JPH068219Y2 - コンストラクションキー装置付レバータンブラー錠 - Google Patents

コンストラクションキー装置付レバータンブラー錠

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JPH068219Y2
JPH068219Y2 JP13214088U JP13214088U JPH068219Y2 JP H068219 Y2 JPH068219 Y2 JP H068219Y2 JP 13214088 U JP13214088 U JP 13214088U JP 13214088 U JP13214088 U JP 13214088U JP H068219 Y2 JPH068219 Y2 JP H068219Y2
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章 片山
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美和ロック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンストラクションキー装置付レバータンブ
ラー錠(以下単にコンス・タンブラー錠という)に係
り、特に、コンストラクションキー装置を合鍵で解除で
きるようにしたコンス・タンブラー錠に関する。
コンストラクションキー装置とは、工事中はコンストラ
クションキー(工事専用鍵)という特殊な鍵で各住戸の
錠前の施解錠を行い、工事完了後に、コンストラクショ
ンキー装置を解除すれば、コンストラクションキーは使
用不能となり、施主又は入居者が使い合鍵(住戸鍵)だ
けが使えるようになる装置のことで、工事中における施
工者の錠前施解錠作業および鍵管理業務の合理化を図
り、さらに施主又は入居者のより一層の安全を確保する
ために案出されたものである。なおここで合鍵とは、い
わゆるスペアキー(予備の鍵)のことではなく、一の錠
前を解錠するための正規の鍵形状を有する鍵をいうもの
とする。
〔従来の技術〕
従来のコンストラクションキー装置は、例えば、レバー
タンブラー錠内部の複数のタンブラーのうち選択された
複数のタンブラーを係止部材で解錠可能位置に係止し、
すなわちこれら選択されたタンブラーを工事中一時的に
不作動状態にし、残余の作動状態にあるタンブラーだけ
を操作する合鍵とは異なる工事専用鍵をコンストラクシ
ョンキーとして工事中用い、工事完了後は業者が特殊な
工具を用いて上記選択されたタンブラーの係止を解いて
作動状態に戻すようにしていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかして、上記業者は、特殊工具と共にコンストラクシ
ョンキー装置を解除したことを確認するために施主等に
引き渡すべき合鍵も持参しなければならず、紛失や悪意
ある者による合鍵の複製の可能性が全くないとは言い切
れない。すなわち、従来のコンストラクションキー装置
は若干安全性に欠ける、といううらみがある。
そこで、本出願人は先に、特願昭59−9238号(特
開昭60−152785号)、および実願昭62−11
0327号をもって、施主や入居者に手交される合鍵
で、コンストラクションキー装置を施主又は入居者等が
自ら直接解除できる新規なコンス・タンブラー錠を提案
した。
本考案は、本出願人が先に提案した上記コンス・タンブ
ラー錠を改良してその作動をさらに確実にし、もってコ
ンストラクションキー装置の解除作業の合理化を図り、
また、錠前の安全性をより一層高めることを目的として
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案は、内周面の母線に
沿ってカム溝を形成した外筒と、この外筒に回転自在に
嵌合し、間隙を介して中心軸線方向に積層された複数の
仕切板を設けると共に、中心軸線に沿って鍵孔を貫通さ
せた内筒と、この内筒の母線に沿って延在し、内筒の外
周部において半径方向に移動可能に案内されると共に、
上記カム溝と係合する外側縁が外方に突出する方向に付
勢されたロッキングバーとを有し、上記仕切板の間の各
