JP2003300886A - 3−トリフルオロメチルアニリド誘導体 - Google Patents

3−トリフルオロメチルアニリド誘導体

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JP2003300886A
JP2003300886A JP2002106039A JP2002106039A JP2003300886A JP 2003300886 A JP2003300886 A JP 2003300886A JP 2002106039 A JP2002106039 A JP 2002106039A JP 2002106039 A JP2002106039 A JP 2002106039A JP 2003300886 A JP2003300886 A JP 2003300886A
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Yasunobu Ushiki
康信 宇敷
Shusei Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターロイキン12の産生を抑制し、イン
ターロイキン12が関与する疾患を治療するのに有効な
薬剤を提供すること。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 [式中、R1はモルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペ
ラジニル基、C1-5のアルキル基で置換されたピペラジ
ニル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、インダゾリル
基又はベンズイミダゾール基を示し、R2は水素原子、
ヒドロキシル基、C1 -5のヒドロキシアルキル基、カル
ボキシ基、C1-5のアルキルスルホンアミド基、−OPO(O
H)2、−OPO(OCH2Ph)2、−OPO[OC(CH3)3]2、−PO(OCH2CH
3)2、−PO(OH) 2、−CH2OPO[OC(CH3)3]2、−CH2OPO(O
H)2、−CH2PO(OCH2CH3)2、−CH2PO(OH)2又は−OSO3Hを
示し、R3は水素原子又はC1-5のアルキル基を示し、X
は−CH2CONH−、−CONH−、−CONHCH2−、−CONHCH2CH2
−、−CON(CH3)−、−CH2CH2−、−CH2O−、−CH=CH−
又は−CH2NH−を示す。]で表される3−トリフルオロ
メチルアニリド誘導体又はその製薬学的に許容される
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターロイキン1
2(以下適宜、「IL-12」と略記する。)の産生抑制作
用を有するアニリド誘導体及びその医薬としての使用に
関する。
【0002】
【従来の技術】慢性関節リューマチ等の自己免疫疾患の
病態形成、進展に際してIL-12等のサイトカインが関与
していることが報告されており(Arthritis Rheum., 19
98, 41: 306-314)、実験動物を用いた病態モデルの一
つであるマウス−コラーゲン関節炎モデルにおいて抗IL
-12抗体が病態形成の抑制作用を示すことが報告されて
いる(Eur. J. Immunol., 1999, 29: 2205-2212)。し
かしながら十分なIL-12産生抑制作用を示す化合物は未
だ報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はIL-12の産生
を抑制し、IL-12が関与する疾患を治療することが可能
な薬剤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意探索研究した結果、ある種のアニリド
誘導体がIL-12の産生を抑制することを見出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記式
(1)
【0005】
【化2】 [式中、R1はモルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペ
ラジニル基、C1-5のアルキル基で置換されたピペラジ
ニル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、インダゾリル
基又はベンズイミダゾール基を示し、R2は水素原子、
ヒドロキシル基、C1 -5のヒドロキシアルキル基、カル
ボキシ基、C1-5のアルキルスルホンアミド基、−OPO(O
H)2、−OPO(OCH2Ph)2、−OPO[OC(CH3)3]2、−PO(OCH2CH
3)2、−PO(OH) 2、−CH2OPO[OC(CH3)3]2、−CH2OPO(O
H)2、−CH2PO(OCH2CH3)2、−CH2PO(OH)2又は−OSO3Hを
示し、R3は水素原子又はC1-5のアルキル基を示し、X
は−CH2CONH−、−CONH−、−CONHCH2−、−CONHCH2CH2
−、−CON(CH3)−、−CH2CH2−、−CH2O−、−CH=CH−
又は−CH2NH−を示す。]で表される3−トリフルオロ
メチルアニリド誘導体又はその製薬学的に許容される塩
である。
【0006】本発明において、C1-5のアルキル基とは
炭素原子数1〜5の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を意
味し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、
sec−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基などを挙
げることができる。C1-5のヒドロキシアルキル基とは
炭素原子数1〜5の直鎖又は分岐鎖状のヒドロキシアル
キル基を意味し、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒド
ロキシエチル基、1−ヒドロキシエチル基などを挙げる
ことができる。C1-5のアルキルスルホンアミド基とは
炭素原子数1〜5の直鎖又は分岐鎖状のアルキルスルホ
ンアミド基を意味し、例えばメチルスルホンアミド基、
エチルスルホンアミド基などを挙げることができる。
【0007】また、製薬学的に許容される塩とは、アル
カリ金属類、アルカリ土類金属類、アンモニウム、アル
キルアンモニウムなどとの塩、鉱酸又は有機酸との塩で
ある。それらは、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩、トリエ
チルアンモニウム塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸
塩、ぎ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石
酸塩、クエン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、エチ
ルコハク酸塩、ラクトビオン酸塩、グルコン酸塩、グル
コヘプトン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エ
タンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸
塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、アスパラギン酸塩、
グルタミン酸塩、アジピン酸塩、システインとの塩、N
−アセチルシステインとの塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、
リン酸塩、硫酸塩、ヨウ化水素酸塩、ニコチン酸塩、シ
ュウ酸塩、ピクリン酸塩、チオシアン酸塩、ウンデカン
酸塩、アクリル酸ポリマーとの塩、カルボキシビニルポ
リマーとの塩などを挙げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の化合物は、例えば以下に
示す方法によって合成することができる。すなわち、下
記式(a)
【0009】
【化3】 (式中、R1は前記と同義である。)で表される化合物
又はそれらの塩と、下記式(b) YCO(CH2)mCOOR4 (b) (式中、R4はメチル基又はエチル基、Yはハロゲン、
