JP2003298348A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2003298348A
JP2003298348A JP2002095055A JP2002095055A JP2003298348A JP 2003298348 A JP2003298348 A JP 2003298348A JP 2002095055 A JP2002095055 A JP 2002095055A JP 2002095055 A JP2002095055 A JP 2002095055A JP 2003298348 A JP2003298348 A JP 2003298348A
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antenna element
antenna
coil
resonance frequency
coils
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JP2002095055A
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English (en)
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Tadashi Kobayashi
正 小林
Tadanori Akagi
忠則 赤木
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Honda Electron Co Ltd
Original Assignee
Honda Electron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの送信コイルを直交配置として回転磁界
(円偏波)を発生させるにあたって、90゜移相器によ
ることなく簡単に回転磁界を作り出して無指向性を実現
できるようにする。 【解決手段】 コイル42,52とコンデンサ41,5
1との直列共振回路からなる第1および第2アンテナ素
子40,50を発振器30(もしくは受信器)に対して
並列に接続するとともに、それらの各コイル42,52
の中心軸(磁界発生方向)を互いに直交するように配置
し、かつ、第1アンテナ素子40の共振周波数をf1,
第2アンテナ素子50の共振周波数をf2として、それ
らの共振周波数f1,f2を各アンテナ素子40,50
の直列共振回路に流れる電流間に実質的に90゜の位相
差が生ずるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気結合非
接触式個人認識カードシステムなどの送受信器に好適な
アンテナ装置に関し、さらに詳しく言えば、簡単な構成
で回転磁界を作り出すことができる無指向性のアンテナ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】個人認識システムは、例えば国際会議場
や企業の研究施設などの高い保安性や機密性が要求され
る場所に採用されている。個人認識システムには、大別
して赤外線方式と無線方式とがある。いずれの方式にお
いても、各個人に送受信機能を有するIDカードを付与
し、入り口に設置された監視装置との間で情報を送受す
ることにより入場者を監視する。
【0003】しかしながら、赤外線の場合には、監視装
置とIDカードとの間に遮光物があると赤外線を検知で
きないため、例えば入場者が多く混雑が予想される場合
や入り口が広い場合には無線方式の方が好ましい。無線
方式の第1従来例の模式図を図12に示す。
【0004】個人認識システムは、基本的に監視装置1
0と各個人が携帯するIDカード20とから構築され
る。なお、監視装置10およびIDカード20ともに、
送信系と受信系とをそれぞれ備えているが、図12に
は、監視装置10については送信系、IDカード20に
ついては受信系のみが示されている。
【0005】監視装置10の送信系は発振器11により
増幅器12を介して駆動される送信アンテナ13を備え
ている。送信アンテナ13はコンデンサ131と送信コ
イル132の直列共振回路からなり、増幅器12の出力
電圧が低くても十分大きな磁力線を発生させるため、発
振器11の発振周波数は直列共振回路の共振周波数f0
に合わせられている。
【0006】IDカード20の受信系は受信アンテナ2
1を備えている。この例において、受信アンテナ21は
コンデンサ211と受信コイル212の並列共振回路か
らなり、監視装置10からの電波を受信し、その出力を
増幅器22を介して図示しない受信部に与える。
【0007】すると、IDカード20の図示しない送信
系から例えばIDコード信号などが送信される。その送
信電波が監視装置10の図示しない受信系にて受信さ
れ、IDコード信号の照合・記録などが行われ、照合不
一致の場合には不正入場を意味する警告などが出され
る。
【0008】上記第1従来例の送信アンテナ13は構成
が簡単であるが、送信電波が直線偏波であるため、送信
コイル132と受信コイル212の向きが一致していれ
ばよいが、送信コイル132に対する受信コイル212
