JP2003301724A - 火花点火式エンジンの吸気装置 - Google Patents

火花点火式エンジンの吸気装置

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JP2003301724A
JP2003301724A JP2002105940A JP2002105940A JP2003301724A JP 2003301724 A JP2003301724 A JP 2003301724A JP 2002105940 A JP2002105940 A JP 2002105940A JP 2002105940 A JP2002105940 A JP 2002105940A JP 2003301724 A JP2003301724 A JP 2003301724A
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intake port
valve
combustion chamber
valve guide
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JP2002105940A
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English (en)
Inventor
Takayuki Yamada
孝之 山田
Kenya Ishii
賢也 石井
Muneyuki Oota
統之 太田
Yoshiyuki Fujiwara
義幸 藤原
Yoshitomo Matsuo
佳朋 松尾
Yoshihisa Nooi
芳尚 乃生
Osamu Aoki
理 青木
Hidefumi Fujimoto
英史 藤本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの低速運転時に吸気の流速を効果的
に速めるとともに、高速運転時に吸気の通気抵抗を効果
的に小さくする。 【解決手段】 バルブガイド13の設置部の上流側部7
1における吸気ポート7の軸線7Aを略ストレート状に
形成し、シリンダ軸線2Aに対する吸気ポートの7上方
壁7aの傾斜角度を、上記バルブガイド13の設置部の
上流側部71に比べて、上記バルブガイド13の設置部
の下流側部72が、その上流部72aは大きく、その下
流部72bは小さくなるように形成するとともに、シリ
ンダ軸線2Bに対する吸気ポート7の下方壁7bの傾斜
角度を、上記バルブガイド13の設置部の上流側部71
に比べて下流側部72が大きくなるように形成し、かつ
上記バルブガイド13の設置部の下流側部72における
吸気ポート7の有効通路面積がその上流側部71よりも
大きくなるように吸気ポート7を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下流端が燃焼室内
に開口する吸気ポートと、この吸気ポートを開閉する吸
気弁と、エンジンの低回転領域で吸気の流れを吸気ポー
トの燃焼室外周側に位置する下方壁側に偏向させる偏向
手段とを有する火花点火式エンジンの吸気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平2001−1735
13号公報に示されるように、吸気ポートの下流側部の
開口面積を上流側部に比べて小さくする絞り部を設け、
燃焼室内に導入される吸気流によってタンブル流を生成
するように構成されたエンジンの吸気装置において、上
記吸気ポートの燃焼室入口部に装着されたバルブシート
の内周面の中心軸を外周面の中心軸に対して吸気ポート
の流路に沿って傾斜させることにより、吸気ポートを介
して供給された吸気流を上記バルブシートの案内面に沿
って円滑に燃焼室内に流入させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように吸気ポー
トの下流側部の開口面積を上流側部に比べて小さくする
絞り部を設けた場合には、エンジンの低速運転時に、こ
の絞り部において吸気の流速を増大させることができる
ため、燃焼室内で生成されるタンブル流を強化して混合
気の成層化を促進することにより、燃焼性を向上させる
ことができるという利点がある。この反面、上記絞り部
における吸気の通気抵抗が大きいため、要求吸気量およ
び燃料噴射量が多いエンジンの高速運転時等に、吸気量
が不足して燃焼性が低下し易いという問題があった。
【0004】なお、エンジンの低速運転時にタンブル流
の強度を増大させるとともに、高速運転時に多量の吸気
を燃焼室内に供給することができるようにするため、例
えば特開2001−55925号公報に示されるよう
に、吸気ポートを上側ポート部と下側ポート部とに仕切
る隔壁と、燃焼室内に生成されるタンブル流動を調節す
るタンブル制御弁とを設け、エンジン回転数の低い成層
燃焼運転時には、上記タンブル制御弁によって下側ポー
ト部を閉止する等により、吸気の流速を速めてタンブル
流の強度を増大させ、またエンジン回転数の高い均一燃
焼運転時には、上記タンブル制御弁を中立位置に保持さ
せることにより、吸気の通気抵抗を極力小さくすること
が行われている。
【0005】しかし、上記のようにエンジンの高速運転
時に、タンブル制御弁を中立位置に保持したとしても、
所定の長さを有する上記隔壁によって吸気の流動が妨げ
られるために、充分な吸気量を確保することが困難であ