スロットに、それぞれ全体の形状が略C字形で一端部を
揺動自在に軸支され、鍵孔に挿通された鍵の側端縁と干
渉する方向に付勢されると共に、自由端部外側端縁にロ
ッキングバーの内側縁を受け入れる解錠切欠を形成した
タンブラーを挿設し、これらのタンブラー群のそれぞれ
が鍵孔に挿通された合鍵の対応する刻みと係合したと
き、各タンブラーの解錠切欠がロッキングバーの内側縁
と整合するようにしたものにおいて、 上記内筒に、各タンブラーの自由端部内側端縁をかすめ
て内筒軸線方向に貫通するコンスバーを設けると共に、
上記タンブラー群のうち少なくとも1個を休止タンブラ
ーとして指定し、各休止タンブラーの自由端部内側端縁
に係止段部を形成し、コンストラクションキー装置作動
時この係止段部とコンスバーとを係合させることによ
り、各休止タンブラーをその解錠切欠がロッキングバー
の内側端と整合する解錠位置に係止し、もって鍵孔に挿
入されたとき休止タンブラーに臨む部分の側端縁を切欠
いた工事専用のコンストラクションキーを使用可能に
し、一方、上記コンスバーをその長さ方向に移動可能に
案内すると共に同方向に付勢し、また、鍵孔に挿入され
たコンストラクションキーの側端縁を切欠いた部分に臨
み、相互に隣接する一対のスロットの一方に、内筒回動
時ロッキングバーと干渉せず、自由端部がコンスバーと
干渉する形状の係止タンブラーを設け、コンストラクシ
ョンキー装置作動時この係止タンブラーに臨む部分に係
合部を形成したコンスバーと係止タンブラーとを相互に
係合させることにより、コンスバーをその付勢力に抗し
て作動位置に係止するようにし、他方、上記一対のスロ
ットの他方にコンストラクションキー装置解除用の解除
タンブラーを設け、この解錠タンブラーの係止タンブラ
ーに対向する側面自由端部に解除ピンを植設し、この解
除ピンを係止タンブラーに形成された解除段部にその付
勢方向とは反対方向から係合可能に臨ませ、また、解除
タンブラーの自由端部外側端縁に、鍵孔にコンストラク
ションキーが挿入されたときロッキングバーの内側縁と
整合する解錠切欠を形成すると共に、解除タンブラーに
臨む部分には全幅を確保するかまたはコンストラクショ
ンキーとは異なる刻みを形成した合鍵が鍵孔に挿入され
たとき、この合鍵に駆動されてロッキングバーの内側縁
に臨む位置にまで移動する解除タンブラーの自由端に傾
斜端縁を形成し、合鍵を用いての最初の内筒の回動時、
ロッキングバーの内側縁と解除タンブラーの傾斜端縁と
の係合によって生じるくさび作用により、解除タンブラ
ーを付勢方向とは反対方向にさらに回動させ、解除ピン
と解除段部との係合を介して係止タンブラーの自由端部
をコンスバーから離間する方向に押動して、係止タンブ
ラーから解放されたコンスバーをその付勢力によって長
さ方向に一定量移動させるようにし、さらに、移動後各
休止タンブラーの係止段部に臨むコンスバーの部分をこ
れらと干渉しないように切欠いて休止タンブラーを自由
にし、もってコンストラクションキー装置を解除するよ
うにしたことを特徴とする。
〔作用〕
上記のように構成された本考案によるコンス・タンブラ
ー錠は、コンストラクションキー装置作動時には、コン
スバーが係止タンブラーによってその作動位置に係止さ
れている。そして、休止タンブラーの自由端部内側端縁
に形成された係止段部がコンスバーと係合し、各休止タ
ンブラーは、その解錠切欠がロッキングバーの内側縁と
係合する解錠位置に係止されている。
この状態で工事専用のコンストラクションキーを鍵孔に
挿入すると、コンストラクションキーの休止タンブラー
に臨む部分の側端縁は切欠かれていて休止タンブラーと
は接触しないが、休止タンブラーはすでにして解錠位置
にあるので、休止タンブラーに関しては合鍵が挿入され
たと同じ状態にある。
また、休止タンブラーを除く他の作動状態にあるタンブ
ラー群は、コンストラクションキーの側端縁に形成され
た対応する刻みと係合し、それぞれ解錠切欠がロッキン
グバーの内側縁と整合する解錠位置に押動される。さら
にまた、解除タンブラーの解錠切欠は、コンストラクシ
ョンキーが鍵孔に挿入されたときにはロッキングバーの
内側縁と整合する角度位置にある。すなわち、内筒にお