の向きが異なると、極端な場合には受信できなくなる。
特にIDカード20は個人に着用されるため、受信コイ
ル212の向きが不定であり、このような受信不良が生
じやすい。
【0009】この点を解決するため、図13に示す第2
従来例(例えば、特開2000−91841参照)が提
案されている。この第2従来例によると、監視装置10
はその送信系に2つの送信アンテナ14,15を備えて
いる。
【0010】送信アンテナ14はコンデンサ141と送
信コイル142の直列共振回路からなり、また、送信ア
ンテナ15もコンデンサ151と送信コイル152の直
列共振回路からなる。送信コイル142と送信コイル1
52は、その中心軸(磁界発生方向)が直交するように
配置されている。
【0011】各送信アンテナ14,15は増幅器12
1,122を介して発振器11に対して並列に接続され
るが、この場合、一方の例えば送信アンテナ15と発振
器11との間には90゜移相器16が介装されている。
この例において、送信アンテナ14,15の共振周波数
はともにf0で、発振器11の発振周波数はその共振周
波数f0に合わせられている。
【0012】この第2従来例によれば、一方の送信コイ
ル142に流れる電流と、他方の送信コイル152に流
れる電流との間に90゜の位相差が生ずるため、図13
の紙面に対する垂直軸を中心とする回転磁界(円偏波)
が発生する。したがって、送信電波が無指向性となるた
め、IDカード20の受信アンテナ212をどの方向に
向けても良好に電波を受信することが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一方の
送信アンテナ15側に90゜移相器16を必要とすると
ともに、各送信アンテナ14,15に専用の増幅器12
1,122をそれぞれ必要とするため構成が複雑になる
ばかりでなく、コストアップにもなる。
【0014】また、すでに上記第1従来例を導入してい
る個人認識システムを円偏波対応とするため、その送信
系を上記第2従来例に代えようとする場合には、送信器
全体を交換しなければならないため経済的ではない。
【0015】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、2つの送信コイルを直
交配置として回転磁界(円偏波)を発生させるにあたっ
て、90゜移相器によることなく簡単に回転磁界を作り
出して無指向性を実現できるようにしたアンテナ装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の第1発明は、ともにコイルとコンデンサとの
直列共振回路からなる第1および第2アンテナ素子を含
み、上記第1および第2アンテナ素子を送信部もしくは
受信部の給電手段に対して並列に接続するとともに、そ
れらの各コイルの中心軸(磁界発生方向)を互いに直交
するように配置し、かつ、上記第1アンテナ素子の共振
周波数をf1,上記第2アンテナ素子の共振周波数をf
2として、それらの共振周波数f1,f2を上記各アン
テナ素子の直列共振回路に流れる電流間に実質的に90
゜の位相差が生ずるように設定したことを特徴としてい
る。
【0017】各アンテナ素子の共振周波数は、コンデン
サのC(静電容量)成分,コイルのL(インダクタン
ス)成分により調整できるが、アンテナ素子として、棒
状の磁性体に一対のコイルメンバーを所定の間隔を置い
て同軸的に巻回してなるバーアンテナを採用する場合に
は、その各コイルメンバーの間隔を調整することによ
り、コイルのインダクタンスを容易に可変とすることが
できる。
【0018】また、アンテナ素子として、一対のコイル
メンバーを備えたループコイルを採用する場合には、そ
の各コイルメンバーの中心軸を相対的にずらすか、各コ
イルメンバー間の距離を変えることにより、コイルのイ
ンダクタンスを容易に可変とすることができる。なお、
可変コンデンサを用いて共振周波数を調整してもよいこ
とはもちろんである。
【0019】また、本願の第2発明は、ともにコイルと
コンデンサとの直列共振回路からなる第1,第2および
第3アンテナ素子を含み、上記各アンテナ素子を送信部
もしくは受信部の給電手段に対してそれぞれ並列に接続
するとともに、上記各アンテナ素子の中心軸(磁界発生
方向)をそれぞれX軸,Y軸およびZ軸方向とし、か
つ、上記第1アンテナ素子の共振周波数をf1,上記第
2アンテナ素子および上記第3アンテナ素子の共振周波
数をそれぞれf2として、共振周波数f1,f2を、上
記第1アンテナ素子の直列共振回路に流れる電流と、上
記第2アンテナ素子および上記第3アンテナ素子の各直
列共振回路に流れる電流との間に実質的に90゜の位相
差が生ずるように設定し、上記第1アンテナ素子を上記
給電手段に対して接続した状態で、上記第2アンテナ素
子および上記第3アンテナ素子を切替スイッチを介して
上記給電手段に交代的に接続することを特徴としてい
る。
【0020】この第2発明によれば、X軸,Y軸および
Z軸の各方向に回転磁界を発生させることができる。し
たがって、例えば受信器側の受信コイルが一つだけであ
っても、3軸どの方向に回転しとしても無指向性とな
る。なお、上記第2アンテナ素子および上記第3アンテ
