JP2003298397A - デジタルサンプル補間器 - Google Patents

デジタルサンプル補間器

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JP2003298397A
JP2003298397A JP2002086499A JP2002086499A JP2003298397A JP 2003298397 A JP2003298397 A JP 2003298397A JP 2002086499 A JP2002086499 A JP 2002086499A JP 2002086499 A JP2002086499 A JP 2002086499A JP 2003298397 A JP2003298397 A JP 2003298397A
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Takao Yasuda
岳雄 安田
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International Business Machines Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアを簡素化して消費電力を低減し
たデジタルサンプル補間器を提供する。 【解決手段】 シフトレジスタ38と、m個のタップ出
力を同一ビットごとに集めて複数個のmビットのアドレ
スを生成するアドレス生成器40と、その生成されたア
ドレスに応答して対応する部分積を出力するルックアッ
プテーブル42と、その出力された部分積を斜め加算す
る斜め加算器34とを備えたデジタルサンプル補間器3
6において、シフトレジスタ38は入力データクロック
IDCに応答して入力データサンプルXを取り込み、マ
ルチプレクサ46はタイミングに応じて入力データサン
プルXを遅延させてそのままの値で出力するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルサンプル
補間器に関し、さらに詳しくは、入力データサンプル間
に"0"の補間サンプルを挿入し、FIR(有限長インパ
ルス応答)フィルタで入力データサンプルを補間するデ
ジタルサンプル補間器に関する。
【0002】
【従来の技術】データサンプルを補間する従来の方法と
して、たとえば特開平7−30371号公報は、FIR
フィルタを用いてサンプリング周波数を変換する方法を
開示している。このFIRフィルタは、データサンプル
にインパルス応答係数を乗算する乗算器と、それらの積
を加算する加算器とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなFIRフィ
ルタでは、タップ数が増加すると、乗算器及び加算器の
数も増加し、ひいては消費電力が増大するという問題が
ある。一方、特開平6−205056号公報は、FIR
フィルタのインパルス応答係数を記憶したROM(読出
専用メモリ)を用いることによりFIRフィルタの乗算
器をなくすようにした発明を開示している。しかし、こ
の発明は1/4πQPSK(直交位相変位)変調器に向
けられたものであって、デジタルサンプル補間器に向け
られたものではない。
【0004】本発明の目的は、ハードウェアの簡素化に
より消費電力の低減が可能なデジタルサンプル補間器を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるデジタルサ
ンプル補間器は、入力データサンプル間に"0"の補間サ
ンプルを挿入し、FIRフィルタで入力データサンプル
を補間するデジタルサンプル補間器であって、シフトレ
ジスタと、アドレス生成器と、ルックアップテーブル
と、斜め加算器(diagonal adder)と、選択手段とを備え
る。シフトレジスタは、入力データサンプルのサンプリ
ング周波数を有する入力データクロックに応答して入力
データサンプルを取り込む。アドレス生成器は、シフト
レジスタの各タップ出力を同一ビットごとに集めてアド
レスを生成する。ルックアップテーブルは、サンプルと
FIRフィルタのインパルス応答係数との部分積を記憶
し、アドレス生成器により生成されたアドレスに応答し
て対応する部分積を出力する。斜め加算器は、ルックア
ップテーブルから出力された部分積を受けて斜め加算を
行う。選択手段は、入力データサンプルおよび斜め加算
器の出力を選択的に出力する。
【0006】このデジタルサンプル補間器は、ルックア
ップテーブルを用いたFIRフィルタを採用しているた
め、乗算器をなくし、ハードウェアの規模を小さくする
ことができる。また、シフトレジスタは、出力データク
