JP2003301690A - 既設管きょの更生管の敷設工法および敷設装置 - Google Patents

既設管きょの更生管の敷設工法および敷設装置

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Shigeru Kikuchi
菊池  茂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自立管方式で既設管きょを更生する場合、下
水を供用しながらの施工が可能で、特に常時大量の汚水
が流下している分流方式の汚水幹線においても施工性が
よく、工期も短縮できる既設管きょの更生管の敷設工法
および敷設装置を得る。 【解決手段】 立坑2から既設管きょ1内に更生管3を
構成するリング4を搬入し、立坑2下方の既設管きょ1
内に配設した元押しジャッキ5で前記リング4を先行し
て敷設したリング4に接合しながら押し出し、これを順
次繰り返して既設管きょ1内に更生管3を自立させて敷
設する工法において、元押しジャッキ5は既設管きょ1
内に配設の通水管6の外周部に配置し、元押しジャッキ
5の伸縮に連動して通水管6を前後にスライドさせて既
設管きょ1内に下水を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劣化した既設の下
水管きょの更生に使用する更生管の敷設工法および更生
管の敷設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】劣化した既設の下水管きょの更生工法に
は、例えば、既設管きょの残存強度に期待する複合管方
式と、既設管きょの残存強度を全く期待しない自立管方
式とがある。
【0003】複合管方式は、(1)既設管きょの内面に
耐蝕性材料からなる管体を挿入する、(2)耐蝕性材料
からなる帯体を巻き回して管体を形成して既設管きょ内
に挿入する、(3)耐蝕性材料からなる帯体を既設管き
ょ内において巻き回して管体を形成する、(4)耐蝕性
材料からなる帯体を既設管きょの管軸方向に並べて管体
を形成する、などの方法によって既設管きょの内側にそ
れ自体高い強度を有していないが耐蝕性効果の優れた管
体(耐蝕性管体)を挿入、または形成し、既設管きょと
耐蝕性管体との間にモルタルまたはグラウトを充填して
既設管きょと一体とする方式である。
【0004】このような複合管方式では、前記のように
既設管きょが一定の残存強度を有していることが前提条
件となるが、一般に既設の下水管きょのコンクリート管
体は既設管きょ内の硫酸塩還元細菌および硫黄酸化細菌
の働きによって生成される硫酸によって管きょ気相部の
コンクリートが腐食するため、かなりの劣化が進行して
いる場合がほとんどである。
【0005】また、特に、分流方式の汚水幹線では常時
大量の汚水が流下しているばかりでなく、管きょが密閉
状態にあるため発生した硫化水素が充満して高濃度にな
る環境にあり、管体の腐食状況を調査することは容易で
はなく、既存の管体の残存強度を詳細に調査することも
困難である。
【0006】一方、自立管方式は、既設管きょと同等強
度の管で、既設管きょの残存強度を期待しない管である
自立管を既設管きょ内に挿入または構築する方法であ
り、従来、例えば、特許第1603686 号(特公平2-29126
号公報)に記載のように立坑から搬入した新管を既設管
路内に元押しジャッキで挿入し、所定の長さ挿入したな
らば中押しジャッキを介在させて新管をさらに挿入する
ことにより、既設管路を補修するもので、前記複合管方
式のように既存の管体の残存強度を詳細に調査する必要
がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例は、施行箇
所の上流側と下流側とを仮締切りし、水替えをして自立
管を敷設するものであり、下水を供用しながらの施工は
困難であり、特に常時大量の汚水が流下している分流方
式の汚水幹線においては施工性がよくなく、工期が長引
く原因ともなる。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、自立管方式で既設管きょを更生する場合、下水を供
用しながらの施工が可能で、特に常時大量の汚水が流下
している分流方式の汚水幹線においても施工性がよく、
工期も短縮できる既設管きょの更生管の敷設工法および
敷設装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、敷設工法として、立坑から既設管き
ょ内に更生管を構成するリングを搬入し、立坑下方の既
設管きょ内に配設した元押しジャッキで前記リングを先
行して敷設したリングに接合しながら押し出し、これを
