JP2002348761A - 緯編の編成方法 - Google Patents

緯編の編成方法

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JP2002348761A
JP2002348761A JP2001155521A JP2001155521A JP2002348761A JP 2002348761 A JP2002348761 A JP 2002348761A JP 2001155521 A JP2001155521 A JP 2001155521A JP 2001155521 A JP2001155521 A JP 2001155521A JP 2002348761 A JP2002348761 A JP 2002348761A
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knitted
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Junji Tanzo
淳治 丹蔵
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Unitika Textiles Ltd
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Unitika Textiles Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノックオーバー時に編糸に掛かる張力を小さ
くすることのできる緯編の編成方法を提供する。 【解決手段】 緯編機で緯編を編成するに際して、編糸
1の送り出し装置4と編針7との間に設けた空気流噴射
口5を通して編糸1を給糸して編成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、編糸の給糸方法に
特徴を有する緯編の編成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファッション関係を中心とする衣
料分野や機能性が重要視される産業分野からの新しい要
望に答えるために、さまざまな編地が生産されるように
なっており、それらの編地は、高品位・高品質を保持
し、かつ高生産性をもって生産される必要性が高まって
きている。これらを可能にするために、編成に関する理
論の研究と共に、生産に関係する部分においても、種々
の装置や方法が提案されてきている。緯編の編成方法に
ついても、ゲージ、釜径、柄出し、給糸等の観点から多
数の提案がなされている。
【0003】しかしながら、編針により編目が形成され
るノックオーバー時における編糸にかかる張力が非常に
大きい状態にあることは、依然として変わっていない。
編成時における張力に関する研究としては、「摩擦係数
と編成」T.S. Nutting (Journal of the textile Insti
tute May 1860)や「編成領域での編目形成の研究」J.
J.Knapton & D.L.Munden (Textile Research Journal D
es. 1966)等がある。これらの研究は、編成時に編糸に
掛かる張力を計算する数式を導いている。その数式は、
下式数1である。
【数1】 ここで、Tn は、任意の点における糸張力、T0 は、イ
ンプット糸張力、Σθnは、糸の接触角の総和、μは、
糸と金属の摩擦係数、e=2.71828である。これらの研
究や数式によると、編成時に編糸に掛かる最大の張力
は、給糸張力の約3〜7倍にもなる。図4は、各種の繊
維の糸を編成した時の給糸張力(T0)と最大張力
(T)を示すグラフ(「丸編の編成」繊維研究会出版局
発行の第46頁を引用)であり、紡績糸グループよりフィ
ラメント糸グループの方が、最大張力と給糸張力の比が
大きいことも示している。
【0004】このノックオーバー時に編糸に非常に大き
い張力が掛かることにより、折角特定の要望に答えるた
めに、特定の特性を有する糸条を給糸して編成しようと
しても、糸切れしたり、特性が変化してしまい、狙った
特性を有する編地が得られないといった問題が発生して
いる。例えば、風合いの柔らかい編地を得るために、撚
数の少ない紡績糸を給糸すると糸切れが多発して生産性
が低下してしまうとか、伸度の大きい糸条を給糸すると
ノックオーバー時に伸びてしまって、編地の状態では糸
条の伸度が低下していて、糸条の特性を生かした編地と
ならないといった現象が生じている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の現状
を鑑みてなされたものであり、ノックオーバー時に編糸
に掛かる張力を小さくすることのできる緯編の編成方法
を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、このような課題