ロックではなく、入力データクロックに応答して入力デ
ータサンプルを取り込むので、シフトレジスタのクロッ
ク周波数が低くなり、その結果、消費電力を低減するこ
とができる。また、シフトレジスタの段数を少なくする
ことにより、ハードウェアの規模を小さくすることがで
きる。また、入力データサンプルがそのまま出力され、
補間サンプルが生成される必要のないタイミングでは、
入力データサンプルがFIRフィルタをバイパスするの
で、さらにハードウェアの規模を小さくし、かつ消費電
力を低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳しく説明するが、まず本発明の理解を助け
るために図1〜図5を参照して本発明の前提技術を説明
し、次に図6〜図15を参照して本発明の実施の形態を
説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付して
その説明を援用する。
【0008】図1は、典型的なデジタルサンプル補間器
の構成を示すブロック図である。デジタルサンプル補間
器10は、L倍アップサンプラ12と、LPF(ローパ
スフィルタ)14とを備える。
【0009】図2は、デジタルサンプル補間器10の動
作を示すタイミング図である。補間比Lを有するデジタ
ルサンプル補間器10は、入力データサンプルX間に
(L−1)個の補間サンプルを生成して出力データサン
プルYを得る。L倍アップサンプラ12は、kビットの
入力データサンプルXをサンプリング周波数fで取り込
み、入力データサンプルX間に(L−1)個(Lは自然
数)の"0"の補間サンプルを挿入してデータサンプルW
を得る。LPF14は、データサンプルWの高周波成分
を除去して出力データサンプルYを得る。データサンプ
ルWおよびYのサンプリング周波数f'はLfとなる。
図2はL=8の場合を示す。
【0010】図3は、LPF14として用いることがで
きる典型的なFIRフィルタの構成を示すブロック図で
ある。このFIRフィルタは、(mL+1)(mは自然
数)タップを有する。すなわち、このFIRフィルタ
は、mL段のラッチ(z変換記述でz−1と表記)16
からなるシフトレジスタ18と、(mL+1)個の乗算
器20と、加算器22とを備える。シフトレジスタ18
は、データサンプルWを逐次取り込む。各乗算器20
は、シフトレジスタ18の各タップ出力にインパルス応
答係数h(i)(i=0〜mL)を乗算する。加算器2
2は、乗算器20で得られた全ての積を加算し、これに
より出力データサンプルYを得る。
【0011】しかし、このようなFIRフィルタを用い
た場合、mやLが大きくなると、タップ数に比例して、
シフトレジスタ18、乗算器20および加算器22のサ
イズや数が大きくなり、消費電力が増大する。
【0012】図4は、ルックアップテーブルを用いたF
IRフィルタを含むデジタルサンプル補間器の構成を示
すブロック図である。デジタルサンプル補間器24は、
マルチプレクサ(MUX)26と、FIRフィルタ28
とを備える。
【0013】マルチプレクサ26は、L回に1回入力デ
ータサンプルXを選択し、それ以外"0"の補間サンプル
を選択し、これによりデータサンプルWを得る。すなわ
ち、マルチプレクサ26は、図1中のL倍アップサンプ
ラ12として機能する。
【0014】FIRフィルタ28は、シフトレジスタ1
8と、アドレス生成器30と、ルックアップテーブル3
2と、斜め加算器34とを備える。シフトレジスタ18
は図3に示したものと同じで、サンプリング周波数Lf
を有する出力データクロックODCに応答してデータサ
ンプルWを逐次取り込む。アドレス生成器30は、(m
L+1)個のkビットのタップ出力をビット毎に集めて
k個の(mL+1)ビットのアドレスを生成する。具体
的には、アドレス生成器30は、各タップ出力の第0ビ
ット(LSB)だけを抜き出して1つのアドレスを生成
し、各タップ出力の第1ビットだけを抜き出して1つの
アドレスを生成し、同様に各タップ出力の第kビット
(MSB)だけを抜き出して1つのアドレスを生成す
る。
【0015】図5は、ルックアップテーブル32のコン
テンツを示す。ルックアップテーブル32は、2
(mL+1)のアドレス空間を有し、図3中の乗算器2
0により得られるべき部分積、つまり各タップ出力の各
ビットとインパルス応答係数h(i)との積を記憶して
いる。具体的には、アドレス"00…000"に"0"が記
憶され、アドレス"00…001"に"h(0)"が記憶さ
れ、同様にアドレス"11…111"に"h(mL)+h
(mL−1)+…+h(2)+h(1)+h(0))"
が記憶されている。したがって、アドレス生成器30に
より生成されたk個のアドレスに応答してルックアップ
