JP2003297159A - 生産ライン構造及び生産方法 - Google Patents

生産ライン構造及び生産方法

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JP2003297159A
JP2003297159A JP2002101159A JP2002101159A JP2003297159A JP 2003297159 A JP2003297159 A JP 2003297159A JP 2002101159 A JP2002101159 A JP 2002101159A JP 2002101159 A JP2002101159 A JP 2002101159A JP 2003297159 A JP2003297159 A JP 2003297159A
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assembly jig
jig board
worker
board
boards
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JP2002101159A
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Atsushi Hoshino
敦 星野
Shinichiro Aoki
伸一郎 青木
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネス等の生産を省スペースで効率
的に行わせる。 【解決手段】 周方向に回転する円形の回転コンベア1
と、回転コンベア上に配置された複数の組立治具ボード
2(21〜25)とを備え、組立治具ボードに対して作業
者3(31〜35)が回転コンベア上で作業を行う生産ラ
イン構造を採用した。回転コンベア1に対して外部工程
からのサブアッセンブリ品13の投入部Bと外部工程へ
の完成品14′の排出部Cを設定した。回転コンベア1
に対して外部工程を近接して配置し、組立治具ボード2
と外部工程との間を作業者3が行き来する。複数の組立
治具ボード2を相互に交差する方向に配置した。作業者
3の移動方向を回転コンベア1の回転方向とは逆方向と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤハー
ネスといった製品をターンテーブル状の回転コンベアの
上で生産する生産ライン構造及び生産方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用の組電線であるワイヤハ
ーネスを製造する場合、従来の生産ライン構造において
は、複数枚の布線ボード(組立治具ボード)を斜めに立
てた状態で略長円形状の軌跡でゆっくりと移動させ、作
業者は布線ボートと一緒にゆっくりと歩きながら布線ボ
ード上に電線を配索したり、コネクタを治具固定した
り、電線に保護チューブやプロテクタや防水グロメット
等の部品を組み付けたり、コネクタの導通を検査したり
して、ワイヤハーネスを形成させている。各作業者は一
つの布線ボードでの自分の持ち分の仕事が終わると、移
動反対方向に戻って次の布線ボードに対して仕事を行
う。
【0003】このような複数の組立治具ボードはワイヤ
ハーネスの製造に限らず、種々の製品の組立及び検査に
適用可能である。
【0004】また、図6に示す如く、複数の組立治具ボ
ード31を矢印Gの如く円形の軌跡でゆっくりと移動さ
せつつ、作業者32が組立治具ボード31と共に歩きな
がら、組立治具ボード上に順次製品を組み立てていくこ
とも可能である。
【0005】この場合、各組立治具ボード31は放射状
のスティ(フレーム)33に固定され、スティ33は中
央の駆動部34に連結され、各組立治具ボード31は図
7の如く脚部35に設けたキャスタ36によって床面3
7上を円形の軌跡で移動自在である。図7の両側の組立
治具ボード31は円弧状の軌跡で傾斜しているため、幅
狭に見えているが、各組立治具ボード31の長さはほぼ
同じである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この生
産ライン構造にあっては、作業者32が組立治具ボード
31の動きに合わせて円周軌道上を歩きながら組立や検
査等の作業を行うために、歩くことに神経が奪われて作
業に集中しにくく、作業能率が低下しやすいという問題
や、強制的に歩かせられることにより、作業者の疲労が
大きいという問題があった。また、複数の組立治具ボー
