JP3103477B2 - 患者等の検出装置 - Google Patents

患者等の検出装置

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JP3103477B2 JP06061498A JP6149894A JP3103477B2 JP 3103477 B2 JP3103477 B2 JP 3103477B2 JP 06061498 A JP06061498 A JP 06061498A JP 6149894 A JP6149894 A JP 6149894A JP 3103477 B2 JP3103477 B2 JP 3103477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は患者等の検出装置に係
り、特に無線通信によって患者等を検出する患者等の検
出装置に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来か
ら、徘徊患者の移動を検出するために図8に示すよう
に、ポケット型携帯送信機31、ループセンサ32、ル
ープアンテナ33(病室出入口等に設置されている)、
受信機34で構成された徘徊患者の移動検出装置が知ら
れている。この徘徊患者の移動検出装置において、受信
ループアンテナ33はループセンサ32から送られてき
た250KHzの電磁波が常時放射されている。携帯送
信機31を携帯している徘徊患者が受信ループアンテナ
33上を通過すると、受信ループアンテナ33からの2
50KHzの電磁波で携帯送信機31を動作させる。携
帯送信機31から発射された100MHz帯の微弱電波
のうち放射電界成分を受信機34で受信し、その警報信
号により表示器35(図9)から警報音を発する。
【0003】このような徘徊患者の移動検出装置によれ
ば、受信ループアンテナ33を図9に示すように、病室
出入口A、B、C等に複数設置しなければならない場
合、携帯送信機31から発射された100MHz帯の電
波が他の受信機34に飛込んで誤動作するのを避けるた
め各受信機34間を或る程度(20〜30m)離して設
置する必要がある。しかも、受信ループアンテナ33に
はループセンサ32から常時250KHzの電磁波を送
っているため消費電力が多く、さらに携帯送信機31内
に250KHzの電磁波の受信回路と、100MHz帯
の電波の送信回路との両方を備える必要があるため小型
化が困難である。さらに、受信ループアンテナ33を床
や壁内に設置する必要があるため施工性に劣る。
【0004】また、図10に示すように、ポケット型携
帯送信機36、受信機37(病室出入口等に設置されて
いる)、表示器38で構成された徘徊患者の移動検出装
置も知られている。この徘徊患者の移動検出装置におい
て、携帯送信機36は常時310MHzの微弱電波を発
信している。携帯送信機36を携帯している徘徊患者が
受信機37へ一定の距離に接近すると、受信機37がこ
の微弱電波を受信し、警報信号を発し表示器38から警
報音を発する。
【0005】しかしながら、この徘徊患者の移動検出装
置では、放射電磁界領域を利用しているため人体や構造
物の反射により誤検出してしまい検出領域の確度が低
く、また携帯送信機36から発射された電波が他の受信
機37に飛込んで誤動作し他の病室出入口を検出してし
まう。また、これらの装置においては、携帯送信機3
1、36を携帯している複数の徘徊患者からひとりの徘
徊患者を特定することができず、誰が病院施設内の電気
室や機械室等の危険区域に立入ったかがわからないとい
う欠点があった。
【0006】
【発明の目的】この発明はこのような従来の問題点を解
決するためになされたもので、安定した送受信をするこ
とができ、また、携帯送受信機に識別符号を準静磁界で
送信する機能を付加することにより、誰が病院施設内の
危険区域に立入ったかを識別することができる患者等の
検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の患者等の検出装置は、互いに直交した少なく
とも2個の送信微小ループアンテナ、高周波信号を互い
