JP2003301480A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
に対して個別の電源回路を設けることにより、電源系統
の異常に対する耐久性、信頼性を高める。 【解決手段】 コントローラ21には、電気式の操作レ
バー装置5,6に給電する定電圧回路24と、作業装置
7の回動角センサ18,19,20に給電する定電圧回
路25とを設け、これらの定電圧回路24,25とA/
D変換器26とを基準電源23から出力される基準電圧
信号Vsを用いて作動させる。これにより、例えば定電
圧回路25、ケーブル29等が故障したり、バッテリ2
2の電圧が変動する場合でも、操作レバー装置5,6を
安定的に作動させることができ、オペレータの操作量に
対応した検出信号Vaを正確に出力できると共に、建設
機械を円滑に運転操作することができる。
Description
ル、油圧クレーン、ロードローラ等として好適に用いら
れ、電気式の操作レバー装置を備えた建設機械に関す
る。
ロードローラ等の建設機械には、オペレータにより操作
される操作レバーが設けられており、これらの建設機械
としては、例えば特開平6−318120号公報等に記
載されているように、電気式の操作レバー装置を搭載し
た機種がある。
油圧ショベルを例に挙げて述べると、油圧ショベルの車
両は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回
可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部側
に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって構成され
ている。
オペレータが下部走行体の走行操作、上部旋回体の旋回
操作、作業装置の俯仰動操作等を行うときに用いる操作
レバー装置が設けられている。ここで、操作レバー装置
としては、例えばポテンショメータ等を備えた電気式の
操作レバー装置が用いられ、そのポテンショメータは車
両に搭載された制御回路としてのコントローラ等に接続
されている。
作するときには、ポテンショメータの抵抗体に対して摺
動子が摺動し、これらの間の抵抗値がオペレータによる
レバーの操作量に応じて変化する。これにより、操作レ
バー装置は、抵抗体と摺動子との間の抵抗値に対応する
電圧信号を、オペレータの操作量に応じた検出信号とし
てコントローラに出力するものである。
されたバッテリ等の電源からポテンショメータの抵抗体
に印加される電源電圧を基準として設定され、この電源
電圧を抵抗体と摺動子との間の抵抗値に対応する比率で
分圧した電圧値となる。
から出力される検出信号に応じて油圧モータ、油圧シリ
ンダ等のアクチュエータを作動させることにより、オペ
レータによるレバーの操作内容、操作量に応じて下部走
行体の走行操作、上部旋回体の旋回操作及び作業装置の
俯仰動操作を行う構成となっている。
ば作業装置のブーム、アーム、バケット等に対して、回
動角センサ、圧力センサ等を含めた各種のセンサを設
け、オペレータが作業装置を俯仰動させるときには、コ
ントローラによって作業装置の位置、姿勢、負荷状態等
を監視する構成としたものがある。
から出力される検出信号を用いて作業装置の位置、姿
勢、負荷状態等を検出し、作業装置が上部旋回体のキャ
ブやキャノピ等に干渉したり、作業装置が無理な姿勢等
をとることによって過負荷状態となるのを防止するもの
である。
は、操作レバー装置からオペレータの操作量に応じた検
出信号が出力されるときに、その電圧値がバッテリ等の
電源電圧を基準として設定される構成となっている。
の充電状態や温度環境、または他の負荷回路による電力
の消費状態等に応じて変化し易いため、バッテリの電源
電圧を基準として検出信号を設定すると、検出信号の電
圧値は、オペレータによるレバーの操作量だけでなく、
電源電圧によっても変動する虞れがある。
源電圧の状態等によって操作レバーの中立位置が変動す
ることがあり、操作レバーが扱い難くなるばかりでな
く、オペレータが一定の操作量でレバーを操作しても、
作業装置の作動量等にばらつきが生じることがあり、オ
ペレータの操作感覚が低下するという問題がある。