mは0又は1である。)で表される化合物を溶媒中で塩
基の存在下に反応させることによって下記式(c)
【0010】
【化4】 (式中、R1、R4、mは前記と同義である。) で表さ
れる化合物を得る。R3がC1-5のアルキル基である化合
物を合成する場合は、上記式(c)で表される化合物も
しくはそれらの塩と下記式(d) R5Y (d) (式中、R5はC1-5のアルキル基、Yは前記と同義であ
る。)を溶媒中で塩基の存在下で反応させることによっ
て下記式(e)
【0011】
【化5】 (式中、R1、R4、R5、mは前記と同義である。)で
表される化合物を得る。上記式(c)又は(e)で表さ
れる化合物をアルカリ処理、鉱酸、有機酸処理等の通常
用いられる方法でエステル加水分解することにより下記
式(f)
【0012】
【化6】 (式中、R1、R3、mは前記と同義である。)で表され
る化合物もしくはそれらの塩とした後、下記式(g)
【0013】
【化7】 (式中、nは0〜2の整数、R6は前記R2と同義もしく
は前記R2を必要に応じて一般的に用いられている保護
基で保護した置換基又はハロゲン原子である。)で表さ
れる化合物もしくはそれらの塩を用いて、アミド結合を
形成する通常の方法によりアミド化することによって、
保護基で保護されている場合にはそれを脱保護すること
によって、Xが−CONH−、−CH2CONH−、−CONHCH2−又
は−CONHCH 2CH2−である本発明化合物を合成することが
できる。また、R3が水素原子、Xが−CONH−、−CH2CO
NH−、−CONHCH2−、−CONHCH2CH2−又は−CON(CH3)−
である本発明化合物は以下の方法によっても合成でき
る。上記式(g)の化合物もしくはそれらの塩と上記式
(b)の化合物を溶媒中で塩基の存在下に反応させて下
記式(h)
【0014】
【化8】 (式中、m、n、R4、R6は前記と同義である。)で表
される化合物を得る。R 3が水素原子、Xが−CON(CH3)
−である化合物を合成する場合は、上記式(h)の化合
物と下記式(i) CH3Y (i) (式中、Yは前記と同義である。)で表される化合物を
溶媒中で塩基の存在下で反応させることによって下記式
(j)
【0015】
【化9】 (式中、m、n、R4、R6は前記と同義である。)で表
される化合物を得る。上記式(h)又は(j)で表され
る化合物をアルカリ処理、鉱酸、有機酸処理等の通常用
いられる方法でエステル加水分解の条件下で反応させる
ことにより下記式(k)
【0016】
【化10】 (式中、m、n、R6は前記と同義、R7は水素原子又は
メチル基である。)で表される化合物もしくはそれらの
塩を得、上記式(a)で表される化合物もしくはそれら
の塩を用いて、アミド結合を形成する通常の方法により
アミド化させることによって、保護基で保護されている
場合にはそれを脱保護することによって、R3が水素原
子、Xが−CONH−、−CH2CONH−、−CONHCH2−、−CONH
CH2CH2−又は−CON(CH3)−である化合物を合成すること
もできる。また、R2がヒドロキシル基、R3が水素原
子、Xが−CONH−、−CH2CONH−、−CONHCH2−又は−CO
NHCH2CH2−である本発明化合物は、下記式(l)
【0017】
【化11】 (式中、nは前記と同義である。)の化合物もしくはそ
れらの塩と上記式(b)の化合物を溶媒中で塩基の存在
下に反応させて下記式(m)
【0018】
【化12】 (式中、m、n、R4は前記と同義である。)で表され
る化合物を得、更にアルカリ処理、鉱酸、有機酸処理等
の通常用いられる方法でエステル加水分解の条件下で反
応させることにより下記式(n)
【0019】
【化13】 (式中、m、nは前記と同義である。)で表される化合
物もしくはそれらの塩を得、ボロントリブロミド等を用
いた通常のメトキシ基のヒドロキシル基への変換反応に
より下記式(o)
【0020】
【化14】 (式中、m、nは前記と同義である。)で表される化合
物を得、上記式(a)で表される化合物もしくはそれら
の塩を用いて、アミド結合を形成する通常の方法により
アミド化させることによって合成することもできる。ま
た、R2がC1-5のアルキルスルホンアミド基、R3が水
素原子、Xが−CONH−、−CH2CONH−、−CONHCH2−又は
−CONHCH2CH2−である本発明化合物は、下記式(p)
【0021】
【化15】 (式中、nは前記と同義である。)の化合物もしくはそ
れらの塩と上記式(b)の化合物を溶媒中で塩基の存在
下で反応させて下記式(q)
【0022】
【化16】 (式中、m、n、R4は前記と同義である。)で表され
る化合物を得、更にアルカリ処理、鉱酸、有機酸処理等
の通常用いられる方法でエステル加水分解の条件下で反
応させることにより下記式(r)
【0023】
【化17】 (式中、m、nは前記と同義である。)で表される化合
物を得、上記式(a)で表される化合物もしくはそれら
の塩を用いて、アミド結合を形成する通常の方法により
アミド化させることによって下記式(s)
【0024】
【化18】 (式中、m、n、R1は前記と同義である。)で表され
る化合物を得、更に接触水素還元等による通常のニトロ
基のアミノ基への還元反応により下記式(t)
【0025】
【化19】 (式中、m、n、R1は前記と同義である。)で表され
る化合物を得、下記式(u) R5SO2Cl (u) (式中、R5は前記と同義である。)の化合物と溶媒中
で塩基の存在下に反応させることによって合成すること
もできる。また、R1がピペラジニル基、R3が水素原
子、Xが−CONH−、−CH2CONH−、−CONHCH2−又は−CO
NHCH2CH2−である本発明化合物は、下記式(v)
【0026】
【化20】 で表される化合物もしくはそれらの塩と、上記式(b)
で表される化合物を溶媒中で塩基の存在下に反応させる
ことによって下記式(w)
【0027】
【化21】 (式中、m、R4は前記と同義である。)で表される化
合物を得、更にアルカリ処理、鉱酸、有機酸処理などの
通常用いられる方法でエステル加水分解することにより
下記式(x)
【0028】
【化22】 (式中、mは前記と同義である。)で表される化合物も
しくはそれらの塩とした後、上記式(g)で表される化
合物もしくはそれらの塩を用いて、アミド結合を形成す
る通常の方法によりアミド化し、下記式(y)
【0029】
【化23】 (式中、m、n、R2は前記と同義である。)で表され
る化合物を得、更に鉱酸、有機酸処理等の通常用いられ
る方法でtert−ブトキシカルボニル基を脱保護すること
によって合成することもできる。R3が水素原子、Xが
−CH2CH2−又は−CH=CH−である本発明の化合物は上記
式(a)で表される化合物もしくはそれらの塩と下記式
(z)
【0030】
【化24】 (式中、Zは−CH2CH2−又は−CH=CH−、R2は前記と
同義である。)で表される化合物もしくはそれらの塩を
用いて、アミド結合を形成する通常の方法によりアミド
化することによって合成することができる。R3が水素
原子、Xが−CH2NH−又は−CH2O−である本発明化合物
は上記式(a)の化合物もしくはそれらの塩と下記式
(a') YCOCH2Y (a') (式中、Yは前記と同義である。)で表される化合物を
溶媒中で塩基の存在下に反応させることによって下記式
(b')
【0031】
【化25】 (式中、R1、Yは前記と同義である。)で表される化
合物を得、Xが−CH2NH−である化合物については下記
式(c')
【0032】
【化26】 (式中、R8は前記R2と同義又は前記R2を必要に応じ
一般的に用いられている保護基で保護した置換基であ
る。)で表される化合物もしくはそれらの塩を用いて、
ハロゲン化アルキル試薬を用いてアミノ基をアルキル化
する通常の方法によりアルキル化し、保護基で保護され
ている場合にはそれを脱保護することによって合成する
ことができ、またXが−CH2O−の化合物は上記式
(b')と下記式(d')
【0033】
【化27】 (式中、R8は前記と同義である。)で表される化合物
もしくはそれらの塩を溶媒中で塩基の存在下に反応さ
せ、保護基で保護されている場合にはそれを脱保護する
ことによって合成することができる。