に90゜移相した高周波信号に移相する移相器を含み、
2個の微小ループアンテナを互いに90゜移相した高周
波信号で励磁し2個の微小ループアンテナから微弱電波
を送信する送信部を有し、病室出入口等の検出位置に設
置された送受信機と、互いに直交した少なくとも2個の
微小ループアンテナ、微小ループアンテナの一方に接続
され、送受信機から送信されてきた微弱電波のうち準静
磁界成分を受信する受信部、および微小ループアンテナ
の他方に接続され、受信部に接続された微小ループアン
テナの一方によって受信された準静磁界成分に基づき微
弱電波を送信する送信部から成る携帯送受信機とを備
え、送受信機は携帯送受信機から送信されてきた準静磁
界成分を偏波ダイバーシティー受信する互いに直交した
少なくとも2個の微小ループアンテナを内蔵した受信部
を有し、送受信機の受信部には送受信機の受信部から出
力される検出信号により警報する警報器が接続されてい
るものである。
【0008】また、自己の識別符号を微弱電波に重畳さ
せる識別パルス出力手段が設けられ、識別パルス出力手
段を介して識別符号が重畳された微弱電波を送信する携
帯送受信機と、携帯送受信機から送信されてきた微弱電
波のうち静磁界成分を受信する受信微小ループアンテナ
を内蔵し、病室出入口等の検出位置に設置された送受信
機と、携帯送受信機が送受信機に接近したとき送受信機
から出力される識別符号に基づき識別符号を表示する識
別符号表示手段と、識別符号表示手段が識別符号を表示
したときに鳴動する警報器とを備えたものである。
【0009】
【作用】この患者等の検出装置において、病室出入口等
の検出位置に設置された送受信機の送信部からは、移相
器を介して90゜移相した高周波信号で互いに直交した
2個の微小ループアンテナが励磁され、回転磁界の微弱
電波が送信される。送受信機から送信されてきた微弱電
波のうち準静磁界成分が、患者等が携帯している携帯送
受信機の互いに直交した2個の微小ループアンテナの一
方により受信される。この準静磁界成分に基づき、携帯
送受信機の送信部から微弱電波を互いに直交した2個の
微小ループアンテナの他方により送信する。携帯送受信
機から送信されてきた微弱電波のうち準静磁界成分が、
送受信機の受信部の互いに直交した2個の微小ループア
ンテナにより受信される。そして、携帯送受信機が送受
信機に接近したとき送受信機から出力される検出信号に
基づき警報器が警報音を発する。
【0010】このように、携帯送受信機の2個の微小ル
ープアンテナは互いに直交しているので、互いの磁界に
影響されることなく安定した送受信をすることができ、
また、小型化、軽量化を図ることができる。一方、送受
信機は互いに直交した少なくとも2個の微小ループアン
テナを送受信それぞれに使用しているので、携帯送受信
機との送受信は無指向性となり、安定した送受信をする
ことができる。
【0011】また、識別パルス出力手段が設けられた携
帯送受信機から、微弱電波に重畳された識別符号が送信
される。このような状態で携帯送受信機が送受信機に接
近すると、送受信機は微弱電波に重畳された識別符号を
受信し、この識別符号に基づき識別符号表示手段に識別
符号を表示させ、また、警報器を鳴動させる。このよう
に、携帯送受信機から微弱電波に重畳された識別符号を
送受信機に送信することができるので、誰が病院施設内
の危険区域に立入ったかを識別できるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による患者等の検出装置を痴呆
性老人または徘徊患者の移動検出装置に適用した一実施
例について図面を参照して説明する。この徘徊患者の移
動検出装置は図1に示すように、病室出入口等の検出位
置に設置された送受信機TR1、TR2、…TR10と、徘
徊患者に携帯させる携帯送受信機PTRと、携帯送受信
機PTRが送受信機TR1、TR2、…TR10に接近した
とき送受信機TR1、TR2、…TR10から出力される検
出信号に基づき識別符号(IDコード)を表示し、警報
する識別符号表示手段である識別符号表示装置P1
2、…P4および警報器D1、D2、…D4とを備えてい
る。送受信機TR1、TR2、…TR10は有線で識別符号