テーブル32がアクセスされると、それらk個のアドレ
スに対応するk個の部分積が得られる。
【0016】斜め加算器34は、k個の部分積を1ビッ
トずつシフトして加算する、いわゆる斜め加算を行い、
これにより出力データサンプルYを得る。
【0017】このFIRフィルタ24は、ルックアップ
テーブル32を用いることにより図3に示した乗算器2
0をなくしているため、必要なハードウェアの規模を小
さくすることができる。しかし、シフトレジスタ18の
サイズは図3に示したものと同じで、小さくならない。
したがって、アドレス生成器30、ルックアップテーブ
ル32および斜め加算器34のサイズはシフトレジスタ
18のサイズに応じて大きくなる。
【0018】以下に述べる本発明の実施の形態は、乗算
器20をなくすだけでなく、シフトレジスタ18、アド
レス生成器30、ルックアップテーブル32および斜め
加算器34のサイズを小さくすることを目的とする。
【0019】図6は、発明の実施の形態によるデジタル
サンプル補間器の構成を示すブロック図である。デジタ
ルサンプル補間器36は、シフトレジスタ38と、アド
レス生成器40と、ルックアップテーブル42と、斜め
加算器34と、マルチプレクサ46とを備える。デジタ
ルサンプル補間器36は、図1に示したL倍アップサン
プラ12の機能と、LPF(FIRフィルタ)14の機
能とを有する。
【0020】シフトレジスタ38は、(m−1)段のラ
ッチ16からなり、サンプリング周波数fを有する入力
データクロックIDCに応答して入力データサンプルX
を逐次取り込む。ここでは図4に示したマルチプレクサ
26はなく、シフトレジスタ38は入力データサンプル
Xだけを取り込み、"0"の補間サンプルを取り込まな
い。
【0021】このデジタルサンプル補間器36を図4に
示したデジタルサンプル補間器24と比較すると、シフ
トレジスタ38の段数が1/L倍よりも少なくなり、し
かもマルチプレクサ26も不要になるため、必要なハー
ドウェアの規模を小さくし、ひいては消費電力を低減す
ることができる。また、シフトレジスタ38のクロック
周波数が1/L倍になるため、消費電力をさらに低減す
ることができる。
【0022】アドレス生成器40は、m個のkビットの
タップ出力をビット毎に集めてk個のmビットのアドレ
スを生成する。上述したようにシフトレジスタ38は"
0"の補間サンプルを取り込まない。"0"の補間サンプ
ルが内部で生成されるべき期間、アドレス生成器40は
同じアドレスを生成し続ける。その代わり、ルックアッ
プテーブル42にサンプルタイミング信号STを与える
ことにより、同じアドレスに対しても異なる補間値が生
成できるようにしている。
【0023】マルチプレクサ46は、シフトレジスタ3
8の(m/2−1)段目のタップ出力と、斜め加算器3
4の出力とを受ける。マルチプレクサ46は具体的に
は、サンプルタイミング信号STに応答して、入力デー
タサンプルXが与えられたときは補間サンプルを生成す
る演算が不要なため、その入力データサンプルXをFI
Rフィルタの群遅延(タップ数の半分のサイクル)だけ
遅延させたものを選択し、それ以外のときは斜め加算器
34の出力を選択する。したがって、入力データサンプ
ルXはFIRフィルタ演算をバイパスし、タップ数の半
分のサイクルだけ遅延され、そのままの値で出力され
る。そのため、FIRフィルタによる演算を簡略化し、
ひいては消費電力を低減することができる。
【0024】図7は、ルックアップテーブル42を構成
するセグメント化ルックアップテーブルを示すブロック
図である。ルックアップテーブル42は、(L−1)個
のセグメント化ルックアップテーブルLUTi(i=1
〜L−1)に分割されている。各セグメント化ルックア
ップテーブルLUTiは、アドレス生成器40により生
成されたk個のアドレスAD0〜ADk−1を受ける。
図7中のAn−sL−i t(s=0〜m−1,t=0
〜k−1)の値はアドレス生成器40の出力で、これら
は(n−s−i)番目(s=0〜m−1)の入力データ
サンプルXの第tビット(t=0〜k−1)の値Xn−
s−i tに等しい。
【0025】セグメント化ルックアップテーブルLUT
iは、2のアドレス空間を有し、各アドレスに対応す
る部分積を記憶している。したがって、アドレス生成器
40により生成されたk個のmビットのアドレスAD0
〜ADk−1に応答してセグメント化ルックアップテー
ブルLUTiがアクセスされると、それらk個のアドレ
スAD0〜ADk−1に対応するk個のpビットの部分
積PPi0〜PPik−1が得られる。
【0026】図4に示したルックアップテーブル32が
分割される場合はL個のセグメント化ルックアップテー
ブルに分割されるが、このルックアップテーブル42は