ド31で囲まれたスペース37内では駆動部34やステ
ィ33との干渉の危険があるため作業ができず、大きな
空スペース37が無駄になり、生産ラインが肥大化する
という問題があった。また、各組立治具ボード31がス
ティ33で固定されているために、組立治具ボード31
の着脱が困難で、例えば少量多種生産等において組立治
具ボード31ごと交換して段取り換えを行うことができ
ず、品番切替時の段取りに多くの時間を要するという問
題があった。
【0007】本発明は、上記した点に鑑み、作業能率を
向上させ、また、作業者の疲労を低減させ、また、スペ
ースの無駄を解消させ、また、組立治具ボードの交換を
容易化させ得る生産ライン構造を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る生産ライン構造は、周方向
に回転する円形の回転コンベアと、該回転コンベア上に
配置された複数の組立治具ボードとを備え、該組立治具
ボードに対して作業者が該回転コンベア上で作業を行う
ことを特徴とする。上記構成により、回転コンベア上で
各作業者が各組立治具ボードに対してそれぞれ担当の作
業を行い、作業完了後に隣の組立治具ボードに移動して
同じ担当の作業を行いつつ、作業者が回転コンベアと一
体に回転する。複数の組立治具ボードは回転コンベアと
一体に移動する。
【0009】請求項2に係る生産ライン構造は、請求項
1記載の生産ライン構造において、前記回転コンベアに
対して外部工程からのサブアッセンブリ品の投入部と外
部工程への完成品の排出部が設定されたことを特徴とす
る。上記構成により、最初の組立治具ボードにサブアッ
センブリ品が投入され、サブアッセンブリ品相互の組立
やサブアッセンブリ品に対する部品の組付や検査等が各
組立治具ボード上で行われ、最後の組立治具ボードから
完成品として外部に排出される。投入と排出が回転コン
ベアの回転に同期して(一回転に各一回)行われる。
【0010】請求項3に係る生産ライン構造は、請求項
1又は2記載の生産ライン構造において、前記回転コン
ベアに対して外部工程が近接して配置され、前記組立治
具ボードと該外部工程との間を作業者が行き来可能であ
ることを特徴とする。上記構成により、回転コンベアの
組立治具ボードで担当の作業を終えた余裕のある作業者
が回転コンベアを降りて外部工程へ行き、外部工程での
作業を行い、外部作業終了後に回転コンベアに戻って隣
の組立治具ボードでの作業を行う。これにより、他の作
業担当の忙しい作業者と同期して生産が行われる。
【0011】請求項4に係る生産ライン構造は、請求項
1〜3の何れか1項に記載の生産ライン構造において、
前記複数の組立治具ボードが相互に交差する方向に配置
されたことを特徴とする。上記構成により、複数の組立
治具ボードを略環状に配置しつつ治具ボードで囲まれた
内側のデッドスペースを小さくすることができる。
【0012】請求項5に係る生産方法は、円形の回転コ
ンベア上に複数の組立治具ボードを配置し、各組立治具
ボードに対して作業者が該回転コンベア上で作業を行う
ことを特徴とする。上記構成により、回転コンベア上で
各作業者が各組立治具ボードに対してそれぞれ担当の作
業を行い、作業完了後に隣の組立治具ボードに移動して
同じ担当の作業を行いつつ、作業者が回転コンベアと一
体に回転する。
【0013】請求項6に係る生産方法は、請求項5記載
の生産方法において、前記回転コンベアに対して外部工
程からサブアセンブリ品の投入と外部工程への完成品の
排出とを行い、各作業者が各組立治具ボードにおける担
当の作業を完了した後、投入側から排出側へ向かう方向
に隣接の組立治具ボードへ移動することを特徴とする。
上記構成により、最初の組立治具ボードにサブアッセン
ブリ品が投入され、サブアッセンブリ品相互の組立やサ
ブアッセンブリ品に対する部品の組付や検査等が各組立
治具ボード上で行われ、最後の組立治具ボードから完成
品として外部に排出される。この一サイクルの作業で一
つの完成品が生産された後、各作業者はそれぞれ隣接の
組立治具ボードに移動して再度同じ作業を行う。このサ
イクルを繰り返して複数の完成品が効率的に生産され
る。
【0014】請求項7に係る生産方法は、請求項6記載
の生産方法おいて、前記作業者の移動方向が前記回転コ
ンベアの回転方向とは逆方向であることを特徴とする。
上記構成により、作業者が次(隣接)の組立治具ボード
を待ち受けつつその組立治具ボードに向けて移動する形
となる。これにより、作業者の絶対位置が変わらず、作
業者が外部工程との間を行き来する時間が低減される。
