JP2003298893A - レンズ装置、デジタルカメラおよびカメラシステム - Google Patents

レンズ装置、デジタルカメラおよびカメラシステム

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JP2003298893A
JP2003298893A JP2002104406A JP2002104406A JP2003298893A JP 2003298893 A JP2003298893 A JP 2003298893A JP 2002104406 A JP2002104406 A JP 2002104406A JP 2002104406 A JP2002104406 A JP 2002104406A JP 2003298893 A JP2003298893 A JP 2003298893A
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digital camera
camera
lens
lens device
film
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Masatake Kato
正猛 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラ専用レンズ装置の銀塩フィル
ムカメラへの装着を阻止するとともに、デジタルカメラ
において装着されたレンズ装置の種類を識別させる必要
がある。 【解決手段】 光電変換素子24により撮像を行うデジ
タルカメラ22に対して着脱可能なデジタルカメラ専用
のレンズ装置21において、銀塩フィルムへの撮影を行
うフィルムカメラに対する装着を阻止するための形状を
有する装着阻止部37を設け、この装着阻止部に、この
レンズ装置がデジタルカメラに装着されたときに、デジ
タルカメラに設けられた、このレンズ装置の装着を検出
するためのスイッチ38を操作させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ専
用の交換タイプのレンズ装置およびデジタルカメラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光電変換素子(撮像素子)を用い
たデジタルカメラの製品化が活発になっている。また、
静止画像を扱うデジタルスチルカメラでは多画素化が図
れる傾向にあり、通常動画像用(ビデオムービー)カメ
ラの撮像素子の画素数が25万から40万画素であるの
に対し、デジタルスチルカメラでは、80万画素(XG
Aクラス)の撮像素子を搭載するものから、200万〜
300万画素程度のものまで製品化され、さらには40
0万〜600万画素といった高画素撮像素子を用いたカ
メラも製品化されるに至っている。
【0003】但し、撮像素子の画面サイズは、銀塩フィ
ルムの24×36mmに比較すると、これよりも小さい
ものが多く、APS−Cサイズを上限として、2/3イ
ンチ程度のものが主流となっている。これはに、半導体
製造装置の焼付けサイズ、材料となるシリコンウェハの
歩留まり、最終的な欠陥率等が関係している。
【0004】ところで、従来の銀塩フィルムを用いた一
眼レフカメラは、多くの交換レンズ群を揃えてシステム
化されている。
【0005】但し、デジタルカメラの場合には、画面サ
イズが小さいと、銀塩フィルム用の交換レンズでは画角
が狭くなって望遠側のレンズに相当してしまう。したが
って、デジタルカメラに既存の銀塩用交換レンズを流用
可能とした場合、小さい画面サイズに合わせた広角側の
レンズが必要になる。
【0006】しかし、銀塩フィルムの画面サイズをカバ
ーし、かつ銀塩フィルム用一眼レフカメラのバックフォ
ーカス条件を満足した広角レンズは、設計的に難しく、
実現しても大型化したり構成が非常に複雑になったりし
てしまう。
【0007】このため、従来の銀塩カメラ用交換レンズ
は使用可能としたまま、新たな広角レンズとして、マウ
ント形状が同一で、カバーする画面サイズが銀塩フィル
ムより小さいデジタルカメラの画面サイズであり、さら
にバックフォカースが銀塩フィルム用一眼レフカメラの
それよりも短いように構成されたものが必要である。
【0008】このような構成の新たなデジタル専用交換
レンズを想定した場合、 専用レンズは画面サイズが小さいことから、マウン
ト形状は同じであっても、従来の銀塩カメラには使用で
きない 銀塩カメラと画面サイズの小さいデジタルカメラと
