JP2003297127A - バックライト装置およびバックライト生成方法 - Google Patents

バックライト装置およびバックライト生成方法

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JP2003297127A JP2002099764A JP2002099764A JP2003297127A JP 2003297127 A JP2003297127 A JP 2003297127A JP 2002099764 A JP2002099764 A JP 2002099764A JP 2002099764 A JP2002099764 A JP 2002099764A JP 2003297127 A JP2003297127 A JP 2003297127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図りつつ、表示パネルの略全域に対
して均一な光を供給することが可能なバックライト装置
を提供すること。 【解決手段】 LED202は単色LEDである。導光
板205は、入射面206に入射した光を、直接または
内部で反射させた後に該導光板205の正面から出射さ
せる。反射板204は、LED202により出射された
光のうち、導光板205の入射面206に直接入射しな
い光、および、光学素子203を通過しても入射面20
6に直接入射しない光を、反射させて入射面206に入
射させる。光学素子203は、該光学素子203がない
場合に入射面206における照度が基準値より高くなる
部分に入射する光の一部を、上記場合に入射面206に
おける照度が基準値より低くなる部分に入射させるよう
に、LED202に対向する面に入射する光を屈折させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルに対し
て光を照射するバックライト装置、および、バックライ
ト装置により光を供給される表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバックライト装置として、特開2
000−231816号公報に開示されたものがある。
この公報に開示されたバックライト装置について、図1
を参照して説明する。図1は、従来技術にかかるバック
ライト装置の構成を示す模式図である。
【0003】図1に示すバックライト装置は、赤色LE
D101と、緑色LED102と、青色LED103
と、コリメータレンズ104〜106と、光ファイバ群
107と、導光板112とを含む。
【0004】赤色LED101、緑色LED102およ
び青色LED103は、それぞれ、赤色光、緑色光およ
び青色光を発する発光ダイオード(LED)である。コ
リメータレンズ104〜106は、それぞれ、赤色LE
D101〜青色LED103が発した放射状の光を平行
な光に変化させる。
【0005】光ファイバ群107は、赤色LEDに対応
した光ファイバ108−1〜nと、緑色LEDに対応し
た光ファイバ109−1〜nと、青色LEDに対応した
光ファイバ110−1〜nとを含む。光ファイバ108
−1〜nの入射端は、赤色LED101に対向して設け
られ、同様に、光ファイバ109−1〜n(110−1
〜n)は、緑色LED102(青色LED103)に対
向して設けられている。
【0006】光ファイバ群107は、赤色LEDに対応
した光ファイバの出射端、緑色LEDに対応した光ファ
イバの出射端、および、青色LEDに対応した光ファイ
バの出射端が、導光板112の入射側面111の一端
(紙面上上部)から多端(紙面上下部)の方向に順次続
くように、該入射側面111に対向して設けられる。す
なわち、光ファイバ108−1、109−1、110−
1、108−2、109−2、110−2、・・・、1
08−(n−1)、109−(n−1)、110−(n
−1)、108−n、109−nおよび110−nが、
上記一端から上記多端の方向に順次続くように、近接し
て配される。
【0007】このような構成によれば、赤色LEDに対
応した光ファイバを出射した赤色光、緑色LEDに対応
した光ファイバを出射した緑色光、および、青色LED
に対応した光ファイバを出射した青色光が、混じり合う
ことにより、白色光が生成される。よって、入射側面1
11の全域にわたって、ほぼ白色に近い光が供給され
る。
【0008】導光板112の入射側面111に入射した
光は、直接または導光板112内で反射を繰り返した後
に、導光板112の上部表面(図1に示す面)から出射
する。導光板112の上部表面を出射した光は、該上部
表面に対向するように設けられる(図示しない)表示パ
ネルに入射する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバックライト装置においては、次のような問題があ
る。すなわち、まず、表示パネルに映し出される画像に
色のむらおよび明るさのむらが生じないようにするため
には、バックライト装置における導光板112が表示パ
ネルの略全域に対して均一な白色光を供給することが求
められる。導光板112が均一な白色光を供給するため
には、光ファイバ群107が導光板112の入射側面1
11に略均一な白色光を供給する必要がある。
【0010】ここで、光ファイバ群107に着目する
と、1本の光ファイバを出射する光は、結局、赤色光、
緑色光および青色光のうちのいずれか1つでしかない。
よって、入射側面111に均一な白色光を供給するため
には、より細い光ファイバをより多く近接させて光ファ
イバ群107を構成して、赤色LEDに対応した1本の
光ファイバ、緑色LEDに対応した1本の光ファイバ、
および、青色LEDに対応した1本の光ファイバを1組
とする単位光ファイバを、相対的に小さい白色光源とし
てみなすことができるようにする必要がある。
【0011】ところが、光ファイバの許容最大曲率(す
なわち許容最小曲率半径)は非常に小さいので、光ファ
イバを自在に曲げて配線することは事実上不可能であ
る。よって、より多くの光ファイバを用いると、光ファ
イバ群107が占める面積が大きくなるので、この光フ
