JP2003300456A - 動力伝達方法およびその装置 - Google Patents
動力伝達方法およびその装置Info
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Abstract
がなく、構成が簡単で小型・軽量であるばかりでなく、
従来のトランスミッションのケーシングを使用すること
ができる動力伝達装置を利用して制動力を付与する動力
伝達方法とその装置を提供する。 【解決手段】 湿式多板式の、正転クラッチ(20)、
逆転クラッチ(18)および各速度段クラッチ(19、
26,27,31)と、常時かみ合う歯車からなる歯車
減速機構とからなり、各クラッチの嵌脱により出力軸
(13)の回転方向と回転速度とを切り換える動力伝達
方法において、正転クラッチ(20)もしくは逆転クラ
ッチ(18)のいずれか一方と速度段クラッチ(19、
26,27,31)の一つとが完全に結合して動力を伝
達している時に、非結合状態にある駆動側クラッチプレ
ートと被動側クラッチプレートとの間に回転速度差をも
って遊転している、一つないし複数のクラッチをスリッ
プ結合させて出力軸(13)にブレーキトルクを作用さ
せるものである。
Description
を使用する鉄道車両、例えばディーゼル動車や軌道モー
タカー(鉄道保全作業車)等の走行用動力伝達方法およ
びその装置に関し、特に、湿式多板式の、正転クラッ
チ、逆転クラッチおよび各速度段クラッチと、常時かみ
合う歯車からなる歯車減速機構とからなり、各クラッチ
の嵌脱により出力軸の回転方向と回転速度とを切り換え
る動力伝達方法およびその装置に関するものである。
動力伝達装置においては、下り勾配や走行中の速度抑制
用ブレーキとして液体式リターダが使用されている。こ
れは、二つの向かい合った羽根の一方を固定し、他方を
回転させて羽根の間に充満させた油の攪拌ロスを速度抑
制のための制動力として用いるものであり、特に、勾配
の多い路線を走行する場合には、摩擦機械ブレーキ(圧
縮空気や油圧等を用いて制輪子を車輪踏面に押しつける
か、あるいはブレーキディスクにブレーキライニングに
押しつけるかして制動力を発生させる。)の使用頻度が
増えるので、この液体式リターダを使用して速度抑制を
行い、ブレーキライニングや制輪子の使用を控えてそれ
らの交換間隔を延長することが行われている。
動車の走行用動力伝達装置が、図7に例示されている。
すなわち、図7には、液体式リターダを内蔵した正逆転
4速段のディーゼル動車用トランスミッションの伝動機
構が示され、この伝動機構では、各歯車が常時かみ合
い、入力軸と出力軸の回転速度比および車両の走行方向
が、それぞれの油圧クラッチで選択的に切り換えること
により切り換えられる構成になっている。
ョン50の入力軸51に伝達され、直結クラッチ53を
一体に組み合わせたインペラホイールカバーを経て、ト
ルクコンバータ52のインペラホイール56に伝達され
る。このインペラホイール56が回転することによっ
て、トルクコンバータ52のサーキット内の油の循環に
よるポンプ作用によってタービンホイール57が回転さ
れ、タービンホイール57と一体の変直軸54にトルク
コンバータ52を介して動力が伝達される。
ンペラホイール56とタービンホイール57が一体に連
結され、機関の動力はトルクコンバータ52を介さない
で直接変直軸54に伝達され、駆動歯車60に伝達され
る。また、入力軸51と一体に回転するインペラホイー
ル56には、歯車列を介してチャージングポンプ61が
連結されていて、トルクコンバータ52や液体式リター
ダ55に圧油が供給される。
側に設置されていて、変直軸54に連結されたロータ5
8とケーシングに固定されたステータ59とから成って
いる。リターダの作動時には、機関回転をアイドルに下
げ、トルクコンバータ52内の油が排出された状態でロ
ータ58とステータ59間に油が充満され、ロータ58
は出力側(車輪側)から回転される。(このとき、正転
クラッチ62または逆転クラッチ63のいずれか一方
と、選択された一つの速度段クラッチ65、66、67
または68が結合された状態にある。)このロータ58
の回転に伴う油の攪拌によって生ずる熱エネルギーが制
動力として出力軸64に作用するものである。
全用作業車では、作業現場へ移動するための通常走行運
転と、保全作業を行うために一定の低速度で走行する作
業走行運転とが行われる。この作業走行運転時に行われ
る定速走行方法として、専用の湿式多板ブレーキを設け
てその押圧力を制御し、湿式多板ブレーキをスリップさ
せながら必要とする一定の車速を保持する方式や、トラ
ンスミッションに歯車列を介してPTO軸を設けて油圧
