JP2010186142A - 照明用レンズ、発光装置、面光源および液晶ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の指向性をより広くすることのできる照明用レンズを提供する。
【解決手段】照明用レンズ1は、入射面11および出射面12を有している。出射面12は、光軸A上の頂点に向かって凸となる第1出射面121と、第1出射面121の周縁部から外側に広がる第2出射面122とを有している。第1出射面121は、光軸A上の光源位置である基点Pから放射されて第1出射面121に到達する放射光のうち、第1出射面121上の点と基点Pとを結んだ線が光軸Aとなす角度をθi度とした場合に、θi度が所定角度以上を満たす第1出射面121上の点に到達する放射光を、放射光が最初に到達する第1回目の到達点で全反射した後に、全反射された放射光が到達する第2回目の到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる、形状を有している。第2出射面122は、基点Pから放射されて第2出射面122に到達する放射光をその到達点で屈折させて被照射面3に到達させる形状を有している。
【選択図】図1A
【解決手段】照明用レンズ1は、入射面11および出射面12を有している。出射面12は、光軸A上の頂点に向かって凸となる第1出射面121と、第1出射面121の周縁部から外側に広がる第2出射面122とを有している。第1出射面121は、光軸A上の光源位置である基点Pから放射されて第1出射面121に到達する放射光のうち、第1出射面121上の点と基点Pとを結んだ線が光軸Aとなす角度をθi度とした場合に、θi度が所定角度以上を満たす第1出射面121上の点に到達する放射光を、放射光が最初に到達する第1回目の到達点で全反射した後に、全反射された放射光が到達する第2回目の到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる、形状を有している。第2出射面122は、基点Pから放射されて第2出射面122に到達する放射光をその到達点で屈折させて被照射面3に到達させる形状を有している。
【選択図】図1A
Description
本発明は、例えば発光ダイオード等の光源の指向性を広くする照明用レンズ、およびこの照明用レンズを用いた照明装置に関する。さらに、本発明は、複数の照明装置を備える面光源、およびこの面光源がバックライトとして液晶パネル後方に配置された液晶ディスプレイ装置に関する。
従来の大型の液晶ディスプレイ装置のバックライトでは、冷陰極管が液晶パネル直下に多数配置され、これらの冷陰極管が拡散板や反射板等の部材と共に使われていた。近年では、バックライトの光源として発光ダイオードが使用されるようになっている。発光ダイオードは近年効率が向上し、蛍光灯に変わる消費電力の少ない光源として期待されている。また液晶ディスプレイ装置用の光源としては映像に応じて発光ダイオードの明暗を制御することで液晶ディスプレイ装置の消費電力を下げることができる。
液晶ディスプレイ装置の発光ダイオードを光源とするバックライトでは、冷陰極管の代わりに多数の発光ダイオードを配置することとなる。多数の発光ダイオードを用いることでバックライト表面で均一な明るさを得ることができるが、発光ダイオードが多数必要で安価にできない問題があった。1個の発光ダイオードの出力を大きくし、発光ダイオードの使用する個数を減らす取り組みがなされており、例えば特許文献1では、少ない個数の発光ダイオードでも均一な面光源が得られるようにするレンズが提案されている。
特許第3875247号
少ない個数の発光ダイオードで均一な面光源を得るためには、1個の発光ダイオードが照明する被照明領域を大きくする必要がある。すなわち発光ダイオードからの光を拡張して指向性を広くすることが必要である。このために特許文献1では、チップ状の発光ダイオードの指向性を制御する平面視で円形状のレンズを発光ダイオードの上に配置している。このレンズの形状は、光を出射させる出射面における光軸近傍部分が凹面となっており、その外側部分が凹面と連続する凸面となっている。
発光ダイオードでは、発光ダイオードのチップの正面方向に最も多くの光が発光しており、特許文献1に開示されたレンズでは、図15(a)に示すように、光軸近傍の凹面でチップからの正面方向に向かう光を屈折により発散させている。これにより、図15(b)に示すように、被照射面における光軸近傍の照度を抑えて広がりのある照度分布にすることができる。
ところで、発光ダイオードの発光は点ではなく、ある程度の発光領域を持っている。発光領域の周辺部より発光した光は、発光領域の中心部より発光した光とは違う経路をとる。図15(a)では、発光領域の中心部より発光した光の経路を実線で示し、発光領域の周辺部より発光した光の経路を波線で示している。