るという問題があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、エンジンの低速運転時に吸気の流速を効果的に
速めることができるとともに、高速運転時に吸気の通気
抵抗を効果的に小さくすることができる火花点火式エン
ジンの吸気装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
下流端が燃焼室内に開口する吸気ポートと、この吸気ポ
ートを開閉する吸気弁と、エンジンの低回転領域で吸気
の流れを吸気ポートの燃焼室外周側に位置する下方壁側
に偏向させる偏向手段とを有し、吸気ポートの燃焼室中
央側に位置する上方壁に、上記吸気弁を支持するバルブ
ガイド壁の一部が吸気ポート内に突出するように設けら
れた火花点火式エンジンにおいて、シリンダ軸線に沿っ
た吸気ポートの縦断面と直交する方向から見て、上記バ
ルブガイドの設置部の上流側部における吸気ポートの軸
線を略ストレート状に形成し、シリンダ軸線に対する吸
気ポートの上方壁の傾斜角度を、上記バルブガイドの設
置部の上流側部に比べて、上記バルブガイドの設置部の
下流側部が、その上流部は大きく、その下流部は小さく
なるように形成するとともに、シリンダ軸線に対する吸
気ポートの下方壁の傾斜角度を、上記バルブガイドの設
置部の上流側部に比べて下流側部が大きくなるように形
成し、かつ上記バルブガイドの設置部の下流側部におけ
る吸気ポートの有効通路面積がその上流側部よりも大き
くなるように形成したものである。
【0008】上記構成によれば、エンジンが高回転の運
転領域にある場合に、吸気ポートの軸線に沿って吸気が
スムーズに流通し、かつエンジンが低回転の運転領域に
ある場合に、上記偏向手段により下方壁側に偏向した吸
気流が、上記バルブガイドの設置部の下流側部に到達し
た時点でその下方壁に沿って上方壁側に案内されること
により、吸気流の主流が吸気弁の傘部上面の燃焼室外周
側に衝突することが抑制されつつ、上記上方壁に寄って
吸気弁の傘部上面の燃焼室中央側(排気ポートの設置部
側)から燃焼室内に流入して適正なタンブル流が生成さ
れることになる。また、上記バルブガイドの設置部の下
流側部における吸気ポートの有効通路面積がその上流側
部よりも大きくなるように吸気ポートを形成したため、
要求吸気量および燃料噴射量の多い均一燃焼運転時等
に、吸気の通気抵抗が増大することに起因して吸気量が
不足するという事態の発生が効果的に防止されることに
なる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の火
花点火式エンジンの吸気装置において、吸気弁の最大リ
フト時に、バルブガイドの設置部の下流側部における下
方壁の延長線と、上記吸気弁の傘部底面との交点が、吸
気弁の軸線よりも燃焼室の中央側に位置するように、上
記下方壁の傾斜角度を設定したものである。
【0010】上記構成によれば、エンジンが低回転の運
転領域にある場合に、上記偏向手段によって下方壁側に
偏向された吸気流が、上記下流側部の下方壁に沿って吸
気弁の軸線よりも燃焼室の中央側、つまり排気ポート側
に案内されることにより、吸気流の主流が吸気弁の傘部
上面の燃焼室外周側に衝突することが効果的に抑制され
ることになる。
【0011】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載の火花点火式エンジンの吸気装置において、吸
気ポートの下方壁側を開放状態に維持しつつ、上方壁側
を開閉するシャッター弁からなる偏向手段を備え、エン
ジンの低回転領域で上記シャッター弁を閉止状態とする
ことにより、エンジンの低回転領域で吸気の流れを吸気
ポートの下方壁側に偏向させるものである。
【0012】上記構成によれば、エンジンが低回転の運
転領域にある場合に、上記シャッター弁により吸気ポー
トの上方壁側を閉止状態とすることにより、吸気の流れ
が吸気ポートの下方壁側に効果的に案内された後、この
下流側部の下方壁に沿って吸気弁の軸線よりも燃焼室の
中央側に案内されることになる。
【0013】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の火花点火式エンジンの吸気装置にお
いて、下流端が燃焼室内に開口する一対の吸気ポートを
備え、少なくともバルブガイドの設置部の下流側部にお
ける吸気ポートの横断面形状を、その上下中心線よりも
下方壁側の開口面積が上方壁側に比べて小さくなるよう
に形成し、両吸気ポート間の燃焼室外周側にインジェク
タを配設するとともに、両吸気ポート間の燃焼室中央側
に点火プラグを配設し、燃焼室内で生成されたタンブル
流に対向させて上記インジェクタから燃料を噴射するよ
うに構成したものである。
【0014】上記構成によれば、インジェクタが点火プ
ラグおよび吸気弁の設置部に干渉するのを防止した状態
で、両吸気ポート間の下方壁側に形成されたスペースを
有効に利用してインジェクタを適正位置に配設すること
が可能となる。
【0015】請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4
のいずれかに記載の火花点火式エンジンの吸気装置にお
いて、吸気ポートの下方壁側におけるバルブガイドの設
置部の下流側部とスロート部との接続部に、乱流形成用
の角部を設けたものである。