【0015】請求項8に係る生産方法は、請求項5〜7
の何れか1項に記載の生産方法において、前記作業者が
前記組立治具ボードと外部工程との間を行き来して両方
の作業を行うことを特徴とする。上記構成により、回転
コンベアの組立治具ボードで担当の作業を終えた余裕の
ある作業者が回転コンベアを降りて外部工程へ行き、外
部工程での作業を行い、外部作業終了後に回転コンベア
に戻って隣の組立治具ボードでの作業を行う。これによ
り、他の作業担当の忙しい作業者と同期して生産が行わ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図2は、本発明に係る生産
ライン構造の一実施形態を示すものである。この生産ラ
イン構造はワイヤハーネスの製造工程に適用されるもの
であり、低い速度で矢印Aの如く回転するターンテーブ
ル状の回転コンベア1と、回転コンベア1上に適宜形態
に配置される複数の組立治具ボード2(21〜25)とを
備え、回転コンベア1上に作業者3(31〜35)が乗っ
た状態で回転コンベア1と作業者3とが一体に回転する
ことを特徴としている。
【0017】回転コンベア1は例えば水平な円形の基板
部4と、基板部4の外周に垂下された周壁部5(図2)
とで構成され、基板部の中心が軸部(図示せず)で床6
に回転自在に支持され、周壁部5の内面にラック(図示
せず)が環状に設けられ、ラックにピニオン(図示せ
ず)が歯合し、ピンオンが減速ギヤ(図示せず)を介し
てモータ(図示せず)で駆動されることで、回転コンベ
ア1が低速で回転される。回転コンベア1の駆動手段は
これらに限るものではなく、例えば中心の軸部(図示せ
ず)を直接駆動させ、基板部4の下面に設けた車輪(図
示せず)を床6上の環状のレール(図示せず)に係合さ
せる等、種々の形態を適用できる。
【0018】組立治具ボード2は図2の如く四本の脚部
7で支持された傾斜状のボード本体8を備え、脚部7は
回転コンベア1の基板部4にボルト等で固定、ないしは
単に脚部7の先端面を基板面4に当接させ、ないしは脚
部7に設けたキャスタ(図示せず)を回動不能にロック
させた状態で固定されている。ボード本体8は作業の種
類によって角度を変えられるものであってもよい。図2
で符号9は治具ボード前側の保護カバーである。組立治
具ボード2は回転コンベア1と一体に矢印Aの如く同一
方向に低速で回転する。
【0019】図1の如く各組立治具ボード2は相互に交
差する如く、且つ各組立治具ボード2の中心2aが同一
円上に位置するように配列されることが好ましい。本形
態で組立治具ボード2は五つ用いられ、各組立治具ボー
ド2は正五角形の中心に向けて縮径方向に等しい距離で
平行移動した状態となっており、各組立治具ボード2で
囲む内側のスペース10は、正五角形に各組立治具ボー
ド2を配置した場合よりも小さくなっている。各組立治
具ボード2の中心2aを結ぶ線は正五角形となってい
る。この正五角形の中心は回転コンベア1の中心に一致
している。各組立治具ボード2の一端2bは少しの隙間
11をもって隣の組立治具ボード2に接し、他端2cは
作業者3が行き来できる程度の間隔12を空けて回転テ
ーブル1の外周側に位置している。
【0020】組立治具ボード2の数は五つに限るもので
はなく、三つでも六つ以上であっても構わない。何れの
場合にも各組立治具ボード2は、内側のスペース(デッ
ドスペース)10が縮減される様に配列されていること
が好ましい。その場合、各組立治具ボード2の長さが同
一であれば、各組立治具ボード2の中心2aは同一円上
に位置する。
【0021】組立治具ボード2の数が二つである場合は
対向して配置させることが好ましい。無論、三つ以上の
組立治具ボード2を並列や背合わせ状に配置することも
可能である。これら組立治具ボード2の移動は、脚部7
(図2)のボルトやキャスタ(図示せず)のロックを外
すことで簡単に行うことができる。組立治具ボード2は
例えば製造するワイヤハーネスの品番に応じて容易に交
換することができる。
【0022】図1の如く各組立治具ボード2の外側の位
置において回転コンベア1の上の作業者3が立って作業
を行う。本実施形態では第一の組立治具ボード21が配
索工程、第二の組立治具ボード22が配索・外装工程、
第三の組立治具ボード23が外装工程、第四の組立治具
ボード24が導通検査工程、第五の組立治具ボード25
外観検査・包装工程となっている。第一〜第五の組立治
具ボード21〜25は作業順に且つ回転コンベア1の回転
方向に順に配列されている。第一の組立治具ボード21