(L−1)個のセグメント化ルックアップテーブルLU
Tiに分割される。入力データサンプルXがマルチプレ
クサ46によりそのまま出力されるため、セグメント化
ルックアップテーブルLUT0は不要となるからであ
る。
【0027】デジタルサンプル補間器36においては、
ルックアップテーブル42が(L−1)個のセグメント
化ルックアップテーブルLUTiに分割されているた
め、各セグメント化ルックアップテーブルLUTiに必
要なアドレス空間を削減することができる。
【0028】上述したルックアップテーブル42は(L
−1)個のセグメント化ルックアップテーブルLUTi
に分割されているが、このセグメント化ルックアップテ
ーブルLUTiの数をさらに半分に削減することもでき
る。サンプル補間用のFIRフィルタのインパルス応答
係数h(i)(i=0〜mL)はi=mL/2又はi=
m(L−1)/2及びi=m(L+1)/2を中心に線
対称をなし、h(i)=h(mL−i)となるからであ
る。
【0029】Lが偶数の場合、セグメント化ルックアッ
プテーブルLUTi(i=1〜L/2−1)は、セグメ
ント化ルックアップテーブルLUT(L−i)(i=1
〜L/2−1)と同じになる。したがって、セグメント
化ルックアップテーブルLUTiとセグメント化ルック
アップテーブルLUT(L−i)を共有化することがで
きる。セグメント化ルックアップテーブルLUT(L/
2)においては、上半分のアドレスと下半分のアドレス
とでデータの値が対称になる。したがって、上半分のア
ドレスのデータと下半分のアドレスのデータとを共有化
することができる。その結果全体として、ルックアップ
テーブル42のサイズを半分に削減することができる。
【0030】図8は、Lが偶数の場合に共有化されたセ
グメント化ルックアップテーブルのコンテンツを示す。
セグメント化ルックアップテーブルLUTi(i=1〜
L/2−1)は、2のアドレス空間を有し、各アドレ
スに対応する部分積を記憶している。たとえばアドレ
ス"0…000"には"0"が記憶され、アドレス"0…0
01"には"h(i)"が記憶され、同様にアドレス"1…
111"には"h(i+(m−1)L)+…+h(i+2
L)+h(i+L)+h(i))"が記憶されている。
セグメント化ルックアップテーブルLUT(L/2)
は、2m−1のアドレス空間を有し、各アドレスに対応
する部分積を記憶している。たとえばアドレス"0…0
00"に"0"が記憶され、アドレス"0…001"に"h
(L/2)"が記憶され、同様にアドレス"1…111"
に"h((m−1)L/2)+…+h(5L/2)+h
(3L/2)+h(L/2))"が記憶されている。
【0031】図9は、図8に示したセグメント化ルック
アップテーブルLUTi及びLUT(L/2)を用いた
ルックアップテーブルの全体構成を示すブロック図であ
る。ルックアップテーブル48は、図6中のルックアッ
プテーブル42の代わりに用いられる。ルックアップテ
ーブル48は、アドレス変換器50と、セグメント化ル
ックアップテーブルLUTi(i=1〜L/2−1)及
びLUT(L/2)と、マルチプレクサ52とを備え
る。セグメント化ルックアップテーブルLUT(L−
i)(i=1〜L/2−1)のアドレスを持つデータ及
びLUT(L/2)の下半分のアドレスを持つデータが
アクセスされるとき、アドレス変換器50は、サンプル
タイミング信号STに応答して、入力されたアドレスの
ビット順を逆にする。それ以外のアドレスを持つデータ
がアクセスされるとき、アドレス変換器50は、アドレ
スのビット順を逆にせず、そのまま出力する。マルチプ
レクサ52は、サンプルタイミング信号STに応答し
て、セグメント化ルックアップテーブルLUTi(i=
1〜L/2−1)及びLUT(L/2)から読み出され
た部分積を選択的に出力する。
【0032】一方、Lが奇数の場合、セグメント化ルッ
クアップテーブルLUTi(i=1〜(L−1)/2)
は、セグメント化ルックアップテーブルLUT(L−
i)(i=1〜(L−1)/2)と同じになる。したが
って同様に、セグメント化ルックアップテーブルLUT
iとセグメント化ルックアップテーブルLUT(L−
i)を共有化し、ルックアップテーブル42のサイズを
半分に削減することができる。
【0033】図10は、Lが奇数の場合に共有化された
セグメント化ルックアップテーブルのコンテンツを示
す。セグメント化ルックアップテーブルLUTi(i=
1〜(L−1)/2)は、図8に示したセグメント化ル
ックアップテーブルLUTi(i=1〜(L−1)/
2)と同じである。
【0034】図11は、図10に示したセグメント化ル
ックアップテーブルLUTiを用いたルックアップテー
ブルの全体構成を示すブロック図である。ルックアップ