ける全タンブラーの各解錠切欠は、本来ロッキングバー
と干渉しない形状を有する係止タンブラーを除いて、ロ
ッキングバーの内側縁と整合する角度位置にある。
したがって、コンストラクションキーを解錠方向に回せ
ば、これと共に内筒が一体的に回動し、外筒のカム溝と
内筒のロッキングバーとが相対的に移動する。そして、
このカム溝とロッキングバーとの係合および相対移動に
起因するくさび作用により、ロッキングバーは内筒の中
心軸線方向に押動されるが、上記したように係止タンブ
ラーを除く全タンブラーの解錠切欠はロッキングバーの
内側縁と整合しており、ロッキングバーは各解錠切欠が
形成する溝中に係入できるので、ロッキングバーの上記
移動を妨げるものは何もなく、したがって内筒は所定角
度回動できる。つまり、コンストラクションキーを用い
ての施、解錠が可能である。
他のコンストラクションキーを鍵孔に挿入した場合に
は、作動状態にあるタンブラー群のうち少なくとも1個
の解錠切欠がロッキングバーと整合しない角度位置にあ
り、ロッキングバーはこのタンブラーによって内筒中心
軸線方向への移動を阻止されるので、ロッキングバーは
カム溝から脱出することができず、したがって内筒は、
ロッキングバーを介してカム溝に係止され、回動するこ
とができない。
一方、合鍵を鍵孔に挿入すると、この合鍵の解除タンブ
ラーに臨む部分には全幅が確保されているか、あるいは
コンストラクションキーとは異なる刻みが形成されてい
るので、解除タンブラーは合鍵に駆動されてその付勢方
向とは反対方向に回動される。その結果、解除タンブラ
ーに植設された解除ピンが係止タンブラーの解除段部に
近接すると共に、解除タンブラーの自由端に形成された
傾斜端縁がロッキングバーの内側縁に臨む位置にまで移
動する。同時に、コンスバーによって解錠位置に係止さ
れている休止タンブラーは勿論のこと、作動状態にある
タンブラー群も解錠位置にまで押動される。それは、合
鍵の作動状態にあるタンブラー群に臨む部分には、コン
ストラクションキーと同じ刻みが形成されているからで
ある。
この状態で合鍵を解錠方向に回すと、外筒に対する内筒
の相対回動により、前記したようにロッキングバーが内
筒中心軸に向かって押動される。すると、ロッキングバ
ーの内側縁が解除タンブラーの自由端の傾斜端縁と係合
し、さらにロッキングバーが内方に押動されると、その
内側縁と傾斜端縁との間に生じるくさび作用により、解
除タンブラーはその付勢方向とは反対方向にさらに回動
する。その結果、解除ピンが係止タンブラーの解除段部
を押動し、係止タンブラーはコンスバーから離間する方
向に回動するので、係止タンブラーの自由端部とコンス
バーの係合部との係合が解けコンスバーは自由になる。
すると、コンスバーはその付勢力によって長手方向に一
定量移動する。
上記移動後各休止タンブラーの係止段部に臨むコンスバ
ーの部分は、係止段部と干渉しないように切欠かれてい
る。したがって、休止タンブラーはコンスバーに係止さ
れることなく自由になる。すなわち、コンストラクショ
ンキー装置が解除される。このようにして、本考案によ
るコンス・タンブラー錠は、合鍵による内筒の最初の回
動時、自動的にコンストラクションキー装置が解除され
る。
コンストラクションキー装置解除後は休止タンブラーは
作動状態となり、以後合鍵でしか施解錠できなくなるか
ら、それまで使用していたコンストラクションキーを用
いての施解錠ができなくなることは言うまでもない。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図において符号1は外筒を示し、この
外筒1は、外筒の一部にその母線に沿って回り止めの凸
条2を一体に形成した円筒であって、その内周面には、
母線に沿って上記凸条2と平行なカム溝3が形成されて
いる。図示の実施例では、このカム溝3の横断面は内側
の開口が拡開した矩形になっている。
上記外筒1の内孔内には、全体を符号4で示す内筒が回
転自在に嵌合している。この内筒4は、第1図に示すよ
うに、扉などの外面側に露出する薄肉円筒部付盤状のキ
ーガイド5と厚肉円板状の尾栓6との間に、複数の仕切