ァイバ群107を備えるバックライト装置のサイズ自体
が大きくなってしまう。さらには、バックライト装置の
構造も複雑となる。これにより、バックライト装置の簡
素化および小型化を実現することが困難となる。
【0012】バックライト装置の小型化を図ろうとすれ
ば、上述した光ファイバの性質上、用いる光ファイバの
総数を抑えなければならない。しかしながら、光ファイ
バの数を少なくすれば、導光板112の入射側面111
に均一な白色光を供給することが困難となり、ひいて
は、表示パネルに映し出される画像に色のむらまたは明
るさのむらが生ずることとなる。
【0013】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、小型化を図りつつ、表示パネルの略全域に対し
て均一な光を供給することが可能なバックライト装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず、導
光板を照射するためのLEDに対して、該導光板の入射
面の略全域に光を照射させることに着目したが、LED
が発した光の入射面における密度が、このLEDの放射
特性に起因して均一とならないことを認識した。そこ
で、本発明者らは、導光板の入射面とLEDとの間に、
該LEDからの光の強度(強弱)に応じて該LEDから
の光の屈折特性を変化させて上記入射面に照射される光
の密度を均一とする光学素子を設けることに着目した。
具体的には、本発明者らは、光学素子を用いて、LED
の光軸からの距離に応じて該LEDからの光の屈折特性
を変化させることを見出し、本発明をするに至った。一
実施形態として、本発明者らは、一実施形態として、L
EDの光軸から所定距離内では、上記入射面に照射され
る照射光の密度を低下させること、および、LEDの光
軸から所定距離を超える位置では、上記所定面に照射さ
れる光の密度を増加させることを見出した。この結果、
1つのLEDが発した光の入射面における密度を略均一
とすることができるので、当然に複数のLEDが発した
各光の入射面における密度も略均一とすることができる
ことから、例えば、赤色LED、緑色LEDおよび青色
LEDを用いれば、入射面の略全域に均一な白色を供給
することができる。
【0015】すなわち、本発明の骨子は、発光素子と該
発光素子に対向する所定面(具体的には例えば導光板の
入射面)との間に、該発光素子からの光の強度に応じて
該発光素子からの光の屈折特性を変化させて、上記所定
面に照射される照射光の密度を均一とするように構成さ
れた光学素子を設けることである。
【0016】本発明にかかるバックライト装置の1つの
特徴は、発光ダイオードと、該発光ダイオードから出力
される光を該発光ダイオードに対向する所定面に導くよ
うに、該発光ダイオードと該所定面との間に設けられた
光学素子と、を備え、該光学素子が、上記発光ダイオー
ドからの光の強度に応じて該発光ダイオードからの光の
屈折特性を変化させることにより、上記所定面に照射さ
れる照射光の密度が均一となるように構成されたことで
ある。
【0017】本発明にかかるバックライト装置の別の特
徴は、上記光学素子が、上記発光ダイオードの光軸から
の距離に応じて該発光ダイオードからの光の屈折特性を
変化させることである。
【0018】本発明にかかるバックライト装置のさらに
別の特徴は、上記光学素子が、上記発光ダイオードの光
軸からの距離に応じて該発光ダイオードからの光の屈折
特性を変化させる複数のレンズ部分を備えており、上記
複数のレンズ部分のうち上記発光ダイオードの光軸から
所定距離内に配置されるレンズ部分が、上記所定面に照
射される照射光の密度を低下させるようになっているこ
とである。
【0019】本発明にかかるバックライト装置のさらに
別の特徴は、上記光学素子が、上記発光ダイオードの光
軸からの距離に応じて上記発光ダイオードからの光の屈
折特性を変化させる複数のレンズ部分を備えており、上
記複数のレンズ部分のうち上記発光ダイオードの光軸か
ら所定距離を超える位置に配置されるレンズ部分は、上
記所定面に照射される照射光の密度を増加させるように
なっていることである。
【0020】本発明にかかるバックライト装置のさらに
別の特徴は、上記光学素子は、少なくとも1つの材料に
より形成されていることである。
【0021】本発明にかかるバックライト装置のさらに
別の特徴は、上記所定面と上記発光ダイオードとの間に
設けられ、該発光ダイオードから出力される光を反射さ
せる反射手段を備え、上記光学素子が、該反射手段に反
射して上記所定面に入射する光に基づいて形成されるこ
とである。
【0022】本発明にかかるバックライト装置のさらに
別の特徴は、上記発光ダイオードが、赤色光を発する発
光ダイオードと、緑色光を発する発光ダイオードと、青
色光を発する発光ダイオードと、を含むことである。
【0023】本発明にかかる液晶表示装置の1つの特徴
は、上記いずれかのバックライト装置の上記光学素子を
介して光が供給されることにより画面表示を行う液晶表
示手段を備えることである。
【0024】本発明にかかるバックライト生成方法の1
つの特徴は、発光ダイオードを用いて、該発光ダイオー
ドに対向する所定面に対して照射する照射工程と、上記
所定面に照射される照射光の密度が均一となるように、
該発光ダイオードと該所定面との間で、上記発光ダイオ
ードからの光の強度に応じて該発光ダイオードからの光
の屈折特性を変化させる屈折工程と、を備えたことであ
る。
【0025】本発明にかかるバックライト生成方法の別
の特徴は、上記屈折工程が、上記発光ダイオードの光軸
からの距離に応じて上記所定面に照射される照射光の密
度を変化させることである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0027】(実施の形態1)本実施の形態では、モノ
クロ方式の液晶表示ディスプレイ(LCD)に対して均
一な光を供給する場合について説明する。
【0028】図2(a)は、本発明の実施の形態1にか
かるバックライト装置を示す正面図である。図2(b)