装備した油圧ショベルにおいては、上部旋回体側の電源
とセンサとの間を接続する配線が作業装置に設けられて
いる。このため、作業装置による掘削作業中には、作業
装置側の配線が障害物との接触等により損傷して短絡さ
れ、これによって電源電圧が変動する場合がある。
のような他の配線部位の損傷等によっても、検出信号が
電源電圧と連動して不安定となる虞れがあり、電源系統
の異常等に対する信頼性が低下するという問題がある。
されたもので、本発明の目的は、例えば車両の電源系統
に異常が生じたり、電源の電圧等が変動した場合でも、
電気式の操作レバー装置を安定的に作動させることがで
き、オペレータの操作感覚を良好に保持できると共に、
信頼性を向上できるようにした建設機械を提供すること
にある。
ために本発明は、作業装置を備えた車両と、該車両また
は作業装置を操作するためにオペレータの操作量に応じ
て検出信号を出力する電気式の操作レバー装置と、前記
作業装置または車両の作動状態を検出して検出信号を出
力するセンサ部品と、前記操作レバー装置とセンサ部品
とから入力される検出信号を用いて前記作業装置の作動
状態を制御する制御回路とからなる建設機械に適用され
る。
特徴は、一定の電圧値をもつ基準電圧信号を出力する基
準電源と、該基準電源から出力される基準電圧信号を用
いて操作レバー装置に一定の電圧で給電を行う第1の電
源回路と、該第1の電源回路と別個に配置され前記基準
電源から出力される基準電圧信号を用いてセンサ部品に
一定の電圧で給電を行う第2の電源回路とを設ける構成
としたことにある。
2の電源回路は、基準電圧信号に基づいて一定の電圧を
出力でき、この電圧を操作レバー装置とセンサ部品に対
してそれぞれ個別に供給することができる。これによ
り、例えば建設機械のセンサ部品や第2の電源回路に電
圧の変動や異常等が生じた場合でも、第1の電源回路に
よって電気式の操作レバー装置を正常に作動させること
ができ、その操作量に応じて建設機械の車両、作業装置
等を円滑に操作することができる。
源回路は基準電源から入力される基準電圧信号に基づい
て車両に搭載されたバッテリの電圧を定電圧化して操作
レバー装置に一定の電圧を供給する第1の定電圧回路で
あり、第2の電源回路は前記基準電源から入力される基
準電圧信号に基づいて前記バッテリの電圧を定電圧化し
てセンサ部品に一定の電圧を供給する第2の定電圧回路
により構成している。
充電状態や温度環境、または他の負荷回路による電力の
消費状態等に応じて変化する場合でも、第1,第2の定
電圧回路は、基準電圧信号に基づいて操作レバー装置と
センサ部品にそれぞれ一定の電圧を供給することができ
る。
操作レバー装置とセンサ部品とから出力される検出信号
をアナログ信号からデジタル信号に変換して制御回路に
出力するA/D変換器を設け、該A/D変換器は基準電
源から出力される基準電圧信号を用いて前記検出信号の
電圧比率をデジタル信号に変換する構成としている。
電圧信号の電圧値をフルスケールとして、この電圧値に
対する検出信号の電圧比率を数値化することにより、検
出信号をデジタル信号からアナログ信号に変換(A/D
変換)することができる。従って、仮りに基準電圧信号
の電圧が変動し、この電圧と比例的に連動して検出信号
の電圧が変動する場合でも、A/D変換器が信号変換を
行うときには、基準電圧信号と検出信号の電圧変動が相
殺され、両者の電圧比率はほとんど変化しない。従っ
て、A/D変換器は、第1,第2の定電圧回路と同一の
基準電圧信号を用いて作動することにより、基準電圧信
号の変動等による誤差を補償でき、検出信号を高い精度
でA/D変換することができる。
建設機械として、オフセットブーム式の油圧ショベルを
例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
ル1は、その下部側を構成する下部走行体2と、該下部
走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該
上部旋回体3に設けられた後述の作業装置7とにより大
略構成されている。そして、上部旋回体3の旋回フレー
ム3Aには、その前部左側に位置してキャノピ4Aによ
り覆われた運転席4等が設けられている。