【0034】R2が−OPO(OH)2、−OPO(OCH2Ph)2、−OPO
[OC(CH3)3]2、−CH2OPO[OC(CH3)3]2、−CH2OPO(OH)2
ある本発明化合物は、R2がヒドロキシル基又はヒドロ
キシメチル基である本発明化合物を通常用いられるリン
酸エステル基の導入方法によってリン酸エステル化する
ことにより合成できる。
【0035】R2が−PO(OCH2CH3)2、−PO(OH)2である本
発明化合物は、上記式(f)で表される化合物もしくは
その塩とR6がハロゲン原子である上記式(g)で表さ
れる化合物もしくはその塩、又は上記式(a)で表され
る化合物もしくはその塩とR 6がハロゲン原子である上
記式(k)で表される化合物もしくはその塩をアミド結
合を形成する通常の方法によりアミド化することによっ
て得られる化合物をパラジウム触媒を用いたカップリン
グ等の通常用いられるホスホン酸基の導入方法によって
ホスホン酸化することにより合成できる。
【0036】R2が−CH2PO(OCH2CH3)2、−CH2PO(OH)2
ある本発明化合物は、R2が−CH2OH基である本発明化合
物のヒドロキシル基をハロゲン原子に置換する通常用い
られる方法でR2を−CH2X'(X'はハロゲン原子を示
す。)に変換し、これをArbuzov反応等の通常用いられ
るホスホン酸基の導入方法によってホスホン酸化するこ
とにより合成できる。
【0037】R2が−OSO3Hである本発明化合物は、R2
がヒドロキシル基である本発明化合物を通常用いられる
硫酸エステル基の導入方法によって硫酸エステル化する
ことにより合成できる。
【0038】上記反応で塩基を用いる場合の塩基として
は例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、ジムシ
ルナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、
tert−ブチルカリウム等のアルカリ金属塩類、トリエチ
ルアミン、ジイソプロピルアミン、ピロリジン、ピペリ
ジン等のアミン類、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等を
用いることができ、鉱酸とは例えば塩酸、臭化水素酸、
ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸等であり、有機酸とは例えば
酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等で
ある。反応溶媒としては、水、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコール
等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、ピリジン、塩化メチレン、クロロホルム、アセ
トン、酢酸等の反応に不活性な溶媒を用いることができ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明の3−トリフルオロメチルアニリ
ド誘導体は、IL-12の産生抑制作用を有し、ヒト及び動
物におけるIL-12が関わる疾患、例えば慢性関節リュー
マチ等の自己免疫疾患治療薬として有用である。
【0040】この目的のためには、本発明の化合物を常
用の増量剤、pH調節剤、溶解剤などを添加し、常用の
製剤技術によって錠剤、顆粒剤、丸剤、カプセル剤、粉
剤、液剤、懸濁剤、注射剤などに調整し、経口的あるい
は注射剤として投与することができる。
【0041】本発明の化合物は、成人の患者に対して1
〜1000mg/日を数回に分けて投与することができ
る。この投与量は疾病の種類、患者の年齢、体重、症状
により適宜増減することができる。
【0042】以下、試験例を挙げて本発明の化合物のIL
-12産生抑制作用を説明する。
【0043】
【試験例】[マウス脾細胞インターロイキン12産生抑
制作用]5〜8週齢の雌性Balb/cマウスから摘出した脾
臓より調整した細胞( FALCONBECTON DICKINSON社製ナ
イロンメンブレン70μmで濾過後0.745%の塩化アン
モニウムを添加したpH7.5の17mmol/l Tris-Clにて溶血
処理)をRPMI1640培地(10%FCS, 12.5mmol/lヘペス緩衝
液、1mmol/lピルビン酸ナトリウム、55μmol/lメルカプ
トエタノール、100U/mlペニシリン、100μg/mlストレプ
トマイシン)に懸濁させ J. Clin. Invest. 1998; 10
1: 252-262に記載された方法に準拠してIL-12産生抑制
作用の検討を行った。
【0044】即ち、上記細胞懸濁液を96穴タイタープレ
ートに播種し(5×105 cell/well)、リコンビナントIN
F-γ(ファーミゲン社,終濃度100U/ml)及びDMSOに溶
解した被検薬(DMSO終濃度0.1%)を加え、37℃で3.5時
間炭酸ガスインキュベーター中で培養後SAC(Staphloco
ccus aureus Cowan I、カルビオケム社製、終濃度0.01
%)を加え更に18時間培養を行った。培養上清を回収
し、上清中のIL-12 p70濃度をELISAキット(Quantikine
M MURINE mouse IL-12p70 R&D Systems ファーミゲン
社製)を用いて測定し、溶媒投与時の培養上清中に含ま
れるインターロイキン12p70量との比較を行い産生抑制
率を求めIC50値の算出を行った。その結果を表1に示
す。
【0045】
【表1】表1
【表2】表1の続き
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 [実施例1] 化合物1の合成 (1)3−アミノフェノール(43.66g)のジメチルホル
ムアミド(以下、DMFと略す。)(170ml)溶液にトリエ
チルアミン(61.3ml)を加え、さらにクロログリオキシ
ル酸エチル(49.2ml)を氷冷下滴下し、室温で1時間攪
拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、1mol/
l塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
得られた粗結晶をエタノールで再結晶して白色結晶のエ
チル 2−(3−ヒドロキシアニリノ)−2−オキソア
セタート(26.55g)を得た。
【0047】(2)エチル 2−(3−ヒドロキシアニ
リノ)−2−オキソアセタート(26.30g)のメタノール
(300ml)溶液に1.7mol/l水酸化ナトリウム水溶液(150
ml)を氷冷下加え、室温で2時間攪拌した。濃塩酸を液
性が酸性になるまで氷冷下で滴下しながら攪拌し、溶媒
を留去した。残渣を水で洗浄後乾燥させ、粗結晶の2−
(3−ヒドロキシアニリノ)−2−オキソ酢酸(19.52
g)を得た。
【0048】(3)2−(3−ヒドロキシアニリノ)−
2−オキソ酢酸(1.00g)と2−モルホリノ−5−トリ
フルオロメチルアニリン(1.41g)とヒドロキシベンゾ
トリアゾール一水和物(以下、HOBtと略す。)(1.27
g)のDMF(20ml)溶液に塩酸1−エチル−3−(3−ジ
メチル)カルボジイミド(以下、WSCと略す。)(1.59
g)を加え、80℃で15時間攪拌した。酢酸エチルで希釈
した後、1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去した。得られた残渣をNH型のシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルを展開溶
媒に用いて精製し、更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶
媒で再結晶し、表題化合物(表2中の化合物1)(1.04
g)を得た。 融点214.0−214.5℃ 対応する原料を用いて実施例1と同様の操作を行い、表
2に示す化合物4〜7、16〜17を得た。
【0049】[実施例2] 化合物2の合成 実施例1で合成した化合物1(0.167g)のメタノール
(40ml)溶液に2.5mol/l水酸化ナトリウム水溶液(0.16
3g)を加え、室温で5分攪拌した。得られた反応混合物
の溶媒を留去し、表題化合物(表2中の化合物2)(0.
