JP2003301040A - ホスホニウムフェノラート触媒の調製方法、およびエステル交換反応触媒としてのその使用 - Google Patents

ホスホニウムフェノラート触媒の調製方法、およびエステル交換反応触媒としてのその使用

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JP2003301040A
JP2003301040A JP2003105339A JP2003105339A JP2003301040A JP 2003301040 A JP2003301040 A JP 2003301040A JP 2003105339 A JP2003105339 A JP 2003105339A JP 2003105339 A JP2003105339 A JP 2003105339A JP 2003301040 A JP2003301040 A JP 2003301040A
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phenol
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polycarbonate
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Melanie Moethrath
メラニー・メートラト
Uwe Hucks
ウヴェ・フックス
Silke Kratschmer
ジルケ・クラッチュマー
Johann Rechner
ヨハン・レヒナー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリカーボネートの製造のためのエステル交
換反応に使用するまで、生成されたホスホニウムフェノ
ラートのフェノール付加物の純度を低下させることなく
貯蔵する方法、およびそれによって得られる触媒の使用
を提供すること。 【解決手段】 (i)ホスホニウムフェノラートのフェノ
ール付加物を結晶固体の形態で生成する工程、および(i
i)該固体を相対湿度30〜70%および−30〜50℃
の温度において密閉容器内で貯蔵する工程を含む、ポリ
カーボネートを製造するための溶融エステル交換法で使
用される触媒の調製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エステル交換反応
触媒、特にホスホニウムフェノラート触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】ホスホニウムフェノラートの製造は、独
国特許第19727351C1号明細書(特許文献1参照)およ
び国際公開第01/16100A1号パンフレット(特許文献2
参照)から公知である。高純度のホスホニウムフェノラ
ートの合成方法は前記公報に記載されており、前記ホス
ホニウムフェノラートは結晶形態のフェノール付加物と
して生成される。こうして生成されるホスホニウムフェ
ノラートのフェノール付加物は、特に、ポリカーボネー
トの製造のための溶融エステル交換法におけるエステル
交換反応触媒として使用される。この溶融エステル交換
法での使用では、不純物が前記エステル交換法における
活性変動、退色または副反応を導くことがあるため、触
媒の純度が決定的な役割を果たす。とはいえ、ホスホニ
ウムフェノラートのフェノール付加物の製造は、大抵、
物理的にも装置の点でも、前記エステル交換法と連結し
ていない。このことは、触媒が、使用するまで貯蔵され
なければならないことを意味する。しかしながら、貯蔵
条件に依存して、触媒の純度や、強いては製造される最
終製品の品質までもが低下することがある。このような
問題は、一般には、ナトリウムフェノラートなどのアル
カリ性助触媒の添加によって補正される。しかし、前記
先行技術には、前記問題の克服方法が全く包含されてい
ない。
【0003】
【特許文献1】独国特許第19727351C1号明細書
【特許文献2】国際公開第01/16100A1号パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、前記先行技術に基づいて、一定の触媒品質を保証
するホスホニウムフェノラートの貯蔵方法を見出すこと
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くことに、ある一定の