に設けられた左,右の走行用操作レバー装置(一方のみ
図示)で、該各走行用レバー装置5は、オペレータによ
り操作され、下部走行体2の走行操作を行うものであ
る。また、運転席4の左,右両側には、上部旋回体3の
旋回操作や後述する作業装置7の俯仰動操作等を行う作
業用操作レバー装置6,6が設けられている。
は、図2に示す如く、電気式の操作レバー装置として構
成され、例えば走行用操作レバー装置5は、オペレータ
によって操作されるレバー部5Aと、該レバー部5Aの
操作量を回動角として検出するポテンショメータ5Bと
を含んで構成されている。
Cと、該抵抗体5Cと摺接して設けられレバー部5Aの
操作量に応じて抵抗体5Cとの間の抵抗値が変化するブ
ラシ等の摺動子5Dとを含んで構成されている。そし
て、ポテンショメータ5Bは、オペレータによるレバー
部5Aの操作量を抵抗体5Cと摺動子5Dとの間の抵抗
値により検出し、この抵抗値に対応する電圧を、オペレ
ータの操作量に応じた検出信号Vaとして後述のコント
ローラ21に出力するものである。
3に示すように、オペレータによりレバー部5Aが中立
位置から最大位置まで操作されるときに、レバー部5A
の操作量に応じて最小値Vmin〜最大値Vmaxの範囲内で
変化する。この場合、検出信号Vaの最小値Vminは、
後述の異常診断処理を行うため、アース電位(0V)に
対して所定のオフセット電圧ΔV分だけ大きな電圧値と
して設定され、最大値Vmaxは、後述の定電圧回路24
から供給される定電圧信号V0の電圧値(例えば5V程
度)よりもオフセット電圧ΔV分だけ小さな電圧値とし
て設定されている。
ー装置5とほぼ同様に、レバー部とポテンショメータと
を有し、オペレータの操作量に応じて検出信号Vaを出
力する構成となっている。
3に俯仰動可能に設けられたオフセット式の作業装置
で、該作業装置7は、図1に示す如く、上部旋回体3の
旋回フレーム3Aに俯仰動可能に取付けられたロアブー
ム8と、該ロアブーム8の先端側に左,右方向に揺動可
能に取付けられたアッパブーム9と、該アッパブーム9
の先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアーム
ステー10と、該アームステー10に上,下方向に回動
可能に取付けられたアーム11と、該アーム11の先端
側に回動可能に取付けられたバケット12と、後述の各
シリンダ13,14,15,16、リンク17とを含ん
で構成されている。
の間には、ロアブーム8を俯仰動させるブームシリンダ
13が設けられ、ロアブーム8とアッパブーム9との間
には、アッパブーム9を左,右方向に揺動させるオフセ
ットシリンダ14が設けられている。また、アームステ
ー10とアーム11との間には、アーム11を回動させ
るアームシリンダ15が設けられ、アーム11とバケッ
ト12との間には、バケット12を回動させるバケット
シリンダ16が設けられている。さらに、ロアブーム8
とアームステー10との間には、アームステー10、ア
ーム11及びバケット12をロアブーム8と平行に保持
するリンク17が設けられている。
には、オフセットシリンダ14を伸縮させることによ
り、ロアブーム8の先端側でアッパブーム9を左,右方
向に揺動し、アームステー10、アーム11及びバケッ
ト12をロアブーム8に対して左側または右側にオフセ
ットすると共に、この位置でブームシリンダ13、アー
ムシリンダ15、バケットシリンダ16を伸縮させるこ
とにより、ロアブーム8、アーム11、バケット12を
回動して側溝等の掘削作業を行うものである。
度(回動角)を検出するセンサ部品としてのロアブーム
用回動角センサで、該ロアブーム用回動角センサ18
は、図1、図2に示す如く、例えばポテンショメータ等
からなり、上部旋回体3の旋回フレーム3Aとロアブー
ム8との間に設けられている。
Aと、該抵抗体18Aと摺接して設けられロアブーム8
の回動角に応じて抵抗体18Aとの間の抵抗値が変化す
る摺動子18Bとにより構成されている。そして、回動
角センサ18は、ロアブーム8の回動角を抵抗体18A
と摺動子18Bとの間の抵抗値により検出し、この抵抗
値に対応する電圧を検出信号Vbとしてコントローラ2
1に出力する。
間には、アッパブーム9が左,右方向に揺動するときの