では、 a)デジタルカメラにはローパスフィルター等の光学部
材がカメラ本体内に固設されるため、銀塩カメラ用交換
レンズを用いた場合に球面収差が発生する b)本来、デジタルカメラの小さい画面サイズに合わせ
たデジタル専用交換レンズでは周辺光量が銀塩カメラ用
交換レンズに比較して少ない といった違いが存在するという問題が生じてくる。
【0009】上記を解決するためのデジタル専用交換
レンズとしては、例えば特開平9−251182号公報
にて提案されているものがある。この公報にて提案のデ
ジタル専用交換レンズを本願図7に示す。
【0010】図7において、61はデジタル専用交換レ
ンズであり、62は銀塩フィルム用一眼レフカメラであ
る。デジタル専用交換レンズ61は短いバックフォーカ
スを有し、銀塩フィルム用一眼レフカメラ62に装着し
ようとした場合にマウント結合を妨げる固定部材63を
備えている。
【0011】銀塩フィルム用一眼レフカメラ62にデジ
タル専用交換レンズ61を装着しようとすると、固定部
材63がカメラ側マウント内部のフランジ部64に干渉
し、装着を禁止する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の問題を解決するには、装着されるレンズが銀塩カメラ
用交換レンズかデジタル専用交換レンズかを識別する必
要があるが、特開平9−251182号公報ではこれに
ついては何ら言及されていない。
【0013】上記の問題は、さらに具体的に以下の内
容を含んでいる。従来のいわゆる位相差検出方式のAF
(オートフォーカス)検出系を備えたカメラにおいて、
交換レンズが合焦位置と判断しているピント状態と、A
F検出系が合焦位置と判断するピント位置との差を補正
する補正データを交換レンズ内に記憶保持させ、AF検
出時に上記補正データを用いて、精度良く補正を行う方
式が広く知られている。
【0014】しかしながら、デジタルカメラには、前述
したようにローパスフィルター等の光学部材が内蔵され
ており、このデジタルカメラに銀塩カメラ用交換レンズ
を装着すると、上記光学部材の影響で球面収差が変化
し、従来銀塩カメラで用いていたAFの合焦位置に関す
る補正データがそのままでは使えなくなってしまう。
【0015】また、のb)に示した問題に関し、画面
サイズが異なることに起因して、銀塩カメラ用交換レン
ズの周辺光量はデジタルカメラ専用交換レンズの周辺光
量より多い。そして、従来知られているように、測光の
ためにレンズ個体差による影響を補正する場合、レンズ
内の記憶手段にレンズ固有の周辺光量に関する補正デー
タを有しており、測光時に上記補正データを用いてより
高精度な測光を行うことが有効である。しかしながら、
銀塩カメラではもともと種々の画面サイズを想定してい
ないので、周辺光量の補正データに画面サイズとの整合
をとるという発想がなかった。
【0016】そこで本発明は、デジタルカメラに装着さ
れる撮影レンズが、銀塩カメラ兼用撮影レンズかデジタ
ルカメラ専用撮影レンズかをデジタルカメラに識別させ
てデジタルカメラ専用撮影レンズに対応したカメラ制御
を行わせることができるようにするとともに、デジタル
カメラ専用撮影レンズの銀塩カメラへの装着を阻止でき
るようにするための簡易な構成を持つデジタルカメラ専
用の撮影レンズおよびこの撮影レンズが装着されるデジ
タルカメラを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、光電変換素子により撮像を
行うデジタルカメラに対して着脱可能なデジタルカメラ
専用のレンズ装置において、銀塩フィルムへの撮影を行
うフィルムカメラに対する装着を阻止するための形状を
有する装着阻止部を設け、この装着阻止部に、このレン
ズ装置がデジタルカメラに装着されたときに、デジタル
カメラに設けられた、このレンズ装置の装着を検出する
ためのスイッチを操作させるようにしている。
【0018】また、本願第2の発明では、光電変換素子
により撮像を行うデジタルカメラ専用のレンズ装置のう
ち銀塩フィルムへの撮影を行うフィルムカメラに対する
装着を阻止するための形状を有する装着阻止部を備えた
レンズ装置の着脱が可能なデジタルカメラにおいて、上
記専用レンズ装置の装着を検出するために設けられ、装
着された専用レンズ装置の装着阻止部により操作される
スイッチを設けている。
【0019】すなわち、フィルムカメラに対する装着を
阻止するための装着阻止部を、デジタルカメラ側の専用
レンズ装置の装着を検出するスイッチの操作部材として
