JP2003299380A - 同期電動機における磁極軸のずれの補正方法 - Google Patents

同期電動機における磁極軸のずれの補正方法

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JP2003299380A
JP2003299380A JP2002094685A JP2002094685A JP2003299380A JP 2003299380 A JP2003299380 A JP 2003299380A JP 2002094685 A JP2002094685 A JP 2002094685A JP 2002094685 A JP2002094685 A JP 2002094685A JP 2003299380 A JP2003299380 A JP 2003299380A
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magnetic pole
deviation
correcting
phase
synchronous motor
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Takashi Sato
崇 佐藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Z相のハードウエアの追加無しで同期電動機
における磁極軸のずれを補正できる補正方法を提供す
る。 【解決手段】 シリアルフォーマットデータとA相B相
インクリメントデータとを出力することのできる省線タ
イプのアブソリュートエンコーダ付き同期電動機におけ
る磁極軸のずれの補正方法である。A相B相インクリメ
ントデータから得られる回転磁極の移動量と前回の回転
磁極位置とを加算するステップS16と、加算により得
られた回転磁極位置とシリアルフォーマットデータによ
る絶対位置との偏差を判別するステップS17、S20
とを含み、前記偏差が正の場合には回転磁極位置を所定
値だけ減らす方向に補正するためのステップS19を実
行し、前記偏差が負の場合には回転磁極位置を所定値だ
け増やす方向に補正するためのステップS21を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同期電動機の回転中
における磁極軸のずれを補正する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、同期電動機は内部に永久
磁石を有し、その永久磁石の位置が励磁する軸(磁極
軸)となる。そして、この磁極軸を検出しなければ、磁
極軸と直交する(90度回転)トルク軸にトルクが不足
する現象に陥る。よって、磁極軸を検出するために同期
電動機にはエンコーダが取付けられている。
【0003】一般的なエンコーダの種類として、絶対位
置を認識できるアブソリュートエンコーダと相対位置を
認識できるインクリメントエンコーダとがある。
【0004】同期電動機の場合は磁極軸を検出する必要
があるので、絶対位置を認識できるアブソリュートエン
コーダの方が取り扱い易いメリットがあるが、インクリ
メントエンコーダに比べて若干高価となるデメリットが
ある。
【0005】ところで、最近のアブソリュートエンコー
ダは高分解能、小型化が図られると共に出力線数を削減
している省線タイプが広まっている。省線タイプでは絶
対位置をパラレルではなくシリアルフォーマットにより
伝送する。よって、パラレル伝送に比べると伝送遅れが
発生するので、A相B相インクリメントの二対、つまり
4本とシリアルの一対、つまり2本で構成されている。
【0006】省線タイプのアブソリュートエンコーダの
データを受信する場合、初期化ルーチンでは磁極軸検出
時にシリアルフォーマットデータを用い、その後はA相
B相インクリメントによるデータを用いる方法が一般的
である。しかし、ノイズ等の外乱が発生する環境におい
ては、ノイズ侵入によりA相B相インクリメントによる
カウント値にミスの発生する場合があり、この場合磁極
軸に対してカウントミス分のオフセットが発生するため
に前述の様なトルク不足に陥る。
【0007】この対策として、1回転あたり1パルス出
力する、いわゆるZ相を追加、つまりハードウエアを追
加することによってインクリメントによるカウント値の
修正、つまり回転磁極軸のリセットを行うようにしてい
る。
【0008】図2は、Z相を追加して回転磁極軸のリセ
ットを行う補正方式を示している。この補正処理は、停
止している時の初期化処理ルーチンと回転中の処理ルー
チンとに分けられ、回転中の処理ルーチンは1制御周期
で実行される。
【0009】図2において、初期化処理ルーチンではス
テップS21においてシリアルフォーマットデータ(ア
ブソリュートデータ)を読み取ってステップS22によ
り磁極軸の検出を行う。一方、回転中の処理ルーチンで
は、ステップS24で読み取ったA相B相インクリメン
トデータからステップS25で回転磁極移動量を得て、
得られた回転磁極軸移動量をステップS23で得た前回
の回転磁極軸位置を加算する(ステップS26)。これ
により得られた回転磁極軸に基づいてZ相エッジ検出を