【0016】上記構成によれば、吸気ポートの下方壁に
沿った吸気流が上記角部において乱されることにより、
小さな渦流からなる乱流が形成され、この乱流によって
上記吸気流を吸気ポートの上方壁側に案内する作用が促
進されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
エンジンの吸気装置の実施形態を示している。これらの
図において、1はシリンダブロック2およびシリンダヘ
ッド3等により構成されるとともに、複数のシリンダを
備えたエンジン本体である。このエンジン本体1の各シ
リンダには、ピストン4が嵌挿され、このピストン4の
頂面とシリンダヘッド3の下面との間に燃焼室5が形成
されている。また、上記ピストン4の頂面には、キャビ
ティ6が設けられている。
【0018】上記シリンダヘッド3には、燃焼室5に開
口する二つの吸気ポート7,7と、二つの排気ポート
8,8とが相対向して形成されるとともに、上記両吸気
ポート7,7および排気ポート8,8をそれぞれ開閉す
る吸気弁9,9および排気弁10,10と、点火プラグ
11と、インジェクタ12とが設けられている。このイ
ンジェクタ12は、燃焼室5の周縁部に配設され、この
位置から燃焼室5内に燃料を直接噴射するように構成さ
れている。また、点火プラグ11は、上記両吸気ポート
7,7間の燃焼室中央側、つまり燃焼室5の上面略中央
部に配設されている。
【0019】上記両吸気ポート7,7は、それぞれ独立
して形成され、図3に示すように、吸気ポート7の縦断
面と直交する方向から見た場合、つまり鉛直方向に延び
るシリンダ軸線2Aに沿った吸気ポート7の縦断面と直
交する方向から見た場合に、上流側がシリンダヘッド3
の上方側部に位置するとともに、下流側が燃焼室5に向
かって斜め下方に延びるように形成され、かつ吸気ポー
ト7,7の下流端が燃焼室5の天井部分に開口してい
る。
【0020】上記吸気ポート7には、吸気弁9の弁軸9
aを摺動自在に支持するバルブガイド13の一部(下端
部)が、燃焼室5の中央側に位置する上方壁7aの所定
位置に臨むように突出して設けられている。そして、上
記縦断面において、吸気ポート7は、バルブガイド13
の設置部を境にしてその上流側部71と、下流側部72
とに区画されるとともに、吸気ポート7の最下流部、つ
まり弁座14の直上流側部には、スロート部73が設け
られている。上記吸気ポート7の上流側部71には、バ
ルブガイド13の設置部に向けて徐々に突出量が増大す
るガイド壁13aが、上記上方壁7aに形成されてい
る。
【0021】吸気ポート7の少なくとも上記上流側部7
1における軸線7Aは、略ストレート状に形成されてい
る。そして、上記吸気ポート7の上方壁7aは、バルブ
ガイド設置部の下流側部72のシリンダ軸線2Aに対す
る傾斜角度が、下流側部72の上流部72aにおいて最
も大きく(寝ており)、この上流部72aから下流側の
スロート部23に向かって徐々に小さくなる(立つ)よ
うに湾曲して形成され、この下流側部72のシリンダ軸
線2Aに対する傾斜角度は、バルブガイド設置部の上流
側71の同傾斜角度に対して、上流部72aは大きく、
スロート部73に近い下流部72bでは小さくなってい
る。
【0022】また、上記吸気ポート7の下方壁7bは、
バルブガイド設置部の上流側部71のシリンダ軸線2A
に対する傾斜角度が、下流側部72の下流部よりもより
も大きくなるように略ストレート状に形成されていると
ともに、下流側部72と、上記スロート部73との下方
壁7bにおける接続部に角部74が形成されている。さ
らに、上記バルブガイド設置部の下流側部72における
下方壁7bの傾斜角度は、その延長線72Bと、最大リ
フト状態(最大開放状態)の吸気弁9の傘部底面との交
点Pが、上記吸気弁9の軸線9Aよりも燃焼室5の中央
側(排気ポート8側)に位置するように設定されてい
る。
【0023】また、上記スロート部73よりも上流側に
おける吸気ポート7の横断面(吸気ポート7の軸線7A
と直交する断面)の形状は、図4(a),(b)に示す
ように、横断面の上下中心線(上下方向の最大幅の中心
を通る水平方向線)Cよりも下方壁7b側の開口面積
が、上方壁7a側の開口面積よりも小さくなるととも
に、上記下方壁7b側に位置する開口部の通路中心(下
方壁側開口部の重心)Obが上記開口部全体の重心Oよ
りも外方側、つまり隣接する吸気ポート7の設置部と反
対側に位置するように形成されている。
【0024】具体的には、上記上下中心線Cよりも上方
壁7a側の開口部が略長方形に形成されるとともに、上
下中心線Cよりも下方壁7b側の開口部が下窄まりの略
三角形状に形成されることにより、横断面の上下中心線
Cよりも下方壁7b側の開口面積が、上方壁7a側の開
口面積よりも小さくなるように構成されている。また、
上記上下中心線Cよりも下方壁7b側の開口部が隣接す
る吸気ポート7側の側辺部を斜辺とする略直角三角形状
に形成されることにより、上記下方壁7b側に位置する
開口部の通路中心Obが、隣接する吸気ポート7の設置
部と反対側に位置した偏心形状に形成され、これによっ
て吸気ポート7が略五角形の異形断面形状を呈してい
る。
【0025】また、図4(a)に示す吸気ポート7の有
効通路面積、つまりバルブガイド13の設置部の下流側
部72における吸気ポート7の通路開口面積から、吸気
弁9の軸面積を減算した面積が、図4(b)に示す吸気