角度を検出するオフセット用回動角センサ19が設けら
れ、アームステー10とアーム11との間には、アーム
11が回動するときの角度を検出するアーム用回動角セ
ンサ20が設けられている。
は、回動角センサ18とほぼ同様に、例えばポテンショ
メータ等のセンサ部品からなり、検出信号Vbをコント
ローラ21にそれぞれ出力する。これにより、コントロ
ーラ21は、後述の如く回動角センサ18,19,20
からの検出信号Vbを用いて作業装置7の位置、姿勢等
を監視する構成となっている。
ーラで、該コントローラ21は、図2に示す如く、後述
の基準電源23、定電圧回路24,25、A/D変換器
26、制御回路27等を含んで構成され、上部旋回体3
に搭載されたバッテリ22により給電されるものであ
る。
電源で、該基準電源23は、バッテリ22から給電され
ることにより、例えば5V程度の直流電圧を有する高精
度な電圧信号を基準電圧信号VSとして出力し、この基
準電圧信号VSは、定電圧回路24,25とA/D変換
器26とに対して基準となる電圧を与えるものである。
第1の電源回路としての第1の定電圧回路で、該第1の
定電圧回路24は、基準電源23から基準電圧信号VS
が入力される基準信号入力端子24Aと、バッテリ22
から電力が供給されるバッテリ入力端子24Bと、操作
レバー装置5,6に接続された給電端子24Cと、油圧
ショベル1の車体等にアースされるアース端子24Dと
を有している。
ブル28の給電配線28Aを介して操作レバー装置5の
抵抗体5Cの一端側に接続され、アース端子24Dは、
アース配線28Bを介して抵抗体5Cの他端側に接続さ
れている。また、操作レバー装置6も同様に、これらの
端子24C,24Dに接続されている。
からの入力電圧を基準電圧信号VSに基づいて定電圧化
し、例えばバッテリ22の充電状態や温度環境、または
他の負荷による電力の消費状態等に応じてバッテリ電圧
が変動する場合でも、この変動を補償して例えば5V程
度の一定の電圧を有する定電圧信号V0を操作レバー装
置5,6に供給するものである。
と別個に設けられた第2の電源回路としての第2の定電
圧回路で、該第2の定電圧回路25は、定電圧回路24
とほぼ同様に、基準信号入力端子25A、バッテリ入力
端子25B、給電端子25C及びアース端子25Dを有
している。
ーブル29の給電配線29Aを介して回動角センサ18
の抵抗体18Aの一端側に接続され、アース端子25D
は、アース配線29Bを介して抵抗体18Aの他端側に
接続されている。また、回動角センサ19,20も同様
に、これらの端子25C,25Dに接続されている。
からの入力電圧を基準電圧信号VSに基づいて定電圧化
し、例えば5V程度の一定の電圧を有する定電圧信号V
0を回動角センサ18,19,20等のセンサ部品に供
給する。これにより、操作レバー装置5,6は、仮りに
センサ部品側の定電圧回路25等に異常が生じた場合で
も、別個の定電圧回路24によって安定的に作動できる
構成となっている。
D変換器で、該A/D変換器26は、基準電圧信号VS
が入力される基準信号入力端子26Aを有している。そ
して、A/D変換器26の入力側は、ケーブル28の信
号線28Cを介して操作レバー装置5の摺動子5Dと接
続され、ケーブル29の信号線29Cを介して回動角セ
ンサ18の摺動子18Bと接続されると共に、操作レバ
ー装置6、回動角センサ19,20等にも接続されてい
る。また、A/D変換器26の入力側は、定電圧回路2
4,25の給電端子24C,25Cと接続されている。
一方、A/D変換器26の出力側は、後述の制御回路2
7と接続されている。
3からの基準電圧信号VSを信号変換時の基準電圧とし
て用いることにより、操作レバー装置5,6、回動角セ
ンサ18〜20及び定電圧回路24,25から入力され
る検出信号Va,Vb、定電圧信号V0等をそれぞれア
ナログ信号からデジタル信号にA/D変換し、デジタル
信号Vcを制御回路27に出力するものである。
準電圧信号VSの電圧値をフルスケールとして、この電
圧値に対する検出信号Va,Vb、定電圧信号V0等の
電圧比率をデジタル信号Vcとして数値化する。このた
め、仮りに基準電圧信号VSの電圧が変動し、この電圧
と比例的に連動して信号Va,Vb,V0が変動する場
