JPH11349568A - ラクタム誘導体及びその医薬用途 - Google Patents

ラクタム誘導体及びその医薬用途

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JPH11349568A
JPH11349568A JP15923098A JP15923098A JPH11349568A JP H11349568 A JPH11349568 A JP H11349568A JP 15923098 A JP15923098 A JP 15923098A JP 15923098 A JP15923098 A JP 15923098A JP H11349568 A JPH11349568 A JP H11349568A
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branched
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compound
hydrogen atom
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Application number
JP15923098A
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Inventor
Shigeya Okada
繁也 岡田
Takehiro Ichioka
剛宏 市岡
Koji Imamura
耕二 今村
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Maruho Co Ltd
Original Assignee
Maruho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サイトカイン産生抑制作用を有する新規ラクタ
ム誘導体またはその薬理学的に許容される塩の提供。 【解決手段】一般式(I)または(II) 【化1】 [式中、R1及びR2は、それぞれ水素原子またはα−カ
ルボキシエチル基を表す。R3は水素原子または分岐し
てもよい低級アルキル基を表す。]で示されるラクタム
誘導体またはその薬理学的に許容される塩。 【効果】本発明の化合物及びその薬理学的に許容される
塩は、インターロイキン(IL)−1、インターロイキ
ン(IL)−6及び腫瘍壊死因子(TNF)−αなどの
サイトカインの産生抑制作用を有し、しかも毒性が少な
いので、アレルギー性疾患、全身性エリテマトーデス、
慢性関節リウマチ、強皮症、肝炎、膵炎、炎症性腸疾
患、糸球体腎炎、トキシンショックシンドローム、敗血
症、骨粗鬆症などのサイトカインが関与する疾患の治療
または予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なラクタム誘導
体またはその薬理学的に許容される塩並びにそれらの医
薬用途に関する。本発明により提供されるラクタム誘導
体またはその薬理学的に許容される塩は、インターロイ
キン(IL)や腫瘍壊死因子(TNF)−αなどのサイ
トカインの産生抑制作用を有するため、例えばアレルギ
ー性疾患、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマ
チ、強皮症、肝炎、膵炎、炎症性腸疾患、糸球体腎炎、
トキシンショックシンドローム、敗血症、骨粗鬆症など
のサイトカインが関与する疾患の治療または予防に有用
である。
【0002】
【従来の技術】サイトカインはさまざまな細胞より産生
され、局所においては微量でその作用を発揮する液性因
子である。サイトカインは正常な免疫応答や生体防御に
おいて中心的役割をなす一方、サイトカインの産生亢進
又は低下や、サイトカインに対する反応性の異常が種々
の病態形成に関与している。関節を病変の主座とする全
身性の自己免疫疾患である慢性関節リウマチにおいて
も、とりわけIL−1、IL−6及びTNF−αなどと
いった炎症性サイトカインが大きく関与しており、滑膜
組織へのT細胞浸潤及びT細胞の活性化、血管新生、滑
膜細胞の活性化、軟骨・骨吸収に伴う関節破壊などの病
態を形成する。また、慢性関節リウマチ患者の関節滑液
中にはIL−1、IL−6、TNF−α等のサイトカイ
ンが過剰に存在しており、これらのサイトカインと慢性
関節リウマチの疾患活動性に相関があることが認められ
ている。
【0003】従来、慢性関節リウマチの第一選択薬とし
て非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)が用いら
れている。NSAIDsによる治療は、鎮痛作用は期待
できるものの、骨破壊の進行は阻止できず、いわゆる対
症療法に過ぎない。そこで、慢性関節リウマチの病態形
成に関与するIL−1、IL−6、TNF−αなどのサ
イトカインの過剰な産生を制御する試みがなされ、この
ような化合物として、1−[3−(2−ピリジル)アク
リロイル]−2−ピロリドン誘導体(欧州特許EP 7
0849公報及び特開平9−71581公報)が知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は慢性関
節リウマチなどの炎症性疾患の主要な原因物質とされて
いる、例えば、IL−1、IL−6やTNF−α等とい
ったサイトカインの産生を抑制する作用を有し、且つ安
全性の高い新規化合物を提供することである。また、本
発明は、該化合物またはその薬理学的に許容される塩を
有効成分とするサイトカイン産生抑制剤及び自己免疫疾
患予防・治療剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねていたところ、後記一
般式(I)または(II)で示される新規なラクタム誘導
体またはその塩が、上記目的に合致する優れた特性を有
することを見いだした。本発明はかかる知見に基づくも
のである。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(I)または
(II)
【0007】
【化8】
【0008】[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
分岐してもよい低級アルキル基、炭素数3〜7のシクロ
アルキル基、トリフルオロメチル基、水酸基、分岐して
もよい低級アルコキシ基、カルボキシメチル基、カルボ
キシエチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニ
ルメチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニル
エチル基、分岐してもよい低級アルキルチオ基、アミノ
基、分岐してもよい低級アルキルアミノ基、分岐しても
よい低級ジアルキルアミノ基またはニトロ基を表す。R
2は水素原子、カルボキシメチル基、カルボキシエチル
基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニルメチル基
または分岐してもよい低級アルコキシカルボニルエチル
基を表す。R3は水素原子または分岐してもよい低級ア
ルキル基を表す。Xは、−CO−CH=CH−Z[式
中、Zは、下式:
【0009】
【化9】
【0010】(R4及びR5は、同一または異なって、水
素原子、アシル基、または分岐してもよい低級アルキル
基を表す。)のいずれかを表す。]、または式:
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R6は水素原子、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、分岐してもよい低級アルコ
キシカルボニルメチル基または分岐してもよい低級アル
コキシカルボニルエチル基を表す。)のいずれかを表
す。但し、R2とR6は同時に水素原子でない。]で示さ
れるラクタム誘導体またはその薬理学的に許容される塩
に関する。
【0013】また、本発明は、上記ラクタム誘導体また
はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有す
る医薬組成物、特にサイトカイン産生抑制剤、自己免疫
疾患予防・治療剤に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のラクタム誘導体(I)ま
たは(II)において、R1、R3、R4及びR5 で表される
分岐してもよい低級アルキル基とは、炭素数が1〜6の
直鎖または分枝状のアルキル基で、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、 sec−ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t
ert−ペンチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジ
メチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基等を挙
げることができ、好ましくはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基である。
【0015】R4及びR5で表されるアシル基とは、上記
低級アルキル基で構成される炭素数1〜6の低級アルカ
ノイル基を意味し、好ましくは、アセチル基、プロピオ
ニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イ
ソバレリル基、メチルエチルアセチル基、トリメチルア
セチル基である。
【0016】R1で表されるハロゲン原子とは、塩素、
臭素、ヨウ素、フッ素を意味し、好ましくは塩素、臭
素、フッ素である。
【0017】R1で表される炭素数3〜7のシクロアル
キル基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基を
例示できる。
【0018】R1で表される分岐してもよい低級アルコ
キシ基とは、炭素数1〜6の直鎖状または分枝状のアル
コキシ基を意味し、好ましくは、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、tert−ブトキシ基である。
【0019】R1、R2及びR6で表されるカルボキシエ
チル基とは、α−カルボキシエチル基及びβ−カルボキ
シエチル基を意味する。
【0020】R1、R2及びR6で表される分岐してもよ
い低級アルコキシカルボニルメチル基とは、前記アルコ
キシ基の置換したカルボニルメチル基で、好ましくは、
メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチ
ル基、プロポキシカルボニルメチル基、tert−ブト
キシカルボニルメチル基である。また、分岐してもよい
低級アルコキシカルボニルエチル基とは、前記アルコキ
シ基の置換したカルボニルエチル基で、好ましくは、α
−メトキシカルボニルエチル基、β−メトキシカルボニ
ルエチル基、α−エトキシカルボニルエチル基、β−エ
トキシカルボニルエチル基、α−プロポキシカルボニル
エチル基、β−プロポキシカルボニルエチル基、α−t
ert−ブトキシカルボニルエチル基、β−tert−
ブトキシカルボニルエチル基である。
【0021】R1で表される分岐してもよい低級アルキ
ルチオ基とは、炭素数1〜6の直鎖状または分枝状のア
ルキルチオ基を表し、好ましくは、メチルチオ基、エチ
ルチオ基である。
【0022】R1で表される分岐してもよい低級アルキ
ルアミノ基とは、炭素数1〜6の直鎖状または分枝状の
アルキルアミノ基を表し、好ましくは、メチルアミノ
基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ
基である。また、分岐してもよい低級ジアルキルアミノ
基とは、炭素数1〜6の直鎖状または分枝状のジアルキ
ルアミノ基を表し、好ましくは、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ
基である。
【0023】本発明のラクタム誘導体(I)及び(II)
は、塩または水和物の形態でも優れた特性を有するもの
として存在し得る。そのような塩としては、特に制限さ
れないが、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩または
リン酸塩等の無機酸塩、マレイン酸、酒石酸塩、クエン
酸塩、コハク酸塩またはメタンスルホン酸塩等の有機酸
塩、Na、Ca、K、MgまたはAl等の金属塩、また
はアンモニウム塩等を例示することができる。当該塩を
医薬組成物に使用する場合には、薬理学的に許容される
ことが好ましい。また、水和物としては、特に制限され
ないが、本発明のラクタム誘導体またはその塩1分子に
対し、0.1〜1分子の水が水和したものを例示するこ
とができる。
【0024】本発明化合物は、種々の立体異性体、互変
異性体が存在するが、そのいずれをも含むものである。
また、分子中に不斉中心を含む場合には、不斉中心の立