ポート7の有効通路面積、つまりバルブガイド13の設
置部の上流側部71における吸気ポート7の流通開口面
積よりも大きくなるように吸気ポート7が形成されてい
る。
【0026】上記有効通路面積の変化状態を図示する
と、図5に示すようになり、吸気ポート7の上流側から
ガイド壁13aの始端部αまでの間では、上記吸気ポー
ト7の有効通路面積が略一定に形成されている(図例で
は下流側に至るに従い稍減少するように形成されてい
る)。また、上記ガイド壁13aの始端部αから終端部
(バルブガイド13の設置部の部位)βまでの間では、
下流側に至るに従い有効通路面積が次第に減少し、上記
バルブガイド13の設置部の部位(β)よりも下流側で
は、その上流側に比べて有効通路面積が増大するように
設定されている。
【0027】上記両吸気ポート7,7間の燃焼室外周側
には、燃焼室5内の斜め下方に向けて延びるインジェク
タ12の取付孔が形成され、この取付孔に取り付けられ
たインジェクタ12から斜め下方に向けて、つまり後述
するエンジンの成層燃焼運転時に、図6に示すように、
燃焼室5内に形成されたタンブル流Tに向けて燃料が噴
射されるように構成されている。
【0028】上記エンジン本体1の一側部には、吸気マ
ニホールド15が連結され、この吸気マニホールド15
の下流部には、図2に示すように、単一の吸気通路15
aを上記両吸気ポート7,7に向けて分岐するコモン部
16が設けられている。また、図3に示すように、シリ
ンダ軸線2Aに沿った吸気ポート7の縦断面と直交する
方向から見て、上記吸気マニホールド15と、上記吸気
ポート7とが略ストレート状に接続されている。
【0029】そして、シリンダ軸線2Aに沿った吸気ポ
ート7の縦断面と直交する方向から見て、少なくとも吸
気ポート7の上記バルブガイド13の設置部から上記コ
モン部16までは、その軸線7Aが略ストレート状に形
成されている(図3参照)。さらに、上記コモン部16
の横断面形状は、上記吸気ポート7と同様に、図7に示
すように、上方壁16a側の開口部が略長方形状に形成
されるとともに、下方壁16b側の開口部が先窄まりの
略三角形状に形成されることにより、横断面の上下中心
線よりも下方壁16b側の開口面積が、上方壁16a側
の開口面積よりも小さくなるように構成されている。
【0030】上記コモン部16の下流端部、つまりシリ
ンダヘッド3に形成された上記吸気ポート7の直上流部
には、吸気の流れを開口通路の下方壁16a側に偏向さ
せるシャッター弁17からなる偏向手段が設けられてい
る。このシャッター弁17は、図7(a)に示すよう
に、コモン部16の上方壁16a側の開口部を閉止可能
に設置されるとともに、コモン部16の下方壁16b側
の開口部に対応した切欠きを有している。
【0031】そして、上記シャッター弁16、吸気マニ
ホールド15および吸気ポート7により、燃焼室5内に
タンブル流Tを生成するとともに、その強度を調節する
タンブル強度調節手段が構成されている。具体的には、
上記シャッター弁17の駆動軸17aを図外のアクチュ
エータにより回転駆動して、上記コモン部16の上方壁
16a側の開口部をシャッター弁17で閉止すると、有
効通路面積が狭められて吸気の流速が速くなることによ
り、燃焼室5内において生成されるタンブル流Tの強度
が増大される。また、図7(b)に示すように、上記シ
ャッター弁17を開放状態に移行させてコモン部16の
有効通路面積を増大させると、吸気の流速が遅くなるこ
とにより、タンブル流Tの強度が弱められるようになっ
ている。
【0032】上記インジェクタ12からの燃料噴射量
は、図外のECU(エンジンコントロールユニット)に
よりエンジンの運転状態に応じて制御される。つまり、
エンジン負荷およびエンジン回転数等に応じて燃料噴射
量が制御されるとともに、点火プラグ11周りに混合気
を偏在させて成層燃焼状態とするために圧縮行程で燃料
を噴射する圧縮行程噴射と、燃焼室5内の全体に混合気
を拡散させて均一燃焼状態とするために吸気行程で燃料
を噴射する吸気行程噴射とにインジェクタ12の燃料噴
射形態が変更される。また、上記シャッター弁16およ
び図外のエレキスロットル(電気的なアクチュエータで
作動されるスロットル弁)等の吸入空気量調節手段が上
記ECUにより運転状態に応じて制御されるようになっ
ている。
【0033】図8は、横軸をエンジン回転数Ne、縦軸
をエンジン負荷に対応した平均有効圧力Peとして設定
された燃料の噴射形態および空燃比の制御マップを示し
ている。この図において、所定負荷以下および所定回転
数以下の領域が成層燃焼領域Sとされ、この領域Sで圧
縮行程噴射が行われるとともに、空燃比が例えばA/F
=40程度というように理論空燃比よりも大幅にリーン
とされる。一方、所定負荷よりも高負荷側と所定回転数
よりも高回転側とに亘る領域が均一燃焼領域Kとされ、
この領域Kで吸気行程噴射が行われるとともに、空燃比
が略理論空燃比またはこれによりリッチ(λ≦1)とさ
れ、例えばA/F=13〜14.7とされる。
【0034】上記均一燃焼領域Kでは、吸気の通気抵抗
を小さくするために、シャッター弁17を全開状態と
し、成層燃焼領域Sでは、エンジン負荷およびエンジン
回転数が低下するのに伴いシャッター弁17を閉止状態
に移行させて、吸気の流れを吸気ポート7の下方壁7b
側に偏向させることにより、次第に吸気の流速を速めて
タンブル強度を増大させる制御が実行されるようなって