170g)を得た。融点 >300℃
【0050】[実施例3] 化合物3の合成 (1)実施例1の(2)で合成した2−(3−ヒドロキ
シアニリノ)−2−オキソ酢酸(2.60g)と2−(4−t
ert−ブトキシカルボニルピペラジニル)−5−トリフ
ルオロメチルアニリン(4.96g)とHOBt(2.64g)のDMF
(20ml)溶液にWSC(3.30g)を加え、80℃で4時間攪拌
した。酢酸エチルで希釈した後、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去した。得られた残渣をNH型のシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルを展開溶
媒に用いて精製し、N1−(3−ヒドロキシフェニル)−
N2−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジニ
ル)−5−トリフルオロメチルフェニル]エタンジアミ
ド(3.07g)を得た。
【0051】(2)N1−(3−ヒドロキシフェニル)−
N2−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジニ
ル)−5−トリフルオロメチルフェニル]エタンジアミ
ド(3.07g)にトリフルオロ無水酢酸(20ml)を加え5
分間室温で攪拌し、溶媒を留去した。酢酸エチルで希釈
した後、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した
後、酢酸エチルで再結晶し、無色粉末の標題化合物(表
2中の化合物3)(529mg)を得た。融点252.5−
253.5℃
【0052】[実施例4] 化合物8の合成 (1)2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリ
ン(5.0g)のTHF(100ml)溶液にトリエチルアミン(4.
2ml)を加え、さらにクロログリオキシル酸エチル(2.5
ml)を氷冷下滴下し、室温で1時間攪拌した。得られた
反応混合物を濾過し、濾液を留去して粗結晶のエチル
2−(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリ
ノ)−2−オキソアセタート(7.0g)を得た。
【0053】(2)エチル 2−(2−モルホリノ−5
−トリフルオロメチルアニリノ)−2−オキソアセター
ト(2.0g)のDMF(40ml)溶液に、氷冷下で60%油性水
素化ナトリウム(0.28g)を加え10分間攪拌した後に、
ヨードメタン(0.90ml)を加え、室温で48時間攪拌し
た。反応混合物に氷冷下でエタノール(1.0ml)を加え
て10分間攪拌した後、1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去し、粗結晶のエチル 2−[メチル
(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリ
ノ)]−2−オキソアセタート(1.70g)を得た。
【0054】(3)エチル 2−[メチル(2−モルホリ
ノ−5−トリフルオロメチルアニリノ)]−2−オキソ
アセタート(1.70g)のメタノール(40ml)溶液に、0.9
5mol/l炭酸ナトリウム水溶液(10.0ml)を氷冷下加え、
室温で18時間攪拌した。得られた反応混合物を1mol/l
塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去して、粗結晶の2−[メ
チル(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリ
ノ)]−2−オキソ酢酸(1.40g)を得た。
【0055】(4)2−[メチル(2−モルホリノ−5
−トリフルオロメチルアニリノ)]−2−オキソ酢酸
(1.40g)と3−アミノフェノール(0.55g)とHOBt(0.
85g)のDMF(30ml)溶液にWSC(0.97g)を加え、80℃で
4時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1mol/l塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得ら
れた粗結晶を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で再結晶
し、標題化合物(表2中の化合物8)(1.21g)を得
た。 融点 205.0−206.0℃
【0056】[実施例5] 化合物9の合成 (1)3−ベンジルオキシアニリン(2.0g)のテトラヒ
ドロフラン(以下、THFと略す。)(40ml)溶液にトリ
エチルアミン(2.1ml)を加え、さらにクロログリオキ
シル酸エチル(1.2ml)を氷冷下滴下し、氷冷下で1時
間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗結晶のエチル 2
−(3−ベンジルオキシアニリノ)−2−オキソアセタ
ート(2.36g)を得た。
【0057】(2)エチル 2−(3−ベンジルオキシ
アニリノ)−2−オキソアセタート(2.36g)のDMF(40
ml)溶液に、氷冷下で60%油性水素化ナトリウム(0.47
g)を加え10分間攪拌した後に、ヨードメタン(0.54m
l)を加え、氷冷下で30分攪拌した。反応混合物に氷冷
下でエタノール(1.0ml)を加えて10分間攪拌した後、
1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去し、粗生成物のエチル 2−[メチル(3−ベンジルオ
キシアニリノ)]−2−オキソアセタート(0.70g)を得
た。
【0058】(3)エチル 2−[メチル(3−ベンジル
オキシアニリノ)]−2−オキソアセタート(0.70g)の
メタノール(15ml)溶液に0.95mol/l炭酸ナトリウム水
溶液(4.7ml)を氷冷下加え、室温で16時間攪拌した。
反応混合物を1mol/l塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去し、粗結晶の生成物の2−[メチル(3−ベンジルオ
キシアニリノ)]−2−オキソ酢酸(0.50g)を得た。
【0059】(4)2−[メチル(3−ベンジルオキシ
アニリノ)]−2−オキソ酢酸(0.50g)と2−モルホリ
ノ−5−トリフルオロメチルアニリン(0.52g)とHOBt
(0.36g)のDMF(20ml)溶液にWSC(0.40g)を加え、80
℃で3時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1mol/
l塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーで、酢酸エチルとヘキサン(1:1)の混合溶
媒を用いて精製し、白色結晶のN1−メチル−N1−(3−
ベンジルオキシフェニル)−N2−(2−モルホリノ−5
−トリフルオロメチルフェニル)エタンジアミド(0.60
g)を得た。
【0060】(5)N1−メチル−N1−(3−ベンジルオ
キシフェニル)−N2−(2−モルホリノ−5−トリフル
オロメチルフェニル)エタンジアミド(0.60g)のメタ
ノール(15ml)溶液にパラジウムカーボン(0.30g、pal
ladium,10wt.% on activatedcarbon)を加え、反応系
内を水素で置換した後、室温で3時間攪拌した。反応混
合物をセライト濾過し、濾液の溶媒を留去した後、得ら
れた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーで、酢酸エチルとヘキサン(1:1)の混合溶媒を
用いて精製し、更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で
再結晶し、表題化合物(表2中の化合物9)(0.48g)
を得た。 融点 139.0−142.0℃
【0061】[実施例6] 化合物10の合成 3−ヒドロキシシンナミン酸(0.80g)と2−モルホリ
ノ−5−トリフルオロメチルアニリン(1.44g)とHOBt
(0.99g)のDMF(16ml)溶液にWSC(1.11g)を加え、80
℃で5時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1mol/
l塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
得られた残渣をNH型のシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで、酢酸エチルを溶媒に用いて精製し、
更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で再結晶して、表
題化合物(表2中の化合物10)(0.50g)を得た。 融点 193.0−196.0℃ 対応する原料を用いて実施例6と同様の操作を行い、表
2に示す化合物25を得た。
【0062】[実施例7] 化合物11の合成 (1)3−アミノフェノール(2.0g)のTHF(40ml)溶
液にトリエチルアミン(3.8ml)を加え、さらにエチル
マロニルクロリド(2.6ml)を氷冷下滴下し、室温で1
時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、
1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去した。得られた粗結晶を酢酸エチルで洗浄して、白色
結晶のエチル3−(3−ヒドロキシアミノ)−3−オキ
ソプロパノエート(1.90g)を得た。
【0063】(2)エチル 3−(3−ヒドロキシアミ
ノ)−3−オキソプロパノエート(1.9g)のメタノール
(40ml)溶液に2.5mol/l水酸化ナトリウム水溶液(4.1m
l)を氷冷下加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物
を1mol/l塩酸、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、更に得
られた粗結晶を酢酸エチルで洗浄して3−(3−ヒドロ
キシアミノ)−3−オキソプロピオン酸(0.54g)を得
た。
【0064】(3)3−(3−ヒドロキシアミノ)−3
−オキソプロピオン酸(0.54g)と2−モルホリノ−5
−トリフルオロメチルアニリン(0.83g)とHOBt(0.57
g)のDMF(10ml)溶液にWSC(0.64g)を加え、80℃で3
時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1mol/l塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得ら
れた粗結晶を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で再結晶
し、表題化合物(表2中の化合物11)(0.22g)を得
た。 融点 224.0−225.0℃
【0065】[実施例8] 化合物12の合成 (1)実施例4の(1)に示した操作により得られるエ
チル 2−(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチル
アニリノ)−2−オキソアセタート(2.20g)のエタノ
ール(50ml)溶液に、0.95mol/l炭酸ナトリウム水溶液
(13.5ml)を氷冷下加え、室温で18時間攪拌した。得ら
れた反応混合物を1mol/l塩酸、飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して、粗結晶の2−(2−モルホリノ−5−トリフル
オロメチルアニリノ)−2−オキソ酢酸(1.80g)を得
た。
【0066】(2)2−(2−モルホリノ−5−トリフ
ルオロメチルアニリノ)−2−オキソ酢酸(1.00g)と
アニリン(0.35g)とHOBt(0.64g)のDMF(20ml)溶液
にWSC(0.72g)を加え、80℃で3時間攪拌した。酢酸エ
チルで希釈した後、1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和食
塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルとヘ
キサン(3:1)の混合溶媒を用いて精製し、更に酢酸
エチルとヘキサンの混合溶媒で再結晶して、標題化合物
(表2中の化合物12)(0.59g)を得た。 融点 181.0−182.0℃ 対応する原料を用いて実施例8と同様の操作を行い、表
2に示す化合物13〜14、28、29を得た。
【0067】[実施例9] 化合物15の合成 (1)3−ニトロアニリン(2.00g)のTHF(40ml)溶液
にトリエチルアミン(3.0ml)を加え、さらにクロログ
リオキシル酸エチル(1.8ml)を氷冷下滴下し、氷冷下
で1時間攪拌した。得られた反応混合物を濾過し、濾液
の溶媒を留去して粗結晶のエチル 2−(3−ニトロア
ニリノ)−2−オキソアセタート(2.50g)を得た。
【0068】(2)エチル 2−(3−ニトロアニリ
ノ)−2−オキソアセタート(1.95g)のメタノール(5
0ml)溶液に、0.95mol/l炭酸ナトリウム水溶液(10.4m
l)を氷冷下加え、室温で16時間攪拌した。得られた反
応混合物を1mol/l塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた粗結晶を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒
を用いて再結晶し、白色結晶の2−(3−ニトロアニリ
ノ)−2−オキソ酢酸(1.60g)を得た。
【0069】(3)2−(3−ニトロアニリノ)−2−
オキソ酢酸(1.00g)と2−モルホリノ−5−トリフル
オロメチルアニリン(1.40g)とHOBt(1.50g)のDMF(2
0ml)溶液にWSC(1.10g)を加え、80℃で3時間攪拌し
た。酢酸エチルで希釈した後、1mol/l塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた粗結晶を酢
酸エチルで洗浄してN1−(3−ニトロフェニル)−N2−
(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルフェニル)
エタンジアミド(1.36g)を得た。
【0070】(4)N1−(3−ニトロフェニル)−N2−
(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルフェニル)
エタンジアミド(0.90g)のエタノール(20ml)溶液に
パラジウムカーボン(0.10g、 palladium,10wt.% on a
ctivated carbon)を加えた後、反応系内を水素置換し
て室温で6時間攪拌した。得られた反応混合物をセライ
ト濾過し、濾液の溶媒を留去して粗結晶のN1−(3−ア
ミノフェニル)−N2−(2−モルホリノ−5−トリフル
オロメチルフェニル)エタンジアミド(0.80g)を得
た。
【0071】(5)N1−(3−アミノフェニル)−N2−
(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルフェニル)
エタンジアミド(0.80g)のTHF(20ml)溶液にトリエチル
アミン(3.0ml)を加え、さらにメタンスルホニルクロ
リド(0.18ml)を氷冷下滴下し、50℃で2時間攪拌し
た。得られた反応混合物を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去した。得られた残渣をNH型のシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルとヘキサン
(3:2)の混合溶媒を用いて精製し、更に酢酸エチル
とヘキサンの混合溶媒で再結晶して、標題化合物(表2
中の化合物15)(0.54g)を得た。 融点 212.0−213.0℃
【0072】[実施例10] 化合物18の合成 (1)3−メトキシベンジルアミン(2.00g)のTHF(40
ml)溶液にトリエチルアミン(3.0ml)を加え、更にク
ロログリオキシル酸エチル(1.8ml)を氷冷下滴下し、
室温で16時間攪拌した。得られた反応混合物を水、飽和
食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去して、粗生成物のエチル2−(3−
メトキシベンジルアミノ)−2−オキソアセタート(3.