照度分布をより広がりのあるものにするには、光軸近傍の凹面の曲率半径を小さくすることが考えられる。このようにすれば、発光領域中心部からの光の凹面への入射角が大きくなり、この光を図16(a)中に実線で示すように周囲へ大きく屈折させることができる。しかしながら、発光領域周辺部からの光は図16(a)中に波線で示すように凹面への入射角が局所的に大きくなりすぎて全反射を起こすようになる。このため、図16(b)に示すように、被照射面上の照度は局所的に低下し、リング状に暗所が形成される。その結果、面光源としたときに輝度ムラが生じるようになる。このように特許文献1に記載のレンズでは、発光領域周辺部の光の全反射の影響で光源の指向性を広くするには限界がある。
本発明は、光源の指向性をより広くすることのできる照明用レンズを提供するとともに、この照明用レンズを含む発光装置、面光源、および液晶ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の発明者は、発光ダイオードのチップの正面方向に行く、強い光を如何に周囲に配光するかが指向性をより広くするために重要であると考え、意図的に全反射を使って発光ダイオードのチップの正面方向に行く光を周囲に配光することを思い付いた。本発明はこのような観点からなされたものである。
すなわち、本発明は、光源からの光を拡張して被照射面に照射する照明用レンズであって、互いに屈折率が異なる少なくとも2種類以上の部材で構成されており、且つ、光源からの光が入射する入射面と、入射した光を出射させる、光軸に対して軸対称な出射面と、を備え、前記出射面は、前記光軸上の頂点に向かって凸となる第1出射面と、この第1出射面の周縁部から外側に広がりながら凸面を形成する第2出射面と、を有し、前記第1出射面は、前記光軸上の前記光源の位置を基点としたときに、前記基点から放射されて当該第1出射面に到達する放射光のうち、前記第1出射面上の点と前記基点とを結んだ線が前記光軸となす角度をθi度とした場合に、前記θi度が所定角度以上を満たす前記第1出射面上の点に到達する放射光を、放射光が最初に到達する第1回目の到達点で全反射した後に、全反射された放射光が到達する第2回目の到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる、形状を有しており、前記第2出射面は、前記基点から放射されて当該第2出射面に到達する放射光をその到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる形状を有している、照明用レンズを提供する。
また、本発明は、光を放射する発光ダイオードと、前記発光ダイオードからの光を拡張して被照射面に照射する照明用レンズと、を備える発光装置であって、前記照明用レンズは、上記の照明用レンズである、発光装置を提供する。
さらに、本発明は、平面的に配置された複数の発光装置と、前記複数の発光装置を覆うように配置され、前記複数の発光装置から一方面に照射された光を他方面から拡散した状態で放射する拡散板と、を備える面光源であって、前記複数の発光装置のそれぞれは、上記の発光装置である、面光源を提供する。
また、本発明は、液晶パネルと、前記液晶パネルの裏側に配置された上記の面光源と、を備える液晶ディスプレイ装置を提供する。
上記の構成によれば、第1出射面は、光源の発光領域中央部からの光をいったん全反射させた後に出射させる凸面になっている。このため、光源の発光領域周辺部からの光も第1出射面で全反射した後に被照射面に到達するようになる。すなわち、第1出射面によれば、第1出射面に到達する光の略全量を被照射面におけるレンズの光軸を中心とするより広い領域に照射することができる。一方、凸面を形成する第2出射面によれば、第2出射面に到達する光を被照射面におけるレンズの光軸から離れた領域に照射することができる。従って、本発明によれば、従来のような制約を伴うことなく、換言すれば光源から正面方向に行く強い光を有効に配光して、光源の指向性をより広くすることができる。さらに、本発明の照明用レンズは、互いに屈折率が異なる少なくとも2種類以上の部材で構成されているので、レンズ内に部材間の界面が存在する。従って、本発明の照明用レンズには、第1出射面および第2出射面によって得られる上記の作用に、この界面による屈折作用がさらに加味されるため、光源の指向性をより一層広くすることができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る照明用レンズついて、図面を参照しつつ説明する。実施の形態1に係る照明用レンズについて、図1Aは第1の構成例である照明用レンズ1を示し、図1Bは第2の構成例である照明用レンズ2を示す。照明用レンズ1,2は、指向性を有する光源(図1Aおよび図1Bでは省略)と被照射面3との間に配置され、光源からの光を拡張して被照射面3に照射するものである。すなわち、照明用レンズ1,2によって光源の指向性が広くされる。被照射面3の照度分布は、照明用レンズ1,2の設計上の中心線である光軸A上が最大で周囲に行くほど略単調に減少する。なお、光源と照明用レンズ1,2とは、互いの光軸が合致するように配置される。