体配置は、R、Sのいずれでも、またそれらの混合物で
あってもよい。そしてそれらは、光学活性な化合物を出
発原料として用いるか、または得られた異性体混合物を
カラムクロマトグラフィーや再結晶により精製すること
により得ることができる。
【0025】本発明化合物(I)及び(II)の代表例を
次に示す。 (a)(E)−2−[4−[2−オキソ−1−[3−
(2−ピリジル)アクリロイル]ピロリジン−3−イリ
デンメチル]フェニル]プロピオン酸(化合物1) (b)(E)−2−[4−[2−オキソ−1−[3−
(3−ピリジル)アクリロイル]ピロリジン−3−イリ
デンメチル]フェニル]プロピオン酸(化合物2) (c)(E)−2−[4−[2−オキソ−1−[3−
(4−ピリジル)アクリロイル]ピロリジン−3−イリ
デンメチル]フェニル]プロピオン酸(化合物3) (d)(E)−3−ベンジリデン−1−[3−(2−ピ
リジル)アクリロイル]−2−ピロリドン(化合物4) (e)(E)−2−[4−[1−(3,4−ジメトキシ
シンナモイル)−2−オキソピロリジン−3−イリデン
メチル]フェニル]プロピオン酸(化合物5) (f)(E)−2−[4−(3−エトキシカルボニルメ
チレン−2−オキシインドール−1−イル)フェニル]
プロピオン酸(化合物6) (g)(E)−2−(3−エトキシカルボニルメチレン
−1−フェニル−2−オキシインドール−5−イル)プ
ロピオン酸(化合物7) (h)エチル (E)−2−(1−シクロヘキシル−2
−オキシインドール−3−イリデン)アセテート(化合
物8) 本発明化合物(I)及び(II)は、常法によって製造す
ることができるが、より具体的には、例えば次に示す
A、B及びC法の製造法に従って製造することができ
る。次に、A、B及びCの各製造法について述べる。
【0026】(1)製造法A
【0027】
【化11】
【0028】式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、分
岐してもよい低級アルキル基、炭素数3〜7のシクロア
ルキル基、トリフルオロメチル基、水酸基、分岐しても
よい低級アルコキシ基、カルボキシメチル基、カルボキ
シエチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニル
メチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニルエ
チル基、分岐してもよい低級アルキルチオ基、アミノ
基、分岐してもよい低級アルキルアミノ基、分岐しても
よい低級ジアルキルアミノ基またはニトロ基であり、Z
は式:
【0029】
【化12】
【0030】(式中、R4及びR5は、同一または異なっ
て、水素原子、アシル基、分岐してもよいアルキル基を
表す。)のいずれかを表す。Wは保護基を表し、アミド
基の窒素上の保護基になるものであれば特に制限はな
い。例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基
等の低級アシル基、tert-ブチルオキシカルボニル
基(Boc基)、ベンジルオキシカルボニル基(Z基)等が
挙げられる。
【0031】(i)出発原料である(III)及び中間体
(IV)は、例えば、ジャーナル オブメディシナル ケ
ミストリー(Journal of Medicinal Chemistry),30
巻,1995頁(1987年),もしくはシンセシス
(Synthesis),331頁(1976年)記載の方法に
より容易に得ることができる。
【0032】(ii)まず、出発原料(III)を、例えば、
ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(Jour
nal of Medicinal Chemistry),30巻,1995頁
(1987年)記載の方法に従って、トリフェニルホス
ホニウム塩(IV)とした後、トリエチルアミン、ピリジ
ン、ブチルリチウム、ナトリウム エトキシド、カリウ
ムtert−ブトキシド等の適当な塩基の存在下、R1
(R1は上記と同じ)の置換したベンズアルデヒドとのW
ittig反応を行い、中間体(V)とする。あるいはトリフ
ェニルホスホニウム塩(IV)よりトリフェニルホスホラ
ン(VI)を調製し、R1(R1は上記と同じ)の置換した
ベンズアルデヒドとの反応で中間体(V)としてもよ
い。
【0033】(iii)次に、中間体(V)中のアミド基の
窒素上の保護基を除去し、中間体 (VII)とする。除去方法は通常のアミド基の窒素上の
保護基を除去するものであれば制限はない。例えば、保
護基がアシル基の中間体(V)の場合には、水、エタノ
ール、メタノール等の溶媒を加えて、0℃から室温の適
当な温度で水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリを反応する。
【0034】(iv)次に、中間体(VII)について、−
CO−CH=CH−Z(Zは上記と同じ)を導入すれ
ば、本発明目的物(I)に変換できる。導入方法は、例
えば、中間体(VII)にテトラヒドロフラン、ベンゼ
ン、N,N−ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキ
シドのような不活性溶媒を加え、−80℃から0℃まで
の適当な温度に冷却し、水素化ナトリウム、カリウム
tert−ブトキシド、ブチルリチウム等の塩基、好ま
しくは水素化ナトリウムを反応し、さらに置換基−CO
−CH=CH−Z(Zは上記と同じ)に対応する酸ハロ
ゲン化物あるいは酸無水物を−80℃から溶媒の還流温
度までの適当な温度で反応させることにより本発明目的
物(I)が得られる。
【0035】対応する酸ハロゲン化物としては、酸塩化
物が好ましく、例えば、3,4−ジメトキシシンナモイ
ルクロリドやtert−ブチルジメチルシリル基等で保
護されてもよい3,4−ジヒドロキシシンナモイルクロ
リドを挙げることができる。水酸基が保護された酸塩化
物を用いた場合、反応工程のいずれか適当な段階で、公
知の方法により該保護基の除去が必要になることは言う
までもない。例えばtert−ブチルジメチルシリル基
はテトラブチルアンモニウムフルオリド、塩酸等により
除去し得る。
【0036】中間体(VII)への−CO−CH=CH−
Z(Zは上記と同じ)導入方法は、(VII)のアルカリ
金属塩を経由する以外に、トリアルキルシリル化物を経
由して酸ハロゲン化物と反応することもできる。トリア
ルキルシリル化物の製造方法は、例えば、中間体(VI
I)にトルエン等の溶媒中、1〜10倍量のヘキサメチ