板7,7が間隙を介して内筒軸線方向に積層されて配設
されている。図示の実施例では、第1乃至第9仕切板7
−1〜7−9が設けられている。
図示の実施例における上記9枚の仕切板7−1〜7−9
のうち、第1仕切板7−1は他のものと外形が異なって
おり、第3図に示すように、外形略十字形となってい
る。そして、上記キーガイド5の薄肉筒部を第1仕切板
7−1に加締めることにより、キーガイド5と第1仕切
板7−1とは一体的に結合されている。
第1仕切板7−1および後述の第9仕切板7−9を除く
他の仕切板7−2〜7−8は、全体の形状が略円形の板
状体であり(第2図参照)、第2図で左右両側には円弧
状の挿入片7a,7aが一体に形成され、中央部には鍵
挿通孔7bと異形のコンスバー挿入孔7c(第3図参
照)とが開口しており、また、第2図において上端部に
は円形の支軸孔7d(第3図参照)が開口している。さ
らにまた、鍵挿入孔7bに関して支軸孔7dと反対側の
外周部は第2図に示すように凸字形に切欠かれ、後述の
ロッキングバーを内筒の半径方向に移動可能に案内する
ための案内溝7eが形成されている。
さらにまた、第9仕切板7−9においては、第6図乃至
第9図に示すように、コンスバー挿入孔7cと案内溝7
eとがつながると共に、前記解除ピンと干渉しないよう
に円周方向にも切欠かれているため、結局十字形の切欠
が形成されているる。
上記のように成形された例えば9枚の仕切板7−1〜7
−9、前記キーガイド5および尾栓6は、例えば第4図
に示すような構造の第1リテーナ8、およびこの第1リ
テーナ8と面対称になるように成形された第2リテーナ
9(第2図および第3図参照)を介して相互に一体的に
結合され、前記内筒4を構成している。
しかして、上記第1リテーナ8は、例えば第4図に示す
ように、フランジ8a付薄肉円筒の一部をなす板状体で
あって、円筒の一部をなすその主体部8bには母線に沿
って複数(図示の実施例では9個)の細長い矩形の受入
孔8c,8cが所定の間隔を保って開口している。ま
た、上記主体部8bの側端縁には、上記受入孔8c,8
c間の実体部が円周方向に沿って延伸した形で、それぞ
れ複数の第1スペーサ片8d,8dおよび第2スペーサ
片8e,8eが一体かつ櫛歯状に突設され、各第1スペ
ーサ片8dの先端部は中心軸線方向に折り曲げられてい
る。
そして、前記キーガイド5に一体的に結合された第1仕
切板7−1(第3図)に、他の仕切板と同様に形成され
た挿入片7aを第1リテーナ8のフランジ8aに一番近
い受入孔8cに挿入し、これに続いて第2乃至第9仕切
板7−2〜7−9の一方の挿入片7aを対応する受入孔
8cに挿入し(第2図参照)、支軸11およびコンスバ
ー12を各仕切板7の支軸孔7dおよびコンスバー挿通
孔7c(第2図および第3図参照)に共通に挿通させた
後、キーガイド5および尾栓6(第1図参照)によって
両端を拘束し、また、外周部に図示しない挿入片を一体
に形成した尾栓6を、その挿入片を第4図示の第1リテ
ーナ8のフランジ8aから一番遠い受入孔8cに挿入す
ることによって第1リテーナ8に係合させ、第1リテー
ナ8の反対側から前記第2リテーナ9(第2図参照)を
同様にして嵌着して内筒4を構成する。なお、このと
き、第1仕切板7−1の挿入片7aの外縁部を加締めて
おくのが望ましい。この内筒4が外筒1から抜け出るこ
とを防止するため、第1図に示すように、尾栓6の外周
部に形成された溝に例えばEーリング13が嵌着されて
いる。なお、第1および第2リテーナ8,9のフランジ
8a,9a(第4図参照)が外筒1の外端面に係止され
(第1図参照)、内筒4が内方(第1図で右方)に抜け
出ることを防止している。
また、第1図に示すように、キーガイド5および尾栓6
には仕切板7の鍵挿通孔7bと同形の開口がこれと整合
するように開口しており、これらの開口は内筒を軸線方
向に貫通する鍵孔14を形成している。
一方、仕切板7と仕切板7との間、又は仕切板と尾栓6
との間のスロット15には、それぞれレバータンブラー
(以下単にタンブラーという)16が挿設されている。
このタンブラー16は、第2図に示すように、全体の形
状が略C字形の板状体で、その一端部(第2図で上端