30g)を得た。
【0073】(2)エチル 2−(3−メトキシベンジ
ルアミノ)−2−オキソアセタート(3.30g)のエタノ
ール(60ml)溶液に、0.95mol/l炭酸ナトリウム水溶液
(29.5ml)を氷冷下加え、室温で18時間攪拌した。得ら
れた反応混合物を1mol/l塩酸、飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して、粗結晶の2−(3−メトキシベンジルアミノ)
−2−オキソ酢酸(2.60g)を得た。
【0074】(3)2−(3−メトキシベンジルアミ
ノ)−2−オキソ酢酸(3.00g)の塩化メチレン(60m
l)溶液に、ボロントリブロミド(28.6ml、1mol/l塩化
メチレン溶液)を氷冷下滴下し、室温で3日間攪拌し
た。得られた反応混合物を1mol/l塩酸、飽和食塩水で
順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去して、粗結晶の2−(3−ヒドロキシベンジ
ルアミノ)−2−オキソ酢酸(2.24g)を得た。
【0075】(4)2−(3−ヒドロキシベンジルアミ
ノ)−2−オキソ酢酸(1.00g)と2−モルホリノ−5
−トリフルオロメチルアニリン(1.51g)とHOBt(1.04
g)のDMF(20ml)溶液にWSC(1.18g)を加え、80℃で3
時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1mol/l塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーで、酢酸エチルとヘキサン(1:1)の混合溶媒を
用いて精製し、更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で
再結晶して、標題化合物(表2中の化合物18)(0.75
g)を得た。 融点 224.0−225.0℃ 対応する原料を用いて実施例10と同様の操作を行い、
表2に示す化合物19〜21を得た。
【0076】[実施例11] 化合物22の合成 (1)実施例8の(1)に示した操作により得られる2
−(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリ
ノ)−2−オキソ酢酸(1.10g)とエチル 3−アミノベ
ンゾエート(0.69g)とHOBt(0.70g)のDMF(30ml)溶
液にWSC(0.80g)を加え、80℃で2時間攪拌した。酢酸
エチルで希釈した後、1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去して、粗結晶のN1−(3−エトキ
シカルボニルフェニル)−N2−(2−モルホリノ−5−
トリフルオロメチルフェニル)エタンジアミド(1.40
g)を得た。
【0077】(2)N1−(3−エトキシカルボニルフェ
ニル)−N2−(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチ
ルフェニル)エタンジアミド(0.28g)のDMSO(10.0m
l)溶液に、tert−ブトキシカリウム(0.39g)を氷冷下
加え、50℃で7時間攪拌した。得られた反応混合物を1
mol/l塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗
結晶を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で再結晶して、
表題化合物(表2中の化合物22)(0.15g)を得た。 融点 279.0−280.0℃
【0078】[実施例12] 化合物23の合成 (1)2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリ
ン(1.00g)のTHF(20ml)溶液にトリエチルアミン(0.
84ml)を加え、更にブロモアセチルブロミド(0.39ml)
を氷冷下滴下し、氷冷下で1時間攪拌した。得られた反
応混合物を水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して、粗生成物
の2−ブロモ−N−(2−モルホリノ−5−トリフルオ
ロメチルフェニル)アセトアミド(1.49g)を得た。
【0079】(2)2−ブロモ−N−(2−モルホリノ
−5−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミド(0.
60g)のDMF(5.0ml)溶液に、3−ベンジルオキシアニ
リン(0.36g)を加え、50℃で6時間攪拌した。酢酸エ
チルで希釈した後、1mol/l塩酸、飽和重曹水、飽和食
塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルとヘ
キサン(1:1)の混合溶媒を用いて精製し、N−(2
−モルホリノ−5−トリフルオロメチルフェニル)−2
−(3−ベンジルオキシアニリノ)アセトアミド(0.30
g)を得た。
【0080】(3)N−(2−モルホリノ−5−トリフ
ルオロメチルフェニル)−2−(3−ベンジルオキシア
ニリノ)アセトアミド(0.30g)のエタノール(15ml)
溶液にパラジウムカーボン(0.060g)を加えた後、反応
系内を水素置換して室温で5時間攪拌した。得られた反
応混合物をセライト濾過し、濾液の溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーで、酢酸エチルとヘキサン(1:1)の混合溶媒
を用いて精製し、更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒
で再結晶して、表題化合物(表2中の化合物23)(0.
22g)を得た。 融点 184.0−187.0℃
【0081】[実施例13] 化合物24の合成(1)2
−モルホリノ−5−トリフルオロメチルアニリン(2.40
g)の塩化メチレン(25ml)溶液にトリエチルアミン
(1.49ml)を加え、更にクロロアセチルクロリド(0.85
ml)を氷冷下滴下し、室温で1時間攪拌した。得られた
反応混合物をクロロホルムで希釈し、7%クエン酸水溶
液、水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去して、粗生成物の2−クロロ−N−
(2−モルホリノ−5−トリフルオロメチルフェニル)
アセトアミド(3.10g)を得た。
【0082】(2)60%油性水素化ナトリウム(0.38
g)のDMF(20ml)懸濁溶液に、レゾルシンモノベンゾエ
ート(2.06g)を加え、更に2−クロロ−N−(2−モル
ホリノ−5−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミ
ド(3.10g)を加え室温で1時間攪拌した。酢酸エチル
で希釈した後、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーで、酢酸エチルとヘキサン(1:2)の混合溶媒
を用いて精製し、更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒
で再結晶して、表題化合物(表2中の化合物24)(0.
82g)を得た。 融点 154.0−156.0℃
【0083】[実施例14] 化合物27の合成 60%油性水素化ナトリウム(0.38g)のTHF(20ml)懸濁
溶液に、実施例1と同様の操作を行い合成した化合物1
(1.01g)を加え5分間攪拌した。更にテトラベンジル
ピロホスフェート(2.00g)を加え室温で1時間半攪拌
した。酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水、飽和食塩
水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチルとヘキ
サン(1:2)の混合溶媒を用いて精製し無色オイル状
の表題化合物(表2中の化合物27)(1.65g)を得
た。NMR(200MHz, CDCl3,δ) 2.90-3.02(4H,m),3.93-4.
03(4H, m),5.16(4H,d,J=8.6Hz),7.03(1H,ddd,J=7.0,1.
