JP2003301633A - シリンダ錠ユニット - Google Patents

シリンダ錠ユニット

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JP2003301633A
JP2003301633A JP2002110422A JP2002110422A JP2003301633A JP 2003301633 A JP2003301633 A JP 2003301633A JP 2002110422 A JP2002110422 A JP 2002110422A JP 2002110422 A JP2002110422 A JP 2002110422A JP 2003301633 A JP2003301633 A JP 2003301633A
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JP
Japan
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pin
cylinder
key
locking
cylinder lock
Prior art date
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Application number
JP2002110422A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Hori
英一郎 堀
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HORI LOCK KOGYO KK
Original Assignee
HORI LOCK KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】シリンダー錠ユニットにおいて、施解錠キーを
用いない不正解錠や施解錠キーの複製を困難にするこ
と。 【解決手段】外筒11および内筒12を貫通してキー孔に至
る補助ピン案内孔が、キー抜き差し方向に沿う位置を各
シリンダー錠毎に異にして穿設され、上記補助ピン案内
孔には、該補助ピン案内孔の長手方向所定位置を境にし
て分割された内ピン23と外ピン24とから成る補助ピン25
が摺動自在に挿入され、上記外筒11には、上記補助ピン
25の外ピン24を上記キー孔へ向けて付勢する第1の弾性
部材26が設けられ、上記施解錠キー3には、該施解錠キ
ー3が上記キー孔にシリンダー錠10の解錠可能位置ま
で挿入された状態において上記内ピン23の内端に当接す
る位置に、該内ピン23と外ピン24との分割面を上記内筒
12と外筒11との回転境界面に合致させるに足る突起6b
と、上記内ピン23を上記突起6bによって外方へ付勢する
第2の弾性部材とが、設けられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダー錠とこ
のシリンダー錠に用いられる施解錠キーとの組合わせユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のシリンダー錠の一例の施
錠状態を示す縦断側面図(図14のXIII−XIII矢視断
面)、図14は図13のXIV−XIV矢視横断面図、図15
は上記従来のシリンダー錠に施解錠キーを所定位置まで
差込んだ解錠状態を示す縦断側面図である。
【0003】このシリンダー錠010は図13および図1
4に示されるように内面が円筒状に形成された外筒011
と、その外筒011の円筒状内面に回転自在に嵌装された
内筒012とを備えている。その内筒012には施解錠キーが
軸線方向に抜き差し自在に挿入されるキー孔013が設け
られている。
【0004】また、内筒012の軸線を通る鉛直面に沿っ
て一列に、外筒011と内筒012とを貫通してキー孔013に
至る複数のピン案内孔014が穿設されている。このピン
案内孔014内には下ピン016と上ピン017が摺動自在に挿
入され、ピン案内孔014上端を塞ぐ閉じ板018との間に挿
入されたスプリング019によって下向き(キー孔013に向
かう方向)に付勢されている。
【0005】前記下ピン016と上ピン017の合計長さは、
すべてのピン案内孔014においてほぼ一定であるが、個
々の長さはマチマチである。そして図13、図14に示
される施錠状態では、外筒011と内筒012との回転境界面
(シヤーライン)に跨って上ピン017が位置するように
なっており、キー孔013に所定位置まで挿入された施解