いる。
【0035】上記構成において、低負荷低回転側の成層
燃焼領域Sでは、燃焼室5の周縁に配設されたインジェ
クタ12から圧縮行程で燃料が噴射されて、点火プラグ
11の周りに混合気が偏在するように成層化されること
により、空燃比が大幅にリーンな状態で着火、燃焼が可
能となる。また、高負荷高回転側の均一燃焼領域Kで
は、吸気行程で燃料が噴射されて、燃焼室5内の全体に
混合気が拡散されることにより、空燃比が略理論空燃比
または稍リッチな値に設定された状態で、混合気の着火
および燃焼が行われることになる。
【0036】このようにエンジンの運転状態に応じて燃
料の噴射形態や空燃比が変えられるが、これに対応して
上記成層燃焼領域Sでは、エンジン回転数が低いほど、
シャッター弁17が閉止方向に駆動されることにより、
タンブル流Tの強度が増大されることになる。このた
め、図6に示すように、インジェクタ12から噴射され
た燃料噴霧Faのエネルギーと、上記タンブル流Tのエ
ネルギーとが適正にバランスした状態で、燃焼室5内に
おいて衝突し、燃料の微粒化が促進されるとともに、上
記タンブル流Tにより燃料噴霧Faが減速されつつ、空
気と混合されるとともに、この混合気が上方に巻き上げ
られて点火プラグ11の周りに漂う状態となり、この点
火プラグ11の周りに混合気が適正に成層化されること
になる。
【0037】そして、上記のようにシリンダ軸線2Bに
沿った吸気ポート7の縦断面と直交する方向から見て、
上記バルブガイド13の設置部の上流側部71における
吸気ポート7の軸線7Aを略ストレート状に形成したた
め、上記吸気ポート7内において吸気の流れが乱される
のを抑制して、吸気をスムーズに流通させることができ
る。なお、吸気ポート7内において大きな吸気の乱流が
生じない程度に、上記軸線7Aを緩やかに湾曲させた構
造としてもよい。
【0038】また、シリンダ軸線2Aに対する吸気ポー
ト7の上方壁7aの傾斜角度を、上記バルブガイド13
の設置部の上流側部71に比べて、上記バルブガイド1
3の設置部の下流側部72が、その上流部72aは大き
く、その下流部72bは小さくなるように形成するとと
もに、シリンダ軸線2Aに対する吸気ポートの下方壁7
bの傾斜角度を、上記バルブガイド13の設置部の上流
側部71に比べて下流側部72が大きくなるように形成
したため、低負荷低回転の成層燃焼運転時に、図9に示
すように、上記シャッター弁17が閉止されることによ
り、吸気ポート7の下方壁7b側に偏向した吸気流N
が、上記下流側部72に到達した時点で、その下方壁7
bに沿って上方壁7a側(排気ポート8側)に案内され
ることになる。したがって、上記吸気流Nの主流が吸気
弁9の傘部上面の燃焼室外周側部位9bに衝突するのを
抑制しつつ、吸気弁9の傘部上面の燃焼室中央側部位9
aないし上記上方壁7aに沿って所定角度で燃焼室5内
に吸気を流入させることにより適正なタンブル流Tを生
成し、このタンブル流Tが早期に消滅するのを防止して
圧縮行程の後半までタンブル流Tを残存させることがで
きるため、上記混合気の成層化を促進して燃焼安定性を
効果的に向上させることができる。
【0039】上記のように構成した本発明例と、図10
に示すように、シリンダ軸線2Aに対する吸気ポート7
の上方壁および下方壁の傾斜角度を略ストレート上に形
成した比較例とにおいて、吸気の通気抵抗の変化を測定
する実験を行ったところ、図11に示すようなデータが
得られた。上記データは、縦軸に通気抵抗を表す流量係
数Cfをとるとともに、横軸にタンブル比Trをとった
ものである。このタンブル比Trとは、吸気流の縦方向
の角速度をバルブリフト毎に測定して積分した値を、エ
ンジン角速度で除した値である。
【0040】上記データから、シャッター弁(S弁)7
を全閉状態とした成層燃焼領域において、比較例では、
破線で示すように、タンブル比Trをそれ程大きくする
ことができないのに対し、本発明例では、実線で示すよ
うにタンブル比Trを充分に大きくすることができ、上
記比較例に比べてタンブル比Trの最大値がΔTr1だ
け大きくなることが確認された。
【0041】さらに、上記バルブガイド13の設置部の
下流側部72における吸気ポート7の有効通路面積がそ
の上流側部よりも大きくなるように吸気ポート7を形成
したため、要求吸気量および燃料噴射量の多い均一燃焼
運転時に、吸気の通気抵抗が増大することに起因して吸
気量が不足するという事態の発生を効果的に防止できる
という利点がある。上記下流側部72における吸気ポー
ト7の有効通路面積を上流側部71よりも大きくした本
発明例と、図10に示すように、下流側部72における
吸気ポート7の有効通路面積を上流側部71よりも小さ
くした比較例とにおいて、吸気の通気抵抗の変化を測定
する実験を行ったところ、図11に示すようなデータが
得られた。
【0042】上記データから、シャッター弁(S弁)7
を全開状態とした均一燃焼領域において、比較例では、
シャッター弁を破線で示すように、流量係数Crをそれ
程小さくすることができないのに対し、本発明例では、
実線で示すようにシャッター弁(S弁)7を全開状態と
することにより、流量係数Crを充分に減少させること
ができ、上記比較例に比べて吸気抵抗の最小値をΔCf
だけ小さくできることが確認された。
【0043】しかも、下流側部72における吸気ポート
7の有効通路面積を上流側部71よりも小さくした上記