本発明の実施の形態1に係る照明用レンズついて、図面を参照しつつ説明する。実施の形態1に係る照明用レンズについて、図1Aは第1の構成例である照明用レンズ1を示し、図1Bは第2の構成例である照明用レンズ2を示す。照明用レンズ1,2は、指向性を有する光源(図1Aおよび図1Bでは省略)と被照射面3との間に配置され、光源からの光を拡張して被照射面3に照射するものである。すなわち、照明用レンズ1,2によって光源の指向性が広くされる。被照射面3の照度分布は、照明用レンズ1,2の設計上の中心線である光軸A上が最大で周囲に行くほど略単調に減少する。なお、光源と照明用レンズ1,2とは、互いの光軸が合致するように配置される。
具体的に、照明用レンズ1,2は、光源からの光が入射する入射面11,21と、入射した光を出射させる出射面12,22とを有している。出射面12,22は光軸Aに対して軸対称である。照明用レンズ1,2の平面視における輪郭は、光軸Aに対して軸対称である必要はない。入射面11,21は光軸Aに対して軸対称である必要はない。光源からの光は、入射面11,21から照明用レンズ1,2内に入射した後に出射面12,22から出射されて、被照射面3に到達する。光源から放射される光は、出射面12,22の作用で拡張され、被照射面3の広い範囲に到達するようになる。
光源としては、例えば発光ダイオードを採用することができる。発光ダイオードは矩形板状のチップであることが多く、照明用レンズ1,2の入射面11,21も発光ダイオードに密着可能なように発光ダイオードの形状に合わせた形状とすることが好ましい。発光ダイオードは、照明用レンズ1,2の入射面11,21と接合剤を介して接していて、入射面11,21と光学的に接合されている。発光ダイオードは、通常は空気に触れないように封止樹脂で覆われているが、照明用レンズ11,21が封止樹脂の役割を果たすため、別途封止樹脂を配置する必要はない。従来の発光ダイオードの封止樹脂としては、エポキシ樹脂またはシリコンゴム等が用いられている。
出射面12,22は、光軸A上の頂点に向かって凸となる第1出射面121,221と、この第1出射面121,221の周縁部から外側に広がりながら凸面を形成する第2出射面122,222とからなる。入射面11,21から照明用レンズ1,2の内部に入射する光は大きな角度範囲を持っている。光軸Aからの角度が小さい光は第1出射面121,221に到達し、光軸Aからの角度が大きい光は第2出射面122,222に到達する。
照明用レンズ1,2は、互いに屈折率が異なる少なくとも2種類以上の部材によって構成されている。これらの部材は透明材料からなり、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂およびポリカーボネイト等の樹脂、シリコンゴム等のゴム、または、ガラスを用いることができる。中でも、発光ダイオードの封止樹脂として用いられるエポキシ樹脂またはシリコンゴム等を用いることが好ましい。これらの部材の屈折率は、例えば1.4から2.1程度である。
照明用レンズ1は、出射面12を形成する第1部材13と、第1部材13と光源との間に設けられる第2部材14とによって構成されている。第1部材13と第2部材14とは、互いに光学的に接合されている。照明用レンズ1では、第1部材13と第2部材14との界面15が出射面12と略相似形となっている。一方、照明用レンズ2は、第1出射面221を形成する第1部材23と、第2出射面222を形成する第2部材24とによって構成されており、第1部材23と第2部材24とによって界面25が形成されている。
照明用レンズ1,2では、第1部材13,23の屈折率が第2部材14,24の屈折率よりも高くなるように設計されている。そこで、第1部材13,23の屈折率をnmaxとし、第2部材14,24の屈折率をnminとしたときに、以下の式(1)
0.05<nmax−nmin<0.6 ・・・(1)
を満足するように、第1部材13,23および第2部材14,24の材料を選択することが望ましい。隣接する部材の屈折率の差は大きいほど光を曲げる力が大きくなる。そのため、第1部材13,23と第2部材14,24との屈折率差が大きいほど、照明用レンズ1,2の光の広配向化に有利となる。しかし、屈折率の差が0.6以上となると、照射面における色ムラが発生しやすくなるなどの悪影響が生じる場合がある。一方、屈折率の差が0.05以下では、光を曲げる力が小さくなりすぎて、光の広配向化の充分な効果を得にくくなる。なお、本実施の形態においては、第1部材13,23の屈折率が第2部材14,24の屈折率よりも大きくなる設計例を示したが、これに限定されず、第1部材13,23の屈折率が第2部材14,24の屈折率よりも小さくなるように設計してもよい。
0.05<nmax−nmin<0.6 ・・・(1)
を満足するように、第1部材13,23および第2部材14,24の材料を選択することが望ましい。隣接する部材の屈折率の差は大きいほど光を曲げる力が大きくなる。そのため、第1部材13,23と第2部材14,24との屈折率差が大きいほど、照明用レンズ1,2の光の広配向化に有利となる。しかし、屈折率の差が0.6以上となると、照射面における色ムラが発生しやすくなるなどの悪影響が生じる場合がある。一方、屈折率の差が0.05以下では、光を曲げる力が小さくなりすぎて、光の広配向化の充分な効果を得にくくなる。なお、本実施の形態においては、第1部材13,23の屈折率が第2部材14,24の屈折率よりも大きくなる設計例を示したが、これに限定されず、第1部材13,23の屈折率が第2部材14,24の屈折率よりも小さくなるように設計してもよい。