ナ素子は、それらの直列共振回路を構成するコンデンサ
を共用することができる。
【0021】なお、本発明のアンテナ装置は、上記従来
例で説明した個人認識システムの送信系・受信系のみな
らず、例えば自動車のキーレスエントリーシステム,病
院での患者監視システム,さらには物流分野の商品仕分
けシステムなどの送信系・受信系のアンテナにも適用可
能である。
【0022】
【発明の実施の形態】まず、図1に本願の第1発明の実
施形態の基本的な構成を示す。このアンテナ装置は送信
系のもので、一つの発振器30と、2つのアンテナ素子
40,50とを備えている。
【0023】アンテナ素子40はコンデンサ41とコイ
ル42の直列共振回路からなり、同じくアンテナ素子5
0もコンデンサ51とコイル52の直列共振回路からな
る。アンテナ素子40,50は、発振器30に対して並
列に接続されている。アンテナ素子40のコイル42
と、アンテナ素子50のコイル52は、それらの中心軸
(磁界発生方向)が互いに直交するように配置されてい
る。
【0024】図2を併せて参照して、発振器30の発振
周波数をf0,アンテナ素子40の共振周波数をf1,
アンテナ素子50の共振周波数をf2とすると、例えば
一方のアンテナ素子40の共振周波数f1は、発振器3
0の発振周波数f0に対して45゜の位相遅れを持つよ
うに調整される。
【0025】これに対して、他方のアンテナ素子50の
共振周波数f2は、発振器30の発振周波数f0に対し
て45゜の位相進みを持つように調整される。これによ
り、アンテナ素子40に流れる電流と、アンテナ素子5
0に流れる電流との間の位相差が実質的に90゜となる
ため、このアンテナ装置から発生される磁界は、アンテ
ナ素子40,50の各電波を合成してなる回転磁界(円
偏波)となる。
【0026】図3(A)に示すように、コイル42,5
2はともにループコイルであってもよいし、図3(B)
に示すように、例えば一方のコイル42にループコイル
を採用し、他方のコイル52を棒状の磁性体(好適には
フェライト)に導線を巻回してなるバーアンテナとして
もよい。
【0027】さらには、図4(A)に示すように、コイ
ル42,52をともにバーアンテナとしてもよい。その
場合には、コアとしてのフェライトバーに図4(B)に
示す十文字状のフェライトバー101を用いることが各
コイル42,52を直交配置とするうえで好ましい。
【0028】また、図5に示すように、各コイル42,
52を皿状に形成された金属製のケース102内に収納
してもよい。図5(A)は、ともにバーアンテナからな
るコイル42,52(図4(A)参照)をケース102
内に収納した状態の断面図で、図5(B)はその正面図
である。
【0029】これによれば、このアンテナ装置を例えば
壁に掛ける場合などにおいて、ケース102の裏面側の
影響が大幅に減少させることができ、また、感度を有す
るエリアをアンテナの正面方向に限定することができ
る。
【0030】なお、図5(C)に示すように、ケース1
02内に入れるコイル42,52のうち、例えば一方の
コイル42をループコイルとし、他方のコイル52をバ
ーアンテナとする場合には、ループコイルをケース底面
から浮かせる必要がある。
【0031】次に、各アンテナ素子40,50の共振周
波数の調整方法について説明する。共振周波数はコンデ
ンサ41,51のC(静電容量)成分によっても調整で
きるが、コイル42,52のL(インダクタンス)成分
は組立時に調整できるので、インダクタンスを調整する
ことが好ましい。
【0032】図6はコイル42,52がループコイルで
ある場合の調整例で、ここでは説明の便宜上、一方のコ
イル42を例にして説明する。インダクタンス可変とす
るため、コイル42を一対のコイルメンバー421,4
22にて構成する。なお、コイルメンバー421,42
2の各導線は直列巻きである。
【0033】図6(A)に示すように、コイルメンバー
421,422を相対的に横方向ずらしてコイルの重な
り量を変化させる。図6(B)に示すように、コイルメ
ンバー421,422をそれらの共通の所定点を中心と
して相対的に回転させてコイルの重なり量を変化させ
る。図6(B)に示すように、コイルメンバー421,
422間の距離を変化させる。いずれの方法によって
も、コイル42,52のインダクタンスを変化させるこ
とができる。
【0034】図7はコイル42,52がバーアンテナで
ある場合の調整例で、ここでも説明の便宜上、一方のコ
イル42を例にして説明する。バーアンテナは、フェラ
イトバー44に導線を螺旋状に巻回してなるが、インダ
クタンス可変とするため、図7(A)に示すように、一
対のコイルメンバー423,424を所定の間隔L1を
置いて巻回形成する。これによれば、その間隔L1によ
ってインダクタンスを可変とすることができる。
【0035】図7(B)は別の例で、フェライトバーと
して2本のフェライトバー441,442を用い、1本
の連続した導線にてその各々にコイルメンバー423,
424を形成する。この場合には、各フェライトバー4
41,442を同軸的に位置合わせした状態で相対的に
スライド可能に支持するガイドレール103を用いるこ
