JP2003301353A - 貴金属線を用いた編み物及びその製造方法 - Google Patents

貴金属線を用いた編み物及びその製造方法

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wire
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いずみ 竹本
Yoko Kobayashi
陽子 小林
Tsumugi Fujita
つむぎ 藤田
Kanna Usuda
かんな 薄田
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    • D04B1/14Other fabrics or articles characterised primarily by the use of particular thread materials
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2101/00Inorganic fibres
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
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    • D10B2403/0114Dissimilar front and back faces with one or more yarns appearing predominantly on one face, e.g. plated or paralleled yarns

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貴金属線を用いた編み物の製造方法を得るこ
と。 【解決手段】 本発明は、貴金属線Mと、非金属繊維S
とを準備する段階と、貴金属線Mと非金属繊維Sとを沿
わせる段階と、貴金属線Mと非金属繊維Sとを沿わせた
ものを編む段階と、を有することを特徴とする、貴金属
線Mを用いた編み物の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴金属線を用いて
編んだ編み物、及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金、銀、プラチナ等の貴金属線を用いて
編んだ編み物は、美しく、その輝きを失うことがないた
め、装飾性が高く、非常に価値の高いものになると考え
られる。これらの編み物は、単独で、又は加工を施して
装飾品を製造したり、或いは、耐蝕性が高い網としての
用途等に用いることができる。しかしながら、編み物に
使用することができる程度の太さの貴金属線は、引張り
強度や伸び率が非常に小さく、また、折れやすい性質が
あるため、動力を用いた編み機、手動による編み機、及
び手編みの何れの方法によっても、貴金属線を用いて編
み物を編むことはできなかった。
【0003】従来技術による編み物の製造方法を、自動
丸編み機を例に説明する。図4に、自動丸編み機1の概
略正面図を示す。自動丸編み機1は、フレーム2と、フ
レーム2に取付けられた支柱4と、支柱4に取付けられ
たボビン用フレーム6と、支柱4の上部に取付けられた
針釜架台8と、針釜架台8に取付けられた針釜10と、
針釜10の上部に設けられ、針釜糸ガイド14及び糸ガ
イド板16を有する針釜蓋12と、複数の糸ガイド20
を有する副支柱18と、出来上がった編み物を引き取る
ためのローラーを有する引取装置22と、針釜10及び
引取装置22を手動で回転させるためのハンドル(図示
せず)と、針釜10及び引取装置22をモータで回転駆
動するための駆動装置(図示せず)と、を有する。ま
た、針釜糸ガイド14及び糸ガイド板16には、糸を案
内するための複数の孔(図示せず)が設けられている。
【0004】図5を参照して、針釜10の構造を説明す
る。針釜10は、概略円筒形の針釜本体24と、針釜本
体24の中に回転可能に取付けられた回転部26と、回
転部26の円周上に上下動可能に取付けられた多数のべ
ら針28と、各べら針28の間に半径方向に移動可能に
取付けられたシンカー30と、を有する。
【0005】編み物を編むには、原料となる糸Sを巻い
たボビンをボビン用フレーム6にセットする。次に、糸
Sを糸ガイド20、糸ガイド板16に設けられた孔、及