合でも、A/D変換器26が信号変換を行うときには、
基準電圧信号VSと信号Va,Vb,V0の変動が相殺さ
れ、これらの間の電圧比率はほとんど変化しない。従っ
て、A/D変換器26は、定電圧回路24,25と同一
の基準電圧信号VSを用いて作動することにより、基準
電圧信号VSの変動等による誤差を補償でき、信号V
a,Vb,V0を高い精度でA/D変換することができ
る。
構成された制御回路で、該制御回路27は、各操作レバ
ー装置5,6から入力される複数の検出信号Vaに応じ
て各シリンダ13,14,15,16や油圧ショベル1
に設けられた走行モータ、旋回モータ(図示せず)等の
油圧アクチュエータをそれぞれ駆動する。これにより、
制御回路27は、下部走行体2を走行させたり、上部旋
回体3を旋回させると共に、作業装置7の俯仰動作、オ
フセット動作等を行うものである。
〜20等のセンサ部品から入力される検出信号Vbを用
いて作業装置7の位置、姿勢、負荷状態等を演算する。
そして、例えばバケット12が運転席4のキャノピ4A
等に接近し過ぎた場合、または作業装置7が無理な姿勢
等をとることによって過負荷状態となった場合等には、
例えば運転席4の近傍に設けられた表示装置等によって
オペレータに警報を発したり、油圧アクチュエータの作
動を強制的に停止する。これにより、油圧ショベル1に
よる土木作業中には、バケット12がキャノピ4A等と
干渉したり、作業装置7に無理な負荷が加わるのを防止
する構成となっている。
Vb、定電圧信号V0等の電圧値を監視することによ
り、操作レバー装置5,6、回動角センサ18〜20、
定電圧回路24,25、ケーブル28,29等のうちい
ずれかの部位に断線、短絡等の異常が生じた場合には、
これらの異常を検出し、後述の如く各種のフェールセー
フ処理を行う構成となっている。
ラ21との間に設けられたケーブルで、該ケーブル28
は、例えば給電配線28A、アース配線28B、信号線
28C等を束ねることにより形成されている。また、2
9はコントローラ21と回動角センサ30との間に設け
られたケーブルで、該ケーブル29は、例えば給電配線
29A、アース配線29B、信号線29C等を束ねるこ
とにより形成され、上部旋回体3から作業装置7の先端
側に向けて延びている。
の如き構成を有するもので、次に図4及び図5を参照し
つつ、コントローラ21の制御処理について説明する。
電源23から定電圧回路24,25及びA/D変換器2
6に対して基準電圧信号VSが出力されると、定電圧回
路24は、この基準電圧信号VSに基づいて定電圧信号
V0を操作レバー装置5に供給し、定電圧回路25は、
基準電圧信号VSに基づいて定電圧信号V0を回動角セン
サ18〜20等に供給する。
ペレータがレバー部5A等を操作するときの操作量に応
じた検出信号VaをA/D変換器26に出力し、回動角
センサ18〜20は、作業装置7の姿勢等に応じた検出
信号VbをA/D変換器26に出力する。また、A/D
変換器26は、基準電圧信号VSに基づいて信号Va,
Vb,V0をA/D変換し、これらの信号に対応した個
々のデジタル信号Vcを制御回路27に出力する。
テップ1において、これらの信号Va,Vb,V0を読
込み、ステップ2では、これらの電圧値を用いて後述の
図5に示す異常診断処理を行う。次に、ステップ3で
は、回動角センサ18,19,20から読込んだ検出信
号Vbを用いて作業装置7の位置、姿勢、負荷状態等を
検出、演算し、ステップ4では、これらの演算結果に応
じて作業装置7が適切な作動状態であるか否かを判定す
る。
12等が左側にオフセットされた状態で車体側に回動さ
れることによって運転席4のキャノピ4A等に接近し過
ぎた場合、または作業装置7が無理な姿勢等をとること
によって過負荷状態となった場合等に「NO」と判定
し、これら以外の場合には「YES」と判定する。
たときには、ステップ5で操作レバー装置5,6の検出
信号Vaに応じて各シリンダ13〜16、走行モータ、
旋回モータ等の油圧アクチュエータを駆動し、オペレー
タの操作に応じて油圧ショベル1を走行させたり、上部
旋回体3の旋回動作や作業装置7の俯仰動作を行う。
きには、ステップ6で作業装置7が適切な作動状態にあ
ることをオペレータに警報したり、油圧アクチュエータ
