JP2003297310A - 蓋体の開閉機構 - Google Patents

蓋体の開閉機構

Info

Publication number
JP2003297310A
JP2003297310A JP2002103077A JP2002103077A JP2003297310A JP 2003297310 A JP2003297310 A JP 2003297310A JP 2002103077 A JP2002103077 A JP 2002103077A JP 2002103077 A JP2002103077 A JP 2002103077A JP 2003297310 A JP2003297310 A JP 2003297310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
opening
cover member
housing
closing mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002103077A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Takakuchi
信之 鷹啄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002103077A priority Critical patent/JP2003297310A/ja
Publication of JP2003297310A publication Critical patent/JP2003297310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被収納物が収納される収納部を閉塞した状態
において水滴や塵埃等の侵入を防止し、且つ部品点数の
増加及び厚み方向の寸法増加を抑制することによって、
更なる小型化及び低コスト化を可能とする。 【解決手段】 被収納物14が収納される収納部15を
有する筐体13に蓋体10が取り付けられて収納部15
を開閉するものであり、蓋体10は、筐体13に回動可
能に取り付けられ、収納部15の開口部15Aを閉塞す
る蓋部材16と、蓋部材16の収納部15と対向する主
面とは反対側の主面に移動可能に取り付けられ、筐体1
3の主面の一部を構成するカバー部材17と、カバー部
材17と一体に蓋部材16が回動されて収納部15の開
口部15Aを閉塞し、カバー部材17が移動されて筐体
13の主面の一部を構成した状態において、カバー部材
17を筐体13に係止する係止手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被収納物が収納さ
れる収納部を有する筐体に取り付けられて収納部の開口
部を開閉する蓋体の開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ポータブルラジオ受信機や、テ
ープレコーダ、ディスクプレーヤ等の携帯可能な電子機
器では、電源として電池が用いられている。このため、
電子機器の筐体には、所定個数の電池が装填される電池
収納部が設けられている。この電池収納部は、通常は筐
体の主面の一部を構成するようにして組み合わされる電
池蓋によって閉塞されている。電池蓋は、従来より種々
の構造があり、例えば電池収納部を半円筒形に構成し、
この電池収納部の開口部を開閉する断面円弧状の電池蓋
を筐体に回動可能又はスライド可能に取り付けたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した携
帯可能な電子機器は、屋外で使用されることも多く、外
部からの水滴等の侵入を防止するため、機器全体を防滴
構造とすることが望まれる。したがって、上述した電池
蓋の開閉機構においても、電池収納部に収納された電池
の浸水による腐食や接触不良の発生等を防止するため
に、電池収納部の開口部を電池蓋によって確実に密閉す
る必要がある。
【0004】従来、防滴構造を採用するものとしては、
例えばタッパや弁当箱等の蓋にパッキンを設けたものが
ある。例えば図18及び図19に示す防滴構造は、被収
納物101が収納される収納部102が設けられた収納
部本体103に対して、この収納部102の開口部10
4を閉塞する蓋体105と、この蓋体105の周囲に設
けられたパッキン106と、このパッキン106を介し
て蓋体105を収納部本体103に保持させるロック部
材107とを有して構成される。この場合、収納部本体
103に回動可能に支持されたロック部材107が蓋体
105を両側から押さえ込むことによって、開口部10