び針釜糸ガイド14の孔に通し、糸Sを針釜10の中の
べら針28に掛ける。この状態でハンドル(図示せず)
を手動で回転させると、針釜10の回転部26が回転す
る。回転部26が回転すると、回転部に取付けられたべ
ら針28が順次上下に移動し、また同時にシンカー30
が半径方向に移動する。この動きによって糸Sが編まれ
て編み物Nが作られる。
【0006】図6を参照して、べら針28とシンカー3
0の動きによって、編み物Nが編まれる原理を説明す
る。図6(a)の記号Nは既に編み上がった編み物の編
み目を表し、記号Sは新たに供給された糸を表す。図6
(a)に示すように、べら針28は、既に編まれた編み
物Nの編み目に通された状態で上方へ移動し、新たに供
給された糸Sを針の先のカギに引っかける。次に、図6
(b)に示すように、べら針28は糸Sをくわえたまま
下方に移動する。べら針28の上部が上方から下方へ編
み目を通り抜ける際に、編み目にべらが引っかかり、べ
らが閉じる。糸Sをくわえたべら針28が既に編まれて
いた編み目を通り抜けることによって新たな編み目が作
られる。ここで、図6(c)に示すように、べら針28
の間に配置されたシンカー30が半径方向内方に移動
し、編み目と編み目の間の糸をシンカー30のカギに引
っかける。次に、図6(d)に示すように、べら針28
が再び上方に移動する。べら針28の上部が編み目を下
方から上方へ通り抜ける際にべら針28のべらが開く。
既に編まれた編み物Nはシンカー30に引っかかってい
るので、べら針28が上方に移動する際に、編み物Nが
べら針28と一緒に上方に移動することはない。
【0007】針釜10の回転部26が針釜本体24の中
で回転すると、回転部26の円周上に交互に配置された
多数のべら針28及びシンカー30が、上記の動きを順
次繰り返す。針28及びシンカー30のこの動きによっ
て、編み物Nが編まれる。ハンドル(図示せず)を手動
で回転させることによって、針釜10の回転部26を回
転させ、編み物Nを数段編む。編み物Nが安定して編ま
れるようになったならば、駆動装置(図示せず)を起動
させる。その後は、駆動装置(図示せず)の駆動力によ
って、自動的に編み物Nが編まれていく。編み物Nが編
み進められ十分な長さになったならば、駆動装置(図示
せず)を一旦停止して、編み上がった編み物Nを引取り
装置22のローラーに挟む。編み物Nを引取り装置22
にセットした後は、編み上がった編み物Nに適度な張力
が加えられ、完成した編み物Nは引取り装置22の下部
に溜まる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、貴金属
線で編んだ編み物Nを作るべく、糸Sとして、例えば、
太さ50μmの金の単線を丸編み機1にかけても、金の
単線が破断してしまい編み物Nを編むことができない。
金の単線に無理な力がかからないように、糸にかかる張
力を極端に弱くして丸編み機1を作動させたとしても、
金の単線の破断が頻繁に起り、商品価値のある編み物を
作ることは出来なかった。
【0009】同様に、金の単線を横編み機や縦編み機に
かけた場合にも、金の単線の破断が頻繁に起り、編み物
を編むことはできなかった。更に、金の単線を手編みで
編むことを試みたが、金の単線は切れやすく取扱いが難
しいので、編み物を編むことは非常に困難であり、金の
単線を手編みで編むことも実質的に不可能であると言え
る。
【0010】約30μm乃至約100μmの貴金属の単
線、及びそれらを数本組み合わせたもので編み物を編む
ことも試みたが、何れの場合にも貴金属の単線の破断が
頻繁に起り、商品として使用できる程度の品質の編み物
を製造することは不可能であった。従って、本発明の目
的は、貴金属線を用いた編み物の製造方法を得ることに
ある。本発明の他の目的は、貴金属線を用いた編み物を
得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、貴金属の単線が破断する原因を調べることにする。
単線が破断する箇所としては、図6(b)の点Aのよう
に、(1)単線どうしがループを形成した状態で接触す
る点、同図点Bのように、(2)ループをなした単線が
べら針に接触する点、図6(c)の点Cのように、
(3)ループをなした単線がシンカーに接触する点の3
つが考えられる。そこで、前記の各点で破断が起る際の
破断荷重を求めるために引張り試験を行った。
【0012】引張り試験では、図1(a)乃至(c)に