ポンプと油圧モータを取り付け、この油圧ポンプの発生
油圧によって油圧モータを駆動して一定速の車輪回転速
度を得る、静油圧駆動方式等が用いられている。
した鉄道保全作業車用のトランスミッションには、特開
平9−132136の図1に開示されるようなものがあ
り、湿式多板ブレーキを装備したものとしては図8に示
されるような装置が知られている。
備えた、正逆転2速段の鉄道保全作業車トランスミッシ
ョンの伝動機構が示され、各歯車は常時かみ合い、入力
軸と出力軸の回転速度比および車両の走行方向を、それ
ぞれの油圧クラッチによって選択的に切り換えられる構
成になっている。
は、トランスミッション80の入力継手81に入力さ
れ、入力継手と一体に連結されたインペラホイールカバ
ーを経てトルクコンバータ82のインペラホイール83
に伝達される。このインペラホイール83が回転するこ
とによって、トルクコンバータ82のサーキット内の油
の循環によるポンプ作用によってタービンホイール84
が回転され、タービンホイール84と一体のタービン軸
85にトルクコンバータ82を介した動力が伝達され
る。このタービン軸85に伝達された動力は、走行する
方向に応じて結合された正転クラッチ86または逆転ク
ラッチ87、必要車速に応じて結合される1速クラッチ
88または2速クラッチ89、およびそれらのクラッチ
の結合により選択された各歯車を経由して出力軸91に
伝達される。
ョンのケーシングに固定する形で湿式多板ブレーキ90
が取り付けられていて、チャージングポンプ92からの
圧油によって湿式多板ブレーキ90が結合される。作業
走行運転時には、この湿式多板ブレーキ90に供給され
る作動油圧を制御し、湿式多板ブレーキ90をスリップ
結合させることによって出力軸91に作用する制動力を
調整し、出力軸91を一定の回転速度に維持して必要と
する低車速を保持することができる。なお、通常走行運
転時には湿式多板ブレーキ90への作動油圧は遮断さ
れ、制動力は作用しない。
ペラホイール83には、歯車列を介してチャージングポ
ンプ92が連結されていて、その反対側にはポンプクラ
ッチ94を介して湿式多板ブレーキ90に潤滑油を供給
する潤滑油ポンプ93が連結されている。
ミッションにおいては、次のような問題がある。すなわ
ち、液体式リターダを装備したものにおいては、リター
ダのブレーキトルクがロータ回転数の2乗に比例して変
化する特性を有しているために、大きなブレーキトルク
を得るには、いずれの速度段運転においても高速回転す
る軸にリターダを設置することが望ましい。このため、
トルクコンバータと減速機構の間のタービンホイール軸
上に設置することになり、リターダを装備しないものに
比べてトランスミッションの全長寸法が長くなり、ケー
シングの共用ができなくなると共に装置全体の重量も増
えることとなる。
2乗に比例する特性から、同一の速度段においては車速
の2乗に比例して制動力が変化する。このため、高速運
転域では、車速の変化による制動力の変動が顕著になる
ので、リターダの内圧を制御して制動力の変動を抑える
必要があり、かつ、低速運転域では、制動力が急激に低
下するので、その不足分を摩擦機械ブレーキの併用で補
う必要があって、液体式リターダのみでは高速運転から
低速運転までの速度抑制ブレーキとして使用することが
困難である。
ては、定速走行運転時にのみ使用する専用の油圧ポンプ
・油圧モータおよびそれらを結合する高圧ホースを設け
たり、専用の湿式多板ブレーキを設置する必要があっ
て、形状が複雑になるとともに部品点数が増加し、装置
全体の重量も増える。
キ装置を付加する必要があって構造が複雑になるととも
に、標準型のトランスミッションに改造を加えないと速
度抑制ブレーキを設けることができず、寸法や重量が大
きくなって高価になる欠点があった。
になされたもので、専用のブレーキ機構を設ける必要が
なく、構成が簡単で小型・軽量であるばかりでなく、従
来の標準型のトランスミッションのケーシングを使用す
ることができる動力伝達装置を利用して制動力を付与す
る動力伝達方法とその装置を提供することを目的とす
る。
に、本発明は、湿式多板式の、正転クラッチ、逆転クラ
ッチおよび各速度段クラッチと、常時かみ合う歯車から
なる歯車減速機構とからなり、各クラッチの嵌脱により
出力軸の回転方向と回転速度とを切り換える動力伝達方
法において、正転クラッチもしくは逆転クラッチのいず
れか一方と速度段クラッチの一つとが完全に結合して動
力を伝達している時に、非結合状態にある駆動側クラッ
チプレートと被動側クラッチプレートとの間に回転速度
差をもって遊転している、一つないし複数のクラッチを