は、本発明の実施の形態1にかかるバックライト装置を
示す側面図である。
【0029】本実施の形態にかかるバックライト装置2
00は、主に、略平板形状を有する基体201と、該基
体201の上面における各辺に対して設けられた、対応
する辺の長さと略同じ幅および所定の高さを有する平板
状の4つの反射板204と、底面206が基体201の
上面と対向し、底面から上面に向かうにつれて減少する
厚さを有し、かつ、底面付近が完全に反射板204に囲
まれるように設けられた板状の導光板205と、該導光
板205の背面および上面を覆う反射シート207と、
基体201の上面の略中央に設けられた発光ダイオード
(LED)と、該LED202と導光板205の底面2
06との間に設けられた光学素子203と、を含む。
【0030】具体的には、LED202は、単色、例え
ば、赤色、緑色および青色のうちのいずれか1色を発す
る。光学素子203は、導光板205の底面(すなわち
入射面)206の略全域における照度が略均一となるよ
うに、LED202により出射される放射状の光を変換
する。この光学素子203は、例えば、屈折レンズまた
は回折光学素子のような光を曲げることが可能な任意の
光学素子であり、その特性は、LED202の明るさ、
色および放射特性等により決定される。
【0031】導光板205は、例えばアクリル樹脂やポ
リカーボネート等の合成樹脂により形成されており、入
射面206に入射した光を、直接または内部で反射させ
た後に該導光板205の正面から出射させる。なお、図
2に示したもの以外の任意の形状を有する導光板を用い
ることが可能である。反射シート207は、該シートに
入射した光を乱反射させて導光板205の正面から出射
させる。
【0032】反射板204は、LED202により出射
された光のうち、導光板205の入射面206に直接入
射しない光、および、光学素子203を通過しても入射
面206に直接入射しない光を、反射させて入射面20
6に入射させる。また、この反射板204は、該反射板
に入射する光を散乱(拡散)させることにより、導光板
205の入射面206全域における照度を均一にする。
この反射板204については、例えば、アルミニウム等
の任意の材料で構成された板の表面上に、所望の反射率
を有する反射材料を塗布することにより、形成すること
ができる。
【0033】なお、ここでは、LED202が発した光
の利用効率を高めるために、図2に示すように、入射面
206とLED202との間の空間を囲むように反射板
204を設ける例を示しているが、その他の任意の構成
を有する反射板を用いることも可能であることはいうま
でもない。
【0034】次いで、上記構成を有するバックライト装
置の光学的動作について、図2に加えて図3を参照して
説明する。図3は、本発明の実施の形態1にかかるバッ
クライト装置におけるLEDが発した光の作用を示す模
式図である。なお、図3における図2と同一の構成要素
に対しては、図2におけるものと同一の符号が付されて
いる。
【0035】LED202が発した光の多くは、図3に
示すように、光学素子203に直接入射する。LED
は、一般的に、光軸中心に近い部分で光線が密となり光
軸中心から遠い部分で光線が疎となるような放射特性
(配向パターン)を有する。なお、光軸中心からある一
定の距離までは、光線の密度すなわち照度が均一とな
る。このようなLEDの特性によって、図3に示すよう
に、光学素子203における光軸中心に近い部分では、
入射する光線が密となる、すなわち、照度が高くなり、
逆に、光学素子203における光軸中心から遠い部分で
は、入射する光線が疎となる、すなわち、照度が低くな
る。
【0036】したがって、光学素子203を設けず、L
ED202が発した光の多くが直接導光板205の入射
面206に入射すると仮定すれば、LED202の上述
したような特性によって、図4における曲線401で表
現される照度分布、すなわち、光学素子が設けられてい
ない場合の照度分布に示すように、入射面206におけ
る光軸中心に近い部分では照度が高くなり、逆に、入射
面206における光軸中心から遠い部分では照度が低く
なる傾向がある。すなわち、入射面206に均一な光を
供給することが困難となる。なお、図4では、横軸は光
軸中心からの距離を示し、縦軸は入射面における相対照
度を示している。
【0037】そこで、本実施の形態では、LED202
が発した光の強度に応じて、該光の屈折特性を変化させ
る光学素子203を設けている。具体的には、LED2
02の光軸からの距離に応じて、該LED202が発し
た光の屈折特性を変化させる光学素子203を設けてい
る。一実施形態として、光学素子203がないとした場
合に入射面206における照度が基準値より高くなるで
あろう部分に入射する光の一部を入射面206における
照度が基準値より低くなるであろう部分に入射させるよ
うに、入射する光を屈折させる光学素子203を、LE
D202と導光板205との間に設けている。別言すれ
ば、LED202の光軸から所定距離内では、入射面2
06に照射される光の密度を低下させる光学素子203
を、LED202と導光板205との間に設けている。
【0038】具体的には、図4に着目すれば、光学素子
203がないとした場合に入射面における照度が基準値
(ここでは相対照度Z)より高くなるであろう部分、す
なわち、入射面における光軸距離A〜―Aに対応する部
分に入射する光の一部(すなわち、図4における斜線4
03に対応する光)を、入射面における照度が基準値
(ここでは相対照度Z)より低くなるであろう部分、す
なわち、入射面における光軸距離A〜Bに対応する部分
および入射面における光軸距離―B〜―Aに対応する部
分に入射させるように、光学素子203を設ける。これ
により、光学素子203を設けた場合の照度分布は、破
線402により表現される。なお、横軸と曲線401と
により囲まれた部分の面積と、横軸と破線402とによ
り囲まれた部分の面積とは等しくなっている。
【0039】別言すれば、入射する光を導光板205の
長辺の方向へ光を広げるように屈折させる光学素子20
3を設ける。この様子を図5に示す。図5は、光学素子