また、本実施の形態では、2種類の部材によって照明用レンズが構成されている例を示しているが、3種類以上の部材によって構成することも可能である。その場合は、照明用レンズを構成する部材のうち、最も屈折率の高い部材の屈折率をnmaxとし、最も屈折率の低い部材の屈折率をnminとしたときに、上記式(1)を満足するように各部材を選択することが好ましい。
次に、第1出射面121,221および第2出射面122,222の形状について説明する。そのために、まず基点Pを規定し、この基点Pから放射される放射光を観念する。ここで、基点Pとは、光軸A上の光源の位置のことであり、光源として発光ダイオードを採用した場合は光軸Aと発光ダイオードの正面である出射面との交点となる。すなわち、基点Pは、入射面11,21から上述した接合剤の厚み分だけ離れている。照明用レンズ1の場合、基点Pから放射される放射光は、入射面11から第2部材14内に入射され、界面15を通過する際に屈折作用を受けて第1部材13内に入り、出射面12(第1出射面121,第2出射面122)に到達する。一方、照明用レンズ2の場合は、基点Pから放射される放射光のうち第1出射面221に到達する放射光は、入射面21から第2部材24内に入射され、界面25を通過する際に屈折作用を受けて第1部材23内に入り、第1出射面221に到達する。また、照明用レンズ2において基点Pから放射される放射光のうち第2出射面222に到達する放射光は、入射面21から第2部材24内に入射され、第2出射面222に到達する。
第1出射面121,221は、基点Pから放射されて第1出射面121,221に到達する放射光のうち、第1出射面121,221上の点と基点Pとを結んだ線が光軸Aとなす角度をθi度とした場合に、θi度が所定角度θf以上を満たす第1出射面121,221上の点に到達する放射光を、放射光が最初に到達する第1回目の到達点131(図3A参照),231(図3B参照)で全反射した後に、全反射された放射光が到達する第2回目の到達点132(図3A参照),232(図3B参照)で屈折させて被照射面3に到達させる、形状を有している。このように第1出射面121,221に到達した、θi度が所定角度θf以上を満たす第1出射面121,221上の点に到達する放射光は、1回の全反射と1回の屈折作用を受けて、大きく進路を変更し、被照射面3に照射されるようになる。ここで、第1回目の到達点131,231と第2回目の到達点132,232は、光軸Aを挟んで反対側に位置することが好ましい。すなわち、第1回目の到達点131,231から第2回目の到達点132,232に至る光線は光軸Aと交差することが好ましい。
第1出射面121,221が基点Pからの放射光を全反射させる始角である所定角度θfは、第1出射面121,221に到達する基点Pからの放射光の殆どがいったん全反射されるように、略0度となっていてもよい。ここで、略0度とは、1度未満の角度をいう。これを実現するには、第1出射面121の頂点を鋭く尖らせればよい。このようにすれば、被照射面3における光軸Aの近傍部分に到達する光量を抑えて、光源からの光をより周囲に配光することができる。
ただし、複数の発光ダイオードを用いて面光源を構成する場合は、所定角度θfを3〜7度とすることが好ましい。θfが3度未満だと被照射面3における光軸Aの近傍部分が暗くなりすぎ、θfが7度を超えると被照射面3における光軸Aの近傍部分が明るくなりすぎ、いずれの場合も面光源としたときに均一な照度分布を実現し難くなるからである。
さらに、所定角度θfが3〜7度である場合、第1出射面121,221は、基点Pから放射されて第1出射面121,221に到達する放射光のうち、前記θi度が所定角度θf未満を満たす第1出射面121,221上の点に到達する放射光を、その到達点134(図5A参照),234(図5B参照)で屈折させて被照射面3に到達させる形状を有していることが好ましい。これを実現するには、第1出射面121,221の頂点近傍部分の曲率半径を大きくすればよい。このようにすれば、被照射面3における光軸Aの近傍部分を照明することができ、面光源としたときに面内での輝度ムラを少なくすることができる。
ここで、θi度の最大値をθimax度としたとき、θimax度は、15〜25度であることが好ましい。θimax度が15度未満の場合は、第1出射面121による効果が小さくなり、大きな拡散効果が得られない場合がある。θimax度が25度を超える場合は、被照射面3における光軸Aの近傍部分が明るくなりすぎる場合がある。
一方、第2出射面122,222は、基点Pから放射されて第2出射面122,222に到達する放射光をその到達点133(図4A参照),233(図4B参照)で屈折させて被照射面3に到達させる形状を有している。放射光を第2出射面122で全反射させないためには、放射光が第2出射面122に入射する入射角を大きくさせないことが必要である。そのため、第2出射面122の形状は、光軸Aより遠くなるに従って凸面になるように設計される。