スリップ結合させて出力軸にブレーキトルクを作用させ
るものである。なお、前記遊転しているクラッチの内、
正転クラッチ又は逆転クラッチと1速クラッチとをスリ
ップ結合させることが特に好適である。
としては、湿式多板式の、正転クラッチ、逆転クラッチ
および各速度段クラッチと、常時かみ合う歯車からなる
歯車減速機構とからなり、各クラッチの嵌脱により出力
軸の回転方向と回転速度とを切り換える動力伝達装置に
おいて、前記正転クラッチもしくは逆転クラッチのいず
れか一方と速度段クラッチの一つとが完全に結合してい
る時に、非結合状態にある駆動側クラッチプレートと被
動側クラッチプレートとの間に回転速度差をもって遊転
している、一つないし複数のクラッチをスリップ結合さ
せる速度抑制手段を設けたものである。なお、速度抑制
手段には、各クラッチのクラッチプレートを押圧するピ
ストンの受圧室を大受圧面積の大受圧室と小受圧面積の
小受圧室とに分離して設け、前記大受圧室には完全結合
圧力に調整した圧油を供給し、前記小受圧室にはスリッ
プ結合圧力に調整した圧油を供給する手段を設けること
が好ましく、速度抑制手段が、圧油をスリップ結合圧力
に調整する比例電磁弁と、出力側の回転速度を検出する
回転検出センサと、この回転検出センサからの検出信号
と設定信号とに基づいて前記比例電磁弁に油圧調整信号
を出力するコントローラとを備え、出力軸の回転速度を
設定回転速度に保持するように制御することが好まし
い。
る正逆転4速段のディーゼル動車用動力伝達装置を示す
略図で、図7に示された従来のものに置き代わるもので
ある。
と同じであり、液体式リターダが無いこと、および正転
クラッチ、逆転クラッチ、1速クラッチをスリップ結合
できる構成にした点で異なっている。図1において、デ
ィーゼル機関(図示しない)の動力は、動力伝達装置の
入力軸1に伝達され、直結クラッチ2を一体に組み合わ
せたインペラホイールカバーを経て、トルクコンバータ
3のインペラホイール4に伝達される。このインペラホ
イール4の回転によって、タービンホイール5が回転さ
れ、タービンホイール5と一体に回転する変直軸6にト
ルクコンバータ3を介した動力が伝達される。
ペラホイール4とタービンホイール5が一体に連結さ
れ、機関の動力はトルクコンバータ3を介さないで機関
から直接変直軸6に伝達され、駆動歯車9に伝達され
る。入力軸1と一体に回転するインペラホイール4に
は、歯車列を介してメインポンプ7および潤滑油ポンプ
8が連結されている。このメインポンプ7から吐出され
る圧油はトルクコンバータ3に供給されると共に、各ク
ラッチを結合する作動油としても供給され、残りは各部
の潤滑油として供給される。一方、速度抑制手段の作用
時にはポンプクラッチ32が結合されて潤滑油ポンプ8
が同時に駆動され、このポンプから吐出される圧油は、
スリップ結合しているクラッチの潤滑油(冷却油)とし
て供給される。
構成は以下のように構成されている。なお、逆転軸10
については図2に拡大して示されている。先ず、変直軸
6(入力軸1と同心に配置されている。)、逆転軸1
0、正転軸11、中間軸12および出力軸13はそれぞ
れ平行に配置されている。ただし、車両床下に設置され
ることから、入力軸1と出力軸13がほぼ同心の配置に
なるので、各軸心は同一平面上にはない。逆転歯車1
4、小歯車21、正転歯車15、中間小歯車23、中間
大歯車22、4速歯車25および3速歯車28は、それ
ぞれの軸に軸受を介して回転自在に支持されている。な
お、中間小歯車23と中間大歯車22とは一体に形成さ
れている。さらに、駆動歯車9、歯車16、17、2
9、30および出力歯車24は、それぞれの軸に一体に
固定されている。逆転軸10には、逆転クラッチ18と
1速クラッチ19が背中合わせに配置され、正転軸11
には、正転クラッチ20と2速クラッチ31が背中合わ
せに配置されている。さらに、中間軸12には3速クラ
ッチ27が、出力軸13には4速クラッチ26が設けら
れている。
伝達経路は以下のようになる。 a.正転時の1速運転 駆動歯車9→正転歯車15→正転クラッチ20→歯車1
7→歯車16→1速クラッチ19→小歯車21→中間大
歯車22→中間小歯車23→出力歯車24→出力軸13
→車輪 b.正転時の2速運転 駆動歯車9→正転歯車15→正転クラッチ20→2速ク
ラッチ31→中間小歯車23→出力歯車24→出力軸1
3→車輪 c.正転時の3速運転 駆動歯車9→正転歯車15→正転クラッチ20→歯車1
7→4速歯車25→3速歯車28→3速クラッチ27→
歯車29→歯車30→出力軸13→車輪 d.正転時の4速運転 駆動歯車9→正転歯車15→正転クラッチ20→歯車1