兼用することにより、例えばフィルムカメラへの装着阻
止専用の形状部を設けた上で、さらに専用レンズ装置か
らのデータ通信によって専用レンズ装置の装着を検出す
るような構成を採用する場合に比べて、簡易な構成でデ
ジタルカメラ専用レンズ装置のフィルムカメラへの装着
を確実に阻止できるとともに、デジタルカメラに、装着
されたレンズ装置がデジタルカメラ専用レンズ装置か否
かを識別(検出)させることが可能となる。
【0020】そして、専用レンズ装置の装着を識別した
デジタルカメラは、専用レンズ装置内の記憶手段に記憶
されているデータを受信する等して、専用レンズ装置に
対応した、フィルム−デジタルカメラ兼用レンズ装置と
は異なるカメラ処理又は制御を適正に行って、専用レン
ズ装置の光学特性等に合った撮影を行うことが可能とな
る。
【0021】なお、上記発明中の「処理又は制御」とし
ては、フィルムカメラとデジタルカメラの光学特性の違
いに起因したものがある。具体的には、フィルムカメラ
用撮影レンズ内の記憶手段に記憶されたAF補正データ
を、デジタルカメラでそのまま使用すると合焦精度が悪
くなるため、レンズのF値や射出瞳位置に関連させてA
F補正データを補正してAF制御を行う。
【0022】これは、デジタルカメラ内の光学部材によ
って影響を受ける球面収差は、F値が明るいほど影響度
が大きくなるからである。すなわち、画面中心位置での
AF補正データは球面収差の影響を受けるだけである
が、画面周辺位置でのAF補正データは射出瞳位置の影
響を受ける。
【0023】一方、デジタルカメラ専用の撮影レンズ
は、もともと上記光学部材を考慮して設計されているの
で、フィルムカメラ用撮影レンズとは収差の補正状態が
異なっており、専用撮影レンズ内の記憶手段に記憶され
るAF補正データも上記光学部材を考慮されたものとな
っているので、このAF補正データをデジタルカメラが
そのまま使用してもなんら問題はない。
【0024】また、その他の「処理又は制御」として
は、フィルムカメラとデジタルカメラでの画面サイズの
違いに起因したものがある。具体的には、撮影レンズ内
の記憶手段に記憶された周辺光量に関するデータを用い
て測光・調光の補正を行う場合に、そのデータを画面サ
イズに応じて正規化し、測光・調光の演算結果に基づく
露光・ストロボ制御を行う必要がある。
【0025】
【発明の実施の形態】図1(a)には、本発明の実施形
態であるデジタルカメラ22と、デジタルカメラ専用の
撮影レンズ(以下、専用交換レンズという)21とから
なるカメラシステムの全体構成を示している。また、図
1(b)には、専用交換レンズ21をデジタルカメラ2
2に装着した状態でのマウント周辺部分を拡大して示し
ている。
【0026】また、図2(a)には、本発明の実施形態
であるデジタルカメラ22と、銀塩フィルムカメラとデ
ジタルカメラとに兼用が可能な撮影レンズ(以下、兼用
交換レンズという)1とからなるカメラシステムの全体
構成を示している。また、図2(b)には、兼用交換レ
ンズ1をデジタルカメラ22に装着した状態でのマウン
ト周辺部分を拡大して示している。
【0027】さらに、図3(a)には、銀塩フィルムカ
メラ(以下、銀塩カメラという)2と、専用交換レンズ
21とを示している。また、図3(b)には、専用交換
レンズ21を銀塩カメラ2に装着しようとする状態での
マウント周辺部分を拡大して示している。
【0028】図1(a)および図3(a)に示す専用交
換レンズ21内には、フォーカスレンズ30を含む撮影
光学系が配置されているとともに、レンズCPU32が
配置されている。レンズCPU32は、デジタルカメラ
22内のカメラCPU34から通信されたフォーカス駆
動命令に応じてフォーカス駆動ユニット31を作動さ
せ、フォーカスレンズ30を光軸方向に駆動し、焦点調
節制御を行う。なお、レンズCPU32は、フォーカス
制御以外にも、ズーム制御や絞り制御等、専用交換レン
ズ21内の各種制御を司る。
【0029】33は専用交換レンズ21内に設けられた
レンズROMである。このレンズROM33には、後述
するデジタルカメラ22内の焦点検出ユニット27aを
通じて合焦と判断した位置とフォーカスレンズ30の合
焦位置との誤差を補正するための補正値(AF補正デー
タ)が記憶されている。
【0030】また、図1(a)および図2(a)に示す
デジタルカメラ22内において、24はカメラ22内の
固体撮像素子(光電変換素子)であり、その受光面上に
形成された被写体像を光電変換する。撮像素子24の大
きさは、本実施形態では、28×18.7mmであり、