順次繰り返して既設管きょ内に更生管を自立させて敷設
する工法において、元押しジャッキは既設管きょ内に配
設の通水管の外周部に配置し、元押しジャッキの伸縮に
連動して通水管を前後にスライドさせて既設管きょ内に
下水を通過させることを要旨とするものである。
【0010】第2に、既設管きょ内に更生管を構成する
新たなリングを敷設する際に、先行装置の周囲と立坑の
管発進部分とに止水パッキンによる止水手段を設け、既
設管きょとリングとの間に生じる隙間に注水を行い、更
生管を浮かせて推進することを要旨とするものである。
【0011】第3に、既設管きょと更生管との間に注水
された水の量を調整する調整手段を具備することを要旨
とするものである。
【0012】第4に、調整手段は、既設管きょと更生管
との間の注水を行う注水手段と、既設管きょと更生管と
の間の水を排水する排水手段と、既設管きょと更生管と
の間の水位を測定する測定手段と、測定手段によって測
定された水位に応じて注水手段と排水手段を制御する制
御手段を備えることを要旨とするものである。
【0013】第5に、敷設装置として、既設管きょに連
通する立坑の下方に通水管をスライド可能に配設し、該
通水管の外周部に配置されて更生管を構成するリングを
既設管きょ内に押し出す元押しジャッキの先端を該通水
管の先端に結合したことを要旨とするものである。
【0014】第6に、通水管の先端は、推力伝達部材を
介して元押しジャッキの先端に結合すること、第7に、
元押しジャッキの基端は、既設管きょに固定した反力部
材に固定すること、第8に、通水管は、後端にスライド
ガイド部材を設けたこと、第9に、通水管は、既設管き
ょの更生管の敷設方向と反対側に固定した外管と、該外
管内を更生管の敷設方向にスライドする内管とで形成す
ることを要旨とするものである。
【0015】請求項1、請求項5記載の本発明によれ
ば、更生管を構成するリングは、立坑から搬入されて、
元押しジャッキにより先行のリングに結合されながら既
設管きょの例えば下流側に押し出されて更生管が形成さ
れる。このとき、既設管きょ内の下水はリングの上流側
に位置する通水管内に導水されて、ここから更生管内に
流入するから、通水管の外側に配設の元押しジャッキが
水に接触することはなく、下水を供用しながらの施工が
可能となる。また、通水管は元押しジャッキの伸縮に連
動して移動するから、元押しジャッキは常にドライな状
態にできる。
【0016】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、更生管を浮かせて推進できるから、推進力を
低減させて新たなリングを敷設でき施工性を向上でき
る。
【0017】請求項3、4記載の本発明によれば、前記
作用に加えて、敷設する新たなリングが既設管きょ内で
確実に浮いているように制御できる。
【0018】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、通水管は推力伝達部材で先端が元押しジャッ
キに結合されているから、元押しジャッキの推力をリン
グの各部に均等に確実に伝達できるだけでなく、元押し
ジャッキの伸縮に連動させて通水管を確実に移動させる
ことができる。
【0019】請求項7記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、元押しジャッキの基端は、既設管きょに固定
した反力部材に固定することにより、既設管きょから推
進の反力を確実に得ることができる。
【0020】請求項8記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、通水管は、後端にスライドガイド部材を設け
ることで、既設管きょ内をスムーズにスライドできる。
また、スライドガイド部材の周縁が既設管きょの内壁に
水密に接触することで、元押しジャッキの側に水が流入
することを確実に阻止できる。
【0021】請求項9記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、通水管は、既設管きょの更生管の敷設方向と
反対側、例えば立坑の上流側に固定した外管と、該外管
内を更生管の敷設方向、例えば下流側にスライドする内
管とで形成することにより、既設管きょとの間には摺動
箇所が生じないから、外管の外側の水密性を確実なもの
にできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の既設管きょの
更生管の敷設装置の実施形態を示す更生管搬入状態の縦
断側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1の