4を閉塞する蓋体105がパッキン106を介して収納
部本体103に押し付けられた状態となる。
【0005】しかしながら、このような防滴構造を上述
した電池蓋の開閉機構に採用した場合には、ロック部材
107のヒンジ機構が体裁側に露出してしまうため、デ
ザインとしての制約が大きくなってしまう。また、蓋体
105とロック部材107の強度が不足している場合に
は、長時間の使用により変形が生じ、十分な機能を果た
せなくなる虞がある。さらに、全体の厚みが増加するこ
とによって小型化が困難となることや、部品点数の増加
によって製造コストが嵩む等の問題が生じてしまう。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の事情
に鑑みて提案されたものであり、被収納物が収納される
収納部を閉塞した状態において水滴や塵埃等の侵入を防
止し、且つ部品点数の増加及び厚み方向の寸法増加を抑
制することによって、更なる小型化及び低コスト化を可
能とした蓋体の開閉機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る蓋体の開閉機構は、被収納物が収納さ
れる収納部を有する筐体に蓋体が取り付けられて収納部
を開閉するものであり、蓋体は、筐体に回動可能に取り
付けられ、収納部の開口部を閉塞する蓋部材と、蓋部材
の収納部と対向する主面とは反対側の主面に移動可能に
取り付けられ、筐体の主面の一部を構成するカバー部材
と、カバー部材と一体に蓋部材が回動されて収納部の開
口部を閉塞し、カバー部材が移動されて筐体の主面の一
部を構成した状態において、カバー部材を筐体に係止す
る係止手段とを有することを特徴としている。
【0008】以上のように、本発明に係る蓋体の開閉機
構では、カバー部材と一体に蓋部材が回動されて収納部
の開口部を閉塞し、カバー部材が移動されて筐体の主面
の一部を構成した状態において、係止手段がカバー部材
を筐体に係止することから、収納部の開口部を閉塞する
蓋部材は、更に係止手段により筐体に係止されたカバー
部材に被覆された状態となる。これにより、収納部を閉
塞した状態において、この収納部の密閉度を向上させる
ことができる。また、この蓋体の開閉機構では、カバー
部材が蓋部材に対してスライド操作されて筐体との係止
状態が解除された後に、このカバー部材と一体に蓋部材
が回動操作されることによって、被収納物が収納された
収納部が開放された状態となる。したがって、部品点数
の増加を抑制しながら、蓋体の開閉操作をいわゆるワン
タッチ操作で行うことができ、操作性の向上が図られる
と共に、蓋部材の回動支点がカバー部材よりも内側に位
置することから、この蓋部材の回動支点を外側に設ける
必要がないので、デザイン性の向上を図ることができ、
厚み方向の寸法増加も抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した蓋体の開
閉機構について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】本実施の形態は、例えば図1に示すよう
に、ヘッドフォンの内部に国内及び海外のラジオ放送等
が受信可能なラジオ受信機を内蔵する、いわゆる耳掛型
ラジオ受信機1に本発明を適用したものである。この耳
掛型ラジオ受信機1は、受信機本体を内蔵する第1のヘ
ッドフォン2と、受信機本体を駆動する電池が収納され
る電池収納部が設けられた第2のヘッドフォン3と、こ
れら第1及び第2のヘッドフォン2,3を連結すると共
に、耳に引っ掛けた状態で保持するための耳掛けバンド
4とを備えて構成される。
【0011】第1のヘッドフォン2は、耳を覆うのに十
分な比較的扁平且つ略楕円状の外筐を有してなり、耳と
対向する主面には、スピーカ5が設けられている。ま
た、このスピーカ5の近傍には、受信放送の受信バンド
を切り替えるバンド切替レバー6や音量を調節するボリ
ュームダイヤル7が設けられている。また、第1のヘッ
ドフォン2には、スピーカ5が設けられた主面とは反対
側の主面に位置して、図示を省略するが、現在の時刻や
スリープ時刻、受信放送の局名、電池残量等のマルチ表
示を行うための液晶表示パネルや、選局/時刻ボタン、
モード切替ボタン等の各種操作を行うための操作ボタン
が設けられている。
【0012】第2のヘッドフォン3は、耳を覆うのに十
分な比較的扁平且つ略楕円状の外筐を有してなり、耳と
対向する主面には、第1のヘッドフォン2のスピーカ5
と一対をなすスピーカ8が設けられている。また、この
スピーカ8の近傍には、電源のON/OFFを切り替え
る電源切替レバー9が設けられている。また、第2のヘ