部)を貫通する前記支軸11によって揺動自在に軸支さ
れている。なお、第2図においては、タンブラー16が
呈するC字形の開口は右を向くように描かれているが、
鍵孔14に挿通される鍵の形状に応じて、上記開口が左
を向くように配設されるタンブラーもあることは勿論で
ある。
上記タンブラー16は、その一端とリテーナとの間に跨
がるようにして弾装された板ばね17の弾力により、そ
の内縁中央部が鍵の側端縁に近接する方向に付勢されて
いる。
また、各タンブラー16の自由端部外側端縁には、その
タンブラーが臨む合鍵の側端縁の刻みの深さに応じて定
まる位置に、ロッキングバーの内側縁を受け入れる解錠
切欠18が形成されている。
一方、第1図および第2図に示すように、内筒4の外周
部には、内筒4の母線に沿って延在するロッキングバー
19が、内筒4の半径方向に移動可能に案内されてい
る。図示の実施例におけるロッキングバー19は、横断
面が略凸字形の杆体であって、各仕切板の案内溝7eに
嵌り込むようにして内筒に保持、案内されると共に、そ
の両端部とコンスバー12との間に弾装された圧縮コイ
ルばねとしてのロッキングばね21,21(第1図)の
弾力により、外方に付勢されている。
コンストラクションキー装置を有しない通常のレバータ
ンブラー錠の構成は大旨上記したとおりであって、合鍵
が鍵孔14に挿入されると、各タンブラー16の内縁と
合鍵の対応する刻みとの係合により、全タンブラーの解
錠切欠18,18が第2図に示すようにロッキングバー
19の内側縁と角度的に整合する。したがって、合鍵を
回して内筒4を回動させると、ロッキングバー19とカ
ム溝3との相対運動に起因するくさび作用によってロッ
キングバー19が内筒4の中心軸方向に押動されるが、
ロッキングバー19の内側縁が全タンブラーの解錠切欠
18,18に係入してロッキングバーの移動を阻止する
ものがないので、内筒の回動が可能である。すなわち、
施、解錠が可能である。
しかして、本考案によるコンス・タンブラー錠において
は、通常のレバータンブラー錠のいわゆるバックアップ
ピンの代りに、前記コンスバー12が設けられている。
このコンスバー12は、第1図および第2図に示すよう
に、各タンブラー16の自由端部内側端縁をかすめて内
筒4の軸線方向に貫通する杆状体である。
一方、内筒4に装着されたタンブラー群16,16のう
ち少なくとも1個が休止タンブラー16−Sとして指定
されている。図示の実施例においては、前記第4仕切板
7−4(第1図参照)乃至第8仕切板7−8の間の4個
のタンブラーが休止タンブラーとして指定されている。
そして、第2図に示すように、各休止タンブラー16−
Sの自由端縁部内側端縁には係止段部22が形成されて
おり、コンストラクションキー装置作動時には、各休止
タンブラー16−Sは、その係止段部22とコンスバー
12との係合によって、解錠切欠18がロッキングバー
19の内側縁と整合する角度位置に係止される。
したがって、第5図に示すように休止タンブラー16−
Sに臨む部分の側端縁を切欠いたコンストラクションキ
ーCKを鍵孔14に挿入すると、休止タンブラーを除く
作動状態にあるタンブラー、すなわち第1位切板7−1
と第4仕切板7−4との間にある外方3個のタンブラー
は、それぞれコンストラクションキーCKの合鍵と同じ
正規の刻みn1,n2およびn3と係合して解錠位置に係
止されるから、結果的に全タンブラーが解錠位置に揃っ
て、コンストラクションキーCKによる施解錠が可能に
なる。
他方、上記コンスバー12は、各仕切板7のコンスバー
挿通孔7c(第3図参照)と摺動可能に嵌合することに
より、仕切板群7,7によってその長さ方向に移動可能
に案内されており、かつ、第1図に示すように、コンス
トラクションキー装置作動時コンスバー12の内端(第
1図で右端)面より内方にはコンスバーが一定量内方に
移動できるように余裕の空間がある。さらに、コンスバ
ー12の外端面と前記キーガイド5との間に弾装された
圧縮コイルばねとしてのコンスばね23の弾力により、
コンスバー12は内方に付勢されている。
そこで、コンストラクションキー装置作動時、上記コン
スバー12をコンスばね23の付勢力に抗して第1図示