を解決するものであり、緯編機で緯編を編成するに際し
て、編糸の送り出し装置と編針との間に設けた空気流噴
射口を通して編糸を給糸して編成することを特徴とする
緯編の編成方法を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、緯編機で緯編を編成するに際して、編糸の
送り出し装置と編針との間に空気流噴射口を設けた緯編
機で編成する。本発明でいう緯編機は、コースの方向に
編目を形成して行く編機であり、編針が平面に配列され
た平型編機であっても、編針が円形に配置されている丸
編機であってもよく、ゲージや編機の大きさに関係なく
適用できる。また、編成する組織も限定されることはな
く、いかなる組織にも適用できる。例えば、図3のモッ
クミラノリブ組織の時に、全ての給糸口にて本発明の編
成方法を適用して編成してもよいし、一部の給糸口にの
み本発明の編成方法を適用して編成してもよい。さら
に、複数の糸条を給糸口に給糸する場合に、その一部の
糸条のみに本発明の編成方法を適用して編成してもよ
い。本発明を適用して編成する糸条も限定されることは
なく、天然繊維、合成繊維のいずれでもよく、糸条形態
も長繊維糸、紡績糸のいずれでもよく、糸条の太さや構
成単繊維の繊度もいずれでもよい。
【0008】図1は、本発明の代表的な実施態様を示す
ものであり、給糸ボビン2から解舒される編糸1は、テ
ンサー3を経て、アイロテープ等の送り出し装置4によ
り、一定速度で給糸ボビン2から解舒され、かつ給糸
口、編針、編成カム等からなる編成部に給糸される。こ
の時編糸1は、送り出し装置4と給糸口6の間に設けた
空気流噴射口5を経て編成部に供給される。
【0009】空気流噴射口5は、図2に例示するような
断面を有するものであり、編糸1は、高圧空気導入管8
から導入された高圧空気により、導糸管9から編成部に
積極的に給糸される。高圧空気導入管8から導入される
高圧空気の空気圧としては、100〜500KPaが適
当であり、あまり空気圧が小さいと編糸を積極的に送り
出すといった効果を発揮できず、空気圧が高過ぎると、
糸道が乱れたり、糸条が回転して仮撚が掛かったりし
て、安定した給糸ができなくなるおそれがある。図1で
は、空気流噴射口5を経て給糸口6に給糸されている
が、空気流噴射口5は給糸口を兼用してもよい。
【0010】給糸口6から編針7に給糸された編糸は、
編成カムによる編糸の下げ・上げにより新しい編目を形
成することは、従来の編成と同じである。また、従来の
編成条件そのままでも編成できる。しかし、本発明のよ
うに送り出し装置と編針との間に設けた空気流噴射口を
通して編糸を給糸して編成すると、給糸の長さを従来よ
り長くなるように給糸条件を設定して編成することがで
きる。
【0011】編成工程でのループの糸長は、組織、編糸
の太さ、編機のゲージ、設定ループ長等によって決定さ
れる。これらの要素の中でもループ長は編成カムによっ
て設定される編針の最下降点(ノックオーバー点)の位
置によって決定される。最下降点までの距離を小さく設
定すればループ糸長は短くなり、最下降点までの距離を
大きく設定すればループ糸長は長くなる。しかし編針に
より引き込まれる編糸は、編針と形成しつつあるループ
状の編糸との摩擦により、最下降点の手前で停止し、最
下降点を通過して編目形成を終了してしまう。そして引
き込まれる編糸が停止した後の下降に必要な長さは糸の
伸びにより補われる。通常引き込まれる糸長は、最下降
点までに必要な長さの90〜95%といわれる。この時
大きな張力がかかることになる。本発明の方法による
と、最下降点に達するまで積極的に編糸を供給すること
ができるので、ノックオーバーして新しい編目を形成す
る時の張力が極端に大きくなるのを防止することができ
るようになる。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
る。 実施例1 編糸として、撚数10t/吋の綿糸50番手単糸を用
い、28ゲージ、釜径30吋の図1に概略を示す丸編機
で、送り出し装置4としてアイロテープを用い、アイロ
テープと給糸口6との間に、図2に示す断面を有する空
気流噴射口5を設置して、アイロテープから送り出され
た編糸を空気流噴射口5に導入してから給糸口6に給糸
し、編組織を図3のモックミラノリブ組織として編成し
た。この時の条件として、アイロテープによる給糸長を
35cm/100ウエール、空気流噴射口には200KPaの高
圧空気を供給した。このときの空気流噴射口5と給糸口
6との間の編糸の張力は、1g以下であり、1kgの編
糸を編成する間の糸切れは皆無であった。
【0013】比較例1 実施例1において、編糸を空気流噴射口5に導入しない
こと以外は、実施例1と同様にして編成したが、編糸が
緩んで編針への食い込みが不安定で給糸口と編針との間
で糸切れが多発した。
