ル4に大気側及び油室側間を連通する連通路20と、こ
の連通路20を開閉するバルブ部材21,31とを設け
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用懸架装置と
して使用される油圧緩衝器に関し、特にガスをスムーズ
に封入できるとともに、封入後でもガス圧の調整ができ
るシール構造に関するものである。
して使用される油圧緩衝器に関し、特にガスをスムーズ
に封入できるとともに、封入後でもガス圧の調整ができ
るシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の油圧緩衝器のシール構造
としては、図3(A)(B),図4に示すものが提案さ
れている。
としては、図3(A)(B),図4に示すものが提案さ
れている。
【0003】即ち、シリンダ1の端部と、アウターシェ
ル2の上端部内周とにピストンロッド10を案内するロ
ッドガイド3を設け、このロッドガイド3の上端にオイ
ルシール4を載置し、アウターシェル2の上端2aを内
側に折り曲げることにより、このアウターシェル2,オ
イルシール4及びロッドガイド3を一体的に加締め固定
している。
ル2の上端部内周とにピストンロッド10を案内するロ
ッドガイド3を設け、このロッドガイド3の上端にオイ
ルシール4を載置し、アウターシェル2の上端2aを内
側に折り曲げることにより、このアウターシェル2,オ
イルシール4及びロッドガイド3を一体的に加締め固定
している。
【0004】前記オイルシール4は、ピストンロッド1
0の外周に摺接するダストリップ6及びオイルリップ7
からなる内周リップ11と、この内周リップ11と一体
形成されたインサートメタル5と、インサートメタル5
の外周側下面に同じく一体形成された外周リップ8とか
ら構成されている。
0の外周に摺接するダストリップ6及びオイルリップ7
からなる内周リップ11と、この内周リップ11と一体
形成されたインサートメタル5と、インサートメタル5
の外周側下面に同じく一体形成された外周リップ8とか
ら構成されている。
【0005】前記ロッドガイド3の上端部外周には略矩
形状のシール収容溝9が形成され、この収容溝9内に前
記外周リップ8が収容されている。
形状のシール収容溝9が形成され、この収容溝9内に前
記外周リップ8が収容されている。
【0006】そして、上記のように構成された油圧緩衝
器において、前記シリンダ1とアウターシェル2とで囲
まれたリザーバ室R内にガスを封入するには、先ず、図
4に示すように、オイルシール4をロッドガイド3上に
載置し、外周リップ8の下面をシール収容溝9の水平な
底面9aに当接させる。
器において、前記シリンダ1とアウターシェル2とで囲
まれたリザーバ室R内にガスを封入するには、先ず、図
4に示すように、オイルシール4をロッドガイド3上に
載置し、外周リップ8の下面をシール収容溝9の水平な
底面9aに当接させる。
【0007】この状態から図示しないガス封入装置を利
用してガスを供給すると、このガスは、アウターシェル
2の内周とインサートメタル5及び外周リップ8の外周
との間の隙間、アウターシェル2の内周とロッドガイド
3の外周との間の隙間を介してリザーバ室R内に導入さ
れる。
用してガスを供給すると、このガスは、アウターシェル
2の内周とインサートメタル5及び外周リップ8の外周
との間の隙間、アウターシェル2の内周とロッドガイド
3の外周との間の隙間を介してリザーバ室R内に導入さ
れる。
【0008】所定圧までガスを封入した後、アウターシ
ェル2の上端を加締めてオイルシール4全体を下方に押
圧すると、外周リップ8が変形して膨出し、アウターシ
ェル2との間の隙間を塞ぐことになる。
ェル2の上端を加締めてオイルシール4全体を下方に押
圧すると、外周リップ8が変形して膨出し、アウターシ
ェル2との間の隙間を塞ぐことになる。
【0009】これにより、アウターシェル2の内周側が
密封され、リザーバ室R内が大気側から遮断されるとと
もに、ガス漏れも防止される。
密封され、リザーバ室R内が大気側から遮断されるとと
もに、ガス漏れも防止される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た油圧緩衝器のシール構造では、次に示すような問題点