7→4速歯車25→4速クラッチ26→歯車30→出力
軸13→車輪
ラッチ19→小歯車21→中間大歯車22→中間小歯車
23→出力歯車24→出力軸13→車輪 f.逆転時の2速運転 駆動歯車9→逆転歯車14→逆転クラッチ18→歯車1
6→歯車17→2速クラッチ31→中間小歯車23→出
力歯車24→出力軸13→車輪 g.逆転時の3速運転 駆動歯車9→逆転歯車14→逆転クラッチ18→歯車1
6→歯車17→4速歯車25→3速歯車28→3速クラ
ッチ27→歯車29→歯車30→出力軸13→車輪 h.逆転時の4速運転 駆動歯車9→逆転歯車14→逆転クラッチ18→歯車1
6→歯車17→4速歯車25→4速クラッチ26→歯車
30→出力軸13→車輪 なお、トルクコンバータ3を介した運転(直結クラッチ
脱時)は、1速でのみ行う。また、速度段がアップする
につれて減速比が小さくなるので、出力軸13の回転速
度は入力軸回転速度に近づくことになる。
0の断面を拡大して示すものである。図2において、逆
転歯車14は軸受49によって逆転軸10上に回転自在
に支持されており、スプラインを備えたクラッチハブ4
7と一体に形成されている。歯車16は逆転軸10に一
体に固定されていてクラッチピストン35を収容し、逆
転クラッチ18および1速クラッチ19のクラッチドラ
ム48が歯車と一体に形成されている。逆転クラッチ1
8および1速クラッチ19は、公知のように、クラッチ
ハブ47にスプライン嵌合された多数のインナプレート
41と、クラッチドラム48にスプライン嵌合されると
ともにインナプレート41と交互に配列された多数のア
ウタプレート40とから構成されている。これらのクラ
ッチプレート40,41は、環状の大受圧面積を有する
大受圧室36もしくは環状の小受圧面積を有する小受圧
室37に供給された圧油で移動するクラッチピストン3
5によって押圧され、結合又はスリップ結合される。
段は、正転クラッチ20または逆転クラッチ18のいず
れかが結合されてディーゼル動車が走行(速度段のクラ
ッチの一つが結合)している時に、脱状態にあって遊転
しているクラッチのいくつかをスリップ結合させ、スリ
ップ時の発熱エネルギーを制動力として利用するもので
ある。例えば、図1および図2において、正転クラッチ
20と4速クラッチ26が結合され、4速で走行してい
る状態を仮定する。(この時、正転クラッチ20と4速
クラッチ26以外は脱状態にある。)
は、アウタプレート40は逆転軸10と一体に回転し、
インナプレート41は逆転歯車14と一体に回転してい
る。この例では、逆転歯車14と正転歯車15の歯数お
よび歯車16と歯車17の歯数が同じに設定されている
ので、インナプレート41とアウタプレート40の回転
速度は等しくなり、かつ、互いに逆方向に回転すること
になって、クラッチプレート40と41の相対回転速度
は逆転軸10の回転速度の2倍になっている。
らすと、クラッチプレートは発熱し、この発熱エネルギ
ーの大きさは、クラッチ伝達トルク×相対回転速度で表
わされる。つまり、相対回転速度の大きいクラッチをス
リップ結合することによって、より大きな制動力を得る
ことができる。
クラッチ18以外に1速から4速までのクラッチが設け
られているので、逆転クラッチ18のスリップ結合に加
えて、遊転している他の速度段クラッチを同時にスリッ
プ結合することが可能になり、2つ以上のクラッチをス
リップ結合することによってさらに大きな制動力を得る
ことができる。
高速回転軸上に設置されることが多く、また、1速は最
も減速比(歯数比)が大きいことから、これらのクラッ
チは他のクラッチに比べてクラッチプレートの相対回転
速度が大となり、大きな制動力を得やすい。このため本
実施例では、正転クラッチ20と逆転クラッチ18およ
び1速クラッチ19をスリップ結合できる構成にし、正
転クラッチ20または逆転クラッチ18のどちらか一方
と1速クラッチ19を同時にスリップ結合させて、効果
的に制動力を得るものである。
は、必要とする最大ブレーキトルクから決まるものであ
り、より大きなブレーキトルクを必要とする場合には2
速クラッチ31もスリップ結合できる構造にし、3つの
クラッチを同時にスリップ結合させることも可能であ
る。また、スリップ結合するクラッチの数を増加させる
代わりに、一つのクラッチに組み込むクラッチプレート
の枚数を増加させ、必要なブレーキトルクを確保するこ
とも可能である。
は、クラッチプレートの表面に供給される冷却油量を直
結時より増加するよう構成されており(図4の油圧回路
図参照)、クラッチプレートは油膜を介して滑るので、
スリップ結合によるプレートの焼損や摩耗は無い。
用させたクラッチ(スリップクラッチ)の構造と作動に