【0014】比較例2 実施例1において、編糸を空気流噴射口5に導入しない
こと及び給糸長を35cm/100ウエールから33cm/100
ウエールに変更して、アイロテープと給糸口との間の張
力を3gとすること以外は、実施例1と同様にして編成
したが、ノックオーバー時の張力が大きくなったため
か、給糸口と編針との間で糸切れ(10回/編糸1K
g)及び編地内の糸切れ(15回/編糸1Kg)が多発
した。
【0015】実施例2 44デシテックス/24フィラメントで沸騰水収縮率が
25%のポリエステル長繊維と44デシテックス/24
フィラメントで沸騰水収縮率が10%のポリエステル長
繊維とを延伸工程で引き揃えた異収縮混繊糸を編糸とし
て用い、28ゲージ、釜径30吋の図1に概略を示す丸
編機で、送り出し装置4としてアイロテープを用い、ア
イロテープと給糸口6との間に、図2に示す断面を有す
る空気流噴射口5を設置して、アイロテープから送り出
された編糸を空気流噴射口5に導入してから給糸口6に
給糸し、編組織を図3のモックミラノリブ組織として編
成した。この時の条件として、アイロテープによる給糸
長を30cm/100ウエール、空気流噴射口には200KPa
の高圧空気を供給した。このときの空気流噴射口5と給
糸口6との間の編糸の張力は、1g以下であり、1kg
の編糸を編成する間の糸切れは皆無であった。得られた
編地の一部を解編して、編糸の沸騰水収縮率を測定する
と共に、得られた編地を、プレセット−精練・リラック
ス−染色−ファイナルセットの加工工程にて仕上加工し
て、仕上加工編地の厚さを測定した。
【0016】比較例3 実施例2において、編糸を空気流噴射口5に導入しない
こと及び給糸長を30cm/100ウエールから28cm/100
ウエールに変更して、アイロテープと給糸口との間の張
力を3gとすること以外は、実施例1と同様にして編成
し、仕上加工を行った。実施例2と比較例3の解編糸の
沸騰水収縮率、及び仕上加工後の編地の厚さを併せて表
1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1からも明らかなように、実施例2にお
いては、供給糸の物性が損なわれることなく編成され、
異収縮混繊の特性が生かされて、厚みの大きい編地が得
られたのに対し、比較例3では、編成時の張力のために
異収縮混繊糸の特性差が小さくなり、薄い編地となっ
た。
【0019】
【発明の効果】本発明によると、編成時に給糸長を長く
できるので、ノックオーバー時の張力の低下を図ること
ができ、強力の低い糸条、例えば撚数の少ない紡績糸で
も糸切れを起こすことなく編成でき、また、伸度の大き
い糸条、例えば撚数の多い糸条や、結晶構造の異なるこ
とによる伸度や収縮率等の異なる糸条の混繊糸の編成に
際して、糸条の特性を殺すことなく編成でき、その特性
を発揮した編地を得ることができる。さらに、編成時に
給糸長を長くできるので、編目長を大きくでき、使用編
機のゲージとは異なるゲージに相当する編地の生産が可
能であり、また、起毛のしやすい編地を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による緯編機の概略図である。
【図2】本発明に用いる空気流噴射口の断面図の一例で
ある。
【図3】本発明にて編成できる編組織の一例である。
【図4】各種の繊維の糸を編成した時の給糸張力
(T0)と最大張力(T)を示すグラフである。
【符号の説明】
1 編糸 2 給糸ボビン 3 テンサー 4 送り出し装置 5 空気流噴射口 6 給糸口 7 編針 8 高圧空気導入口 9 導糸管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯編機で緯編を編成するに際して、編糸
    の送り出し装置と編針との間に設けた空気流噴射口を通
    して編糸を給糸して編成することを特徴とする緯編の編
    成方法。
JP2001155521A 2001-05-24 2001-05-24 緯編の編成方法 Withdrawn JP2002348761A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101294332B (zh) * 2007-04-27 2012-02-22 株式会社岛精机制作所 具有弹力纱的喂纱功能的针织机
CN102383250A (zh) * 2010-08-25 2012-03-21 株式会社岛精机制作所 编织物的起针方法
JP2015048536A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 株式会社島精機製作所 編機のための経糸の積極送り装置及び編機

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Effective date: 20080805