がある。
た油圧緩衝器のシール構造では、次に示すような問題点
がある。
【0011】即ち、ガスを封入する際には、アウターシ
ェル2の内周とインサートメタル5及び外周リップ8の
外周との間の隙間、アウターシェル2の内周とロッドガ
イド3の外周との間の隙間と言ったわずかな隙間を順次
通過させる必要があるため、リザーバ室R内を所定圧に
するまでに時間がかかり、封入効率が悪い。
ェル2の内周とインサートメタル5及び外周リップ8の
外周との間の隙間、アウターシェル2の内周とロッドガ
イド3の外周との間の隙間と言ったわずかな隙間を順次
通過させる必要があるため、リザーバ室R内を所定圧に
するまでに時間がかかり、封入効率が悪い。
【0012】又、ガス封入と同時に油圧緩衝器の上端を
加締めるので、一旦、リザーバ室R内にガスを封入して
しまうと、その後に再びガスを足したり、減らしたりす
ることができず、例えば、既に所定圧までガスが封入さ
れた油圧緩衝器のガス圧を変更すると言ったチューニン
グをすることはできない。
加締めるので、一旦、リザーバ室R内にガスを封入して
しまうと、その後に再びガスを足したり、減らしたりす
ることができず、例えば、既に所定圧までガスが封入さ
れた油圧緩衝器のガス圧を変更すると言ったチューニン
グをすることはできない。
【0013】そこで、本発明の目的は、ガスの封入が短
時間で効率良くできるとともに、一旦ガスを封入した後
でも再度ガス圧の調整が可能となる油圧緩衝器のシール
構造を提供することである。
時間で効率良くできるとともに、一旦ガスを封入した後
でも再度ガス圧の調整が可能となる油圧緩衝器のシール
構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、シリンダの端部とアウターシェルの端部
内側にピストンロッドを案内するロッドガイドを設け、
ロッドガイドの上端にオイルシールを配置し、このオイ
ルシールをインサートメタルと、インサートメタルの内
側に設けられてピストンロッドの外周に摺接する内周リ
ップと、前記インサートメタルの外周側下面に設けられ
た外周リップとから構成するとともに、前記ロッドガイ
ドの上端部外周に環状のシール収容溝を設け、このシー
ル収容溝内に前記外周リップを嵌合させながら前記アウ
ターシェルの上端を内側に折り曲げることにより、アウ
ターシェル,オイルシール及びロッドガイドを一体的に
加締め固定した油圧緩衝器において、前記オイルシール
に大気側及び油室側間を連通する連通路と、この連通路
を開閉するバルブ部材とを設けたことを特徴とするもの
である。
め、本発明は、シリンダの端部とアウターシェルの端部
内側にピストンロッドを案内するロッドガイドを設け、
ロッドガイドの上端にオイルシールを配置し、このオイ
ルシールをインサートメタルと、インサートメタルの内
側に設けられてピストンロッドの外周に摺接する内周リ
ップと、前記インサートメタルの外周側下面に設けられ
た外周リップとから構成するとともに、前記ロッドガイ
ドの上端部外周に環状のシール収容溝を設け、このシー
ル収容溝内に前記外周リップを嵌合させながら前記アウ
ターシェルの上端を内側に折り曲げることにより、アウ
ターシェル,オイルシール及びロッドガイドを一体的に
加締め固定した油圧緩衝器において、前記オイルシール
に大気側及び油室側間を連通する連通路と、この連通路
を開閉するバルブ部材とを設けたことを特徴とするもの
である。
【0015】この場合に、前記連通路は、インサートメ
タルに穿設した貫通孔であり、前記バルブ部材は、前記
内周リップ及び外周リップと一体的に形成されたチェッ
クリップであって、前記貫通孔を油室側から閉じ方向に
附勢されていることが好ましい。
タルに穿設した貫通孔であり、前記バルブ部材は、前記
内周リップ及び外周リップと一体的に形成されたチェッ
クリップであって、前記貫通孔を油室側から閉じ方向に
附勢されていることが好ましい。
【0016】又、前記連通路は、インサートメタルに穿
設した貫通孔であり、前記バルブ部材は前記貫通孔に嵌
合された合成ゴム製の栓体、ガスバルブ又は虫バルブ等