ルジシラザンを加えて還流すれば、トリメチルシリル化
物が得られる。
【0037】中間体(VII)の−CO−CH=CH−Z
(Zは上記と同じ)導入反応において、R1(R1は上記
と同じ)が影響する場合には、予めR1(R1は上記と同
じ)を保護して反応し、反応後に脱保護する。もしく
は、保護したR1(R1は上記と同じ)が置換したベンズ
アルデヒドを用いて、Wittig反応を行い中間体(V)と
し、中間体(VII)を経て、−CO−CH=CH−Z
(Zは上記と同じ)を導入後に脱保護してもよい。
【0038】(2)製造法B
【0039】
【化13】
【0040】式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、分
岐してもよい低級アルキル基、炭素数3〜7のシクロア
ルキル基、トリフルオロメチル基、水酸基、分岐しても
よい低級アルコキシ基、カルボキシメチル基、カルボキ
シエチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニル
メチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニルエ
チル基、分岐してもよい低級アルキルチオ基、アミノ
基、分岐してもよい低級アルキルアミノ基、分岐しても
よい低級ジアルキルアミノ基またはニトロ基であり、Z
は式:
【0041】
【化14】
【0042】(式中、R4及びR5は、同一または異なっ
て、水素原子、アシル基、分岐してもよい低級アルキル
基を表す。)のいずれかを表す。また、Lはホスホニウ
ム塩またはホスホン酸エステルを表す。
【0043】(i)中間体(VII)に−CO−CH=CH
−Z(Zは上記と同じ)を導入する方法は、アルカリ金
属塩やトリアルキルシリル化物を経由する以外に、例え
ば、中間体(VII)にテトラヒドロフラン、ベンゼン、
N,N−ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシド
のような不活性溶媒を加え、−80℃から0℃までの適
当な温度に冷却し、水素化ナトリウム、カリウム te
rt−ブトキシド、ブチルリチウム等の塩基、好ましく
は水素化ナトリウムを反応し、さらにブロモアセチルブ
ロミド、ブロモアセチルクロリドまたはクロロアセチル
クロリド、好ましくはブロモアセチルブロミドまたはブ
ロモアセチルクロリドを−80℃から溶媒の還流温度ま
での適当な温度で反応させることにより中間体(VIII)
にする。
【0044】(ii)次に、中間体(VIII)についてテト
ラヒドロフラン、ベンゼンやトルエンのような不活性溶
媒を加え、室温から溶媒の還流温度までの適当な温度で
トリフェニルホスフィンまたはトリエチルホスファイト
と反応させることにより中間体(IX)とする。
【0045】(iii)次に中間体(IX)について、トリ
エチルアミン、ナトリウムエトキシド、カリウム te
rt−ブトキシド、水素化ナトリウム等の塩基、好まし
くはトリエチルアミン、ナトリウムエトキシドの存在
下、Z−CHO(Zは上記と同じ)に対応するアルデヒ
ドと反応すれば、本発明目的物(I)に変換できる。ま
た、中間体(IX)からホスホランの中間体(X)を調製
し、Z−CHO(Zは上記と同じ)に対応するアルデヒ
ドとの反応で本発明目的物(I)に変換することもでき
る。
【0046】(3)製造法C
【0047】
【化15】
【0048】[式中、R2は水素原子、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、分岐してもよい低級アルコ
キシカルボニルメチル基または分岐してもよい低級アル
コキシカルボニルエチル基を表す。R3は水素原子また
は分岐してもよい低級アルキル基を表す。Xは式:
【0049】
【化16】
【0050】(式中、R6は水素原子、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、分岐してもよい低級アルコ
キシカルボニルメチル基または分岐してもよい低級アル
コキシカルボニルエチル基、を表す。)のいずれかを表
す。但し、R2とR6は同時に水素原子でない。
【0051】(i)出発原料(XI)は、例えば、米国特許
3,558,690公報またはシンセチック コミュニケ
ーションズ(Synthetic Communications),14巻(1
3号),1213頁(1984年)記載の方法に従っ
て、容易に得ることができる。
【0052】(ii)まず、出発原料(XI)と塩化オキザ
リルを反応し、次に例えば、塩化アルミニウム等のルイ
ス酸で処理することにより、XとR2(XとR2は上記と
同じ)に対応する中間体(XII)が得られる。
【0053】(iii)次に中間体(XII)について、例え
ば、米国特許3,428,649公報またはアンナーレン
デア ヘミー,ジャスタス リービッヒス(Annalen
der Chemie,Justus Liebigs),717頁(1978年)
に記載される方法に従って、トリフェニルホスホラン若
しくはトリフェニルホスホニウム塩を用いたWittig反応
またはホスホン酸エステルを用いたHorner反応により、
本発明目的物(II)に変換できる。
【0054】また、本発明の化合物(I)または(II)
の塩及び水和物は、通常の塩形成反応、水和物形成反応
により製造、精製することができる。
【0055】本発明の化合物(I)、(II)及びその薬
理学的に許容される塩は、試験例で示されるように、サ
イトカインの産生を有意に抑制する作用を有する。
【0056】なお、サイトカインとは、特に免疫系や造
血系等において、主要な細胞間情報伝達を担う一群の液
性因子を総称するものであり、例えば、リンホカイン、
モノカイン、インターフェロン、インターロイキン(I
L)、コロニー刺激因子(CSF)、腫瘍壊死因子(T
NF)、TGF−β、PDGF等が含まれる。好ましく
は、インターロイキン、腫瘍壊死因子であり、より具体
的にはIL−1、IL−6またはTNF−αを挙げるこ
とができる。
【0057】また、本発明の化合物(I)または(II)
は、低毒性であることから、ヒトや哺乳動物(例えば、
マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ等)に対するサイ
トカイン産生抑制剤として有用である。
【0058】すなわち、本発明の化合物(I)または(I
I)は、サイトカイン産生、特に、IL−1、IL−
6、TNF−αの産生に起因する各種疾患の予防または