錠キーに形成されたキーコードがシリンダー錠010の設
定キーコードと一致した状態においてのみ、すべての下
ピン016と上ピン017の接触面が外筒011と内筒012の回転
境界面と一致するようになっている。
【0006】なお、図中の031はシリンダカム、032は内
筒位置決め機構、033はドリリング防止板をそれぞれ示
す。
【0007】施錠状態においては、図13、14に示さ
れるように、外筒011と内筒012との回転境界面に跨って
上ピン017が位置しているので、外筒011に対して内筒01
2は回転しない。すなわち錠は開かない。
【0008】ここでキー孔013に施解錠キー01を所定位
置まで差込むと、図15に示されるように、施解錠キー
01の上縁部に形成されたキーコード04により、すべての
ピン案内孔014において下ピン016と上ピン017の接触面
が外筒011と内筒012の回転境界面に一致する。したがっ
て外筒011に対して内筒012を回転させることができる。
すなわちシリンダー錠010が解錠される。
【0009】
【解決しようとする課題】前記従来のシリンダー錠010
と施解錠キー01との組合わせユニットにおいては、下ピ
ン016と上ピン017が挿入されるピン案内孔014を一列設
けただけなので、特種な道具によって不正解錠(いわゆ
るピッキング)される恐れがあった。また施解錠キー01
は、そのブレード部上面だけにキーコード04が形成され
ていたので、做い加工による複製(合鍵の作成)が比較
的容易であった。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】前記従来の課
題を解決するために、請求項1記載の発明は、所定の横
断面形状に形成されるとともに、外周部にキーコードが
形成された施解錠キーと、該施解錠キーによって施錠さ
れあるいは解錠されるシリンダー錠とより成るシリンダ
ー錠ユニットであって、上記シリンダー錠は、内面が円
筒状に形成された外筒と、該外筒の円筒状内面に回転自
在に嵌装されるとともに上記施解錠キーが軸線方向に抜
き差し自在に挿入されるキー孔が設けられた内筒とを備
え、上記外筒および内筒には、該外筒および内筒を貫通
して上記キー孔に至る補助ピン案内孔が、キー抜き差し
方向に沿う位置を各シリンダー錠毎に異にして穿設さ
れ、上記補助ピン案内孔には、該補助ピン案内孔の長手
方向所定位置を境にして分割された内ピンと外ピンとか
ら成る補助ピンが摺動自在に挿入され、上記外筒には、
上記補助ピンの外ピンを上記キー孔へ向けて付勢する第
1の弾性部材が設けられ、上記施解錠キーには、該施解
錠キーが上記キー孔にシリンダー錠の解錠可能位置まで
挿入された状態において上記内ピンの内端に当接する位
置に、該内ピンと外ピンとの分割面を上記内筒と外筒と
の回転境界面に合致させるに足る突起と、上記内ピンを
上記突起によって外方へ付勢する第2の弾性部材とが設
けられたことを特徴とするものである。
【0011】請求項1記載の発明は上記のとおり構成さ
れ、補助ピン案内孔内に挿入された内ピンと外ピンとの
分割面を内筒と外筒との回転境界面に合致させるに足る
突起と、上記内ピンを上記突起によって外方へ付勢する
第2の弾性部材とが、施解錠キーに設けられるので、施
解錠キーを用いない不正解錠や施解錠キーの複製は困難
となる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、所定の横断
面形状に形成されるとともに、外周部にキーコードが形
成された施解錠キーと、該施解錠キーによって施錠され
あるいは解錠されるシリンダー錠とより成るシリンダー
錠ユニットであって、上記シリンダー錠は、内面が円筒
状に形成された外筒と、該外筒の円筒状内面に回転自在
に嵌装されるとともに上記施解錠キーが軸線方向に抜き
差し自在に挿入されるキー孔が設けられた内筒とを備
え、上記外筒および内筒には、該外筒および内筒を貫通
して上記キー孔に至る補助ピン案内孔が、キー抜き差し
方向と交差する方向の位置を各シリンダー錠毎に異にし
て穿設され、上記補助ピン案内孔には、該補助ピン案内
孔の長手方向所定位置を境にして分割された内ピンと外
ピンとから成る補助ピンが摺動自在に挿入され、上記外
筒には、上記補助ピンの外ピンを上記キー孔へ向けて付
勢する第1の弾性部材が設けられ、上記施解錠キーに
は、該施解錠キーが上記キー孔にシリンダー錠の解錠可
能位置まで挿入された状態において上記内ピンの内端に
当接する位置に、該内ピンと外ピンとの分割面を上記内
筒と外筒との回転境界面に合致させるに足る突起と、上
記内ピンを上記突起によって外方へ付勢する第2の弾性