のチェックバルブであっても良い。
設した貫通孔であり、前記バルブ部材は前記貫通孔に嵌
合された合成ゴム製の栓体、ガスバルブ又は虫バルブ等
のチェックバルブであっても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を車両用の油圧緩
衝器のシール構造に具体化した実施の形態を図に基づい
て説明する。
衝器のシール構造に具体化した実施の形態を図に基づい
て説明する。
【0018】この油圧緩衝器は、ロッドガイド3の上端
に載置したオイルシール4に対し、大気側及び油室側間
を連通する連通路と、この連通路を開閉するバルブ部材
とを設けた点に特徴を有しており、その他の構成につい
ては前述した図3,4に示す従来の油圧緩衝器と同様な
ので、図中に同一の符号を付するのみとし、その説明を
省略する。
に載置したオイルシール4に対し、大気側及び油室側間
を連通する連通路と、この連通路を開閉するバルブ部材
とを設けた点に特徴を有しており、その他の構成につい
ては前述した図3,4に示す従来の油圧緩衝器と同様な
ので、図中に同一の符号を付するのみとし、その説明を
省略する。
【0019】即ち、インサートメタル5の略中央部には
大気側たる上面と、油室側たる下面とを連通する連通路
としての貫通孔20が穿設され、この貫通孔20を油室
側からの内圧又は自らの弾性で閉じ方向に附勢されるバ
ルブ部材としてのチェックリップ21がインサートメタ
ル5の下面に設けられている。
大気側たる上面と、油室側たる下面とを連通する連通路
としての貫通孔20が穿設され、この貫通孔20を油室
側からの内圧又は自らの弾性で閉じ方向に附勢されるバ
ルブ部材としてのチェックリップ21がインサートメタ
ル5の下面に設けられている。
【0020】前記チェックリップ21は、常時は、貫通
孔20を開状態(図1に示す状態を言う)とするととも
に、油室側の内圧が上がるとその圧力で前記貫通孔20
を遮断して閉状態とするように全体が弾性のある合成ゴ
ムから構成され、前記内周リップ11及び外周リップ8
の成形時に一体形成されている。
孔20を開状態(図1に示す状態を言う)とするととも
に、油室側の内圧が上がるとその圧力で前記貫通孔20
を遮断して閉状態とするように全体が弾性のある合成ゴ
ムから構成され、前記内周リップ11及び外周リップ8
の成形時に一体形成されている。
【0021】又、前記チェックリップ21と対向するロ
ッドガイド3の上面にはこのチェックリップ21を収容
するリップ収容溝22が形成され、その開口端は、ロッ
ドガイド3の中央部に設けられた内周リップ収納凹部2
3へ連通している。
ッドガイド3の上面にはこのチェックリップ21を収容
するリップ収容溝22が形成され、その開口端は、ロッ
ドガイド3の中央部に設けられた内周リップ収納凹部2
3へ連通している。
【0022】前記内周リップ収納凹部23の隅角部には
リザーバ室Rに連通するリターンポート24が穿設さ
れ、ピストンロッド10の上下動によってオイルシール
7で掻き落とされたピストンロッド10上の作動油をリ
ザーバ室Rに戻すようになっている。
リザーバ室Rに連通するリターンポート24が穿設さ
れ、ピストンロッド10の上下動によってオイルシール
7で掻き落とされたピストンロッド10上の作動油をリ
ザーバ室Rに戻すようになっている。
【0023】尚、25は、オイルリップ7の外周側に嵌
合されたリング状をなすガータスプリングであり、26
は、ロッドガイド3に嵌合され、内部にピストンロッド
10を挿通している環状のガイドブッシュである。
合されたリング状をなすガータスプリングであり、26
は、ロッドガイド3に嵌合され、内部にピストンロッド
10を挿通している環状のガイドブッシュである。
【0024】次に、上記のように構成された本実施の形
態の作用を説明するが、先ず、シリンダ1の端部と、ア
ウターシェル2の上端部内周とにピストンロッド10を
案内した状態のロッドガイド3を組み込み、このロッド
ガイド3の上端にオイルシール4を載置する。
態の作用を説明するが、先ず、シリンダ1の端部と、ア
ウターシェル2の上端部内周とにピストンロッド10を
案内した状態のロッドガイド3を組み込み、このロッド