が第一の工程であり、以下第二,第三,第四の組立治具
ボード22〜24の順で、第五の組立治具ボード25が最
終工程である。
【0023】第一の組立治具ボード(配索工程)21
外部(回転コンベア外側)の工程からサブアッセンブリ
(サブアッセンブリ品)であるサブワイヤハーネス13
が矢印Bの如く投入される。第一の組立治具ボード21
の回転反対方向の隣の第五の組立治具ボード(外観検査
・包装工程)25から完成品14′であるワイヤハーネ
スが矢印Cの如く外部に排出される。図1で符号Bを投
入部、符号Cを排出部と設定する。サブワイヤハーネス
の投入及び完成品14′の排出は、回転コンベア1の一
回転毎に行われる。すなわち回転コンベア1が一回転す
る間に所要のワイヤハーネスが完成される。回転コンベ
ア1は作業者3に対するペースメーカーとしても作用す
る。従来と違って作業者3はコンベアを追って歩かなく
て済むから、疲労が大幅に軽減される。
【0024】第五の組立治具ボード(外観検査・包装工
程)25は完成品14′を排出することで第一の組立治
具ボード(配索工程)21となり、第四の組立治具ボー
ド(導通検査工程)24は導通検査を完了することで第
五の組立治具ボード(外観検査・包装工程)25とな
り、第三の組立治具ボード(外装工程)23は外装を完
了することで第四の組立治具ボード(導通検査工程)2
4となり、第二の組立治具ボード(配索・外装工程)22
は配索・外装を完了することで第三の組立治具ボード
(外装工程)23となり、第一の組立治具ボード(配索
工程)21は配索を完了することで第二の組立治具ボー
ド(配索・外装工程)22となる。何も作業をしていな
い初期状態においては各組立治具ボード2は全く同じも
のである。
【0025】各作業者3は作業完了と同時に隣の新たな
組立治具ボード2に移動して同様の作業(配索担当であ
れば配索作業、導通検査担当であれば導通検査作業)を
行う。作業者3の移動方向は回転コンベア1の回転方向
とは反対の方向になるように各工程の位置を設定するこ
とが作業性及び作業者の耐疲労性の観点から好ましい。
作業者3が回転コンベア1上を移動しても各作業者3の
絶対位置はほぼ一定となるように(例えば作業者31
外部工程のバッファ23と切断圧着機18の近くに常に
位置するように)回転コンベア1の速度が設定されるこ
とが好ましい。
【0026】サブワイヤハーネス13は回転コンベア1
から近い外部のバッファ23に一部貯留されている。バ
ッファ23に隣接して外部のサブアッセンブリ工程15
が配置されている。バッファ23から第一の組立治具ボ
ード(配索工程)21へのサブワイヤハーネスの投入
は、サブアッセンブリ工程15の作業者16ではなく、
第一の組立治具ボード(配索工程)21の作業者31が行
う。
【0027】サブアッセンブリ工程15では各種形態の
サブワイヤハーネスが製造される。サブワイヤハーネス
は一本ないし複数本の端子付き電線の一端又は両端の端
子(図示せず)をコネクタハウジング(図示せず)に挿
入係止させることで構成される。各サブワイヤハーネス
は例えば種類毎に電線保持具(図示せず)に電線部分を
挟持させた状態でバッファ23に貯留されることが好ま
しい。
【0028】サブアセンブリ工程15に隣接して外部の
手加工工程17が配置されている。手加工工程17は少
量生産の端子付き電線(図示せず)を製造するために、
手動操作で電線の端末を皮剥きしたり、電線の端末に端
子を圧着させたりする工程である。
【0029】手加工工程17に隣接して、前記サブアッ
センブリ工程15と手加工工程17とで略コの字を描く
ように切断圧着機(自動切断圧着工程)18が配置され
ている。切断圧着機18は前記バッファ23に対向し
て、回転コンベア1の近くに配置されている。切断圧着
機18は自動で電線を所要長さに切断し、切断した電線
の端末を自動皮剥きし、皮剥きした端末に端子を自動圧
着させるものである。切断圧着機18で製造された端子
付き電線は自動的に搬送されつつ、例えば電線保持具
(図示せず)で保持された状態となり、例えばサブアッ
センブリ工程15の作業者16がその保持具ごとサブア
ッセンブリ工程15に運ぶ。
【0030】切断圧着機18の操作は回転コンベア1の
第一の組立治具ボード(配索工程)21の作業者31がサ
ブ的に兼ねて行う。図1に鎖線の矢印Dで示す如く、第
一の組立治具ボード(配索工程)21の作業者31が例え
ば第一の組立治具ボード21上でのサブワイヤハーネス
の配索作業を終えた段階(手の空いた段階)で回転コン