比較例(図10)では、要求吸気量および燃料噴射量の
多い均一燃焼運転時に、シャッター弁(S弁)を最大開
放状態としても、上記下流部72における吸気の流速が
ある程度高くなることが避けられないので、不必要に大
きなタンブル流Tが生成されるオーバタンブル状態とな
り易い傾向がある。このため、均一燃焼運転時に、イン
ジェクタ12から噴射された燃料の一部が上記タンブル
流Tにより運ばれて燃焼室5の天井部、シリンダ内壁面
およびピストン上面等に付着して未燃焼状態となり易
く、スモークおよびおよびHCの発生量が増大してエミ
ッション性が悪化するとともに、燃焼温度が高いことと
相まってノッキング等の異常燃焼が発生し易いという問
題がある。
【0044】これに対して本発明例のようにバルブガイ
ド13の設置部の下流側部72における吸気ポート7の
有効通路面積がその上流側部71よりも大きくなるよう
に吸気ポート7を形成した場合には、要求吸気量および
燃料噴射量の多い均一燃焼運転時に、上記下流部72に
おける吸気の流速が過度に速くなることがないので、図
11に示すように、上記比較例に比べてタンブル比Tr
をΔTr2だけ小さくすることができる。したがって、
上記オーバタンブルの発生を防止することにより、エミ
ッション性を良好状態に維持することができるととも
に、ノッキングの発生を効果的に防止できるという利点
がある。
【0045】また、上記実施形態では、吸気弁9の最大
リフト時に、バルブガイド13の設置部の下流側部72
における下方壁7bの延長線72Bと、上記吸気弁9の
傘部底面との交点Pが、吸気弁9の軸線9Aよりも燃焼
室5の中央側に位置するように、上記下方壁7bの傾斜
角度を設定したため、低負荷低回転の成層燃焼運転時
に、上記吸気流Nの主流が吸気弁9の傘部上面の燃焼室
中央側部位9bに衝突するのを効果的に抑制できるとい
う利点がある。
【0046】なお、上記実施形態では、低回転領域等に
吸気の流れを吸気ポート7の下方壁側7bに効果的に偏
向させ得るように、吸気ポート7の下方壁7b側を開放
状態に維持しつつ、上方壁側7aを開閉するシャッター
弁17からなる偏向手段を設け、エンジンの少なくとも
低回転領域で上記シャッター弁17を閉止状態とするよ
うに構成した例について説明したが、上記シャッター弁
17に代えて、吸気流の一部を下方壁7b側に付勢する
副吸気パイプ等からなる偏向手段を設けた構造としても
よい。
【0047】また、上記実施形態に示すように、吸気ポ
ート7の下方壁7b側におけるバルブガイド13の設置
部の下流側部72とスロート部73との接続部に角部7
4を形成した場合には、エンジンの成層燃焼運転時に、
上記下方壁7に沿った吸気流Nが乱されて小さな渦流か
らなる乱流が形成され、この乱流によって上記吸気流N
を上方壁7a側(排気ポート8の設置部側)に案内する
作用が促進されることになる。したがって、上記のよう
に下流側部72とスロート部73との接続部に、上記角
部74等からなる乱流形成用のガイド部を設けることに
より、上記吸気流Nの主流が吸気弁9の傘部上面の燃焼
室外周側部位9bに衝突するのを抑制しつつ、吸気弁の
傘部上面の燃焼室中央側部位9aないし上記上方壁7a
に沿って所定角度で燃焼室5内に流入させることによ
り、適正なタンブル流Tを生成するという作用が効果的
に得られるという利点がある。
【0048】さらに、上記実施形態では、下流端が燃焼
室5内に開口する一対の吸気ポート7,7を備えたエン
ジンにおいて、少なくともバルブガイド13の設置部の
下流側部72における吸気ポート7の横断面形状を、そ
の上下中心線Cよりも下方壁側7bの開口面積が上方壁
側7aに比べて小さくなるように形成したため、エンジ
ンの成層燃焼運転時に、上記上方壁側7a側に配設され
たシャッター弁17を閉止状態として吸気流Nを下方壁
7b側に偏向させることにより、吸気流Nを下方壁7b
側の開口部に集中させてその流速を効果的に速めること
ができる。
【0049】そして、上記両吸気ポート7,7間の燃焼
室外周側にインジェクタ12を配設するとともに、両吸
気ポート7,7間の燃焼室中央側に点火プラグ11を配
設し、燃焼室15内で生成されたタンブル流Tに対向さ
せて上記インジェクタ12から燃料を噴射するように構
成したため、上記点火プラグ11、吸気弁9の設置部に
インジェクタ12が干渉するという問題を生じることな
く、上記両吸気ポート7,7間の下方壁側7bに形成さ
れたスペースを有効に利用して上記インジェクタ12を
吸気通路7,7に近接させた状態でコンパクトに配設す
ることができる。したがって、エンジンの成層燃焼運転
時に、吸気の流れを下方壁7b側に偏向させてタンブル
流の強度を増大させるという上記作用効果を損なうこと
なく、均一燃焼時に上記インジェクタ12の設置部によ
り吸気の流れが阻害されるという事態の発生を効果的に
防止できるという利点がある。
【0050】また、上記実施形態では、吸気ポート7の
横断面の上下中心線Cよりも上方壁7a側の開口部を略
長方形に形成するとともに、上記上下中心線Cよりも下
方壁7b側の開口部を下窄まりの略三角形状に形成する
等により、少なくともスロート部73からシャッター弁
17の設置部までの間における吸気通路の横断面形状
を、上記上下中心線Cよりも下方壁7b側に位置する開
口部の開口面積が、上方壁7a側の開口部よりも相対的
に小さくなるように形成するとともに、下方壁7b側の
開口部を、その通路中心Obが吸気通路の開口部全体に