ガイド3の上端にオイルシール4を載置する。
【0025】その後、アウターシェル2の上端2aを内
側に折り曲げることにより、このアウターシェル2、オ
イルシール4及びロッドガイド3を一体的に加締め固定
し、油圧緩衝器のシール部分を組み立てる。
側に折り曲げることにより、このアウターシェル2、オ
イルシール4及びロッドガイド3を一体的に加締め固定
し、油圧緩衝器のシール部分を組み立てる。
【0026】このように組み立てられた油圧緩衝器にガ
スを封入するには、図示しないガス封入装置のノズル2
7(図1に二点鎖線で示す)をインサートメタル5に穿
設した貫通孔20内に挿入し、ガスを注入する。
スを封入するには、図示しないガス封入装置のノズル2
7(図1に二点鎖線で示す)をインサートメタル5に穿
設した貫通孔20内に挿入し、ガスを注入する。
【0027】すると、注入されたガスは、貫通孔20,
開状態のチェックリップ21,リップ収容溝22,内周
リップ収納凹部23及びリターンポート24を通過して
リザーバ室R内に導入される。
開状態のチェックリップ21,リップ収容溝22,内周
リップ収納凹部23及びリターンポート24を通過して
リザーバ室R内に導入される。
【0028】所定圧までガスを封入すると、インサート
メタル5の貫通孔20内に挿入されたノズルを取り出
す。
メタル5の貫通孔20内に挿入されたノズルを取り出
す。
【0029】その結果、油圧緩衝器は、その油室側の内
圧が大気側よりも高くなるので、この圧力によって、チ
ェックリップ21は前記貫通孔20を油室側から遮断す
る。
圧が大気側よりも高くなるので、この圧力によって、チ
ェックリップ21は前記貫通孔20を油室側から遮断す
る。
【0030】これにより、リザーバ室R内が大気側から
遮断されると同時に、ガス漏れも防止される。
遮断されると同時に、ガス漏れも防止される。
【0031】又、前記リザーバ室R内のガス圧を再度調
整しようとする場合には、上記のノズル27を再びイン
サートメタル5の貫通孔20内に挿入し、ガス圧又は前
記ノズル27自身でチェックリップ21を押し開けば、
再度封入ガス圧の調整を容易に行うことができる。
整しようとする場合には、上記のノズル27を再びイン
サートメタル5の貫通孔20内に挿入し、ガス圧又は前
記ノズル27自身でチェックリップ21を押し開けば、
再度封入ガス圧の調整を容易に行うことができる。
【0032】以上のように、本実施の形態では、インサ
ートメタル5に穿設したガス通過専用の貫通孔20と、
従来より設けらている内周リップ収納凹部23及びリタ
ーンポート24と言ったガスが抵抗なく通過可能な部分
とを利用してガス封入ができるので、従来例で示したよ
うなアウターシェル2の内周とインサートメタル5及び
外周リップ8の外周との間の隙間や、アウターシェル2
の内周とロッドガイド3の外周との間の隙間と言ったわ
ずかな隙間にガスを通過させることに比べ遥かに封入効
率を上げることができ、短時間で封入作業をすることが
できる。
ートメタル5に穿設したガス通過専用の貫通孔20と、
従来より設けらている内周リップ収納凹部23及びリタ
ーンポート24と言ったガスが抵抗なく通過可能な部分
とを利用してガス封入ができるので、従来例で示したよ
うなアウターシェル2の内周とインサートメタル5及び
外周リップ8の外周との間の隙間や、アウターシェル2
の内周とロッドガイド3の外周との間の隙間と言ったわ
ずかな隙間にガスを通過させることに比べ遥かに封入効
率を上げることができ、短時間で封入作業をすることが
できる。
【0033】又、一旦、リザーバ室R内にガスを封入し
た後でも、再度貫通孔20にノズル27を挿入すること
によって、容易にガスを足したり、減らしたりすること
ができる。
た後でも、再度貫通孔20にノズル27を挿入すること
によって、容易にガスを足したり、減らしたりすること
ができる。
【0034】又、本実施の形態では、バルブ部材として
ゴム製のチェックリップ21を用いたので、前記内周リ
ップ11及び外周リップ8成形時に同時に一体形成する
ことができ、製造工程を短縮して安価に製造できる。
ゴム製のチェックリップ21を用いたので、前記内周リ