表示装置P1、P2、…P4を介して警報器D 1、D2、…
4に接続されている。
【0013】送受信機TR1、TR2、…TR10は、図2
に示すように、AC電源等の電源4に接続され、この電
源4からの電圧を一定にする定電圧回路(Reg.)5と、
定電圧回路5にそれぞれ接続されている送信部2、受信
部3と、後述する携帯送受信機PTRと送受信する送信
バーアンテナ7a、7b、受信バーアンテナ8a、8b
と、波形整形回路11とから構成される。
【0014】送信部2は定電圧回路5から定電圧が供給
され、2MHzの微弱電波を発振する高周波発振器(OS
C)6と、高周波発振器6から出力される高周波信号S
aを90゜移相し高周波信号Sbを出力する移相器6a
と、高周波発振器6からの出力が一方に、移相器6aか
らの出力が他方に印加され微弱電波を送信する互いに直
交した2個の送信微小ループアンテナとしての送信バー
アンテナ7a、7bとから成る。送信バーアンテナ7
a、7bは、それぞれコイルLa、コンデンサCa、コ
イルLb、コンデンサCbの並列共振回路からなり、2
MHzに共振されている。
【0015】受信部3は携帯送受信機PTRから間欠送
信されてきた微弱電波のうち準静磁界成分を偏波ダイバ
ーシティー受信する互いに直交した少なくとも2個の微
小ループアンテナとしての受信バーアンテナ8a、8b
と、受信バーアンテナ8a、8bに誘起された受信信号
のうち450KHzのみを増幅するバンドパス増幅器9
a、9bと、バンドパス増幅器9a、9bを介して出力
された受信信号の強度に比例した電流を出力する電界強
度検出器(RSSI=Radio Signal Strength Indicator)1
0a、10bと、これらの電界強度検出器10a、10
bからの出力を混和する加算器Mixとから成る。
【0016】加算器Mixはコンパレータからなる波形
整形回路11に接続されている。この波形整形回路11
は加算器Mixの出力を波形整形する。このような波形
整形回路11はパーソナルコンピュータ等のディスプレ
イを備えた識別符号表示装置P1、P2、…P4を介して
警報器D1、D2…D4に接続される。これらの識別符号
表示装置P1、P2、…P4および警報器D1、D2…D
4は、携帯送受信機PTRが送受信機TR1、TR2、…
TR10に接近したとき送受信機TR1、TR2、…TR10
から出力される検出信号により識別符号表示装置P1
2、…P4で識別符号を表示し、警報器D1、D2…D4
は警報音を鳴動する。
【0017】携帯送受信機PTRは図3(a)に示すよ
うに、電池23と、電池23からの電圧を一定にする定
電圧回路(Reg.)24と、電池23の電圧検出を行い、
出力があるレベル以下になると出力する電圧検出器25
と、送受信機TR1、TR2、…TR10から送信される微
弱電波の準静磁界成分を受信する受信部21および微弱
電波を間欠送信する送信部22と、送受信機TR1、T
2、…TR10と送受信する送信バーアンテナ25a、
受信バーアンテナ25bとから構成される。
【0018】受信部21は互いに直交した少なくとも2
個の送受信微小ループアンテナとしての送信バーアンテ
ナ25a、受信バーアンテナ25bで、送受信機T
1、TR2、…TR10の送信バーアンテナ7a、7bか
ら90゜移相して送信されてきた微弱電波のうち準静磁
界成分を受信し、受信バーアンテナ25bに誘起された
受信信号のうち2MHzを増幅するバンドパス増幅器2
6と、バンドパス増幅器26を介して出力された受信信
号の強度に比例した電流を出力する電界強度検出器(RS
SI=Radio Signal Strength Indicator)27と、バンド
パス増幅器26および電界強度検出器27の受信ON−
OFFのデューティーを決めるタイマー28およびスイ
ッチング回路29とから成る。
【0019】タイマー28はバンドパス増幅器26およ
び電界強度検出器27の受信ON−OFFのデューティ
ーを決め、スイッチング回路29のスイッチングによ
り、バンドパス増幅器26および電界強度検出器27を
ON−OFFさせ、受信バーアンテナ25bで微弱電波
の準静磁界成分を間欠受信する。送信部22は送受信機