部材とが設けられたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明は上記のとおり構成さ
れ、前記請求項1記載の発明と同様、補助ピン案内孔内
に挿入された内ピンと外ピンとの分割面を内筒と外筒と
の回転境界面に合致させるに足る突起と、上記内ピンを
上記突起によって外方へ付勢する第2の弾性部材とが、
施解錠キーに設けられるので、施解錠キーを用いない不
正解錠や施解錠キーの複製は困難である。
【0014】次に請求項3記載の発明は、前記請求項1
または請求項2記載の発明において、上記第2の弾性部
材は一端部が上記施解錠キーの外周部に固着された薄板
であり、上記突起が該薄板の一部に形成されたことを特
徴とするものである。したがって請求項3記載の発明で
は、施解錠キーに設けられる第2の弾性部材と突起の加
工が容易である。
【0015】また請求項4記載の発明は、前記請求項1
ないし請求項3いずれか記載の発明において、上記内ピ
ンおよび上記外ピンの少なくとも一方に、軸線周りの回
転を阻止する回転止め機構が設けられたことを特徴とす
るものである。したがって請求項4記載の発明では、補
助ピンを構成する内ピンと外ピンが軸線周りの回転を阻
止され、それら両ピンの分割面を外筒と内筒の回転境界
面を形成する円筒面に確実に一致させることができ、外
筒に対する内筒の相対回転運動を円滑に行なうことがで
きる。
【0016】更に請求項5記載の発明は、前記請求項1
ないし請求項4いずれか記載の発明において、上記補助
ピンが挿入される補助ピン案内孔と、上記内ピンの内端
に当接する突起との組が、キー抜き差し方向に沿って複
数組設けられたことを特徴とするものである。したがっ
て請求項5記載の発明では、キーコードの量が増加し、
不正解錠や施解錠キーの複製が更に困難になる。
【0017】また、請求項6記載の発明は、前記請求項
1ないし請求項4いずれか記載の発明において、上記補
助ピンが挿入される補助ピン案内孔と、上記内ピンの内
端に当接する突起との組が、キー抜き差し方向と交差す
る方向に沿って複数組設けられたことを特徴とするもの
である。したがって請求項6記載の発明でも、前記請求
項5記載の発明と同様、キーコードの量が増加し、不正
解錠や施解錠キーの複製が更に困難になる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
施解錠キーを示すもので、図1(a)は斜視図、図1(b)
は側面図、図1(c)は図1(b)のC−C矢視縦断平面
図、図1(d)は図1(c)と異なる状態の縦断平面図であ
る。
【0019】本実施例の施解錠キー1は把持部2とブレ
ード部3より成り、ブレード部3は所定の横断面形状に
形成されるとともに、上縁部には、メインキーコード4
が形成されている。
【0020】またブレード部3の側面3aには施解錠キ
ー1の抜き差し方向に沿って延びる溝5が設けられてい
る。更にこの溝5の入口面を塞ぐように、薄い金属製の
弾性板6が配され、ブレード部3の側面3aに端部を点
溶接(符号6a)されている。弾性板6の溶接部6aと
反対の端部には、側方に突出する突起部6bが形成され
ている。図1(c)に示されるように、弾性板6はその大
部分がブレード部3の側面3aを形成する平面の内方に
収まっており、突起部6bのみが側方に突出している
が、側方から押圧力を受ければ、図1(d)に示されるよ
うに、弾性力に抗して溝5内に押し込まれ、突起部6b
を含む弾性板6全体がブレード部3の側面3aを形成す
る平面の内方に収まるようになっている。
【0021】次に図2は本実施例におけるシリンダー錠
の施錠状態を示す正面図、図3は同じく側面図、図4は
図2、図5のIV−IV矢視縦断側面図、図5は図4のV−
V矢視横断面図、図6は図3、図4、図7のVI−VI矢視
横断面図、図7は図6のVII−VII矢視縦断側面図であ
る。
【0022】本実施例のシリンダー錠10は、図2、図
5、および図6に示されるように、内面が円筒状に形成
された外筒11と、その外筒11の円筒状内面に回転自在に
嵌装された内筒12とを備えている。その内筒12には、前
記施解錠キー1が軸線方向に抜き差し自在に挿入される
キー孔13が設けられている。
【0023】また、図4および図5に示されるように、
軸線を通る鉛直面に沿って一列に、外筒11と内筒12とを
貫通してキー孔13に至る複数のメインピン案内孔14が穿
設されている。このメインピン案内孔14内には下ピン16
と上ピン17が摺動自在に挿入され、メインピン案内孔14
上端を塞ぐ閉じ板18との間に挿入されたスプリング19に