の作動制限等を行う。
イッチがON状態にあるときにステップ1〜6の処理を
繰返し、キースイッチがOFFされたときには、ステッ
プ8で制御処理を終了する。
1による電源系統の異常診断処理について説明する。
から正の電圧値をもつ定電圧信号V0が入力されている
か否かを判定し、「YES」と判定したときには、後述
のステップ13に移る。
ときには、例えばケーブル28の給電配線28Aとアー
ス配線28Bとが損傷等により短絡しているか、または
操作レバー装置5,6、定電圧回路24が故障している
と判断し、ステップ12では、アース短絡時用のフェー
ルセーフ処理を実行した後に、後述のステップ19に移
る。この場合、フェールセーフ処理は、例えばオペレー
タへの警報、油圧アクチュエータの作動制限、停止等を
含め、異常の内容に応じて予め定められているものであ
る。
が基準電圧信号VSと等しい電圧となっているか否かを
判定し、「YES」と判定したときには、後述のステッ
プ15に移る。
ときには、例えばケーブル28の給電配線28Aが損傷
し、損傷部位で僅かに導通した状態(半断線状態)とな
ったと判断し、ステップ14では、この半断線の異常に
対応するフェールセーフ処理を実行した後に、後述のス
テップ19に移る。
フ処理について述べると、例えば定電圧信号V0がケー
ブル28の半断線等によって正常時の電圧よりも小さな
電圧V1となった場合に、検出信号Vaは、オペレータ
の操作量に対応した正常な電圧よりも電圧比(V1/V
0)分だけ小さな電圧Va′として出力されるようにな
る。
時の検出信号Vaを補正して求めることができる。
5,6の検出信号Vaが電圧の最小値Vmin以上か否か
を判定し、「YES」と判定したときには、後述のステ
ップ17に移る。
ときには、例えばケーブル28の給電配線28Aが断線
していると判断し、ステップ16では、この異常に対応
するフェールセーフ処理を実行した後に、後述のステッ
プ19に移る。
電圧の最大値Vmax以下か否かを判定し、「YES」と
判定したときには、ステップ19に移る。また、ステッ
プ17で「NO」と判定したときには、例えばケーブル
28の信号線28Cが給電配線28A(電源側)に短絡
していると判断し、ステップ18で電源短絡用のフェー
ルセーフ処理を実行した後に、ステップ19に移る。
18〜20の検出信号Vbと定電圧回路25の定電圧信
号V0とを用いてステップ11〜18とほぼ同様の異常
判定処理を行う。また、この異常判定処理では、回動角
センサ18〜20、定電圧回路25、ケーブル29が正
常に判定しているか否かを判定し、その判定結果により
必要に応じて所定のフェールセーフ処理を実行した後
に、ステップ20でリターンするものである。
源23からの基準電圧信号VSを用いて操作レバー装置
5,6に給電を行う第1の定電圧回路24と、回動角セ
ンサ18〜20に給電を行う第2の定電圧回路25とを
別個に設ける構成としたので、例えば定電圧回路25、
回動角センサ18〜20等が故障したり、ケーブル29
が損傷した場合でも、第1の定電圧回路24によって操
作レバー装置5,6に安定的に給電でき、これらを確実
に作動させることができる。
には、作業装置7の可動部位に設けられた回動角センサ
18〜20等が故障したり、作業装置7に設けられたケ
ーブル29が障害物との接触等により断線、短絡した場
合でも、オペレータは、操作レバー装置5,6等を円滑
に操作し続けることができ、車体の走行操作、上部旋回
体3の旋回操作、作業装置7の俯仰動操作等を確実に行
うことができる。
したときに操作レバー装置5,6の検出信号Vaが不安
定となったり、その作動が停止するのを防止でき、電源
系統の異常等に対して耐久性を高め、信頼性を向上させ
ることができる。
23からの基準電圧信号VSに基づいてバッテリ22の
電圧を定電圧化するようにしたので、例えばバッテリ2
2の電圧がその充電状態や温度環境、または他の負荷回
路による電力の消費状態等に応じて変化する場合でも、
これらの定電圧回路24,25により操作レバー装置
5,6や回動角センサ18〜20に一定の定電圧信号V
0を確実に供給できると共に、その電圧値を正確に設定
することができる。
ても、操作レバー装置5,6や回動角センサ18〜20