ベア1を降りて切断圧着機18に行って端子圧着作業
(ボタン操作等)を行い、それが終わった段階で実線の
矢印Eの如く、バッファ23から次のサブワイヤハーネ
スを受け取って回転コンベア1上の第一の組立治具ボー
ド(配索工程)2 1に戻り、次のサブワイヤハーネスの
配索を行う。作業者31が第一の組立治具ボード(配索
工程)21を離れてから戻るまでの時間は比較的短く、
第一の組立治具ボード21は未だ切断圧着機18の近く
に位置している。
【0031】なお、第一の組立治具ボード(配索工程)
1の作業者31ではなく、第二の組立治具ボード(配索
・外装工程)22の作業者32又は第三の組立治具ボード
(外装工程)23の作業者33が切断圧着機18の操作を
サブ的に兼ねてもよい。その場合、第一の組立治具ボー
ド(配索工程)21の作業者31はサブワイヤハーネスの
バッファ23と第一の組立治具ボード21との間を往復
するのみでよい。どの作業者が切断圧着機18の操作を
行うかは、工数的に余裕のある作業者が切断圧着機18
に接近した時点で行うように工程設定される。これによ
り、各組立治具ボード(各工程)2の何れかの作業者3
が手すきになることなく、作業者全員が同じ歩調で効率
良く作業を行うことができる。
【0032】また、図1で第一の組立治具ボード(配索
工程)21の作業者31が第一の組立治具ボード上での作
業を終えた後、第二の組立治具ボード(配索・外装工
程)2 2に行って配索作業を行うようにすることも可能
である。また、第二の組立治具ボード(配索・外装工
程)22の作業者32が第二の組立治具ボード22での作
業を終えた後、第三の組立治具ボード(外装工程)23
に行って外装作業を行うようにすることも可能である。
【0033】この場合、第一の組立治具ボード21での
配索作業と第二の組立治具ボード22での配索作業とを
一人の作業者31が兼ねて行い、第二の組立治具ボード
2での外装作業と第三の組立治具ボード33での外装作
業とを一人の作業者33が兼ねて行うようにすること
で、回転テーブル上の作業者は四人で済むことになる。
各作業者31,33は回転コンベア上で各工程間を行き来
することになる。
【0034】以下に図3〜図5を用いて各組立治具ボー
ド2における作業の内容すなわちワイヤハーネスの製造
方法を説明する。
【0035】先ず、第一及び第二の組立治具21,2
の配索工程においては、図3の如くボード本体8の上面
に立設された二股状やフォーク状といった各布線具20
に沿って各種形態のサブワイヤハーネス13(131
133)を配索していく。すなわち、各サブワイヤハー
ネス13のコネクタ部分21を端部の布線具20に引っ
掛けて仮固定させると共に、電線部分22を各布線具2
0に引っ掛けつつ所要形状に屈曲させてワイヤハーネス
の実使用形態に配索していく。
【0036】図3で一番上側に示すサブワイヤハーネス
133は電線22の途中から分岐線22aを出した形態
のものであり、中間と一番下側に示すサブワイヤハーネ
ス132,131は分岐線のない形態のものである。図3
では各サブワイヤハーネス13を略コの字状に屈曲(展
開)させた状態で示しているが、このような形態にボー
ド本体8上に配索されるという意味であり、バッファ2
3(図1)の段階では未だこのように展開されていな
い。
【0037】図3のサブワイヤハーネス13の配索が完
了したら、図1の第二及び第三の組立治具ボード22
3上の外装工程において、図4に示す如く各サブワイ
ヤハーネス13の電線部分に保護チューブ25を被着さ
せたり、電線部分をビニルテープで巻回して結束させた
り、合成樹脂製のプロテクタ(図示せず)を電線部分に
装着させたりする。この工程でワイヤハーネス14が形
成される。
【0038】次いで図1の第四の組立治具ボード24
の導通検査工程において、ボード本体8上に予め設置さ
れた各導通検査具(図示せず)にワイヤハーネス14の
各コネクタ21を嵌合セットして、あるいはボード本体
8とは別に一人の作業者34が回転コンベア1上を持ち
回りする導通検査装置の各導通検査具にワイヤハーネス
14の各コネクタ21を嵌合セットして、各コネクタ間
の導通検査を行う。例えば二つの導通検査具にワイヤハ
ーネス14の両端末のコネクタ21をセットすること
で、二つの導通検査具が導通検査装置(制御部)を介し
て閉回路を構成し、ワイヤハーネス14の導通の有無が
検出される。ここでコネクタ21とはコネクタハウジン
グと端子とで構成されたものである。
【0039】導通検査の結果がOKであれば、図1の第
五の組立治具ボード(外観検査・包装工程)25におい