テーブル54は、図6中のルックアップテーブル42の
代わりに用いられる。ルックアップテーブル54は、ア
ドレス変換器56と、セグメント化ルックアップテーブ
ルLUTi(i=1〜(L−1)/2)と、マルチプレ
クサ58とを備える。セグメント化ルックアップテーブ
ルLUT(L−i)(i=1〜(L−1)/2)のアド
レスを持つデータがアクセスされるとき、アドレス変換
器56は、サンプルタイミング信号STに応答して、入
力されたアドレスのビット順を逆にする。マルチプレク
サ58は、サンプルタイミング信号STに応答して、セ
グメント化ルックアップテーブルLUTi(i=1〜
(L−1)/2)から読み出された部分積を選択的に出
力する。
【0035】以上のように、図4に示したルックアップ
テーブル32は2(mL+1)のアドレス空間を必要と
するのに対し、Lが偶数の場合も奇数の場合も、ルック
アップテーブル48又は54は2(L−1)/2(=
(L/2−1)+2m− )のアドレス空間しか必
要としない。
【0036】ルックアップテーブルのサイズは、さらに
小さくすることも可能である。そのためには、図12に
示すように、各セグメント化ルックアップテーブルLU
Tiのアドレスを上位ビットと下位ビットとに分離し、
各セグメント化ルックアップテーブルLUTiをさらに
2つのハーフセグメント化ルックアップテーブルLUT
ia,LUTibに分割する。図12はm=6の場合を
示す。この場合、ハーフセグメント化ルックアップテー
ブルLUTiaには上位3ビットのアドレスが割り当て
られ、ハーフセグメント化ルックアップテーブルLUT
ibには下位3ビットのアドレスが割り当てられる。し
たがって、ハーフセグメント化ルックアップテーブルL
UTia,LUTibの各々は、2(=2m/2)の
アドレス空間を有する。ハーフセグメント化ルックアッ
プテーブルLUTiaについては、たとえばアドレス"
000"に"0"が記憶され、アドレス"001"に"h
(i)"が記憶され、同様にアドレス"111"に"h(2
L+i)+h(L+i)+h(i)"が記憶されてい
る。ハーフセグメント化ルックアップテーブルLUTi
bについては、たとえばアドレス"000"に"0"が記憶
され、アドレス"001"に"h(3L+i)"が記憶さ
れ、同様にアドレス"111"に"h(5L+i)+h
(4L+i)+h(3L+i)"が記憶されている。最
終的な部分積PPは、ハーフセグメント化ルックアップ
テーブルLUTia及びLUTibから読み出されたデ
ータが加算器60により加算されることにより生成され
る。
【0037】以上のように、セグメント化ルックアップ
テーブルLUTiを2つに分割しかつ加算器60を1つ
追加することにより、セグメント化ルックアップテーブ
ルのサイズを2(m/2−1)分の1にすることができ
る。この方法は、mが大きいときに特に有効である。
【0038】ところで、データサンプルやルックアップ
テーブルのコンテンツは2の補数で表される。2の補
数"An−1,An−2,…,A0"は一般に、10進
数"−2 n−1・An−1+2n−2・An−2+…+
・A0"で表される。したがって、2の補数を演算
するためには、符号ビットAn−1を減算として処理す
る必要がある。
【0039】図13は、斜め加算器34による典型的な
計算手順を示す。図13中のPPis,t(s=0〜k
−1,t=0〜p−1)は、図7に示したセグメント化
ルックアップテーブルLUTiから読み出されたpビッ
トの部分積PPisの第tビットの値を示す。この計算
手順に従う場合、斜め加算器34は各部分積のMSBは
符号ビットなので減算として処理する必要がある。一
方、入力データサンプルの符号ビットを集めて生成した
アドレスでアクセスして得られた部分積PPik−1,
tも斜め加算器34は減算として処理する必要がある。
そのため、斜め加算器34は減算器を備えなければなら
ない。さらに、斜め加算器34は多数の項を1ビットず
つシフトして加えるために符号拡張を行う必要もあるの
で、多数の全加算器を備えなければならない。
【0040】図14は、符号拡張を行わず、かつ減算に
代えて加算を行うようにした計算手順を示す。2の補数
の減算は、引く数の"0"と"1"を反転させてLSB(最
下位ビット)に"1"を加えたものを、引かれる数に加算
することにより行われる。したがって、図14に示した
計算手順では、各部分積の符号ビットPPis,p−1
(s=0〜k−2)のみを集めて1つの2進数とみな
し、これを減算すると考えると、符号拡張のビットを大
きく減らすことができる。したがって、符号ビットPP
is,p−1(s=0〜k−2)が反転される。同様
に、データサンプルXの符号ビットからなるアドレスA