203を通過した光により照射される入射面206の範
囲の具体例を示す模式図である。なお、図5には、説明
の簡略化のために反射板204を用いていない場合の様
子が示されている。LED202は、入射面206にお
ける位置503に対向する基体201上に配置されてい
る。図5に示すように、LED202による本来の照射
範囲501が導光板205の長辺の方向に広げられた照
射範囲502となるように、光学素子203はLED2
02が発した光を屈折させる。
【0040】なお、上述した基準値については、例え
ば、光学素子203を設けない場合の入射面における
(例えば図4に示すような)照度分布、および、光学素
子203を設けることにより入射面における均一となる
照度、入射面206の面積等を含む様々な要素により、
定めることができる。
【0041】LED201が発した光をこのように屈折
させるには、用いるLED202の配向パターン(光の
指向性)等の様々な特性、LED202と導光板205
との間の距離等の様々な要素を考慮して、光学素子20
3を構成する材料における各部の屈折率を決定する必要
がある。このように各部の屈折率を決定するには、光学
素子203を構成する材料における各部を異なる形状で
形成させる手法を用いることもでき、光学素子203を
構成する材料における各部を異なる材料で形成させる手
法を用いることもでき、さらに各手法を組み合わせた手
法を用いることもできる。
【0042】ここでは、一例として、光学素子を構成す
る材料における各部を異なる形状で形成させる手法を用
いる場合について、さらに図6を参照して説明する。図
6は、本発明の実施の形態1にかかるバックライト装置
における光学素子の具体的な構成例を示す模式図であ
る。なお、図6において、導光板205および光学素子
203については、それらの断面図が示されている。ま
た、図6における図2と同一の構成要素に対しては、図
2におけるものと同一の符号が付されている。図6にお
いて、光学素子203を設けない場合の光線は破線で表
現され、光学素子203を設けた場合の光線は実線で表
現されている。
【0043】光学素子203は、光軸600を中心軸と
する略円柱状の凹レンズ部604と、光軸600を中心
軸とする少なくとも1つの略環状の凹レンズ部、すなわ
ち、例えば略環状の凹レンズ部605〜610と、を組
み合わせた形状を有する。この光学素子203は、例え
ば、プラスチックやガラス等の任意の材料を用いて、全
体において均一となるように形成されている。
【0044】凹レンズ部604は、光軸600を中心軸
とし、半径x1を有する円柱状の凹レンズであって、上
面を略平面とし底面を略凹面とする凹レンズである。こ
の凹面は、所定の曲率半径を有する。
【0045】凹レンズ部605は、光軸600を中心軸
とし、内径x1および外径(x1+x2)を有する環状
の凹レンズであって、上面を略凹面とし底面を略平面と
する凹レンズである。同様に、凹レンズ部606〜61
0は、光軸600を中心軸とし、それぞれ、内径(x1
+x2)および外径(x1+x2+x3)〜内径(x1
+・・・+x6)および外径(x1+・・・+x7)を
有する環状の凹レンズであって、上面を略凹面とし底面
を略平面とする凹レンズである。なお、これら環状の凹
レンズ部の凹面は、所定の曲率半径を有する。また、こ
れら環状の凹レンズ部の底面は、凹レンズ部604の底
面と略同一の平面に位置する。
【0046】環状の各凹レンズ部の幅、すなわち、外径
と内径との差は、光軸からの距離に応じて設けられてい
る。ここでは、環状の各凹レンズ部の幅は、光軸からの
距離が大きい凹レンズ部ほど、すなわち、大きい内径を
有する凹レンズ部ほど、小さい幅を有するように設けら
れている。ここで、光軸600から各環状の凹レンズ部
の方向(紙面上左側)へ向かって見れば、円柱状の凹レ
ンズ部604も環状の凹レンズ部の一部としてみなすこ
とができる。したがって、各凹レンズ部は、x1>x2
>x3>x4>x5>x6>x7(式)を満たすよう
に、設けられている。円柱状の凹レンズ部604の半
径、および、各環状の凹レンズ部の幅をこのように設け
ている理由は、以下の通りである。すなわち、図6でも
明らかなように、光学素子203において、光軸600
に近い部分ほど入射光の照度が高く、光軸600から離
れた部分ほど入射光の照度が低い。よって、導光板20
5の入射面206における照度をより均一とするために
は、LED202が発した光を単に発散させる凹レンズ
を設けるだけでは不充分であり、光軸600からの距離
に応じて屈折の度合いを変化させる凹レンズ群を設ける
必要がある。そこで、光軸600の距離に応じて光学素
子203の屈折の度合いを変化させるために、上記式
を満たすように、円柱状の凹レンズ部604の半径、お
よび、各環状の凹レンズ部の幅を設けている。
【0047】各凹レンズ部は、凹レンズ固有の曲率半径
を有することもできるが、ここでは、光学素子203の
作製を容易とするために、凹レンズの曲面の曲率半径
は、すべて略同一となっている。ここで、円柱状の凹レ
ンズ部604の半径および各環状の凹レンズ部の幅を上
記のように設定することに代えて、各凹レンズ部の凹面
の曲率半径が凹レンズ部に固有の半径となるように、光
学素子203を設けることもできる。これもまた、光軸
600からの距離に応じて光学素子203の屈折の度合
いを変化させることを意図したものであることはいうま
でもない。
【0048】なお、図6には、説明の簡略化のために、
凹レンズ部605〜610の断面のうち、一方(紙面上
左側)の部分のみが示され、他方(紙面上右側)の部分
については、省略されている。当該部分についても、紙
面上右隣に存在していることはいうまでもない。
【0049】また、説明の簡略化のために、円柱状の凹
レンズ部と少なくとも1つの環状の凹レンズ部とを結合
した形状を有するものとして、光学素子203の形状を
説明してきたが、光学素子203は、例えば一枚の板状
の材料に対して切削および研磨等の任意の加工技術を施
すことにより、図6に示すように作製される。
【0050】以上のような構成を有する光学素子203