ッドフォン3には、スピーカ8が設けられた主面とは反
対側の主面に位置して、内部に電池を収納する電池収納
部を開閉する電池蓋10が設けられている。
【0013】耳掛けバンド4は、後頭部側を取り巻くよ
うに湾曲した長尺状の弾性部材からなり、その両端部に
互いのスピーカ5,8が対向するように第1のヘッドフ
ォン2と第2のヘッドフォン3とが取り付けられてい
る。また、この耳掛けバンド4の両側には、スピーカ
5,8を耳に対峙させた状態で保持する耳掛け部11,
12が耳の形状に沿って延長して設けられている。ま
た、この耳掛けバンド4の内部には、第2のヘッドフォ
ン3の電池収納部に収納された電池から、第1のヘッド
フォン2の受信機本体へと電力を供給するための配線
(図示せず。)が設けられている。
【0014】そして、第2のヘッドフォン3には、図
3、図4、図5及び図6に示すように、電池蓋10の内
側に位置する筐体13の一部が内方に向かって半円筒形
に膨出されることによって、電池14が収納される電池
収納部15が形成されている。なお、この電池収納部1
5には、長手方向の両側に位置して周知のプラス端子及
びマイナス端子が設けられており、これら端子は、上述
した耳掛けバンドの配線と電気的に接続されている。
【0015】この電池収納部15を開閉する電池蓋10
は、筐体13に回動可能に取り付けられて電池収納部1
5の開口部15Aを閉塞する蓋部材16と、この蓋部材
16の電池収納部15と対向する面とは反対側の主面に
スライド可能に取り付けられて第2のヘッドフォン3の
外筐の一部を構成するカバー部材17とを有している。
【0016】蓋部材16は、熱による変形が少なく、カ
バー部材17との摺動性に優れた材料、例えばPOM等
の合成樹脂からなり、電池収納部15の開口部15Aに
対応した閉塞部16Aと、この閉塞部16Aの中央部か
ら垂直な方向に延長して形成された支持部16Bとを有
している。閉塞部16Aは、その周囲にパッキン18を
嵌合させる溝部19が形成されている。パッキン18
は、シリコンゴムやCRゴム等からなる、いわゆるOリ
ングであり、この蓋部材16が電池収納部15の開口部
15Aを閉塞した状態において開口部15Aを封止す
る。また、パッキン18は、図14及び図15に示すよ
うに、その断面形状において電池収納部15と対向する
面から開口部15Aの外方に向かって突出するひだ部1
8Aを設けた構成としてもよい。この場合、ひだ部18
Aが開口部15Aを封止した状態において潰れることに
より更に防滴性を向上させることができる。支持部16
Bは、その先端部から互いに逆向きに幅方向に突出する
一対の支軸20を有し、この一対の支軸20が筐体13
の短手方向の一端側に設けられた軸受部21に軸支され
ることによって、蓋部材16が筐体13に対して回動可
能に取り付けられている。また、筐体13には、この蓋
部材16の外形及び厚みに対応した凹部22が形成され
ており、この蓋部材16が電池収納部15の開口部15
Aを閉塞した状態において筐体13の主面と略同一主面
を構成するようになされている。
【0017】カバー部材17は、薄型化を図り且つ強度
を確保するため、例えばABS樹脂等が全体略半球状に
膨出されてなり、これに同じくABS樹脂等をインモー
ルド成形したパネルがボス溶着や接着紙により組み合わ
せることで構成されている。また、肉厚を十分に確保で
きない場合には、多くの溝を形成し、断面略I字状とす
ることで強度を増すことができる。そして、このカバー
部材17は、電池収納部15を閉塞した状態において第
2のヘッドフォン3の外筐の主面の一部を構成する。
【0018】このカバー部材17は、蓋部材16の電池
収納部15と対向する主面とは反対側の主面において、
蓋部材16の回動中心に向かってスライド可能に取り付
けられている。このため、カバー部材17の内面には、
略中央部に位置してスライド方向に沿ったガイドリブ2
3と、このガイドリブ23を挟んだ両側に位置して、一
対のガイド突部24とが突出形成されている。一方、蓋
部材16には、ガイドリブ23が係合されるガイドレー
ル25がスライド方向に沿って形成されており、筐体1
3には、一対のガイド突部24が係合されるガイド溝2
6がスライド方向に沿って形成されている。そして、こ
のカバー部材17の内面には、これらの係合状態を保持
するための押え板27が蓋部材16を挟んで取り付けら
れる。この押え板27は、外力による変形を防ぐため、
短冊状に形成されたSPCC等の金属材料からなり、そ
の主面の両側には、それぞれ位置決め孔28とビス貫通
孔29とがそれぞれ形成されている。一方、カバー部材
17の内面には、押え板27の位置決め孔28と係合さ