B−B線断面図、図4は本発明の既設管きょの更生管の
敷設装置の更生管推進状態を示す縦断側面図で、更生管
の敷設装置から説明する。
【0023】図中1は既設管きょ、2は立坑を示し、図
1において右側が上流側、左側か下流側であり、更生管
3は複数の例えば、コンクリート製やFRP製のリング
4の結合により構成される。更生管3の敷設装置は、立
坑2の下方位置で既設管きょ1内に配設され、下流側に
向けて伸長する元押しジャッキ5と、該元押しジャッキ
5が配置される通水管6とを主たる構成要素とするもの
で、通水管6は供用下水の流下能力が低下しないように
既設管きょ1の内径と同等径または通水管6の径が小さ
くなる場合は通水管6の内面の粗度係数がコンクリート
等の既設管きょ1や更生管3の素材より低い材料を使用
する。
【0024】図中7は通水管6の外側に配設したジャッ
キ架台を示し、該ジャッキ架台7で元押しジャッキ5を
支持する。この場合、図2にも示すように元押しジャッ
キ5は通水管6の外側で90度の間隔で配置した。
【0025】図中8は元押しジャッキ5に反力を付与す
るための反力部材を示し、該反力部材8は立坑2の下方
で既設管きょ1に固定した。そして、これら元押しジャ
ッキ5、ジャッキ架台7、反力部材8は更生管架台9の
上に配設され、元押しジャッキ5の先端に推力伝達部材
10を固定し、この推力伝達部材10を通水管6の先端に固
定する。
【0026】この状態で通水管6は、図1、図4に示す
ように反力部材8の内側に上下流側にスライド自在に組
み合わされ、通水管6の上流側の端部には、外周部にエ
アチューブパッキン11を備えたスライドガイド12を取り
付けた。前記エアチューブパッキン11は図3にも示すよ
うに既設管きょ1の内壁面に水密に接触するものとす
る。
【0027】次に、かかる敷設装置を設置して、リング
4を既設管きょ1内に搬入し、更生管3を構築する方法
を図5〜図10に基づいて説明する。この敷設工法は下水
を共用しながら行うものであり、まず、第1工程として
図5に示すように立坑2の下方位置の既設管きょ1内に
更生管架台9と反力部材8を構築する。この場合、反力
部材8は既設管きょ1の上流側に固定する。
【0028】次に第2工程として、図6に示すように反
力部材8の内側に通水管6をスライド自在に挿入すると
ともに、ジャッキ架台7で支持する元押しジャッキ5を
通水管6の外周部に配置し、元押しジャッキ5の下流側
の先端に固定した推力伝達部材10を通水管6の先端に固
定し、通水管6を元押しジャッキ5に結合する。
【0029】以上のようにして敷設装置が設置されたな
らば、第3工程として図7に示すように最初のリング4
を地上からクレーンなどで立坑2内に吊り下げ、既設管
きょ1内に搬入する。この最初のリング4には先行装置
13を設置しておく。該先行装置13は、例えば、既設管き
ょ1の内面の劣化部を除去するスクレーパー、施工時に
は既設管きょ1内には下水が流れていて人が入れないこ
とからカメラ、照明などを装備しているものとし、地上
で既設管きょ1の内部の様子を看取する。
【0030】この状態で、既設管きょ1内の下水は、上
流側(図7において右側)から通水管6内に流入し、推
力伝達部材10内を通過後、下流側の既設管きょ1内に流
れる。そして、通水管6の上流側の外周縁にはエアチュ
ーブパッキン11を備えたスライドガイド12が取り付けて
あるから、下水が通水管6の外側の元押しジャッキ5の
側に回り込むことはない。
【0031】また、元押しジャッキ5は収縮状態にあ
り、立坑2の下方位置で元押しジャッキ5の前方にはリ
ング4がセットされる空間が確保されている。元押しジ
ャッキ5の前方(下流側)にリング4をセットしたなら
ば、第4工程として図8に示すように元押しジャッキ5
を伸長し、リング4を既設管きょ1の下流側(図8にお
いて左側)に押し出す。このとき、元押しジャッキ5の
伸長に追随して、通水管6も前進する。これにより、通
水管6はリング4に当接した状態で移動し、既設管きょ
1の上流側から下流側への下水の通過が妨げられること
はない。
【0032】リング4を所定長前進させたならば、第5
工程として図9に示すように元押しジャッキ5を収縮
し、通水管6を既設管きょ1の上流側(図9において右
側)に後退させ、立坑2の下方に次のリング4をセット
する空間を確保する。そして、次のリング4を立坑2内
に搬入して、推力伝達部材10の前にセットする。
【0033】さらに元押しジャッキ5を伸長すれば、新
たに搬入したリング4は推力伝達部材10により先に推進
してあるリング4の後方に押しつけられ、複数のリング
4で更生管3が形成される。この状態で、通水管6も前
進するから、通水管6と更生管3が一体となり、下水は
既設管きょ1の上流側から通水管6、更生管3を通って