行い(ステップS27)、Z相エッジ検出の場合にはス
テップS28に移行して回転磁極軸を0にリセットし、
次回の制御周期による処理ルーチンに戻る。Z相エッジ
が検出されない場合にはそのまま次回の制御周期による
処理ルーチンに戻る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、上記
の方式では、省線タイプと言いながら、ハードウエアと
してZ相を追加する必要があり、しかもZ相を追加する
ことでこのZ相にノイズが侵入するおそれが生ずるとい
う新たな問題が発生する。
【0011】そこで、本発明の課題は、Z相のハードウ
エアの追加無しで同期電動機における磁極軸のずれを補
正できる補正方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶対位置を示
すシリアルフォーマットデータとA相B相インクリメン
トデータとを出力することのできる省線タイプのアブソ
リュートエンコーダ付き同期電動機における磁極軸のず
れの補正方法であって、回転中に制御周期毎に補正処理
ルーチンを実行し、該補正処理ルーチンは、前記A相B
相インクリメントデータから得られる回転磁極の移動量
と前回の回転磁極位置とを加算するステップと、前記加
算により得られた回転磁極位置(以下、第1の位置と呼
ぶ)と前記シリアルフォーマットデータによる絶対位置
(以下、第2の位置と呼ぶ)とを比較する比較ステップ
と、該比較ステップの比較結果に基づいて回転磁極位置
を所定値だけ補正するステップとを含むことを特徴とす
る。
【0013】例えば、前記比較ステップにおいて(第1
の位置−第2の位置)の偏差が正の場合には回転磁極位
置を所定値だけ減らす方向に補正するためのステップを
実行した後、次の制御周期の補正処理ルーチンに移行
し、前記比較ステップにおいて(第1の位置−第2の位
置)の偏差が負の場合には回転磁極位置を所定値だけ増
やす方向に補正するためのステップを実行した後、次の
制御周期の補正処理ルーチンに移行し、前記比較ステッ
プにおいて(第1の位置−第2の位置)の偏差が0の場
合にはそのまま次の制御周期の補正処理ルーチンに移行
する。
【0014】なお、本補正方法においては、前記所定値
を、アブソリュートエンコーダからの出力のカウント値
1あるいは回転角度1度とし、前記補正を、1回転につ
き1回行うようにしても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
形態について説明する。本形態による磁極軸のずれの補
正方法は、前に述べたZ相のハードウエア追加による対
策ではなく、ソフトウエアによって対処する方法であ
る。つまり、機械的に生じた磁極軸のずれを補正すると
いう意味ではない。
【0016】図1において、初期化処理ルーチンではス
テップS11においてシリアルフォーマットデータ(ア
ブソリュートデータ)を読み取ってステップS12によ
り磁極軸の検出を行い、初期磁極軸とする。一方、回転
中の処理ルーチンでは、ステップS14において得られ
るA相B相インクリメントデータからステップS15に
おいて回転磁極の移動量を得る。そして、ステップS1
3において得られる前回の回転磁極位置と回転磁極の移
動量とをステップS16において加算する。
【0017】ステップS17では、上記加算により得ら
れた回転磁極位置(以下、第1の位置P1と呼ぶ)とス
テップS18において得られたシリアルフォーマットデ
ータによる絶対位置(以下、第2の位置P2と呼ぶ)と
を比較し、(第1の位置P1−第2の位置P2)の偏差
があらかじめ定められた値より大であるかどうかを判別
する。
【0018】ステップS17において(第1の位置P1
−第2の位置P2)の偏差があらかじめ定められた値よ
り大の場合には、ステップS19に移行して回転磁極位
置を所定値だけ減らす方向に補正するための処理を実行
した後、次の制御周期の補正処理ルーチンに戻る。
【0019】一方、ステップS17において(第1の位
置P1−第2の位置P2)の偏差があらかじめ定められ
た値より大でないと判定された場合にはステップS20
に移行する。ステップS20では、(第2の位置P2−
第1の位置P1)の偏差があらかじめ定められた値より
大であるかどうかを判別し、(第2の位置P2−第1の
位置P1)の偏差があらかじめ定められた値より大であ
る場合には、ステップS21に移行して回転磁極位置を
所定値だけ増やす方向に補正するための処理を実行した
後、次の制御周期の補正処理ルーチンに戻る。
【0020】一方、ステップS20において(第2の位
置P2−第1の位置P1)の偏差があらかじめ定められ
た値より大でない、つまり(第1の位置P1−第2の位
置P2)及び(第2の位置P2−第1の位置P1)の偏
差のいずれもあらかじめ定められた値より小さい場合に
はそのまま次の制御周期の補正処理ルーチンに移行す
る。
【0021】なお、ステップS17は(第1の位置P1
−第2の位置P2)の偏差が正であるかどうかの判別、
ステップS20は(第1の位置P1−第2の位置P2)
の偏差が負であるかどうかの判別を行っていると考えて
良い。従って、ステップS17、S20は、あらかじめ
定められた値を0として(第1の位置P1−第2の位置