3,1.1Hz),7.23-7.43(12H,m),7.43-7.55(3H,m),8.73(1H,
d,J=2.0Hz),9.24(1H,s),10.46(1H,s) 対応する原料を用いて実施例14と同様の操作を行い、
表2に示す化合物34、36、38、40、42、44
を得た。
【0084】[実施例15] 化合物26の合成 実施例14と同様の操作を行い合成した化合物27(1.6
5g)のメタノール(20ml)溶液に、パラジウムカーボン
(0.30g,palladium,10wt.% on activated carbon)を
加えた後、反応系内を水素置換して室温で1時間攪拌し
た。得られた反応混合物を濾過し不溶物を取り除き、濾
液の溶媒を留去した後エタノールで再結晶し、無色針状
結晶の表題化合物(表2中の化合物26)(526mg)を
得た。 融点 184.5−185.5℃ 対応する原料を用いて実施例15と同様の操作を行い、
表2に示す化合物35、37、39、41、43、45
を得た。
【0085】[実施例16] 化合物30の合成 (1)実施例8の(1)に示した操作により得られる2
−[2−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)アニ
リノ]−2−オキソ酢酸(2.50g)と3−ヨードアニリ
ン(1.72g)とHOBt(1.44g)のDMF(20ml)溶液にWSC
(1.80g)を加え、80℃で4時間攪拌した。酢酸エチル
で希釈した後、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得
られた残渣をNH型のシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーで酢酸エチルとヘキサン(1:5)を展開
溶媒に用いて精製し、N1−(3−ヨードフェニル)−N2
−[2−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)フェ
ニル]エタンジアミド(1.14g)を得た。
【0086】(2)N1−(3−ヨードフェニル)−N2−
[2−モリホリノ−(トリフルオロメチル)フェニル]
エタンジアミド(1.14g)のトルエン(10ml)溶液にト
リエチルアミン(0.45ml)、ジエチルホスフィット(0.
42ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(0)(254mg)を加え110℃で5時間攪拌した。酢
酸エチルで希釈した後、水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィーで酢酸エチルとヘキサン(2:1)を
展開溶媒に用いて精製し、無色粉末の標題化合物(表2
中の化合物30)(990mg)を得た。NMR(200MHz, CDC
l3,δ) 1.36(6H,t,J=7.0Hz),2.91-3.01(4H,m),3.95-4.
03(4H,m),4.16(4H,q,J=7.0Hz),7.27-7.73(4H,m),8.00(1
H,d,J=1.1Hz),8.05(1H,br),8.72(1H,d,J=2.0Hz),9.41(1
H,s),10.47(1H,s) [実施例17] 化合物31の合成 実施例16で合成した化合物30(990mg)の塩化メチ
レン(20ml)溶液に氷冷下ブロモトリメチルシラン(2.
48ml)を加え、室温で6時間攪拌した。水(25ml)を加
え室温で10分間攪拌した後に溶媒を留去し、さらにエタ
ノールで共沸させた。得られた残渣をエタノールで再結
晶し、無色粉末の標題化合物(表2中の化合物31)
(700mg)を得た。 融点246.0−248.0℃
【0087】[実施例18] 化合物32の合成 対応する原料を用いて実施例1と同様の操作を行い得ら
れた化合物16(11.50g)のTHF(100ml)溶液に1H−
テトラゾール(8.56g)、ジ−t−ブチルN,N−ジエ
チルホスホラミジット(11.3ml)を加え、室温で1時間
攪拌した。この混合溶液に塩化メチレン(20ml)に懸濁
させたm−クロロ過安息香酸(7.93g)を−30℃で加え
−30℃で1時間攪拌した。エーテルで希釈した後、10%
ピロ亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水
で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで酢酸エチルとヘキサン
(1:1)を展開溶媒に用いて精製し、無色粉末の標題
化合物(表2中の化合物32)(16.41g)を得た。 NMR(200MHz, CDCl3,δ) 1.51(18H,s),2.91-3.05(4H,
m),3.92-4.07(4H,m),5.05(2H,d,J=7.3Hz),7.28-7.35(2
H,m),7.40(1H,d,J=7.9Hz),7.47(1H,d,J=8.1,2.2Hz),7.6
6(1H,d,J=8.1Hz),7.74(1H,s),8.73(1H,d,J=2.2Hz),9.33
(1H,s), 10.50(1H,s) 対応する原料を用いて実施例18と同様の操作を行い、
表2に示す化合物48を得た。
【0088】[実施例19] 化合物33の合成 実施例18で合成した化合物32(2.34g)の1,4−
ジオキサン(30ml)溶液に氷冷下濃塩酸(3.0ml)と
1,4−ジオキサン(3ml)の混合溶液を加え、室温で
1時間攪拌した。溶媒を留去し、さらにエタノールで共
沸させた。得られた残渣をエタノールで再結晶し、無色
粉末の標題化合物(表2中の化合物33)(225mg)を
得た。 融点175.0−176.0℃ 対応する原料を用いて実施例19と同様の操作を行い、
表2に示す化合物49を得た。
【0089】[実施例20] 化合物46の合成 (1)対応する原料を用いて実施例1と同様の操作を行
い得られた化合物16(1.97g)の塩化メチレン(80m
l)溶液にトリフェニルホスフィン(1.46g)、四臭化炭
素(2.31g)を加え、窒素雰囲気下室温で5分間攪拌し
た。この混合溶液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで
抽出、これを飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで酢
酸エチルとヘキサン(1:4)を展開溶媒に用いて精製
し、N1−(3−(ブロモメチル)フェニル)−N2−[2
−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]
エタンジアミド(1.46g)を得た。
【0090】(2)N1−(3−(ブロモメチル)フェニ
ル)−N2−[2−モルホリノ−5−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]エタンジアミド(1.46g)にトリエチル
ホスフィット(10.0ml)を加え115℃で12時間攪拌し
た。過剰の試薬を留去し、更にトルエンで共沸した。得
られた残渣をNH型シリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーで酢酸エチルとヘキサン(1:1)を展開溶
媒に用いて精製し、無色粉末の標題化合物(表2中の化
合物46)(1.36g)を得た。 NMR(200MHz, CDCl3,δ) 1.28(6H,t,J=7.1Hz),2.90-3.0
5(4H,m),3.20(2H,d,J=21.8Hz),3.93-4.05(4H,m),4.08(4
H,q,J=7.1Hz),7.18(1H,bd,J=7.7Hz),7.28-7.51(3H,m),
7.56-7.68(2H,m),8.73(1H,bs),9.30(1H,s),10.48(1H,s)
【0091】[実施例21] 化合物47の合成 実施例20で合成した化合物46(1.36g)の塩化メチ
レン(20ml)溶液に氷冷下ブロモトリメチルシラン(1.
98ml)を加え、室温で1時間半攪拌した。水(25ml)を
加え室温で10分間攪拌した後に溶媒を留去し、さらにエ
タノールで共沸させた。得られた残渣をエタノールと水
の混合溶媒で再結晶し、無色粉末の標題化合物(表2中
の化合物47)(146mg)を得た。 融点216.0−217.0℃
【0092】[実施例22] 化合物50の合成 実施例1で合成した化合物1(1.00g)のピリジン溶液
にサルファートリオキシドピリジンコンプレックス(1.