パラメータを保持すれば、ホスホニウムフェノラートの
貯蔵が可能であることが分かった。したがって、本発明
は、(i)ホスホニウムフェノラートのフェノール付加物
を結晶固体の形態で生成すること、および(ii)結晶固体
の形態の前記付加物を、ある一定の相対湿度および温
度、特に相対湿度30〜70%および−30〜50℃の
温度において密閉容器内で貯蔵することを含む、ポリカ
ーボネートを製造するための溶融エステル交換法で使用
される触媒の調製方法を提供する。本発明によれば、前
記ホスホニウムフェノラートのフェノール付加物を、品
質を事実上変化させずに5年間まで貯蔵することができ
る。更に、本発明は、溶融エステル交換法によるポリカ
ーボネートの製造のための、特にナトリウムフェノラー
トなどのアルカリ性助触媒を更に使用しない、前記方法
で貯蔵された化合物の使用も提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ホスホニウムフ
ェノラートのフェノール付加物が好ましく貯蔵される。
ここで、ホスホニウムフェノラートは、下記の式(I)
で表される。
【化1】 (前記式中、R〜Rは、同一または異なって、C
〜C12アルキル、C〜Cシクロアルキル、C
12アリールアルキルまたはC〜C14アリール
基、好ましくはC〜C14アリール基、特に好ましく
はCアリール基、特にフェニル基であり、およびR
〜Rは、互いに独立して、H、C〜C アルキ
ル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール
アルキルおよびC〜C14アリール基を表し、R
は、特に好ましくは、水素を表し、nは、1または
2、特に好ましくは1を表し、そしてnが2の場合、R
は、C 〜C12アルキレン基を表す。)
【0007】式(I)は、最も好ましくは、テトラフェ
ニルホスホニウムフェノラートを表す。
【0008】本発明によれば、ホスホニウムフェノラー
トのフェノール付加物、好ましくはテトラフェニルホス
ホニウムフェノラートのフェノール付加物が、結晶固体
として、好ましくは流動しない結晶固体として貯蔵され
る。
【0009】本発明によれば、ホスホニウムフェノラー
トのフェノール付加物、好ましくはテトラフェニルホス
ホニウムフェノラートのフェノール付加物は、密閉され
た金属、プラスチックまたはボール紙製のパッケージ内
で貯蔵され、好ましくは、PEライナーの付いたスチー
ル鋼またはプラスチック製の容器内で貯蔵し、前記容器
は、大気中で充填され、そして窒素雰囲気下で閉じてシ
ールされる。特に好ましくは、前記付加物は、PEライ
ナーの付いたスチール鋼またはプラスチック製の容器内
で貯蔵され、前記容器は、大気条件下で充填され、そし
て窒素雰囲気下で閉じてシールされる。前記容器の寸法
は、計量供給する溶液(metering solutions)を分離する
必要なく調製するための単位(unit)として使用され得
る。
【0010】本発明によれば、ホスホニウムフェノラー
トのフェノール付加物、好ましくはテトラフェニルホス
ホニウムフェノラートのフェノール付加物を、−30〜
50℃の温度、好ましくは−20〜40℃、特に好まし
くは0〜35℃で貯蔵する。
【0011】本発明によれば、ホスホニウムフェノラー
トのフェノール付加物、好ましくはテトラフェニルホス
ホニウムフェノラートのフェノール付加物を、相対湿度
30〜70%、好ましくは40〜65%で貯蔵する。
【0012】本発明によれば、ホスホニウムフェノラー
トのフェノール付加物、好ましくはテトラフェニルホス
ホニウムフェノラートのフェノール付加物は、0〜5年
間、好ましくは0〜3年間、特に好ましくは0〜1.5
年間貯蔵され得る。
【0013】本発明によって貯蔵されるホスホニウムフ
ェノラートのフェノール付加物、好ましくはテトラフェ
ニルホスホニウムフェノラートのフェノール付加物は、
公知の方法で、ポリカーボネートの製造のための触媒と
して使用されてよい(例えば、米国特許第A3,442,854
号明細書参照)。前記米国特許第A3,442,854号明細書
中に記載の溶融エステル交換法に従えば、芳香族ポリカ
ーボネートが、例えば芳香族ジフェノール、炭酸ジアリ
ールエステルおよび任意に枝分かれ剤および/またはモ
ノフェノールから製造される。
【0014】本発明によって貯蔵されたホスホニウムフ
ェノラートのフェノール付加物、好ましくはテトラフェ