によれば、光学素子203を構成する各凹レンズ部のう
ち、光学素子203がない場合に入射面206における
照度が基準値より高くなる部分に入射する光を入射する
部分(以下「特定レンズ部」という。)は、この入射す
る光を、この光学素子203がない場合に入射面206
における照度が基準値より低くなる部分に入射させるよ
うに屈折させる。図6に示す例では、各特定レンズ部
は、入射する光を入射面206の長辺方向、すなわち、
矢印Yの方向に屈折させる。
【0051】例えば、LED202が発した光のうち光
路601−1を通る光は、光学素子203がない場合に
は、光路603−1を通って入射面206に入射する。
ここで、光学素子203がない場合に入射面206にお
ける光路603−1を通る光が入射する部分の照度は、
基準値より高いとする。よって、光学素子203におけ
る光路601−1を通る光を入射する凹レンズ部604
は、特定レンズ部である。よって、この凹レンズ部60
4は、光路601−1を通って入射する光を、光学素子
203がない場合に入射面206における照度が基準値
より低くなる部分に入射させるよう屈折させる。この凹
レンズ部604は、入射面206に照射される照射光の
密度を低下させているということもできる。これによ
り、この凹レンズ部604を通った光は、光路603−
1を矢印Yの方向に屈折させた光路602−1を通って
入射面206に入射する。
【0052】光路601−1を通る光を入射する凹レン
ズ部604だけでなく、光学素子203がない場合に入
射面206における照度が基準値より高くなる部分に入
射する光を入射するその他の特定部分(すなわち、凹レ
ンズ部605)もまた、その入射する光が光学素子20
3のない場合に通る光路を矢印Yの方向に屈折させた光
路を通るように、その入射する光を屈折させる形状を有
する。
【0053】他方、LED202が発した光のうち光路
601−2を通る光は、光学素子203がない場合に
は、光路603−2を通って入射面206に入射する。
ここで、光学素子203がない場合に入射面206にお
ける光路603−2を通る光が入射する部分の照度は、
基準値より低いとする。よって、光学素子203におけ
る光路601−2を通る光を入射する凹レンズ部606
は、特定レンズ部ではない。この凹レンズ部606は、
例えば、光路601−2を通って入射する光を、光路6
03−2を矢印Yと逆の方向に屈折させた光路602−
2を通るように屈折させる。この凹レンズ部606は、
入射面206に照射される照射光の密度を増加させてい
るということもできる。
【0054】以上、光学素子203を構成する材料にお
ける各部を異なる形状で形成させて、図6に示すよう
に、入射する光を屈折させる場合について説明したが、
光学素子203を構成する材料における各部を異なる材
料で形成させても、入射する光を同様に屈折させること
も可能である。
【0055】このような光学素子203をLED202
と導光板205との間に設けることにより、図3および
図6に示すように、導光板205の入射面206の略全
域における照度が均一となる。
【0056】次に、図2を参照するに、導光板205の
入射面206に入射した光は、この導光板205を形成
する材料を介して、直接導光板205の正面から出射す
る。あるいは、導光板205の入射面206に入射した
光は、上記材料を介して、反射シート207に入射する
ことにより乱反射した後、または、反射シート207へ
の入射および乱反射を繰り返した後、導光板205の正
面から出射する。以上、本実施の形態にかかるバックラ
イト装置の光学的動作について説明した。
【0057】次に、本実施の形態にかかるバックライト
装置を備えたLCD表示装置について、図7を参照して
説明する。図7は、本発明の実施の形態1にかかるバッ
クライト装置を備えたモノクロ方式のLCD表示装置の
具体例を示す模式図である。なお、図7における図2と
同様の構成要素に対しては、図2におけるものと同一の
符号が付されている。
【0058】本実施の形態にかかるバックライト装置2
00の導光板205の正面に対向するように光学シート
701が設けられる。この光学シート701に対してそ
の背面が対向するように、すなわち、導光板205の正
面に対してその背面が対向するように、モノクロ方式の
LCDパネル702が設けられる。この構成によれば、
導光板205の正面を出射した光は、光学シート701
を通過することにより散乱された後、LCDパネル70
2の背面に供給される。上述したように、導光板205
の入射面206の略全域において略均一な光が入射する
ので、光学シート701およびLCDパネル702の略
全域に対しても略均一な光が入射するということはいう
までもない。この結果、LCDパネル702の表示面全
域における明るさを略均一とすることができる。
【0059】なお、本実施の形態では、LEDが一例と
して図3に示すような放射特性を有する場合について説
明してきた。LEDがこれ以外の放射特性を有する場合
であっても、LEDが発した光の強度に応じて該光を屈
折させる光学素子203を用いることにより、導光板の
入射面における照度を均一とすることができる。さら
に、一実施形態として、光学素子がないとした場合に入
射面における照度が基準値より高くなるであろう部分に
入射する光の一部を入射面における照度が基準値より低
くなるであろう部分に入射させるように、入射する光を
屈折させる光学素子203を用いることにより、導光板
の入射面における照度を均一とすることができる。
【0060】以上のように、本実施の形態によれば、L
EDのような発光素子と、該LEDが発した光の強度に
応じてこの発光素子が発した光を屈折させる光学素子と
を、該発光素子と導光板との間に設けることにより、導
光板の入射面の略全域に対して略均一な光を供給するこ
とができるので、表示パネルの背面の略全域に対して均
一な光を供給することができる。さらに、本実施の形態
によれば、占める面積が大きくなるような光ファイバを
用いるのではなく、LEDのような発光素子および光学
素子を用いて導光板の入射面に光を入射させるので、バ