の位置に係止し、休止タンブラー群と係合させるために
係止タンブラーが設けられている。
すなわち、鍵孔14に挿通されたコンストラクションキ
ーCKの側端縁を切欠いて細くした部分に臨む内筒のス
ロットに係止タンブラー24を設ける。第1図示の実施
例では、この係止タンブラー24は第9仕切板7−9と
尾栓6との間に形成されたスロット15に収納されてい
る。
この係止タンブラー24は、第6図に示すように、ロッ
キングバー19とは干渉しないが自由端がコンスバー1
2と干渉する形状を有し、かつ、自由端がコンスバーに
近接する方向に付勢されている。
一方、コンストラクションキー装置作動時この係止タン
ブラー24に臨むコンスバーの側面部分には、係合部と
しての切欠25が形成されており、コンストラクション
キー装置作動時には係止タンブラー24の自由端がこの
係合部25に入り込み、両者の係合により、コンスバー
12はコンスばね23の弾力に抗して第1図示の位置に
係止される。
上記コンスバー12および係止タンブラー24の係合を
解き、コンストラクションキー装置を解除するため、係
止タンブラー24に隣接するスロット、すなわち第1図
において第8仕切板7−8と第9仕切板7−9との間の
スロット15に解除タンブラー26が設けられている。
そして、第1図および第6図に示すように、この解除タ
ンブラー26の係止タンブラー24に対向する側面自由
端部には解除ピン27が植設されている。この解除ピン
27は、第9仕切板7−9の十字形の切欠を挿通して係
止タンブラー24を収納した隣りのスロットに延伸し、
係止タンブラー24の自由端部に形成しれた解除段部2
8(第6図)に、その付勢方向とは反対方向から係合可
能に臨んでいる。
また、解除タンブラー26の自由端部外側端縁には、第
6図に示すように、鍵孔14にコンストラクションキー
CKを挿入したときロッキングバー19の内側縁と整合
する解錠切欠18が形成されている。
さらにまた、第7図に示す合鍵IK、すなわち、鍵孔1
4に挿入されたとき解除タンブラー26に臨む部分Aに
は全幅を確保するか、またはコンストラクションキーC
Kとは異なる刻みを形成した鍵を挿入されたとき、第8
図に示すように、この合鍵IKに駆動されて解除タンブ
ラー26の自由端はロッキングバー19の内側縁を臨む
位置にまで移動するが、この自由端にはロッキングバー
19の移動軌跡と斜交する傾斜端縁29が形成されてい
る。
したがって、合鍵IKによる内筒4の最初の回動時、先
ず合鍵IKの鍵孔14への挿入によって解除タンブラー
26がその付勢力に抗して鍵孔14から離間する方向に
回動し、第8図に示すように、解除ピン27が係止タン
ブラー24の解除段部28(第6図)に近接すると共
に、傾斜端縁29がロッキングバー19の内側縁に臨む
ようになる。
次いで合鍵を回して内筒を回動させると、前記したよう
にロッキングバー19は内筒軸線方向に移動する。する
と、ロッキングバー19の内側縁が解除タンブラーの傾
斜端縁に当接し、さらに内筒4が回動すると、傾斜端縁
29とロッキングバー19との相対運動に起因するくさ
び作用により解除タンブラー26が鍵孔14からさらに
離間する方向に押動され、この解除タンブラー26の動
きは解除ピン27と解除段部28との係合を介して係止
タンブラー24に伝達されて、その自由端がコンスバー
12から離間する方向に移動する。そして、第9図に示
すように、ロッキングバー19がカム溝3から脱出して
外筒1の内周面に乗り上がると、コンスバー12と係止
タンブラー24との係合が解け、コンスバー12が自由
になるので、コンスバー12はコンスばね23(第1
図)の弾力によって内方に移動し、尾栓6の段部に突き
当って停止する(図示せず)。
上記コンスバー12の移動後新たに休止タンブラーの係
止段部22(第2図)に臨むコンスバーの部分は、第1
図に示すように、係止段部22と干渉しないように切欠
かれている。したがって、各休止タンブラー16−Sは
以後コンスバー12と干渉しなくなり作動状態に入る。
すなわち、図示の実施例においては、次以降合鍵IK
(第7図)が鍵孔14に挿入されたとき、作動状態に入