とが好ましく、フェライトバー441,442間の間隔
L2を調整することにより、コイル42,52のインダ
クタンスを変化させることができる。
【0036】次に変形例として、図8に示すように、ア
ンテナ素子40とアンテナ素子50とに、発振器30の
出力を増幅する増幅器43,53をそれぞれ設けて、各
アンテナ素子の磁界強度を調整可能とすることもでき
る。
【0037】また、図9に示すように、アンテナ素子4
0,50の並列回路の入力側と発振器30との間に、正
相アンプ61を介装するとともに,アンテナ素子40,
50の並列回路の出力側と発振器30との間に、逆相ア
ンプ(位相反転増幅回路)62を介装するH型フルブリ
ッジ接続を採用することにより、低い電源電圧にてもよ
り強い磁界を作ることができる。
【0038】上記図8および図9の変形例において、各
アンプ43,53,61,62の出力波形は正弦波でも
方形波のいずれでもよい。仮に、方形波であっても、ア
ンテナ素子40,50は共振回路であるため、磁界は正
弦波形となる。
【0039】図10に示すように、このアンテナ装置は
受信器(例えば、図12の第1従来例で説明した個人認
識システムのIDカード20)の受信アンテナにも適用
可能である。
【0040】これによれば、受信器の受信増幅回路70
を各アンテナ素子40,50に共用することができると
ともに、90゜移相器も不要となる。なお、受信増幅回
路70は、入力インピーダンスの低い増幅回路で、例え
ばイマジナリショートのオペアンプを使用することがで
きる。
【0041】次に、図11により、本願の第2発明の実
施形態について説明する。この実施形態は、3つのアン
テナ素子71,72,73を備えており、磁界発生方向
を3次元方向としたものである。図11(A)は各アン
テナ素子のコイルの配置を示す模式図で、図11(B)
はその回路図である。
【0042】各アンテナ素子71,72,73は、発振
器30に対してそれぞれ並列に接続されている。第1ア
ンテナ素子71は、直列共振回路を構成するコンデンサ
711とコイル712とを備えている。
【0043】第2アンテナ素子72および第3アンテナ
素子73は一つのコンデンサ721を共用しており、第
2アンテナ素子72および第3アンテナ素子73の各コ
イル722,732は切替スイッチ74を介してコンデ
ンサ721に交代的に接続される。
【0044】すなわち、切替スイッチ74をコイル72
2側に切り替えることにより、コンデンサ721とコイ
ル722とからなる第2アンテナ素子72の直列共振回
路が構成され、切替スイッチ74をコイル732側に切
り替えることにより、コンデンサ721とコイル732
とからなる第3アンテナ素子73の直列共振回路が構成
されるが、この場合、第2アンテナ素子72の共振周波
数と第3アンテナ素子73の共振周波数は同一である。
【0045】第1アンテナ素子71の共振周波数f1
と、第2アンテナ素子72および第3アンテナ素子73
の各共振周波数f2は、上記第1発明と同じく、発振器
30の発信周波数f0を中心として実質的に90゜の位
相差を持つ。すなわち、第1アンテナ素子71を流れる
電流と、第2アンテナ素子72もしくは第3アンテナ素
子73に流れる電流との間には90゜の位相差が生ず
る。
【0046】この例において、第1アンテナ素子71の
コイル712の中心軸はX軸方向、第2アンテナ素子7
2のコイル722の中心軸はY軸方向、第3アンテナ素
子73のコイル732の中心軸はZ軸方向にそれぞれ配
向されている。図11(A)には、各コイル712,7
22,732がループコイルとして示されているが、バ
ーアンテナであってもよく、また、どれかをループコイ
ルとし、その他をバーアンテナとしてもよい。
【0047】このアンテナ装置によれば、切替スイッチ
74を第2アンテナ素子72側に切り替えるとZ軸を中
心とする回転磁界が得られ、これに対して切替スイッチ
74を第3アンテナ素子73側に切り替えるとY軸を中
心とする回転磁界が得られ無指向性となる。なお、切替
スイッチ74の切替周波数は任意に設定されてよい。
【0048】したがって、受信器に一つのコイルしか設
けられていない場合でも、その受信器の向きにかかわら
す、3軸どの方向でも良好に電波を受信することができ
る。なお、このアンテナ装置も上記第1発明の場合と同
様に、受信器側にも適用可能である。
【0049】なお、上記第2実施形態では、第2アンテ
ナ素子72と第3アンテナ素子73とで一つのコンデン
サ721を共用しているが、第2アンテナ素子72と第
3アンテナ素子73の各々にコンデンサを持たせ、それ
らの各LC直列共振回路を切替スイッチで交代的に切り
替えるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コイルとコンデンサとの直列共振回路からなる第1およ
び第2アンテナ素子を含み、第1および第2アンテナ素
子を送信部もしくは受信部の給電手段に対して並列に接
続するとともに、それらの各コイルの中心軸(磁界発生
方向)を互いに直交するように配置し、かつ、第1アン
テナ素子の共振周波数をf1,第2アンテナ素子の共振
周波数をf2として、それらの共振周波数f1,f2を