Dk−1でセグメント化ルックアップテーブルLUTi
がアクセスされたときに読み出される部分積PPik−
1については、符号ビットPPik−1,p−1以外の
ビットPPik−1,t(t=0〜p−2)が反転され
る。ビットPPik−1,p−1は上記2つの意味で符
号が2度反転し、結局加えることになるので通常どおり
加算すればよい。そして、引く数PPis,p−1(s
=0〜k−2)を2ビット符号拡張して得られる"11"
と、もう1つの引く数PPik−1,t(t=0〜p−
2)を2ビット符号拡張して得られる"11"とが加えら
れる。さらに、引く数PPis,p−1(s=0〜k−
2)のLSB(PPi0,p−1)に相当する第pビッ
トに"1"が加算され、かつもう1つの引く数PPik−
1,t(t=0〜p−2)のLSB(PPik−1,
0)に相当する第kビットに"1"が加算される。
【0041】結果として、斜め加算器34は図15に示
した手順に従って演算を行うのが望ましい。ここで最後
に加算されている数の上位3ビット"110"は、図14
に示した2つの符号拡張した"11"と"11"を加算した
ものである。すなわち、部分積PPik−1のMSB
(最上位ビット)よりも上位1ビットに"11"が加算さ
れる。また、第pビットと第kビットの"1"も図14に
示したものに相当する。このような手順に従って演算を
行えば、符号拡張の数を少なくし、ひいては斜め加算器
34のサイズを小さくすることができる。
【0042】また、LPF14に入力される(mL+
1)個のデータサンプルWのうち有効サンプル("0"で
ないサンプル)はm個しかないから、1つの有効サンプ
ルが入力されてから次の有効サンプルが入力されるまで
の間は、有効サンプルのグループは同じで、ルックアッ
プテーブルアドレスは変化しない。すなわち、セグメン
ト化ルックアップテーブルLUT1〜LUT(L−1)
のうち、あるデータサンプルサイクルで動作するのはど
れか1つだけで、このとき生成されるアドレスはLUT
1からLUT(L−1)までを1回ずつアクセスするの
に使われ、その間アドレスは変化しない。演算には出力
データクロックODC(サンプリング周波数Lf)を使
用するので、各セグメント化ルックアップテーブルLU
TiはLサイクルに1〜2回しかアクセスされない。し
たがって、図9又は図11中のサンプルタイミング信号
STを制御して、各セグメント化ルックアップテーブル
LUTiの消費電力を抑えることができる。また、ルッ
クアップテーブルの値を変える必要がない場合、ルック
アップテーブルはROMや組合せ回路で実現することが
できる。ルックアップテーブルにメモリ素子を割り当て
て複数のサイクルで処理するか、ルックアップテーブル
を組合せ回路のみで実現して単一サイクルで処理するか
は、全体の動作速度、回路サイズの要求等に応じて決定
する。
【0043】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過
ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定さ
れることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した
実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なデジタルサンプル補間器の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示したデジタルサンプル補間器の動作を
示すタイミング図である。
【図3】図1中のLPFとして機能する典型的なFIR
フィルタの構成を示すブロック図である。
【図4】ルックアップテーブルを用いたFIRフィルタ
を含むデジタルサンプル補間器の構成を示すブロック図
である。
【図5】図4中のルックアップテーブルのコンテンツを
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態によるデジタルサンプル補
間器の構成を示すブロック図である。
【図7】図6中のルックアップテーブルを構成するセグ
メント化ルックアップテーブルを示すブロック図であ
る。
【図8】Lが偶数の場合における、図7に示したセグメ
ントルックアップテーブルのコンテンツを示す図であ
る。
【図9】図8に示したセグメント化ルックアップテーブ
ルを用いた場合における、図6中のルックアップテーブ
ルの構成を示すブロック図である。
【図10】Lが奇数の場合における、図7に示したセグ
メントルックアップテーブルのコンテンツを示す図であ
る。
【図11】図10に示したセグメント化ルックアップテ
ーブルを用いた場合における、図6中のルックアップテ
ーブルの構成を示すブロック図である。