れる一対の位置決め突部30と、押え板27のビス貫通
孔29を通してビス31を螺合させるビス孔32Aが形
成されたビス止め突部32とが突出形成されている。し
たがって、このカバー部材17は、蓋部材16を挟んで
位置決めされた押え板27がカバー部材17の内面にビ
ス止めされることによって、蓋部材16の回動中心に向
かってスライド可能に取り付けられている。
【0019】また、このカバー部材17は、付勢手段で
ある捻りコイルバネ33の付勢によって蓋部材16の回
動中心に向う方向とは逆向きに付勢されている。この捻
りコイルバネ33は、一端がカバー部材17の内面に突
出形成された掛止部34に掛止され、他端が蓋部材16
のカバー部材17と対向する主面に突出形成された掛止
部35に掛止されている。これにより、蓋部材16に対
するカバー部材17の脱落も防止することができる。
【0020】また、このカバー部材17の内面には、ガ
イドリブ23の両側に位置して、クリック感を付与しな
がら筐体13に設けられたリブ(図示せず。)と係合さ
れる一対のクリック爪36と、蓋部材の回動中心に向か
う側とは反対側の端縁部に位置して、筐体13の端縁部
に設けられた一対の被係止凹部37と係合される一対の
係止爪38とが設けられている。
【0021】また、押え板27の両端部には、カバー部
材17が蓋部材16の主面に対して離間する方向に移動
するのを規制する一対の規制片39が蓋部材16の回動
中心に向かって突出形成されている。一方、筐体13に
は、これら一対の規制片39が挿脱される一対の規制凹
部40が設けられている。
【0022】また、カバー部材17の内面には、このカ
バー部材17と一体に蓋部材16が回動されて収納部1
5の開口部15Aを閉塞し、このカバー部材17がスラ
イドされて第2のヘッドフォンの外筐の主面の一部を構
成した状態において、蓋部材16を収納部15の開口部
15Aに向かって押圧する複数の押圧リブ41及び押圧
突部42が突出形成されている。
【0023】以上のように構成される耳掛け型ラジオ受
信機1において、本発明を適用した電池蓋10の開閉機
構は、図6に示す電池収納部15を開放した状態から、
先ず、図7に示すように、カバー部材17と一体に蓋部
材16を電池収納部15側へと回動させる。これによ
り、図8及び図10に示すように、蓋部材16が電池収
納部15の開口部15Aを閉塞した状態となる。このと
き、カバー部材17は、捻りコイルバネ33の付勢によ
って蓋部材16の回動中心とは反対側の端部に位置して
いる。
【0024】次に、図11に示すように、蓋部材16が
電池収納部15の開口部15Aを閉塞した状態から、カ
バー部材17を蓋部材16の回動中心に向ってスライド
させる。すると、押え板27の一対の規制片39が筐体
13の一対の規制凹部40に挿入され、カバー部材17
の蓋部材16の主面に対して離間する方向への移動が規
制された状態となる。そして、この状態から、図9及び
図12に示すように、更にカバー部材17を蓋部材16
の回動中心に向かってスライドさせることによって、カ
バー部材17が第2のヘッドフォン3の外筐の主面の一
部を構成した状態となる。このとき、カバー部材17の
一対の係止爪38が筐体13の一対の被係止凹部37に
係合されると共に、一対のクリック爪36が筐体13側
に設けられたリブ(図示せず。)を乗り越える。これに
より、筐体13に対するカバー部材17の浮きを防止
し、適切なクリック感を得ることができ、カバー部材1
7が筐体13に対して適切に係止された状態となる。
【0025】一方、蓋部材16は、カバー部材17が筐
体13に対して係止された状態において、カバー部材1
7の複数の押圧リブ41及び押圧突部42に押圧され
る。これにより、パッキン18が電池収納部15の開口
部15Aとの間で押し潰された状態となる。これによ
り、蓋部材16が電池収納部15の開口部15Aを完全
に密閉した状態とすることができる。さらに、この蓋部
材16は、筐体13に係止されたカバー部材17に被覆
された状態となる。これにより、電池収納部15の密閉
度を向上させることができる。
【0026】以上のようにして、図6に示す電池収納部
15を開放した状態から、図9及び図12に示す電池集
凹部15を閉塞した状態とすることができる。
【0027】これに対して、図9及び図12に示す電池
収納部15を閉塞した状態から、図6に示す電池収納部
15を開放した状態とするには、上述した動作の逆の動
作を行えばよい。すなわち、図9及び図12に示す電池
収納部15を閉塞した状態から、先ず、図11に示すよ
うに、カバー部材17を蓋部材16の回動中心に向う方