て、図5に示す如くボード本体8上の各布線具20から
ワイヤハーネス14を外し、矢印Fの如く枝線26を幹
線27側に折り畳んで、部品ケース28に収納する。こ
の状態で図1の外観検査・包装工程から完成品として回
転コンベア1の外部に排出される。
【0040】図5で空になった組立治具ボード25は図
1で第一の組立治具ボード21として配索のために再使
用される。この際、作業者31は回転コンベア1の上を
歩いて第一の組立治具ボード21から第五の組立治具ボ
ード25に移動する。あるいは回転コンベア1から降り
て第五の組立治具ボード25が来るのを待ち受けてもよ
い。回転コンベア1が一回転する間に第一の配索工程か
ら第五の外観検査・包装工程までが完了し、図3のサブ
ワイヤハーネス13から図5のワイヤハーネス(検査O
K品)14が形成される。ワイヤハーネス14を部品ケ
ース28に入れて完成荷姿品(完成品)14′として図
1の矢印Cの如く外部に排出される。
【0041】なお、上記実施形態においては第一の組立
治具ボード(配索工程)21のみで外部工程との行き来
を行っているが、それ以外にも例えば180°反対側の
第三の組立治具ボード(外装工程)23や第四の組立治
具ボード(導通検査工程)24で外部工程との行き来を
させる(例えば外部の部品棚から部品を持ってきたり、
外部の治具棚から検査具を持ってきたりさせる)ことも
可能であり、それにより、回転コンベア1を回転させる
意義が一層効果的に発揮される。外部工程としてはそれ
以外にワイヤハーネスジョイント用の溶接機等が挙げら
れる。
【0042】これら部品棚や治具棚、溶接機や前記切断
圧着機18等は大型で嵩張るから回転コンベア1に搭載
することはできず、回転コンベア1の近傍に配置して、
回転コンベア1を回転させつつそれら外部の機器や棚と
の間で作業者を行き来させることで、ワイヤハーネスの
製造を一定のペースで効率的に行うことができる。
【0043】また、上記実施形態においてはワイヤハー
ネスの製造工程を一例として挙げたが、本発明の生産ラ
イン構造及び生産方法はワイヤハーネス以外にも、組立
治具ボード上に工程順に部品を組み付けていき、検査を
する等して完成させるあらゆる製品について適用可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、請求項1又は5記載の発明
によれば、作業者が回転コンベアと一体に回転すること
で、従来のようにコンベアに沿って作業者が歩き回る必
要がなくなり、作業能率が向上すると共に、作業者の疲
労が軽減される。また、複数の組立治具ボードが回転コ
ンベアと一体に移動することで、従来のように各組立治
具ボードを直接駆動させる必要がなくなり、組立治具ボ
ードが拘束されず、組立治具ボードの配置の自由度が拡
大され、各組立治具ボードで囲まれて生じるデッドスペ
ースも小さくして、スペースの有効活用が図られると共
に、品番毎の組立治具ボードの交換や移動や配置変えも
容易化する。
【0045】請求項2又は6記載の発明によれば、サブ
アッセンブリ品の投入と完成品の排出とが回転コンベア
の回転と同期し、セットでの投入が可能であることか
ら、回転コンベア上に余分なサブアッセンブリ前の製品
及び部品をストックしておく必要がなく、回転コンベア
が小型化・省スペース化される。また、投入部と排出部
を回転コンベアの所望の位置に適宜設定できるから、回
転コンベアに対する外部工程の配置あるいは外部工程に
対する回転コンベア上の配置を自由に設定でき、生産ラ
インの配置の自由度が高まる。また、作業者が一つの組
立治具ボード上での作業を終えた後、隣接の組立治具ボ
ードで同じ作業を行うことで、作業分担性による効率的
な生産が可能となる。
【0046】請求項3又は8記載の発明によれば、工数
的に余裕のある作業者が回転コンベア上の作業と外部工
程の作業を兼ねることで、他の作業者との作業時間が均
等化され、各工程の生産がタイムラグなく同期して効率
的に行われ、それにより生産性が向上する。また、重量
のある製造機や溶接機や容積の嵩張る部品棚等を外部工
程に配置し、回転コンベア上の余裕のある作業者がその
製造機や溶接機や部品棚等に近づいた時点で回転コンベ
アを降りて外部工程の作業を行うことで、作業者が製造
機や溶接機や部品棚等の間を歩き回る必要がなくなり、
生産性が高まると共に、作業者の疲労が軽減される。ま
た、回転コンベア上に重量のある製造機や嵩張る部品棚
等を配置しないから、回転コンベアが小型・軽量化さ
れ、回転コンベアの駆動力も小さくて済み、低コスト化