等を安定的に作動させることができる。特に、操作レバ
ー装置5,6から出力される検出信号Vaがバッテリ電
圧のばらつき等によりオペレータの操作量に対して変動
するのを防止でき、オペレータの操作感覚を良好に保持
できると共に、作業装置7等の操作性を向上させること
ができる。
変換器26とは、基準電源23から入力される同一の基
準電圧信号VSを基準の電圧として作動するので、仮り
に基準電圧信号VSが変動する場合でも、A/D変換器
26は、この変動よる検出信号Va,Vb等の誤差をA
/D変換時に補償することができ、これらのデジタル信
号Vcを高い精度で制御回路27に出力することができ
る。
が変動する場合でも、定電圧回路24,25とA/D変
換器26とを一定の基準電圧信号VSを用いて正確に作
動させることができ、簡単な構造で電源系統の信頼性を
より高めることができる。
と回動角センサ18〜20側の電源系統とに対して個別
に異常診断処理を行うので、例えば図5中のステップ1
1〜18では、操作レバー装置5,6、定電圧回路2
4、ケーブル28等が正常に作動しているか否かを診断
でき、定電圧信号V0と検出信号Vaとを用いて故障の
部位、状態等を判別できると共に、この判別内容に応じ
て個別に適切なフェールセーフ処理を行うことができ
る。また、ステップ19では、他の定電圧信号V0と検
出信号Vbとを用いて回動角センサ18〜20、定電圧
回路25、ケーブル29等が正常に作動しているか否か
を別個に診断することができる。
気系統の一部に異常が発生した場合でも、故障した部位
に対応して必要最小限の適切なフェールセーフ処理を実
行でき、他の正常な部位に関連した性能を可能な限り維
持することができる。
して作業装置7の回動角センサ18,19,20等を例
に挙げて説明した。しかし、本発明は回動角センサ18
〜20に限るものではなく、例えば作業装置7の各シリ
ンダ13〜16や下部走行体2の走行モータ、上部旋回
体3の旋回モータ等に供給される油圧を検出する油圧セ
ンサ等をセンサ部品に含める構成としてもよい。
圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明は
油圧ショベルに限らず、例えば油圧クレーン、ホイルロ
ーダ、ロードローラ等を含めて各種の建設機械に適用で
きるのは勿論である。
れば、基準電源から出力される基準電圧信号を用いて操
作レバー装置とセンサ部品にそれぞれ別個に給電を行う
第1,第2の電源回路を設ける構成としたので、これら
の電源回路は、操作レバー装置、センサ部品等に供給す
る信号の電圧値を基準電圧信号によって正確に定めるこ
とができる。また、例えば第2の電源回路やセンサ部品
等が故障したり、その電源電圧が変動する場合でも、第
1の電源回路によって電気式の操作レバー装置に安定的
に給電でき、操作レバー装置を確実に作動させることが
できる。従って、建設機械による土木作業時には、例え
ば電源系統の一部が故障した状態であっても、オペレー
タにより操作レバー装置を円滑に操作し続けることがで
き、その操作感覚を良好に保持できると共に、電源系統
の異常等に対して耐久性を高め、信頼性を向上させるこ
とができる。
2の電源回路を、基準電圧信号に基づいてバッテリの電
圧を定電圧化して一定の電圧を供給する第1,第2の定
電圧回路により構成したので、例えばバッテリ等の電源
電圧が変動する場合でも、第1,第2の電源回路により
基準電圧信号に基づいて操作レバー装置とセンサ部品に
それぞれ一定の電圧を安定的に供給でき、これらを円滑
に作動させることができる。そして、操作レバー装置の
検出信号がバッテリ電圧のばらつき等によりオペレータ
の操作量に対して変動するのを確実に防止でき、オペレ
ータの操作感覚を良好に保持できると共に、車両の操作
性を向上させることができる。
換器は、基準電圧信号を用いて検出信号をデジタル信号
に変換する構成としたので、第1,第2の定電圧回路と
A/D変換器とを同一の基準電圧信号に基づいて作動さ
せることができる。そして、A/D変換器は、例えば基
準電圧信号の電圧値をフルスケールとして検出信号等を
A/D変換でき、この変換時には、基準電圧信号の変動
等による検出信号の誤差を補償することができる。従っ