示すように、貴金属の単線のループを、もう1つの貴金
属の単線のループ、べら針、シンカーで夫々引張るよう
に、引張試験機のクランプ32にセットした。なお、引
張試験機には、島津製作所製オートグラフAGS−1k
NG試験機を使用した。実験結果の一例を(表1)に示
す。試験には、直径50μm、24金の単線を用い、ル
ープを形成する各単線の長さを150mm、引張り速度
を150mm/minとした。
【表1】(表1)
【0013】引張り試験では、単線は何れの場合にも、
単線と単線、単線とべら針、単線とシンカーの接触点に
おいて破断した。このことは、単線が、単純な引張りで
はなく、接触点における剪断、又は接触点において単線
が折り曲げられることによって発生する引張、圧縮応力
によって破断していることを示している。また、(表
1)の破断荷重を比較すると、単線の破断は、単線どう
しの接触点で最も起りやすいということがわかる。
【0014】本願発明の発明者は、単線の破断荷重を増
大させるために、適当な引張り強度、伸び率を有する非
金属繊維を、単線に沿わせることを試みた。図2に、こ
のような条件で行った引張り試験の結果を示す。なお、
引張り試験には、直径50μmの24金の単線及び75
デニールのビニロン合成繊維を平行に沿わせた組合せ糸
を使用した。図2は、前記の組合せ糸を種々の条件で引
張ったときの組合せ糸の伸び率と引張り力との関係を表
している。図2の実線は図1(a)のように組合せ糸ど
うしのループを引張った場合、図2の破線は図1(b)
のように組合せ糸をべら針で引張った場合、図2の一点
鎖線は図1(c)のように組合せ糸をシンカーで引張っ
た場合のデータを表す。
【0015】まず、図2の実線を見ると、引張り力を増
大させると共に各組合せ糸は伸び、引張り荷重約200
0mN、伸び約1.2%のところで一時的に引張力が減
少していることがわかる。これは、組合せ糸の2つのル
ープうちの、一方のループの単線が破断したことを示し
ている。引張り力を更に増加させると組合せ糸は更に伸
び、引張り荷重約2500mN、伸び約2.8%のとこ
ろで再び引張り力が一時的に減少する。これは、まだ破
断していない方の単線が、この点で破断したことを示し
ている。同様に、図2の破線を見ると、組合せ糸をべら
針で引張った場合には、引張り荷重約3500mN、伸
び約2.2%の点で組合せ糸の単線が破断したことがわ
かる。さらに、図2の一点鎖線を見ると、組合せ糸をシ
ンカーで引張った場合には、引張り荷重約1900m
N、伸び約0.7%の点で単線が破断したことがわか
る。
【0016】この結果から、何れの引張り条件の場合に
も、金の単線に非金属繊維を沿わせることによって、金
の単線が破断する際の破断荷重が3倍乃至5倍に増大す
ることがわかる。これは、金の単線に非金属繊維を組合
せることによって、組合せ糸に荷重がかかったとき、荷
重の一部を非金属繊維が負担して、金の単線に作用する
荷重が減少するためと考えられる。また、金の単線に沿
って非金属繊維が存在するために、金の単線どうしの接
触点や、べら針、シンカーとの接触点において金の単線
が折り曲げられる曲率が大きくなり、金の単線の曲げに
よって発生する引張、圧縮応力が緩和される効果も期待
できる。更に、非金属繊維の存在により、金の単線どう
しの接触点や、べら針、シンカーとの接触点における摩
擦が減少するとも考えられる。
【0017】このように貴金属線の破断荷重を増大させ
ることにより、貴金属線を用いて編み物を編むことが可
能になった。かくして、本願発明の発明者は、世界で初
めて次の方法により貴金属線を用いた編み物を製造する
ことに成功した。
【0018】即ち、本発明は、貴金属線と、非金属繊維
とを準備する段階と、前記貴金属線と前記非金属繊維と
を沿わせる段階と、前記貴金属線と前記非金属繊維とを
沿わせたものを編む段階と、を有することを特徴とす
る、貴金属線を用いた編み物の製造方法である。
【0019】この方法により、機械編みによる横編み、
縦編み、或いは、手編みで貴金属線を用いた編み物を製
造することができるようになった。
【0020】また、前記貴金属線には、金、銀、プラチ
ナ、イリジウム、又はパラジウムの単線、或いは、それ
らを沿わせたものを使用することができる。また、所望
により、前記非金属繊維を水溶性繊維とし、前記貴金属
線と前記非金属繊維とを沿わせたものを編んだ編み物を
水で処理することにより、前記非金属繊維を除去する段
階を更に加える。