P2)の偏差が正、負のいずれであるかの判別を行う1
つのステップで置き換えられても良い。この場合、偏差
が正の場合ステップS19、偏差が負の場合ステップS
21にそれぞれ移行し、偏差が0の場合ステップS22
に移行する。
【0022】また、回転磁極軸のずれの補正は、偏差量
に基づいて瞬時、つまり制御周期毎に行っても良いが、
特に補正を瞬時に行う必要は無いので、1回転につき1
回(例えば、アブソリュートデータがゼロの時)の割合
で偏差量から回転磁極軸を±1ずつ補正していくのが好
ましい。この場合、補正ゲインが低いのでノイズ等の外
乱が発生する環境においては影響を受けない。上記の±
1というのは、アブソリュートエンコーダからの出力の
カウント値に対して±1あるいは回転角度に対して±1
度のいずれでも良い。
【0023】本発明による補正方法は、省線タイプのア
ブソリュートエンコーダ付き同期電動機を利用した装置
全般に適用可能である。
【0024】
【発明の効果】省線タイプのアブソリュートエンコーダ
付き同期電動機においてZ相のハードウエアの追加無し
で同期電動機における磁極軸のずれを補正できる補正方
法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による磁極軸のずれの補正
方法を説明するためのフローチャート図である。
【図2】従来の磁極軸のずれの補正方法を説明するため
のフローチャート図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶対位置を示すシリアルフォーマットデ
    ータとA相B相インクリメントデータとを出力すること
    のできる省線タイプのアブソリュートエンコーダ付き同
    期電動機における磁極軸のずれの補正方法であって、 回転中に制御周期毎に補正処理ルーチンを実行し、 該補正処理ルーチンは、前記A相B相インクリメントデ
    ータから得られる回転磁極の移動量と前回の回転磁極位
    置とを加算するステップと、前記加算により得られた回
    転磁極位置(以下、第1の位置と呼ぶ)と前記シリアル
    フォーマットデータによる絶対位置(以下、第2の位置
    と呼ぶ)とを比較する比較ステップと、 該比較ステップの比較結果に基づいて回転磁極位置を所
    定値だけ補正するステップとを含むことを特徴とする同
    期電動機における磁極軸のずれの補正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補正方法において、 前記比較ステップにおいて(第1の位置−第2の位置)
    の偏差が正の場合には回転磁極位置を所定値だけ減らす
    方向に補正するためのステップを実行した後、次の制御
    周期の補正処理ルーチンに移行し、 前記比較ステップにおいて(第1の位置−第2の位置)
    の偏差が負の場合には回転磁極位置を所定値だけ増やす
    方向に補正するためのステップを実行した後、次の制御
    周期の補正処理ルーチンに移行し、 前記比較ステップにおいて(第1の位置−第2の位置)
    の偏差が0の場合にはそのまま次の制御周期の補正処理
    ルーチンに移行することを特徴とする同期電動機におけ
    る磁極軸のずれの補正方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の補正方法において、前
    記所定値を、アブソリュートエンコーダからの出力のカ
    ウント値1あるいは回転角度1度とし、前記補正を、1
    回転につき1回行うことを特徴とする同期電動機におけ
    る磁極軸のずれの補正方法。
JP2002094685A 2002-03-29 2002-03-29 同期電動機における磁極軸のずれの補正方法 Withdrawn JP2003299380A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1684412A2 (en) * 2004-12-10 2006-07-26 Hitachi, Ltd. Synchronous motor drive unit and a driving method thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1684412A2 (en) * 2004-12-10 2006-07-26 Hitachi, Ltd. Synchronous motor drive unit and a driving method thereof
EP1684412A3 (en) * 2004-12-10 2006-11-15 Hitachi, Ltd. Synchronous motor drive unit and a driving method thereof
US7294988B2 (en) 2004-12-10 2007-11-13 Hitachi, Ltd. Synchronous motor drive unit and a driving method thereof

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