ックライト装置の簡素化および小型化を図ることができ
る。よって、本実施の形態によれば、小型化を図りつ
つ、表示パネルの略全域に対して均一な光を供給するこ
とが可能なバックライト装置を提供することができる。
【0061】(実施の形態2)上記実施の形態1では、
モノクロ方式のLCDに均一な光を供給することが目的
であるので、例えば、赤色、緑色および青色等のいずれ
か1色の光を発するLEDを用いている。ところが、カ
ラー方式のLCDに対しては白色の光を供給する必要が
ある。そこで、本実施の形態では、カラー方式のLCD
に対して均一な白色光を供給する場合について、図8を
参照して説明する。図8は、本発明の実施の形態2にか
かるバックライト装置の構成を示す模式図である。な
お、図8における図2と同一の構成については、図2に
おけるものと同一の符号を付して、詳しい説明を省略す
る。
【0062】図8において、基体201の上面の略中央
に、すなわち、導光板205の入射面206の中央部分
に対向する基体201上に、緑色光を発するLED80
1−2が配置されている。さらに、基体201の上面に
おいて、LED801−2と所定間隔を隔てた位置に、
赤色光を発するLED801−1および青色光を発する
LED801−3が配置されている。好ましくは、LE
D801−1〜801−3は、本バックライト装置の構
成を簡単にするために、略同一直線上に配置される。
【0063】LED801−2と導光板205の入射面
206との間には、光学素子802−2が設けられ、同
様に、LED801−1(801−3)と入射面206
との間には光学素子802−1(802−3)が設けら
れる。光学素子802−1〜802−3として、実施の
形態1で説明した光学素子203と同様の性質を有する
光学素子を用いることができる。例えば、光学素子80
2−2については、光学素子802−2がないとした場
合に入射面206における緑色光の照度が基準値より高
くなるであろう部分に入射する緑色光の一部を入射面2
06における緑色光の照度が基準値より低くなるであろ
う部分に入射させるように、入射する緑色光を屈折させ
る光学素子を用いる。同様に、光学素子802−1(8
02−3)については、光学素子802−1(802−
3)がないとした場合に入射面206における赤(青)
色光の照度が基準値より高くなるであろう部分に入射す
る赤(青)色光の一部を入射面206における赤(青)
色光の照度が基準値より低くなるであろう部分に入射さ
せるように、入射する赤(青)色光を屈折させる光学素
子を用いる。
【0064】さらに具体的には、図8および図2(a)
を比較すれば明らかであるように、LED801−2お
よびLED202が配置される位置は相互に略同一であ
るので、LED801−2としては光学素子203をそ
のまま利用することができる。
【0065】一方、LED801−1は、LED801
−2と異なり、基体201の上面の中央には配置されて
いない、すなわち、基体201の上面における中央から
一端方向へ所定間隔を隔てた位置に配置されている。よ
って、光学素子802−1については、入射面206の
略全域に対して略均一な赤色光を入射させるために、光
学素子203に比べて、入射する光を導光板205の長
辺の方向へさらに大きく広げて屈折させるように形成す
る必要がある。さらに、LED801−1が発した光を
より効率的に利用するという観点から、単に入射する光
を導光板205の長辺の方向へさらに大きく広げて屈折
させるように形成するだけでなく、光学素子802−1
がないとした場合に入射面206に直接入射しないであ
ろう赤色光(すなわち、紙面上左側へ放射する赤色光)
をより入射面206方向(すなわち、紙面上右方向)に
向かうように、入射する赤色光を屈折させるよう、光学
素子802−1を形成することが好ましい。
【0066】他方、LED801−3は、LED801
−2を基準として、LED801−1と逆の位置に配置
されている。よって、光学素子802−3については、
この位置関係を考慮した上で、光学素子802−1と同
様に形成することができる。
【0067】この構成によれば、赤色光、緑色光および
青色光は、それぞれ、導光板205の入射面206の略
全域に対して略均一に入射しうる。ただし、入射面20
6の略全域における各色光毎の照度が均一であったとし
ても、LED801−1〜801−3のそれぞれの位置
関係、または、光学素子802−1〜802−3のそれ
ぞれの位置関係によっては、各色光の照度の高さがすべ
て等しいとは限らない。すなわち、入射面206の略全
域における各色光毎の照度は均一であったとしても、緑
色光の照度が、赤色光および青色光の照度よりも高くな
るかもしれない。よって、この場合には、各色光の照度
の高さがすべて等しくなるように、LED801−1〜
801−3のそれぞれの発光強度を個別に設定すること
ができる。
【0068】以上のような構成によれば、入射面206
に入射した各色の光は、この入射面の付近または導光板
205の内部で互いに混じり合うことにより、カラー方
式のLCDに供給するのに適した白色光が生成される。
【0069】なお、本実施の形態では、説明の簡単化の
ために、各色に対応するLEDを1つずつ用いる場合に
ついて説明したが、各色毎に複数のLEDを用いること
が可能であることはいうまでもない。具体的には、白色
光を供給するLCDパネル(小型ディスプレイ〜大型デ
ィスプレイ)の大きさに応じて、各色毎に用いるLED
の数を増加させることができる。この場合には、図8に
示したように1つのLEDを1つの光学素子に対応させ
て設けることもできるが、複数のLEDを1つの光学素
子に対応させて設けることもできる。いずれの手法を用
いる場合であっても、対応する1つまたは複数のLED
の放射特性と、該LEDと導光板の入射面との間の位置
関係とに基づいて、当該光学素子がないとした場合に入
射面における照度が基準値より高くなるであろう部分に
入射する光の一部を入射面における照度が基準値より低
くなるであろう部分に入射させるように、入射する光を
屈折させるよう各光学素子を設けて、入射面における各