向とは逆向きにスライドさせる。すると、カバー部材1
7の一対の係止爪38と筐体13の一対の被係止凹部3
7との係合が解除されると共に、一対のクリック爪36
が筐体13側に設けられたリブ(図示せず。)を逆方向
から乗り越える。これにより、カバー部材17の筐体1
3に対する係止状態が解除される。そして、このカバー
部材17は、図8及び図10に示すように、捻りコイル
バネ33に付勢されながら、蓋部材16の回動中心とは
反対側の端部へとスライドされる。このとき、押え板2
7の一対の規制片39が筐体13の一対の規制凹部40
から離脱される。また、カバー部材17の複数の押圧リ
ブ41及び押圧突部42による蓋部材16への押圧状態
が解除される。
【0028】次に、図7に示すように、カバー部材17
と一体に蓋部材15を電池収納部15側とは反対側へと
回動させる。これにより、図6に示すように、蓋部材1
6が電池収納部15の開口部15Aを開放した状態とな
る。
【0029】以上のようにして、図9及び図12に示す
電池収納部15を閉塞した状態から、図6に示す電池収
納部15を開放した状態とすることができる。
【0030】ところで、この電池蓋10の開閉機構で
は、電池収納部15が開放された状態において、カバー
部材17が捻りコイルバネ33の付勢によって蓋部材1
6の回動中心とは反対側の端部に位置することになる。
これにより、図13中囲み部分Xに示すように、電池収
納部15が開放される際のカバー部材17の端部と筐体
13との干渉を防ぐことができる。また、カバー部材1
7と一体に蓋部材16が回動されて電池収納部15の開
口部15が閉塞される際に、押え板27の一対の規制片
39が筐体13と干渉して折れ曲がるのを防ぐことがで
きる。
【0031】以上のように、本発明を適用した電池蓋1
0の開閉機構では、カバー部材17と一体に蓋部材16
が回動されて電池収納部15の開口部15Aを閉塞し、
カバー部材17がスライドされて筐体13の主面の一部
を構成した状態において、カバー部材17が筐体13に
係止されることから、電池収納部15の開口部15Aを
閉塞する蓋部材16は、更に筐体13に係止されたカバ
ー部材17に被覆された状態となる。
【0032】これにより、電池収納部15を閉塞した状
態において、この電池収納部15の密閉度を向上させる
こと可能であり、電池収納部15に収納された電池14
の浸水による腐食や接触不良の発生等を防止することが
可能である。すなわち、防滴性や防塵性、防砂性等を大
幅に向上させることが可能である。
【0033】また、この電池蓋10の開閉機構では、カ
バー部材17が蓋部材16に対してスライド操作されて
筐体13との係止状態が解除された後に、このカバー部
材17と一体に蓋部材16が回動操作されることによっ
て、電池収納部15が開放された状態となることから、
部品点数の増加を抑制しながら、電池蓋10の開閉操作
をいわゆるワンタッチ操作で行うことが可能である。こ
れにより、操作性を向上させることが可能である。
【0034】また、この電池蓋10の開閉機構では、蓋
部材16の回動支点がカバー部材17よりも内側に位置
することから、この蓋部材16の回動支点を外側に設け
る必要がないので、デザイン性の向上を図ることが可能
であり、厚み方向の寸法増加も抑制することが可能であ
る。
【0035】以上のことから、本発明を適用した電池蓋
10の開閉機構を備える耳掛型ラジオ受信機1では、機
器全体の更なる小型化並びに製造コストの更なる低減が
可能である。
【0036】また、本発明を適用した蓋体の開閉機構の
変形例としては、図16及び図17に示すように、カバ
ー部材17が蓋部材16の主面と平行な面内において回
動可能に蓋部材16に取り付けられた構成であってもよ
い。なお、図16及び図17に示す蓋体の開閉機構にお
いては、上述した電池蓋10の開閉機構と同等な部位に
ついては説明を省略するとともに同じ符号を付すものと
する。
【0037】このカバー部材17の内面には、中心部に
位置してネジ50が螺合されるネジ穴51Aが形成され
たネジ止め突部51が突出形成されている。一方、蓋部
材16のカバー部材17と対向する主面には、このネジ
止め突部51が嵌合される嵌合穴52Aが形成された嵌
合突部52が突出形成されており、この嵌合突部52が
形成された主面とは反対側の主面には、ネジ50の頭部
が嵌合される嵌合凹部53と、この嵌合凹部53の底部
に嵌合穴52Aに嵌合されたネジ止め突部51のネジ穴
51Aにネジ50を螺合させるための貫通孔54とが形
成されている。したがって、このカバー部材17は、蓋
部材16にネジ止めされることによって回動可能に取り
付けられる。なお、このカバー部材17の回動中心は、