既設管きょ1の下流側へと流れる。
【0034】かかるリング4の搬入、先行するリング4
の後部への結合を繰り返して、図10に示すように更生管
3を既設管きょ1の下流側に押し出し、更生管3を下流
側の次の立坑2位置まで敷設する(第6工程)。敷設完
了後、既設管きょ1と更生管3との空隙に充填材を注入
し、更生工事が終了する。
【0035】なお、前記実施形態では、既設管きょ1の
上流側から下流側に向けて更生管3を敷設したが、これ
に限定されるものではなく、反対に下流側から上流側に
向けて施工することもできる。
【0036】また、通水管6の構成も、前記した一重の
管に限定されるものではなく、図示は省略するが、内管
と外管との二重管構造とすることもでき、この場合は、
外管を既設管きょ1の立坑2よりも上流側、すなわち更
生管3の敷設方向と反対側の位置に固定し、内管に元押
しジャッキ5を連結し、元押しジャッキ5の伸縮に連動
させて移動させる。
【0037】図11〜図16は敷設工法の第2実施形態を示
し、図11に示すように先行装置13を既設管きょ1内に最
初に挿入し、既設管きょ1内にリング4を敷設する際の
先導を行う。先行装置13は円筒状の本体を有し、先端に
スクレーパー14が設けられる。
【0038】このスクレーパー14は、図12にも示すよう
にウレタン等の樹脂製でリング状の形状であり、先行装
置13の先端部分の周囲に斜めに設けられる。
【0039】先行装置13には、先端部分でスクレーパー
14の後部に、ゴムなどのシール材からなり、既設管きょ
1と先行装置13との管に下水が流入することを防ぐと同
時に、後述する既設管きょ1と更生管3との間に注入し
た清水が漏れるのを防ぐための止水パッキン15がリング
状に設けられる(図12参照)。
【0040】また、立坑2内の既設管きょ1の、リング
4の発進部分となる端部にもし水パッキン16がリング状
に設けられる。そして、止水パッキン15と止水パッキン
16との間で、既設管きょ1と先行装置13との間に隙間17
が形成され、止水パッキン15と止水パッキン16は、この
隙間17に下水が流入することを防止する。
【0041】地表面には図11に示すように清水が満たさ
れた清水タンク18が設置され、清水は清水ポンプ19を介
してホース21に送られる。図中20は、注水量を制御する
ためホース20に設けた清水バルブを示す。
【0042】止水パッキン16の上部には図16に示すよう
に注水孔26が設けられ、ここに前記ホース21が差し込ま
れる。注水孔26からは、清水が注水され、先行装置13と
既設管きょ1との隙間17に清水を満たすことができる。
【0043】リング4を既設管きょ1内に搬入し、更生
管3を構築する方法の基本構成は第1実施形態と同様で
あるが、先行装置13をリング4に先行して既設管きょ1
内に最初に挿入し、次いで挿入したリング4を元押しジ
ャッキ5で既設管きょ1内に押し出す。リング4が既設
管きょ1内に挿入される際には、先行装置13に設けた止
水パッキン15と、既設管きょ1の端部に設置された止水
パッキン16により、先行装置13およびリング4と既設管
きょ1との間の隙間17には下水が流入することはない。
【0044】さらに、図11に示すように清水タンク18に
接続したホース21から止水パッキン16の上部に設けた注
水孔26を介して、リング4と既設管きょ1との間には図
14に示すように清水水位24まで清水が注水される。一
方、図14に示すように既設管きょ1内に挿入されたリン
グ4による更生管3内には下水水位23まで下水が流れ
る。
【0045】図15に示すように止水パッキン15には、複
数の排水バルブ25と水位センサまたは水圧センサ(図示
せず)が設けられる。排水バルブ25は、電磁バルブから
なり、地上部のコントローラの指示にしたがって開閉
し、排水バルブ25が開くと隙間17内の清水が外部に排出
され、隙間17内に満たされた清水の水位が調整される。
【0046】また、図16に示すように止水パッキン16の
上部には注水孔26が設けられ、下部には排水バルブ27が
設けられる。排水バルブ27は、電磁バルブからなり、地
上部のコントローラの指示にしたがって開閉し、排水バ
ルブ27が開くと隙間17内の清水が外部に排出され、隙間
17内に満たされた清水の水位が調整される。
【0047】図14において下水水位23より清水水位24が
高い場合、更生管3の浮力が大きくなり、更生管3が浮
いた状態となり容易に推進する。
【0048】ところが、新たにリング4を挿入した際、
更生管重量が増加し、さらに清水面まで低下するため、
更生管3の浮力が小さくなり、更生管3と既設管きょ1
とが接触して摩擦力が増大し、大きな推進力が必要とな