色光の照度を均一とすることが好ましい。さらに入射面
における各色光の照度の高さがすべて等しくなるよう
に、各LEDの発光強度、および、各LEDと入射面と
の間の距離を、必要に応じて適宜設定することもでき
る。
【0070】なお、光学素子間に隔てる距離については
限定はない。光学素子間に所定の距離を隔てることもで
きるし、複数の光学素子を連結してレンズアレイのよう
に1つのレンズとして構成することもできる。
【0071】さらに、本実施の形態では、複数のLED
の放射特性と、該LEDと導光板の入射面との間の位置
関係とを容易に考慮できるようにするために、これら複
数のLEDを略同一直線上に配置する場合について説明
したが、複数のLEDの配置場所について特に限定はな
い。
【0072】また、本実施の形態にかかるバックライト
装置を備えたLCD表示装置は、図7におけるバックラ
イト装置200に代えて本実施の形態にかかるバックラ
イト装置を設けることにより、実現することができる。
【0073】以上のように、本実施の形態によれば、L
EDのような発光素子と、この発光素子が発した光を屈
折させる光学素子とを、該発光素子と導光板との間に設
けることにより、導光板の入射面の略全域に対して略均
一な光を供給することができる。さらに、導光板の入射
面の略全域において各色(赤色、緑色および青色)の光
の輝度をすべて略均一とすることもできるので、表示パ
ネルの背面の略全域に対して均一な白色光を供給するこ
とができる。さらに、本実施の形態によれば、占める面
積が大きくなるような光ファイバを用いるのではなく、
LEDのような発光素子および光学素子を用いて導光板
の入射面に光を入射させるので、バックライト装置の簡
素化および小型化を図ることができる。よって、本実施
の形態によれば、小型化を図りつつ、表示パネルの略全
域に対して均一な白色光を供給することが可能なバック
ライト装置を提供することができる。
【0074】なお、上述した実施の形態1でも、説明を
簡単にするために、LEDと光学素子とを1つずつ設け
る場合について説明したが、本実施の形態で説明したよ
うに複数のLEDおよび複数の光学素子を用いることが
できることはいうまでもない。実施の形態1では、モノ
クロ方式のLCDに対して光を供給することを目的とし
ているので、バックライト装置の構成を簡単にするため
には、ある1色のLEDを1つ以上用いることが好まし
いであろう。
【0075】上述した実施の形態1および実施の形態2
において、光学素子がないとした場合に入射面における
照度が基準値より高くなるであろう部分に入射する光の
一部を入射面における照度が基準値より低くなるであろ
う部分に入射させるように、入射する光を屈折させる光
学素子を形成するということは、反射板を用いている際
には、LEDが発した光のうち反射板を反射して入射面
に入射する光による影響をも考慮して光学素子を形成す
るということを、当然に含んでいる。以下、この点につ
いて図9を参照して説明する。図9は、一般的なLED
が発した光による入射面における照射範囲の一例を示す
グラフである。図9において、横軸は光軸中心からの距
離を示し、縦軸は入射面における相対照度を示してい
る。
【0076】図9に示すように、一般的なLEDの照度
分布において、入射面における光軸中心からある距離
(図9では距離X)までは照度が一定となっていること
がわかる。すなわち、一般的なLEDの均一照度面は、
半径をXとする円形となる。ところが、導光板の入射面
は円形ではなく長方形であるので、このLEDを用いて
そのまま導光板の入射面に入射させると、LEDが発し
た光の一部は、導光板の入射面に直接入射せずにこの入
射面からはみ出すことになる。よって、LEDが発した
光のロスが大きくなる。そこで、このロスを抑えるため
に、はみ出した光を再度入射面に入射させるように一般
的に反射板が用いられる。この結果、入射面において直
接入射した光と反射板を反射して入射した光とが重なる
ことにより、この重なった領域の照度が高くなるので、
上記ロスは低減されるということができる。しかしなが
ら、LEDの均一照射面がもともと円形であることに起
因して、上記のような直接入射した光と反射板を反射し
て入射した光とが重なる部分は、入射面における中心部
分に集中する傾向がある。このため、入射面の中心に近
い部分の照度はその他の部分に比べて高くなる。この様
子は、先に用いた図4にも現われている。結果として、
反射板を用いることによって、上述したようなLEDの
放射特性によってのみならず、反射板の影響によって
も、入射面の略全域にわたって略均一な光を供給するこ
とが困難になってしまう。
【0077】ところが、上述したように、実施の形態1
および実施の形態2では、光学素子がないとした場合に
入射面における照度が基準値より高くなるであろう部分
に入射する光の一部を入射面における照度が基準値より
低くなるであろう部分に入射させるように、入射する光
を屈折させる光学素子203を形成する。ここで、「入
射面における照度が基準値より高くなるであろう部分」
には、上述したLEDの放射特性に起因する「入射面に
おける光軸中心に近い部分」だけでなく、ここで説明し
た「入射面において直接入射した光と反射板を反射して
入射した光とが重なる領域」も含まれることが明らかで
ある。
【0078】したがって、上記各実施の形態にかかるバ
ックライト装置では、LEDが発した光のロスを低減す
るべく反射板を用いても、導光板の入射面の略全域に対
して均一な光を供給することができる。なお、実施の形
態2にかかるバックライト装置では、反射板に入射した
光は該反射板によって拡散することにより、赤色光、緑
色光および青色光の混ざり具合が良好となるので、より
適正な白色光をLCDに供給することができる、という
ことはいうまでもない。
【0079】上記各実施の形態では、説明の簡略化のた
めに、光学素子に入射する光を入射面の長辺方向のみ
(例えば図2(a)における紙面上左右方向のみ)に屈
折させる場合について説明しているが、光学素子に入射
する光を入射面の短辺方向(例えば図2(b)における
紙面上左右方向)にも同様な手法で屈折させることも可