以上説明したように、第1出射面121,221は、図3Aおよび図3B中に示すように、光源の発光領域中央部からの光をいったん全反射させた後に出射させる凸面になっている。このため、光源の発光領域周辺部からの光も第1出射面121,221で全反射した後に被照射面3に到達するようになる。すなわち、第1出射面121,221によれば、第1出射面121,221に到達する光の略全量を被照射面3におけるレンズの光軸Aを中心とするより広い領域に照射することができる。一方、凸面を形成する第2出射面122,222によれば、第2出射面122,222に到達する光を被照射面3におけるレンズの光軸から離れた領域に照射することができる。従って、本実施の形態1の照明用レンズ1,2によれば、従来のような制約を伴うことなく、換言すれば光源から正面方向に行く強い光を有効に配光して、光源の指向性をより広くすることができる。さらに、本実施の形態1の照明用レンズ1,2は、互いに屈折率が異なる少なくとも2種類以上の部材(第1部材13,23および第2部材14,24)で構成されているので、レンズ内に部材間の界面15,25が存在する。従って、本実施の形態1の照明用レンズ1,2には、第1出射面121,221および第2出射面122,222によって得られる上記の作用に、この界面15,25による屈折作用がさらに加味されるため、光源の指向性をより一層広くすることができる。本発明の照明用レンズを構成する各部材の形状、部材数および界面形状等は、図1Aおよび図1Bに示したものに限定されず、適宜調整できる。例えば、各部材の形状、部材数、界面形状および部材の屈折率の組み合わせ等を適宜調整することによって、照明光の色のバラツキを抑制することも可能となる。
なお、本発明の照明用レンズは、発光ダイオード以外の光源(例えば、レーザー)にも適用可能である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る発光装置ついて、図面を参照しつつ説明する。実施の形態2に係る発光装置について、図2Aは第1の構成例である発光装置7を示し、図2Bは第2の構成例である発光装置8を示す。発光装置7は、光を放射する発光ダイオード10と、発光ダイオード10からの光を拡張して被照射面3に照射する、実施の形態1で説明した照明用レンズ1とを備えている。発光装置8は、実施の形態1で説明した照明用レンズ2を備えている点以外は、発光装置7と同じ構成を有する。
本発明の実施の形態2に係る発光装置ついて、図面を参照しつつ説明する。実施の形態2に係る発光装置について、図2Aは第1の構成例である発光装置7を示し、図2Bは第2の構成例である発光装置8を示す。発光装置7は、光を放射する発光ダイオード10と、発光ダイオード10からの光を拡張して被照射面3に照射する、実施の形態1で説明した照明用レンズ1とを備えている。発光装置8は、実施の形態1で説明した照明用レンズ2を備えている点以外は、発光装置7と同じ構成を有する。
発光ダイオード10は、照明用レンズ1,2の入射面11,21に接合剤により密着して配置され、光学的に接合されている。照明用レンズ1,2の出射面12,22から出射した光は被照射面3に到達し、被照射面3を照明する。
発光ダイオード10内での発光は指向性を持たない発光であるが、発光領域の屈折率は2.0以上であり、屈折率が低い領域に光が侵入すると、界面の屈折の影響で、界面の法線方向に最大の強度を持ち、法線方向から角度が大きくなるほど、光の強度は小さくなる。このように発光ダイオード10は指向性を持っており、広い範囲を照明するためには照明用レンズ1,2で指向性を広くすることが必要である。
図3Aは発光装置7の光路図である。図3Aでは、光源からの光のうち小さな角度で出射して、第1出射面121に到達する光線の光路を説明する。発光ダイオード10から出射した光は、入射面11を透過し、第2部材14内を通過し、第2部材14と第1部材13との界面15を屈折作用を受けながら通過し、さらに第1部材13内を通過して第1出射面121に到達する。第1出射面121上で光が到達した位置を第1回目の到達点131とする。第1回目の到達点131では発光ダイオード10からの光は大きな入射角で第1出射面121に入射するため第1出射面121を透過することができず、すべて反射する。反射した光は光軸と交差し、再度第1出射面121に到達する。第1の出射面121上で再度光が到達した位置を第2回目の到達点132とする。第2回目の到達点132では第1回目の到達点131で反射された光は小さな入射角で第1出射面121に入射するため、屈折作用を受けながら第1出射面121を透過する。透過した光は被照射面3に到達する。
図4Aは発光装置7の光路図である。図4Aでは光源からの光のうち大きな角度で出射して、第2出射面122に到達する光線の光路を説明する。発光ダイオード10から出射した光は入射面11を透過し、第2部材14内を通過し、第2部材14と第1部材13との界面15を屈折作用を受けながら通過し、さらに第1部材13内を通過して第2出射面122に到達する(到達点133)。第2出射面122では、光線は屈折作用を受けて透過し、被照射面3に到達する。