ップ11及び外周リップ8成形時に同時に一体形成する
ことができ、製造工程を短縮して安価に製造できる。
【0035】尚、本実施の形態では、バルブ部材として
閉じ方向に附勢されているチェックリップ21を用いた
が、これに限定されるものではなく、例えば、図2に示
すように、貫通孔20に合成ゴム製の栓体31を嵌合
し、この栓体31内に針状のノズルを挿してガスを注入
する、所謂、ゴムボールに用いるへそのような構造とし
ても良い。
閉じ方向に附勢されているチェックリップ21を用いた
が、これに限定されるものではなく、例えば、図2に示
すように、貫通孔20に合成ゴム製の栓体31を嵌合
し、この栓体31内に針状のノズルを挿してガスを注入
する、所謂、ゴムボールに用いるへそのような構造とし
ても良い。
【0036】この場合には、前記栓体31の材質をガス
の封入圧に応じた最適なものに変更することが可能とな
るので、ガスの封入性、シール性をさらに向上させるこ
とができる。
の封入圧に応じた最適なものに変更することが可能とな
るので、ガスの封入性、シール性をさらに向上させるこ
とができる。
【0037】又、前記インサートメタル5の貫通孔20
内に汎用のガスバルブ又は虫バルブ等のチェックバルブ
を組み込み、このバルブを介してガスをリザーバ室R内
に封入するようにしても良く、さらには、この貫通孔2
0を利用して作動油を注入しても良い。
内に汎用のガスバルブ又は虫バルブ等のチェックバルブ
を組み込み、このバルブを介してガスをリザーバ室R内
に封入するようにしても良く、さらには、この貫通孔2
0を利用して作動油を注入しても良い。
【0038】又、本実施の形態では、貫通孔20をイン
サートメタル5に設けたが、これに限定されるものでは
なく、内周リップ11部分や外周リップ8部分に貫通孔
20を穿設しても良い。
サートメタル5に設けたが、これに限定されるものでは
なく、内周リップ11部分や外周リップ8部分に貫通孔
20を穿設しても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば次の効果がある。
【0040】1)各請求項の発明によれば、ガスの封入
が短時間で効率良くできるとともに、一旦ガスを封入し
た後でも再度ガス圧の調整が可能となる。
が短時間で効率良くできるとともに、一旦ガスを封入し
た後でも再度ガス圧の調整が可能となる。
【0041】2)請求項2の発明によれば、請求項1の
発明の効果に加え、チェックリップを内周リップ及び外
周リップの成形時に一体形成することができるので、製
造工程を短縮して安価に製造できる。
発明の効果に加え、チェックリップを内周リップ及び外
周リップの成形時に一体形成することができるので、製
造工程を短縮して安価に製造できる。
【0042】3)請求項3の発明によれば、請求項1の
発明の効果に加え、栓体の材質をガスの封入圧に応じた
最適なものに変更することが可能になるので、ガスの封
入性、シール性をさらに向上させることができる。
発明の効果に加え、栓体の材質をガスの封入圧に応じた
最適なものに変更することが可能になるので、ガスの封
入性、シール性をさらに向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す油圧緩衝器の中心線
から左側のみを示す要部破断正面図である。
から左側のみを示す要部破断正面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す油圧緩衝器の中心
線から左側のみを示す要部破断正面図である。
線から左側のみを示す要部破断正面図である。
【図3】従来の油圧緩衝器を示す断面図である。
【図4】図3に示す油圧緩衝器の中心線から左側のみを
示す要部破断正面図である。
示す要部破断正面図である。
1 シリンダ
2 アウターシェル
3 ロッドガイド
6 オイルシール
5 インサートメタル
8 外周リップ
9 シール収容溝
10 ピストンロッド
11 内周リップ
20 貫通孔(連通路)
21 チェックリップ(バルブ部材)
31 栓体(バルブ部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダの端部とアウターシェルの端部