【0021】この方法により、貴金属線及び水溶性繊維
によって編まれた編み物から水溶性繊維を除去して、貴
金属線のみで構成された編み物を得ることができる。
【0022】本発明は又、貴金属の単線、又は複数の貴
金属の単線を沿わせた糸を編んだ貴金属線を用いた編み
物である。本発明により、今まで得ることができなかっ
た貴金属線のみで製造された編み物を得ることができる
ようになった。
【0023】本発明は又、1又は複数の貴金属の単線と
非金属繊維とを沿わせて編んだ貴金属線を用いた編み物
である。また、前記貴金属の単線として、金、銀、プラ
チナ、イリジウム、又はパラジウムの単線を用いること
ができ、前記非金属繊維として、水溶性繊維を用いるこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図3を参照して、本発明による貴
金属線を用いた編み物の製造方法の実施形態を説明す
る。図3は、本発明の製造方法に使用した、小池機械製
TN−6F型丸編み機1の概略正面図である。この丸編
み機1は16ゲージであり、また、各部の参照番号、機
能及び作動は、図4と同じであるので説明を省略する。
【0025】まず、ボビン用フレーム6に、貴金属線M
を巻いたボビンと、非金属繊維Sを巻いたボビンをセッ
トする。次に、非金属繊維Sを糸ガイド20、糸ガイド
板16の孔、針釜糸ガイド14の孔を通して針釜10の
中に導く。次に、貴金属線Mを、非金属繊維Sを通した
ものとは異なる糸ガイド20に通し、続いて、糸ガイド
板16の非金属繊維Sを通した孔と同じ孔に通し、最後
に、非金属繊維Sを通した孔と同じ針釜糸ガイド14の
孔に通して、貴金属線Mを針釜10の中に導く。この貴
金属線Mを針釜10の中に導く径路において、貴金属線
Mに過大な張力がかからないように注意する。特に、貴
金属線Mを巻いたボビンは一般に重いので、貴金属線M
がスムーズに繰り出されるようにする。使用する編み
機、編み機にかける貴金属線M、非金属繊維Sに応じ
て、貴金属線M及び非金属繊維Sの糸のかけ方を適宜変
更する。
【0026】針釜10の中に導かれた貴金属線M及び非
金属繊維Sを沿わせて、針釜10の中のべら針28に掛
ける。この状態で丸編み機1のハンドル(図示せず)を
回転させると針釜10が回転し、貴金属線Mと非金属繊
維Sとを組合せた糸による編み物Nが編まれる。ハンド
ル(図示せず)を回転させて、編み物Nを数段編んだな
らば、駆動装置(図示せず)を起動してモータの動力に
より編み物Nを製造する。編み上がった編み物Nが十分
な長さになったならば、編み物Nを引取り装置22のロ
ーラーに挟み、出来上がった編み物Nに適度な張力が作
用するようにする。
【0027】なお、本明細書において、「貴金属線と非
金属繊維とを沿わせる」とは、貴金属線と非金属繊維と
を平行に沿わせた状態、及び貴金属線と非金属繊維とを
互いに撚り合せた状態の両方を意味する。従って、「貴
金属線と非金属繊維とを沿わせる」には、貴金属線と非
金属繊維とを別々のボビンに巻いて編み機にセットし、
それらを引き揃えながら編み物を編む場合、貴金属線と
非金属繊維とを引き揃えて1つのボビンに巻き、そのボ
ビンを編み機にセットして編み物を編む場合、貴金属線
と非金属繊維とを撚糸機にかけて貴金属線と非金属繊維
との撚糸を作り、その撚糸を編み機にセットして編み物
を編む場合、及び貴金属線と非金属繊維とを引き揃えて
1つのボビンに巻いたものを撚糸機にかけて貴金属線と
非金属繊維との撚糸を作り、その撚糸を編み機にセット
して編み物を編む場合等が含まれる。
【0028】本発明の実施形態では、貴金属線Mとし
て、例えば、直径50μmの24金の単線、非金属繊維
Sとして水溶性合成繊維、例えば、株式会社ニチビ製、
ソルブロン(登録商標)75デニールを使用した。しか
しながら、貴金属線Mとして、直径約20μm乃至10
0μmの単線、又はそれらを数本沿わせた貴金属線等、
単独では編むことができない貴金属線を使用することが
できる。更に、貴金属として、14金、18金、24
金、銀、プラチナ、イリジウム、パラジウム等を用いる
ことができる。また、非金属繊維Sとしては、水溶性繊
維ばかりでなく、毛、綿、絹、麻、化学繊維等、単独で
も編み物を編むことができる任意適当な繊維を使用する
ことができる。
【0029】また、本実施形態では、貴金属線Mと非金
属繊維Sとを別々のボビンに巻いて丸編み機にセットし
たが、貴金属線Mと非金属繊維Sとを予め沿わせて一つ