図5Aは発光装置7の光路図である。図5Aでは光源からの光のうち光軸近傍の小さな角度で出射して、第1出射面121に到達する光線の光路を説明する。発光ダイオード10から出射した光は入射面11を透過し、第2部材14内を通過し、第2部材14と第1部材13との界面15を屈折作用を受けながら通過し、さらに第1部材13内を通過して第1出射面121に到達する(到達点134)。第1出射面121では光線は屈折作用を受けて透過し、被照射面3に到達する。このように、第1出射面121の光軸近傍に入射した光が全反射せず、屈折作用を受けて透過して、被照射面3に到達することで、被照射面3における光軸近傍部分の照度が必要以上に暗くなることを防ぐことができる。
一方、発光装置8の光線経路は、図3B、図4Bおよび図5Bに示されている。図3Bでは、光源からの光のうち小さな角度で出射して、第1出射面221に到達する光線の光路を説明する。発光ダイオード10から出射した光は、入射面21を透過し、第2部材24内を通過し、第2部材24と第1部材23との界面25を屈折作用を受けながら通過し、さらに第1部材23内を通過して第1出射面221に到達する。第1出射面221上で光が到達した位置を第1回目の到達点231とする。第1回目の到達点231では発光ダイオード10からの光は大きな入射角で第1出射面221に入射するため第1出射面221を透過することができず、すべて反射する。反射した光は光軸と交差し、再度第1出射面221に到達する。第1出射面221上で再度光が到達した位置を第2回目の到達点232とする。第2回目の到達点232では第1回目の到達点231で反射された光は小さな入射角で第1出射面221に入射するため、屈折作用を受けながら第1出射面221を透過する。透過した光は被照射面3に到達する。
図4Bでは、光源からの光のうち大きな角度で出射して、第2出射面222に到達する光線の光路を説明する。発光ダイオード10から出射した光は入射面21を透過し、第2部材24内を通過して第2出射面222に到達する(到達点233)。第2出射面222では、光線は屈折作用を受けて透過し、被照射面3に到達する。
図5Bでは、光源からの光のうち光軸近傍の小さな角度で出射して、第1出射面221に到達する光線の光路を説明する。発光ダイオード10から出射した光は入射面21を透過し、第2部材24内を通過し、第2部材24と第1部材23との界面25を屈折作用を受けながら通過し、さらに第1部材23内を通過して第1出射面221に到達する(到達点234)。第1出射面221では光線は屈折作用を受けて透過し、被照射面3に到達する。このように、第1出射面221の光軸近傍に入射した光が全反射せず、屈折作用を受けて透過して、被照射面3に到達することで、被照射面3における光軸近傍部分の照度が必要以上に暗くなることを防ぐことができる。
以下、本発明の具体的な数値例として、実施例を示す。
(実施例)
図6Aおよび図6Bは、本発明の実施の形態2の発光装置7の具体例(実施例1)および発光装置8の具体例(実施例2)をそれぞれ示す構成図である。本実施例1,2は、0.5mm角の発光ダイオードを光源とし、指向性を広げることを目的とした設計例である。図6Aおよび図6B中のθ1は、光軸A上の光源位置(基点P)と出射面12,22上の任意の位置とを結んだ直線と光軸Aとの角度である。また、図6Aおよび図6B中のsagYは、光軸A上の光源位置(基点P)から前記出射面上の任意の位置まで光軸方向に測った距離である。また、第1部材13,23と第2部材14,24との界面15,25についても、同様に、sagY(光軸A上の光源位置(基点P)から界面15,25上の任意の位置まで光軸方向に測った距離)を求めた。この場合のθ1は、光軸A上の光源位置(基点P)と界面15,25上の任意の位置とを結んだ直線と、光軸Aとの角度となる。
図6Aおよび図6Bは、本発明の実施の形態2の発光装置7の具体例(実施例1)および発光装置8の具体例(実施例2)をそれぞれ示す構成図である。本実施例1,2は、0.5mm角の発光ダイオードを光源とし、指向性を広げることを目的とした設計例である。図6Aおよび図6B中のθ1は、光軸A上の光源位置(基点P)と出射面12,22上の任意の位置とを結んだ直線と光軸Aとの角度である。また、図6Aおよび図6B中のsagYは、光軸A上の光源位置(基点P)から前記出射面上の任意の位置まで光軸方向に測った距離である。また、第1部材13,23と第2部材14,24との界面15,25についても、同様に、sagY(光軸A上の光源位置(基点P)から界面15,25上の任意の位置まで光軸方向に測った距離)を求めた。この場合のθ1は、光軸A上の光源位置(基点P)と界面15,25上の任意の位置とを結んだ直線と、光軸Aとの角度となる。
次に、実施例1の発光装置7について、sagYの具体的な数値を表1−1(出射面のsagY)および表1−2(界面のsagY)に示す。また、実施例2の発光装置8について、sagYの具体的な数値を表2−1(出射面のsagY)および表2−2(界面のsagY)に示す。