よって下向き(キー孔13に向かう方向)に付勢されてい
る。
【0024】上記下ピン16と上ピン17の合計長さは、す
べてのメインピン案内孔14においてほぼ一定であるが、
個々の長さはマチマチである。そして図4および図5に
示される施錠状態では、外筒11と内筒12との回転境界面
(シヤーライン)に跨って上ピン17が位置するようにな
っており、キー孔13に所定位置まで挿入された施解錠キ
ー1の上縁部に形成されたメインキーコード4がシリン
ダー錠10の設定キーコードと一致した状態においての
み、すべての下ピン16と上ピン17の接触面が外筒11と内
筒12の回転境界面と一致するようになっている。
【0025】なお、図3、図4および図7において、31
はシリンダカム、32は内筒位置決め機構、33はドリリン
グ防止板をそれぞれ示す。
【0026】一方、図3および図6に示されるように、
外筒11の下部側面に切欠ぎ21が設けられ、その切欠ぎ21
から水平に外筒11と内筒12とを貫通してキー孔13に至る
補助ピン案内孔22が穿設されている。この補助ピン案内
孔22の前後・上下位置は、前記施解錠キー1がキー孔13
の前記所定位置まで挿入された時に、弾性板6の突起部
6bが占める位置に相応するようになっている。そして
補助ピン案内孔22内には、その補助ピン案内孔22の長手
方向所定位置を境にして分割された内ピン23と外ピン24
とから成る補助ピン25が、摺動自在に挿入され、切欠ぎ
21内に設けられたばね26によってキー孔13へ向け付勢さ
れている。なお、内ピン23と外ピン24の分割面は、外筒
11と内筒12の回転境界面と同じ曲率の円筒面である。
【0027】図6および図7に示されるように、上記内
ピン23の上面には、軸線に平行な縦溝23aが設けられて
いる。一方内筒12には補助ピン案内孔22から鉛直上方へ
延びる回転止めピン案内孔27が穿設され、その回転止め
ピン案内孔27に挿入された回転止めピン28の下端が上記
縦溝23a内に嵌入されて、内ピン23と外ピン24が自身の
軸線周りに回転するのを抑止する。
【0028】図6に示される施錠状態では、補助ピン25
の外ピン24が外筒11と内筒12との回転境界面に跨って位
置するようになっている。そしてキー孔13に所定位置ま
で挿入された施解錠キー1に設けられた弾性板6の突起
部6bが補助ピン25の内ピン23に当接して、弾性板6の
弾性力により内ピン23を外方へ付勢した時にのみ、内ピ
ン23と外ピン24の分割面が外筒11と内筒12との回転境界
面に合致するようになっている。
【0029】なお、補助ピン案内孔22の高さおよびキー
抜き差し方向に沿う位置は、各シリンダー錠毎に異な
り、それに応じて施解錠キー1に設けられる弾性板6の
突起部6bの位置も異なってくる。すなわち、補助ピン
案内孔22の位置は第2のキーコードとなる。
【0030】施錠状態においては、図4、図5に示され
るように、外筒11と内筒12との回転境界面に跨って上ピ
ン17が位置しており、また図6に示されるように、補助
ピン25の外ピン24が上記回転境界面に跨って位置してい
る。したがって外筒11に対して内筒12は回転しない。す
なわち錠は開かない。
【0031】図8は上記のようなシリンダー錠10に施解
錠キー1を途中まで差込んだ状態における前記図6に相
当する断面を示す図(図9のVIII−VIII矢視横断面
図)、図9は図8のIX−IX矢視縦断平面図である(断面
位置IX−IXは前記図3、図6、図7にも示されてい
る)。
【0032】図8、図9に示されるように、キー孔13に
施解錠キー1を差込むと、弾性板6の突起部6bがキー
孔13の縁に当接するので、弾性板6はその弾性力に抗し
て溝5内に押し込まれる。そして突起部6bを含む弾性
板6全体が溝5内に収まった状態のまま、キー孔13の奥
へと進入する。
【0033】図10は上記シリンダー錠10に施解錠キー
1を所定位置まで差込んだ解錠状態における、前記図4
に相当する断面を示す図(図11、図12のX−X矢視
縦断側面図)、図11は図10、図12のXI−XI矢視横
断面図、図12は図10、図11のXII−XII矢視縦断平
面図である。
【0034】キー孔13の所定位置まで施解錠キー1が挿
入されると、弾性板6の突起部6bが補助ピン案内孔22
の位置に達する。そうすると、図11、図12に示され
るように、弾性板6の弾性力により、突起部6bが補助
ピン25の内ピン23と外ピン24をばね26の力に抗して外方
へ押し出すので、内ピン23と外ピン24の分割面が外筒11
と内筒12の回転境界面に一致するようになる。