った各(前)休止タンブラー16−Sは、合鍵の刻みn
4乃至n7の対応する何れか一つと係合して解錠位置に押
動される。合鍵IKの刻みn1乃至n3は、コンストラク
ションキーCK(第5図)のそれと同一であることは勿
論である。
上記のようにして、合鍵による最初の施錠又は解錠操作
によってコンストラクションキー装置が解除される。コ
ンストラクションキー装置解除後は、係止タンブラー2
4はその自由端がコンスバー12に突き当った状態で不
動になるし(第9図参照)、また、解除タンブラー26
は内筒4の回動毎にロッキングバー19と係合するが、
それはコンス・タンブラー錠の作動に影響を与えない。
なお、図示の実施例におけるコンス・タンブラー錠にお
いては、第1図および第2図に示すように、休止タンブ
ラー16−Sの支軸孔7dが支軸11の横断面より大き
く、各タンブラー16−Sはロッキングバー19の移動
方向に若干遊動できるようになっている。
この理由は、コンストラクションキー装置解除後タンブ
ラー16−Sの自由端部内側端縁とコンスバー12との
間に前記係止段部22の高さ程度の隙間ができ、タンブ
ラー16−Sが遊動できない場合には、合鍵IKとは異
なる異鍵によって内筒4を回動しようとすると、解錠切
欠18がロッキングバー19と整合しないタンブラーに
無理な力が加わるからそれを防ぐためで、本考案の必須
の構成要件ではない。ちなみに、タンブラー16−Sが
遊動できる図示の実施例によれば、異鍵によって内筒4
を回動させようとするとき、解錠位置にないタンブラー
はロッキングバーによって内筒中心軸線方向に押動され
るが、タンブラーは自由端部内側端縁がコンスバー12
に当接するまで遊動し、以後タンブラー16−Sに加わ
る力はコンスバー12に担持されるので、タンブラーに
は無理な力が加わらない。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなようら、本考案は、コンストラ
クションキー装置を合鍵による解錠操作により解除する
ようにしたので、前記したような特殊な解除用の工具は
必要ではなく、コンストラクションキー装置の解除作業
を格段に合理化することができる。
また、同じ理由により、合鍵を取り扱う者の数を最少に
なることができ、錠前の安全性をより一層高めることが
できる。
さらにまた、コンストラクションキーの形状を合鍵のそ
れとは全く異ったものにすることができるので、コンス
トラクションキーから合鍵を複製される恐れが全くな
い。
加えて、本出願人が先にした前記二つの提案と比較する
と、これらの提案は何れもコンストラクションキー装置
解除時ロッキングバーを制御するのに対し、本考案にお
いては固定的な部材であるコンスバーを制御するもので
あり、内筒の回動毎に動くロッキングバーは通常のレバ
ータンブラー錠と同じなので、タンブラー錠としての作
動の確実性を期待できる、など種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるコンス・タンブラー錠
のコンストラクションキー装置作動状態を示す縦断面
図、第2図は第1図II−II線によるその横断面図、第3
図は第1図III−III線による内筒の横断面図、第4図は
リテーナの外観斜視図、第5図はコンストラクションキ
ーの平面図、第6図は第1図VI−VI線によるコンス・タ
ンフラー錠の横断面図で、鍵孔にコンストラクションキ
ーが挿入された状態を示し、第7図は合鍵の平面図、第
8図は第6図と同様のコンス・タンブラー錠の横断面図
で、鍵孔に合鍵が挿入された状態を示し、第9図は内筒
が回動してコンストラクションキー装置が解除された状
態を示す第8図と同様の横断面図である。 1…外筒、3…カム溝、4…内筒、7…仕切板、8,9
…リテーナ、11…支軸、12…コンスバー、14…鍵
孔、15…スロット、16…タンブラー、18…解錠切
欠、19…ロッキングバー、22…係止段部、23…コ
ンスばね、24…係止タンブラー、25…係合部、26
…解除タンブラー、27…解除ピン、29…傾斜端縁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面の母線に沿ってカム溝を形成した外