画素数は300万画素、1ピクセルのピッチが9.3ミ
クロン程度である。
【0031】25は撮像素子24の前方近傍に配置され
た光学ローパスフィルターであり、26は光学ローパス
フィルター25の前方に配置されたクイックリターンミ
ラーである。クイックリターンミラー26は、ファイン
ダー光学系29を通じて光学的に被写体像を観察させる
場合には図示のように撮影光路内に配置され、レンズか
ら入射した光を、撮像素子24と光学的に等価な位置に
配置されたピント板28を介してファインダー光学系2
9に導く。
【0032】なお、クイックリターンミラー26はハー
フミラーによって構成されており、撮影光路内に配置さ
れた状態でも被写体光の一部を撮像素子24に到達させ
る。これにより、撮影前において撮像素子24により撮
像された被写体画像を不図示の液晶表示パネルで観察す
ることができる。一方、撮像素子24による本撮像を行
う場合には、クイックリターンミラー26を撮影光路か
ら退避させ、明るい被写体画像の撮像を可能とする。
【0033】27はクイックリターンミラー26に併設
されたサブミラー27bを介して撮影光束の一部を焦点
検出ユニット27aに導き、位相差検出方式によるレン
ズの焦点調節状態を検出させる焦点検出光学系であり、
35は焦点検出ユニット27aによる検出結果を用いて
AF評価値を算出するためのAF演算回路である。カメ
ラCPU34は、AF演算回路36による演算結果に基
づいて、レンズ側のレンズCPUおよびレンズROMに
AFに必要な駆動指令や情報を送信する。36はカメラ
22内において各種情報を格納するカメラROMであ
る。
【0034】図2(a)に示す兼用交換レンズ1内に
は、フォーカスレンズ10を含む撮影光学系が配置され
ているとともに、レンズCPU12が配置されている。
レンズCPU12は、デジタルカメラ22又は銀塩カメ
ラ内のカメラCPUから通信されたフォーカス駆動命令
に応じてフォーカス駆動ユニット31を作動させ、フォ
ーカスレンズ10を光軸方向に駆動し、焦点調節制御を
行う。
【0035】13は兼用交換レンズ1内に設けられたレ
ンズROMである。このレンズROM13には、カメラ
内の焦点検出ユニットを通じて合焦と判断した位置とフ
ォーカスレンズ10の合焦位置との誤差を補正するため
の補正値(AF補正データ)が記憶されている。
【0036】なお、兼用交換レンズ1のバックフォーカ
スは、図中にaで示され、約38mmである。
【0037】また、図3(a)に示す銀塩カメラ2にお
いて、4は銀塩フィルムであり、大きさは24×36m
mである。6は銀塩フィルム4の前方に配置されたクイ
ックリターンミラーである。クイックリターンミラー6
は、ファインダー光学系9を通じて光学的に被写体像を
観察させる場合には図示のように撮影光路内に配置さ
れ、兼用交換レンズ1から入射した光を、フィルム4と
光学的に等価な位置に配置されたピント板8を介してフ
ァインダー光学系9に導く。
【0038】なお、クイックリターンミラー6は、フィ
ルム撮影時には撮影光路から退避する。
【0039】7はクイックリターンミラー6に併設され
たサブミラー7bを介して撮影光束の一部を焦点検出ユ
ニット7aに導き、位相差検出方式によるレンズの焦点
調節状態を検出させる焦点検出光学系であり、15は焦
点検出ユニット7aによる検出結果を用いてAF評価値
を算出するためのAF演算回路である。カメラCPU1
4は、AF演算回路15による演算結果に基づいて、レ
ンズ側のレンズCPU12およびレンズROM13にA
Fに必要な駆動指令や情報を送信する。16はカメラ2
2内において各種情報を格納するカメラROMである。
【0040】3は兼用交換レンズ1のマウント41とバ
ヨネット結合可能なカメラ側マウントであり、カメラの
違いによらず共通した形状を有する。
【0041】図1(a)および図3(a)に示す専用交
換レンズ21の後端近傍には、デジタルカメラ22に設
けられているカメラ側マウント23とバヨネット結合可
能なレンズ側マウント40が設けられている。なお、マ
ウント23,40は、カメラやレンズの違いにかかわら
ず、共通した形状および大きさを有している。
【0042】また、専用交換レンズ21のバックフォー
カスは図中にbで表され、約29mmと、兼用交換レン
ズ1のバックフォーカス(図3(a)中にaで示す)で
ある38mmよりも短く設定されている。
【0043】そして、このレンズ側マウント23の内側
近傍には、銀塩カメラ2に対する誤装着を阻止するため