必ずしも中心部にある必要はなく、中心部からオフセッ
トした位置に設けることも可能である。
【0038】また、このカバー部材17の内面には、長
手方向の両側に位置して、一対の係止爪55が設けられ
ている。一方、筐体13の長手方向の両側には、これら
一対の係止爪55と相対係合される一対の被係止爪56
が設けられている。したがって、このカバー部材17
は、回動されて第2のヘッドフォン3の外筐の主面の一
部を構成した状態において、一対の係止爪55と一対の
被係止爪56との相対係合によって筐体13に係止され
る。
【0039】以上のように構成される蓋体の開閉機構の
変形例においても、上述した電池蓋10の開閉機構と同
様の効果を得ることが可能であり、電池収納部15を閉
塞した状態において、この電池収納部15の密閉度を向
上させること可能であり、電池収納部15に収納された
電池14の浸水による腐食や接触不良の発生等を防止す
ることが可能である。
【0040】なお、本発明は、上述した電池14が収納
される電池収納部15を開閉する電池蓋10の開閉機構
に限定されず、例えばメモリーカードやコネクタジャッ
ク等が収納される収納部を開閉する蓋体の開閉機構にも
広く適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、カバー部材と一体に蓋部材が回動されて収納部の
開口部を閉塞し、カバー部材が移動されて筐体の主面の
一部を構成した状態において、係止手段がカバー部材を
筐体に係止することから、収納部の開口部を閉塞する蓋
部材は、更に係止手段により筐体に係止されたカバー部
材に被覆された状態となる。これにより、収納部を閉塞
した状態において、この収納部の密閉度を向上させるこ
とが可能である。また、本発明によれば、カバー部材が
蓋部材に対してスライド操作されて筐体との係止状態が
解除された後に、このカバー部材と一体に蓋部材が回動
操作されることによって、被収納物が収納された収納部
が開放された状態となる。したがって、部品点数の増加
を抑制しながら、蓋体の開閉操作をいわゆるワンタッチ
操作で行うことが可能であり、操作性の向上が図られる
と共に、蓋部材の回動支点がカバー部材よりも内側に位
置することから、この蓋部材の回動支点を外側に設ける
必要がないので、デザイン性の向上を図ることが可能で
あり、厚み方向の寸法増加も抑制することが可能であ
る。以上のことから、本発明を携帯可能な電子機器に適
用すれば、機器全体の更なる小型化並びに製造コストの
更なる低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した蓋体の開閉機構を備える耳掛
型ラジオ受信機の外観を示す斜視図である。
【図2】上記蓋体の開閉機構の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図3】上記蓋体の開閉機構の構成を示す透視平面図で
ある。
【図4】図3中線分A−A’による断面図である。
【図5】図3中線分B−B’による断面図である。
【図6】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するため
の図であり、電池収納部が開放された状態を示す斜視図
である。
【図7】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するため
の図であり、カバー部材と一体に蓋部材が回動される状
態を示す斜視図である。
【図8】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するため
の図であり、蓋部材が電池収納部の開口部を閉塞した状
態を示す斜視図である。
【図9】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するため
の図であり、電池収納部が閉塞された状態を示す斜視図
である。
【図10】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するた
めの図であり、蓋部材が電池収納部の開口部を閉塞した
状態を示す透視平面図である。
【図11】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するた
めの図であり、カバー部材がスライドされる状態を示す
透視平面図である。
【図12】上記蓋体の開閉機構の開閉動作を説明するた
めの図であり、電池収納部が閉塞された状態を示す透視
平面図である。
【図13】上記蓋体の開閉機構において、電池収納部が
開放された状態を示す断面図である。
【図14】パッキンの変形例を示す平面図である。