各アンテナ素子の直列共振回路に流れる電流間に実質的
に90゜の位相差が生ずるように設定したことにより、
90゜移相器によることなく簡単に回転磁界を作り出し
て無指向性を実現することができる。
【0051】また、上記第1従来例のアンテナ装置を本
発明の無指向性アンテナ装置に交換する場合、送信回路
などは既存のままであってよく、増幅器以降のアンテナ
ユニットのみを交換すればよいため経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1発明の基本的な構成を示す模式図。
【図2】上記第1発明における2つのアンテナ素子の共
振周波数の関係を示す波形図。
【図3】上記アンテナ素子の構成例を示す模式図。
【図4】上記アンテナ素子に適用されるバーアンテナを
示す模式図。
【図5】上記アンテナ素子をケース内に収納した状態を
示す模式図。
【図6】上記アンテナ素子がループコイルである場合の
インダクタンス調整方法を説明するための説明図。
【図7】上記アンテナ素子がバーアンテナである場合の
インダクタンス調整方法を説明するための説明図。
【図8】上記第1発明の変形例を示す模式図。
【図9】上記第1発明の変形例を示す模式図。
【図10】上記第1発明を受信器用とした場合の説明
図。
【図11】本願の第2発明の基本的な構成を示す模式
図。
【図12】第1従来例を示す模式図。
【図13】第2従来例を示す模式図。
【符号の説明】
30 発振器 40 第1アンテナ素子 50 第1アンテナ素子 41,51 コンデンサ 42,52 コイル
フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA02 AA09 AA12 AB04 CA05 DB03 DB05 FA04 FA23 FA24 FA26 FA31 FA32 GA02 GA07 HA06 HA10 JA06 JA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ともにコイルとコンデンサとの直列共振
    回路からなる第1および第2アンテナ素子を含み、上記
    第1および第2アンテナ素子を送信部もしくは受信部の
    給電手段に対して並列に接続するとともに、それらの各
    コイルの中心軸を互いに直交するように配置し、かつ、
    上記第1アンテナ素子の共振周波数をf1,上記第2ア
    ンテナ素子の共振周波数をf2として、それらの共振周
    波数f1,f2を上記各アンテナ素子の直列共振回路に
    流れる電流間に実質的に90゜の位相差が生ずるように
    設定したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記アンテナ素子が、棒状の磁性体に一
    対のコイルメンバーを所定の間隔を置いて同軸的に巻回
    してなるバーアンテナからなり、上記各コイルメンバー
    の間隔を調整することにより、上記コイルのインダクタ
    ンスを可変とした請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 上記アンテナ素子が、一対のコイルメン
    バーを備えたループコイルからなり、上記各コイルメン
    バーの中心軸を相対的にずらすことにより、上記コイル
    のインダクタンスを可変とした請求項1に記載のアンテ
    ナ装置。
  4. 【請求項4】 上記アンテナ素子が、一対のコイルメン
    バーを備えたループコイルからなり、上記各コイルメン
    バー間の距離を変えることにより、上記コイルのインダ
    クタンスを可変とした請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 ともにコイルとコンデンサとの直列共振
    回路からなる第1,第2および第3アンテナ素子を含
    み、上記各アンテナ素子を送信部もしくは受信部の給電
    手段に対してそれぞれ並列に接続するとともに、上記各
    アンテナ素子の中心軸をそれぞれX軸,Y軸およびZ軸
    方向とし、かつ、上記第1アンテナ素子の共振周波数を
    f1,上記第2アンテナ素子および上記第3アンテナ素
    子の共振周波数をそれぞれf2として、共振周波数f
    1,f2を、上記第1アンテナ素子の直列共振回路に流
    れる電流と、上記第2アンテナ素子および上記第3アン
    テナ素子の各直列共振回路に流れる電流との間に実質的
    に90゜の位相差が生ずるように設定し、上記第1アン
    テナ素子を上記給電手段に対して接続した状態で、上記
    第2アンテナ素子および上記第3アンテナ素子を切替ス
    イッチを介して上記給電手段に交代的に接続することを
    特徴とするアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 上記第2アンテナ素子および上記第3ア
    ンテナ素子は、それらの直列共振回路を構成するコンデ
    ンサを共用している請求項5に記載のアンテナ装置。
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