ついて説明する。図2において、スリップ結合する1速
クラッチ19および逆転クラッチ18は、クラッチプレ
ートを別系統の押圧力で作動できるように、クラッチピ
ストン35の受圧面積が異なる大小2つの受圧室すなわ
ちピストン室36,37を備えている。すなわち、クラ
ッチを完全に結合する圧油(以下、「直結作動油」とい
う。)が供給される大受圧室すなわち大ピストン室36
と、クラッチをスリップ結合する圧油(以下、「スリッ
プコントロール油」という。)が供給される小受圧室す
なわち小ピストン室37とを備えている。大ピストン室
36には、メインポンプ7から吐出されて所定の圧力に
調整された高圧の直結作動油が、それぞれの供給孔42
aおよび43aから逆転軸10に設けられた油路42お
よび43を経て供給され、小ピストン室37には、比例
電磁弁により任意の低圧力に調整されたスリップコント
ロール油が供給孔46aから油路46を経て供給され
る。
には多数のキリ孔が設けられていて、潤滑油ポンプ8か
ら吐出され、所定の潤滑油圧に調整された圧油が逆転軸
10の右端部空間に供給され、入口45aから油路45
を通って1速クラッチの油室39に供給され、前記キリ
孔よりクラッチプレートに潤滑油(冷却油)として供給
される。(逆転クラッチ18には、シールカバー34に
設けられた供給孔44aから油路44を通ってクラッチ
プレートの潤滑油が別個に供給されている。)
滑油は、クラッチが直結になると油量が減少するように
潤滑油供給回路に分配弁が設置されている(図4参
照。)。
と小ピストン室37とを設ける理由は、クラッチの直結
時とスリップ結合時とで圧接されるクラッチプレートの
許容面圧に差があるためで、スリップ結合時におけるプ
レート面圧は、発熱を伴う関係もあって直結時のそれよ
りかなり低い値に抑える必要があり、クラッチピストン
35を押す荷重を小さく設定する必要がある。押しつけ
荷重が制限されることから、クラッチピストン35の受
圧面積が大きいとスリップコントロール油は低圧の範囲
で使用することになって、少しの油圧変動でもブレーキ
トルクが大きく変化し、ブレーキトルクの制御が不安定
になる。このため、小ピストン室37の受圧面積を小さ
く設定してスリップコントロール油圧を高めて使用し、
ブレーキトルクの制御をし易くするものである。
1速クラッチ19のプレート枚数は同一であるが、それ
ぞれのインナプレートと一体に回転する歯車14と21
の歯数比が異なるために、逆転クラッチ18と1速クラ
ッチ19の遊転時の相対回転速度に差がでる。このため
に、両者に同一のクラッチを使用して一つの供給口46
aを有する油路46で両者の小ピストン室37に同じ圧
力のコントロール油を供給する場合には、相対回転速度
の小さいクラッチ側の発熱エネルギーが小さくなって他
方よりブレーキ能力に余裕ができることになる。この場
合には、相対回転速度の小さいクラッチの小ピストン室
37aの受圧面積を他方の小ピストン室37bの受圧面
積より大きく設定することによって、同一のコントロー
ル油圧の供給で最大限にブレーキトルクを活用すること
ができる(図3参照)。
ために逆転クラッチ18と1速クラッチ19のスリップ
コントロール油を一つの油路46でそれぞれの小ピスト
ン室37に供給しているが、前記のように小ピストン室
の受圧面積に差を設けないで、クラッチ毎にそれぞれ独
立した油路と比例電磁弁を設け、別個にコントロール油
の圧力を制御しても同様の効果を得ることができる。
動を以下に説明する(図1参照)。車両を発進するとき
は、まず機関をアイドリング状態とし、車両の進行方向
に応じて正転クラッチ20又は逆転クラッチ18のどち
らか一方を結合してから、1速クラッチ19を結合する
と共に機関の出力をアップしていくと、機関の出力は入
力軸1からトルクコンバータ3、駆動歯車9、正転クラ
ッチ20または逆転クラッチ18、1速クラッチ19、
小歯車21を経て出力軸13に伝達され、トルクコンバ
ータ3を介した1速運転(1速変速運転)となる。
達すると直結クラッチ2が結合され、直結1速運転に移
行する。さらに、この直結1速運転によって所定の車速
に到達すると、1速クラッチ19が脱になって2速クラ
ッチ31が結合される。同様にして、3速クラッチ2
7、4速クラッチ26と切り換えられて車速が漸次増加
し、最高速度に達する。
さにもよるが、勾配区間は通常50〜70Km/h程度
の車速で走行するので、この間は3速クラッチ27が結
合された状態で走行することが多い。また、下り勾配
は、機関回転をアイドリング状態に下げ、燃料をカット
した状態で走行する(この時、直結クラッチ2が結合さ
れているのでエンジンブレーキが作用する。)が、エン