TR1、TR2、…TR10から送信される微弱電波の準静
磁界成分を受信したとき電界強度検出器27からの電流
出力により動作を開始し、送信ON−OFFのデューテ
ィーを出力するタイマー30およびスイッチング回路3
1と、電池23の出力電圧の情報を含み各携帯送受信機
PTRにそれぞれ与えられた識別符号を記憶するID−
ROM33と、タイマ30、ID−ROM33および電
圧検出器25の出力側に接続され、ID−ROM33か
ら読み出した識別符号をパルス出力する識別パルス出力
手段である識別パルス出力回路34と、スイッチング回
路31および識別パルス出力回路34により450KH
zの微弱電波を識別パルスで変調して間欠送信する高周
波発振器(OSC)32とから成り、高周波発振器32の
出力側は微弱電波を間欠送信する送信バーアンテナ25
aと接続される。なお、ID−ROM33に記憶される
識別符号は、複数の徘徊患者が携帯する携帯送受信機P
TR毎に異なる。
【0020】タイマー30は電界強度検出器27からの
電流出力により、送信ON−OFFのデューティーをス
イッチング回路31と識別パルス出力回路34に出力す
る。スイッチング回路31は図3(b)に示すようにス
イッチングにより16msec送信ON、484mse
cOFFの0.5sec周期の信号S1を高周波発振器
32に出力する。識別パルス出力回路34は図3(c)
に示すように高周波発振器32へ信号のスタートを示す
スタートビット、電池23の出力電圧レベルを示す電圧
レベルビットおよび識別符号を示す識別符号ビットから
成る識別パルスS2を信号S1のONと同時に高周波発振
器32に出力する。識別パルスS2のスタートビット、
電圧レベルビット、識別符号ビットは、それぞれ3ビッ
ト、1ビット、4ビットで構成される。電圧レベルビッ
トは、電圧検出回路25が出力するとビットが形成され
る。
【0021】高周波発振器32はスイッチング回路31
から入力される信号S1のONの時動作し、450KH
zの信号を識別パルス出力回路34から出力される識別
パルスS2で変調して、450KHzに共振された送信
バーアンテナ25aから微弱電波を間欠送信する。送信
バーアンテナ7aと7b、受信バーアンテナ8aと8
b、送信バーアンテナ25aと受信バーアンテナ25b
は図4(a)に示すように、ひとつのフェライトコアC
1にそれぞれコイルLa、コイルLbを互いに直交して
巻回する構成となっている。これにより送信バーアンテ
ナ25aと受信バーアンテナ25bは磁界が直交するの
で、互いに磁界の影響を受けることなく送受信すること
ができるため、送信バーアンテナ25aが送信を開始し
ても受信バーアンテナ25bは送信バーアンテナ25a
の磁界の影響を受けない。そのため、携帯送受信機PT
Rは送受信機TR1、TR2、…TR10から放射される準
静磁界エリア内にいる間、安定して識別符号である微弱
電波を送信することができる。そして、送受信バーアン
テナ25a、25bは1本のアンテナで送受信すること
ができるので、携帯送受信機PTRの小型、軽量化を図
れる。
【0022】また、送信バーアンテナ7aと7b、受信
バーアンテナ8aと8b、送信バーアンテナ25aと受
信バーアンテナ25bは図4(b)に示すように、各フ
ェライトコアC2、C3にそれぞれコイルLa、コイルL
bを巻回して互いに直交させてもよく、又は一方の送信
バーアンテナ7a、受信バーアンテナ8a及び送信バー
アンテナ25aを空芯のコイルLaの微小ループアンテ
ナとし、他方の送信バーアンテナ7b、受信バーアンテ
ナ8b及び受信バーアンテナ25bをこのコイルLaの
微小ループアンテナ内に配置し磁束方向を互いに直交す
るようにフェライトコアC3にコイルLbを巻回しても
よい。
【0023】このように構成された徘徊患者の移動検出
装置において、携帯送受信機PTRは送受信機TR1
TR2、…TR10に接近したとき、送受信機TR1、TR
2、…TR10から、常時、発振されている2MHzの微
弱電波の準静磁界をバーアンテナ25bで受信する。送
受信機TR1、TR2、…TR10から放射される磁界は移
相器6aで互いに90゜移相した高周波信号Sa、Sb