【図15】図14中線分C−C’による断面図である。
【図16】本発明を適用した蓋体の開閉機構の変形例を
示す平面図である。
【図17】図16中線分D−D’による断面図である。
【図18】従来の蓋体の開閉機構を示す平面図である。
【図19】図18中線分E−E’による断面図である。
【符号の説明】
1 耳掛型ラジオ受信機、2 第1のヘッドフォン、3
第2のヘッドフォン、4 耳掛けバンド、5,8 ス
ピーカ、10 電池蓋、11,12 耳掛け部、13
筐体、14 電池、15 電池収納部、15A 開口
部、16 蓋部材、17 カバー部材、18 パッキ
ン、20 支軸、21 軸受部、23 ガイドリブ、2
4 ガイド突部、25 ガイドレール、26 ガイド
溝、27 押え板、31 ビス、33 捻りコイルバ
ネ、36 クリック爪、37 被係止凹部、38 係止
爪、39 規制片、40 規制凹部、41、押圧リブ、
42 押圧突部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被収納物が収納される収納部を有する筐
    体に取り付けられて上記収納部を開閉する蓋体の開閉機
    構において、 上記蓋体は、上記筐体に回動可能に取り付けられ、上記
    収納部の開口部を閉塞する蓋部材と、上記蓋部材の上記
    収納部と対向する主面とは反対側の主面に移動可能に取
    り付けられ、上記筐体の主面の一部を構成するカバー部
    材と、上記カバー部材と一体に上記蓋部材が回動されて
    上記収納部の開口部を閉塞し、上記カバー部材が移動さ
    れて上記筐体の主面の一部を構成した状態において、上
    記カバー部材を上記筐体に係止する係止手段とを有する
    ことを特徴とする蓋体の開閉機構。
  2. 【請求項2】 上記蓋部材は、上記収納部の開口部に対
    応した外形形状を有し、その周囲に上記収納部の開口部
    を封止するパッキンが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の蓋体の開閉機構。
  3. 【請求項3】 上記カバー部材は、上記蓋部材の回動支
    点に向かってスライド可能に上記蓋部材に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の蓋体の開閉機
    構。
  4. 【請求項4】 上記蓋体は、上記カバー部材を上記蓋部
    材の回動支点に向かってスライドする方向とは逆向きに
    付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項3記
    載の蓋体の開閉機構。
  5. 【請求項5】 上記蓋体は、上記カバー部材が上記蓋部
    材の主面に対して離間する方向に移動するのを規制する
    規制手段を有することを特徴とする請求項3記載の蓋体
    の開閉機構。
  6. 【請求項6】 上記蓋体は、上記カバー部材と一体に上
    記蓋部材が回動されて上記収納部の開口部を閉塞し、上
    記カバー部材が移動されて上記筐体の主面の一部を構成
    した状態において、上記蓋部材を上記収納部の開口部に
    向かって押圧する押圧手段を有することを特徴とする請
    求項1記載の蓋体の開閉機構。
  7. 【請求項7】 上記カバー部材は、上記蓋部材の主面と
    平行な面内において回動可能に上記蓋部材に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の蓋体の開閉機
    構。
JP2002103077A 2002-04-04 2002-04-04 蓋体の開閉機構 Pending JP2003297310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002103077A JP2003297310A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 蓋体の開閉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002103077A JP2003297310A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 蓋体の開閉機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003297310A true