    筒と、この外筒に回転自在に嵌合し、間隙を介して中心
    軸線方向に積層された複数の仕切板を設けると共に、中
    心軸線に沿って鍵孔を貫通させた内筒と、この内筒の母
    線に沿って延在し、内筒の外周部において半径方向に移
    動可能に案内されると共に、上記カム溝と係合する外側
    縁が外方に突出する方向に付勢されたロッキングバーと
    を有し、上記仕切板の間の各スロットに、それぞれ全体
    の形状が略C字形で一端部を揺動自在に軸支され、鍵孔
    に挿通された鍵の側端縁と干渉する方向に付勢されると
    共に、自由端部外側端縁にロッキングバーの内側縁を受
    け入れる解錠切欠を形成したタンブラーを挿設し、これ
    らのタンブラー群のそれぞれが鍵孔に挿通された合鍵の
    対応する刻みと係合したとき、各タンブラーの解錠切欠
    がロッキングバーの内側縁と整合するようにしたものに
    おいて、 上記内筒に、各タンブラーの自由端部内側端縁をかすめ
    て内筒軸線方向に貫通するコンスバーを設けると共に、
    上記タンブラー群のうち少なくとも1個を休止タンブラ
    ーとして指定し、各休止タンブラーの自由端部内側端縁
    に係止段部を形成し、コンストラクションキー装置作動
    時この係止段部とコンスバーとを係合させることによ
    り、各休止タンブラーをその解錠切欠がロッキングバー
    の内側端と整合する解錠位置に係止し、もって鍵孔に挿
    入されたとき休止タンブラーに臨む部分の側端縁を切欠
    いた工事専用のコンストラクションキーを使用可能に
    し、一方、上記コンスバーをその長さ方向に移動可能に
    案内すると共に同方向に付勢し、また、鍵孔に挿入され
    たコンストラクションキーの側端縁を切欠いた部分に臨
    み、相互に隣接する一対のスロットの一方に、内筒回動
    時ロッキングバーと干渉せず、自由端部がコンスバーと
    干渉する形状の係止タンブラーを設け、コンストラクシ
    ョンキー装置作動時この係止タンブラーに臨む部分に係
    合部を形成したコンスバーと係止タンブラーとを相互に
    係合させることにより、コンスバーをその付勢力に抗し
    て作動位置に係止するようにし、他方、上記一対のスロ
    ットの他方にコンストラクションキー装置解除用の解除
    タンブラーを設け、この解錠タンブラーの係止タンブラ
    ーに対向する側面自由端部に解除ピンを植設し、この解
    除ピンを係止タンブラーに形成された解除段部にその付
    勢方向とは反対方向から係合可能に臨ませ、また、解除
    タンブラーの自由端部外側端縁に、鍵孔にコンストラク
    ションキーが挿入されたときロッキングバーの内側縁と
    整合する解錠切欠を形成すると共に、解除タンブラーに
    臨む部分には全幅を確保するかまたはコンストラクショ
    ンキーとは異なる刻みを形成した合鍵が鍵孔に挿入され
    たとき、この合鍵に駆動されてロッキングバーの内側縁
    に臨む位置にまで移動する解除タンブラーの自由端に傾
    斜端縁を形成し、合鍵を用いての最初の内筒の回動時、
    ロッキングバーの内側縁と解除タンブラーの傾斜端縁と
    の係合によって生じるくさび作用により、解除タンブラ
    ーを付勢方向とは反対方向にさらに回動させ、解除ピン
    と解除段部との係合を介して係止タンブラーの自由端部
    をコンスバーから離間する方向に押動して、係止タンブ
    ラーから解放されたコンスバーをその付勢力によって長
    さ方向に一定量移動させるようにし、さらに、移動後各
    休止タンブラーの係止段部に臨むコンスバーの部分をこ
    れらと干渉しないように切欠いて休止タンブラーを自由
    にし、もってコンストラクションキー装置を解除するよ
    うにしたことを特徴とするコンストラクションキー装置
    付レバータンブラー錠。
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