治療薬として有用であり、かかる疾患としては、例え
ば、慢性関節リウマチ、炎症性腸炎、全身性エリテマト
ーデス、強皮症、潰瘍性大腸炎、喘息、ベーチェット
病、糸球体腎炎、トキシンショックシンドローム、敗血
症、骨粗鬆症、結節性動脈周囲炎、活動性慢性肝炎、痛
風、アテローム硬化症、乾せん、変形性関節炎などを例
示することができる。
【0059】本発明の化合物(I)、(II)及び薬理学
的に許容される塩を、医薬組成物として使用する際の薬
学的投与形態としては、目的に応じて各種の薬学的投与
形態を広く採用でき、該形態としては、具体的には、錠
剤、丸剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤、液剤、
懸濁剤、乳剤等の経口剤、注射剤、点滴剤、坐剤、軟膏
剤、硬膏剤、貼付剤、エアゾール等の非経口剤を例示で
きる。これら投与剤は、製剤工程において通常用いられ
る公知の添加剤等を使用して、公知の製剤方法により製
剤化される。
【0060】本発明の医薬組成物の投与方法は、特に制
限されることなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別そ
の他の条件、疾患の程度等に応じて適宜選択決定され
る。具体的には、経口投与、静脈投与、皮下・皮内投
与、筋肉投与、関節内投与、直腸投与、経粘膜投与等の
非経口などを挙げることができるが、好ましくは経口投
与、静脈投与及び関節内投与である。
【0061】本発明の目的化合物を治療剤として用いる
場合の経口での投与量は、疾病の種類、患者の症状・重
篤度、体重、年齢、性別、薬物に対する認容度やその他
の条件等に応じて適宜選択されるが、通常成人1日あた
り、1〜2000mg、好ましくは5〜300mgであ
り、これを1日に1回乃至数回に分けて投与することが
できる。
【0062】
【実施例】以下に、参考例及び実施例を挙げて本発明を
さらに説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものでない。なお、各実施例で調製した化合物の物
性値を表1及び2に示す(NMRスペクトルデータにお
いて、水酸基のピークが検出されていないものもあ
る。)。
【0063】参考例1 tert−ブチル (E)−2
−[4−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチ
ルフェニル]プロピオネート 本化合物はジャーナル オブ メディシナル ケミスト
リー(Journal of Medicinal Chemistry,30巻,19
95頁(1987年)記載の方法により調製した1−ア
セチル−3−ブロモ−2−ピロリドンとtert−ブチ
ル 2−(4−ホルミル)フェニルプロピオネートから
容易に製造できる。 つまり、3−ブロモ−2−ピロリ
ドン(7.2g,44.0mmol)に無水酢酸(15m
l)を加え1時間加熱還流し、無水酢酸を減圧留去し
た。残留物の1−アセチル−3−ブロモ−2−ピロリド
ンにテトラヒドロフラン(20ml)及びトリフェニルホ
スフィン(1.68g,48.3mmol)を加え、終夜
加熱還流し、溶媒を減圧留去した。残留物をエタノール
(100ml)に溶かし、tert−ブチル 2−(4
−ホルミル)フェニルプロピオネート(8.5g,35.
2mmol)及びトリエチルアミン(1.2ml,8
7.8mmol)を加え、60℃で1時間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出
した後、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:ヘキサン=4:
1)で精製し、tert−ブチル (E)−2−[4−
(1−アセチル−2−オキソピロリジン−3−イリデ
ン)メチルフェニル]プロピオネートを微黄白色結晶と
して6.04g(50%)得た。このもの(6.00g,
17.5mmol)をメタノール(60ml)及びエタ
ノール(60ml)に懸濁し、炭酸カリウム(0.6
g)を加えて、室温で1時間撹拌後、反応液を減圧濃縮
した。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、
減圧濃縮した。残留物をクロロホルム−ヘキサンより再
結晶し、表題化合物を微黄白色結晶として4.88g(9
3%)得た。
【0064】参考例2 tert−ブチル (E)−2
−[4−(1−ブロモアセチル−2−オキソピロリジン
−3−イリデン)メチルフェニル]プロピオネート 本化合物は参考例1の化合物について、通常のアシル化
反応によって、容易に得られる。すなわち、tert−
ブチル (E)−2−[4−(2−オキソピロリジン−
3−イリデン)メチルフェニル]プロピオネート(1.
00g,3.32mmol)をベンゼン(20ml)に
溶かし、水素化ナトリウム(0.13g,3.25mmo
l)を加え、室温で10分間撹拌した後、ブロモアセチ
ルブロミド(0.67g,3.32mmol)を加え、室
温で2時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム
溶液中に注ぎ、有機層を分液し、水層を酢酸エチルで抽
出し、先の有機層と合わせて、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)で精製し、表題化合物を微黄白色結晶とし
て1.6g(90%)得た。
【0065】参考例3 (E)−3−ベンジリデン−2
-ピロリドン 参考例1に準じて、1−アセチル−3−ブロモ−2-ピ
ロリドンにベンズアルデヒドを反応させ、表題化合物を
微黄白色結晶として得た(収率94%)。
【0066】参考例4 (E)−3−ベンジリデン−1
−ブロモアセチル−2-ピロリドン 参考例2に準じて、(E)−3−ベンジリデン−2-ピ
ロリドンにブロモアセチルブロミドを反応させて、表題
化合物を白色結晶として得た(収率54%)。
【0067】参考例5 2−[4−(イサチン−1−イ
ル)フェニル]プロピオン酸 米国特許3,558,690記載の方法に従って、エチル
2−[4−(イサチン−1−イル)フェニル]プロピ
ネートを調製した。すなわち、エチル 2−[4−(N
−フェニルアミノ)フェニル]プロピネート(4.34
g,16.1mmol)をベンゼン(30ml)に溶か
し、氷冷下、塩化オキザリル(2.5ml,28.7m
mol)を滴下した。室温で1.5時間撹拌した後、反
応液を減圧濃縮し、残留物をジクロロメタン(30m
l)に溶かし、塩化アルミニウム(2.38g,17.