ニルホスホニウムフェノラートのフェノール付加物は、
独国特許出願公開第A10114804号明細書および同第A10
119851号明細書に記載の方法において、触媒として好ま
しく使用される。
【0015】本発明によって貯蔵されたホスホニウムフ
ェノラートのフェノール付加物、好ましくはテトラフェ
ニルホスホニウムフェノラートのフェノール付加物は、
エステル交換反応触媒として、ジフェノール1モルに対
して10−1モル〜10−8モルの量、好ましくは10
−3モル〜10−7モルで使用されてよい。
【0016】溶融エステル交換法についての更なる詳細
は、文献に記載されている(例えば、ヘルマン・シュネ
ル(Hermann Schnell)著、ケミストリー・アンド・フィ
ジクス・オブ・ポリカーボネーツ(Chemistry and Physi
cs of Polycarbonates)、ポリマー・レヴュー、第9巻、
1964年、第44〜51頁、および独国特許出願公開第B1031
512号明細書、米国特許第A3,002,272号明細書、同第A
3,022,272号明細書、同第A5,340,905号明細書および同
第A5,399,659号明細書、独国特許出願公開第A1011985
1号明細書および同第A10114804号明細書参照)。
【0017】本発明によって貯蔵されたホスホニウムフ
ェノラートのフェノール付加物、好ましくはテトラフェ
ニルホスホニウムフェノラートのフェノール付加物を用
いて製造される熱可塑性ポリカーボネートは、溶媒を含
まず、しかも淡い固有の色を有する。
【0018】本発明によって貯蔵されたホスホニウムフ
ェノラートのフェノール付加物、好ましくはテトラフェ
ニルホスホニウムフェノラートのフェノール付加物を用
いて製造される熱可塑性ポリカーボネートは、好ましく
は、式(II)に相当する。
【化2】 前記式中、Mは、Arまたは不完全な構造(defective s
tructure)A、B、Cおよび/またはDを表す。ここ
で、不完全な構造A:
【化3】 は、過剰ではなく、800ppm、好ましくは750p
pm、特に好ましくは500ppmの含量であり、不完
全な構造B:
【化4】 は、過剰ではなく、350ppm、好ましくは250p
pm、特に好ましくは70ppmの含量であり、不完全
な構造C:
【化5】 は、過剰ではなく、200ppm、好ましくは150p
pm、特に好ましくは60ppmの含量であり、不完全
な構造D:
【化6】 は、過剰ではなく、750ppm、好ましくは300p
pm、特に好ましくは150ppmの含量である。前記
式(II)中、YはHまたは
【化7】 (式中、Rは、同一または異なっていてよく、および
H、C〜C20アルキル、CおよびC(CH)
であってよく、そしてnは0、1または2を
表す。)を表し、そして前記不完全な構造AからDにつ
いての式中のXは、Yまたは-(MOCOO)Yを表す
(ここでMとYは、前記と同じ意味を表す)。前記式
中、Arは、炭素数6〜30の芳香族基を表し(前記芳
香族基は、1個以上の芳香核を含んでいてもよく、置換
されていてもよく、そして結合基として脂肪族もしくは
脂環式基、アルキルアリールまたはヘテロ原子を含んで
いてもよい。)、好ましくは式(III):
【化8】 で表される化合物または式(IV):
【化9】 で表される化合物を表す。ここで、Eは、C〜C
ルキリデンまたはC〜C12シクロアルキリデン、
S、SOまたは単結合であり、Rは、置換もしくは未
置換のフェニル、メチル、プロピル、エチル、ブチル、
ClまたはBrであり、そしてnは0、1または2であ
る。特に好ましくは、前記式中のArは、前記式(IV)
の化合物を表す。
【0019】不完全な構造A〜Dの合計は、1000p
pmを超えず、好ましくは700ppmを超えず、特に
好ましくは550ppmを超えない。ppmは、ポリカ
ーボネートの合計重量に対する前記不完全な構造の重量
(ppm/重量)を表す。このパラメータは、ポリカー
ボネートの完全な加水分解とHPLCによる「不完全
な」化合物の分離によって測定される。
【0020】
【実施例】以降の実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】31P-NMRスペクトルを記録して、テ
トラフェニルホスホニウムフェノラートを確認する。こ
のために、前記物質は、重水素クロロホルムに溶解して
測定する。
【0022】テトラフェニルホスホニウムカチオンおよ