【0035】一方この時には、図10に示されるよう
に、施解錠キー1の上縁部に形成されたメインキーコー
ド4によって、すべての下ピン16と上ピン17との接触面
が外筒11と内筒12の回転境界面に一致する。
【0036】前記のように、キー孔13の所定位置まで施
解錠キー1を挿入すると、補助ピン25の内ピン23と外ピ
ン24との分割面およびすべてのメインピン案内孔14にお
ける下ピン16と上ピン17との接触面が、外筒11と内筒12
との回転境界面に一致するので、外筒11に対し内筒12を
回転させることができる。すなわちシリンダー錠10が解
錠される。
【0037】本実施例では、内筒12と外筒11との相対回
転運動を阻止する手段として、メインピン案内孔14内の
上ピン17、下ピン16による系統と、補助ピン25と弾性板
6の突起部6bとの組合わせによる系統の2通りの系統
を備えているので、施解錠キー1を用いない不正解錠
(いわゆるピッキング)が困難である。
【0038】また、その2番目の系統の構成には、施解
錠キー1のブレード部3側面3aに一端部が固着された
薄い金属製の弾性板6が含まれ、この弾性板6は図1
(c)、(d)に示されるように変形するので、施解錠キー
1の複製、すなわち合鍵の作成は極めて困難である。
【0039】前記実施例においては、内筒12と外筒11と
の相対回転運動を阻止する第2の系統である補助ピン25
と弾性板6の突起部6bとの組合わせが1個所に設けら
れていたが、補助ピン案内孔をキー抜き差し方向または
それと交差する方向に沿って複数穿設し、それら補助ピ
ン案内孔に内ピン、外ピンから成る補助ピンを挿入する
とともに、それに応じて施解錠キーの弾性板に複数の突
起部を形成するようにしてもよい。また施解錠キーのブ
レード部側面に複数段の溝と弾性板を上下に並べて配置
し、それに応じて補助ピンの系統も上下に複数設けるこ
ともできる。このようにすることにより、施解錠キー1
を用いない不正解錠や合鍵の作成は更に困難となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例における施解錠キーを
示すもので、図1(a)は斜視図、図1(b)は側面図、図
1(c)は図1(b)のC−C矢視縦断平面図、図1(d)は
図1(c)と異なる状態の縦断平面図である。
【図2】図2は上記実施例におけるシリンダー錠の施錠
状態を示す正面図である。
【図3】図3は図2の側面図である。
【図4】図4は図2、図5のIV−IV矢視縦断側面図であ
る。
【図5】図5は図4のV−V矢視横断縁図である。
【図6】図6は図3、図4、図7のVI−VI矢視横断面図
である。
【図7】図7は図6のVII−VII矢視縦断側面図である。
【図8】図8は上記シリンダー錠に施解錠キーを途中ま
で差込んだ状態における前記図6に相当する断面を示す
図(図9のVIII−VIII矢視横断面図)である。
【図9】図9は図8のIX−IX矢視縦断平面図である(断
面位置IX−IXは前記図3、図6、図7にも示す)。
【図10】図10は上記シリンダー錠に施解錠キーを所
定位置まで差込んだ解錠状態における、前記図4に相当
する断面を示す図(図11、図12のX−X矢視縦断側
面図)である。
【図11】図11は図10、図12のXI−XI矢視横断面
図である。
【図12】図12は図10、図11のXII−XII矢視縦断
平面図である。
【図13】図13は従来のシリンダー錠の一例の施錠状
態を示す縦断側面図(図14のXIII−XIII矢視断面)で
ある。
【図14】図14は図13のXIV−XIV矢視横断面図であ
る。
【図15】図15は上記従来のシリンダー錠に施解錠キ
ーを所定位置まで差込んだ解錠状態を示す縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1…施解錠キー、2…把持部、3…ブレード部、4…メ
インキーコード、5…溝、6…弾性板、6a…溶接部、
6b…突起部、10…シリンダー錠、11…外筒、12…内
筒、13…キー孔、14…メインピン案内孔、16…下ピン、
17…上ピン、18…閉じ板、19…スプリング、21…切欠
ぎ、22…補助ピン案内孔、23…内ピン、23a…縦溝、24
…外ピン、25…補助ピン、26…ばね、27…回転止めピン
案内孔、28…回転止めピン、31…シリンダカム、32…内
筒位置決め機構、33…ドリリング防止板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の横断面形状に形成されるとともに、
    外周部にキーコードが形成された施解錠キーと、該施解