て、各信号等を高い精度でA/D変換でき、信頼性をよ
り向上させることができる。
を示す正面図である。
サ、コントローラ等を示す回路構成図である。
示す特性線図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 作業装置を備えた車両と、該車両または
作業装置を操作するためにオペレータの操作量に応じて
検出信号を出力する電気式の操作レバー装置と、前記作
業装置または車両の作動状態を検出して検出信号を出力
するセンサ部品と、前記操作レバー装置とセンサ部品と
から入力される検出信号を用いて前記作業装置の作動状
態を制御する制御回路とからなる建設機械において、 一定の電圧値をもつ基準電圧信号を出力する基準電源
と、該基準電源から出力される基準電圧信号を用いて前
記操作レバー装置に一定の電圧で給電を行う第1の電源
回路と、該第1の電源回路と別個に配置され前記基準電
源から出力される基準電圧信号を用いて前記センサ部品
に一定の電圧で給電を行う第2の電源回路とを設ける構
成としたことを特徴とする建設機械。 - 【請求項2】 前記第1の電源回路は前記基準電源から
入力される基準電圧信号に基づいて前記車両に搭載され
たバッテリの電圧を定電圧化して前記操作レバー装置に
一定の電圧を供給する第1の定電圧回路であり、前記第
2の電源回路は前記基準電源から入力される基準電圧信
号に基づいて前記バッテリの電圧を定電圧化して前記セ
ンサ部品に一定の電圧を供給する第2の定電圧回路であ
る請求項1に記載の建設機械。 - 【請求項3】 前記車両には前記操作レバー装置とセン
サ部品とから出力される検出信号をアナログ信号からデ
ジタル信号に変換して前記制御回路に出力するA/D変
換器を設け、該A/D変換器は前記基準電源から出力さ
れる基準電圧信号を用いて前記検出信号の電圧比率をデ
ジタル信号に変換する構成としてなる請求項2に記載の
建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002109489A JP2003301480A (ja) | 2002-04-11 | 2002-04-11 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002109489A JP2003301480A (ja) | 2002-04-11 | 2002-04-11 | 建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003301480A true JP2003301480A (ja) | 2003-10-24 |
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ID=29392941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002109489A Pending JP2003301480A (ja) | 2002-04-11 | 2002-04-11 | 建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003301480A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008105502A1 (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-04 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | 油圧作業機械の安全装置 |
US8554401B2 (en) | 2007-02-28 | 2013-10-08 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Safety device for hydraulic working machine |
-
2002
- 2002-04-11 JP JP2002109489A patent/JP2003301480A/ja active Pending
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