ジンブレーキだけでは減速しきれず車速が超過すること
がある。このため、所定の車速以下に減速させる必要が
あり、摩擦機械ブレーキに代えて本発明による速度抑制
手段を実施する。すなわち、遊転している逆転クラッチ
18(正転クラッチ20を結合している場合)及び1速
クラッチ19を同時にスリップ結合させてブレーキトル
クを発生させ、出力軸13の回転速度を減速させる。こ
のブレーキトルクは、小ピストン室37に供給されるス
リップコントロール油の油圧を変化させる(この例では
比例電磁弁105、106で変える。)ことにより任意
の大きさに調整される。
の出力軸部分には車速検出用の回転センサが設置されて
いて、その検出信号がコントローラに入力されている。
車両が発進し、所定の車速に到達したことの検出信号が
回転センサからコントローラに入力されると、図4に示
す各速度段クラッチの切換え電磁弁112、113にオ
ン・オフ信号が出力され、1速クラッチから順次クラッ
チが切り換え制御され、必要とされる車速に加速または
減速される。
令信号により行われ、抑速指令信号がコントローラに入
力されると、速度抑制用電磁弁102にオン信号が出力
されると同時に、機関をアイドルに低下させる燃料噴射
量制御信号が機関の燃料噴射装置に出力される。その
後、スリップコントロール油の圧力を調整する比例電磁
弁106に予め設定された油圧調整信号が出力され、逆
転クラッチ18と1速クラッチ19の小ピストン室3
7,37にスリップコントロール油が供給され、それぞ
れのクラッチがスリップ結合して出力軸13にブレーキ
トルクを作用させることができる。
に入力されているので、車速に応じて前記比例電磁弁1
06の油圧調整信号を変更して、スリップコントロール
油の圧力を制御し、ブレーキトルクの大きさを変化させ
ることにより、下り勾配でも最高車速を制限速度内に保
持して走行することが可能になる。また、スリップコン
トロール油の圧力を適当に制御すれば、一定車速での走
行も可能となる。
弁106の油圧調整信号を変化させることによって任意
に変えられるので、運転席の操作レバーと前記油圧調整
信号とを連動させることによって、低速で走行時のブレ
ーキとしても使用することが可能である。
装置の油圧系統を示すものである。メインポンプ7から
吐出された油は、メイン油圧調整弁100で直結作動油
圧に調整された後、トルクコンバータ3の入口でバイパ
ス弁101により減圧されてトルクコンバータ3内に供
給される。潤滑油ポンプ8は、速度抑制手段の作動時の
みにポンプクラッチ32が結合して駆動され、スリップ
結合しているクラッチの潤滑油量を増量するもので、ト
ルクコンバータ3から排出された油と合流し、油冷却器
で冷却されたのち第1潤滑油ライン124および第2潤
滑油ライン125に供給される。
岐された直結作動油は、油路122を通り電磁弁を介し
て各クラッチの押圧力として大ピストン室36に供給さ
れ、各クラッチを直結させる。また、正転クラッチ12
0と逆転クラッチ121は、同時に直結作動油が供給さ
れないように、逆転クラッチ電磁弁110が脱位置にあ
るときにのみ正転クラッチ電磁弁111に圧油が供給さ
れる構成になっている。もう一方の作動油は、油路12
3から速度抑制用電磁弁102を通過して比例電磁弁1
05および106に送られ、この比例電磁弁105およ
び106で所定のスリップコントロール油の圧力に減圧
調整された後、正転クラッチもしくは逆転クラッチと1
速クラッチ119の小ピストン室37に供給される。
調整弁103によってその圧力が設定される第1潤滑油
ライン124と、第1潤滑油圧調整弁103の下流に設
けられた第2潤滑油圧調整弁104によってその圧力が
設定される第2潤滑油ライン125を通じて供給され、
前記2つの潤滑油圧調整弁103と104の設定圧力
は、速度抑制用電磁弁102がオフのときはほぼ同じで
あるが、速度抑制用電磁弁102をオンにすると、第1
潤滑油圧調整弁103に背圧が作用して設定圧力が上昇
するように構成されている。従って、速度抑制手段の作
動時には、第1潤滑油ライン124の圧油の圧力が第2
潤滑油ラインの圧油の圧力より高くなり、この第1潤滑
油ライン124から供給される箇所においては、速度抑
制手段の作動時には、その作動前より潤滑油の供給量が
増加する構成になっている。
み使用するクラッチ(この例では2速、3速、4速およ
び直結クラッチ118、117、116および115)
のクラッチプレートに所定の圧力の潤滑油が供給され
る。なお、第2潤滑油ライン125からは、その他の軸
受や歯車等にも潤滑油が供給される。
ラッチ119の潤滑油として供給されると同時に、分配