びフェノール/フェノラートの含量は、13C-NMR
を用いて求められる。このために、スペクトルを記録す
る。テトラフェニルホスホニウムカチオンおよびフェノ
ール/フェノラートからの各信号の(面積の)総和を求
め、そしてそれをテトラフェニルホスホニウムカチオン
およびフェノール/フェノラートそれぞれのモル百分率
(モル%)に対して標準化された100%とする。
【0023】含水量は、ISO760で求める(ウォータ
ー−カール・フィッシャー法、第1版、1978年12月1
日)。
【0024】カラーインデックスは、ジクロロメタン
中、2.4g/50mLの濃度およびフィルム厚10c
mにおいて、420nmおよび700nmでの吸光度の
差として確定された。
【0025】相対湿度は、毛髪湿度計により求めた。
【0026】相対溶液粘度は、ジクロロメタン中、濃度
5g/Lで25℃において求めた。
【0027】フェノール性OHの含量は、IR測定によ
り求める。このために、ジクロロメタン50mL中、ポ
リカーボネート2gの溶液の、純粋なジクロロメタンと
比較した差異測定を行って、3582cm−1での吸光
度差を求める。
【0028】ポリカーボネート中の不完全な構造A〜D
の含量は、完全にケン化した後、HPLCによって求め
る。このために、ポリカーボネートをナトリウムメチラ
ートと共に沸騰させてケン化した後、酸性化し、濾過し
て、乾固するまで蒸発させる。残渣をアセトニトリルに
溶解して、HPLCで検出する。
【0029】A.ホスホニウムフェノラートの製造 テトラフェニルホスホニウムフェノラートを、フェノー
ル付加物として、国際公開第01/46100A号パンフレット
に従って製造し、合成直後に分析する。
【0030】フェノール376g(4.0モル)、脱イオン水
800mL、テトラフェニルホスホニウムブロマイド335.4
4g(0.8モル)およびイソブタノール640gを、攪拌
機、温度計および滴下漏斗を装備した2リットル丸底フ
ラスコに入れ、20℃〜25℃で攪拌する。49%水酸化
ナトリウム溶液79g(0.97モル)を約5分で滴下し、p
Hを9.5〜11.0の範囲に調節する。次いで、攪拌を45℃
で0.5時間続ける。相分離した後、下方の水相を捨て
て、有機相を脱イオン水で3回洗浄する。重い相として
の洗浄水を洗浄毎に容器の底から廃棄する。その後、有
機相を、攪拌しながら室温まで冷却する。このプロセス
中に生成物を結晶化させる。少なくとも4時間の結晶化
後に、生成物を(吸い上げ管で)吸い出す(siphoned of
f)。フェノール、イソブタノールおよびテトラフェニル
ホスホニウムフェノラート含量をNMR分析した後、濾
液を反応系に戻す。結晶残渣を2-プロパノールで再度洗
浄した後、100℃において水流減圧下で乾燥させる。
【0031】分析結果を表1に示す。
【表1】
【0032】B.実施例:前記Aで生成した触媒を、大
気中でPEライナー付きスチール鋼容器に充填し、窒素
フロー下でシールして、相対湿度55%および20〜25℃の
温度において一年間貯蔵した後、分析した。分析結果を
表2に示す。
【表2】
【0033】C.比較例 比較例1 前記Aで生成した触媒をPE容器に入れ、密閉したPE
容器内で大気中、相対湿度90%および25℃で3週間貯蔵
した後、分析した。分析結果を表3に示す。
【表3】
【0034】比較例2 前記Aで生成した触媒を、大気中で開放したPE容器に
入れて、開放して空気と接触させながら25℃で3週間貯
蔵した後、分析した。分析結果を表4に示す。
【表4】 31P-NMRでは、通常、ホスフィンオキサイドに関す
る変位領域でもピークが検出されることがある。
【0035】比較例3 前記Aで生成した触媒を、開放したガラス容器に入れ、
閉じて、空気と接触させながら90℃で3週間貯蔵した
後、分析した。分析結果を表5に示す。
【表5】
【0036】D.適用例 適用例B1〜B5 前記実施例からのテトラフェニルホスホニウムフェノラ
ートのフェノール付加物を、以下のように、ポリカーボ
ネートの縮合のために使用する。ビスフェノールA 4
5.66g(0.2モル)、ジフェニルカーボネート46.27g
(0.216モル)およびビスフェノールAに対して0.0055
g(8×10-4モル%)の前記実施例からのテトラフェニ
ルホスホニウムフェノラートのフェノール付加物を、攪
拌機、内部温度系およびブリッジ付きビゴー冷却器(30
cm、鏡面仕上げ)を装備した500mL3つ口フラスコ