図7Aは、表1−1および表1−2のθ1とsagYについてグラフ化したものである。図7Bは、表2−1および表2−2のθ1とsagYについてグラフ化したものである。
図8Aに実施例1の発光装置7におけるθ1-θ3とr/Rの関係を示し、図8Bに実施例2の発光装置8におけるθ1−θ3とr/Rの関係を示す。r/Rは、光源位置(基点P)から出射面12,22上の任意の点までの距離における、入射面11,21に平行な成分の距離を、レンズ最外半径で規格化した値である。rは、光源位置(基点P)から出射面12,22上の任意の点までの距離における、入射面11,21に平行な成分の距離を示している。Rは、レンズ最外半径を示している。θ3は、出射面12,22上の任意の点における法線と光軸Aとのなす角である。なお、θ3の符号は、出射面12,22上の任意の点における法線のうち、レンズの内側向きの部分が光軸Aと交差する場合はプラス、当該法線のうちレンズの外側向きの部分が光軸Aと交差する場合はマイナスとする。
θ1−θ3は、照明用レンズ1が同じθ1の角度で入射した光線が到達した出射面上の任意の点における法線と光軸とのなす角を表している。第1出射面121,221において、第1回目の到達点131,231で全反射するθ1−θ3の条件は、発光装置7の例(第1出射面121の屈折率:1.41)で45.2度以上、発光装置8の例(第1出射面221の屈折率:1.5)で41.8度以上である。よって、図8Aおよび図8Bに示すように、本実施例の発光装置では、第1出射面に到達した光線は光軸近傍で透過し、それ以外では第1回目の到達点で全反射するように設計されていることになる。また、第2出射面122,222において、光線は第2出射面122,222で屈折作用を受けて透過することを示している。
図9Aは、実施例1の発光装置7で用いた照明用レンズと発光ダイオードとを配置し、発光ダイオードから8mm離れた位置に被照射面を配置したときの計算で求めた被照射面での照度分布を表す。図9Bは、実施例2の発光装置8で用いた照明用レンズと発光ダイオードとを配置し、発光ダイオードから8mm離れた位置に被照射面を配置したときの計算で求めた被照射面での照度分布を表す。図10は、図9Aおよび図9Bのときと同じ発光ダイオードのみを配置し、発光ダイオードから8mm離れた位置に被照射面を配置したときの計算で求めた被照射面での照度分布を表す。図9Aおよび図9Bと図10とを比較すると、照明用レンズの効果で被照射面を広く照明できていることがわかる。
(実施の形態3)
図11Aは、本発明の実施の形態3に係る面光源9の構成図である。この面光源9は、平面的に配置された、実施の形態2で説明した複数の発光装置7と、これらの発光装置7を覆うように配置された拡散板4とを備えている。なお、発光装置7は、マトリクス状に配置されていてもよいし、千鳥状に配置されていてもよい。
図11Aは、本発明の実施の形態3に係る面光源9の構成図である。この面光源9は、平面的に配置された、実施の形態2で説明した複数の発光装置7と、これらの発光装置7を覆うように配置された拡散板4とを備えている。なお、発光装置7は、マトリクス状に配置されていてもよいし、千鳥状に配置されていてもよい。
発光装置7は、拡散板4の一方面4aに光を照射する。すなわち、拡散板4の一方面4aは、実施の形態1および実施の形態2で説明した被照射面3となっている。拡散板4は、一方面4aに照射された光を他方面4bから拡散された状態で放射する。個々の発光装置7からは拡散板4の一方面4aに広い範囲で均一化された照度の光が照射され、この光が拡散板4で拡散されることにより、面内での輝度ムラが少ない面光源ができる。
また、図11Bに示すように、発光装置7の代わりに発光装置8を用いて面光源9を構成してもよい。
図12Aは、実施例1の発光装置7を20mmピッチで一直線上に4つ配置し、発光ダイオードから8mm離れた位置に拡散板を配置したときの計算で求めた拡散板入射面(発光装置側の一方面)での照度分布を表す。図12Bは、実施例2の発光装置8を用いて、同様の方法で測定した照度分布である。照度分布に細かな波が見られるが照度計算を実行する上で、評価する光線数が不足しているためである。図13は、発光ダイオードのみを20mmピッチで一直線に4つ配置し、発光ダイオードから8mm離れた位置に拡散板を配置したときの計算で求めた拡散板入射面での照度分布を表す。図12Aおよび図12Bと図13とを比較すると、照明用レンズの効果で拡散板入射面を均一に照明できていることがわかる。
(実施の形態4)
図14Aおよび図14Bは、本発明の実施の形態4に係る液晶ディスプレイ装置の構成図である。この液晶ディスプレイ装置は、液晶パネル5と、液晶パネル5の裏側に配置された、実施の形態3で説明した面光源9とを備えている。なお、図14Aに示す液晶ディスプレイでは発光装置7を用いており、図14Bに示す液晶ディスプレイでは発光装置8を用いている。