る。かかる場合は、清水水位24が低下しないようコント
ローラによって清水バルブ20を開いて注水孔26から清水
を供給する。
【0049】また、清水水位が高すぎる場合は、更生管
3は浮き上がりすぎ既設管きょ1の上部に接触し、摩擦
力が増大する。よって、かかる場合はコントローラによ
って排水バルブ25、27を開き、隙間17内の清水を排出す
る。
【0050】このようにして更生管3が既設管きょ1と
接触せずに既設管きょ1内を浮かんでいるように隙間17
内の清水の水位を調節する。
【0051】なお、コントローラを設けずに、排水バル
ブ27および排水バルブ25は、隙間17内の清水の水位が設
定値以上になると自動的に開き、設定値以下になると自
動的に閉じるようにし、清水バルブ20は隙間17内の清水
の水位が設定値以下になると自動的に開き、設定値以上
になると自動的に閉じるようにしてもよい。
【0052】このように既設管きょ1と更生管3との隙
間17に満たす清水の量を調節し、更生管3を浮かせた状
態で推進させることにより元押しジャッキ5の推進力を
小さくすることができる。
【0053】図17、図18は第3実施形態を示し、先行装
置13には、円筒部分の下方に堰28を設けた。この堰28は
支え29によって両側から支えられており、支え29に沿っ
て高さを変えることができる。よって、清水面30を調節
することで更生管3の浮力が生ずるが、この際、堰28を
設けることで、下水水位31をほぼ一定に制御することが
可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明の既設管きょの
更生管の敷設工法および敷設装置は、自立管方式で既設
管きょを更生する場合、更生管を押し出す元押しジャッ
キに通水管を結合し、元押しジャッキの伸縮に連動して
通水管を上下流側に移動するようにしたから、この通水
管内に下水を流しながら更生管を敷設でき、下水を共用
しながらの施工が可能で、特に常時大量の汚水が流下し
ている分流方式の汚水幹線においても施工性がよく、工
期も短縮できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設管きょの更生管の敷設装置の実施
形態を示す更生管搬入状態の縦断側面図である。
【図2】本発明の既設管きょの更生管の敷設装置の実施
形態を示す図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の既設管きょの更生管の敷設装置の実施
形態を示す図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明の既設管きょの更生管の敷設装置の実施
形態を示す更生管推進状態の縦断側面図である。
【図5】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第1
実施形態を示す第1工程の縦断側面図である。
【図6】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第1
実施形態を示す第2工程の縦断側面図である。
【図7】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第1
実施形態を示す第3工程の縦断側面図である。
【図8】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第1
実施形態を示す第4工程の縦断側面図である。
【図9】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第1
実施形態を示す第5工程の縦断側面図である。
【図10】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
1実施形態を示す第6工程の縦断側面図である。
【図11】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
2実施形態を示す立坑箇所の縦断側面図である。
【図12】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
2実施形態を示す先行装置の上部の縦断側面図である。
【図13】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
2実施形態を示す先行装置の下部の縦断側面図である。
【図14】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
2実施形態を示す更生管部分の縦断正面図である。
【図15】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