に基づいており、送信バーアンテナ7aに最大電流が流
れるときは、送信バーアンテナ7bに流れる電流は最
小、送信バーアンテナ7bに最大電流が流れるときは、
送信バーアンテナ7aに流れる電流は最小となり、結局
送信バーアンテナ7a、7bから放射される準静磁界を
合成すると回転磁界となるため、携帯送受信機PTRの
一方向から成る受信バーアンテナ25bがどのような向
きに配置されても、不感となることはない。
【0024】送受信機TR1、TR2、…TR10の微弱電
波の準静磁界をバーアンテナ25bで受信し、バンドパ
ス増幅器26が2MHzを出力すると、電界強度検出器
27から電流出力をタイマー30に出力する。そして、
携帯送受信機PTRはタイマー30が電界強度検出器2
7からの出力を受け動作すると、高周波発振器32で発
振される450KHzの微弱電波のキャリアを、電界強
度検出器27、タイマー30およびスイッチング回路3
1で決められる送信ON−OFFのデューティーの周期
で発信し、識別パルス出力回路34で出力される識別パ
ルスS2で変調して450KHzに共振された送信バー
アンテナ25aから微弱電波を間欠送信する。
【0025】この際、携帯送受信機PTRは送信バーア
ンテナ25aを使用しており、図5に示すように、放射
される準静磁界F1、誘導電磁界F2、放射電磁界F
3は、それぞれアンテナからの距離Rの3乗、2乗、1
乗に反比例して減衰し、R=λ/2πのときそれぞれ等
しくなり(450KHzの場合107m)、送受信機T
1 TR2、…TR10から数mの範囲では準静磁界F1
のみ存在すると考えてよい。また、この準静磁界F1
電力はアンテナからの距離Rの6乗に反比例して減衰す
る。送受信機TR1、TR2、…TR10の近傍は静磁界成
分に比べて誘導電磁界F2、放射電磁界F3は非常に小さ
く、受信できるのは送受信機TR1、TR2、…TR10
傍(数mの範囲)では静磁界成分だけと考えてよい。
【0026】一般に電波と呼ばれている放射電磁界は電
界と磁界がペアーになって成立っているが、磁界成分は
人体や構造物による反射や、減衰等の影響を受けにくい
伝播特性をもっている。また、静磁界強度は叙上のよう
に距離Rの3乗に反比例して減衰するため、検出距離の
設定が放射電磁界と比べて非常に容易となる。さらに、
静磁界F1の放射特性は図6(a)に示すように大きな
8字特性と、これに直交する小さな8字特性を有してお
り、その合成放射特性は図6(b)に示すような特性を
呈する。このため、放射電磁界F3を利用した放射特性
(図6(c))とは異なり、携帯送受信機PTRの送信
バーアンテナ25aを使用した静磁界F 1の送信は無指
向性となる。
【0027】一方、送受信機TR1、TR2、…TR10
携帯送受信機PTRから間欠送信されてきた微弱電波の
準静磁界を2個のバーアンテナ8a、8bで受信する。
携帯送受信機PTRから送信されてくる準静磁界は送信
アンテナの向きにより偏波が異なるが、2個のバーアン
テナ8a、8bは互いに直交して配置されているため
(図2、図7)、偏波ダイバーシティー受信しており、
携帯送受信機PTRの送信バーアンテナ25aの向きに
よって不感となることはない。なお、携帯送受信機PT
Rの送信バーアンテナ25aが図7においてY軸方向の
磁力線に対しては、理論的には不感となるので、本来な
らば、Y軸方向にも受信バーアンテナが必要であるが、
実験によれば2個のバーアンテナ8a、8bで充分であ
った。
【0028】各バーアンテナ8a、8bに誘起された電
圧は、それぞれバンドパス増幅器9a、9bを介して強
度検出し、電界強度検出器10a、10bはその強度に
比例した電流を出力する。この電界強度検出器10a、
10bからの出力は加算器Mixで混和され、コンパレ
ータからなる波形整形回路11により波形整形パルスを
出力する。このパルス出力はパソコン等のディスプレイ
を備えた識別符号表示装置P1、P2、…P4に印加され
る。
【0029】特定の徘徊患者が携帯した携帯送受信機P
TRの電圧検出器25により電池23の電圧検出を行な
って、携帯送受信機PTRが電池23の出力電圧レベル
の情報を含む識別パルスS2を送信し、送受信機TR1