・省エネルギ化される。
【0047】請求項4記載の発明によれば、複数の組立
治具ボードで囲まれるデッドスペースを小さくしつつ各
組立治具ボードを略環状に配置することができ、回転コ
ンベア上の省スペース化とスペースの有効活用が図られ
ると共に、各組立治具ボードへの作業者の移動をスムー
ズに行え、作業が円滑化される。
【0048】請求項7記載の発明によれば、作業者が同
一もしくは酷似した作業を繰り返し行える事から、習得
作業量の軽減、作業速度の向上等により作業性が向上す
る。また、作業者の絶対位置が変わらず、作業者が外部
工程との間を行き来する時間が低減されるから、生産性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生産ライン構造の一実施形態を示
す平面図である。
【図2】同じく生産ライン構造を示す側面図である。
【図3】生産ライン構造におけるワイヤハーネスの配索
工程を示す分解斜視図である。
【図4】同じくワイヤハーネスの外装工程を示す斜視図
である。
【図5】同じくワイヤハーネスの外装検査・包装工程を
示す分解斜視図である。
【図6】従来の生産ライン構造の一形態を示す平面図で
ある。
【図7】同じく従来の生産ライン構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】 1 回転コンベア 2(21〜25) 組立治具ボード 3(31〜35) 作業者 13 サブアッセンブリ品(サブワイヤハー
ネス) 14′ 完成品(ワイヤハーネスの完成荷姿
品) B 投入部 C 排出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に回転する円形の回転コンベア
    と、該回転コンベア上に配置された複数の組立治具ボー
    ドとを備え、該組立治具ボードに対して作業者が該回転
    コンベア上で作業を行うことを特徴とする生産ライン構
    造。
  2. 【請求項2】 前記回転コンベアに対して外部工程から
    のサブアッセンブリ品の投入部と外部工程への完成品の
    排出部が設定されたことを特徴とする請求項1記載の生
    産ライン構造。
  3. 【請求項3】 前記回転コンベアに対して外部工程が近
    接して配置され、前記組立治具ボードと該外部工程との
    間を作業者が行き来可能であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の生産ライン構造。
  4. 【請求項4】 前記複数の組立治具ボードが相互に交差
    する方向に配置されたことを特徴とする請求項1〜3の
    何れか1項に記載の生産ライン構造。
  5. 【請求項5】 円形の回転コンベア上に複数の組立治具
    ボードを配置し、各組立治具ボードに対して作業者が該
    回転コンベア上で作業を行うことを特徴とする生産方
    法。
  6. 【請求項6】 前記回転コンベアに対して外部工程から
    サブアセンブリ品の投入と外部工程への完成品の排出と
    を行い、各作業者が各組立治具ボードにおける担当の作
    業を完了した後、投入側から排出側へ向かう方向に隣接
    の組立治具ボードへ移動することを特徴とする請求項5
    記載の生産方法。
  7. 【請求項7】 前記作業者の移動方向が前記回転コンベ
    アの回転方向とは逆方向であることを特徴とする請求項
    6記載の生産方法。
  8. 【請求項8】 前記作業者が前記組立治具ボードと外部
    工程との間を行き来して両方の作業を行うことを特徴と
    する請求項5〜7の何れか1項に記載の生産方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1935555A1 (de) * 2006-12-19 2008-06-25 Emil Schmid Maschinen- und Apparatebau GmbH & Co. KG Transportsystem für Baugruppen mit in einem geschlossen Kreislauf umlaufenden, begehbaren Montageplattformen
CN113281349A (zh) * 2020-02-20 2021-08-20 株式会社理光 线束的生产和自动检查装置及生产和自动检查方法

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