内側にピストンロッドを案内するロッドガイドを設け、
ロッドガイドの上端にオイルシールを配置し、このオイ
ルシールをインサートメタルと、インサートメタルの内
側に設けられてピストンロッドの外周に摺接する内周リ
ップと、前記インサートメタルの外周側下面に設けられ
た外周リップとから構成するとともに、前記ロッドガイ
ドの上端部外周に環状のシール収容溝を設け、このシー
ル収容溝内に前記外周リップを嵌合させながら前記アウ
ターシェルの上端を内側に折り曲げることにより、アウ
ターシェル、オイルシール及びロッドガイドを一体的に
加締め固定した油圧緩衝器において、前記オイルシール
に大気側及び油室側間を連通する連通路と、この連通路
を開閉するバルブ部材とを設けたことを特徴とする油圧
緩衝器のシール構造。 - 【請求項2】 前記連通路はインサートメタルに穿設し
た貫通孔であり、前記バルブ部材は前記内周リップ及び
外周リップと一体的に形成されたチェックリップであっ
て、前記貫通孔を油室側から閉じ方向に附勢されている
請求項1記載の油圧緩衝器のシール構造。 - 【請求項3】 前記連通路はインサートメタルに穿設し
た貫通孔であり、前記バルブ部材は前記貫通孔に嵌合さ
れた合成ゴム製の栓体、ガスバルブ又は虫バルブ等のチ
ェックバルブである請求項1記載の油圧緩衝器のシール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002103177A JP2003301881A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 油圧緩衝器のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002103177A JP2003301881A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 油圧緩衝器のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003301881A true JP2003301881A (ja) | 2003-10-24 |
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ID=29389172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20060056441A (ko) * | 2004-11-19 | 2006-05-24 | 주식회사 만도 | 쇽 업소버의 로드가이드 |
JP2013044384A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Kyb Co Ltd | エアばね付きダンパ |
JP2013044383A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Kyb Co Ltd | エアばね付きダンパ |
CN103123257A (zh) * | 2012-09-06 | 2013-05-29 | 浙江吉利罗佑发动机有限公司 | 进排气气门油封内凸缘检具及其检测方法 |
CN107228152A (zh) * | 2016-03-24 | 2017-10-03 | 比亚迪股份有限公司 | 减振器油封、减振器及其充气方法 |
-
2002
- 2002-04-05 JP JP2002103177A patent/JP2003301881A/ja active Pending
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CN107228152A (zh) * | 2016-03-24 | 2017-10-03 | 比亚迪股份有限公司 | 减振器油封、减振器及其充气方法 |
CN107228152B (zh) * | 2016-03-24 | 2019-10-11 | 比亚迪股份有限公司 | 减振器油封、减振器及其充气方法 |
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