【図12】図7に示したセグメントルックアップテーブ
ルのもう1つの形態を示すブロック図である。
【図13】図6中の斜め加算器が符号拡張を行う場合の
計算手順を示す図である。
【図14】図6中の斜め加算器が符号拡張を行わない場
合の計算手順を示す図である。
【図15】図14中の下段2つの数を予め加算した場合
の計算手順を示す図である。
【符号の説明】
34 斜め加算器 36 デジタルサンプル補間器 38 シフトレジスタ 40 アドレス生成器 42,48,54 ルックアップテーブル 46,52,58 マルチプレクサ 50,56 アドレス変換器 60 加算器 LUTi セグメント化ルックアップテーブル LUTia,LUTib ハーフセグメント化ルックア
ップテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 岳雄 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データサンプル間に(L−1)個
    (Lは2以上の正の整数)の"0"の補間サンプルを挿入
    し、FIRフィルタで前記入力データサンプルを補間す
    るデジタルサンプル補間器であって、 前記入力データサンプルのサンプリング周波数を有する
    入力データクロックに応答して前記入力データサンプル
    を取り込むシフトレジスタと、 前記シフトレジスタの各タップ出力を同一ビットごとに
    集めてmビットのアドレスを生成するアドレス生成器
    と、 前記サンプルと前記FIRフィルタのインパルス応答係
    数との部分積を記憶し、前記アドレス生成器により生成
    されたアドレスに応答して対応する部分積を出力するル
    ックアップテーブルと、 前記ルックアップテーブルから出力された部分積を受け
    る斜め加算器と、 前記入力データサンプルおよび前記斜め加算器の出力を
    選択的に出力する選択手段とを備える、デジタルサンプ
    ル補間器。
  2. 【請求項2】 前記ルックアップテーブルは、(L−
    1)個のセグメント化ルックアップテーブルを含む、請
    求項1に記載のデジタルサンプル補間器。
  3. 【請求項3】 前記ルックアップテーブルは、各々が2
    のアドレス空間を有する(L/2−1)個のセグメン
    ト化ルックアップテーブルと、2m−1のアドレス空間
    を有する1個のセグメント化ルックアップテーブルとを
    含む、請求項1に記載のデジタルサンプル補間器。
  4. 【請求項4】 前記ルックアップテーブルは、各々が2
    のアドレス空間を有する(L−1)/2個のセグメン
    ト化ルックアップテーブルを含む、請求項1に記載のデ
    ジタルサンプル補間器。
  5. 【請求項5】 前記セグメント化ルックアップテーブル
    の各々は、 各々が2m/2のアドレス空間を有する2つのハーフセ
    グメント化ルックアップテーブルと、 前記ハーフセグメント化ルックアップテーブルの出力を
    加算する加算器とを含む、請求項2から請求項4のいず
    れか1項に記載のデジタルサンプル補間器。
  6. 【請求項6】 前記斜め加算器は、前記入力データサン
    プルの符号ビットが集められたアドレスで前記セグメン
    ト化ルックアップテーブルがアクセスされたときに読み
    出される第1の部分積の符号ビット以外のビットを反転
    してその最下位ビットに"1"を加算し、前記第1の部分
    積以外の第2の部分積以降の符号ビットを反転して加算
    し最後の部分積の最上位ビットに"1"を加算し、前記第
    1の部分積の最上位ビットよりも1ビット上位に"11"
    を加算する、請求項2から請求項5のいずれか1項に記
    載のデジタルサンプル補間器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016536649A (ja) * 2013-09-12 2016-11-24 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション オーディオ・コーデックのシステム側面

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JP2016536649A (ja) * 2013-09-12 2016-11-24 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション オーディオ・コーデックのシステム側面
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