JP2003297310A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29389141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002103077A Pending JP2003297310A (ja) 2002-04-04 2002-04-04 蓋体の開閉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003297310A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012018771A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Panasonic Corp 電子機器
JP2012018772A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Panasonic Corp 電子機器
JP2012134025A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Casio Comput Co Ltd 携帯機器
WO2013080669A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 防塵構造及び電子機器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012018771A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Panasonic Corp 電子機器
JP2012018772A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Panasonic Corp 電子機器
JP2012134025A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Casio Comput Co Ltd 携帯機器
WO2013080669A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 防塵構造及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5444741B2 (ja) 電子機器
JP4460622B1 (ja) 携帯端末装置
JP4924360B2 (ja) 携帯機器
US20040224556A1 (en) Connecting mechanism for a battery case and a body of a portable electronic device
JP2009238735A5 (ja)
JPH0736563A (ja) 情報処理装置及び前記装置に収容される機器
US20150201512A1 (en) Electronic device and a casing used therefor
US8582023B2 (en) Electronic device with a storage case and lid which is openable/closable and lockable with storage case
JP3915332B2 (ja) 携帯型電子機器
JP2003297310A (ja) 蓋体の開閉機構
JP4370287B2 (ja) 携帯通信機器の端子カバー及びそれを備えた携帯通信機器
JP5962953B2 (ja) 防滴構造および電子機器
KR890003476Y1 (ko) 카세트식 테이프 레코더
JP4473104B2 (ja) カバーのシール構造
JP2002353647A (ja) 筐体の防水装置
JP2705539B2 (ja) ヒンジ
JP3859597B2 (ja) 電池収納装置及びそれを用いた挿耳形補聴器
JPH08274678A (ja) 折り畳み可能な携帯無線機
JP2007305353A (ja) 電子機器の防水構造
JP3395231B2 (ja) 電子機器における電池収納装置
US8779289B2 (en) Electronic apparatus including lid opening and closing mechanism
JP5250970B2 (ja) 電池固定構造及び電子機器
JP5217079B2 (ja) 電池ケース
JP4183829B2 (ja) 蓋体の開閉機構
JPH1075070A (ja) イヤホン収納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080408