能である。
【0080】上記各実施の形態では、発光素子の一例と
してLEDを用いた場合について説明してきた。しかし
ながら、本発明は、LEDに限らずその他の発光素子を
用いた場合にも適用可能なものである。すなわち、本発
明によれば、用いる発光素子からの強度に応じて該発光
素子からの光の屈折特性を変化させる光学素子を設ける
ことにより、該発光素子に対向する所定面における照度
を均一とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術にかかるバックライト装置の構成を示
す模式図
【図2】(a)本発明の実施の形態1にかかるバックラ
イト装置を示す正面図 (b)本発明の実施の形態1にかかるバックライト装置
を示す側面図
【図3】本発明の実施の形態1にかかるバックライト装
置におけるLEDが発した光の作用を示す模式図
【図4】光学素子を設けない場合における一般的なLE
Dが発した光による入射面における照射範囲の一例を示
すグラフ。
【図5】本発明の実施の形態1にかかる光学素子を通過
した光により照射される入射面の範囲の具体例を示す模
式図
【図6】本発明の実施の形態1にかかるバックライト装
置における光学素子の具体的な構成例を示す模式図
【図7】本発明の実施の形態1にかかるバックライト装
置を備えたモノクロ方式のLCD表示装置の具体例を示
す模式図
【図8】本発明の実施の形態2にかかるバックライト装
置の構成を示す模式図
【図9】反射板を設けない場合における一般的なLED
が発した光による入射面における照射範囲の一例を示す
グラフ
【符号の説明】
202、801−1〜801−3 LED 203、802−1〜802−3 光学素子 204 反射板 206 入射面 205 導光板 701 反射シート 702 LCDパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA14Z FA19Z FA23Z FA29Z FA45Z FB02 FB07 FD06 FD22 LA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光ダイオードと、 該発光ダイオードから出力される光を該発光ダイオード
    に対向する所定面に導くように、該発光ダイオードと該
    所定面との間に設けられた光学素子と、を備え、 該光学素子は、前記発光ダイオードからの光の強度に応
    じて該発光ダイオードからの光の屈折特性を変化させる
    ことにより、前記所定面に照射される照射光の密度が均
    一となるように構成されたことを特徴とするバックライ
    ト装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は、前記発光ダイオードの
    光軸からの距離に応じて該発光ダイオードからの光の屈
    折特性を変化させることを特徴とする請求項1に記載の
    バックライト装置。
  3. 【請求項3】 前記光学素子は、 前記発光ダイオードの光軸からの距離に応じて該発光ダ
    イオードからの光の屈折特性を変化させる複数のレンズ
    部分を備えており、 前記複数のレンズ部分のうち前記発光ダイオードの光軸
    から所定距離内に配置されるレンズ部分は、前記所定面
    に照射される照射光の密度を低下させるようになってい
    る、ことを特徴とする請求項2に記載のバックライト装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光学素子は、 前記発光ダイオードの光軸からの距離に応じて前記発光
    ダイオードからの光の屈折特性を変化させる複数のレン
    ズ部分を備えており、 前記複数のレンズ部分のうち前記発光ダイオードの光軸
    から所定距離を超える位置に配置されるレンズ部分は、
    前記所定面に照射される照射光の密度を増加させるよう
    になっている、ことを特徴とする請求項2または請求項
    3に記載のバックライト装置。
  5. 【請求項5】 前記光学素子は、少なくとも1つの材料
    により形成されていることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載のバックライト装置。
  6. 【請求項6】 前記所定面と前記発光ダイオードとの間
    に設けられ、該発光ダイオードから出力される光を反射
    させる反射手段を備え、 前記光学素子は、該反射手段に反射して前記所定面に入
    射する光に基づいて形成されることを特徴とする請求項
    1から請求項5のいずれかに記載のバックライト装置。
  7. 【請求項7】 前記発光ダイオードは、赤色光を発する
    発光ダイオードと、緑色光を発する発光ダイオードと、
    青色光を発する発光ダイオードと、を含むことを特徴と
    する請求項1から請求項6のいずれかに記載のバックラ
    イト装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    のバックライト装置の前記光学素子を介して光が供給さ
    れることにより画面表示を行う液晶表示手段を備えるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 発光ダイオードを用いて、該発光ダイオ
    ードに対向する所定面に対して照射する照射工程と、 前記所定面に照射される照射光の密度が均一となるよう
    に、該発光ダイオードと該所定面との間で、前記発光ダ
    イオードからの光の強度に応じて該発光ダイオードから
    の光の屈折特性を変化させる屈折工程と、を備えたこと
    を特徴とするバックライト生成方法。
  10. 【請求項10】 前記屈折工程は、前記発光ダイオード
    の光軸からの距離に応じて前記所定面に照射される照射
    光の密度を変化させることを特徴とする請求項9に記載
    のバックライト生成方法。
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