の突起部(装着阻止部)37がレンズ側マウント23か
ら後方に突出するように形成されている。
【0044】図3(b)に示すように、銀塩カメラ2に
専用交換レンズ21を装着しようとしても、突起部37
の後端面が銀塩カメラ2におけるカメラ側マウント3の
内側の壁部39の前端面に当接するために、レンズ側マ
ウント40とカメラ側マウント3との結合が阻止され
る。
【0045】ここで、銀塩カメラ2に対して専用交換レ
ンズ21の装着を阻止する理由について説明する。
【0046】前述した専用交換レンズ21と銀塩カメラ
2との組合せでは、専用交換レンズ21が形成する画面
サイズが銀塩カメラ2内のフィルムの画面サイズに対し
て小さすぎ、両者が装着できたとしても撮影画面周辺で
ケラレが発生し、カメラシステムとして使用に値しな
い。このため、機械的に両者の装着を阻止することで、
はじめから使用不可能であることを撮影者に知らせ、失
敗撮影等を未然に防止する必要がある。
【0047】また、専用交換レンズ21はバックフォー
カスが短い(言い換えれば、カメラ側マウント3から銀
塩カメラ2内に進入する長さが長い)ので、銀塩カメラ
2に装着できてしまうと、クイックリターンミラー6に
レンズ後端が接触し、クイックリターンミラー6を破損
させてしまう恐れもある。
【0048】これを回避するために、専用交換レンズ2
1の後端とクイックリターンミラー6とが干渉する前
に、機械的に両者の装着を阻止する必要がある。以上
が、銀塩カメラ2に対して専用交換レンズ21の装着を
阻止する理由である。
【0049】但し、この突起部37は、図1(b)に示
すように、デジタルカメラ22とのマウント結合時に
は、デジタルカメラ22のマウント23よりも奥側に設
けられて専用交換レンズ21の装着を検出するためのス
イッチ38のピン38aを押し込み、スイッチ38をオ
ンにする操作部として機能する。
【0050】このスイッチ38がオンになることによ
り、カメラCPU34は、デジタルカメラ22に専用交
換レンズ21が装着されたことを識別する。
【0051】このような突起部は、図2(a)に示す兼
用交換レンズ1のマウント15の周辺には設けられてい
ない。このため、図2(b)に示すように、兼用交換レ
ンズ1がデジタルカメラ22に装着されるときには、ス
イッチ38のピン38aは押し込まれることがなく、ス
イッチ38はオフになる。そして、スイッチ38がオフ
であることにより、カメラCPU34は、デジタルカメ
ラ22に兼用交換レンズ1が装着されたことを識別す
る。
【0052】なお、図4には、兼用交換レンズ1と銀塩
カメラ2からなるカメラシステムの構成を示している。
【0053】次に、兼用交換レンズ1と専用交換レンズ
2とを識別した後におけるデジタルカメラ22のカメラ
CPU34による処理ないし制御動作について、図5に
示すフローチャートを用いて説明する。
【0054】交換レンズが装着されたことを検出すると
(ステップ〈図ではSと略す〉200)、カメラCPU
34は、スイッチ38がオンか否かを判別し(ステップ
201)、オンのときはステップ202に進んで、専用
交換レンズ21が装着されたことを示す識別フラグを立
てる。また、スイッチ38がオフのときはステップ20
3に進んで、兼用交換レンズ1が装着されたことを示す
識別フラグを立てる。この識別はレンズがカメラに装着
されたときに1回だけ行われればよい。ステップ20
2,203からはステップ204に進み、撮影スタンバ
イ状態に入る。
【0055】撮影スタンバイ状態に入った後、ステップ
205では、レンズ側から現在のズーム位置を読み込む
とともに、レンズ側に設けられた記憶回路(例えば、レ
ンズROM)から装着されているレンズの周辺光量の補
正データを読み込む。この補正データは、TTLの評価
測光の時にレンズを通過して測光用素子に導かれる光量
の落ちを補正するのに用いられる。
【0056】ここで、図6には、レンズ側の記憶回路に
おける周辺光量のデータの持ち方を示している。図6
(a)に示す実線のグラフは、兼用交換レンズ1の周辺
光量データを示し、点線のグラフは専用交換レンズ21
の周辺光量データを示している。
【0057】デジタル専用レンズはAPS−Cの画面サ
イズをカバーするので、横軸に画面中心からの像高をと
った場合、点線のカーブは周辺でほぼゼロとなってい
る。測光のために、レンズ内に補正データを離散的デー
タとして保有する場合、データ数が多いほど補正精度は
高くなるが、銀塩用(兼用)とデジタル用の両方をカバ
ーするにはデータ数が多くなり、しかもデジタル専用レ