のボビンに巻いておき、その糸を丸編み機で編んでも良
い。
【0030】次に、貴金属線Mと非金属繊維Sである水
溶性繊維とを用いて編み上がった編み物を、約70゜C
の湯に約20分浸し、水溶性繊維を溶解、除去する。こ
れにより、貴金属線Mのみで構成された編み物Nを得る
ことができる。湯の温度、溶解処理時間は使用した水溶
性繊維に応じて適宜変更する。勿論、貴金属線Mと水溶
性繊維以外の非金属繊維Sを用いて編まれた最終製品を
製造する場合には、この工程は省略する。
【0031】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明の範囲又は精神から逸脱することなく、特許請求の
範囲に記載された技術的事項の範囲内において、開示し
た実施形態に種々の変更を加えることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明により、貴金属線を用いた編み物
の製造方法を得ることができた。また、本発明により、
貴金属線を用いた編み物を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】貴金属線の引張り試験の方法を示す概略図であ
る。
【図2】貴金属線と非金属繊維とを組合せた組合せ糸の
引張り試験データを示すグラフである。
【図3】本発明の実施形態による貴金属線を用いた編み
物を製造するための丸編み機の概略正面図である。
【図4】従来技術の自動丸編み機の概略正面図である。
【図5】従来技術の自動丸編み機の針釜の構造を表す平
面図である。
【図6】従来技術の自動丸編み機が編み目を作る原理を
表す模式図である。
【符号の説明】
1 自動丸編み機 2 フレーム 4 支柱 6 ボビン用フレーム 8 針釜架台 10 針釜 12 針釜蓋 14 針釜糸ガイド 16 糸ガイド板 18 副支柱 20 糸ガイド 22 引取り装置 24 針釜本体 26 回転部 28 べら針 30 シンカー 32 引張試験機のクランプ
フロントページの続き (72)発明者 薄田 かんな 東京都世田谷区桜丘5−24−7−201 Fターム(参考) 4L002 AA00 AB02 AC00 DA00 EA00 FA00 FA01 4L054 AA01 AB04 AB09 BB03 BD05 KA23 LA02 NA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属線と、非金属繊維とを準備する段
    階と、 前記貴金属線と前記非金属繊維とを沿わせる段階と、 前記貴金属線と前記非金属繊維とを沿わせたものを編む
    段階と、 を有することを特徴とする、貴金属線を用いた編み物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記貴金属線が、金、銀、プラチナ、イ
    リジウム、又はパラジウムの単線、或いは、それらを沿
    わせたものであることを特徴とする、請求項1に記載の
    貴金属線を用いた編み物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非金属繊維が水溶性繊維であり、前
    記貴金属線と前記非金属繊維とを沿わせたものを編んだ
    編み物を水で処理することにより、前記非金属繊維を除
    去する段階を更に含むことを特徴とする、請求項1又は
    請求項2に記載の貴金属線を用いた編み物の製造方法。
  4. 【請求項4】 貴金属の単線、又は複数の貴金属の単線
    を沿わせた糸を編んだ貴金属線を用いた編み物。
  5. 【請求項5】 1又は複数の貴金属の単線と非金属繊維
    とを沿わせて編んだ貴金属線を用いた編み物。
  6. 【請求項6】 前記貴金属の単線が、金、銀、プラチ
    ナ、イリジウム、又はパラジウムの単線であることを特
    徴とする、請求項4又は請求項5に記載の貴金属線を用
    いた編み物。
  7. 【請求項7】 前記非金属繊維が水溶性繊維であること
    を特徴とする、請求項5に記載の貴金属線を用いた編み
    物。
JP2000313539A 2000-10-13 2000-10-13 貴金属線を用いた編み物及びその製造方法 Pending JP2003301353A (ja)

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