弁107を介して正転クラッチ120または逆転クラッ
チ121の潤滑油として供給される。前記分配弁107
は、正転クラッチ120および逆転クラッチ121の直
結作動油によって供給ポートが切り換わるもので、分配
弁107の出口側油路は2つの逆止弁108を設けた油
路で連通していて逆止弁108を介して第2潤滑油ライ
ン125に合流している。これにより、例えば、正転ク
ラッチ120を直結すると、第1潤滑油ライン124か
ら逆転クラッチ121に潤滑油が供給され、正転クラッ
チ120にはそれより低圧の第2潤滑油ライン125か
ら潤滑油が供給されるので、スリップ結合のクラッチに
は多量の潤滑油が供給され、直結のクラッチへの潤滑油
量は減少する。
逆転2速段の鉄道保全作業車用トランスミッションの伝
動機構を示し、図8に示された従来例のものに置き代わ
るものである。基本的な構成、作動は図1の実施例の場
合と同じであり、以下のように構成される。すなわち、
タービン軸300、逆転軸301、中間軸302および
出力軸303はそれぞれ平行に配置されている。タービ
ン軸300、中間軸302および出力軸303の各軸心
は垂直平面上にあり、逆転軸301は偏心位置に配置さ
れている。逆転小歯車316、正転小歯車315、1速
歯車310および2速歯車312は、それぞれの軸に軸
受を介して回転自在に支持されている。また、駆動歯車
308、被動歯車309、中間歯車311、出力大歯車
313および出力小歯車314は、それぞれの軸に一体
に固定されている。さらに、中間軸302には、1速ク
ラッチ306と2速クラッチ307が背中合わせに配置
され、タービン軸300には正転クラッチ304が、逆
転軸301には逆転クラッチ305がそれぞれ設けられ
ている。
達経路を以下に示される。なお、車両の進行方向に合わ
せて正転クラッチ304又は逆転クラッチ305を結合
した後、必要に応じた速度段のクラッチ306、307
を結合する。
5→中間歯車311→1速クラッチ306→1速歯車3
10→出力大歯車313→出力軸303→車輪 b.正転時の2速運転 駆動歯車308→正転クラッチ304→正転小歯車31
5→中間歯車311→2速クラッチ307→2速歯車3
12→出力小歯車314→出力軸303→車輪 c.逆転時の1速運転 駆動歯車308→被動歯車309→逆転クラッチ305
→逆転小歯車316→中間歯車311→1速クラッチ3
06→1速歯車310→出力大歯車313→出力軸30
3→車輪 d.逆転時の2速運転 駆動歯車308→被動歯車309→逆転クラッチ305
→逆転小歯車316→中間歯車311→2速クラッチ3
07→2速歯車312→出力小歯車314→出力軸30
3→車輪
区に配置されて作業を行い、ディーゼル動車のように長
距離を走行することが少ないので、この動力伝達装置で
は全ての速度段をトルクコンバータを介した変速運転で
使用される。(直結クラッチを設けていない。)
01と中間軸302の断面を示すものである。基本的な
構成は、図2に示されたものと同じであり、タービン軸
300上の構成が図示されていないが、これは逆転軸3
01上の構成とほぼ同じである。
転クラッチ304がスリップ結合可能な構成になってお
り、正転クラッチ304または逆転クラッチ305のい
ずれかが結合されて走行している時に、脱状態にある他
方の正転クラッチ304または逆転クラッチ305をス
リップ結合させ、速度抑制手段とするものである。前記
各クラッチは、一つのクラッチで大きなブレーキトルク
を得るために、直結でのみ使用する場合よりクラッチプ
レートの枚数を増加させてある。なお、クラッチプレー
トの枚数を増加するとクラッチの全長寸法が伸びるが、
この例では軸方向にスペースが余っているので、ケーシ
ングの全長に影響が及ぶことはない。
しないが、基本的には図4に示されたものと同様で、た
だ、3速クラッチ、4速クラッチおよび直結クラッチに
作動油を供給する油圧ラインがなくなる程度の相違であ
る。ただし、図4では、1個の比例電磁弁106で逆転
クラッチと1速クラッチにスリップコントロール油を供
給しているが、この実施例では逆転クラッチのみに供給
することになる。
Km/h以下)で走行しながら作業を行う作業走行運転
があり、この作業走行運転時に前記の速度抑制手段を適
用するものである。この一定走行の制御は、図1の実施
例の場合と同様に、走行速度を検出する回転センサから
の検出信号に基づいて、スリップクラッチに供給するコ
ントロール油圧を比例電磁弁により制御し,ブレーキト
ルクを制御しながら一定の車速を得ることができる。す
なわち、機関はアイドル回転数よりやや高い所定の回転
速度にセットした状態で運転され、回転センサからの検