ンズには周辺で使用することのない補正データを確保し
なければならず、無駄である。
【0058】このため、図6(b)に示すように、銀塩
用、デジタル用ともに横軸を最大像高で正規化し、保有
するデータ数を削減するとよい。装着されたレンズがい
ずれの交換レンズかはすでに識別できているので、最大
像高はカメラ側で算出することができ、レンズ固有の補
正データがどの像高に対応するかは認識できる。この方
式によれば、多くの補正データを持つ必要がなく、レン
ズ内での記憶容量の削減が可能となる。
【0059】ステップ206では、ステップ202又は
ステップ203で立てられた識別フラグを判別し、識別
フラグが専用交換レンズ21を示す場合には、ステップ
207において、最大像高を14.8mmとして換算す
る。一方、識別フラグが兼用交換レンズ1を示す場合に
は、ステップ208にて最大像高を21.6mmとして
換算する。こうして最大像高を決定した後、ステップ2
09に進み、評価測光およびその補正S209を行う。
【0060】次に、ステップ210でレリーズボタンの
半押しによりオンするスイッチSW1の状態を読み込
み、オンであれば、AFの準備を行う。このとき、ステ
ップ211において、焦点検出ユニット27aを通じて
合焦と判断した位置とフォーカスレンズの合焦位置との
誤差を補正するための補正値(AF補正データ)を、レ
ンズ内の記憶装置から読み出す。
【0061】そして、ステップ212において、ステッ
プ202又はステップ203で立てられた識別フラグを
再び判別し、識別フラグが専用交換レンズ21を示す場
合には、ステップ213に進み、入手したAF補正デー
タをそのままAFの補正値として用いる。一方、識別フ
ラグが兼用交換レンズ1を示す場合には、ステップ21
4に進み、レンズ側から開放F値を読み込み、ステップ
215において、この開放F値によって入手したAF補
正データを補正し、AFに用いる。これは、銀塩用の交
換レンズは、デジタルカメラに必須な光学ローパスフィ
ルター等を必要としないので、銀塩カメラで最適化され
た補正データを有しているため、光学ローパスフィルタ
ー等を有するデジタルカメラに最適化する必要があるか
らである。
【0062】こうしてAF補正データを用いての合焦動
作が完了すると、ステップ216において、不図示の表
示装置に合焦表示を行わせ、ステップ217において、
レリーズボタンの全押しによりオンするスイッチSW2
の状態を読み込む。この後、フローチャートとしては説
明しないが、スイッチSW2がオンになることにより、
撮像素子24による本撮像を開始する。
【0063】なお、本発明にいう「装着素子部」の位置
および形状は、本実施形態にて説明した突起部37に限
らず、他の位置に他の形状で設けてもよい。
【0064】また、本発明にいう「スイッチ」も、本実
施形態にて説明したピン押しタイプのものに限らず、他
の形態のものであってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルムカメラに対する装着を阻止するための装着阻止
部を、デジタルカメラ側の専用レンズ装置の装着を検出
するスイッチの操作部材として兼用するので、例えばフ
ィルムカメラへの装着阻止専用の形状部を設けた上で、
さらに専用撮影レンズからのデータ通信によって専用撮
影レンズの装着を検出するような構成を採用する場合に
比べて、簡易な構成でデジタルカメラ専用レンズ装置の
フィルムカメラへの装着を確実に阻止できる。しかも、
デジタルカメラに、装着されたレンズ装置がデジタルカ
メラ専用レンズ装置か否かを識別(検出)させることが
可能となる。
【0066】そして、専用レンズ装置の装着を識別した
デジタルカメラは、専用レンズ装置内の記憶手段に記憶
されているデータを受信する等して、専用レンズ装置に
対応した、フィルム−デジタルカメラ兼用レンズ装置と
は異なるカメラ処理又は制御を適正に行い、専用レンズ
装置の光学特性等に合った撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるカメラシステム(デジ
タルカメラ専用交換レンズ+デジタルカメラ)の構成図
および部分拡大図。
【図2】本発明の実施形態であるカメラシステム(銀塩
カメラ−デジタルカメラ兼用交換レンズ+デジタルカメ
ラ)の構成図および部分拡大図。
【図3】本発明の実施形態であるデジタルカメラ専用交
換レンズと銀塩カメラとを示す構成図および部分拡大
図。
【図4】本発明の実施形態であるカメラシステム(銀塩