17g)を加え、室温で18時間攪拌した。クロロホルムで
希釈した後、析出した結晶をろ過して得た。得られた結
晶を水に溶解させ、10%テトラブチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液(6.4ml)を加え室温で10分間攪拌し
た。その水溶液をクロロホルムにて抽出し、有機層を硫
酸マグネシウムにて乾燥した後、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでメタ
ノールとクロロホルム(1:20)を展開溶媒に用いて
精製し、無色粉末の標題化合物(表2中の化合物50)
(0.95g)を得た。 融点50.0−58.5℃
【0093】[実施例23] 化合物51の合成 (1)シアン化カリウム(4.00g)と18−クラウン−
6−エーテル(1.32g)のアセトニトリル(50ml)溶液
に4−フルオロ−3−ニトロベンズトリフルオリド(1
0.45g)を氷冷下滴下し、室温で20時間攪拌した。溶媒
を留去し、酢酸エチルで希釈した後、水、飽和食塩水で
順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで酢酸エチルとヘキサン
(1:9)を展開溶媒に用いて精製し、淡黄色オイルの
2−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリ
ル(4.77g)を得た。
【0094】(2)2−ニトロ−4−(トリフルオロメ
チル)ベンゾニトリル(4.73g)のトルエン(50ml)溶
液に1mol/lジイソブチルアルミニウムヒドリド トルエ
ン溶液(24ml)を−10℃で滴下し、−10℃で1時間攪拌
した。飽和塩化アンモニウム水溶液(80ml)を加え5分
間攪拌し、セライトで濾過後に酢酸エチルで抽出し、有
機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーで酢酸エチルとヘキサン(1:15)を展開溶媒
に用いて精製し、淡褐色オイルの2−ニトロ−4−(ト
リフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.62g)を得
た。
【0095】(3)2−ニトロ−4−(トリフルオロメ
チル)ベンズアルデヒド(1.61g)とo−フェニレンジ
アミン(797mg)のエタノール(50ml)溶液を18時間加
熱し、還流させた。溶媒を留去し、酢酸エチルで希釈し
た後、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで酢酸エチ
ルとヘキサン(1:3)を展開溶媒に用いて精製し、淡
橙色粉末の2−[2−ニトロ−4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ベンズイミダゾール(1.48g)を得た。
【0096】(4)2−[2−ニトロ−4−(トリフル
オロメチル)フェニル]ベンズイミダゾール(1.48g)
のイソプロピルアルコール(10ml)溶液に鉄粉(2.69
g)と1mol/lの塩化アンモニウム水溶液(2.9ml)加
え、100℃で30分間反応させた。セライトで濾過した後
に酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去した。得られた残渣をNH型のシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーで酢酸エチルとヘキサン
(1:2)を展開溶媒に用いて精製し、淡黄色粉末の2
−[2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]ベンズイミダゾール(1.25g)を得た。
【0097】(5)2−[2−アミノ−4−(トリフル
オロメチル)フェニル]ベンズイミダゾール(1.25g)
とトリエチルアミン(0.69ml)のTHF(20ml)溶液にク
ロログリオキシル酸エチル(0.55ml)を氷冷下滴下し、
室温で1時間攪拌した。不溶物を濾過して取り除き、溶
媒を留去して粗結晶のエチル 2−[2−(2−ベンズ
イミダゾリル)−5−(トリフルオロメチル)アニリ
ノ]−2−オキソアセタート(1.32g)を得た。
【0098】(6)エチル 2−[2−(2−ベンズイ
ミダゾリル)−5−(トリフルオロメチル)アニリノ]
−2−オキソアセタート(1.32g)のメタノール(30m
l)溶液に1.0mol/l炭酸ナトリウム水溶液(7.4ml)を加
え、室温で4時間攪拌した。不溶物を濾過して取り除
き、溶媒を留去して粗結晶の2−[2−(2−ベンズイ
ミダゾリル)−5−(トリフルオロメチル)アニリノ]
−2−オキソ酢酸(1.22g)を得た。
【0099】(7)2−[2−(2−ベンズイミダゾリ
ル)−5−(トリフルオロメチル)アニリノ]−2−オ
キソ酢酸(1.22g)と3−アミノフェノール(381mg)と
HOBt(634mg)のDMF(20ml)溶液にWSC(804mg)を加
え、80℃で16時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで酢酸エ
チルとヘキサン(2:5)を展開溶媒に用いて精製し、
これを更に酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で再結晶し
て、無色針状結晶の標題化合物(表2中の化合物51)
(182mg)を得た。 融点245.0−247.5℃
【0100】表2に合成された化合物の一覧を示す。
【0101】
【表3】表2
【表4】表2の続き
【表5】表2の続き
【表6】表2の続き
【表7】表2の続き
【表8】表2の続き
【表9】表2の続き
【表10】表2の続き
【表11】表2の続き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/496 A61K 31/496 31/5375 31/5375 31/54 31/54 A61P 19/02 A61P 19/02 29/00 101 29/00 101 37/02 37/02 C07D 231/56 C07D 231/56 Z 235/04 235/04 235/14 235/14 295/12 295/12 A Z (72)発明者 宇敷 康信 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 伊藤 修正 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 西村 孝司 北海道札幌市南区澄川5条5丁目10−17 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BC07 BC21 BC37 BC39 BC50 BC73 BC88 DA38 MA01 NA14 ZA96 ZB07 ZB15 ZC80

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 [式中、R1はモルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペ
    ラジニル基、C1-5のアルキル基で置換されたピペラジ
    ニル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、インダゾリル
    基又はベンズイミダゾール基を示し、R2は水素原子、
    ヒドロキシル基、C1 -5のヒドロキシアルキル基、カル
    ボキシ基、C1-5のアルキルスルホンアミド基、−OPO(O
    H)2、−OPO(OCH2Ph)2、−OPO[OC(CH3)3]2、−PO(OCH2CH
    3)2、−PO(OH) 2、−CH2OPO[OC(CH3)3]2、−CH2OPO(O
    H)2、−CH2PO(OCH2CH3)2、−CH2PO(OH)2又は−OSO3Hを
    示し、R3は水素原子又はC1-5のアルキル基を示し、X
    は−CH2CONH−、−CONH−、−CONHCH2−、−CONHCH2CH2
    −、−CON(CH3)−、−CH2CH2−、−CH2O−、−CH=CH−
    又は−CH2NH−を示す。]で表される3−トリフルオロ
    メチルアニリド誘導体又はその製薬学的に許容される
    塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の3−トリフルオロメチル
    アニリド誘導体又はその製薬学的に許容される塩を有効
    成分として含有するインターロイキン12産生抑制剤。
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