出信号がコントローラに入力されると、運転席から指示
された速度設定信号と比較し、その差をPI調整した速
度補正信号を前記比例電磁弁に与えてコントロール油の
圧力を変化させ、ブレーキトルクが調整されて動力伝達
装置の出力軸回転速度が一定に保持される。
と歯車減速機構とからなり、各クラッチの嵌脱により出
力軸の回転方向と回転速度とを切り換える動力伝達方法
において、正転クラッチもしくは逆転クラッチのいずれ
か一方と速度段クラッチの一つとを完全に結合して動力
を伝達している場合に、非結合状態にある駆動側クラッ
チプレートと被動側クラッチプレートとの間に回転速度
差をもって遊転している、一つないし複数のクラッチを
スリップ結合させて出力軸にブレーキトルクを作用させ
ることもできるので、専用のブレーキ機構を設ける必要
がなく、構成が簡素化されて小型・軽量になるととも
に、速度抑制手段の有無に関わらず従来のケーシングが
利用できる。
られるので、速度段クラッチを複数備えた動力伝達方法
では、ブレーキとして使用できるクラッチ数が多く、必
要に応じてブレーキトルクを増加させることが可能であ
る。さらに、ブレーキトルクは使用する回転速度の影響
を受けることがなく、また、クラッチプレートを押圧す
る油圧の制御でブレーキトルクを変化させられるので、
応答性が良くきめ細かい速度制御が可能である。
車の動力伝達装置の概略説明図である。
である。
断面図である。
である。
ーの動力伝達装置の概略説明図である。
断面図である。
る従来の動力伝達装置の概略説明図である。
伝達装置の概略説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 湿式多板式の、正転クラッチ、逆転クラ
ッチおよび各速度段クラッチと、常時かみ合う歯車から
なる歯車減速機構とからなり、各クラッチの嵌脱により
出力軸の回転方向と回転速度とを切り換える動力伝達方
法において、前記正転クラッチもしくは逆転クラッチの
いずれか一方と速度段クラッチの一つとが完全に結合し
て動力を伝達している時に、非結合状態にある駆動側ク
ラッチプレートと被動側クラッチプレートとの間に回転
速度差をもって遊転している、一つないし複数のクラッ
チをスリップ結合させて出力軸にブレーキトルクを作用
させることを特徴とする動力伝達方法。 - 【請求項2】 前記遊転しているクラッチの内、正転ク
ラッチ又は逆転クラッチと1速クラッチとをスリップ結
合させることを特徴とする請求項1記載の動力伝達方
法。 - 【請求項3】 湿式多板式の、正転クラッチ、逆転クラ
ッチおよび各速度段クラッチと、常時かみ合う歯車から
なる歯車減速機構とからなり、各クラッチの嵌脱により
出力軸の回転方向と回転速度とを切り換える動力伝達装
置において、前記正転クラッチもしくは逆転クラッチの
いずれか一方と速度段クラッチの一つとが完全に結合し
ている時に、非結合状態にある駆動側クラッチプレート
と被動側クラッチプレートとの間に回転速度差をもって
遊転している、一つないし複数のクラッチをスリップ結
合させる速度抑制手段を設けたことを特徴とする動力伝
達装置。 - 【請求項4】 上記速度抑制手段には、各クラッチのク
ラッチプレートを押圧するピストンの受圧室を大受圧面
積の大受圧室と小受圧面積の小受圧室とに分離して設
け、前記大受圧室には完全結合圧力に調整した圧油を供
給し、前記小受圧室にはスリップ結合圧力に調整した圧
油を供給する手段を設けたことを特徴とする請求項3記
載の動力伝達装置。 - 【請求項5】 上記速度抑制手段が、圧油をスリップ結
合圧力に調整する比例電磁弁と、出力側の回転速度を検
出する回転検出センサと、この回転検出センサからの検
出信号と設定信号とに基づいて前記比例電磁弁に油圧調
整信号を出力するコントローラとを備え、出力軸の回転
速度を設定回転速度に保持するように制御することを特
徴とする動力伝達装置。
Priority Applications (1)
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KR101172828B1 (ko) | 2010-06-16 | 2012-08-09 | 박우군 | 차량용 주행전동창치 |
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- 2002-04-09 JP JP2002106234A patent/JP3933510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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