8mmol)を加え、室温で終夜撹拌した後、反応液に
水(50ml)を加え、クロロホルムで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水
し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製
し、クロロホルム−ヘキサンで結晶化し、エチル 2−
[4−(イサチル−1−イル)フェニル]プロピオネー
ト(1.60g,31%)を得た。 このものを1,4
−ジオキサン(6ml)に溶かし、臭化水素酸(10m
l)で加水分解し、表題化合物1.05g(74%)を
得た。
【0068】参考例6 2−(1−フェニルイサチン−
5−イル)プロピオン酸 参考例5に記載したエチル 2−[4−(イサチン−1
−イル)フェニル]プロピネートの副生成物として、エ
チル 2−(1−フェニルイサチン−5−イル)プロピ
オネートを収率6%で得た。このものを臭化水素酸で加
水分解して、表題化合物(71%)を得た。
【0069】参考例7 1−シクロヘキシルイサチン 参考例5に準じて、N−シクロヘキシルアニリンに塩化
オキザリル、さらに塩化アルミニウムを反応し、表題化
合物を定量的な収率で得た。
【0070】実施例1 (E)−2−[4−[2−オキ
ソ−1−[3−(2−ピリジル)アクリロイル]ピロリ
ジン−3−イリデンメチル]フェニル]プロピオン酸
(化合物1) tert−ブチル (E)−2−[4−(1−ブロモア
セチル−2−オキソピロリジン−3−イリデンメチルフ
ェニル]プロピオネート(1.6g,2.98mmol)
にベンゼン(20ml)及びトリフェニルホスフィン
(0.78g,2.97mmol)を加え、室温で終夜撹
拌した。反応液にトリエチルアミン(0.46g,4.5
5mmol)を加え、室温で5分間撹拌した後、ピリジ
ン−2−アルデヒド(0.48g,4.48mmol)を
少量ずつ加え、室温で5分間撹拌した。反応液に飽和食
塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、tert−ブチ
ル (E)−2−[4−[2−オキソ−1−[3−(2
−ピリジル)アクリロイル]ピロリジン−3−イリデン
メチル]フェニル]プロピオートを0.90g(70
%)を得た。このものをギ酸(10ml)に溶かし、室
温で16時間撹拌した後、反応液に水(50ml)を加
え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで脱水後、溶媒を減圧留去し
た。残留物を酢酸エチルより再結晶し、表題化合物0.
40g(51%)を得た。
【0071】実施例2 (E)−2−[4−[2−オキ
ソ−1−[3−(3−ピリジル)アクリロイル]ピロリ
ジン−3−イリデンメチル]フェニル]プロピオン酸
(化合物2) 実施例1に従って、ピリジン−2−アルデヒドの代わり
にニコチンアルデヒドを用いて、tert−ブチル
(E)−2−[4−[1−[3−(3−ピリジル)アク
リロイル]−2−オキソピロリジン−3−イリデンメチ
ル]フェニル]プロピオート(56%)を調製した。こ
のものをギ酸で処理し、エタノールより再結晶し、表題
化合物(76%)を得た。
【0072】実施例3 (E)−2−[4−[2−オキ
ソ−1−[3−(4−ピリジル)アクリロイル]ピロリ
ジン−3−イリデンメチル]フェニル]プロピオン酸
(化合物4) 実施例1に従って、ピリジン−2−アルデヒドの代わり
にピリジン−4−アルデヒドを用いて、tert−ブチ
ル (E)−2−[4−[1−[3−(4−ピリジル)
アクリロイル]−2−オキソピロリジン−3−イリデン
メチル]フェニル]プロピオート(56%)を調製し
た。このものをギ酸で処理し、エタノールより再結晶
し、表題化合物(78%)を得た。
【0073】実施例4 (E)−3−ベンジリデン−1
−[3−(2−ピリジル)アクリロイル]−2−ピロリ
ドン(化合物4) 実施例1に従って、(E)−3−ベンジリデン−1−ブ
ロモアセチル−2−ピロリドンにピリジン−2−アルデ
ヒドを反応させ、酢酸エチルより再結晶し、表題化合物
(77%)を得た。
【0074】
【表1】
【0075】実施例5 (E)−2−[4−[1−
(3,4−ジメトキシシンナモイル−2−オキソピロリ
ジン−3−イリデン)メチル]フェニル]プロピオン酸
(化合物5) tert−ブチル (E)−2−[4−(2−オキソピ
ロリジン−3−イリデン)メチルフェニル]プロピオネ
ート(1.00g,3.31mmol)をベンゼン(30
ml)に溶かし、水素化ナトリウム(0.15g,3.7
5mmol)を加え、室温で10分間撹拌した後、3,
4−ジメトキシシンナモイルクロリド(0.90g,3.