カメラ−デジタルカメラ兼用交換レンズ+銀塩カメラ)
の構成図。
【図5】上記デジタルカメラの動作を示すフローチャー
ト。
【図6】上記デジタルカメラ専用交換レンズにおける周
辺光量データの保有の方法の説明図。
【図7】従来のカメラシステム(デジタルカメラ専用交
換レンズ+デジタルカメラ)の構成図。
【符号の説明】
1 銀塩カメラ−デジタルカメラ兼用兼用交換レンズ 2 銀塩フィルムカメラ 3,23,40,41 マウント 4 銀塩フィルム 5 クイックリターンミラー 21 デジタルカメラ専用交換レンズ 22 デジタルカメラ 24 個体撮像素子 37 突起部 38 スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子により撮像を行うデジタル
    カメラに対して着脱可能なデジタルカメラ専用のレンズ
    装置であって、 銀塩フィルムへの撮影を行うフィルムカメラに対する装
    着を阻止するための形状を有する装着阻止部を備えてお
    り、 前記装着阻止部は、このレンズ装置が前記デジタルカメ
    ラに装着されたときに、前記デジタルカメラに設けられ
    た、このレンズ装置の装着を検出するためのスイッチを
    操作することを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記装着阻止部は、カメラ装着用マウン
    ト部の周辺に設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載のレンズ装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタルカメラにこのレンズ装置に
    対応し、フィルムカメラおよびデジタルカメラ兼用のレ
    ンズ装置に対応した処理又は制御とは異なる処理又は制
    御を行わせるためのデータを記憶している記憶手段と、 この記憶手段に記憶されたデータを前記デジタルカメラ
    に通信する通信手段とを有することを特徴とするレンズ
    装置。
  4. 【請求項4】 光電変換素子により撮像を行うデジタル
    カメラ専用のレンズ装置のうち銀塩フィルムへの撮影を
    行うフィルムカメラに対する装着を阻止するための形状
    を有する装着阻止部を備えたレンズ装置の着脱が可能な
    デジタルカメラであって、 前記レンズ装置の装着を検出するために設けられ、装着
    された前記レンズ装置の前記装着阻止部により操作され
    るスイッチを有することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記スイッチは、レンズ装着用マウント
    部の周辺に設けられていることを特徴とする請求項4に
    記載のデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 デジタルカメラ専用のレンズ装置とフィ
    ルムカメラおよびデジタルカメラ兼用のレンズ装置との
    着脱が可能であり、 前記スイッチが操作されることに応じて、前記フィルム
    カメラおよびデジタルカメラ兼用のレンズ装置に対応し
    た処理又は制御とは異なるデジタルカメラ専用のレンズ
    装置に対応した処理又は制御を行う制御手段を有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記デジタルカメラ専
    用のレンズ装置から、前記フィルムカメラおよびデジタ
    ルカメラ兼用のレンズ装置に対応した処理又は制御とは
    異なるデジタルカメラ専用のレンズ装置に対応した処理
    又は制御を行うためのデータを通信により受け取ること
    を特徴とする請求項5に記載のデジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1から3のいずれかに記載のレン
    ズ装置と、請求項4から7のいずれかに記載のデジタル
    カメラとから構成されることを特徴とするカメラシステ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098567A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Sigma Corp デジタル一眼レフカメラの情報伝達機構

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