    錠キーによって施錠されあるいは解錠されるシリンダー
    錠とより成るシリンダー錠ユニットであって、 上記シリンダー錠は、内面が円筒状に形成された外筒
    と、該外筒の円筒状内面に回転自在に嵌装されるととも
    に上記施解錠キーが軸線方向に抜き差し自在に挿入され
    るキー孔が設けられた内筒とを備え、 上記外筒および内筒には、該外筒および内筒を貫通して
    上記キー孔に至る補助ピン案内孔が、キー抜き差し方向
    に沿う位置を各シリンダー錠毎に異にして穿設され、 上記補助ピン案内孔には、該補助ピン案内孔の長手方向
    所定位置を境にして分割された内ピンと外ピンとから成
    る補助ピンが摺動自在に挿入され、 上記外筒には、上記補助ピンの外ピンを上記キー孔へ向
    けて付勢する第1の弾性部材が設けられ、 上記施解錠キーには、該施解錠キーが上記キー孔にシリ
    ンダー錠の解錠可能位置まで挿入された状態において上
    記内ピンの内端に当接する位置に、該内ピンと外ピンと
    の分割面を上記内筒と外筒との回転境界面に合致させる
    に足る突起と、上記内ピンを上記突起によって外方へ付
    勢する第2の弾性部材とが設けられたことを特徴とする
    シリンダー錠ユニット。
  2. 【請求項2】所定の横断面形状に形成されるとともに、
    外周部にキーコードが形成された施解錠キーと、該施解
    錠キーによって施錠されあるいは解錠されるシリンダー
    錠とより成るシリンダー錠ユニットであって、 上記シリンダー錠は、内面が円筒状に形成された外筒
    と、該外筒の円筒状内面に回転自在に嵌装されるととも
    に上記施解錠キーが軸線方向に抜き差し自在に挿入され
    るキー孔が設けられた内筒とを備え、 上記外筒および内筒には、該外筒および内筒を貫通して
    上記キー孔に至る補助ピン案内孔が、キー抜き差し方向
    と交差する方向の位置を各シリンダー錠毎に異にして穿
    設され、 上記補助ピン案内孔には、該補助ピン案内孔の長手方向
    所定位置を境にして分割された内ピンと外ピンとから成
    る補助ピンが摺動自在に挿入され、 上記外筒には、上記補助ピンの外ピンを上記キー孔へ向
    けて付勢する第1の弾性部材が設けられ、 上記施解錠キーには、該施解錠キーが上記キー孔にシリ
    ンダー錠の解錠可能位置まで挿入された状態において上
    記内ピンの内端に当接する位置に、該内ピンと外ピンと
    の分割面を上記内筒と外筒との回転境界面に合致させる
    に足る突起と、上記内ピンを上記突起によって外方へ付
    勢する第2の弾性部材とが設けられたことを特徴とする
    シリンダー錠ユニット。
  3. 【請求項3】上記第2の弾性部材は一端部が上記施解錠
    キーの外周部に固着された薄板であり、上記突起が該薄
    板の一部に形成されたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のシリンダー錠ユニット。
  4. 【請求項4】上記内ピンおよび上記外ピンの少なくとも
    一方に、軸線周りの回転を阻止する回転止め機構が設け
    られたことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれ
    か記載のシリンダー錠ユニット。
  5. 【請求項5】上記補助ピンが挿入される補助ピン案内孔
    と、上記内ピンの内端に当接する突起との組が、キー抜
    き差し方向に沿って複数組設けられたことを特徴とする
    請求項1ないし請求項4いずれか記載のシリンダー錠ユ
    ニット。
  6. 【請求項6】上記補助ピンが挿入される補助ピン案内孔
    と、上記内ピンの内端に当接する突起との組が、キー抜
    き差し方向と交差する方向に沿って複数組設けられたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    シリンダー錠ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103362364A (zh) * 2012-03-26 2013-10-23 潘翔 锁芯空转锁头
JP2015078550A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 タキゲン製造株式会社 錠装置

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