図14Aおよび図14Bは、本発明の実施の形態4に係る液晶ディスプレイ装置の構成図である。この液晶ディスプレイ装置は、液晶パネル5と、液晶パネル5の裏側に配置された、実施の形態3で説明した面光源9とを備えている。なお、図14Aに示す液晶ディスプレイでは発光装置7を用いており、図14Bに示す液晶ディスプレイでは発光装置8を用いている。
図14Aに示す液晶ディスプレイは、発光ダイオード10と照明用レンズ1で構成される発光装置7が平面的に複数配置され、これらの発光装置7によって拡散板4が照明される。拡散板4の裏面(一方面)は、照度が均一化された光が照射され、この光が拡散板4によって拡散されて液晶パネル5が照明される。
なお、図14Aに示すように、液晶パネル5と面光源9との間には拡散シート、プリズムシート等のシート41が配置されているとともに、発光装置7が存在しない部分には拡散反射板6が配置されていることが好ましい。発光装置7からの光は、拡散板4で散乱されて、発光装置側へ戻ったり拡散板4を透過したりする。発光装置側へ戻って拡散反射板6に入射する光は、拡散反射板6で反射されて、拡散板4に再度入射する。拡散板4を透過した光は、シート41でさらに拡散されて、液晶パネル5を照明する。
図14Bに示す液晶ディスプレイは、図14Aに示す液晶ディスプレイにおいて発光装置7を発光装置8に置き換えた点のみ異なるが、他の構成は同じである。
1,2 照明用レンズ
11,21 入射面
12,22 出射面
121,221 第1出射面
122,222 第2出射面
131,231 第1回目の到達点
132,232 第2回目の到達点
133,233 到達点
134,234 到達点
3 被照射面
4 拡散板
41 拡散シートまたはプリズムシート
5 液晶パネル
6 拡散反射板
7,8 発光装置
9 面光源
10 発光ダイオード(光源)
A 光軸
P 基点
11,21 入射面
12,22 出射面
121,221 第1出射面
122,222 第2出射面
131,231 第1回目の到達点
132,232 第2回目の到達点
133,233 到達点
134,234 到達点
3 被照射面
4 拡散板
41 拡散シートまたはプリズムシート
5 液晶パネル
6 拡散反射板
7,8 発光装置
9 面光源
10 発光ダイオード(光源)
A 光軸
P 基点
Claims (7)
- 光源からの光を拡張して被照射面に照射する照明用レンズであって、
互いに屈折率が異なる少なくとも2種類以上の部材で構成されており、且つ、光源からの光が入射する入射面と、入射した光を出射させる、光軸に対して軸対称な出射面と、を備え、
前記出射面は、前記光軸上の頂点に向かって凸となる第1出射面と、この第1出射面の周縁部から外側に広がりながら凸面を形成する第2出射面と、を有し、
前記第1出射面は、前記光軸上の前記光源の位置を基点としたときに、前記基点から放射されて当該第1出射面に到達する放射光のうち、前記第1出射面上の点と前記基点とを結んだ線が前記光軸となす角度をθi度とした場合に、前記θi度が所定角度以上を満たす前記第1出射面上の点に到達する放射光を、放射光が最初に到達する第1回目の到達点で全反射した後に、全反射された放射光が到達する第2回目の到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる、形状を有しており、
前記第2出射面は、前記基点から放射されて当該第2出射面に到達する放射光をその到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる形状を有している、
照明用レンズ。 - 前記所定角度は、略0度である、請求項1に記載の照明用レンズ。
- 前記所定角度は、3〜7度であり、
前記第1出射面は、前記θi度が前記所定角度未満を満たす前記第1出射面上の点に到達する放射光を、その到達点で屈折させて前記被照射面に到達させる形状を有している、請求項1に記載の照明用レンズ。 - 前記部材のうち、最も屈折率の高い部材の屈折率をnmaxとし、最も屈折率の低い部材の屈折率をnminとしたときに、以下の式
0.05<nmax−nmin<0.6
を満足する、請求項1〜3の何れか1項に記載の照明用レンズ。 - 光を放射する発光ダイオードと、前記発光ダイオードからの光を拡張して被照射面に照射する照明用レンズと、を備える発光装置であって、
前記照明用レンズは、請求項1〜4の何れか1項に記載の照明用レンズである、発光装置。 - 平面的に配置された複数の発光装置と、前記複数の発光装置を覆うように配置され、前記複数の発光装置から一方面に照射された光を他方面から拡散した状態で放射する拡散板と、を備える面光源であって、
前記複数の発光装置のそれぞれは、請求項5に記載の発光装置である、面光源。 - 液晶パネルと、前記液晶パネルの裏側に配置された請求項6に記載の面光源と、を備える液晶ディスプレイ装置。
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-
2009
- 2009-02-13 JP JP2009031502A patent/JP2010186142A/ja active Pending
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