97mmol)を加え、さらに15分間撹拌した。反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:酢酸エチル=97:3)で精製し、tert
−ブチル (E)−2−[4−[1−(3,4−ジメト
キシシンナモイル−2−オキソピロリジン−3−イリデ
ン)メチル]フェニル]プロピオネート(1.8g)を
得た。このものを実施例1に従って、ギ酸で処理し、エ
タノールより再結晶し、表題化合物0.93g(64
%)を得た。
【0076】実施例6 (E)−2−[4−[1−(3
−エトキシカルボニルメチレン−2−オキシインドール
−1−イル)フェニル]プロピオン酸(化合物6) 2−[4−(イサチン−1−イル)フェニル]プロピオ
ン酸(1.05g,3.56mmol)をジクロロメタ
ン(30ml)に溶かし、(カルボエトキシメチレン)
トリフェニルホスホラン(1.53g,4.39mmo
l)を加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を留去し
た。残留物にメタノールを加えて結晶化し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製後、クロロホルム−ヘキサンから再結晶し、
表題化合物0.97g(75%)を得た。
【0077】実施例7 (E)−2−(3−エトキシカ
ルボニルメチレン−1−フェニル−2−オキシインドー
ル−5−イル)プロピオン酸(化合物7) 実施例6に従って、2−(1−フェニルイサチン−5−
イル)プロピオン酸(1.14g,3.86mmol)
と(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン
(1.53g,4.39mmol)を反応し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)で精製後、クロロホルム−シクロヘキサンから
再結晶し、表題化合物0.17g(12%)を得た。
【0078】実施例8 エチル (E)−2−(1−シ
クロヘキシル−2−オキシインドール−3−イリデン)
アセテート(化合物8) 実施例6に従って、1−シクロヘキシルイサチン(4.
20g,18.3mmol)と(カルボエトキシメチレ
ン)トリフェニルホスホラン(4.63g,13.3m
mol)を反応し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製した。1−シ
クロヘキシルイサチン1.00gから同様に調製した生
成物と合わせて、ヘキサンから再結晶し、表題化合物
2.00g(38%)を得た。
【0079】
【表2】
【0080】
【試験例】本発明化合物が種々のサイトカインの産生を
抑制することを確認するために、以下の試験を行った。 (1)IL−1産生抑制作用の測定 [方法]ヒト静脈血を採取し、Ficoll-Paque PLUS(Pha
rmacia社)を加え、重層比重遠心分離によって単核球を
得た。これをウシ胎児血清(FCS)10%含有するRP
MI1640培養液中に分散した。これを培養24穴プ
レート(CORNING社)に1×106/ml/well播種した。こ
の後、本発明化合物を含むDMSO溶液(DMSO最終
濃度:0.1%)とリポ多糖(LPS:DIFCO社)(最終
濃度:50ng/ml)を加え、5%CO2雰囲気下、37℃
で24時間培養した。その後、培養液上清は IL−1
産生量を測定するまで−80℃で保存した。IL−1量
の測定は、希釈した単核球細胞上清をTiterZyme human
IL-1 EIAキット(Perseptive Biosystem社)により測定
し、得られたヒトIL−1標準曲線よりIL−1量を算
出し、産生抑制率を求めた。
【0081】[結果]表3に実施例中の化合物の10μ
Mの抑制率を示す。
【0082】これから分かるように、本発明化合物は、
IL−1の優れた抑制作用を有した。特に、化合物1
は、欧州特許EP70849公報に記載された1−[3
−(2−ピリジル)アクリロイル]−2−ピロリドンを
対照化合物(1)にして比較した時、同程度のIL−1
の抑制作用を示した。
【0083】(2)IL−6産生抑制作用の測定 [方法](1)で得られた単核球細胞上清の一部を採取
し、IL−6測定に供した。この上清はIL−6を測定
するまで−80℃で保存した。IL−6活性の測定は、
IL−6存在下で増殖が認められるMH60・BSF-2
細胞(マウスハイブリドーマ)を用いた細胞増殖誘導因
子活性によった。すなわち、MH60・BSF-2細胞を
1×104/100μl/well播種し、これに希釈した単核
球細胞上清100μl/wellを加え、44時間培養した。
細胞増殖の測定は、培養液上清を100μl/well除去し
た後、5mg/ml MTT試薬 (CHEMICON INTERNATI
ONAL社)10μl/well加えて、5%CO2雰囲気下、3
7℃で4時間培養し、生成されたホルマザンを0.04
N塩酸/2−プロパノール混液100μl/wellで可溶化
した後、吸光波長570nmで行った。対照波長は650
nmで行った。また、標準品ヒトIL−6(和光純薬社)
を同培養細胞に加えて得られた標準曲線よりIL−6量
を算出し、産生抑制率を求めた。なお、表3中の化合物
は10μMでの産生抑制率を、表4中の化合物1,5,
6及び7については50μM、化合物8については5μ
Mでの産生抑制率を示した。
【0084】[結果]表3及び4から分かるように、化
合物1は優れたIL−6の抑制作用を有し、その作用は
対照化合物(1)に比して、優れた活性を示した。ま
た、表4中の本発明品も優れたIL−6の抑制作用を示
した。
【0085】(3)TNF−α産生抑制作用の測定 [方法](1)で得られた単核球細胞上清の一部を採取
し、TNF−α測定に供した。この上清はTNF−αを
測定するまで−80℃で保存した。TNF−α活性の測
定は、TNF−α存在下で増殖が阻害されるWEHI−
164細胞(マウス線維芽細胞株)を用いた細胞増殖阻
害因子活性によった。すなわち、WEHI−164細胞
を4×104/100μl/well播種し、これに希釈した単
核球細胞上清100μl/wellとアクチノマイシンD(A
MD)−マンニトール(SIGMA社)(AMD−マンニト
ール最終濃度;1μg/ml)を加え、20時間培養した。
細胞増殖の測定は、培養液上清を100μl/well除去し
た後、5mg/ml MTT試薬(CHEMICON INTERNATIONAL
社)10μl/well加え、5%CO2雰囲気下、37℃で
4時間培養し、生成されたホルマザンを0.04N塩酸
/2−プロパノール混液100μl/wellで可溶化した
後、吸光波長570nmで行った。対照波長は650nmで
行った。また、標準品ヒトTNF−α(GENZYME社)を
同培養細胞に加えて得られた標準曲線よりTNF−α量
を算出し、産生抑制率を求めた。なお、表3中の化合物
は10μMでの産生抑制率を、表4中の化合物1、5、
6及び7については50μM、化合物8については5μ
Mでの産生抑制率を示した。
【0086】[結果]表3及び4から分かるように、本