おける重心Oの位置よりも外方側に位置する偏心形状と
し、上記上方壁7a側の開口部にシャッター弁17から
なる偏向手段を配設して、この部分を開閉するように構
成したため、上記シャッター弁17の設置部に到達した
吸気流Nを下方壁7b側に偏向させるのと同時に、上記
通路中心Ob側に吸気流Nの主流が案内されることによ
り、図2に示すように、吸気流Nを外向きに変位させる
ベクトルN1が発生することになる。その結果、吸気流
N2は吸気ポート7において偏向した状態で燃焼室5内
に流入し、吸気流Nの主流と、吸気弁9の弁軸や点火プ
ラグ11との衝突が軽減され、適正なタンブル流Tが得
られるとともに、吸気の流通抵抗(流量係数Cf)が低
減されることになる。
【0051】したがって、図12に示すように、上記ベ
クトルNに応じ、吸気流Nが下方壁7b側から側壁部内
面に沿って旋回しつつ、上記吸気流Nの主流(N2)が
吸気弁9の設置部を迂回して燃焼室5内に流入すること
になる。このため、エンジンの成層燃焼運転時に、上記
吸気流Nの主流が吸気弁9の傘部上面に衝突することに
起因して吸気の流速が弱められるのを防止しつつ、上記
上方壁7aに沿って所定角度で燃焼室5内に流入させる
ことにより、燃焼室5内に適正なタンブル流Tを形成す
るという作用が、さらに効果的に得られるという利点が
ある。
【0052】特に、上記実施形態に示すように、下流端
が燃焼室5内に開口する一対の吸気ポート7,7と、単
一の吸気通路から上記一対の吸気ポート7,7に向けて
分岐するコモン部16とを備えた火花点火式エンジンに
おいて、上記コモン部16の上方壁16a側の開口部を
略長方形状に形成するとともに、下方壁16b側の開口
部を下窄まりの略三角形状に形成し、かつ上記コモン部
16の直下流側にシャッター弁17からなる偏向手段を
配設した場合には、吸気流Nが上記単一の吸気通路15
aからコモン部16に至る際に発生する外向きのベクト
ルN1に応じ、上記吸気流Nの旋回が促進されるため、
エンジンの成層燃焼運転時に、上記吸気流Nが吸気弁9
の傘部上面9aに衝突するのを、より効果的に防止する
ことができる。
【0053】なお、上記実施形態では、燃焼室5の周縁
部に配設されたインジェクタ12から燃焼室5内に燃料
を直接噴射する直憤式のエンジンについて説明したが、
吸気ポート7内に燃料を噴射するように構成されたポー
ト噴射式のエンジンについても、本発明を適用可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下流端
が燃焼室内に開口する吸気ポートと、この吸気ポートを
開閉する吸気弁と、エンジンの低回転領域で吸気の流れ
を吸気ポートの燃焼室外周側に位置する下方壁側に偏向
させる偏向手段とを有し、吸気ポートの燃焼室中央側に
位置する上方壁に、上記吸気弁を支持するバルブガイド
壁の一部が吸気ポート内に突出するように設けられた火
花点火式エンジンにおいて、シリンダ軸線に沿った吸気
ポートの縦断面と直交する方向から見て、上記バルブガ
イドの設置部の上流側部における吸気ポートの軸線を略
ストレート状に形成し、シリンダ軸線に対する吸気ポー
トの上方壁の傾斜角度を、上記バルブガイドの設置部の
上流側部に比べて、上記バルブガイドの設置部の下流側
部が、その上流部は大きく、その下流部は小さくなるよ
うに形成するとともに、シリンダ軸線に対する吸気ポー
トの下方壁の傾斜角度を、上記バルブガイドの設置部の
上流側部に比べて下流側部が大きくなるように形成し、
かつ上記バルブガイドの設置部の下流側部における吸気
ポートの有効通路面積がその上流側部よりも大きくなる
ように形成したため、エンジンの低回転領域において、
吸気流の主流が吸気弁の傘部部上面の燃焼室外周側に衝
突するのを抑制しつつ、吸気を上記上方壁側に寄せて吸
気弁の傘部上面の燃焼室中央側から燃焼室内に流入させ
ることにより、適正なタンブル流を生成し、燃焼室内に
おける混合気の成層化を促進して燃焼安定性を効果的に
向上できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る吸気装置を備えたエン
ジンの要部構成を示す断面図である。
【図2】エンジンの燃焼室および吸気系の概略平面図で
ある。
【図3】吸気ポートの縦断面形状を示す説明図である。
【図4】吸気ポートの横断面形状を示す説明図である。
【図5】吸気ポートの有効通路面積の変化状態を示すグ
ラフである。
【図6】燃料の噴射状態を示す説明図である。
【図7】シャッター弁の具体的構造を示す説明図であ
る。
【図8】エンジンの燃焼領域を示すマップである。
【図9】吸気の流動状態を示す説明図である。
【図10】本発明に対する比較例の構成を示す説明図で
ある。
【図11】タンブル比と流量抵抗との対応関係を示すデ
ータ図である。