2実施形態を示す止水パキン部分の縦断正面図である。
【図16】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
2実施形態を示す他の止水パキン部分の縦断正面図であ
る。
【図17】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
3実施形態を示す先行装置部分の縦断側面図である。
【図18】本発明の既設管きょの更生管の敷設工法の第
3実施形態を示す先行装置部分の縦断正面図である。
【符号の説明】
1…既設管きょ 2…立坑 3…更生管 4…リング 5…元押しジャッキ 6…通水管 7…ジャッキ架台 8…反力部材 9…更生管架台 10…推力伝達部材 11…エアチューブパッキン 12…スライドガイド 13…先行装置 14…スクレーパー 15…止水パッキン 16…止水パッキン 17…隙間 18…清水タンク 19…清水ポンプ 20…清水バルブ 21…ホース 23…下水水位 24…清水水位 25…排水バルブ 26…注水孔 27…排水バルブ 28…堰 29…支え 30…清水面 31…下水水位
フロントページの続き (72)発明者 永森 邦博 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 金氏 眞 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 菊池 茂 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 多田 幸夫 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA06 AC18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立坑から既設管きょ内に更生管を構成す
    るリングを搬入し、立坑下方の既設管きょ内に配設した
    元押しジャッキで前記リングを先行して敷設したリング
    に接合しながら押し出し、これを順次繰り返して既設管
    きょ内に更生管を自立させて敷設する工法において、元
    押しジャッキは既設管きょ内に配設の通水管の外周部に
    配置し、元押しジャッキの伸縮に連動して通水管を前後
    にスライドさせて既設管きょ内に下水を通過させること
    を特徴とする既設管きょの更生管の敷設工法。
  2. 【請求項2】 既設管きょ内に更生管を構成する新たな
    リングを敷設する際に、先行装置の周囲と立坑の管発進
    部分とに止水パッキンによる止水手段を設け、既設管き
    ょとリングとの間に生じる隙間に注水を行い、更生管を
    浮かせて推進する請求項1記載の既設管きょの更生管の
    敷設工法。
  3. 【請求項3】 既設管きょと更生管との間に注水された
    水の量を調整する調整手段を具備する請求項2記載の既
    設管きょの更生管の敷設工法。
  4. 【請求項4】 調整手段は、既設管きょと更生管との間
    の注水を行う注水手段と、既設管きょと更生管との間の
    水を排水する排水手段と、既設管きょと更生管との間の
    水位を測定する測定手段と、測定手段によって測定され
    た水位に応じて注水手段と排水手段を制御する制御手段
    を備える請求項3記載の既設管きょの更生管の敷設工
    法。
  5. 【請求項5】 既設管きょに連通する立坑の下方に通水
    管をスライド可能に配設し、該通水管の外周部に配置さ
    れて更生管を構成するリングを既設管きょ内に押し出す
    元押しジャッキの先端を該通水管の先端に結合したこと
    を特徴とする既設管きょの更生管の敷設装置。
  6. 【請求項6】 通水管の先端は、推力伝達部材を介して
    元押しジャッキの先端に結合する請求項5記載の既設管
    きょの更生管の敷設装置。
  7. 【請求項7】 元押しジャッキの基端は、既設管きょに
    固定した反力部材に固定する請求項5または請求項6に
    記載の既設管きょの更生管の敷設装置。
  8. 【請求項8】 通水管は、後端にスライドガイド部材を
    設けた請求項5または請求項6に記載の既設管きょの更
    生管の敷設装置。
  9. 【請求項9】 通水管は、既設管きょの更生管の敷設方
    向と反対側に固定した外管と、該外管内を更生管の敷設
    方向にスライドする内管とで形成する請求項5または請
    求項6に記載の既設管きょの更生管の敷設装置。
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