発明化合物は優れたTNF−αの産生抑制作用を示し
た。特に表3から分かるように、化合物1及び4は対照
化合物(1)に比して、優れた活性を示した。
【0087】(4)LPS注入マウス血清中TNF−α
産生抑制作用の測定 [方法]7または8週齢の雌性BALB/cAnNCrj(SPF)系
マウス(日本チャールス・リバー株式会社)をBLEX NOTE
(Yukms社)にて、1群5匹で無作為に群分けし、1晩
の絶食処理を行った。実験当日、生理食塩水、またはカ
ルボキシメチルセルロースナトリウムを蒸留水で0.5%に
溶解させた溶液(0.5% CMC Na溶液)に懸濁した本発明
化合物を腹腔内投与(生理食塩水で溶解したとき)、も
しくは経口投与(0.5% CMC-Na溶液で懸濁したとき)し
た。本発明化合物投与30分後に、生理食塩水にて溶解
したLPS(DIFCO社)溶液を動物の腹腔内に10μg/b
odyとなるように注入した。この90分後に採血を実施
した後、血清を分取し、TNF−α測定当日まで−80
℃で保存した。自然解凍した血清の一部をTiter Zyme M
ouse TNFα EIAキット(PerSeptive Diagnostics社)を
用いてTNF−α量を測定し、本発明化合物の産生抑制
率を求めた。なお、表5中の化合物は80mg/kgでの産
生抑制率を示した。
【0088】[結果]表5から分かるように、本発明化
合物は細胞レベルだけでなく動物モデルにおいても、優
れたTNF−αの抑制作用を示すものが多く、慢性関節
リウマチなどの自己免疫疾患の治療剤または予防剤とし
ての利用が期待される。特に、化合物1は腹腔内及び経
口投与においても優れた活性を示した。
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】(5)細胞毒性 [方法](1)で得られた単核球細胞上清の一部を採取
し、細胞毒性測定に供した。この上清は細胞毒性を測定
するまで4℃で保存した。細胞毒性の測定には、Cytoto
xicity Detection Kit(BOEHRINGER MANNHEIM社)を用
い、単核球細胞上清液中のLDH活性を測定し、全細胞
中の死細胞率(%)を算出した。
【0093】[結果]表3に示された化合物1及び4
は、10μMの濃度で細胞に対する毒性は認められなか
った。
【0094】
【発明の効果】以上の試験により本発明化合物はIL−
1、IL−6及びTNF−αなどのサイトカインの産生
抑制作用を有し、しかも毒性が少ないので、アレルギー
性疾患、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、
強皮症、肝炎、膵炎、炎症性腸疾患、糸球体腎炎、トキ
シンショックシンドローム、敗血症、骨粗鬆症などのサ
イトカインが関与する疾患の治療または予防に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/40 ACS A61K 31/40 ACS ACV ACV ADT ADT ADZ ADZ AGZ AGZ 31/44 AED 31/44 AED C07D 209/34 C07D 209/34 401/06 207 401/06 207

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)または(II) 【化1】 [式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、分岐してもよ
    い低級アルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、
    トリフルオロメチル基、水酸基、分岐してもよい低級ア
    ルコキシ基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル
    基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニルメチル
    基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニルエチル
    基、分岐してもよい低級アルキルチオ基、アミノ基、分
    岐してもよい低級アルキルアミノ基、分岐してもよい低
    級ジアルキルアミノ基またはニトロ基を表す。R2は水
    素原子、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、分
    岐してもよい低級アルコキシカルボニルメチル基または
    分岐してもよい低級アルコキシカルボニルエチル基を表
    す。R3は水素原子または分岐してもよい低級アルキル
    基を表す。Xは、−CO−CH=CH−Z[式中、Z
    は、下式: 【化2】 (R4及びR5は、同一または異なって、水素原子、アシ
    ル基、または分岐してもよい低級アルキル基を表す。)
    のいずれかを表す。]、または式: 【化3】 (式中、R6は水素原子、カルボキシメチル基、カルボ
    キシエチル基、分岐してもよい低級アルコキシカルボニ
    ルメチル基または分岐してもよい低級アルコキシカルボ
    ニルエチル基を表す。)のいずれかを表す。但し、R2
    とR6は同時に水素原子でない。]で示されるラクタム
    誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化4】 [式中、R1は水素原子またはα−カルボキシエチル基
    を表す。Xは−CO−CH=CH−Z[式中、Zは、下
    式: 【化5】 のいずれかを表す。]である。]で示される請求項1記
    載のラクタム誘導体またはその薬理学的に許容される
    塩。
  3. 【請求項3】 一般式(II) 【化6】 [式中、R2は水素原子またはα−カルボキシエチル基
    をいずれか表す。R3はエチル基を表し、Xが式: 【化7】 (式中、R6は水素原子またはα−カルボキシエチル基
    を表す。)のいずれかを表す。但し、R2とR6は同時に
    水素原子でない。]で示される、請求項1記載のラクタ
    ム誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のラク
    タム誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成
    分として含有するサイトカイン産生抑制剤。
  5. 【請求項5】 サイトカインがIL−1,IL−6及び
    TNF−αからなる群から選択される請求項4記載のサ
    イトカイン産生抑制剤。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載のラク
    タム誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成
    分として含有する自己免疫疾患治療及び予防剤。
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