【図12】吸気の流動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2A シリンダ軸線 5 燃焼室 7 吸気ポート 7a 上方壁 7b 下方壁 7A 吸気ポートの軸線 7B 下方壁の延長線 9 吸気弁 11 点火プラグ 12 インジェクタ 13 バルブガイド 17 シャッター弁(偏向手段) C 上下中心線 71 上流側部 72 下流側部 72a 上流部 72b 下流部 73 スロート部 74 角部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 統之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 藤原 義幸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 松尾 佳朋 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 乃生 芳尚 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 青木 理 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 藤本 英史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G023 AA01 AB03 AC05 AD07 AD14 AG01 3G024 AA09 AA17 DA01 DA03 DA06 DA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流端が燃焼室内に開口する吸気ポート
    と、この吸気ポートを開閉する吸気弁と、エンジンの低
    回転領域で吸気の流れを吸気ポートの燃焼室外周側に位
    置する下方壁側に偏向させる偏向手段とを有し、吸気ポ
    ートの燃焼室中央側に位置する上方壁に、上記吸気弁を
    支持するバルブガイド壁の一部が吸気ポート内に突出す
    るように設けられた火花点火式エンジンにおいて、シリ
    ンダ軸線に沿った吸気ポートの縦断面と直交する方向か
    ら見て、上記バルブガイドの設置部の上流側部における
    吸気ポートの軸線を略ストレート状に形成し、シリンダ
    軸線に対する吸気ポートの上方壁の傾斜角度を、上記バ
    ルブガイドの設置部の上流側部に比べて、上記バルブガ
    イドの設置部の下流側部が、その上流部は大きく、その
    下流部は小さくなるように形成するとともに、シリンダ
    軸線に対する吸気ポートの下方壁の傾斜角度を、上記バ
    ルブガイドの設置部の上流側部に比べて下流側部が大き
    くなるように形成し、かつ上記バルブガイドの設置部の
    下流側部における吸気ポートの有効通路面積がその上流
    側部よりも大きくなるように形成したことを特徴とする
    火花点火式エンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 吸気弁の最大リフト時に、バルブガイド
    の設置部の下流側部における下方壁の延長線と、上記吸
    気弁の傘部底面との交点が、吸気弁の軸線よりも燃焼室
    の中央側に位置するように、上記下方壁の傾斜角度を設
    定したことを特徴とする請求項1記載の火花点火式エン
    ジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 吸気ポートの下方壁側を開放状態に維持
    しつつ、上方壁側を開閉するシャッター弁からなる偏向
    手段を備え、エンジンの低回転領域で上記シャッター弁
    を閉止状態とすることにより、エンジンの低回転領域で
    吸気の流れを吸気ポートの下方壁側に偏向させることを
    特徴とする請求項1または2記載の火花点火式エンジン
    の吸気装置。
  4. 【請求項4】 下流端が燃焼室内に開口する一対の吸気
    ポートを備え、少なくともバルブガイドの設置部の下流
    側部における吸気ポートの横断面形状を、その上下中心
    線よりも下方壁側の開口面積が上方壁側に比べて小さく
    なるように形成し、両吸気ポート間の燃焼室外周側にイ
    ンジェクタを配設するとともに、両吸気ポート間の燃焼
    室中央側に点火プラグを配設し、燃焼室内で生成された
    タンブル流に対向させて上記インジェクタから燃料を噴
    射するように構成したことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の火花点火式エンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 吸気ポートの下方壁側におけるバルブガ
    イドの設置部の下流側部とスロート部との接続部に、乱
    流形成用の角部を設けたことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の火花点火式エンジンの吸気装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002071A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関における吸気装置
CN113565644A (zh) * 2021-07-30 2021-10-29 江门市大长江集团有限公司 一种摩托车发动机及其缸头进气结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012002071A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関における吸気装置
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