TR2、…TR10が受信した時、識別符号表示装置P1
2、…P4は、携帯送受信機PTRからの識別符号と電
圧レベルとを検出表示し、警報器D1、D2…D4より警
報音などの警報をする。
【0030】したがって、複数の徘徊患者からひとりの
徘徊患者を特定できるので、誰が病院施設内の電気室や
機械室等の危険区域に立入ったか容易に識別することが
でき、携帯送受信機PTRの電池が切れかかっていない
かを識別することができる。また、本実施例では受信に
バーアンテナを使用しているが、このバーアンテナとし
て他の微小ループアンテナ(岡本次雄著、CQ出版株式
会社、昭和57年10月31日通巻第9版発行、「アマ
チュアのアンテナ設計」第137頁〜第141頁)を使
用することもできる。
【0031】また、本実施例では450KHz、2MH
zのをキャリアとして使用したが、他の周波数帯を利用
しても同様の効果をもたらす。なお、本実施例では互い
に直交した2個の送信微小ループアンテナを使用した携
帯送受信機PTRおよび送受信機TR1、TR2、…TR
10によって識別符号を送受信させたが、これに限らず、
識別符号を送受信することができれば、本実施例以外の
携帯送受信機および送受信機、又は携帯送信機および受
信機でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の患者等の検出装置によれば、互いに直交した少な
くとも2個の送信微小ループアンテナ、高周波信号を互
いに90゜移相した高周波信号に移相する移相器を含
み、2個の微小ループアンテナを互いに90゜移相した
高周波信号で励磁し2個の微小ループアンテナから微弱
電波を送信する送信部を有し、病室出入口等の検出位置
に設置された送受信機と、互いに直交した少なくとも2
個の微小ループアンテナ、微小ループアンテナの一方に
接続され、送受信機から送信されてきた微弱電波のうち
準静磁界成分を受信する受信部、および微小ループアン
テナの他方に接続され、受信部に接続された微小ループ
アンテナの一方によって受信された準静磁界成分に基づ
き微弱電波を送信する送信部から成る携帯送受信機とを
備え、送受信機は携帯送受信機から送信されてきた準静
磁界成分を偏波ダイバーシティー受信する互いに直交し
た少なくとも2個の微小ループアンテナを内蔵した受信
部を有していることにより、携帯送受信機の各微小ルー
プアンテナは互いの磁界に影響されることなく安定した
送受信をすることができ、また、小型化、軽量化を図る
ことができる。一方、送受信機は互いに直交した少なく
とも2個の微小ループアンテナを送受信それぞれに使用
しているので、携帯送受信機との送受信は無指向性とな
り、安定した送受信をすることができる。
【0033】また、自己の識別符号を微弱電波に重畳さ
せる識別パルス出力手段が設けられ、識別パルス出力手
段を介して識別符号が重畳された微弱電波を送信する携
帯送受信機と、携帯送受信機から送信されてきた微弱電
波のうち静磁界成分を受信する受信微小ループアンテナ
を内蔵し、病室出入口等の検出位置に設置された送受信
機と、携帯送受信機が送受信機に接近したとき送受信機
から出力される識別符号に基づき識別符号を表示する識
別符号表示手段と、識別符号表示手段が識別符号を表示
したときに鳴動する警報器とを備えているので、それぞ
れ識別符号の異なる携帯送受信機を携帯している複数の
徘徊患者からひとりの徘徊患者を特定することができ、
誰が病院施設内の電気室や機械室等の危険区域に立入っ
たか容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による徘徊患者検出装置の一実施例を示
すブロック図。
【図2】本発明による徘徊患者検出装置に使用される送
受信機のブロック図。
【図3】図3(a)は本発明による徘徊患者検出装置に
使用される携帯送受信機のブロック図、図3(b)、
(c)は本発明による徘徊患者検出装置に使用される携
帯送受信機から送信される信号を示す信号波形図。
【図4】図4(a)および図4(b)は本発明による徘
徊患者検出装置に使用されるアンテナを示す図。
【図5】本発明による徘徊患者検出装置における送受信