に秤量する。前記装置を真空にして雰囲気中の酸素を除
去し、窒素を流して(3回)、150℃および100mbar
で混合物を溶融させる。温度を190℃に上げて、生成す
るフェノールを蒸留によって30分間取り除く。その後、
温度を235℃に上げ、生成するフェノールを蒸留によっ
て10分間取り除く、次いで、10分で真空を60mbarに
調節すると同時に、温度を300℃に調節する。更に10分
後に、真空を0.5mbarまで下げて、攪拌を更に30分
間続ける。結果を表6に示す。
【表6】
【0037】適用例B7 前記実施例Aで生成し、そして実施例Bで貯蔵したテト
ラフェニルホスホニウムフェノラートのフェノール付加
物の品質を、プラントスケールでも試験した。ジフェニ
ルカーボネート毎時4600kg(毎時21473モル)および
ビスフェノールA毎時4400kgから成る溶融混合物 毎
時9000kgに、前記実施例Aで生成し、そして前記実施
例Bで貯蔵したテトラフェニルホスホニウムフェノラー
トのフェノール付加物0.2628kg(毎時0.771モル)を
添加して、フェノール毎時1.87kgに溶解して、受け器
から熱交換器を通してポンプ引きし、190℃に加熱し
て、12000mbarにおいて190℃で留置カラム(detenti
on column)を通過させる。平均滞留時間は45分である。
【0038】次いで、溶融物を膨張弁から分離器に200
mbarで供給する。放出している溶融物を流下薄膜型
蒸発缶において190℃に再度加熱し、同様に200mbar
として、受け器に回収する。20分の滞留時間後、溶融物
を次の3つの各設計ステージまでポンプ引きする。ステ
ージ2/3/4での条件はそれぞれ、100/75/60mb
ar、220/255/270℃および20/10/10分である。製
造されたオリゴマーの相対粘度は1.068である。全ての
蒸気は、圧力コントローラーによって真空下でカラムに
通過させて、濃縮物として引き抜く。
【0039】オリゴマーを、バスケット反応器内で280
℃および7.0mbarにおいて滞留時間45分で更に重縮
合して、高分子オリゴマーを形成する。相対粘度は1.13
4である。蒸気を濃縮する。
【0040】オリゴマーを、別のバスケット反応器内で
295℃および1.3mbarにおいて、相対粘度1.278まで
更に重縮合する。平均滞留時間は130分として算出す
る。蒸気は、後続のプラントまたは真空プラント中で、
濃縮する。
【0041】合計滞留時間は274分である。
【0042】以下の枝分かれ剤含量がポリカーボネート
中で測定される。構造物A:378ppm、構造物B:7
ppm、構造物C:23ppm、構造物D:99ppm。ポ
リカーボネートのカラーインデックスは0.19である。
【0043】適用例B8 前記実施例Aで生成し、そしてC.比較例1で貯蔵した
テトラフェニルホスホニウムフェノラートのフェノール
付加物の品質を、同様にしてプラントスケールで試験す
る。この大きなスケールでは、触媒中の活性変動を避け
るために、少量のナトリウムフェノラートを助触媒とし
て添加しなければならない。
【0044】ジフェニルカーボネート毎時5700kg(毎
時23667モル)およびビスフェノールA毎時4930kg
(毎時21595モル)から成る溶融混合物 毎時10630kg
に、前記実施例Aで生成し、そして比較例1で貯蔵した
テトラフェニルホスホニウムフェノラートのフェノール
付加物0.2945kg(毎時0.864モル)に、フェノール毎
時2.10kgに溶解してナトリウムフェノラートとして添
加されるナトリウム毎時17ppbを添加し、これをレシ
ーバーから熱交換器を通してポンプ引きし、190℃に加
熱して、留置カラムを12000mbarおよび190℃で通過
させる。平均滞留時間は45分である。
【0045】次いで、溶融物を膨張弁から分離器に200
mbarで供給する。放出している溶融物を流下薄膜型
蒸発缶において190℃に再度加熱し、同様に200mbar
下で受け器に回収する。20分の滞留時間後、溶融物を次
の3つの各設計ステージまでポンプ引きする。ステージ
2/3/4での条件はそれぞれ、100/75/60mba
r、220/255/270℃および20/10/10分である。製造
されたオリゴマーの相対粘度は1.068である。全ての蒸
気は、圧力コントローラーにより真空下でカラムに通過
させて、濃縮物として引き抜く。
【0046】オリゴマーを、連結したバスケット反応器
内で275℃および7.2mbarにおいて滞留時間45分で縮
合して、高分子オリゴマーを形成する。相対粘度は1.13
4である。蒸気を濃縮する。
【0047】オリゴマーを、別のバスケット反応器内で
297℃および1.5mbarにおいて、相対粘度1.293まで
更に縮合する。平均滞留時間は130分として算出する。
蒸気は、後でまたは真空プラント中で、濃縮する。
【0048】合計滞留時間は300分である。
【0049】以下の枝分かれ剤含量がポリカーボネート
中で測定される。構造物A:509ppm、構造物B:15
ppm、構造物C:35ppm、構造物D:103ppm。
ポリカーボネートのカラーインデックスは0.24である。
【0050】助触媒としてのナトリウムフェノラートの
必然的な添加の結果として、製造されるポリカーボネー
トは、より高含量の枝分かれ剤を有する。これはまた、
適用例B7で製造されたポリカーボネートよりも粗悪な
固有の色を発現する。
【0051】実施例は、ホスホニウムフェノラートのフ
ェノール付加物、好ましくはテトラフェニルホスホニウ
ムフェノラートのフェノール付加物に係る本発明の貯蔵
法およびポリカーボネートの製造のためのその使用の驚
くべき優越性を明らかに表している。これは、明らかに
優れたカラーインデックスと同様に他の特性も保持する
ポリカーボネートを導く。
【0052】
【発明の効果】ホスホニウムフェノラートのフェノール
付加物、好ましくはテトラフェニルホスホニウムフェノ
ラートのフェノール付加物に係る本発明の貯蔵法によれ
ば、プラントスケールにおいて、驚くことに溶融エステ
ル交換法によるポリカーボネートの製造のためのアルカ
リ助触媒の添加を省くことができる。
【0053】本発明は、例示目的のために詳細に記載し
たが、このような詳細は、単にその目的のためだけであ
って、添付のクレームによって限定されることを除い
て、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当
業者によって変更がなされ得ると解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウヴェ・フックス ドイツ連邦共和国46519アルペン、アム・ マリーエンシュティフト30番 (72)発明者 ジルケ・クラッチュマー ドイツ連邦共和国47829クレーフェルト、 アウグスタシュトラーセ11番 (72)発明者 ヨハン・レヒナー ドイツ連邦共和国47906ケンペン、フリー ドリッヒ−クラマー−シュトラーセ2番 Fターム(参考) 4J029 AA09 AB04 AB07 AC01 AE01 BB13A HC05A JC631 KE02 KE05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ホスホニウムフェノラートのフェノ
    ール付加物を結晶固体の形態で生成すること、および(i
    i)結晶固体の形態の該付加物を相対湿度30〜70%お
    よび−30〜50℃の温度において密閉容器内で貯蔵す
    ることを含む、ポリカーボネートを製造するための溶融
    エステル交換法で使用される触媒の調製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法で調製される触媒。
  3. 【請求項3】 ジアリールカーボネートとジヒドロキシ
    化合物を溶融物中で反応させるときに存在させる請求項
    2記載の触媒の使用方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ性助触媒の不存在下での請求項
    3記載の方法。
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DE19961520A1 (de) * 1999-12-20 2001-06-21 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Phosphoniumphenolaten
DE10114804A1 (de) 2001-03-26 2002-10-10 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Polycarbonaten
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