で使用される電磁界強度と距離の関係を示す図。
【図6】図6(a)、(b)は本発明による徘徊患者検
出装置における送受信で使用される静磁界の放射特性を
示す図、図6(c)は従来の徘徊患者検出装置における
放射電磁界の放射特性を示す図。
【図7】本発明による徘徊患者検出装置における送受信
で使用されるアンテナの配置関係を示す図。
【図8】従来の徘徊患者検出装置のブロック図。
【図9】図8の従来の徘徊患者検出装置の適用例を示す
ブロック図。
【図10】従来の徘徊患者の他の検出装置のブロック
図。
【符号の説明】
TR1、TR2、…TR10・・・・・・送受信機 2・・・・・・送信部 3・・・・・・受信部 6a・・・・・・移相器 7a、7b・・・・・・送信バーアンテナ(微小ループアンテ
ナ) 8a、8b・・・・・・受信バーアンテナ(微小ループアンテ
ナ) PTR・・・・・・携帯送受信機 21・・・・・・受信部 22・・・・・・送信部 25a・・・・・・送信アンテナ(微小ループアンテナ) 25b・・・・・・受信アンテナ(微小ループアンテナ) 33・・・・・・ID−ROM 34・・・・・・識別パルス出力回路(識別パルス出力手段) F1・・・・・・静磁界 P1、P2、…P4・・・・・・識別符号表示装置(識別符号表
示手段) D1、D2、…D4・・・・・・警報器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−159263(JP,A) 特開 平3−171279(JP,A) 特開 平6−13946(JP,A) 実開 昭61−74193(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 23/00 - 31/00 G01S 5/00 - 5/14 H04B 5/00 - 5/06 H04B 7/24 - 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交した少なくとも2個の送信微小
    ループアンテナ、高周波信号を互いに90゜移相した高
    周波信号に移相する移相器を含み、前記2個の微小ルー
    プアンテナを前記互いに90゜移相した高周波信号で励
    磁し前記2個の微小ループアンテナから微弱電波を送信
    する送信部を有し、病室出入口等の検出位置に設置され
    た送受信機と、互いに直交した少なくとも2個の微小ル
    ープアンテナ、前記微小ループアンテナの一方に接続さ
    れ、前記送受信機から送信されてきた微弱電波のうち準
    静磁界成分を受信する受信部、および前記微小ループア
    ンテナの他方に接続され、前記受信部に接続された前記
    微小ループアンテナの一方によって受信された準静磁界
    成分に基づき微弱電波を送信する送信部から成る携帯送
    受信機とを備え、前記送受信機は前記携帯送受信機から
    送信されてきた準静磁界成分を偏波ダイバーシティー受
    信する互いに直交した少なくとも2個の微小ループアン
    テナを内蔵した受信部を有し、前記送受信機の前記受信
    部には前記送受信機の前記受信部から出力される検出信
    号により警報する警報器が接続されていることを特徴と
    する患者等の検出装置。
  2. 【請求項2】自己の識別符号を微弱電波に重畳させる識
    別パルス出力手段が設けられ、前記識別パルス出力手段
    を介して前記識別符号が重畳された微弱電波を送信する
    携帯送受信機と、前記携帯送受信機から送信されてきた
    微弱電波のうち静磁界成分を受信する受信微小ループア
    ンテナを内蔵し、病室出入口等の検出位置に設置された
    送受信機と、前記携帯送受信機が前記送受信機に接近し
    たとき前記送受信機から出力される前記識別符号に基づ
    き前記識別符号を表示する識別符号表示手段と、前記識
    別符号表示手段が前記識別符号を表示したときに鳴動す
    る警報器とを備えたことを特徴とする患者等の検出装
    置。
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